JP7299766B2 - 外用組成物 - Google Patents
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Description
アダパレンを有効成分として含む外用剤としてデフェリンゲル0.1%(商品名)(ガルデルマ株式会社)が知られている。デフェリンゲル0.1%は、添加物として、プロピレングリコール、パラオキシ安息香酸メチル、カルボキシビニルポリマー、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール、エデト酸ナトリウム水和物、水酸化ナトリウムを含む(非特許文献1)。
ここで、外用剤の開発においては、外用剤中での成分の分散性が悪いと、その成分を均一に塗布することが難しい。また、成分が外用剤中で凝集すると、その成分と皮膚との接触面積が小さくなるため、所期の薬効が得られ難いという課題がある。
また、アダパレンを含む外用組成物を皮膚に塗布すると、一般に、皮膚が乾燥し易く、それにより不快感、紅斑、掻痒感が生じ易いことが知られている(非特許文献1)。
項1. (A)アダパレン及び/又はその塩と、(B)抗炎症成分及び/又は抗菌成分を含有する外用組成物。
項2. (A)成分を0.001~1重量%含有する、項1に記載の外用組成物。
項3. (B)成分を0.01~5重量%含有する、項1又は2に記載の外用組成物。
項4. さらに(C)多価アルコールを含有する、項1~3の何れかに記載の外用組成物。
項5. (C)成分が、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、及びポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種である、項4に記載の外用組成物。
項6. さらに(D)乳化剤を含有する、項1~5の何れかに記載の外用組成物。
項7. (D)乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類からなる群より選ばれる少なくとも1種である、項6に記載の外用組成物。
項8. さらに(E)炭化水素基剤を含有する、項1~7の何れかに記載の外用組成物。
項9. 組成物の剤型が、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、又はローション剤である、項1~8の何れかに記載の外用組成物。
項10. (A)アダパレン及び/又はその塩を含有する外用組成物に、(B)抗炎症成分及び/又は抗菌成分を含ませる、アダパレン及び/又はその塩の分散性向上方法。
項11. (A)アダパレン及び/又はその塩を含有する外用組成物に、(B)抗炎症成分を含ませる、外用組成物の皮膚乾燥性の抑制方法。
抗炎症成分が、アダパレン及び/又はその塩の分散性を向上させ、また、アダパレン及び/又はその塩による皮膚乾燥を抑制することは驚くべきことである。
本発明の組成物は、(A)アダパレン及び/又はその塩、並びに(B)抗炎症成分、及び/又は抗菌成分を含む外用組成物である。
アダパレンの塩は、薬学的又は生理学的に許容される塩であればよく、有機塩基との塩(メチルアミン塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩、モルホリン塩、ピペラジン塩、ピロリジン塩、トリピリジン塩、ピコリン塩のような有機アミン塩など)、無機塩基との塩(アンモニウム塩;ナトリウム塩、カリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、亜鉛塩、アルミニウム塩のような金属塩など)が挙げられる。
本発明の組成物が、アダパレンの塩を含む場合、アダパレンの塩として配合されたものであってもよく、アダパレンと有機又は無機塩基とを別々に配合した結果、組成物中で塩となったものであってもよい。
アダパレン及びその塩は、中でも、アダパレン、及びアダパレンと無機塩基との塩が好ましく、アダパレンがより好ましい。
抗炎症成分としては、アラントイン;グリチルリチン酸、グリチルリチン酸誘導体(グリチルリチン酸メチル、グリチルリチン酸ステアリルなど)、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸誘導体(グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリル、グリチルレチン酸モノグルクロニドなど);アセトアミノフェン;イプシロン-アミノカプロン酸;ベルベリン;アズレン;ブロメライン;亜鉛;甘草抽出物、セージエキス、ローズマリーエキスのような植物抽出物;リゾチーム、セラペプターゼ、セミアルカリプロティナーゼのような酵素系抗炎症成分;メフェナム酸、フルフェナム酸、トルフェナム酸のようなフェナム酸系抗炎症成分;アセメタシン、インドメタシン、インドメタシンファルネシル、エドトラク、ジクロフェナク、スリンダク、ナブトメン、フェンブフェン、プログルメタシン、モフェゾラクのようなアリール酢酸系抗炎症成分;アミノプロフェン、イブプロフェン、オキサプロジン、ケトプロフェン、ザルトプロフェン、チアプロフェン酸、ナプロキセン、フルルビプロフェン、ザルトプロフェン、イブプロフェンピコノール、フルルビプロフェンアキセチル、フェノプロフェン、プラノプロフェン、ロキソプロフェンのようなプロピオン酸系抗炎症成分;アンピロキシカム、テノキシカム、ピロキシカム、メロキシカム、ロルノキシカムのようなオキシカム系抗炎症成分;ヘパリン類似物質、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリンのようなムコ多糖類など;及びこれらの塩が挙げられる。
これらは、非ステロイド性抗炎症成分である。
本発明の組成物が、塩である抗炎症成分を含む場合、塩として配合されたものであってもよく、酸化合物と有機又は無機塩基とを別々に配合した結果、組成物中で塩となったものであってもよい。
上記ステロイドの誘導体としては、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)、プレドニゾロンコハク酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル、プレドニゾロンリン酸エステルなどのプレドニゾロンエステル、ベタメタゾンプロピオン酸エステル、ベタメタゾン吉草酸エステル、デキサメタゾン吉草酸エステル、デキサメタゾンプロピオン酸エステル、デキサメタゾン酢酸エステル、デキサメタゾンリン酸エステル、デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステル、デキサメタゾンシペシル酸エステル、デキサメタゾンパルミチン酸エステルなどのデキサメタゾンエステル、ヒドロコルチゾン酪酸エステル(特に、ヒドロコルチゾン-17-ブチレート)、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾンコハク酸エステル、ヒドロコルチゾン酪酸エステル、ヒドロコルチゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル、ヒドロコルチゾンリン酸エステルなどのヒドロコルチゾンエステル、モメタゾンフランカルボン酸エステル、ジフルコルトロン吉草酸エステル、クロベタゾールプロピオン酸エステル、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル、ベクロメタゾンジプロピオン酸エステル、クロベタゾン酪酸エステル、デプロドンプロピオン酸エステル、アルクロメタゾンプロピオン酸エステル、フルメタゾンピバル酸エステル、クロベタゾンプロピオン酸エステル、クロベタゾン酪酸エステル、ジフロラゾン酢酸エステルなどが挙げられる。
抗炎症成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
抗炎症成分の含有量は、組成物の全量に対して、0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらにより好ましく、0.2重量%以上が特に好ましい。また、5重量%以下が好ましく、4重量%以下がより好ましく、3重量%以下がさらにより好ましい。この範囲であれば、抗炎症成分の適切な生理活性又は薬理活性が得られると共に、アダパレン及び/又はその塩の分散性が十分であり、皮膚を乾燥させ難い外用組成物となる。
抗炎症成分がアラントイン及び/又はその塩である場合のその含有量は、組成物の全量に対して、0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらにより好ましく、0.15重量%以上が特に好ましい。また、5重量%以下が好ましく、2重量%以下がより好ましく、1重量%以下がさらにより好ましく、0.5重量%以下が特に好ましい。この範囲であれば、アラントイン及び/又はその塩の適切な生理活性又は薬理活性が得られると共に、アダパレン及び/又はその塩の分散性が十分であり、皮膚を乾燥させ難い外用組成物となる。
抗炎症成分がグリチルリチン酸、その誘導体、及び/又はそれらの塩(特に、グリチルリチン酸二カリウム塩)である場合のその含有量は、組成物の全量に対して、0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらにより好ましく、0.2重量%以上が特に好ましく、0.4重量%以上が最も好ましい。また、5重量%以下が好ましく、2重量%以下がより好ましく、1重量%以下がさらにより好ましく、0.5重量%以下が特に好ましい。この範囲であれば、グリチルリチン酸、その誘導体、及び/又はそれらの塩(特に、グリチルリチン酸二カリウム塩)の適切な生理活性又は薬理活性が得られると共に、アダパレン及び/又はその塩の分散性が十分であり、また皮膚を乾燥させ難い外用組成物となる。
抗炎症成分がグリチルレチン酸、その誘導体、及び/又はそれらの塩である場合のその含有量は、組成物の全量に対して、0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらにより好ましく、0.2重量%以上が特に好ましく、0.25重量%以上が最も好ましい。また、5重量%以下が好ましく、2重量%以下がより好ましく、1重量%以下がさらにより好ましく、0.5重量%以下が特に好ましく、0.35重量%以下が最も好ましい。この範囲であれば、グリチルレチン酸、その誘導体、及び/又はそれらの塩の適切な生理活性又は薬理活性が得られると共に、アダパレン及び/又はその塩の分散性が十分であり、また皮膚を乾燥させ難い外用組成物となる。
抗炎症成分がムコ多糖類(特に、ヘパリン類似物質)である場合のその含有量は、組成物の全量に対して、0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらにより好ましく、0.2重量%以上が特に好ましく、0.25重量%以上が最も好ましい。また、5重量%以下が好ましく、2重量%以下がより好ましく、1重量%以下がさらにより好ましく、0.5重量%以下が特に好ましく、0.4重量%以下が最も好ましい。この範囲であれば、ムコ多糖類(特に、ヘパリン類似物質)の適切な生理活性又は薬理活性が得られると共に、アダパレン及び/又はその塩の分散性が十分であり、また皮膚を乾燥させ難い外用組成物となる。
抗炎症成分がプロピオン酸系抗炎症剤(特に、イブプロフェンピコノール)である場合のその含有量は、組成物の全量に対して、1重量%以上が好ましく、2重量%以上がより好ましく、2.5重量%以上がさらにより好ましい。また、5重量%以下が好ましく、4重量%以下がより好ましく、3.5重量%以下がさらにより好ましい。この範囲であれば、プロピオン酸系抗炎症剤(特に、イブプロフェンピコノール)の適切な薬理活性が得られると共に、アダパレン及び/又はその塩の分散性が十分であり、また皮膚を乾燥させ難い外用組成物となる。
本発明の外用組成物で使用される抗菌成分(B)とは、殺菌又は静菌作用を発揮して、雑菌(グラム陽性細菌、グラム陰性細菌、真菌等)の増殖を抑えることができる当該分野で公知の任意の成分をいう。
抗菌成分としては、フェノール系合成殺菌剤(イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、サリチル酸、パラオキシ安息香酸(パラベン)、パラオキシ安息香酸エステル(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等)、クレゾール等)、トリクロカルバン等の油溶性抗菌成分;四級アンモニウム塩型抗菌成分(塩化ベンザルコニウム(ベンザルコニウム塩化物ともいう)、塩化ベンゼトニウム(ベンゼトニウム塩化物ともいう)、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セチルトリメチルアンモニウム塩化物ともいう)、臭化セチルトリメチルアンモニウム(セチルトリメチルアンモニウム臭化物ともいう)、塩化デカリニウム、(デカリニウム塩化物ともいう)等)、クロルヘキシジン、リゾチーム、及びそれらの塩(例えば、塩酸塩、酢酸塩、グルコン酸塩)等のカチオン性抗菌成分;アクリノール、グルコン酸、アルキルジアミノグリシン、及びそれらの塩(例えば、塩酸塩)等の水溶性抗菌成分;ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素等のヨード系抗菌成分;クレゾール、感光素101号、感光素201号、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、ピロクトンオラミン、ハロカルバン、過酸化ベンゾイル、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩化セチルピリジニウム、安息香酸ナトリウム、エタノール、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、アミノグリコシド系抗生物質(クリンダマイシン等)が挙げられる。
抗菌成分は、中でも、油溶性抗菌成分が好ましく、フェノール系合成殺菌剤がより好ましく、イソプロピルメチルフェノールがさらにより好ましい。
抗菌成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
抗菌成分の含有量は、組成物の全量に対して、0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらにより好ましく、0.3重量%以上が特に好ましい。また、5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましく、2重量%以下がさらにより好ましく、1重量%以下が好ましい。この範囲であれば、抗菌成分の適切な生理活性又は薬理活性が得られると共に、アダパレン及び/又はその塩の分散性が十分である。
抗菌成分がイソプロピルメチルフェノール及び/又はその塩である場合のその含有量は、組成物の全量に対して、0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらにより好ましく、0.3重量%以上が特に好ましい。また、5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましく、2重量%以下がさらにより好ましく、1重量%以下が好ましい。この範囲であれば、イソプロピルメチルフェノール及び/又はその塩の適切な生理活性又は薬理活性が得られると共に、アダパレン及び/又はその塩の分散性が十分である。
本発明の外用組成物は、(C)多価アルコールを含むことができ、それにより、アダパレン及び/又はその塩の分散性が一層向上し、また一層皮膚を乾燥させ難い外用組成物となる。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール(トリメチレングリコール)、ブチレングリコール(1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、2,3-ブチレングリコール)、1,4-ブタンジオール(テトラメチレングリコール)、3-メチル-1,3-ブタンジオール、2-ブテン-1,4-ジオール、1,5-ペンタンジオール(ペンタメチレングリコール)、1,2-ペンタンジオール、イソプレングリコール(イソペンチルジオール)、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール(ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール1540、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコール20000、ポリエチレングリコール35000など)、ポリプロピレングリコール(ポリプロピレングリコール700、ポリプロピレングリコール1000、ポリプロピレングリコール2000など)などの2価アルコール;グリセリン、トリメチロールプロパンなどの3価アルコール;ジグリセリン、ポリグリセリンなどが挙げられる。
中でも、2価アルコール、3価アルコールが好ましく、プロピレングルコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール(特に、1,3-ブチレングリコール)、ポリエチレングリコール、グリセリンがより好ましく、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール(特に、1,3-ブチレングリコール)、ポリエチレングリコール、グリセリンがさらに好ましい。
多価アルコールは、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の外用組成物は、(D)乳化剤を含むことができ、それにより、アダパレン及び/又はその塩の分散性が一層向上する。
乳化剤としては、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、及びテトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタンのようなソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコールのようなプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO-40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO-50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO-60)、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80(HCO-80)など)のような硬化ヒマシ油誘導体;ポリオキシエチレンヒマシ油のようなヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、及びイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンのようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル;グリセリンアルキルエーテル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテルのようなポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ステアリルアミン、及びオレイルアミンのようなアミン類;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及びPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンのようなシリコーン系界面活性剤;レシチンなどのリン脂質、サーファクチン、及びサポニンなどの天然界面活性剤;ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、及びステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミドなどの脂肪酸アミドアミン;トリラウリルアミン、ジメチルステアリルアミン、及びジ-2-エチルヘキシルアミンなどのアルキルアミン;並びにステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、及びラウリルヒドロキシスルホベタインなどのベタイン系両性界面活性剤、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ポロクサマー124など)、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類などが挙げられる。
中でも、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類が好ましく、ステアリン酸ソルビタン(ソルビタンモノステアレート)、オレイン酸ソルビタン(ソルビタンモノオレエート)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO-40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO-50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO-60)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)がより好ましい。
乳化剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の外用組成物は、(E)炭化水素基剤を含むことができ、これにより、アダパレン及び/又はその塩の分散性が一層向上し、また一層皮膚を乾燥させ難い外用組成物となる。
炭化水素基剤としては、ワセリン(白色ワセリン、黄色ワセリン)、ゲル化炭化水素(プラスチベースなど)、オゾケライト、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワレン、スクワラン、α-オレフィンオリゴマー、パラフィン、流動パラフィン、及び軽質流動パラフィンなどが挙げられる。
中でも、ワセリン(白色ワセリン、黄色ワセリン)、ゲル化炭化水素(プラスチベースなど)、オゾケライト、セレシン、マイクロクリスタリンワックスのような常温(25℃)で固体の炭化水素基剤が好ましく、ワセリン、オゾケライト、セレシン、マイクロクリスタリンワックスがより好ましく、ワセリンがさらにより好ましい。また、スクワレン、スクワラン、α-オレフィンオリゴマー、パラフィン、流動パラフィン、軽質流動パラフィンのような常温(25℃)で液体の炭化水素基剤も好ましい。
炭化水素基剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の外用組成物は、(A)成分、(B)成分、及び必要に応じて配合される上記各成分を、必要に応じて、医薬品、医薬部外品、又は化粧品に使用される基剤又は担体、添加剤、その他の生理活性又は薬理活性成分などと混合して、医薬品、医薬部外品、又は化粧品の外用組成物とすることができる。特に、医薬組成物(医薬外用組成物)であり得る。
添加剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
また、添加剤は、本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
香料としては、ラベンダー油、ローズマリー油、クラリセージ油、タイム油、ベルガモット油、ユーカリ油等のハーブ系精油、オレンジ油、レモン油、グレープフルーツ油等の柑橘系精油のような各種精油、調合香料などが挙げられる。
その他の生理活性又は薬理活性成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
また、その他の生理活性又は薬理活性成分は、本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
また、本発明は、細菌感染症の治療または予防のための2つの別個の作用メカニズムを有する二重作用合理的療法分子(アダパレンを除く)を包含しないものとすることができ、中でも、細菌感染症の治療または予防のための2つの別個の作用メカニズムを有する二重作用合理的療法分子とアダパレンと抗炎症剤を含む薬物担体又は製剤を包含しないものとすることができる。
特に、感受性および抵抗性の両方のグラム陽性菌およびグラム陰性菌によって引き起こされる細菌感染症の処置のために、特にざ瘡ならびに異なる皮膚感染症および皮膚構造感染症を治癒し、追加的に抵抗性の発生を防止するための二重作用合理的療法分子(アダパレンを除く)を包含しないものとすることができ、中でも、感受性および抵抗性の両方のグラム陽性菌およびグラム陰性菌によって引き起こされる細菌感染症の処置のために、特にざ瘡ならびに異なる皮膚感染症および皮膚構造感染症を治癒し、追加的に抵抗性の発生を防止するための二重作用合理的療法分子とアダパレンと抗炎症剤を含む薬物担体又は製剤を包含しないものとすることができる。
また、本発明は、8-クロロフルオロキノロン、ナジフロキサシン、ベシフロキサシン、クリナジフロキサシン、フルリフロキサシン、オゼノキサシンのようなキノロン系抗生剤、中でも8-クロロフルオロキノロンを含まないものとすることができる。キノロン系抗生剤、中でも8-クロロフルオロキノロンを含まないことにより、キノロン系抗生剤による光線過敏症を引き起こさない組成物となり、また、キノロン系抗生剤の光劣化による組成物の変性が回避される。また、キノロン系抗生剤、中でも8-クロロフルオロキノロンを含まないことにより、本発明の効果が一層顕著に奏される。
また、クロタミトン、イクタモール、モクタール、チモールのような抗ヒスタミン剤でない成分も挙げられる。
基剤又は担体としては、油性基剤、水性基剤が挙げられる。
油性基剤としては、前述した炭化水素基剤の他に、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールのような高級アルコール;コレステロール、フィトステロール、及びヒドロキシステアリン酸フィトステリルのようなステロール類;シアバター、カルバナロウ、カカオ脂、及びキャンデリラロウのような植物脂;ラノリン、オレンジラフィー油、スクワラン、馬油、鯨ロウ、及びミツロウのような動物油脂;硬化油;メチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、架橋型アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリグリセリン変性シリコーン、ポリエーテル変性分岐シリコーン、ポリグリセリン変性分岐シリコーン、アクリルシリコン、フェニル変性シリコーン、及びシリコーンレジンのようなシリコーン油;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン化グアガム、及びアセチル化ヒアルロン酸のような天然高分子誘導体;ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、及びアクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体のような合成高分子;カラギーナン、アルギン酸、セルロース、グアーガム、クインスシード、デキストラン、及びジェランガムのような天然高分子;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルのようなエステル類;デキストリン、及びマルトデキストリンのような多糖類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノプロピルエーテルのようなグリコールエーテルなどが挙げられる。
また、水性基剤としては、水、緩衝液の他に、エタノール、及びイソプロパノールのような低級アルコールなどが挙げられる。多価アルコールは水性基剤としても機能する。
基剤又は担体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の外用組成物は、メキノール(4-メトキシフェノール、又は4-ヒドロキシアニソールとも称される)を含まないものとすることができる。
本発明の外用組成物の剤型としては、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、スプレー剤、エアゾール剤、パウダー剤、パップ剤、不織布等のシートに薬液を含浸させたシート剤などが挙げられる。中でも、本願発明の効果がより顕著に奏される点、塗布時の皮膚に対する刺激が低下する点で、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、ローション剤が好ましく、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、ローション剤がより好ましい。
乳剤、クリーム剤、乳剤性軟膏剤などの乳化状態の剤型である場合は、水中油型又は油中水型の何れでも良いが、使用感が良く、またアダパレンの分散性が良い点で、水中油型が好ましい。
本発明の外用組成物のpHは、2以上、3以上、又は4以上とすることができる。また、8以下、7以下、又は6以下とすることができる。
本発明の外用組成物は、通常は、皮膚の尋常性ざ瘡ができている部位に適用することができる。皮膚には頭皮が含まれる。
本発明の外用組成物は、通常、1日1~3回、特に1日1回、患部に適量を塗布すればよい。
本発明は、(A)アダパレン及び/又はその塩を含有する外用組成物に、(B)抗炎症成分及び/又は抗菌成分を含ませる、アダパレン及び/又はその塩の分散性向上方法を包含する。各成分の種類及び含有量、組成物の性状などは本発明の外用組成物について説明した通りである。
本発明は、(A)アダパレン及び/又はその塩を含有する外用組成物に、(B)抗炎症成分を含ませる、外用組成物の皮膚乾燥性の抑制方法を包含する。各成分の種類及び含有量、組成物の性状などは本発明の外用組成物について説明した通りである。この方法において、「皮膚乾燥性」は、皮膚を乾燥させる性質、又は皮膚に乾燥感を与える性質を意味する。また、この方法において、「抑制」は、「減少」、「低減」又は「緩和」ということもできる。
試験例1(分散性評価)
表1、表2に示す組成の外用組成物である製剤を常法により調製した。表1、表2の各製剤の剤型はローション剤である。
これらの製剤を用いて、アダパレンの分散性を評価した。具体的には、各製剤を撹拌して均一にした後、スライドガラスに50μL滴下し、マイクロスコープ(品名:VHX-5000;キーエンス社)を用いて粒子を観察、及び撮影し、自動画像処理にて粒子部分のみを抽出し、その粒子の平均面積(平均粒子面積)を測定した。
アダパレンが凝集すると、観察される各粒子の面積が大きくなる。従って、アダパレンが組成物中でより均一に分散しているほど、平均粒子面積は小さくなる。
粒子面積低下率(%)
=〔(対応する比較例の平均粒子面積-実施例の平均粒子面積)/対応する比較例の平均粒子面積〕×100 ・・・・・(1)
表3に示す組成の外用組成物である製剤を常法により調製した。表3の各製剤の剤型はローション剤である。
これらの製剤を用いて、アダパレンの分散の持続性を評価した。具体的には、各製剤を100mL容量ガラスバイアルに100mLずつ分注し、2日間、室温遮光下で静置した。
次に、上記ガラスバイアルに充填された製剤を、超音波洗浄機(型番:US-107、製造会社:株式会社エスエヌディ)を用いて5分間ソニケーションした後に、5回上下に振盪し、室温遮光下で10分間静置した。
撹拌、即ち「超音波洗浄機を用いたソニケーション、振盪、及び室温遮光下での10分間静置」の前後に、上記ガラスバイアル内の液面とガラスバイアル底面との間の高さの中央部から各製剤を5mLずつサンプリングして、石英セルに入れ、紫外可視分光光度計(品名:UV-2600、株式会社島津製作所製)を用いて、600nmにおける吸光度を測定した。600nmにおける吸光度は濁度の指標である。
分散持続性改善率(%)
=〔(対応する比較例の分離度-各実施例の分離度)/対応する比較例の分離度〕×100 ・・・・・(2)
表4に示す組成の外用組成物である製剤を常法により調製した。表4の各製剤の剤型はローション剤である。
これらの製剤を用いて、塗布後のアダパレンの分散性を評価した。具体的には、各製剤を撹拌して均一にした後、スライドガラスに50μL滴下し、室温、遮光下、約18時間乾燥させた。その後、マイクロスコープ(品名:VHX-5000;キーエンス社)を用いて粒子を観察、及び撮影し、自動画像処理にて粒子部分のみを抽出し、その粒子の平均面積(平均粒子面積)を測定した。
表5、表6に示す組成の外用組成物である製剤を常法により調製した。表5の各製剤の剤型はローション剤、表6の各製剤の剤型は乳液である。
これらの製剤を用いて、下記の方法で各製剤の保湿力又は保湿性能を試験した。
健常な成人の被験者(2名)の前腕内側を試験部位とした。先ず、試験部位に試験製剤を塗布する前に試験部位を、水で洗浄し、洗浄15分後に、皮表角層水分量測定装置(Skicon-200EX;株式会社ヤヨイ)を用いて角質水分量を測定し、それを初期水分量とした。次いで、その試験部位に試験製剤を20μL塗布し、その60分後に試験部位の角層水分量を測定した。60分後の角質水分量(塗布後水分量)から初期水分量を引いたものを、角質水分変化量とした。さらに、下記式(3)を用いて、各実施例の角質水分変化量と対応する比較例の角質水分変化量との差を算出した。
角質水分変化量の差
=実施例の角質水分変化量-対応する比較例の角質水分変化量
・・・・・(3)
表7に示す組成の外用組成物である製剤を常法により調製した。表7の各製剤の剤型はローション剤である。
これらの製剤を用いて、試験例1と同様の方法でアダパレンの分散性を評価した。
次いで、上記式(1)に従い、対応する比較例と比べた粒子面積低下率(%)を算出した。実施例7Aに対応する比較例は比較例7である。
表8、表9に示す組成の外用組成物である製剤を常法により調製した。表8、表9の各製剤の剤型は乳剤である。
これらの製剤を用いて、アダパレンの分散性を評価した。具体的には、各製剤を撹拌して均一にした後、スライドガラスに50μL滴下し、マイクロスコープ(品名:VHX-5000;キーエンス社)を用いて粒子を観察、及び撮影し、自動画像処理にて粒子部分のみを抽出し、その粒子の平均面積(平均粒子面積)を測定した。
Claims (11)
- 下記(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有する外用組成物。
(A)組成物の全量に対して0.01~0.15重量%のアダパレン及び/又はその塩
(B)グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリル、グリチルレチン酸モノグルクロニド、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸メチル、グリチルリチン酸ステアリル、それらの塩、イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール、及び組成物の全量に対して0.01~5重量%のヘパリン類似物質からなる群より選ばれる少なくとも1種
(C)組成物の全量に対して0.01~30重量%の多価アルコール - (B)成分を0.01~5重量%含有する、請求項1に記載の外用組成物。
- (C)成分が、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、及びポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の外用組成物。
- さらに(D)乳化剤を含有する、請求項1~3の何れかに記載の外用組成物。
- (D)乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載の外用組成物。
- さらに(E)炭化水素基剤を含有する、請求項1~5の何れかに記載の外用組成物。
- (B)成分としてグリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリル、グリチルレチン酸モノグルクロニド、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸メチル、グリチルリチン酸ステアリル、それらの塩、イブプロフェンピコノール、及びヘパリン類似物質からなる群より選ばれる少なくとも1種の抗炎症成分を含む場合、この抗炎症成分の含有量がアダパレン及び/又はその塩1重量部に対して0.1~500重量部であり、(B)成分としてイソプロピルメチルフェノールを含む場合、イソプロピルメチルフェノールの含有量がアダパレン及び/又はその塩1重量部に対して0.1~50重量部である、請求項1~6の何れかに記載の外用組成物。
- pHが2~8である、請求項1~7のいずれかに記載の外用組成物。
- 組成物の剤型が、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、又はローション剤である、請求項1~8の何れかに記載の外用組成物。
- (A)アダパレン及び/又はその塩と(C)多価アルコールを含有する外用組成物に、(B)グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリル、グリチルレチン酸モノグルクロニド、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸メチル、グリチルリチン酸ステアリル、それらの塩、ヘパリン類似物質、イブプロフェンピコノール、及びイソプロピルメチルフェノールからなる群より選ばれる少なくとも1種を含ませ、(A)成分と(B)成分と(C)成分を含む組成物の全量に対して、(A)アダパレン及び/又はその塩の含有量を0.01~0.15重量%とし、(B)成分としてヘパリン類似物質を含有する場合はヘパリン類似物質の含有量を0.01~5重量%とし、(C)多価アルコールの含有量を0.01~30重量%とする、アダパレン及び/又はその塩の分散性向上方法。
- (A)アダパレン及び/又はその塩と(C)多価アルコールを含有する外用組成物に、(B)グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリル、グリチルレチン酸モノグルクロニド、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸メチル、グリチルリチン酸ステアリル、それらの塩、ヘパリン類似物質、イブプロフェンピコノール、及びイソプロピルメチルフェノールからなる群より選ばれる少なくとも1種を含ませ、(A)成分と(B)成分と(C)成分を含む組成物の全量に対して、(A)アダパレン及び/又はその塩の含有量を0.01~0.15重量%とし、(B)成分としてヘパリン類似物質を含有する場合はヘパリン類似物質の含有量を0.01~5重量%とし、(C)多価アルコールの含有量を0.01~30重量%とする、外用組成物の皮膚乾燥性の抑制方法。
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