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JP7336837B2 - プリンタの検査方法及びプリンタ - Google Patents

プリンタの検査方法及びプリンタ Download PDF

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Description

本発明は、プリンタの特性について検査するプリンタの検査技術に関する。
一部のプリンタには、ヘッド毎に生じるインク吐出量の誤差や、継続的な使用により生じたインク吐出量の誤差を修正するための機能が搭載されている。これらの誤差は、プリンタが印刷したパッチの色の濃度を検査することにより計測することができる。このような検査を行う方法として、特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示される検査方法は、メディアにパッチを印刷するパッチ印刷工程と、メディア上にパッチ測定センサを走査させてパッチを測定するパッチ測定工程と、を有する。
パッチ測定工程を行う際には、メディアの浮き上がりを防止するための押さえ板をメディアに載せている。押さえ板は、パッチに対応して空けられた開口を有している。パッチ測定センサは、開口から臨むパッチを検査する。
押さえ板によってメディアを押さえることにより、メディアとパッチ測定センサとの距離を一定に保つことができる。これにより、パッチの色の濃度を正確に検知することができ、検査結果の信頼性を向上させることができる。
特開2017-122688号公報
特許文献1による検査方法を使用可能なプリンタは、押さえ板を搭載する分、部品代が嵩む。
本発明は、安価なプリンタであっても使用可能な検査方法の提供を課題とする。
本発明によれば、プリンタのベッド上にメディアを配置するメディア配置工程と、
前記メディアにパッチを印刷するパッチ印刷工程と、
前記パッチの印刷された前記メディア上にパッチ測定センサを走査させて前記パッチの色濃度を測定するパッチ測定工程と、を有するプリンタの検査方法であって、
前記パッチ測定工程は、前記パッチを前記ベッドに設けられた吸引穴の上方に配置し、前記メディアを吸引することにより前記メディアを前記ベッドに押さえた状態で行われ
前記パッチ測定工程において、前記パッチ測定センサは、前記吸引穴の真上において前記パッチを測定することを特徴とするプリンタの検査方法が提供される。
本発明では、パッチ測定工程は、メディアを吸引することによりメディアをベッドに押さえた状態で行われる。印刷時にメディアを押さえるために空気が引かれる吸引穴を利用して、メディアを押さえる。即ち、印刷時に用いられる吸引穴を、検査においても利用することとした。このため、検査のためにプリンタに追加する部品が不要である。安価なプリンタであっても使用可能なプリンタの検査方法を提供することができる。
または、本発明によれば、空気を吸引する吸引穴が複数設けられ、前記吸引穴から空気を吸引することにより上面に配置されたメディアを固定することができるベッドと、
このベッド上に配置された前記メディアのなかの前記吸引穴に対応した位置にパッチを印刷可能なインクヘッドと、
前記ベッドの上方に位置し、前記メディア上に印刷された前記パッチの色濃度を測定するパッチ測定センサと、を有し、
前記パッチ測定センサは、前記吸引穴の上方を走査可能であると共に、前記吸引穴の真上で前記メディア上に印刷された前記パッチの色濃度を測定することが可能であることを特徴とするプリンタが提供される。
本発明では、プリンタは、メディアを固定することができるベッドと、パッチの濃度を測定するパッチ測定センサと、を有する。このため、メディアを吸引することによりメディアをベッドに押さえた状態でパッチ測定工程を行うことができる。印刷時にメディアを押さえるために空気が引かれる吸引穴を利用して、メディアを押さえる。即ち、印刷時に用いられる吸引穴を、検査においても利用することとした。このため、検査のためにプリンタに追加する部品が不要である。検査を行うことが可能でありながら安価なプリンタを提供することができる。
本発明の実施例によるプリンタを模式的に示した平面図である。 図1の2-2線断面図である。 図1に示したプリンタを用いたプリンタの検査方法について説明する図である。 図3の4-4線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは図面を基準として左右、前後とはメディアの送り方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは左、Riは右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例>
図1を参照する。プリンタ10は、メディアMeにカラー画像を形成可能なインクジェット式のプリンタである。プリンタ10は、例えば、大型の看板、ポスターの印刷を行うことができる。
[プリンタ10の構成]
プリンタ10は、メディアMeを搬送可能な搬送装置12と、この搬送装置12から送られたメディアMeが載置可能なベッド20と、このベッド20の上方において幅方向に伸びるレール14と、それぞれ異なる色のインクが充填された4本のインクカートリッジ15と、これらのインクカートリッジ15からインクを送液可能に接続されたインクチューブ16と、これらのインクチューブ16に接続されていると共にレール14上を走行可能に設けられたインクヘッド30と、このインクヘッド30に固定され印刷されたパッチの色濃度を検査する検査装置40と、メディアMeの左右両端を検出するためのメディア端部検出部60と、印刷操作を行いインクヘッド30等を制御するための制御部50と、を有する。
プリンタ10は、搬送装置12によって前方にメディアMeを送りながら、インクヘッド30の下方を通過するメディアMeに印刷を行う。
なお、プリンタ10は、メディアMeを切断するカッター装置等任意の装置を搭載することができる。
[メディアMeについて]
メディアMeは、例えば、ロールに巻かれたロールメディアであり、メディアの材質としては、普通紙などの紙類であってもよく、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の樹脂類であってもよく、アルミニウム材、鉄材等の金属類であってもよく、様々な材料で構成可能である。メディアMeは、搬送装置12によって後方から前方に向かって送られる。
[ベッド20の構成]
図2を併せて参照する。ベッド20は、多数の吸引穴21aが空けられたベッド本体21と、このベッド本体21に接続され吸引穴21aから空気を引くためのポンプ22と、を有する。
なお、ベッド20は、吸引穴21aから空気を引くことのできる構成であれば、ポンプ22に代えてファンを採用することもできる。
[インクカートリッジ15について]
図1を参照する。インクカートリッジ15は、シアンインクが充填されたシアンカートリッジ15Cと、マゼンダインクが充填されたマゼンダカートリッジ15Mと、イエローインクが充填されたイエローカートリッジ15Yと、ブラックインクが充填されたブラックカートリッジ15Kと、からなる。
なお、インクカートリッジ15を構成するカートリッジの数や色は任意に選択することができる。インクカートリッジ15に充填されるインクは、メディアへの定着性に優れた、水性レジンインクが好ましい。短時間に多くの印刷を行うためには、速乾性に優れたインクを選択することも好ましい。この他、任意の水性インクや有機溶剤系インクを選択することができる。
[インクヘッド30について]
インクヘッド30は、レール13上を移動可能に設けられたインクヘッド本体31と、このインクヘッド本体31に設けられカートリッジ15C、15M、15Y、15Kにそれぞれ対応しインクを吐出可能なヘッド32C、32M、32Y、32Kと、を有する。
ヘッド32C、32M、32Y、32Kは、シアンインクが吐出されるシアンヘッド32Cと、マゼンダインクが吐出されるマゼンダヘッド32Mと、イエローインクが吐出されるイエローヘッド32Yと、ブラックインクが吐出されるブラックヘッド32Kと、からなる。
[検査装置40の構成]
図2を参照する。検査装置40は、インクヘッド本体31の側壁に固定されている。検査装置40は、検査装置本体41と、この検査装置本体41に載せられた基板42と、この基板42に実装され発光可能な光源43及び色濃度を計測可能なパッチ測定センサ44と、検査装置本体41に被せられ検査装置本体41と共に基板42を挟みこんでいる蓋体45と、を有する。
[検査装置本体41の構成]
検査装置本体41は、光源43が臨むと共に斜め下方に向けて空けられた光源用穴部41aと、パッチ測定センサ44が臨むと共に下方に向けて略垂直に空けられたセンサ用穴部41bと、光源用穴部41aの内周に設けられ光源43からの光を反射させる反射部41cと、を有している。
センサ用穴部41bが吸引穴21aの上方に位置する場合に、光源用穴部41aの中心を通過する延長線L1は、センサ用穴部41bの中心を通過する延長線L2に対して、センサ用穴部41bの上端において交差する。
基板42には、光源43の点滅を切り替え、パッチ測定センサ44が検知した情報を受信可能なガラス製のプリント基板を用いることができる。
光源43には、例えば白色に発光するLED製のランプを用いることができる。なお、ベッド20を照射可能なものであれば、光源43にはLED以外の素材を採用することができる。また、光源43の色は白色以外の色を採用することもできる。
パッチ測定センサ44には、例えば、フォトダイオードやCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどが採用される。なお、メディアMeに印刷されるパッチの色濃度を検知可能であれば、パッチ測定センサ44は、上記に限らず任意のセンサを採用することができる。
[メディア端部検出部60について]
メディア端部検出部60は、インクヘッド本体31に固定されメディアMeを検知可能なメディア検出センサ61と、このメディア検出センサ61に対向してベッド本体21の上面に設けられた反射部62と、メディア検出センサ61の位置を検知するためにインクヘッド本体31に設けられた位置検出センサ63と、を有する。
メディア検出センサ61は、例えば、光源と、この光源が照射し反射された光を検知可能なセンサ部と、を有する光センサが採用される。メディア検出センサ61は、インクヘッド本体31と共に左右に移動可能に設けられている。
なお、メディア検出センサ61は、検査装置本体41に固定されても良い。メディア検出センサ61を検査装置本体41に固定することにより、既存のプリンタに対して、検査装置40と共にメディア検出センサ61を後から取り付けることができる。
反射部62は、例えば、ベッド本体21の上面に貼られた銀色のテープによって構成される。反射部62は、ベッド本体21の左右両端に亘って設けられている。
位置検出センサ63は、例えば、ロータリーエンコーダが採用される。メディア検出センサ61がインクヘッド本体31に固定されているため、位置検出センサ63は、インクヘッド30の位置を検出するためのロータリーエンコーダを流用することができる。
[制御部50について]
制御部50は、処理部51、記憶部52及び通信部53を有する。処理部51、記憶部52及び通信部53は、例えばマイクロコンピュータ又はマイクロコントローラで構成される。処理部51、記憶部52及び通信部53は、例えばCPU(あるいはMPU又はMCU)、ROM、RAM、入出力インターフェースを含むことができる。例えば、ROMは、CPUに所定の動作を実行させるプログラムを記憶することができる。RAMは、CPUのワーク領域を形成することができる。なお、処理部51、記憶部52及び通信部53は、ASIC、FPGA等で構成されてもよい。
制御部50は、さらに、ユーザが操作可能な操作部としての操作パネル54を有している。操作パネル54は、電源ボタン、設定ボタン等の操作ボタン、操作スイッチ等を有している。
記憶部52は、あらかじめ吸引穴21aの位置情報(ヘッド32C、32M、32Y、32Kの移動方向における、エンコーダ座標)を記憶している。
以上の構成によるプリンタ10は、ヘッド32C、32M、32Y、32K毎に不可避的にインクの吐出量に差が生ずる。また、外気温の変化等使用環境によってもヘッド32C、32M、32Y、32Kからのインクの吐出量に誤差が生じ得る。このため、これらの差を計測し、計測された差を基に修正を行う必要がある。差を計測するための検査は、例えばプリンタ10に電源を入れた直後に、行うことができる。以下詳細に説明する。
[メディア配置工程メディア計測工程]
図3を参照する。まず、搬送装置12を作動させ、メディアMeを前進させる。これにより、ベッド20上にメディアMeを配置する(メディア配置工程)。
[メディア計測工程]
次に、ベッド20上に配置されたメディアMeの幅W1を計測する(メディア計測工程)。計測は、メディア端部検出部60によって行われる。例えば、制御部50は、インクヘッド本体31をベッド本体21の右の端部P1の上方から左の端部P2の上方まで移動させる。インクヘッド本体31に固定されたメディア検出センサ61は、インクヘッド31と共に右の端部P1の上方から左の端部P2の上方まで移動する。
メディア検出センサ61は、反射部62によって反射された光を検知する。一方、反射部62がメディアMeに覆われている部位P3では、反射部62を検知しない。このため、メディアMeが配置されていない右の端部P1にメディア検出センサ61が位置する場合には、メディア検出センサ61は、反射部62を検知する。この状態からメディア検出センサ61を左に向かって移動させると、メディア検出センサ61は、メディアMeの上方まで移動し反射部62を検知しなくなる。さらにメディア検出センサ61を左の端部P2まで移動させると、メディア検出センサ61は、反射部62を検知する。反射部62の検出の有無については、制御部50に電気信号として送られる。
メディア検出センサ61の位置は、位置検出センサ63によって検知され、制御部50に電気信号として送られるため、メディア検出センサ61がどの位置で反射部62を検出していたのかを、制御部50において検出することができる。結果、反射部62を検出しない部位の長さを検出することにより、メディアMeの幅W1は、検出される。
[パッチ印刷工程]
次に、メディアMeにパッチPaC、PaM、PaY、PaKを印刷する(パッチ印刷工程)。ここでパッチとは、メディアMe上に印刷され、パッチ測定センサ44によって検知される被検知部を含み、パッチ測定センサ44によって検出可能な領域(パッチ測定センサ44の視野)よりも広い領域を占める図形である。少なくともパッチ測定センサ44によって検知される領域は、全体が同一の色、且つ、同一の濃度で構成される。
パッチ測定センサ44がパッチを検出する際には、パッチ測定センサ44によって検出可能な領域にはパッチPaC、PaM、PaY、PaKのみが存在してパッチPaC、PaM、PaY、PaKの色および濃度が検出・測定され、メディアMeの表面の色は測定されない。パッチ測定センサ44によって検知される領域について、同一色,同一濃度である理由は、パッチPaC、PaM、PaY、PaKの色および濃度を正確に測定するためである。
パッチPaC、PaM、PaY、PaKの形状は、正方形や長方形であることが一般的であるが、円形等任意の形状に印刷することができる。ただし、パッチ測定センサ44を構成するCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサのセンシング部分の形状は、正方形や長方形であることが一般的であるため、パッチの形状も相似形状であることが好ましい。パッチ測定センサ44によって検出されない領域を少なくすることで、パッチPaC、PaM、PaY、PaKを印刷するために要するインクやメディアMeの無駄を少なくすることができるからである。更に、パッチPaC、PaM、PaY、PaKが正方形や長方形であると、メディアMe上でパッチPaC、PaM、PaY、PaKを縦横に整列させることで密に配置することができ、パッチ測定センサ44がパッチPaC、PaM、PaY、PaKを連続で測定する場合の移動距離が短くなり、短時間で測定することができるという効果も得られる。
パッチPaC、PaM、PaY、PaKは、それぞれ、ヘッド32C、32M、32Y、32Kから吐出されるインクの色に対応している。即ち、パッチPaCは、シアンインクが吐出されることにより印刷されたパッチ、パッチPaMは、マゼンダインクが吐出されることにより印刷されたパッチ、パッチPaYは、イエローインクが吐出されることにより印刷されたパッチ、パッチPaKは、ブラックインクが吐出されることにより印刷されたパッチである。
ブラックインクを吐出したパッチPaKが印刷されると、メディアMeが前方に搬送され、次にイエローインクを吐出したパッチPaYが印刷される。同様に、マゼンダインクを吐出したパッチPaM、シアンインクを吐出したパッチPaCがこの順に印刷される。
パッチPaC、PaM、PaY、PaKは、それぞれ、幅方向に複数ヶ所(例えば、10ヶ所)に印刷される。幅方向には、それぞれ同じ色のパッチPaC、PaM、PaY、PaKが印刷されている。複数印刷された同じ色のパッチPaC、PaM、PaY、PaKは、それぞれ濃度が異なる。
パッチPaC、PaM、PaY、PaKは、メディアMeの左右両端(幅方向両端)からそれぞれ同じ長さW2ずつ空けた状態で印刷されている。即ち、パッチ印刷工程は、メディアMeの両端に同じ長さの空隙W2を残して行われる。
加えて、パッチPaC、PaM、PaY、PaKは、吸引穴21aの位置に対応させた位置に印刷されている。両端のそれぞれに空隙W2を空けて印刷することにより、両端の吸引穴21aに対応した位置には、パッチPaC、PaM、PaY、PaKが印刷されていない。即ち、メディアMeの搬送方向に対して垂直な方向(幅方向)を基準とした場合に、パッチPaC、PaM、PaY、PaKは、両端の吸引穴21aに対応した位置を避けた上で、他の吸引穴21aに対応させて印刷されている。
[パッチ配置工程]
次に、パッチPaC、PaM、PaY、PaKをベッド20に設けられた吸引穴21aの上方に配置する(パッチ配置工程)。なお、図に示されるように、シアンインクを吐出したパッチPaCは、吸引穴21aの上方に印刷されている。この場合、パッチ印刷工程が終わることにより、パッチ配置工程も終わった状態となる。即ち、パッチ印刷工程において、シアンインクを吐出したパッチPaC(パッチ)を吸引穴21aの上方に印刷することが好ましい。
[メディア押さえ工程]
次に、シアンインクを吐出したパッチPaCが吸引穴21aの上方に配置された状態でメディアMeを吸引することによりメディアMeをベッド20に押さえる(メディア押さえ工程)。ポンプ22を作動させることにより、吸引穴21aから空気が引かれる。メディアMeは、負圧によってベッド20の上面に押さえつけられる。
[パッチ測定工程]
図4を併せて参照する。次に、ベッド20に押さえられた状態のメディアMe上にパッチ測定センサ44を走査させてシアンインクを吐出したパッチPaCを測定する(パッチ測定工程)。
測定時には、光源43を点灯させて、シアンインクを吐出したパッチPaCを照射した状態で、パッチ測定センサ44によって濃度(波長)を測定する。パッチ測定センサ44により検知された情報は、制御部50に送られ、送られた情報を元に修正が行われる。
パッチ測定工程において、パッチ測定センサ44は、吸引穴21aの上方においてシアンインクを吐出したパッチPaCを測定する。
[他のパッチの測定について]
シアンインクを吐出したパッチPaCの測定が終わったら、搬送装置12は、メディアMeを後退させる。マゼンダインクを吐出したパッチPaMをベッド20に設けられた吸引穴21aの上方に配置し(パッチ配置工程)、メディアMeをベッド20に押さえ(メディア押さえ工程)、マゼンダインクを吐出したパッチPaMを測定する(パッチ測定工程)。イエローインクを吐出したパッチPaY、ブラックインクを吐出したパッチPaKについても同様に、パッチ配置工程、メディア押さえ工程、パッチ測定工程を行う。
なお、シアンインクを吐出したパッチPaCの測定が終わってから、次のパッチPaMのパッチ印刷工程を行うこととしてもよい。この場合、シアンインクを吐出したパッチPaCの測定が終わったら、搬送装置12は、メディアMeを前方に搬送し、マゼンダインクを吐出したパッチPaMを印刷する(パッチ印刷工程)。これを繰り返す。
加えて、メディアMeの吸引は、パッチ測定工程のときのみではなく、パッチ印刷工程時等においても適宜行うことができる。さらには、メディアMeを吸引する力、即ち、メディアMeをベッド20に押さえつける力も適宜調整することができる。
パッチPaC、PaM、PaY、PaKの印刷位置及び測定位置は、記憶部52に記憶された位置情報に基づいて特定される。
以上に説明した本発明は、以下の効果を奏する。
図3を参照する。パッチ測定工程は、メディアMeを吸引することによりメディアMeをベッド20に押さえた状態で行われる。印刷時にメディアMeを押さえるために空気が引かれる吸引穴21aを利用して、メディアMeを押さえる。即ち、印刷時に用いられる吸引穴21aを、検査においても利用することとした。このため、検査のためにプリンタ10に追加する部品が不要である。安価なプリンタ10であっても使用可能なプリンタの検査方法を提供することができる。
パッチ測定工程は、パッチPaC、PaM、PaY、PaKをベッド20に設けられた吸引穴21aの上方に配置した状態で行われる。これにより、メディアMeのなかでも特にパッチPaが浮き上がることを抑制することができる。これにより、より正確な検査結果を得ることができる。
測定工程において、パッチ測定センサ44は、吸引穴21aの上方においてパッチPaC、PaM、PaY、PaKを測定する。浮き上がりが抑制された吸引穴21aの上方からパッチPaC、PaM、PaY、PaKを検知することにより、より正確な計測結果を得ることができる。
印刷工程に先立って、ベッド20上に配置されたメディアMeの幅を計測するメディア計測工程を有する。浮き上がりやすいメディアMeの端部を避けてパッチPaC、PaM、PaY、PaKを印刷することができる。これにより、より正確な計測結果を得ることができる。
パッチ印刷工程は、メディアMeの搬送方向に垂直な方向を基準として(パッチ測定センサ44の操作方向を基準として)、メディアMeの両端に同じ長さW2の空隙を残して行われる。メディアMeのより中央にパッチPaC、PaM、PaY、PaKを印刷することにより、メディアMeの浮き上がりをより抑制することができる。これにより、より正確な計測結果を得ることができる。
プリンタ10は、メディアMeを固定することができるベッド20と、パッチPaC、PaM、PaY、PaKの濃度を測定するパッチ測定センサ44と、を有する。このため、メディアMeを吸引することによりメディアMeをベッド20に押さえた状態でパッチ測定工程を行うことができる。印刷時にメディアMeを押さえるために空気が引かれる吸引穴21aを利用して、メディアMeを押さえる。即ち、印刷時に用いられる吸引穴21aを、検査においても利用することとした。このため、検査のためにプリンタ10に追加する部品が不要である。検査を行うことが可能でありながら安価なプリンタ10を提供することができる。
加えて、インクヘッド30は、吸引穴21aに対応した位置にパッチPaC、PaM、PaY、PaKを印刷可能である。これにより、パッチPaC、PaM、PaY、PaKをベッド20に設けられた吸引穴21aの上方に配置した状態でパッチ測定工程を行うことができる。これにより、メディアMeのなかでも特にパッチPaが浮き上がることを抑制することができる。これにより、より正確な検査結果を得ることができる。
パッチ測定センサ44は、吸引穴21aの上方を走査可能である。浮き上がりが抑制された吸引穴21aの上方からパッチPaC、PaM、PaY、PaKを検知することができ、より正確な計測結果を得ることができる。
メディアMeの幅を計測するメディア端部検出部 をさらに有する。印刷工程に先立って、ベッド20上に配置されたメディアMeの幅を計測することができる。浮き上がりやすいメディアMeの端部を避けてパッチPaC、PaM、PaY、PaKを印刷することができる。これにより、より正確な計測結果を得ることができる。
パッチ測定センサ44は、インクヘッド30に固定されている。パッチ測定センサ44を走査させるための機構をインクヘッド30と共用することができる。部品点数の増加を抑制し、プリンタ10を安価に製造することができる。
尚、本発明によるプリンタの検査方法は、電源を入れた直後以外のタイミングであっても実施可能である。また、定期的に自動で検査を行うか、操作者の操作によって検査を行うのかについても、任意に設定することができる。
パッチ印刷工程は、必ずしもメディアの両端に同じ長さの空隙を残す必要はない。メディアの幅や、パッチの大きさ、パッチの数に応じて任意に設定することができる。
本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明のプリンタの検査方法は、インクジェットプリンタに好適である。
10…プリンタ
12…搬送装置
20…ベッド
21a…吸引穴
30…インクヘッド
44…パッチ測定センサ
PaC、PaM、PaY、PaK…パッチ

Claims (5)

  1. プリンタのベッド上にメディアを配置するメディア配置工程と、
    前記メディアにパッチを印刷するパッチ印刷工程と、
    前記パッチの印刷された前記メディア上にパッチ測定センサを走査させて前記パッチの色濃度を測定するパッチ測定工程と、を有するプリンタの検査方法であって、
    前記パッチ測定工程は、前記パッチを前記ベッドに設けられた吸引穴の上方に配置し、前記メディアを吸引することにより前記メディアを前記ベッドに押さえた状態で行われ、
    前記パッチ印刷工程は、前記パッチ測定センサの走査方向を基準として、前記メディアの端に空隙を残すとともに、前記空隙に対応する位置にある吸引穴を避けた吸引穴の上方に前記パッチを印刷するように行われることを特徴とするプリンタの検査方法。
  2. 前記パッチ印刷工程において、同一の色で、濃度の異なる複数のパッチを少なくとも印刷することを特徴とする請求項1に記載のプリンタの検査方法。
  3. 空気を吸引する吸引穴が複数設けられ、前記吸引穴から空気を吸引することにより上面に配置されたメディアを固定することができるベッドと、
    このベッド上に配置された前記メディアのなかの前記吸引穴に対応した位置にパッチを印刷可能なインクヘッドと、
    前記ベッドの上方に位置し、前記メディア上に印刷された前記パッチの色濃度を測定するパッチ測定センサと、を有し、
    前記パッチ測定センサは、前記吸引穴の上方を走査可能であり、
    前記インクヘッドは、前記パッチ測定センサの走査方向を基準として、前記メディアの端に空隙を残すとともに、前記空隙に対応する位置にある吸引穴を避けた吸引穴の上方に前記パッチを印刷することが可能であることを特徴とするプリンタ。
  4. 前記パッチ測定センサは、前記インクヘッドに固定されていることを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
  5. 前記インクヘッドは、濃度の異なる複数のパッチを印刷可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載のプリンタ。
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