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JP7354579B2 - 画像形成装置及び電磁アクチュエータ駆動方法 - Google Patents

画像形成装置及び電磁アクチュエータ駆動方法 Download PDF

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JP7354579B2 JP2019090886A JP2019090886A JP7354579B2 JP 7354579 B2 JP7354579 B2 JP 7354579B2 JP 2019090886 A JP2019090886 A JP 2019090886A JP 2019090886 A JP2019090886 A JP 2019090886A JP 7354579 B2 JP7354579 B2 JP 7354579B2
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Description

本発明は、画像形成装置及び電磁アクチュエータ駆動方法に関する。
プリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置等の画像形成装置においては、アクチュエータが複数用いられている。例えば、記録媒体を搬送する搬送手段や、画像形成材(トナー)を供給するためのトナー供給手段、及び画像形成部に含まれる回転体の駆動源等においてモータ、クラッチ、ソレノイド等のコイルの電磁力を動力とする電磁アクチュエータが利用されている。
従来の画像形成装置において、電磁アクチュエータの駆動を制御する駆動制御回路に、電磁アクチュエータの動作が正しくなされているか否かを検査する電磁アクチュエータ検査装置を備えるものが開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、特許文献1に開示されているような電磁アクチュエータ検査装置において、電磁アクチュエータの動作停止時に生ずる回生電流の減衰を促進させて当該電磁アクチュエータが完全に停止する時期を早めるために、ツェナーダイオードを利用することがある。
このような電磁アクチュエータ検査装置においてツェナーダイオードが故障したときには、その故障状態の詳細な把握ができず、故障状態から正常状態に戻すまでダウンタイムが長期化する。その結果、電磁アクチュエータ検査装置を備える画像形成装置のダウンタイムが長期化する、という課題があった。
本発明は、回路構成部品の故障状態をより詳細に把握できるようにする電磁アクチュエータ駆動回路を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、可動部分を電磁アクチュエータで動作させて画像形成するとともに、当該電磁アクチュエータの駆動時に生じた回生電流を減衰させる回生電流減衰素子の状態を当該回生電流減衰素子に係るツェナー電圧に基づいて判定する電磁アクチュエータ駆動部を備える画像形成装置に関し、前記電磁アクチュエータ駆動部は、電磁アクチュエータを駆動する駆動手段と、前記駆動手段にPWM信号を出力して前記電磁アクチュエータをPWM駆動させるPWM駆動制御手段と、前記電磁アクチュエータの駆動時に生じた回生電流を減衰させる回生電流減衰素子に係るツェナー電圧をクランプした状態で検知するツェナー電圧検知手段と、前記ツェナー電圧に基づいて前記回生電流減衰素子における状態を判定する状態判定手段と、判定された前記回生電流減衰素子の状態を外部に報知する報知手段と、を備え、前記ツェナー電圧検知手段は、前記電磁アクチュエータのPWM駆動におけるオフのタイミングにおいて発生する前記ツェナー電圧を検出し、 前記状態判定手段が前記電磁アクチュエータのPWM駆動におけるオフのタイミングにおいて発生する回生電流による前記ツェナー電圧を第一閾値と比較した結果、当該ツェナー電圧が当該第一閾値以下であるときは前記回生電流減衰素子の状態をショート故障状態と判定して、前記報知手段が外部のメンテナンス要因に対し前記回生電流減衰素子の異常を通知する報知信号を発出し、又は、前記状態判定手段が前記電磁アクチュエータのPWM駆動におけるオフのタイミングにおいて発生する回生電流による前記ツェナー電圧を第一閾値と比較した結果、当該ツェナー電圧が当該第一閾値より大きいときは、当該ツェナー電圧を当該第一閾値よりも大きい第二閾値と比較し、その結果、当該ツェナー電圧が前記第二閾値以下であるときは、前記回生電流減衰素子の状態を正常と判定し、又は、前記状態判定手段が前記電磁アクチュエータのPWM駆動におけるオフのタイミングにおいて発生する回生電流による前記ツェナー電圧を第一閾値と比較した結果、当該ツェナー電圧が当該第一閾値より大きいときは、前記第二閾値と比較し、その結果、当該ツェナー電圧が前記第二閾値よりも大きいときは、前記回生電流減衰素子の状態をオープン故障状態と判定して、前記報知手段が前記電磁アクチュエータ駆動部を含む画像形成装置の動作を停止させる動作停止信号を発出する、ことを特徴とする。
本発明によれば、回路構成部品の故障状態をより詳細に把握できるようになる。
本発明に係る電磁アクチュエータ駆動回路の実施形態を示す回路図。 上記実施形態に係る回路の動作の例を示す図。 上記実施形態に係る回路の動作の別の例を示す図。 本実施形態に係るアクチュエータ制御回路の機能構成を示す機能ブロック図。 本発明に係る電磁アクチュエータ駆動方法の実施形態を示すフローチャート。 上記アクチュエータ制御回路で生ずる回生電流を例示するグラフ。 本発明に係る画像形成装置の実施形態の構成例を示す図。 上記実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を例示する図。
以下、本発明に係る電磁アクチュエータ駆動回路と電磁アクチュエータ駆動方法及び画像形成装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置の実施形態]
まず、画像形成装置の実施形態について説明する。図7は、MFP(Multi Function Peripheral)1の構成例を示す図である。MFP1は、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な画像形成装置の実施形態に相当する。MFP1は、原稿台2、画像読取部5、シート供給部4、画像形成部6を有する。
シート供給部4は、シート状の記録媒体である用紙110をMFP1の本体内に供給する。シート供給部4は、サイズの異なる用紙110をそれぞれ収容するカセット4a、カセット4bを有する。搬送路4cは、カセット4a、カセット4bに収容された用紙110を画像形成部6まで搬送するための搬送ローラを有する。なお、用紙110を載置する手差しトレイ4dと、手差しトレイ4dに載置された用紙110を画像形成部6まで搬送する搬送路とを、シート供給部4に含めてもよい。
搬送路4cは、複数のローラ部47を含む。ローラ部47は、それぞれ2つ以上のローラにより構成されるローラ対もしくはローラ群であり、ローラ同士で用紙110を挟んで把持し、搬送する。これに限らず、ガイドレールの板部材と、この板部材と当接する1つのローラとで用紙110を挟み、ローラの回転方向に従い用紙110を搬送する構成であってもよい。
レジストローラ部49は、用紙110上の正規位置に画像を形成するための搬送タイミングを制御するローラ対である。
原稿台2は、原稿を画像読取部5のガラス板とで挟んで押圧する部材であり、画像読取部5に対して開放位置および閉止位置との間で回動動作する。
画像読取部5は、原稿を読み取って画像データに変換する。画像読取部5は、走査光学系5cと、結像レンズ5dと、撮像部5eとを有する。走査光学系5cは、光源およびミラー部材を搭載した第一キャリッジ5a、ミラー部材を搭載した第二キャリッジ5bを有する。ガラス板上に載置される原稿は、第一キャリッジ5aに搭載された光源によって光が照射され、この照射光を反射する。原稿からの反射光は、第一および第二キャリッジ5a、5bに搭載されたミラー部材により屈折し、結像レンズ5dで結像して撮像部5eで読み取られる。
画像形成部6は、シート供給部4から供給される用紙110の面に画像を形成する。画像形成部6は、露光装置6aを有し、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色ごとに感光体ドラム6b、現像装置6cを有する。これに加え、画像形成部6は、転写ベルト6d、定着装置6eを有する。複写処理の場合、露光装置6aは、撮像部5eで読み取られた画像に基づいて感光体ドラム6bを露光し、読取画像の潜像を感光体ドラム6bに形成する。現像装置6cは、感光体ドラム6bにトナーを供給して現像する。感光体ドラム6bに現像されたトナー画像は、転写ベルト6dに一次転写される。転写ベルト6dは、矢印方向に回動して、一次転写されたトナー画像をポイントPまで搬送する。その後転写ベルト6dは、シート供給部4から供給された用紙110に対し、ポイントPにてトナー画像を二次転写する。画像が転写された用紙110は、定着装置6eまで搬送される。定着装置6eは、用紙110を加熱して用紙110上に転写されたトナーを定着させる。このように画像形成された用紙110は、トレイ7まで搬送されて、MFP1の外側に排出される。
[MFP1のハードウェア構成]
次に、MFP1のハードウェア構成の概要について図8を用いて説明する。MFP1は、CPU101、ROM102、RAM103、HDD104、コントローラ105、通信I/F106、検出IO部107、記録媒体I/F109を備え、それぞれバスにより接続されている。
CPU101は、HDD104やROM102等の記憶装置からプログラムやデータをRAM103上に読み出して処理を実行することで、MFP1が備える各機能を実現する演算装置である。
HDD104は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、MFP1全体を制御するプログラムや画像形成条件等のデータがある。
コントローラ105は、MFP1の画像形成部、用紙110を搬送する搬送部等に接続され、これらの制御を行う。コントローラ105は、後述するアクチュエータ制御回路10に対して、搬送部等の可動部分を駆動させる電磁アクチュエータの動作タイミングを制御する信号を通知する。また、コントローラ105は、後述するアクチュエータ制御回路10からの発出信号に応じて、搬送部等の動作を制御する。
通信I/F106は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続される通信機能を有する周辺機器とMFP1とのインタフェースである。
検出IO部107は、検出センサ108とのインタフェースであり、検出センサ108から出力される値を取得する。検出センサ108は、画像が形成される用紙110の厚さや、搬送タイミングなどを検出するために、搬送手段に用いられる。また、検出センサ108として、例えば、後述するアクチュエータ制御回路10から報知される信号を検出する構成が適用されてもよい。
記録媒体I/F109は、用紙110とのインタフェースである。MFP1は記録媒体I/F109を介して、用紙110の読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。用紙110にはフレキシブルディスク、CD、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD Memory Card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等がある。
[電磁アクチュエータ駆動回路の実施形態]
次に、本発明に係る電磁アクチュエータ駆動回路の実施形態であるアクチュエータ制御回路10について図1から図3を用いて説明する。アクチュエータ制御回路10は、ASIC(Application Specific Intergrated Circuit)11と、ASIC11からの駆動信号によってアクチュエータ12を動作させるスイッチとなるトランジスタQ1と、トランジスタQ1のON/OFFを制御する制御回路を構成する回路素子と、を有している。アクチュエータ制御回路10は,MFP1に搭載される電磁アクチュエータ駆動部に相当する。
ASIC11は、MFP1が備えるコントローラ105からの制御信号に基づいて、出力端子(OUT)から駆動信号を出力する。ASICが出力する駆動信号は、例えばPWM信号である。
トランジスタQ1は、ASIC11から出力されるPWM信号に基づいて、ON・OFFの動作をする。トランジスタQ1がONになるときは、図2に示すように、アクチュエータ12には、+24Vの電源から動作電流が流れる。アクチュエータ12は、駆動コイルを有する電磁アクチュエータであって、動作電流がアクチュエータ12の動作コイルに流れることで生ずる電磁気力を利用し、MFP1の各種駆動部分を駆動させる。したがって、トランジスタQ1は駆動手段を構成する。
ASIC11からトランジスタQ1に対して出力される信号がOFF信号になったとき、アクチュエータ12に動作電流は流れなくなるので、各種駆動部分は停止する。ただし、図3に例示するように、トランジスタQ1がONからOFFになった直後には、アクチュエータ12において回生電流が生じ、この回生電流が図3に例示する経路に流れる間(回生電流が消滅するまで)は、アクチュエータ12の動作が完全に停止しない。したがって、回生電流はなるべく早く消滅することが望ましい。そこで、アクチュエータ制御回路10は、アクチュエータ12で生じた回生電流が消費するためにツェナーダイオードZD1を備えている。ツェナーダイオードZD1は、回生電流減衰素子に相当する。
アクチュエータ制御回路10は、ASIC11が、回生電流が生じている間の、トランジスタQ1のコレクタとアクチュエータ12の接点電圧を、第三抵抗R3と第四抵抗R4で分圧した電圧をツェナー電圧Vxとして、IN端子において検出するように構成されている。このツェナー電圧Vxの値は、ツェナーダイオードZD1の状態によって異なる値になる。本実施形態においてツェナーダイオードZD1の状態とは、ツェナーダイオードZD1が「オープン故障状態」「ショート故障状態」「正常」のいずれである。
なお、ツェナーダイオードZD1がオープン故障しているときには、トランジスタQ1のコレクタに過電圧である逆起電圧が印加される状態になる。この逆起電圧がIN端子に印加されるとASIC11が破壊される可能性がある。これを防止するために、IN端子を第二ダイオードD2によってクランプするように構成されている。
[ASIC11の機能ブロック]
次に、アクチュエータ制御回路10の動作を制御する制御部に相当するASIC11の機能ブロックについて説明する。図4に示すように、ASIC11は、駆動制御部111と、ツェナー電圧検知部112と、電圧値比較部113と、比較結果発出部114と、を有している。
駆動制御部111は、コントローラ105からの制御信号に基づいてPWM信号を生成し、出力端子(OUT)を介してトランジスタQ1のベース端子に出力する。すでに説明したとおり、このPWM信号に基づいてトランジスタQ1が「ON」になり、アクチュエータ12の駆動コイルに駆動電流が流れ、アクチュエータ12が動作する。駆動制御部111は、駆動手段であるトランジスタQ1をPWM駆動するPWM駆動制御手段を構成する。
ツェナー電圧検知部112は、駆動制御部111において生成されるPWM信号に基づいて、トランジスタQ1がOFFになったタイミング後に生ずるツェナー電圧Vxを検知する。ツェナー電圧検知部112は、検知したツェナー電圧Vxをデジタル変換した値を電圧値比較部113に通知する。ツェナー電圧検知部112は、ツェナー電圧検知手段を構成する。
電圧値比較部113は、ツェナー電圧検知部112から通知される値を、予め設定されている閾値と比較し、その比較結果を比較結果発出部114に通知する。電圧値比較部113は、状態判定手段を構成する。
比較結果発出部114は、電圧値比較部113から通知された比較結果に基づいて、コントローラ105に比較結果に応じた制御信号を発出する。比較結果発出部114から発出される制御信号は、例えば、アクチュエータ制御回路10に含まれる構成物の一つであるツェナーダイオードZD1の故障状態をメンテナンス要員に通知する動作を実行させるもの等である。比較結果発出部114は、報知手段を構成する。
[電磁アクチュエータ駆動方法の実施形態]
次に、本発明に係る電磁アクチュエータ駆動方法の実施形態について説明する。図5は、電磁アクチュエータ駆動方法の流れを例示するフローチャートである。アクチュエータ12に対する動作制御信号がONからOFFに切り替わったとき(S501)、その後生ずる回生電流によるツェナー電圧Vxをツェナー電圧検知部112によって検出する(S502)。
次に、電圧値比較部113において、ツェナー電圧Vxを予め設定している閾値と比較する。この比較処理の概要について、図6も参照しながら説明する。図6は、回生電流によって生ずるツェナー電圧Vxを例示している。図6に示すように、トランジスタQ1がONの間は、ツェナー電圧Vxが低レベルになっている。
トランジスタQ1がOFFになった瞬間(Toff)から回生電流が生ずるので、これによって、ツェナー電圧Vxも値に上昇する。回生電流はツェナーダイオードZD1で消費されるまでの間(時間T1)で発生し、その後消滅して行くので、それに伴ってツェナー電圧Vxの値も下がる。
そこでまず、回生電流発生中(時間T1)におけるツェナー電圧Vxの値が、第一閾値Th1以下であるか否かを判定する(S503)。ツェナー電圧Vxが第一閾値Th1以下の値であれば、ツェナーダイオードZD1はショート故障であると判定する。ショート故障の場合には、回生電流の経路が遮断されないので、逆起電圧が発生しないが、回生電流の減衰時間が長くなる。したがって、アクチュエータ12が完全に停止するタイミングが遅れることになる。
すなわち、駆動制御部111において、アクチュエータ12に動作を停止させるように制御をしてから、アクチュエータ12の動作が完全に停止するための時間が長くなる。その間、アクチュエータ12によって動作が制御される構成は、本来は停止するタイミングで停止せずに動作し続ける状態になる。そうすると、MFP1において用紙110が搬送経路の途中で異常停止することで生ずる用紙詰まり(ジャム)などの発生確率が高まる。
そこで、ツェナー電圧Vxが第一閾値Th1以下であれば(S503/YES)、比較結果発出部114はコントローラ105に対して、メンテナンス要員に異常を通知する報知信号を発出する(S504)。
ツェナー電圧Vxが第一閾値Th1以下の値でなければ(S503/NO)、次に、ツェナー電圧Vxが第二閾値Th2以上の値であるか否かを判定する(S505)。ここで、ツェナー電圧Vxが第二閾値Th2以上でなければ(S505/NO)、ツェナーダイオードZD1は正常であるから処理を終了する。
ツェナー電圧Vxが第二閾値Th2以上であれば(S505/NO)、ツェナーダイオードZD1はオープン故障であると判定する。オープン故障の場合には、回生電流が流れる経路が遮断されてしまうため、逆起電圧が発生しツェナー電圧Vxの値も高くなる。この逆起電圧による過電圧がトランジスタQ1に印加される状態になる。過電圧が印加されると、トランジスタQ1が破壊される恐れがあるので、即断処理としてMFP1全体を停止させるための動作停止信号を発出する(S506)。
上記にて説明をした第一閾値Th1は、例えば2[V]である。また、第二閾値Th2は、例えば3[V]である。したがって、ツェナー電圧Vxの値が2[V]以下であれば、報知信号を発出し、ツェナー電圧Vxの値が3[以上]であれば、MFP1の動作を停止させる動作停止信号を発出する。そして、ツェナー電圧Vxの値が、2[V]よりも高く~3[V]未満であれば、特段の処理を行わないようにする。
なお、第一閾値Th1、第二閾値Th2は、上記に例示した値に限定されるものではなく、ツェナーダイオードZD1が正常か、ショート故障か、オープン故障か、のいずれの状態であるかの判定に用いることができればよい。
以上のように、本実施形態に係るアクチュエータ制御回路10において実行される電磁アクチュエータ駆動方法によれば、回生電流が発生している期間中の所定の電圧(ツェナー電圧Vx)を検出して、これを複数の閾値で判定して、故障モードを特定する。すなわち、ツェナーダイオードZD1を用いた回路構成において、回生電流期間中のドライバの出力電圧に対して、複数の閾値を設けて故障モードを判定し、故障モードによってマシン(MFP1)への対応を変える。
したがって、本実施形態に係るアクチュエータ制御回路10は、ツェナーダイオードZD1の故障モードに応じて、MFP1に対する対応を指定する信号を変える。故障モードによっては、通常の機能で使用を継続することもできる場合があるので、その場合では、エラーを通知するだけでMFP1の動作は継続させ、マシンダウンタイムを低減させる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :MFP
10 :アクチュエータ制御回路
11 :ASIC
12 :アクチュエータ
47 :ローラ部
49 :レジストローラ部
101 :CPU
102 :ROM
103 :RAM
104 :HDD
105 :コントローラ
106 :通信I/F
107 :検出IO部
108 :検出センサ
109 :記録媒体I/F
110 :用紙
111 :駆動制御部
112 :ツェナー電圧検知部
113 :電圧値比較部
114 :比較結果発出部
ZD1 :ツェナーダイオード
特開2012-014009号公報

Claims (3)

  1. 可動部分を電磁アクチュエータで動作させて画像形成するとともに、当該電磁アクチュエータの駆動時に生じた回生電流を減衰させる回生電流減衰素子の状態を当該回生電流減衰素子に係るツェナー電圧に基づいて判定する電磁アクチュエータ駆動部を備える画像形成装置であって、
    前記電磁アクチュエータ駆動部は、
    電磁アクチュエータを駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段にPWM信号を出力して前記電磁アクチュエータをPWM駆動させるPWM駆動制御手段と、
    前記電磁アクチュエータの駆動時に生じた回生電流を減衰させる回生電流減衰素子に係るツェナー電圧をクランプした状態で検知するツェナー電圧検知手段と、
    前記ツェナー電圧に基づいて前記回生電流減衰素子における状態を判定する状態判定手段と、
    判定された前記回生電流減衰素子の状態を外部に報知する報知手段と、を備え、
    前記ツェナー電圧検知手段は、前記電磁アクチュエータのPWM駆動におけるオフのタイミングにおいて発生する前記ツェナー電圧を検出し、
    前記状態判定手段が前記電磁アクチュエータのPWM駆動におけるオフのタイミングにおいて発生する回生電流による前記ツェナー電圧を第一閾値と比較した結果、当該ツェナー電圧が当該第一閾値以下であるときは前記回生電流減衰素子の状態をショート故障状態と判定して、前記報知手段が外部のメンテナンス要因に対し前記回生電流減衰素子の異常を通知する報知信号を発出し、
    又は、
    前記状態判定手段が前記電磁アクチュエータのPWM駆動におけるオフのタイミングにおいて発生する回生電流による前記ツェナー電圧を第一閾値と比較した結果、当該ツェナー電圧が当該第一閾値より大きいときは、当該ツェナー電圧を当該第一閾値よりも大きい第二閾値と比較し、その結果、当該ツェナー電圧が前記第二閾値以下であるときは、前記回生電流減衰素子の状態を正常と判定し、
    又は、
    前記状態判定手段が前記電磁アクチュエータのPWM駆動におけるオフのタイミングにおいて発生する回生電流による前記ツェナー電圧を第一閾値と比較した結果、当該ツェナー電圧が当該第一閾値より大きいときは、前記第二閾値と比較し、その結果、当該ツェナー電圧が前記第二閾値よりも大きいときは、前記回生電流減衰素子の状態をオープン故障状態と判定して、前記報知手段が前記電磁アクチュエータ駆動部を含む画像形成装置の動作を停止させる動作停止信号を発出する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記駆動手段は、前記電磁アクチュエータに接続されているトランジスタであり、
    前記PWM駆動制御手段は、前記トランジスタのベースに前記PWM信号を出力して当該トランジスタをオン/オフ動作させて前記電磁アクチュエータをPWM駆動させ、
    前記ツェナー電圧検知手段は、前記トランジスタと前記電磁アクチュエータの接点電圧を分圧した電圧を検出する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 可動部分を電磁アクチュエータで動作させて画像形成するとともに、当該電磁アクチュエータの駆動時に生じた回生電流を減衰させる回生電流減衰素子の状態を当該回生電流減衰素子に係るツェナー電圧に基づいて判定する電磁アクチュエータ駆動部を備える画像形成装置において実行される電磁アクチュエータ駆動方法であって、
    前記電磁アクチュエータ駆動部が、電磁アクチュエータを駆動するとき、PWM信号を出力して当該電磁アクチュエータをPWM駆動させて、
    当該電磁アクチュエータのPWM駆動時におけるオフのタイミングにおいて発生する回生電流による前記ツェナー電圧をクランプした状態で検知して、
    当該検知されたツェナー電圧を第一閾値と比較し、
    当該ツェナー電圧が前記第一閾値以下であるときは前記回生電流減衰素子の状態をショート故障状態であると判定して、
    外部のメンテナンス要因に対し前記回生電流減衰素子の異常を通知する報知信号を発出し、
    又は、
    当該検知されたツェナー電圧を前記第一閾値と比較し、
    当該ツェナー電圧が前記第一閾値より大きいときは、当該ツェナー電圧を当該第一閾値よりも大きい第二閾値と比較し、
    当該ツェナー電圧が前記第二閾値以下であるときは前記回生電流減衰素子の状態を正常と判定し、
    又は、
    当該検知されたツェナー電圧を第一閾値と比較し、
    当該ツェナー電圧が前記第一閾値より大きいときは、当該ツェナー電圧を前記第二閾値と比較し、
    当該ツェナー電圧が前記第二閾値よりも大きいとき前記回生電流減衰素子の状態をオープン故障状態と判定して、
    前記電磁アクチュエータ駆動部を含む前記画像形成装置の動作を停止させる動作停止信号を発出する、
    ことを特徴とする電磁アクチュエータ駆動方法。
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