JP7243988B2 - ブロック共重合体組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本願は、2017年11月24日に日本に出願された特願2017-226326号、2018年5月11日に日本に出願された特願2018-092436号、及び、2018年8月17日に日本に出願された特願2018-153588号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
また本発明は、特定の分子構造を有するブロック共重合体を含み、分子量分布が適度な範囲にあるブロック共重合体組成物を提供することを目的とする。
さらに本発明は、分子構造や分子量分布が充分に制御できるブロック共重合体組成物の製造方法を提供することを目的とする。
[1]すべてのブロックの構成単位がビニル単量体由来であり、
少なくとも一つのブロックが分岐構造を有し、主鎖と分岐鎖が同じ構成単位からなるブロック共重合体を含むブロック共重合体組成物。
[2]すべてのブロックの構成単位がビニル単量体由来であり、
少なくとも一つのブロックが分岐構造を有するブロック共重合体を含み、
分子量分布(Mw/Mn)が1.5~3.4であるブロック共重合体組成物。
[3]前記分岐構造の主鎖と分岐鎖が同じ構成単位からなる、[2]に記載のブロック共重合体組成物。
[4]少なくとも一つのブロックの構成単位がメタクリレート系単量体又はアクリレート系単量体由来である、[1]~[3]のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
[5]前記ブロック共重合体の主鎖の末端にヨウ素原子を有する、[1]~[4]のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
[6]数平均分子量Mnが3,000以上である、[1]~[5]のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
[7]下記式(I)で表されるマクロモノマー(A)、ビニル単量体(B)、及び有機ヨウ素化合物(C)を含む重合性組成物を重合して得られる、ブロック共重合体を含むブロック共重合体組成物。
[8]前記ビニル単量体(B)由来のブロックが分岐構造を有し、主鎖と分岐鎖が同じ構成単位からなるブロック共重合体を含む、[7]に記載のブロック共重合体組成物。
[9]前記ビニル単量体(B)由来のブロックが分岐構造を有するブロック共重合体を含み、分子量分布が1.5~3.4である、[7]又は[8]に記載のブロック共重合体組成物。
[10]前記ブロック共重合体が主鎖の末端にヨウ素原子を有する、[7]~[9]のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
[11]前記ビニル単量体(B)が、スチレン系単量体、メタクリレート系単量体及びアクリレート系単量体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[7]~[10]のいずれかに記載のブロック共重合体組成物。
[12]下記式(I)で表されるマクロモノマー(A)、ビニル単量体(B)、及び有機ヨウ素化合物(C)を含む重合性組成物を重合する、ブロック共重合体組成物の製造方法。
[13]前記重合性組成物が触媒(D)及びアゾ系ラジカル重合開始剤(E)のいずれか一方又は両方をさらに含む、[12]に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
[14]下記式(I)で表されるマクロモノマー(A)、ビニル単量体(B)、アゾ系ラジカル重合開始剤(E)、及びヨウ素を含む重合性組成物を重合する、ブロック共重合体組成物の製造方法。
[15]前記重合性組成物が触媒(D)をさらに含む、[14]に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
[16]下記式(i)又は(ii)の少なくとも一つを満たす、[14]に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
(i) 0<[Q]/[P]<0.60
(ただし、[P]は前記アゾ系ラジカル重合開始剤(E)のモル当量数を表し、[Q]は前記ヨウ素のモル当量数を表す。)
(ii) 0<Tp-T10<40
(ただし、Tpは前記重合性組成物を重合する重合温度(℃)を表し、T10は前記アゾ系ラジカル重合開始剤(E)の10時間半減期温度(℃)を表す。)
[17]前記触媒(D)が、下記触媒(D1)~(D6)からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[13]又は[15]に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
触媒(D1):ハロゲン化物イオンと、前記ハロゲン化物イオンとイオン結合を形成したカチオン状態の非金属原子とを含む非金属化合物。
触媒(D2):炭素原子と、前記炭素原子に直接結合した少なくとも1つのハロゲン原子とを含む化合物、又は前記化合物の前駆体となる炭化水素化合物。
触媒(D3):窒素原子、リン原子、硫黄原子又は酸素原子を有し、酸化還元性を有する有機化合物。
触媒(D4):エチレン、アセチレン、オリゴアセチレン、ポリアセチレン、フラーレン、カーボンナノチューブ、及びそれらの誘導体からなる群から選ばれる化合物。
触媒(D5):ハロゲン化アルカリ金属化合物又はハロゲン化アルカリ土類金属化合物。
触媒(D6):前記触媒(D1)~(D5)以外のリン化合物、含窒素化合物及び含酸素化合物からなる群から選ばれる化合物。
[18]前記ビニル単量体(B)が、スチレン系単量体、メタクリレート系単量体及びアクリレート系単量体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[12]~[17]のいずれかに記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
また本発明によれば、分子構造や分子量分布を充分に制御でき、特定の分子構造を有し、分子量分布が適度な範囲にあるブロック共重合体を含むブロック共重合体組成物が得られる。
「ブロック共重合体」とは、重合体中に複数のブロックを有し、互いに隣接するブロックは構成(化学構造)が異なっている共重合体を意味する。例えば、隣接するブロックは、異なる単量体由来の構成単位で構成されている。
「マクロモノマー」とは、ラジカル反応性の官能基(ラジカル重合可能な官能基又は付加反応性の官能基)を持ち、通常繰り返し構造を持ち分子量が比較的大きい単量体を意味する。官能基は末端に有することが好ましい。
「ビニル単量体」とは、少なくとも1つのビニル基(炭素-炭素不飽和二重結合)を含む化合物を意味する。
「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」又は「メタクリレート」を示す。
「有機ヨウ素化合物」とは、1分子中に炭素-ヨウ素結合を有する化合物を意味する。
本発明の第一の態様のブロック共重合体組成物は、すべてのブロックの構成単位がビニル単量体由来であり、少なくとも一つのブロックが分岐構造を有し、主鎖と分岐鎖が同じ構成単位からなるブロック共重合体を含むブロック共重合体組成物である。本発明の第一の態様のブロック共重合体組成物は、好ましくはこのようなブロック共重合体を主成分とし、より好ましくは実質的にこのようなブロック共重合体からなるブロック共重合体組成物である。
分岐の度合いは、次のMark-Houwink-Sakurada式により見積もることができる。
η=K×Ma
(η:固有粘度、M:絶対分子量、K及びaは定数)
主鎖と分岐鎖が同じ構成単位からなることについては、前記測定結果に加えて、重合過程における組成変化を1H-NMRで追跡することにより確認できる。
ビニル単量体としては、後述するビニル単量体(B)として例示したものが挙げられる。各ブロックは、ビニル単量体1種からなっていてもよく、2種以上からなっていてもよい。本発明のブロック共重合体は、少なくとも1つのブロックの構成単位がメタクリレート系単量体又はアクリレート系単量体由来であることが好ましい。
求核性試薬で置換することで導入できる官能基は、アルキル基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基等が挙げられる。例えば、主鎖末端にアミノ基やカルボキシル基等の極性基を有するブロック共重合体は、分散質への吸着等の相互作用により、分散剤として特に優れた性能を示す。なお、この場合、末端のアミノ基やカルボキシル基と重合体の主鎖との間にアルキレン構造(-(CH2)n-)を含んでいてもよい。
前述したMn及びMw/Mnは、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を使用し、ポリメチルメタクリレート(PMMA)の検量線から算出した値である。
分散剤や樹脂添加剤として優れた機能を発現しつつ、粘度等の取扱い性が向上するため、ブロック共重合体組成物は分子量分布が前述の範囲で、かつ前述の分岐構造を有するブロック共重合体を含むことが好ましい。
本発明のブロック共重合体組成物の製造方法は、特に限定されないが、以下に好ましい製造方法を示す。
本発明の第一の態様のブロック共重合体組成物の製造方法としては、マクロモノマー(A)と、ビニル単量体(B)と、有機ヨウ素化合物(C)とを含む重合性組成物を重合することによりブロック共重合体組成物を得る方法が挙げられる。
マクロモノマー(A)は、式(I)で表される。
式(I)中、「・・・」は単量体単位が重合している状態を表す。マクロモノマー(A)は、ポリ(メタ)アクリレートセグメントの一方の末端にラジカル反応性の不飽和二重結合を有する基を有する。
R及びR1~Rnは、アルキル基及びシクロアルキル基から選ばれる少なくとも1種が好ましく、アルキル基がより好ましい。
R及びR1~Rnの置換基としてのカルバモイル基としては、N-メチルカルバモイル基及びN,N-ジメチルカルバモイル基を例示できる。
R及びR1~Rnの置換基としてのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子を例示できる。
R及びR1~Rnの置換基としてのアルコキシ基としては、炭素数1~12のアルコキシ基を例示でき、具体例としては、メトキシ基を例示できる。
R及びR1~Rnの置換基としての親水性又はイオン性を示す基としては、カルボキシ基のアルカリ塩又はスルホキシル基のアルカリ塩、ポリエチレンオキシド基、ポリプロピレンオキシド基等のポリ(アルキレンオキシド)基及び四級アンモニウム塩基等のカチオン性置換基を例示できる。
マクロモノマー(A)においては、合成し易さの点から、X1~Xnの半数以上がメチル基であることが好ましい。
マクロモノマー(A)のMw/Mnは、1.0~5.0が好ましく、1.5~3.0がより好ましい。
マクロモノマー(A)のMn及びMw/Mnは、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を使用し、ポリメチルメタクリレート(PMMA)の検量線から算出した値である。
マクロモノマー(A)を得るためのビニル単量体の例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、n-ブトキシエチル(メタ)アクリレート、イソブトキシエチル(メタ)アクリレート、t-ブトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、3-メトキシブチル(メタ)アクリレートを例示できる。
メタクリレートとしては、成形体や塗膜の透明性の点から、メチルメタクリレート、n-ブチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルメタクリレートが好ましく、メチルメタクリレート、n-ブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレートがより好ましく、メチルメタクリレートが特に好ましい。
アクリレートとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n-プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n-ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t-ブチルアクリレートが好ましく、入手し易さの点から、メチルアクリレートが好ましい。
他のビニル単量体としては、不飽和カルボン酸が好ましい。不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸を例示できる。
マクロモノマー(A)を得るためのビニル単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
マクロモノマー(A)としては、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
マクロモノマー(A)の製造方法としては、製造工程数が少なく、連鎖移動定数の高い触媒を使用する点から、コバルト連鎖移動剤を用いて製造する方法が好ましい。連鎖移動定数の高いコバルト連鎖移動剤を用いることにより、少量で分子量が制御されたマクロモノマー(A)が得られる。
コバルト連鎖移動剤の使用量は、マクロモノマー(A)の製造に使用されるビニル単量体の合計量に対して、0.1~50ppmが好ましく、1~25ppmがより好ましい。
分散剤と、水溶性塩と、ビニル単量体と、コバルト連鎖移動剤と、重合開始剤とを含む原料組成物を調製する。前記原料組成物を70~100℃で2~7時間懸濁重合し、マクロモノマー(A)を含む水性懸濁液を調製する。得られた水性懸濁液からマクロモノマー(A)を濾過して回収する。
マクロモノマー(A)は、市販品を用いてもよい。マクロモノマー(A)の市販品としては、エルバサイト(ELVACITE;登録商標)シリーズ(ルーサイトインターナショナル社製)を例示できる。
ビニル単量体(B)としては、マクロモノマー(A)を得るためのビニル単量体として挙げたものと同じものを例示できる。
ビニル単量体(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
スチレン系単量体としては、スチレン、α-メチルスチレン、o-、m-又はp-メチルスチレン、o-、m-又はp-メトキシスチレン、o-、m-又はp-t-ブトキシスチレン、o-、m-又はp-クロロメチルスチレン、o-、m-又はp-クロロスチレン、o-、m-又はp-ヒドロキシスチレン、o-、m-又はp-スチレンスルホン酸及びその誘導体、o-、m-又はp-スチレンスルホン酸ナトリウム、o-、m-又はp-スチレンボロン酸及びその誘導体を例示できる。なかでも、重合制御の点から、スチレンが好ましい。
本発明の第一の態様のブロック共重合体組成物の製造方法においては、炭素-ヨウ素結合を有する有機ヨウ素化合物(C)(ドーマント種)を添加し、この有機ヨウ素化合物(C)から成長鎖に与えられるヨウ素を保護基として用いる。有機ヨウ素化合物(C)としては、分子中に少なくとも1個の炭素-ヨウ素結合を有しており、ドーマント種として作用するものであればよく、特に限定されるものではない。有機ヨウ素化合物(C)としては、1分子中にヨウ素原子が1個又は2個含まれている化合物が好ましい。
有機ヨウ素化合物(C)は、重合性組成物に有機ヨウ素化合物(C)として添加してもよいし、他の化合物として添加したものが重合性組成物中で反応して有機ヨウ素化合物(C)を生成してもよい。
有機ヨウ素化合物(C)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本製造方法においては、重合性組成物に、後述する重合性組成物が触媒(D)やアゾ系ラジカル重合開始剤(E)をさらに含むことが、重合速度や単量体転化率を向上させやすく、好ましい。
触媒(D)は、炭素原子-ヨウ素原子結合のヨウ素原子を引き抜く目的で用いられる。触媒(D)を添加することにより、炭素原子-ヨウ素原子結合からの、ヨウ素原子の均一解離反応が促進され、重合速度を上げることができる。なお、触媒(D)としては、触媒そのもののほか、重合性組成物に添加すると重合反応時に触媒が生成される前駆体も含む。
触媒(D1):ハロゲン化物イオンと、前記ハロゲン化物イオンとイオン結合を形成したカチオン状態の非金属原子とを含む非金属化合物。
触媒(D2):炭素原子と、前記炭素原子に直接結合した少なくとも1つのハロゲン原子とを含む化合物(以下、「化合物(D21)」とも記す。)、又は前記化合物(D21)の前駆体となる炭化水素化合物。
触媒(D3):窒素原子、リン原子、硫黄原子又は酸素原子を有し、酸化還元性を有する有機化合物。
触媒(D4):エチレン、アセチレン、オリゴアセチレン、ポリアセチレン、フラーレン、カーボンナノチューブ、及びそれらの誘導体からなる群から選ばれる化合物。
触媒(D5):ハロゲン化アルカリ金属化合物又はハロゲン化アルカリ土類金属化合物。
触媒(D6):前記触媒(D1)~(D5)以外のリン化合物、含窒素化合物及び含酸素化合物からなる群から選ばれる化合物。
非金属原子として窒素原子を有する非金属化合物としては、イミダゾール塩化合物、ピリジン塩化合物、4級アミン塩化合物、及びこれらの誘導体を例示できる。
ピリジン塩化合物としては、2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨージド(CMPI)を例示できる。
4級アミン塩化合物としては、テトラ-n-ブチルアンモニウムヨージド(BNI)、テトラ-n-ブチルアンモニウムトリヨージド(BNI3)、テトラ-n-ブチルアンモニウムブロモジヨージド(BNBrI2)を例示できる。
非金属原子として硫黄原子を有する非金属化合物としては、トリブチルスルホニウムヨージド(BSI)、及びその誘導体を例示できる。
非金属原子としてヨウ素原子を有する非金属化合物としては、ジフェニルヨードニウムヨージド(PII)を例示できる。
2種類の非金属原子を有する非金属化合物としては、ヘキサフェニルジホスファゼニウムクロリド(PPNCl)、及びその誘導体を例示できる。
化合物(D21)としては、ハロゲン化炭素(CI4等)、ハロゲン化アルキル((CH3)3CI、(CH3)2CI2、CH3CI3等)、ハロゲン化アリール(ヨウ化ジフェニルメタン等)、ハロゲン化ヘテロアリールを例示できる。
例えば、炭素原子に、1つ又は2つの水素原子と、2つ又は3つのラジカル安定化用置換基が結合している化合物が好ましい。ラジカル安定化用置換基としては、中心元素の炭素原子とともに共鳴構造を形成する置換基が好ましい。中心元素の炭素原子には、水素原子及びラジカル安定化用置換基以外の他の置換基が1つ結合していてもよいが、他の置換基が中心元素の炭素原子に結合していないことが好ましい。
窒素原子を有する有機化合物としては、トリアルキルアミン(トリエチルアミン、トリブチルアミン等)、テトラキスジメチルアミノエテン(TDAE)、1,4,8,11-テトラメチル-1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカントリブチルホスフィン(TDME)を例示できる。ホール輸送能を有する有機化合物を使用してもよい。また、フタル酸イミド類、ピリジン類、ビピリジン類、N,N,N’,N”,N”-ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)、エチレンジアミン、ジメチルエチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチルジアミノメタン、トリス(2-アミノエチル)アミン、トリス(2-(メチルアミノ)エチル)アミン、ヘマトポルフィリン、及びこれらの誘導体を使用してもよい。
ハロゲン化アルカリ金属化合物及びハロゲン化アルカリ土類金属化合物に含まれるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を例示できる。これらの中でも、分子量分布を狭くしやすい点から、臭素原子又はヨウ素原子が好ましく、ヨウ素原子が特に好ましい。
ハロゲン化アルカリ土類金属化合物としては、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウムを例示できる。
リン化合物としては、亜リン酸エステル、フォスフィネート系化合物を例示できる。
亜リン酸エステルとしては、ジメチルフォスファイト、ジエチルフォスファイト、ジブチルフォスファイト、ジフェニルフォスファイト、ジベンジルフォスファイト、ビス(2-エチルヘキシル)フォスファイト、ビス(2,2,2-トリフルオロエチル)フォスファイト、ジアリルフォスファイト、エチレンフォスファイトを例示できる。
フォスフィネート系化合物としては、ジパーフロロエチルフォスフィネート、エトキシフェニルフォスフィネート、フェニルフェノキシフォスフィネート、エトキシメチルフォスフィネート、フェノキシメチルフォスフィネートを例示できる。
リン化合物としては、入手のし易さ、溶解性の点から、ジメチルフォスファイト、ジエチルフォスファイト、ジブチルフォスファイト、ジフェニルフォスファイトが好ましい。これらのリン化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
イミド系化合物としては、スクシンイミド、2,2-ジメチルスクシンイミド、α,α-ジメチル-β-メチルスクシンイミド、3-エチル-3-メチル-2,5-ピロリジンジオン、シス-1,2,3,6-テトラヒドロフタルイミド、α-メチル-α-プロピルスクシンイミド、5-メチルヘキサヒドロイソインドール-1,3-ジオン、2-フェニルスクシンイミド、α-メチル-α-フェニルスクシンイミド、2,3-ジアセトキシスクシンイミド、マレイミド、フタルイミド、4-メチルフタルイミド、N-クロロフタルイミド、N-ブロモフタルイミド、4-ニトロフタルイミド、2,3-ナフタレンカルボキシイミド、ピロメリットジイミド、5-ブロモイソインドール-1,3-ジオン、N-クロロスクシンイミド、N-ブロモスクシンイミド、N-ヨードスクシンイミド(NIS)を例示できる。
含窒素化合物としては、入手のし易さ、溶解性の点から、スクシンイミド、フタルイミド、N-クロロスクシンイミド、N-ブロモスクシンイミド、NISが好ましい。これらの含窒素化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
フェノール系化合物としては、フェノール、ヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、t-ブチルフェノール、t-ブチルメチルフェノール、カテコール、レゾルシン、ジ-t-ブチルヒドロキシトルエン、ジメチルフェノール、トリメチルフェノール、ジ-t-ブチル基担持重合体微粒子を例示できる。これらは保存のための重合禁止剤としても使用できる。
アイオドオキシフェニル化合物としては、チモールアイオダイドを例示できる。
ビタミン類としては、ビタミンC、ビタミンEを例示できる。
本製造方法は、重合性反応物がさらに、後述するアゾ系ラジカル重合開始剤(E)を含んでいてもよい。
アゾ系ラジカル重合開始剤(E)は、マクロモノマー(A)と、ビニル単量体(B)と、有機ヨウ素化合物(C)とを含む重合性組成物を重合する際に、重合性組成物中のラジカル濃度を上昇させ、重合速度を上げる目的で用いられる。
アゾ系ラジカル重合開始剤(E)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本製造方法では、重合性組成物を重合する過程でアゾ系ラジカル重合開始剤(E)とヨウ素のそれぞれ少なくとも一部が反応して重合性組成物中に有機ヨウ素化合物(C)が生成し、ドーマント種として機能する。
本製造方法においては、重合性組成物が、前述した触媒(D)をさらに含むことが重合速度や単量体転化率を向上させやすく好ましい。触媒(D)については前述したものと同様のものを用いることができる。
以上述べたブロック共重合体組成物の製造方法に用いる重合性組成物の組成について説明する。以下、「使用量」とは、重合性組成物への仕込み量のことを示す。
<重合性組成物がマクロモノマー(A)、ビニル単量体(B)、及び有機ヨウ素化合物(C)を含む場合>
マクロモノマー(A)の使用量は任意であるが、マクロモノマー(A)とビニル単量体(B)の合計量に対して、仕込比(質量比)で15質量%を超えることが好ましく、30質量%を超えることがより好ましい。また85質量%未満が好ましく、70質量%未満がより好ましい。マクロモノマー(A)の使用量が前記範囲であれば、マクロモノマー(A)を用いることによってブロック共重合体への付与が期待される諸物性が、より共重合体に反映されやすくなる。
アゾ系ラジカル重合開始剤(E)の使用量は、有機ヨウ素化合物(C)に対するモル当量数で、0.001当量を超えることが好ましく、0.002当量を超えることがより好ましい。また、アゾ系ラジカル重合開始剤(E)の使用量は、有機ヨウ素化合物(C)に対するモル当量数で、10当量を超えないことが好ましく、5当量を超えないことがより好ましい。アゾ系ラジカル重合開始剤(E)の使用量が前記範囲の下限値以上であると、適度な重合速度を得ることができる。また、アゾ系ラジカル重合開始剤(E)の使用量が前記範囲の上限値以下であると、ブロック共重合体組成物中に副生するビニル単量体(B)の単独重合体の生成量を抑制することができる。
アゾ系ラジカル重合開始剤(E)の使用量は任意であるが、ビニル単量体(B)1モルあたり0.001~0.05モルであることが好ましく、0.002~0.02モルがより好ましい。アゾ系ラジカル重合開始剤(E)の使用量が前記範囲であれば、適度な重合速度を得ることができる。
(i) 0<[Q]/[P]<0.60
ただし、[Q]は重合性組成物中のヨウ素のモル当量数であり、[P]はアゾ系ラジカル開始剤(E)のモル当量数である。
後述する重合性組成物が触媒(D)を含む場合も[Q]/[P]を前記範囲とすることが好ましいが、重合性組成物が触媒(D)を含まない場合は重合制御がより必要となるため、特に、[Q]/[P]を前記範囲とすることが好ましい。
重合性組成物はこのほかに有機ヨウ素化合物(C)、アゾ系ラジカル重合開始剤(E)、及びヨウ素から選択される1種以上を適宜含む。
触媒(D)の使用量は、反応溶液1リットルに対して、0.1~1000ミリモルが好ましく、0.5~500ミリモルがより好ましい。触媒(D)の使用量が前記範囲内であれば、重合速度が充分に促進され、分子量分布を狭くすることができる。
重合性組成物には適宜溶媒を添加できる。溶媒としては、マクロモノマー(A)を得るための重合で挙げたものと同じ溶剤を例示できる。
溶媒を用いる場合、溶媒の使用量は、ビニル単量体(B)100質量部に対して、30質量部以上700質量部以下が好ましい。
本発明のブロック共重合体組成物の製造方法における重合方法としては、特に限定されず、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等を例示できる。
重合反応は、空気存在下で行ってもよいが、ラジカル重合の効率の点から、窒素やアルゴン等の不活性ガスで空気を置換した条件下で行うことが好ましい。
重合温度は、単量体転化率の高い領域まで重合を進行させやすい点から、ビニル単量体(B)の転化率が60%に達するまで一定に維持することが好ましい。単量体転化率が60%を超えた後の温度条件は、一定には限定されず、例えば、さらに昇温させることができる。
また、重合制御の点から、重合温度は、下記の条件(ii)を満たすことが好ましい。
(ii) 0<Tp-T10<40
ただし、Tpは重合温度(℃)であり、T10はアゾ系ラジカル重合開始剤(E)の10時間半減期温度(℃)である。なお、10時間半減期温度は、ラジカル重合開始剤の構成に固有の値である。
Tp-T10を前記範囲とすることで、重合速度を維持し、単量体転化率を高めつつ、重合制御が行いやすくなる。重合性組成物が触媒(D)を含まない場合は重合制御がより必要となるため、特に、Tp-T10を前記範囲とすることが好ましい。
本発明で用いるマクロモノマー(A)は、付加開裂型連鎖移動剤としても機能する。そのため、重合過程ではビニル単量体(B)由来の構成単位を有するマクロモノマーも生成し得るため、本発明のブロック共重合体組成物に含まれるブロック共重合体は、ビニル単量体(B)由来のブロックが分岐構造を有する。
(2)下記式(2)に示すように、成長ラジカルはマクロモノマー(A)と反応する際に付加開裂連鎖移動を起こし、BA由来の構成単位を有するマクロモノマー(B’)と、マクロモノマー(A)由来の成長ラジカル(A’)とを系中で生成する。
(3)下記式(3)に示すように、成長ラジカル(A’)はヨウ素と結合し休眠種を生成する。
(4)下記式(4)に示すように、休眠種は触媒(D)の働きにより繰り返し成長ラジカルを生成する。この成長ラジカルとBAとの反応が進行することによりブロック共重合体が成長する。
成長ラジカルは、BA由来の構成単位を有するマクロモノマー(B’)と反応することもできる。この結果、BA由来のブロックに分岐鎖が導入され、系中で生成したBA由来の構成単位を有するマクロモノマー(B’)が消費される。
重合反応の結果、最終的には、すべてのブロックの構成単位がビニル単量体由来であり、少なくとも1つのブロックが分岐構造を有し、主鎖と分岐鎖が同じ構成単位からなるブロック共重合体が得られる。
前述の製造方法により製造されたブロック共重合体は、主鎖の末端にヨウ素原子を有する。この末端のヨウ素原子は、高温で処理したり、求核性試薬で置換したりすることにより、必要に応じて除去したり、求核性試薬に由来した官能基を導入したりすることができる。
[数平均分子量(Mn)及び分子量分布(Mw/Mn)]
マクロモノマー及びブロック共重合体組成物の数平均分子量(Mn)及び分子量分布(Mw/Mn)は、GPC(東ソー社製、「HLC-8220」)を使用し、PMMAの検量線からMn及びMw/Mnを算出した。測定条件は、以下のとおりとした。
カラム:TSK GUARD COLUMN SUPER HZ-L(4.6mm×35mm)とTSK-GEL SUPER HZM-N(6.0mm×150mm)の直列接続、
溶離液:テトラヒドロフラン、
測定温度:40℃、
流速:0.6mL/分。
各例の単量体転化率(%)は、NMR(Bruker社製、「BBF0400」、400MHz)測定から求められる、残存単量体量と生成重合体量の総和に対する生成重合体量の比率として算出した。
ブロック共重合体組成物に含まれるブロック共重合体の分岐構造の確認は以下の通り行った。
GPC-TDA(Viscotek社製)を用いて共重合体の固有粘度η及び絶対分子量Mを測定し、それらの対数プロット(Mark-Houwink-Sakuradaプロット)の傾きを、分岐の指標である指数項aとして求めた。この値を、典型的な柔軟鎖を有する直鎖状重合体(a>0.7)と比較することで、分岐構造の有無を判断した。
次に、13C-NMR測定を行い、4級炭素隣接メチン基が検出(38~41ppm)されれば分岐構造を有すると判断し、そのピーク強度からブロック共重合体1分子あたりの平均分岐鎖数を求めた。
すなわち、マクロモノマー(B’)が消費されブロック共重合体に取り込まれる際には、ビニル単量体(B)を構成単位とするブロックの主鎖に、分岐鎖として取り込まれる。従ってこれを検知すれば、ブロック共重合体の主鎖であるビニル単量体(B)と、分岐鎖であるマクロモノマー(B’)由来のビニル単量体(B)とは構成単位が同じであり、主鎖と分岐鎖が同じ構成単位からなることが確認できる。
本実施例における略称は、以下のとおりである。
<マクロモノマー(A)>
ELVACITE:PMMA系マクロモノマー(ルーサイトインターナショナル社製、ELVACITE 1010、Mn=3,900)
BA:n-ブチルアクリレート(東京化成工業社製)
St:スチレン(東京化成工業社製)
CP-I:2-ヨード-2-シアノプロパン(東京化成工業社製)
AIBN:2,2’-アゾビス(イソブチロニトリル)(東京化成工業社製)
V-40:1,1’-アゾビス(シクロヘキサン-1-カルボニトリル)(富士フイルム和光純薬社製)
V-65:2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(富士フイルム和光純薬社製)
I2:ヨウ素(東京化成工業社製)
BNI:テトラ-n-ブチルアンモニウムヨージド(東京化成工業社製)
ONI:テトラ-n-オクチルアンモニウムヨージド(東京化成工業社製)
DPM:ジフェニルメタン(東京化成工業社製)
DEPh:ジエチルフォスファイト(東京化成工業社製)
BPO:過酸化ベンゾイル(東京化成工業社製)
アゾ系ラジカル重合開始剤(E)(AIBN、V-40、V-65)の10時間半減期温度を表1に示す。
マクロモノマー(A)、ビニル単量体(B)、アゾ系ラジカル重合開始剤(E)、ヨウ素及び触媒(D)を表2に示す組成で重合性組成物を調製した。前記重合性組成物をガラス製反応容器に移し、気相をアルゴンガスで置換した後、撹拌しながら重合温度110℃、重合時間24時間で反応させてブロック共重合体組成物を得た。
なお、反応系内でアゾ系ラジカル重合開始剤(E)とヨウ素が反応して有機ヨウ素化合物(C)が生成していると考えられる。以下の実施例においても同様である。
重合性組成物の組成を表2に示す組成とした以外は実施例1と同様にしてブロック共重合体組成物を得た。
重合性組成物の組成を表2に示す組成とし、重合温度を80℃、重合時間を6時間に変更した以外は実施例1と同様にしてブロック共重合体組成物を得た。
重合性組成物の組成を表2に示す組成とした以外は実施例1と同様にしてブロック共重合体組成物を得た。
重合性組成物の組成を表2に示す組成とし、重合温度を80℃、重合時間を4時間に変更した以外は実施例1と同様にしてブロック共重合体組成物を得た。
マクロモノマー(A)、ビニル単量体(B)、アゾ系ラジカル重合開始剤(E)及びヨウ素を表3に示す組成で溶解させて重合性組成物を調製した。前記重合性組成物をガラス製反応容器に移し、気相を窒素ガスで置換した後、撹拌させながら表3に示す重合温度及び重合時間で重合反応させてブロック共重合体組成物を得た。
なお、反応系内でアゾ系ラジカル重合開始剤(E)とヨウ素が反応して有機ヨウ素化合物(C)が生成していると考えられる。以下の実施例においても同様である。
重合性組成物の組成、重合温度及び重合時間を表3及び表4に示すようにした以外は実施例12と同様にしてブロック共重合体組成物を得た。
重合性組成物の組成、重合温度及び重合時間を表4に示すようにした以外は実施例12と同様にしてブロック共重合体組成物を得た。
各例のブロック共重合体組成物の数平均分子量Mn、分子量分布Mw/Mn及び単量体転化率の測定結果を表3及び表4に示す。表4における単量体転化率の欄の「>99」は99%超を意味する。
また実施例4、9の重合反応中の「マクロモノマー(A)」及び「ビニル単量体(B)を構成単位とするマクロモノマー(B’)」の量を時間追跡した結果を表6に示す。
本実施例により得られたブロック共重合体組成物は、相構造が高度に制御され、かつ良好な溶解性及び溶融粘度を示し、樹脂添加剤、分散剤、塗料用組成物、リソグラフィー用重合体等に使用できる。すなわち本発明のブロック共重合体組成物の効果が実施例により裏付けられた。
比較例2は重合が進行せず、ブロック共重合体組成物が得られなかった。
Claims (13)
- すべてのブロックの構成単位がビニル単量体由来であり、
下記式(I)で表されるマクロモノマー(A)由来のブロックとビニル単量体(B)由来のブロックとが結合し、前記ビニル単量体(B)由来のブロックが分岐構造を有し、当該分岐構造を有するブロックの主鎖と分岐鎖が同じビニル単量体(B)由来の構成単位からなり、主鎖の末端にヨウ素原子を有するブロック共重合体を含むブロック共重合体組成物。
- すべてのブロックの構成単位がビニル単量体由来であり、
下記式(I)で表されるマクロモノマー(A)由来のブロックとビニル単量体(B)由来のブロックとが結合し、前記ビニル単量体(B)由来のブロックが分岐構造を有し、当該分岐構造を有するブロックの主鎖と分岐鎖が同じビニル単量体(B)由来の構成単位からなる、前記マクロモノマー(A)、前記ビニル単量体(B)及び有機ヨウ素化合物(C)を含む重合性組成物を重合して得られるブロック共重合体を含むブロック共重合体組成物。
- 分子量分布(Mw/Mn)が1.5~3.4である、請求項1又は2に記載のブロック共重合体組成物。
- 前記ビニル単量体(B)由来の構成単位がメタクリレート系単量体又はアクリレート系単量体由来である、請求項1~3のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物。
- 数平均分子量Mnが3,000以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物。
- 前記ビニル単量体(B)が、スチレン系単量体、メタクリレート系単量体及びアクリレート系単量体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1~5のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物。
- すべてのブロックの構成単位がビニル単量体由来であり、下記式(I)で表されるマクロモノマー(A)由来のブロックとビニル単量体(B)由来のブロックとが結合し、前記ビニル単量体(B)由来のブロックが分岐構造を有し、当該分岐構造を有するブロックの主鎖と分岐鎖が同じビニル単量体(B)由来の構成単位からなるブロック共重合体を含むブロック共重合体組成物の製造方法であって、
前記マクロモノマー(A)、前記ビニル単量体(B)、及び有機ヨウ素化合物(C)を含む重合性組成物を重合する、ブロック共重合体組成物の製造方法。
- 前記重合性組成物が触媒(D)及びアゾ系ラジカル重合開始剤(E)のいずれか一方又は両方をさらに含む、請求項7に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
- すべてのブロックの構成単位がビニル単量体由来であり、下記式(I)で表されるマクロモノマー(A)由来のブロックとビニル単量体(B)由来のブロックとが結合し、前記ビニル単量体(B)由来のブロックが分岐構造を有し、当該分岐構造を有するブロックの主鎖と分岐鎖が同じビニル単量体(B)由来の構成単位からなるブロック共重合体を含むブロック共重合体組成物の製造方法であって、
前記マクロモノマー(A)、前記ビニル単量体(B)、アゾ系ラジカル重合開始剤(E)、及びヨウ素を含む重合性組成物を重合する、ブロック共重合体組成物の製造方法。
- 前記重合性組成物が触媒(D)をさらに含む、請求項9に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
- 下記式(i)又は(ii)の少なくとも一つを満たす、請求項9に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
(i) 0<[Q]/[P]<0.60
(ただし、[P]は前記アゾ系ラジカル重合開始剤(E)のモル当量数を表し、[Q]は前記ヨウ素のモル当量数を表す。)
(ii) 0<Tp-T10<40
(ただし、Tpは前記重合性組成物を重合する重合温度(℃)を表し、T10は前記アゾ系ラジカル重合開始剤(E)の10時間半減期温度(℃)を表す。) - 前記触媒(D)が、下記触媒(D1)~(D6)からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項8又は10に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
触媒(D1):ハロゲン化物イオンと、前記ハロゲン化物イオンとイオン結合を形成したカチオン状態の非金属原子とを含む非金属化合物。
触媒(D2):炭素原子と、前記炭素原子に直接結合した少なくとも1つのハロゲン原子とを含む化合物、又は前記化合物の前駆体となる炭化水素化合物。
触媒(D3):窒素原子、リン原子、硫黄原子又は酸素原子を有し、酸化還元性を有する有機化合物。
触媒(D4):エチレン、アセチレン、オリゴアセチレン、ポリアセチレン、フラーレン、カーボンナノチューブ、及びそれらの誘導体からなる群から選ばれる化合物。
触媒(D5):ハロゲン化アルカリ金属化合物又はハロゲン化アルカリ土類金属化合物。
触媒(D6):前記触媒(D1)~(D5)以外のリン化合物、含窒素化合物及び含酸素化合物からなる群から選ばれる化合物。 - 前記ビニル単量体(B)が、スチレン系単量体、メタクリレート系単量体及びアクリレート系単量体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項7~12のいずれか一項に記載のブロック共重合体組成物の製造方法。
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