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JP7229693B2 - 薬剤揮散具 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤揮散具、及び薬剤揮散具に使用する薬剤に関するものである。
芳香剤、消臭剤、脱臭剤、防虫剤等を揮散させる揮散具には、液状またはゲル状の薬剤が用いられている。このような揮散具は、容器内に芳香剤等を含む薬剤が充填された後密封され、使用時に開封することにより、通常、数か月の長時間にわたって薬剤が揮散し、効果が発揮される。特に液状の揮散性薬剤を揮散させる揮散具として、容器の開口部を薬剤透過性のフィルムで覆ったものがいくつか提案されている。
例えば、本出願人は、香料溶液を入れた容器の下面を、ガスを透過するが液体を透過しない微多孔膜で覆った芳香剤揮散具(特許文献1を参照)や、有機溶剤に溶解させた、または水に乳化・可溶化させた香料溶液と、ガスを透過するが液体を透過しない微多孔膜とを備えた芳香剤揮散具(特許文献2を参照)などを提案している。
また、本出願人は、上面に開口部を有する容器中に、ポリエーテル化合物を含有する飛翔害虫忌避剤を収納し、その開口部を延伸または無延伸ポリプロピレン、ポリエチレン(例えば直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等)などの無孔性のガス透過性フィルムで塞いだ飛翔害虫忌避具を提案している(特許文献3を参照)。
実開昭60-177844号公報 特開昭60-232163号公報 特開2012-136461号公報
本発明者等は、薬剤揮散具に使用されるガス透過性フィルムと薬剤との関係に着目し鋭意研究した結果、新たな課題を見出した。
すなわち、ガス透過性フィルムとして微多孔性シートを使用した場合、内部に入れる薬剤として、親油性の高い香料などを界面活性剤により可溶化させた水溶液を用いたときは、表面張力が低下し、微多孔性シートの孔から薬剤が外部に漏れだしやすい傾向がある。
また、ガス透過性フィルムとして無孔性フィルムを使用した場合、薬剤の外部への漏れの問題はないが、無孔性フィルムに対する薬剤の透過性は、フィルムと薬剤の親和性により異なり、透過する薬剤が制限される。このため、無孔性フィルムを備えた揮散具を、例えば芳香剤の揮散具として使用する場合には、香調が限定されてしまうという問題点を有する。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、薬剤の種類による制限を受けることなく幅広い薬剤の揮散具として利用することができ、且つ、薬剤漏れが抑制された薬剤揮散具、及び、この薬剤揮散具に収容される薬剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、薬剤透過性フィルムとして微多孔性シートを用いた薬剤揮散具に使用する薬剤として、セルロースナノファイバーを含有させた水系溶液を用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一側面によると、少なくとも一部が微多孔性シートで構成される容器と、上記容器に収容された薬剤とを具備し、上記微多孔性シートを介して上記薬剤が揮散する薬剤揮散具であって、上記薬剤は、機能性物質とセルロースナノファイバーと水を少なくとも含有する薬剤揮散具が提供される。
一形態において、少なくとも一部が微多孔性シートで構成される上記容器は、開口部が設けられた収容部と、上記収容部に設けられた上記開口部を覆う微多孔性シートとを具備し、上記薬剤は上記微多孔性シートにより開口部が覆われた上記収容部に収容されている。
また、本発明の他の側面によると、少なくとも一部が微多孔性シートで構成される容器を備えた薬剤揮散具の上記容器に収容されることにより、上記微多孔性シートを介して揮散する用途に用いられる薬剤であって、機能性物質とセルロースナノファイバーと水を少なくとも含有する薬剤が提供される。
一形態において、少なくとも一部が微多孔性シートで構成される上記容器は、開口部が設けられた収容部と、上記収容部に設けられた上記開口部を覆う微多孔性シートとを具備し、上記薬剤は、上記微多孔性シートにより上記開口部が覆われた上記収容部に収容されることにより、上記微多孔性シートを介して揮散する用途に用いられる。
本発明により、薬剤の種類による制限を受けることなく幅広い薬剤の揮散具として利用することができ、且つ、薬剤漏れが抑制された薬剤揮散具を提供することが可能となった。
本発明の薬剤揮散具の一態様を模式的に示す断面図。 本発明の薬剤揮散具の他の態様を模式的に示す断面図。
本発明の薬剤揮散具及び薬剤について以下に詳しく説明する。
本発明の実施形態に係る薬剤揮散具は、少なくとも一部が微多孔性シートで構成される容器と、上記容器に収容される薬剤とを備えている。薬剤を収容する上記容器は、少なくとも一部が微多孔性シートで構成されていればよい。
一形態において、上記容器は、上記薬剤を収容する容器全体が微多孔性シートで構成される袋状のものであってよい(第1の実施態様(図示せず))。また、他の形態において、上記容器は、開口部が設けられた収容部と、上記収容部に設けられた上記開口部を覆う微多孔性シートとを具備し、上記開口部が微多孔性シートで覆われた上記収容部に薬剤が収容される、後述するものであってよい(第2及び第3の実施態様)。
ここで、薬剤揮散具に使用される薬剤は、機能性物質とセルロースナノファイバーと水を少なくとも含有する。セルロースナノファイバーを含有させることにより、例えば親油性の高い香料等の機能性物質を、表面張力の高い水中に安定に分散させることができるため、分散剤としての界面活性剤等は使用する必要がない。界面活性剤等の分散剤を使用する場合、表面張力が低下するため、薬剤透過性シートとして微多孔性シートを使用すると孔から薬剤が外部に漏れだすという問題があるが、セルロースナノファイバーを使用することにより、薬剤漏れを防ぐことができる。また、その一方で、薬剤揮散具は微多孔性シートを備え、薬剤は微多孔性シートを介して容器の外に揮散するため、薬剤の種類による制限を受けることなく幅広い薬剤を使用することができる。このため、例えば、本実施形態に係る薬剤揮散具を芳香剤用に用いた場合は、使用できる香り成分の幅が広がる。
図1は、本発明の薬剤揮散具の第2の実施態様を模式的に示す断面図である。薬剤揮散具1は、上面に開口部を有する上面開口の収容部3と、収容部3の開口部を覆う微多孔性シート4とを備え、微多孔性シート4により開口部が覆われた収容部3に薬剤2が収容されている。収容部3と微多孔性シート4は、接合部Aで接合されており、薬剤2は微多孔性シート4を介して収容部3から外部に揮散する。接合部Aの接合手段は特に限定されるものではなく、ヒートシールなど従来公知の方法により接合することができる。
図2は、本発明の薬剤揮散具の第3の実施態様を模式的に示す断面図であり、薬剤揮散具10が水平面Hに置かれている。薬剤揮散具10は、側面に開口部を有する側面開口の収容部13と、収容部13の開口部を覆う微多孔性シート14とを備え、微多孔性シート14により開口部が覆われた収容部13に薬剤12が収容されている。収容部13と微多孔性シート14は、接合部Aで接合されており、薬剤12は微多孔性シート14を介して収容部13から外部に揮散する。
本発明に係る薬剤揮散具は、微多孔性シートに対する薬剤漏れの抑制能に優れるため、図2に示される薬剤揮散具10のように、薬剤12が微多孔性シート14に接触していてもよい。薬剤揮散具10は、薬剤12が微多孔性シート14に接触していることにより、薬剤の揮散効率により優れる。
本発明に用いられる微多孔性シートは、微細な孔部を有するシートであり、例えば、充填剤を添加したシート、物理的に発泡させた樹脂をフィルム化したシート、発泡剤を添加した樹脂をフィルム化したシートなどが挙げられる。微多孔性シートにおける孔部の直径は特に限定されるものではないが、通常0.1~10μm程度のものが、薬剤の漏れの抑制と薬剤を効率的に揮散させるという観点から好ましい。
微多孔性シートの素材は特に限定されるものではなく、例えば、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂やこれらにフッ素やシリコン等で撥水処理したものなどが挙げられる。本発明の一形態において、微多孔性シートは、ポリオレフィン系樹脂に充填剤を配合した樹脂組成物を延伸することにより、微細な孔部を付与してなる薬剤透過性シートが好ましい。
微多孔性シートに用い得る熱可塑性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のα-オレフィンホモポリマー、エチレンと炭素数3~18(より好ましくは炭素数3~8)の少なくとも一種のα-オレフィンとの共重合体、プロピレンとエチレンおよび/またはブテン-1との共重合体、エチレンと酢酸ビニルおよび/またはアクリル酸エステル・メタアクリル酸エステル類などエチレン性不飽和結合を有する有機カルボン酸誘導体との共重合体などが挙げられる。
それらの中でも特に、エチレンと炭素数3~8の少なくとも一種のα-オレフィンとの共重合体が、充填剤配合時の強度の点から好ましく、さらに、低密度ポリエチレンとエチレンと炭素数3~8の少なくとも一種のα-オレフィンとの共重合体のブレンド物が、押出しラミネーション性、および延伸性の点から好ましい。
また、ポリテトラフロロエチレンを同様に延伸して得られたものや、全く異なる製法として、径が10μm以下の極細繊維で密に織った布に撥水撥油性のフッ素などで表面処理したものも挙げられる。
微多孔性シートが、充填材が配合された熱可塑性樹脂を延伸して作製されたものである場合、充填剤の好ましい配合率は、例えば熱可塑性樹脂100質量部に対して、30質量部以上300質量部以下である。30質量部以上であることは、延伸後にガス透過性を発現させる観点から好ましく、また、300質量部以下であることは、延伸時における破断を回避する観点から好ましい。
一形態において、充填剤は、微粉末状で熱可塑性樹脂に配合されることが好ましい。充填剤としては、無機充填剤および有機充填剤のいずれも用いることができる。無機充填剤の例としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウムなどの炭酸塩、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウムなどの硫酸塩、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウムなどのリン酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの水酸化物、アルミナ、シリカ、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタンなどの酸化物、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化ナトリウムなどの塩化物、アルミニウム粉、ゼオアイト、シラス、白土、珪藻土、タルク、カーボンブラック、火山灰などが挙げられる。有機充填剤の例としては、木粉、パルプ粉などのセルロース系粉末、ナイロン粉末、ポリカーボネート粉末、ポリプロピレン粉末、ポリ-4-メチルペンテン-1粉末などの合成樹脂系粉末、澱粉などが挙げられる。これらは、単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。上述した充填剤の中でも、本発明においては、微多孔性シートのガス透過性、柔軟性、外観などの点から、炭酸カルシウムが特に好ましく用いられる。充填剤の平均粒径は、微多孔性シートの均一性の観点から、0.1~20μmが好ましく、さらに、加工性の観点からは、0.8~5.0μmが好ましい。
微多孔性シートとするための延伸倍率は、一形態において、1.02以上であることが好ましい。延伸倍率が1.02倍以上であると、微多孔が十分に形成されるため、所望のガス透過度を得やすくなる。このような低延伸倍率で高いガス透過性を発現させるために、熱可塑性樹脂は、密度が0.920g/cm以上である樹脂を30質量%以上含むことが好ましい。これらの微多孔性シートは、市販品としては、NFシート(トクヤマ社製)、セルポア(積水化学工業社製)などを挙げることができる。
薬剤揮散具を構成する収容部は、内部の薬剤が漏れることなく収納できるものであれば特に限定されるものではなく、成形された収容部であってもよいし、フレキシブルな収容部であってもよい。素材としても、プラスチック、金属、陶器、ガラスなど用いることができる。これらのうちプラスチックを用いることが収容部の形状の自由度やコストの点で好ましい。
収容部の素材としてのプラスチックとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン及びポリプロピレン、これらの複合材等が挙げられる。上述した通り、微多孔性シートの素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が好ましく、収容部を構成する素材自体、または複合材の内面がポリエチレンやポリプロピレンである場合は、同素材の微多孔性シートと熱シールすることができるため好ましい。
実施形態に係る薬剤揮散具に収容される薬剤は、上述した通り、機能性物質とセルロースナノファイバーと水を少なくとも含有する。ここで、セルロースナノファイバーは、機能性物質を水に分散させる機能を有する。上述した通り、セルロースナノファイバーは、例えば親油性の高い香料等の機能性物質を、表面張力の高い水中に安定に分散させることができるため、分散剤としての界面活性剤は使用する必要がない。
薬剤が含有するセルロースナノファイバーは、その最大繊維径が1000nm以下であることが好ましい。セルロースナノファイバーの最大繊維径が1000nm以下であることは、薬剤中に含有される機能性物質を含む成分の均一な分散性の観点から好ましい。セルロースナノファイバーの最大繊維径は、100nm以下であることがより好ましく、30nm以下であることが更に好ましく、10nm以下であることが特に好ましい。
ここで、セルロースナノファイバーの最大繊維径は、具体的には以下の方法で測定される。すなわち、測定対象であるセルロースナノファイバーに水を加えて、その濃度が0.05質量%~0.1質量%の分散体を調製し、その分散体を親水化処理済みのカーボン膜被覆グリッド上にキャストして、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope;TEM)で観察する。得られた画像内に縦横任意の画像幅の軸を想定し、その軸に対し20本以上の繊維が交差するよう、試料および倍率等を調節する。画像を得た後、1枚の画像当たり縦横2本ずつの無作為な軸を引き、軸に交錯する繊維の繊維径を目視で読み取っていく。このようにして、最低3枚の重複しない表面部分の画像を電子顕微鏡で撮影し、各々2つの軸に交錯する繊維の繊維径の値を読み取る。したがって、最低20本×2×3=120本の繊維径の情報が得られる。このようにして得られた繊維径のデータの中で最大の繊維径を、本発明におけるセルロースナノファイバーの最大繊維径として求める。
セルロースナノファイバーは公知の方法により製造することができ、例えば、セルロースを分散させた分散液に次亜ハロゲン酸等の共酸化剤を添加して酸化反応を行い、その後、精製及び微細化処理により得ることができる。具体的には、特開2008-1728号公報や特開2010-37200号公報に記載の方法により製造することができる。なお、セルロースナノファイバーとして、入手のしやすさから、例えば、市販品のレオクリスタ(第一工業製薬社製)やcellenpia(日本製紙社製)を用いてもよい。
セルロースナノファイバーの配合率としては、薬剤の全質量に対して、0.01質量%~10質量%が好ましく、0.1質量%~2質量%がより好ましく、0.2質量%~1.0質量%が特に好ましい。セルロースナノファイバーの配合率が10質量%以下であることは、粘度が高くなることに起因する製造性の悪化を抑制する観点から好ましく、0.01質量%以上であることは、分散性の観点から好ましい。
本実施形態に係る薬剤に用いられる機能性物質としては、特に限定されないが、例えば、防虫成分、殺虫成分、抗菌成分、防カビ成分、消臭成分、香料、保湿成分等が挙げられる。これらは、薬剤揮散具の利用分野、要求性能に応じて、単独であるいは2種以上を併せて用いられる。
防虫成分及び、殺虫成分としては、エンペントリン、トランスフルスリン、アレスリン、フェノトリン、エミネンス、プロフルトリン等のピレスロイド系防虫・殺虫成分、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳、2-フェノキシエタノール等が例示でき、これらの1種又は2種以上を混合して用いることができる。
抗菌成分及び防カビ成分としては、特に他の必須成分に影響を与えにくい点で有機化合物系が望ましく、さらにpHの値からは中性から弱酸性のものが望ましい。具体的には、N-(フルオロジクロロメチルチオ)-フタルイミド、N-ジクロロフルオロメチルチオ-N',N'-ジメチル-N-フェニルスルファミド、2-イソプロピル-5-メチルフェノール、パラクロロメタキシレノール、バラクロロメタクレゾール、ヒノキチオール、ヒバ油、アリルイソチオシアネート、オイゲノール、バニリン、イソボルネオール、サリチルアルデヒド等が好ましく、これらの1種又は2種以上を混合して用いることができる。
消臭成分としては、植物抽出物等が挙げられる。
香料としては、例えば、麝香、霊猫香、竜延香等の動物性香料、アビエス油、アクジョン油、アルモンド油、アンゲリカルート油、ページル油、ベルガモット油、パーチ油、ボアバローズ油、カヤブチ油、ガナンガ油、カプシカム油、キャラウェー油、カルダモン油、カシア油、セロリー油、シナモン油、シトロネラ油、コニャック油、コリアンダー油、クミン油、樟脳油、ジル油、エストゴラン油、ユーカリ油、フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、ホップ油、レモン油、レモングラス油、ナツメグ油、マンダリン油、ハッカ油、オレンジ油、セージ油、スターアニス油、テレピン油等の植物性香料を挙げることができる。また、香料として、合成香料又は抽出香料等の人工香料を用いることもでき、例えば、ピネン、リモネン等の炭化水素系香料、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、βフェネチルアルコール等のアルコール系香料、アネトール、オイゲノール等のフェノール系香料、n-ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド等のアルデヒド系香料、カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、イオノン等のケトン系香料、γ―ブチルラクトン、クマリン、シネオール等のラクトン系香料、オクチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、安息香酸メチル等のエステル系香料等が挙げられる。さらに、上記香料の2種以上を混合した調合香料も使用することができる。
上記機能性物質の配合率としては、薬剤の全質量に対し0.1質量%~30質量%が好ましく、0.5質量%~10質量%がより好ましく、1質量%~5質量%が更に好ましい。機能性物質の配合率が30質量%以下であることは、分散後に生じうる合一等により粒子径が大きくなり安定な分散性が得られにくくなる場合や、微多孔性シートへの機能性物質の付着量が過多となることを抑制する観点から好ましい。また、機能性物質自体の効果の発現性の観点から、0.1質量%以上であることが好ましい。
本実施形態に係る薬剤は、上記機能性物質をセルロースナノファイバーにより水に分散させることにより調整される。分散させる方法は特に限定されず、具体的には、高速回転下でのホモミキサー、高圧ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー、超音波分散処理、ビーター、ディスク型レファイナー、コニカル型レファイナー、ダブルディスク型レファイナー、グラインダー、スクリュー型ミキサー、パドルミキサー、ディスパー型ミキサー、タービン型ミキサー等を用いることができる。好ましい分散方法の一例としては、ホモジナイザーにより分散させる方法が挙げられる。
本実施形態に係る薬剤には、機能性物質の分散を補助するためもしくは、機能性物質の揮散を調整するために、薬剤の性能を損なわない範囲で溶媒を用いることができる。溶媒の具体例としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、イソブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコール、グリセリン等のアルコール類;エチレングリコールジメチルエーテル、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキサイド等が挙げられる。これらは単独であるいは二種以上併せて用いることができる。分散性能や安全性等の観点からは、エタノールが好ましい。溶媒の配合率は特に限定されないが、一形態において、薬剤の全質量に対して10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。10質量%以下であることは、機能性物質の蒸散性を維持したり、表面張力の低下による薬剤漏れ防止の観点から好ましい。
本実施形態に係る薬剤は、本発明の効果を損なわない範囲で上記以外の他の成分を含んでもよい。他の成分としては、例えば、機能性物質等を溶解、分散させるための界面活性剤が挙げられ、具体的には、非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができる。
また、上記界面活性剤以外の他の成分として、増粘剤、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、酸・アルカリ等のpH調整成分、消泡剤、乳化剤等が挙げられる。
上述した通り、実施形態に係る薬剤揮散具は、薬剤の種類による制限を受けることなく幅広い薬剤に対し、微多孔性シートを通して内部の薬剤を揮散させることができる。また、実施形態に係る薬剤は表面張力の低下が抑えられているため、微多孔性シートの孔から薬剤が漏れ出ることが抑えられる。
以下、本発明を実施例及び比較例によってさらに詳細に説明するが、本発明は当該実施例及び比較例によって何ら制限されるものではない。
<薬剤の調製>
調製例1(芳香液1の調製)
セルロースナノファイバー(日本製紙社製、最大繊維径3nm)0.5g及び水95gを、高圧ホモジナイザーを用い、回転数8000rpm/minで30分間分散させた。次いで、香料成分としてグリーン系調合香料(高砂香料工業社製)5gを添加し、更にホモジナイザーを用い、回転数8000rpm/minで5分間分散させることにより、芳香液1を調製した。
調製例2(芳香液2の調製)
香料成分としてグリーン系調合香料(高砂香料工業社製)1g、界面活性剤(POEアルキルエーテル)2g、エタノール3g及び水94gを混合し、対照用芳香液2を調製した。
調製例3(芳香液3の作成)
香料成分としてグリーン系調合香料(高砂香料工業社製)10g、イソパラフィン系溶剤(商品名アイソパーL;エクソンモービル社製)25g及びグリコールエーテル系溶剤(商品名DOWANOL DPM;DOW Chemical社製)65gを混合し、対照用芳香液3を調製した。
<実験例>
調製例1~3で調製した各芳香液と、薬剤透過性シートとの関係性を評価するために、微多孔性シート又は無孔透過性シートからなる袋(以下、「芳香具」)を作製し、染み出し、及び芳香性を評価した。
実施例1、比較例1及び2
調製例1~3で調製したそれぞれの芳香液の1.5mlを、微多孔性シート(商品名セルポア;積水化学工業社製、平均孔径3μm)で作製した袋(50mm×50mm)に封入し、芳香具1~3を作製した。
比較例3~5
調製例1から3で調製したそれぞれの芳香液の1.5mlを、EVA(エチレンビニルアアセテート)製の無孔透過性シート(商品名エバフレックスP1007:三井デュポンケミカル社製)で作製した袋(50mm×50mm)に封入し、芳香具4~6を作製した。
<評価>
[染み出し試験]
芳香具1から6を5日間放置し、フィルム表面からの染み出しを目視にて確認した。
[芳香性試験]
芳香具1から6について、香りについて訓練された10名のパネラーにより、芳香性に関する以下の試験を行った。
・香りの類似性
各芳香液の調製に使用したグリーン系香料を、各パネラーが香料液のまま嗅ぎ、その後、芳香具1から6の香りを嗅ぎ、下記の基準で香りの類似性を評価した。類似性の数値が高いほど、揮散する香りが香料本来の香りと近く好ましい。下表には、その平均値を示す。
香りは同一である・・・・3
香りは類似している・・・2
香りは似ていない・・・・1
・香りの強度
各パネラーが、芳香具1~6から揮散する香りの強度について、以下の基準で評価した。強度は強いことが好ましい。下表には、その平均値を示す。
とても強い・・・4
強い・・・・・・3
普通・・・・・・2
弱い・・・・・・1
匂いがしない・・0
Figure 0007229693000001
以上の結果の通り、芳香具1(実施例1)は染み出しもなく、また、揮散する香りも本来の香料の香りと近い香りであり、香りの強度も高いことがわかった。
一方、芳香具2(比較例1)、3(比較例2)は染み出しがあり、また、香りの類似性も低いものであった。芳香具4~6(比較例3~5)は、芳香液の染み出しはないものの、香りの類似性が劣り、また強度も弱いものであり、香料本来の香りを放散することができず、いずれも満足いくものではなかった。
実施例2
調製例1で調製した芳香液1の100mlを、図2に示される薬剤揮散具2と同様の薬剤揮散具に封入した。ここで使用した薬剤揮散具は、微多孔性シートとして実験例1~3で使用したものと同じ微多孔性シートを備えている。実験の結果、微多孔性シート表面からの芳香液の染み出しは見られなかった。また、この薬剤揮散具は、約5日間にわたり、香りの類似性及び強度に関し良好な性能を維持した。
本発明の薬剤揮散具は、微多孔性シートを使用しているが薬剤の漏れの心配がない。更に、フィルムとの親和性等により透過する薬剤が制限されるEVAやウレタン等の無孔性フィルムと異なり、揮散具内に収容される薬剤が当初の薬剤組成を維持したまま微多孔性シートを通り蒸散する。従って、蒸散性薬剤の透過性に選択性がなくなり、本来の薬剤の蒸散性を維持できるので芳香剤などに広く好適に利用できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1、10・・・薬剤揮散具
2、12・・・薬剤
3、13・・・収容部
4、14・・・微多孔性シート
H・・・水平面
A・・・接合部
<付記>
以下に、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
少なくとも一部が微多孔性シートで構成される容器と、前記容器に収容された薬剤とを具備し、前記微多孔性シートを介して前記薬剤が揮散する薬剤揮散具であって、前記薬剤は、機能性物質とセルロースナノファイバーと水を少なくとも含有する薬剤揮散具。
[2]
少なくとも一部が微多孔性シートで構成される前記容器が、開口部が設けられた収容部と、前記収容部に設けられた前記開口部を覆う微多孔性シートとを具備し、前記薬剤は前記微多孔性シートにより前記開口部が覆われた前記収容部に収容されている、付記[1]に記載の薬剤揮散具。
[3]
前記薬剤に含有される前記セルロースナノファイバーは、最大繊維径が100nm以下である、付記[1]又は[2]に記載の薬剤揮散具。
[4]
前記薬剤は、前記機能性物質として、香料成分、防虫成分、殺虫成分、防カビ成分、抗菌成分、消臭成分及び保湿成分から選ばれる1種若しくは2種以上を含有する、付記[1]~[3]のいずれかに記載の薬剤揮散具。
[5]
少なくとも一部が微多孔性シートで構成される容器を備えた薬剤揮散具の前記容器に収容されることにより、前記微多孔性シートを介して揮散する用途に用いられる薬剤であって、機能性物質とセルロースナノファイバーと水を少なくとも含有する薬剤。
[6]
少なくとも一部が微多孔性シートで構成される前記容器は、開口部が設けられた収容部と、前記収容部に設けられた前記開口部を覆う微多孔性シートとを具備し、前記薬剤は前記微多孔性シートにより前記開口部が覆われた前記収容部に収容されることにより、前記微多孔性シートを介して揮散する用途に用いられる、付記[5]に記載の薬剤。
[7]
前記薬剤に含有される前記セルロースナノファイバーは、最大繊維径が100nm以下である、付記[5]又は[6]に記載の薬剤。
[8]
前記薬剤は、前記機能性物質として、香料成分、防虫成分、殺虫成分、防カビ成分、抗菌成分、消臭成分及び保湿成分から選ばれる1種若しくは2種以上を含有する、付記[5]~[7]のいずれかに記載の薬剤。

Claims (5)

  1. 少なくとも一部が微多孔性シートで構成される容器と、前記容器に収容された薬剤とを具備し、前記微多孔性シートを介して前記薬剤が揮散する薬剤揮散具であって、前記薬剤は、機能性物質とセルロースナノファイバーと水を少なくとも含有し且つ界面活性剤を含有せず、前記微多孔性シートは、充填剤が配合された熱可塑性樹脂の延伸シートからなり、前記薬剤は前記微多孔性シートに接触している薬剤揮散具。
  2. 少なくとも一部が微多孔性シートで構成される前記容器が、開口部が設けられた収容部と、前記収容部に設けられた前記開口部を覆う微多孔性シートとを具備し、前記薬剤は前記微多孔性シートにより前記開口部が覆われた前記収容部に収容されている、請求項1に記載の薬剤揮散具。
  3. 前記薬剤に含有される前記セルロースナノファイバーは、最大繊維径が100nm以下である、請求項1又は2に記載の薬剤揮散具。
  4. 前記薬剤は、前記機能性物質として、香料成分、防虫成分、殺虫成分、防カビ成分、抗菌成分、消臭成分及び保湿成分から選ばれる1種若しくは2種以上を含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の薬剤揮散具。
  5. 前記微多孔性シートは、前記充填剤として炭酸カルシウムを含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の薬剤揮散具。
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