JP7402491B2 - エクソソームの単離方法、エクソソームの単離キット、およびエクソソームの除去方法 - Google Patents
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Description
〔1〕エクソソームを含む試料からエクソソームを単離する、エクソソームの単離方法であって、前記試料と、互いに近接した4つ以上のアルギニンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、前記複合体形成工程によって得られた前記複合体と、金属陽イオンを含む解離バッファーとを接触させて、前記複合体から前記エクソソームを解離させる解離工程を含むことを特徴とする、エクソソームの単離方法。
〔2〕前記ペプチドに含まれるアルギニンは連続していることを特徴とする、〔1〕に記載のエクソソームの単離方法。
〔3〕前記ペプチドに含まれるアルギニンは、8つ以上であることを特徴とする、〔1〕または〔2〕に記載のエクソソームの単離方法。
〔4〕前記エクソソームは、CD63陽性エクソソームの含有量が、CD9陽性エクソソームの含有量の10%以上であることを特徴とする、〔1〕から〔3〕何れか1つに記載のエクソソームの単離方法。
〔5〕前記試料は、生体由来であり、前記エクソソーム以外の夾雑物を含んでいることを特徴とする、〔1〕から〔4〕の何れか1つに記載のエクソソームの単離方法。
〔6〕前記担体は、磁性ビーズであることを特徴とする、〔1〕から〔5〕の何れか1つに記載のエクソソームの単離方法。
〔7〕〔1〕から〔6〕の何れか1つに記載のエクソソームの単離方法を行なうためのエクソソームの単離キットであって、前記ペプチド、前記担体および前記解離バッファーを含むことを特徴とする、エクソソームの単離キット。
〔8〕エクソソームを含む試料からエクソソームを除去する、エクソソームの除去方法であって、前記試料と、互いに近接した4つ以上のアルギニンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、前記複合体形成工程によって得られた前記複合体を担持する前記担体と、前記試料とを分離して、前記試料から前記エクソソームの少なくとも一部が除去された分離液を得る分離工程を含むことを特徴とする、エクソソームの除去方法。
本発明の一実施形態に係るエクソソームの単離方法(以下、適宜「本発明の単離方法」という。)は、エクソソームを含む試料からエクソソームを単離する、エクソソームの単離方法であって、
前記試料と、互いに近接した4つ以上のアルギニンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、
前記複合体形成工程によって得られた前記複合体と、金属陽イオンを含む解離バッファーとを接触させて、前記複合体から前記エクソソームを解離させる解離工程を含んでいる。
(1)超遠心機等を使用する必要がないため、短時間に、かつ、簡便に、エクソソームを単離できる。
(2)4つ以上のアルギニンを含むペプチドが、比較的CD63の発現量が多いエクソソーム(CD63陽性エクソソーム)を含む多様なエクソソームの膜に結合することを利用しているため、広くエクソソームを捕捉し、単離することができる。
(3)膜構造に影響を及ぼすような界面活性剤等を含む解離バッファーではなく、エクソソームの膜構造および膜に存在するタンパク質の構造に影響が無い(または少ない)金属陽イオンを含む解離バッファーを用いたマイルドな(温和な)条件で、複合体からエクソソームを解離させている。そのため、エクソソームを傷つけることなく(言い換えれば、インタクトな状態、またはインタクトに近い状態で)、複合体からエクソソームを単離することができる。
(試料)
本発明の単離方法において、「エクソソームを含む試料」(本明細書中では、単に「試料」とも称する。)とはエクソソームを含む混合物であれば、その他の構成は特に限定されず、例えば、エクソソームを含む生物学的試料が挙げられる。
本発明の単離方法において利用するペプチド(以下、適宜「本発明のペプチド」という。)は、互いに近接した4つ以上のアルギニンを含むペプチドであって、試料中のエクソソームと結合することができる。特に、このようなペプチドであればCD63陽性エクソソームと好適に結合することができる。
本発明の単離方法において利用する担体(以下適宜「本発明の担体」という。)は、本発明のペプチドを担持可能な担体を意味する。本発明の担体は、エクソソームに結合した本発明のペプチドと結合しエクソソーム-本発明のペプチド-本発明の担体の順で結合した複合体を形成し得る。
上述したように、本発明のペプチドと本発明の担体とは結合することによって、本発明のペプチドを本発明の担体が担持することが可能である。
サーモフィッシャーサイエンティフィック社)等が知られている。
本発明の単離方法では、後述する解離工程において、複合体と金属陽イオンを含む解離バッファー(以下、適宜「本発明の解離バッファー」という。)とを接触させることによって、複合体からエクソソームを解離させ、エクソソームを単離する。本発明の解離バッファーは膜構造に影響を及ぼすような界面活性剤および/またはタンパク質変性剤等を含むことなく、マイルドな(温和な)条件でエクソソームを複合体から解離させることができるため、エクソソームをインタクトな状態(インタクトに近い状態)で単離することができる。このようなマイルドな解離バッファーで、本発明のペプチドとエクソソームとの結合を解離させることができるということを見出したのは本発明者らが初めてである。
(複合体形成工程)
本発明の単離方法に含まれる複合体形成工程(以下、適宜「本発明の複合体形成工程」という。)は、エクソソームを含む試料と、本発明のペプチドと、本発明の担体とを接触させるか、または、前記試料と、本発明の担体に担持された本発明のペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体(エクソソーム-本発明のペプチド-本発明の担体の順で結合した複合体。以下、適宜「本発明の複合体」という。)を形成させる複合体形成工程である。つまり、本発明の複合体形成工程では、本発明のペプチドが本発明の担体に担持されていない状態で本発明のペプチドと本発明の担体と試料とを接触させた後に、エクソソーム-本発明のペプチド-本発明の担体の順で結合した複合体を形成させてもよいし、本発明の担体に本発明のペプチドが既に担持させた状態で、当該ペプチドと試料とを接触させて本発明の複合体を形成してもよいということである。ただし、より効率的に本発明の複合体を形成するという観点からは後者の態様がより好ましいといえる。
(1)鉛直方向に載置された担体カラム上に、前記試料溶液を添加し、重力によって担体カラム内に前記試料溶液を通液させる方法。
(2)担体カラムの一方に前記試料溶液を添加し、試料溶液を添加した方向から加圧するか、または、試料溶液を添加した方向とは逆の方向から吸引することによって、担体カラム内に前記試料溶液を通液させる方法。
(3)担体カラムの一方に試料溶液を添加した後、当該担体カラムを遠心チューブ内に装填し、当該遠心チューブを遠心分離することによって、担体カラム内に前記試料溶液を通液させる方法。なお、前記(3)の方法は、いわゆる従来公知のスピンカラムを用いた方法である。
本発明の単離方法に含まれる解離工程(以下、適宜「本発明の解離工程」という。)は、前記複合体形成工程によって得られた本発明の複合体と、金属陽イオンを含む本発明の解離バッファーとを接触させて、本発明の複合体からエクソソームを解離させる工程である。
回収工程は、複合体形成工程と解離工程との間に設けられ、複合体形成工程によって得られた本発明の複合体を回収する工程である。回収工程は、複合体形成工程および担体等に応じて従来公知の方法が適宜採用され得る。
本発明の単離方法には、解離工程の前に、さらに洗浄工程が含まれていることが好ましい。
本発明の一実施形態に係るエクソソームの除去方法(以下、適宜「本発明の除去方法」という。)は、エクソソームを含む試料からエクソソームを除去する、エクソソームの除去方法であって、
前記試料と、互いに近接した4つ以上のアルギニンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、
前記複合体形成工程によって得られた前記複合体を担持する前記担体と、前記試料とを分離して、前記試料から前記エクソソームの少なくとも一部が除去された分離液を得る分離工程を含んでいる。
(1)超遠心機等を使用する必要がないため、短時間に、かつ、簡便に、エクソソームを除去できる。
(2)アルギニンが、CD63陽性エクソソームを含む多様なエクソソームの膜に結合することを利用しているため、広くエクソソームを捕捉し、単離することができる。
本発明の一実施形態に係るエクソソームの単離キット(以下、適宜「本発明のキット」という)は、上述した本発明の単離方法または本発明の除去方法を行なうためのキットであって、上述した本発明のペプチド、本発明の担体、および本発明の解離バッファー、を含む。よって、キットの構成の説明については、〔1.エクソソームの単離方法〕の説明が援用可能である。
〔材料および方法〕
(試料の調製)
エクソソームの多産生株として知られている乳がんの細胞株MCF-7(JCRB細胞バンク)を用いて、以下の方法により試料の調製を行なった。培地はDMEM培地(Dulbecco's modified Eagle medium、Thermo Fisher Scientific社)を用いた。
(1)ディッシュ中で、MCF-7細胞を10mLのDMEM培地に播種し(1.0×105cells/mL)、37℃、5%CO2の条件で培養を行なった。DMEM培地には予め、10%(v/v)非働化ウシ胎児血清(HyClone FBS、GE Healthcare社)、100units/mLペニシリン(ナカライテスク社)、および0.1mg/mLストレプトマイシン(Meiji Seikaファルマ社)を添加した。
(2)細胞がディッシュの培養面積に対して50~80%になるまで培養した。
(3)3mLのPBS(ナカライテスク社)をゆっくりと添加してディッシュ全体に行き渡らせた後、PBSを取り除いた。
(4)(3)の洗浄工程を2回行ない、ディッシュからFBS由来のエクソソームを取り除いた。
(5)10mLのAdvanced DMEM培地(Thermo Fisher Scientific社)を添加して培養を行なった。24時間培養後、エクソソームが含まれる培養上清を回収した。
(6)培養上清を2000×g、10minの遠心分離を行ない、ディッシュから剥がれた培養上清中の細胞を取り除いた。
(7)培養上清を10000×g、30minの遠心分離を行ない、培養上清中のデブリを取り除いた。
(8)培養上清を0.22μmフィルターで濾過し、試料(以下、「上清サンプル」という。)とした。上清サンプルは、必要に応じて-80℃で保存した。
互いに近接した4つ以上のアルギニンを含むペプチドを磁性ビーズ(担体)に結合させ(担持させ)、ペプチドが担持された磁性ビーズを作製した。
1.BIOTIN-R4;GGGSGGGSGGGSRRRR(配列番号5)で示されるアミノ酸配列からなるペプチドのN末端をビオチンによって修飾したもの。
2.BIOTIN-R8;GGGSGGGSGGGSRRRRRRRR(配列番号6)で示されるアミノ酸配列からなるペプチドのN末端をビオチンによって修飾したもの。
3.BIOTIN-R16;GGGSGGGSRRRRRRRRRRRRRRRR(配列番号7)で示されるアミノ酸配列からなるペプチドのN末端をビオチンによって修飾したもの。
(1)20μL(0.2mg)のストレプトアビジン磁性ビーズを、1.5mLのマイクロチューブ(単に「チューブ」ともいう。)に加え、当該チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を取り除いた。
(2)チューブをマグネットスタンドから外し、0.2mLのBW Buffer(ExoIntact Exosome精製試薬キット付属、HMTバイオメディカル株式会社)を添加し、混合した。チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を取り除いた。当該(2)の操作(洗浄)を合計2回行なった。
(3)チューブに200μLのBW Bufferを添加し、ストレプトアビジン磁性ビーズをBW Buffer中に再懸濁し、洗浄したストレプトアビジン磁性ビーズ(180μL)を得た。
(4)チューブに、それぞれ、20μLのビオチン標識ポリアルギニンペプチド(Biotin-R4、Biotin-R8、またはBiotin-R16;100μM)を加えた。
(5)チューブを室温で20分混合し、ビオチン標識ポリアルギニンペプチドとストレプトアビジン磁性ビーズとを接触させることによって、ビオチン標識ポリアルギニンペプチドをストレプトアビジン磁性ビーズに結合させた(すなわち担持させた。)。
(6)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を取り除いた。
(7)前記(2)と同様の操作(洗浄)を合計3回行なった。
(8)チューブに50μLのBW Bufferを添加し、ストレプトアビジン磁性ビーズをBW Buffer中に再懸濁し、ビオチン標識ポリアルギニンペプチドが担持されたストレプトアビジン磁性ビーズ(0.2mg/50μL)を得た。
比較例1として、8つのリジンを含むペプチドを磁性ビーズ(担体)に結合させ(担持させ)、ペプチドが担持された磁性ビーズを作製した。
4.Biotin-K8;GGGSGGGSGGGSKKKKKKKK(配列番号8)で示されるアミノ酸配列からなるペプチドのN末端をビオチンによって修飾したもの。
本発明の実施例1として、ポリアルギニン固定化磁性ビーズを用いて、上清サンプルからのエクソソームの単離および除去を行なった。また、比較例1としてポリリジン固定化磁性ビーズを用いて、上清サンプルからのエクソソームの単離および除去を行なった。
(1)0.5mLの上清サンプルに50μLのBinding Buffer(ExoIntact Exosome精製試薬キット付属、HMTバイオメディカル株式会社)を添加した。
(2)Binding Bufferを添加した上清サンプル550μLを含むチューブに、R4固定化磁性ビーズ、R8固定化磁性ビーズ、またはR16固定化磁性ビーズを50μL添加した。
(3)チューブを室温で、60分混合させることによって、上清サンプル中のエクソソームとポリアルギニン固定化磁性ビーズとを接触させ、ポリアルギニンペプチドにエクソソームを結合させた。すなわち、当該(3)の工程にて、エクソソームとポリアルギニンペプチドとストレプトアビジン磁性ビーズ(担体)とを含む複合体が形成された。
(4)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を取り除いた。
(5)次の操作を行ない、複合体を洗浄した:(5-1)チューブをマグネットスタンドから外し、1.0mLのBW Bufferをチューブに添加して、混合した;(5-2)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を取り除いた。
(6)前記(5)の操作(洗浄)をさらに2回(合計3回)行ない、上清サンプル中のエクソソームを複合体として含む、ポリアルギニン固定化磁性ビーズ(0.2mg)を回収した。
(7)解離バッファーとして、NaCl溶液[10mM Tris-HCl(pH7.5)、0.5M NaCl]を50μL添加して、混合した。
(8)10分間静置し、複合体からエクソソームを解離させ、当該解離バッファー(50μL)を回収して、溶出サンプルとした。
上述のポリアルギニン固定化磁性ビーズによって得られた溶出サンプルのエクソソーム濃度は、CD9/CD63ELISAキット(コスモ・バイオ社)を用いて測定した。測定サンプルとしては、上清サンプルまたは各溶出サンプルを20倍にアッセイバッファーで希釈して調製した。また、標準タンパク質として、CD9/CD63融合タンパク質を使用した。測定方法は、同キットのプロトコールに従って行なった。具体的な測定方法を以下に示す。
(1)抗CD9抗体固相化96ウェルプレートに、100μLの希釈した測定サンプル、または100μLのCD9/CD63融合タンパク質の段階希釈サンプル(12.5~100pg/mL)を添加して、2時間静置で反応させた。
(2)300μLの洗浄バッファー(1×)で3回洗浄した後、100μLのHRP標識抗CD63抗体溶液を添加して2時間静置で反応させた。
(3)300μLの洗浄バッファー(1×)で3回洗浄した後、100μLの基質液を添加して10分間発色反応させ、50μLの停止液を添加して発色反応を停止させた。
(4)プレートリーダー(ARVO MX 1420、パーキンエルマー社)でA450の吸光度を測定した。
図2に、R4固定化磁性ビーズ、R8固定化磁性ビーズ、またはR16固定化磁性ビーズを用いた実施例1と、ストレプトアビジン磁性ビーズのみ(図2では「磁性ビーズのみ」と表記。)を用いたネガティブコントロールとの、エクソソーム濃度の測定結果を示す。図2で示すように、ネガティブコントロールではエクソソームが検出されなかったため、ストレプトアビジン磁性ビーズそれ自体にはほとんどエクソソームが結合しないことが分かった。一方、R4固定化磁性ビーズ、R8固定化磁性ビーズ、またはR16固定化磁性ビーズを用いた実施例1では、溶出サンプルからエクソソームが検出された。
図2および図3で示すように、実施例1の溶出サンプルには、エクソソームがポリアルギニン固定化磁性ビーズに結合し、溶出していることが示された。よって、ポリアルギニン固定化磁性ビーズとエクソソームとを混合し、マグネットスタンドで静置した後の上清は、エクソソームを含む試料中からエクソソームの少なくとも一部が除去された分離液であるといえる。このことから、本発明の除去方法によれば、試料からエクソソームを高効率に除去できることが示された。
〔材料および方法〕
(試料の調製)
血清としてHuman Serum(BSL社)を用いて、以下の方法により試料の調整を行なった。スピンカラムとしてMicroSpin S-400 HR Columns(GE Healthcare社)を用いた。
(1)スピンカラムを1.5mLのチューブにセットし、スピンカラムのレジンのボルテックスを行なった後、1分間静置した。
(2)スピンカラムを付属のコレクションチューブに取り付け、735×g、1minの遠心分離を行ない、保存液を取り除いた。
(3)スピンカラムを新しい1.5mLチューブに取り付け、0.1mLの血清をスピンカラムにゆっくりと添加した。
(4)735×g、2minの遠心分離を行ない、血清中のデブリを取り除いた。
(5)0.1mLの上清に0.4mLのBW Bufferを添加し、0.5mLの試料(以下、「血清サンプル」という。)とした。
本発明の実施例2として、ポリアルギニン固定化磁性ビーズを用いて血清からのエクソソームの単離を行なった。図4に、本発明の実施例2に係る単離方法の概要を示している。ポリアルギニン固定化磁性ビーズは、<1.ポリアルギニン固定化磁性ビーズを用いた培養上清からのエクソソームの単離および除去>で使用したR8固定化磁性ビーズを用いた。
(1)0.5mLの血清サンプルに50μLのR8固定化磁性ビーズを添加した。
(2)チューブを室温で、60分混合させることによって、血清サンプル中のエクソソームとR8固定化磁性ビーズとを接触させ、ポリアルギニンペプチドにエクソソームを結合させた。すなわち、当該(2)の工程にて、エクソソームとポリアルギニンペプチドとストレプトアビジン磁性ビーズ(担体)とを含む複合体が形成された。
(3)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を取り除いた。
(4)次の操作を行ない、複合体を洗浄した:(4-1)チューブをマグネットスタンドから外し、1.0mLのBW Bufferをチューブに添加して、混合した;(4-2)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を取り除いた。
(5)前記(4)の操作(洗浄)をさらに2回(合計3回)行ない、血清サンプル中のエクソソームを複合体として含む、R8固定化磁性ビーズ(0.2mg)を回収した。
(6)解離バッファーとして、NaCl溶液[10mM Tris-HCl(pH7.5)、0.5M NaCl]を50μL添加して、混合した。
(7)10分間静置し、複合体からエクソソームを解離させ、当該解離バッファー(50μL)を回収して、溶出サンプルとした。
R8固定化磁性ビーズを用いた本発明の実施例2では、血清から132pg/mLのエクソソームを回収できることが分かった。したがって、ポリアルギニン固定化磁性ビーズを用いた本発明の単離方法では、培養上清からだけでなく、エクソソーム以外の夾雑物を多く含む血清からも、エクソソームを回収できることが示された。すなわち、本発明の単離方法では、効率よく生体由来の試料からエクソソームの単離を行なうことができる。
〔材料および方法〕
(ポリアルギニン固定化磁性ビーズを用いたエクソソームの単離およびマーカー解析)
本発明の実施例3として、ポリアルギニン固定化磁性ビーズを用いてエクソソームの単離を行なった。図5に、本発明の実施例3に係る単離方法の概要を示している。エクソソームを単離する試料は、<1.ポリアルギニン固定化磁性ビーズを用いた培養上清からのエクソソームの単離および除去>で使用した上清サンプルを用いた。また、ポリアルギニン固定化磁性ビーズは、<1.ポリアルギニン固定化磁性ビーズを用いた培養上清からのエクソソームの単離および除去>で使用したR8固定化磁性ビーズを用いた。比較例2として、<1.ポリアルギニン固定化磁性ビーズを用いた培養上清からのエクソソームの単離および除去>で使用したK8固定化磁性ビーズを用いた。
(1)0.2mLの上清サンプルに0.02mLのBinding Bufferを添加した。
(2)Binding Bufferを添加した上清サンプル220μLを含むチューブに、R8固定化磁性ビーズ、またはK8固定化磁性ビーズを8μL添加した。
(3)チューブを室温で、30分混合させることによって、上清サンプル中のエクソソームとR8固定化磁性ビーズまたはK8固定化磁性ビーズとを接触させ、ポリアルギニンペプチドまたはポリリジンペプチドにエクソソームを結合させた。すなわち、当該(2)の工程にて、エクソソームとポリアルギニンペプチドまたはポリリジンペプチドとストレプトアビジン磁性ビーズ(担体)とを含む複合体が形成された。
(4)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を取り除いた。
(5)次の操作を行ない、複合体を洗浄した:(5-1)チューブをマグネットスタンドから外し、0.2mLのBW Bufferをチューブに添加して、混合した;(5-2)チューブをマグネットスタンドにセットして1分静置し、上清を取り除いた。
(6)前記(5)の操作(洗浄)をさらに2回(合計3回)行ない、200μLのBW Bufferに再懸濁した。
(7)得られた懸濁液を、CD9陽性エクソソームの検出用と、CD63陽性エクソソームの検出用とに分けて、それぞれ100μLずつ1.5mLチューブに分注した。また陰性コントロールとして、1.5mLチューブに、4μLのR8固定化磁性ビーズまたはK8固定化磁性ビーズのみを分注したものを2本用意した。
(8)1.5mLチューブをマグネットスタンドに1分間静置した後、上清を取り除き、100μLのブロッキング溶液を添加して、20min混和反応させた。R8固定化磁性ビーズのブロッキング溶液は、TBS(pH7.4、ナカライテスク社)に、2%ブロックエース(ケー・エー・シー社)および0.025% Tween 20(富士フィルム和光純薬社)を添加した溶液を用いた。K8固定化磁性ビーズのブロッキング溶液は、TBS(pH7.4、ナカライテスク社)に、2%BSA(富士フィルム和光純薬社)および0.025% Tween 20(富士フィルム和光純薬社)を添加した溶液を用いた。
(9)さらに100μLの1次抗体溶液を添加して、30min混和反応させた。1次抗体溶液としては、抗CD9抗体(Anti-CD9 Human (Mouse) Unlabeled 12A12、コスモ・バイオ社)、または抗CD63抗体(Anti-CD63、Monoclonal Antibody (3-13)、富士フィルム和光純薬社)を、それぞれブロッキング溶液で1000倍希釈したものを用いた。
(10)1次抗体溶液を添加して30min反応後、マグネットスタンドに1分間静置し、上清を取り除き、0.1mLのTBS-T(TBS(pH7.4)に0.025% Tween 20を添加した溶液)で2回洗浄した。
(11)それぞれの1.5mLチューブをマグネットスタンドに1分間静置した後、上清を取り除き、100μLの2次抗体溶液を添加して、30min混和反応させた。2次抗体溶液としては、Anti-Mouse-HRP(Goat Anti-Mouse IgG H&L (HRP)、ab97023、Abcam社)をブロッキング溶液で50000倍希釈したものを用いた。
(12)2次抗体溶液を添加して30min反応後、1.5mLチューブをマグネットスタンドに1分間静置し、上清を取り除き、0.1mLのTBS-Tで3回洗浄した。
(13)1.5mLチューブをマグネットスタンドに1分間静置した後、上清を取り除き、0.04mLのTBS(pH7.4)に懸濁した。
(14)得られた懸濁液10μLに90μLの発光基質(ELISA-Starペルオキシダーゼ化学発光基質、富士フィルム和光純薬社)を添加して5min反応後、プレートリーダーで発光値を測定した。
図6に示すように、R8固定化磁性ビーズを用いた本発明の実施例3では、K8固定化磁性ビーズを用いた比較例2と比べて、CD9陽性エクソソームおよびCD63陽性エクソソームの両方を、良好に単離できることが分かった。
Claims (7)
- エクソソームを含む試料からエクソソームを単離する、エクソソームの単離方法であって、
前記試料と、連続している4つ以上のアルギニンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、
前記複合体形成工程によって得られた前記複合体と、金属陽イオンを含む解離バッファーとを接触させて、前記複合体から前記エクソソームを解離させる解離工程を含むことを特徴とする、エクソソームの単離方法。 - 前記ペプチドに含まれるアルギニンは、8つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載のエクソソームの単離方法。
- 前記エクソソームは、CD63陽性エクソソームの含有量が、CD9陽性エクソソームの含有量の10%以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載のエクソソームの単離方法。
- 前記試料は、生体由来であり、前記エクソソーム以外の夾雑物を含んでいることを特徴とする、請求項1から3の何れか1項に記載のエクソソームの単離方法。
- 前記担体は、磁性ビーズであることを特徴とする、請求項1から4の何れか1項に記載のエクソソームの単離方法。
- 請求項1から5の何れか1項に記載のエクソソームの単離方法を行なうためのエクソソームの単離キットであって、
前記ペプチド、前記担体および前記解離バッファーを含むことを特徴とする、エクソソームの単離キット。 - エクソソームを含む試料からエクソソームを除去する、エクソソームの除去方法であって、前記試料と、連続している4つ以上のアルギニンを含むペプチドと、前記ペプチドを担持可能な担体とを接触させるか、または、前記試料と、前記担体に担持された前記ペプチドとを接触させることによって、前記エクソソームと前記担体に担持された前記ペプチドとが結合してなる複合体を形成させる複合体形成工程、および、前記複合体形成工程によって得られた前記複合体を担持する前記担体と、前記試料とを分離して、前記試料から前記エクソソームの少なくとも一部が除去された分離液を得る分離工程を含むことを特徴とする、エクソソームの除去方法。
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