JP7462462B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
前記ピストンプレートの中心軸に沿って延びる内周面上に配置された弾性部材からなるシート体と、
前記ピストンプレートとともにキャンセラ油圧室を形成し、前記ピストンプレートの中心軸に沿って往復運動する環状のキャンセラープレートと、
前記キャンセラ油圧室内に設けられ、前記ピストンプレートを前記キャンセラープレートから離れるように付勢する付勢部材と、を備え、
前記キャンセラープレートは、外周端面において曲面を有し、
前記キャンセラープレートの外周端部は、その延びる方向が前記ピストンプレート側に傾斜しており、
前記キャンセラープレートの前記外周端面が前記シート体と接触し、前記キャンセラープレートが前記シート体と密封摺動する、密封装置。
本発明の密封装置の一の実施形態は、図1、図2に示す密封装置100である。この密封装置100は、ハウジング20内に配置され、ハウジング20とともにピストン圧力室21を形成する環状のピストンプレート11と、このピストンプレート11の中心軸に沿って延びる内周面25上に配置された弾性部材からなるシート体10を有している。そして、密封装置100は、ピストンプレート11とともにキャンセラ油圧室23を形成し、ピストンプレート11の中心軸に沿って往復運動する環状のキャンセラープレート12を有している。更に、密封装置100は、キャンセラ油圧室23内に設けられ、ピストンプレート11をキャンセラープレート12から離れるように付勢する付勢部材15を有している。そして、密封装置100におけるキャンセラープレート12は、外周端面27において曲面を有し、キャンセラープレート12の外周端面27がシート体10と接触し、キャンセラープレート12がシート体10と密封摺動するものである。なお、図1は、ハウジング20を省略して密封装置100を示している。
ピストンプレート11は、ハウジング20内に配置され、このハウジング20とともにピストン圧力室21を形成する環状のものである。このピストンプレート11は、従来公知のものを適宜採用することができ、例えば、鋼板などの金属製とすることができ、金属板の打ち抜きプレス成形等によって作製することができる。
シート体10は、ピストンプレート11の中心軸に沿って延びる内周面25(外筒部34の内側表面)上に配置された弾性部材からなるものである。このシート体10は、ピストンプレート11の内周面25の全体に連続して配置されていることができる。
キャンセラープレート12は、ピストンプレート11とともにキャンセラ油圧室23を形成し、ピストンプレート11の中心軸に沿って往復運動する環状のものである。この往復運動する際に、キャンセラープレート12の外周端面27がシート体10と接触し、キャンセラープレート12がシート体10と密封摺動することになる。
付勢部材15は、キャンセラ油圧室23内に設けられ、ピストンプレート11をキャンセラープレート12から離れるように付勢するものである。この付勢部材15としては、従来公知のものを適宜採用することができ、例えば、スプリングなどを挙げることができる。
本発明の密封装置の使用方法について、密封装置100に基づいて以下に説明する。まず、この密封装置100は、車両の自動変速機のクラッチを作動させる油圧アクチュエータとして車両に配置して使用することができる。そして、この密封装置100は、ピストン圧力室21への自動変速機用潤滑油(ATF(オートマチックトランスミッションフルード))による油圧の印加及びこの油圧の解放によって、ピストンプレート11がその軸方向に変位し、クラッチを接続動作または遮断動作させるものである。
図1に示すような円盤状の密封装置を作製した。この密封装置は、ピストンプレートの中心軸に沿って延びる内周面上に配置された弾性部材からなるシート体を有し、キャンセラープレートは、外周端部の角部にR形状の曲面(図3参照)を有していた。即ち、キャンセラープレートの外周端面は、当該キャンセラープレートの厚さ方向の断面における形状が、図3に示すような両端円弧形状であった。そして、この密封装置は、キャンセラープレートの外周端面がシート体と接触し、キャンセラープレートがシート体と密封摺動するものであった。
外周端部の延びる方向がピストンプレート側に傾斜しているキャンセラープレートを有すること以外は、参考例1と同様の密封装置を作製した。この密封装置は、参考例1の密封装置と同様に、更なる小型化が達成されていた。また、特に高い油圧にも耐える構造であった。更に、キャンセラープレートには、リップが形成されていないのでその装着に手間がかからず容易であった。
キャンセラープレートの厚さ方向の断面において、キャンセラープレートの外周端面の形状が、図5に示すような円弧状であること以外は、参考例1と同様の密封装置を作製した。この密封装置は、参考例1の密封装置と同様に、更なる小型化が達成されていた。また、特に高い油圧にも耐える構造であった。更に、キャンセラープレートには、リップが形成されていないのでその装着に手間がかからず容易であった。
キャンセラープレートの厚さ方向の断面において、キャンセラープレートの外周端面の形状が、図6に示すような半楕円形状であること以外は、参考例1と同様の密封装置を作製した。この密封装置は、参考例1の密封装置と同様に、更なる小型化が達成されていた。また、特に高い油圧にも耐える構造であった。更に、キャンセラープレートには、リップが形成されていないのでその装着に手間がかからず容易であった。
Claims (6)
- ハウジング内に配置され、前記ハウジングとともにピストン圧力室を形成する環状のピストンプレートと、
前記ピストンプレートの中心軸に沿って延びる内周面上に配置された弾性部材からなるシート体と、
前記ピストンプレートとともにキャンセラ油圧室を形成し、前記ピストンプレートの中心軸に沿って往復運動する環状のキャンセラープレートと、
前記キャンセラ油圧室内に設けられ、前記ピストンプレートを前記キャンセラープレートから離れるように付勢する付勢部材と、を備え、
前記キャンセラープレートは、外周端面において曲面を有し、
前記キャンセラープレートの外周端部は、その延びる方向が前記ピストンプレート側に傾斜しており、
前記キャンセラープレートの前記外周端面が前記シート体と接触し、前記キャンセラープレートが前記シート体と密封摺動する、密封装置。 - 前記シート体の表面は、粗面状である、請求項1に記載の密封装置。
- 前記キャンセラープレートは、金属製である、請求項1または2に記載の密封装置。
- 前記キャンセラープレートの外周端面には、表面コート層が設けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載の密封装置。
- 前記キャンセラープレートの外周端面の形状は、前記キャンセラープレートの厚さ方向の断面において、円弧状、半楕円形状、または、直線と当該直線の両端に円弧が連なる形状である、請求項1~4のいずれか一項に記載の密封装置。
- 自動変速機のクラッチ切替え部に用いられる、請求項1~5のいずれか一項に記載の密封装置。
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JPH09303423A (ja) * | 1996-05-09 | 1997-11-25 | Nok Corp | 密封装置 |
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JP2019203576A (ja) | 2018-05-25 | 2019-11-28 | Nok株式会社 | 密封構造 |
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