JP7423247B2 - 正極樹脂組成物、正極及び二次電池 - Google Patents
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Description
具体的には、本発明者は、導電材としてカーボンブラック、結着材、及び分散剤として特定の鹸化度を有するポリビニルアルコールを含有する正極樹脂組成物を用いて製造した正極は、極板抵抗が低く、加えて、この正極を用いて製造した二次電池は、耐電圧性、放電レート特性及びサイクル特性に優れることを見出した。本発明者当該知見に基づき、完成されたものである。
[1]
導電材、結着材及び分散剤を含有する正極樹脂組成物であって、前記分散剤が少なくともポリビニルアルコールを含み、前記導電材が少なくともカーボンブラックを含み、前記ポリビニルアルコールの鹸化度が85.5~96.5モル%であり、前記カーボンブラックの平均一次粒子径が18nm~40nmであることを特徴とする正極樹脂組成物。
[2]
前記ポリビニルアルコールの平均重合度が500~1500であることを特徴とする[1]に記載の正極樹脂組成物。
[3]
前記カーボンブラックのDBP吸収量が250~310ml/100gであることを特徴とする[1]又は[2]に記載の正極樹脂組成物。
[4]
前記分散剤と導電材の質量比{分散剤の質量/導電材の質量}が0.03~0.15であることを特徴とする[1]~[3]のいずれか1項に記載の正極樹脂組成物。
[5]
前記結着材がポリフッ化ビニリデンであることを特徴とする[1]~[4]のいずれか1項に記載の正極樹脂組成物。
[6]
[1]~[5]のいずれか1項に記載の正極樹脂組成物を含む正極。
[7]
[6]に記載の正極を備えた二次電池。
なお、本明細書において、特にことわりがない限り、「~」という記号は両端の値「以上」および「以下」の範囲を意味する。例えば、「A~B」というのは、A以上、B以下であるという意味である。
本発明の一実施形態によれば、極板抵抗が低い正極を提供することができる。
本発明の一実施形態によれば、耐電圧性、レート特性及びサイクル特性に優れた二次電池を提供することができる。
また、本発明の好適な実施態様によれば、エネルギー密度が高く、耐電圧性、レート特性、サイクル特性に優れた二次電池を簡便に得ることができる正極を提供することができる。
本発明における導電材は、少なくともカーボンブラックを含有する。導電材中のカーボンブラックの含有濃度は例えば50質量%以上とすることができ、好ましくは70質量%以上とすることができ、より好ましくは90質量%以上とすることができる。導電材としてカーボンブラックのみを使用することもできる。カーボンブラックは、一般の電池用導電材としてのカーボンブラック同様、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラックなどの中から選ばれるものである。中でも、結晶性及び純度に優れるアセチレンブラックが好ましい。
本発明で用いる結着材は、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、スチレンブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸エステル共重合体が挙げられる。結着材としてのポリマーの構造には制約がなく、ランダム共重合体、交互共重合体、グラフト共重合体、ブロック共重合体なども使用できる。これらの中では、耐電圧性の点でポリフッ化ビニリデンが好ましい。
本発明で用いる分散剤は、少なくともポリビニルアルコール(以下、PVAと略すことがある。)を含有する。分散剤中のPVAの含有濃度は例えば50質量%以上とすることができ、好ましくは70質量%以上とすることができ、より好ましくは90質量%以上とすることができる。分散剤としてPVAのみを使用することもできる。PVAはそれ自体既知の重合方法、例えば、酢酸ビニルに代表される脂肪酸ビニルエステルを重合し、加水分解することにより得ることができる。
本発明で用いる活物質は、リチウム含有複合酸化物またはリチウム含有ポリアニオン化合物であり、カチオンを可逆的に吸蔵放出可能な正極活物質のことである。例えば、LiCoO2、LiMn2O4、LiNiO2、LiMPO4、Li2MSiO4、LiNiXMn(2-X)O4、Li(MnXNiYCoZ)O2、Li(AlXNiYCoZ)O2またはxLi2MnO3-(1-x)LiMO2などがあげられる。但し、LiNiXMn(2-X)O4中のXは0<X<2という関係を満たし、Li(MnXNiYCoZ)O2中又はLi(AlXNiYCoZ)O2中のX、Y及びZは、X+Y+Z=1という関係を満たし、かつ0<X<1、0<Y<1、0<Z<1という関係を満たし、xLi2MnO3-(1-x)LiMO2中のxは0<x<1という関係を満たし、さらにLiMPO4中、Li2MSiO4中又はxLi2MnO3-(1-x)LiMO2中のMはFe、Co、Ni、Mnから選ばれる元素の1種以上であることが好ましい。
本発明に用いる正極樹脂組成物の製造には公知の方法を用いることができる。例えば、活物質、導電材、結着材及び分散剤の溶媒分散溶液をボールミル、サンドミル、二軸混練機、自転公転式攪拌機、プラネタリーミキサー、ディスパーミキサー等により混合することで得られ、一般的には、スラリーにして用いられる。前記の活物質、導電材、結着材及び分散剤としては、既述したものを用いれば良い。正極樹脂組成物を含むスラリーの分散媒としては、水、N-メチル-2-ピロリドン、シクロヘキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。高分子結着材としてポリフッ化ビニリデンを使用する際は、溶解性の点でN-メチル-2-ピロリドンが好ましく、スチレンブタジエン共重合体を使用する際は水が好ましい。
本発明に用いる正極は以下の手順で作製可能である。まず、上記の正極樹脂組成物を含むスラリーをアルミニウム箔等の集電体上に塗布した後、加熱によりスラリーに含まれる溶媒を除去し、活物質が結着材を介して集電体表面に結着された多孔質体である正極合材層を形成する。次いで、集電体と正極合材層をロールプレス等により加圧して密着させることにより、目的とする正極を得ることができる。
本発明に用いられるリチウムイオン電池の作製方法には、特に制限は無く、従来公知の電池の作製方法を用いて行えば良いが、例えば、図1に模式的に示した構成で、以下の方法により作製することもできる。すなわち、前記の正極を用いた正極1にアルミ製タブ5を溶接し、負極2にニッケル製タブ6を溶接した後、正極と負極の間に絶縁層となるポリオレフィン製微多孔膜3を配し、正極1、負極2およびポリオレフィン製微多孔膜3の空隙部分に非水電解液が十分に染込むまで注液し、外装4で封止することで作製することができる。
(正極樹脂組成物を含むスラリーの調製)
溶媒としてN-メチル-2-ピロリドン(関東化学社製、以下、NMPと記載)、結着材としてポリフッ化ビニリデン(アルケマ社製、「HSV900」、以下、PVdFと記載)、導電材としてカーボンブラック(デンカ社製、「Li-435」、以下、Li-435と記載)、分散剤としてポリビニルアルコール(ポリビニルアルコールAと記載)、活物質としてLiNi0.5Mn0.3Co0.2O2(ユミコア社製、「TX10」平均粒子径(D50)10μm、以下、NMC532と記載)をそれぞれ用意した。PVdFが固形分で1.9質量%、Li-435が固形分で1質量%、ポリビニルアルコールAが固形分で0.1質量%(分散剤の質量/導電材の質量=0.1)、NMC532が固形分で97質量%となるように秤量して混合し、この混合物に固形分含有量が68質量%になるようにNMPを添加し、自転公転式混合機(シンキー社製、あわとり練太郎ARV-310)を用いて、均一になるまで混合し正極樹脂組成物を含むスラリーを得た。
正極樹脂組成物を含むスラリーの分散性をJIS K7244-10に記載される回転型レオメータを用いた方法で粘度を評価した。具体的には、回転型レオメータ(アントンパール社製、MCR300)を用いて、固形分含有量が68質量%の正極樹脂組成物を含むスラリー1gをディスク上に塗布し、測定温度を25℃に設定し、せん断速度を100s-1から0.01s-1まで変化させて測定を行い、せん断速度10s-1の粘度を評価した。粘度の数値が低い程、良好な分散性を意味する。本実施例の粘度は、1.24Pa・sであった。
調製した正極樹脂組成物を含むスラリーを、厚さ15μmのアルミニウム箔(UACJ社製)の片面上に、アプリケータにて成膜し、乾燥機内に静置して105℃、一時間で予備乾燥させ、NMP溶媒を完全に除去した。次に、ロールプレス機にて200kg/cmの線圧でプレスし、厚さ15μmのアルミニウム箔を含んだ塗膜の厚さが80μmになるように調製した。次いで、残留水分を完全に除去するため、170℃で3時間真空乾燥して正極を得た。
作製した正極を直径14mmの円盤状に切り抜き、表裏をSUS304製平板電極によって挟んだ状態で、電気化学測定システム(ソーラトロン社製、ファンクションジェネレーター1260およびポテンショガルバノスタット1287)を用いて、振幅電圧10mV、周波数範囲1Hz~100kHzにて交流インピーダンスを測定した。得られた抵抗成分値に切り抜いた円盤状の面積を掛けた抵抗値を極板抵抗とした。本実施例の正極の極板抵抗は120Ω・cm2であった。
溶媒として純水(関東化学社製)、負極活物質として人造黒鉛(日立化成社製、「MAG-D」)、結着材としてスチレンブタジエンゴム(日本ゼオン社製、「BM-400B」、以下、SBRと記載)、分散剤としてカルボキシメチルセルロース(ダイセル社製、「D2200」、以下、CMCと記載)をそれぞれ用意した。次いで、CMCが固形分で1質量%、人造黒鉛が固形分で97質量%となるように秤量して混合し、この混合物に純水を添加し、自転公転式混合機(シンキー社製、あわとり練太郎ARV-310)を用いて、均一になるまで混合した。さらに、SBRが固形分で2質量%となるように秤量し、上記混合物に添加し、自転公転式混合機(シンキー社製、あわとり練太郎ARV-310)を用いて、均一になるまで混合し、負極スラリーを得た。次いで、負極スラリーを、厚さ10μmの銅箔(UACJ社製)上にアプリケータにて成膜し、乾燥機内に静置して60℃、一時間で予備乾燥させた。次に、ロールプレス機にて100kg/cmの線圧でプレスし、銅箔を含んだ塗膜の厚さが50μmになるように調製した。残留水分を完全に除去するため、120℃で3時間真空乾燥して負極を得た。
露点-50℃以下に制御したドライルーム内で、上記正極を40×40mmに加工し、負極を44×44mmに加工した後、正極にアルミ製タブ、負極にニッケル製タブを溶接した。正極と負極それぞれの合材塗工面が中央で対向するようにし、さらに正極と負極間に45×45mmに加工したポリオレフィン微多孔質膜を配置した。次に70×140mm角に切断・加工したシート状の外装を長辺の中央部で二つ折りにした。次いで、正極用アルミ製タブと負極用ニッケル製タブが外装の外部に露出するように外装を配置しながら、二つ折りにした外装によって正極-ポリオレフィン微多孔質膜負極の積層体を挟んだ。次にヒートシーラーを用いて、外装の正極用アルミ製タブと負極用ニッケル製タブが露出した辺を含む2辺を加熱融着した後、加熱融着していない一辺から、2gの電解液(キシダ化学製、エチレンカーボネート/ジエチルカーボネート=1/2(体積比)+1M LiPF6溶液、以下、電解液と記載)を注液し、正極、負極およびポリオレフィン微多孔膜に十分に染み込ませてから、真空ヒートシーラーにより、電池の内部を減圧しながら、外装の残り1辺を加熱融着してリチウムイオン電池を得た。
[放電レート特性(3C放電時の放電容量維持率)]
作製したリチウムイオン電池を、25℃において、4.3V、0.2C制限の定電流定電圧充電をした後、0.2Cの定電流で3.0Vまで放電した。次いで、再度4.3V、0.2C制限の定電流定電圧で回復充電した後、放電電流を0.2Cとして3.0Vまで放電させ、このときの放電容量を測定した。引き続き、前記の回復充電の条件は毎回保って充電し、一方で放電電流は0.5C、1C、2C、3Cと段階的に変化させながら、回復充電と放電とを繰り返し、各放電電流に対する放電容量を測定した。電池の放電レート特性の指標として、0.2C放電時に対する3C放電時の放電容量維持率を算出した。本実施例のリチウムイオン電池の3C放電時の放電容量維持率は80.5%であった。
作製したリチウムイオン電池を、25℃において、4.3V、1C制限の定電流定電圧充電をした後、1Cの定電流で3.0Vまで放電した。上記充放電を500サイクル繰り返し、各サイクルにおける放電容量を測定した。電池のサイクル特性の指標として、特に1サイクル後に対する500サイクル後の放電容量維持率を算出した。本実施例のリチウムイオン電池のサイクル後の放電容量維持率は90%であった。
作製したリチウムイオン電池を、25℃において、4.35V、0.5C制限の定電流定電圧で2時間フロート充電した後、0.5Cの定電流で3.0Vまで放電させ、このときの放電容量を測定した。次いで、再度4.35V、0.5C制限の定電流定電圧で48時間フロート充電した後、同様に0.5Cの定電流で3.0Vまで放電させ、このときの放電容量を測定した。電池の耐電圧性の指標として、2時間充電時に対する48時間充電時のフロート充電後の容量維持率を算出した。本実施例のリチウムイオン電池のフロート充電後の容量維持率は94%であった。
実施例1の分散剤を、ポリビニルアルコールBへ変更した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の分散剤を、ポリビニルアルコールCへ変更した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の分散剤を、ポリビニルアルコールDへ変更した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の導電材を、SAB(デンカ社製)へ変更した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の導電材を、Li-250(デンカ社製)へ変更し、PVdFが固形分で1.95質量%、Li-250が固形分で1質量%、ポリビニルアルコールAが固形分で0.05質量%(分散剤の質量/導電材の質量=0.05)となるように秤量して混合した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の導電材を、ECP(ライオン社製)へ変更し、PVdFが固形分で1.84質量%、ECPが固形分で1質量%、ポリビニルアルコールAが固形分で0.16質量%(分散剤の質量/導電材の質量=0.16)となるように秤量して混合した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の導電材を、Li-250(デンカ社製)へ変更し、PVdFが固形分で1.98質量%、Li-250が固形分で1質量%、ポリビニルアルコールAが固形分で0.02質量%(分散剤の質量/導電材の質量=0.02)となるように秤量して混合した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の分散剤を、ポリビニルアルコールEへ変更した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の分散剤を、ポリビニルアルコールFへ変更した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の導電材を、#3040B(三菱化学社製)へ変更し、PVdFが固形分で1.97質量%、#3040Bが固形分で1質量%、ポリビニルアルコールAが固形分で0.03質量%(分散剤の質量/導電材の質量=0.03)となるように秤量して混合した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の導電材を、BlackPearls2000(キャボット社製)へ変更し、PVdFが固形分で1.85質量%、BlackPearls2000が固形分で1質量%、ポリビニルアルコールAが固形分で0.15質量%(分散剤の質量/導電材の質量=0.15)となるように秤量して混合した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の分散剤を、ポリビニルピロリドン(日本触媒社製、K-90)へ変更した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
実施例1の分散剤を添加せずに、PVdFが固形分で2質量%、Li-435が固形分で1質量%となるように秤量して混合した以外は、実施例1と同様な方法で正極樹脂組成物、正極及びリチウムイオン電池を作製し、各評価を実施した。結果を表3に示す。
2 リチウムイオン電池負極
3 ポリオレフィン製微多孔膜
4 アルミ製タブ
5 ニッケル製タブ
6 外装
Claims (7)
- 導電材、結着材及び分散剤を含有する正極樹脂組成物であって、前記分散剤が少なくともポリビニルアルコールを含み、前記導電材が少なくともカーボンブラックを含み、前記ポリビニルアルコールの鹸化度が85.5~96.5モル%であり、平均重合度が600~1500であり、前記カーボンブラックの平均一次粒子径が18nm~40nmであることを特徴とする正極樹脂組成物。
- 前記ポリビニルアルコールの平均重合度が600~1200であることを特徴とする請求項1に記載の正極樹脂組成物。
- 前記カーボンブラックのDBP吸収量が250~310ml/100gであることを特徴とする請求項1又は2に記載の正極樹脂組成物。
- 前記分散剤と導電材の質量比{分散剤の質量/導電材の質量}が0.03~0.15であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の正極樹脂組成物。
- 前記結着材がポリフッ化ビニリデンであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の正極樹脂組成物。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の正極樹脂組成物を含む正極。
- 請求項6に記載の正極を備えた二次電池。
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