JP7399410B2 - 硬化性樹脂組成物、硬化体、セルロースナノファイバー材料、及びセルロースナノファイバー材料の製造方法 - Google Patents
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Description
好ましくは、前記セルロースナノファイバー材料は、ポリフェノールを含む。
好ましくは、前記セルロースナノファイバー材料は、前記セルロースナノファイバー材料を100質量部としたとき、ペクチンを5質量部以上、20質量部以下含む。
好ましくは、前記セルロースナノファイバー材料は、前記セルロースナノファイバー材料を、固形分濃度4質量%で、水中に分散させた水分散液の回転数20rpmにおける粘度η20と、回転数100rpmにおける粘度η100との比であるη20/η100が、1~10である。
好ましくは、前記架橋剤はポリアルキレンイミンを含む。
好ましくは、前記モノマーと前記架橋剤の合計を100質量部としたとき、前記架橋剤を10質量部以上、45質量部以下含む。
好ましくは、前記モノマーは、エポキシ化合物、環状カーボネート化合物、環状エステル化合物、アクリレート化合物、ビニル化合物、酸ハロゲン化物であるモノマー、ハロゲン化スルホニル基を有するモノマー、カルボキシ基を有するモノマー、アルデヒド基を有するモノマー、ケトン基を有するモノマーから成る群から選択される少なくとも一種を含む。
好ましくは、前記モノマーは、リモネンオキシドを多官能化したエポキシ化合物を含む。
好ましくは、前記モノマーは、植物由来の化合物を含む。
好ましくは、前記硬化性樹脂組成物を100質量部としたとき、前記セルロースナノファイバー材料を0.1質量部以上、10質量部以下含む。
好ましくは、前記セルロースナノファイバー材料は、ポリフェノールを含む。
好ましくは、前記セルロースナノファイバー材料は、前記セルロースナノファイバー材料を100質量部としたとき、ペクチンを5質量部以上、20質量部以下含む。
好ましくは、前記セルロースナノファイバー材料は、前記セルロースナノファイバー材料を、固形分濃度4質量%で、水中に分散させた水分散液の回転数20rpmにおける粘度η20と、回転数100rpmにおける粘度η100との比であるη20/η100が、1~10である。
好ましくは、前記製造方法は、さらに、前記ペーストを、アルコールで溶媒置換する工程を含む。
好ましくは、前記製造方法は、化学処理(ただし、アルコールによる溶媒置換を除く)工程を含まない。
本発明に係るセルロースナノファイバー材料は、モノマーと架橋剤とを含む硬化性樹脂組成物に添加するフィラーとして用いるセルロースナノファイバー材料である。本発明に係るセルロースナノファイバー材料は、ブドウの果皮由来のセルロースナノファイバー材料を含み、ブドウ由来の成分を含むため、マトリックス中で、該有機成分と架橋剤とが分散剤の役割を果たし、モノマー中にセルロースナノファイバーが高度に均一に分散した構造となるものと考えられる。
本発明に係るセルロースナノファイバー材料の製造方法は、ブドウの果皮と水とを含む原料を、湿式解繊装置で解繊処理して、水及びブドウの果皮のセルロースナノファイバー材料を含むペーストを得る解繊工程を含むことができる。解繊処理に用いる湿式解繊装置は特に制限がなく、ブドウの果皮と水とを含む原料に含まれるセルロースナノファイバー材料の解繊を促進するものであればよい。湿式解繊装置は、例えば、石臼式摩砕機(グラインダー、ディスクミル、摩砕機等)、高圧ホモジナイザー、リファイナー(ディスクリファイナー、コニカルリファイナー等)、2軸エクストルーダ、ウォータージェット法、水中カウンターコリジョン法、ビーズミル、ボールミル、マイクロフルイダイザー等である。解繊装置は、好ましくは石臼式摩砕機、及び高圧ホモジナイザーであり、更に好ましくは石臼式摩砕機である。石臼式摩砕機は、例えば、ディスクミルである。解繊処理は、1種又は2種以上の装置による処理を組み合わせて行うことができる。ディスクミルを用いる場合、例えば、回転数は1500~2000rpmとすることができ、ディスクミルを通過させる回数であるパス数は5~20パスとすることができる。また、解繊処理時は、固形分濃度を0.5~10質量%とすることができ、1~7質量%とすることがより好ましい。
本発明に係る硬化性樹脂組成物は、上記のセルロースナノファイバー材料と、モノマーと、架橋剤とを含む。セルロースナノファイバー材料については上記したとおりである。以下、本発明に係る架橋剤、モノマー、その他の成分について説明する。
本発明に係る硬化性樹脂組成物は架橋剤を含む。架橋剤は、本発明に係るモノマーを硬化させることができれば特に制限はないが、ポリアルキレンイミンを含むことが好ましい。架橋剤、特にポリアルキレンイミンは、セルロースナノファイバー材料が樹脂マトリックスに分散する際に分散剤として機能すると考えられる。
モノマーは、架橋剤で硬化させることができるモノマーはであれば特に制限はないが、例えば、ポリアルキレンイミンで硬化し得るモノマーであることが好ましい。モノマーは、エポキシ化合物、環状カーボネート化合物、環状エステル化合物、アクリレート化合物、ビニル化合物、酸ハロゲン化物であるモノマー、ハロゲン化スルホニル基を有するモノマー、カルボキシ基を有するモノマー、アルデヒド基を有するモノマー、ケトン基を有するモノマーから成る群から選択される少なくとも一種を含むことが好ましく、エポキシ化合物を含むことがより好ましい。モノマーがエポキシ化合物を含む場合、エポキシ化合物は、リモネンオキシドを多官能化して得られるエポキシ化合物であることが好ましい。
本発明に係る硬化性樹脂組成物は、セルロースナノファイバー材料と、モノマーと、架橋剤とを含み、ブドウの果皮のセルロースナノファイバー材料と、エポキシ化合物と、ポリアルキレンイミンを含むことが好ましく、ブドウの果皮のセルロースナノファイバー材料と、リモネンオキシドを多官能化したエポキシ化合物と、ポリアルキレンイミンを含むことがより好ましい。上記三成分の組み合わせによって、より高度に均一に分散した硬化性樹脂組成物となると考えられ、また、植物由来の再生資源を多く活用した機能性材料を得ることができる。更に、本発明に係る硬化性樹脂組成物は、セルロースナノファイバー材料と、上記のリモネンオキシドを多官能化したエポキシ化合物と、架橋剤としてBPEI含むことが好ましい。リモネンオキシドにおいて開環付加反応するエポキシ部位は、その立体障害に由来して反応がしづらいことが分かっているが、BPEIとの組み合わせにおいては良好に開環付加反応が進行するためである。また、この組み合わせの場合、硬化性樹脂組成物は加熱をしない状態であれば架橋反応を進行させることを抑えることができ、硬化性樹脂組成物の状態で安定的に貯蔵しておくことが可能である。
硬化性樹脂組成物の製造方法については、特に限定されず、少なくともセルロースナノファイバー材料と、モノマーと、架橋剤とを常法により均一に混合することによって簡易に得ることができる。混合に際しては、溶剤等を用いた希釈は特に必須とはされないが、硬化性樹脂組成物は、例えば、得られる硬化性樹脂組成物の粘度調整のために、一般的な溶剤を硬化性樹脂組成物の製造過程で用いることが可能であり、含むことができる。
本発明に係る硬化体は、上記の硬化性樹脂組成物からなる。上記の硬化性樹脂組成物に含まれるモノマーと架橋剤との硬化反応を進行させることにより硬化体を得ることができる。上記硬化反応を進行させる方法は、特に限定されるものではないが、簡易的には、硬化性樹脂組成物を空気中にて加熱をすることで硬化反応を進行させることができ、容易に硬化体を得ることができる。硬化体は、その性質から工業的には、成形体、接着剤、封止材、塗料、コーティング剤等に適用することが可能である。
(実験例1)
1-1.ブドウの果皮のセルロースナノファイバー材料の製造
ワイン醸造工程で発生した赤ワイン用ブドウ(カベルネ・ソービニヨン)の搾りかす5質量部対し、水95質量部加えた原料を、ディスクミル(増幸産業製マスコロイダー、MKCA6)で1800rpm、で18パス解繊処理し、ブドウの果皮のセルロースナノファイバーを含むペーストを得た。これを凍結乾燥することによって、セルロースナノファイバー材料1を得た(図1参照)。
1-2.溶媒を水からtert-ブタノールに置換したブドウの果皮のセルロースナノファイバー材料の製造
1-1で得られたブドウの果皮のセルロースナノファイバーを含むペーストを、固形分0.3gになるように遠沈管50mlに入れ、30mlまで水を入れ、遠心力12000×gで10分間遠心分離を行った。つづいて、上清を捨て、tert-ブタノールを添加し、塊が無いように薬さじでよく混ぜた。更に、これに30mlまでtert-ブタノールを入れ、遠心力12000×gで10分間遠心分離を行った。上清を捨て、tert-ブタノールを入れて遠心分離をする置換操作を繰り返した。20℃で液が凍ったら、解凍して置換操作を行った。置換後、冷蔵庫で凍らせ、-20℃で蒸気をトラップしながらポリカデシケータで真空乾燥を行うことで、綿状のセルロースナノファイバー材料2を得た(図1参照)。
1-3.ブドウの果梗のセルロースナノファイバー材料の製造
白ワイン用ブドウ(甲州種)の果梗10質量部に、水90質量部加えた原料を、ディスクミル(増幸産業製マスコロイダー、MKCA6)で1800rpm、で18パス解繊処理し、ブドウの果梗のセルロースナノファイバーを含むペーストを得た。これを凍結乾燥することによって、セルロースナノファイバー材料3を得た(図2参照)。
日本木材学会編、木質科学実験マニュアルに記載の方法に従って、得られたセルロースナノファイバー材料を以下の方法で成分分析した。結果を表1に示す。
セルロースナノファイバー材料をるつぼに入れて秤量後、蓋を少し開けたままるつぼをマッフル炉に入れて600℃で加熱し、蓋をしめてデシケーター内で放冷後秤量した。加熱前後の質量を比較することによって、灰分を求めた。
セルロースナノファイバー材料2gを円筒ろ紙に取り、ソックスレー抽出器に入れ、エタノールとトルエン(体積比1:2)の混合溶剤150mlを加えて6時間沸騰還流して、有機溶媒可溶成分を抽出した。抽出終了後、フラスコに溶液を移して溶媒を除去した後、フラスコを105±3℃の乾燥機中で2時間乾燥した。デシケーター内で放冷後秤量し、増加した重量を有機溶媒可溶分とした。
木材中のセルロースとヘミセルロースを含むホロセルロースの量を、亜塩素酸ナトリウム法で測定した。上述の有機溶媒可溶分の分析で得た、脱脂後セルロースナノファイバー材料を、300mlフラスコに取り、蒸留水150ml、亜塩素酸ナトリウム1.0g及び酢酸0.2mlを加え、小型三角フラスコでゆるく蓋をして、70~80℃の湯浴上でときどき軽く内容物を振りながら、1時間加熱した。続いて、冷やさずに亜塩素酸ナトリウム1.0g及び酢酸0.2mlを加えて、繰り返し内容物が白くなるまで処理した。白色内容物をガラスろ過器を用いて吸引濾過し、冷水及びアセトンで洗浄後、105±3℃の乾燥機中で乾燥し、デシケーター内で放冷後秤量し、増加した重量をホロセルロース量とした。
上述の有機溶媒可溶分の分析で得た脱脂後セルロースナノファイバー材料を、100mlビーカーに入れ、17.5%水酸化ナトリウム水溶液5mlを加えて室温で5分間放置した。内容物を、ガラスろ過器を用いて吸引濾過し、蒸留水、10%酢酸、ついで蒸留水で順次洗浄した。洗浄後、105±3℃の乾燥機中で乾燥し、デシケーター内で放冷後秤量し、増加した重量をセルロース量とした。
ホロセルロース量から、セルロース量を引いたものをヘミセルロース量とした。
セルロースナノファイバー材料に含まれるリグニンの量を、硫酸法を用いて分析した。上述の有機溶媒可溶分の分析で得た、脱脂後セルロースナノファイバー材料1gを、50mlビーカーにとり、72%硫酸15mlを加え、ガラス棒で充分に撹拌し室温で4時間静置後、内容物を560mlの蒸留水で1lの三角フラスコに移した。リービッヒ冷却管をつけて、ホットプレートで4時間加熱還流して、炭水化物を加水分解した。放冷後、フラスコ内の黒色沈殿物を、ガラス濾過器を用いて吸引濾過した。ろ取した沈殿物を熱水、ついで冷水で洗浄後、105±3℃の乾燥機中で乾燥し、デシケーター内で放冷後秤量し、増加した重量をリグニンの量とした。
セルロースナノファイバー材料20mgを、1mlマイクロチューブに取り、ペクチン分解酵素20mgを加えて加水分解を行った。十分に加水分解を行った後に、高速液体クロマトグラフ示差屈折率検出器(日本分光、RI-2031 plus)によりペクチン量を測定した。
(実験例4~15)
以下の化学式(8)で示されるエポキシ化合物に、架橋剤(ポリエチレンイミン(平均分子量600))を加えた。さらに、凍結乾燥して得た粉末状のブドウ搾りかす由来セルロースナノファイバー材料1~3を、硬化性樹脂組成物全体を100質量%としたとき、0~3質量%になるように(架橋剤とモノマーの合計量を100質量部とした時、1~3.1質量部となるよう)加えて混ぜ合わせ、実験例4~15の硬化性樹脂組成物を調整した。得られた硬化性樹脂組成物を100℃、24時間、空気中で加熱することで、短冊状試験片(130mm×30mm×1mm)を得た。
3-1.硬化体の外観の評価
短冊状硬化体試験片の外観を目視及び光学顕微鏡(オリンパス社製GX51)で観察した。結果を図4、7に示す。
短冊状試験片の引張強度及び変形しにくさの度合いを、万能試験機(ORIENTEC社製 RTC-1300)で評価した。引張強度は引張試験における最大応力(MPa)とし、変形しにくさの度合いは同試験における応力(MPa)-のび(mm)曲線の初期段階における傾き(応力/のび)で評価した(図3参照)。結果を図5、6、8~11に示す。
Claims (16)
- セルロースナノファイバー材料と、モノマーと、架橋剤とを含む硬化性樹脂組成物であって、
前記セルロースナノファイバー材料は、ブドウの果皮のセルロースナノファイバー材料を含み、
前記セルロースナノファイバー材料は、前記セルロースナノファイバー材料を100質量部としたとき、前記セルロースナノファイバー材料からエタノールとトルエン(体積比1:2)の混合溶剤で、ソックスレー抽出器で6時間沸騰還流して抽出される有機溶媒可溶分が、5質量部以上、50質量部以下である、硬化性樹脂組成物。 - 請求項1に記載の硬化性樹脂組成物であって、前記セルロースナノファイバー材料は、ポリフェノールを含む、硬化性樹脂組成物。
- 請求項1又は2に記載の硬化性樹脂組成物であって、前記セルロースナノファイバー材料は、前記セルロースナノファイバー材料を100質量部としたとき、ペクチンを5質量部以上、20質量部以下含む、硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~3のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物であって、前記架橋剤はポリアルキレンイミンを含む、硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~4のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物であって、前記モノマーと前記架橋剤の合計を100質量部としたとき、前記架橋剤を10質量部以上、45質量部以下含む、硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~5のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物であって、前記モノマーは、エポキシ化合物、環状カーボネート化合物、環状エステル化合物、アクリレート化合物、ビニル化合物、酸ハロゲン化物であるモノマー、ハロゲン化スルホニル基を有するモノマー、カルボキシ基を有するモノマー、アルデヒド基を有するモノマー、ケトン基を有するモノマーから成る群から選択される少なくとも一種を含む、硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~6のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物であって、前記モノマーは、リモネンオキシドを多官能化したエポキシ化合物を含む、硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~7のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物であって、前記モノマーは、植物由来の化合物を含む、硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~8のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物であって、前記硬化性樹脂組成物を100質量部としたとき、前記セルロースナノファイバー材料を0.1質量部以上、10質量部以下含む、硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~9に記載の硬化性樹脂組成物からなる、硬化体。
- モノマーと架橋剤とを含む硬化性樹脂組成物に添加するフィラーとして用いるセルロースナノファイバー材料であって、
前記セルロースナノファイバー材料は、ブドウの果皮のセルロースナノファイバー材料を含み、
前記セルロースナノファイバー材料は、前記セルロースナノファイバー材料を100質量部としたとき、前記セルロースナノファイバー材料からエタノールとトルエン(体積比1:2)の混合溶剤でソックスレー抽出器で6時間沸騰還流して抽出される有機溶媒可溶分が、5質量部以上、50質量部以下である、セルロースナノファイバー材料。 - 請求項11に記載のセルロースナノファイバー材料であって、ポリフェノールを含む、セルロースナノファイバー材料。
- 請求項11又は12に記載のセルロースナノファイバー材料であって、前記セルロースナノファイバー材料を100質量部としたとき、ペクチンを5質量部以上、20質量部以下含む、セルロースナノファイバー材料。
- 請求項11~13のいずれかに記載のセルロースナノファイバー材料の製造方法であって、
ブドウの果皮と水とを含む原料を、湿式解繊装置で解繊処理して水及びブドウの果皮のセルロースナノファイバー材料を含むペーストを得る解繊工程を含む、製造方法。 - 請求項14に記載のセルロースナノファイバー材料の製造方法であって、
さらに、前記ペーストを、アルコールで溶媒置換する工程を含む、
製造方法。 - 請求項14又は15に記載のセルロースナノファイバー材料の製造方法であって、
化学処理(ただし、アルコールによる溶媒置換を除く)工程を含まない、製造方法。
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