JP7378377B2 - 放射線分析装置およびダストモニタ装置 - Google Patents
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Description
既存のストロンチウムを評価する技術として、例えば以下に示すような、放射線分析装置としての放射性物質の測定装置が開示されている。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、精度良くストロンチウムを評価できる放射線分析装置およびダストモニタ装置を提供することを目的とする。
放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギ値ごとの計数を示す第1エネルギ分布を導出する分析部と、
前記第1エネルギ分布に基づいて、前記放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記放射性物質としてのストロンチウムの娘核種であるイットリウムから放出される前記放射線であるβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線を演算する第1演算を行い、
前記第1演算において、
設定された第1値以上の第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線強度を演算し、
前記イットリウムからのβ線の、少なくとも前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状を示すスペクトルデータが予め記録され、
記録された前記スペクトルデータと、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布と、を照合する照合判定を行い、
前記照合判定における判定が不一致である場合は、前記第1値未満の前記第1エネルギ分布のエネルギ帯域における放射線の計数から、設定される減算値を減算する除去演算を行う、
ものである。
また、本願に開示される放射線分析装置は、
放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギ値ごとの計数を示す第1エネルギ分布を導出する分析部と、
前記第1エネルギ分布に基づいて、前記放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記放射性物質としてのストロンチウムの娘核種であるイットリウムから放出される前記放射線であるβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線を演算する第1演算を行い、
前記第1演算において、
設定された第1値以上の第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線強度を演算し、
前記イットリウムからのβ線の、少なくとも前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状を示すスペクトルデータが、前記イットリウムの放射線強度、あるいは前記検出部の設置条件の少なくとも一方に応じて、予め複数記録され、
記録された複数の前記スペクトルデータの形状と、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状と、を照合する照合判定を行い、
前記照合判定における判定が不一致である場合は、前記第1値未満の前記第1エネルギ分布のエネルギ帯域における放射線の計数から、設定される減算値を減算する除去演算を行う、
ものである。
また、本願に開示される放射線分析装置は、
放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギ値ごとの計数を示す第1エネルギ分布を導出する分析部と、
前記第1エネルギ分布に基づいて、前記放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記放射性物質としてのストロンチウムの娘核種であるイットリウムから放出される前記放射線であるβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線を演算する第1演算を行い、
前記第1演算において、
設定された第1値以上の第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線強度を演算し、
前記イットリウムからの前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、少なくとも前記イットリウムからのβ線のエネルギ値ごとの計数を、前記第1エネルギ分布のエネルギ値ごとの計数から減算し、
該減算された前記第1エネルギ分布に対して、前記検出部の応答関数を用いた信号復元演算を行うことにより前記放射性物質から放出される前記放射線であるγ線の、エネルギ値ごとの分布を示す第2エネルギ分布を導出して、前記放射性物質の核種を弁別すると共に、弁別された該放射性物質の放射線強度を演算する、
ものである。
また、本願に開示される放射線分析装置は、
放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギ値ごとの計数を示す第1エネルギ分布を導出する分析部と、
前記第1エネルギ分布に基づいて、前記放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記放射性物質としてのストロンチウムの娘核種であるイットリウムから放出される前記放射線であるβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線を演算する第1演算を行い、
前記第1演算において、
設定された第1値以上の第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線強度を演算し、
前記検出部は、
入射される前記放射線を検出するセンサ部と、前記放射線であるβ線が透過する厚みに調整された壁部を有して前記センサ部を収容するケース部と、を備え、
前記検出部の前記センサ部は、一台構成である、
ものである。
また、本願に開示されるダストモニタ装置は、
上記のように構成された放射線分析装置と、
集塵濾紙に大気中の前記放射性物質を集塵する集塵機構部と、を備え、
前記放射線分析装置の前記検出部は、集塵された前記集塵濾紙の前記放射性物質から放出される放射線を検出する、
ものである。
図1は、実施の形態1による放射線分析装置100の概略構成を示すブロック図である。
図2は、図1に示した放射線分析装置100に適用される検出器1の構造を示す断面図である。
放射線分析装置100は、放射性物質からの放射線、特に放射性物質としてのストロンチウム90からの放射線をモニタリングして評価する装置である。
図1に示すように、放射線分析装置100は、検出部としての検出器1と、アナログ回路2と、多重波高分析器(Multi Channel Analyzer:MCA)3と、演算部50と、表示器4とを備える。
アナログ回路2は、検出器1が出力した電気パルス信号Pの信号レベルを増幅すると共に、電気パルス信号Pを後段の回路に適した形にパルス波形整形する。
多重波高分析器3は、アナログ回路2からの電気パルス信号Pを、その波高に基づいた値のデジタル値にAD(Analog to Digital)変換する。そして多重波高分析器3は、各電気パルス信号Pを、そのデジタル値の大きさに相当するエネルギ範囲を有する各チャンネル(エネルギ弁別段)にそれぞれ弁別して、各チャンネルの電気パルス信号Pの数を計数する。こうして、多重波高分析器3は、各電気パルス信号Pのエネルギ値(波高値)ごとの計数を示す第1エネルギ分布としての波高スペクトルMを生成して出力する。
スペクトル比較器51は、その制御の詳細は後述するが、多重波高分析器3が出力した波高スペクトルMと、データベース59内に予め記録されたスペクトルデータDとに基づいて、イットリウム90の放射能を特定する。イットリウム90の放射能を特定できれば、イットリウム90はストロンチウム90の100%娘核種であり、ストロンチウム90と放射平衡にあるため、ストロンチウム90の放射能も特定できることになる。
こうしてスペクトル比較器51は、波高スペクトルMのうち、イットリウム90に相当する量を算出し、この算出結果からストロンチウム90に相当する量を算出して、その放射線強度の評価を行う。
表示器4は、スペクトル比較器51が算出した算出結果を表示する。
一般に放射線分析装置は、放射線核種がそれぞれ固有のエネルギ値を有するγ線に対して評価を行うものであり、放射線を検出する検出器にはタリウム活性化よう化ナトリウムシンチレータ(NaI)という放射線センサがよく選定される。しかしながらストロンチウム90およびイットリウム90は、β線のみを放出する放射性核種であり、β線は飛程が短く、NaI放射線センサのように強い潮解性を示す検出器では、湿分からの保護のために設けられている結晶ケースによって、β線が結晶内に到達できなくなる。このためストロンチウム90およびイットリウム90の核種同定は困難である。そこで、本実施の形態では、ストロンチウム90およびイットリウム90から放出されるβ線を測定できる構成を有する検出器1を導入する。
放射線センサ1Sは、放射線の入射によりその入射エネルギを吸収して光を発生させる。
光電子倍増管1Aは、発生した光を電気信号に変換して、放射線が放射線センサ1Sに付与したエネルギ値に対応する波高を有する電気パルス信号Pを生成して出力する。
検出器ケース1Cは、壁部としての側壁1C1と、底壁1C2とを有して、放射線センサ1Sおよび光電子倍増管1Aを収容する。
結晶ケースが不要な放射線センサ1Sの例としては、タリウム活性化よう化セシウムシンチレータ(CsI(Tl))、ガドリニウムアルミニウムガリウムガーネット(GAGG)等多数存在する。
図3は、図1に示した多重波高分析器3の出力である波高スペクトルMの例を示す図である。
図4は、図1に示したデータベース59内に予め記録されたスペクトルデータDを示す図である。
β線を放出する放射性核種は種々存在するが、イットリウム90は他のβ線放出核種よりも放出するβ線の最大エネルギ値が特徴的に高い。そのため、測定環境にイットリウム90が存在すると、その存在は、第1波高値Edより高い第1エネルギ帯域Ehiにおける計数として示される。
図3に示した斜線部のスペクトル形状は、イットリウム90からのβ線の高エネルギ側におけるスペクトルの特徴的な形状を示している。
スペクトル比較器51は、多重波高分析器3からの波高スペクトルMが入力されると、この入力された波高スペクトルMの第1エネルギ帯域Ehiにおける形状と、スペクトルデータDに記録されているイットリウム90の波高スペクトルの第1エネルギ帯域Ehiにおける形状とを照合する照合判定を行う。
この場合、スペクトル比較器51は、照合判定において一致したスペクトルデータD内の波高スペクトル形状に基づき、検出されたイットリウム90の放射能量を演算する第1演算を行う。
あるいは、第1演算において、一致したスペクトルデータD内の波高スペクトル形状に基づき、検出されたイットリウム90の第1波高値Ed未満の第2エネルギ帯域Elowにおける波高スペクトル形状を推定し、この推定した形状に基づいて導出されるイットリウム90の放射能量を演算してもよい。
放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギ値ごとの計数を示す第1エネルギ分布を導出する分析部と、
前記第1エネルギ分布に基づいて、前記放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記放射性物質としてのストロンチウムの娘核種であるイットリウムから放出される前記放射線であるβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線を演算する第1演算を行う、
ものである。
これにより、検出器の設置環境等の影響を受けることなく、高精度のストロンチウム90の評価が行える。また、放射線の最大エネルギ値が特徴的に高いイットリウム90に基づいた評価を行うため、セシウム137、セシウム134以外のγ線放出核種が測定環境に存在する場合においても、精度良くストロンチウム90の評価を行える。
前記演算部は、前記第1演算において、
設定された第1値以上の第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線強度を演算する、
ものである。
前記検出部は、
入射される前記放射線を検出するセンサ部と、前記放射線であるβ線が透過する厚みに調整された壁部を有して前記センサ部を収容するケース部と、を備える、
ものである。
また、上記のように構成された本実施の形態の放射線分析装置は、
前記検出部の前記センサ部は、一台構成である、
ものである。
また、化学分離により放射性セシウムから放射性ストロンチウムを選択的に取り出して液体シンチレーション測定またはチェレンコフ光測定を行う化学分離法では、試料中のセシウムとストロンチウムを分離するために化学処理作業を必要とし、手間と時間がかかるので迅速な測定には向かない。これに対して本実施の形態の放射線分析装置は、このように、化学分離を一切行わず、定量測定と迅速な測定を可能にするものである。
前記演算部は、
前記イットリウムからのβ線の、少なくとも前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状を示すスペクトルデータが予め記録され、
記録された前記スペクトルデータと、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布と、を照合する照合判定を行う
ものである。
また、上記のように構成された本実施の形態の放射線分析装置は、
前記スペクトルデータは、
前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状、である、
前記演算部は、前記照合判定において、
記録された前記スペクトルデータにより示される前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状と、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状と、が一致する場合に、
前記スペクトルデータにより示される前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布に基づいて前記第1演算を行う、
ものである。
以下、本実施の形態2の放射線分析装置200について、実施の形態1と異なる部分を中心に図を用いて説明する。実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
図5は、実施の形態2による放射線分析装置200の概略構成を示すブロック図である。
本実施の形態の放射線分析装置200は、実施の形態1に示した放射線分析装置100とは演算部250の構成が異なる。本実施の形態の演算部250は、グロスカウンタ252と、β線カウンタ253と、CPU254とを備える。
グロスカウンタ252は、波高スペクトルMの全エネルギ領域におけるγ線とβ線とを含む放射線の計数の総数を算出して、CPU254に対して出力する。
この総数Vaは、既知の放射能を設定したシミュレーション、標準線源の照射による実験等により得られるストロンチウム90の波高スペクトル形状に基づいて導出されており、放射能の強さ、測定条件に応じて複数の総数Vaが記録されている。
更に、スペクトルデータDには、この第1エネルギ帯域Ehiにおけるβ線の総数Vaに対応する、第2エネルギ帯域Elowにおけるβ線の総数Vbが、当該Vaに対応付けられて記録されている。この総数Vbも上記シミュレーション等により得られる。
このように、β線カウンタ253により波高値が第1波高値Ed以上の第1エネルギ帯域Ehiにおける放射線の計数をカウントすれば、ストロンチウム90およびイットリウム90のβ線の総カウントが判明することになる。
前記演算部は、前記第1演算において、
前記第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づき導出される、前記第1エネルギ帯域におけるβ線の放射線の計数の総数に基づいて、前記第1未満の第2エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の放射線の計数の総数を導出して、前記ストロンチウムの放射線強度を演算する、
ものである。
また、上記のように構成された本実施の形態の放射線分析装置は、
前記スペクトルデータは、
前記イットリウムからのβ線の第1エネルギ分布の形状に基づき導出された放射線の計数の総数、
であるものである。
また、上記のように構成された本実施の形態の放射線分析装置は、
記録された前記スペクトルデータにより示される前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状から導出された前記第1エネルギ帯域における放射線の計数の総数と、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における放射線の計数の総数と、が一致する場合に、
前記スペクトルデータにより示される前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布に基づいて前記第1演算を行う、
ものである。
以下、本実施の形態3の放射線分析装置300について、実施の形態1と異なる部分を中心に図を用いて説明する。実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
図6は、実施の形態3による放射線分析装置300の概略構成を示すブロック図である。
図7は、多重波高分析器3の出力である波高スペクトルMの例を示す図である。本図7において、イットリウム90、ストロンチウム90からのβ線の分を、破線により示す。
図8は、図7に示した波高スペクトルMから、ストロンチウム90とイットリウム90の分布を差し引いた波高スペクトルを示す図である。
図8に示すように、イットリウム90からのβ線のエネルギ値ごとの計数が、波高スペクトルMにおけるエネルギ値ごとの計数からそれぞれ減算されている。生成された波高スペクトルMは、後段の逆問題演算部355に向けて出力される。
M=R・S ・・・(式1)
S=(R^-1)・M ・・・(式2)
上記(式2)を解くことにより、Mで表される波高スペクトルから、放射線のエネルギー情報のみを含むSで表されるエネルギースペクトルを抽出することができる。つまり、導出されたエネルギースペクトルSでは、検出器1および放射性物質の周辺構造物等による相互作用による影響、および、検出器1にかかわる統計的なバラつきによる影響が排除されている。よって、上記(式2)を解くことにより、放射線のエネルギー情報を正確に知ることができ、検出された放射線を放出した放射性物質の同定の精度が向上する。
しかしながら、この波高スペクトルMのままでは、全吸収ピークは横方向の波高値に広がりをもっており、さらに、E1、E2のそれぞれの位置の左側には、連続的になだらかな起伏で示されるコンプトン散乱部分が存在する。このコンプトン散乱部分は、入射放射線のエネルギがコンプトン散乱の影響により一部損失することにより生じる部分である。通常、核種分析および放射線強度の評価は、エネルギーピーク部分のE1、E2における計数のみから求められ、コンプトン散乱領域における計数は放射線の核種同定に利用出来ないため使用されない。そのため、このような波高スペクトルMに基づいた放射性物質の評価を行うと、分析精度が低下し、γ線を放出する放射線核種を正確に特定できない問題がある。しかしながら逆問題演算が該問題を解決する。
図9に示すように、逆問題演算により波高スペクトルMに見られたコンプトン散乱および全吸収ピークの広がりが無くなり、分析精度が向上する。
なお、図9は、エネルギーE1、E2を持つ2種類の放射性物質からの放射線のみが入射した場合を示したが、1種類もしくは3種類以上のエネルギーが入射した場合にもカウントを示すようになる。
前記演算部は、
前記イットリウムからの前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、少なくとも前記イットリウムからのβ線のエネルギ値ごとの計数を、前記第1エネルギ分布のエネルギ値ごとの計数から減算し、
該減算された前記第1エネルギ分布に対して、前記検出部の応答関数を用いた信号復元演算を行うことにより前記放射性物質から放出される前記放射線であるγ線の、エネルギ値ごとの分布を示す第2エネルギ分布を導出して、前記放射性物質の核種を弁別すると共に、弁別された該放射性物質の放射線強度を演算する、
ものである。
以下、本実施の形態4の放射線分析装置400について、実施の形態1、2、3と異なる部分を中心に図を用いて説明する。実施の形態1、2、3と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
図10は、実施の形態4による放射線分析装置400の概略構成を示すブロック図である。
図11は、本実施の形態4による多重波高分析器3の出力である波高スペクトルMの例を示す図である。
以下、この除去演算の詳細について説明する。
この場合、イットリウム90以外のβ線放出核種からの放射線が計数されるため、照合判定は不一致となる。演算部450は、この照合判定が不一致となった場合にのみ上記除去演算を行う制御とすれば、イットリウム90以外のβ線放出核種が存在することを確認した場合にのみこのβ線放出核種の影響を除く除去演算を行うことになる。そのため、精度良いγ線放出核種の弁別と放射能量の演算が可能になる。
即ち、CPU254は、第2値Edb以上の第3エネルギ帯域Ehi2における波高スペクトル形状、あるいはこの波高スペクトル形状から予め導出された第3エネルギ帯域Ehi2における放射線の計数の総数、の少なくとも一方に基づいて、第2値Edb未満のエネルギ帯域における第1放射性物質からのβ線の計数を導出する。そして、この導出された計数を減算値Dとして設定してもよい。
前記演算部は、
前記照合判定における判定が不一致である場合は、前記第1エネルギ分布のエネルギ帯域における放射線の計数から、設定される減算値を減算する除去演算を行う、
ものである。
前記演算部は、
前記イットリウムの最大エネルギ値である第2値が記録され、前記第1値は該第2値未満の値に設定され、
前記第2値以上の第3エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状、あるいは該第1エネルギ分布により導出された前記第3エネルギ帯域における放射線の計数の総数、の少なくとも一方に基づいて、前記第3エネルギ帯域の放射線を放出する前記放射性物質としての第1放射性物質からのβ線の、前記第2値未満のエネルギ帯域における計数を導出して、該導出された計数を前記減算値として設定する、
ものである。
前記演算部は、
前記第1値あるいは前記第2値における放射線の計数値を、前記減算値として設定し、設定された該減算値を、前記第2値未満のエネルギ帯域における放射線の各エネルギー値ごとの計数から減算する、
ものである。
このように、波高スペクトルから第1値における計数N1を減算することで、第1放射性物質の計数とイットリウム90の計数とを除去でき、精度良いγ線の放射線評価が行える。
また、波高スペクトルから第2値における計数N2を減算することで、第1放射性物質の計数を除去でき、精度良いイットリウム90およびストロンチウム90の放射線評価と、その後のγ線の放射線評価が行える。
以下、本実施の形態5のダストモニタ装置1000について説明する。
図10は、実施の形態1から実施の形態4に示した放射線分析装置100、200、300、400に対して、集塵機構部としてのダストサンプラ60に適用したダストモニタ装置1000の概略構成を示すブロック図である。
試料導入管61により測定対象の放射性物質が含まれる大気を取り込み、集塵部62に測定対象を集塵する。集塵部62に設置されたろ紙63に放射性物質を含む測定対象物が捕集される。集塵中の大気の流れは集塵部62の下流部に設けた図示しない真空ポンプにて引き込まれる。
前記実施の形態1から実施の形態4の放射線分析装置と、
集塵濾紙に大気中の前記放射性物質を集塵する集塵機構部と、を備え、
前記放射線分析装置の前記検出部は、集塵された前記集塵濾紙の前記放射性物質から放出される放射線を検出する、
ものである。
記憶装置は図示していないが、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを備える。
また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を備えてもよい。プロセッサ51は、記憶装置59から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ51にプログラムが入力される。また、プロセッサ51は、演算結果等のデータを記憶装置59の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
M 波高スペクトル(第1エネルギ分布)、S エネルギ分布(第2エネルギ分布)、
50,250,350,450 検出部、
100,200,300,400 放射線分析装置、1000 ダストモニタ装置。
Claims (20)
- 放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギ値ごとの計数を示す第1エネルギ分布を導出する分析部と、
前記第1エネルギ分布に基づいて、前記放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記放射性物質としてのストロンチウムの娘核種であるイットリウムから放出される前記放射線であるβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線を演算する第1演算を行い、
前記第1演算において、
設定された第1値以上の第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線強度を演算し、
前記イットリウムからのβ線の、少なくとも前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状を示すスペクトルデータが予め記録され、
記録された前記スペクトルデータと、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布と、を照合する照合判定を行い、
前記照合判定における判定が不一致である場合は、前記第1値未満の前記第1エネルギ分布のエネルギ帯域における放射線の計数から、設定される減算値を減算する除去演算を行う、
放射線分析装置。 - 放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギ値ごとの計数を示す第1エネルギ分布を導出する分析部と、
前記第1エネルギ分布に基づいて、前記放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記放射性物質としてのストロンチウムの娘核種であるイットリウムから放出される前記放射線であるβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線を演算する第1演算を行い、
前記第1演算において、
設定された第1値以上の第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線強度を演算し、
前記イットリウムからのβ線の、少なくとも前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状を示すスペクトルデータが、前記イットリウムの放射線強度、あるいは前記検出部の設置条件の少なくとも一方に応じて、予め複数記録され、
記録された複数の前記スペクトルデータの形状と、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状と、を照合する照合判定を行い、
前記照合判定における判定が不一致である場合は、前記第1値未満の前記第1エネルギ分布のエネルギ帯域における放射線の計数から、設定される減算値を減算する除去演算を行う、
放射線分析装置。 - 前記演算部は、
前記イットリウムの最大エネルギ値である第2値が記録され、前記第1値は該第2値未満の値に設定され、
前記第2値以上の第3エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状、あるいは該第1エネルギ分布により導出された前記第3エネルギ帯域における放射線の計数の総数、の少なくとも一方に基づいて、前記第3エネルギ帯域の放射線を放出する前記放射性物質としての第1放射性物質からのβ線の、前記第2値未満のエネルギ帯域における計数を導出して、該導出された計数を前記減算値として設定する、
請求項1または請求項2に記載の放射線分析装置。 - 前記演算部は、
前記第1値あるいは前記イットリウムの最大エネルギ値である第2値における放射線の計数値を、前記減算値として設定し、設定された該減算値を、前記第2値未満のエネルギ帯域における放射線の各エネルギー値ごとの計数から減算する、
請求項1または請求項2に記載の放射線分析装置。 - 前記スペクトルデータは、
前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状、あるいは前記イットリウムからのβ線の第1エネルギ分布の形状に基づき導出された放射線の計数の総数、の少なくとも一方である、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の放射線分析装置。 - 前記演算部は、前記照合判定において、
記録された前記スペクトルデータにより示される前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状と、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状と、が一致する場合、あるいは、
記録された前記スペクトルデータにより示される前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状から導出された前記第1エネルギ帯域における放射線の計数の総数と、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における放射線の計数の総数と、が一致する場合に、
前記スペクトルデータにより示される前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布に基づいて前記第1演算を行う、
請求項5に記載の放射線分析装置。 - 前記演算部は、
前記イットリウムからの前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、少なくとも前記イットリウムからのβ線のエネルギ値ごとの計数を、前記第1エネルギ分布のエネルギ値ごとの計数から減算し、
該減算された前記第1エネルギ分布に対して、前記検出部の応答関数を用いた信号復元演算を行うことにより前記放射性物質から放出される前記放射線であるγ線の、エネルギ値ごとの分布を示す第2エネルギ分布を導出して、前記放射性物質の核種を弁別すると共に、弁別された該放射性物質の放射線強度を演算する、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の放射線分析装置。 - 放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギ値ごとの計数を示す第1エネルギ分布を導出する分析部と、
前記第1エネルギ分布に基づいて、前記放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記放射性物質としてのストロンチウムの娘核種であるイットリウムから放出される前記放射線であるβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線を演算する第1演算を行い、
前記第1演算において、
設定された第1値以上の第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線強度を演算し、
前記イットリウムからの前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、少なくとも前記イットリウムからのβ線のエネルギ値ごとの計数を、前記第1エネルギ分布のエネルギ値ごとの計数から減算し、
該減算された前記第1エネルギ分布に対して、前記検出部の応答関数を用いた信号復元演算を行うことにより前記放射性物質から放出される前記放射線であるγ線の、エネルギ値ごとの分布を示す第2エネルギ分布を導出して、前記放射性物質の核種を弁別すると共に、弁別された該放射性物質の放射線強度を演算する、
放射線分析装置。 - 前記演算部は、
前記イットリウムからのβ線の、少なくとも前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状を示すスペクトルデータが予め記録され、
記録された前記スペクトルデータと、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布と、を照合する照合判定を行う
請求項8に記載の放射線分析装置。 - 前記スペクトルデータは、
前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状、あるいは前記イットリウムからのβ線の第1エネルギ分布の形状に基づき導出された放射線の計数の総数、の少なくとも一方である、
請求項9に記載の放射線分析装置。 - 前記演算部は、前記照合判定において、
記録された前記スペクトルデータにより示される前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状と、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状と、が一致する場合、あるいは、
記録された前記スペクトルデータにより示される前記第1エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状から導出された前記第1エネルギ帯域における放射線の計数の総数と、入射された前記放射性物質からの放射線の前記第1エネルギ帯域における放射線の計数の総数と、が一致する場合に、
前記スペクトルデータにより示される前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布に基づいて前記第1演算を行う、
請求項10に記載の放射線分析装置。 - 前記演算部は、
前記照合判定における判定が不一致である場合は、前記第1値未満の前記第1エネルギ分布のエネルギ帯域における放射線の計数から、設定される減算値を減算する除去演算を行う、
請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の放射線分析装置。 - 前記演算部は、
前記イットリウムの最大エネルギ値である第2値が記録され、前記第1値は該第2値未満の値に設定され、
前記第2値以上の第3エネルギ帯域における前記第1エネルギ分布の形状、あるいは該第1エネルギ分布により導出された前記第3エネルギ帯域における放射線の計数の総数、の少なくとも一方に基づいて、前記第3エネルギ帯域の放射線を放出する前記放射性物質としての第1放射性物質からのβ線の、前記第2値未満のエネルギ帯域における計数を導出して、該導出された計数を前記減算値として設定する、
請求項12に記載の放射線分析装置。 - 前記演算部は、
前記第1値あるいは前記イットリウムの最大エネルギ値である第2値における放射線の計数値を、前記減算値として設定し、設定された該減算値を、前記第2値未満のエネルギ帯域における放射線の各エネルギー値ごとの計数から減算する、
請求項12に記載の放射線分析装置。 - 前記検出部は、
入射される前記放射線を検出するセンサ部と、前記放射線であるβ線が透過する厚みに調整された壁部を有して前記センサ部を収容するケース部と、を備える、
請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の放射線分析装置。 - 前記演算部は、前記第1演算において、
前記第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づき導出される、前記第1エネルギ帯域におけるβ線の放射線の計数の総数に基づいて、前記第1値未満の第2エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の放射線の計数の総数を導出して、前記ストロンチウムの放射線強度を演算する、
請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の放射線分析装置 - 前記第1値は、セシウム134の放射線エネルギーを超える値、に設定される、
請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の放射線分析装置。 - 前記第1値は、カリウム40の放射線エネルギーを超える値、あるいは、前記第1エネルギ分布における複数のエネルギーピークの内、最もエネルギ値の高いエネルギーピークにおけるエネルギ値、に設定される、
請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の放射線分析装置。 - 放射性物質から放出される放射線が入射されると入射放射線のエネルギに対応する検出信号を出力する検出部と、
前記検出信号のエネルギ値ごとの計数を示す第1エネルギ分布を導出する分析部と、
前記第1エネルギ分布に基づいて、前記放射性物質の放射能強度を演算する演算部と、を備え、
前記演算部は、
前記放射性物質としてのストロンチウムの娘核種であるイットリウムから放出される前記放射線であるβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線を演算する第1演算を行い、
前記第1演算において、
設定された第1値以上の第1エネルギ帯域における前記イットリウムからのβ線の前記第1エネルギ分布の形状に基づいて、前記ストロンチウムの放射線強度を演算し、
前記検出部は、
入射される前記放射線を検出するセンサ部と、前記放射線であるβ線が透過する厚みに調整された壁部を有して前記センサ部を収容するケース部と、を備え、
前記検出部の前記センサ部は、一台構成である、
放射線分析装置。 - 請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の放射線分析装置と、
集塵濾紙に大気中の前記放射性物質を集塵する集塵機構部と、を備え、
前記放射線分析装置の前記検出部は、集塵された前記集塵濾紙の前記放射性物質から放出される放射線を検出する、
ダストモニタ装置。
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