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JP7308841B2 - ユーザ機器、基地局、集積回路および方法 - Google Patents

ユーザ機器、基地局、集積回路および方法 Download PDF

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JP7308841B2 JP2020539712A JP2020539712A JP7308841B2 JP 7308841 B2 JP7308841 B2 JP 7308841B2 JP 2020539712 A JP2020539712 A JP 2020539712A JP 2020539712 A JP2020539712 A JP 2020539712A JP 7308841 B2 JP7308841 B2 JP 7308841B2
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Description

本開示は、通信システム(3GPP通信システムなど)における方法、装置、および製品を対象としている。
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:the 3rd Generation Partnership Project)は、次世代のセルラー技術(第5世代(5G)とも称される)の技術仕様の次のリリース(リリース15)に取り組んでいる。3GPPの技術仕様グループ(TSG:Technical Specification Group)の無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access network)会合#71(2016年3月、Gothenburg)において、RAN1、RAN2、RAN3、およびRAN4が関与する、5Gの最初の検討項目「Study on New Radio Access Technology(新しい無線アクセス技術に関する検討)」が承認され、5Gの最初の標準規格を規定するリリース15の作業項目になるものと予測される。この検討項目の目的は、RANの要件の検討中に規定されたように、最大100GHzの周波数範囲で動作し、かつ広範なユースケースをサポートする「新(しい)無線(NR:New Radio)」アクセス技術(RAT)を開発することである(例えば非特許文献1(www.3gpp.orgで入手可能)を参照)。
少なくとも拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)、超高信頼・低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low-latency communications)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive machine type communication)を含む、非特許文献1に規定されているすべての使用シナリオ、要件、および配置シナリオに対処する、単一の技術的枠組みが提供される。例えば、eMBBの配置シナリオには、屋内のホットスポット、密集都市部、郊外、都市部、および高速が含まれうる。URLLCの配置シナリオには、産業制御システム、モバイル健康管理(遠隔モニタリング、遠隔診断、および遠隔治療)、車両のリアルタイム制御、スマートグリッドの広域監視・制御システムが含まれうる。mMTCには、スマートウェアラブルやセンサネットワークなど、データ伝送の遅延の影響が小さい多数の装置を使用するシナリオが含まれうる。eMBBサービスおよびURLLCサービスは、いずれも極めて広い帯域幅が要求される点において似ているが、URLLCサービスは、極めて小さいレイテンシ(遅延)(latency)が要求される点において異なる。
前方互換性が達成される。ロングタームエボリューション(LTE、LTE-A)セルラーシステムへの後方互換性は要求されず、これにより、まったく新しいシステムの設計および/または新規の特徴の導入が促進される。
物理層の基本的な信号波形は、OFDMに基づき、非直交波形およびマルチアクセスがサポートされる可能性がある。例えば、OFDMに加えての追加機能(DFT-S-OFDM、および/または、DFT-S-OFDMの変形版など)、および/または、フィルタリング/ウインドウイング、がさらに考慮されている。LTEでは、ダウンリンク送信の波形としてサイクリックプレフィックス(CP)ベースのOFDMが使用され、アップリンク送信の波形としてDFT-S-OFDMが使用されている。NRにおける設計目標の1つは、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクのための、できる限り共通の波形を模索することである。
上に挙げた目的を達成するため、波形に加えて、いくつかの基本フレーム構造およびチャネル符号化方式が開発される。検討では、上に挙げた目的を達成するための、無線プロトコルの構造およびアーキテクチャに関する要求事項についての共通の認識も模索される。さらには、上に挙げた目的を満たすために新しいRATを可能にするうえで必要な技術的機能(同じ連続する周波数ブロックにおいて、複数の異なるサービスおよびユースケースのトラフィックを効率的に多重化することを含む)が検討される。
既存のセルラーネットワークアーキテクチャは、比較的一体的な構造であり、ユーザ装置へのモバイルトラフィックを容易にするトランスポートネットワークを有する。これらのアーキテクチャは、性能およびスケーラビリティの幅広い要件をサポートするうえで十分な柔軟性を備えていないことがある。
3GPPの第5世代システムのNRの標準化は始まったばかりであるため、いくつかの課題が不明確なままである。
3GPP TR 38.913 "Study on Scenarios and Requirements for Next Generation Access Technologies", version 14.3.0 Technical Report TR 38.804 v14.0.0 TS 38.300 v.15.0.0 3GPP TR 38.801 v14.0.0 3GPP TS 38.211 v15.0.0 3GPP TS 36.321 v14.1.0 3GPP Technical Specification 38.321 v15.0.0 3GPP Technical Specification TS 36.331 v14.4.0 3GPP TS 36.331 v15.0.1 TS 36.213 v14.5.0 TS 36.304 v14.5.0
非限定的かつ例示的な実施形態は、ユーザ機器が非アクティブ状態から接続状態にどのように遷移するかを最適化する改良された手順と、すでに設定されているRAN通知エリアの変化にどのように対処するかを最適化する改良された手順と、追加の情報に基づいてUEのRAN通知エリアをどのように設定するかを最適化する改良された手順と、を提供することを容易にする。
一般的な第1の一例において、本明細書に開示されている技術は、受信機および送信機を備えているユーザ機器を特徴とする。受信機は、ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する。ページングメッセージは、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときにユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルを示す。送信機は、基地局と一緒にユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、示されたランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する。
一般的な第1の一例において、本明細書に開示されている技術は、ユーザ機器によって実行される次のステップを含む方法を特徴とする。UEは、ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する。ページングメッセージは、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときにユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルを示す。UEは、基地局と一緒にユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、示されたランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する。
一般的な第1の一例において、本明細書に開示されている技術は、送信機および受信機を備えている基地局を特徴とする。送信機は、基地局によって制御される、移動通信システムの無線セル内に位置しているユーザ機器に、ページングメッセージを送信する。ページングメッセージは、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときにユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルを示す。受信機は、基地局と一緒にユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、ユーザ機器から、示されたランダムアクセスプリアンブルを受信する。
一般的な第2の一例において、本明細書に開示されている技術は、受信機を備えているユーザ機器を特徴とする。受信機は、ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する。ページングメッセージは、ユーザ機器が位置している無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報をユーザ機器が取得するためのトリガーを含む。受信機は、受信されたトリガーに応じて、無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報を取得するための手順を実行する。
一般的な第2の一例において、本明細書に開示されている技術は、ユーザ機器によって実行される次のステップを含む方法を特徴とする。UEは、ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する。ページングメッセージは、ユーザ機器が位置している無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報をユーザ機器が取得するためのトリガーを含む。UEは、無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報を取得するための手順を実行する。
一般的な第2の一例において、本明細書に開示されている技術は、送信機を備えている基地局を特徴とする。送信機は、基地局によって制御される、移動通信システムの無線セル内に位置しているユーザ機器に、ページングメッセージを送信する。ページングメッセージは、ユーザ機器が位置している無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報をユーザ機器が取得するためのトリガーを含む。送信機は、無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報を、ユーザ機器に送信する。
一般的な第3の一例において、本明細書に開示されている技術は、送信機を備えているユーザ機器を特徴とする。送信機は、履歴情報をターゲット基地局に送信する。ユーザ機器は、ソース基地局によって制御される無線セル内に位置しており、ソース基地局からターゲット基地局へのハンドオーバ手順を実行する。履歴情報は、ユーザ機器が位置していた1つまたは複数の無線アクセスネットワーク通知エリア(RNA)に関する情報を提供する。
一般的な第3の一例において、本明細書に開示されている技術は、ユーザ機器によって実行される次のステップを含む方法を特徴とする。UEは、履歴情報をターゲット基地局に送信する。ユーザ機器は、ソース基地局によって制御される無線セル内に位置しており、ソース基地局からターゲット基地局へのハンドオーバ手順を実行する。履歴情報は、ユーザ機器が位置していた1つまたは複数の無線アクセスネットワーク通知エリア(RNA)に関する情報を提供する。
一般的な第3の一例において、本明細書に開示されている技術は、送信機を備えている基地局を特徴とする。送信機は、履歴情報をターゲット基地局に送信する。ソース基地局としてのこの基地局からターゲット基地局にユーザ機器をハンドオーバするためのハンドオーバ手順が実行される。履歴情報は、ユーザ機器が位置していた1つまたは複数の無線アクセスネットワーク通知エリア(RNA)に関する情報を提供する。
なお、一般的な実施形態または特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、またはこれらの任意の選択的な組合せとして、実施できることに留意されたい。
開示されている実施形態のさらなる恩恵および利点は、本明細書および図面から明らかになるであろう。これらの恩恵および/または利点は、本明細書および図面のさまざまな実施形態および特徴によって個別に得ることができる。ただし、このような恩恵および/または利点の1つまたは複数を得るために、これらの特徴すべてを設ける必要はない。
以下では、例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながらより詳細に説明する。
3GPP NRシステムの例示的なアーキテクチャを示している。 LTE eNB、gNB、およびUEの例示的なユーザプレーンおよび制御プレーンのアーキテクチャを示している。 競合ベースのRACH手順を実行するときにeNBとUEとの間で交換されるメッセージを示している。 競合のないRACH手順を実行するときにeNBとUEとの間で交換されるメッセージを示している。 3つの異なるタイプの帯域幅部分を示している。 5G NRを対象に現在検討されているシステム情報取得のメッセージ交換を示している。 それぞれいくつかのgNBから構成されている3つのRANベースの通知エリアとエリア1のgNB1に接続されているUEとを示している。 UEおよびeNBの例示的な単純化された構成を示している。 第1の実施形態の1つの変形例に係る、gNBからUEへのページングメッセージの送信を示している。 第1の実施形態の1つの変形例に係る、gNBからUEへのページングメッセージの送信を示している。 第1の実施形態の1つの変形例に係る、UEおよび基地局の挙動のシーケンス図である。 第1の実施形態の1つの例示的な変形例に係る、gNBとUEとの間のメッセージ交換を示している。 第2の実施形態の1つの変形例に係る、gNBからUEへのページングメッセージの送信を示している。 第2の実施形態の1つの変形例に係る、gNBからUEへのページングメッセージの送信を示している。 第2の実施形態の1つの変形例に係る、UEおよび基地局の挙動のシーケンス図である。 第2の実施形態の1つの例示的な変形例に係る、gNBとUEとの間のメッセージ交換を示している。 第2の実施形態の、図16とは異なる1つの例示的な変形例に係る、gNBとUEとの間のメッセージ交換を示している。 第2の実施形態の、図16および図17とは異なる1つの例示的な変形例に係る、gNBとUEとの間のメッセージ交換を示している。 第3の実施形態の1つの変形例に係る、UEおよび基地局の挙動のシーケンス図である。 第3の実施形態の1つの変形例に係る、UEおよび基地局の挙動のシーケンス図である。 第3の実施形態の1つの例示的な変形例に係る、gNBとUEとの間のメッセージ交換を示している。
[本開示の基礎]
(5G NRシステムのアーキテクチャおよびプロトコルスタック)
背景技術のセクションで提示したように、3GPPは、最大100GHzの周波数範囲で動作する新しい無線アクセス技術(NR)の開発を含む、第5世代のセルラー技術(簡潔に5Gと呼ばれる)のための次のリリースに取り組んでいる。3GPPは、緊急な市場ニーズとより長期的な要求条件との両方を適切な時期に満たしながら、NRシステムを成功裏に標準化するために必要な技術要素を明らかにして開発しなければならない。これを達成するために、検討項目「New Radio Access Technology」では、無線インタフェースおよび無線ネットワークアーキテクチャを進化・発展させることが考慮されている。結果および合意事項は、非特許文献2にまとめられている。
特に、全体的なシステムアーキテクチャに関して暫定的な合意がなされた。NG-RAN(次世代-無線アクセスネットワーク)はgNBから構成され、これらのgNBは、UEに向かうNG-無線アクセスユーザプレーンプロトコル(SDAP/PDCP/RLC/MAC/PHY)および制御プレーンプロトコル(RRC)を終端させる。gNBは、Xnインタフェースによって互いに相互接続される。さらに、gNBは、次世代(NG:Next Generation)インタフェースによってNGC(次世代コア:Next Generation Core)に接続され、より具体的には、NG-CインタフェースによってAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能:Access and Mobility Management Function)(例えば、AMFを実行する特定のコアエンティティ)に接続され、NG-UインタフェースによってUPF(ユーザプレーン機能:User Plane Function)(例えば、UPFを実行する特定のコアエンティティ)に接続される。NG-RANのアーキテクチャは、非特許文献3の第4節に基づいて図1に示されている。
例えば非特許文献4に反映されているように、さまざまな異なる配置シナリオが、そのサポートに関して現在検討されている。この文献には、例えば、非中央集中型の配置シナリオ(非特許文献4の第5.2節;中央集中型の配置は第5.4節に記載されている)が提示されており、このシナリオでは、5G NRをサポートする基地局を配置することができる。図2は、例示的な非中央集中型の配置シナリオを示しており、この非特許文献4の図5.2.-1に基づいているが、LTE eNBおよびユーザ機器(UE)をさらに示しており、UEは、gNBおよびLTE eNBの両方に接続される。前述したように、NR 5Gの新しいeNBは、例示的にgNBと称されることがある。
eLTE eNBは、非特許文献4に例示的に規定されているように、EPC(進化型(発展型)パケットコア:Evolved Packet Core)およびNGC(次世代コア)への接続をサポートするeNBの進化(発展)形である。
NRにおけるユーザプレーンプロトコルスタックは、現在、非特許文献3の第4.4.1節に規定されている。PDCP(パケットデータコンバージェンスプロトコル:Packet Data Convergence Protocol)サブレイヤ、RLC(無線リンク制御:Radio Link Control)サブレイヤ、およびMAC(媒体アクセス制御:Medium Access Control)サブレイヤは、ネットワーク側ではgNBにおいて終端する。加えて、非特許文献3の第6.5節に記載されているように、PDCPの上に、アクセス層(AS)の新しいサブレイヤ(SDAP:サービスデータアダプテーションプロトコル:Service Data Adaptation Protocol)が導入される。NRにおける制御プレーンプロトコルスタックは、非特許文献3の第4.4.2節に規定されている。レイヤ2の機能の概要は、非特許文献3の第6節に記載されている。PDCPサブレイヤ、RLCサブレイヤ、およびMACサブレイヤの機能は、非特許文献3の第6.4節、第6.3節、および第6.2節にそれぞれリストされている。RRC層の機能は、非特許文献3の第7節にリストされている。上に挙げた節は、非特許文献3内で見つけることができる。
5Gシステム用に例示的に想定されているNRの新しいレイヤ(層)は、LTE(-A)通信システムにおいて現在使用されているユーザプレーンのレイヤ(層)構造に基づきうる。
非特許文献1に記載されているように、NRのユースケース/配置シナリオは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼・低遅延通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)を含みうるものであり、これらは、データレート、レイテンシ、およびカバレッジに関する要件が多様である。例えば、eMBBでは、IMT-Advancedによって提供されるものの3倍のオーダーのピークデータレート(ダウンリンクの場合20Gbps、アップリンクの場合10Gbps)およびユーザ側で認識されるデータレートがサポートされることが期待される。一方、URLLCの場合には、より厳しい要件として、極めて低いレイテンシ(ユーザプレーンのレイテンシについてはアップリンクおよびダウンリンクの場合それぞれ0.5ms)および高い信頼性(1ms以内で1~10-5)が課せられる。最後に、mMTCでは、高い接続密度(都市環境では1kmあたり1,000,000個のデバイス)、過酷な環境における広いカバレッジ、および、デバイスコストを下げるための極めて長いバッテリ寿命(15年)が要求される。
したがって、あるユースケースに適したOFDMニューメロロジー(numerology)(例えば、サブキャリア間隔、OFDMシンボル持続時間、サイクリックプレフィックス(CP)持続時間、スケジューリング間隔あたりのシンボル数)が、別のユースケースではうまく機能しないことがある。例えば、低レイテンシのサービスでは、mMTCサービスよりも短いシンボル持続時間(したがってより大きいサブキャリア間隔)、および/または、スケジューリング間隔(TTIとも称される)あたりのより少ないシンボル、が要求されうる。さらには、チャネル遅延拡散が大きい配置シナリオでは、遅延拡散が短いシナリオよりも長いCP持続時間が要求される。同程度のCPオーバーヘッドを維持するため、遅延拡散に応じてサブキャリア間隔を最適化するべきである。3GPP RAN1#84bis会合(2016年4月、釜山)において、NRではサブキャリア間隔の2つ以上の値をサポートする必要があることが合意された。したがって、現在のところ、15kHz、30kHz、60kHz、...というサブキャリア間隔が検討されている。シンボル持続時間Tおよびサブキャリア間隔Δfは、式Δf=1/Tにより、直接関係している。LTEシステムの場合と同様に、1OFDM/SC-FDMAシンボルの長さに対する1つのサブキャリアから構成される最小リソース単位を表すのに、用語「リソースエレメント」を使用することができる。
新しい無線システム5G-NRでは、各ニューメロロジーおよびキャリアについて、アップリンクおよびダウンリンク用それぞれに、サブキャリアとOFDMシンボルのリソースグリッドが規定される。リソースグリッド内の各要素は、リソースエレメントと呼ばれ、周波数領域における周波数インデックスと時間領域におけるシンボル位置とに基づいて識別される。非特許文献5から明らかであるように、いくつかの規定がすでになされている。
(ランダムアクセスチャネル手順および優先順位付けされるランダムアクセス手順)
5G NRにおけるRACH(ランダムアクセスチャネル:Random Access Channel)手順(または簡潔にランダムアクセス手順)に関しては、最終的な合意に達していない。非特許文献2の第9.2節に記載されているように、NR RACH手順では、LTEにおいて規定されているのと同じまたは類似する態様で、競合ベースのランダムアクセスと競合のないランダムアクセスとの両方がサポートされうる。さらに、NR RACH手順の設計では、LTEと同様に、メッセージ3の柔軟なサイズがサポートされる。ただし、そのサイズは極めて限定される可能性がある。
以下では、LTE RACH手順について、図3および図4を参照しながらより詳細に説明する。LTEにおける移動端末のアップリンク送信は、移動端末のアップリンク送信が時間同期されている場合にのみスケジューリングすることができる。したがって、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順は、同期していない移動端末(UE)とアップリンク無線アクセスの直交送信との間のインタフェースとして重要な役割を果たす。例えば、LTEにおけるランダムアクセスは、そのアップリンク同期をまだ獲得していないまたはそのアップリンク同期を失ったユーザ機器のアップリンク時間同期を達成するために使用される。ユーザ機器がアップリンク同期を達成すると、eNodeBは、そのユーザ機器に対してアップリンク送信リソースをスケジューリングすることができる。ランダムアクセスに関連する1つのシナリオとして、自身の現在のサービングセルから新しいターゲットセルにハンドオーバする、RRC_CONNECTED状態にあるユーザ機器は、ターゲットセルにおけるアップリンク時間同期を達成するために、ランダムアクセス手順を実行する。
LTEでは、競合ベース(すなわち本質的に衝突のリスクを伴う)または競合なし(非競合ベース)のいずれかでアクセスを可能にする2種類のランダムアクセス手順が提供されている。LTEのランダムアクセス手順の詳細な説明は、非特許文献6の第5.1節内でも見つけることができる。
以下では、LTEにおける競合ベースのランダムアクセス手順について、図3に関連してより詳細に説明する。この手順は、4つの「ステップ」から構成されている。最初に、ユーザ機器は、ランダムアクセスプリアンブル(すなわちRACH手順のメッセージ1)を物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)でeNodeBに送信する。eNodeBは、RACHプリアンブルを検出した後、このプリアンブルが検出された時間-周波数スロットを識別する(ランダムアクセス)RA-RNTIによってPDCCH上でアドレッシングされたPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル:Physical Downlink Shared Channel)で、ランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)メッセージ(RACH手順のメッセージ2)を送信する。複数のユーザ機器が同じPRACHリソースにおいて同じRACHプリアンブルを送信していた場合(衝突とも称される)、これらのユーザ機器は、同じランダムアクセス応答メッセージを受信するであろう。このRARメッセージは、検出されたRACHプリアンブルと、後続のアップリンク送信を同期させるためのタイミングアライメントコマンド(TAコマンド)と、スケジューリングされた最初の送信を送るための初期アップリンクリソース割当て(グラント)と、T-CRNTI(一時的なセル無線ネットワーク一時識別子:Temporary Cell Radio Network Temporary Identifier)の割当てと、を伝えることができる。eNodeBは、RACH手順が終了するまで、このT-CRNTIを使用して、RACHプリアンブルが検出された1つまたは複数の移動端末をアドレッシングする。なぜならば、eNodeBは、この時点では移動端末の「真の」識別情報をまだ認識していないためである。
ユーザ機器は、eNodeBによって設定された所与の時間ウインドウ(例えばRAR時間ウインドウと称される)内で、PDCCHをモニタリングしてランダムアクセス応答メッセージを受信する。ユーザ機器は、eNodeBから受信したRARメッセージに応じて、スケジューリングされた最初のアップリンク送信を、そのランダムアクセス応答内のグラントによって割り当てられた無線リソースで送信する。このスケジューリングされたアップリンク送信は、例えばRRC接続要求、RRC再開要求、またはバッファ状態報告など、実際のランダムアクセス手順メッセージを伝える。
RACH手順の最初のメッセージにおいてプリアンブル衝突が発生していた(すなわち、複数のユーザ機器が同じPRACHリソースで同じプリアンブルを送信していた)場合、衝突しているユーザ機器は、ランダムアクセス応答内で同じT-CRNTIを受信し、RACH手順の第3ステップにおいてそれぞれのスケジューリングされた送信を送るときにも同じアップリンクリソースにおいて衝突する。1つのユーザ機器からのスケジューリングされた送信がeNodeBによって成功裏に復号される場合、他の1つまたは複数のユーザ機器では競合は解決されていないままである。このタイプの競合を解決するため、eNodeBは、C-RNTIまたは一時的なC-RNTIにアドレッシングされた競合解決メッセージ(4番目のメッセージ)を送信する。これによりRACH手順が完了する。
図4は、3GPP LTEの競合のないランダムアクセス手順を示しており、この手順は、競合ベースのランダムアクセス手順と比べて簡易化されている。第1ステップにおいて、eNodeBは、衝突の(すなわち、複数のユーザ機器が同じプリアンブルを送信する)リスクがないように、ランダムアクセスに使用するためのプリアンブルをユーザ機器に提供する。したがって、ユーザ機器は、その後、eNodeBによってシグナリングされたプリアンブルを、アップリンクにおいてPRACHリソースで送信する。競合のないランダムアクセスの場合、複数のUEが同じプリアンブルを送信するケースが回避されるため、競合のないランダムアクセス手順は、本質的に、ランダムアクセス応答がUEによって成功裏に受信された後に完了する。
図3および図4に関連して上で説明したのと類似するまたは同じRACH手順が、今後、5Gの新しい無線技術において採用される可能性がある。5G NRにおけるランダムアクセス手順に関する現在の合意事項は、非特許文献7の第5.1節「Random Access Procedure」に記載されている。
さらに、3GPPは、5G NR用に2ステップRACH手順も検討しており、この手順では、最初に、メッセージ1(4ステップRACH手順におけるメッセージ1およびメッセージ3に相当する)が送信される。次いで、gNBは、メッセージ2(LTE RACH手順のメッセージ2およびメッセージ4に相当する)をもって応答する。メッセージ交換が低減されたため、この2ステップRACH手順のレイテンシは、4ステップRACH手順と比較して減少しうる。オプションとして、メッセージ用の無線リソースは、ネットワークによって設定される。
さらに、3GPPは、NR通信システムが、ランダムアクセスの優先順位付けをサポートすべきであることにほぼ合意した。ただし、この優先順位付けがどのように実現可能であるかの詳細に関しては合意していない。
対照的に、LTEシステムでは、UEは、基本的に、設定された同じパラメータのセット(例えば、共通のバックオフ値、共通のパワーランピングパラメータ、およびPRACH(物理ランダムアクセスチャネル)の無線リソース)を使用して同じランダムアクセス手順を実行する。したがって、UEは、アクセス要求の目的(すなわち、そのランダムアクセス手順をそもそも実行する理由)を何ら考慮することなく、ランダムアクセス手順を実行する。
これとは異なり、今後のNRシステムでは、より広範なサービス要件のセットをサポートする必要があること、および、さらにはシステムの堅牢性の向上が望まれることにより、異なるUEのランダムアクセス手順を優先順位付けすることが求められる。より詳細には、現在UEによって扱われているさまざまなユーザサービスも、ランダムアクセスの優先順位付けから恩恵を受けることができる。例えば、URLLCサービスに関してトリガーされるランダムアクセスは、eMBBサービスのコンテキストにおいてトリガーされるランダムアクセス手順に必要とされるよりも低い遅延の高速アクセスを有することから恩恵を受けるであろう。
さらに、異なるタイプのランダムアクセスイベントでは、アクセス遅延要件が異なり、したがって、特定のランダムアクセス(RA)イベントによってUEにおいてトリガーされるランダムアクセス要求は、他のランダムアクセス(RA)イベントによってUEにおいてトリガーされるランダムアクセス要求より高い優先順位を有するべきである。例えば、RRC接続再確立によってトリガーされるRAイベントは、例えば初期アクセスを得ることを試みるUEによってトリガーされるRAイベントより短い遅延で処理されるべきである。同様に、ランダムアクセス手順を使用して再度同期されることを試みるRRC_CONNECTED状態にあるUEには、例えばランダムアクセスを使用して初期アクセスを得ることを試みるRRC_IDLE状態にあるUEより高い優先順位を与えることができる。
現在、以下のランダムアクセスイベントが規定されている。
・(イベント1):RRC_IDLE状態からの初期アクセス
・(イベント2):RRC接続再確立手順
・(イベント3):ハンドオーバ
・(イベント4):ランダムアクセス手順を必要とするRRC_CONNECTED状態中の(例えば、UL同期状態が「非同期」であるときの)DLデータ到着
・(イベント5):ランダムアクセス手順を必要とするRRC_CONNECTED状態中の(例えば、UL同期状態が「非同期」である、または、SR用のPUCCHリソースが利用可能ではないときの)ULデータ到着
・(イベント6):RRC_INACTIVE状態からRRC_CONNECTED状態への遷移
・(イベント7):ビームリカバリ
ランダムアクセス手順をトリガーするイベント1~イベント6は、LTEシステムからすでに公知であるのに対し、イベント7(ビームリカバリ)は、5G NRシステムにおいて新たに導入されるように現在検討されている。
最近合意されたこととして、UEは、イベント3およびイベント7において(すなわち、競合ベースのアクセスを使用するハンドオーバおよびビーム失敗リカバリにおいて)、優先順位付けされるRACH手順(設定されている場合)を適用する。優先順位付けするパラメータのセットは、パワーランピングステップおよびバックオフパラメータを含むことができる。バックオフパラメータは、UEが別のプリアンブルを送信する前に待機する必要がある時間を決定するために使用される、すなわち、2回の後続のプリアンブル送信の間の遅延を制御することを可能にする。例えば、別のUEとの衝突が発生する場合、UEは、次のプリアンブルを送信する前に特定の期間だけバックオフする必要がある。バックオフパラメータを介した優先順位付けによって、例えば輻輳が緩和されるようにプリアンブル送信遅延を適応させることが可能になる。
プリアンブルの送信は、パワーランピング機能を伴い、UEがプリアンブルを送信する送信電力は、この機能に従って、プリアンブル送信の試みが失敗するたびに連続的に増大する。この点において、初期プリアンブル電力パラメータおよびパワーランピングステップパラメータが用意されており、パワーランピングステップパラメータは、各パワーランピングインスタンスの電力増大を規定する。パワーランピングパラメータを介した優先順位付けによって、主としてランダムアクセス手順のプリアンブル送信におけるアップリンク干渉を克服することが可能になり、したがって、プリアンブル送信が成功する可能性が高まり、これにより、ランダムアクセス手順の全体的な時間遅延が減少しうる。
(帯域幅部分)
NRシステムは、LTEの20MHzよりずっと広い最大チャネル帯域幅(例えば、数百MHz)をサポートする。LTEでは、最大20MHzのコンポーネントキャリアのキャリアアグリゲーション(CA)を介して、広帯域通信もサポートされている。NRにおいては、より広いチャネル帯域幅を規定することによって、スケジューリングを介して、周波数リソースを動的に割り当てることが可能であるが、これは、有効化/無効化がMAC制御要素に基づくLTEのキャリアアグリゲーション動作よりも効率的かつフレキシブルであり得る。単一の広帯域キャリアを有することは、小さい制御オーバーヘッドという観点からも有利である。なぜならば、この場合には、単一の制御シグナリングしか必要としないためである(キャリアアグリゲーションでは、アグリゲートされるキャリアごとに別個の制御シグナリングが必要である)。
さらに、NRでは、LTEと同様に、キャリアアグリゲーションまたはデュアル接続を介して複数のキャリアのアグリゲーションもサポートすることができる。
UEは、高データレートを常に必要とはしないため、広帯域幅を使用すると、RF信号処理およびベースバンド信号処理の両方の観点からアイドリング時の電力消費量がより高くなりうる。この点において、NRを対象に新たに開発された帯域幅部分というコンセプトは、広帯域動作をサポートするにもかかわらずエネルギ効率の高い解決策を提供するために、設定されているチャネル帯域幅よりも小さい帯域幅でUEを動作させる手段を提供する。ローエンド端末(NRの帯域幅全体にはアクセスできない)は、このコンセプトから恩恵を受けることができる。
帯域幅部分(BWP:bandwidth part)とは、セルの総セル帯域幅(すなわち、連続する物理リソースブロック(PRB)の位置および数)のサブセットである。BWPは、アップリンクとダウンリンクとに対して別個に規定されてもよい。さらに、各帯域幅部分は、特定のOFDMニューメロロジーに(例えば、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックスに)関連付けられてもよい。例えば、1つまたは複数のBWPを有するようUEを構成し、設定されているBWPのうち現在どれがアクティブなBWPであるかをUEに通知することによって、帯域幅適応が実現される。
現時点で予測されているように、BWPは、RRC_CONNECTED状態にあるUEに対してのみ設定される、すなわち、初期BWP(例えば、アップリンク用の1つおよびダウンリンク用の1つ)以外のBWPは、接続状態にあるUEに対してのみ存在する。UEとネットワークとの間の初期データ交換をサポートするために、例えばUEがRRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態からRRC_CONNECTED状態に移行するプロセス中に、初期DL BWPおよび初期UL BWPが最小限SI(システム情報)内で設定される。
UEは、2つ以上のBWPを有するよう構成されてもよいが、UEは、一度に1つのみのアクティブなDL BWPを有する。
設定されているBWPの間での切替えは、ダウンリンク制御情報(DCI)によって実現することができる。
プライマリセル(PCell)の場合、初期BWPは、初期アクセスに使用されるBWPであり、デフォルトBWPは、明示的に設定されない限りは初期BWPである。セカンダリセル(SCell)の場合、初期BPWは、必ず明示的に設定され、デフォルトBWPも設定されうる。デフォルトBWPが、サービングセルに対して設定されているときには、そのセルに関連付けられているインアクティビティタイマーの満了が、アクティブなBWPをデフォルトBWPに切り替える。
一般には、ダウンリンク制御情報にはBWP IDが含まれないことが想定される。
図5は、3つの異なるBWP(周波数帯域幅が40MHzでありサブキャリア間隔が15kHzであるBWP、周波数帯域幅が10MHzでありサブキャリア間隔が15kHzであるBWP、および、周波数帯域幅が20MHzでありサブキャリア間隔60kHzであるBWP)が設定されているシナリオを示している。
(LTEシステム情報の取得)
LTEでは、システム情報は、システム情報ブロック(SIB)によって構成され、各SIBには、機能的に関連するパラメータのセットが含まれる。MIB(マスター情報ブロック)には、ネットワークへのUEの初期アクセスに必須である最も頻繁に送信される限られた数のパラメータが含まれる。現在LTEには、さらなるパラメータを伝えるための異なるタイプのシステム情報ブロックSIB1~SIB18が規定されており、例えばSIB1には、あるセルがセル選択に適切であるかどうかを判定するのに必要なパラメータと、他のSIBの時間領域スケジューリングに関する情報と、が含まれ、例えばSIB2には、共通チャネル情報および共有チャネル情報が含まれる。
システム情報を伝えるために、3種類のRRC(無線リソース制御:Radio Resource Control)メッセージ、すなわち、MIB、SIB1メッセージ、およびSIメッセージを使用することができる。SIB1以外のSIBは、システム情報メッセージ(SIメッセージ)内で送信され、いくつかのシステム情報メッセージは、同じスケジューリング要件(例えば、同じ送信周期)を有する1つまたは複数のSIBを含む。UEは、SIメッセージの内容に応じて、アイドル状態および接続状態において異なるSIメッセージを取得する必要がある。例えば、SIB5(周波数間セル再選択情報)を含むSIメッセージは、アイドル状態でのみ取得される必要がある。
システム情報に関するさらなる情報は、非特許文献8の第5.2節「System information」内で見つけることができる。
(NRシステム情報の取得)
5G NRでは、現在、システム情報を一般に最小限システム情報とその他のシステム情報とに分けることが考えられている(ただし最終的に合意されていない)。最小限システム情報は、周期的にブロードキャストされ、セルへの初期アクセスに必要な基本情報(システムフレーム番号(System Frame Number)、PLMNのリスト、セルID、セルキャンピングパラメータ、RACHパラメータなど)を含む。最小限システム情報は、周期的にブロードキャストされるまたは要求に応じて(オンデマンドで)提供される任意の他のSIを取得するための情報(例えば、この点において適切なスケジューリング情報)をさらに含むことができる。スケジューリング情報は、必要に応じて、例えば、SIBタイプ、有効性情報(validity information)、SIの周期、およびSIウインドウ情報を含むことができる。したがって、その他のシステム情報は、最小限システム情報内でブロードキャストされないすべての情報(例えば、セル再選択隣接セル情報)を包含する。
その他のSIは、図6に示したように、専用の態様で(ネットワークによってトリガーされたとき、または、UEからの要求に応じて)ブロードキャストまたは提供されうる。その他のSIは、設定可能な周期で、特定の持続時間にわたりブロードキャストされうる。その他のSIが、ブロードキャストされるか、または、UE固有の専用RRCシグナリングを通じて配信されるかは、ネットワークが決定する。
実際にUEによって必要とされるその他のSIについては、UEは、その他のSIの要求を送信する前に、そのSIがセル内で利用可能であるか否か、および、そのSIがブロードキャストされるか否かを認識する必要がある。RRC_CONNECTED状態にあるUEの場合、例えば、その他のSIの要求および配信には、専用RRCシグナリングを使用することができる。
レガシーLTEでは、セルの変更が生じるときには、UEは、必ずシステム情報を(再)取得する必要があり、また、システム情報が変更される(例えば、ページングによって示される、または、インクリメントされた(すなわち変更された)値タグによって示される)ときにも、UEは、すべてのシステム情報を再取得する必要がある。5G NRにおける新しいシステムでは、記憶されているシステム情報を、最小限システム情報と一緒にブロードキャストされる特定のインデックス/識別子を用いて識別することによって、一般にはシステム情報を再取得する必要性を減らすことが望ましい。1つのセル内で有効な何らかのシステム情報が、他のセル内でも有効であってよいものと想定する。例えば、共通の無線リソース設定、アクセスクラス禁止情報(Access Class barring information)、ULキャリア周波数および帯域幅、およびMBSFN(マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク:Multimedia Broadcast Single-Frequency Network)サブフレーム構造は、複数の隣接するセルの間で有効であってよい。
しかしながら、5G NRにおけるシステム情報に関しては、最終的に合意されていない。
(RRC_INACTIVE状態におけるモビリティ-無線アクセスネットワーク(RAN)通知エリア)
NR 5GにおけるRRCでは、非特許文献2の第5.5.2節に現在規定されているように、次の3つの状態、すなわち、RRC_IDLE、RRC_INACTIVE、およびRRC_CONNECTEDがサポートされる(3GPPにおいて与えられた、大文字による固有の名称とは無関係に、これら3つの状態は、それぞれアイドル状態、非アクティブ状態、および接続状態と称することによって機能的に区別されうる)。新しいRRC状態であるRRC_INACTIVEは、シグナリング、省電力、レイテンシなどに関する要件が極めて異なるeMBB(拡張モバイルブロードバンド)、mMTC(大規模マシンタイプ通信)、およびURLLC(超高信頼・低遅延通信)などの幅広いサービスをサポートするときに有利であるように、5Gの新しい無線技術用に規定されている。最近の3GPP合意によれば、RRC_INACTIVE状態にあるユーザ機器は、小さいアップリンクデータ送信をサポートせず、したがって、データ送信を行うためにはRRC_CONNECTED状態への完全な状態遷移を実行する必要がある。
RRC_INACTIVE状態にあるUEの場合、RANおよびコアネットワークとの接続(ユーザプレーンおよび制御プレーンの両方)を維持することができる。コアネットワークは、UEがRRC_INACTIVE状態にあることを認識せず、依然としてUEが例えばRRC_CONNECTED状態にあるとみなす。加えて、この非アクティブ状態にあるユーザ機器のモビリティは、いわゆるRAN(無線アクセスネットワーク)ベースの通知エリア(略してRNA)に基づく。無線アクセスネットワークは、ユーザ機器が位置している現在のRNAを認識する必要があり、ユーザ機器は、さまざまなRNAの間で移動するこのUEをgNBが追跡するのを支援することができる。RNAは、UE固有でありうる。RRC_INACTIVE状態では、最後のサービングgNBノードが、UEコンテキストと、サービングAMFおよびUPFとの、UEに関連するNG接続と、を保持できる。最後のサービングgNBは、UEがRRC_INACTIVE状態にある間にUPFからダウンリンクデータをまたはAMFからダウンリンクシグナリングを受信した場合、RNAに対応するセル内でページングを行い、1つまたは複数の隣接gNBのセルを含むRNAの1つまたは複数の隣接gNBにページングを送ることができる。NG-RANノードは、RANベースの通知エリアを設定するときにUE登録エリアを考慮する。一般に、RNAは、UE固有であり、アンカーgNBによって、他のエンティティ(例えば、AMF、隣接セルなど)から受信した情報に基づいて設定される。アンカーgNBとは、UE ASコンテキストを保持し、さらにNG-Uトンネルを維持するgNBである。
UEが最後のサービングgNB以外のgNBにアクセスすると、その受信側gNBは、UEコンテキスト取得(retrieve-UE-Context)手順をトリガーして、最後のサービングgNBからUEコンテキストを取得し、さらにデータ転送(Data Forwarding)手順をトリガーすることができる。受信側gNBは、コンテキストの取得に成功すると、サービングgNBになり、さらにNGAP経路切替え要求(NGAP Path Switch Request)手順をトリガーすることができる。
RRC_INACTIVE状態にあるUEは、設定されているRNAの外側に移動するときに、RNA更新手順を開始することができる。受信側gNBは、UEからRNA更新要求を受信すると、UEをRRC_INACTIVE状態にする、UEをRRC_CONNECTED状態に移行させる、またはUEをRRC_IDLE状態にするかを決定することができる。
RNAは、1つのセルまたは複数のセルをカバーすることができ、RRC_IDLE状態にあるUEを追跡するために使用されるコアネットワークエリアより小さくすることができる。RRC_INACTIVE状態にあるUEは、現在のRNAの境界の内側にとどまっている間は、RAN(例えば、gNB)に対して自身の位置を更新しなくてよい(ただし、他の理由で自身の位置を更新することがある)。しかしながら、UEは、現在のRNAを離れる(例えば別のRNAに移動する)ときには、自身の位置をRANに対して更新する必要がありうる。UEは、RNA更新(RNAU)を周期的に送ることもできる。
RNAがどのように設定および定義されるかに関しては、まだ最終的な合意に達していない。非特許文献3の第9.2.2節は、RRC_INACTIVE状態におけるモビリティに関する合意事項の現在の状況(RANベースの通知エリア、関与する状態遷移、RNA更新手順を含む)を提供している。
RNAは、例えば、そのRNAを構成しているセルのリストによって設定することができる。さらには、RNAは、RANエリアのリストによって定義することができ、この場合、UEには、少なくとも1つのRNAエリアIDが提供される。RANエリアとは、CNトラッキングエリアのサブセットである。この場合、無線セルは、セルが属しているRNAをUEが認識するように、システム情報内でRANエリアIDをブロードキャストすることができる。さらにこれに代えて、RNAは、TAI(トラッキングエリアID)のリストの形で定義されてもよい。
図7は、それぞれいくつかのgNBから構成されるいくつかのRNAが存在する例示的なシナリオを示している。UEは、UEに対して現在定義されているRNA1のgNB1に接続されており、gNB1は、このRNA1のアンカーgNBである。RNA1内では(すなわち、このRNAの異なる無線セルの間では)、UEは、RNAの更新手順を実行する必要なく移動することができ、依然としてgNB1によって到達可能(reachable)である(Xnページング)。
1つのオプションによれば、RANベースの通知エリアは、RNAを構成している無線セルのリストを通じて定義される。UEには、セルの明示的なリストが、(例えば専用シグナリング(すなわち、UEに直接アドレッシングされるシグナリング、例えばRRC接続再設定メッセージ)を介して)提供され、したがって、UEは、現在のセルに基づいて、自身が位置している現在のRNAを判別することができる。別のオプションによれば、RNAは、いくつかのRANエリアIDによって定義され、各セル(具体的にはgNB)は、(少なくとも1つの)RAN IDを(例えば自身のシステム情報内で)ブロードキャストし(これに代えて、または、これに加えて、この情報を、専用シグナリングを使用してUEに送信することができ)、これにより、UEは、セルがどのRANエリアに属しているか、したがって、自身が依然としてそのRNA内にあるかどうか、を認識する。現時点では、一方または両方のオプションをサポートするかに関して決定はなされておらず、あるいは別の解決策が今後合意される可能性もある。
(5G NRにおけるページング手順)
5Gでは、ページングはまだ最終的に決定されていないが、5G NRには、2種類のページング手順、すなわち、RANベースのページング手順(例えばRANベースの通知エリアに基づく)と、コアネットワーク(CN)ベースのページング手順と、が存在するものと想定される(例えば、非特許文献3(いくつかの節でRANページングおよびCNページングについて記載されている)を参照)。
UEは、RRC_IDLE状態では、5GCによって開始されるページングをモニタリングし、RRC_INACTIVE状態では、UEは、RANによって開始されるページングおよび5GCによって開始されるページングを介して、到達可能である。RANページングオケージョンと5GCページングオケージョンとがオーバーラップし、同じページングメカニズムが使用される。UEは、ページングを受信するために、DRXサイクルあたり1つのページングオケージョンを以下のようにモニタリングする。
LTEにおいて現在使用されているページングメッセージは、非特許文献9の第6.2.2節に規定されている(第5.3.2節も参照)。5G NRに関しては、確定的なページングメッセージはまだ規定されていないが、LTEにおいて現在採用されているのと同じまたは類似するページングメッセージが、今後5G NRにおいて使用されるものと例示的に想定することができる。上で引用した非特許文献9から明らかであるように、LTEでは、ページングメッセージは、最大で16個のページングレコードを含むページングレコードリストを含むことができ、各ページングレコードは、ページングメッセージ内でページングされるUEを指定する。
Figure 0007308841000001
ページングにおけるUE識別子は、例えば、(LTEと同様に)S-TMSIまたはIMSIであってもよいし、または、他のUE識別子(新しいRRC_INACTIVE状態に関連する新しいUE識別子(すなわちI-RNTI(Inactive-RNTI)など)であってもよい。3GPPの現在の検討によれば、特にRANベースのページングにはgNBによってI-RNTIが使用されてよいのに対し、CNベースのページングには他のUE IDが使用されてよい。
この点において5G NRについては最終的な合意に達していないが、ページングがLTEに類似して実行されるものと想定することができ、LTEにおけるページングは、CRCがP-RNTIによってスクランブルされたPDCCH(DCI)に基づいて実行される(LTEのページングについては、例えば非特許文献10の第7.1節および非特許文献11の第7節を参照)。1つまたは複数のページングレコードを含む実際のページングメッセージは、PDCCH DCIによって示されるようにPDSCHで送信される。LTEから明らかであるように、「PDCCHで送信されるP-RNTI」は、通常のLTEの場合であり、「MPDCCHで送信されるP-RNTI」は、eMTCの場合であり、「NPDCCHで送信されるP-RNTI」は、NB-IoTの場合である。5G NRでは、例示的に、eMBBは通常のPDCCHを使用することができ、mMTCは別のPDCCHを使用することができ、URLLCは、eMBBと同じ通常のPDCCH、または、別のPDCCHを使用することができ、これは今後の検討によって決まる。
今後3GPP会合では、UEのRANベースの通知エリア(RNA)がさらに開発され、これらをどのように定義および維持するかに関する検討が行われて合意されるであろう。特に、UEのRNAは、例えばページングの必要性と多くのRNA更新手順を実行する必要性とを適切に両立させるように、最適に定義されるであろう。したがって、サービス要件およびモビリティパターンに関して互いに異なる、各UEに対する最適なRNAの定義を促進する手順を規定する必要がある。
さらに、UEに対してすでに定義されているRNA(特にその構成)が変化することがあり、これは、例えば、そのRNAの無線セルの分割およびマージに起因する、またはそのRNAの無線セルのメンテナンスや障害に起因する、またはXnの解除(例えば、負荷が理由でgNBが1つまたは複数の他のgNBとのXn接続を切断するとき)に起因する。したがって、このような状況では、UEによってUEについて実行される必要なRNA更新手順またはページング手順における問題を回避するために、RNAの定義を更新する必要があり、これにより、不必要なシグナリングおよび遅延が生じうる。このようなシナリオに対処するための必要な手順を提供するニーズが存在する。
さらには、例えばUEがRRC_CONNECTED状態にあることが要求される送信または受信時に生じる時間遅延を低減するために、新しい状態RRC_INACTIVEからRRC_CONNECTEDへの状態遷移を促進するニーズも存在する。
[本開示の詳細な説明]
以下では、5G移動通信システムを対象に検討されている新しい無線アクセス技術において、上記のニーズを満たすためのUE、基地局、および手順について説明する。さまざまな実施態様および変形例についても説明する。以下の詳細な開示内容は、前のセクション「本開示の基礎」の中で説明した検討事項および知見によって促進されたものであり、例えば少なくともその一部に基づきうる。
しかしながら、全般的には、5Gセルラー通信システムに関して実際に合意されている事項はいくつかに過ぎず、したがって、本開示の基礎をなす原理を明確かつわかりやすく説明することができるように、以下では多くの想定を行わなければならないことに留意されたい。しかしながら、これらの想定は、本開示の範囲を限定することのない単なる例として理解されたい。当業者には、請求項に記載されているような以下の開示の原理を、さまざまなシナリオに、本明細書に明示的に記載されていない態様で適用できることが認識されるであろう。
さらに、次の3GPP 5G通信システムのための新しい無線アクセス技術のコンテキストにおいて使用される特定の用語は、まだ完全には決定されていないが、以下で使用されている、手順、エンティティ、レイヤ(層)などの用語のうちのいくつかは、LTE/LTE-Aシステムに、または、3GPP 5Gの現在の検討項目において使用されている用語に、密接に関係している。したがって、用語は、3GPPの標準化段階において変更される可能性があるが、本発明の実施形態の機能・動作には影響しない。したがって、本発明およびその保護範囲は、より新しいまたは最終的に合意された用語が存在しないという理由で本明細書において例示的に使用されている特定の用語に限定されるべきではなく、本開示の機能・動作および原理の基礎をなす機能およびコンセプトに関してより広義に理解されるべきであることが、当業者には認識されるであろう。
例えば、「移動局(mobile station)」、「移動ノード(mobile node)」、「ユーザ端末(user terminal)」、または「ユーザ機器(UE)」は、通信ネットワーク内の物理エンティティ(物理ノード)である。1つのノードは、いくつかの機能エンティティを有することができる。機能エンティティとは、予め定められた機能のセットを実施する、かつ/または、そのような機能のセットを同じノードもしくは別のノードまたはネットワークの他の機能エンティティに提供する、ソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュールを意味する。ノードは、自身を通信機器または通信媒体にアタッチする1つまたは複数のインタフェースを有することができ、ノードは、そのようなインタフェースを通じて通信することができる。同様に、ネットワークエンティティは、機能エンティティを通信機器または通信媒体にアタッチする論理インタフェースを有することができ、ネットワークエンティティは、論理インタフェースを通じて他の機能エンティティまたは通信相手ノードと通信することができる。
用語「基地局」または「無線基地局」は、本明細書においては、通信ネットワーク内の物理エンティティを意味する。基地局は、移動局と同様に、いくつかの機能エンティティを有することができる。機能エンティティとは、予め定められた機能を実施する、かつ/または、そのような機能のセットを同じノードもしくは別のノードまたはネットワークの他の機能エンティティに提供する、ソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュールを意味する。物理エンティティは、通信装置に関連するいくつかの制御タスク(スケジューリングおよび設定のうちの1つまたは複数を含む)を実行する。なお、基地局の機能および通信装置の機能を、1つの装置内に統合してもよいことに留意されたい。例えば、移動端末が、他の端末に対して基地局の機能をさらに実施してもよい。LTEにおいて使用されている用語はeNB(またはeNodeB)であるのに対し、5G NRにおいて現時点で使用されている専門はgNBである。
図8は、ユーザ機器(通信装置とも称される)およびスケジューリング装置(本明細書では例示的に、基地局内、例えばeLTE eNB(またはng-eNBとも称される)内もしくは5G NRにおけるgNB内に位置するものと想定される)の一般的な単純化された例示的なブロック図を示している。UEおよびeNB/gNBは、それぞれ送受信機を使用して(無線)物理チャネルを通じて互いに通信する。
通信装置は、送受信機および処理回路を備えることができる。送受信機は、受信機および送信機を備えることができる、または、受信機および送信機として機能することができる。処理回路は、1つまたは複数のプロセッサまたは任意のLSIなど、1つまたは複数のハードウェアとすることができる。送受信機と処理回路との間には入力/出力部(またはノード)が存在しており、処理回路は、動作中、この入力/出力部を通じて送受信機を制御し(すなわち受信機および/または送信機を制御し)、受信/送信データを交換することができる。送受信機は、送信機および受信機として、1つまたは複数のアンテナ、増幅器、RF変調器/復調器などを含むRF(無線周波数)フロントエンドを含むことができる。処理回路は、処理回路によって提供されるユーザデータおよび制御データを送信するように、かつ/または、処理回路によってさらに処理されるユーザデータおよび制御データを受信するように、送受信機を制御することなどの制御タスクを実施することができる。処理回路は、判定する、判別する、決定する、計算する、測定するなどの他のプロセスを実行する役割を担うこともできる。送信機は、送信のプロセスおよび送信に関連する他のプロセスを実行する役割を担うことができる。受信機は、受信のプロセスおよび受信に関連する他のプロセスを実行する役割を担うことができる。
したがって、この場合、さまざまな実施形態およびそれらの変形例の以下の説明から明らかになるように、UEがとることが可能な異なる状態間の遷移(例えば、RRC_INACTIVEからRRC_CONNECTEDもしくはこの逆の遷移、RRC_IDLEからの遷移、またはRRC_IDLEへの遷移)を制御するように、プロセッサを例示的に構成することができる。別の例として、プロセッサは、ランダムアクセス手順を実行するかどうか、および、ランダムアクセス手順をどのように実行するかを決定する。
送信機は、RACH手順のメッセージを送信できるように構成することができる。逆に、受信機は、RACH手順のメッセージ、基地局からのページングメッセージ、さらには基地局によってブロードキャストされるシステム情報、を受信できるように構成することができる。
(実施形態1)
第1の実施形態は、UEが後続の動作を実行できる前の遅延を低減するために、新しい非アクティブ状態から完全な接続状態へのUEの状態変化を促進するための上述したニーズに対処する。UEが接続状態に移行する理由はいくつかありうる、すなわち、ダウンリンクでUEに送信されるべきユーザデータまたは制御データが利用可能である、あるいは、UEがアップリンクでデータを送信しようとするためである。非アクティブ状態から接続状態への遷移は、一般に、UEが対応するgNBと一緒にランダムアクセス手順を実行することを伴う。したがって、ランダムアクセス手順を促進することによって、RRC_CONNECTEDへの状態遷移に必要な時間も短縮される。
以下では、第1の実施形態の多数の変形例に係る、非アクティブ状態から接続状態へのUEの状態遷移を容易にして促進する改良されたページング手順について説明する。以下では、4ステップRACH手順が想定される。しかしながら、2ステップRACH手順(1番目のメッセージが、4ステップRACH手順の1番目のメッセージおよび3番目のメッセージに相当し、2番目のメッセージが、4ステップRACH手順の2番目のメッセージおよび4番目のメッセージに相当する)を実行する解決策も等しく可能であることに留意されたい。
ランダムアクセス手順は、RACH手順が成功する可能性とRACH手順が成功裏に完了するのに必要な時間とに影響を及ぼしうるいくつかの異なるパラメータに基づいて、gNBと一緒にUEによって実行される。例えば、ランダムアクセス手順を実行するために、以下のパラメータを設定することができる。
・RACHプリアンブルを送信するために使用される(例えば時間領域/周波数領域における)無線リソース
・RACHプリアンブルを送信するために使用される送信電力
・どのRACHプリアンブルか
・プリアンブル送信の最大回数
さらに、UEは、競合ベースのRACH手順(例えば図3)または競合のないRACH手順(例えば図4)を実行することができる。
RRC_CONNECTED状態への状態変化を促進するために、gNBは、RACH手順を促進するパラメータをUEに提供することができる。1つのオプションによれば、gNBは、UEが競合のないランダムアクセス手順を実行するように、UEをページングするとき、RACH手順においてUEによって使用される特定のプリアンブルを示すことができる。競合のないRACH手順を実行することによって、他のUEとの衝突が発生しないことを保証することができ、したがって、RACH手順が成功する可能性が高まり、したがって、RACH手順の結果としての時間が減少しうる。その結果、RRC_INACTIVE状態からRRC_CONNECTED状態に移行するのに必要な時間も短縮することができる。
図9は、特定のRACHプリアンブルに関連する対応する情報を含む、gNBからUEへのページングメッセージの送信を示している。RACHプリアンブルは、UEによって特に使用されるようにgNBによって選択され、したがって、UE固有であるとみなすことができる。UEは、示されたRACHプリアンブルを使用して、gNBと一緒にRACH手順を実行する。したがって、UEは、RACH手順の一部として、示されたRACHプリアンブルをgNBに送信し、その後、RACH手順を通常どおりに続行することができる。
図11は、上述した改良された手順に関与するときにUEおよびgNBによって実行されるステップを示した図である。
この実施形態の他の変形例によれば、RACH手順の実行を、別の態様でも改良することができる。例えば、5G NRでは、優先順位付けされるRACH手順を実行することが可能となり、この場合、UEとgNBとの間でRACH手順が実行される優先順位が高まるように、RACHパラメータのうちのいくつかを適応させることができる。より詳細には、優先順位付けされるランダムアクセス手順用に、送信電力および/またはバックオフパラメータおよび/またはランダムアクセス応答時間ウインドウを適応させることができる。
例えば、UEによって実行されるRACH手順の優先順位を高める目的で、ランダムアクセス手順が成功する可能性を高め、したがって、ランダムアクセス手順が成功裏に完了するのに必要な時間が短縮され、結果として、非アクティブ状態から接続状態への遷移に伴う時間遅延が短縮される可能性を高めるため、RACH手順(例えばプリアンブルの送信)においてUEによって使用される送信電力を増大させることができる。特に、初期送信電力および/またはパワーランピングステップサイズを増大させることができる。
バックオフ時間を短くする(場合によってはバックオフ時間を0にする)ことによっても、RACH手順の優先順位を高めることができ、したがって、UEは、RACH手順が失敗した後に次のRACH手順を試みる前に、より短い時間だけ待機すればよい、または、待機しなくてよい。
ランダムアクセス応答時間ウインドウを短くすることも、RACH手順の優先順位を高めるために使用することができる。
優先順位付けされるRACH手順を実施するための1つの可能な方法は、1つまたは複数の優先順位付けされるパラメータ(例えば、UEが後続のランダムアクセス手順に使用する特定の送信電力を示すパラメータまたは特定のバックオフ時間値を示すパラメータ)を、UEに直接送信することである。別の可能な方法によれば、優先順位付けされるランダムアクセスパラメータが、それぞれまたは組合せにおいて、対応するインデックス(例示的に優先順位付けインデックスまたは優先順位付けレベルと称されることがある)に関連付けられていると例示的に想定する。この場合、UEは、特定の優先順位付けインデックスに基づいて、このインデックスに関連付けられている1つまたは複数の対応するランダムアクセスパラメータを決定することができる。これによりgNBは、後続のランダムアクセス手順に使用される優先順位付けされた1つまたは複数のランダムアクセスパラメータを示すために、実際のランダムアクセスパラメータの代わりに、優先順位付けインデックス(例えば優先順位付けされる各送信パラメータに対して1つ、または、ランダムアクセスパラメータの組合せに対して1つ)を送信することが可能になる。
一例において、ランダムアクセスの優先順位付けの関連付け(association)は、gNBによって定義することができ、インデックスとランダムアクセスパラメータとの間の関連付けに関する適切な情報を、例えばシステム情報(例えば、最小限システム情報またはオンデマンドのシステム情報)を使用して、または、専用シグナリングメッセージ(すなわち、例えばRRC層またはMAC層を使用してUEに直接アドレッシングされたメッセージ)を使用して、UEと交換することができる。
図10は、上の説明に従っての、gNBからUEへのページングメッセージの送信を示しており、このページングメッセージは、前述したRACHプリアンブルを示すのみならず、これに加えて、UEが特定の優先順位付けされたランダムアクセスパラメータ(バックオフ時間、送信電力、またはRAR時間ウインドウなど)を決定して使用することを可能にするRACH優先順位付けインデックスをさらに含む。
この実施形態のさらなる変形例によれば、RACH手順の実行を、別の方法でも、すなわち、例えばランダムアクセス手順を実行するためにUEが使用する必要がある帯域幅部分を示すことによって、改良することができる。一例によれば、非アクティブ状態と接続状態との間の状態変化に伴う中断および再開メカニズムは、UEおよびgNBが、データ無線ベアラ(DRB)に関する詳細な情報および帯域幅部分設定を含むAS(アクセス層)コンテキストを記憶しうることを含む。したがって、UEに対していくつかの帯域幅部分がすでに設定されている場合、UEは、それらの帯域幅部分のいずれかで開始するまたはデータを取得することができる。1つの変形例において、アップリンク用の帯域幅部分をページング内ですでに示すことができ、したがって、UEは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するのに、示された帯域幅をすでに使用する。これに加えて、または、これに代えて、ダウンリンク用の帯域幅部分をページング内ですでに示すことができ、したがって、これを使用して、gNBからダウンリンクデータを受信するときに使用される帯域幅部分を示すことができる(例えば、図12におけるダウンリンクデータを参照)。図10は、上の説明に従っての、gNBからUEへのページングメッセージの送信を示しており、このページングメッセージは、前述したRACHプリアンブルを示すのみならず、これに加えて、ULおよび/またはDL用の帯域幅部分IDをさらに含む。
いずれの場合も、gNBは、専用RACHプリアンブルに関する以下の情報を提供することができる。
・周波数位置情報
・時間位置(全RACHシンボルのサブセットのみである場合)(例えばPRACHマスク)
・関連付けられているSSBまたはCSI-RS情報
上述した変形例の別の改良によれば、ページングメッセージによって示される、UEに固有のランダムアクセスプリアンブルに関連して、タイマーが使用される。タイマーは、ランダムアクセス手順を実行するために、UEが、示されたランダムアクセスプリアンブルを使用することが許可される期間を制限するために使用することができる。したがって、示されたランダムアクセスプリアンブルに基づく促進されるランダムアクセス手順は、限られた時間の間のみUEに利用可能である。したがって、UEは、最初に、タイマーが満了しているかどうかを判定し、満了していない場合にのみ、ランダムアクセス手順を実行するために、示されたランダムアクセスプリアンブルを使用することができる。図10は、上の説明に従っての、gNBからUEへのページングメッセージの送信を示しており、このページングメッセージは、前述したRACHプリアンブルを示すのみならず、これに加えて、示されたRACHプリアンブルの有効性を制限するためのタイマー値をさらに示している。
例示的な一実施態様によれば、LTEにおいてすでに規定されているページングメッセージを、この実施形態において使用することができ、上述したさまざまな追加の情報要素を含むように拡張することができる。より詳細には、以下の情報を含むようにページングレコードを拡張することができる。追加の要素は、下線を引いた太字で示されている。
Figure 0007308841000002
例示的に、ランダムアクセスプリアンブルは整数とすることができ、タイマーは整数値または列挙値とすることができ、優先順位付けインデックスは列挙値とすることができ、帯域幅部分IDは整数とすることができる。
図12は、この実施形態のより詳細な例示的な変形例に従って交換されるメッセージを示しており、ランダムアクセス手順中の完全な交換と非アクティブ状態から接続状態への遷移とを示している。図12に示した変形例において、UEが非アクティブ状態にあり、UEのRNA内のアンカーgNBであるgNBにおいてダウンリンクデータ(移動端末宛のデータ)が利用可能になることによって、ページングがトリガーされると例示的に想定する。UEが、現在このアンカーgNBに接続されているとさらに想定する。したがって、gNBは、ダウンリンクデータをUEに提供できるようにするために、UEをページングする。
この時点で、gNBは、例えば、ダウンリンクデータのトラフィックQoS、UEのタイプ、顧客サービスおよびライセンス合意(SLA)などのさまざまな状況に基づいて、UEがRRC_CONNECTED状態により迅速に入ることを決定することができる。gNBは、特定のRACHプリアンブルを示すことによってのみRACH手順を優先順位付けすることを決定するものと例示的に想定する。図9に関連して説明した解決策と同様に、gNBからUEに送信されるページングメッセージは、後続のランダムアクセス手順においてUEによって使用される特定のランダムアクセスプリアンブルを示す。UEは、背景技術のセクションで示した例示的な4ステップランダムアクセス手順に従って、示されたRACHプリアンブルを、ランダムアクセス手順の1番目のメッセージとしてgNBに送信するものと想定する。次いで、例えばアップリンクリソース割当てを含むランダムアクセス応答メッセージが、gNBからUEに送信され、次いで、UEは、この割当てのリソースを使用して、ランダムアクセス手順の3番目のメッセージ(例えば、RRC接続再開要求メッセージ)を送信することができる。
UEは、このRRC接続再開要求メッセージに、gNBが正しいUEコンテキストを(自身から、または、1ホップ離れた隣接ノードから)取得するのに役立ちうる再開識別子またはI-RNTIを含めることができる。gNBは、UEコンテキストを成功裏に取得すると、これに応じてRRC接続再開メッセージを開始することができる。
UEは、このRRC接続再開メッセージをgNBから受信した後、したがって、RACH手順を終了した後に、RRC_CONNECTED状態に遷移する。UEがRRC_CONNECTED状態に遷移することで、ネットワーク側では、それに伴って、UEとgNBとの間の前の接続も再開することができる、すなわち、取得されたUEコンテキストデータを有効化して、UEにダウンリンクデータを送信することができる。
したがって、この実施形態は、上述したさまざまな実施態様のいずれかに係る改良された手順を実行することができる、適切に構成された1つまたは複数のgNB(基地局)およびUEを提供する。これらの基地局およびUEは、この実施形態に関与するために必要なタスクおよびステップを実行するための、図8に例示したユニットを含むことができる。
(実施形態2)
第2の実施形態は、例えばRNAに無線セルが追加されるまたはRNAから無線セルが除去されることにおいて、すでに定義されているRANベースの通知エリア(RNA)が変化するシナリオを扱うための1つまたは複数の手順の上述したニーズに対処する。UEおよびgNBは、UE固有のRNAの共通の認識および定義に基づいて動作し、したがって、RNAの構成の変化(おそらくはgNBによって検出される)が、以下の説明に従って、gNBとUEとの間の更新手順をトリガーしうる。
以下では、現在UEに関連付けられているRNAに関する更新された情報をUEが取得することを容易にする改良されたページング手順について説明する。この場合、UEは非アクティブ状態に遷移しており、この遷移に伴って、非アクティブ状態におけるUEのモビリティを扱うための、UE固有のRANベースの通知エリアが定義されるものと例示的に想定する。例えば、gNBは、AMFから受信した情報(UEの登録エリアなど)に基づいて、RNAを定義することができる。RNAは、例えばそのRNAを構成している無線セルのリストとして、もしくはRNA-IDとして、またはそれらの無線セルによってブロードキャストされるTACに基づいて、定義される。
最終的に、RNAが変化する(例えば、障害またはメンテナンスが理由である無線セルがもはや利用可能ではない、あるいは、無線セルが分割され、したがって、代わりに2つの無線セルが利用可能である)ものと想定する。gNBは、無線セルが除去または追加されたことに気付き、その変化によって影響されるRNAを有するUEを認識する。次いで、gNBは、変化したRNAの更新された情報を取得するための手順をUEにおいてトリガーするために、1つまたは複数のUEにページングメッセージを送信する。
図13は、UE ID(本明細書では例示的にI-RNTI)およびRNAトリガーを含む、gNBからUEに送信されるページングメッセージを示している。RNAトリガーは、UEのRNAが変化したこと、および、UEがそのRNAに関する更新された情報を取得することに進むことを、UEに通知する。
UEは、これに応じて、変化したRNAに関する更新された情報を取得するためのいくつかの異なる手順のうちの1つを実行し、その結果、非アクティブ状態にあるUEによって扱われるRNA定義は再び正確になる。これにより、もはやRNAの一部ではないまたはRNAに追加された無線セル(およびgNB)に関連する、UEによる誤った挙動が回避される。例えば、UEのすでに定義されているRNAに(例えば、無線セルの分割が理由で)新しい無線セルが追加されると想定すると、UEは、RNAを定義しているセルの(古い)リストの中には、(無線セルIDによって識別される)新しい無線セルが存在しないものと誤って認識しているため、UEがRNA更新手順を実行することを改良された更新手順は回避することができる。一方、UEのすでに定義されているRNAの無線セルが、メンテナンスを受け、もはや利用可能ではないと想定すると、代替の無線セルが、同じ無線セルIDまたは別の無線セルIDを用いてセットアップされる可能性が高い。
図15は、上述した改良された手順に関与するときにUEおよびgNBによって実行されるステップを示した図である。
RNA更新トリガーは、単純な(例えば1ビットの)フラグとすることができ、存在する場合、UEは、それに応じてRNAに関する更新された情報を取得することによって応答することができる。
例示的な1つの変形例によれば、ページングメッセージは、LTEからすでに公知である情報要素SystemInfoModification(システム情報変更)と同様に、新しいページングの理由としてRNA更新トリガーを含む。RNA更新トリガーを含むように、ページングメッセージの定義を以下のように拡張することができる(下線を引いた太字を参照)。
(ページングメッセージ)
Figure 0007308841000003
変化したRNAに関する更新された情報をUEが取得することを可能にするために使用できるいくつかの解決策が存在する。
1つのオプションによれば、UEは、RNA位置更新手順を例外的に実行することができ、この手順は、gNBが、変化したRNAの構成に関する情報をもって応答することを可能にする。図16は、このオプションの例示的な1つの変形例を示している。図16から明らかであるように、UEは、RNAトリガーに応じて、gNBと一緒に、RACHプリアンブルを送信することを含むRACH手順を実行することができる。gNBは、このRACHプリアンブルを受信し、アップリンクリソースをUEに割り当てるRARメッセージをもって適切に応答する。次いで、UEは、割り当てられたアップリンクリソースを使用して、実際のRNA位置更新を(例えば、RRC接続再開要求メッセージの一部として)送信することができる。RNA位置更新は、UEが現在位置している無線セルのIDを単に提供することができる。
gNBは、無線セルIDを含むRNA位置更新を受信すると、更新されたRNA情報をUEに提供するべきであると判断し、したがって、RACH手順のメッセージ4(例えばRRC接続解放メッセージまたはRRC接続再開メッセージ)に適切な情報を含める。最後に、UEは、受信した情報を使用して、自身のRNA定義を更新する。gNBがUEをRRC_CONNECTED状態に移行させるか、またはUEをRRC_INACTIVE状態にするか、またはUEをRRC_IDLE状態にするかは、まだ決定されていない。
別のオプションによれば、システム情報を使用して、更新されたRNA定義がUEに提供される。図17および図18は、2つの例示的な変形例を示している。図17は、gNBが、UEによってオンデマンドで要求されたシステム情報を使用して、UEのRNA定義を更新するための必要な情報を伝える場合を示している。より詳細には、UEは、RNAトリガーでページングされると、RNA定義に関するシステム情報を要求する。この要求は、例えば、RAN通知エリアに関連するシステム情報が要求されていることを示す。オンデマンドのシステム情報の対応する要求は、例えば小さいメッセージにおいてgNBに送信することができる、または、RACH手順を使用して(例えば、特定のプリアンブルによって、または、(1ビットを有する)メッセージ1もしくはメッセージ3(RRC接続再開要求メッセージなど)内で)、gNBに送信することができる。図17は、オンデマンドのシステム情報の要求を伝えるためにどの具体的なメッセージまたは手順が使用されるかに関して限定していない。
オンデマンドのSI要求を受信したgNBは、次いで、RNA定義を更新するための必要な情報を含む要求されたシステム情報を、自身の無線セル内でブロードキャストすることができる。UEは、このオンデマンドのシステム情報を取得し、したがって、受信したシステム情報を使用して、自身のRNA定義を更新する。さらにこれに代えて、オンデマンドのシステム情報は、RACH手順の4番目のメッセージ(例えば、RRC接続再開メッセージまたはRRC接続解放メッセージ)内で送信されてもよい。
図18は、UEのRNA定義を更新するための必要な情報を伝えるために、最小限システム情報(UEによる別個の要求は必要ない)がgNBによって使用される場合を示している。この要求において、オンデマンドのシステム情報に基づく解決策と比較して、UEからのさらなる要求は必要ない。そうではなく、gNBは、RNA定義に関する更新された情報を含むシステム情報を周期的にブロードキャストし、したがって、UEは、ページングメッセージと一緒にRNAトリガーを受信すると、必要なシステム情報を取得して自身のRNA定義を更新する。
このように、いずれの場合にも、UEは、必要な情報をgNBから取得し、その情報に基づいて自身のRNA定義を更新することができる。
UEが自身の現在のRNA定義を適切に更新することを可能にするために、gNBによってどの情報が提供される必要があるか、複数の異なる可能な方法が存在する。1つのオプションによれば、セルの更新された完全なリストをgNBからUEに送信することができる。この方法は、例えば、図16(例えば、RACH手順のRRC接続再開メッセージまたはRRC接続解放メッセージ)に関連して説明したように、または、図17(例えば、RACH手順のメッセージ4内のオンデマンドのシステム情報)に関連して説明したように、例えば、専用シグナリングを使用して情報を伝えるときに可能でありうる。セルの完全なリストはUE固有であるため、(最小限)システム情報(この情報は、ブロードキャストされ、したがって、多数のUEによって受信される)によって伝えられる可能性は低い(ただし可能ではある)。それでもシステム情報が使用される場合、RNA定義(すなわち、セルの完全なリスト)が、識別される特定のUEのみに確実に適用されるように、対応するUE IDを、システム情報ブロードキャストに追加的に含めることができる。さらに、特に無線セルのリストが大きい場合、データオーバーヘッドが生じうる。
別のオプションによれば、関連する変化のみ(対応する無線セルIDを有する無線セルを除去または追加する指示など)をUEに伝えることができる。このオプションは、理論的には、図16~図18の3つの解決策すべてに適用することができる。例えば、ある無線セルが除去されるとき、その無線セルを含むすべてのRNAが更新される必要がある。さまざまなgNBが、それぞれの無線セル内のUEに対して定義されているRNAを認識しており、必要な場合には、すべてのRNA定義からその無線セルを除去する対応する指示を、システム情報内でブロードキャストすることができる。(現在では除去された)無線セルを含むRNAを実際に有するUEのみが、受信した指示に従って動作するため、この点において特定のUEへのアドレッシングは必要ない。新しい無線セルが追加される必要があるときには、特定のUEのみが自身のRNAを更新する場合、gNBは、新しい無線セルを含めるようにRNAを実際に更新する必要があるそれぞれのUEを個別にアドレッシングする必要がありうる。
RNAが、隣接するgNBに属するセルを包含できる場合には、隣接するgNBが自身のセル内でそれぞれの動作を行うことができるように、更新は、Xnインタフェース上でも伝えられる必要がある。
さらなる変形例群によれば、上述したように、RNA更新トリガーを含むようにページングメッセージを拡張するのみならず、第1の実施形態に関して説明したのと類似する態様で、RACHプリアンブル、プリアンブル有効性タイマー、RACH優先順位付けインデックス、帯域幅部分IDなどの追加のパラメータを含むように、ページングメッセージをさらに拡張することができる。これらの個々のパラメータについては、前の実施形態に関連して詳しく説明しており、ここではそれを参照する。帯域幅部分IDを除き、他のパラメータ(すなわち、RACHプリアンブル、プリアンブル有効性タイマー、およびRACH優先順位付けインデックス)は、RACH手順の実行にのみ関連し、したがって、gNBは、UEによって実行されるRACH手順を優先順位付けして促進するために、上記の解決策(例えば、図16の解決策または図17の解決策;後者ではオンデマンドのシステム情報の要求がランダムアクセス手順において送信される)のうちのいくつかにおいて、これらのパラメータを使用することができる。一方、gNBは、例えば、RACHプリアンブルを送信する、あるいは、システム情報などを受信するのに、ULおよび/またはDLにおいて(さまざまな設定されている帯域幅部分のうち)どの帯域幅部分を使用できるかをUEに示すために、帯域幅部分IDを使用することができる。
したがって、この実施形態は、上述したさまざまな実施態様のいずれかに係る改良された手順を実行することができる、適切に構成された1つまたは複数のgNB(基地局)およびUEを提供する。これらの基地局およびUEは、この実施形態に関与するために必要なタスクおよびステップを実行するための、図8に例示したユニットを含むことができる。
(実施形態3)
第3の実施形態は、非アクティブ状態にあるUEに対して最適なRAN通知エリアをgNBが設定することを容易にするための上記のニーズに対処する。RNAは、UEがRRC非アクティブ状態に遷移するときにgNBによって設定されるものと例示的に想定する。
UEは接続状態にあり、最終的に現在のサービングgNB(ソースgNB)からターゲットgNBにハンドオーバするシナリオを例示的に想定する。UEは、過去に1回以上非アクティブ状態にあり、したがって、その状態におけるUEのモビリティを扱うための1つまたは複数のRANベースの通知エリアを有するよう、現在のサービングgNB(または他のgNB)によって設定されているものと例示的にさらに想定する。
1つの目的は、ターゲットgNB(このgNBは最終的にUEの新しいRNAを設定する)に、RNA設定を最適化するための追加の情報を提供することである。この追加の情報は、前のRNA設定に関連し、RNA履歴情報と例示的に称されることがある。
この情報を提供する最も早い時点は、ソースgNBからターゲットgNBにハンドオーバするときである。ハンドオーバ手順中は、UE、ソースgNB、およびターゲットgNBの間でいくつかのメッセージが交換され、そのうちのいくつかを使用してRNA履歴情報を伝えることができる。これに代えて、ハンドオーバが完了した(すぐ)後、ただしターゲットgNBがUEに対してRNAを設定するときにRNA履歴情報を考慮することができる期間内に、RNA履歴情報がターゲットgNBに提供されてもよい。
以下では、いくつかの例およびさらなる詳細を提示する。この実施形態の第1の変形例によれば、UEが、ハンドオーバ手順中にRNA履歴情報をターゲットgNBに提供する役割を担うエンティティである。したがって、UEは、自身に設定されているRANベースの通知エリアに関する情報を継続的に記憶し、その後、この情報をターゲットgNBに提供することができる。UEは、ソースgNBからターゲットgNBへのハンドオーバを完了するために、ハンドオーバの一部として新しいターゲットgNBと同期する。ターゲットgNBとの同期は、例えば、RACH手順に基づくことができ、UEは、ランダムアクセス手順の3番目のメッセージ(例えば、RRC接続再設定完了メッセージ)を使用して、RNA履歴情報をターゲットgNBに伝えることができる。
図19は、UEのRANベースの通知エリアの改良された設定を実施するための、UEおよびターゲットgNBによって実行される対応するステップを例示的に示している。この図は、どのメッセージが使用されるかを正確には指定していないが、ハンドオーバ手順中にRNA履歴情報の提供が行われるものと例示的に想定する。
この実施形態の第2の変形例によれば、ソースgNBが、ハンドオーバ手順中にRNA履歴情報をターゲットgNBに提供する役割を担うエンティティである。したがって、ソースgNBは、その時点までUEに設定されていたRANベースの通知エリアに関する情報を記憶し、その後、この情報をターゲットgNBに提供することができる。これに伴って、ソースgNBは、自身によって設定されたRANベースの通知エリアに関する情報を記憶し、さらにオプションとして、ソースgNBは、前のサービングgNBによって設定されたRANベースの通知エリアに関する情報も記憶する。前のサービングgNBによって設定されたRNAに関する後者の情報は、RNA履歴情報をターゲットgNBに提供することについて説明したのと類似するまたは同じ方法で、現在のサービングgNBによって、例えば前のgNBまたはUEから取得されうる。
ソースgNBは、ハンドオーバ手順の一部として、例えばハンドオーバ要求メッセージを使用して、ターゲットgNBにハンドオーバを要求する。ソースgNBは、上記のメッセージを使用して、RNA履歴情報を伝えることができる。
図20は、UEのRANベースの通知エリアの改良された設定を実施するための、ソースgNBおよびターゲットgNBによって実行される対応するステップを例示的に示している。この図は、どのメッセージが使用されるかを正確には指定していないが、ハンドオーバ手順中にRNA履歴情報の提供が行われるものと例示的に想定する。
図21は、非特許文献3の第9.2.3節における現在の規定に従った、例示的な高レベルハンドオーバ手順を示している。図21は、gNB間ハンドオーバの基本的な構成要素を示している。
1.ソースgNBが、ハンドオーバを開始し、Xnインタフェースを通じて、可能な新しいターゲットgNBにハンドオーバ要求を発行する。
2.ターゲットgNBが、アドミッション制御を実行し、ハンドオーバ確認応答の一部としてRRC設定を提供する。
3.ソースgNBが、ハンドオーバコマンドメッセージ内でRRC設定をUEに提供する。例示的に、ハンドオーバコマンドメッセージは、UEがシステム情報を読み取ることなくターゲットセルにアクセスできるように、少なくともセルIDとターゲットセルにアクセスするために必要なすべての情報とを含む。場合によっては、競合ベースのランダムアクセスおよび競合のないランダムアクセスに必要な情報を、ハンドオーバコマンドメッセージに含めることができる。ターゲットセルへのアクセス情報は、ビーム固有の情報(存在すれば)を含むことができる。
4.UEが、RRC接続をターゲットgNBに移行させ、ハンドオーバ完了をもって応答する。
図21は、上述したUEベースの解決策およびネットワークベースの解決策も示しており、すなわち、RNA履歴情報をハンドオーバ要求メッセージ内でソースgNBからターゲットgNBに送信することができ、また、UEが、ハンドオーバ完了によって(例えば、RRC接続再設定完了メッセージを使用して)、RNA履歴情報をターゲットgNBに送信できる。
RNA履歴に実際に含めることができる情報に関して、いくつかの可能性がある。一例によれば、RNA履歴情報は、その時点までにUEに設定されていた1つまたは複数のRAN通知エリアの定義を含むことができ、例えば、各RNAについて、当該RNAを構成している対応するセルのリスト、もしくはRANエリアIDのリスト、またはTAIのリストを含めることができる。
オプションとして、RNA履歴情報は、各RNAについて、識別されたRNAのアンカーであったgNBの対応するアンカーgNB IDをさらに含んでもよい。古いアンカーgNBを含めることは、新しいgNBが、到達可能性に関して以前のRNA設定を理解するのに役立ちうる。古いアンカーgNBが複数ホップ離れている場合、新しいアンカーは、マルチホップXnベースのRETRIEVE UE CONTEXTタイプのメカニズムを使用して、または、AMFから、UEコンテキストを取得する必要がある。
オプションとして、RNA履歴情報は、各RNAについて、ターゲット基地局(またはソース基地局)とそのRNAに関連するアンカー基地局(上記を参照)との間のホップ数(ソース基地局の場合、ターゲット基地局に関するホップ数-1)を示すホップインジケーションをさらに含んでもよい。ホップとは、本明細書では、2つのエンティティの間の接続として理解することができ、したがって、2ホップを介して接続されている2つのgNBは、直接接続されているのではなく、例えば、これら2つのgNBの両方に直接接続されている別のgNBを介して互いに到達することができる。1ホップは、2つのgNBが互いに直接接続されていることを示す。新しいgNBが、複数ホップ離れているgNBを登録しつつ、UE固有のRNAを設定する場合、その新しいgNBは、AMFとのUEコンテキストも記憶する必要がある。
UE固有のRNA履歴情報は、例示的に以下のフォーマットを有することができる。
Figure 0007308841000004
RNA履歴情報内で提供された追加の情報を有するターゲットgNBは、UEに対して最適なRNAを設定するための、自由に使用できるさらなる情報を有する。例えば、gNBは、UEに特に関係する特定のgNB(前のアンカーgNBなど)を新しいRNAに含めることができる。gNBは、自身からのホップ数が多すぎるgNBを新しいRNAに含めることを回避することもできる。UEが各セル内にどれくらい滞在したかを伝えることができるUEベースの履歴情報を使用すると、ターゲットgNBは、以前に設定されたRNAのいくつかのセルを、UEがそれらの古いセルの周りを絶え間なく移動する(例えば、ピザの配達スタッフ)ことがUE履歴から予測される場合、新しいRNAに含めることができる。この目的は、UEを特定するための不必要なページングまたはモビリティ駆動型のRNAUを最小にすることができるように、所与のUEに対して、より適したRNAを設定することである。
したがって、この実施形態は、上述したさまざまな実施態様のいずれかに係る改良された手順を実行することができる、適切に構成された1つまたは複数のgNB(基地局)およびUEを提供する。これらの基地局およびUEは、この実施形態に関与するために必要なタスクおよびステップを実行するための、図8に例示したユニットを含むことができる。
(さらなる態様)
第1の態様によれば、受信機を備えているユーザ機器が提供される。受信機は、ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する。ページングメッセージは、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときにユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルを示す。UEの送信機は、基地局と一緒にユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、示されたランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する。
第1の態様に加えて提供される第2の態様によれば、ページングメッセージは、ユーザ機器に送信されるダウンリンクデータが基地局において利用可能であることをさらに示す。ユーザ機器は、ユーザ機器がとることが可能なアイドル状態、接続状態、および非アクティブ状態のうち、非アクティブ状態にある。プロセッサは、ランダムアクセス手順が終了すると、基地局において利用可能であるダウンリンクデータを受信するために非アクティブ状態から接続状態に遷移する。受信機は、動作中、接続状態への遷移後、基地局からダウンリンクデータを受信する。
第1の態様または第2の態様に加えて提供される第3の態様によれば、ページングメッセージは、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するために、示されたランダムアクセスプリアンブルをユーザ機器がどれくらいの時間使用できるかを示すプリアンブル有効性タイマー値をさらに示す。オプションとして、プロセッサは、受信されたプリアンブル有効性タイマー値に基づいて、ランダムアクセス手順を実行するときに、受信されたランダムアクセスプリアンブルを使用するかどうかを決定する。
第1の態様から第3の態様のいずれかに加えて提供される第4の態様によれば、ページングメッセージは、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するためのランダムアクセス優先順位付けレベルをさらに示す。オプションとして、プロセッサは、示されたランダムアクセス優先順位付けレベルに基づいて、ランダムアクセス手順を実行するために使用されるランダムアクセスパラメータを決定する。オプションとして、ランダムアクセスパラメータは、
・バックオフ時間であって、ユーザ機器が2回のランダムアクセス手順の間に待機する必要がある最小期間が、バックオフ時間に基づいて決定される、バックオフ時間と、
・ランダムアクセス手順のメッセージを送信するための送信電力を決定するときにユーザ機器によって使用される送信電力パラメータと、
・ランダムアクセス応答時間ウインドウであって、ランダムアクセス応答時間ウインドウ中、ユーザ機器は、ユーザ機器によって前に送信されたランダムアクセスプリアンブルの送信に応じた基地局からのランダムアクセス応答メッセージを有効に受信できる、ランダムアクセス応答時間ウインドウと、
のうちの1つまたは複数を含む。
オプションとして、プロセッサが、示されたランダムアクセス優先順位付けレベルに基づいて、ランダムアクセスパラメータを決定することは、どのランダムアクセスパラメータがどのランダムアクセス優先順位付けレベルに関連付けられているかを示す関連付け情報にさらに基づく。オプションとして、受信機は、動作中、基地局からのシステム情報ブロードキャストを介してまたは基地局からの専用メッセージを介して、関連付け情報を受信する。
第1の態様から第4の態様のいずれかに加えて提供される第5の態様によれば、ページングメッセージは、無線セルのシステム周波数帯域幅内の周波数帯域幅部分をさらに示す。プロセッサは、示された周波数帯域幅部分に基づいて、ランダムアクセス手順を実行するために使用される周波数帯域幅部分を決定する。オプションとして、プロセッサは、周波数帯域幅部分を決定するとき、アップリンク用の第1の周波数帯域幅部分および/またはダウンリンク用の第2の周波数帯域幅部分を決定する。
第1の態様から第5の態様のいずれかに加えて提供される第6の態様によれば、示されたランダムアクセスプリアンブルを使用してユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順は、競合のないランダムアクセス手順である。
第7の態様によれば、ユーザ機器によって実行される以下のステップを含む方法が提供される。ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する。ページングメッセージは、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときにユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルを示す。基地局と一緒にユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、示されたランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する。
第8の態様によれば、送信機を備えている基地局が提供される。送信機は、基地局によって制御される、移動通信システムの無線セル内に位置しているユーザ機器に、ページングメッセージを送信する。ページングメッセージは、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときにユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルを示す。基地局の受信機は、基地局と一緒にユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、ユーザ機器から、示されたランダムアクセスプリアンブルを受信する。
第9の態様によれば、受信機を備えているユーザ機器が提供される。受信機は、ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する。ページングメッセージは、ユーザ機器が位置している無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報をユーザ機器が取得するためのトリガーを含む。受信機は、受信されたトリガーに応じて、無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報を取得するための手順を実行する。
第9の態様に加えて提供される第10の態様によれば、更新された情報を取得するための手順は、
・送信機が、動作中、無線アクセスネットワーク通知エリアに関連するユーザ機器の現在の位置に関する情報を含む位置更新メッセージを基地局に送信し、
・受信機が、動作中、基地局から、ユーザ機器が位置している無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報を含むエリア更新メッセージを受信する、
ことを含む。
オプションとして、位置更新メッセージは、ユーザ機器と基地局との間で実行されるランダムアクセス手順のメッセージであり、オプションとして、ランダムアクセス手順の3番目のメッセージである。オプションとして、エリア更新メッセージは、ユーザ機器と基地局との間で実行されるランダムアクセス手順のメッセージであり、オプションとして、ランダムアクセス手順の4番目のメッセージである。
第9の態様または第10の態様に加えて提供される第11の態様によれば、更新された情報を取得するための手順は、
・送信機が、動作中、無線アクセスネットワーク通知エリアに関するシステム情報を要求するためのシステム情報要求メッセージを、基地局に送信し、
・受信機が、動作中、基地局から、ユーザ機器が位置している無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報を含むシステム情報メッセージを受信する、
ことを含む。
オプションとして、システム情報要求メッセージは、ユーザ機器と基地局との間で実行されるランダムアクセス手順のメッセージであり、オプションとして、ランダムアクセス手順の1番目のメッセージまたは3番目のメッセージである。オプションとして、システム情報メッセージは、ユーザ機器と基地局との間で実行されるランダムアクセス手順のメッセージであり、オプションとして、ランダムアクセス手順の4番目のメッセージである、または、システム情報メッセージは、基地局によってブロードキャストされるシステム情報メッセージである。
第9の態様から第11の態様のいずれかに加えて提供される第12の態様によれば、更新された情報を取得するための手順は、受信機が、動作中、無線セル内で基地局によって周期的にブロードキャストされるシステム情報を受信することを含む。
第9の態様から第12の態様のいずれかに加えて提供される第13の態様によれば、無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報は、更新された無線アクセスネットワーク通知エリアを構成する無線セルを識別する。これに加えて、または、これに代えて、無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報は、更新された無線アクセスネットワーク通知エリアを取得するために、無線アクセスネットワーク通知エリアから、どの1つまたは複数の無線セルが除去される必要があるか、または、無線アクセスネットワーク通知エリアに、どの1つまたは複数の無線セルが追加される必要があるかに関するインジケーションを含む。
第9の態様から第13の態様のいずれかに加えて提供される第14の態様によれば、トリガーは、1ビットのインジケーションである。これに加えて、または、これに代えて、ユーザ機器は、ユーザ機器がとることが可能なアイドル状態、接続状態、および非アクティブ状態のうち、非アクティブ状態にある。
第9の態様から第14の態様のいずれかに加えて提供される第15の態様によれば、ページングメッセージは、
・基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときにユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブル、および、オプションとして、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するために、示されたランダムアクセスプリアンブルをユーザ機器がどれくらいの時間使用できるかを示すプリアンブル有効性タイマー値と、
・ランダムアクセス手順を実行するためにユーザ機器によって使用される、無線セルのシステム周波数帯域幅内の周波数帯域幅部分と、
・バックオフ時間、送信電力パラメータ、およびランダムアクセス応答時間ウインドウのうちの1つまたは複数などの、ランダムアクセス手順を実行するためのランダムアクセスパラメータを決定するためにユーザ機器によって使用される、基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するためのランダムアクセス優先順位付けレベルと、
のうちの1つまたは複数をさらに示す。
第16の態様によれば、ユーザ機器によって実行される以下のステップを含む方法が提供される。ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する。ページングメッセージは、ユーザ機器が位置している無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報をユーザ機器が取得するためのトリガーを含む。無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報を取得するための手順を実行する。
第17の態様によれば、送信機を備えている基地局が提供される。送信機は、基地局によって制御される、移動通信システムの無線セル内に位置しているユーザ機器に、ページングメッセージを送信する。ページングメッセージは、ユーザ機器が位置している無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報をユーザ機器が取得するためのトリガーを含む。送信機は、無線アクセスネットワーク通知エリアに関する更新された情報を、ユーザ機器に送信する。
第18の態様によれば、送信機を備えているユーザ機器が提供される。送信機は、履歴情報をターゲット基地局に送信する。ユーザ機器は、ソース基地局によって制御される無線セル内に位置しており、ソース基地局からターゲット基地局へのハンドオーバ手順を実行する。履歴情報は、ユーザ機器が位置していた1つまたは複数の無線アクセスネットワーク通知エリア(RNA)に関する情報を提供する。
第18の態様に加えて提供される第19の態様によれば、履歴情報は、各RNAについて、ユーザ機器が当該RNA内に位置していたときにユーザ機器に対するアンカーとしての役割を果たしたアンカー基地局の情報をさらに含む。
第18の態様または第19の態様に加えて提供される第20の態様によれば、履歴情報は、各RNAについて、ユーザ機器が当該RNA内に位置していたときにユーザ機器に対するアンカーとしての役割を果たしたアンカー基地局とターゲット基地局との間のホップ数を示すホップカウントをさらに含む。
第18の態様から第20の態様のいずれかに加えて提供される第21の態様によれば、履歴情報は、ソース基地局からターゲット基地局へのハンドオーバ手順の実行を完了する無線リソース制御(RRC)接続再設定完了メッセージ内で、ユーザ機器によって送信される。
第22の態様によれば、ユーザ機器によって実行される以下のステップを含む方法が提供される。履歴情報をターゲット基地局に送信する。ユーザ機器は、ソース基地局によって制御される無線セル内に位置しており、ソース基地局からターゲット基地局へのハンドオーバ手順を実行する。履歴情報は、ユーザ機器が位置していた1つまたは複数の無線アクセスネットワーク通知エリア(RNA)に関する情報を提供する。
第23の態様によれば、送信機を備えている基地局が提供される。送信機は、履歴情報をターゲット基地局に送信する。ソース基地局としての基地局からターゲット基地局にユーザ機器をハンドオーバするためのハンドオーバ手順が実行される。履歴情報は、ユーザ機器が位置していた1つまたは複数の無線アクセスネットワーク通知エリア(RNA)に関する情報を提供する。
第23の態様に加えて提供される第24の態様によれば、履歴情報は、ユーザ機器のハンドオーバのハンドオーバ先になるようにターゲット基地局に要求するハンドオーバ要求メッセージ内で、ソース基地局によって送信される。
(ハードウェアおよびソフトウェアによる本開示の実現)
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって、実現することができる。上述した各実施形態の説明において使用された各機能ブロックは、その一部または全体を、集積回路などのLSIによって実現することができ、各実施形態において説明された各プロセスは、その一部または全体を、同じLSIまたはLSIの組合せによって制御することができる。LSIはチップとして個別に形成することができる、または、機能ブロックの一部またはすべてが含まれるように1個のチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。LSIは、本明細書においては、集積度の違いに応じて、IC(集積回路)、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIと称されることがある。しかしながら、集積回路を実現する技術は、LSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを使用することによって実現されてもよい。さらには、LSIの製造後にプログラムすることができるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続および設定を再設定できるリコンフィギャラブル・プロセッサを使用してもよい。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実現することができる。半導体技術または別の派生技術が進歩する結果として将来の集積回路技術がLSIに置き換わる場合、その将来の集積回路技術を使用して機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジを適用することもできる。
さらに、さまざまな実施形態は、プロセッサによって実行される、または、ハードウェアにおいて直接実行されるソフトウェアモジュールによっても実現可能である。また、ソフトウェアモジュールとハードウェア実装との組合せも可能である。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータ可読記憶媒体、例えば、RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD-ROM、DVDなどに記憶されうる。さらには、複数の異なる実施形態の個々の特徴は、個々にまたは任意の組合せにおいて、別の実施形態の主題とすることができることに留意されたい。
具体的な実施形態に示した本開示には、さまざまな変更および/または変形を行うことができることが、当業者には理解されるであろう。したがって、上記の実施形態は、あらゆる点において、例示的であり、限定的ではないとみなされるべきである。

Claims (10)

  1. ユーザ機器であって、
    動作中、前記ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する受信機であって、前記ページングメッセージは、前記基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときに前記ユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルとランダムアクセス優先順位付けレベルとプリアンブル有効性タイマー値を示し、前記プリアンブル有効性タイマー値は前記ランダムアクセスプリアンブルを前記ユーザ機器がどれくらいの時間使用できるかを示す、受信機と、
    動作中、前記プリアンブル有効性タイマー値に基づいて、ランダムアクセス手順を実行するときに、前記ランダムアクセスプリアンブルを使用するかどうかを決定するプロセッサと、
    動作中、前記基地局と一緒に前記ユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、示された前記ランダムアクセスプリアンブルを前記基地局に送信する送信機と、
    を備えている、ユーザ機器。
  2. 前記ページングメッセージは、前記ユーザ機器に送信されるダウンリンクデータが前記基地局において利用可能であることをさらに示し、前記ユーザ機器は、前記ユーザ機器がとることが可能なアイドル状態、接続状態、および非アクティブ状態のうち、前記非アクティブ状態にあり、
    前記プロセッサは、動作中、前記ランダムアクセス手順が終了すると、前記基地局において利用可能であるダウンリンクデータを受信するために前記非アクティブ状態から前記接続状態に遷移し、
    前記受信機は、動作中、前記接続状態への遷移後、前記基地局から前記ダウンリンクデータを受信する、
    請求項1に記載のユーザ機器。
  3. 前記プロセッサは、示された前記ランダムアクセス優先順位付けレベルに基づいて、前記ランダムアクセス手順を実行するために使用されるランダムアクセスパラメータを決定し、
    前記ランダムアクセスパラメータは、
    バックオフ時間であって、前記ユーザ機器が2回のランダムアクセス手順の間に待機する必要がある最小期間が、前記バックオフ時間に基づいて決定される、バックオフ時間と、
    前記ランダムアクセス手順のメッセージを送信するための送信電力を決定するときに前記ユーザ機器によって使用される送信電力パラメータと、
    ランダムアクセス応答時間ウインドウであって、前記ランダムアクセス応答時間ウインドウ中、前記ユーザ機器は、前記ユーザ機器によって前に送信されたランダムアクセスプリアンブルの送信に応じた前記基地局からのランダムアクセス応答メッセージを有効に受信できる、ランダムアクセス応答時間ウインドウと、
    のうちの1つまたは複数を含み、
    前記プロセッサが、示された前記ランダムアクセス優先順位付けレベルに基づいて、前記ランダムアクセスパラメータを決定することは、どのランダムアクセスパラメータがどのランダムアクセス優先順位付けレベルに関連付けられているかを示す関連付け情報にさらに基づき、
    前記受信機は、動作中、前記基地局からのシステム情報ブロードキャストを介してまたは前記基地局からの専用メッセージを介して、前記関連付け情報を受信する、
    請求項1または2に記載のユーザ機器。
  4. 前記ページングメッセージは、前記無線セルのシステム周波数帯域幅内の周波数帯域幅部分をさらに示し、
    前記プロセッサは、動作中、示された前記周波数帯域幅部分に基づいて、前記ランダムアクセス手順を実行するために使用される周波数帯域幅部分を決定し、
    前記プロセッサは、前記周波数帯域幅部分を決定するとき、アップリンク用の第1の周波数帯域幅部分および/またはダウンリンク用の第2の周波数帯域幅部分を決定する、
    請求項1からのいずれか1項に記載のユーザ機器。
  5. 示された前記ランダムアクセスプリアンブルを使用して前記ユーザ機器によって実行される前記ランダムアクセス手順は、競合のないランダムアクセス手順である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のユーザ機器。
  6. ユーザ機器の方法であって、
    前記ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信するステップであって、前記ページングメッセージは、前記基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときに前記ユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルとランダムアクセス優先順位付けレベルとプリアンブル有効性タイマー値を示し、前記プリアンブル有効性タイマー値は前記ランダムアクセスプリアンブルを前記ユーザ機器がどれくらいの時間使用できるかを示す、ステップと、
    前記プリアンブル有効性タイマー値に基づいて、ランダムアクセス手順を実行するときに、前記ランダムアクセスプリアンブルを使用するかどうかを決定するステップと、
    前記基地局と一緒に前記ユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、示された前記ランダムアクセスプリアンブルを前記基地局に送信するステップと、
    を含む、方法。
  7. 基地局であって、
    動作中、前記基地局によって制御される、移動通信システムの無線セル内に位置しているユーザ機器に、ページングメッセージを送信する送信機であって、前記ページングメッセージは、前記基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときに前記ユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルとランダムアクセス優先順位付けレベルとプリアンブル有効性タイマー値を示し、前記プリアンブル有効性タイマー値は前記ランダムアクセスプリアンブルを前記ユーザ機器がどれくらいの時間使用できるかを示す、送信機と、
    動作中、前記プリアンブル有効性タイマー値に基づいて、ランダムアクセス手順を実行するときに、前記ランダムアクセスプリアンブルを使用するかどうかを決定するプロセッサと、
    動作中、前記基地局と一緒に前記ユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、前記ユーザ機器から、示された前記ランダムアクセスプリアンブルを受信する受信機と、
    を備えている、基地局。
  8. 動作中、ユーザ機器の処理を制御する集積回路であって、
    前記処理は、
    前記ユーザ機器が位置している、移動通信システムの無線セルを制御する基地局からページングメッセージを受信する処理であって、前記ページングメッセージは、前記基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときに前記ユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルとランダムアクセス優先順位付けレベルとプリアンブル有効性タイマー値を示し、前記プリアンブル有効性タイマー値は前記ランダムアクセスプリアンブルを前記ユーザ機器がどれくらいの時間使用できるかを示す、処理と、
    前記プリアンブル有効性タイマー値に基づいて、ランダムアクセス手順を実行するときに、前記ランダムアクセスプリアンブルを使用するかどうかを決定する処理と、
    前記基地局と一緒に前記ユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、示された前記ランダムアクセスプリアンブルを前記基地局に送信する処理と、
    を含む、集積回路。
  9. 基地局の方法であって、
    前記基地局によって制御される、移動通信システムの無線セル内に位置しているユーザ機器に、ページングメッセージを送信するステップであって、前記ページングメッセージは、前記基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときに前記ユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルとランダムアクセス優先順位付けレベルとプリアンブル有効性タイマー値を示し、前記プリアンブル有効性タイマー値は前記ランダムアクセスプリアンブルを前記ユーザ機器がどれくらいの時間使用できるかを示す、ステップと、
    前記プリアンブル有効性タイマー値に基づいて、ランダムアクセス手順を実行するときに、前記ランダムアクセスプリアンブルを使用するかどうかを決定するステップと、
    前記基地局と一緒に前記ユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、前記ユーザ機器から、示された前記ランダムアクセスプリアンブルを受信するステップと、
    を含む、方法。
  10. 動作中、基地局の処理を制御する集積回路であって、
    前記処理は、
    前記基地局によって制御される、移動通信システムの無線セル内に位置しているユーザ機器に、ページングメッセージを送信する処理であって、前記ページングメッセージは、前記基地局と一緒にランダムアクセス手順を実行するときに前記ユーザ機器によって使用されるランダムアクセスプリアンブルとランダムアクセス優先順位付けレベルとプリアンブル有効性タイマー値を示し、前記プリアンブル有効性タイマー値は前記ランダムアクセスプリアンブルを前記ユーザ機器がどれくらいの時間使用できるかを示す、処理と、
    前記プリアンブル有効性タイマー値に基づいて、ランダムアクセス手順を実行するときに、前記ランダムアクセスプリアンブルを使用するかどうかを決定する処理と、
    前記基地局と一緒に前記ユーザ機器によって実行されるランダムアクセス手順の一部として、前記ユーザ機器から、示された前記ランダムアクセスプリアンブルを受信する処理と、
    を含む、集積回路。
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