JP7265967B2 - 橋梁工事用片持ち装置および橋梁の架設解体方法 - Google Patents
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Description
このような観点から、本発明は、資材落下を防止できる橋梁工事用片持ち装置および橋梁の架設解体方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための第一の本発明は、橋梁の架設工事または解体工事に使用する橋梁工事用片持ち装置である。かかる橋梁工事用片持ち装置は、前記橋梁の上部に設置された吊下げ装置と、前記橋梁の下方に設置された作業床と、前記作業床の上に設置された仮設足場と、前記作業床の外周縁部に設置され、前記吊下げ装置にて吊り下げられた防護材と、を備え、前記防護材は、前記仮設足場と分離されており、前記防護材は、前記吊下げ装置に昇降可能に吊り下げられた支持フレームと、メッシュシートとを備えており、前記メッシュシートの上端部は、前記支持フレームに接続され、前記メッシュシートの下端部は、前記作業床に接続されており、前記メッシュシートは、前記支持フレームと前記作業床との間で張った状態で設置されることを特徴とする。
本発明に係る橋梁工事用片持ち装置によれば、作業床の外周縁部に防護材が設置されているので、資材落下を防止できる。また、防護材をシート材にて構成すれば、板材よりも変形しやすく、変形することで風圧を逃がすことができる。さらに、防護材が風雨を遮るので作業環境が良好になる。台風時には、吊下げ装置で防護材を下ろして収納すれば、防護材の破損を防止できる。さらに、橋梁の組立または解体中に、資材を落とした場合であっても、落下物が防護材の外側に落下することはなく、作業床で受けることができる。
本発明に係る橋梁の架設解体方法によれば、橋梁の架設作業または解体作業を行う仮設足場の外側を防護材で囲っているので、防護材によって作業床より下方への資材落下を防止できる。さらに、風雨の影響を低減でき、良好な作業環境で作業を行うことができる。
吊下げ装置10は、作業床30と防護材50を吊り下げるものであって、構築途中の橋梁の先端部の上部に設置されている。吊下げ装置10は、走行レール11と走行台車12と吊り材13と昇降治具14とを備えている。走行レール11は、橋梁2の架設方向に沿って延在しており、橋梁2の上面に敷設されている。走行レール11は、たとえばH型鋼またはI型鋼を2列並列して構成されており、橋梁2の幅方向両側部にそれぞれ配置されている。走行レール11は、橋梁2の上面にレールアンカー(図示せず)等にて固定されている。
フレーム部15は、側面視で平行四辺形形状を呈しており、底辺部15aと上辺部15bと一対の斜辺部15c,15dとを備えている。フレーム部15は、橋梁2の幅方向両側に設けられており、走行レール11上にそれぞれ配置されている。底辺部15aと上辺部15bとは、橋梁2の架設方向に沿って水平に延在している。底辺部15aは、走行レール11上に位置している。フレーム部15の前方(橋梁2を順次架設していく方向)側の斜辺部15cは、底辺部15aの前端部から斜め前上方に立ち上がり、橋梁2の前方に張り出している。底辺部15aと前方の斜辺部15cとの交点と、この交点と対向する交点(上辺部15bと後方の斜辺部15dとの交点)との間には、柱部材18が設けられている。
側方昇降機22bは、防護材50の側面部分を支持する電動ホイストである。側方昇降機22bは、連結梁16の両端部に設けられた側方片持ち梁23bの先端部に吊り下げられている。側方片持ち梁23bは、たとえばH型鋼からなる。側方片持ち梁23bは、前後の連結梁16の両端部の上部にそれぞれ取り付けられ、橋梁2の幅方向外側に向かって張り出している。側方昇降機22bと側方片持ち梁23bは、各連結梁16の両端部に2つずつ配置されている。
支持フレーム51は、平面視コ字形状の鋼製フレームにて構成されている。鋼製フレームは、たとえば角パイプをコ字形状に溶接してなる。支持フレーム51は、支持フレーム51は、防護材50の上端部に配置されており、昇降治具14に吊り下げられている。図3の(b)に示すように、支持フレーム51には、係止部53が設けられており、係止部53に電動ホイストのワイヤ14aの先端のフック14bを係止することで、支持フレーム51が吊り下げられる。
そして、図4に示すように、昇降治具14で支持フレーム51を橋梁2の上面より上方の所定の高さまで上昇させ、メッシュシート52を作業床30と支持フレーム51との間で張った状態にする。ここで、作業スペースの前面と両側面は防護材50によって囲われ、作業スペースの後面は、既設の橋梁2にて囲われる。これによって、作業を行う作業スペースおよび新たに架設される施工ブロックは、下端部から上端部までの全てが、防護材50と既設の橋梁2とによって囲われる。その後、この状態で、作業床30の上に仮設足場40を設置する。
なお、二巡目以降の橋梁工事用片持ち装置の設置工程では、新たに架設した施工ブロック上に、走行レール11を敷設して、作業床30と防護材50とを吊り下げた状態で、既設の走行台車12を前方に移動させる。
さらに、本実施形態では、防護材50が仮設足場40と分離されているため、防護材50を吊り下げたままの状態で、仮設足場40の組立解体作業を行うことができる。
また、上記の実施形態では、防護材の下端部を作業床と接続させているが、これに限定することなく、例えば、防護材の下端位置を作業床の下方まで伸ばすことで、落下物を作業床で受け止めることが可能であれば、防護材と作業床とが接続されていなくてもよい。
2 橋梁
10 吊下げ装置
11 走行レール
12 走行台車
13 吊り材
14 昇降治具
30 作業床
40 仮設足場
41 支持梁
50 防護材
51 支持フレーム
52 メッシュシート
Claims (3)
- 橋梁の架設工事または解体工事に使用する橋梁工事用片持ち装置であって、
前記橋梁の上部に設置された吊下げ装置と、
前記橋梁の下方に設置された作業床と、
前記作業床の上に設置された仮設足場と、
前記作業床の外周縁部に設置され、前記吊下げ装置にて吊り下げられた防護材と、を備え、
前記防護材は、前記仮設足場と分離されており、
前記防護材は、前記吊下げ装置に昇降可能に吊り下げられた支持フレームと、メッシュシートとを備えており、
前記メッシュシートの上端部は、前記支持フレームに接続され、前記メッシュシートの下端部は、前記作業床に接続されており、
前記メッシュシートは、前記支持フレームと前記作業床との間で張った状態で設置される
ことを特徴とする橋梁工事用片持ち装置。 - 前記防護材は、作業スペースの前面と両側面の三面を囲うように配置され、
前記支持フレームは、平面図コ字状の鋼製フレームにて構成され、
前記メッシュシートの上端部は、全長に亘って前記支持フレームに接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の橋梁工事用片持ち装置。 - 請求項1または請求項2に記載の橋梁工事用片持ち装置を用いた橋梁の架設解体方法であって、
構築途中の橋梁の端部または解体途中の橋梁の端部に、前記橋梁工事用片持ち装置を設置する橋梁工事用片持ち装置の設置工程と、
前記橋梁を架設する、または前記橋梁を解体する架設解体工程と、を備え、
前記架設解体工程では、前記防護材で囲まれた内側部分で橋梁工事を行い、
前記橋梁工事用片持ち装置の設置工程および前記架設解体工程は、前記橋梁の延伸方向に沿って繰り返し行い、
前記橋梁工事用片持ち装置の設置工程では、前記吊下げ装置で前記支持フレームを上昇させ、前記メッシュシートを前記支持フレームと前記作業床との間で張った状態にする
ことを特徴とする橋梁の架設解体方法。
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