JP7306361B2 - 燃料電池 - Google Patents
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Description
この燃料電池の単セルは、通常、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、必要に応じて当該膜電極接合体の両面を挟持する2枚のセパレータにより構成される。
膜電極接合体は、プロトン(H+)伝導性を有する固体高分子型電解質膜(以下、単に「電解質膜」とも呼ぶ)の両面に、それぞれ、触媒層及びガス拡散層が順に形成された構造を有している。そのため、膜電極接合体は、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)と称される場合がある。
セパレータは、通常、ガス拡散層に接する面に反応ガスの流路としての溝が形成された構造を有している。なお、このセパレータは発電した電気の集電体としても機能する。
燃料電池の燃料極(アノード)では、ガス流路及びガス拡散層から供給される水素が触媒層の触媒作用によりプロトン化し、電解質膜を通過して酸化剤極(カソード)へと移動する。同時に生成した電子は、外部回路を通って仕事をし、カソードへと移動する。カソードに供給される酸素は、カソード上でプロトンおよび電子と反応し、水を生成する。
生成した水は、電解質膜に適度な湿度を与え、余剰な水はガス拡散層を透過して、系外へと排出される。
例えば特許文献1では、アノード水排出量を抑制することにより、水素のパージ回数を低減することを目的とし、アノード側ガス拡散層、アノード触媒層、高分子電解質膜、カソード触媒層、カソード側ガス拡散層がこの順に積層された固体高分子型燃料電池において、アノード側ガス拡散層に対するカソード側ガス拡散層の水蒸気透過性比を1.1~1.5とする、という技術が開示されている。
特許文献1に記載の技術では、カソードから電解質膜を通してアノードへ流れる液水量が少なく、カソードでフラッディングが発生し易い。
電流密度2.0A/cm2以上の高負荷条件では、電極面積あたりの燃料電池の発電量が多いため、生成水量が多い。そのため、触媒層及びガス拡散層等で生成水が滞留しやすい。
特許文献1に記載の実施例では電流密度1.0A/cm2の条件で燃料電池を発電しているため、電流密度2.0A/cm2の条件で燃料電池を発電した場合と比較して生成水量は半分程度であり、生成水量は少ない。特許文献2に記載の実施例では電流密度1.5A/cm2の条件で燃料電池を発電しているため、電流密度2.0A/cm2の条件で燃料電池を発電した場合と比較して生成水量は少ない。電流密度2.0A/cm2以上の高負荷条件で燃料電池を発電した場合、カソードからアノードへの排水量を抑制してしまうとカソードにおいてフラッディングが発生し、燃料電池の電圧が低下する。
従来技術では、カソード側拡散層及びアノード側拡散層の機能が最適化されていない。そのため、従来技術では、酸化剤ガスの相対湿度、燃料ガスの相対湿度、ガス流量(ストイキ比)等の運転条件を最適化したとしても燃料電池内の水の流れを十分に制御することは困難である。したがって、従来技術では、低温から高温までの運転温度領域での燃料電池の発電時において燃料電池内でのフラッディングの発生及びドライアップの発生を抑制するのは困難である。
例えば70℃以下の低温条件で燃料電池を発電した場合、飽和水蒸気量が小さく、生成水の蒸発量が少ない。そのため、カソードでのフラッディングの発生によりカソード触媒層に必要量のガス(酸素)が行き届かず、燃料電池の電圧が低下する。
例えば、100℃以上の高温条件で燃料電池を発電した場合、飽和水蒸気量が大きく、生成水は蒸発しやすい。そのため、電解質膜及びアイオノマ等が反応熱によりドライアップして、プロトン抵抗が上昇し、燃料電池の電圧が低下する。
本開示において低温とは、0℃以上70℃以下の温度を意味し、30℃以上70℃以下であってもよい。本開示において高温とは、70℃超過の温度を意味し、100℃以上であってもよい。
単セルの積層数は特に限定されず、例えば、2~数百個であってもよく、2~200個であってもよい。
燃料電池スタックは、単セルの積層方向の両端にエンドプレートを備えていてもよい。
膜電極接合体は、アノード側ガス拡散層及び、アノード触媒層及び、電解質膜及び、カソード触媒層及び、カソード側ガス拡散層をこの順に有する。
アノード(燃料極)は、アノード触媒層及びアノード側ガス拡散層を含む。
カソード触媒層及びアノード触媒層をまとめて触媒層と称する。
触媒層は、例えば、電気化学反応を促進する触媒金属、プロトン伝導性を有する電解質、及び、電子伝導性を有するカーボン粒子等を備えていてもよい。
触媒金属としては、例えば、白金(Pt)、及び、Ptと他の金属とから成る合金(例えばコバルト、及び、ニッケル等を混合したPt合金)等を用いることができる。
電解質としては、フッ素系樹脂等であってもよい。フッ素系樹脂としては、例えば、ナフィオン溶液等を用いてもよい。
上記触媒金属はカーボン粒子上に担持されており、各触媒層では、触媒金属を担持したカーボン粒子(触媒粒子)と電解質とが混在していてもよい。
触媒金属を担持するためのカーボン粒子(担持用カーボン粒子)は、例えば、一般に市販されているカーボン粒子(カーボン粉末)を加熱処理することにより自身の撥水性が高められた撥水化カーボン粒子等を用いてもよい。
アノード側ガス拡散層は、燃料ガス、例えば水素ガス等をアノード触媒層に拡散させるための層である。
カソード側ガス拡散層及びアノード側ガス拡散層をまとめてガス拡散層と称する。
ガス拡散層は、ガス透過性を有する導電性部材等であってもよい。
導電性部材としては、例えば、導電性を有する多孔体を挙げることができる。このような多孔体としては、例えば、カーボンクロス及び、カーボンペーパー及び、ガラス状カーボン等のカーボン多孔質体、並びに、金属メッシュ及び、発泡金属等の金属多孔質体等が挙げられる。
カソード側ガス拡散層のガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において84s/m以下である。相対湿度165%の条件下におけるカソード側ガス拡散層のガス拡散抵抗値の下限は特に限定されない。相対湿度165%の条件下におけるカソード側ガス拡散層のガス拡散抵抗値は、75s/m以上であってもよい。
アノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において234s/m未満であればよく、燃料電池の電圧を高くする観点から187s/m以下であってもよい。相対湿度165%の条件下におけるアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗値の下限は特に限定されない。相対湿度165%の条件下におけるアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗値は、155s/m以上であってもよい。
ガス拡散層のガス拡散抵抗は、例えばガス拡散層の厚さ及び、密度及び、多孔度等によって調節することができる。ガス拡散層の厚さが小さい程、ガス拡散層のガス拡散抵抗が小さくなると考えられる。ガス拡散層の密度が小さい程、ガス拡散層のガス拡散抵抗が小さくなると考えられる。ガス拡散層の多孔度が大きい程、ガス拡散層のガス拡散抵抗が小さくなると考えられる。
セパレータは、反応ガス及び冷媒を単セルの積層方向に流通させるための供給孔及び排出孔を有していてもよい。冷媒としては、低温時の凍結を防止するために例えばエチレングリコールと水との混合溶液を用いることができる。反応ガスは、燃料ガス、又は、酸化剤ガスである。燃料ガスは水素等であってもよい。酸化剤ガスは酸素、空気、乾燥空気等であってもよい。
供給孔は、燃料ガス供給孔、酸化剤ガス供給孔、及び、冷媒供給孔等が挙げられる。
排出孔は、燃料ガス排出孔、酸化剤ガス排出孔、及び、冷媒排出孔等が挙げられる。
セパレータは、1つ以上の燃料ガス供給孔を有していてもよく、1つ以上の酸化剤ガス供給孔を有していてもよく、1つ以上の冷媒供給孔を有していてもよく、1つ以上の燃料ガス排出孔を有していてもよく、1つ以上の酸化剤ガス排出孔を有していてもよく、1つ以上の冷媒排出孔を有していてもよい。
セパレータは、ガス拡散層に接する面に反応ガス流路を有していてもよい。また、セパレータは、ガス拡散層に接する面とは反対側の面に燃料電池の温度を一定に保つための冷媒流路を有していてもよい。
セパレータがアノード側セパレータである場合は、1つ以上の燃料ガス供給孔を有していてもよく、1つ以上の酸化剤ガス供給孔を有していてもよく、1つ以上の冷媒供給孔を有していてもよく、1つ以上の燃料ガス排出孔を有していてもよく、1つ以上の酸化剤ガス排出孔を有していてもよく、1つ以上の冷媒排出孔を有していてもよく、アノード側セパレータは、アノード側ガス拡散層に接する面に燃料ガス供給孔から燃料ガス排出孔に燃料ガスを流す燃料ガス流路を有していてもよく、アノード側ガス拡散層に接する面とは反対側の面に冷媒供給孔から冷媒排出孔に冷媒を流す冷媒流路を有していてもよい。
セパレータがカソード側セパレータである場合は、1つ以上の燃料ガス供給孔を有していてもよく、1つ以上の酸化剤ガス供給孔を有していてもよく、1つ以上の冷媒供給孔を有していてもよく、1つ以上の燃料ガス排出孔を有していてもよく、1つ以上の酸化剤ガス排出孔を有していてもよく、1つ以上の冷媒排出孔を有していてもよく、カソード側セパレータは、カソード側ガス拡散層に接する面に酸化剤ガス供給孔から酸化剤ガス排出孔に酸化剤ガスを流す酸化剤ガス流路を有していてもよく、カソード側ガス拡散層に接する面とは反対側の面に冷媒供給孔から冷媒排出孔に冷媒を流す冷媒流路を有していてもよい。
セパレータは、ガス不透過の導電性部材等であってもよい。導電性部材としては、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン、及び、プレス成形した金属(例えば、鉄、アルミニウム、及び、ステンレス等)板等であってもよい。また、セパレータが集電機能を備えるものであってもよい。
入口マニホールドは、アノード入口マニホールド、カソード入口マニホールド、及び、冷媒入口マニホールド等が挙げられる。
出口マニホールドは、アノード出口マニホールド、カソード出口マニホールド、及び、冷媒出口マニホールド等が挙げられる。
図1に示す燃料電池100は、カソード側セパレータ10、カソード側ガス拡散層20、カソード触媒層30、電解質膜40、アノード触媒層50、アノード側ガス拡散層60、アノード側セパレータ70がこの順に配置されている。
膜電極接合体90は、電解質膜40と、電解質膜40の一方の面にカソード80を有し、もう一方の面にアノード81を有する。
カソード80は、カソード側ガス拡散層20及びカソード触媒層30を有する。
アノード81は、アノード触媒層50及びアノード側ガス拡散層60を有する。
カソード側セパレータ10は、酸化剤ガスをカソード側ガス拡散層20に流通させるための流路11を有する。アノード側セパレータ70は、燃料ガスをアノード側ガス拡散層60に流通させるための流路71を有している。
カソード側ガス拡散層、カソード触媒層、電解質膜、アノード触媒層、アノード側ガス拡散層がこの順に配置される燃料電池を準備した。
燃料電池の電極面積は192cm2とした。
カソード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が相対湿度165%の条件下において84s/mである、カソード側ガス拡散層を用いた。
アノード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において234s/mであるアノード側ガス拡散層を用いた。
カソード側ガス拡散層に対するアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗比は、2.79であった。
カソード側ガス拡散層及びアノード側ガス拡散層の相対湿度165%の条件下におけるガス拡散抵抗は、以下の方法により測定した。
所定の膜電極接合体及び当該膜電極接合体を挟持する2枚の所定のセパレータを有する評価セルが測定に用いられた。膜電極接合体としては、例えばGore製のPRIMEA GORE30を使用してもよい。セパレータは、例えばリブ高さ0.2mm、溝深さ0.4mmのストレート溝を有するものを使用してもよい。
測定条件は以下の通りである。評価セル温度は45℃とした。アノード及びカソードの電極面積は1cm2とした。燃料ガスとして水素ガスを用いた。酸化剤ガスとして1%酸素を用いた。アノードのガス流量は0.5NL/分とした。カソードのガス流量は1.00NL/分とした。アノードガス温度は100℃とした。カソードガス温度は100℃とした。燃料ガスの相対湿度は55%とした。酸化剤ガスの相対湿度は55%とした。アノード背圧は150kPaとした。カソード背圧は150kPaとした。掃引速度10mV/sで評価セルの電圧を0.95Vから0.1Vまで掃引した。その後、掃引速度10mV/sで評価セルの電圧を0.1Vから0.95Vまで掃引した。これを1サイクルとして3サイクルのサイクル試験を行った。サイクル試験によって得られたカソード側電流値からカソード側ガス拡散層のガス拡散抵抗を測定した。サイクル試験によって得られたアノード側電流値からアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗を測定した。測定結果を表1に示す。表1においてAnはアノードを意味し、Caはカソードを意味する。
以下のこと以外は比較例1と同様の方法で燃料電池を準備した。
カソード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が相対湿度165%の条件下において84s/mである、カソード側ガス拡散層を用いた。
アノード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において187s/mであるアノード側ガス拡散層を用いた。
カソード側ガス拡散層に対するアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗比は、2.23であった。
以下のこと以外は比較例1と同様の方法で燃料電池を準備した。
カソード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が相対湿度165%の条件下において75s/mである、カソード側ガス拡散層を用いた。
アノード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において187s/mであるアノード側ガス拡散層を用いた。
カソード側ガス拡散層に対するアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗比は、2.49であった。
以下のこと以外は比較例1と同様の方法で燃料電池を準備した。
カソード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が相対湿度165%の条件下において84s/mである、カソード側ガス拡散層を用いた。
アノード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において155s/mであるアノード側ガス拡散層を用いた。
カソード側ガス拡散層に対するアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗比は、1.85であった。
以下のこと以外は比較例1と同様の方法で燃料電池を準備した。
カソード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において103s/mであるカソード側ガス拡散層を用いた。
アノード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において155s/mであるアノード側ガス拡散層を用いた。
カソード側ガス拡散層に対するアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗比は、1.50であった。
以下のこと以外は比較例1と同様の方法で燃料電池を準備した。
カソード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において75s/mであるカソード側ガス拡散層を用いた。
アノード側ガス拡散層としては、ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において155s/mであるアノード側ガス拡散層を用いた。
カソード側ガス拡散層に対するアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗比は、2.07であった。
実施例1~4及び比較例1~2の各燃料電池について電圧評価を行った。
各燃料電池について40℃、電流密度2.4A/cm2の条件で燃料電池を発電したときの電圧を測定した。各燃料電池について100℃以上、電流密度3.2A/cm2の条件で燃料電池を発電したときの電圧を測定した。測定結果を表1に示す。
実施例1~4及び比較例1~2の各燃料電池について100℃以上、電流密度3.2A/cm2の条件で燃料電池を発電したときの、燃料電池のガス流入口とガス流出口におけるガス圧を圧力センサーで取得して、その差圧を圧力損失(圧損)として算出した。アノード(An)圧損及びカソード(Ca)圧損の測定結果を表1に示す。実施例1~4及び比較例1~2の各燃料電池のアノード(An)圧損及びカソード(Ca)圧損は、所望の範囲内であることがわかった。
比較例2の燃料電池は、100℃以上、電流密度3.2A/cm2の条件で燃料電池を発電したときに所望の電圧が得られないことがわかる。したがって、比較例2の燃料電池は、高温、高負荷条件での燃料電池の発電時に電圧が低い。
実施例1~4の各燃料電池は比較例1~2の各燃料電池よりも40℃、電流密度2.4A/cm2の条件で燃料電池を発電したときの電圧が高く、且つ、100℃以上、電流密度3.2A/cm2の条件で燃料電池を発電したときの電圧が高い。したがって、実施例1~4の各燃料電池は、低温、高負荷条件での燃料電池の発電時に電圧が高く、且つ、高温、高負荷条件での燃料電池の発電時に電圧が高い。
よって、カソード側ガス拡散層に対するアノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗比が、1.50より大きく、且つ、2.79未満であり、且つ、カソード側ガス拡散層のガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において84s/m以下であり、且つ、アノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において234s/m未満であることにより、低温から高温の運転温度領域において燃料電池の電圧を高くすることができることが実証された。
11 流路
20 カソード側ガス拡散層
30 カソード触媒層
40 電解質膜
50 アノード触媒層
60 アノード側ガス拡散層
70 アノード側セパレータ
71 流路
80 カソード
81 アノード
90 膜電極接合体
100 燃料電池
Claims (4)
- 燃料電池であって、
前記燃料電池は、アノード側ガス拡散層及び、アノード触媒層及び、電解質膜及び、カソード触媒層及び、カソード側ガス拡散層をこの順に有し、
前記カソード側ガス拡散層に対する前記アノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗比が、1.50より大きく、且つ、2.79未満であり、
前記カソード側ガス拡散層のガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において84s/m以下であり、
前記アノード側ガス拡散層の前記ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において234s/m未満であることを特徴とする燃料電池。 - 前記カソード側ガス拡散層に対する前記アノード側ガス拡散層のガス拡散抵抗比が、1.85~2.49である請求項1に記載の燃料電池。
- 前記カソード側ガス拡散層の前記ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において75s/m以上84s/m以下である請求項1又は2に記載の燃料電池。
- 前記アノード側ガス拡散層の前記ガス拡散抵抗値が、相対湿度165%の条件下において155s/m以上187s/m以下である請求項1~3のいずれか一項に記載の燃料電池。
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