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JP7292529B1 - ドハティ増幅器 - Google Patents

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JP7292529B1
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Abstract

ドハティ増幅器(1000)は、入力信号の電力に応じて増幅動作に寄与する増幅器の数が変化するドハティ増幅器であって、少なくとも4以上の複数の増幅器(1,2,3,4)を備え、複数の増幅器は、入力信号の周波数に応じて、増幅動作に寄与する順番が異なるように構成されている。

Description

本開示技術は、ドハティ増幅器に関する。
近年、通信量の劇的な増大を受け、例えば第5世代の移動通信基地局用増幅器には6dB以上のPAPR(peak to average power ratio)を持つ信号を高効率に増幅できること、加えて基地局の小型化・低コスト化などの観点から複数バンドに対応し広帯域に動作することが求められている。通信用信号を高効率に増幅する増幅器として、ドハティ増幅器が提案されている。ドハティ増幅器は、キャリア増幅器とピーク増幅器の2台の増幅器を並列に接続し、キャリア増幅器の出力側に90度線路を装荷することで負荷変調を行い、出力電力が飽和出力より低いバックオフ動作点での高効率動作を実現する。
しかしながら、一般的なドハティ増幅器は、動作原理上6dB程度のPAPRを持つ信号にしか対応できず、例えば10dBのPAPRを持つ信号など、6dBを大きく上回るPAPRを持つ信号に対しては、効率の低い動作になる。
これに対し、特許文献1には、キャリア増幅器とピーク増幅器に加えて、第2のピーク増幅器を備えた、ドハティ増幅器が開示されている。
具体的には、特許文献1のドハティ増幅器は、ある中心周波数で、3つのうち1つの増幅器がキャリア増幅器、残り2つのうち1つが第1のピーク増幅器、残る1つが第2のピーク増幅器として動作し、ピーク増幅器を電力に対して2段構えにすることで、キャリア増幅器の負荷変調の範囲を6dB以上に拡大し、6dB以上のPAPR信号に対して効率を改善する。
特表2011-507445号公報
しかしながら、特許文献1のドハティ増幅器は、中心周波数でしか負荷変調が成立せず、その結果、各増幅器の役割が固定され、中心周波数近傍でしかバックオフ時の高効率動作が成立しない。このため、広帯域化を図ることができないという課題があった。
本開示は、上記課題を解決するもので、6dBを上回るバックオフ時においても、広帯域に高効率動作するドハティ増幅器を提供することを目的とする。
本開示のドハティ増幅器は、
入力信号の電力に応じて増幅動作に寄与する増幅器の数が変化するドハティ増幅器であって、
少なくとも4以上の複数の増幅器と、
前記複数の増幅器の出力を合成する合成回路と、
を備え、
前記複数の増幅器は、並列であり、
第1の増幅器と、第2の増幅器と、第3の増幅器と、第4の増幅器とを含み構成され、
前記入力信号の周波数に応じて、増幅動作に寄与する順番が異なり、
前記合成回路は、
前記第1の増幅器の出力端子に接続される中心周波数における電気長が90度の第1の出力回路と、
前記第2の増幅器の出力端子に接続される中心周波数における電気長が180度の第2の出力回路と、
前記第3の増幅器の出力端子に接続される中心周波数における電気長が90度の第3の出力回路と、
前記第4の増幅器の出力端子に接続される中心周波数における電気長が180度の第4の出力回路と、を備え、
中心周波数においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第3の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第1の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第2の増幅器および前記第4の増幅器が動作に加わり、
第1の周波数群においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第1の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第3の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第2の増幅器および前記第4の増幅器が動作に加わり、
第2の周波数群においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第2の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第4の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第1の増幅器および前記第3の増幅器が動作に加わり、
第3の周波数群においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第4の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第2の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第1の増幅器および前記第3の増幅器が動作に加わり、
増幅動作するように制御される、
、ように構成した。
本開示によれば、6dBを上回るバックオフ時においても、広帯域に高効率動作するドハティ増幅器を提供することができる、という効果を奏する。
図1は、本開示に係る実施の形態1におけるドハティ増幅器の構成を示した図である。 図2は、本開示に係る実施の形態1におけるドハティ増幅器の第1の増幅器と第1の出力回路および第3の増幅器と第3の出力回路の構成を示した図である。 図3は、本開示に係る実施の形態1におけるドハティ増幅器の第2の増幅器と第2の出力回路および第4の増幅器と第4の出力回路の構成を示した図である。 図4は、本開示に係るドハティ増幅器の構成の概念を示した図である。 図5は、本開示に係る実施の形態1における増幅器の小電力領域の負荷の変成を示した図である。 図6は、本開示に係る実施の形態1における増幅器の中電力領域の負荷の変成を示した図である。 図7は、本開示に係る実施の形態1における増幅器の大電力領域の負荷の変成を示した図である。 図8は、本開示に係るドハティ増幅器における、周波数と動作電力領域に対して増幅動作する増幅器の関係を示した表である。 図9は、本開示に係る実施の形態2におけるドハティ増幅器の構成を示した図である。 図10は、本開示に係る実施の形態3におけるドハティ増幅器の各増幅器の構成を示した図である。 図11は、本開示に係る実施の形態4におけるドハティ増幅器の各増幅器の構成を示した図である。 図12は、本開示に係る実施の形態6におけるドハティ増幅器の各増幅器の構成を示した図である。 図13は、本開示に係る実施の形態7におけるドハティ増幅器の各増幅器の構成を示した図である。
以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
本開示に係るドハティ増幅器の一構成例を説明する。
図1は、本開示に係る実施の形態1におけるドハティ増幅器1000Aの構成を示した図である。
図2は、本開示に係る実施の形態1におけるドハティ増幅器1000Aの第1の増幅器と第1の出力回路および第3の増幅器と第3の出力回路の構成を示した図である。
図3は、本開示に係る実施の形態1におけるドハティ増幅器1000Aの第2の増幅器と第2の出力回路および第4の増幅器と第4の出力回路の構成を示した図である。
図4は、本開示に係るドハティ増幅器1000の構成の概念を示した図である。
本開示に係るドハティ増幅器1000Aは、入力信号の電力に応じて増幅動作に寄与する増幅器の数が変化するドハティ増幅器である。
ドハティ増幅器1000Aは、少なくとも4以上の複数の増幅器を備える。
なお、図においては、ドハティ増幅器1000Aにおいて、4個の増幅器を備えた構成を示しているが、増幅器の数は、図示した数に限定されない。
ドハティ増幅器1000Aにおいて、複数の増幅器は、入力信号の周波数に応じて、増幅動作に寄与する順番が異なる、ように構成されている。
ドハティ増幅器1000Aは、さらに、合成回路27を備える。
合成回路27は、複数の増幅器の出力を合成する。
合成回路27は、複数の増幅器の出力を段階的に合成するトーナメント型の合成回路である。また、合成回路27は、各合成点から見て非対称な構成の回路である。
具体的には、図1に示す合成回路27は、例えば、4個の増幅器の出力を2個ずつ段階的に合成するトーナメント型の合成回路である。また、合成回路27は、2個の出力を合成する各合成点から見て非対称な構成の回路である。
このような合成回路27により、本開示に係るドハティ増幅器においては、複数の増幅器のうちの起動する増幅器の数に応じた負荷変調を生じさせることができる。
後述する詳細な回路の説明においては、4個の増幅器を備えたドハティ増幅器を代表して説明する。4個より多い増幅器の場合は、4個の増幅器の場合の考え方と同様の考え方を適用し、複数の増幅器の出力を段階的に合成するトーナメント型の合成回路であって、各合成点から見て非対称な構成の合成回路を備えるように構成することで、本開示に係るドハティ増幅器を実現できる。
ドハティ増幅器1000Aにおける複数の増幅器を4個の増幅器で構成する場合、複数の増幅器は、図に示すように、第1の増幅器1と、第2の増幅器2と、第3の増幅器3と、第4の増幅器4とから構成されている。
ドハティ増幅器1000Aは、入力信号の電力レベルに応じて、動作する増幅器の数が変化するような回路構成を有する。
ドハティ増幅器1000Aにおいては、入力信号の電力が小電力、中電力、および、大電力といった少なくとも3つの段階の電力レベルに応じて、動作する増幅器の数が変化する。
図に示すドハティ増幅器1000Aにおいては、入力信号が小電力である場合、複数の増幅器のうちの1個の増幅器が動作する。
図に示すドハティ増幅器1000Aにおいては、入力信号が中電力である場合、複数の増幅器のうちの2個の増幅器が動作する。
図に示すドハティ増幅器1000Aにおいては、入力信号が大電力である場合、複数の増幅器の全てである4個の増幅器が動作する。
実施の形態1に係るドハティ増幅器1000Aについて、詳細に説明する。
図1に示すドハティ増幅器1000Aは、第1の信号源14、第1の入力整合回路(IMN)22、第1の増幅器1、第2の信号源15、第2の入力整合回路(IMN)23、第2の増幅器2、第3の信号源16、第3の入力整合回路(IMN)24、第3の増幅器3、第4の信号源17、第4の入力整合回路(IMN)25、第4の増幅器4、第1の小分岐合成回路19、第2の小分岐合成回路20、大分岐合成回路21、出力整合回路26、および、出力端子18を備える。
図1に示すドハティ増幅器1000Aにおける合成回路27は、第1の小分岐合成回路19、第2の小分岐合成回路20、大分岐合成回路21、および、出力整合回路26から構成されている。
第1の小分岐合成回路19は、第1の増幅器の出力と第2の増幅器の出力とを束ねて出力する。
第2の小分岐合成回路20は、第3の増幅器の出力と第4の増幅器の出力とを束ねて出力する。
大分岐合成回路21は、第1の小分岐合成回路の出力と第2の小分岐合成回路の出力とを束ねて出力する。
第1の小分岐合成回路19は、第1の出力回路5と第2の出力回路6で構成され、第1の出力回路5と第2の出力回路6は、第1の小分岐合成回路の合成点9で接続される。第2の小分岐合成回路20は、第3の出力回路7と第4の出力回路8で構成され、第3の出力回路7と第4の出力回路8は、第2の小分岐合成回路の合成点10で接続される。大分岐合成回路21は、第5の出力回路11と第6の出力回路12で構成され、第5の出力回路11と第6の出力回路12は、大分岐合成回路の合成点13で接続される。
第1の信号源14は、第1の入力整合回路22を介して第1の増幅器1の入力信号を生成する信号源である。第2の信号源15は、第2の入力整合回路23を介して第2の増幅器2の入力信号を生成する信号源である。第3の信号源16は、第3の入力整合回路24を介して第3の増幅器3の入力信号を生成する信号源である。第4の信号源17は、第4の入力整合回路25を介して第4の増幅器4の入力信号を生成する信号源である。第1の信号源14及び第2の信号源15、第3の信号源16、第4の信号源17には、例えば、直行変調器、DAC(Digital Analog Convertor)、DDS(Direct Digital Synthesize)などが用いられる。
すなわち、第1の信号源14、第2の信号源15、第3の信号源16、および、第4の信号源17といった複数の信号源は、それぞれ異なる増幅器ごとに接続されている。
第1の信号源14、第2の信号源15、第3の信号源16、および、第4の信号源17は同期され、増幅器全体の出力電力に対する入力信号の振幅の関係性、動作モードが制御できる。
第1の入力整合回路22は、第1の増幅器1の入力整合を行う整合回路である。第1の入力整合回路22は、第1の信号源14と第1の増幅器1とに接続される。第1の入力整合回路22には、例えば、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
第1の増幅器1は、第1の入力整合回路22が出力した入力信号を増幅する増幅器である。第1の増幅器1の入力端子は第1の入力整合回路22に接続され、第1の増幅器1の出力端子は第1の出力回路5に接続される。第1の増幅器1のトランジスタには、例えば、FET(Field Effect Transistor)、HBT(Hetero-Junction Bipolar Transistor)、HEMT(High Electron Mobility Transistor)などが用いられる。より具体的には、第1の増幅器1は、図2に示す増幅器30に相当し、入力容量31と電流源32、出力容量33で構成されるものが例としてあげられるが、これらの構成に限定されるものではない。
第1の出力回路5は、第1の増幅器1の電流源32に対する出力負荷を変調する回路である。第1の出力回路5の入力は、第1の増幅器1の出力端子に接続され、第1の出力回路5の出力は第1の小分岐合成回路の合成点9に接続される。より具体的には、第1の出力回路5は、図2に示す出力回路34に相当し、第1の増幅器1の出力容量33と出力線路35、容量36で構成されるものとするが、これらの構成に限定されるものではない。
第2の入力整合回路23は、第2の増幅器2の入力整合を行う整合回路である。第2の入力整合回路23は、第2の信号源15と第2の増幅器2とに接続される。第2の入力整合回路23には、例えば、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
第2の増幅器2は、第2の入力整合回路23が出力した入力信号を増幅する増幅器である。第2の増幅器2の入力端子は第2の入力整合回路23に接続され、第2の増幅器2の出力端子は第2の出力回路6に接続される。第2の増幅器2のトランジスタには、例えば、FET、HBT、HEMTなどが用いられる。より具体的には、第2の増幅器2は、図3に示す増幅器40に相当し、入力容量41と電流源42、出力容量43で構成されるものが例としてあげられるが、これらの構成に限定されるものではない。
第2の出力回路6は、第2の増幅器2の電流源42に対する出力負荷を変調する回路である。第2の出力回路6の入力は、第2の増幅器2の出力端子に接続され、第2の出力回路6の出力は第1の小分岐合成回路の合成点9に接続される。より具体的には、第2の出力回路6は、図3に示す出力回路44に相当し、第2の増幅器2の出力容量43、出力線路45、容量46、および、出力線路47で構成されるものとするが、これらの構成に限定されるものではない。
第3の入力整合回路24は、第3の増幅器3の入力整合を行う整合回路である。第3の入力整合回路24は、第3の信号源16と第3の増幅器3とに接続される。第3の入力整合回路24には、例えば、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
第3の増幅器3は、第3の入力整合回路24が出力した入力信号を増幅する増幅器である。第3の増幅器3の入力端子は第3の入力整合回路24に接続され、第3の増幅器3の出力端子は第3の出力回路7に接続される。第3の増幅器3のトランジスタには、例えば、FET、HBT、HEMTなどが用いられる。より具体的には、第3の増幅器3は、図2に示す増幅器30に相当し、入力容量31と電流源32、出力容量33で構成されるものが例としてあげられるが、これらの構成に限定されるものではない。
第3の出力回路7は、第3の増幅器3の電流源32に対する出力負荷を変調する回路である。第3の出力回路7の入力は、第3の増幅器3の出力端子に接続され、第3の出力回路7の出力は第2の小分岐合成回路の合成点10に接続される。より具体的には、第3の出力回路7は、図2に示す出力回路34に相当し、第3の増幅器3の出力容量33と出力線路35、容量36で構成されるものとするが、これらの構成に限定されるものではない。
第4の入力整合回路25は、第4の増幅器4の入力整合を行う整合回路である。第4の入力整合回路25は、第4の信号源17と第4の増幅器4とに接続される。第4の入力整合回路25には、例えば、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
第4の増幅器4は、第4の入力整合回路25が出力した入力信号を増幅する増幅器である。第4の増幅器4の入力端子は第4の入力整合回路25に接続され、第4の増幅器4の出力端子は第4の出力回路8に接続される。第4の増幅器4のトランジスタには、例えば、FET、HBT、HEMTなどが用いられる。より具体的には、第4の増幅器4は、図3に示す増幅器40に相当し、入力容量41と電流源42、出力容量43で構成されるものが例としてあげられるが、これらの構成に限定されるものではない。
第4の出力回路8は、第4の増幅器4の電流源42に対する出力負荷を変調する回路である。第4の出力回路8の入力は、第4の増幅器4の出力端子に接続され、第4の出力回路8の出力は第2の小分岐合成回路の合成点10に接続される。より具体的には、第4の出力回路8は、図3に示す出力回路44に相当し、第2の増幅器2の出力容量43と出力線路45、容量46、出力線路47で構成されるものとするが、これらの構成に限定されるものではない。
第1の小分岐合成回路19は、第1の出力回路5を経由した第1の増幅器1の出力と、第2の出力回路6を経由した第2の増幅器2の出力とを、合成して出力する回路である。説明のため、第1の出力回路5と第2の出力回路6の電力が合成される点を、第1の小分岐合成回路の合成点9としている。
第2の小分岐合成回路20は、第3の出力回路7を経由した第3の増幅器3の出力と、第4の出力回路8を経由した第4の増幅器4の出力とを、合成して出力する回路である。説明のため、第3の出力回路7と第4の出力回路8の電力が合成される点を、第2の小分岐合成回路の合成点10としている。
大分岐合成回路21は、第1の小分岐合成回路の合成点9に対する出力負荷を変調する第5の出力回路11と、第2の小分岐合成回路の合成点10に対する出力負荷を変調する第6の出力回路12とで構成され、第5の出力回路11を経由した第1の小分岐合成回路の合成点9の出力と、第6の出力回路12を経由した第2の小分岐合成回路の合成点10の出力とを、合成して出力する回路である。説明のため、第5の出力回路11と第6の出力回路12の電力が合成される点を、大分岐合成回路の合成点13としている。
出力整合回路26は、大分岐合成回路の合成点13のインピーダンスを出力端子18の負荷に整合する回路である。出力整合回路26には、例えば、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
第1の出力回路5および第2の出力回路6は電気長が互いに異なる回路を備える。中心周波数で、第1の出力回路5の電気長は90度、第2の出力回路6の電気長は180度となる。
加えて、第1の出力回路5および第2の出力回路6の等価的なインピーダンスは、第1の増幅器1の飽和出力時の出力抵抗(負荷)に一致する。この場合、出力線路35と出力線路45は、電気長が90度より短く、特性インピーダンスが増幅器の出力抵抗より高い。出力線路47は、電気長が90度で、特性インピーダンスが出力抵抗と一致する。容量36は第1の増幅器1の出力容量33に一致し、容量46は第2の増幅器2の出力容量43に一致する。
第3の出力回路7および第4の出力回路8は電気長が互いに異なる回路を備える。中心周波数で、第3の出力回路7の電気長は90度、第4の出力回路8の電気長は180度となる。
加えて、第3の出力回路7および第4の出力回路8の等価的なインピーダンスは、第3の増幅器3の飽和出力時の出力抵抗(負荷)に一致する。この場合、出力線路35と出力線路45は、電気長が90度より短く、特性インピーダンスが増幅器の出力抵抗より高い。出力線路47は、電気長が90度で、特性インピーダンスが出力抵抗と一致する。容量36は第1の増幅器1の出力容量33に一致し、容量46は第2の増幅器2の出力容量43に一致する。
第5の出力回路11および第6の出力回路12は電気長が互いに異なる回路を備える。中心周波数で、第5の出力回路11の電気長は90度、第6の出力回路12の電気長は180度の整数倍となる。
加えて、第5の出力回路11および第6の出力回路12の等価的なインピーダンスは、第1の増幅器1の飽和出力時の出力抵抗(負荷)の半分に一致する。
第1の増幅器1の出力と、第2の増幅器2の出力と、第3の増幅器3の出力と、第4の増幅器4の出力とは、第1の小分岐合成回路19と、第2の小分岐合成回路20と、大分岐合成回路21とを経由して、いずれの経路でもアイソレーションはされない。
ドハティ増幅器1000Aは、図1に示すように、バイアス設定回路95Aを備えていてもよい。
図1に示すバイアス設定回路95Aが備えられている場合、バイアス設定回路95Aは、いわゆる電源装置である。4個の増幅器を含むドハティ増幅器1000Aである場合において、具体的には、電源装置は例えば4chのDC安定電源またはDC-DCコンバータである。この電源装置としての電源90Aは、4ch電源でも、独立した4つの電源でも構わない。電源装置の構成は、少なくとも各増幅器のバイアス電圧を変更するように制御できる構成であればよく、これを実現できる範囲内の構成を含む。
実施の形態1におけるバイアス設定回路95Aでは、例えば外部からの信号に基づいて各増幅器のバイアスが予め設定されている。すなわち、図1に示すバイアス設定回路95Aにより、第1の増幅器、第2の増幅器、第3の増幅器、および、第4の増幅器に対するバイアスが予め設定される。
さらに具体的には、実施の形態1においては、バイアス設定回路95Aにより、第1の増幅器1と、第2の増幅器2と、第3の増幅器3と、第4の増幅器4のゲートバイアスは、閾値(閾値電圧Vth)近傍にバイアスされている。すなわち、複数の増幅器それぞれにおけるバイアスは、当該増幅器の閾値電圧Vthに固定されている。この場合、入力信号の有無で増幅器のOn/Offが切り替えられることになる。
第1の増幅器1と第2の増幅器2と第3の増幅器3と第4の増幅器4の電気的な特性(出力抵抗および振幅)は同じとする。
まず始めに、接続構成について説明する。
第1の信号源14の出力は、第1の入力整合回路22に接続される。第1の入力整合回路22の出力は、第1の増幅器1の入力に接続される。第1の増幅器1の出力は、第1の出力回路5の入力に接続される。第1の出力回路5の出力は、第1の小分岐合成回路の合成点9に接続される。
第2の信号源15の出力は、第2の入力整合回路23に接続される。第2の入力整合回路23の出力は、第2の増幅器2の入力に接続される。第2の増幅器2の出力は、第2の出力回路6の入力に接続される。第2の出力回路6の出力は、第1の小分岐合成回路の合成点9に接続される。
第1の小分岐合成回路の合成点9は、第5の出力回路11の入力に接続される。第5の出力回路11の出力は、大分岐合成回路の合成点13に接続される。
第3の信号源16の出力は、第3の入力整合回路24に接続される。第3の入力整合回路24の出力は、第3の増幅器3の入力に接続される。第3の増幅器3の出力は、第3の出力回路7の入力に接続される。第3の出力回路7の出力は、第2の小分岐合成回路の合成点10に接続される。
第4の信号源17の出力は、第4の入力整合回路25に接続される。第4の入力整合回路25の出力は、第4の増幅器4の入力に接続される。第4の増幅器4の出力は、第4の出力回路8の入力に接続される。第4の出力回路8の出力は、第2の小分岐合成回路の合成点10に接続される。
第2の小分岐合成回路の合成点10は、第6の出力回路12の入力に接続される。第6の出力回路12の出力は、大分岐合成回路の合成点13に接続される。
大分岐合成回路の合成点13は、出力整合回路26に接続される。出力整合回路26の出力は、出力端子18に接続される。
ここで、4個以上の増幅器を備えたドハティ増幅器1000の構成の概念を説明する。
図4に示すドハティ増幅器1000は、増幅器200A、増幅器200B、大分岐合成回路221、出力整合回路226、および、出力端子18を備えている。
増幅器200Aまたは増幅器200Bはそれぞれ、例えば上述した第1の増幅器1、第2の増幅器2、第3の増幅器3、第4の増幅器4、第1の出力回路5、第2の出力回路6、第3の出力回路7、第4の出力回路8、第1の小分岐合成回路の合成点9、第2の小分岐合成回路の合成点10、第5の出力回路11、第6の出力回路12、大分岐合成回路の合成点13、第1の信号源14、第2の信号源15、第3の信号源16、第4の信号源17、出力端子18、第1の小分岐合成回路19、第2の小分岐合成回路20、大分岐合成回路21、第1の入力整合回路22、第2の入力整合回路23、第3の入力整合回路24、および、第4の入力整合回路25、からなる構成を、増幅器とみなしたものである。なお、増幅器200Aまたは増幅器200Bは、それぞれが備える増幅器の数が互いに異なる構成であってもよい。
図4に示す大分岐合成回路221は、上述した大分岐合成回路21と同様の機能を実現する回路であり、増幅器200Aの出力および増幅器200Bの出力とそれぞれ接続し、増幅器200Aの出力と増幅器200Bの出力とを合成して出力する回路である。
図4に示す出力整合回路226は、上述した出力整合回路26と同様の機能を実現する回路であり、大分岐合成回路221の合成点と接続し、出力整合回路226の出力は、出力端子18に接続される。
このような考え方により、複数の増幅器の出力を段階的に合成するトーナメント型の合成回路であり、各合成点から見て非対称な構成の合成回路を備えるように構成することで本開示に係るドハティ増幅器を実現できる。
なお、図4の説明においては、バイアス設定回路(または、後述するバイアス制御回路)に相当する構成についての説明を省略している。
次に、図1に示したドハティ増幅器1000Aの動作について説明する。
本増幅器は、出力電力に対して、その増幅動作が、飽和出力から6dBバックオフ近傍までの大電力領域と、6dBバックオフ近傍から12dBバックオフ近傍までの中電力領域と、12dBバックオフ近傍以下の小電力領域に分けられる。さらに、周波数に応じて、小電力領域は4つの増幅器のうちいずれか1つの増幅器が動作し、中電力領域は前記小電力領域で動作している増幅器に加えて残る3つの増幅器のうちいずれか1つの増幅器が動作し、大電力領域ではすべての増幅器が動作する。周波数に応じて、各電力領域で動作する増幅器の関係性を変更することで、広い周波数にわたる動作を実現する。
まず、中心周波数f0におけるドハティ動作モードについて説明する。
中心周波数f0におけるドハティ動作モードでは、小電力領域では第3の増幅器3のみが最大で各増幅器の飽和出力の1/4程度まで動作し、中電力領域では第1の増幅器1と第3の増幅器3が最大で各増幅器の飽和出力の1/2程度まで動作し、大電力領域では第1の増幅器1と第2の増幅器2と第3の増幅器3と第4の増幅器4が各増幅器の最大で各増幅器の飽和出力まで動作する。中心周波数f0のドハティ動作モードでは、第3の増幅器3がキャリア増幅器として、第1の増幅器1が第1のピーク増幅器として、第2の増幅器2と第4の増幅器4が第2のピーク増幅器として動作していることになる。
各信号源は、オフから各増幅器を飽和出力まで励振する出力があるとする。この場合、前記動作は、小電力領域では第3の信号源16がオフから1/4程度の出力まで動作し、中電力領域では第3の信号源16が1/4程度から1/2程度の出力まで動作し、加えて第1の信号源14がオフから1/2程度の出力まで動作し、大電力領域では第3の信号源16と第1の信号源14が1/2から最大出力まで動作し、加えて第2の信号源15と第4の信号源17がオフから最大出力まで動作することで達成される。
中心周波数f0におけるドハティ動作モードの負荷変調動作を模式的に説明する。なお、各増幅器の飽和出力時の出力抵抗をRopt、大分岐合成回路の合成点13から出力端子18を見たインピーダンスを0.25×Roptとする。
図5は、本開示に係る実施の形態1における増幅器の小電力領域の負荷の変成を示した図である。なお、図5においては、バイアス設定回路95Aを省略している。
まず、図5に示す小電力領域の負荷変調動作は以下のとおりである。小電力領域から中電力領域に入る直前の各信号源は、前記のとおり、第3の信号源16は第3の増幅器3に第3の増幅器3を最大出力の1/4の出力電力で駆動する振幅を持つ入力信号を出力し、第1の増幅器1と第2の増幅器2と第4の増幅器4には入力信号はない。よって、第1の増幅器1と第2の増幅器2と第4の増幅器4は入力信号がないため停止しており、第1の増幅器1と第2の増幅器2と第4の増幅器4の出力は開放(図5における“Open”。以下同様。)の状態となる。この場合、第3の増幅器3の負荷は、以下のとおり決定される。まず、第1の小分岐合成回路の合成点9から第1の増幅器1側を見たインピーダンスは、第1の出力回路5の電気長が90度であるため、第1の増幅器1出力の開放がインピーダンス変換され、短絡となる。一方、第1の小分岐合成回路の合成点9から第2の増幅器2側を見たインピーダンスは、第2の出力回路6の電気長が180度であるため、第2の増幅器2出力のとおり開放となる。よって、第1の小分岐合成回路の合成点9から増幅器側を見たインピーダンスは、短絡となる。次に、大分岐合成回路の合成点13から増幅器を見たインピーダンスは、第5の出力回路11の電気長が90度であるため、第1の小分岐合成回路の合成点9の短絡がインピーダンス変換され、開放となる。次に、第2の小分岐合成回路の合成点10から出力側を見たインピーダンスは、第5の出力回路11の出力インピーダンスが開放であり、大分岐合成回路の合成点13のインピーダンスが0.25×Roptであり、第6の出力回路12の電気長が180度の整数倍であるため、0.25×Roptとなる。さらに、第2の小分岐合成回路の合成点10から第4の増幅器4を見たインピーダンスは開放である。結果として、第3の出力回路7の出力側のインピーダンスは0.25×Roptとなり、第3の出力回路7の特性インピーダンスがRoptのため、第3の出力回路7のインピーダンスの変調の効果により、第3の増幅器3から見た負荷は4×Roptとなる。これにより、第3の増幅器3は小電力領域で出力に高抵抗負荷が接続された状態となり、高効率な動作が行われる。
図6は、本開示に係る実施の形態1における増幅器の中電力領域の負荷の変成を示した図である。なお、図6においては、バイアス設定回路95Aを省略している。
次に、図6に示す中電力領域の負荷変調動作は以下のとおりである。中電力領域から大電力領域に入る直前の各信号源は、前記のとおり、第1の信号源14は第1の増幅器1に第1の増幅器1を最大出力の1/2の出力電力で駆動する振幅を持つ入力信号を出力し、第3の信号源16は第3の増幅器3に第3の増幅器3を最大出力の1/2の出力電力で駆動する振幅を持つ入力信号を出力し、第2の増幅器2と第4の増幅器4には入力信号はない。よって、第2の増幅器2と第4の増幅器4は入力信号がないため停止しており、第2の増幅器2と第4の増幅器4の出力は開放(図6における“Open”。以下同様。)の状態となる。この場合、第1の増幅器1と第3の増幅器3の負荷は、以下のとおり決定される。まず、第1の小分岐合成回路19側では、第1の増幅器1を最大出力の1/2の出力電力で動作し、第2の小分岐合成回路20側では、第3の増幅器3を最大出力の1/2の出力電力で動作し、第1の増幅器1と第3の増幅器3の出力電力の大きさが同じであれば、第1の小分岐合成回路の合成点9と第2の小分岐合成回路の合成点10の出力電力は同等である。この場合、大分岐合成回路の合成点13から、第1の小分岐合成回路19側に配分される負荷は等分であるため、第5の出力回路11から出力側を見たインピーダンスと、第6の出力回路12から出力側を見たインピーダンスは0.5×Roptとなる。第5の出力回路11と第6の出力回路12の特性インピーダンスは0.5×Roptであるため、出力から入力にかけてのインピーダンス変換は起きず、第1の小分岐合成回路の合成点9と、第2の小分岐合成回路の合成点10から出力側を見たインピーダンスは0.5×Roptとなる。さらに、第1の小分岐合成回路の合成点9から第2の増幅器2を見たインピーダンス開放であり、第2の小分岐合成回路の合成点10から第4の増幅器4を見たインピーダンスは開放である。結果として、第1の出力回路5の出力側のインピーダンスは0.5×Roptとなり、第1の出力回路5の特性インピーダンスがRoptのため、第1の出力回路5のインピーダンスの変調の効果で、第1の増幅器1から見た負荷は2×Roptとなり、第1の増幅器1は中電力領域で出力に中抵抗負荷が接続された状態となる。加えて、第3の出力回路7の出力側のインピーダンスは0.5×Roptとなり、第3の出力回路7の特性インピーダンスがRoptのため、第3の出力回路7のインピーダンスの変調の効果で、第3の増幅器3から見た負荷は2×Roptとなる。これにより、第3の増幅器3は中電力領域で出力に中抵抗負荷が接続された状態となり、高効率な動作が行われる。
図7は、本開示に係る実施の形態1における増幅器の大電力領域の負荷の変成を示した図である。なお、図7においては、バイアス設定回路95Aを省略している。
最後に、図7に示す大電力時の負荷変調動作は以下のとおりである。大電力領域での飽和出力時の各信号源は、前記のとおり、すべての信号源で、各増幅器を最大出力となる飽和出力電力で駆動する振幅を持つ入力信号を出力する。この場合、第1の増幅器1と第2の増幅器2と第3の増幅器3と第4の増幅器4の負荷は、以下のとおり決定される。まず、第1の小分岐合成回路19側では、第1の増幅器1と第2の増幅器2が飽和出力電力で動作し、第2の小分岐合成回路20側では、第3の増幅器3と第4の増幅器4が飽和出力電力で動作し、各増幅器の出力の大きさが同じであれば、第1の小分岐合成回路の合成点9と第2の小分岐合成回路の合成点10の出力電力は同等である。この場合、大分岐合成回路の合成点13から、第1の小分岐合成回路19側と第2の小分岐合成回路20側に配分される負荷は等分であるため、第5の出力回路11から出力側を見たインピーダンスと、第6の出力回路12から出力側を見たインピーダンスは0.5×Roptとなる。第5の出力回路11と第6の出力回路12の特性インピーダンスは0.5×Roptであるため、出力から入力にかけてのインピーダンス変換は起きず、第1の小分岐合成回路の合成点9と、第2の小分岐合成回路の合成点10から出力側を見たインピーダンスは0.5×Roptとなる。次に、第1の小分岐合成回路19側では、第1の増幅器1と第2の増幅器2が飽和出力電力で動作しているので、各増幅器の出力の大きさが同じであれば、第1の出力回路5の出力と第2の出力回路6の出力での出力電力は同等である。この場合、第1の小分岐合成回路の合成点9から、第1の出力回路5側と第2の出力回路6側に配分される負荷は等分であるため、第1の出力回路5から出力側を見たインピーダンスと第2の出力回路6から出力側を見たインピーダンスはRoptとなる。第1の出力回路5と第2の出力回路6の特性インピーダンスはRoptであるため、出力から入力にかけてのインピーダンス変換は起きず、第1の増幅器1と、第2の増幅器2から出力側を見たインピーダンスはRoptとなる。さらに、第2の小分岐合成回路20側では、第3の増幅器3と第4の増幅器4が飽和出力電力で動作しているので、各増幅器の出力の大きさが同じであれば、第3の出力回路7の出力と第4の出力回路8の出力での出力電力は同等である。この場合、第2の小分岐合成回路の合成点10から、第3の出力回路7側と第4の出力回路8側に配分される負荷は等分であるため、第3の出力回路7から出力側を見たインピーダンスと第4の出力回路8から出力側を見たインピーダンスはRoptとなる。第3の出力回路7と第4の出力回路8の特性インピーダンスはRoptであるため、出力から入力にかけてのインピーダンス変換は起きず、第3の増幅器3と、第4の増幅器4から出力側を見たインピーダンスはRoptとなる。結果として、第1の増幅器1と第2の増幅器2と第3の増幅器3と第4の増幅器4は、大電力領域で飽和出力に応じた抵抗負荷が接続された状態となり、飽和出力が得られる。
なお、いずれの動作領域においても、第1の小分岐合成回路の合成点9、第2の小分岐合成回路の合成点10、および、大分岐合成回路の合成点13それぞれにおいて、各経路からの信号の位相は同相合成になるように各信号源の位相は制御される。
なお、中心周波数f0においては、増幅器全体が最小電力状態から飽和出力まで連続的に電力を大きくする場合、第3の増幅器3は最小電力状態から飽和出力にかけて連続的に出力電力が大きくなり、第1の増幅器1は小電力領域から中電力領域に入った直後に起動し飽和出力にかけて連続的に出力電力が大きくなり、第2の増幅器2と第4の増幅器4は中電力領域から大電力領域に入った直後に起動し飽和出力にかけて連続的に出力電力が大きくなる。
図8は、本開示に係るドハティ増幅器1000Aにおける、周波数と動作電力領域に対して増幅動作する増幅器の関係を示した表である。
さらに、本ドハティ増幅器1000Aは、シミュレーションで調査した結果より、図8に示す周波数においても、周波数ごとに各電力領域で起動する増幅器を変更することで、中心周波数f0と同様の考え方で、増幅器の負荷を各電力領域において高くする負荷変調が成立し、高効率動作が成立する。なお、各回路は周波数に応じて、例えば理想的な伝送線路であれば周波数に比例して、電気長が変化する。
例えば、中心周波数より低域の0.46×f0におけるドハティ動作モードでは、小電力領域では第4の増幅器4のみが最大で各増幅器の飽和出力の1/4程度まで動作し、中電力領域では第2の増幅器2と第4の増幅器4が最大で各増幅器の飽和出力の1/2程度まで動作し、大電力領域では第1の増幅器1と第2の増幅器2と第3の増幅器3と第4の増幅器4が各増幅器の最大で各増幅器の飽和出力まで動作する。周波数0.46×f0のドハティ動作モードでは、第4の増幅器4がキャリア増幅器として、第2の増幅器2が第1のピーク増幅器として、第1の増幅器1と第3の増幅器3が第2のピーク増幅器として動作していることになる。
ドハティ増幅器1000Aにおいて、図8に示すような周波数と動作電力領域との関係によって増幅動作する増幅器の起動順序は、具体的には、以下のとおりである。
ドハティ増幅器1000Aは、中心周波数f0において、入力信号が小電力である場合に第3の増幅器が動作し、入力信号が中電力である場合に第1の増幅器が動作に加わり、入力信号が大電力である場合に第2の増幅器および第4の増幅器が動作に加わる。
ドハティ増幅器1000Aは、第1の周波数群(中心周波数f0を1とした場合における規格化周波数0.76、および、規格化周波数1.24)においては、入力信号が小電力である場合に第1の増幅器が動作し、入力信号が中電力である場合に第3の増幅器が動作に加わり、入力信号が大電力である場合に第2の増幅器および第4の増幅器が動作に加わる。
ドハティ増幅器1000Aは、第2の周波数群(中心周波数f0を1とした場合における規格化周波数0.42、規格化周波数0.66、規格化周波数1.34、および、規格化周波数1.58)においては、入力信号が小電力である場合に第2の増幅器が動作し、入力信号が中電力である場合に第4の増幅器が動作に加わり、入力信号が大電力である場合に第1の増幅器および第3の増幅器が動作に加わる。
ドハティ増幅器1000Aは、第3の周波数群(中心周波数f0を1とした場合における規格化周波数0.46、および、規格化周波数1.54)においては、入力信号が小電力である場合に第4の増幅器が動作し、入力信号が中電力である場合に第2の増幅器が動作に加わり、入力信号が大電力である場合に第1の増幅器および第3の増幅器が動作に加わる。
以上のように、各分岐から見ていずれも非対称のトーナメント型の合成回路27を備え、周波数に対して、出力電力に応じた4つの増幅器の起動順序を変更することで、負荷変調が変更され、増幅器の動作モードが切り替わるように構成したので、6dB以上のPAPRを持つ信号の平均電力に相当するバックオフ時から飽和出力にかけて、各増幅器の負荷を変調し高くすることで、バックオフ時にも高効率な動作を実現するものである。
本開示の実施の形態1に係るドハティ増幅器に関し、整理して以下に記載する。
(1a)本開示に係るドハティ増幅器は、入力信号の電力に応じて増幅動作に寄与する増幅器の数が変化するドハティ増幅器であって、少なくとも4以上の複数の増幅器を備え、前記複数の増幅器は、前記入力信号の周波数に応じて、増幅動作に寄与する順番が異なる、ように構成した。
これにより、本開示は、6dBを上回るバックオフ時においても広帯域に高効率動作するドハティ増幅器を提供することができる、という効果を奏する。
(1b) 本開示に係るドハティ増幅器において、
前記複数の増幅器の出力を2つずつ段階的に合成するトーナメント型の合成回路であり、合成点から見て非対称な構成の回路である前記合成回路を備える、ように構成した。
これにより、本開示において、さらに、6dBを上回るバックオフ時においても広帯域に高効率動作するドハティ増幅器を、好適な構成により提供することができる、という効果を奏する。
(1c) 本開示に係るドハティ増幅器において、
前記複数の増幅器は、第1の増幅器と、第2の増幅器と、第3の増幅器と、第4の増幅器とから構成され、前記入力信号が小電力である場合、前記複数の増幅器のうちの1個の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合、前記複数の増幅器のうちの2個の増幅器が動作し、前記入力信号が大電力である場合、前記複数の増幅器である4個の増幅器が動作する、ように構成した。
これにより、本開示において、さらに、6dBを上回るバックオフ時においても広帯域に高効率動作するドハティ増幅器を、4つの増幅器を用いて好適な構成により提供することができる、という効果を奏する。
(1d) 本開示に係るドハティ増幅器において、
中心周波数においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第3の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第1の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第2の増幅器および前記第4の増幅器が動作に加わり、
第1の周波数群においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第1の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第3の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第2の増幅器および前記第4の増幅器が動作に加わり、
第2の周波数群においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第2の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第4の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第1の増幅器および前記第3の増幅器が動作に加わり、
第3の周波数群においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第4の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第2の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第1の増幅器および前記第3の増幅器が動作に加わり、
増幅動作する、ように構成した。
これにより、本開示において、さらに、6dBを上回るバックオフ時においても広帯域に高効率動作するドハティ増幅器を、4つの増幅器を用いてさらに好適な構成により提供することができる、という効果を奏する。
(1e) 本開示に係るドハティ増幅器において、前記複数の増幅器ごとに接続された信号源を備え、前記複数の増幅器それぞれにおけるバイアスは、当該増幅器の閾値電圧に固定されている、ように構成した。
これにより、本開示において、さらに、入力信号により複数の増幅器の起動順序が制御されるドハティ増幅器を提供することができる、という効果を奏する。
実施の形態2.
実施の形態1の動作モードでは、4つの増幅器のバイアスは閾値近傍に固定され、4つの信号源を制御することで、周波数に対して、出力電力に応じた4つの増幅器の起動順序を変更していた。これに対し、1つの信号源から信号を分配し、4つの増幅器のバイアスを変更することで、周波数に対して、出力電力に応じた4つの増幅器の起動順序を変更することもできる。
本開示に係る実施の形態2におけるドハティ増幅器の一構成例を説明する。
図9は、本開示に係る実施の形態2におけるドハティ増幅器1000Bの構成を示した図である。
実施の形態2の説明においては、実施の形態1において説明した構成についての説明を適宜省略し、実施の形態1との違いを主に説明する。
ドハティ増幅器1000Bは、1つの信号源と、分配回路58とを備える。
具体的には、ドハティ増幅器1000Bと実施の形態1のドハティ増幅器1000Aとの違いは、増幅器ごとの4つの信号源ではなく1つの信号源であり、第1の小分岐の位相調整線路50、第1の小分岐の分配回路(以下、「第1の小分岐分配回路」とも記載する。)52、第2の小分岐の位相調整線路51、第2の小分岐の分配回路(以下、「第2の小分岐分配回路」とも記載する。)53、大分岐の位相調整線路54、大分岐の分配回路(以下、「大分岐分配回路」とも記載する。)55、第5の入力整合回路56、および、入力端子57を備える。
第1の小分岐の位相調整線路50、第1の小分岐の分配回路52、第2の小分岐の位相調整線路51、第2の小分岐の分配回路53、大分岐の位相調整線路54、大分岐の分配回路55、第5の入力整合回路56、および、入力端子57は、ドハティ増幅器1000Bにおける分配回路58を構成する。
第5の入力整合回路56は、入力端子57のインピーダンスを大分岐の分配回路55の入力インピーダンスに整合する回路である。第5の入力整合回路56には、例えば、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
大分岐の分配回路55は、第5の入力整合回路56を経由して入力端子57から入力された信号を、第1の小分岐と第2の小分岐に分配する回路である。大分岐の分配回路55は、第5の入力整合回路56の出力と、大分岐の位相調整線路54の入力と、第2の小分岐の分配回路53の入力に接続される。大分岐の分配回路55は、例えば、ウィルキンソン分配器、ハイブリッド回路などで、その構成要素としては、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
大分岐の位相調整線路54は、大分岐の位相調整線路54の入力から第5の出力回路11の出力までの電気長と、第2の小分岐の分配回路53の入力から第6の出力回路12の出力までの電気長とを等しくする回路である。大分岐の位相調整線路54には、例えば、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
第1の小分岐の分配回路52は、大分岐の位相調整線路54を経由して大分岐の分配回路55から入力された信号を、第1の増幅器1と第2の増幅器2に分配する回路である。第1の小分岐の分配回路52は、大分岐の位相調整線路54の出力と、第1の小分岐の位相調整線路50と、第2の入力整合回路23の入力に接続される。第1の小分岐の分配回路52は、例えば、ウィルキンソン分配器、ハイブリッド回路などで、その構成要素としては、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
第1の小分岐の位相調整線路50は、第1の小分岐の位相調整線路50の入力から第1の出力回路5の出力までの電気長と、第2の入力整合回路23の入力から第2の出力回路6の出力までの電気長とを等しくする回路である。第1の小分岐の位相調整線路50には、例えば、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
第2の小分岐の分配回路53は、大分岐の分配回路55から入力された信号を、第3の増幅器3と第3の増幅器3に分配する回路である。第2の小分岐の分配回路53は、大分岐の分配回路55の出力と、第2の小分岐の位相調整線路51と、第4の入力整合回路25の入力に接続される。第2の小分岐の分配回路53は、例えば、ウィルキンソン分配器、ハイブリッド回路などで、その構成要素としては、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
第2の小分岐の位相調整線路51は、第2の小分岐の位相調整線路51の入力から第3の出力回路7の出力までの電気長と、第4の入力整合回路25の入力から第4の出力回路8の出力までの電気長とを等しくする回路である。第2の小分岐の位相調整線路51には、例えば、集中定数素子を用いた回路、分布定数線路を用いた回路、集中定数と分布定数を組み合わせた回路、L-C型整合回路、λ/4線路などが用いられる。
ドハティ増幅器1000Bは、図9に示すバイアス設定回路95Bを備えていてもよい。
図9に示すバイアス設定回路95Bが備えられている場合、バイアス設定回路95Bは、いわゆる電源装置である。4個の増幅器を含むドハティ増幅器1000Bである場合において、具体的には、電源装置は例えば4chのDC安定電源またはDC-DCコンバータである。この電源装置としての電源90Bは、4ch電源でも、独立した4つの電源でも構わない。電源装置の構成は、少なくとも各増幅器のバイアス電圧を変更するように制御できる構成であればよく、これを実現できる範囲内の構成を含む。
実施の形態2におけるバイアス設定回路95Bは、例えば外部からの信号に基づいて各増幅器のバイアスを予め設定する。すなわち、図9に示すバイアス設定回路95Bにより、第1の増幅器、第2の増幅器、第3の増幅器、および、第4の増幅器に対するバイアスが予め設定される。
具体的には、バイアス設定回路95Bにより、第1の増幅器1のゲートバイアスと、第2の増幅器2のゲートバイアスと、第3の増幅器3のゲートバイアスと、第4の増幅器4のゲートバイアスとは、周波数に応じて、それぞれ、閾値(閾値電圧Vth)近傍より浅くバイアス(電圧VAB)される増幅器(AB級)、閾値(閾値電圧Vth)近傍より深くバイアス(電圧V)される増幅器(C級)、閾値(閾値電圧Vth)近傍より大きく深くバイアス(電圧VdeepC)される増幅器(深いC級)といったバイアス級に設定される。すなわち、バイアス設定回路95Bは、周波数と、AB級のバイアス電圧VAB>中心周波数の閾値電圧Vth>C級のバイアス電圧V>深いC級のバイアス電圧VdeepCとの関係に基づいてバイアス級を設定する。
まず始めに、接続構成について説明する。
入力端子57の出力は、第5の入力整合回路56の入力に接続される。第5の入力整合回路56の出力は、大分岐の分配回路55の入力に接続される。大分岐の分配回路55の出力は、大分岐の位相調整線路54の入力と、第2の小分岐の分配回路53の入力に接続される。
大分岐の位相調整線路54の出力は、第1の小分岐の分配回路52の入力に接続される。第1の小分岐の分配回路52の出力は、第1の小分岐の位相調整線路50の入力と、第2の入力整合回路23の入力に接続される。第1の小分岐の位相調整線路50の出力は、第1の入力整合回路22の入力に接続される。
大分岐の分配回路55の出力の1つは、第2の小分岐の分配回路53の入力に接続される。第2の小分岐の分配回路53の出力は、第2の小分岐の位相調整線路51の入力と、第4の入力整合回路25の入力に接続される。第2の小分岐の位相調整線路51の出力は、第3の入力整合回路24の入力に接続される。
次に、図9に示したドハティ増幅器1000Bの動作について説明する。
増幅器は、出力電力に対して、その増幅動作が、飽和出力から6dBバックオフ近傍までの大電力領域と、6dBバックオフ近傍から12dBバックオフ近傍までの中電力領域と、12dBバックオフ近傍以下の小電力領域に分けられる。さらに、周波数に応じて、小電力領域は4つの増幅器のうちいずれか1つの増幅器が動作し、中電力領域は前記小電力領域で動作している増幅器に加えて残る3つの増幅器のうちいずれか1つの増幅器が動作し、大電力領域ではすべての増幅器が動作する。周波数に応じて、各電力領域で動作する増幅器の関係性を変更することで、広い周波数にわたる動作を実現する。
まず、中心周波数f0におけるドハティ動作モードについて説明する。
中心周波数f0におけるドハティ動作モードでは、小電力領域では第3の増幅器3のみが最大で各増幅器の飽和出力の1/4程度まで動作し、中電力領域では第1の増幅器1と第3の増幅器3が最大で各増幅器の飽和出力の1/2程度まで動作し、大電力領域では第1の増幅器1と第2の増幅器2と第3の増幅器3と第4の増幅器4が各増幅器の最大で各増幅器の飽和出力まで動作する。中心周波数f0のドハティ動作モードでは、第3の増幅器3がキャリア増幅器として、第1の増幅器1が第1のピーク増幅器として、第2の増幅器2と第4の増幅器4が第2のピーク増幅器として動作していることになる。
各信号源は、オフから各増幅器を飽和出力まで励振する出力があるとする。この場合、前記動作は、入力端子57から分配され各増幅器に入力される信号は同振幅であるため、バイアスを適切に設定することで、小電力領域では第3の増幅器3がオフから1/4程度の出力まで動作し、中電力領域では第3の増幅器3が1/4程度から1/2程度の出力まで動作し、加えて第1の増幅器1がオフから1/2程度の出力まで動作し、大電力領域では第3の増幅器3と第1の増幅器1が1/2から最大出力まで動作し、加えて第2の増幅器2と第4の増幅器4がオフから最大出力まで動作することで達成される。この場合、第3の増幅器3は閾値近傍より浅くバイアスされる増幅器(AB級)、第1の増幅器1は閾値近傍より深くバイアスされる増幅器(C級)、第2の増幅器2と第4の増幅器4は閾値近傍より大きく深くバイアスされる増幅器(深いC級)にバイアスされることになる。
負荷変調の動作は、実施の形態1と同じである。
なお、いずれの動作領域においても、第1の小分岐合成回路の合成点9、第2の小分岐合成回路の合成点10、および、大分岐合成回路の合成点13それぞれにおいて、各経路からの信号の位相は同相合成になるように入力側の各位相調整線路で調整されている。
なお、中心周波数f0においては、増幅器全体が最小電力状態から飽和出力まで連続的に電力を大きくする場合、第3の増幅器3は最小電力状態から飽和出力にかけて連続的に出力電力が大きくなり、第1の増幅器1は小電力領域から中電力領域に入った直後に起動し飽和出力にかけて連続的に出力電力が大きくなり、第2の増幅器2と第4の増幅器4は中電力領域から大電力領域に入った直後に起動し飽和出力にかけて連続的に出力電力が大きくなる。
さらに、本ドハティ増幅器1000Bは、図8に示す周波数においても、周波数ごとに各電力領域で起動する増幅器を変更することで、中心周波数f0と同様の考え方で、増幅器の負荷を各電力領域において高くする負荷変調が成立し、高効率動作が成立する。なお、各回路は周波数に応じて、例えば理想的な伝送線路であれば周波数に比例して、電気長が変化する。
例えば、中心周波数より低域の0.46×f0におけるドハティ動作モードでは、小電力領域では第4の増幅器4のみが最大で各増幅器の飽和出力の1/4程度まで動作し、中電力領域では第2の増幅器2と第4の増幅器4が最大で各増幅器の飽和出力の1/2程度まで動作し、大電力領域では第1の増幅器1と第2の増幅器2と第3の増幅器3と第4の増幅器4が各増幅器の最大で各増幅器の飽和出力まで動作する。周波数0.46×f0のドハティ動作モードでは、第4の増幅器4がキャリア増幅器として、第2の増幅器2が第1のピーク増幅器として、第1の増幅器1と第3の増幅器3が第2のピーク増幅器として動作していることになる。この場合、第4の増幅器4は閾値近傍より浅くバイアスされる増幅器(AB級)、第2の増幅器2は閾値近傍より深くバイアスされる増幅器(C級)、第1の増幅器1と第3の増幅器3は閾値近傍より大きく深くバイアスされる増幅器(深いC級)といったバイアス級に設定されることになる。
ドハティ増幅器1000Bにおいて、図8に示すような周波数と動作電力領域との関係によって増幅動作する増幅器の起動順序は、具体的には、以下のとおりである。
ドハティ増幅器1000Bは、中心周波数f0において、入力信号が小電力である場合に第3の増幅器が動作し、入力信号が中電力である場合に第1の増幅器が動作に加わり、入力信号が大電力である場合に第2の増幅器および第4の増幅器が動作に加わる。
ドハティ増幅器1000Bは、第1の周波数群(中心周波数f0を1とした場合における規格化周波数0.76、および、規格化周波数1.24)においては、入力信号が小電力である場合に第1の増幅器が動作し、入力信号が中電力である場合に第3の増幅器が動作に加わり、入力信号が大電力である場合に第2の増幅器および第4の増幅器が動作に加わる。
ドハティ増幅器1000Bは、第2の周波数群(中心周波数f0を1とした場合における規格化周波数0.42、規格化周波数0.66、規格化周波数1.34、および、規格化周波数1.58)においては、入力信号が小電力である場合に第2の増幅器が動作し、入力信号が中電力である場合に第4の増幅器が動作に加わり、入力信号が大電力である場合に第1の増幅器および第3の増幅器が動作に加わる。
ドハティ増幅器1000Bは、第3の周波数群(中心周波数f0を1とした場合における規格化周波数0.46、および、規格化周波数1.54)においては、入力信号が小電力である場合に第4の増幅器が動作し、入力信号が中電力である場合に第2の増幅器が動作に加わり、入力信号が大電力である場合に第1の増幅器および第3の増幅器が動作に加わる。
以上のように、各分岐から見ていずれも非対称のトーナメント型の合成回路27を備え、周波数に対して、出力電力に応じた4つの増幅器の起動順序を変更することで、負荷変調が変更され、増幅器の動作モードが切り替わるように構成した。これにより、6dB以上のPAPRを持つ信号の平均電力に相当するバックオフ時から飽和出力にかけて、各増幅器の負荷を変調し高くすることで、バックオフ時にも高効率な動作を実現できる。
本開示の実施の形態2に関し、整理して以下に記載する。
(2a)本開示に係るドハティ増幅器において、
1つの信号源と、
前記信号源からの信号を、前記第1の増幅器、前記第2の増幅器、前記第3の増幅器、および、前記第4の増幅器へ分配する分配回路と、を備えるように構成した。
これにより、本開示において、さらに、複数の増幅器にそれぞれ設定したバイアス級により複数の増幅器の起動順序が制御されるドハティ増幅器を提供することができる、という効果を奏する。
本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1a)、上記(1b)、上記(1c)、および、上記(1d)と同様の構成を有し、これによる同様の効果を奏する。
実施の形態3.
上記実施の形態1と実施の形態2では、出力回路がトランジスタの出力容量と出力線路、容量で構成されるドハティ増幅器について示したが、出力回路が出力容量とワイヤ、出力線路で構成されても良い。
実施の形態3の説明においては、実施の形態1において説明した構成および実施の形態2において説明した構成についての説明を適宜省略し、実施の形態1および実施の形態2との違いを主に説明する。
図10は、本開示に係る実施の形態3におけるドハティ増幅器の各増幅器の構成を示した図である。
本開示に係る実施の形態3におけるドハティ増幅器に装荷する出力回路の構成を説明する。
具体的には、第1の出力回路5および第3の出力回路7はそれぞれ、第1の増幅器1または第3の増幅器3の出力容量33、ワイヤ62、出力線路63、で構成されている。第2の出力回路6および第4の出力回路8はそれぞれ、第2の増幅器2および第4の増幅器4の出力容量43、ワイヤ64、出力線路65、出力線路66で構成されている。
第1の出力回路5および第3の出力回路7に相当する出力回路60と、第2の出力回路6および第4の出力回路8に相当する出力回路61とは、使用周波数内で異なる電気長を持ち、出力回路60よりも出力回路61の電気長が長い。
本開示の実施の形態3に関し、整理して以下に記載する。
(3a)本開示に係るドハティ増幅器において、さらに、上記のように構成することにより、前述した実施の形態の構成とは異なる構成で、上記効果と同様の効果を奏するドハティ増幅器を提供することができる、という効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1a)、上記(1b)、上記(1c)、および、上記(1d)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1e)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(2a)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
実施の形態4.
上記実施の形態1と実施の形態2では、出力回路がトランジスタの出力容量と出力線路、容量で構成されるドハティ増幅器について示したが、出力回路が出力容量と、多数の容量と出力線路の組合せで構成されても良い。本開示に係る実施の形態4におけるドハティ増幅器に装荷する出力回路の構成を説明する。
実施の形態4の説明においては、実施の形態1において説明した構成および実施の形態2において説明した構成についての説明を適宜省略し、実施の形態1および実施の形態2との違いを主に説明する。
図11は、本開示に係る実施の形態4におけるドハティ増幅器の各増幅器の構成を示した図である。
本開示に係る実施の形態4におけるドハティ増幅器に装荷する出力回路の構成を説明する。
具体的には、第1の出力回路5および第3の出力回路7はそれぞれ、第1の増幅器1または第3の増幅器3の第3出力容量33、出力線路72、容量73、出力線路74、容量75、で構成されている。
第2の出力回路6および第4の出力回路8はそれぞれ、第2の増幅器2および第4の増幅器4の出力容量43、出力線路76、容量77、出力線路78、容量79、出力線路80で構成されている。
第1の出力回路5および第3の出力回路7に相当する出力回路70と第2の出力回路6および第4の出力回路8に相当する出力回路71とは、使用周波数内で互いに異なる電気長を持ち、出力回路70よりも出力回路71の電気長が長い。
本開示の実施の形態4に関し、整理して以下に記載する。
(4a)本開示に係るドハティ増幅器において、さらに、上記のように構成することにより、前述した実施の形態の構成とは異なる構成で、上記効果と同様の効果を奏するドハティ増幅器を提供することができる、という効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1a)、上記(1b)、上記(1c)、および、上記(1d)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1e)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(2a)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
実施の形態5.
上記実施の形態1と実施の形態2では、第1の出力回路5および第2の出力回路6、第3の出力回路7、第4の出力回路8、第5の出力回路11、第6の出力回路12と、出力整合回路26は分離されていたが、第1の出力回路5、第2の出力回路6、第3の出力回路7、第4の出力回路8、第5の出力回路11、および、第6の出力回路12に出力整合の機能を備え、出力整合回路26を省いても良い。
実施の形態5におけるドハティ増幅器の構成は、図1に示すドハティ増幅器または図9に示すドハティ増幅器から出力整合回路26を省いた構成であるため、図示を省略する。
第1の出力回路5、第2の出力回路6、第3の出力回路7、第4の出力回路8、第5の出力回路11、および、第6の出力回路12は、それぞれ出力整合の機能を備えている。
本開示の実施の形態5に関し、整理して以下に記載する。
(5a)本開示に係るドハティ増幅器において、さらに、上記のように構成することにより、前述した実施の形態の構成とは異なる構成で、上記効果と同様の効果を奏するドハティ増幅器を提供することができる、という効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1a)、上記(1b)、上記(1c)、および、上記(1d)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1e)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(2a)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
実施の形態6.
上記実施の形態1と実施の形態2では、第1の増幅器1のゲートバイアスと第2の増幅器2のゲートバイアスと第3の増幅器3のゲートバイアスと第4の増幅器4のゲートバイアスとを、所望の動作に応じて予め設定されているものを説明した。実施の形態6では、入力信号の電力レベルに応じてゲートバイアスを制御するように構成した形態を説明する。
実施の形態6の説明においては、実施の形態1において説明した構成、実施の形態2において説明した構成、実施の形態3において説明した構成、実施の形態4において説明した構成、および、実施の形態5において説明した構成についての説明を適宜省略し、これらの実施の形態との違いを主に説明する。
本開示に係る実施の形態6におけるドハティ増幅器の一構成例を説明する。
図12は、本開示に係る実施の形態6におけるドハティ増幅器1000Fの各増幅器の構成を示した図である。
図12に示すドハティ増幅器1000Fは、バイアス制御回路95Fを備える。
バイアス制御回路95Fは、可変電源90F、第1の増幅器1へのゲートバイアス回路91、第2の増幅器2へのゲートバイアス回路92、第3の増幅器3へのゲートバイアス回路93、および、第4の増幅器4へのゲートバイアス回路94を含む。
バイアス制御回路95Fは、入力信号を取得し、入力信号の電力レベルに応じて第1の増幅器1へのゲートバイアス、第2の増幅器2へのゲートバイアス、第3の増幅器3へのゲートバイアス、および、第4の増幅器4へのゲートバイアスを制御する。
具体的には、バイアス制御回路95Fは、いわゆるエンベロープトラッキング方式のような方式で各増幅器へのゲートバイアスを制御する。バイアス制御回路95Fは、例えば入力信号から検波器で読み取るようにして入力信号の電力レベルを取得したり、RF信号源からエンベロープの情報をデジタル情報で受け取るようにして入力信号の電力レベルを取得したりする。バイアス制御回路95Fは、取得した電力レベルの情報から、例えばエンベロープの速度に追従するDC-DCコンバータを利用して、ゲート電圧を生成する。
ゲートバイアスの制御自体は、既知の技術を用いることで実現可能であるため、ここでのより詳細な説明を省略する。
この場合、例えば入力信号の電力レベルによって変化する増幅器の利得を、各増幅器のゲートバイアスを制御することで電力レベルの変化に対して平滑化することで、低歪み化が見込める。
本開示の実施の形態6に関し、整理して以下に記載する。
(6a) 本開示に係るドハティ増幅器において、さらに、前記入力信号の電力に応じて、前記第1の増幅器のゲートバイアス、前記第2の増幅器のゲートバイアス、前記第3の増幅器のゲートバイアス、および、前記第4の増幅器のゲートバイアスを制御するバイアス制御回路、をさらに備えるように構成した。
これにより、本開示において、さらに、例えば入力信号の電力レベルによって変化する増幅器の利得を、ゲートバイアスを制御することで電力レベルの変化に対して平滑化することが可能になり、低歪み化を実現することができる、という効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1a)、上記(1b)、上記(1c)、および、上記(1d)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1e)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(2a)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
実施の形態7.
上記実施の形態6では、第1の増幅器1のゲートバイアスと第2の増幅器2のゲートバイアスと第3の増幅器3のゲートバイアスと第4の増幅器4のゲートバイアスとを、入力信号の電力レベルに応じてゲートバイアスを制御していたが、入力信号の電力レベルに応じてドレインバイアスを制御しても良い。
本開示に係る実施の形態7におけるドハティ増幅器の一構成例を説明する。
図13は、本開示に係る実施の形態7におけるドハティ増幅器1000Gの各増幅器の構成を示した図である。
図13に示すドハティ増幅器1000Gは、バイアス制御回路105を備える。
バイアス制御回路105は、可変電源100、第1の増幅器1へのゲートバイアス回路91、第2の増幅器2へのゲートバイアス回路92、第3の増幅器3へのゲートバイアス回路93、第4の増幅器4へのゲートバイアス回路94、第1の増幅器1へのドレインバイアス回路101、第2の増幅器2へのドレインバイアス回路102、第3の増幅器3へのドレインバイアス回路103、および、第4の増幅器4へのドレインバイアス回路104を含む。
バイアス制御回路105は、入力信号を取得し、入力信号の電力レベルに応じて第1の増幅器1へのドレインバイアス、第2の増幅器2へのドレインバイアス、第3の増幅器3へのドレインバイアス、および、第4の増幅器4へのドレインバイアスを制御する。
具体的には、バイアス制御回路105は、いわゆるエンベロープトラッキング方式のような方式で各増幅器へのゲートバイアスを制御する。バイアス制御回路105は、例えば入力信号から検波器で読み取るようにして入力信号の電力レベルを取得したり、RF信号源からエンベロープの情報をデジタル情報で受け取るようにして入力信号の電力レベルを取得したりする。バイアス制御回路105は、取得した電力レベルの情報から、例えばエンベロープの速度に追従するDC-DCコンバータを利用して、ドレイン電圧を生成する。
ドレインバイアスの制御自体は、既知の技術を用いることで実現可能であるため、ここでのより詳細な説明を省略する。
この場合、例えば入力信号の電力レベルによって増幅器のドレインバイアス点を制御することで、電力レベルに応じて負荷を最適し、高効率化が見込める。
本開示の実施の形態7に関し、整理して以下に記載する。
(7a) 本開示に係るドハティ増幅器において、さらに、前記入力信号の電力に応じて、前記第1の増幅器のドレインバイアス、前記第2の増幅器のドレインバイアス、前記第3の増幅器のドレインバイアス、および、前記第4の増幅器のドレインバイアスを制御するバイアス制御回路、をさらに備えるように構成した。
これにより、本開示において、さらに、例えば入力信号の電力レベルによって増幅器のドレインバイアス点を制御することで、電力レベルに応じて負荷を最適することが可能になり、高効率化を実現することができる、という効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1a)、上記(1b)、上記(1c)、および、上記(1d)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(1e)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
また、本開示に係るドハティ増幅器は、さらに、上記(2a)と同様の構成を有する場合、これによる同様の効果を奏する。
なお、本開示は、この開示の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係るドハティ増幅器は、複数の周波数帯域に対応し広帯域に動作させることができるので、例えば、移動通信基地局用の増幅器等に用いるのに適している。
1 第1の増幅器、2 第2の増幅器、3 第3の増幅器、4 第4の増幅器、5 第1の出力回路、6 第2の出力回路、7 第3の出力回路、8 第4の出力回路、9 第1の小分岐合成回路の合成点、10 第2の小分岐合成回路の合成点、11 第5の出力回路、12 第6の出力回路、13 大分岐合成回路の合成点、14 第1の信号源、15 第2の信号源、16 第3の信号源、17 第4の信号源、18 出力端子、19 第1の小分岐合成回路、20 第2の小分岐合成回路、21 大分岐合成回路、22 第1の入力整合回路、23 第2の入力整合回路、24 第3の入力整合回路、25 第4の入力整合回路、26 出力整合回路、27 合成回路、30 増幅器、31 入力容量、32 電流源、33 出力容量、34 出力回路、35 出力線路、36 容量、40 増幅器、41 入力容量、42 電流源、43 出力容量、44 出力回路、45 出力線路、46 容量、47 出力線路、50 第1の小分岐の位相調整線路、51 第2の小分岐の位相調整線路、52 第1の小分岐の分配回路(第1の小分岐分配回路)、53 第2の小分岐の分配回路(第2の小分岐分配回路)、54 大分岐の位相調整線路、55 大分岐の分配回路(大分岐分配回路)、56 第5の入力整合回路、57 入力端子、58 分配回路、60 出力回路、61 出力回路、62 ワイヤ、63 出力線路、64 ワイヤ、65 出力線路、66 出力線路、70 出力回路、71 出力回路、72 出力線路、73 容量、74 出力線路、75 容量、76 出力線路、77 容量、78 出力線路、79 容量、80 出力線路、90A 電源、90B 電源、90F 可変電源、91 第1の増幅器へのゲートバイアス回路、92 第2の増幅器へのゲートバイアス回路、93 第3の増幅器へのゲートバイアス回路、94 第4の増幅器へのゲートバイアス回路、95A バイアス設定回路、95B バイアス設定回路、95F バイアス制御回路、100 可変電源、101 第1の増幅器へのドレインバイアス回路、102 第2の増幅器へのドレインバイアス回路、103 第3の増幅器へのドレインバイアス回路、104 第4の増幅器へのドレインバイアス回路、105 バイアス制御回路、1000A,1000B,1000F,1000G ドハティ増幅器。

Claims (12)

  1. 入力信号の電力に応じて増幅動作に寄与する増幅器の数が変化するドハティ増幅器であって、
    少なくとも4以上の複数の増幅器と、
    前記複数の増幅器の出力を合成する合成回路と、
    を備え、
    前記複数の増幅器は、並列であり、
    第1の増幅器と、第2の増幅器と、第3の増幅器と、第4の増幅器とを含み構成され、
    前記入力信号の周波数に応じて、増幅動作に寄与する順番が異なり、
    前記合成回路は、
    前記第1の増幅器の出力端子に接続される中心周波数における電気長が90度の第1の出力回路と、
    前記第2の増幅器の出力端子に接続される中心周波数における電気長が180度の第2の出力回路と、
    前記第3の増幅器の出力端子に接続される中心周波数における電気長が90度の第3の出力回路と、
    前記第4の増幅器の出力端子に接続される中心周波数における電気長が180度の第4の出力回路と、を備え、
    中心周波数においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第3の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第1の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第2の増幅器および前記第4の増幅器が動作に加わり、
    第1の周波数群においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第1の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第3の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第2の増幅器および前記第4の増幅器が動作に加わり、
    第2の周波数群においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第2の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第4の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第1の増幅器および前記第3の増幅器が動作に加わり、
    第3の周波数群においては、前記入力信号が小電力である場合に前記第4の増幅器が動作し、前記入力信号が中電力である場合に前記第2の増幅器が動作に加わり、前記入力信号が大電力である場合に前記第1の増幅器および前記第3の増幅器が動作に加わり、
    増幅動作するように制御される、
    ことを特徴とするドハティ増幅器。
  2. 前記複数の増幅器の出力を段階的に合成するトーナメント型の合成回路であり、各合成点から見て非対称な構成の回路である前記合成回路を備える、
    請求項1に記載のドハティ増幅器。
  3. 前記複数の増幅器ごとに接続された複数の信号源を備え、
    前記複数の増幅器それぞれにおけるバイアスは、当該増幅器の閾値電圧に固定されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のドハティ増幅器。
  4. 1つの信号源と、
    前記信号源からの信号を、前記第1の増幅器、前記第2の増幅器、前記第3の増幅器、および、前記第4の増幅器へ分配する分配回路と、
    前記入力信号の電力および周波数に応じて、前記第1の増幅器、前記第2の増幅器、前記第3の増幅器、および、前記第4の増幅器に対するバイアスを設定するバイアス設定回路と、
    を備えた、
    ことを特徴とする請求項2に記載のドハティ増幅器。
  5. 前記合成回路は、
    前記第1の増幅器の出力と前記第2の増幅器の出力とを束ねて出力する第1の小分岐合成回路と、
    前記第3の増幅器の出力と前記第4の増幅器の出力とを束ねて出力する第2の小分岐合成回路と、
    前記第1の小分岐合成回路の出力と前記第2の小分岐合成回路の出力とを束ねて出力する大分岐合成回路と、
    を備えた請求項3に記載のドハティ増幅器。
  6. 前記第1の小分岐合成回路は、
    前記第1の増幅器に接続し、中心周波数において90度の電気長である前記第1の出力回路と、
    前記第2の増幅器に接続し、中心周波数において180度の電気長である前記第2の出力回路と、を備え、
    前記第2の小分岐合成回路は、
    前記第3の増幅器に接続し、中心周波数において90度の電気長である前記第3の出力回路と、
    前記第4の増幅器に接続し、中心周波数において180度の電気長である前記第4の出力回路と、を備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載のドハティ増幅器。
  7. 前記第1の出力回路は、特性インピーダンスが前記第1の増幅器の飽和出力時の負荷に等しい回路であり、
    前記第2の出力回路は、特性インピーダンスが前記第2の増幅器の飽和出力時の負荷に等しい回路であり、
    前記第3の出力回路は、特性インピーダンスが前記第3の増幅器の飽和出力時の負荷に等しい回路であり、
    前記第4の出力回路は、特性インピーダンスが前記第4の増幅器の飽和出力時の負荷に等しい回路であり、
    前記大分岐合成回路は、前記第1の小分岐合成回路の出力側に接続され、特性インピーダンスが前記第1の増幅器の飽和出力時の負荷の半分に等しい第5の出力回路と、前記第2の小分岐合成回路の出力側に接続され、特性インピーダンスが前記第3の増幅器の飽和出力時の負荷の半分に等しい第6の出力回路と、を備えた、
    ことを特徴とする請求項6に記載のドハティ増幅器。
  8. 前記合成回路は、
    前記第1の増幅器の出力と前記第2の増幅器の出力とを束ねて出力する第1の小分岐合成回路と、
    前記第3の増幅器の出力と前記第4の増幅器の出力とを束ねて出力する第2の小分岐合成回路と、
    前記第1の小分岐合成回路の出力と前記第2の小分岐合成回路の出力とを束ねて出力する大分岐合成回路と、
    を備えた、
    ことを特徴とする請求項4に記載のドハティ増幅器。
  9. 前記第1の小分岐合成回路は、
    前記第1の増幅器に接続し、中心周波数において90度の電気長である前記第1の出力回路と、
    前記第2の増幅器に接続し、中心周波数において180度の電気長である前記第2の出力回路と、を備え、
    前記第2の小分岐合成回路は、
    前記第3の増幅器に接続し、中心周波数において90度の電気長である前記第3の出力回路と、
    前記第4の増幅器に接続し、中心周波数において180度の電気長である前記第4の出力回路と、を備える、
    ことを特徴とする請求項8に記載のドハティ増幅器。
  10. 前記第1の出力回路は、特性インピーダンスが前記第1の増幅器の飽和出力時の負荷に等しい回路であり、
    前記第2の出力回路は、特性インピーダンスが前記第2の増幅器の飽和出力時の負荷に等しい回路であり、
    前記第3の出力回路は、特性インピーダンスが前記第3の増幅器の飽和出力時の負荷に等しい回路であり、
    前記第4の出力回路は、特性インピーダンスが前記第4の増幅器の飽和出力時の負荷に等しい回路であり、
    前記大分岐合成回路は、前記第1の小分岐合成回路の出力側に接続され、特性インピーダンスが前記第1の増幅器の飽和出力時の負荷の半分に等しい第5の出力回路と、前記第2の小分岐合成回路の出力側に接続され、特性インピーダンスが前記第3の増幅器の飽和出力時の負荷の半分に等しい第6の出力回路と、を備えた、
    ことを特徴とする請求項9に記載のドハティ増幅器。
  11. 前記入力信号の電力に応じて、前記第1の増幅器のゲートバイアス、前記第2の増幅器のゲートバイアス、前記第3の増幅器のゲートバイアス、および、前記第4の増幅器のゲートバイアスを制御するバイアス制御回路、
    をさらに備えた請求項1に記載のドハティ増幅器。
  12. 前記入力信号の電力に応じて、前記第1の増幅器のドレインバイアス、前記第2の増幅器のドレインバイアス、前記第3の増幅器のドレインバイアス、および、前記第4の増幅器のドレインバイアスを制御するバイアス制御回路、
    をさらに備えた請求項1に記載のドハティ増幅器。
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