JP7266392B2 - ワイピングシート - Google Patents
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Description
前記水性薬剤が、カルボキシメチルセルロース又はその塩を含み、該水性薬剤の25℃における粘度が1000mPa・s以上5000mPa・s以下であり、
前記カルボキシメチルセルロース又はその塩は、そのエーテル化度が0.8以上1.0以下である、ワイピングシートを提供するものである。
エーテル化度(mol/C6)=G×A/(10000-(J×A) ・・・式(2)
(A:測定試料1g当たりの消費された0.05mol/L硫酸量[mL/g]、a:0.05mol/L硫酸の使用量[mL]、f:0.05mol/L硫酸の力価係数、b:0.1mol/L水酸化カリウムの滴定量[mL]、f’:0.1mol/L水酸化カリウムの力価係数、C:測定試料の質量[g]、P:アルカリ度[mL/g]、G:グルコースの分子量(162)、J:CH2COONaの分子量と水素の分子量との差(80))
P=(b-s)×f’/C ・・・式(3)
(b:0.1mol/L水酸化カリウムの滴定量[mL]、s:空試験での0.1mol/L水酸化カリウムの滴定量[mL]、f’:0.1mol/L水酸化カリウムの力価係数、C:測定試料の質量[g])
防腐剤の含有量は、水性薬剤の全質量に対して、0.1質量%以上であることが好ましく、0.8質量%以下であることが好ましい。防腐剤を二種以上含有する場合、含有量は防腐剤の合計量とする。
パルプとして、90質量%のNBKPを混合したものを用いた。このパルプを水に分散させて、繊維濃度が2質量%のスラリーを得た。このスラリーを短網抄紙機に導入し湿式抄紙して得られた湿紙の一方の面に、バインダとしてCMCナトリウム塩(日本製紙株式会社製、サンローズ(登録商標)、型番:FT-3)の5質量%水溶液をスプレーによって噴霧塗布した。この湿紙をドライヤーで乾燥し、バインダが一方の面に塗布された単層構造の紙を得た。得られた単層構造の紙の坪量は40g/m2であった。得られた単層紙を、それらのバインダの塗布面どうしが対向するように重ね合わせ、その状態で室温でエンボス加工を施し、坪量80g/m2の水分散可能な繊維シートを得た。得られた繊維シートは、長さ250mm×幅250mmの寸法を有していた。バインダの含有量は、繊維シートの合計質量に対して5質量%であった。
実施例1で用いたCMCナトリウム塩を以下の表1に示す割合で混合し、25℃における粘度を4887mPa・sに調整した水性薬剤を繊維シートに含浸させたほかは、実施例1と同様にしてワイピングシートを得た。
以下に示すCMCナトリウム塩を用いて、以下の表1に示す割合で混合した水性薬剤を繊維シートに含浸させたほかは、実施例1と同様にしてワイピングシートを得た。各実施例で用いたCMCナトリウム塩のエーテル化度、及び水性薬剤の25℃における粘度は、以下の表1に示すとおりであった。
・実施例3:CMCナトリウム塩(日本製紙株式会社製、サンローズ(登録商標)、型番:F350HC)
・実施例4:CMCナトリウム塩(日本製紙株式会社製、サンローズ(登録商標)、型番:F60HC)
・実施例5:CMCナトリウム塩(日本製紙株式会社製、サンローズ(登録商標)、型番:F04LC)
CMC又はその塩を含まない水性薬剤を繊維シートに含浸させたほかは、実施例1と同様にしてワイピングシートを得た。本比較例の水性薬剤の25℃における粘度は、以下の表1で示すとおりであった。
実施例1で用いたCMCナトリウム塩を以下の表1に示す割合で混合した水性薬剤を繊維シートに含浸させたほかは、実施例1と同様にしてワイピングシートを得た。各比較例の水性薬剤の25℃における粘度は、以下の表1で示すとおりであった。
以下に示すCMCナトリウム塩を用いて、以下の表1に示す割合で混合した水性薬剤を繊維シートに含浸させたほかは、実施例1と同様にしてワイピングシートを得た。各比較例で用いたCMCナトリウム塩のエーテル化度、及び水性薬剤の25℃における粘度は、以下の表1に示すとおりであった。
・比較例8:CMCナトリウム塩(日本製紙株式会社製、サンローズ(登録商標)、型番:F10LC)
・比較例9:CMCナトリウム塩(日本製紙株式会社製、サンローズ(登録商標)、型番:F20LC)
・比較例10:CMCナトリウム塩(日本製紙株式会社製、サンローズ(登録商標)、型番:F50LC)
本評価では、実施例及び比較例のワイピングシートに500gの荷重を負荷した状態で、繊維汚れとして10cmの毛髪を1畳(長さ1820mm×幅910mm)当たり20本散布した塩化ビニル板(サンゲツ株式会社製、商品名:クッションフロア 石目 ビアンコ(HM-2074))の面を0.5畳分清掃した。ワイピングシートは、その長手方向と塩化ビニル板の長さ方向とを一致させて、シート幅方向に5往復させた。5往復の清掃終了後にワイピングシートに捕集された毛髪の本数をそれぞれ測定して、以下の計算式から捕集率(%)を算出し、毛髪の捕集性を評価した。捕集率が高いほど、毛髪の捕集性に優れたものである。結果を表1に示す。表1中、「‐」で示す比較例は本評価を行わなかった。
毛髪の捕集率(%)=100×(清掃終了後にワイピングシートに捕集された毛髪の本数[本])/(散布した毛髪の本数[本])
本評価では、実施例及び比較例のワイピングシートに500gの荷重を負荷した状態で、モデル綿ほこりとして繊維長さが2~5mm程度のアクリル繊維を1畳当たり0.1g散布した前記塩化ビニル板の面を0.5畳分清掃した。ワイピングシートの移動方向及び回数は、毛髪の捕集性の評価と同様とした。モデル綿ほこりが散布された清掃前の塩化ビニル板の状態と、5往復の清掃終了後の塩化ビニル板の状態とを目視にて観察し、以下の基準で綿ほこりの捕集性を評価した。表1中、「‐」で示す比較例は本評価を行わなかった。
○:清掃終了後はモデル綿ほこりが板面に全く残っていない。
△:清掃終了後はモデル綿ほこりが板面に一部残っているが、清掃前の状態より少なくなっている。
×:清掃終了後であってもモデル綿ほこりが板面に残っており、清掃前の状態とほぼ変わらない。
実施例及び比較例のワイピングシートについて、JIS P 4501に準じて水分散性を評価した。水300mL(水温20±5℃)を入れた300mLのビーカーをマグネチックスターラーに載せ、回転子(直径35mm、厚さ12mmの円盤状)の回転数を600±10回転/分になるように調整した。その中に114mm(×114mmの寸法を有する繊維シートを投入し、ストップウォッチを開始した。回転子の回転数が、540回転までに回復した時点でストップウォッチを止め、その時間を1秒単位で測定した。この測定を3回行い、その算術平均値を水解時間(秒)とする。水解時間が100秒未満であれば、水分散性が良好である(表1中、「○」で示す。)と判断し、水解時間が100秒以上であれば、水分散性が不良(表1中、「×」で示す。)と判断した。結果を以下の表1に示す。表1中、「‐」で示す比較例は本評価を行わなかった。
シートの強度の評価は、実施例又は比較例のワイピングシートを上述の〔毛髪の捕集性の評価〕及び〔綿ほこりの捕集性の評価〕に供したときのシートの状態を目視にて観察し、以下の基準でシート強度を評価した。
○:清掃終了後にシートの破断や形状の崩壊が観察されず、シート強度が高い。
△:清掃中にシートの破断や形状の崩壊が一部観察されたが、清掃に使用可能なシート強度を有する。
×:清掃中にシートの破断や形状の崩壊が観察され、清掃に使用できない程度にシート強度が低い。
Claims (5)
- パルプ及びバインダを含む繊維シートに水性薬剤が含浸されてなるワイピングシートであって、
前記水性薬剤が、カルボキシメチルセルロース又はその塩を含み、該水性薬剤の25℃における粘度が1000mPa・s以上5000mPa・s以下であり、
前記カルボキシメチルセルロース又はその塩は、そのエーテル化度が0.85以上0.95以下である、ワイピングシート。 - 前記水性薬剤が、カルボキシメチルセルロース又はその塩を1質量%以上20質量%以下含む、請求項1に記載のワイピングシート。
- 前記パルプの繊維粗度が0.18mg/m未満である、請求項1又は2に記載のワイピングシート。
- 前記繊維シートは水分散可能である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のワイピングシート。
- 前記繊維シートの乾燥質量に対して前記水性薬剤が100質量%以上300質量%以下含浸されている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のワイピングシート。
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