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JP7405663B2 - 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 - Google Patents

錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 Download PDF

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JP7405663B2 JP2020054416A JP2020054416A JP7405663B2 JP 7405663 B2 JP7405663 B2 JP 7405663B2 JP 2020054416 A JP2020054416 A JP 2020054416A JP 2020054416 A JP2020054416 A JP 2020054416A JP 7405663 B2 JP7405663 B2 JP 7405663B2
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Description

本発明の実施形態は、錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法に関する。
錠剤に文字やマークなどの識別情報(情報の一例)を印刷するため、インクジェットヘッドを用いて印刷を行う技術が知られている。この技術を用いる錠剤印刷装置は、コンベアなどの搬送装置により錠剤を搬送し、搬送装置の上方に配置されたインクジェットヘッドの各ノズルから、インクジェットヘッドの下方を通過する錠剤に向けてインクを吐出し、錠剤に識別情報を印刷する。
印刷対象の錠剤としては、色や形状などが異なる各種の錠剤が存在している。錠剤印刷装置において錠剤の種類を切り替える場合、種類の異なる錠剤が装置内に混在することを防止するため、前の種類の錠剤が錠剤印刷装置からすべて排出されるまで、次の種類の錠剤を錠剤印刷装置に投入することができない。このため、錠剤印刷装置の稼働率が下がり、錠剤の種類ごとに所望数の印刷済錠剤を得るための一連の生産時間が長くなるので、生産効率(=生産量/生産時間)が低下する。
特開平7-081050号公報
本発明が解決しようとする課題は、生産効率の低下を抑えることができる錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法を提供することである。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷装置は、
錠剤を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッドと、
前記搬送部により搬送される前記錠剤の種類を判定する判定部と、
前記錠剤の種類ごとの印刷パターンを記憶する記憶部と、
前記記憶部により記憶された前記錠剤の種類ごとの印刷パターンから、前記判定部により判定された前記錠剤の種類に応じた印刷パターンを取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記印刷パターンで前記印刷ヘッドが前記印刷を行うように前記印刷ヘッドを制御する制御部と、
を備え
前記判定部は、
前記印刷ヘッドにより印刷される印刷前の前記錠剤を撮像する撮像部と、
前記撮像部による撮像により得られた画像から、前記錠剤の種類を特定する処理部と、
を有する。
また、本発明の実施形態に係る錠剤印刷装置は、
錠剤を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッドと、
前記搬送部により搬送される前記錠剤の種類を判定する判定部と、
前記錠剤の種類ごとの印刷パターンを記憶する記憶部と、
前記記憶部により記憶された前記錠剤の種類ごとの印刷パターンから、前記判定部により判定された前記錠剤の種類に応じた印刷パターンを取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記印刷パターンで前記印刷ヘッドが前記印刷を行うように前記印刷ヘッドを制御する制御部と、
を備え、
前記判定部は、
前記印刷ヘッドにより印刷される印刷前の前記錠剤の通過に応じて前記錠剤の種類を判定するための信号を生成し、前記信号に関する信号情報を送信するように構成されるセンサと、
前記センサより送信された前記信号情報に基づいて前記錠剤の種類を特定する処理部と、
を有する。
本発明の実施形態に係る錠剤印刷方法は、
搬送部により搬送される錠剤を撮像部により撮像する工程と、
前記撮像部により得られた画像から、前記錠剤の種類を判定部により判定する工程と、
記憶部により記憶された前記錠剤の種類ごとの印刷パターンから、前記判定部により判定された前記錠剤の種類に応じた印刷パターンを取得部により取得する工程と、
前記搬送部により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッドが、前記取得部により取得された前記印刷パターンで前記印刷を行うように前記印刷ヘッドを制御部により制御する工程と、
を有する。
本発明の実施形態によれば、生産効率の低下を抑えることができる。
実施の一形態に係る錠剤印刷装置の概略構成を示す図である。 実施の一形態に係る錠剤印刷装置の概略構成の一部を示す平面図である。 実施の一形態に係る錠剤の色ごとの印刷パターン及びボックス番号を規定する規定テーブルを示す図である。 実施の一形態に係る錠剤の形状ごとの印刷パターン及びボックス番号を規定する規定テーブルを示す図である。 実施の一形態に係る印刷処理の流れを示すフローチャートである。
<実施の一形態>
実施の一形態について図面を参照して説明する。
(基本構成)
図1に示すように、実施の一形態に係る錠剤印刷装置1は、供給部10と、搬送部20と、検出部30と、撮像部40と、印刷部50と、撮像部60と、回収部70と、制御装置80とを備えている。
供給部10は、ホッパ11及びシュータ12を有している。この供給部10は、錠剤Tを搬送部20に供給することが可能に構成されており、搬送部20の一端側に位置付けられている。ホッパ11は、多数の錠剤Tを収容し、収容した錠剤Tをシュータ12に順次供給する。シュータ12は、ホッパ11から供給された錠剤Tを一列に整列させて搬送部20に供給する。供給部10は制御装置80に電気的に接続されており、その駆動が制御装置80により制御される。
搬送部20は、搬送ベルト21、駆動プーリ22、複数(図1の例では三つ)の従動プーリ23、モータ(駆動部)24、位置検出器25及び吸引チャンバ(吸引部)26を有している。搬送ベルト21は、無端状のベルトであり、駆動プーリ22及び各従動プーリ23に架け渡されている。駆動プーリ22及び各従動プーリ23は装置本体に回転可能に設けられており、駆動プーリ22はモータ24に連結されている。モータ24は制御装置80に電気的に接続されており、その駆動が制御装置80により制御される。位置検出器25は、エンコーダなどの機器であり、モータ24に取り付けられている。この位置検出器25は電気的に制御装置80に接続されており、検出信号を制御装置80に送信する。搬送部20は、モータ24による駆動プーリ22の回転によって各従動プーリ23と共に搬送ベルト21を回転させ、搬送ベルト21上の錠剤Tを図1中の矢印H1の回転方向、すなわち搬送方向H1に搬送する。
搬送ベルト21には、図2に示すように、円形状の吸引孔21aが複数形成されている。これらの吸引孔21aは、それぞれ錠剤Tを吸着する貫通孔であり、一本の搬送路を形成するように搬送方向H1に沿って一列に並べられている。各吸引孔21aは、吸引チャンバ26(図1参照)に形成された吸引路(図示せず)を介して吸引チャンバ26内に接続されており、吸引チャンバ26により吸引力を得ることが可能になっている。吸引チャンバ26には、ポンプなどの吸気部が吸引管(いずれも図示せず)を介して接続されており、吸気部の作動により吸引チャンバ26内が減圧される。吸引管は、吸引チャンバ26の側面(搬送方向H1と平行な面)の略中央に接続されている。また、吸気部は制御装置80に電気的に接続されており、その駆動が制御装置80により制御される。吸引チャンバ26内が減圧されると、搬送ベルト21の各吸引孔21a上に置かれた錠剤Tは吸引チャンバ26により吸引され、搬送ベルト21上に保持される。
検出部30は、供給部10が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。この検出部30は、レーザ光の投受光によって搬送ベルト21上の錠剤Tを検出し、下流に位置する各装置のトリガーセンサとして機能する。検出部30としては、例えば、反射型レーザセンサなど各種のレーザセンサが用いられる。検出部30は制御装置80に電気的に接続されており、制御装置80に検出信号を送信する。
撮像部40は、検出部30が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。この撮像部40は、検出部30による検出信号(例えばトリガ信号)に基づき、錠剤Tが撮像部40の直下に到達したタイミングで撮像を行い、錠剤Tの上面を含む第1の画像を取得し、取得した第1の画像を制御装置80に送信する。第1の画像は、錠剤Tの位置や種類(例えば色又は形状)の把握、また、錠剤Tの割れ欠け(例えば割れ又は欠け)や姿勢不良の把握のために用いられる(詳しくは後述する)。撮像部40としては、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子を有する各種のカメラが用いられる。撮像部40は制御装置80に電気的に接続されており、その駆動が制御装置80により制御される。必要に応じて撮像用の照明も設けられる。
印刷部50は、インクジェットヘッド(印刷ヘッドの一例)51を有しており、インクジェットヘッド51により搬送ベルト21上の錠剤Tに印刷を行う。インクジェットヘッド51は、撮像部40が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。このインクジェットヘッド51は、図2に示すように、複数(例えば数百個から数千個)のノズル51aを有しており、そのノズル51aが一列に並ぶ方向(ノズル列)が水平面内で搬送方向H1と直交(交差の一例)するように設けられている。インクジェットヘッド51は、圧電素子などの駆動によって各ノズル51aから個別にインクを吐出する。インクジェットヘッド51としては、圧電素子、発熱素子又は磁歪素子などの駆動素子を有する各種のインクジェットヘッドが用いられる。インクジェットヘッド51は制御装置80に電気的に接続されており、その駆動が制御装置80により制御される。
撮像部60は、印刷部50が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送ベルト21の上方に設けられている。この撮像部60は、検出部30による検出信号(例えばトリガ信号)に基づき、錠剤Tが撮像部60の直下に到達したタイミングで撮像を行い、錠剤Tの上面を含む第2の画像を取得し、取得した第2の画像を制御装置80に送信する。第2の画像は、錠剤Tに印刷された印刷パターンを検査するために用いられる(詳しくは後述する)。撮像部60としては、例えば、前述の撮像部40と同様、CCDやCMOSなどの撮像素子を有する各種のカメラが用いられる。撮像部60は制御装置80に電気的に接続されており、その駆動が制御装置80により制御される。必要に応じて撮像用の照明も設けられる。
回収部70は、撮像部60が設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側に位置付けられ、搬送部20の下方に設けられている。この回収部70は、インクジェットヘッド51により印刷が行われた印刷済(印刷後)の錠剤Tを不良品と良品とに分けて回収し、さらに、印刷済の良品の錠剤Tを錠剤Tの種類(例えば色又は形状)ごとにわけて回収する。印刷済の錠剤Tの不良品及び良品の判定は、例えば、撮像部40により得られた第1の画像又は撮像部60により得られた第2の画像に基づいて制御装置80により実行される(詳しくは後述する)。
前述の回収部70は、気体吹付部71と、収容ボックス72とを有している。この回収部70は、搬送ベルト21により搬送される錠剤Tに対して気体吹付部71から気体(例えばエア)を吹き出し、搬送ベルト21から錠剤Tを落下させ、搬送ベルト21の下方に位置する収容ボックス72によって回収する。
気体吹付部71は、不良品用の吹付ノズル71aと、良品用の複数(図1の例では三つ)の吹付ノズル71bとを有している。各吹付ノズル71a、71bは、それぞれ吸引チャンバ26内に設けられており、搬送ベルト21の内面に向けて気体を吹き出し、搬送ベルト21から錠剤Tを落下させる。このとき、吸引チャンバ26内に位置する吹付ノズル71a、71bから吹き出された気体は、搬送ベルト21の吸引孔21aを通過し、吸引孔21aに吸着された錠剤Tに当たるため、その錠剤Tは搬送ベルト21から落下する。気体吹付部71は、吹付ノズル71a、71bごとに開閉弁(図示せず)を有している。これらの開閉弁は、例えば電磁弁であり、各吹付ノズル71a、71bからの気体の吹き出しを制御するため弁である。各開閉弁はそれぞれ制御装置80に電気的に接続されており、個々の駆動が制御装置80により制御される。各吹付ノズル71a、71bとしては、例えば、エアを吹き出すエアノズルや乾燥気体を吹き出す気体ノズルが用いられる。
収容ボックス72は、不良品用のボックス72aと、良品用の複数(図1の例では三つ)のボックス72bとを有しており、搬送ベルト21の下方に設けられている。ボックス72aは、上部が開口する箱形状に形成されており、吹付ノズル71aに対して搬送ベルト21を挟んで対向する位置に設けられている。このボックス72aは、搬送ベルト21から落下した不良品の錠剤Tを回収する。各ボックス72bは、それぞれ上部が開口する箱形状に形成されており、ボックス72aが設けられた位置よりも搬送方向H1の下流側であって、各吹付ノズル71bに対してそれぞれ搬送ベルト21を挟んで対向する位置に設けられている。これらのボックス72bは、搬送ベルト21から落下した良品の錠剤Tを錠剤Tの種類ごとに回収する。
制御装置80は、制御部81と、処理部82と、記憶部83と、取得部84とを有している。各部は、ハードウエア(例えば電気回路)及びソフトウエアのどちらか一方又は両方により構成されている。制御部81は、例えばマイクロコンピュータであり、各部を集中的に制御する。処理部82は、公知の画像処理技術を用いて画像を処理する。記憶部83は、処理情報や各種プログラムなどを記憶する。制御部81は、記憶部83により記憶された各種情報及び各種プログラムに基づいて供給部10や搬送部20、撮像部40、印刷部50、撮像部60、回収部70などを制御する。また、制御部81は、位置検出器25や検出部30から送信される検出情報(例えば検出信号)などを受信し、処理部82は、撮像部40、60から送信される画像情報などを受信する。
制御部81は、位置検出器25から送信された検出情報に基づき、搬送ベルト21の移動量(回転量)や速度などの情報を取得する。また、制御部81は、検出部30から送信された検出情報、すなわち搬送ベルト21上の錠剤Tが検出されたタイミングに基づき、搬送ベルト21において搬送方向H1(X方向)の錠剤Tの位置を把握し、この錠剤位置を示す第1の位置情報(例えばトリガ情報)を生成して記憶部83に保存する。
処理部82は、撮像部40から送信された画像情報、すなわち画像情報に含まれる第1の画像を解析し、搬送ベルト21上の錠剤TのX方向、Y方向及びθ方向の位置(図2参照)を把握し、この錠剤位置を示す第2の位置情報を生成して記憶部83に保存する。さらに、処理部82は、前述の第1の画像の解析時、錠剤Tが割れ欠け又は姿勢不良を有するか否か(割れ欠け又は姿勢不良の有無)を判断し、対象の錠剤Tが割れ欠け又は姿勢不良を有するか否かを示す第1の検査情報を生成して記憶部83に保存する。また、処理部82は、撮像部60から送信された画像情報、すなわち画像情報に含まれる第2の画像を解析し、錠剤Tに印刷された印刷パターン(例えば文字やマーク)の印刷位置や形状、サイズを取得し、この印刷パターンの印刷位置や形状、サイズを示す第2の検査情報を生成して記憶部83に保存する。
ここで、前述のX方向及びY方向の位置とは、例えば、撮像部40の撮像視野の中心(基準位置)に対するXY座標系の位置である。また、θ方向の位置とは、例えば、撮像部40の撮像視野のY方向の中心線に対する錠剤Tの回転度合いを示す位置である。このθ方向の位置は、錠剤Tに割線が設けられている場合や錠剤Tが楕円形や長円形、四角形などに成型されている場合など、錠剤Tが方向性を有する形態である場合に検出される。また、錠剤Tの姿勢とは、例えば、搬送ベルト21の吸着面に対する錠剤Tの傾きである。
記憶部83は、錠剤Tの種類(例えば錠剤Tの色又は形状)ごとの印刷パターン及びボックス番号を示す規定情報(図3又は図4参照)を記憶している。この規定情報は、錠剤Tの種類ごとに印刷パターン及びボックス番号が錠剤Tの種類に関連付けられて生成されている。なお、図1に示すように、ボックス番号は、例えば、搬送ベルト21において搬送方向H1の上流側から「0」、「1」、「2」、「3」と設定されている。
例えば、前述の規定情報として、図3に示すように錠剤Tの色ごとの印刷パターン及びボックス番号を示す規定テーブルが用いられる。図3において、錠剤Tの色が白色(実際も白色)である場合、印刷パターンが「ABCD」であり、ボックス番号が「1」である。錠剤Tの色が薄い灰色(実際は水色)である場合、印刷パターンが「abc」であり、ボックス番号が「2」である。錠剤Tの色が濃い灰色(実際はピンク色)である場合、印刷パターンが「1234」であり、ボックス番号が「3」である。
あるいは、前述の規定情報として、例えば、図4に示すように錠剤Tの形状ごとの印刷パターン及びボックス番号を示す規定テーブルが用いられる。図4において、錠剤Tの形状が平面視で丸形状である場合、印刷パターンが「ABCD」であり、ボックス番号が「1」である。錠剤Tの形状が平面視で三角形状である場合、印刷パターンが「abc」であり、ボックス番号が「2」である。錠剤Tの形状が平面視で楕円形状である場合、印刷パターンが「1234」であり、ボックス番号が「3」である。
処理部82は、撮像部40から送信された画像情報、すなわち画像情報に含まれる第1の画像から、錠剤Tの種類を特定する。詳しくは、処理部82は、前述の第1の画像の解析時、画像内の錠剤Tの種類(例えば錠剤Tの色又は形状)を特定し、特定した錠剤Tの種類を示す種類情報を生成して記憶部83に保存する。なお、処理部82及び撮像部40が、搬送部20により搬送される錠剤Tの種類を判定する判定部として機能する。
取得部84は、記憶部83により保存された規定情報(図3又は図4参照)及び種類情報から、処理部82により特定された錠剤Tの種類(例えば錠剤Tの色又は形状)に応じた印刷パターン及びボックス番号を取得し、取得した印刷パターン及びボックス番号を示す取得情報を生成して記憶部83に保存する。
例えば、規定情報が図3に示す規定テーブル(錠剤Tの色に基づく規定テーブル)であり、記憶部83により記憶された種類情報に含まれる錠剤Tの色が白色である場合、取得部84は印刷パターン「ABCD」及びボックス番号「1」を取得する。また、記憶部83により記憶された種類情報に含まれる錠剤Tの色が薄い灰色である場合には、図3に示す規定テーブルから印刷パターン「abc」及びボックス番号「2」を取得する。記憶部83により記憶された種類情報に含まれる錠剤Tの色が濃い灰色である場合には、図3に示す規定テーブルから印刷パターン「1234」及びボックス番号「3」を取得する。なお、規定情報が図4に示す規定テーブル(錠剤Tの形状に基づく規定テーブル)である場合においても、錠剤Tの形状に基づいて前述と同じような処理が行われる。
制御部81は、記憶部83に保存された第1の検査情報に基づいて錠剤Tに対する印刷条件を設定するか否かを判断し、印刷条件を設定すると判断した場合、記憶部83に保存された取得情報及び第2の位置情報に基づいて、錠剤Tに対する印刷条件を設定する。例えば、制御部81は、第1の検査情報が対象の錠剤Tが割れ欠け又は姿勢不良を有するという内容であることを判断した場合、その錠剤Tに対する印刷条件を設定せず、対象の錠剤Tに対する印刷を禁止する。また、制御部81は、第1の検査情報が対象の錠剤Tが割れ欠け及び姿勢不良を有さないという内容であることを判断した場合、取得情報に含まれる印刷パターンや第2の位置情報に含まれる錠剤TのY方向の位置情報に基づいて、インクジェットヘッド51において対象の錠剤Tの印刷に使用するノズル51aの範囲(使用ノズル範囲)を決定し、また、第2の位置情報に含まれる錠剤TのX方向の位置情報に基づいて、錠剤Tに対して印刷を開始するタイミングを決定することで、印刷条件を設定して記憶部83に保存する。例えば、取得情報に含まれる印刷パターンが「ABCD」である場合には(図3又は図4参照)、印刷パターン「ABCD」を用いる。なお、錠剤Tが方向性を有する形態である場合、制御部81は、第2の位置情報に含まれる錠剤Tのθ方向の位置情報も用い、錠剤Tのθ方向の位置に対応させて印刷条件を設定する。
また、制御部81は、記憶部83に保存された第2の検査情報に基づいて、印刷パターンが錠剤Tの所定位置に所定形状及び所定サイズで印刷されたか否か、すなわち印刷パターンが錠剤Tに正常に印刷されたか否かを判断し(印刷状態検査)、錠剤Tの印刷良否を示す印刷良否情報を生成して記憶部83に保存する。例えば、制御部81は、印刷パターンの印刷位置や形状、サイズ判断において、印刷に使用した印刷パターンを検査用の印刷パターンとして記憶部83に登録しておき、その検査用の印刷パターンと実際の印刷済の錠剤T上の印刷パターン(錠剤Tに印刷された印刷パターン)とを比較し、インクジェットヘッド51により印刷が行われた印刷済の錠剤Tに印刷パターンが正常に印刷されたか否かを判断する。
また、制御部81は、記憶部83に保存された第1の検査情報、印刷良否情報及び第1の位置情報に基づいて、搬送部20により搬送される不良品の錠剤Tを不良品用のボックス72aに入れるように気体吹付部71を制御する。例えば、制御部81は、第1の検査情報が対象の錠剤Tが割れ欠け又は姿勢不良を有するという内容である場合、あるいは、印刷良否情報が印刷が不良であるという内容である場合、すなわち錠剤Tが不良品(例えば、割れ欠け有り未印刷錠、割れ欠け無し未印刷錠、印刷不良錠)である場合、記憶部83に保存された第1の位置情報に基づき、不良品の錠剤Tが、ボックス番号「0」(図1参照)のボックス72aに搬送ベルト21を挟んで対向する吹付ノズル71aの直下に到達したタイミングで、その吹付ノズル71aから気体を吹き出す制御を行う。
また、制御部81は、記憶部83に保存された第1の検査情報、印刷良否情報、第1の位置情報及び取得情報に基づいて、搬送部20により搬送される印刷済の良品の錠剤Tを、記憶部83に保存された取得情報に含まれるボックス番号のボックス72bに入れるように気体吹付部71を制御する。例えば、制御部81は、第1の検査情報が対象の錠剤Tが割れ欠け及び姿勢不良を有さないという内容であり、印刷良否情報が印刷が合格であるという内容である場合、すなわち錠剤Tが良品である場合、記憶部83に保存された第1の位置情報に基づき、記憶部83に保存された取得情報に含まれる印刷パターンで印刷が行われた印刷済の良品の錠剤Tが、記憶部83に保存された取得情報に含まれるボックス番号のボックス72bに搬送ベルト21を挟んで対向する吹付ノズル71bの直下に到達したタイミングで、その吹付ノズル71bから気体を吹き出す制御を行う。例えば、取得情報に含まれるボックス番号が「1」であった場合には(図1参照)、印刷済の良品の錠剤Tが、ボックス番号「1」のボックス72bに搬送ベルト21を挟んで対向する吹付ノズル71bの直下に到達したタイミングで、その吹付ノズル71bから気体を吹き出す制御を行う。
ここで、前述の各種情報(例えば、第1の位置情報、第2の位置情報、第1の検査情報、第2の検査情報、種類情報、取得情報、印刷良否情報など)は、搬送ベルト21により搬送される錠剤Tごとに生成されて記憶部83に保存されるが、対象の錠剤Tが回収部70により回収されると、例えば、気体吹付部71による気体吹付動作が行われた時点で記憶部83から削除される。ただし、後工程などで必要となる場合には、錠剤Tごとの各種情報を消去せずに残しておくことも可能である。
(印刷工程)
次に、前述の錠剤印刷装置1が行う印刷工程(印刷処理)について図5を参照して説明する。印刷に要するデータなどの各種情報(例えば、印刷パターン及びその印刷パターンの錠剤T上での印刷位置などを含む印刷データ、搬送ベルト21の移動速度データなど)は、制御装置80の記憶部83に予め記憶されている。なお、錠剤印刷装置1が印刷処理を開始すると、搬送ベルト21は駆動し、モータ24による駆動プーリ22及び従動プーリ23の回転に伴い、搬送方向H1に回転する。
図5に示すように、ステップS1において、搬送ベルト21が搬送方向H1に回転している状態で、錠剤Tがホッパ11からシュータ12に順次供給され、シュータ12により一列に並べられて搬送ベルト21上に一定間隔ではなくランダムに供給され、搬送ベルト21上に供給された錠剤Tは、搬送ベルト21上で一列に並んで所定の移動速度で搬送されていく。
ステップS2において、搬送ベルト21上の錠剤Tが検出部30によって検出される。詳しくは、搬送ベルト21上の錠剤Tが検出部30により検出され、その錠剤Tが検出されたタイミングに基づき、搬送ベルト21において搬送方向H1(X方向)の錠剤Tの位置が制御部81によって把握される。そして、その錠剤位置を示す第1の位置情報が制御部81により生成され、記憶部83に保存される。
ステップS3において、搬送ベルト21上の錠剤Tが撮像部40によって撮像される。詳しくは、搬送ベルト21上の錠剤Tが、記憶部83に保存された前述の第1の位置情報に基づき、撮像部40の直下に到達したタイミングで撮像部40によって撮像され、その撮像部40による撮像により得られた第1の画像が制御装置80に送信される。
ステップS4において、搬送ベルト21上の錠剤Tの位置、割れ欠け、姿勢及び種類が処理部82により把握される。詳しくは、撮像部40から送信された第1の画像が処理部82により解析され、錠剤Tの第2の位置情報(例えばX方向、Y方向及びθ方向の位置情報)が生成され、記憶部83に保存される。また、前述の画像解析により、錠剤Tが割れ欠け又は姿勢不良を有するか否かも処理部82により判断され、対象の錠剤Tが割れ欠け又は姿勢不良を有するか否かを示す第1の検査情報が記憶部83に保存される。さらに、前述の画像解析により、錠剤Tの種類(例えば錠剤Tの色又は形状)も把握され、錠剤Tの種類を示す種類情報が生成されて記憶部83に保存される。
ステップS5において、記憶部83に保存された第1の検査情報から、第1の検査情報が対象の錠剤Tが割れ欠け又は姿勢不良を有するという内容であるか否かが制御部81により判断される。第1の検査情報が対象の錠剤Tが割れ欠け又は姿勢不良を有さないという内容であると判断されると(NO)、処理はステップS6に進み、対象の錠剤Tに対する印刷が許可される。一方、第1の検査情報が対象の錠剤Tが割れ欠け又は姿勢不良を有するという内容であると判断されると(YES)、処理はステップS12に進み、対象の錠剤Tに対する印刷が禁止される。
ステップS6において、錠剤Tの種類に応じた印刷パターン及びボックス番号が取得部84によって取得される。詳しくは、記憶部83により記憶された規定テーブル(図3又は図4参照)及び種類情報から、処理部82により特定された錠剤Tの種類(例えば錠剤Tの色又は形状)に応じた印刷パターン及びボックス番号が取得部84によって取得される。例えば、記憶部83により記憶された規定テーブルが図3に示す規定テーブルであり、記憶部83により記憶された種類情報に含まれる錠剤Tの色が白色である場合には、印刷パターン「ABCD」及びボックス番号「1」が取得され、取得した印刷パターン「ABCD」及びボックス番号「1」を示す取得情報が生成されて記憶部83に保存される。
ステップS7において、記憶部83に保存された第2の位置情報及び取得情報に基づいて、印刷条件が制御部81により設定される。詳しくは、記憶部83に保存された第2の位置情報及び取得情報に基づいて、錠剤Tに対する印刷条件が制御部81により設定され、記憶部83に保存される。例えば、第2の位置情報に含まれる錠剤TのY方向の位置情報や取得情報に含まれる印刷パターンに基づいて、インクジェットヘッド51において対象の錠剤Tの印刷に使用するノズル51aの範囲が決定され、また、第2の位置情報に含まれる錠剤TのX方向の位置情報に基づいて、錠剤Tに対して印刷を開始するタイミングが決定され、印刷条件が設定されて記憶部83に保存される。このとき、例えば、取得情報に含まれる印刷パターンが「ABCD」である場合には(図3又は図4参照)、印刷パターン「ABCD」が用いられる。
ステップS8において、記憶部83に保存された印刷条件に基づき、印刷が実行される。つまり、取得部84により取得された印刷パターンでインクジェットヘッド51が印刷を行うように制御部81により制御される。詳しくは、撮像部40の下方を通過した搬送ベルト21上の錠剤Tは、記憶部83に保存された第1の位置情報に基づき、インクジェットヘッド51の直下に到達したタイミングで、前述の印刷条件に基づいてインクジェットヘッド51によって印刷される。インクジェットヘッド51では、各ノズル51aからインクが適宜吐出され、錠剤Tの上面である被印刷面に、取得情報に含まれる印刷パターン(例えばアルファベット、片仮名、番号、記号、図形)が印刷される。この錠剤Tに塗布されたインクは急速に乾燥する。なお、気体あるいは熱による乾燥を行う乾燥部(図示せず)によりインクを乾燥させるようにしてもよい。
ステップS9において、搬送ベルト21上の印刷済の錠剤Tが撮像部60によって撮像される。詳しくは、搬送ベルト21上の印刷済の錠剤Tは、記憶部83に保存された第1の位置情報に基づき、撮像部60の直下に到達したタイミングで撮像部60によって撮像され、その撮像部60による撮像により得られた第2の画像が制御装置80に送信される。
ステップS10において、錠剤Tに印刷された印刷済の印刷パターンに関する情報、すなわち印刷済の印刷パターンの印刷位置や形状、サイズが処理部82により取得される。詳しくは、撮像部60から送信された第2の画像が処理部82により解析され、錠剤Tにおいて印刷済の印刷パターンの印刷位置や形状、サイズを示す第2の検査情報が生成され、記憶部83に保存される。
ステップS11において、記憶部83に保存された第2の検査情報に基づき、印刷状態検査が実行される。詳しくは、記憶部83に保存された前述の印刷位置や形状、サイズに係る第2の検査情報に基づき、印刷パターンが錠剤Tに正常に印刷されたか否かが制御部81により判断され、錠剤Tの印刷良否を示す印刷良否情報が生成されて記憶部83に保存される。例えば、印刷状態検査では、印刷に使用した印刷パターンが検査用の印刷パターンとして記憶部83に保存され、検査用の印刷パターンの所定の印刷位置や形状、サイズに関する良品情報と、記憶部83に保存された実際の印刷済の印刷パターンの印刷位置や形状、サイズに関する第2の検査情報とが比較され、印刷パターンが錠剤Tに正常に印刷されたか否かが判断される。
ステップS12において、錠剤Tが回収部70により回収される。錠剤Tが不良品(例えば、割れ欠け有り未印刷錠、割れ欠け無し未印刷錠、印刷不良錠)である場合、搬送ベルト21上の不良品の錠剤Tは不良品用のボックス72aによって回収される。詳しくは、搬送ベルト21上の不良品の錠剤Tが、記憶部83に保存された第1の位置情報に基づき、ボックス72aに搬送ベルト21を挟んで対向する吹付ノズル71aの直下に到達したタイミングで、その吹付ノズル71aから気体が吹き出される。このとき、吹付ノズル71aから吹き出された気体は、搬送ベルト21の吸引孔21aを通過し、吸引孔21aに吸着された不良品の錠剤Tに当たる。これにより、不良品の錠剤Tは搬送ベルト21から落下し、ボックス72aに入って回収される。
一方、錠剤Tが良品である場合、搬送ベルト21上の良品の錠剤Tは、錠剤Tの種類に応じた良品用の各ボックス72bによって回収される。詳しくは、搬送ベルト21上の良品の錠剤Tが、記憶部83に保存された第1の位置情報及び取得情報に基づき、取得情報に含まれるボックス番号のボックス72bに搬送ベルト21を挟んで対向する吹付ノズル71bの直下に到達したタイミングで、その吹付ノズル71bから気体が吹き出される。このとき、吹付ノズル71bから吹き出された気体は、搬送ベルト21の吸引孔21aを通過し、吸引孔21aに吸着された良品の錠剤Tに当たる。これにより、良品の錠剤Tは搬送ベルト21から落下し、取得情報に含まれるボックス番号のボックス72bに入って回収される。例えば、取得情報に含まれるボックス番号が「1」であった場合には(図1参照)、印刷済の良品の錠剤Tが、ボックス番号「1」のボックス72bに搬送ベルト21を挟んで対向する吹付ノズル71bの直下に到達したタイミングで、その吹付ノズル71bから気体が吹き出される。
本実施形態の一形態による錠剤印刷装置1では、ある一種類の錠剤Tに対して印刷が行われ、所望数の印刷済錠剤が生産されるが、印刷する錠剤Tの種類を切り替える場合、前の種類の錠剤Tが錠剤印刷装置1内に残っていても、次の種類(前の種類と異なる種類)の錠剤Tを投入することが可能である。例えば、印刷済錠剤の生産数が所望数(例えば数万から数十万個)に近づくにつれ、供給部10のホッパ11内の錠剤数は減るが、ホッパ11内の錠剤数が所定数より少なくなった時点で、前の種類の錠剤Tがホッパ11内に残っていても、次の種類の錠剤Tをホッパ11内に投入することが可能である。また、最初から、数種類の錠剤Tをホッパ11内に同時投入することも可能である。つまり、錠剤印刷装置1では、数種類の錠剤Tが錠剤印刷装置1内に混在しても、それぞれに対応する印刷パターンを錠剤Tに印刷し、種類ごとに回収することができる。したがって、錠剤印刷装置1において錠剤Tの種類を切り替る際、前の種類の錠剤Tが錠剤印刷装置1からすべて排出されるまで、錠剤印刷装置1に次の種類の錠剤Tを投入することを待つ必要(タイムロス)が無くなる。これにより、錠剤印刷装置1の稼働率の低下が抑制され、錠剤Tの種類ごとに所望数の印刷済錠剤を得るための一連の生産時間が短くなるので、生産効率の低下を抑えることができる。例えば、ある種類Aの錠剤Tを錠剤印刷装置1に投入し、投入した種類Aの錠剤Tが全て排出される前に、別の種類である次の種類Bの錠剤Tを投入することが可能になる。このため、錠剤印刷装置1内に印刷対象物がない時間、あるいは、錠剤印刷装置1内に印刷対象物が少ない状態となる時間を減らすことができるので、錠剤印刷装置1の稼働率が上昇し、生産効率を向上させることができる。
以上説明したように、実施の一形態によれば、搬送部20により搬送される錠剤Tの種類を判定し、記憶部83により記憶された錠剤Tの種類ごとの印刷パターンから、判定した錠剤Tの種類に応じた印刷パターンを取得し、取得した印刷パターンでインクジェットヘッド51が印刷を行うようにインクジェットヘッド51を制御することによって、数種類の錠剤Tが錠剤印刷装置1内に混在する場合であっても、錠剤Tの種類ごとに対応する印刷パターンを錠剤Tに印刷することができる。したがって、錠剤印刷装置1において錠剤Tの種類を切り替る際、前の種類の錠剤Tが錠剤印刷装置1からすべて排出されるまで、錠剤印刷装置1に次の種類の錠剤Tを投入することを待つ必要が無くなる。これにより、錠剤印刷装置1の稼働率の低下が抑制され、錠剤Tの種類ごとに所望数の印刷済錠剤を得るための一連の生産時間が短くなるので、生産効率の低下を抑えることができる。
ここで、錠剤自体に割れ欠けなどの不良は無かったが、姿勢不良で吸着されて搬送されたために印刷が行われなかった不良品(割れ欠け無し未印刷錠)を、他の不良品(割れ欠け有り未印刷錠、印刷不良錠)と別にして、新たなボックス、すなわち未印刷ボックスに回収することも可能である。このような場合、従来は、異なる種類の錠剤Tが混在することを避けるため、一種類の錠剤Tの印刷が終了するごとに、未印刷ボックスから割れ欠け無し未印刷錠剤を回収あるいは供給部10に再投入し、未印刷ボックスを空にする必要がある。一方、前述の実施形態によれば、錠剤Tの種類を切り替える際に、回収あるいは再投入をせずに、未印刷ボックス内の錠剤Tをそのままにしておくことが可能である。その後、未印刷ボックスに錠剤Tが一定量溜まった時点や、一日の稼働終了時点で、複数種類の錠剤Tが混ざった未印刷ボックス内の錠剤Tを供給部10に再投入すればよい。
<他の実施形態>
前述の説明においては、前述の実施の一形態に係る錠剤印刷装置1(錠剤印刷方法)を用いて錠剤Tに印刷を行っている。これは、前述の実施の一形態に係る錠剤印刷装置1(錠剤印刷方法)を用いて錠剤Tに印刷を行って、印刷済の錠剤Tを製造すると言い換えることも可能である。
また、前述の説明においては、錠剤Tの種類として錠剤Tの色のみ、あるいは、錠剤Tの形状のみに応じて、使用する印刷パターンやボックス72b(例えばボックス番号)を選択することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、色と形状の組み合わせに応じて、使用する印刷パターンやボックス72bを選択するようにしてもよい。つまり、錠剤Tの種類は、形状及び色のどちらか一方又は両方で分けられる。また、供給されるインクの色が異なる複数のインクジェットヘッド51を搬送方向H1に沿って並べて設け、それらのインクジェットヘッド51の中から、錠剤Tの形状又は色に応じ、使用するインクジェットヘッド51を選択するようにしてもよい。
また、前述の説明においては、印刷後の撮像部60により得られた第2の画像を回収部70で用いることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、印刷前の撮像部40により得られた第1の画像を回収部70で用いるようにしてもよく、あるいは、回収部70に新たな撮像部を設け、回収部70に設けた新たな撮像部により得られた画像を回収部70で用いるようにしてもよい。
また、前述の説明においては、不良品用のボックス72a及び錠剤Tの種類ごとの良品用のボックス72bにより収容ボックス72を構成することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、不良品用の収容室及び錠剤Tの種類ごとの良品用の収容室を収容ボックス72に設けるようにしてもよい。また、錠剤Tの種類ごとのボックス72bで錠剤Tを回収することを例示したが、これに限るものではなく、一つのボックス72bで錠剤Tの種類を混ぜて錠剤Tを回収するようにしてもよい。
また、前述の説明においては、撮像部40及び処理部82を判定部として用いることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ラインセンサなどのセンサと処理部82を判定部として用いることも可能であり、あるいは、キーボードやボタンなどの入力部と処理部82を判定部として用いることも可能である。センサを用いる場合、センサは錠剤Tの種類(例えば錠剤Tの色又は形状)を判定するための信号を生成し、生成した信号に関する信号情報を処理部82に送信する。処理部82は、センサから送信された信号情報に基づいて錠剤Tの種類を特定する。入力部を用いる場合、操作者は入力部を操作して錠剤Tの種類(例えば錠剤Tの色又は形状)を入力する。入力部は、入力された錠剤Tの種類を示す入力情報を処理部82に送信する。処理部82は、入力部から送信された入力情報に基づいて錠剤Tの種類を特定する。
また、前述の説明においては、錠剤Tを一列で搬送することを例示したが、これに限るものではなく、その列数は二列や三列又は四列以上であってもよく、特に限定されるものではなく、搬送ベルト21の本数も二本以上であってもよく、特に限定されるものではない。また、インクジェットヘッド51の個数も二個以上であってもよく、特に限定されるものではない。
また、前述の説明においては、インクジェットヘッド51として、ノズル51aが一列に並ぶ印刷ヘッドを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ノズル51aが複数列に並ぶ印刷ヘッドを用いるようにしてもよい。また、水平面内において搬送方向H1と直交する方向にインクジェットヘッド51を複数並べて用いるようにしてもよい。
また、前述の説明においては、インクジェットヘッド51をノズル51aが並ぶ方向が水平面内において搬送方向H1と直交する方向になるように設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、ノズル51aが並ぶ方向が水平面内において搬送方向H1と交差する方向になるように設けるようにしてもよい。
また、前述の説明においては、錠剤Tの片面を印刷することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、搬送部20、検出部30、撮像部40、印刷部50及び撮像部60を一つのユニットし、そのユニットを上下に重ねて配置して、上側の搬送部20で印刷した錠剤Tを反転して下側の搬送部20に受け渡し、錠剤Tの両面を印刷するようにしてもよい。
また、前述の説明においては、錠剤Tが搬送ベルト21上に一定間隔ではなくランダムに供給されるとしたが、これに限らず、一定間隔で供給されてもよい。また、前述の説明においては、搬送ベルト21上に形成された吸引孔21aによって錠剤Tが吸引保持されるとしたが、これに限らず、ポケットなどに収容保持され搬送されるようにしてもよく、あるいは、搬送ベルト21上に自重により保持され搬送されるようにしてもよい。
また、前述の説明においては、供給部10として1つのホッパ11を設けたが、錠剤Tの種類ごとにホッパ11を設け、各ホッパ11から錠剤Tを搬送ベルト21にそれぞれ供給するようにしてもよい。
ここで、前述の錠剤としては、医薬用、飲食用、洗浄用、工業用あるいは芳香用として使用される錠剤を含めることができる。また、錠剤としては、裸錠(素錠)や糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶錠、ゼラチン被包錠、多層錠、有核錠などがあり、硬カプセルや軟カプセルなど各種のカプセル錠も錠剤に含めることができる。さらに、錠剤の形状としては、円盤形やレンズ形、三角形、楕円形など各種の形状がある。また、印刷対象の錠剤が医薬用や飲食用である場合には、使用するインクとして可食性インクが好適である。この可食性インクとしては、合成色素インク、天然色素インク、染料インク、顔料インクのいずれを使用してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 錠剤印刷装置
20 搬送部
40 撮像部
51 インクジェットヘッド
70 回収部
71 気体吹付部
72 収容ボックス
80 制御装置
81 制御部
82 処理部
83 記憶部
84 取得部
T 錠剤

Claims (6)

  1. 錠剤を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤の種類を判定する判定部と、
    前記錠剤の種類ごとの印刷パターンを記憶する記憶部と、
    前記記憶部により記憶された前記錠剤の種類ごとの印刷パターンから、前記判定部により判定された前記錠剤の種類に応じた印刷パターンを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記印刷パターンで前記印刷ヘッドが前記印刷を行うように前記印刷ヘッドを制御する制御部と、
    を備え
    前記判定部は、
    前記印刷ヘッドにより印刷される印刷前の前記錠剤を撮像する撮像部と、
    前記撮像部による撮像により得られた画像から、前記錠剤の種類を特定する処理部と、
    を有する錠剤印刷装置。
  2. 錠剤を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤の種類を判定する判定部と、
    前記錠剤の種類ごとの印刷パターンを記憶する記憶部と、
    前記記憶部により記憶された前記錠剤の種類ごとの印刷パターンから、前記判定部により判定された前記錠剤の種類に応じた印刷パターンを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記印刷パターンで前記印刷ヘッドが前記印刷を行うように前記印刷ヘッドを制御する制御部と、
    を備え、
    前記判定部は、
    前記印刷ヘッドにより印刷される印刷前の前記錠剤の通過に応じて前記錠剤の種類を判定するための信号を生成し、前記信号に関する信号情報を送信するように構成されるセンサと、
    前記センサより送信された前記信号情報に基づいて前記錠剤の種類を特定する処理部と、
    を有する錠剤印刷装置。
  3. 前記錠剤の種類は、色及び形状のどちらか一方又は両方で分けられる請求項1又は請求項2に記載の錠剤印刷装置。
  4. 前記印刷ヘッドにより前記印刷が行われた印刷済の前記錠剤を、前記錠剤の種類ごとにわけて回収する回収部を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の錠剤印刷装置。
  5. 前記回収部は、
    前記搬送部により搬送される前記印刷済の錠剤を前記錠剤の種類ごとに収容する収容ボックスと、
    前記搬送部により搬送される前記印刷済の錠剤を前記錠剤の種類ごとに前記収容ボックスに入れるよう、前記搬送部により搬送される前記印刷済の錠剤に気体を吹き付ける気体吹付部と、
    を有する請求項4に記載の錠剤印刷装置。
  6. 搬送部により搬送される錠剤を撮像部により撮像する工程と、
    前記撮像部により得られた画像から、前記錠剤の種類を判定部により判定する工程と、
    記憶部により記憶された前記錠剤の種類ごとの印刷パターンから、前記判定部により判定された前記錠剤の種類に応じた印刷パターンを取得部により取得する工程と、
    前記搬送部により搬送される前記錠剤に印刷を行う印刷ヘッドが、前記取得部により取得された前記印刷パターンで前記印刷を行うように前記印刷ヘッドを制御部により制御する工程と、
    を有する錠剤印刷方法。
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