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JP7473871B2 - 耐摩耗性および耐欠損性にすぐれたwc基超硬合金製切削工具および表面被覆wc基超硬合金製切削工具 - Google Patents

耐摩耗性および耐欠損性にすぐれたwc基超硬合金製切削工具および表面被覆wc基超硬合金製切削工具 Download PDF

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Description

本発明は、高負荷下におけるステンレス鋼等の断続部を含む切削条件下においても、刃先が変形することなく、すぐれた耐摩耗性と耐欠損性を兼ね備えたWC基超硬合金製切削工具(「WC基超硬工具」ともいう)および表面被覆WC基超硬合金製切削工具に関する。
WC基超硬合金は硬さが高く、また、靱性を備えることから、これを基体とするWC基超硬工具は、すぐれた耐摩耗性を発揮し、また、長期の使用にわたって長寿命を有する切削工具として知られている。
しかし、近年、被削材の種類、切削加工条件等に応じて、WC基超硬工具の切削性能、工具寿命をより一段と向上させるべく、各種の提案がなされている。
例えば、特許文献1では、炭化タングステン50~95%、残部が結合相として鉄族金属の1種または2種以上からなる超硬合金の製造方法において、焼結後の冷却工程において、該焼結温度より100℃/分以上の冷却速度でもって超急冷し、かつミクロ組織において接触率(接触部の全面積の全粒子表面積に対する比率)が15%以下であることを特徴とする超硬合金とすることにより、その結果として、鋼の湿式断続切削加工において、WC基超硬工具の耐欠損性を向上させる製造方法が提案されている。
また、特許文献2では、Co量が10~13質量%、Co量に対するCr量の比が2~8%、TaCとNbCの少なくとも1種をTaCとNbCの総量が0.2~0.5質量%となる範囲で含有し、残部がWCから成り、硬さが88.6HRA~89.5HRAであるWC基超硬工具において、研磨面上の面積比におけるWC積算粒度80%径D80と積算粒度20%径D20の比D80/D20を2.0≦D80/D20≦4.0の範囲とし、また、D80を4.0~7.0μmの範囲とし、かつWC接着度cを0.36≦c≦0.43とすることにより、ステンレス鋼に代表される難削材の切削加工において、被削材の凝着を防止し耐欠損性を向上させることが提案されている。
特許文献3では、WC基超硬工具において、WC-WC接着界面長さをL1とし、WC-Co接着界面長さをL2としたとき、
R>(0.82-0.086×D)×(10/V)
の式を満足させることにより、Ni基耐熱合金の切削加工において、WC基超硬工具の耐熱塑性変形性と靱性を向上させることが提案されている。
なお、R=(L1)/((L1)+(L2))
D:WC面積平均粒径(μm)であって、0.6≦D≦1.5の範囲である。
ここで、前記Dは、WCの面積率が50%となるときのWCの粒径をいう。
V:結合相体積(vol%)であって、9≦V≦14の範囲である。
特許文献4では、WC基超硬合金製ドリルにおいて、WC基超硬合金の成分組成を、WC-x質量%Co-y質量%Cr-z質量%VCで表したとき、6≦x≦14、0.4≦y≦0.8、0≦z≦0.6、(y+z)≦0.1xを満足し、また、WC基超硬合金のWC接着度Cを、C=1-V α・exp(0.391・L)で表したとき、この式におけるWC基超硬合金の結合相体積率の値Vは0.11≦V≦0.25、また、(WC粒子の粒度分布の標準偏差)/(平均WC粒度)の値Lは0.3≦L≦0.7の範囲内であって、さらに、係数αが0.3≦α≦0.55の値を満足するWC接着度Cを有するWC基超硬合金とすることにより、Al合金、炭素鋼等の切削加工において、硬さと剛性を低下させることなく靱性を向上させ、耐欠損性を高めたWC基超硬合金製ドリルが提案されている。
特公平5-20492号公報 特開2017-88999号公報 特開2017-179433号公報 特開2017-148895号公報
前記特許文献1にて提案されている従来のWC基超硬工具によれば、冷却工程において、超急冷を行うことで、WCの接着率を抑制することによって、耐チッピング性、靭性を向上し、WC基超硬工具の切削性能、工具特性の向上を図っている。
しかしながら、前記従来の工具では、CrやTa、Nb、Ti及びZrのうち一種以上のγ相成分元素を合金中に含んでいないため、上記元素の結合相への固溶による強化、高温硬さの向上が足りず、基体の耐塑性変形性、耐熱性が十分でないため、靭性は向上したものの、耐塑性変形性において劣位となり、塑性変形を起因とした耐欠損性に劣るなど、高負荷下でのステンレス鋼等の断続部を含む高能率旋削加工において、工具寿命が短命であるという課題を有していた。
前記特許文献2にて提案されている従来のWC基超硬工具によれば、WC粒子の粒度分布、円形度、接着度を制御することにより、被削材との凝着を防止し、耐欠損性に優れたミーリング加工用インサートを提供している。
しかしながら、前記従来の工具では、耐欠損性を向上させるため、TaCとNbCが結合相中に固溶する範囲でしか含有しておらず、γ相(Ta、Nb、Ti及びZrのうち一種以上のγ相成分元素を主として形成されるそれらの炭化物相)がWC-WC粒子間に接着してWC-WC界面すべりを抑制させる効果、及び高温硬さが不十分となり、ミーリング加工のような、空転時に冷却されて、刃先温度が上がりきらない加工では効果を発揮するが、特に切削時に刃先が常に高温状態となる断続部を含むステンレス鋼の高能率旋削加工においては耐塑性変形性、耐欠損性、耐摩耗性が不十分であった。
前記特許文献3にて提案されている従来のWC基超硬工具によれば、Co量を減少させることなく、一定量の結合相を確保することで、靭性の低下を抑制し、WCの接着比率を高めることによって、耐熱塑性変形性及び靭性を兼ね備えた、WC基超硬工具を見出している。
しかしながら、前記従来の工具では、WCの接着比率が高いことで、耐塑性変形性を向上させる効果はあるものの、断続加工のような刃先の耐欠損性が求められる加工においては、切削時に発生したクラックが、靭性の低いWCを経由し、クラックが進展しやすく、耐欠損性が不十分であった。
前記特許文献4にて提案されている従来のWC基超硬工具によれば、合金中のWC粒子の接着度に着目し、WC粒度分布を均粒にすることで、硬さと靭性を兼ね備えた、WC基超硬工具を見出している。
しかしながら、前記従来の工具では、耐欠損性を向上させるために、TaCおよびNbCを0.2%以下しか合金中に含んでいないため、γ相(Ta、Nb、Ti及びZrのうち一種以上のγ相成分元素を主として形成されるそれらの炭化物相)がWC-WC粒子間に接着してWC-WC界面すべりを抑制させる効果が不十分となり、耐塑性変形性および高温硬さに劣り、高熱が発生する断続部を含むステンレス等の高能率旋削加工においては、耐塑性変形性が不十分であった。
そこで、本発明者らは、例えば、高負荷下でのステンレス等の断続部を含む高能率旋削切削加工等において、刃先が変形することなく、すぐれた耐欠損性および耐摩耗性を備えたWC基超硬工具を提供すべく、WC基超硬合金中の複数種のWC粒径の組み合わせ、WC分散性、γ相量、γ相の粒径に着目し、鋭意研究を進めたところ、次のような知見を得た。
すなわち、本発明者らは、WC基超硬工具において、WC基超硬合金中のWC粒子を相対的に平均粒径が大きな粗粒WCからなる粗粒WC群と相対的に平均粒径が小さな微粒WCからなる微粒WC群とから構成し、粗粒WC群の平均粒径、微粒WC群の平均粒径、および、微粒WC群の平均粒径に対する粗粒WC群の平均粒径の粒径比を調整することにより、全体的には、弱いスケルトン構造の組織を得て、耐摩耗性と耐欠損性を兼ね備えたWC基超硬合金製工具が得られることを知見した。
具体的には、前記微粒WC粒子群の平均粒径に対する前記粗粒WC粒子群の平均粒径の比を大きくし、粗粒WC粒子同士により形成される基本骨格の間隙部において、微粒WC粒子を粗粒WC粒子や他の微粒WC粒子との接触が少なくするよう配置することにより、合金としての硬さは維持したまま、WC粒子同士の界面長を短くし、合金中のCoが良好に分散した組織とすることにより、例えば、亀裂が発生した際においても、靭性の低い粗粒、微粒WC粒子を経由する直線的な亀裂の進展を抑制し、靭性の高いCoを主とする結合相領域を経由する割合を高め、亀裂の伝播を遅らせることにより、超硬合金の靭性が高まり、耐摩耗性を損なうことなく耐欠損性が向上することを見出したものである。
また、WC粒子同士の界面長を短くするだけでは、耐塑性変形性が低下し、切削時の刃先変形へとつながるため、WC基超硬合金中に適切な組成のγ相成分元素、適切な粒径のγ相を含むことで、γ相形成元素であるTa、Nb、Ti、Zrのいずれか一つ以上が結合相中に含有されることにより、すぐれた耐酸化性、耐熱性、高温硬さを発揮し、かつγ相がWC-WC界面に接着することで、WC-WC界面における粒界すべりを低減し、耐塑性変形性を損なうことを防ぐことを知見した。
したがって、WC基超硬合金中の粗粒WC粒子、微粒WC粒子、および、Coを含む結合相、γ相成分が前記組織を備えるWC基超硬工具を、ステンレス等の高負荷下における断続を含む旋削加工等に用いた場合には、耐塑性変形性や耐摩耗性を損なわず、耐欠損性を向上させることができるため、長時間に亘って欠損を発生させることなく、正常摩耗が維持される結果、チッピング等の異常損傷の発生も抑制され、工具のさらなる長寿命化を実現することができる。
本発明は、前記知見に基づいてなされたものであって、
「(1) WC基超硬合金を基体とするWC基超硬合金製切削工具において、
(a)前記WC基超硬合金の成分組成は、Co:6.0~12.0質量%、Cr:0.0~1.2質量%、および、TaC、NbC、TiC及びZrCのうちから選ばれる少なくとも1種以上を合計量にて0.6~4.0質量%含有し、残部はWC及び不可避不純物とからなり、Crの質量含有率は、Coの質量含有率の10%以下であり、
(b)WC粒子は、平均粒径を比較したとき平均粒径の大きな粗粒WC群と平均粒径の小さな微粒WC群とから構成され、
)前記WC粒子同士の界面長さWC-WC界面長をL1、
前記WC粒子と
Ta、Nb、Ti、Zrのいずれか一つ以上のγ相成分元素を主として形成されるそれらの炭化物相であるγ相、および
WやC、Cr、γ相成分元素を固溶した結合相との
界面長であるWC-(結合相+γ相)界面長をL2
としたとき、
前記L1と前記L2の和に対する前記L1の比である比率Rが、(0.66-0.059×D)×(10/V)―γ相理論体積率×0.06以上、(0.70-0.059×D)×(10/V)―γ相理論体積率×0.06以下の値であることを特徴とするWC基超硬合金製切削工具。
ここで、Vは、結合相の面積比率(area%)、Dは、WC面積平均粒径(μm)を指し、1.0≦D≦4.0である。
(2)前記γ相の平均粒径は、0.2~4.0μmであることを特徴とする(1)に記載のWC基超硬合金製切削工具。
(3)(1)または(2)に記載のWC基超硬合金製切削工具の少なくとも切れ刃には、硬質被覆層が形成されていることを特徴とする表面被覆WC基超硬合金製切削工具。」を特徴とするものである。
なお、前記(1)および(2)におけるCr、TaC、NbC、TiC、および、ZrCの含有量は、WC基超硬合金の断面について測定したCr量、Ta量、Nb量、Ti量、Zr量を、いずれも炭化物換算した数値である。
また、本明細書中において、数値範囲を示す際に用いる「~」は、その数値の下限および上限を含むことを意味する。
本発明のWC基超硬工具および表面被覆WC基超硬合金製切削工具は、その基体を構成するWC基超硬合金の成分として、Coと、TaC、NbC、TiCおよびZrCのいずれか一つ以上、および/またはCrを特定の組成範囲にて含有し、また、組み合わされた複数種のWCの粒径比、混合条件や焼結条件を制御することで、WC-WC粒子間の接触長さが短くなり、亀裂が発生した場合においても、亀裂が靭性の高い、結合相を進展する割合が高くなり、耐摩耗性を損なうことなく、耐欠損性を向上させることができる。
また、同時にγ相がWC-WC界面に接着することで、WC-WC界面の粒界すべりの発生を抑制することによって、耐塑性変形性にも優れ、刃先変形起因の欠損も抑制されるため、特に、ステンレス鋼等の断続部を含む高能率旋削加工に好適であり、工具の長寿命化が達成されるものである。
本発明超硬合金3と比較例超硬合金13と同じ組成でそれぞれ素原料WC粒度、組み合わせた二種のWC粒径比率、焼結条件を変更した合金を作製した時の測定された平均WC粒径(D)(横軸)とWC/WC接着比率(縦軸)との関係の一例を示す。 WC基超硬合金中において、組み合わせたWCの粒径比、焼結条件、混合条件が適切なため、CoがWCの周りを回り込み、かつWC同士が点接触となっているため、接触率が抑制された本発明超硬合金。 組み合わせたWCの粒径比、焼結条件が不適切なため、WC同士がスケルトンを組んだ比較例超硬合金。
以下、本発明について詳細に説明する。
(1)WC基超硬合金の成分組成
<Co含有量>
Coは、WC基超硬合金の主たる結合相形成成分として含有させるが、Co含有量が6.0質量%未満では十分な靱性を保持することはできず、一方、Co含有量が12.0質量%を超えると急激に軟化し、切削工具として必要とされる所望の硬さが得られず、変形および摩耗進行が顕著となることから、WC基超硬合金中のCo含有量を6.0~12.0質量%と定めた。Co含有量は、6.0~10.0質量%の範囲を取るのがさらに好ましい。Coには、WやC、その他の不可避不純物が含まれていても良い。さらに、Cr、およびγ相成分元素であるTa、Nb、Ti、Zrの少なくとも一種以上を含んでいてもよい。これら元素がCo中に存在するときは、Coに固溶した状態であると推定される。
<Cr含有量>
Crは、主たる結合相を形成するCo中にCrとして固溶し、Coを固溶強化することで、WC基超硬合金の強度を高めることができる。
一方、Cr含有量が、Co含有量の10%を超えて添加されると、CrとWの複合炭化物を析出するなどにより、靭性の低下や、欠損発生の起点となるおそれがあるため、Cr含有量は、0.0~1.2質量%であって、かつ、Co含有量の10%以下とする。
<TaC、NbC、TiC、ZrC含有量>
本発明のWC基超硬合金は、その成分として、さらに、TaC、NbC、TiC及びZrCのうちから選ばれる少なくとも1種以上を合計量で0.6~4.0質量%にて含有する。
ここで、Ta、Nb、TiおよびZrは、いずれもγ相成分元素といわれ、主たる結合相を形成するCo相中に一部固溶することで、結合相の耐熱性、高温硬さを高める効果を有する。また、Co相中に固溶せずに、合金中にこれらγ相成分元素を主とする炭化物相であるγ相(γ相成分とは別に、Wをさらに含んでもよい。)として存在することで、耐酸化性や耐クレーター摩耗性を向上させる効果を有し、かつWC-WC界面に接着することで、WC-WC界面の粒界すべりを抑制するが、それらを炭化物換算した合計含有量が、0.6質量%未満では、効果が不十分であり、一方、4.0質量%を超えると凝集体ができやすく、欠損発生の起点となりやすくなる。
したがって、WC基超硬合金中の成分として添加するTaC、NbC、TiC及びZrCのうちから選ばれる少なくとも1種以上の合計含有量は、0.6~4.0質量%とすることが望ましい。また、γ相の平均粒径は、WC相との接触頻度が適切となる0.2~4.0μmであることが好ましい。
ここで、γ相の平均粒径は、超硬合金の任意の表面または断面を鏡面加工し、その加工面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、画像解析によって、少なくとも300個の各γ相の面積を求め、その面積に等しい円の直径を算出して平均したものである。なお、鏡面加工は、例えば、集束イオンビーム装置(FIB装置)、クロスセクションポリッシャー装置(CP装置)等を用いる。
なお、前記したTaC、NbC、TiC、ZrCに加え、Crの含有量は、WC基超硬合金についてEPMAによって測定したCr量、Ta量、Nb量、Ti量、Zr量を、いずれも炭化物換算した数値である。
また、γ相の理論体積率は、TaC、NbC、TiC、ZrCの密度をそれぞれ14.4、7.82、4.92、6.66とし([データブック 高融点化合物便覧]参照)、EPMAによって測定されたTaC、NbC、TiC、ZrCの各含有量(質量%)を、各密度で割った数値の足し合わせた値、として求める。
(2)WC基超硬合金焼結体組織
WC基超硬合金の焼結体組織は、WC-WC界面長比率(R値)、WC面積平均粒径(D)(μm)、および、結合相面積比率(V)(area%)、γ相理論体積率により、規定することができる。
以下では、その技術的意義および測定法について記載する。
<WC-WC界面長比率(R値)>
本発明においては、WC-WC界面長比率(R値)を低い領域で制御し、WC同士の界面長を短くすることで、亀裂が発生した場合においても、亀裂が靭性の高い結合相中を進展する割合が高まり、耐塑性変形性や耐摩耗性を損なうことなく、耐欠損性を向上させることができるため、長時間に亘って欠損のない、正常摩耗を実現する切削工具を得ることができる。
前記WC-WC界面長比率(R値)は、WC-WC界面長をL1、WC-(結合相+γ相)界面長をL2としたとき、
R=(L1)/((L1)+(L2))により求めることができる。
すなわち、WC-Co焼結体のイオンミリング加工面に対して、後方散乱電子回折装置(以下、EBSD)を備えた走査型電子顕微鏡(以下、SEM)にてEBSD測定、及び観察を行い、1視野24μm×72μmの視野にてピクセルサイズを0.1μm×0.1μmとし、かつWC数が4000個以上となるように複数視野観察し、前記WC-WC界面長L1、および、前記WC-(結合相(Co、Cr、γ相成分含有)+γ相)界面長L2を測定し、前記R=(L1)/((L1)+(L2))式に導入することにより、導出することができる。
<WC面積平均粒径(D)>
本発明においては、WC面積平均粒径D(μm)を1.0μm以上、4.0μm以下と規定することにより、粗粒WCへの応力集中によるクラックの進展や、クラック進展抵抗の低い微粒WCによる欠損を生じにくいWC基超硬合金焼結体組織を得ることができる。
WC面積平均粒径D(μm)は、さらに、1.6μm以上、3.0μm以下の範囲とすることが好ましい。
ここで、WC面積平均粒径D(μm)は、WC超硬合金の縦断面を、上記と同様にEBSDを備えたSEMにてEBSD測定、及び観察をし、画像解析によって、観察領域内における少なくとも4000個の個々のWC粒子の面積を測定し、該WC粒を同一面積の円形に近似した時の直径とともにその直径を有するWC粒子が占める面積割合を算出し、各WCの直径と面積割合を乗算した値の総和として求める。
<結合相面積比率(V)>
結合相は、主にCoにより構成され、その他、Cr、および、γ相形成元素である、Ta、Nb、Ti、Zr元素を一部固溶して形成される。
結合相面積については、二次元平面の面積率が三次元方向においても平均的に同比率となっていることを前提として、例えば、WC基超硬合金の縦断面において、任意の視野数を選択し、各視野において、FE-SEM(電解放出型走査型電子顕微鏡)を用い、2000~3000倍視野にて観察を行い、反射電子像を撮影し、画像処理にて2値化し、硬質相(WC粒子及びγ相の総称)と結合相とを分けることにより、撮影視野全体に対する結合相の面積比率を求めることができる。
<WC-WC界面長比率(R値)、結合相面積比率(V)、WC面積平均粒径(D)およびγ相理論体積率との関係>
本発明に係るWC基超硬合金は、所望の成分組成を有し、前記WC-WC界面長比率(R値)が、結合相の面積比率(∨)(area%)、及びWC面積平均粒径(D)(μm)、γ相理論体積率との関係において、Rは、(0.70-0.059×D)×(10/∨)―γ相理論体積率×0.06、以下の値、かつ(0.66-0.059×D)×(10/∨)―γ相理論体積率×0.06、以上の値、を満足するものであり、耐摩耗性、および、耐欠損性にすぐれた特性を発揮するものである。
(3)WC基超硬合金の製造方法
本発明において、前記Rの値を満足するWC基超硬合金は、例えば、以下の方法により作製することができる。
まず、準備工程として、WC粒子間にCoを主とする結合相を介在させ、WC同士の接触長を短くするため、CoでコーティングしたWC粒子(以下、WC(Co)と記載)を用意する。そして、異なる粒径を有する2種のWC(Co)粉末を、所定の粒径比となるように配合し、さらに、所望の組成とするため、Co粉末と、必要に応じ、Cr粉末を原料粉末として配合し、さらに、TaC粉末、NbC粉末、TiC粉末、ZrC粉末のうちの1種以上の粉末を含有する原料粉末を加え、例えば、メディア量を減らしたアトライターや、望ましくは超音波ホモジナイザー、サイクロンミキサーなどのメディアレス長時間混合により、大きな破砕力を加えずに、WC(Co)同士が分散するような条件で配合・混合して、混合粉末を作製する。
ついで、前記混合粉末を成形して圧粉成形体を作製し、この圧粉成形体を、例えば、加熱温度:1350℃以上1550℃以下、望ましくは1450℃以上1550℃以下、かつ、加熱保持時間:15~120分、望ましくは60~120分にて、高温長時間での真空雰囲気の条件で焼結し、CoによるWCの回り込みを促進し、かつWCが粒成長し、WC同士が点接触することで、接触長を抑制するようにWC基超硬合金を作製する。
ついで、前記WC基超硬合金を、機械加工、研削加工することにより、所望サイズ・所望形状のWC基超硬工具を作製することができる。
前記工程にて作製されたWC基超硬工具は、CoがWCの周囲を回り込み、かつWC同士の接触が点接触となることによって、WC-WC粒子間の接触長さが短くなるため、亀裂が靭性の高い結合相中を経由する割合が高くなることで、耐摩耗性を損なうことなく、耐欠損性が向上し、長時間に亘って欠損することなく正常摩耗を維持することができる。
さらに、前記WC基超硬合金製切削工具の少なくとも切れ刃に、Ti-Al系、Al-Cr系の炭化物、窒化物、炭窒化物あるいはAl等の硬質皮膜を、PVD、CVD等の成膜法により被覆形成することにより、表面被覆WC基超硬合金製切削工具を作製することができる。
なお、表面被覆WC基超硬合金製切削工具の作製にあたり、硬質皮膜の種類、成膜法は、当業者にすでによく知られている膜種、成膜手法を採用すればよく、特に、制限するものではない。
本発明のWC基超硬工具および表面被覆WC基超硬合金製切削工具について、実施例により具体的に説明する。
(a)まず、焼結用の粉末として、粒径分布の異なる二種のWC(Co)粉末(粒径分布の最頻値がr1(μm)である粗粒WC(Co)粉末と粒径分布の最頻値がr2(μm)である微粒WC(Co)粉末)と、Co粉末、Cr粉末、TaC粉末、NbC粉末、TiC粉末およびZrC粉末を用意する。
また、これら前記粒径分布の異なる二種のWC(Co)粉末の配合については、粒径分布の最頻値の比、すなわち、r2/r1値は0.01~0.13を満たすことが好ましい。
表1には、各種粉末の配合組成(質量%)を示すとともに、2種類のWC(Co)粉末の平均粒径値および平均粒径比を示す。
なお、Co粉末、Cr粉末、TaC粉末、NbC粉末、TiC粉末、ZrC粉末の平均粒径(D50)は、いずれも、1.0~3.0μmの範囲内である。
(b)表1に示す配合組成に配合した焼結用粉末を、メディアレスのアトライター混合で回転数50rpm、50時間湿式混合し、乾燥した後、100MPaの圧力でプレス成形して圧粉成形体を作製した。
(c)ついで、これらの圧粉成形体を、表3に示す加熱温度:1450℃以上1550℃以下にて、かつ、加熱保持時間:60~120分、真空雰囲気の条件で高温長時間焼結を行い、WC基超硬合金を作製した。
(d)ついで、前記WC基超硬合金を、機械加工、研削加工し、CNMG120408-MMのインサート形状の表5に示すWC基超硬工具1~10(以下、本発明工具1~10という)を作製した。
また、比較のために、表6に示すWC基超硬工具11~18(以下、比較例工具11~18という)を製造した。
その製造工程では、本発明例に対し、表2、表4において、Coによるコーティングを行っていないWCの使用、配合組成(質量%)、混合条件、あるいは、焼結条件を変更することにより、比較例工具11~18を作製した。
ついで、本発明工具1~10および比較例工具11~18のWC基超硬合金の断面について、EPMAにより、その成分であるCo、Cr、Ta、Nb、Ti、Zrの含有量を10点測定し、その平均値を各成分の含有量として、表5、表6に示す。
なお、Cr、Ta、Nb、Ti、Zrについては、それぞれの炭化物に換算して含有量を算出した。
つぎに、本発明工具1~10及び比較例工具11~18のWC基超硬合金の断面を、EBSDを備えたSEMにて観察し、WC-WC界面長L1、および、WC-(結合相+γ相)(結合相中にはCo、Cr、一部固溶したγ相成分元素を含有)界面長L2を測定し、R=(L1)/((L1)+(L2))により、WC-WC界面長比率(R値)を算出し、表5、表6に示す。
また、同様に、本発明工具1~10及び比較例工具11~18のWC基超硬合金の縦断面を、EBSDを備えたSEMにより観察し、観察領域内における個々のWC粒子の面積を測定し、WC面積平均粒径D(μm)を求め、表5、6に示す。
さらに、結合相面積比率∨(area%)については、本発明工具1~10及び比較例工具11~18のWC基超硬合金の縦断面において、任意の視野数を選択し、各視野において、FE-SEM(電解放出型走査型電子顕微鏡)を用い、観察像を撮影し、画像処理にて2値化し、硬質相と結合相とを分け、結合相の面積比率を算出し、表5、6に示す。
そして、γ相粒径については、本発明工具1~10及び比較例工具11~18のWC基超硬合金の縦断面において、前述した方法により、各γ相の面積を測定し、γ相の平均粒径を算出し、その結果を表5、6に示す。
さらに、γ相理論体積率については、本発明工具1~10及び比較例工具11~18のWC基超硬合金に対して、EPMAによって測定されたTaC、NbC、TiC、ZrCの各含有量(質量%)を、各密度で割った数値の足し合わせた値として求め、その結果を表5、6に示す。
Figure 0007473871000001
Figure 0007473871000002
Figure 0007473871000003
Figure 0007473871000004
Figure 0007473871000005
Figure 0007473871000006
<ステンレス鋼の六角柱形状被削材の湿式外径旋削加工(正六角形断面の一辺が20mm)>
次いで、前記本発明工具1~10、比較例工具11~18について、以下の旋削切削試験を実施した。
被削材:SUS304
切削速度:120m/min
切り込み:2.0mm
送り:0.2mm/rev
切削時間:10分
湿式水溶性切削油使用
上記断続部を含む六角材旋削切削試験では、切れ刃の最大逃げ面摩耗幅を測定するとともに、切れ刃の損耗状態を観察した。
表7に、この測定結果を示す。
Figure 0007473871000007
また、前記本発明工具1~4、比較例工具11~14の切刃表面に、表8に示す平均層厚の硬質被覆層をPVD法あるいはCVD法で被覆形成し、本発明表面被覆WC基超硬合金製切削工具(以下、「本発明被覆工具」という)1~4、比較例表面被覆WC基超硬合金製切削工具(以下、「比較例被覆工具」という)11~14を作製した。
上記の各被覆工具について、以下に示す、ステンレス鋼の断続部を含む六角柱形状被削材の湿式外径旋削切削試験(正六角形断面の一辺が20mm)を実施し、切れ刃の最大逃げ面摩耗幅を測定するとともに、切削加工試験後の切れ刃の損耗状態を観察した。
被削材:SUS304
切削速度:120m/min
切り込み:2.0mm
送り:0.25mm/rev
切削時間:10分
湿式水溶性切削油使用
表9に、切削試験の結果を示す。
Figure 0007473871000008
Figure 0007473871000009
表7および表9に示される試験結果によれば、本発明工具および本発明被覆工具は、ステンレス鋼の断続部を含む高能率旋削切削加工においても、欠損を発生することなく、すぐれた耐摩耗性を発揮することが分かる。
これに対して、比較例工具および比較例被覆工具は、工具が力学的衝撃に起因する欠損により短時間で寿命に至った。
以上のとおり、本発明のWC基超硬工具および被覆工具は、ステンレス鋼の断続部を含む高能率旋削切削加工に供した場合、刃先変形することなく、すぐれた耐摩耗性とともに、すぐれた耐欠損性を有するが、他の被削材、切削条件に適用した場合にも、長期の使用にわたってすぐれた切削性能を発揮し、工具の長寿命化が図られることが期待される。

Claims (3)

  1. WC基超硬合金を基体とするWC基超硬合金製切削工具において、
    (a)前記WC基超硬合金の成分組成は、Co:6.0~12.0質量%、Cr:0.0~1.2質量%、および、TaC、NbC、TiC及びZrCのうちから選ばれる少なくとも1種以上を合計量にて0.6~4.0質量%含有し、残部はWC及び不可避不純物とからなり、Crの質量含有率は、Coの質量含有率の10%以下であり、
    (b)WC粒子は、平均粒径を比較したとき平均粒径の大きな粗粒WC群と平均粒径の小さな微粒WC群とから構成され、
    )前記WC粒子同士の界面長さWC-WC界面長をL1、
    前記WC粒子と
    Ta、Nb、Ti、Zrのいずれか一つ以上のγ相成分元素を主として形成されるそれらの炭化物相であるγ相、および
    WやC、Cr、γ相成分元素を固溶した結合相との
    界面長であるWC-(結合相+γ相)界面長をL2
    としたとき、
    前記L1と前記L2の和に対する前記L1の比である比率Rが、(0.66-0.059×D)×(10/V)―γ相理論体積率×0.06以上、(0.70-0.059×D)×(10/V)―γ相理論体積率×0.06以下の値であることを特徴とするWC基超硬合金製切削工具。
    ここで、Vは、結合相の面積比率(area%)、Dは、WC面積平均粒径(μm)を指し、1.0≦D≦4.0である。
  2. 前記γ相の平均粒径は、0.2~4.0μmであることを特徴とする請求項1に記載のWC基超硬合金製切削工具。
  3. 請求項1または請求項2に記載のWC基超硬合金製切削工具の少なくとも切れ刃には、硬質被覆層が形成されていることを特徴とする表面被覆WC基超硬合金製切削工具。
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