[go: up one dir, main page]

JP7399393B2 - 透析システム及び予熱装置 - Google Patents

透析システム及び予熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7399393B2
JP7399393B2 JP2019120391A JP2019120391A JP7399393B2 JP 7399393 B2 JP7399393 B2 JP 7399393B2 JP 2019120391 A JP2019120391 A JP 2019120391A JP 2019120391 A JP2019120391 A JP 2019120391A JP 7399393 B2 JP7399393 B2 JP 7399393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw water
heat
heat exchanger
flow rate
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019120391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021003539A (ja
Inventor
芳郎 柴
庸三 笠井
Original Assignee
ゼネラルヒートポンプ工業株式会社
株式会社ウオーターテクノカサイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゼネラルヒートポンプ工業株式会社, 株式会社ウオーターテクノカサイ filed Critical ゼネラルヒートポンプ工業株式会社
Priority to JP2019120391A priority Critical patent/JP7399393B2/ja
Publication of JP2021003539A publication Critical patent/JP2021003539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7399393B2 publication Critical patent/JP7399393B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は、透析装置に供給する液体を加温する透析システム及び予熱装置に関する。
透析装置においては、患者より導出された血液は、半透膜等を介して透析液と対向することで老廃物等が除去された後、当該患者の体内に戻される。ここで、老廃物等の除去後に患者の体内に戻される血液は、当該患者の体温と略等しい温度である必要がある。このため、透析装置の内外において、透析液あるいは供給水の温度を、適宜加温調整する装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載の供給水加温装置は、透析装置側に向けて供給される供給水を加温するように、一次側水-冷媒熱交換器と二次側水-冷媒熱交換器とヒートポンプとを備えている。一次側水-冷媒熱交換器は、常温常圧で気体の第一冷媒と透析装置から排出された透析排液との熱交換により、透析排液から熱を回収する。二次側水-冷媒熱交換器は、供給水と常温常圧で気体の第二冷媒との熱交換により、供給水を加温する。ヒートポンプの一次側冷媒-冷媒熱交換器は、一次側冷媒配管を介して一次側水-冷媒熱交換器に接続されている。ヒートポンプの二次側冷媒-冷媒熱交換器は、二次側冷媒配管を介して二次側水-冷媒熱交換器に接続されている。
透析装置は、透析監視装置を備えている。透析液は、透析監視装置にて患者体温と同じ温度まで加温されて透析治療に供された後、透析排液として排出される。透析排液は、排液タンクに一旦集約された後、排液流路に排出される。透析排液は、排液流路を介して
一次側水-冷媒熱交換器に供給され、熱交換によって熱が回収される。
特開2014-204944号公報
しかしながら、透析排液は、透析治療に使用された後の液体であるので、汚染されている可能性がある。よって、透析排液に含まれる成分によって、一次側水-冷媒熱交換器が汚染される可能性があった。
本発明の目的は、装置が汚染される可能性を低減する透析システム及び予熱装置を提供することである。
本発明の第一の態様に係る透析システムは、ヒートポンプ部と、原水を加温する第一熱交換器と、前記第一熱交換器によって加温された前記原水が供給され、前記原水より不純物の濃度が小さいRO水と、前記RO水より不純物の濃度が大きい濃縮水とを生成するRO装置と、前記RO装置によって生成された前記RO水を利用して透析を行う透析装置と、前記濃縮水と第二熱媒体との熱交換を行い、前記第二熱媒体を加温する第二熱交換器と、前記RO装置に設けられ、前記第一熱交換器を介して前記RO装置に供給された前記原水を貯留するRO原水タンクと、前記RO装置に前記原水を供給する流路である原水供給流路と、前記原水供給流路に設けられ、前記原水の流量を調整可能な調整部と、前記調整部を制御し、前記透析装置への前記RO水の供給開始から所定時間の間、第一流量で前記原水を前記RO原水タンクに供給する第一流量制御手段と、前記調整部を制御し、前記所定時間が経過した場合に、第二流量で、前記原水を前記RO原水タンクに供給する第二流量制御手段とを備え、前記ヒートポンプ部は、前記第二熱交換器において前記濃縮水との熱交換によって加温された前記第二熱媒体との熱を利用して、第一熱媒体を加温し、前記第一熱交換器は、前記ヒートポンプ部によって加温された前記第一熱媒体と前記原水との熱交換を行い、前記原水を加温し、前記第一流量は、前記第二流量より小さい。この場合、濃縮水が第二熱交換器に供給される。第二熱交換器において回収された熱が利用され、第二熱交換器、ヒートポンプ部、及び第一交換器を介して、原水が加温される。濃縮水は、透析に利用されていないので、透析が行われた後の排水である透析排液よりも清潔である。よって、透析排液が第二熱交換器に供給される場合に比べて、第二熱交換器が汚染される可能性を低減することができる。
また、第一流量は、第二流量より小さいので、所定時間が経過する前に、透析装置へのRO水の供給が停止されても、RO原水タンクが満水状態になる可能性を低減できる。よって、所定時間が経過する前に、RO原水タンクが満水状態になり、RO原水タンクへの原水の供給が停止される可能性を低減できる。よって、少なくとも所定時間の間は、第一熱交換器、第二熱交換器、及びヒートポンプ部による熱交換が継続される可能性が高くなる。よって、所定時間より短い時間で、熱交換が停止され、再度熱交換が開始される場合に比べて、熱交換のオンオフの回数を低減することができる。よって、ヒートポンプ部の駆動及び停止の回数が少なくなり、ハンチングによる不具合が生じる可能性を低減できる。ハンチングとは、機器の駆動及び停止の回数増大による機器の寿命が縮小されることである。
前記透析システムは、前記第二熱交換器内の異物を超音波によって除去する超音波発振器を備えてもよい。この場合、超音波によって異物を除去できるので、第二熱交換器内の流路が詰まる可能性を低減できる。
本発明の第二の態様に係る予熱装置は、加温された原水が供給され、前記原水より不純物の濃度が小さいRO水と、前記RO水より不純物の濃度が大きい濃縮水とを生成するRO装置と、前記RO装置によって生成された前記RO水を利用して透析を行う透析装置と、前記RO装置に設けられ、前記RO装置に供給する前記原水を加温する第一熱交換器を介して前記RO装置に供給された前記原水を貯留するRO原水タンクと、前記RO装置に前記原水を供給する流路である原水供給流路と、前記原水供給流路に設けられ、前記原水の流量を調整可能な調整部と、前記調整部を制御し、前記透析装置への前記RO水の供給開始から所定時間の間、第一流量で前記原水を前記RO原水タンクに供給する第一流量制御手段と、前記調整部を制御し、前記所定時間が経過した場合に、第二流量で、前記原水を前記RO原水タンクに供給する第二流量制御手段とを含む透析システムにおいて使用される予熱装置であって、ヒートポンプ部と、前記第一熱交換器と、前記濃縮水と第二熱媒体との熱交換を行い、前記第二熱媒体を加温する第二熱交換器とを備え、前記ヒートポンプ部は、前記第二熱交換器において前記濃縮水との熱交換によって加温された前記第二熱媒体との熱を利用して、第一熱媒体を加温し、前記第一熱交換器は、前記ヒートポンプ部によって加温された前記第一熱媒体と前記原水との熱交換を行い、前記原水を加温し、前記第一流量は、前記第二流量より小さい。この場合、透析排液が第二熱交換器に供給される場合に比べて、第二熱交換器が汚染される可能性を低減することができる。また、第一流量は、第二流量より小さいので、所定時間が経過する前に、透析装置へのRO水の供給が停止されても、RO原水タンクが満水状態になる可能性を低減できる。よって、所定時間が経過する前に、RO原水タンクが満水状態になり、RO原水タンクへの原水の供給が停止される可能性を低減できる。よって、少なくとも所定時間の間は、第一熱交換器、第二熱交換器、及びヒートポンプ部による熱交換が継続される可能性が高くなる。よって、所定時間より短い時間で、熱交換が停止され、再度熱交換が開始される場合に比べて、熱交換のオンオフの回数を低減することができる。よって、ヒートポンプ部の駆動及び停止の回数が少なくなり、ハンチングによる不具合が生じる可能性を低減できる。
透析システム1Aの概略構成を示すブロック図である。 予熱装置10の電気的構成を示すブロック図である。 RO装置11の電気的構成を示すブロック図である。 RO装置処理のフローチャートである。 第一メイン処理のフローチャートである。 変形例に係る透析システム1Bの概略構成を示すブロック図である。 変形例に係る透析システム1Cの概略構成を示すブロック図である。 第二メイン処理のフローチャートである。
以下、本発明を具現化した透析システム1Aについて説明する。図1に示すように、透析システム1Aは、予熱装置10、RO装置11、透析装置12、及び原水槽13を備えている。なお、ROとは、Reverse Osmosis(逆浸透)の略である。
予熱装置10は、第一熱交換器36、第二熱交換器37、及びヒートポンプ部35を備えている。RO装置11は、流路134を介して、透析装置12に接続されている。本実施形態においては、透析装置12は、多数の図示しない透析監視装置を備えた多人数用透析装置であって、流路134を介してRO装置11より受け取ったRO水76(後述)を用いて透析液を調製(製造)して各透析監視装置に送出し、各透析監視装置にて透析液を温度調整して透析治療を行うように構成されている。
原水槽13は、原水71を貯留する。原水71は、例えば、水道水である。原水槽13は、原水供給流路511を介して、予熱装置10の第一熱交換器36に接続されている。原水供給流路511には、原水供給ポンプ580と流量センサ541が設けられている。原水供給ポンプ580は予熱装置10の外側に配置され、流量センサ541は予熱装置10の内側に配置されている。予熱装置10の第一熱交換器36は、原水供給流路512を介して、RO装置11のRO原水タンク123に接続されている。予熱装置10は、流路513を介して供給される濃縮水75(後述)の熱を利用して、原水71を加温するように構成されている。
より詳細に説明する。ヒートポンプ部35は、一次側冷媒-冷媒熱交換器351と、二次側冷媒-冷媒熱交換器352と、圧縮機353と、膨張弁354と、中間冷媒配管355とを備えている。中間冷媒配管355は、冷媒356が通流する循環配管である。
圧縮機353及び膨張弁354は、中間冷媒配管355に介装されている。圧縮機353は、一次側冷媒-冷媒熱交換器351を経て気化(蒸発)した冷媒356を圧縮して二次側冷媒-冷媒熱交換器352に向けて送出するように設けられている。膨張弁354は、二次側冷媒-冷媒熱交換器352を経て凝縮された冷媒356を膨張させるように設けられている。冷媒356は、常温常圧で気体の冷媒であって、例えば、R410Aである。
第二熱交換器37は、流路513を介して、RO装置11に接続されている。流路513における予熱装置10の内側の部分には、流量センサ641が設けられている。流路514と流路515の夫々の一端は、第二熱交換器37に接続され、他端は、一次側冷媒-冷媒熱交換器351に接続されている。流路516と流路517の夫々の一端は、第一熱交換器36に接続され、他端は、二次側冷媒-冷媒熱交換器352に接続されている。
流路517には、第一ポンプ581が設けられている。流路515には、第二ポンプ582が設けられている。第一ポンプ581は、CPU601(図2参照)によって駆動され、第一熱媒体73を流す。第一熱媒体73は、流路517、第一熱交換器36、流路516、二次側冷媒-冷媒熱交換器352、及び流路516の順に循環する。
第二ポンプ582は、CPU601によって駆動され、第二熱媒体74を流す。第二熱媒体74は、流路515、第二熱交換器37、流路514、一次側冷媒-冷媒熱交換器351、流路515の順に循環する。
第二熱交換器37は、流路513から供給される濃縮水75(後述)と、第二熱媒体74との間で熱交換を行う。これによって、濃縮水75から熱が回収され、第一熱媒体73が加温される。第二熱交換器37は、例えば、シェル&チューブ熱交換器、投込式熱交換器、又はプレート式熱交換器である。熱交換が行われた後の濃縮水75は、流路515を介して、予熱装置10の外部に排出される。一次側冷媒-冷媒熱交換器351は、流路514を介して供給される第二熱媒体74と、中間冷媒配管355を流れる冷媒356の間で熱交換を行う。
二次側冷媒-冷媒熱交換器352は、流路516を介して供給される第一熱媒体73と、冷媒356との間で熱交換を行い、第一熱媒体73を加温する。第一熱交換器36は、流路517から供給される第一熱媒体73と、流路513を介して供給される原水71との間で熱交換を行い、原水71を加温する。加温された原水71は、原水供給流路512に流出する。以上のように、第二熱交換器37において、濃縮水75の熱が回収され、ヒートポンプ部35、及び第一熱交換器36を介して、原水71が加温される。
RO装置11は、RO原水タンク123、ポンプ124、及びROモジュール125を備えている。原水供給流路512は、RO原水タンク123に接続されている。RO原水タンク123は、流路133を介して、ROモジュール125に接続されている。ROモジュール125には、流路134が接続されている。流路134は、接続部145において、流路513と流路518とに接続されている。流路518は、接続部139において流路133に接続されている。流路513は、RO装置11の外側に延び、第一熱交換器36に接続されている。流路134,513は、ROモジュール125によって生成される濃縮水75をヒートポンプ部35に供給する流路である。
流路133には、ポンプ124が設けられている。流路135には、自動弁142が設けられている。流路513には、自動弁143が設けられている。ポンプ124及び自動弁142,143は、RO装置11の内側に設けられている。
ROモジュール125には、流路134が接続されている。流路134は、RO装置11の外側に延び、透析装置12に接続される。流路134は、ROモジュール125によって生成されるRO水76を、透析装置12側に供給する流路である。透析装置12には、排水流路141が接続されている。
ROモジュール125は、流路133を介して供給された原水71に対して、各種の水処理を行い、原水71より不純物の濃度が小さいRO水76と、原水71より不純物の濃度が大きい濃縮水75とを生成する。各種の水処理は、例えば、プレフィルター及び活性炭フィルターによる硬度成分及び次亜塩素酸の除去、及び逆浸透処理による濃縮水75とRO水76の生成である。
透析システム1Aの動作について説明する。原水槽13に貯留されている原水71の温度は、一例として17℃であるとする。原水71は、原水供給流路511を流れ、第一熱交換器36に供給される。第一熱交換器36は、熱交換によって、原水71を加温する。これによって、原水71が、例えば、25℃に温められる。加温された原水71は、原水供給流路512を介して、RO装置11のRO原水タンク123に供給され、貯留される。
RO原水タンク123に貯留された原水71は、ポンプ124によって、ROモジュール125に供給される。ROモジュール125は、原水71から、RO水76と濃縮水75とを生成する。生成されるRO水76と濃縮水75の量の比率は、一例として、1:2である。なお、ROモジュール125は、加温器を備え、原水71を加温した後、RO水76と濃縮水75とを生成してもよい。この場合、例えば、原水71は、25℃~30℃に温められる。なお、ROモジュール125は、電気ヒータを備えてもよい。
RO水76は、流路134を介して、透析装置12に供給される。透析装置12においては、供給されたRO水76と透析液の原液とを混合することで透析液が調製され、調製された透析液が上述の各透析監視装置に送られる。そして、透析液は、各透析監視装置において、例えば電気ヒータによって患者体温と略同じ温度にまで加温されて透析治療に使用される。透析治療に使用された透析液は、各透析監視装置から、排水流路141を介して、透析排液78として排出される。なお、透析排液78は、排水流路141を介して図示しない回収槽に一旦集約された後、図示しない排液流路から排出されてもよい。
流路134を流れる濃縮水75は、接続部145において、流路513と流路518とに分流される。流路518を流れる濃縮水75は、接続部139において原水71と合流し、ROモジュール125に供給される。
流路513を流れる濃縮水75は、第二熱交換器37に供給される。第二熱交換器37は、濃縮水75と第二熱媒体74との熱交換を行い、第二熱媒体74を加温する。加温された第二熱媒体74は、第二ポンプ582によって、ヒートポンプ部35の一次側冷媒-冷媒熱交換器351に供給される。ヒートポンプ部35は、第二熱媒体74から熱を回収する。ヒートポンプ部35は、第二熱媒体74から回収した熱を利用して、二次側冷媒-冷媒熱交換器352において、第一熱媒体73を加温する。
第一熱媒体73は、第一ポンプ581によって、第一熱交換器36に供給される。第一熱交換器36は、第一熱媒体73と原水71との熱交換を行い、原水71を加温する。濃縮水75は、第二熱交換器37から、流路515を介して、予熱装置10から排出される。
図2を参照して、透析システム1Aの予熱装置10の電気的構成について説明する。予熱装置10の内側には、CPU601、ROM602、RAM603、ヒートポンプ部35、第一ポンプ581、第二ポンプ582、流量センサ541、流量センサ641、及び超音波発振器98が設けられている。
CPU601は、予熱装置10の制御を行う。CPU601は、ROM602とRAM603とに電気的に接続されている。ROM602には、後述する第一メイン処理(図5参照)のプログラム等、種々のプログラムデータが記憶されている。RAM603には、種々の一時データが記憶される。
CPU601は、ヒートポンプ部35に、電気的に接続されている。CPU601は、ヒートポンプ部35の制御を行う。CPU601は、ヒートポンプ部35を制御し、ヒートポンプ方式により、第一熱媒体73と第二熱媒体74との熱交換を行う。
CPU601は、原水供給ポンプ580、第一ポンプ581、第二ポンプ582、流量センサ541、流量センサ641、及び超音波発振器98に電気的に接続されている。原水供給ポンプ580、第一ポンプ581、及び第二ポンプ582は、液体の流量を調整可能なポンプ(例えば、インバータポンプ)である。CPU601は、原水供給ポンプ580、第一ポンプ581、及び第二ポンプ582を制御して、原水71、第一熱媒体73、及び第二熱媒体74の流量を調整する。超音波発振器98は、第二熱交換器37に装着されている(図1参照)。超音波発振器98は、CPU601の制御によって超音波を発生させ、第二熱交換器37の内側の異物を除去する。
流量センサ541は、原水供給流路511を流れる原水71の流量に対応する信号を、CPU601に出力する。CPU601は、流量センサ541の出力に基づき、原水供給流路511を流れる原水71の流量を検出する。流量センサ641は、流路513を流れる濃縮水75の流量に対応する信号を、CPU601に出力する。CPU601は、流量センサ641の出力に基づき、流路513を流れる濃縮水75の流量を検出する。
CPU601は、操作部586に電気的に接続されている。操作部586は、例えば、予熱装置10の外面に設けられている。CPU601は、操作部586から入力される使用者からの指示を取得する。例えば、使用者によって、超音波発振器98により第二熱交換器37の内側の異物を除去する指示が入力されると、CPU601が超音波発振器98を駆動させる。
本実施形態では、一例として、第一熱交換器36及び第二熱交換器37は、電気的な駆動源を使用しない熱交換を行うとする。この場合、第一熱交換器36及び第二熱交換器37は、CPU601に電気的に接続されなくてもよい。なお、第一熱交換器36及び第二熱交換器37は、例えば電気で駆動する駆動源などを用いて強制的に熱交換を行う装置であってもよい。この場合、第一熱交換器36及び第二熱交換器37はCPU601に電気的に接続され、CPU601に制御される。
図2を参照して、透析システム1AのRO装置11の電気的構成について説明する。RO装置11は、CPU151、ROM152、RAM153、水量センサ148、自動弁142、自動弁143、及び自動弁147を備えている。CPU151は、RO装置11を制御する。CPU151は、ROM152、RAM153、水量センサ148、自動弁142、自動弁143、及び自動弁147に電気的に接続されている。ROM152には、後述するRO装置処理(図4参照)のプログラム等、種々のプログラムデータが記憶されている。RAM153には、種々の一時データが記憶される。
水量センサ148は、RO原水タンク123の内側に配置されている。水量センサ148は、RO原水タンク123に貯留された原水71の水量に基づく信号をCPU151に出力する。CPU151は、水量センサ148から出力される信号に基づき、RO原水タンク123に貯留された原水71の水量を検出する。
CPU151は、自動弁147の開閉を制御する。CPU601は、自動弁147を開き、原水供給流路512を介してRO原水タンク123に原水71を供給する。また、CPU151は、自動弁142,143の開閉を制御する。CPU151は、自動弁142,143を制御し、流路513と流路518とに分流される濃縮水75の流量を制御する。なお、RO装置11内の原水供給流路512において、自動弁147の上流側には、流量調整弁149が設けられている(図1参照)。流量調整弁149は、手動によって、原水供給流路512を流れる原水71の流量を調整する弁である。
図4を参照し、RO装置11のCPU151によって実行されるRO装置処理について説明する。RO装置11の電源がONされると、CPU151は、ROM152に記憶されたRO装置処理のプログラムを読み出し、RAM153に展開する。CPU151は、RO装置処理のプログラムに基づき、RO装置処理を実行する。
RO装置処理では、まず、水量センサ148の出力が参照され、RO原水タンク123内の原水71が減ったか否かが判断される(S1)。RO原水タンク内の原水71が減っていない場合(S1:NO)、待機する。
例えば、ポンプ124は、RO装置11及び透析装置12側に向けて、原水71に圧力を常に与えている。透析装置12は、RO水76を貯留する図示しないタンクを備えている。透析装置12が透析を開始した場合、透析装置12が有するタンク内のRO水76が減る。この場合、透析装置12のCPU(図示外)は、透析装置12内の弁を開き、RO装置11から透析装置12のタンクにRO水76が流れるように設定する。これによって、ポンプ124による圧力によって、RO装置11側から、RO水76が透析装置12に流れ始める。よって、RO原水タンク123からROモジュール125に原水71が流れ、ROモジュール125において、RO水76と濃縮水75が生成される。RO水76は、透析装置12に流れ、透析に使用される。濃縮水75は、流路513を介して第二熱交換器37に流れ、熱が回収される。回収された熱は、ヒートポンプ部35、第一熱交換器36によって、原水71の加温に利用される。
RO原水タンク123からROモジュール125に原水71が流れると、RO原水タンク123内の原水71が減る。RO原水タンク123内の原水71が減った場合(S1:YES)、自動弁142,143,147が開かれる(S2)。自動弁147が開かれることによって、第一熱交換器36において加温された原水71が、原水供給流路512を介して、RO原水タンク123に供給される。詳細は後述するが、所定時間の間は、第一流量で、RO原水タンク123に原水71が供給される(図5のS13及びS15参照)。所定時間が経過すると、第一流量より大きい第二流量で、RO原水タンク123に原水71が供給される(図5のS16参照)。また、自動弁142,143が開かれることによって、流路513,518に濃縮水75が流れる。
次いで、水量センサ148の出力が参照され、RO原水タンク123内の原水71が所定量以上となる満水状態となったか否かが判断される(S3)。RO原水タンク123が満水状態でない場合(S3:NO)、S3の処理が繰り返される。すなわち、RO原水タンク123に原水71が供給され続ける。
RO原水タンク123が満水状態となった場合(S3:YES)、自動弁142,143,147が閉じられる(S4)。自動弁147が閉じられるので、RO原水タンク123への原水71の供給が停止される。次いで、処理は、S1に戻る。
予熱装置10のCPU601によって実行される第一メイン処理について説明する。予熱装置10の電源がONされると、CPU601は、ROM602に記憶された第一メイン処理のプログラムを読み出し、RAM603に展開する。CPU601は、第一メイン処理のプログラムに基づき、第一メイン処理を実行する。
第一メイン処理では、まず、予熱装置10による原水71の予熱(加温)を開始するか否かが判断される(S11)。原水71の予熱を開始しない場合(S11:NO)、待機する。
例えば、予熱装置10のCPU601は、原水供給ポンプ580によって、RO装置11側に向けて原水71に圧力を常に与えている。RO装置11のS2(図4参照)の処理によって、自動弁147が開かれると、原水供給ポンプ580によって、原水71が原水槽13から第一熱交換器36を介して、RO装置11に向けて流れる。CPU601は、流量センサ541,641の出力を参照し、原水71及び濃縮水75の流れを検出し、原水71の予熱を開始すると判断する(S11:YES)。なお、原水71の流量が第一の所定流量以上、且つ、濃縮水75の流量が第二の所定流量以上となった場合に、原水71の予熱を開始すると判断してもよい。
原水71の予熱を開始すると判断された場合(S11:YES)、熱交換が開始される(S12)。例えば、ヒートポンプ部35が駆動される。第一ポンプ581による第一熱媒体73の循環が開始される。第二ポンプ582による第二熱媒体74の循環が開始される。これによって、第二熱交換器37において、濃縮水75と第二熱媒体74との熱交換により、濃縮水75から熱が回収され、第二熱媒体74が加温される。ヒートポンプ部35において、第二熱媒体74から熱が回収され、第一熱媒体73が加温される。第一熱交換器36において、第一熱媒体73と原水71との熱交換よって、原水71が加温される。
また、原水供給ポンプ580が制御され、第一流量で、原水71の供給が開始される(S13)。第一流量は、第二流量よりも小さい流量である。
次いで、時間の計測が開始される(S14)。この時間は、透析装置12へのRO水76の供給が開始されてからの時間でもある。次いで、S14において計測を開始した時間が参照され、所定時間(例えば、5分)が、経過したか否かが判断される(S15)。なお、本実施形態においては、「所定時間が経過」とは、計測した時間が、所定時間より長くなった状態であるとする。また、「所定時間の間」とは、例えば、計測した時間が所定時間以下である状態であるとする。
S14において計測が開始された時間が、所定時間を経過していない場合(S15:NO)、待機する。すなわち、所定時間が経過するまで、RO原水タンク123に、第二流量よりも小さい第一流量で、原水71が、RO原水タンク123に供給され続ける。
所定時間が経過した場合(S15:YES)、第二流量で、RO装置11への原水71の供給が行われる(S16)。第二流量は、第一流量よりも大きい。S16において、CPU601は、原水供給ポンプ580を制御し、第二流量で、原水71がRO装置11に流れるように制御する。
次いで、原水71の予熱を終了するか否かが判断される(S17)。原水71の予熱を終了しない場合(S17:NO)、待機する。すなわち、S16において開始された第二流量での原水71の供給が継続される。
例えば、RO装置11のS4(図4参照)の処理によって、自動弁147が閉じられると、原水槽13から第一熱交換器36を介して、RO装置11に向けて流れる原水71の流れが停止する。CPU601は、流量センサ541,641の出力を参照し、原水71及び濃縮水75の流れが停止したことを検出し、原水71の予熱を終了すると判断する(S17:YES)。なお、原水71の流量が第一の所定流量より小さく、且つ、濃縮水75の流量が第二の所定流量より小さくなった場合に、原水71の予熱を終了すると判断してもよい。
CPU601は、原水71の予熱を終了すると判断した場合(S17:YES)、熱交換を終了する(S18)。例えば、ヒートポンプ部35が停止される。第一ポンプ581による第一熱媒体73の循環が停止される。第二ポンプ582による第二熱媒体74の循環が停止される。次いで、処理はS11に戻る。
以上のように、本実施形態における透析システム1Aが構成される。本実施形態では、濃縮水75が、第二熱交換器37に供給される。第二熱交換器37において濃縮水75から回収された熱が利用され、第二熱交換器37、ヒートポンプ部35、及び第一熱交換器36を介して、原水71が加温される。濃縮水75は、透析に利用されていないので、透析が行われた後の透析排液78よりも清潔である。よって、透析排液78が第二熱交換器37に供給される場合に比べて、第二熱交換器37が汚染される可能性を低減することができる。
また、RO水76が透析装置12によって使用された後の透析排液78ではなく、ROモジュール125において生成される濃縮水75が第二熱交換器37に供給される。そして、濃縮水75の熱が利用されて、第二熱交換器37、ヒートポンプ部35、及び第一熱交換器36を介して、原水71が加温される。よって、透析排液78の熱を利用して、原水71を加温する場合に比べて、透析排液78による装置への汚染、酸化等が軽減される。故に、透析システム1Aのメンテナンスのコストが低減される。
また、濃縮水75は、ROモジュール125において、原水71の硬度成分及び次亜塩素酸が低減された後に、生成された液体である。このため、原水71を第二熱交換器37に供給する場合に比べて、第二熱交換器37にスケールが発生したり、第二熱交換器37が錆びたりする可能性を低減できる。なお、スケールとは、例えば、硬化成分(例えば、カルシウム、塩、マグネシウム等)が固まったものである。
また、透析排液78が第二熱交換器37に供給されないので、透析排液78を貯める回収槽を設けなくてもよい。この場合、回収槽を配置するコストも低減できる。また、回収槽から第二熱交換器37に透析排液78を供給するための流路及びポンプを設ける必要もない。よって、透析システム1Aのコストを低減できる。また、透析排液78を供給するための流路、ポンプ、回収槽を設けなくても良いので、透析システム1Aの全体の大きさ、及び、設置面積を小さくすることができる。このため、透析システム1Aを設置するための工事費を含めたコストを低減することができる。
また、RO装置11には、RO原水タンク123が設けられている。原水供給流路512には、原水71の流量を調整可能な調整部である原水供給ポンプ580が設けられている。CPU601は、原水供給ポンプ580を制御し、透析装置12へのRO水76の供給開始から所定時間の間、第一流量で、原水71をRO原水タンク123に供給する(S13及びS15)。CPU601は、原水供給ポンプ580を制御し、所定時間が経過した場合に、第二流量で、原水71をRO原水タンク123に供給する(S16)。
第一流量は、第二流量より小さいので、所定時間が経過する前に、透析装置12へのRO水76の供給が停止されても、RO原水タンク123が、所定量以上となる満水状態になる可能性を低減できる。よって、所定時間が経過する前に、RO原水タンク123が満水状態になり、原水71のRO原水タンク123への供給が停止される可能性を低減できる。よって、少なくとも所定時間の間は、第一熱交換器36、第二熱交換器37、及びヒートポンプ部35による熱交換が継続される可能性が高くなる。よって、所定時間より短い時間で、熱交換が停止され、再度熱交換が開始される場合に比べて、熱交換のオンオフの回数を低減することができる。よって、ヒートポンプ部35の駆動及び停止の回数が少なくなり、ハンチングによる不具合が生じる可能性を低減できる。ハンチングとは、機器の駆動及び停止の回数増大による機器の寿命が縮小されることである。
また、第二熱交換器37内の異物を超音波によって除去する超音波発振器98が設けられている。異物には、例えば、スケールも含まれる。超音波によって異物を除去できるので、第二熱交換器37内の流路が詰まる可能性を低減できる。
本実施形態において、原水供給ポンプ580は本発明の「調整部」の一例である。S13及びS15の処理を行うCPU601は、本発明の「第一流量制御手段」の一例である。S16の処理を行うCPU601は、本発明の「第二流量制御手段」の一例である。
なお、本実施形態は、上記実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。例えば、原水供給ポンプ580は、原水供給流路511に設けられていたが、原水供給流路512に設けられてもよい。また、原水供給ポンプ580は、一定の流量で原水71を流すポンプであってもよい。この場合、原水供給ポンプ580は、CPU601によって制御されなくてもよい。原水71の流量は、第一流量及び第二流量の間で変更されなくてもよい。また、超音波発振器98は設けられなくてもよい
また、原水71の流量を調整可能な調整部は、原水供給ポンプ580であったが、これに限定されない。例えば、図6に示す変形例に係る透析システム1Bのように、原水供給ポンプ580の代わりに、原水供給ポンプ588が設けられ、さらに、原水供給流路512に流量調整弁589が設けられてもよい。流量調整弁589は、例えば、比例的に流量を調整可能な比例弁である。原水供給ポンプ588は、一定の圧力で、原水71を流す。この場合、原水供給ポンプ588は、CPU601によって制御されなくてもよい。CPU601は、流量調整弁589を制御して、原水71の流量を調整する。これによって、CPU601は、原水71の流量を第一流量に設定したり(図5のS13)、第二流量に設定したりする(図5のS16)。この場合、流量調整弁589は、本発明の「調整部」の一例である。
また、図7及び図8に示す変形例に係る透析システム1Cのように構成してもよい。以下の説明では、透析システム1Aと同様の構成及び処理は、同じ符号で示し、説明は省略する。
図7に示すように、透析システム1Cにおいては、RO原水タンク123(図1参照)が設けられておらず、原水供給流路512が、接続部139に接続されている。また、原水供給流路512には、接続部551において、分岐流路552の一端が接続されている。分岐流路552の他端は、接続部553において、流路513に接続されている。接続部553は、流量センサ641より上流側に位置している。分岐流路552には、開閉弁554が設けられている。開閉弁554は、CPU601の制御によって、分岐流路552を開閉する。
図8を参照して、透析システム1Cの予熱装置10のCPU601によって実行される第二メイン処理について説明する。第二メイン処理においては、S12の処理が実行された後、RO装置11への原水71の供給が行われる(S21)。なお、本実施形態では、予熱装置10のCPU601は、原水供給ポンプ580によって、RO装置11側に向けて原水71に圧力を常に与えており、原水71の予熱を開始すると判断されたときに(S11:YES)、既に、原水71が、RO装置11側に向けて流れ出している。このため、S21においては、RO装置11への原水71の供給が継続される。これによって、原水槽13から、原水供給流路511、第一熱交換器36、原水供給流路512、及び流路133を介して、ROモジュール125に、原水71が供給される。S21において供給される原水71の流量は、透析装置12において使用されるRO水76を供給可能な流量である。次いで、時間の計測が開始される(S14)。
次いで、S14において計測が開始された時間が、所定時間を経過したか否かが判断される(S15)。所定時間が経過していない場合(S15:NO)、透析装置12へのRO水76の供給が終了したか否かが判断される(S31)。透析装置12へのRO水76の供給が終了していない場合(S31:NO)、処理はS15に戻る。すなわち、RO装置11への原水71の供給が継続される。
所定時間が経過した場合(S15:YES)、処理はS17に進む。この場合、RO装置11への原水71の供給が継続される。例えば、RO装置11のS4(図4参照)の処理によって、自動弁147が閉じられると、原水槽13から第一熱交換器36を介して、RO装置11に向けて流れる原水71の流れが停止する。CPU601は、流量センサ541,641の出力を参照し、原水71及び濃縮水75の流れが停止したことを検出し、透析装置12へのRO水76の供給が終了したと判断する(S31:YES)。なお、原水71の流量が第一の所定流量より小さく、且つ、濃縮水75の流量が第二の所定流量より小さくなった場合に、透析装置12へのRO水76の供給が終了したと判断してもよい。
透析装置12へのRO水76の供給が終了した場合(S31:YES)、開閉弁554が開かれ、分岐流路552及び流路513の一部を介して、第二熱交換器37に原水71が供給される(S32)。このとき、CPU601は、原水供給ポンプ580を制御し、第二熱交換器37からRO装置11に原水71を供給する場合の原水71の流量より小さい流量で、第二熱交換器37に原水71を供給する(S32)。これによって、第一熱交換器36において、原水71と第二熱媒体74との熱交換が行われ、第二熱媒体74が加温される。また、ヒートポンプ部35及び第一熱交換器36における熱交換も継続される。なお、開閉弁554によって流量を制御することによって、第二熱交換器37からRO装置11に原水71を供給する場合の原水71の流量より小さい流量で、第二熱交換器37に原水71を供給してもよい。
次いで、S14において計測が開始された時間が、所定時間を経過したか否かが判断される(S33)。所定時間が経過していない場合(S33:NO)、待機する。すなわち、分岐流路552を介する第二熱交換器37への原水71の供給が継続される。
所定時間が経過した場合(S33:YES)、CPU601は、開閉弁554を閉じる(S34)。これによって、分岐流路552から第二熱交換器37への原水71の供給が停止される。次いで、RO水76が透析装置12に供給されているか否かが判断される(S35)。すなわち、S31において透析装置12へのRO水76の供給が終了したと判断された後、S33で所定時間が経過するまで待機している間に、透析装置12へのRO水76の供給が再開されたか否かが判断される。CPU601は、流量センサ541,641の出力を参照し、原水71及び濃縮水75の流れが停止していると判断した場合、RO水76が透析装置12に供給されていないと判断する(S35:NO)。なお、原水71の流量が第一の所定流量より小さく、且つ、濃縮水75の流量が第二の所定流量より小さい場合に、RO水76が透析装置12に供給されていないと判断してもよい。
RO水76が透析装置12に供給されていない場合(S35:NO)、CPU601は、熱交換を終了する(S36)。例えば、ヒートポンプ部35が停止される。第一ポンプ581による第一熱媒体73の循環が停止される。第二ポンプ582による第二熱媒体74の循環が停止される。次いで、処理はS11に戻る。
S35の処理において、CPU601は、流量センサ541,641の出力を参照し、原水71及び濃縮水75の流れが停止していないと判断した場合、RO水76が透析装置12に供給されていると判断する(S35:YES)。この場合、処理はS17に進む。すなわち、S33で所定時間が経過するまで待機している間に、透析装置12へのRO水76の供給が再開された場合、RO装置11への原水71の供給が継続される。
以上のように、変形例に係る処理が実行される。本変形例においては、透析装置12へのRO水76の供給が行われている間、第一熱交換器36からRO装置11に原水71が供給される(S21)。所定時間より長い時間、透析装置12へのRO水76の供給が行われた後(S15:YES)、透析装置12へのRO水76の供給が終了した場合(S17:YES)、第一熱交換器36からRO装置11への原水71の供給が終了する(S18)。所定時間以下の時間で、透析装置12へのRO水76の供給が終了した場合(S31:YES)、開閉弁554が開かれ、分岐流路552を介して、所定時間が経過するまで、第二熱交換器37に原水71が供給される(S32)。このため、所定時間が経過する前に、第一熱交換器36からRO装置11への原水71の供給が停止されても、分岐流路552を介して、第二熱交換器37に原水71を供給できる。よって、少なくとも所定時間の間は、第一熱交換器36、第二熱交換器37、及びヒートポンプ部35による熱交換が継続される。よって、所定時間より短い時間で、熱交換が停止され、再度熱交換が開始される場合に比べて、熱交換のオンオフの回数を低減することができる。よって、ヒートポンプ部35の駆動及び停止の回数が少なくなり、ハンチングによる不具合が生じる可能性を低減できる。また、原水71を第二熱交換器37に流すことによって、第二熱交換器37内のスケール等の異物を除去することができる。
また、仮に、所定時間が経過する前に、第二熱交換器37への濃縮水75の供給が停止された場合において、ヒートポンプ部35、第一熱交換器36、及び第二熱交換器37による熱交換か継続されたとする。この場合、第二熱交換器37に濃縮水75が供給されず、第二熱媒体74が加温されない状態で、一次側冷媒-冷媒熱交換器351によって第二熱媒体74から熱が回収されるので、第二熱媒体74の温度が低下していく。このため、第二熱媒体の74の温度の低下によって、一次側冷媒-冷媒熱交換器351及び第二熱交換器37が凍結する可能性がある。本実施形態では、透析装置12へのRO水76の供給が停止され、第二熱交換器37への濃縮水75の供給が停止されても、分岐流路552を介して、所定時間が経過するまで、第二熱交換器37に原水71が供給される(S32)。このため、分岐流路552を介して第二熱交換器37に原水71が供給されない場合に比べて、一次側冷媒-冷媒熱交換器351及び第二熱交換器37が凍結する可能性を低減することができる。
また、CPU601は、第一熱交換器36からRO装置11に原水71を供給する場合の原水71の流量より小さい流量で、第二熱交換器37に原水71を供給する(S32)。このため、第一熱交換器36からRO装置11に原水71を供給する場合の原水71の流量以上の流量で、第二熱交換器37に原水71が供給される場合に比べて、原水71の量が少なくなり、コストを低減することができる。
なお、CPU601は、第一熱交換器36からRO装置11に原水71を供給する場合の原水71の流量より小さい流量で、第二熱交換器37に原水を供給していたが(S32)、これに限定されない。第一熱交換器36からRO装置11に原水71を供給する場合の原水71の流量と同じ流量で、第二熱交換器37に原水71を供給してもよい。また、第一熱交換器36からRO装置11に原水71を供給する場合の原水71の流量より大きい流量で、第二熱交換器37に原水71を供給してもよい。
1A、1B,1C 透析システム
10 予熱装置
11 RO装置
12 透析装置
13 原水槽
35 ヒートポンプ部
36 第一熱交換器
37 第二熱交換器
71 原水
73 第一熱媒体
74 第二熱媒体
75 濃縮水
76 RO水
98 超音波発振器
123 RO原水タンク
125 ROモジュール
511,512 原水供給流路
552 分岐流路

Claims (3)

  1. ヒートポンプ部と、
    原水を加温する第一熱交換器と、
    前記第一熱交換器によって加温された前記原水が供給され、前記原水より不純物の濃度が小さいRO水と、前記RO水より不純物の濃度が大きい濃縮水とを生成するRO装置と、
    前記RO装置によって生成された前記RO水を利用して透析を行う透析装置と、
    前記濃縮水と第二熱媒体との熱交換を行い、前記第二熱媒体を加温する第二熱交換器と
    前記RO装置に設けられ、前記第一熱交換器を介して前記RO装置に供給された前記原水を貯留するRO原水タンクと、
    前記RO装置に前記原水を供給する流路である原水供給流路と、
    前記原水供給流路に設けられ、前記原水の流量を調整可能な調整部と、
    前記調整部を制御し、前記透析装置への前記RO水の供給開始から所定時間の間、第一流量で前記原水を前記RO原水タンクに供給する第一流量制御手段と、
    前記調整部を制御し、前記所定時間が経過した場合に、第二流量で、前記原水を前記RO原水タンクに供給する第二流量制御手段と
    を備え、
    前記ヒートポンプ部は、前記第二熱交換器において前記濃縮水との熱交換によって加温された前記第二熱媒体との熱を利用して、第一熱媒体を加温し、
    前記第一熱交換器は、前記ヒートポンプ部によって加温された前記第一熱媒体と前記原水との熱交換を行い、前記原水を加温し、
    前記第一流量は、前記第二流量より小さいことを特徴とする透析システム。
  2. 前記第二熱交換器内の異物を超音波によって除去する超音波発振器を備えたことを特徴とする請求項1に記載の透析システム。
  3. 加温された原水が供給され、前記原水より不純物の濃度が小さいRO水と、前記RO水より不純物の濃度が大きい濃縮水とを生成するRO装置と、前記RO装置によって生成された前記RO水を利用して透析を行う透析装置と、前記RO装置に設けられ、前記RO装置に供給する前記原水を加温する第一熱交換器を介して前記RO装置に供給された前記原水を貯留するRO原水タンクと、前記RO装置に前記原水を供給する流路である原水供給流路と、前記原水供給流路に設けられ、前記原水の流量を調整可能な調整部と、前記調整部を制御し、前記透析装置への前記RO水の供給開始から所定時間の間、第一流量で前記原水を前記RO原水タンクに供給する第一流量制御手段と、前記調整部を制御し、前記所定時間が経過した場合に、第二流量で、前記原水を前記RO原水タンクに供給する第二流量制御手段とを含む透析システムにおいて使用される予熱装置であって、
    ヒートポンプ部と、
    前記第一熱交換器と、
    前記濃縮水と第二熱媒体との熱交換を行い、前記第二熱媒体を加温する第二熱交換器と
    を備え、
    前記ヒートポンプ部は、前記第二熱交換器において前記濃縮水との熱交換によって加温された前記第二熱媒体との熱を利用して、第一熱媒体を加温し、
    前記第一熱交換器は、前記ヒートポンプ部によって加温された前記第一熱媒体と前記原水との熱交換を行い、前記原水を加温し、
    前記第一流量は、前記第二流量より小さいことを特徴とする予熱装置。
JP2019120391A 2019-06-27 2019-06-27 透析システム及び予熱装置 Active JP7399393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019120391A JP7399393B2 (ja) 2019-06-27 2019-06-27 透析システム及び予熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019120391A JP7399393B2 (ja) 2019-06-27 2019-06-27 透析システム及び予熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021003539A JP2021003539A (ja) 2021-01-14
JP7399393B2 true JP7399393B2 (ja) 2023-12-18

Family

ID=74099526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019120391A Active JP7399393B2 (ja) 2019-06-27 2019-06-27 透析システム及び予熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7399393B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4279463A4 (en) 2021-01-13 2024-12-11 Agc Inc. LAMINATED GLASS

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018027256A (ja) 2016-08-19 2018-02-22 日本ウォーターシステム株式会社 水処理装置
JP2018187040A (ja) 2017-05-01 2018-11-29 ゼネラルヒートポンプ工業株式会社 液体加温装置及び透析システム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4804474A (en) * 1987-12-10 1989-02-14 Robert Blum Energy efficient dialysis system

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018027256A (ja) 2016-08-19 2018-02-22 日本ウォーターシステム株式会社 水処理装置
JP2018187040A (ja) 2017-05-01 2018-11-29 ゼネラルヒートポンプ工業株式会社 液体加温装置及び透析システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021003539A (ja) 2021-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101944449B1 (ko) 물 처리 시스템
JP5425527B2 (ja) 透析システム
JP2009028602A (ja) 医療用精製水製造装置及びナノ濾過膜の熱水消毒方法
EP1785151A1 (en) Heat sanitization for reverse osmosis systems
JP6725143B2 (ja) 水処理装置
JP5768626B2 (ja) 水処理システム
JP5811866B2 (ja) 逆浸透膜分離装置
JP6138586B2 (ja) 供給水加温装置
JP7399393B2 (ja) 透析システム及び予熱装置
JP2014113512A (ja) 医療用精製水の製造装置とその運転方法
JP4475925B2 (ja) 脱塩処理装置および脱塩処理方法
JP2013017492A (ja) 多人数用透析装置における使用済透析液の排出方法
JP2012007802A (ja) 給湯機および給湯システム
JP2011125863A (ja) ナノ濾過膜の熱水消毒方法
JP5202286B2 (ja) 紫外線浄水器
KR20210144201A (ko) 얼음 정수기
JP2013188684A (ja) 水処理システム
JP6642082B2 (ja) 膜分離装置
KR101305331B1 (ko) 정수기
KR20200058854A (ko) 이온 제거키트
JP6956223B2 (ja) 精製水供給システムおよびその運転方法
JP3510487B2 (ja) 人工透析用精製水製造装置
JP2004033947A (ja) 精製水製造装置
JP5838642B2 (ja) 水処理システム
JP6939121B2 (ja) 膜分離装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230328

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7399393

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150