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JP7495310B2 - ベーパーチャンバ - Google Patents

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Description

本開示は、ベーパーチャンバに関する。
ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの電気・電子機器に搭載されている半導体素子などの電子部品では、高機能化に伴う高密度搭載などにより、発熱量が増大する傾向にある。そのため、電子部品には、効率よく冷却可能な構成を採用することが求められている。近年では、ベーパーチャンバで電子部品を冷却する構成が採用されている。
例えば、特許文献1には、ウィックを密閉容器の内部に備え、凝縮部側のウィックに比べて、蒸発部側のウィックが大きい毛細管圧力を有し、蒸発部側のウィックに比べて、凝縮部側のウィックが小さい作動流体の流動抵抗を有するベーパーチャンバが記載されている。また、特許文献1には、凝縮部側のウィックおよび蒸発部側のウィックが多孔質焼結体で構成されることが記載されている。
特許第4354270号
しかしながら、特許文献1のベーパーチャンバでは、ベーパーチャンバの熱輸送特性に影響を及ぼすウィックが焼結体で構成されているため、ウィックの機械的強度は弱い傾向にあり、ウィックは振動などの衝撃で破壊される可能性がある。ベーパーチャンバの内部空間の厚さよりも大きい厚さの焼結体を設置した後に密閉容器を組み立てる場合、密閉容器の組み立て時に、焼結体が容器と衝突して破壊されることがある。焼結体であるウィックが破壊されると、ウィックと密閉容器との間に隙間が生じるため、ベーパーチャンバの熱輸送特性が低下する。また、焼結体の前駆体を密閉容器内に設置した後に、前駆体を備えるベーパーチャンバを熱処理する場合、熱処理で形成される焼結体は前駆体に比べて小さくなり、焼結体と密閉容器との間に隙間が生じることがある。この場合も同様に、ベーパーチャンバの熱輸送特性が低下する。このように、ウィックが破壊されやすく、さらには、ベーパーチャンバの製造時にウィックとベーパーチャンバの内部空間とのサイズ調整が困難であるため、ベーパーチャンバの熱輸送特性は低下しやすい。
本開示の目的は、破壊されにくいウィック構造体を備え、優れた熱輸送特性を有し、容易に製造できるベーパーチャンバを提供することである。
[1] 第1金属板と第2金属板との間に形成される内部空間に作動流体を有するベーパーチャンバであって、前記内部空間に配置され、前記第1金属板と前記第2金属板とに接触し、前記第1金属板と前記第2金属板とが近づく方向への圧縮変位に追随して前記第1金属板と前記第2金属板とが離れる方向に伸長変位するウィック構造体を備えることを特徴とするベーパーチャンバ。
[2] 前記ウィック構造体は、編組線、撚線および金属スポンジよりなる群から選択される少なくとも1種から構成される、上記[1]に記載のベーパーチャンバ。
[3] 前記ウィック構造体は、銅系材料の丸編組線から構成される、上記[1]または[2]に記載のベーパーチャンバ。
[4] 前記ウィック構造体は、前記ベーパーチャンバの厚さ方向に沿って重なり合う複数の第1ウィック構造部を有し、前記第1ウィック構造部は、前記第1金属板と前記第2金属板とが近づく方向への圧縮変位に追随して前記第1金属板と前記第2金属板とが離れる方向に伸長変位する、上記[1]に記載のベーパーチャンバ。
[5] 前記ウィック構造体は、前記ベーパーチャンバの厚さ方向に沿って重なり合う1つ以上の第1ウィック構造部と1つ以上の第2ウィック構造部とを有し、前記第1ウィック構造部は、前記第1金属板と前記第2金属板とが近づく方向への圧縮変位に追随して前記第1金属板と前記第2金属板とが離れる方向に伸長変位する、上記[1]に記載のベーパーチャンバ。
[6] 前記第2ウィック構造部は、焼結体、メッシュシートおよび繊維シートよりなる群から選択される少なくとも1種から構成される、上記[5]に記載のベーパーチャンバ。
[7] 前記第1ウィック構造部は、編組線、撚線および金属スポンジよりなる群から選択される少なくとも1種から構成される、上記[4]~[6]のいずれか1つに記載のベーパーチャンバ。
[8] 前記第1ウィック構造部は、銅系材料の丸編組線から構成される、上記[4]~[7]のいずれか1つに記載のベーパーチャンバ。
[9] 前記第1金属板および前記第2金属板は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金およびステンレス鋼よりなる群から選択されるいずれかから構成される、上記[1]~[8]のいずれか1つに記載のベーパーチャンバ。
[10] 前記作動流体はシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである、上記[1]~[9]のいずれか1つに記載のベーパーチャンバ。
本開示によれば、破壊されにくいウィック構造体を備え、優れた熱輸送特性を有し、容易に製造できるベーパーチャンバを提供することができる。
図1は、第1実施形態のベーパーチャンバの一例を示す斜視図である。 図2は、図1のA面の断面図である。 図3は、図2のベーパーチャンバを製造する前の構成を示す断面図である。 図4は、第1実施形態のベーパーチャンバの他の例を示す斜視図である。 図5は、図4のB面の断面図である。 図6は、第2実施形態のベーパーチャンバの一例を示す斜視図である。 図7は、図6のC面の断面図である。 図8は、図7のベーパーチャンバを製造する前の構成を示す断面図である。 図9は、第2実施形態のベーパーチャンバの他の例を示す斜視図である。
以下、実施形態に基づき詳細に説明する。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、ベーパーチャンバの熱輸送特性に影響を及ぼすウィック構造体の構成に着目することによって、変形追随性を有して破壊されにくいウィック構造体を採用し、ベーパーチャンバに対する熱輸送特性の向上および製造の容易化を図った。
実施形態のベーパーチャンバ1、2は、第1金属板10と第2金属板20との間に形成される内部空間Sに作動流体を有するベーパーチャンバであって、内部空間Sに配置され、第1金属板10と第2金属板20とに接触し、第1金属板10と第2金属板20とが近づく方向への圧縮変位に追随して第1金属板10と第2金属板20とが離れる方向に伸長変位するウィック構造体30、30aを備える。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のベーパーチャンバの一例を示す斜視図である。図2は、図1のA面の断面図である。図3は、図2のベーパーチャンバを製造する前の構成を示す断面図である。なお、図1では、便宜上、ベーパーチャンバの内部構造がわかるように部分的に透過した状態を示している。また、液相の作動流体F(L)が流れる方向を黒塗り矢印で示し、気相の作動流体F(g)が流れる方向を白抜き矢印で示している。
図1~2に示すように、第1実施形態のベーパーチャンバ1は、第1金属板10および第2金属板20を有する。第1金属板10および第2金属板20が対向するように、第1金属板10および第2金属板20が接合される。また、ベーパーチャンバ1は、第1金属板10および第2金属板20の間に形成される内部空間Sに作動流体を有する。内部空間Sは、第1金属板10および第2金属板20の接合によって密閉されている。ベーパーチャンバ1の内部に設けられる内部空間Sには、作動流体が封入されている。
ベーパーチャンバ1を構成する第1金属板10は、第1板部11および第1周縁壁部12を有する。第1金属板10の第1周縁壁部12は、第1板部11の周縁から第2金属板20に向かって延在している。例えば、第1周縁壁部12は、第1板部11の周縁全体に亘って設けられる。
ベーパーチャンバ1を構成する第2金属板20は、第1金属板10の第1板部11と対向する。すなわち、第2金属板20の内面20aと第1金属板10の第1板部11の内面11aとは互いに対向する。第1金属板10の第1周縁壁部12が第2金属板20の内面20aに接合されることで、ベーパーチャンバ1の内部空間Sが密閉される。
第2金属板20の外面20bには、被冷却部材40および放熱フィン41が設けられる。被冷却部材40は、ベーパーチャンバ1で冷却される部材であり、例えば、IC(集積回路)、ECU(エンジンコントロールユニット)のような発熱体である。
ベーパーチャンバ1は、内部空間Sに配置され、第1金属板10と第2金属板20とに接触しているウィック構造体30を備える。ウィック構造体30は、液相の作動流体に対する毛細管現象を発揮し、液相の作動流体に対する吸い上げ機能を有する。ウィック構造体30は、第1板部11の内面11aに接触していると共に、対向する第2金属板20の内面20aに接触している。
ウィック構造体30は、第1金属板10および第2金属板20を直線で結ぶ方向であるベーパーチャンバ1の厚さ方向Lにおいて、第1金属板10と第2金属板20とが近づく方向(以下、圧縮方向ともいう)への圧縮変位に追随して第1金属板10と第2金属板20とが離れる方向(以下、伸長方向ともいう)に伸長変位する。
このような変形追随性を有するウィック構造体30は、圧縮方向に沿って生じた所定の圧縮変位に基づく反力を生じる。そして、ウィック構造体30は、反力に基づき、圧縮変位に追随して、伸長方向に伸長変位する。ウィック構造体30が変形追随性を有するため、ウィック構造体30の圧縮変位後の伸長変位は、外部からウィック構造体30への外力を受けずに、自動で行われる。最大圧縮時のウィック構造体30の厚さに比べて、伸長変位後のウィック構造体30の厚さは大きい。
上記のようなベーパーチャンバ1の厚さ方向Lに沿った変形追随性を有するウィック構造体30は、ベーパーチャンバ1の製造に対して以下のように作用する。
まず、図3に示すように、ベーパーチャンバ1を製造する前の構成では、ウィック構造体30が第1金属板10の第1板部11の内面11aや第2金属板20の内面20aに事前に設置される。第1金属板10および第2金属板20は、互いに接合されずに、対向配置される。
図2に示すベーパーチャンバ1における第1板部11の内面11aと第2金属板20の内面20aとの間の長さ、すなわち、ベーパーチャンバ1の内部空間Sの厚さに比べて、図3に示すベーパーチャンバ1を製造する前の構成における厚さ方向Lに沿ったウィック構造体30の厚さは大きい。このように、図3に示す状態では、第1金属板10の第1周縁壁部12の長さよりも、ウィック構造体30の厚さが大きい。
このように、内部空間Sの厚さよりも大きい厚さを有するウィック構造体30を第1板部11の内面11aや第2金属板20の内面20aに予め設置する。その後、第1金属板10と第2金属板20とを互いに近づく方向に移動させながら、厚さ方向Lに沿ってウィック構造体30を圧縮して、第1金属板10と第2金属板20とを接合させる。
第1金属板10と第2金属板20との接合時には、ウィック構造体30は第1金属板10と第2金属板20とが近づく方向に圧縮変位する。ウィック構造体30の最大圧縮時の厚さが内部空間Sの厚さよりも小さくなると、第1金属板10の第1板部11の内面11aおよび第2金属板20の内面20aのいずれか一方の面とウィック構造体30とは接触しない。そして、ウィック構造体30はベーパーチャンバ1の厚さ方向Lに沿った変形追随性を有するため、ウィック構造体30の最大圧縮時の厚さが内部空間Sの厚さよりも小さくなっても、ウィック構造体30は、第1金属板10と第2金属板20とが離れる方向、すなわち第1金属板10および第2金属板20に向かう方向に伸長変位する。伸長変位したウィック構造体30は、第1金属板10の第1板部11の内面11aと第2金属板20の内面20aとに接触する。このように、ウィック構造体30の厚さが内部空間Sの厚さに合うように、ウィック構造体30は厚さを自動的に調整することができる。
第1金属板10および第2金属板20に接触しているウィック構造体30は、液相の作動流体に対して毛細管現象を発揮する。そのため、第1金属板10の第1板部11の内面11aを流れている液相の作動流体は、ウィック構造体30によって吸い上げられて、第2金属板20の内面20aに向かって流れる。被冷却部材40で発生した熱は、第2金属板20を介して、外面20bから内面20aに伝達される。被冷却部材40から伝達された熱は、第2金属板20の内面20aで、液相の作動流体を蒸発して、気相の作動流体を生成する。
このように、ウィック構造体30は第1金属板10の第1板部11および第2金属板20に接触しているため、ベーパーチャンバ1の厚さ方向Lに沿った作動流体の流れおよび被冷却部材40と作動流体との間の熱の移動が効率的であり、ベーパーチャンバ1の内部空間Sにおける熱の移動が優れている。このようなウィック構造体30を備えるベーパーチャンバ1は、優れた熱輸送特性を有する。
さらに、ウィック構造体30は変形追随性を有するため、第1金属板10と第2金属板20との接合時の衝撃がウィック構造体30に加わっても、ウィック構造体30は破壊されにくい。
さらに、ベーパーチャンバ1の製造前の第1金属板10や第2金属板20に設置されたウィック構造体30は、第1金属板10および第2金属板20の接合時に、破壊されずに厚さ方向Lに沿って変形する。そのため、ベーパーチャンバ1を製造する前に、ウィック構造体30の厚さおよびベーパーチャンバ1の内部空間Sの厚さの事前のサイズ調整が不要になる。さらには、ベーパーチャンバ1の製造時において、ウィック構造体30はベーパーチャンバ1の内部空間Sの厚さに自動で調整できるため、ウィック構造体30の厚さおよびベーパーチャンバ1の内部空間Sの厚さのサイズ調整が容易になり、内部空間Sへのウィック構造体30の設置が容易になる。その結果、ベーパーチャンバ1は容易に製造できる。
このようなウィック構造体30を備えるベーパーチャンバ1は、主に以下の冷却経路によって、被冷却部材40を冷却する。
第1板部11の内面11aを流れる液相の作動流体は、第1板部11の内面11aと第2金属板20の内面20aとに接触しているウィック構造体30によって、矢印F(L)で示すように、第2金属板20に向かって流れる。蒸発部50は、被冷却部材40から第2金属板20に伝達した熱によって、第2金属板20に流通した液相の作動流体を蒸発させて気相の作動流体に相変化させる。加熱された気相の作動流体は、矢印F(G)で示すように、蒸発部50から離れた位置の凝縮部51に流れる。気相の作動流体が凝縮部51に向かって流れる過程で、作動流体の温度が低下する。凝縮部51では、温度の低下した気相の作動流体が凝縮されて液相の作動流体に相変化する。相変化で生じた潜熱は、第2金属板20を介して放熱フィン41に伝達されて、ベーパーチャンバ1の外部に放出される。凝縮された液相の作動流体は、第1板部11の内面11aを良好に流れる。内面11a上の液相の作動流体は、ウィック構造体30によって、再び第2金属板20に流れる。このような液相および気相の作動流体の良好な循環によって、ベーパーチャンバ1は被冷却部材40を効率的に冷却できる。
仮にウィック構造体30が上記のような変形追随性を有しない場合、第1金属板10と第2金属板20との接合時に圧縮変位したウィック構造体30は、伸長変位せずに、圧縮変位したままである。そのため、ウィック構造体30は第1金属板10と第2金属板20とに接触せずに、ウィック構造体30と第1板部11の内面11aとの間やウィック構造体30と第2金属板20の内面20aとの間に隙間を生じることがある。この隙間は、ベーパーチャンバ1の厚さ方向Lに沿った液相の作動流体の流通を阻害し、作動流体と被冷却部材40との間の熱移動の効率を低下させる。そのため、ベーパーチャンバ1の熱輸送特性は低下する。さらに、第1金属板10と第2金属板20との接合時の衝撃によって、ウィック構造体30は破壊されやすい。さらに、ベーパーチャンバ1の製造時において、ウィック構造体30の厚さおよび内部空間Sの厚さのサイズ調整を行うため、ベーパーチャンバ1の製造は容易ではない。
ウィック構造体30の上記変形追随性および破壊されにくさ、ベーパーチャンバ1の熱輸送特性の向上から、ウィック構造体30は、編組線、撚線および金属スポンジよりなる群から選択される少なくとも1種から構成されることが好ましい。編組線は、複数の金属の素線を用いて編組したものである。撚線は、複数の金属の素線を撚り合わせたものである。また、上記観点から、金属は、銅や銅合金を含む銅系材料が好ましく、銅がさらに好ましい。これらの理由から、ウィック構造体30は、銅系材料の編組線から構成されることが好ましく、銅系材料の丸編組線から構成されることがより好ましい。好ましい編組線の構成は、線径1mmの10~50本の銅素線を1束にして、10~20束で編組したものである。
ウィック構造体30は、変形追随性を有しない物質、例えば焼結体から構成されない。特に、編組線、撚線および金属スポンジよりなる群から選択される少なくとも1種から構成されるウィック構造体30が、延在方向に沿って中空部分を内部に有すると、気相の作動流体が中空部分内を容易に流れるため、ベーパーチャンバ1の熱輸送特性はさらに向上する。このような中空部分は、焼結体の空孔に比べて大きいため、気相の作動流体は、焼結体に比べて、ウィック構造体の中空部分内を流通しやすい。
例えば、ウィック構造体30は、編組線から構成される3つのウィック部31から構成されてもよいし、編組線から構成される1つのウィック部31と撚線から構成される1つのウィック部31と金属スポンジから構成される1つのウィック部31とから構成されてもよい。ウィック部31の構成部材やウィック部31の配置数など、ウィック部31の配置構成は、ベーパーチャンバ1の用途に応じて、適宜選択される。
また、図4~5に示すように、ベーパーチャンバ1は第1板部11の内面11aに設けられる1つ以上の第1突起部13を有することが好ましい。
第1突起部13は、第1板部11の内面11aから第2金属板20の内面20aに向かって突出し、第2金属板20の内面20aに当接する。第1突起部13は対向する第2金属板20に当接するため、ベーパーチャンバ1の耐圧性は向上する。また、ウィック構造体30は、第1突起部13の間に任意の形状で配置できる。また、第1突起部13は、ベーパーチャンバ1内に設置されたウィック構造体30の移動を抑制できる。第1突起部13の形状、配置数、配置位置などの配置構成は、ベーパーチャンバ1の用途に応じて、適宜選択される。
また、図4~5では、第1突起部13を有するベーパーチャンバ1を示したが、ベーパーチャンバ1は、第2金属板20の内面20aに設けられる1つ以上の第2突起部(不図示)を有してもよい。ベーパーチャンバ1が第2突起部を有する場合、ベーパーチャンバ1は、第1突起部13を具備してもよいし、第1突起部13を具備しなくてもよい。
第2突起部は、第2金属板20の内面20aから第1板部11の内面11aに向かって突出し、第1板部11の内面11aに当接する。第2突起部は対向する第1板部11に当接するため、ベーパーチャンバ1の耐圧性は向上する。第1突起部13と同様に、ウィック構造体30は、第2突起部の間に任意の形状で配置できる。また、第2突起部は、ベーパーチャンバ1内に設置されたウィック構造体30の移動を抑制できる。第2突起部の形状、配置数、配置位置などの配置構成は、ベーパーチャンバ1の用途に応じて、適宜選択される。また、第1突起部13および第2突起部の設置割合についても、ベーパーチャンバ1の用途に応じて、適宜選択される。
また、ベーパーチャンバ1の熱輸送特性向上の観点から、第1金属板10および第2金属板20は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金およびステンレス鋼よりなる群から選択されるいずれかから構成されることが好ましい。その中でも、ベーパーチャンバ1の軽量化のためには、第1金属板10および第2金属板20は共にアルミニウムから構成されることがより好ましい。また、ベーパーチャンバ1の耐圧性を高めるためには、第1金属板10および第2金属板20は共にステンレス鋼から構成されることがより好ましい。また、ベーパーチャンバ1の熱輸送特性を高めるためには、第1金属板10および第2金属板20は共に銅から構成されることがより好ましい。また、使用環境に応じて、第1金属板10および第2金属板20には、スズ、スズ合金、チタン、チタン合金、ニッケル、ニッケル合金などを使用してもよい。
ベーパーチャンバ1の内部空間Sに封入されている作動流体は、ベーパーチャンバ1の冷却性能の観点から、純水、エタノール、メタノール、アセトン、フッ素系溶媒などが好ましい。その中でも、ベーパーチャンバ1の熱輸送特性向上や環境負荷抑制の観点から、作動流体は、フッ素系溶媒であることがより好ましく、シス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(1233zdZ)であることがさらに好ましい。また、作動流体が水系溶媒である場合、ウィック構造体に付着している油成分などのコンタミネーションを除去するために、ウィック構造体を酸化還元処理するが、作動流体がフッ素系溶媒であると、ウィック構造体に対する上記の処理が不要になる。
以上説明した第1実施形態によれば、ベーパーチャンバの厚さ方向に沿った変形追随性を有するウィック構造体をベーパーチャンバ内に設置することによって、ウィック構造体は破壊されにくく、ベーパーチャンバの熱輸送特性は向上し、ベーパーチャンバは容易に製造できる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のベーパーチャンバの一例を示す斜視図である。図7は、図6のC面の断面図である。図8は、図7のベーパーチャンバを製造する前の構成を示す断面図である。
なお、以下に示す実施形態では、第1実施形態のベーパーチャンバと同一の構成部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略または簡略する。
第2実施形態のベーパーチャンバ2において、ウィック構造体30aの構成が異なること以外は、第1実施形態のベーパーチャンバ1の構成と基本的に同じである。そのため、ここでは、その異なる構成について主に説明する。
図6~7に示すように、ベーパーチャンバ2では、ウィック構造体30aは、ベーパーチャンバ2の厚さ方向Lに沿って重なり合う複数の第1ウィック構造部35を有し、第1ウィック構造部35は、第1金属板10と第2金属板20とが近づく方向への圧縮変位に追随して第1金属板10と第2金属板20とが離れる方向に伸長変位する。例えば、図示するように、ウィック構造体30aは、互いに重なり合う同一形状の2つの第1ウィック構造部35を有し、2つの第1ウィック構造部35は、相対的に90°回転させて配置される。
厚さ方向Lに沿った変形追随性を有する第1ウィック構造部35は、第1実施形態のベーパーチャンバ1に設置されるウィック構造体30に相当する。すなわち、第2実施形態のベーパーチャンバ2は、厚さ方向Lに沿って配置される複数の第1ウィック構造部35を備える一方で、第1実施形態のベーパーチャンバ1は、1つのウィック構造体30を備える。
ウィック構造体30と同様の観点から、ウィック構造体30aを構成する第1ウィック構造部35は、編組線、撚線および金属スポンジよりなる群から選択される少なくとも1種から構成されることが好ましい。また、上記観点から、金属は、銅や銅合金を含む銅系材料が好ましく、銅がさらに好ましい。これらの理由から、第1ウィック構造部35は、銅系材料の編組線から構成されることが好ましく、銅系材料の丸編組線から構成されることがより好ましい。
また、ウィック構造体30と同様に、第1ウィック構造部35は、変形追随性を有しない物質、例えば焼結体から構成されない。特に、編組線、撚線および金属スポンジよりなる群から選択される少なくとも1種から構成される第1ウィック構造部35が、延在方向に沿って中空部分を内部に有すると、気相の作動流体が中空部分内を容易に流れるため、ベーパーチャンバ1の熱輸送特性はさらに向上する。
ウィック構造体30aを構成する第1ウィック構造部35は、第1実施形態のウィック構造体30と同様に、厚さ方向Lに沿った変形追随性を有する。そのため、第1ウィック構造部35は、圧縮方向に沿って生じた所定の圧縮変位に基づく反力を生じることによって、圧縮変位に追随して、伸長方向に伸長変位する。第1ウィック構造部35の伸長変位は、外部からの外力を受けずに、自動で行われる。伸長変位後の第1ウィック構造部35の厚さは、最大圧縮時の第1ウィック構造部35の厚さに比べて大きい。
上記の変形追随性を有する複数の第1ウィック構造部35を備えるウィック構造体30aは、ベーパーチャンバ2の製造に対して以下のように作用する。
図8に示すように、ベーパーチャンバ2を製造する前の構成における複数の第1ウィック構造部35の合計の厚さは、図7に示すベーパーチャンバ2の内部空間Sの厚さに比べて、大きい。
第1金属板10と第2金属板20との接合時には、互いに直交するように配置される複数の第1ウィック構造部35は第1金属板10と第2金属板20とが近づく方向に圧縮変位する。複数の第1ウィック構造部35の最大圧縮時の合計厚さが内部空間Sの厚さよりも小さくなると、第1金属板10の第1板部11の内面11aはウィック構造体30aを介して第2金属板20の内面20aに接続しない。そして、複数の第1ウィック構造部35はベーパーチャンバ2の厚さ方向Lに沿った変形追随性を有するため、複数の第1ウィック構造部35の最大圧縮時の合計厚さが内部空間Sの厚さよりも小さくなっても、複数の第1ウィック構造部35は、第1金属板10と第2金属板20とが離れる方向に伸長変位する。伸長変位した複数の第1ウィック構造部35は、互いに接触すると共に、第1金属板10の第1板部11の内面11aおよび第2金属板20の内面20aに接触する。このように、ウィック構造体30aの厚さが内部空間Sの厚さに合うように、複数の第1ウィック構造部35を有するウィック構造体30は厚さを自動的に調整することができる。
このように、複数の第1ウィック構造部35を有するウィック構造体30aは第1金属板10の第1板部11および第2金属板20に接触しているため、ベーパーチャンバ1の厚さ方向Lに沿った作動流体の流れがさらに向上する。また、図示するように、複数の第1ウィック構造部35を異なる向きに配置すると、ベーパーチャンバ2の厚さ方向Lに加えて、厚さ方向Lに垂直な方向にも、液相の作動流体は容易に移動できる。そのため、ベーパーチャンバ2の熱輸送特性はさらに向上する。また、複数の第1ウィック構造部35を有するウィック構造体30aは、破壊耐性がさらに向上する。また、上記特性を有するウィック構造体30aを備えるベーパーチャンバ2の製造はさらに容易になる。複数の第1ウィック構造部35が重なり合う部分では、複数の第1ウィック構造部35が扁平状態で設置されていると、上記効果は効率的に発揮される。
上記では、同一形状である2つの第1ウィック構造部35が異なる向きで設置される例について説明したが、第1ウィック構造部35の設置数、形状、設置向きなど、第1ウィック構造部35の配置構成は、ベーパーチャンバ2の用途に応じて、適宜選択される。
また、一方の第1ウィック構造部35は、編組線から構成される3つのウィック部31から構成されてもよいし、編組線から構成される1つのウィック部31と撚線から構成される1つのウィック部31と金属スポンジから構成される1つのウィック部31とから構成されてもよい。同様に、他方の第1ウィック構造部35は、編組線から構成される3つのウィック部31から構成されてもよいし、編組線から構成される1つのウィック部31と撚線から構成される1つのウィック部31と金属スポンジから構成される1つのウィック部31とから構成されてもよい。第1ウィック構造部35を構成するウィック部31の配置構成は、ベーパーチャンバ2の用途に応じて、適宜選択される。
また、図9に示すように、ウィック構造体30aは、ベーパーチャンバ2の厚さ方向Lに沿って重なり合う1つ以上の第1ウィック構造部35と1つ以上の第2ウィック構造部36とを有してもよい。第1ウィック構造部35は、上記のようにベーパーチャンバ2の厚さ方向Lに沿った変形追随性を有する一方で、第2ウィック構造部36は、ベーパーチャンバ2の厚さ方向Lに沿った変形追随性を有しない。
ベーパーチャンバ2は、上記の変形追随性を示さない第2ウィック構造部36を有する一方で、上記の変形追随性を示す第1ウィック構造部35を有しているので、ウィック構造体30aはベーパーチャンバ2の厚さ方向Lに沿った変形追随性を有する。また、ベーパーチャンバ2の内部空間Sの厚さに比べて、第2ウィック構造部36の厚さは小さい。そのため、従来のベーパーチャンバに設けられる変形追随性を具備しないウィックに比べて、第2ウィック構造部36の撓みが抑制されて、第2ウィック構造部36の破壊は抑制される。すなわち、変形追随性を示さない既存のウィックを第2ウィック構造部36に適用しても、ベーパーチャンバ2が上記の変形追随性を示す第1ウィック構造部35を有しているため、従来のベーパーチャンバに比べて、ウィック構造体30aは壊れにくく、ベーパーチャンバ2は、優れた熱輸送特性を有し、容易に製造できる。
第2ウィック構造部36は、焼結体、メッシュシートおよび繊維シートよりなる群から選択される少なくとも1種から構成されることが好ましく、その場合の第2ウィック構造部36の空隙率は、例えば80%以上90%以下である。特に、図9に示すように、第2ウィック構造部36がメッシュシートや繊維シートであると、厚さ方向Lに垂直な面に沿って設置されるメッシュシートや繊維シートと第2金属板20の内面20aとの接触面積が増加するため、ベーパーチャンバ2の熱輸送特性は向上する。
第2ウィック構造部36が焼結体から構成される場合、ベーパーチャンバ2の熱輸送特性向上の観点から、焼結体は銅系材料から形成される銅系焼結体であることが好ましく、その中でも、より好ましくは粒径10μm以上300μm以下、さらに好ましくは粒径50μm以上100μm以下の銅系粉末から形成される銅系焼結体である。焼結体は、液相の作動流体に対する優れた吸い上げ性能を有する。
第2ウィック構造部36がメッシュシートから構成される場合、ベーパーチャンバ2の熱輸送特性向上の観点から、メッシュシートは銅系材料であることが好ましい。また、メッシュシートの撓みによる破壊を抑制する観点から、メッシュシートの構成は、80メッシュ以上230メッシュ以下であることが好ましく、100メッシュ以上200メッシュ以下であることがより好ましい。メッシュシートは、破損しにくいことに加えて、容易に切れるために形状自由度が高い。
第2ウィック構造部36が繊維シートから構成される場合、ベーパーチャンバ2の熱輸送特性向上の観点から、繊維シートは、銅系材料またはステンレス鋼であることが好ましい。また、繊維シートの撓みによる破壊を抑制する観点から、繊維の直径は10μm以上50μm以下であることが好ましく、繊維の長さは0.5mm以上2.0mm以下であることが好ましい。
以上説明した第2実施形態によれば、ウィック構造体を構成する第1ウィック構造部や第2ウィック構造部の設計の自由度が向上するため、ベーパーチャンバの用途に応じて、ベーパーチャンバの内部構成を適宜変更できる。
なお、上記では、図6~7に示すように、2つの第1ウィック構造部35を備えるウィック構造体30aについて示したが、ウィック構造体30aは複数の第1ウィック構造部35を備えればよく、例えばウィック構造体30aは3つの第1ウィック構造部35を備えてもよい。
また、図9に示すように、1つの第1ウィック構造部35および1つの第2ウィック構造部36を備えるウィック構造体30aについて示したが、ウィック構造体30aは1つ以上の第1ウィック構造部35および1つ以上の第2ウィック構造部36を備えればよく、例えばウィック構造体30aは2つの第1ウィック構造部35および2つの第2ウィック構造部36を備えてもよい。このとき、第1ウィック構造部35と第2ウィック構造部36とが交互に重なり合ってもよいし、連続して重なり合う2つの第1ウィック構造部35と連続して重なり合う2つの第2ウィック構造部36とが重なり合ってもよい。
以上、実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の概念および特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含み、本開示の範囲内で種々に改変することができる。
1、2 ベーパーチャンバ
10 第1金属板
11 第1板部
11a 第1板部の内面
12 第1周縁壁部
13 第1突起部
20 第2金属板
20a 第2金属板の内面
20b 第2金属板の外面
30、30a ウィック構造体
31 ウィック部
35 第1ウィック構造部
36 第2ウィック構造部
40 被冷却部材
41 放熱フィン
50 蒸発部
51 凝縮部
L ベーパーチャンバの厚さ方向
S 内部空間
F(L) 液相の作動流体の流れ
F(G) 気相の作動流体の流れ

Claims (10)

  1. 第1金属板と第2金属板との間に形成される内部空間に作動流体を有するベーパーチャンバであって、
    前記内部空間に配置され、前記第1金属板と前記第2金属板とが近づく方向の圧縮変位に基づく、前記第1金属板と前記第2金属板とが離れる方向に働く反力で、前記第1金属板と前記第2金属板とに接触するウィック構造体を備え
    前記ウィック構造体は、前記ベーパーチャンバの厚さ方向に垂直な方向に亘って間隔を空けて設けられる複数のウィック部から構成されることを特徴とするベーパーチャンバ。
  2. 前記ウィック構造体は、編組線、撚線および金属スポンジよりなる群から選択される少なくとも1種から構成される、請求項1に記載のベーパーチャンバ。
  3. 前記ウィック構造体は、銅系材料の丸編組線から構成される、請求項1または2に記載のベーパーチャンバ。
  4. 前記ウィック構造体は、前記ベーパーチャンバの厚さ方向に沿って重なり合う複数の第1ウィック構造部を有し、前記第1ウィック構造部は、前記複のウィック部から構成される、請求項1に記載のベーパーチャンバ。
  5. 前記ウィック構造体は、前記ベーパーチャンバの厚さ方向に沿って重なり合う1つ以上の第1ウィック構造部と1つ以上の第2ウィック構造部とを有し、前記第1ウィック構造部は、前記複数のウィック部から構成される、請求項1に記載のベーパーチャンバ。
  6. 前記第2ウィック構造部は、焼結体、メッシュシートおよび繊維シートよりなる群から選択される少なくとも1種から構成される、請求項5に記載のベーパーチャンバ。
  7. 前記第1ウィック構造部は、編組線、撚線および金属スポンジよりなる群から選択される少なくとも1種から構成される、請求項4~6のいずれか1項に記載のベーパーチャンバ。
  8. 前記第1ウィック構造部は、銅系材料の丸編組線から構成される、請求項4~7のいずれか1項に記載のベーパーチャンバ。
  9. 前記第1金属板および前記第2金属板は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金およびステンレス鋼よりなる群から選択されるいずれかから構成される、請求項1~8のいずれか1項に記載のベーパーチャンバ。
  10. 前記作動流体はシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである、請求項1~9のいずれか1項に記載のベーパーチャンバ。
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