JP7345461B2 - 耐熱性を有する油性菓子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
室温で固体の糖質であって、加熱により融液状となっている糖質を、油性菓子の全重量に対して0.5重量%以上~50重量%未満となるように油性菓子生地と混合して混合生地を得る工程を含む、方法。
[2]融液状の糖質が、溶媒の不在下で、糖質のみを加熱することで調製される、[1]に記載の方法。
[3]更に、混合生地を得る工程の後に、混合生地を成形及びエージングする工程を含む、[1]又は[2]に記載の方法。
[4]エージングを24℃以上で行う、[3]に記載の方法。
[5]融液状の糖質と混合する時の油性菓子生地の温度が30℃~65℃である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の方法。
[6]油性菓子生地と混合する時の融液状の糖質の温度が60℃以上200℃未満である、[1]~[5]のいずれか一つに記載の方法。
[7]融液状の糖質が、キシリトール、ソルビトール、フルクトース、エリスリトールのいずれか1種、又は前記糖質を2種以上組み合わせたものである、[1]~[7]のいずれか一つに記載の方法。
[8]融液状の糖質と混合する前の油性菓子生地に含まれる油分が40重量%以下である、[1]~[7]のいずれか一つに記載の方法。
[9]融液状の糖質が、油性菓子の全重量に対して2重量%~20重量%となるように油性菓子生地と混合される、[1]~[8]のいずれかに記載の方法。
[10]油性菓子生地に融液状の糖質の種結晶が配合されている、[1]~[8]のいずれか一つに記載の方法。
[11]融液状の糖質が、油性菓子の全重量に対して0.5重量%~20重量%となるように油性菓子生地と混合される、[10]に記載の方法。
[12]混合生地を得る工程において、混合生地が、せん断作用を与えながら融液状の糖質と油性菓子生地とを混合することにより得られる、[1]~[8]のいずれか一つに記載の方法。
[13]融液状の糖質が、油性菓子の全重量に対して1重量%~20重量%となるように油性菓子生地と混合される、[12]に記載の方法。
[14]融液状の糖質を混合する前の油性菓子生地に含まれる油分が40重量%以下である、[12]又は[13]に記載の方法。
[15][1]~[14]のいずれか一つに記載の方法により得られる、油性菓子。
[16]室温で固体の糖質であって、加熱により融液状となっている糖質を油性菓子生地に添加することにより、油性菓子の耐熱性を向上させる方法。
[17]融液状の糖質を添加する前の油性菓子生地が流動状態にある、[16]に記載の方法。
[18]室温で固体の糖質であって、加熱により融液状となっている糖質を有効成分として含む、油性菓子に対する耐熱性付与剤。
[19]更に、当該融液状の糖質の種結晶を有効成分として含む、[18]に記載の耐熱性付与剤。
本発明において「油性菓子」とは、油性原料によってその物性特性が支配されている菓子をいう。油性菓子として、具体的にはチョコレートやナッツクリーム、好ましくはチョコレートが挙げられる。「チョコレート」とは、規格上のチョコレートに限定されるものではなく、日本国公正取引委員会が認定したルールである「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」に定めるチョコレート、準チョコレートを含むものとする。
測定機器:FUDOHレオメーターRTC-3010D-CW
プランジャー:直径15mmの円筒状のプランジャー(プラスチック素材)
プランジャーの進入速度:2cm/分
プランジャーの進入深度:3mm
本発明の油性菓子に配合される「融液状」の糖質とは、固体状の糖質を、水分を添加せずに加熱して融解することによって得られる糖質をいう。本発明の効果を奏する限り、水以外の溶媒やその他の成分を加熱時に添加してもよいが、溶媒の不在下で、糖質のみを加熱することが好ましい。加熱温度は糖質の融点以上であればよい。しかしながら、融液の温度が高い方が結晶を完全に融解することができ、かつ、製造途中での結晶析出を防ぐことができるため、加熱温度は高い方が好ましい。融液状の糖質は、融液状態を維持している限り、配合される前に冷却されていてもよい。加熱して融液状となった糖質を冷却することにより、糖質の粘性が上がり、油性菓子と混合分散しやすくなるという利点もある。
本発明における「融液状の糖質を調製する工程」は、通常、固体状の糖質を、水分を添加せずに加熱して融解する工程である。融解するための加熱温度、加熱時間、加熱手段は、用いる糖質の融点等に応じて当業者が適宜選択できる。例えば、キシリトールを用いる場合、結晶キシリトールを結晶融解装置に投入して、110℃で結晶が融解するまで撹拌することによって、融液状のキシリトールを調製することができる。また、ソルビトールを用いる場合、結晶ソルビトールを120℃にて同様に操作することにより融液状のソルビトールを調製することができる。
本混合工程では、前記した調製工程によって得られた「融液状の糖質」と、流動状態の「油性菓子生地」とを混合して混合生地を調製する。本混合工程において、融液状の糖質は親水性であるにも関わらず、油系である油性菓子生地と均一に混合することが可能である。ここで、「油性菓子生地」とは、本発明の「油性菓子」を構成する原料のうち、「融液状の糖質」を含まずに構成され、油性原料によってその物性特性が支配されているものをいう。「油性菓子生地」は、融液状の糖質を除いた油性菓子の原料が、焙炒、摩砕、混合、微細化、精練、調温等の工程によって予め均一な状態に調製されたものが好ましい。なお、本明細書の全体において、単に「油性菓子生地」と記載した場合は、融液状の糖質が含まれないものを示す。また、融液状の糖質と油性菓子生地を混合した後(及び、更に必要に応じて油脂結晶安定化剤を添加した後)に得られるものを「混合生地」という。
本成形・エージング工程は、前記混合工程によって得られた混合生地を成形及びエージングする工程である。本工程成形・エージングは、混合生地を成形する工程を含む。前記成形工程の手段は特に限定されず、従来から用いられている装置を用いることができる。例えば、モールド成形機、すりこみ成形機、バー成形機、押出し成形機、エンローバー、シート成形機等が挙げられる。
別の実施形態において、混合生地を得る工程は、エージング時間短縮の観点から、室温で固体の糖質であって、加熱により融液状となっている糖質と、その種結晶が配合された油性菓子生地とが混合されてもよい。メカニズムの詳細は不明であるが、融液状の糖質の種結晶を配合して得られる油性菓子は、同じ糖質について「結晶糖質」のみが配合された油性菓子よりも、少なくとも5℃以上高い耐熱性を有している。特に、製造工程において、糖質としてキシリトール融液を0.9重量%~5重量%、種結晶としてキシリトール結晶粉末を0.8重量%~2重量%配合された油性菓子は、45℃で1時間以上静置された後においても変形しないという著しく高い耐熱性を有している。本発明の油性菓子は、高温で静置されても形状が変化しない一方で、口中では従来のチョコレートと変わらない口どけ、食感、風味を有している。
本明細書において、「種結晶」とは、「融液状の糖質」と同じ糖質を含有する結晶をいう。例えば、融液状の糖質がキシリトールである場合、油性菓子に配合される種結晶としてもキシリトールが使用されることになる。本発明の油性菓子に配合される「種結晶」は、原料として配合する時に粉末状態であることが好ましい。粉末状の種結晶が本発明の油性菓子に配合されることにより、製造工程において耐熱性が発現するまでに必要なエージング時間が短縮される。
本混合工程では、前記した調製工程によって得られた「融液状の糖質」と、流動状態の「種結晶が配合された油性菓子生地」とを混合して混合生地を調製する。本混合工程において、融液状の糖質は親水性であるにも関わらず、油系である油性菓子生地と均一に混合することが可能である。ここで、「油性菓子生地」とは、本発明の「油性菓子」を構成する原料のうち、「融液状の糖質」を含まずに構成され、油性原料によってその物性特性が支配されているものをいう。「種結晶が配合された油性菓子生地」は、融液状の糖質を除いた油性菓子の原料であって、種結晶を含む原料が、焙炒、摩砕、混合、微細化、精練、調温等の工程によって予め均一な状態に調製されたものが好ましい。なお、混合生地を得る工程において種結晶が油性菓子生地に配合される態様に関して、単に「油性菓子生地」と記載した場合は、融液状の糖質及びその種結晶が含まれないものを示す。また、融液状の糖質とその種結晶が配合された油性菓子生地を混合した後(及び、更に必要に応じて油脂結晶安定化剤を添加した後)に得られるものを「混合生地」という。
更に別の実施形態において、混合生地を得る工程は、エージング時間短縮の観点から、室温で固体の糖質であって、加熱により融液状となっている糖質を、油性菓子の全重量に対して1重量%~50重量%未満となるように油性菓子生地に添加し、せん断作用を与えながら混合されてもよい。メカニズムの詳細は不明であるが、せん断作用を与えながら混合することで得られる油性菓子は、同じ糖質について「結晶糖質」のみで配合された油性菓子よりも、少なくとも5℃以上高い耐熱性を有している。特に、糖質としてキシリトール融液を油性菓子中に2重量%~10重量%配合された油性菓子は、45℃で1時間以上静置された後においても変形しないという著しく高い耐熱性を有している。本発明の油性菓子は、高温で静置されても形状が変化しない一方で、口中では従来のチョコレートと変わらない口どけ、食感、風味を有している。
本混合工程における諸条件等は、特に断らない限り、上述した種結晶が配合されない場合のものと同様である。
製造工程において糖質として油性菓子中に融液状の糖質を1重量%~20重量%配合された油性菓子は、融液状の糖質が配合されていない油性菓子が30℃で1時間静置された場合は静置前の形状を維持できないのに対して、30℃をはるかに超える35℃以上でも形状を維持し、なおかつ持ち上げることができる程度の硬さを有する程度まで耐熱性を向上させることができる。融液状の糖質を添加する前の油性菓子生地は流動状態にあることが好ましい。流動状態に必要な温度等については上述したとおりである。
以下の例において、エージングされた後の油性菓子を35℃(一部の実施例では30℃、45℃)環境下で1時間静置した後、指でかるく押して、変形の程度を確認することにより耐熱性を評価した。以下に示した評価結果がCを「耐熱性を有する」、評価結果がBを「高い耐熱性を有する」、評価結果Aを「著しく高い耐熱性を有する」とした。
評価:A … 外観の形状が静置前後で変化しない。指でつまんだ時に油性菓子が指に付着しない。複数回触れても変形しにくい。
評価:B … 外観の形状が静置前後でほぼ維持されている。指でつまんだ時に油性菓子が指に付着しない。複数回触れると、やや変形することがある。
評価:C … 外観の形状が静置前後でほぼ維持されている。バット上に置いた際に衝撃を与えても形状は保っている。指でつまんで持ち上げることが可能であるが、指に油性菓子が付着する。複数回触れると、やや変形することがある。
評価:D … 静置前の形状が保たれていない(崩れている)。指でつまむことができない。
以下の例において、硬度の測定は以下に示す条件で実施した。なお、硬度測定用サンプルは、一辺が約15mmの略立方体形状に成形された油性菓子を一定温度(30℃、35℃、又は45℃)の恒温機に1時間静置した後、取り出した直後のものを用いた。
測定機器:FUDOHレオメーターRTC-3010D-CW
プランジャー:直径15mmの円筒状のプランジャー(プラスチック素材)
プランジャーの進入速度:2cm/分
プランジャーの進入深度:3mm 上記の条件において、硬度が100gf以上である場合「耐熱性を有する」とした。
以下の例において、油性菓子生地、又は成形前の混合生地の粘度の測定は、B型粘度計を用い、40℃で、ローターNo.6を用いて、回転速度が4rpmの条件で実施した。
(1)ソルビトール結晶粉末を120℃まで加熱して、ソルビトールを融解させたソルビトール融液を調製した。
(2)カカオマス20重量部、ココアバター17.5重量部、全粉乳20重量部、乳化剤(レシチン)0.5重量部、香料0.1重量部、砂糖42重量部を常法により混合、粉砕及びコンチングして油性菓子生地1を調製した。流動状態(50℃)である前記油性菓子生地1を95重量部に対して、前記(1)で調製したソルビトール融液を90℃まで冷却した後に5重量部となるように添加して、おだやかに混合した。前記混合時の生地に含まれる油分は33重量%であった。ソルビトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外して油性菓子を得た。得られた油性菓子を、25℃で20日間エージングした。
実施例1-1(2)において、油性菓子生地1を90重量部に対して、ソルビトール融液を10重量部となるように添加混合する以外は、実施例1-1と同様の手順で油性菓子を調製した。得られた油性菓子を25℃で20日間エージングした後、同様に耐熱性を評価したところ、35℃における高い耐熱性(評価:B)を有するだけでなく、風味、食感、口どけのいずれも従来のチョコレートと同様に良好であった。風味の中でも甘味については、同一の糖質を用いて従来の製法で製造される油性菓子と同程度であった。
実施例1-1(2)において、油性菓子生地1を80重量部に対して、ソルビトール融液を20重量部となるように添加混合する以外は、実施例1-1と同様の手順で油性菓子を調製した。ただし、油性菓子のエージングは25℃で15日間とした。エージングした後、同様に耐熱性を評価したところ、35℃における高い耐熱性(評価:B)を有するだけでなく、風味、食感、口どけのいずれも従来のチョコレートと同様に良好であった。風味の中でも甘味については、同一の糖質を用いて従来の製法で製造される油性菓子と同程度であった。
実施例1-1(2)において、油性菓子生地1を95重量部に対して、ソルビトール融液を5重量部添加する際に、更にココアバターを添加混合することにより、混合生地中の油分を35重量%となるように調整する以外は、実施例1-1と同様の手順で油性菓子を調製した。得られた油性菓子を25℃で20日間エージングした後、同様に耐熱性を評価したところ、35℃における高い耐熱性(評価:B)を有するだけでなく、風味、食感、口どけのいずれも従来のチョコレートと同様に良好であった。風味の中でも甘味については、同一の糖質を用いて従来の製法で製造される油性菓子と同程度であった。
実施例1-1(2)で調製した油性菓子生地1を50重量部に対して、実施例1-1(1)で調製したソルビトール融液50重量部を90℃まで冷却した後に添加して、おだやかに混合した。混合された生地は、乳化状態がW/O型からO/W型へ変化したため、実施例1-1と同様の手順で油性菓子を成形することができなかった。
実施例1-1(2)で調製した油性菓子生地1を用いて、ソルビトール融液を配合せずに、実施例1-1(3)と同様の手順で油性菓子を調製した。得られた油性菓子を、35℃で1時間静置したところ、静置前の形状が保たれていなかった。(評価:D)。
実施例1-1(2)で調製した油性菓子生地1を95重量部に対して、実施例1-1(1)で使用したソルビトール粉末5重量部を添加して、おだやかに混合した後、実施例1-1(3)と同様の手順で油性菓子を調製した。得られた油性菓子を、35℃で1時間静置したところ、静置前の形状が保たれていなかった。(評価:D)。
(1)キシリトール結晶粉末を110℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(60℃)である前記油性菓子生地1を95重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を90℃まで冷却した後、5重量部となるように添加して、おだやかに混合した。前記混合時の生地に含まれる油分は33重量%であった。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃で14日間エージングした。
実施例2-1(2)において、油性菓子生地1を90重量部に対して、キシリトール融液を10重量部となるように添加混合する以外は、実施例2-1と同様の手順で油性菓子を調製した。ただし、キシリトール融液と油性菓子生地を均一に混合することは可能だったが、一般的な充填機を用いた型への充填作業を行うことは困難であった。なお、油性菓子のエージングは25℃で1日間とした。エージングした後、同様に耐熱性を評価したところ、35℃における著しく高い耐熱性(評価:A)を有するだけでなく、風味、食感、口どけのいずれも従来のチョコレートと同様に良好であった。風味の中でも甘味については、同一の糖質を用いて従来の製法で製造される油性菓子と同程度であった。
実施例2-1(2)において、油性菓子生地1を95重量部に対して、キシリトール融液を5重量部添加する際に、更にココアバターを添加混合することにより、混合生地中の油分を35重量%とする以外は、実施例2-1と同様の手順で油性菓子を調製した。ただし、油性菓子のエージングは25℃で14日間とした。成型前の混合生地の粘度を測定したところ、142,500cpsであった。エージングした後、同様に耐熱性を評価したところ、45℃における著しく高い耐熱性(評価:A)を有するだけでなく、風味、食感、口どけのいずれも従来のチョコレートと同様に良好であった。風味の中でも甘味については、同一の糖質を用いて従来の製法で製造される油性菓子と同程度であった。
実施例2-1(2)で調製した油性菓子生地1を95重量部に対して、実施例2-1(1)で使用したキシリトール結晶粉末5重量部を添加して、おだやかに混合した後、実施例2-1(3)と同様の手順で油性菓子を調製した。得られた油性菓子を35℃で1時間静置したところ、静置前の形状が保たれていなかった。(耐熱性評価:D)。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(60℃)である前記油性菓子生地1を95重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を90℃まで冷却した後、5重量部となるように添加して、おだやかに混合した。更に、低融点油脂(基準油脂分析試験法による20℃におけるSFC測定値が42%~45%である市販油脂)を添加することにより、前記混合時の生地に含まれる油分が50重量%となるように調整した。キシリトール融液及び低融点油脂が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃で7日間エージングした。
実施例1-1(2)で調製した油性菓子生地1を用いて、キシリトール融液を配合せずに、実施例3-1(2)で用いたものと同じ低融点油脂を添加することにより油分が50重量%である油性菓子を調製した。得られた油性菓子は、30℃で1時間静置すると、形状を全く維持できずに融解した状態であった(耐熱性評価:D)。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)ココアバター32重量部、全粉乳30.4重量部、乳化剤(レシチン)0.5重量部、香料0.1重量部、砂糖37重量部を常法により混合、粉砕及びコンチングしてホワイトチョコレート生地-を調製した。流動状態(60℃)である前記ホワイトチョコレート生地を99重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を90℃となるまで冷却した後、1重量部となるように添加して、おだやかに混合した。前記混合時の生地に含まれる油分は40重量%であった。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃で5日間エージングした。
(1)フルクトース結晶粉末を110℃まで加熱して、フルクトースを融解させたフルクトース融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(60℃)である前記油性菓子生地1を95重量部に対して、前記(1)で調製したフルクトース融液を90℃となるまで冷却した後、5重量部となるように添加して、おだやかに混合した。前記混合時の生地に含まれる油分は33重量%であった。フルクトース融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃で20日間エージングした。
(1)エリスリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、エリスリトールを融解させたエリスリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(60℃)である前記油性菓子生地1を95重量部に対して、前記(1)で調製したエリスリトール融液を90℃となるまで冷却した後、5重量部となるように添加して、おだやかに混合した。前記混合時の生地に含まれる油分は33重量%であった。エリスリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃で20日間エージングした。
(1)ソルビトール結晶粉末を120℃まで加熱して、ソルビトールを融解させたソルビトール融液を調製した。キシリトール結晶粉末を110℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(60℃)である前記油性菓子生地1を80重量部に対して、前記(1)で調製したソルビトール融液10重量部及びキシリトール融液10重量部を90℃となるまで冷却した後に添加して、おだやかに混合した。ソルビトール融液及びキシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃で15日間エージングした。
特許文献1(特表昭61-502938号)に対応する公告公報(特公平2-31934)に記載された実施例1にしたがって、チョコレート混合物200gに対して2gのグリセリンを加えてヘラでかきまぜたところ、グリセリンを添加した直後に固くなり、混合を継続することが不可能であった。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(46℃)である前記油性菓子生地1を97重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を140℃に調整した後、3重量部となるように添加して、100ml容プラカップ内で軽く混合した後、ホモジナイザー(商品名:ヒスコトロンNS-57S、株式会社マイクロテック・ニチオン製、シャフト形式:NS-20、回転数:1000rpm)を用いて、プラカップの内容物が全体的にシャフトの撹拌部に触れるようにプラカップを動かしながら30秒間撹拌混合した。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を添加して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷蔵庫で20分間静置して冷却固化し、モールドから外した。得られた油性菓子を、13℃~30℃で0日~5日間エージングした。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例4と同様にして油性菓子生地4(ホワイトチョコレート生地)を調製した。流動状態(46℃)である前記油性菓子生地4を97重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を140℃に調整した後、3重量部となるように添加して、100ml容プラカップ内で軽く混合した後、ホモジナイザー(商品名:ヒスコトロンNS-57S、株式会社マイクロテック・ニチオン製、シャフト形式:NS-20、回転数:1000rpm)を用いて、プラカップの内容物が全体的にシャフトの撹拌部に触れるようにプラカップを動かしながら10秒間撹拌混合した。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を添加して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷蔵庫で20分間静置して冷却固化し、モールドから外した。得られた油性菓子を、13℃~30℃で0日~5日間エージングした。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(温度は表7を参照)である前記油性菓子生地1を95重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を特定温度(温度は表7を参照)に調整した後、5重量部となるように添加して、軽く混合した。ただし、試験区10-5については、油性菓子生地1を98重量部に対して、キシリトール融液を2重量部として同様に混合した。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を添加して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化し、モールドから外した。得られた油性菓子を、室温(24℃)で14日間エージングした。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(温度は表8を参照)である前記油性菓子生地1を100重量部~97重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を140℃に調整した後、0重量部~3重量部となるように添加して、100ml容プラカップ内で軽く混合した後、ホモジナイザー(商品名:ヒスコトロンNS-57S、株式会社マイクロテック・ニチオン製、シャフト形式:NS-20、回転数:1000rpm)を用いて、プラカップの内容物が全体的にシャフトの撹拌部に触れるようにプラカップを動かしながら30秒間撹拌混合した。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化し、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃又は28℃で0日~3日間エージングした。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(40℃)である前記油性菓子生地1を98又は97重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を140℃に調整した後、2又は3重量部となるように添加して、100ml容プラカップ内で軽く混合した後、ホモジナイザー(商品名:ヒスコトロンNS-57S、株式会社マイクロテック・ニチオン製、シャフト形式:NS-20、回転数:1000rpm)を用いて、プラカップの内容物が全体的にシャフトの撹拌部に触れるようにプラカップを動かしながら30秒間撹拌混合した。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化し、モールドから外した。得られた油性菓子を、28℃で0日~4日間エージングした。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(温度は表10を参照)である前記油性菓子生地1を95又は97重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を140℃に調整した後、5又は3重量部となるように添加して、軽く混合した後、ミキサー(商品名:ケンミックスKMM770、デロンギ・ジャパン株式会社、撹拌子:ホイッパー)を用いて撹拌混合した(混合条件は表10を参照)。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化し、モールドから外した。得られた油性菓子を、室温(26℃~28℃)でエージングした(エージング時間は表10を参照)。
また、油性菓子生地95重量部に対して90℃に調整された融液状の糖質(キシリトール融液)を5重量部配合して室温(26℃~28℃)で3日~9日間エージングされた油性菓子は、高い耐熱性を有していた(45℃における耐熱性評価:B~A、45℃における硬度:400gf~677gf、40℃における硬度:293gf~567gf)。得られた耐熱性を有する油性菓子は、いずれも食感、風味、口どけが従来のチョコレートと同様によいものであった。風味の中でも甘味については、同一の糖質を用いて従来の製法で製造される油性菓子と同程度であった。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(31℃)である前記油性菓子生地1を95重量部又は97重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を140℃に調整した後、5重量部又は3重量部となるように添加して、軽く混合した後、ミキサー(商品名:ケンミックスKMM770、デロンギ・ジャパン株式会社、撹拌子:ホイッパー)を用いて10分間撹拌混合した。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)試験区14-1、14-2:前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷蔵庫で30分冷却固化し、モールドから外し、室温(26℃~28℃)で5日間エージングした。更に、45℃で2時間、4時間又は24時間静置してエージングした。
試験区14-3:前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化及び脱型は行わず、モールドに充填したまま45℃で24時間静置することによりエージングした。
試験区14-4:前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷蔵庫で30分冷却固化し、モールドから外した後、45℃で2時間、4時間又は24時間静置することによりエージングした。
試験区14-1、14-2:室温でエージングした後のサンプルについて耐熱性を評価した。硬度測定には、室温で5日間エージングした後に45℃で2時間、4時間、24時間エージングしたサンプルを用いた。なお、本試験区では、硬度測定前に45℃で1時間静置する操作は実施せず、エージング直後のサンプルの硬度を測定した。
試験区14-3:エージング後の油性菓子は、指で押しても変形しない程度に固化していた(耐熱性評価:A)。ただし、エージング後のサンプルを30分間冷蔵庫で冷却した後、モールドから外そうとしたところ、外すことができなかったため、硬度測定は実施できなかった。
試験区14-4:45℃でエージングした直後のサンプルを耐熱性評価及び硬度測定に供した。硬度測定は、試験区14-1~2と同様に、エージング直後に実施した。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例1-1と同様にして油性菓子生地1を調製した。流動状態(31℃)である前記油性菓子生地1を95重量部又は97重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を140℃に調整した後、5重量部又は3重量部となるように添加して、軽く混合した後、ミキサー(商品名:ケンミックスKMM770、デロンギ・ジャパン株式会社、撹拌子:ホイッパー)を用いて10分間撹拌混合した。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)試験区15-1、15-2:前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷蔵庫で20分冷却固化し、モールドから外し、室温(26℃~28℃)で6日間エージングした。その後更に35℃で1時間又は24時間静置してエージングした。
試験区15-3:前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化及び脱型は行わず、モールドに充填したまま35℃で24時間静置することによりエージングした。
試験区15-4:前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷蔵庫で30分冷却固化し、モールドから外し、35℃で24時間静置することによりエージングした。
試験区15-1、15-2:室温でエージングした後のサンプルについて耐熱性を評価した。硬度測定には、室温でのエージング後に35℃で1時間又は24時間静置したサンプルを用いた。前記に加えて、前記35℃24時間静置したサンプルを更に常温(26℃~28℃)で72時間静置した後の硬度も測定した。なお、硬度測定は、サンプルを45℃で1時間静置した後に実施した。
試験区15-3:エージング後の油性菓子は、指で押しても変形しない程度に固化していた(耐熱性評価:A)。エージング後に、30分間冷蔵庫で冷却した後、モールドから外して、更に常温(26℃~28℃)で72時間静置したサンプルを、45℃で1時間静置した後、硬度を測定した。
試験区15-4:35℃で24時間エージングした後のサンプルの耐熱性を評価した。硬度測定には、前記サンプルに加えて、35℃24時間静置した後に更に常温(26℃~28℃)で72時間静置したサンプルの硬度も測定した。なお、硬度測定には、45℃で1時間静置した後のサンプルを用いた。
(1)ソルビトール結晶粉末を120℃まで加熱して、ソルビトールを融解させたソルビトール融液を調製した。
(2)カカオマス20重量部、ココアバター17.5重量部、全粉乳20重量部、乳化剤(レシチン)0.5重量部、香料0.1重量部、砂糖41重量部、上記ソルビトール結晶粉末1重量部を種結晶として常法により混合、粉砕及びコンチングして油性菓子生地を調製した。流動状態(50℃)である前記油性菓子生地を99重量部に対して、前記(1)で調製したソルビトール融液を90℃まで冷却した後に1重量部となるように添加して、おだやかに混合した。更にココアバターを添加混合して、前記混合生地中に含まれる油分を35重量%となるように調整した。油分を調整した後の混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外して油性菓子を得た。得られた油性菓子を、25℃で10日間エージングした。
(1)ソルビトール結晶粉末を120℃まで加熱して、ソルビトールを融解させたソルビトール融液を調製した。
(2)実施例16(2)に記載した油性菓子生地配合において、ソルビトール結晶粉末(種結晶)を含まない油性菓子生地を同様の手順で調製した。流動状態(50℃)である前記油性菓子生地を95重量部に対して、前記(1)で調製したソルビトール融液を90℃まで冷却した後に5重量部となるように添加して、おだやかに混合した。前記混合時の生地に含まれる油分は33重量%であった。ソルビトール融液を混合した後の混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外して油性菓子を得た。得られた油性菓子を、25℃でエージングした。
参考例2-1(2)において、油性菓子生地を90重量部に対して、ソルビトール融液を10重量部となるように添加混合する以外は、参考例2-1と同様の手順で油性菓子を調製した。工程(3)において、35℃における高い耐熱性(評価:B)を有する油性菓子を得るまでに必要なエージング時間は20日間であった。ただし、得られた油性菓子は、風味、食感、口どけのいずれも従来のチョコレートと同様に良好であった。風味の中でも甘味については、同一の糖質を用いて従来の製法で製造される油性菓子と同程度であった。
参考例2-1(2)において、油性菓子生地を80重量部に対して、ソルビトール融液を20重量部となるように添加混合する以外は、参考例2-1と同様の手順で油性菓子を調製した。工程(3)において、35℃における高い耐熱性(評価:B)を有する油性菓子を得るまでに必要なエージング時間は15日間であった。ただし、得られた油性菓子は、風味、食感、口どけのいずれも従来のチョコレートと同様に良好であった。風味の中でも甘味については、同一の糖質を用いて従来の製法で製造される油性菓子と同程度であった。
参考例2-1(2)で調製した油性菓子生地を50重量部に対して、実施例16の(1)で調製したソルビトール融液50重量部を90℃まで冷却した後に添加して、おだやかに混合した。混合された生地は、乳化状態がW/O型からO/W型へ変化したため、実施例16と同様の手順で油性菓子を成形することができなかった。
参考例2-1(2)で調製した油性菓子生地を用いて、ソルビトール融液を配合せずに、実施例16と同様の手順で油性菓子を調製した。得られた油性菓子を、35℃で1時間静置したところ、静置前の形状が保たれていなかった。(評価:D)。
参考例2-1(2)で調製した油性菓子生地を95重量部に対して、実施例16の(1)で使用したソルビトール粉末5重量部を添加して、おだやかに混合した後、実施例16と同様の手順で油性菓子を調製した。得られた油性菓子を、35℃で1時間静置したところ、静置前の形状が保たれていなかった。(評価:D)。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)カカオマス20重量部、ココアバター17.5重量部、全粉乳20重量部、乳化剤(レシチン)0.5重量部、香料0.1重量部、砂糖41重量部、キシリトール結晶粉末(種結晶)1重量部を常法により混合、粉砕及びコンチングして油性菓子生地を調製した。流動状態(60℃)である前記油性菓子生地3を99重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を90℃まで冷却した後、1重量部となるように添加しておだやかに混合した。更にココアバターを添加混合して、前記混合生地中に含まれている油分が35重量%となるように調整した。キシリトール融液を混合した後の混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃で5日間エージングした。
(1)キシリトール結晶粉末を110℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)実施例17(2)に記載した油性菓子生地配合において、キシリトール結晶粉末(種結晶)を含まない油性菓子生地を同様の手順で調製した。流動状態(60℃)である前記油性菓子生地を95重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を90℃まで冷却した後、5重量部となるように添加して、おだやかに混合した。前記混合時の生地に含まれる油分は33重量%であった。キシリトール融液を混合した後の混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化させ、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃でエージングした。
参考例3-1(2)で調製した油性菓子生地を95重量部に対して、参考例3-1(1)で使用したキシリトール結晶粉末5重量部を添加して、おだやかに混合した後、参考例3-1(3)と同様の手順で油性菓子を調製した。得られた油性菓子を35℃で1時間静置したところ、静置前の形状が保たれていなかった。(評価:D)。
参考3-1(2)において、油性菓子生地を90重量部に対して、キシリトール融液を10重量部となるように添加混合する以外は、参考例3-1と同様の手順で油性菓子を調製した。工程(3)において、35℃における著しく高い耐熱性(評価:A)を有する油性菓子を得るまでに必要なエージング時間は1日間であった。得られた油性菓子は、風味、食感、口どけのいずれも従来のチョコレートと同様に良好であった。風味の中でも甘味については、同一の糖質を用いて従来の製法で製造される油性菓子と同程度であった。ただし、工程(2)において、キシリトール融液と油性菓子生地を均一に混合することは可能だったが、一般的な充填機を用いた型への充填作業を行うことは困難であった。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)カカオマス20重量部、ココアバター17.5重量部、全粉乳20重量部、乳化剤(レシチン)0.5重量部、香料0.1重量部、砂糖42重量部を常法により混合、粉砕及びコンチングして油性菓子生地を調製した。流動状態(温度は表15を参照)である前記油性菓子生地を95重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を特定温度(温度は表15を参照)に調整した後、5重量部となるように添加して、手早く混合した。ただし、試験区7-5については、油性菓子生地を98重量部に対して、キシリトール融液を2重量部として同様に混合した。前記キシリトール融液混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を添加して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化し、モールドから外した。得られた油性菓子を、室温(24℃)で14日間エージングした。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)カカオマス20重量部、ココアバター17.5重量部、全粉乳20重量部、乳化剤(レシチン)0.5重量部、香料0.1重量部、砂糖42重量部を常法により混合、粉砕及びコンチングして油性菓子生地1を調製した。流動状態(31℃~37℃)である前記油性菓子生地1を95重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を65℃~140℃に調整した後に5重量部となるように添加して、ゴムべらで軽く撹拌して混合した。続いて、ホモジナイザー(商品名:ヒスコトロンNS-57S、株式会社マイクロテック・ニチオン製、シャフト形式:NS-20)又はミキサー(商品名:ケンミックスKMM770、デロンギ・ジャパン株式会社製、撹拌子:ホイッパー)を用いて、30秒~10分間せん断混合した。各試験区における油性菓子生地とキシリトール融液の温度、混合条件を表16に示した。前記混合時の生地に含まれる油分は34重量%であった。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化し、モールドから外した。得られた油性菓子を、24℃~28℃で1日~9日間エージングした。
実施例18-4:35℃で1時間静置
実施例18-5:45℃で2時間静置
実施例18-10、18-11:45℃で1時間静置
結果を表16に示した。いずれの実施例についても、硬度は100gf以上であった。
比較例6-1:
実施例18において、キシリトール融液を添加せず、油性菓子生地1をホモジナイザーで10,000rpmで15秒せん断混合した後、実施例18と同様の手順で油性菓子を調整した。エージングは室温(24℃)で15日間行ったが、35℃における耐熱性を有する油性菓子は得られなかった(評価:D)。
[参考例5]キシリトール融液を配合していない耐熱性油性菓子
参考例5-1~5-4:
実施例18の(2)において、せん断混合を行わず、ゴムべらで軽く撹拌することにより混合する以外は、実施例18と同様の手順で油性菓子を調製した。ただし、油性菓子のエージングは24℃~25℃で実施した。各試験区の油性菓子生地とキシリトール融液の温度は、表16に示した。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)カカオマス20重量部、ココアバター17.5重量部、全粉乳20重量部、乳化剤(レシチン)0.5重量部、香料0.1重量部、砂糖42重量部を常法により混合、粉砕及びコンチングして油性菓子生地1を調製した。流動状態(31℃~44℃)である前記油性菓子生地1を97重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を140℃に調整した後に3重量部となるように添加して、ゴムべらで軽く撹拌して混合した。続いて、ホモジナイザー(商品名:ヒスコトロンNS-57S、株式会社マイクロテック・ニチオン製、シャフト形式:NS-20)又はミキサー(商品名:ケンミックスKMM770、デロンギ・ジャパン株式会社製、撹拌子:ホイッパー)を用いて、30秒~10分間せん断混合した。各試験区における油性菓子生地とキシリトール融液の温度、混合条件を表17に示した。前記混合時の生地に含まれる油分は34重量%であった。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)実施例19-1~19-6、19-11:前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化し、モールドから外した。得られた油性菓子を、25℃~45℃で1時間~5日間エージングした。
実施例19-7、19-10:前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化せずに、モールドに入れた状態で35℃(実施例19-10)又は45℃(実施例19-1)で1日間エージングした。
実施例19-8、19-9:前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化し、モールドから外した。実施例19-8では、得られた油性菓子を45℃で2時間エージングした。実施例19-9では、得られた油性菓子を35℃で1時間エージングした。
実施例19-3~19-5、19-11:45℃で1時間静置
実施例19-6:45℃で2時間静置
実施例19-8、19-9:エージング直後に硬度測定
結果を表17に示した。いずれの実施例についても、硬度は100gf以上であった。
(1)キシリトール結晶粉末を130℃まで加熱して、キシリトールを融解させたキシリトール融液を調製した。
(2)カカオマス20重量部、ココアバター17.5重量部、全粉乳20重量部、乳化剤(レシチン)0.5重量部、香料0.1重量部、砂糖42重量部を常法により混合、粉砕及びコンチングして油性菓子生地1を調製した。流動状態(35℃)である前記油性菓子生地1を97重量部に対して、前記(1)で調製したキシリトール融液を140℃に調整した後に3重量部となるように添加した。続いて、ミキサー(商品名:モンドミックス、株式会社モンドミックス・ジャパン社製)を用いて、ポンプ送液量40kg/hとして、表18に示した回転数によりせん断混合した。前記混合時の生地に含まれる油分は34重量%であった。キシリトール融液が添加された混合生地97重量部を35℃まで徐冷し、シード剤(不二製油株式会社製、商品名:チョコシードB)3重量部を添加し、更に混合した。
(3)前記(2)でシード剤を混合して得られた混合生地をモールドに充填した後、冷却固化し、モールドから外した後、油性菓子を得た。
Claims (19)
- 耐熱性を有する油性菓子の製造方法であって、
室温で固体の糖質であって、加熱により融液状となっている糖質を、油性菓子の全重量に対して0.5重量%以上~50重量%未満となるように油性菓子生地と混合して混合生地を得る工程を含む、方法。 - 融液状の糖質が、溶媒の不在下で、糖質のみを加熱することで調製される、請求項1に記載の方法。
- 更に、混合生地を得る工程の後に、混合生地を成形及びエージングする工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
- エージングを24℃以上で行う、請求項3に記載の方法。
- 融液状の糖質と混合する時の油性菓子生地の温度が30℃~65℃である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
- 油性菓子生地と混合する時の融液状の糖質の温度が60℃以上200℃未満である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 融液状の糖質が、キシリトール、ソルビトール、フルクトース、エリスリトールのいずれか1種、又は前記糖質を2種以上組み合わせたものである、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
- 融液状の糖質と混合する前の油性菓子生地に含まれる油分が40重量%以下である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
- 融液状の糖質が、油性菓子の全重量に対して2重量%~20重量%となるように油性菓子生地と混合される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
- 油性菓子生地に融液状の糖質の種結晶が配合されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
- 融液状の糖質が、油性菓子の全重量に対して0.5重量%~20重量%となるように油性菓子生地と混合される、請求項10に記載の方法。
- 混合生地を得る工程において、混合生地が、せん断作用を与えながら融液状の糖質と油性菓子生地とを混合することにより得られる、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
- 融液状の糖質が、油性菓子の全重量に対して1重量%~20重量%となるように油性菓子生地と混合される、請求項12に記載の方法。
- 融液状の糖質を混合する前の油性菓子生地に含まれる油分が40重量%以下である、請求項12又は13に記載の方法。
- 請求項1~14のいずれか一項に記載の方法により得られる、油性菓子。
- 室温で固体の糖質であって、加熱により融液状となっている糖質を油性菓子生地に添加することにより、油性菓子の耐熱性を向上させる方法。
- 融液状の糖質を添加する前の油性菓子生地が流動状態にある、請求項16に記載の方法。
- 室温で固体の糖質であって、加熱により融液状となっている糖質を有効成分として含む、油性菓子に対する耐熱性付与剤。
- 更に、当該融液状の糖質の種結晶を有効成分として含む、請求項18に記載の耐熱性付与剤。
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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