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JP7375374B2 - 虚像表示装置及び導光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイ等である虚像表示装置及びこれに組み込まれる導光装置に関し、特にシースルー視が可能な虚像表示装置等に関する。
ヘッドマウントディスプレイのように虚像の形成及び観察を可能にする虚像表示装置として、ミラーのような光学素子によって表示素子からの画像光を観察者の瞳に導くタイプのものが種々提案されている。
特許文献1に記載の虚像観察光学系は、画像表示装置と、結像用光学素子と、反射型回折光学素子とを備え、画像表示装置から射出された光は、例えば結像用光学素子で反射され、反射型回折光学素子で再度反射されて瞳に入射する。ここで、結像用光学素子は、偏心して配置された非球面凹面鏡であり、反射型回折光学素子は、例えば反射型ブレーズドホログラムである。
特開平11-326821号公報
しかしながら、特許文献1の光学系では、反射型回折光学素子で回折される光が所定の波長の光以外の光を含む場合、反射型回折光学素において各波長ごとに異なる角度に光が回折されてしまう波長分散が起き、解像度が低下してしまう。
本本発明の一側面における虚像表示装置は、表示素子と、表示素子から射出された画像光を通過させる光学素子と、光学素子から射出された画像光を反射する反射ミラーと、反射ミラーから射出された画像光を瞳位置に向けて反射するシースルータイプのホログラムミラーと、表示素子からホログラムミラーまでの光路上に配置される透過型の線形回折素子とを備え、光学素子、反射ミラー、及びホログラムミラーは、軸外し系を形成するように配置され、線形回折素子は、軸外し系の軸外し面において、ホログラムミラーにより発生する波長分散を補償し、線形回折素子とホログラムミラーとの間に、中間像が形成され、中間像は、ホログラムミラーよりも線形回折素子の近くに形成される
第1実施形態の虚像表示装置の装着状態を説明する外観斜視図である。 図1に示す虚像表示装置を説明する側方断面図である。 虚像表示装置の内部構造を説明する側方断面図である。 図1に示す装置の光学系を示す側方断面図及び平面図である。 線形回折素子を説明する拡大側方断面図である。 投射光学系による結像を概念的に説明する斜視図である。 表示素子に形成された表示像の強制的歪曲を説明する図である。 第2実施形態の虚像表示装置に組み込まれた光学系を示す側方断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明に係る第1実施形態の虚像表示装置及びこれに組み込まれる導光装置について説明する。
図1及び2に示すように、第1実施形態の虚像表示装置100は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイ(HMD)であり、これを装着する観察者又は使用者USに虚像としての映像を認識させる。図1及び2において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、虚像表示装置100を装着した使用者USの両眼の並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、使用者USにとっての両眼の並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、使用者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。
虚像表示装置100は、右眼に対して虚像を形成する第1表示装置101Aと、左眼に対して虚像を形成する第2表示装置101Bと、両表示装置101A,101Bを支持するテンプル状の支持装置101Cとを備える。第1表示装置101Aは、上部に配置される光学ユニット102と、メガネレンズ状で全体を覆う外観部材103とで構成される。第2表示装置101Bも同様に、上部に配置される光学ユニット102と、メガネレンズ状で全体を覆う外観部材103とで構成される。支持装置101Cは、外観部材103の背後に配置された不図示の部材によって、両表示装置101A,101Bを外観部材103の上端側において支持している。左眼用の第2表示装置101Bは、右眼用の第1表示装置101Aと同様の構造を有する。以下では、第1表示装置101Aについて説明し、第2表示装置101Bについては説明を省略する。
図2及び3に示すように、右眼用の第1表示装置101Aは、光学的な要素として、表示素子11と投射光学系12とを備える。投射光学系12は、表示素子11からの画像光MLを瞳位置PPに導く観点で導光装置とも呼ぶ。
表示素子11は、例えば有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)、無機EL、LEDアレイ、有機LED、レーザーアレイ、量子ドット発光型素子等に代表される自発光型の表示デバイスであり、2次元の表示面11aにモノクロ又はカラーの静止画又は動画を形成する。表示素子11は、不図示の駆動制御回路に駆動されて表示動作を行う。表示素子11として有機ELのディスプレイ又は表示器を用いる場合、有機EL制御部を備える構成とする。表示素子11として量子ドット発光型のディスプレイを用いカラー表示を行う場合、例えば青色発光ダイオード(LED)の光を量子ドットフィルムに通すことにより、緑や赤の色を出す構成とすることができる。表示素子11は、自発光型の表示素子に限らず、LCD及びその他の光変調素子で構成され、当該光変調素子をバックライトのような光源によって照明することによって画像を形成するものであってもよい。表示素子11として、LCDに代えて、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
図3に示すように、投射光学系(導光装置)12は、光学素子21と、プリズム22と、線形回折素子25と、シースルーホログラムミラー23とを備える。光学素子21は、表示素子11から射出された画像光MLを平行光束に近い状態に集光する。光学素子21は、図示の例では単レンズであり、入射面21aと、射出面21bとを有する。プリズム22は、入射面22aと、内反射面22bと、射出面22cとを有し、光学素子21から射出された画像光MLを入射面22aに入射させつつ屈折させ、反射ミラーである内反射面22bで全反射させ、射出面22cから屈折させつつ射出させる。線形回折素子25は、プリズム22とシースルーホログラムミラー23との間の光路上に配置され、プリズム22から射出された画像光MLを通過させる際に、紙面の縦方向に関して画像光MLに対して一様な波長分散を与える。シースルーホログラムミラー23は、シースルータイプのホログラムミラーである。シースルーホログラムミラー23は、プリズム22から射出された画像光MLを瞳位置PPに向けて反射する。瞳位置PPは、表示面11a上の各点からの画像光が所定の発散状態又は平行状態で表示面11a上の各点の位置に対応する角度方向から重畳するように入射する位置となっている。図示の投射光学系12は、FOV(field of view)が44°となっている。投射光学系12による虚像の表示領域は矩形であり、上記44°は対角方向となる。
光学素子21とプリズム22とは、表示素子11ともにケース51に収納されている。ケース51は、遮光性の材料で形成され、表示素子11を動作させる不図示の駆動回路を内蔵している。ケース51の開口51aは、プリズム22からシースルーホログラムミラー23に向かう画像光MLを妨げないサイズを有する。ケース51の開口51aは、XZ面に略平行に延びる平板状の線形回折素子25によって覆われている。線形回折素子25によってケース51内の収納空間を密閉状態とすることができ、防塵、防露等の機能を高めることができる。また、線形回折素子25をプリズム22とシースルーホログラムミラー23との間に配置する場合、線形回折素子25を配置するスペースを確保しやすい。ケース51に対しては、支持板54を介してシースルーホログラムミラー23が支持されている。ケース51又は支持板54は、図1に示す支持装置101Cに支持されていて、支持板54とシースルーホログラムミラー23とによって外観部材103が構成される。
投射光学系12は、軸外し光学系であり、光学素子21、プリズム22、線形回折素子25、及びシースルーホログラムミラー23は、軸外し系112を形成するように配置されている。投射光学系12が軸外し光学系であるとは、投射光学系12を構成する光学要素21,22,23において、少なくとも1つの反射面又は屈折面への光線の入射の前後で光路が全体として折れ曲がることを意味する。この投射光学系12つまり軸外し系112では、紙面に対応する軸外し面SOに沿って光軸AXが延びるように光軸AXの折り曲げが行われている。つまり、この投射光学系12では、軸外し面SO内で光軸AXの折り曲げを行うことで、軸外し面SOに沿って光学要素21,22,23が配列されている。軸外し面SOは、軸外し系112に多段階で非対称性を生じさせている面となっている。光軸AXは、表示素子11の中心から射出される主光線の光路に沿って延び、アイポイントに相当するアイリングER又は瞳の中心を通る。つまり、光軸AXが配置される軸外し面SOは、YZ面に平行であり、表示素子11の中心と、アイポイントに相当するアイリングERの中心とを通る。光軸AXは、横断面で見た場合、Z字状の配置となっている。つまり、軸外し面SOにおいて、光学素子21から内反射面22bまでの光路P1と、内反射面22bからシースルーホログラムミラー23までの光路P2と、シースルーホログラムミラー23から瞳位置PPまでの光路P3とが、Z字状に2段階で折り返される配置となっている。
投射光学系12のうち、光学素子21から内反射面22bまでの光路P1は、Z方向に平行に近い状態となっている。つまり、光路P1において、光軸AXは、Z方向又は正面方向に対して略平行に延びている。結果的に、レンズである光学素子21は、Z方向又は正面方向に関して、プリズム22と表示素子11とに挟まれて配置されている。この場合、プリズム22から表示素子11までの光路P1が正面方向に近いものとなる。光路P1における光軸AXは、Z方向に向かって、下向きを負として、平均的に-30°~+30°程度の範囲内に収めることが望ましい。光路P1の光軸AXがZ方向に向かって下向き-30°以上の状態とすることで、光学素子21や表示素子11がシースルーホログラムミラー23と干渉することを回避できる。また、光路P1の光軸AXがZ方向に向かって上向き+30°以下の状態とすることで、光学素子21や表示素子11が上部に突起して外観上目立つものとなることを防止することができる。内反射面22bからシースルーホログラムミラー23までの光路P2において、光軸AXは、Z方向に向かって、下向きを負として、平均的に-70°~-45°程度の範囲内に収めることが望ましい。光路P2の光軸AXがZ方向に向かって下向き-70°以上の状態とすることで、シースルーホログラムミラー23と瞳位置PPとの間にインナーレンズ31を配置する空間を確保することができ、シースルーホログラムミラー23の全体的傾斜が過度に大きくなることを回避することが容易になる。また、光路P2の光軸AXがZ方向に向かって下向き-45°以下の状態とすることで、プリズム22がシースルーホログラムミラー23に対して-Z方向又は背面方向に大きく突出する配置になることを回避することができ、投射光学系12の厚みが増すことを回避することができる。シースルーホログラムミラー23から瞳位置PPまでの光路P3は、Z方向に平行に近い状態となっているが、図示の例では、光軸AXは、Z方向に向かって、下向きを負として、-10°程度となっている。これは、人間の視線が水平方向より下側に約10°傾いた若干の伏し目状態で安定するからである。なお、瞳位置PPに対して水平方向の中心軸HXは、虚像表示装置100を装着した使用者USが直立姿勢でリラックスして正面に向いて水平方向又は水平線を注視した場合を想定したものとなっている。虚像表示装置100を装着する個々の使用者USの眼の配置、耳の配置等を含む頭部の形状や姿勢は、様々であるが、使用者USの平均的な頭部形状又は頭部姿勢を想定することで、着目する虚像表示装置100について、平均的な中心軸HXを設定することができる。以上の結果、プリズム22の内反射面22bにおいて、光軸AXに沿った光線の入射角及び反射角は、例えば40~70°程度となる。また、シースルーホログラムミラー23において、光軸AXに沿った光線の入射角及び反射角は、例えば20~50°程度となる。なお、シースルーホログラムミラー23において入射角と反射角との間には、詳細は後述するが15°程度の差がある。
主光線の光路P2及び光路P3に関しては、シースルーホログラムミラー23及び線形回折素子25間の距離d1は、シースルーホログラムミラー23及び瞳位置PP間の距離d2以下である。この場合、光学素子21やプリズム22がシースルーホログラムミラー23の周囲つまり上方に突起する突起量を抑えることができる。ここで、距離d1,d2は、光軸AX上で考える。シースルーミラー23の内側において光路P2,P3上に追加の光学要素が配置される場合、この光学要素を光路長又は光学的距離に換算して距離d1,d2の値を決定する。
投射光学系12については、縦方向又はY方向に関して、瞳位置PPを基準として、より詳細にはその中心を基準として、縦方向の最も上側を通る光線の位置が30mm以下となっている。このような範囲に光線を収めることで、光学素子21や表示素子11が上方向又は+Y方向にはみ出して配置されることを回避することができ、光学素子21や表示素子11が眉の上方に張り出す量を抑えてデザイン性を確保することができる。つまり、表示素子11、光学素子21、及びプリズム22を含む光学ユニット102が小型となる。投射光学系12については、正面方向又はZ方向に関して、瞳位置PPを基準として、シースルーホログラムミラー23から表示素子11までの全光線の位置が13mm以上である。このような範囲に光線を収めることで、特にシースルーホログラムミラー23を瞳位置PPに対して正面方向又は+Z方向に十分離して配置することができ、シースルーホログラムミラー23の奥にインナーレンズ31を配置する空間を確保することが容易になる。投射光学系12については、正面方向又はZ方向に関して、瞳位置PPを基準として、シースルーホログラムミラー23から表示素子11までの全光線の位置が40mm以下である。このような範囲に光線を収めることで、特にシースルーホログラムミラー23を瞳位置PPに対して正面方向又は+Z方向に過度に離れないように配置することができ、シースルーホログラムミラー23、表示素子11等の前方突出を抑えてデザイン性を確保することが容易になる。線形回折素子25については、縦方向又はY方向に関して、瞳位置PPを基準として、より詳細にはその中心を基準として、10mm以上の位置に配置される。これにより、例えば上方20°といったシースルー視野の確保が容易になる。
軸外し面SOにおいて、光軸AXを基準として、光学素子21とプリズム22の内反射面22bとの間であって光学素子21及び内反射面22bよりもプリズム22の入射面22a側に、中間瞳IPが配置されている。光学素子21と内反射面22bとの間に中間瞳IPが配置される場合、焦点距離を短く倍率を大きくすることが容易になり、表示素子11を内反射面22b等に近づけつつ表示素子11を小さくすることができる。中間瞳IPは、より具体的には、プリズム22の入射面22aの位置又はその近傍に配置されている。中間瞳IPは、プリズム22の入射面22aと交差するものであってもよい。中間瞳IPは、表示面11a上の各点からの画像光が最も広がって互いに重複する箇所を意味し、アイリングER又は瞳位置PPの共役点に配置される。中間瞳IPの位置又はその近傍には、開口絞りを配置することが望ましい。
中間像IMは、線形回折素子25とシースルーホログラムミラー23との間に形成されている。中間像IMは、シースルーホログラムミラー23よりも線形回折素子25の近くに形成される。このように、シースルーホログラムミラー23よりも線形回折素子25の近くに中間像IMが形成されることにより、シースルーホログラムミラー23による拡大の負担を低減して観察される虚像の収差を抑えることができる。ただし、中間像IMは、線形回折素子25と交差する状態となっていない。つまり、中間像IMは、線形回折素子25の外側に形成されており、この配置関係は、軸外し面SO上に限らず、軸外し面SOに垂直な横方向又はX方向の任意の点で成立するものとなっている。このように、中間像IMが線形回折素子25を横切らないように形成されることで、線形回折素子25の表面のゴミや傷が結像に影響することを回避することが容易になる。中間像IMは、アイリングERよりも光路上流であって表示面11aに対して共役な位置に形成される実像であり、表示面11a上の表示像に対応するパターンを有するが、シャープに結像したものである必要はなく、像面湾曲、歪曲収差等の諸収差を示すものであってもよい。瞳位置PPで観察される虚像について最終的に収差が良好に補正されていれば、中間像IMの収差は問題とならない。
図4を参照して、光学素子21、プリズム22、及びシースルーホログラムミラー23の形状の詳細について説明する。図4中で、領域AR1は、投射光学系12の側方断面図を示し、領域AR2は、投射光学系12の平面図を示す。なお、領域AR2において、光学素子21の光学面22a,21b、プリズム22の光学面22a,22b,22c、線形回折素子25の回折面25b、及びシースルーホログラムミラー23の表面23a,23bは、光軸AXを通ってXZ面に投影したものを示している。
光学素子21は、この場合、単レンズで構成され、画像光MLを通過させる際に、光線の状態を調整する。光学素子21を構成する光学面である入射面21aと射出面21bとは、YZ面に平行な軸外し面SO内にあって光軸AXと交差する縦の第1方向D11,D12に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、第1方向D11,D12に直交する横の第2方向D02又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。入射面21aに関する縦の第1方向D11と、射出面21bに関する縦の第2方向D12とは、所定の角度をなしている。光学素子21は、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。光学素子21の入射面21aと射出面21bとは、例えば自由曲面である。入射面21aと射出面21bとは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。光学素子21において、入射面21aと射出面21bとを自由曲面又は非球面とすることで、収差低減を図ることができ、特に自由曲面を用いた場合、軸外し光学系又は非共軸光学系である投射光学系12の収差を低減することが容易になる。なお、自由曲面は回転対称軸をもたない面であり、自由曲面の面関数としては、各種多項式を用いることができる。また、非球面は、回転対称軸をもつ面であるが、放物面や多項式で表される球面以外の面である。詳細な説明は省略するが、入射面21a及び射出面21b上には、反射防止膜が形成されている。
以上のように、光学素子21において、入射面21aの第1方向D11と、射出面21bの第2方向D12とが所定の角度をなしている結果として、表示素子11の表示面11aの中心からの主光線の光路に関して、射出面21bが入射面21aに対して傾けて形成されていることになる。つまり、入射面21a及び射出面21bの間に相対的な角度又は傾きが存在しており、光学素子21において軸外し系112としての投射光学系12の偏芯を部分的に補償する役割を持たせることができ、諸収差の改善に寄与する。
プリズム22は、ミラーとレンズとを複合させた機能を有する屈折反射光学部材であり、光学素子21からの画像光MLを屈折させつつ反射する。より詳細には、プリズム22において、画像光MLは、屈折面である入射面22aを経て内部に入射し、反射面である内反射面22bによって非正反射方向に全反射され、屈折面である射出面22cを経て外部に射出される。入射面22aと射出面22cとは、曲面からなる光学面であり、反射面のみの場合又はこれらを平面とした場合に比較して解像度向上に寄与する。プリズム22を構成する光学面である入射面22aと内反射面22bと射出面22cとは、YZ面に平行な軸外し面SO内にあって光軸AXと交差する縦の第1方向D21,D22,D23に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、第1方向D21,D22,D23に直交する横の第2方向D02又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。プリズム22又は内反射面(反射ミラー)22bは、縦方向又はY方向の縦幅Pvより横方向又はX方向の横幅Phが大きい。プリズム22は、外形だけでなく、その光学的な有効領域に関しても、縦方向又はY方向の縦幅より横方向又はX方向の横幅が大きくなっている。これにより、横方向又はY方向の画角を大きくすることができ、かつ、後述するように眼EYの移動が横に大きいことに対応して視線が横に大きく変化しても画像を視認することできる。
プリズム22は、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。プリズム22の本体の屈折率は、画像光MLの反射角も参酌して内面での全反射が達成されるような値に設定される。プリズム22の本体の屈折率やアッべ数は、光学素子21との関係も考慮して設定されることが望ましい。プリズム22の光学面、つまり入射面22aと内反射面22bと射出面22cとは、例えば自由曲面である。入射面22aと内反射面22bと射出面22cとは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。プリズム22において、光学面22a,22b,22cを自由曲面又は非球面とすることで、収差低減を図ることができ、特に自由曲面を用いた場合、軸外し光学系又は非共軸光学系である投射光学系12の収差を低減することが容易になり、解像度を向上させることができる。内反射面22bについては、全反射によって画像光MLを反射するものに限らず、金属膜又は誘電体多層膜からなる反射面とすることもできる。この場合、内反射面22b上に、例えばAl、Agのような金属で形成された単層膜又は多層膜からなる反射膜を蒸着等によって成膜し、或いは金属で形成されたシート状の反射膜を貼り付ける。詳細な説明は省略するが、入射面22a及び射出面22c上には、反射防止膜が形成されている。
プリズム22は、入射面22aと内反射面22bと射出面22cとを射出成形によって一括して形成できるので、部品点数が少なくなり、3面の相互位置も、比較的安価に例えば20μm以下といったレベルに高精度化できる。
線形回折素子25は、平行平板状の光学部材であり、XZ面に略平行に配置されている。線形回折素子25は、透過型の素子であり、プリズム22からの画像光MLを所定の色分散で回折することにより、シースルーホログラムミラー23により発生する波長分散を補償する。より詳細には、線形回折素子25は、入射面25aと回折面25bとを有し、透過型の回折面25bによって所定の波長分散で画像光MLを回折する。入射面25aは、平面であり曲率を持たない。入射面25a上には、反射防止膜が形成されている。回折面25bは、巨視的には平面であるが、微視的には回折構造を有する。線形回折素子25は、例えばガラスで形成されるが、樹脂製とすることもできる。
線形回折素子25が平行平板状であることから明らかなように、線形回折素子25を構成する入射面25aと回折面25bとは、YZ面に平行な軸外し面SO内にあって光軸AXと交差する縦の第1方向D51に関して、光学的に一様な特性を有し、第1方向D51に直交する横の第2方向D02又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。
図5に拡大して示すように、線形回折素子25は、ブレーズド回折格子であり、軸外し系112の軸外し面SOに垂直なX方向に延びる回折パターン25pを有し、回折パターン25pによって軸外し面SOに沿った方向の波長分散を補償する。線形回折素子25の回折面25bは、回折パターン25pとして、三角形又は鋸歯状の横断面を有し、全体として階段構造を有する。線形回折素子25は軸外し面SO内又はYZ面内で一様な回折を行う素子であり、具体的には図示の回折パターン25pがX方向に延びるとともにZ方向又は第1方向D51に一様に繰り返されており、線形回折素子25を入射面25aに平行な方向である第1方向D51或いは第2方向D02に移動させても、回折特性が変化しない。よって、線形回折素子25については、要求される配置精度を比較的低くすることができる。ここで、線形回折素子25をブレーズド回折格子とすることにより、線形回折素子25による光の減衰を抑えることができ、虚像の輝度向上に寄与する。図示の例では、画像光MLが単色光であるとして、回折面25bに入射した画像光MLに対して1次回折光DE1が取り出される。画像光MLとして2次以上の回折光ではなく1次回折光を用いることで、線形回折素子25から取り出される光の利用効率を高めることができる。回折面25bを構成する格子形状面25gは、線形回折素子25から射出される画像光MLに対して略直交している。この場合、回折面25b又は線形回折素子25から取り出される光の利用効率をさらに高めることになる。ゼロ次光DE0に対する1次回折光DE1の角度δは、画像光MLの波長、格子間隔、基材の屈折率等によって定まり、波長分散の補償の程度を考慮して設定されるが、具体例では15~30°程度としている。1次回折光DE1の角度δが10°以下になると、ゼロ次光DE0と重なってゴーストとして観察される可能性が高まる。ブレーズド回折格子による波長分散の補償は、画像光MLがモノクロ光であるとして、例えば基本波長±5nmの波長範囲内の光を含む場合に、このような波長差による射出方向のずれを相殺して、シースルーホログラムミラー23から射出される画像光MLの射出方向に波長に依存するずれが生じることを防止する。具体例では、格子形状面25gの周期間隔は、1~4μm程度となる。
図4等に戻って、シースルーホログラムミラー23は、球殻状に湾曲した板状の光学部材であり、プリズム22から射出され線形回折素子25を経て入射した画像光MLを反射する。シースルーホログラムミラー23は、眼EY又は瞳孔が配置される瞳位置PPを覆うとともに瞳位置PPに向かって凹形状を有する。シースルーホログラムミラー23は、一対の表面23a,23bを有し、奧側つまり瞳位置PP側の表面23a上に反射防止膜が形成され、前側つまり+Z側の表面23b上にホログラム層23hが形成されている。ホログラム層23hは、透過性を有する反射型の体積ホログラムであり、立体的な干渉パターンが形成された薄膜である。ホログラム層23hは、画像光MLを反射する際に、YZ面に平行な軸外し面SOに関して、画像光MLを所望の光パワーに対応するように非線形的に回折させ、平行又は所望の発散度の光束として瞳位置PPに導く。なお、シースルーホログラムミラー23の表面23aについては、殆ど結像に寄与せず、表面23bと同様の形状を有する。
シースルーホログラムミラー23の基材である板状体23cは、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。板状体23cは、これを周囲から支持する支持板54と同一の材料で形成され、支持板54と同一の厚み又は近似する厚みを有する。ホログラム層23hは、板状体23c上に直接形成することができる。例えば、シースルーホログラムミラー23の表面23b上に、ホログラム感光材料を貼り付け或いは塗布する。その後、瞳位置PP側から物体光をホログラム感光材料層に入射させつつ、線形回折格子25側から参照光を上記ホログラム感光材料に照射することで、ホログラム感光材料層中に屈折率パターンが形成される露光が行われ、ホログラム層23hが完成する。
シースルーホログラムミラー23の表面23bは、YZ面に平行な軸外し面SO内にあって光軸AXと交差する縦の第1方向D31に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、第1方向D31に直交する横の第2方向D02又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。シースルーホログラムミラー23の表面23bは、例えば自由曲面である。表面23bは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。シースルーホログラムミラー23の表面23bは、第2方向D02又はX方向に関して、画像光MLの結像に寄与する光学的パワーを有する設計となっている。つまり、ホログラム層23hは、第1方向D31又は軸外し面SOに沿った方向に関して結像に寄与する回折作用を有し、第2方向D02又は軸外し面SOに垂直なX方向に関して結像に殆ど寄与しない。このような事情から、シースルーホログラムミラー23を自由曲面又は非球面とすることで、主に軸外し面SOに垂直なX方向に関して収差低減を図ることができ、特に自由曲面を用いた場合、軸外し光学系又は非共軸光学系である投射光学系12の収差を低減することが容易になる。シースルーホログラムミラー23は、表面23bが自由曲面及び非球面のいずれである場合においても、曲面式の原点Oがシースルーホログラムミラー23の有効領域EAよりも光学素子21側又は表示素子11側にシフトした形状を有する。この場合、光学系特に表面23bの設計に過度の負担をかけないで、Z字状の光路を実現するシースルーミラーの傾斜面を設定することができる。上記した表面23bの曲面式は、軸外し面SO上で例えば二点差線の曲線CFで示すようなものとなっている。よって、対称性を与える原点Oは、シースルーミラー23の上端と表示素子11の下端との間に配置されている。
シースルーホログラムミラー23は、プリズム22から射出され線形回折素子25を経てホログラム層23hに入射した画像光MLが回折されて-Z方向に向かう場合、正反射されるよりも下向き又は-Y向きとなるように射出させる。瞳位置PPの中央から逆行させる光線を考えた場合、ホログラム層23hによる正反射方向、つまりゼロ次光DD0は、画像光MLよりも下向きになって線形回折素子25やプリズム22に入射しないものとなっている。つまり、シースルーホログラムミラー23のホログラム層23hは、軸外し系112の軸外し面SOにおいて、ホログラム層23hに対する入射側の光軸AXよりもホログラム層23hに対する射出側の光軸AXに近い方向に向いている。この場合、シースルーホログラムミラー23の姿勢を瞳位置PPのアイリングERに平行な縦方向又はY方向に近づけることができ、シースルーホログラムミラー23について前後方向つまり+Z方向の厚み増加を抑制することができる。ゼロ次光DD0の画像光MLに対する角度φが10~15°程度あれば、シースルーホログラムミラー23及び線形回折素子25間の距離d1にもよるが、シースルーホログラムミラー23からのゼロ次光が瞳位置PPに入射することを防止できる。
シースルーホログラムミラー23は、反射に際して一部の光を透過させる透過型の反射素子であり、シースルーホログラムミラー23のホログラム層23hは、半透過性を有する。これにより、外界光OLがシースルーホログラムミラー23を通過するので、外界のシースルー視が可能になり、外界像に虚像を重ねることができる。この際、板状体23cが数mm程度以下に薄ければ、外界像の倍率変化を小さく抑えることができる。ホログラム層23hの外界光OLに対する透過率は、画像光MLの輝度確保や、シースルーによる外界像の観察を容易にする観点で、10%以上50%以下となっている。
以上では、シースルーホログラムミラー23の波長分散がプリズム22や光学素子21に比較して大きいことを前提として、シースルーホログラムミラー23の波長分散を線形回折素子25によって補償するとしているが、プリズム22や光学素子21の波長分散がシースルーホログラムミラー23に比較して無視できない程度に大きい場合、シースルーホログラムミラー23の波長分散にプリズム22や光学素子21の波長分散の影響を加算したものを線形回折素子25によって補償してもよい。
以上では、シースルーホログラムミラー23の波長分散を線形回折素子25によって補償する際に、画像光MLがモノクロ光であるとして説明したが、画像光MLがカラー光である場合、シースルーホログラムミラー23のホログラム層23hは、例えばRGBの3色に対応させる必要があり、例えばRGBの各色に適合させて作製した3つのホログラム要素層を積層した積層体とすることができる。また、線形回折素子25についても、ホログラム層23hのRGBの色分散特性に適合させて、体積ホログラムとしてのホログラム要素層を複数積層した積層体とすることができる。この場合も、線形回折素子25は、軸外し面SO内又はYZ面内で一様な回折を行う素子であり、線形回折素子25を入射面25aに平行な方向に移動させても、回折特性が変化しない。
光路について説明すると、表示素子11からの画像光MLは、光学素子21に入射して略コリメートされた状態で射出される。光学素子21を通過した画像光MLは、プリズム22に入射して入射面21aで屈折され、内反射面22bによって100%に近い高い反射率で反射され、再度射出面22cから屈折されつつ射出される。プリズム22からの画像光MLは、線形回折素子25を介してシースルーホログラムミラー23に入射してホログラム層23hで回折されて瞳位置PPに向けて略コリメートされた状態で折り返される。シースルーホログラムミラー23で折り返された画像光MLは、使用者USの眼EY又は瞳孔が配置される瞳位置PPに入射する。プリズム22とシースルーホログラムミラー23と間であって、プリズム22の射出面22c寄りには、中間像IMが形成されている。中間像IMは、表示素子11の表示面11aに形成された画像を適宜拡大したものとなっている。瞳位置PPには、シースルーホログラムミラー23やその周囲の支持板54を通過した外界光OLも入射する。つまり、虚像表示装置100を装着した使用者USは、外界像に重ねて、画像光MLによる虚像を観察することができる。
投射光学系12のFOVは、図4の領域AR1,AR2を比較すると明らかなように、縦の視野角α1よりも横の視野角α2が大きくなっている。このことは、表示素子11の表示面11aに形成する表示像が水平方向に長いことに対応している。横対縦のアスペクト比は、例えば4:3や16:9といった値に設定される。
図6は、投射光学系12による結像を概念的に説明する斜視図である。図中において、画像光ML1は、視野中の右上方向からの光線を示し、画像光ML2は、視野中の右下方向からの光線を示し、画像光ML3は、視野中の左上方向からの光線を示し、画像光ML4は、視野中の左下方向からの光線を示す。この場合、瞳位置PPに設定されるアイリングERは、軸外し面SOに垂直な横方向又はX方向の横瞳サイズWhが、軸外し面SO内にあって光軸AXに直交する縦方向又はY方向の縦瞳サイズWvよりも大きくなるようなアイリング形状又は瞳サイズを有する。つまり、瞳位置における瞳サイズは、軸外し面SOに直交する横方向又はX方向が、横方向に直交する縦方向又はY方向よりも広い。横の画角又は視野を縦よりも大きくした場合、画角に合わせて視線を変化させると眼の位置は横方向に大きく動くので、瞳サイズを横方向に大きくすることが望ましい。つまり、アイリングERの横瞳サイズWhを縦瞳サイズWvを大きくすることにより、横方向に大きく視線を変化させた場合に、画像がカットされることを防止又は抑制することができる。図4に示す投射光学系12の場合、FOVが横に大きく縦に小さい。この結果、使用者USの眼EY又は瞳孔も、横に大きな角度範囲で回転し縦に小さな角度範囲で回転する。よって、眼EYの動きに合わせて、アイリングERの横瞳サイズWhをアイリングERの縦瞳サイズWvよりも大きくしている。以上の説明から明らかなように、例えば投射光学系12のFOVが横よりも縦で大きくなるように設定した場合、アイリングERの横瞳サイズWhをアイリングERの縦瞳サイズWvよりも小さくすることが望ましい。以上において、シースルーホログラムミラー23から瞳位置PPまでの光軸AXが下向きの場合、厳密な意味でのアイリングERの傾きやアイリングERのサイズは、光軸AXをZ0方向とする下向きに傾いた座標系X0,Y0,Z0を基準として考える必要がある。この場合、縦のY0方向は、厳密には鉛直方向又はY方向とならない。ただし、このような傾きが大きくない場合、アイリングERの傾きやアイリングERのサイズは、座標系X,Y,Zで考えても、近似的に問題は生じない。
図示を省略するが、アイリングERの横瞳サイズWh及び縦瞳サイズWvの大小関係に対応させて、投射光学系12のFOVが縦よりも横で大きい場合、中間瞳IPも、X方向の横瞳サイズがY方向の縦瞳サイズよりも小さくなるようにすることが望ましい。
図7に示すように、投射光学系12による結像状態を示す本来の投影像IG0は、比較的大きなディストーションを有するものとなっている。投射光学系12が軸外し系112であることから、台形歪のようなディストーションを取りきることは容易でない。よって、投射光学系12にディストーションが残存していても、元の表示像をDA0とした場合において、表示面11aに形成する表示像を予め歪を持たせた台形歪を持たせた修正画像DA1とする。つまり、表示素子11に表示される画像を、光学素子21、プリズム22、及びシースルーホログラムミラー23によって形成される歪みを相殺する逆の歪みを有するものとすることで、投射光学系12を経て瞳位置PPで観察される虚像の投影像IG1の画素配列を、元の表示像をDA0に対応する格子パターンとすることができ輪郭を矩形とすることができる。結果的に、シースルーホログラムミラー23等で発生する歪曲収差を許容しつつ表示素子11を含めた全体として収差を抑えることができる。表示面11aの外形が矩形である場合、強制的なディストーションを形成することで余白が形成されるが、このような余白に付加情報を表示させることもできる。表示面11aに形成する修正画像DA1は、画像処理によって強制的なディストーションを形成したものに限らず、例えば表示面11aに形成された表示画素の配列を強制的なディストーションに対応するものにしてもよい。この場合、ディストーションを補正する画像処理は不要となる。さらに、表示面11aに収差を補正する湾曲を持たせることもできる。
以上で説明した、第1実施形態の虚像表示装置100では、光学素子21、内反射面(反射ミラー)22b、及びシースルーホログラムミラー23を軸外し系112を形成するように配置しており、内反射面(反射ミラー)22bやシースルーホログラムミラー23によって収差の発生を抑えつつ、光学系の小型化、ひいては装置全体の小型化を達成することができる。また、線形回折素子25により、軸外し系112の軸外し面SOにおいてシースルーホログラムミラー23により発生する波長分散を補償するので、虚像表示装置100によって表示される虚像の解像度を高めることができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係る虚像表示装置等について説明する。なお、第2実施形態の虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置を部分的に変更したものであり、共通部分については説明を省略する。
図8は、第2実施形態の虚像表示装置の光学系を説明する側方断面図である。図示の投射光学系(導光装置)12は、光学素子21と、反射ミラー122と、線形回折素子25と、シースルーホログラムミラー23とを備える。
反射ミラー122は、反射面122bを有し、図3等に示すプリズム22の内反射面(反射ミラー)22bと同様に、光学素子21からの画像光MLを、線形回折素子25を介してシースルーホログラムミラー23に入射させる。反射面122bは、例えば自由曲面である。反射面122bは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。反射ミラー122は、基材22fの表面上に、例えばAl、Agのような金属で形成された単層膜又は多層膜からなる反射膜を蒸着等によって成膜し、或いは金属で形成されたシート状の反射膜を貼り付けることによって形成される。
〔変形例及びその他〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
線形回折素子25は、ブレーズド回折格子に限るものではなく、例えばサイン波状の断面形状を有する回折格子であってもよい。
線形回折素子25において、回折面25bは、射出側に配置されるものである必要はなく、入射側に配置されるものであってもよい。線形回折素子25は、プリズム22とシースルーホログラムミラー23との間に限らず、表示素子11からシースルーホログラムミラー23までの光路上、例えばプリズム22と光学素子21との間や光学素子21と表示素子11との間のいずれに配置してもよい。さらに、光学素子21が平面を有する場合や、光学素子21に対して追加の光学素子を配置する場合において追加の光学素子が平面を有する場合、これらの平面に回折面25bを形成することができる。プリズム22が平面を有する場合、その平面に回折面25bを形成することもできる。
光学素子21は、レンズに限らず、プリズムに置き換えることができ、レンズにプリズムを組み合わせたものとしてもよい。
上記実施形態の虚像表示装置100では、表示素子11として有機EL素子等の自発光型の表示デバイスやLCD及びその他の光変調素子を用いているが、これに代えて、レーザー光源とポリゴンミラー等であるスキャナーとを組みあわせたレーザスキャナーを用いた構成も可能である。つまり、レーザー網膜投影型のヘッドマウントディスプレイに対して本発明を適用することも可能である。
シースルーホログラムミラー23のホログラム層23hは、表面23b側に限らず表面23a側に形成することができる。
シースルーホログラムミラー23の外界側には、シースルーホログラムミラー23の透過光を制限することで調光を行う調光デバイスを取り付けることができる。調光デバイスは、例えば電動で透過率を調整する。調光デバイスとして、ミラー液晶、電子シェード等を用いることができる。調光デバイスは、外光照度に応じて透過率を調整するものであってもよい。調光デバイスによって外界光OLを遮断する場合、外界像の作用を受けていない虚像のみを観察することができる。また、本願発明の虚像表示装置は、外光を遮断し画像光のみを視認させるいわゆるクローズ型の頭部搭載型表示装置(HMD)に適用できる。この場合、虚像表示装置と撮像装置とで構成されるいわゆるビデオシースルーの製品に対応させたりするものとしてもよい。
以上では、虚像表示装置100が頭部に装着されて使用されることを前提としたが、上記虚像表示装置100は、頭部に装着せず双眼鏡のようにのぞき込むハンドヘルドディスプレイとしても用いることができる。つまり、本発明において、ヘッドマウントディスプレイには、ハンドヘルドディスプレイも含まれる。
以上では、軸外し面SOを縦方向又はY方向としたが、軸外し面SOを横方向又はX方向とする横置き又は横展開も可能である。
具体的な態様における虚像表示装置は、表示素子と、表示素子から射出された画像光を通過させる光学素子と、光学素子から射出された画像光を反射する反射ミラーと、反射ミラーから射出された画像光を瞳位置に向けて反射するシースルータイプのホログラムミラーと、表示素子からホログラムミラーまでの光路上に配置される透過型の線形回折素子とを備え、光学素子、反射ミラー、及びホログラムミラーは、軸外し系を形成するように配置され、線形回折素子は、軸外し系の軸外し面において、ホログラムミラーにより発生する波長分散を補償する。
上記虚像表示装置では、光学素子、反射ミラー、及びホログラムミラーを軸外し系を形成するように配置しており、反射ミラーやホログラムミラーによって収差の発生を抑えつつ、光学系の小型化、ひいては装置全体の小型化を達成することができる。また、線形回折素子により、軸外し系の軸外し面においてホログラムミラーにより発生する波長分散を補償するので、虚像表示装置によって表示される虚像の解像度を高めることができる。
具体的な側面において、軸外し面において、光学素子から反射ミラーまでの光路と、反射ミラーからホログラムミラーまでの光路と、ホログラムミラーから瞳位置までの光路とが、Z字状に2段階で折り返される配置となっている。この場合、折り畳んだ光路によって、表示素子や光学素子を省スペースで収納することができる。
別の側面において、線形回折素子は、軸外し系の軸外し面に垂直な方向に延びる回折パターンを有する。この場合、回折パターンによって軸外し面に沿った方向の波長分散を補償することができる。
さらに別の側面において、線形回折素子は、ブレーズド回折格子である。この場合、線形回折素子による光の減衰を抑えることができ、虚像の輝度向上に寄与する。
さらに別の側面において、線形回折素子による1次回折光をホログラムミラーに入射させる。この場合、線形回折素子から取り出される光の利用効率を高めることができる。
さらに別の側面において、線形回折素子は、反射ミラーとホログラムミラーとの間に配置される。この場合、線形回折素子を配置するスペースを確保しやすい。
さらに別の側面において、表示面の中心からの主光線の光路に関して、ホログラムミラー及び瞳位置間の距離は、ホログラムミラー及び線形回折素子間の距離以である。この場合、反射ミラーや光学素子がシースルーミラーの周囲(上下方向や左右方向)に突起する突起量を抑えることができる。
さらに別の側面において、線形回折素子とホログラムミラーとの間に、中間像が形成されている。この場合、反射ミラーを小さくすることができ、線形回折素子の表面の汚れ等によって中間像が劣化することを抑制できる。
さらに別の側面において、中間像は、ホログラムミラーよりも線形回折素子の近くに形成される。この場合、シースルーミラーによる拡大の負担を低減して観察される虚像の収差を抑えることができる。
さらに別の側面において、ホログラムミラーのホログラム層は、軸外し系の軸外し面において、ホログラム層に対する入射側の光軸よりもホログラム層に対する射出側の光軸に近い方向に向く。この場合、ホログラムミラーの姿勢を軸外し面に平行で瞳位置の瞳面と平行な縦方向に近づけることができ、ホログラムミラーについて厚み増加を抑制することができる。
さらに別の側面において、ホログラムミラーは、曲面式の原点がホログラムミラーの有効領域よりも光学素子側にシフトした形状を有する。この光学系では、軸外し系の軸外し面に垂直な方向に関しては、ホログラムミラーの曲率を生かした結像を行う。上記のように、曲面式の原点を光学素子側にシフトさせることで、光学系の設計に過度の負担をかけないで、Z字状の光路を実現するホログラムミラーの傾斜面を設定することができる。
さらに別の側面において、表示素子に表示される画像は、光学素子、反射ミラー、及びホログラムミラーによって形成される歪みを相殺する歪みを有する。この場合、ホログラムミラー等で発生する歪曲収差を許容しつつ表示素子を含めた全体として収差を抑えることができる。
さらに別の側面において、軸外し系の軸外し面において、光学素子と反射ミラーとの間に、中間瞳が配置されている。この場合、焦点距離を短く倍率を大きくすることが容易になり、表示素子を反射ミラー等に近づけつつ表示素子を小さくすることができる。
さらに別の側面において、光学素子、反射ミラー、及びホログラムミラーは、軸外し系の軸外し面に直交する方向に関して光学的に対称な形状を有する。この場合、軸外し面に直交する交差方向については、通常の光学設計に近いものとなる。
さらに別の側面において、軸外し面に直交する方向は、眼の並ぶ横方向に対応し、反射ミラーは、横方向に直交する縦方向の縦幅より横方向の横幅が大きい。この場合、横方向の画角を大きくすることができ、かつ、眼の移動が横に大きいことに対応して視線が横に大きく変化しても画像を視認することできる。
さらに別の側面において、光学素子は、軸外し面に直交する横方向と、横方向に直交する縦方向とに対して直交する正面方向に関して、反射ミラーと表示素子とに挟まれて配置されている。この場合、反射ミラーから表示素子までの光路が正面方向に近いものとなり、光学素子から反射ミラー及びホログラムミラーを経て瞳位置に至るまでの光路を、横方向から見てZ字状に2段階で折り返される配置とすることができる。
本発明の一側面における導光装置は、表示素子から射出された画像光を通過させる光学素子と、光学素子から射出された画像光を反射する反射ミラーと、反射ミラーから射出された画像光を瞳位置に向けて反射するシースルータイプのホログラムミラーと、表示素子からホログラムミラーまでの光路上に配置される透過型の線形回折素子とを備え、光学素子、反射ミラー、及びホログラムミラーは、軸外し系を形成するように配置され、線形回折素子は、軸外し系の軸外し面において、ホログラムミラーにより発生する波長分散を補償する。
上記導光装置では、光学素子、反射ミラー、及びホログラムミラーを軸外し系を形成するように配置しており、反射ミラーやホログラムミラーによって収差の発生を抑えつつ、光学系の小型化、ひいては装置全体の小型化を達成することができる。また、線形回折素子により、軸外し系の軸外し面においてホログラムミラーにより発生する波長分散を補償するので、虚像表示装置によって表示される虚像の解像度を高めることができる。
11…表示素子、 12…投射光学系、 21…光学素子、 22…プリズム、 22a…入射面、 22b…内反射面、 22c…射出面、 23…シースルーホログラムミラー、 23a,23b…表面、 23c…板状体、 23h…ホログラム層、 25…線形回折素子、 25a…入射面、 25b…回折面、 25p…回折パターン、 31…インナーレンズ、 51…ケース、 54…支持板、 100…虚像表示装置、 101A,101B…表示装置、 102…光学ユニット、 112…軸外し系、 AX…光軸、 ER…アイリング、 EY…眼、 IM…中間像、 IP…中間瞳、 ML…画像光、 ML1~ML4…画像光、 OL…外界光、 P1~P3…光路、 PP…瞳位置、 SO…軸外し面、 US…使用者

Claims (15)

  1. 表示素子と、
    前記表示素子から射出された画像光を通過させる光学素子と、
    前記光学素子から射出された前記画像光を反射する反射ミラーと、
    前記反射ミラーから射出された前記画像光を瞳位置に向けて反射するシースルータイプのホログラムミラーと、
    前記表示素子から前記ホログラムミラーまでの光路上に配置される透過型の線形回折素子を備え、
    前記光学素子、前記反射ミラー、及び前記ホログラムミラーは、軸外し系を形成するように配置され、
    前記線形回折素子は、前記軸外し系の軸外し面において、前記ホログラムミラーにより発生する波長分散を補償
    前記線形回折素子と前記ホログラムミラーとの間に、中間像が形成され、前記中間像は、前記ホログラムミラーよりも前記線形回折素子の近くに形成される、虚像表示装置。
  2. 前記軸外し面において、前記光学素子から前記反射ミラーまでの光路と、前記反射ミラーから前記ホログラムミラーまでの光路と、前記ホログラムミラーから前記瞳位置までの光路とが、Z字状に2段階で折り返される配置となっている、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記線形回折素子は、前記軸外し系の軸外し面に垂直な方向に延びる回折パターンを有する、請求項1及び2のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  4. 前記線形回折素子は、ブレーズド回折格子である、請求項3に記載の虚像表示装置。
  5. 前記線形回折素子による1次回折光を前記ホログラムミラーに入射させる、請求項1~4のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記線形回折素子は、前記反射ミラーと前記ホログラムミラーとの間に配置される、請求項1~5のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 表示面の中心からの主光線の光路に関して、前記ホログラムミラー及び前記瞳位置間の距離は、前記ホログラムミラー及び前記線形回折素子間の距離以である、請求項6に記載の虚像表示装置。
  8. 前記ホログラムミラーのホログラム層は、前記軸外し系の軸外し面において、前記ホログラム層に対する入射側の光軸よりも前記ホログラム層に対する射出側の光軸に近い方向に向く、請求項1~のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記ホログラムミラーは、曲面式の原点が前記ホログラムミラーの有効領域よりも前記光学素子側にシフトした形状を有する、請求項1~のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  10. 前記表示素子に表示される画像は、前記光学素子、前記反射ミラー、及び前記ホログラムミラーによって形成される歪みを相殺する歪みを有する、請求項1~のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  11. 前記軸外し系の軸外し面において、前記光学素子と前記反射ミラーとの間に、中間瞳が配置されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  12. 前記光学素子、前記反射ミラー、及び前記ホログラムミラーは、前記軸外し系の軸外し面に直交する方向に関して光学的に対称な形状を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  13. 前記軸外し面に直交する方向は、眼の並ぶ横方向に対応し、前記反射ミラーは、前記横方向に直交する縦方向の縦幅より前記横方向の横幅が大きい、請求項12に記載の虚像表示装置。
  14. 前記光学素子は、前記軸外し面に直交する横方向と、前記横方向に直交する縦方向とに対して直交する正面方向に関して、前記反射ミラーと前記表示素子とに挟まれて配置されている、請求項1~13のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  15. 表示素子から射出された画像光を通過させる光学素子と、
    前記光学素子から射出された前記画像光を反射する反射ミラーと、
    前記反射ミラーから射出された前記画像光を瞳位置に向けて反射するシースルータイプのホログラムミラーと、
    前記表示素子から前記ホログラムミラーまでの光路上に配置される透過型の線形回折素子を備え、
    前記光学素子、前記反射ミラー、及び前記ホログラムミラーは、軸外し系を形成するように配置され、
    前記線形回折素子は、前記軸外し系の軸外し面において、前記ホログラムミラーにより発生する波長分散を補償
    前記線形回折素子と前記ホログラムミラーとの間に、中間像が形成され、前記中間像は、前記ホログラムミラーよりも前記線形回折素子の近くに形成される、導光装置。
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