JP7227176B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
図1において、油圧ショベル100は、走行モータ101によって駆動されるクローラ式の走行装置を装備した下部走行体102と、下部走行体102上に旋回可能に取り付けられ、旋回モータ103によって駆動される上部旋回体104と、上部旋回体104の前部に上下方向に回動可能に取り付けられた作業装置105とを備えている。上部旋回体104上には、オペレータが搭乗するキャブ106が設けられている。
図2は、油圧ショベル100に搭載された油圧駆動装置の一例を示す概略図である。図2において、油圧駆動装置200は、油圧アクチュエータであるブームシリンダ4を閉回路で駆動する。なお、図2では、ブームシリンダ4以外の油圧アクチュエータの駆動に関わる部分は省略している。
両傾転ポンプ2は、エンジン1から動力をから受けて駆動される。両傾転ポンプ2は一対の入出力ポート2a,2bを持つ傾転斜板機構、および斜板2cの角度(傾斜角)を調整して1回転当たりの吐出流量(押しのけ容積)を調整するレギュレータ3を備えている。レギュレータ3は、コントローラ6から制御信号線を介して受信した制御信号に従い、両傾転ポンプ2の吐出方向および吐出流量を制御する。
両傾転ポンプ2の2つ入出力ポートは、流路14,15を介して切換弁5に接続されている。切換弁5は、流路16,17を介してブームシリンダ4に接続されている。切換弁5は、コントローラ6から受信した制御信号により開閉制御され、流路14,16および流路16,17を流通状態または遮断状態に切り換える。切換弁5が開状態のときは、両傾転ポンプ2の一方の入出力ポート2aが流路14,16を介してブームシリンダ4のボトム側油室4aと連通し、他方の入出力ポート2bが流路15,17を介してブームシリンダ4のロッド側油室4bと連通する。これにより、両傾転ポンプ2とブームシリンダ4とが閉回路状に接続される。
コントローラ6は、各機器との間で信号を入出力する入出力インターフェースと、中央演算処理装置(CPU)およびその周辺回路等で構成され、所定のプログラムに従って各種演算を行う演算装置とを備え、ブームシリンダ4の駆動指示を与える操作レバー7と信号線で接続され、レギュレータ3および切換弁5と制御信号線で接続されている。コントローラ6は、演算装置が所定のプログラムを実行することにより、操作量演算部6a、傾転角推定部6b、傾転角制御部6c、ポンプ制御部6d、および切換弁制御部6eの各機能を実現する。
図2に戻り、ブームシリンダ4に接続された流路16,17は、フラッシング弁8を介してタンク9に接続されている。フラッシング弁8は、流路16,17の低圧側をタンク9に連通させ、閉回路内の作動油の過不足を解消する。また、両傾転ポンプ2に接続された流路14,15は、リリーフ弁10a,10bを介してタンク9に接続されている。リリーフ弁10a,10bは、両傾転ポンプ2の吐出圧が一定以上の高圧に達した際に開き、両傾転ポンプ2から吐出された高圧の作動油をタンク9へ排出する。すなわち、リリーフ弁10a,10bは、安全弁としての機能を有する。
レギュレータ3の構成を図4に示す。レギュレータ3は、両傾転ポンプ2の斜板2cに連結されたサーボピストン3cと、電磁弁3a,3bと、油圧源3dとを備える。電磁弁3a,3bは、コントローラ6からの制御信号に応じて油圧源3dからの圧力を減圧し、サーボピストン3cの油室3e,3fに作用させる。電磁弁3a,3bはそれぞれ操作レバー7の操作方向に対応して駆動される。サーボピストン3cは電磁弁3a,3bから出力された圧力で駆動され、油室3e,3fに設置されたバネ3g,3hとの釣り合い位置で停止する。サーボピストン3cの移動に連動して斜板2cの角度(傾転角)が変化することにより、両傾転ポンプ2の吐出方向および吐出流量が変化する。
次に、本実施例における本発明に関わる構成について説明する。
レギュレータ3内の、電磁弁3a,3bとサーボピストン3cの油室3e,3fとを接続する流路上には、圧力センサ12a,12bがそれぞれ設けられている。圧力センサ12a,12bの検出信号は、信号線を介してコントローラ6へ入力される。
図3に示す傾転角推定部6bは、圧力センサ12a,12bからの信号を圧力値に変換し、これら圧力値を基に両傾転ポンプ2の傾転角推定値Deを算出する。ここで、両傾転ポンプ2の傾転角はサーボピストン3cの位置(中立位置からの移動距離)によって定まるため、本実施例では、サーボピストン3cの位置の推定値を傾転角推定値Deとして算出する。傾転角推定値Deの算出方法の一例を以下に説明する。
ブームシリンダ4を停止保持するために操作レバー7が中立位置に操作されると、コントローラ6の操作量演算部6aは両傾転ポンプ2の傾転角目標値Doをゼロに設定すると共に、切換弁5の制御指令値を「閉」に設定する。傾転角推定部6bは、圧力センサ12a,12bで検出した圧力差ΔPとサーボピストン3cに作用する摩擦力Fcとに基づいて傾転角推定値Deを算出する。傾転角制御部6cは、傾転角目標値Doと傾転角推定値Deとの差分ΔDがゼロとなるように(この場合は、傾転角推定値Deがゼロとなるように)レギュレータ3の制御指令値Dcを算出する。ポンプ制御部6dは、制御指令値Dcに応じた制御信号をレギュレータ3(電磁弁3a,3b)へ出力する。切換弁制御部6eは、切換弁5を閉状態とする制御信号を切換弁5へ出力する。
本実施例では、斜板2cの角度である傾転角に応じて作動油の吐出方向および吐出流量を調整可能な両傾転ポンプ2と、前記傾転角を調整可能なレギュレータ3と、油圧アクチュエータ4と、両傾転ポンプ2の一方の入出力ポート2aと油圧アクチュエータ4の一方の油室4aとを接続する第1流路14,16と、両傾転ポンプ2の他方の入出力ポート2bと油圧アクチュエータの他方の油室4bとを接続する第2流路15,17と、第1流路14,16および第2流路15,17の流通と遮断とを切換可能な切換弁5と、油圧アクチュエータ4の動作を指示するための操作レバー7と、操作レバー7の操作量に応じて切換弁5およびレギュレータ3を制御するコントローラ6とを備え、レギュレータ3は、斜板2cに連結されたサーボピストン3cと、コントローラ6からの制御信号に応じてサーボピストン3cの操作圧を生成する電磁弁3a,3bとを有する建設機械100において、サーボピストン3cの操作圧を検出する第1圧力センサ12a,12bを備え、コントローラ6は、操作レバー7の操作量を基に前記傾転角の目標値である傾転角目標値Doを算出し、第1圧力センサ12a,12bで検出したサーボピストン3cの操作圧とサーボピストン3cに作用する摩擦力Pcとに基づいて前記傾転角の推定値である傾転角推定値Deを算出し、傾転角目標値Doと傾転角推定値Deとの差分ΔDが小さくなるように電磁弁3a,3bへの制御信号を制御する。
本実施例に係る油圧ショベル100は、両傾転ポンプ2の吐出圧を検出する第2圧力センサ13a,13bを備え、コントローラ6は、第1圧力センサ12a,12bで検出したサーボピストン3cの操作圧とサーボピストン3cに作用する摩擦力Fcと第2圧力センサ13a,13bで検出した両傾転ポンプ2の吐出圧とに基づいて傾転角推定値Deを算出する。
図11は、本実施例における油圧駆動装置の動作を第1の実施例と比較して示す図である。
本実施例におけるコントローラ6は、操作レバー7が中立位置に操作されてから両傾転ポンプ2の傾転角推定値Deが所定の閾値以下となるまでの間、切換弁5を開状態とする制御信号を出力する。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は、油圧ショベルに本発明を適用したものであるが、本発明は、閉回路ポンプで油圧アクチュエータを駆動する建設機械であれば、油圧ショベルに限らず適用可能である。また、上記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。さらに、ある実施例の構成に他の実施例の構成の一部を加えることも可能であり、ある実施例の構成の一部を削除し、あるいは、他の実施例の一部と置き換えることも可能である。
Claims (3)
- 斜板の角度である傾転角に応じて作動油の吐出方向および吐出流量を調整可能な両傾転ポンプと、
前記傾転角を調整可能なレギュレータと、
油圧アクチュエータと、
前記両傾転ポンプの一方の入出力ポートと前記油圧アクチュエータの一方の油室とを接続する第1流路と、
前記両傾転ポンプの他方の入出力ポートと前記油圧アクチュエータの他方の油室とを接続する第2流路と、
前記第1流路および前記第2流路の流通と遮断とを切換可能な切換弁と、
前記油圧アクチュエータの動作を指示するための操作レバーと、
前記操作レバーの操作量に応じて前記切換弁および前記レギュレータを制御するコントローラとを備え、
前記レギュレータは、前記斜板に連結されたサーボピストンと、前記コントローラからの制御信号に応じて前記サーボピストンの操作圧を生成する電磁弁とを有する建設機械において、
前記サーボピストンの操作圧を検出する第1圧力センサを備え、
前記コントローラは、前記操作レバーの操作量を基に前記傾転角の目標値である傾転角目標値を算出し、前記第1圧力センサで検出した前記サーボピストンの操作圧と前記サーボピストンに作用する摩擦力とに基づいて前記傾転角の推定値である傾転角推定値を算出し、前記傾転角推定値と前記傾転角目標値との差分が小さくなるように前記電磁弁への制御信号を制御する
ことを特徴とする建設機械。 - 請求項1に記載の建設機械において、
前記両傾転ポンプの吐出圧を検出する第2圧力センサを備え、
前記コントローラは、前記第1圧力センサで検出した前記サーボピストンの操作圧と前記サーボピストンに作用する摩擦力と前記第2圧力センサで検出した前記両傾転ポンプの吐出圧とに基づいて前記傾転角推定値を算出する
ことを特徴とする建設機械。 - 請求項1に記載の建設機械において、
前記コントローラは、前記操作レバーが中立位置に操作されてから前記傾転角推定値が所定の閾値以下となるまでの間、前記切換弁を開状態とする制御信号を出力する
ことを特徴とする建設機械。
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