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JP7225680B2 - 制御システム及び車載制御装置 - Google Patents

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JP7225680B2
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Description

本開示は、車両のドアのロック制御に関する。
所定の携帯端末が車両に接近した場合に、ドアロックの実行及び解除を可能とする技術が知られている。例えば、下記特許文献1には、信号の送信回数を増加させることでセキュリティ性を向上させる技術が提案されている。
特許第5354299号公報
近年、携帯端末の電波を増幅させてリレーし、携帯端末が車両から離れている状態でもドアロックの解除を可能とする、いわゆるリレーアタックへの対策が検討されている。発明者の詳細な検討の結果、リレーアタックへの対策は複数の防止策を適応することが望ましく、上記特許文献とは別の観点でのセキュリティ向上の技術が望まれるという課題が見出された。
本開示の1つの局面は、車両のセキュリティ性を向上する技術を提供する。
本開示の一態様は、携帯可能である携帯端末(11、111)と、車両(3)に搭載され、当該車両のドア(14)をロックするロック機構(61)を制御する車載制御装置(12、112)と、を備える制御システム(101)である。携帯端末は、第1の無線通信モジュール(21)を用いて、所定の信号を車載制御装置に送信可能に構成された第1通信部(31、123)を備える。車載制御装置は、第2の無線通信モジュール(13)を用いて、第1通信部から送信された信号を受信可能に構成された第2通信部(51、133)と、第2通信部により第1通信部から受信した信号に基づいて、携帯端末の相対的な位置に関する所定の条件が満たされているか否かを判定するように構成された判定部(52、132)と、所定の条件が満たされているときには、ロック機構に対するロック解除の操作を許可しないように構成されたロック制御部(53)と、を備える。
このような構成であれば、携帯端末の相対位置が不正の蓋然性が高い所定条件を満たすときには、車両のドアロックを解除することができないため、車両のセキュリティを向上させることができる。
本開示の別の一態様は、車両(3)に搭載され、当該車両のドア(14)をロックするロック機構(61)を制御する車載制御装置(12、112)であって、車載制御装置は、無線通信モジュール(13)を用いて、携帯可能である携帯端末(11、111)と無線通信を行う通信部(51、133)と、通信部により携帯端末から受信した信号に基づいて、携帯端末の位置に関する所定の条件が満たされているか否かを判定するように構成された判定部(52、132)と、所定の条件が満たされているときには、ロック機構に対するロック解除の操作を許可しないように構成されたロック制御部(53)と、を備える。
このような構成であれば、上述した本開示の一態様の制御システムと同様に、車両のセキュリティを向上させることができる。
第1実施形態の制御システムの機能ブロック図である。 ECUの構成を示すブロック図である。 第1実施形態の開錠許可処理のフローチャートである。 第2実施形態の制御システムの機能ブロック図である。 第2実施形態の開錠許可処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す制御システム1は、携帯可能であるスマートデバイス11と、車両3に搭載されるECU12と、BLE(Bluetooth Low Energy)通信送受信部13と(Bluetoothは、登録商標)、を備える。ECU12は、車両3のドア14に設けられるロック機構61を制御する。また車両3は、ライトECU15と、表示装置16と、を備えてもよい。なお、スマートデバイス11が携帯端末に相当し、ECU12が車載制御装置に相当する。また、通信送受信部13が、第2の無線通信モジュール及び無線通信モジュールに相当する。
なお制御システム1は、機械的な鍵を使用せずにドア14のロック・ロック解除(アンロック)を可能とする無線認証機能(いわゆるスマートエントリ・スタートシステムの機能)を有している。スマートデバイス11が無線認証機能の鍵装置であり、スマートデバイス11がECU12に接近しているときに使用者が所定の操作を行うことにより、ドア14のロックやロック解除が実現される。
車両3のロック機構61は、ドア14のロックとロック解除を実行する装置である。ドア14にはECU12に接続されるボタン62が備えられており、使用者がボタン62を操作することで、ロック状態とアンロック状態とが切り替えられる。なお、使用者がロック状態とアンロック状態とを切り替える操作はこれに限定されない。例えば、図示しない接触センサや近接センサ等をドアやその近傍に配置し、それらの検出信号をトリガとして切り替えを実行するように構成されていてもよい。
<スマートデバイス11の構成>
スマートデバイス11は、BLE通信送受信部21、及び、制御装置22を備える。またスマートデバイス11は、ディスプレイ23、タッチパネル24、及び、メカニカルキー25を備えていてもよい。
BLE通信送受信部21は、ECU12のBLE通信送受信部13と無線通信を行うためのモジュールであり、BLEの方式により信号を送信する。このBLE通信送受信部21は、数十m程度離れた装置と通信が可能である。なおECU12と複数の通信方式により通信を行う場合には、その通信方式に対応した複数のモジュールが配置されてもよい。例えば、RF信号、LF信号、又はBluetoothの他の通信方式を実行するモジュールをさらに備えていてもよい。なお、スマートデバイス11のBLE通信送受信部21が、第1の無線通信モジュールに相当する。
制御装置22は、CPU及び半導体メモリを備えるマイクロコンピュータであり、スマートデバイス11全体を制御する。制御装置22は、別個の機能を有する複数のマイクロコンピュータを備えていてもよい。制御装置22は、第1通信部31及び報知実行部32として機能する。第1通信部31は、BLE通信送受信部21を用いて、スマートデバイス11の認証やロック解除のための信号をECU12に送信可能である。報知実行部32は、後述する報知処理として、ディスプレイ23に所定の画像を表示させる。
ディスプレイ23は、画像を表示する液晶ディスプレイなどの表示装置16であって、制御装置22から入力される信号に従って画像を表示する。
タッチパネル24は、ディスプレイ23の表面に配置され、使用者が触れることで入力操作が可能な入力装置である。メカニカルキー25は、スマートデバイス11の使用者が押すことで入力操作が可能な入力装置である。このタッチパネル24及びメカニカルキー25が、受付部に相当する。
<ECU12の構成>
ECU12は、CPU41と、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリ(以下、メモリ42)と、を有するマイクロコンピュータを備える。ECU12の各機能は、CPU41が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。
ECU12は、第2通信部51、判定部52、及び、ロック制御部53を備える。ECU12は、さらに、報知制御部54を備えていてもよい。ECU12に含まれる各部の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は、デジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現されてもよい。
第2通信部51は、通信送受信部13を用いて、第1通信部31から送信された信号を受信可能である。
判定部52は、第2通信部51により第1通信部31から受信した信号に基づいて、スマートデバイス11の位置に関する所定の条件が満たされているか否かを判定する。以下では、受信した信号から生成する情報と、所定の条件について説明する。
判定部52は、第1通信部31から受信した信号の強度に基づいて、スマートデバイス11とECU12との相対的な距離を取得する。判定部52は、第1のタイミングで第1通信部31から受信した信号と、第2のタイミングで第1通信部31から受信した信号と、に基づいて、各タイミングにおける上述した相対的な距離を算出する。そして、それらの距離の差分から、第1のタイミングから第2のタイミングまでの期間における上述した距離の変化量を取得する。
また、判定部52は、(i)スマートデバイス11が所定の閾値を超えた速度で移動していること、及び、(ii)スマートデバイス11が同時に複数の位置に存在することとなったこと、のいずれかに該当するときに、所定の条件が満たされていると判定する。
ロック制御部53は、ボタン62への入力操作によって、ドア14のロックとロック解除を実行する。また、上述した所定の条件が満たされているときには、ロック機構61に対するロック解除の操作を許可しない開錠不許可状態となる。ここでいう、ロック解除の操作を許可しない、とは、ボタン62への入力操作が行われてもロック解除が実行されないことを意味する。この状態は、タッチパネル24又はメカニカルキー25に所定の入力操作(後述する状態復帰操作)がなされるまで維持される。なお、使用者によるボタン62へのロック解除操作によってドアがロック解除されうる状態を、以下では、開錠許可状態とする。
報知制御部54は、上述した所定の条件を満たすと判定された場合に、報知処理を実行可能な報知装置に報知を実行させる。ここでいう報知装置とは、スマートデバイス11、ライトECU15、及び表示装置16が該当する。
<その他の構成>
ライトECU15は、車両3の外部に配置されるライトの点灯を制御する。このようなライトとしては、例えば、前照灯、車幅灯、方向指示器などが該当する。
表示装置16は、車両3の車室内に配置される画像を表示する装置である。
[1-2.処理]
スマートデバイス11の第1通信部31は、ECU12に対して、スマートデバイス11のIDコード等の認証情報を送信し、ECU12はIDコードの照合ができれば、ロック・アンロックの状態を切り替える。なお、無線認証機能の具体的な構成はこれに限定されず、鍵装置から無線通信により信号が送信される様々な構成に適用可能である。以下では、スマートデバイス11から出力される、認証情報が重畳された信号をECU12が受信したときの処理を説明する。
ECU12のCPU41が実行する開錠許可処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。本処理は、スマートデバイス11から出力された信号を受信するごとに(例えば数百ms)で繰り返し実行される。
まずS1では、CPU41は、スマートデバイス11から受信した電波の強度に基づいて、ECU12からスマートデバイス11までの距離を取得する。電波強度から2点間の距離を取得する具体的な手法は、公知の様々な技術を採用できる。
S2では、CPU41は、異常状態であるか否か、即ち、異常状態フラグが設定されているか否かを判定する。異常状態フラグは、後述するS8及びS12にて設定がなされるフラグである。異常状態でなければ、処理がS3に移行する。一方、異常状態であれば、処理がS10に移行する。
S3では、CPU41は、スマートデバイス11の今回の位置と前回の位置の差分から、スマートデバイス11の移動距離を算出する。具体的には、今回のS1にて取得された距離情報と、それ以前のS1(例えば前回に実行されたS1)にて取得された距離情報と、の差分から、相対的な移動距離、つまりスマートデバイス11とECU12の距離の変化量を算出する。なお、前回のS1を実行したタイミングが第1のタイミングに相当し、今回のS1を実行したタイミングが第2のタイミングに相当する。また、スマートデバイス11とECU12の相対的な移動距離の変化量が、携帯端末と車載制御装置の相対的な位置変化に相当する。
S4では、CPU41は、S3にて算出した移動距離が規定値を超えるか否かを判定する。このS4の処理が、所定の条件が満たされるか否かの判定を行う処理である。このS4では、上述した(i),(ii)のいずれかに該当するか否かを判定する。例えば、スマートデバイス11とECU12の距離が50mであり、次の瞬間に距離が1mになった場合、スマートデバイス11を所持する使用者が移動したとは考えにくいので、不正操作が行われた可能性がある。またこの例では、ほぼ同時に2箇所にスマートデバイス11が存在していることを検出しているとも言える。
なお、この規定値は、例えばスマートデバイス11の移動速度を基準に設定することができる。つまり、例えばスマートデバイス11が300km/hを超える速度で移動していれば異常であると判断できるため、仮にスマートデバイス11が信号を送信する通信間隔が0.2sであるとすると、規定値を17mに設定してもよい。もちろん、規定値はこれに限定されず、様々な値とすることができる。また規定値は、スマートデバイス11の通信間隔に応じて変更されるように構成されていてもよい。例えば、通信間隔が大きいほど、規定値を大きくしてもよい。これにより、スマートデバイス11の移動速度が同じであっても通信間隔によって判定結果が変化してしまうことを抑制できる。
S4にて、移動距離が規定値を超えていなければ、処理がS5に移行する。一方、相対移動距離が規定値を超えていれば、処理がS8に移行する。
S5は、異常状態フラグが設定されておらず、所定の条件も満たされない場合に移行するステップである。S5では、CPU41は、ECU12とスマートデバイス11との間の距離から、スマートデバイス11がユーザ位置エリア内であるか否かを判定する。ここでいうユーザ位置エリアとは、車両近傍(例えば、1.5m程度の範囲内)かつ車両外部の位置であって、スマートデバイス11がこの位置にあるときに、使用者に開錠操作を許可する。スマートデバイス11がユーザ位置エリア内であれば、処理がS6に移行する。一方、スマートデバイス11がユーザ位置エリア内でなければ、処理がS7に移行する。
S6では、CPU41は、上述した開錠許可状態とする。すなわち、使用者は62を操作してロック解除が可能である。この後、本処理を終了する。
S7では、CPU41は、上述した開錠不許可状態とする。スマートデバイス11が車両3の近傍にないので、誰かがボタン62を操作してもロック解除ができない。この後、本処理を終了する。
S8は、異常状態フラグは設定されていないが、所定条件が満たされた場合に移行するステップである。S8では、CPU41は、異常状態フラグをセットする。上述した(i)、(ii)などの場面は、リレーアタックなどの不正な操作が行われている可能性がある。そこで、異常状態フラグをセットし、続くS9で上述した開錠不許可状態とする。その後、本処理を終了する。
S10は、異常状態フラグが設定されている場合に移行するステップである。S10では、CPU41は、使用者に対する異常状態通知を行う。異常状態フラグが設定されているということは、それ以前に所定の条件を満たしている。そこで、CPU41は報知処理が可能な装置に報知処理を行わせる制御信号を出力する。例えば、スマートデバイス11のディスプレイ23に警報画面を表示させてもよいし、図示しないランプやスピーカによる通知を行ってもよい。また、ライトECU15に対して社外に配置されたライトを点滅させたり、表示装置16に警報画面を表示させたりしてもよい。なお、報知処理は、使用者に所定の条件が満たされたことを報知可能な様々な装置により実現可能であり、その具体的態様は特に限定されない。
S11では、CPU41は、状態復帰操作が実施されたか否かを判定する。本実施形態ではタッチパネル24に対する所定の入力操作、及び、メカニカルキー25の押圧操作が状態復帰動作に該当する。
S11にて状態復帰操作がされていれば、処理がS12に移行する。一方、状態復帰操作がされていなければ、本処理を終了する。
S12では、CPU41は、異常状態フラグをクリアする。その後、本処理を終了する。つまり、この開錠許可処理では、S8にて異常状態フラグが設定されれば、状態復帰操作がなされ、S12で異常状態フラグがクリアされるまで、異常状態フラグが設定された状態が維持され、開錠許可状態とならない。
[1-3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)制御システム1は、スマートデバイス11のECU12に対する相対位置について所定の条件が満たされるときには、車両のドア14のロックを解除することができない。ここで、所定の条件とは、不正操作が行われている蓋然性の高い場合に満たされる条件である。よって、制御システム1であれば、車両3のセキュリティを向上させることができる。
(1b)判定部52は、ECU12とスマートデバイス11の相対的な位置変化を取得するとともに、該位置変化について所定の条件が満たされているか否かを判定する。具体的には、スマートデバイス11が所定の閾値を超えた速度で移動しているとき、及び、スマートデバイス11が同時に複数の位置に存在することとなったときに所定の条件を満たされていると判定する。これにより、スマートデバイス11の不自然な移動や、同じ信号を発する複数のスマートデバイス11の存在を検出し、不正操作を検出することができる。
(1c)判定部52は、スマートデバイス11から受信した信号の電波強度に基づいてスマートデバイス11からの距離を取得する。したがって、電波の増幅などの操作を不正として検出することができる。
(1d)ロック制御部53は、所定の条件を満たすと判定された場合には、ボタン62に対するロック解除の操作を受け付けない状態とするとともに、タッチパネル24又はメカニカルキー25に状態復帰操作がなされるまでは、ロック解除の操作を受け付けない開錠不許可状態が維持される。そのため、不正操作が行われた場合にはスマートデバイス11の所持者が操作を行わなければロック解除ができないので、セキュリティ性が向上するとともに、スマートデバイス11の所持者に不正操作が行われた事実を認識させることができる。
また、報知制御部54はスマートデバイス11、ライトECU15、表示装置16などに報知処理を実行させることにより、スマートデバイス11の所持者や周囲に不正操作が行われたことを認識させることができる。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、判定部52は、スマートデバイス11から送信される電波強度に基づいてスマートデバイス11とECU12の相対的な距離を取得した。これに対し、第2実施形態の制御システム101では、スマートデバイス111が位置情報を含む信号をECU112に送信する点で、第1実施形態と相違する。
図4に示されるように、スマートデバイス111は、GNSS受信部121を備えており、GNSS信号を取得する。制御装置122は、受信したGNSS信号からスマートデバイス111の現在位置を取得する。第1通信部123は、BLE通信送受信部21を介して現在位置を示す情報をECU112に送信する。
またECU112も同様にGNSS受信部131を備えており、GNSS信号を取得する。判定部132は、GNSS受信部131が取得したGNSS信号からECU112の現在位置を取得する。また判定部132は、第2通信部133がスマートデバイス111から受信した現在位置と、ECU112の現在位置と、を比較し、所定の条件を満たすか否かを判定する。なお、スマートデバイス111はGNSS受信部121にて取得したGNSS信号をECU112に送信し、判定部132がスマートデバイス111の位置を算出してもよい。なお、第2通信部133が受信する信号が、携帯端末の位置情報含む信号に相当する。
そして、判定部132は、(iii)スマートデバイス111とECU112との間の距離が所定距離よりも大きいときに、所定の条件が満たされていると判定する。
[2-2.処理]
次に、第2実施形態の41が、第1実施形態の開錠許可処理(図3)に代えて実行する開錠許可処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図5におけるS2、S5-S12の処理は、図3におけるS2、S5-S12の処理と同様であるため、説明を一部簡略化している。
まずS21では、CPU41は、スマートデバイス111から受信した現在位置を取得する。その後、処理がS2に移行する。
S2にて異常状態フラグが設定されてないと判定された場合、S22では、ECU112の現在位置と、S21にて取得したスマートデバイス111の現在位置とに基づき、それらの間の相対距離を算出する。
S23では、相対距離が規定値を超えるか否かを判定する。この処理が、上述した所定の条件が満たされるか否かの判定である。規定値は、BLE通信送受信部21による電波が届かない距離(例えば、100m)に設定される。相対距離が規定値を超えていれば、不正な操作が行われている可能性があると予想できる。相対距離が規定値を超えていれば、処理がS8に移行する。一方、相対距離が規定値を超えていなければ、処理がS5に移行する。
[2-3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)及び(1d)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(2a)判定部132は、スマートデバイス11の現在位置を取得するとともに、該現在位置について所定の条件が満たされているか否かを判定する。具体的には、スマートデバイス111とECU112との距離が所定の距離以上離れているときに、所定の条件を満たされていると判定する。スマートデバイス111が通常では無線信号が届かない遠隔地に存在しているにもかかわらず無線電波を受信した場合、不正操作が行われている可能性がある。よって上記の判定により不正操作を検出することができる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(3a)上記各実施形態では、ドアロックの解除をするための鍵装置としてスマートデバイスを例示したが、鍵装置は上記の構成に限定されず、車両のECUと無線通信が可能な様々な構成とすることができる。例えば、ディスプレイ23やタッチパネル24を備えていない装置や、メカニカルキー25を備えていない装置であってもよい。
(3b)上記第2実施形態では、GNSS信号に基づいてスマートデバイス111の現在位置を特定し、ECU112からの距離に基づいて不正操作を検出する構成を例示した。しかしながら、例えば第1実施形態のように、スマートデバイス111の現在位置の変化を取得し、その位置変化が所定の条件を満たすか否かを判定して不正操作を検出してもよい。
(3c)スマートデバイス111の位置情報を取得する方法は、GNSSやGPS等の衛星信号による方法に限定されない。例えば、Angle of Arrival(AOA)などの電波の位相差を用いて位置を推定する手法や、Time of Arrival(TOA)などの電波の遅延時間により位置を推定する手法など、公知の様々な手法を用いてスマートデバイスの位置を取得することができる。スマートデバイスの位置を取得した場合には、第2実施形態の(iii)のようにスマートデバイスとECUとの間の距離が所定距離よりも大きいか否かを判定してもよいし、第1実施形態の(i)及び(ii)のように、スマートデバイスの移動速度やスマートデバイスが複数箇所に存在することを判定してもよい。
(3d)上記第1実施形態の判定部52は、上述した(i)及び(ii)であるか否かを判定し、第2実施形態の判定部132は、上述した(iii)を判定する構成を例示した。しかしながら、判定部は、携帯端末の位置に関する所定の条件であって、不正操作が行われた場合に取り得る蓋然性の高い条件であれば、上記以外の条件を満たすか否かを判定するように構成されていてもよい。また、上記(i)~(iii)のいずれか1つまたは2つ以上を判定するように構成されていてもよい。
(3e)上記各実施形態において、ロック制御部53は、所定の条件を満たすと判定された場合には、開錠不許可状態としつつ、さらに、状態復帰操作がなされるまで開錠不許可状態を維持する構成を例示した。しかしながら、ロック制御部は、状態復帰操作がなされなくても開錠許可状態となるように構成されていてもよい。例えば、開錠不許可状態となってから一定時間経過後に開錠許可状態に遷移する構成としてもよい。なお、状態復帰操作がなされるまで開錠不許可状態を維持することで、セキュリティ性を高くすることができる。
(3f)上記各実施形態においては、所定の条件を満たすと判定された場合には、報知制御部54が報知装置に報知を実行させる構成を例示した。しかしながら、報知制御部54が報知装置に報知を実行させないように構成されていてもよい。また、報知装置は、上述したスマートデバイス11、ライトECU15、及び表示装置16以外の装置であってもよい。
(3g)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(3h)上述した制御システム1の他、当該制御システム1の構成要素である車載制御装置(ECU12、112)、当該車載制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、車両のロック制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1、101…制御システム、3…車両、11,111…スマートデバイス、12,112…ECU、13…BLE通信送受信部、14…ドア、21…BLE通信送受信部、31,123…第1通信部、51,133…第2通信部、52,132…判定部、53…ロック制御部、61…ロック機構

Claims (5)

  1. 携帯可能である携帯端末(111)と、車両(3)に搭載され、当該車両のドア(14)をロックするロック機構(61)を制御する車載制御装置(112)と、を備える制御システム(101)であって、
    前記携帯端末は、第1の無線通信モジュール(21)を用いて、前記携帯端末の位置情報を含む信号を前記車載制御装置に送信可能に構成された第1通信部(123)を備え、
    前記車載制御装置は、
    第2の無線通信モジュール(13)を用いて、前記第1通信部から送信された信号を受信可能に構成された第2通信部(133)と、
    前記第2通信部により前記第1通信部から受信した前記位置情報に基づいて前記携帯端末の位置を取得し該位置について前記携帯端末の位置に関する所定の条件が満たされているか否かを判定するように構成された判定部(132)と、
    前記所定の条件が満たされているときには、前記ロック機構に対するロック解除の操作を許可しないように構成されたロック制御部(53)と、を備え、
    前記判定部は、前記携帯端末が所定の閾値を超えた速度で移動しているとき、及び、前記携帯端末が同時に複数の位置に存在するとき、の少なくともいずれか一方に該当するときに、前記所定の条件が満たされていると判定するように構成されている、制御システム。
  2. 請求項1に記載の制御システムであって、
    前記判定部は、更に、前記携帯端末と前記車載制御装置との距離が所定距離よりも大きいときに、前記所定の条件が満たされていると判定するように構成されている、制御システム。
  3. 請求項1又は請求項に記載の制御システムであって、
    前記携帯端末は、所定の入力操作を受け付けるように構成された受付部(24,25)を備えており、
    前記ロック制御部は、前記所定の条件を満たすと判定された場合には、前記ロック解除の操作を許可しない状態とするとともに、前記受付部に前記所定の入力操作がなされるまでは、前記ロック解除の操作を許可しない状態が維持されるように構成されている、制御システム。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の制御システムであって、
    前記車載制御装置は、前記所定の条件を満たすと判定された場合に、報知処理を実行可能な報知装置(11,15,16)に報知を実行させるように構成された報知制御部(54)を備える、制御システム。
  5. 車両(3)に搭載され、当該車両のドア(14)をロックするロック機構(61)を制御する車載制御装置(112)であって、
    前記車載制御装置は、
    無線通信モジュール(13)を用いて、携帯可能である携帯端末(111)と無線通信を行う通信部(133)と、
    前記通信部により前記携帯端末から受信した前記携帯端末の位置情報に基づいて前記携帯端末の位置を取得し該位置について前記携帯端末の位置に関する所定の条件が満たされているか否かを判定するように構成された判定部(132)と、
    前記所定の条件が満たされているときには、前記ロック機構に対するロック解除の操作を許可しないように構成されたロック制御部(53)と、を備え、
    前記判定部は、前記携帯端末が所定の閾値を超えた速度で移動しているとき、及び、前記携帯端末が同時に複数の位置に存在するとき、の少なくともいずれか一方に該当するときに、前記所定の条件が満たされていると判定するように構成されている、車載制御装置。
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