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JP7246953B2 - インク供給システム、インクジェットプリンタおよびポンプの状態検出用のコンピュータプログラム - Google Patents

インク供給システム、インクジェットプリンタおよびポンプの状態検出用のコンピュータプログラム Download PDF

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JP7246953B2 JP2019022583A JP2019022583A JP7246953B2 JP 7246953 B2 JP7246953 B2 JP 7246953B2 JP 2019022583 A JP2019022583 A JP 2019022583A JP 2019022583 A JP2019022583 A JP 2019022583A JP 7246953 B2 JP7246953 B2 JP 7246953B2
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Description

本発明は、インク供給システム、インクジェットプリンタ、および、インク供給システムのポンプの開閉状態を検出するためのポンプの状態検出用のコンピュータプログラムに関する。
例えば、特許文献1には、インクカートリッジからインクヘッドにインクを供給するインク供給システムを備えたインクジェットプリンタが開示されている。この種のインク供給システムは、インクが貯留されるカートリッジと、インクを吐出するインクヘッドと、カートリッジおよびインクヘッドに接続された加圧流路とを備えている。加圧流路の途中部分には、加圧弁および加圧ポンプが設けられている。
例えば印刷時において、加圧弁が開放され、加圧ポンプが駆動することで、カードリッジ内のインクは、加圧流路を通じてインクヘッドに供給される。そして、インクヘッドからインクが吐出されることで印刷が行われる。
特開平11-320913号公報
ところで、加圧ポンプなどのポンプが開閉可能な場合、印刷開始時にポンプが開放されていることがあり得る。印刷開始時に、ポンプが開放された状態で加圧弁が開放されると、インクヘッドからインクが漏れるおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、開閉可能なポンプを備えたインク供給システムにおいて、インクヘッドからインクを漏れ難くすることが可能なインク供給システム、インクジェットプリンタおよびポンプの状態検出用のコンピュータプログラムを提供することである。
本発明に係るインク供給システムは、インクが貯留されるインクタンクと、インクを吐出するノズルが形成され、前記インクタンクよりも下方に配置されたノズル面を有するインクヘッドと、前記インクヘッドに接続された貯留室を有するダンパーと、一端が前記インクタンクに接続された第1流路と、前記第1流路の他端に接続され、開閉可能なバルブと、一端が前記バルブに接続された第2流路と、前記第2流路の他端に接続され、開閉可能なポンプと、一端が前記ポンプに接続され、他端が前記貯留室に接続された第3流路と、前記貯留室内の圧力を検出する検出機構と、制御装置と、を備えている。前記制御装置は、開放制御部と、待機部と、判定制御部と、処理開始部と、を備えている。前記開放制御部は、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理が開始される前において、前記バルブを開放させるように制御する。前記待機部は、前記開放制御部によって前記バルブが開放された後、所定の時間の間、待機する。前記判定制御部は、前記所定の時間の間、待機した後、前記検出機構によって前記貯留室の検出圧力を検出し、前記検出圧力が所定の判定圧力以下であるか否かを判定する。前記処理開始部は、前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力以下であると判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する。
前記インク供給システムによれば、インクヘッドのノズル面がインクタンクよりも下方に配置されている場合において、バルブおよびポンプがそれぞれ開放されているときにダンパーの貯留室にインクが流入すると、貯留室の圧力が大きくなり、所定の判定圧力よりも大きくなる。一方、ポンプが閉鎖されているときには、貯留室にインクが流入せずに、貯留室の圧力は変化しないため、貯留室の圧力が判定圧力以下となる。そのため、バルブを開放してから所定の時間の間、待機した後、貯留室の圧力を検出し、その検出圧力からポンプの開閉状態を検出することができる。検出圧力が判定圧力以下の場合には、ポンプが閉鎖されていると判定し、インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する。よって、インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する際には、ポンプは閉鎖されているため、インクヘッドのノズルからインクを漏れ難くすることができる。
本発明の他のインク供給システムは、インクが貯留されるインクタンクと、インクを吐出するノズルが形成され、前記インクタンクよりも上方に配置されたノズル面を有するインクヘッドと、前記インクヘッドに接続された貯留室を有するダンパーと、一端が前記インクタンクに接続された第1流路と、前記第1流路の他端に接続され、開閉可能なバルブと、一端が前記バルブに接続された第2流路と、前記第2流路の他端に接続され、開閉可能なポンプと、一端が前記ポンプに接続され、他端が前記ダンパーに接続された第3流路と、前記貯留室内の圧力を検出する検出機構と、制御装置と、を備えている。前記制御装置は、開放制御部と、待機部と、判定制御部と、処理開始部と、を備えている。前記開放制御部は、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理が開始される前において、前記バルブを開放させるように制御する。前記待機部は、前記開放制御部によって前記バルブが開放された後、所定の時間の間、待機する。前記判定制御部は、前記所定の時間の間、待機した後、前記検出機構によって前記貯留室の検出圧力を検出し、前記検出圧力が所定の判定圧力より大きいか否かを判定する。前記処理開始部は、前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力より大きいと判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する。
前記他のインク供給システムによれば、インクヘッドのノズル面がインクタンクよりも上方に配置されている場合において、バルブおよびポンプがそれぞれ開放されているときにダンパーの貯留室にインクが流入すると、貯留室の圧力が小さくなり、所定の判定圧力以下になる。一方、ポンプが閉鎖されているときには、貯留室にインクが流入せずに、貯留室の圧力は変化しないため、貯留室の圧力が判定圧力より大きくなる。そのため、バルブを開放してから所定の時間の間、待機した後、貯留室の圧力を検出し、その検出圧力からポンプの開閉状態を検出することができる。検出圧力が判定圧力より大きい場合には、ポンプが閉鎖されていると判定し、インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する。よって、インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する際には、ポンプは閉鎖されているため、インクヘッドのノズルからインクを漏れ難くすることができる。
本発明によれば、開閉可能なポンプを備えたインク供給システムにおいて、インクヘッドからインクを漏れ難くすることができる。
第1実施形態に係るプリンタの斜視図である。 プリンタの内部構成を示す平面図である。 インクヘッドのノズル面を示す図である。 インク供給システムを示す模式図である。 ダンパーの平面図であり、貯留室の圧力が所定の判定圧力以下である状態を示す図である。 ダンパーの平面断面図であり、貯留室の圧力が所定の判定圧力より大きい状態を示す図である。 プリンタのブロック図である。 送液ポンプの開閉状態を検出する制御手順を示したフローチャートである。 第2実施形態に係るプリンタのインク供給システムを示す模式図である。 第2実施形態に係るプリンタのブロック図である。 第2実施形成において、送液ポンプの開閉状態を検出する制御手順を示したフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るインク供給システム、および、インク供給システムを備えたインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという。)の実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係るプリンタ100について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタ100の斜視図である。以下の説明では、前、後、左、右、上、下とは、プリンタ100を正面から見たときの前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味する。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Yは左右方向である。符号Xは副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Xは、前後方向であり、主走査方向Yと平面視において直交している。なお、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ100の設置態様を何ら限定するものではない。
プリンタ100は、インクジェット式のプリンタである。プリンタ100は、媒体5(図1参照)に印刷を行う。媒体5は、例えばロール状の記録紙である。ただし、媒体5は、記録紙に限定されず、例えばシート状の媒体であってもよいし、樹脂製のシートであってもよい。
図1に示すように、プリンタ100は、ケーシングを有する本体10と、本体10の下部に設けられ、本体10を支持する脚11と、利用者が印刷に関する操作を行う操作パネル12と、本体10の上部に設けられたカバー15とを備えている。カバー15の下方であって、本体10の前部には、媒体5を排出するための排出口13が形成されている。排出口13の前方かつ下方の位置には、排出口13から排出された媒体5を案内するガイド14が設けられている。
図2は、プリンタ100の内部構成を示す平面図である。図3は、インクヘッド32のノズル面34を示す図である。図2に示すように、プリンタ100は、ガイドレール16と、プラテン18とを備えている。ガイドレール16は主走査方向Yに延びている。プラテン18は、本発明の支持台の一例であり、媒体5への印刷を行う際、媒体5を支持する。プラテン18は、ガイド14(図1参照)と連なっており、ガイドレール16の下方に配置されている。
図3に示すように、プリンタ100は、キャリッジ20を備えている。図2に示すように、キャリッジ20は、ガイドレール16に摺動可能に係合している。キャリッジ20は、ガイドレール16に沿って主走査方向Yに移動する。
プリンタ100は、キャリッジ移動機構21と、媒体移動機構22とを備えている。キャリッジ移動機構21は、キャリッジ20をガイドレール16に沿って主走査方向Yに移動させる。キャリッジ移動機構21は、プーリ25a、25bと、ベルト26と、モータ27とを有している。プーリ25aはガイドレール16の右端部分に設けられ、プーリ25bはガイドレール16の左端部分に設けられている。ベルト26は、無端状でありプーリ25a、25bに巻き掛けられており、ベルト26にはキャリッジ20が取り付けられている。モータ27は例えばプーリ25aに接続されている。モータ27の駆動に伴いプーリ25aが駆動することで、プーリ25a、25bの間においてベルト26が走行する。ベルト26の走行によって、キャリッジ20が主走査方向Yに移動する。
媒体移動機構22は、プラテン18に支持された媒体5を副走査方向Xに移動させる。媒体移動機構22は、上下一対のローラ28と、モータ29とを有している。なお、一対のローラ28において、図2では上側のローラ28が図示されており、下側のローラ28は省略されている。一対のローラ28の数および位置は特に限定されない。ここでは、一対のローラ28のうち、一方のローラ28はグリットローラである。グリットローラ28には、モータ29が接続されている。モータ29が駆動することで、グリットローラ28は回転する。一対のローラ28のうち、他方のローラ28は、上記グリットローラと共に媒体5を挟み込むためのピンチローラである。一対のローラ28で媒体5を挟みこんだ状態でモータ29が駆動することで、媒体5は副走査方向Xに搬送される。
図4は、インク供給システム30を示す模式図である。プリンタ100は、複数のインク供給システム30(図4参照)を備えている。インク供給システム30は、後述のインクタンク31から後述のインクヘッド32に向かってインクを供給するシステムである。インク供給システム30は、後述するノズル列33a(図3参照)ごとに設けられている。図3に示すように、本実施形態では、ノズル列33aの数は4つであるため、インク供給システム30の数は4つである。ただし、インク供給システム30の数は特に限定されない。ここでは、複数のインク供給システム30は、何れも同じ構成を有している。図4では、複数のインク供給システム30のうちの1つのインク供給システム30が示されており、他のインク供給システム30の図示は省略されている。なお、複数のインク供給システム30のうち、一部のインク供給システム30の構成は、他のインク供給システム30の構成と異なっていてもよい。以下、図4に示した1つのインク供給システム30の構成について説明する。
図4に示すように、インク供給システム30は、インクタンク31と、インクヘッド32と、ダンパー35と、インク流路36と、開閉バルブ38と、送液ポンプ39と、制御装置60(図7参照)を備えている。
インクタンク31は、インクを貯留するものである。インクタンク31とは、例えばインクカートリッジのことである。なお、インクタンク31の形状は特に限定されず、例えばパウチ状である。なお、インクタンク31には、水頭値が一意的に設定されている。この水頭値は、インクタンク31の形状や種類、内部に貯留されているインクの量に応じて一意的に決定されるものである。なお、本実施形態では、インクタンク31の数は、インク供給システム30の数と同じ4つである。ただし、インクタンク31の数は特に限定されない。1つのインクタンク31に貯留されるインクは、例えばシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク、および、ブラックインクなどのプロセスカラーインクと、ホワイトインク、メタリックインク、オレンジインク、および、クリアインクなどの特色インクのうち何れかのインクである。
インクヘッド32は、例えばプラテン18に支持された媒体5(図1参照)に向かってインクを吐出する。図3に示すように、インクヘッド32は、キャリッジ20に設けられている。インクヘッド32は、キャリッジ20と共にガイドレール16に沿って主走査方向Yに移動可能である。インクヘッド32は、インクを吐出する複数のノズル33が形成されたノズル面34を有している。1つのインクヘッド32において、複数のノズル33は、副走査方向Xに並んで配置されている。ここでは、副走査方向Xに並んだ複数のノズル33の列のことをノズル列33aという。ノズル面34は、インクヘッド32の下面を形成しており、プラテン18(図2参照)と対向している。なお、インクヘッド32の数は特に限定されない。本実施形態では、インクヘッド32は、インク供給システム30の数と同じ4つである。4つのインクヘッド32は、主走査方向Yに並んで配置されている。
ただし、インクヘッド32は、インク供給システム30の数と同じでなくてもよい。例えば、1つのインクヘッド32のノズル面34に2つのノズル列33aが形成されていてもよい。この場合、1つのインクヘッド32のそれぞれのノズル列33aは、異なるインク供給システム30を構成していてもよい。この場合、インクヘッド32の数は、インク供給システム30の数の半分となる。
本実施形態では、図4に示すように、インクヘッド32は、インクタンク31よりも下方に配置されている。インクヘッド32のノズル面34は、インクタンク31よりも下方に配置されている。詳しくは、ノズル面34は、インクタンク31の上記水頭値よりも下方に配置されている。
ダンパー35は、インクの圧力変動を緩和して、インクヘッド32のインクの吐出動作を安定させるものである。ダンパー35は、ダンパー35に流入するインクの流量(言い換えると、ダンパー35内の圧力)を検出する。そして、インクの流量の検出結果に基づいて、送液ポンプ39が制御される。ダンパー35は、インクヘッド32に接続されている。ここでは、ダンパー35は、インクヘッド32の上部に設けられている。なお、ダンパー35の構成は特に限定されない。ダンパー35の構成は後述する。
インク流路36は、インクタンク31に貯留されたインクをインクヘッド32に供給する流路である。インク流路36の一端は、インクタンク31に接続されている。インク流路36の他端は、ダンパー35を介してインクヘッド32に接続されている。本実施形態では、インク流路36の途中部分に、開閉バルブ38および送液ポンプ39が設けられている。インク流路36は、第1流路36aと、第2流路36bと、第3流路36cとを有している。
第1流路36aは、インクタンク31に貯留されたインクを開閉バルブ38に向かって流す流路である。第1流路36aの一端はインクタンク31に着脱可能に接続されている。第1流路36aの他端は開閉バルブ38に接続されている。第2流路36bは、第1流路36aよりもインクヘッド32側に配置されている。第2流路36bは、開閉バルブ38から送液ポンプ39に向かってインクを流す流路である。第2流路36bの一端は、開閉バルブ38に接続されている。第2流路36bの他端は、送液ポンプ39に接続されている。
第3流路36cは、第1流路36aおよび第2流路36bよりもインクヘッド32側に配置されている。第3流路36cは、送液ポンプ39からダンパー35に向かってインクを流す流路である。第3流路36cの一端は送液ポンプ39に接続されている。第3流路36cの他端は、ダンパー35に接続されており、ダンパー35を介してインクヘッド32に接続されている。
開閉バルブ38は、開閉自在であり、インク流路36を開閉するバルブである。開閉バルブ38は、本発明のバルブの一例である。開閉バルブ38が開放することで、インクタンク31に貯留されたインクをインクヘッド32に供給することが可能になる。開閉バルブ38は、インク流路36の途中部分に設けられている。本実施形態では、開閉バルブ38は、第1流路36aと第2流路36bとの間に配置されている。なお、開閉バルブ38の種類は特に限定されない。ここでは、開閉バルブ38は、電気的に制御されるバルブであり、例えばチョークバルブである。
送液ポンプ39は、インクタンク31に貯留されたインクをインクヘッド32に供給すると共に、インクヘッド32からインクを吐出させることを促進させるためのポンプである。送液ポンプ39は、本発明のポンプの一例である。本実施形態では、送液ポンプ39の種類および構成は特に限定されないが、送液ポンプ39は開閉可能なポンプである。送液ポンプ39は例えばチューブポンプである。例えばチューブポンプは、内部チューブと、ローラと、ローラに接続された駆動モータとを備えている。この駆動モータが駆動して、ローラで内部チューブを押し潰しながらローラを遊星回転させることによって、ローラの進行方向にインクを送液する。このことによって、インクタンク31からインクヘッド32にインクが供給される。なお、本実施形態において、送液ポンプ39が開放されているとは、内部チューブがローラに押し潰されていない状態のことをいう。送液ポンプ39が閉鎖されているとは、内部チューブがローラに押し潰されている状態のことをいう。
本実施形態では、送液ポンプ39は、インク流路36の途中部分に設けられており、開閉バルブ38よりもインクヘッド32側に配置されている。詳しくは、送液ポンプ39は、第2流路36bと第3流路36cとの間に配置されている。
次に、上記のダンパー35の構成について説明する。図5は、ダンパー35の平面図であり、貯留室42の圧力が所定の判定圧力以下の状態を示す図である。図6は、ダンパー35の平面断面図であり、貯留室42の圧力が所定の判定圧力より大きい状態を示す図である。本実施形態では、図5に示すように、ダンパー35は、ダンパー本体41と、貯留室42と、ダンパー膜43と、検出機構44とを備えている。
ダンパー本体41は中空のものである。貯留室42は、ダンパー本体41内に形成されており、一部に形成された開口を有している。貯留室42には、インクが一時的に貯留される。貯留室42は、第3流路36c(図4参照)およびインクヘッド32(図4参照)と連通している。本実施形態では、ダンパー本体41の上部には、第3流路36cが接続された流入口45aが形成され、ダンパー本体41の下部には、インクヘッド32に接続された流出口45b(図4参照)が形成されている。ただし、流入口45aおよび流出口45bの形成位置は特に限定されない。本実施形態では、ダンパー35は、インクタンク31内のインクが消費される際に、流入口45aから貯留室42に流入したインクが流出口45bを通じてインクヘッド32へ流れるように構成されている。
図5に示すように、ダンパー膜43は、貯留室42の開口部分を覆うようにダンパー本体41に設けられている。ここでは、ダンパー膜43とダンパー本体41によって囲まれた空間が貯留室42である。ダンパー膜43は、例えば可撓性を有する樹脂製のフィルムによって構成されている。ダンパー膜43は、貯留室42内のインクの貯留量や、貯留室42内の圧力に基づいて、図5および図6に示すように、貯留室42の内側および外側に変形可能である。ダンパー膜43は、貯留室42の内側および外側にそれぞれ撓むことができる程度の張力で、ダンパー本体41に取り付けられている。
本実施形態では、図5に示すように、貯留室42には、バネ45が設けられている。バネ45は、圧縮された状態で貯留室42に配置されており、ダンパー膜43に向かって弾性力を付与する。ここでは、バネ45は、ダンパー膜43の貯留室42側の面に接続されている。なお、バネ45の種類は特に限定されず、例えば、バネ45はコイルバネである。
検出機構44は、貯留室42内の圧力を検出する機構である。ここでは、検出機構44は、貯留室42内の圧力を検出することで、インク流路36(図4参照)内の圧力を間接的に検出する。なお、検出機構44の構成は特に限定されない。本実施形態では、検出機構44は、押圧体46と、フィラー47と、フィラーセンサ48とを備えている。押圧体46は、ダンパー膜43に設けられている。本実施形態では、押圧体46は、ダンパー膜43の貯留室42側の面に設けられている。押圧体46は、バネ45に支持されており、ダンパー膜43の撓みと共に、貯留室42の内側および外側に移動可能である。
フィラー47は、ダンパー膜43または押圧体46と接触可能にダンパー本体41に設けられている。本実施形態では、ダンパー本体41には、支持バネ49が設けられおり、フィラー47は、支持バネ49に支持されている。フィラー47の形状は特に限定されない。ここでは、フィラー47は、略コの字状に形成されている。詳しくは、フィラー47は、押圧体46の右方において、前後方向に延びた接触部47aと、接触部47aの後部から左方に延びた支持部47bと、接触部47aの前部から左方に延びた被検出部47cとを有している。接触部47aは、ダンパー膜43または押圧体46に接触する。支持部47bは、支持バネ49に支持されている。被検出部47cは、フィラーセンサ48によって検出される部位である。
フィラーセンサ48は、フィラー47の位置を検出することによって、貯留室42内の圧力を検出する。フィラーセンサ48は、貯留室42内の圧力を検出することで、インク流路36内の圧力を間接的に検出する。本実施形態では、フィラーセンサ48は、フィラー47に対して非接触式のセンサであるが、接触式のセンサであってもよい。本実施形態では、フィラーセンサ48は、一対の検出部48aを有している。図5に示すように、一対の検出部48aの間に、フィラー47の被検出部47cが位置しているとき、フィラーセンサ48は、貯留室42の圧力(言い換えると、検出圧力)が所定の判定圧力以下であることを検出する。
図6に示すように、貯留室42の圧力が大きくなるにしたがって、ダンパー膜43が貯留室42の外側に撓む。このとき、押圧体46によって、フィラー47が貯留室42の外側に押されることで、フィラー47は、接触部47aと支持部47bとの間に位置する軸47dを軸にして回転する。そして、貯留室42の圧力が所定の判定圧力より大きくなったとき、フィラー47の被検出部47cがフィラーセンサ48の一対の検出部48aの間から外れた位置に移動する。フィラーセンサ48は、一対の検出部48aの間に、フィラー47の被検出部47cが位置していないとき、貯留室42の圧力が所定の判定圧力よりも大きいことを検出する。なお、本実施形態では、ダンパー35における一対の検出部48aの間の範囲は、本発明の所定の範囲に対応する。
以下の説明において、図5に示すように、フィラーセンサ48の一対の検出部48aの間に、フィラー47の被検出部47cが位置しているとき、すなわち、貯留室42の圧力が所定の判定圧力以下のとき、「フィラー47がヒットしている」という。一方、図6に示すように、フィラーセンサ48の一対の検出部48aの間に、フィラー47の被検出部47cが位置していないとき、すなわち、貯留室42の圧力が所定の判定圧力よりも大きいとき、「フィラー47がアンヒットしている」という。
図4に示すように、インク供給システム30は、キャップ51と、キャッピング機構52と、吸引ポンプ53とを備えている。図2に示すように、キャップ51は、ガイドレール16の右端部に位置するホームポジションHPに配置されている。ここで、ホームポジションHPとは、非印刷時、すなわち、印刷が行われていないときに、インクヘッド32が待機する位置のことである。キャップ51は、インクヘッド32のノズル33に付着したインクが硬化して、ノズル33が詰まることを抑制するものである。キャップ51は、インクヘッド32のノズル面34に装着される。キャップ51は、非印刷時において、インクヘッド32のノズル33を覆うようにインクヘッド32に装着される。
キャッピング機構52は、キャップ51を支持し、図4の矢印Aのように、ノズル面34に対してキャップ51を装着させたり、離間させたりする機構である。キャッピング機構52は、キャップ51に接続されている。キャッピング機構52は、ホームポジションHPにおいてインクヘッド32のノズル面34に向かってキャップ51を移動させる機構である。このキャッピング機構52の構成は特に限定されない。例えばキャッピング機構52は、駆動モータを備えている。駆動モータが駆動することで、キャップ51は、ノズル面34に向かって移動したり、ノズル面34から離間したりする。
吸引ポンプ53は、ノズル面34にキャップ51が装着されている状態において、インクヘッド32内のインクを吸引するものである。吸引ポンプ53は、キャップ51内のインクを吸引するものである。吸引ポンプ53は、キャップ51に接続されている。ここでは、キャップ51は、チューブを一例とする排出流路54を介して廃液タンク55に接続されている。吸引ポンプ53は、排出流路54の途中部分に設けられている。吸引ポンプ53によって吸引されたインクは、廃液タンク55に排出される。
次に、制御装置60について説明する。図7は、プリンタ100のブロック図である。制御装置60は、印刷に関する制御、および、送液ポンプ39の開閉状態を検出する制御を行う装置である。制御装置60の構成は特に限定されない。例えば制御装置60は、コンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUという)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えていてもよい。
図7に示すように、制御装置60は、開閉バルブ38、送液ポンプ39、ダンパー35の検出機構44のフィラーセンサ48に通信可能に接続されており、開閉バルブ38、送液ポンプ39およびフィラーセンサ48を制御する。また、制御装置60は、キャッピング機構52および吸引ポンプ53に通信可能に接続され、キャッピング機構52および吸引ポンプ53を制御する。さらに、制御装置60は、操作パネル12、キャリッジ移動機構21のモータ27、媒体移動機構22のモータ29に通信可能に接続されており、操作パネル12、モータ27、29を制御する。
本実施形態では、制御装置60は、記憶部61と、キャップ制御部62と、フラッシング制御部64と、開放制御部66と、待機部68と、判定制御部70と、印刷制御部72と、エラー通知部74と、を備えている。ここで、印刷制御部72は、本発明の処理開始部の一例である。制御装置60の上記各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。上記各部は、1つまたは複数のプロセッサによって実現されるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。
以上、インク供給システム30およびプリンタ100の構成について説明した。次に、開閉可能な送液ポンプ39の開閉状態を検出する制御について図8のフローチャートに沿って説明する。この送液ポンプ39の開閉状態の検出の制御は、インクタンク31内のインクの消費に関する処理が開始される前に実行される制御である。ここで、「インクタンク31内のインクの消費に関する処理」とは、例えば印刷、クリーニングなどである。印刷のとき、インクヘッド32内のインクを媒体5に向かって吐出する。インクヘッド32内のインクが消費されることで、インクタンク31内のインクがインクヘッド32に供給される。その結果、インクタンク31内のインクが消費される。クリーニングのとき、フラッシング動作によってインクヘッド32内のインクがキャップ51内に排出される。そのため、インクヘッド32内のインクが消費され、インクタンク31からインクがインクヘッド32に供給される。その結果、インクタンク31内のインクが消費される。以下では、印刷前に行われる送液ポンプ39の開閉状態の検出の制御について説明する。
図8のステップS101の処理を実行する前では、ダンパー35のフィラー47はアンヒットしている状態であり、開閉バルブ38は閉鎖している状態である。このような状態において、ステップS101では、フラッシング動作を行う。ここで、フラッシング動作とは、インクヘッド32のノズル面34にキャップ51が装着された状態で、ノズル33から所定量のインクをキャップ51内に吐出させる動作のことをいう。本実施形態では、ホームポジションHP(図2参照)にインクヘッド32が待機している状態で、キャップ制御部62は、ノズル面34にキャップ51を装着させるようにキャッピング機構52を制御する。本実施形態では、キャップ制御部62は、キャップ51を上昇させるようにキャッピング機構52を制御する。そして、ノズル33を覆うようにノズル面34にキャップ51が装着されたとき、キャップ制御部62は、キャップ51の移動を停止させる。
その後、フラッシング制御部64は、フラッシング動作を行う。本実施形態では、キャップ制御部62によってノズル面34にキャップ51が装着された後、ノズル33からキャップ51に向かってインクを吐出させる。フラッシング制御部64は、所定量のインクをキャップ51に排出させる。所定量は、予め設定されている量であり、記憶部61に記憶されている。所定量は、インクの種類やダンパー35の種類、形状、大きさなどによって設定される。
本実施形態では、フラッシング動作を行うことで、インクヘッド32内のインクが消費される。インクヘッド32内のインクが消費されることで、ダンパー35の貯留室42内のインクがインクヘッド32に向かって流れる。このことによって、貯留室42の圧力が小さくなる。貯留室42の圧力が小さくなるにしたがって、ダンパー膜43が貯留室42の内側に撓む(図5参照)。このことで、フィラー47がヒットした状態となる。すなわち、貯留室42の圧力(例えば検出圧力)が、所定の判定圧力以下となる。本実施形態では、フィラー47がアンヒットしている状態からヒットしている状態に変更させるために、フラッシング動作が行われている。そのため、上記所定量は、フィラー47をヒットした状態にすることが可能な量である。
ステップS101においてフラッシング動作を行って、フィラー47をヒット状態にした後、すなわちフィラー47が所定の範囲内に位置している状態で、ステップS103では、開放制御部66は、開閉バルブ38を開放させるように開閉バルブ38を制御する。このことで、開閉バルブ38が開放され、第1流路36aと第2流路36bとが連通した状態となる。
ステップS105では、待機部68は、開放制御部66によって開閉バルブ38が開放された後、所定の時間の間、待機する。この所定の時間は、記憶部61に予め記憶されたものである。所定の時間の具体的な時間は特に限定されないが、この所定の時間は、送液ポンプ39が閉鎖しないことに起因して、フィラー47がヒット状態からアンヒット状態に移行するために要する時間である。言い換えると、所定の時間は、送液ポンプ39が開放していることを検出することが可能な時間である。所定の時間は、インクの成分やインク流路36の長さによって適宜設定されるものであるが、例えば5秒~10秒である。
その後、ステップS107では、判定制御部70は、ダンパー35の検出機構44によって貯留室42の検出圧力を検出し、検出圧力が所定の判定圧力以下であるか否かを判定する。本実施形態では、判定制御部70は、フィラーセンサ48によってフィラー47が所定の範囲内に位置しているか否かを判定する。言い換えると、判定制御部70は、フィラー47がヒットしている状態が維持されているか否かを判定する。
ステップS107において、判定制御部70によってフィラー47がヒットしていると判定された場合、貯留室42の圧力は略変化していない状態である。ステップS107において、開閉バルブ38は開放されている。そのため、送液ポンプ39が閉鎖されている場合、インクタンク31内のインクは、送液ポンプ39で塞き止められるため、貯留室42には流れない。よって、貯留室42の圧力は略変化せずに、フィラー47がヒットしている状態が維持される。このように、判定制御部70によってフィラー47がヒットしていると判定されたとき、送液ポンプ39は閉鎖されていると判定することができる。送液ポンプ39が閉鎖されている場合、印刷を開始したときに、インクヘッド32のノズル33からインクを漏れ難くすることができる。
以上のことから、ステップS107において、判定制御部70によってフィラー47がヒットしていると判定された場合、判定結果をYESとして、次にステップS109の処理を行う。ステップS109では、印刷制御部72は、インクタンク31内のインクの消費に関する処理を開始する。ここでは、印刷制御部72は、印刷を開始する。具体的には、印刷制御部72は、予め指定された画像を媒体5に印刷する。印刷制御部72は、キャリッジ移動機構21のモータ27を駆動させることにより、インクヘッド32を主走査方向Yに移動させつつ、インクヘッド32からインクを吐出させる。これにより、一走査ラインの印刷が行われる。インクヘッド32の主走査方向Yの往復移動が終了すると、媒体移動機構22のモータ29を駆動させることによって、次の走査ラインの位置まで媒体5を副走査方向Xに移動させる。媒体5の副走査方向Xへの移動が終了すると、再びキャリッジ移動機構21のモータ27を駆動させると共にインクヘッド32を制御し、次の走査ラインの印刷を行う。以下、印刷制御部72は、上記画像の印刷の終了まで同様の動作を繰り返す。このようにして、媒体5へ印刷することができる。
一方、ステップS107において、判定制御部70によってフィラー47がアンヒット(図6参照)していると判定された場合、貯留室42の圧力が大きくなった状態である。貯留室42の圧力が大きくなったということは、インクタンク31内のインクが貯留室42に流れていることを意味する。インクタンク31内のインクが貯留室42に流れているということは、開閉バルブ38と共に送液ポンプ39が開放されているといえる。よって、このように判定制御部70によってフィラー47がアンヒットしていると判定されたとき、送液ポンプ39は開放されていると判定することができる。送液ポンプ39が開放した状態で印刷を開始した場合、インクヘッド32のノズル33からインクが漏れるおそれがあり得る。
そこで、ステップS107において、判定制御部70によってフィラー47がアンヒットしていると判定された場合、判定結果をNOとして、次にステップS111の処理を行う。ステップS111では、エラー通知部74は、利用者にエラーを通知する。このエラーは、送液ポンプ39が閉鎖していないために、例えば印刷を開始することができない旨のエラーである。なお、利用者にエラーを通知する具体的な手段は特に限定されない。例えばエラー通知部74は、操作パネル12の表示画面(図示せず)に所定のエラーメッセージを表示してもよい。例えばエラー通知部74は、本体10に設けられたブザー(図示せず)を介して、エラー音を発するように制御してもよいし、本体10に設けられたLEDなどの光源を点灯させることで、エラーを通知してもよい。なお、ステップS111において、開閉バルブ38は閉鎖されるように制御されてもよい。
なお、本実施形態では、ステップS111では、エラーを通知しているが、制御装置60が送液ポンプ39を閉鎖するように制御した後に、再度、図8のフローチャートに沿った制御を行ってもよい。この場合、送液ポンプ39が閉鎖されたことを確認した後に、印刷を開始することができる。
以上、本実施形態では、図4に示すように、インクヘッド32のノズル面34がインクタンク31よりも下方に配置されている。そのため、開閉バルブ38および送液ポンプ39がそれぞれ開放されているときにダンパー35の貯留室42にインクが流入すると、貯留室42の圧力が大きくなり、所定の判定圧力よりも大きくなる。一方、送液ポンプ39が閉鎖されているときには、貯留室42にインクが流入せずに、貯留室42の圧力は変化しないため、貯留室42の圧力が判定圧力以下となる。そのため、開閉バルブ38を開放してから所定の時間の間、待機した後、貯留室42の圧力を検出し、その検出圧力から送液ポンプ39の開閉状態を検出することができる。ここでは、検出圧力が判定圧力以下の場合には、送液ポンプ39が閉鎖されていると判定し、インクタンク31内のインクの消費に関する処理(ここでは印刷)を開始する。よって、インクタンク31内のインクの消費に関する処理を開始する際には、送液ポンプ39は閉鎖されているため、インクヘッド32のノズル33からインクが漏れ難くすることができる。
本実施形態では、エラー通知部74は、判定制御部70によって検出圧力が判定圧力よりも大きいと判定されたとき、利用者にエラーを通知する。送液ポンプ39が開放されている状態の場合、インクタンク31内のインクが貯留室42に流入するため、貯留室42の圧力が大きくなる。そのため、判定制御部70によって検出圧力が判定圧力よりも大きいと判定されたとき、送液ポンプ39は開放されている状態であると判定される。この場合、インクヘッド32のノズル33からインクが漏れるおそれがあるため、インクタンク31内のインクの消費に関する処理(ここでは印刷)を開始せずに、エラーを通知する。よって、送液ポンプ39が開放されているときは、インクタンク31内のインクの消費に関する処理が開始されないため、送液ポンプ39の開放に起因して、インクヘッド32からインクが漏れ難くすることができる。
本実施形態では、判定制御部70は、フィラーセンサ48によってフィラー47が所定の範囲内に位置しているか否かを判定することで、貯留室42の圧力が所定の判定圧力以下か否かを判定している。このことによって、フィラーセンサ48によって貯留室42の圧力が所定の判定圧力以下であるか否かを容易に判定することができる。本実施形態では、ダンパー35の貯留室42の圧力から、開閉バルブ38の開閉状態を検出している。ダンパー35は、印刷時のインク吐出時に使用されるものである。このように、開閉バルブ38の開閉状態を検出するための専用のセンサを設けることなく、印刷時に使用されるダンパー35を使用して、開閉バルブ38の開閉状態を検出することができる。よって、部品点数を削減することができる。
本実施形態では、キャップ制御部62は、インクタンク31内のインクの消費に関する処理が開始される前において、ノズル面34にキャップ51を装着させるようにキャッピング機構52を制御する。フラッシング制御部64は、キャップ制御部62によってノズル面34にキャップ51が装着されたときに、ノズル33からキャップ51に向かってインクを吐出させるフラッシング動作を行う。開放制御部66は、フラッシング制御部64によってキャップ51に向かってインクを吐出させた後、開閉バルブ38を開放させる。このように、フラッシング動作を行うことで、ダンパー35の貯留室42内のインクが排出されるため、貯留室42の圧力が小さくなる。貯留室42の圧力が小さくなった状態で、開閉バルブ38を開放させ、貯留室42の検出圧力が判定圧力以下であるか否かを判定する。そのため、送液ポンプ39が開放されている場合、貯留室42の圧力が相対的に大きくなり易いため、貯留室42の圧力から送液ポンプ39の開閉状態を正確に検出し易い。
なお、本実施形態には、制御装置60の記憶部61、キャップ制御部62、フラッシング制御部64、開放制御部66、待機部68、判定制御部70、印刷制御部72およびエラー通知部74をコンピュータに実現させるための送液ポンプ39の状態検出用のコンピュータプログラムが含まれる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るプリンタ200について説明する。図9は、第2実施形態に係るプリンタ200のインク供給システム130を示す模式図であり、図4相当図である。プリンタ200は、複数のインク供給システム130を備えている。図9には、複数のインク供給システム130のうち1つのインク供給システム130が図示されている。インク供給システム130は、第1実施形態のインク供給システム30と同様に、インクタンク31と、インクヘッド32と、ダンパー35と、インク流路36と、開閉バルブ38と、送液ポンプ39とを備えている。インクタンク31、インクヘッド32、ダンパー35、インク流路36、開閉バルブ38および送液ポンプ39のそれぞれの構成は、第1実施形態と同様のため、ここでの説明は省略する。
本実施形態では、第1実施形態と異なり、インクヘッド32は、図9に示すようにインクタンク31よりも上方に配置されている。インクヘッド32のノズル面34は、インクタンク31よりも上方に配置されている。詳しくは、ノズル面34は、インクタンク31の水頭値よりも上方に配置されている。
図10は、第2実施形態に係るインク供給システム130のブロック図である。図10に示すように、インク供給システム130は、制御装置160を備えている。制御装置160は、コンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUという)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えている。
制御装置160は、記憶部161と、開放制御部166と、待機部168と、判定制御部170と、印刷制御部172と、エラー通知部174と、を備えている。制御装置160の上記各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。上記各部は、1つまたは複数のプロセッサによって実現されるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。
次に、本実施形態において、開閉可能な送液ポンプ39の開閉状態を検出する制御について図11のフローチャートに沿って説明する。以下の説明では、インクタンク31内のインクが消費される処理の一例として印刷を挙げ、印刷開始前において実行される制御であって、送液ポンプ39の開閉状態の検出に関する制御である。
図11のステップS201の処理を実行する前において、ダンパー35のフィラー47はアンヒットの状態(図6参照)であり、開閉バルブ38は閉鎖している状態である。このような状態において、ステップS201では、開放制御部166は、開閉バルブ38を開放させるように開閉バルブ38を制御する。このことで、開閉バルブ38が開放され、インク流路36の第1流路36aと第2流路36bとが連通した状態となる。なお、このステップS201の処理は、第1実施形態のステップS103(図8参照)と同様の処理である。
次に、ステップS203では、待機部168は、開放制御部166によって開閉バルブ38が開放された後、所定の時間の間、待機する。この所定の時間は、記憶部161に予め記憶されている。この所定の時間の具体的な時間は特に限定されない。このステップS203の処理は、第1実施形態のステップS105(図8参照)と同様の処理であり、所定の時間は、ステップS105の所定の時間と同じ時間であってもよい。
次に、ステップS205では、判定制御部170は、ダンパー35の検出機構44によって貯留室42の検出圧力を検出し、検出圧力が所定の判定圧力より大きいか否かを判定する。本実施形態では、判定制御部170は、フィラーセンサ48によってフィラー47が所定の範囲内に位置しているか否かを判定する。言い換えると、判定制御部170は、フィラー47がアンヒットしている状態が維持されているか否かを判定する。
ステップS205において、判定制御部170によってフィラー47がアンヒットしていると判定された場合、貯留室42の圧力は略変化していない状態である。貯留室42の圧力が略変化していないとは、送液ポンプ39が閉鎖しているために、貯留室42にインクが流入していないと言い換えることができる。そのため、本実施形態では、判定制御部170によってフィラー47がアンヒットしていると判定されたとき、送液ポンプ39は閉鎖されていると判定することができる。送液ポンプ39が閉鎖されている場合、印刷を開始したときに、インクヘッド32のノズル33からインクを漏れ難くすることができる。
以上のことから、ステップS205において、判定制御部170によってフィラー47がヒットしていると判定された場合、判定結果をYESとして、次にステップS207の処理を行う。ステップS207では、印刷制御部172は、インクタンク31内のインクの消費に関する処理を開始する。ここでは、印刷制御部172は、印刷を開始する。なお、ステップS207の処理は、第1実施形態のステップS109(図8参照)の処理と同じであるため、ここでの説明は省略する。
一方、ステップS205において、判定制御部170によってフィラー47がヒットしていると判定された場合、貯留室42の圧力が小さくなった状態である。本実施形態では、図9に示すように、インクヘッド32のノズル面34は、インクタンク31よりも上方に配置されている。そのため、インクヘッド32とインクタンク31との水頭差によって、貯留室42の圧力が小さくなったということは、インクタンク31内のインクが貯留室42に流れていることを意味する。インクタンク31内のインクが貯留室42に流れているということは、開閉バルブ38と共に送液ポンプ39が開放されているといえる。よって、このように判定制御部170によってフィラー47がヒットしていると判定されたとき、送液ポンプ39は開放されていると判定することができる。
そこで、ステップS205において、判定制御部170によってフィラー47がヒットしていると判定された場合、判定結果をNOとして、次にステップS209の処理を行う。ステップS209では、エラー通知部174は、利用者にエラーを通知する。なお、ステップS209の処理は、第1実施形態のステップS111(図8参照)の処理と同じであるため、ここでの説明は省略する。
以上、本実施形態では、図9に示すように、インクヘッド32のノズル面34がインクタンク31よりも上方に配置されている。そのため、開閉バルブ38および送液ポンプ39がそれぞれ開放されているときにダンパー35の貯留室42にインクが流入すると、水頭差によって貯留室42の圧力が小さくなり、所定の判定圧力以下になる。一方、送液ポンプ39が閉鎖されているときには、貯留室42にインクが流入せずに、貯留室42の圧力は変化しないため、貯留室42の圧力が判定圧力より大きくなる。そのため、開閉バルブ38を開放してから所定の時間の間、待機した後、貯留室42の圧力を検出し、その検出圧力から送液ポンプ39の開閉状態を検出することができる。ここでは、検出圧力が判定圧力よりも大きい場合には、送液ポンプ39が閉鎖されていると判定し、インクタンク31内のインクの消費に関する処理(ここでは印刷)を開始する。よって、インクタンク31内のインクの消費に関する処理を開始する際には、送液ポンプ39は閉鎖されているため、インクヘッド32のノズル33からインクが漏れ難くすることができる。
本実施形態では、エラー通知部174は、判定制御部170によって検出圧力が判定圧力以下であると判定されたとき、利用者にエラーを通知する。送液ポンプ39が開放されている状態の場合、インクタンク31内のインクが貯留室42に流入するため、貯留室42の圧力が小さくなる。そのため、判定制御部170によって検出圧力が判定圧力以下であると判定されたとき、送液ポンプ39は開放されている状態であると判定される。この場合、インクヘッド32のノズル33からインクが漏れるおそれがあるため、インクタンク31内のインクの消費に関する処理(ここでは印刷)を開始せずに、エラーを通知する。よって、送液ポンプ39が開放されているときは、インクタンク31内のインクの消費に関する処理が開始されないため、送液ポンプ39の開放に起因して、インクヘッド32からインクが漏れ難くすることができる。
本実施形態では、判定制御部170は、フィラーセンサ48によってフィラー47が所定の範囲内に移動したか否かを判定している。このことによって、フィラーセンサ48によって貯留室42の圧力が所定の判定圧力よりも大きいか否かを容易に判定することができる。本実施形態では、ダンパー35の貯留室42の圧力から、開閉バルブ38の開閉状態を検出している。ダンパー35は、印刷時のインク吐出時に使用されるものである。このように、開閉バルブ38の開閉状態を検出するための専用のセンサを設けることなく、印刷時に使用されるダンパー35を使用して、開閉バルブ38の開閉状態を検出することができる。よって、部品点数を削減することができる。
なお、本実施形態には、制御装置160の記憶部161、開放制御部166、待機部168、判定制御部170、印刷制御部172およびエラー通知部174をコンピュータに実現させるための送液ポンプ39の状態検出用のコンピュータプログラムが含まれる。
上記各実施形態では、本発明の検出機構は、ダンパー35のフィラーセンサ48を有していた。しかしながら、本発明の検出機構は、ダンパー35の貯留室42の圧力を検出する圧力センサを有していてもよい。この場合、圧力センサによって貯留室42の圧力を数値で取得することができる。
18 プラテン(支持台)
30、130 インク供給システム
31 インクタンク
32 インクヘッド
33 ノズル
34 ノズル面
35 ダンパー
36a 第1流路
36b 第2流路
36c 第3流路
38 開閉バルブ(バルブ)
39 送液ポンプ(ポンプ)
42 貯留室
44 検出機構
60 制御装置
66 開放制御部
68 待機部
70 判定制御部
72 印刷制御部(処理開始部)
74 エラー通知部
100、200 プリンタ(インクジェットプリンタ)

Claims (9)

  1. インクが貯留されるインクタンクと、
    インクを吐出するノズルが形成され、前記インクタンクよりも下方に配置されたノズル面を有するインクヘッドと、
    前記インクヘッドに接続された貯留室を有するダンパーと、
    一端が前記インクタンクに接続された第1流路と、
    前記第1流路の他端に接続され、開閉可能なバルブと、
    一端が前記バルブに接続された第2流路と、
    前記第2流路の他端に接続され、開閉可能なポンプと、
    一端が前記ポンプに接続され、他端が前記貯留室に接続された第3流路と、
    前記貯留室内の圧力を検出する検出機構と、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記インクタンク内のインクの消費に関する処理が開始される前において、前記バルブを開放させるように制御する開放制御部と、
    前記開放制御部によって前記バルブが開放された後、所定の時間の間、待機する待機部と、
    前記所定の時間の間、待機した後、前記検出機構によって前記貯留室の検出圧力を検出し、前記検出圧力が所定の判定圧力以下であるか否かを判定する判定制御部と、
    前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力以下であると判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する処理開始部と、
    前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力よりも大きいと判定されたとき、利用者にエラーを通知するエラー通知部と、
    を備えた、インク供給システム。
  2. インクが貯留されるインクタンクと、
    インクを吐出するノズルが形成され、前記インクタンクよりも下方に配置されたノズル面を有するインクヘッドと、
    前記インクヘッドに接続された貯留室を有するダンパーと、
    一端が前記インクタンクに接続された第1流路と、
    前記第1流路の他端に接続され、開閉可能なバルブと、
    一端が前記バルブに接続された第2流路と、
    前記第2流路の他端に接続され、開閉可能なポンプと、
    一端が前記ポンプに接続され、他端が前記貯留室に接続された第3流路と、
    前記貯留室内の圧力を検出する検出機構と、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記インクタンク内のインクの消費に関する処理が開始される前において、前記バルブを開放させるように制御する開放制御部と、
    前記開放制御部によって前記バルブが開放された後、所定の時間の間、待機する待機部と、
    前記所定の時間の間、待機した後、前記検出機構によって前記貯留室の検出圧力を検出し、前記検出圧力が所定の判定圧力以下であるか否かを判定する判定制御部と、
    前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力以下であると判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する処理開始部と、
    を備え、
    前記貯留室は、一部に形成された開口を有し、
    前記ダンパーは、
    前記貯留室の前記開口を覆うダンパー膜と、
    前記ダンパー膜に設けられた押圧体と、
    前記ダンパー膜よりも前記貯留室とは反対側に設けられ、前記押圧体の移動に伴って位置が変更されるフィラーと、
    を有し、
    前記検出機構は、前記フィラーが所定の範囲内に移動したか否かを検出し、前記所定の範囲内に前記フィラーが位置していないとき、前記貯留室内の圧力が前記判定圧力よりも大きいことを検出するように構成されたフィラーセンサを有し、
    前記開放制御部は、前記フィラーが前記所定の範囲内に位置している状態で、前記バルブを開放させ、
    前記判定制御部は、前記フィラーセンサによって前記フィラーが前記所定の範囲内に位置しているか否かを判定し、
    前記処理開始部は、前記判定制御部によって前記フィラーが前記所定の範囲内に位置していると判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する、インク供給システム。
  3. 前記インクヘッドの前記ノズル面に装着されるキャップと、
    前記ノズル面に対して前記キャップを装着させたり、離間させたりするキャッピング機構と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記インクタンク内のインクの消費に関する処理が開始される前において、前記ノズル面に前記キャップを装着させるように前記キャッピング機構を制御するキャップ制御部と、
    前記キャップ制御部によって前記ノズル面に前記キャップが装着されたときに、前記ノズルから前記キャップに向かってインクを吐出させるフラッシング制御部と、
    を備え、
    前記開放制御部は、前記フラッシング制御部によって前記キャップに向かってインクを吐出させた後、前記バルブを開放させる、請求項に記載されたインク供給システム。
  4. インクが貯留されるインクタンクと、
    インクを吐出するノズルが形成され、前記インクタンクよりも上方に配置されたノズル面を有するインクヘッドと、
    前記インクヘッドに接続された貯留室を有するダンパーと、
    一端が前記インクタンクに接続された第1流路と、
    前記第1流路の他端に接続され、開閉可能なバルブと、
    一端が前記バルブに接続された第2流路と、
    前記第2流路の他端に接続され、開閉可能なポンプと、
    一端が前記ポンプに接続され、他端が前記ダンパーに接続された第3流路と、
    前記貯留室内の圧力を検出する検出機構と、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記インクタンク内のインクの消費に関する処理が開始される前において、前記バルブを開放させるように制御する開放制御部と、
    前記開放制御部によって前記バルブが開放された後、所定の時間の間、待機する待機部と、
    前記所定の時間の間、待機した後、前記検出機構によって前記貯留室の検出圧力を検出し、前記検出圧力が所定の判定圧力より大きいか否かを判定する判定制御部と、
    前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力より大きいと判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する処理開始部と、
    前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力以下と判定されたとき、利用者にエラーを通知するエラー通知部と、
    を備えた、インク供給システム。
  5. インクが貯留されるインクタンクと、
    インクを吐出するノズルが形成され、前記インクタンクよりも上方に配置されたノズル面を有するインクヘッドと、
    前記インクヘッドに接続された貯留室を有するダンパーと、
    一端が前記インクタンクに接続された第1流路と、
    前記第1流路の他端に接続され、開閉可能なバルブと、
    一端が前記バルブに接続された第2流路と、
    前記第2流路の他端に接続され、開閉可能なポンプと、
    一端が前記ポンプに接続され、他端が前記ダンパーに接続された第3流路と、
    前記貯留室内の圧力を検出する検出機構と、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記インクタンク内のインクの消費に関する処理が開始される前において、前記バルブを開放させるように制御する開放制御部と、
    前記開放制御部によって前記バルブが開放された後、所定の時間の間、待機する待機部と、
    前記所定の時間の間、待機した後、前記検出機構によって前記貯留室の検出圧力を検出し、前記検出圧力が所定の判定圧力より大きいか否かを判定する判定制御部と、
    前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力より大きいと判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する処理開始部と、
    を備え、
    前記貯留室は、一部に形成された開口を有し、
    前記ダンパーは、
    前記貯留室の前記開口を覆うダンパー膜と、
    前記ダンパー膜に設けられた押圧体と、
    前記ダンパー膜よりも前記貯留室とは反対側に設けられ、前記押圧体の移動に伴って位置が変更されるフィラーと、
    を有し、
    前記検出機構は、前記フィラーが所定の範囲内に移動したか否かを検出し、前記所定の範囲内に前記フィラーが位置していないとき、前記貯留室内の圧力が前記判定圧力よりも大きいことを検出するように構成されたフィラーセンサを有し、
    前記開放制御部は、前記フィラーが前記所定の範囲内に位置していない状態で、前記バルブを開放させ、
    前記判定制御部は、前記フィラーセンサによって前記フィラーが前記所定の範囲内に位置しているか否かを判定し、
    前記処理開始部は、前記判定制御部によって前記フィラーが前記所定の範囲内に位置していないと判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する、インク供給システム。
  6. インクが貯留されるインクタンクと、
    インクを吐出するノズルが形成され、前記インクタンクよりも下方に配置されたノズル面を有するインクヘッドと、
    前記インクヘッドに接続された貯留室を有するダンパーと、
    一端が前記インクタンクに接続された第1流路と、
    前記第1流路の他端に接続され、開閉可能なバルブと、
    一端が前記バルブに接続された第2流路と、
    前記第2流路の他端に接続され、開閉可能なポンプと、
    一端が前記ポンプに接続され、他端が前記貯留室に接続された第3流路と、
    前記貯留室内の圧力を検出する検出機構と、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記インクタンク内のインクの消費に関する処理が開始される前において、前記バルブを開放させるように制御する開放制御部と、
    前記開放制御部によって前記バルブが開放された後、所定の時間の間、待機する待機部と、
    前記所定の時間の間、待機した後、前記検出機構によって前記貯留室の検出圧力を検出し、前記検出圧力が所定の判定圧力以下であるか否かを判定する判定制御部と、
    前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力以下であると判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する処理開始部と、
    を備え、
    前記処理開始部は印刷を開始する、インク供給システム。
  7. インクが貯留されるインクタンクと、
    インクを吐出するノズルが形成され、前記インクタンクよりも上方に配置されたノズル面を有するインクヘッドと、
    前記インクヘッドに接続された貯留室を有するダンパーと、
    一端が前記インクタンクに接続された第1流路と、
    前記第1流路の他端に接続され、開閉可能なバルブと、
    一端が前記バルブに接続された第2流路と、
    前記第2流路の他端に接続され、開閉可能なポンプと、
    一端が前記ポンプに接続され、他端が前記ダンパーに接続された第3流路と、
    前記貯留室内の圧力を検出する検出機構と、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記インクタンク内のインクの消費に関する処理が開始される前において、前記バルブを開放させるように制御する開放制御部と、
    前記開放制御部によって前記バルブが開放された後、所定の時間の間、待機する待機部と、
    前記所定の時間の間、待機した後、前記検出機構によって前記貯留室の検出圧力を検出し、前記検出圧力が所定の判定圧力より大きいか否かを判定する判定制御部と、
    前記判定制御部によって前記検出圧力が前記判定圧力より大きいと判定されたとき、前記インクタンク内のインクの消費に関する処理を開始する処理開始部と、
    を備え、
    前記処理開始部は印刷を開始する、インク供給システム。
  8. 媒体が支持される支持台と、
    請求項1からまでの何れか1つに記載されたインク供給システムと、
    を備えた、インクジェットプリンタ。
  9. 請求項1からまでの何れか1つに記載されたインク供給システムにおいて、前記開放制御部、前記待機部、前記判定制御部および前記処理開始部を少なくともコンピュータに実現させるためのポンプの状態検出用のコンピュータプログラム。
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