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JP7274968B2 - コンバイン - Google Patents

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JP7274968B2
JP7274968B2 JP2019140582A JP2019140582A JP7274968B2 JP 7274968 B2 JP7274968 B2 JP 7274968B2 JP 2019140582 A JP2019140582 A JP 2019140582A JP 2019140582 A JP2019140582 A JP 2019140582A JP 7274968 B2 JP7274968 B2 JP 7274968B2
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Description

本発明は、刈取部から脱穀部に向けて作物を搬送する搬送装置の駆動用入力軸に対して、動力伝達機構を介して正転方向の回転動力を伝えるとともに、動力伝達機構による正転方向の動力とは別の、逆転方向の回転動力をも伝達可能にしたコンバインに関する。
上記のような動力伝達機構による正転方向の動力とは別の、逆転方向の回転動力をも伝達可能にしたコンバインとしては、例えば、特許文献1に記載のコンバインが既に知られている。
特許文献1には、刈取部から脱穀部に向けて作物を搬送する搬送装置の駆動用入力軸に対して、正転方向の回転動力を伝える動力伝達機構とは別に、逆転方向の回転動力を伝達可能な逆転用電動モータを設けた構造のものが示されている。この構造では、逆転用電動モータを設けるにあたり、逆転用電動モータが、前記駆動用入力軸の前記一端側に対する逆転用動力の入力箇所よりも、前記駆動用入力軸の軸線方向で前記搬送装置から離れる側に配設されている(特許文献1参照)。
特開平9-289818号公報(段落0011、図2参照)
特許文献1に記載のコンバインでは、搬送装置の逆転方向への回転動力を得る構造として、中間伝動ギヤなどを用いて機械的に伝動方向を逆転させる逆転構造ではなく、動力伝達機構による伝動方向とは逆回転を伝える逆転用電動モータを備えることで、逆転のための構造を、比較的コンパクトで、かつ簡素な構造で行えるようにした点で有用なものである。
しかしながら、この構造では、逆転用電動モータが、搬送装置の上下昇降を行う際の邪魔にならないように、駆動用入力軸に対する逆転用動力の入力箇所よりも、駆動用入力軸の軸線方向で搬送装置から離れる側に配設されている。その結果、逆転用電動モータが搬送装置から離れる側に張り出すため、逆転用電動モータを含む搬送装置周りの駆動構造を、左右方向で充分にコンパクト化し難いという点で改善の余地がある。
本発明は、搬送装置周りの駆動構造として、逆転のための構造を、簡素な構造で、かつ充分にコンパクト化しようとするものである。
本発明におけるコンバインは、刈取部から脱穀部に向けて作物を搬送する搬送装置と、搬送される作物が前記刈取部から前記脱穀部へ向かうように、前記搬送装置の駆動用入力軸に対して正転方向の回転動力を伝達する動力伝達機構と、前記駆動用入力軸の一端側に前記正転方向とは逆方向の逆転用動力を入力して前記搬送装置を逆転駆動する逆転用電動モータと、が備えられ、前記逆転用電動モータが、前記駆動用入力軸の前記一端側に対する逆転用動力の入力箇所よりも、前記駆動用入力軸の軸線方向で前記搬送装置に近い側に配設され、前記搬送装置が、前記駆動用入力軸の軸心回りにおける所定角度範囲内での上下揺動で位置変更可能に構成され、前記駆動用入力軸上における逆転用動力の入力箇所に、前記逆転用電動モータからの動力が伝達される入力ギヤが設けられ、前記入力ギヤの外径が、前記搬送装置の前記所定角度範囲よりも外側にギヤ外周部分が位置するように大径に形成されているものである。
本発明によれば、搬送装置に詰まりが発生した場合には、逆転用電動モータを駆動して、搬送途中に位置する刈取穀稈を搬送装置の搬送始端側に排出させ、簡単に詰まり解消させ易い。
そして、逆転のための駆動構造を逆転用電動モータとすることにより、駆動手段そのものを小型なものとし、かつ、逆転用電動モータの配設位置を、逆転用動力の入力箇所よりも、駆動用入力軸の軸線方向で搬送装置に近い側にすることで、搬送装置から離れる側への張り出しを抑制して、より一層コンパクトに構成し易い。
また、本構成によれば、駆動用入力軸上において逆転用動力の入力箇所に設けられる入力ギヤの外径が、所定角度範囲内で上下揺動する搬送装置の揺動範囲よりも外側にギヤ外周部分が位置するように大径に形成されている。したがって、搬送装置の上下揺動範囲を狭めることなく逆転用電動モータを配設できる。
そして、入力ギヤの外径が大きくなることにより、逆転用電動モータの出力の割合に対して、駆動用入力軸の回転トルクを比較的大きく設定し易い。これによって、逆転用電動モータとしては比較的小型のものを採用しながらも、所要の駆動用入力軸の回転トルクを得易いという利点もある。
上記構成において、前記逆転用電動モータは、左右方向で前記搬送装置と重複する箇所に配設されていると好適である。
本構成によれば、逆転用電動モータが、左右方向で搬送装置と重複する箇所に配設されているので、逆転用電動モータを含めて、搬送装置の左右方向幅を極力短くして、コンパクトに構成し易い。
上記構成において、前記逆転用電動モータは、前記搬送装置よりも高い位置に配設されていると好適である。
本構成によれば、逆転用電動モータが、搬送装置よりも高い位置に配設されているので、搬送装置の上下揺動範囲を狭めることなく逆転用電動モータを配設できるとともに、搬送装置に対して逆転用電動モータを、左右方向でも前後方向でも重複する箇所に位置させて、逆転用電動モータを含む搬送装置の全体をコンパクトに構成し易い。
上記構成において、前記駆動用入力軸には、前記搬送装置を挟んで逆転用動力の前記入力箇所とは反対側で、前記動力伝達機構からの回転動力が伝達される動力伝達箇所と、その動力伝達箇所に近い側の前記搬送装置の側縁と、の間に、前記動力伝達機構からの動力を前記刈取部へ伝達する刈取部駆動機構が連係されていると好適である。
本構成によれば、動力伝達機構からの動力を刈取部へ伝達する刈取部駆動機構が、搬送装置を挟んで逆転用動力の入力箇所とは反対側に設けられるので、逆転用動力の入力箇所との部品の錯綜などのない位置で、メンテナンス作業を行い易い箇所に設けやすい。そして、搬送装置を挟んで逆転用動力の入力箇所とは反対側において、動力伝達機構からの回転動力が伝達される動力伝達箇所と、その動力伝達箇所に近い側の搬送装置の側縁と、の間に設けられるので、動力伝達箇所よりも搬送装置の側縁から離れた箇所に設ける場合に比べて、この刈取部駆動機構を含む搬送装置の左右方向幅をコンパクトに構成し易い。
上記構成において、前記駆動用入力軸には、逆転用動力の前記入力箇所と、その入力箇所に近い側の前記搬送装置の側縁との間に、前記動力伝達機構からの動力を前記刈取部へ伝達する刈取部駆動機構が連係されていると好適である。
本構成によれば、動力伝達機構からの動力を刈取部へ伝達する刈取部駆動機構が、逆転用動力の入力箇所と、その入力箇所に近い側の搬送装置の側縁との間に設けられるので、この動力伝達機構を、逆転用動力の入力箇所よりも搬送装置の側縁から離れた箇所に設ける場合に比べて、この刈取部駆動機構を含む搬送装置の左右方向幅をコンパクトに構成し易い。
上記構成において、前記駆動用入力軸には、前記搬送装置を挟んで逆転用動力の前記入力箇所とは反対側に位置する箇所においても前記動力伝達機構からの動力を前記刈取部へ伝達する刈取部駆動機構が連係されていると好適である。
本構成によれば、動力伝達機構からの動力を刈取部へ伝達する刈取部駆動機構が、駆動用入力軸に対して、搬送装置を挟んで逆転用動力の入力箇所を備えた側と、その反対側に位置する箇所と、の双方に設けられているので、刈取部として、比較的大きな負荷を要する構造に適したものを得やすい。
上記構成において、前記逆転用電動モータは、前記脱穀部の前部に支持されていると好適である。
本構成によれば、逆転用電動モータの取付部として、比較的広範囲に存在する脱穀部の前部を利用することができるので、好適な取付箇所を選択して支持させやすい。
上記構成において、前記入力箇所に、前記逆転用電動モータからの動力が伝達される入力ギヤが設けられ、前記逆転用電動モータに前記入力ギヤに噛合するモータ出力ギヤが備えられ、前記入力ギヤと前記モータ出力ギヤの、前記搬送装置から遠い側の側面を覆うカバーが備えられると好適である。
本構成によれば、駆動用入力軸の入力ギヤとモータ出力ギヤの、搬送装置から遠い側の側面を覆うカバーが備えられているので、入力ギヤとモータ出力ギヤに対する他物の接触や塵埃の堆積などを避けやすい。
上記構成において、前記カバーは、前記逆転用電動モータを支持する部材に支持されていると好適である。
本構成によれば、逆転用電動モータを支持する部材を、駆動用入力軸の入力ギヤとモータ出力ギヤのカバーの支持手段としても利用することができる。
上記構成において、前記駆動用入力軸に対して前記正転方向の回転動力を伝達する動力伝達機構から動力が伝達されている状態では、前記逆転用電動モータは回動しないようにしてあると好適である。
本構成によれば、動力伝達機構から駆動用入力軸に対して正転方向の回転動力が伝達されている状態では、逆転用電動モータは回動しないので、この逆転用電動モータを回動させるための動力ロスの発生を避けやすい。
コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 搬送装置及び逆転機構を示す側面視での説明図である。 逆転機構及び搬送装置の一部を示す正面視での説明図である。 逆転機構及び搬送装置の一部を示す平面視での説明図である。 逆転機構の取付部を示す分解斜視図である。 動力伝達系を示す線図である。 搬送装置の従動側ドラムの回転軸心に沿う方向での断面、及びその一部の拡大を示す断面図である。 図8におけるIX-IX線方向での断面図である。 別実施形態における刈取駆動機構の伝動系を示す線図である。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用したコンバインにおいて、走行機体の作業走行時における前進側の進行方向(図1,2における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1,2における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。
〔全体構成〕
図1及び図2は、本発明に係るコンバインの一例である全稈投入型(普通型)コンバインを示している。図1が機体全体の右側面を示し、図2が平面を示している。
これらの図に示すように、全稈投入型コンバインは、車体フレーム1の下側に左右一対の前輪1F,1F(前走行装置に相当する)、及び左右一対の後輪1R,1R(後走行装置に相当する)を備えて自走機体を構成している。
車体フレーム1の前方に刈取処理装置2(刈取部に相当する)を備え、刈取処理装置2の後方側に刈り取った作物を後方搬送する搬送装置3を備えている。搬送装置3は、車体フレーム1に対して水平横軸心X1周りで後端側を支持され、前端側が上下昇降作動するように支持されている。
車体フレーム1の前部に運転キャビン10(運転部に相当する)を備え、その後方側に脱穀装置4、及びグレンタンク5を夫々備え、最後部に排ワラ処理装置16を備えている。
車体フレーム1上の前部で脱穀装置4の右横側部にエンジン11が搭載され、エンジン11から離れた後方位置にラジエータ12が配設されている。脱穀装置4を挟んでエンジン11とは反対側に燃料タンク(図外)が搭載されている。エンジン11の動力は、上記の走行装置の他、脱穀装置4、刈取処理装置2、及びラジエータ12の冷却を行うラジエータ冷却ファン12aなどに対して伝達される。
前輪1Fには、車体フレーム1の前部に装着されたトランスミッション13から左右に延出された前輪駆動軸14を介して伝達される動力が、前輪1Fの機体内方側に向く面に形成された凹入箇所に入り込む状態で配備された減速ケース15、及び減速ケース15に支持された前車軸1aを介して前輪1Fに伝達されるように構成してある。
これにより前輪1Fは、前車軸1aを介して前記エンジン11の動力が伝達され、前車軸1aの水平横軸心周りで駆動回転されるように取り付けられたものである。この前輪1Fは、左右方向幅及び直径のいずれもが、後輪1Rよりも大きいタイヤ車輪からなる非操向車輪によって構成してある。
前記後輪1Rは、図4及び図5に示すように、車体フレーム1の後部で、前後方向軸心(図示せず)周りで左右揺動自在に装着された後輪支持フレーム(図示せず)の左右両端側に設けてあり、上下揺動軸心周りで操向操作可能な後車軸1bを備えた操向車輪によって構成してある。この後輪1Rは、その左右方向幅及び直径が前記前輪1Fよりも小さく設定されたタイヤ車輪で構成され、後車軸1bの水平横軸心周りで回動する。
〔刈取処理装置〕
図1乃至図3に示すように、車体フレーム1に搭載した脱穀装置4の前方に刈取処理装置2を設けてある。
この刈取処理装置2は、植立茎稈などの作物穂先側を掻き込む掻き込みリール20や、株元側を切断する刈取装置21、及び刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める横送りオーガ22を備えている。つまり、掻き込みリール20で穂先側を引き起こし、刈取装置21で作物を刈り取り、横送りオーガ22で刈幅方向の中央部に寄せて、刈幅方向の中央部に位置する後続の搬送装置3の入口に送り込むように構成されている。掻き込みリール20は、リール昇降シリンダ23の伸縮操作で、刈取装置21に対する相対高さを変更可能に構成されている。
〔搬送装置〕
搬送装置3は、前後が開放された角筒状のフィードケース30の内部に、前後方向に沿って回動するフィードコンベアとして用いられる無端搬送体31が装備されている。フィードケース30の入口に送り込まれた刈取作物を無端搬送体31に載せて後方上方へ向けて搬送するように構成されている。
搬送装置3による作物搬送方向は、脱穀装置4内における扱胴40の扱胴回転軸心に沿う前後方向である。
無端搬送体31は、駆動用入力軸32を支軸として回転駆動される駆動用回転体33と、従動軸34に支持されて回転駆動される従動側ドラム35と、にわたって巻回されている。
フィードケース30は、下部に連結された昇降シリンダ17の伸縮作動に伴って、搬送装置3の後端側に位置する駆動用入力軸32の軸心回りで前端側を、刈取処理装置2とともに昇降作動可能に構成されている。
フィードケース30よりも横外側で、駆動用入力軸32の左側端部には、エンジン11の動力が伝達される動力伝達箇所として、伝動用プーリ36が設けられている。この伝動用プーリ36に、後述する動力伝達機構42を介して伝達されるエンジン11の動力によって、駆動用入力軸32が正転方向に回動し、搬送される作物が刈取部から脱穀部へ向かうように無端搬送体31が駆動される。
したがって、エンジン11の動力が動力伝達機構42を介して伝動用プーリ36に、駆動用入力軸32を正転方向に回動する動力が伝達されると、駆動用回転体33が正転方向に回動し、刈取部から脱穀部へ向けて作物を搬送し、脱穀装置4に供給する。これが刈取脱穀作業中における搬送装置3の通常の駆動状態である。
〔逆転機構〕
駆動用入力軸32を、動力伝達機構42から伝達される正転方向とは逆の、逆転方向へ駆動するための逆転用電動モータ60を備えた逆転機構6について説明する。
図3乃至図7に示すように、駆動用入力軸32の動力伝達箇所である伝動用プーリ36に動力を伝達可能な動力伝達機構42は、伝動ベルトを用いてエンジン11の動力を脱穀装置4に伝え、脱穀装置4の扱胴40や唐箕41などの各装置を駆動するように構成されている。この動力伝達機構42には、伝動用プーリ36よりも動力伝動方向での伝動上手側の位置に、伝動用プーリ36に対する動力を伝達する入り状態(伝動状態)と、伝動用プーリ36に対する動力を解除する切り状態(非伝動状態)と、に切り換え操作可能なテンションクラッチ43が備えられている。
駆動用入力軸32のうち、フィードケース30を挟んで伝動用プーリ36が設けられた側とは反対側の右側端部には、逆転動力伝達用の入力ギヤ39が駆動用入力軸32と一体回動するように設けられている。
図3に示すように、入力ギヤ39は、フィードケース30の上下方向幅よりも寸法の大きい外径を有しており、図3に仮想線で示すようにフィードケース30が最大高さまで上昇した状態でも、入力ギヤ39のギヤ外周部分がフィードケース30の外側に位置するように大径に形成されている。
入力ギヤ39の外周に形成されたギヤ部分に対しては、逆転用電動モータ60に備えたモータ出力ギヤ61が噛合している。したがって、逆転用電動モータ60に通電され、モータ出力ギヤ61が回動すると、これに噛合する入力ギヤ39が、動力伝達機構42を介して伝達される正転方向とは逆の方向に駆動される。つまり、搬送される作物が刈取部から脱穀部へ向かうのではなく、脱穀部から刈取部へ向かう方向に無端搬送体31が駆動されるように、駆動用入力軸32を逆転させて、無端搬送体31の駆動方向を変更する。
上記の逆転用電動モータ60の作動は、運転キャビン10内に備えた正逆転操作具62の操作で行う。正逆転操作具62の入り操作に基づいて、制御装置63が逆転用電動モータ60を、駆動用入力軸32の逆転側に駆動し、正逆転操作具62の切り操作に基づいて、制御装置63が逆転用電動モータ60の駆動を断ち、自由回転可能にする。
正逆転操作具62の入り操作が行われると、制御装置63が動力伝達機構42のテンションクラッチ43を切り側に操作する指令を出力し、逆転用電動モータ60の作動中は、動力伝達機構42を介しての正転方向の駆動力が伝達されないようにしてある。正逆転操作具62が切り側に操作されると、制御装置63はテンションクラッチ43を入り側に戻すように操作する指令を出力する。
上記の逆転用電動モータ60と、モータ出力ギヤ61と、入力ギヤ39と、を用いることで、無端搬送体31による刈取作物の搬送方向を、前記正転方向に対して逆転駆動可能な逆転機構6が構成されている。
この逆転機構6では、駆動用入力軸32に対する逆転動力の入力箇所が、入力ギヤ39の存在する位置であり、逆転用電動モータ60は、逆転動力の入力箇所である入力ギヤ39よりも、駆動用入力軸32の軸線方向で搬送装置3のフィードケース30が存在する側に位置している。
具体的には、図3乃至図5に示すように、逆転用電動モータ60が左右方向で入力ギヤ39の存在する位置よりも搬送装置3の中央に近づく側に配置され、平面視で部分的にフィードケース30と重複する箇所に配設されている。また、図3及び図4に示すように、搬送装置3のフィードケース30よりも高い位置に配設されている。そして、図3に示すように、逆転用電動モータ60のモータ出力ギヤ61は、入力ギヤ39に対して、駆動用入力軸32の直上位置、もしくはそれに近い位置で噛合している。
図4乃至図6に示されるように、入力ギヤ39とモータ出力ギヤ61は、フィードケース30の右側壁部30Rに対向する側面とは反対側の側面を、カバー64で覆われている。
カバー64は、側面視で八角形状に形成され、入力ギヤ39とモータ出力ギヤ61との双方を覆う大きさに形成されている。カバー64の周壁部分64aの前後両側に設けた接続片64bと固定ボルト65で、連結板部材66に連結固定されている。連結板部材66は逆転用電動モータ60を脱穀装置4の前面に固定する固定部材67に対して溶接固定されている。
〔刈取部駆動機構〕
駆動用入力軸32には、無端搬送体31を駆動するための駆動用回転体33の他に、刈取処理装置2に動力を伝達するための刈取部駆動機構26が連係されている。
刈取部駆動機構26は、搬送装置3を挟んで逆転用動力の入力箇所である入力ギヤ39とは反対側で、動力伝達機構42からの回転動力が伝達される動力伝達箇所であるところの伝動用プーリ36と、その伝動用プーリ36に近い側の搬送装置3の側縁に相当する左側壁部30Lと、の間に、動力伝達機構42からの動力を刈取処理装置2へ伝えるための伝動スプロケット37が駆動用入力軸32と一体回転可能に設けられている。
この伝動スプロケット37に巻回された伝動チェーン38が、刈取処理装置2に備えた中継軸24に備えた受動スプロケット25にも巻回されている。つまり、伝動スプロケット37と、受動スプロケット25と、その伝動スプロケット37と受動スプロケット25にわたって巻回された伝動チェーン38と、を備えた刈取部駆動機構26を用いて、駆動用入力軸32に伝えられた動力を刈取処理装置2へ伝達可能に構成してある。
〔その他〕
図8及び図9に示すように、搬送装置3の従動側ドラム35は、軸線方向長さの割に径はあまり大きくない。このため、長さ方向の中間位置に補強円板35aを溶接固定しようとした場合、補強円板35aの内奥側に向く箇所では、従動軸34の外周と、これに外嵌する補強円板35aの内周箇所との溶接を行うことが困難である。
よって、従動軸34の外周と、これに外嵌する補強円板35aの内周箇所との溶接箇所では、補強円板35aの横外側に向く箇所のみを溶接固定し、補強円板35aの内奥側に向く箇所での溶接は省いて、代わりに、従動側ドラム35の外周面に溶接用の開口を設け、この箇所に補強円板35aの外周部分を位置させて、従動側ドラム35の外側から溶接固定してある。この溶接箇所は、図9に示すように周方向の複数箇所(この例では四箇所)に分散させてある。
図3に示すように、フィードケース30の右側壁部30Rの外側には、刈取処理装置2の掻き込みリール20の上下方向高さを調節するリール昇降シリンダ23に対する油圧配管27を保持するためのU字状の保持金具28が設けられている。この保持金具28は、フィードケース30の長さ方向の複数箇所に設けてあり、油圧配管27の伸縮方向での相対位置変化は許しながら、上下左右方向の位置を安定させるようにしてある。
〔別実施形態の1〕
実施の形態では、刈取部駆動機構26が、搬送装置3を挟んで逆転用動力の入力箇所である入力ギヤ39とは反対側で、動力伝達機構42からの回転動力が伝達される動力伝達箇所であるところの伝動用プーリ36と、その伝動用プーリ36に近い側の搬送装置3の側縁に相当する左側壁部30Lと、の間に設けられた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、図示はしないが、刈取部駆動機構26が、逆転用動力の入力箇所である入力ギヤ39と、その入力ギヤ39に近い側の右側壁部30Rとの間に設けられたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
実施の形態では、刈取部駆動機構26が、搬送装置3を挟んで逆転用動力の入力箇所である入力ギヤ39とは反対側で、動力伝達機構42からの回転動力が伝達される動力伝達箇所であるところの伝動用プーリ36と、その伝動用プーリ36に近い側の搬送装置3の側縁に相当する左側壁部30Lと、の間に設けられた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、図10に示すように、刈取部駆動機構26を、入力ギヤ39と、その入力ギヤ39に近い側の右側壁部30Rとの間と、入力ギヤ39とは反対側で、動力伝達機構42からの回転動力が伝達される動力伝達箇所であるところの伝動用プーリ36と、その伝動用プーリ36に近い側の搬送装置3の側縁に相当する左側壁部30Lと、の間、との双方に設けたものであってもよい。
この場合は、特に刈取処理装置2による駆動負荷が大きいトウモロコシなどの作物を収穫対象とする場合に適している。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の3〕
実施の形態では、逆転用電動モータ60を、動力伝達機構42からの回転動力が伝達される動力伝達箇所であるところの伝動用プーリ36が設けられた側とは反対側の駆動用入力軸32の一端部に対して入力するように設けたものであるが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、図示はしないが、動力伝達機構42からの回転動力が伝達される動力伝達箇所であるところの伝動用プーリ36が設けられた側と同じ側での駆動用入力軸32の端部に対して入力するように設けたものであってもよい。
この場合においても、逆転用電動モータ60が、入力ギヤ39やモータ出力ギヤ61よりも、搬送装置3に近い側に位置して、平面視でフィードケース30と重複する状態に配設されるのが望ましい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の4〕
実施の形態では、逆転用電動モータ60のモータ出力ギヤ61を、入力ギヤ39と常時噛合させた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、モータ出力ギヤ61を入力ギヤ39に対して噛合状態と噛合解除状態とに切り換え可能であるように移動し得る構造としてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明は、車輪走行式のコンバインに限らず、クローラ走行式のコンバインにも適用可能である。
3 搬送装置
26 刈取部駆動機構
32 駆動用入力軸
39 入力ギヤ
42 動力伝達機構
60 逆転用電動モータ
61 モータ出力ギヤ
64 カバー

Claims (10)

  1. 刈取部から脱穀部に向けて作物を搬送する搬送装置と、
    搬送される作物が前記刈取部から前記脱穀部へ向かうように、前記搬送装置の駆動用入力軸に対して正転方向の回転動力を伝達する動力伝達機構と、
    前記駆動用入力軸の一端側に前記正転方向とは逆方向の逆転用動力を入力して前記搬送装置を逆転駆動する逆転用電動モータと、が備えられ、
    前記逆転用電動モータが、前記駆動用入力軸の前記一端側に対する逆転用動力の入力箇所よりも、前記駆動用入力軸の軸線方向で前記搬送装置に近い側に配設され
    前記搬送装置が、前記駆動用入力軸の軸心回りにおける所定角度範囲内での上下揺動で位置変更可能に構成され、
    前記駆動用入力軸上における逆転用動力の入力箇所に、前記逆転用電動モータからの動力が伝達される入力ギヤが設けられ、
    前記入力ギヤの外径が、前記搬送装置の前記所定角度範囲よりも外側にギヤ外周部分が位置するように大径に形成されているコンバイン。
  2. 前記逆転用電動モータは、左右方向で前記搬送装置と重複する箇所に配設されている請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記逆転用電動モータは、前記搬送装置よりも高い位置に配設されている請求項2記載のコンバイン。
  4. 前記駆動用入力軸には、前記搬送装置を挟んで逆転用動力の前記入力箇所とは反対側で、前記動力伝達機構からの回転動力が伝達される動力伝達箇所と、その動力伝達箇所に近い側の前記搬送装置の側縁と、の間に、前記動力伝達機構からの動力を前記刈取部へ伝達する刈取部駆動機構が連係されている請求項1~3のいずれか一項記載のコンバイン。
  5. 前記駆動用入力軸には、逆転用動力の前記入力箇所と、その入力箇所に近い側の前記搬送装置の側縁との間に、前記動力伝達機構からの動力を前記刈取部へ伝達する刈取部駆動機構が連係されている請求項1~4のいずれか一項記載のコンバイン。
  6. 前記駆動用入力軸には、前記搬送装置を挟んで逆転用動力の前記入力箇所とは反対側に位置する箇所においても前記動力伝達機構からの動力を前記刈取部へ伝達する刈取部駆動機構が連係されている請求項5記載のコンバイン。
  7. 前記逆転用電動モータは、前記脱穀部の前部に支持されている請求項1~6のいずれか一項記載のコンバイン。
  8. 前記入力箇所に、前記逆転用電動モータからの動力が伝達される入力ギヤが設けられ、
    前記逆転用電動モータに前記入力ギヤに噛合するモータ出力ギヤが備えられ、
    前記入力ギヤと前記モータ出力ギヤの、前記搬送装置から遠い側の側面を覆うカバーが備えられた請求項1~7のいずれか一項記載のコンバイン。
  9. 前記カバーは、前記逆転用電動モータを支持する部材に支持されている請求項8記載のコンバイン。
  10. 前記駆動用入力軸に対して前記正転方向の回転動力を伝達する動力伝達機構から動力が伝達されている状態では、前記逆転用電動モータは回動しないようにしてある請求項1~9のいずれか一項記載のコンバイン。
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