JP7225125B2 - ヒストンメチルトランスフェラーゼ阻害剤としてのアザインドール化合物 - Google Patents
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Description
2017年6月9日に出願された米国仮出願第62/517,410号を含む、例えば、本願で提出された出願データシートまたは申請書において、外国または国内の優先権主張が特定されるすべての出願は、米国特許法施行規則第1.57条(37CFR1.57)ならびに規則4.18および20.6の下、参照によって本明細書に組み込まれる。
開示分野
本開示は、ヒストンメチルトランスフェラーゼG9aおよび/またはGLP阻害剤であり、そのため、癌および異常ヘモグロビン症(例えば、ベータサラセミアおよび鎌状赤血球症)などのG9aおよび/またはGLPの阻害により治療し得る疾患の治療に有用である、特定のアザインドール化合物を提供する。また、そのような化合物を含む医薬組成物およびそのような化合物の製造方法を提供する。
Xは、N(窒素)またはCR1であり得;
Yは、N(窒素)またはCR2であり得;
P、Q、T、およびUは、独立して、CH、C(炭素)(R4またはR5が結合している場合)、またはN(窒素)であり得;ただし、P、Q、T、およびUの1つ以上2つ以下が、N(窒素)であり;
Zは、O(酸素)、S(硫黄)、またはNR6であり得、ここで、R6は、水素、アルキル、またはシクロアルキルであり得;
R1は、水素、アルキル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはシクロアルキルであり得;
R2は、水素、アルキル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、またはシクロアルキルであり得;
R3は、-W-アルキレン-R7であり得、この式において:
Wは、結合、NH、O(酸素)、またはS(硫黄)であり得;
アルキレンは、R8で置換されてもよく、R8は、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、またはアルコキシであり得、アルキレン中の1つのCH2は、NHまたはO(酸素)で置き換えられてもよく;および、
R7は、-NRaRbであり得、ここで、RaおよびRbは、独立して、水素、アルキル、またはハロアルキルであり得;または、RaおよびRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、ヘテロシクロアミノ、架橋ヘテロシクロアミノ、またはスピロヘテロシクロアミノを形成し得、ヘテロシクロアミノ、架橋ヘテロシクロアミノおよびスピロヘテロシクロアミノは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよく;または、
R7は、環炭素原子でアルキレンに結合し、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい、ヘテロシクリルであり得;
R4およびR5は、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、アルコキシ、シアノ、NH2、NRcRd、アルコキシアルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、アミノアルキルアミノ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオ、アルコキシアルキルオキシ、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアミノ、5~8員の架橋ヘテロシクロアミノ、またはスピロヘテロシクロアミノであり得、ここで、フェニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、単独でまたは別の基の一部として、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、およびアルコキシカルボニルから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されてもよく、ここで、R4およびR5のアルキルは、シクロアルキルで置換されてもよく、R4およびR5のアルケニルおよびアルキニルは、独立して、ヒドロキシまたはシクロアルキルで置換されてもよく;
Rcは、水素、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり;
Rdは、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり;または
RcおよびRdは、それらが結合する窒素と一緒になって、4~7員のヘテロシクロアミノを形成し;および、
vおよびwは、独立して、0または1である。]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、が提供される。
特に断りのない限り、本明細書および特許請求の範囲で用いられる以下の用語は、本出願のために定義され、以下の意味を有する。
「アルキレン」は、特に断りのない限り、1~6個の炭素原子の直鎖飽和二価炭化水素基、または、3~6個の炭素原子の分岐飽和二価炭化水素基、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、1-メチルプロピレン、2-メチルプロピレン、ブチレン、ペンチレンなど、を意味する。
「アルケニル」は、1つまたは2つの二重結合を含む2~6個の炭素原子の直鎖炭化水素基または3~6個の炭素原子の分岐炭化水素基、例えば、エテニル、プロペニル(直鎖または分岐)、アレニル、ブテニル(直鎖または分岐)、ペンテニル(直接または分岐)、およびヘキセニル(直接変更または分岐)、を意味する。
「アルキニル」は、1つまたは2つの三重結合を含む2~6個の炭素原子の直鎖炭化水素基または3~6個の炭素原子の分岐炭化水素基、例えば、エチニル、プロピニル(直線または分岐)、ブチニル(直線または分岐)、ペンチニル(直線または分岐)、およびヘキシニル(直鎖または分岐)、を意味する。
「アルコキシアルキル」は、上記で定義された1つまたは2つのアルコキシ基で置換された上記で定義されたアルキル、例えば、メトキシエチル、エトキシエチル、メトキシプロピルなど、を意味する。
「アルコキシアルキルオキシ」は、Rが上記で定義されたアルコキシアルキルである-OR基、例えば、メトキシエチルオキシ、エトキシエチルオキシなど、を意味する。
「ヒドロキシアルキルアミノ」は、Rが本明細書で定義されるヒドロキシアルキルである-NHR基、例えば、ヒドロキシエチルアミノ、1-、2-または3-ヒドロキシプロピルアミノなど、を意味する。
「アルキルカルボニル」または「アシル」は、Rが上記で定義されたアルキルである-COR基、例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニルなど、を意味する。
「アミノアルキルアミノ」は、Rが上記で定義されたアミノアルキルである-NHR基、例えば、アミノエチルアミノ、メチルアミノエチルアミノ、ジメチルアミノエチルアミノ、ジエチルアミノエチルアミノなど、を意味する。
「アルキルアミノ」は、R’が上記で定義されたアルキルである-NHR’基、を意味する。
「アルキルチオ」は、R’が上記で定義されたアルキルである-SR’基、を意味する。
「シクロアルケニル」は、特に断りのない限り、1つまたは2つの二重結合を含む3~10個の炭素原子の環状非芳香族炭化水素基、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなど、を意味する。
「カルボキシアルキル」は、カルボキシ基で置換された、上記で定義されたアルキル基を意味する。
「ジアルキルアミノ」は、RおよびR’が上記で定義されたアルキルである-NRR’基、を意味する。
「ハロアルキル」は、1~5個のハロゲン原子など、1個以上のハロゲン原子(例えば、フッ素または塩素)で置換された、異なるハロゲンでの置換も含む、上記で定義されたアルキル基、例えば、-CH2Cl、-CF3、-CHF2、-CH2CF3、-CF2CF3、-CF(CH3)2など、を意味する。アルキルが、フルオロのみで置換された場合、本願では、フルオロアルキルと称され得る。
「ハロアルコキシ」は、Rが本明細書で定義されたハロアルキルである-OR基、例えば、-OCF3、-OCH2Cl、-OCHF2、-OCH2CF3、-OCF2CF3、-OCHF2など、を意味する。ハロアルコキシのハロアルキルが、フルオロのみで置換された場合、フルオロアルコキシと称され得る。
「ヘテロシクリルオキシ」は、Rが上記で定義されたヘテロシクリルである-OR基、例えば、ピロリジニルオキシ、テトラヒドロフラニルオキシなど、を意味する。
「ヘテロシクリルアミノ」は、Rが上記で定義されたヘテロシクリルである-NHR基、例えば、ピロリジニルアミノ、テトラヒドロフラニルアミノ、ピペリジニルアミノなど、を意味する。
「ヘテロアリールオキシ」は、Rが上記で定義されたヘテロアリールである-OR基、例えば、ピリジニルオキシ、フラニルオキシなど、を意味する。
塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸で形成された;または、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3-(4-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2-エタンジスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、4-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、グルコヘプトン酸、4,4’-メチレンビス-(3-ヒドロキシ-2-エン-1-カルボン酸)、3-フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、ターシャリーブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などの有機酸で形成された、酸付加塩;または、
親化合物に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類イオン、またはアルミニウムイオンで置き換えられたときに;または、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N-メチルグルカミンなどの有機塩基と組み合わさったときに、形成される塩。
薬学的に許容される塩は、非毒性であることが理解される。適切な薬学的に許容される塩に関する更なる情報は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第17版、Mack Publishing Company、Easton、PA、1985、に見ることができ、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
(1)疾患の予防、すなわち、疾患にさらされ、またはかかりやすいが、疾患の症状をまだ自覚または表していない対象において、疾患の臨床的症状を発症させないこと;
(2)疾患の抑制、すなわち、疾患またはその臨床的症状の進行を阻止または低減すること;または、
(3)疾患の緩和、すなわち、疾患またはその臨床的症状の低減をすること。
以下の更なる実施形態1~61において、本開示は、以下のものを含む。
実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R1が、メトキシであり、R2が、水素である。別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R1が、水素であり、R2が、メトキシである。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R3が、-O-(CH2)2-R7である。実施形態39の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R3が、-O-(CH2)3-R7である。実施形態39の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R3が、-O-(CH2)4-R7である。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R7が、-NRaRbであり、RaおよびRbは、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、またはイソプロピルである。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R7が、-NRaRbであり、RaおよびRbは、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、またはイソプロピルである。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R7が、-NRaRbであり、RaおよびRbは、それぞれ、メチルである。実施形態39の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R7が、-NRaRbであり、-NRaRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、4員のヘテロシクロアミノまたは5員のヘテロシクロアミノを形成し、それぞれのヘテロシクロアミノは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、-NRaRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、ピロリジン-1-イルを形成する。実施形態39の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、-NRaRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、アゼチジン-1-イルを形成する。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、vが0であり、wが0である。実施形態39の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、vが1であり、wが0である。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、vが0であり、wが1である。実施形態39の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、vが1であり、wが1である。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Pが、CHである。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Pが、CR4であり、R4は、メチル、エチル、n-プロピル、またはイソプロピルである。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Pが、CR4であり、R4は、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルであり、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルは、アルキル(例えば、C1-4アルキル)、ハロ(例えば、F)、ハロアルキル(例えば、CF3)、ハロアルコキシ(例えば、OCF3)、ヒドロキシ、アルコキシ(例えば、C1-4アルコキシ)、NH2、アルキルアミノ(例えば、C1-4アルキルアミノ)、ジアルキルアミノ(例えば、それぞれのアルキルが独立してC1-4アルキルであるジアルキルアミノ)、カルボキシ、カルボキシアルキル(例えば、C2-5カルボキシアルキル)、およびアルコキシカルボニル(例えば、C2-5アルコキシカルボニル)、から独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されてもよい。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Pが、CR4であり、R4は、4~6員のヘテロシクリル(例えば、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラニル)である。実施形態39の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Pが、CR4であり、R4は、NH2、またはNRcRdであり、ここで、Rcは、水素、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり;Rdは、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルである。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Pが、CR4であり、R4が、NRcRdであり、RcおよびRdは、それらが結合する窒素と一緒になって、4~6員のヘテロシクロアミノ(例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはモルホリニル)を形成する。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Tが、CHである。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Tが、CR5であり、R5が、NH2である。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Uが、CHである。実施形態39の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Uが、Nである。実施形態39において規定された、X、Y、R1、R2、R3、R4(RcおよびRdを含む)、R5、R7(RaおよびRbを含む)、T、およびUの組み合わせは、本開示に包含される。
の構造を有する、またはその薬学的に許容される塩であるものである。
実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R1が、メトキシであり、R2が、水素である。実施形態40の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R1が、水素であり、R2が、メトキシである。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R3が、-O-(CH2)2-R7である。実施形態40の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R3が、-O-(CH2)3-R7である。実施形態40の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R3が、-O-(CH2)4-R7である。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R7が、-NRaRbであり、RaおよびRbは、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、またはイソプロピルである。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、RaおよびRbは、それぞれ、メチルである。実施形態40の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R7が、-NRaRbであり、-NRaRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、4員のヘテロシクロアミノまたは5員のヘテロシクロアミノを形成し、それぞれのヘテロシクロアミノは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、-NRaRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、ピロリジン-1-イルを形成する。実施形態40の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、NRaRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、アゼチジン-1-イルを形成する。実施形態37の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、メチル、エチル、n-プロピル、またはイソプロピルである。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルであり、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルは、アルキル(例えば、C1-4アルキル)、ハロ(例えば、F)、ハロアルキル(例えば、CF3)、ハロアルコキシ(例えば、OCF3)、ヒドロキシ、アルコキシ(例えば、C1-4アルコキシ)、NH2、アルキルアミノ(例えば、C1-4アルキルアミノ)、ジアルキルアミノ(例えば、それぞれのアルキルが独立してC1-4アルキルであるジアルキルアミノ)、カルボキシ、カルボキシアルキル(例えば、C2-5カルボキシアルキル)、およびアルコキシカルボニル(例えば、C2-5アルコキシカルボニル)、から独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されてもよい。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、4~6員のヘテロシクリル(例えば、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラニル)である。実施形態40の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、NH2、またはNRcRdであり、ここで、Rcは、水素、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり、Rdは、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルである。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、NRcRdであり、RcおよびRdは、それらが結合する窒素と一緒になって、4~6員のヘテロシクロアミノ(例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはモルホリニル)を形成する。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Tが、CHである。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Tが、CR5であり、R5が、NH2である。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Uが、CHである。実施形態40の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、Uが、Nである。実施形態40において規定された、R1、R2、R3、R4(RcおよびRdを含む)、R5、R7(RaおよびRbを含む)、T、およびUの組み合わせは、本開示に包含される。
の構造を有する、またはその薬学的に許容される塩であるものである。
実施形態41の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、RaおよびRbは、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、またはイソプロピルである。実施形態41の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R7が、-NRaRbであり、RaおよびRbは、それぞれ、メチルである。実施形態41の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、-NRaRbが、それらが結合する窒素と一緒になって、4員のヘテロシクロアミノまたは5員のヘテロシクロアミノを形成し、それぞれのヘテロシクロアミノは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい。実施形態41の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、NRaRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、ピロリジン-1-イルを形成する。実施形態41の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、メチル、エチル、n-プロピル、またはイソプロピルである。実施形態41の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルであり、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルは、アルキル(例えば、C1-4アルキル)、ハロ(例えば、F)、ハロアルキル(例えば、CF3)、ハロアルコキシ(例えば、OCF3)、ヒドロキシ、アルコキシ(例えば、C1-4アルコキシ)、NH2、アルキルアミノ(例えば、C1-4アルキルアミノ)、ジアルキルアミノ(例えば、それぞれのアルキルが独立してC1-4アルキルであるジアルキルアミノ)、カルボキシ、カルボキシアルキル(例えば、C2-5カルボキシアルキル)、およびアルコキシカルボニル(例えば、C2-5アルコキシカルボニル)、から独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されてもよい。実施形態41の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、またはシクロプロピルである。実施形態41の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、RaおよびRbが、それぞれ、メチルであり;R4が、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、またはシクロプロピルである。実施形態41の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、4~6員のヘテロシクリル(例えば、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラニル)である。実施形態41の範囲では、別の一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、NH2、またはNRcRdであり、ここで、Rcは、水素、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり、Rdは、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルである。実施形態41の範囲では、一群の化合物またはその薬学的に許容される塩において、R4が、NRcRdであり、RcおよびRdは、それらが結合する窒素と一緒になって、4~6員のヘテロシクロアミノ(例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはモルホリニル)を形成する。実施形態41において規定された、R4(RcおよびRdを含む)、Ra、およびRbの組み合わせは、本開示に包含される。
本開示の化合物は、以下に示される反応スキームに記載の方法により製造することができる。
これらの化合物の製造に使用される出発物質および試薬は、Sigma-Aldrich Chemical Co.(Milwaukee,Wis.)、Bachem(Torrance,Calif.)などの商業的供給業者から入手可能であるか、または、当業者に知られた、次のような参考文献に記載された手法に従った方法により調製される:Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis、Volume1-17(John Wiley and Sons,1991);Rodd’s Chemistry of Carbon Compound,Volume1-5およびSupplementals(Elsevier Science Publishers、1989);Organic Reactions、Volume1-40(John Wiley and Sons、1991)、March’s Advanced Organic Chemistry(John Wiley and Sons、第4版);および、Larock’s Comprehensive Organic Transformations(VCH Publishers Inc.、1989)。これらのスキームは、本開示の化合物を合成できるいくつかの方法の単なる例示であり、これらのスキームについては様々な変更がなされ得るものであり、本開示を読む当業者に示唆されるであろう。反応の出発物質、中間体、および最終生成物は、所望により、これに限定されるものではないが、例えば、ろ過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィーなどの既存の技術を用いて、単離および精製することができる。そのような物質は、物理定数やスペクトルデータなどの既存の手段を用いて同定することができる。
断りのない限り、本明細書に記載された反応は、約0℃から約125℃など、さらには室温(または周辺温度)、例えば約20℃などの、約-78℃から約150℃までの温度範囲にわたって、大気圧で行われる。本明細書に示され記載された経路は、単なる例示であり、いかなる方法でも特許請求の範囲を限定することを意図するものでも、解釈されるものでもない。当業者は、開示された合成の変更を理解することができ、本明細書の開示に基づいて代替的な経路を考案することができるであろう。そのようなすべての変更および代替的な経路は、特許請求の範囲の範囲内にある。
本開示の化合物のG9a阻害活性は、下記の生物学的実験例1に記載されたインビトロアッセイを用いて、試験することができる。刺激された胎児ヘモグロビンに対する本開示の化合物の性能は、下記の生物学的実験例2に記載されたインビトロアッセイを用いて、試験することができる。
一般に、本開示の化合物は、類似の有用性を示す薬剤の許容される投与様式のいずれかにより、治療有効量で投与される。本開示の化合物の治療有効量は、1日あたりで対象の体重1kgあたり、約0.01~約500mgの範囲にすることができ、これを単回または複数回で投与することができる。適切な用量のレベルは、1日あたり約0.1~約250mg/kg、または1日あたり約0.5~約100mg/kgであってもよい。適切な用量のレベルは、1日あたり約0.01~約250mg/kg、1日あたり約0.05~約100mg/kg、または1日あたり約0.1~約50mg/kgであってもよい。この範囲内において、用量は、1日あたり、約0.05~約0.5、約0.5~約5、または、約5~約50mg/kgにすることができる。経口投与では、組成物は、約1.0~約1000ミリグラムの活性成分、特に、約1、5、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400、500、600、750、800、900、または1000ミリグラムの活性成分、を含む錠剤の形態で提供することができる。本開示の化合物、すなわち活性成分の実際の量は、治療される疾患の重症度、対象の年齢および健康度、使用される化合物の効力、投与の経路と形態、およびその他の要因など、多数の要因に依存する。
1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼンの合成
4-ブロモ-2-メトキシフェノール(5.0g、24.6mmol)、臭化ベンジル(3.2mL、27.1mmol)、および炭酸カリウム(6.8g、49.3mmol)をアセトニトリル(123mL)に加え、反応混合物を80℃で6時間加熱した。反応物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせて、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮することにより、1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシベンゼン(7.2g、100%)を粗製の油として得た。
工程2
1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシベンゼン(7.2g、24.6mmol)の酢酸(40.0mL)溶液に、0℃で硝酸(5.0mL)を加えた。反応混合物を室温で16時間、撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、バルクの酢酸を除去した。水を加え、反応混合物を0℃に冷却すると沈殿が生じた。沈殿物をろ過し、水で固体を洗浄し、減圧下で乾燥することにより、1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(8.30g;99%)を黄色の固体として得た。
1-[3-(4-ブロモ-2-メトキシフェノキシ)プロピル]ピロリジンの合成
1-(3-(4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ)プロピル)ピロリジンの合成
1-{3-[4-(4,4-ジメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ]-プロピル}ピロリジンの合成
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートの合成
20mLマイクロウェーブバイアルにおいて、1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(870mg、2.57mmol)、2-クロロ-3-ピリジニルボロン酸(526mg、3.34mmol)、および2Mの酢酸カリウム(3.3mL、6.69mmol)のDMF(9mL)溶液に、Pd(dppf)2Cl2.DCM(63mg、0.08mmol)を加えた。マイクロウェーブで、反応物を130℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトろ過により、ろ過した。ろ液に水を加えた。酢酸エチルを用いて水層を洗浄した。有機物を合わせて、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、3-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]-2-クロロピリジン(560mg、59%)を、黄色の油として得た。
工程2
3-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]-2-クロロピリジン(1.50g、4.05mmol)の亜リン酸トリエチル(8.0mL)液を、130℃で24時間、撹拌および加熱した。反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を減圧下で濃縮することにより、7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール(1.37g、99%)を、粗製のオレンジ色の固体として得た。
工程3
1,4-ジオキサン(11mL)中、7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール(1.37g、4.04mmol)、ヒューニッヒ塩基(1.0mL、6.07mmol)、およびDMAP(0.10g、0.80mmol)を含む混合物に、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.32g、6.07mmol)を加えた。反応混合物を15分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られた残渣をヘキサン中10%のDCMで処理して、表題の化合物、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(0.62g;34.93%)を、白色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:439.0(M+1)。
7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-1-フルオロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドールの合成
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート
tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(10.00g;22.78mmol;1.00当量)、シクロプロピルボロン酸(6.85g;79.74mmol;3.50当量)、トリシクロヘキシルホスファン(638.93mg;2.28mmol;0.10当量)、およびリン酸三カリウム(9.67g;45.57mmol;2.00当量)の、トルエン(113.92mL)および水(5.70mL)混合液を、窒素で10分間パージした。次いで、酢酸パラジウム(511.52mg;2.28mmol;0.10当量)を加え、混合物を、密封したフラスコ内において、100℃で4時間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水および食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。得られた残渣を、ヘプタン中0から50%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(8.85g;87%)を、オフホワイトの固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.32(d,J=5.7Hz,1H),8.00(s,1H),7.88(d,J=5.7Hz,1H),7.83(s,1H),7.50-7.45(m,2H),7.42-7.36(m,2H),7.36-7.29(m,1H),5.19(s,2H),3.90(s,3H),2.79(p,J=6.5Hz,1H),1.66(s,9H),1.15-1.08(m,4H)。
工程2
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(9.02g;20.29mmol;1.00当量)のエタノール(902.00mL)混合液をフラスコに入れ、このフラスコをN2で10分間パージした。水酸化パラジウム(0.57g;4.06mmol;0.20当量)を反応混合物に加え、この系を窒素でパージした後、水素でパージした。混合物を、バルーンを介して水素ガス下で2時間撹拌した。反応混合物をセライトでろ過し、ろ液を濃縮乾燥することにより、tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを得た(5.72g;79%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ9.64(s,1H),8.28(d,J=5.7Hz,1H),7.85-7.78(m,2H),7.76(s,1H),3.89(s,3H),2.81-2.68(m,1H),1.67(s,9H),1.13-1.06(m,4H).
tert-ブチル 1-クロロ-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート
4-クロロ-1-フルオロ-7,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール
1-ブロモ-4,5-ジメトキシ-2-ニトロベンゼン(3.4g;12.97mmol;1.00当量)、(5-クロロ-2-フルオロピリジン-3-イル)ボロン酸(4.6g;25.95mmol;2.00当量)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(529.76mg;0.65mmol;0.05当量)、および炭酸カリウム(4.5g;32.44mmol;2.50当量)の1,4-ジオキサン(90mL)混合液を、100℃で4時間加熱した。反応物を室温に冷却した。反応混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルによって精製することにより、5-クロロ-3-(4,5-ジメトキシ-2-ニトロフェニル)-2-フルオロピリジン(3.3g;81%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:313.0(M+1)。
工程2
5-クロロ-3-(4,5-ジメトキシ-2-ニトロフェニル)-2-フルオロピリジン(3.3g;10.5mmol;1.00当量)の亜リン酸トリエチル(35mL;0.30mol/L;10.55mmol;1.00当量)混合液を、120℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をヘプタン中33%のDCMで溶液処理し、ろ過し、高真空下で乾燥することにより、表題の化合物(1.7g;57%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:313.0(M+1)。
3-(4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン
1-[3-({6-メトキシ-5H-ピリド[3,2-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジンの合成
20mLマイクロウェーブバイアル内において、4-ブロモ-2-メトキシフェノール(1.50g、7.39mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(2.44g、9.6mmol)、酢酸カリウム(2.18g、22.2mmol)、およびPd(dppf)2Cl2.DCM(150.83mg、0.2mmol)の1,4-ジオキサン(8.0mL)混合液を、マイクロウェーブ反応器で、130℃で1時間加熱した。反応混合物をセライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮することにより、2-メトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノール(1.84g、100%)を、粗製の油として得た。
工程2
20mLのマイクロウェーブバイアル内において、2-メトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノール(1.84g、8.1mmol)、2-ブロモ-3-ニトロピリジン(165g、8.1mmol)、酢酸カリウム(2.18g、22.2mmol)、およびPd(dppf)2Cl2.DCM(181.00mg、0.2mmol)のDMF(8.0mL)混合液を、マイクロウェーブ反応器で、130℃で30分間加熱した。反応混合物をセライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)で精製することにより、2-メトキシ-4-(3-ニトロピリジン-2-イル)フェノール(0.40g、22%)を、白色の固体として得た。
工程3
2-メトキシ-4-(3-ニトロピリジン-2-イル)フェノール(0.40g、1.6mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(0.30g、1.6mmol)、および炭酸カリウム(0.68g、4.9mmol)のDMF(10.0mL)混合液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、2-{3-メトキシ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-3-ニトロピリジン(0.31g、53%)を得た。
工程4
2-{3-メトキシ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-3-ニトロピリジン(0.10g、0.3mmol)、および亜リン酸トリエチル(2.0mL)の混合物を。120℃で24時間、撹拌および加熱した。得られた残渣を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)で精製した。極性の高い化合物は、1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[3,2-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン(7.0mg、7%)、MS(ESI、正イオン)m/z:326.5(M+1)であった。極性の低い化合物は、1-[3-({6-メトキシ-5H-ピリド[3,2-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン(18.0mg、17%)、MS(ESI、正イオン)m/z:326.5(M+1)であった。
1-[3-({6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジンの合成
5mLマイクロウェーブバイアル内において、1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(0.40g、1.2mmol)、4-ピリジニルボロン酸(0.22g;1.8mmol)、2M炭酸カリウム(1.77mL、3.6mmol)、およびPd(dppf)2Cl2.DCM(24.2mg、0.03mmol)のDMF(2.0mL)混合液を、マイクロウェーブ反応器で、130℃で30分間加熱した。反応混合物をセライトろ過によりろ過した。ろ液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、4-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]ピリジン(0.30g;75%)を得た。
工程2
4-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]ピリジン(0.3g、0.9mmol)、および亜リン酸トリエチル(2.0mL)の混合物を、130℃で24時間加熱した。反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から75%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール(110.00mg、41%)を得た。
工程3
7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール(110mg、0.36mmol)、およびDMAP(9mg;0.07mmol)の1,4-ジオキサン(4.0mL)溶液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(95mg、0.43mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から45%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-9-カルボキシレート(70.00mg;48%)を得た。
工程4
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-9-カルボキシレート(70mg、0.17mmol)、および10%パラジウム炭素(18mg、0.02mmol)のメタノール(2.0mL)混合液を、バルーンを介して1atmのH2中、室温で撹拌した。反応混合物を1時間撹拌し、セライトろ過により、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮することにより、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-9-カルボキシレート(54mg、99%)を得た。
工程5
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-9-カルボキシレート(54mg、0.2mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(47mg、0.3mmol)、および炭酸カリウム(71mg、0.5mmol)のDMF(3.0mL)混合液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせて、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を1MのHCl(1.0mL)で処理し、1時間撹拌した。水性混合物を、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)で精製することにより、表題の化合物、1-[3-({6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン(10mg、18%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:326.0(M+1)。
1-[3-({8-メトキシ-1-メチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジンの合成
1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン、および、
1-[3-({6-メトキシ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジンの合成
5mLマイクロウェーブバイアル内において、1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(0.62g、1.83mmol)、3-ピリジニルボロン酸(0.34g;2.75mmol)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(37mg;0.05mmol)、および2M炭酸カリウム(2.8mL、5.50mmol)のDMF(2.00mL)混合液を、マイクロウェーブ反応器で、130℃で30分間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトろ過によりろ過した。ろ液に水を加え、層を分離した。水層を酢酸エチルで洗浄した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルによって精製することにより、3-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル)ピリジン(0.31g;50%)を、暗色の油として得た。
工程2
3-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル)ピリジン(0.31g、0.91mmol)に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から80%の酢酸エチルを使用するシリカカラムによって精製することにより、2-メトキシ-5-ニトロ-4-(ピリジン-3-イル)フェノール(0.1g、45%)を得た。
工程3
2-メトキシ-5-ニトロ-4-(ピリジン-3-イル)フェノール(0.1g、0.41mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(92mg、0.61mmol)、および炭酸カリウム(0.17g、1.22mmol)のDMF(2.0mL)混合液を、100℃で18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水で希釈した。水溶液を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、3-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン(0.1g、69%)を得た。
工程4
3-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン(0.1g、0.28mmol)、および亜リン酸トリエチル(2.0mL)の混合物を、120℃で24時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。得られた残渣を減圧下で濃縮し、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)で精製することにより、極性の高い位置異性体である、1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]-ピロリジン(8.0mg、3%)、MS(ESI、正イオン)m/z:326.2(M+1)、および、極性の低い位置異性体である、1-[3-({6-メトキシ-9H-ピリド[2、3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン(18.0mg;10%)、MS(ESI、正イオン)m/z:326.0(M+1)、を得た。
8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-アミンの合成
5mLマイクロウェーブバイアル内において、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジニルアミン(0.3g、1.36mmol)、1-[3-(4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ)プロピル]ピロリジン(0.5g、1.36mmol)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(33mg、0.04mmol)、および2M炭酸カリウム(1.4mL、2.73mmol)のDMF(2.7mL)混合液を、マイクロウェーブ反応器で、120℃で1時間加熱した。反応混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン-2-アミン(0.33g、65%)を、茶色の油として得た。
工程2
5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン-2-アミン(180.00mg;0.48mmol)、およびN,N-ジメチルアミノピリジン(11.81mg;0.10mmol)のアセトニトリル(5mL)混合液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(316.45mg;1.45mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-(5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン-2-イル)カルバメート(0.16g、57%)を得た。
工程3
tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-(5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン-2-イル)カルバメート(0.16g、0.28mmol)、および亜リン酸トリエチル(3.0mL)の混合物を、120℃で24時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣に1MのHCl(3mL)を加え、50℃で1時間加熱した。溶液を分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)で精製することにより、極性の高い位置異性体である、8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-アミン(20.0mg、21%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:341.4(M+1)。
1-[3-({1-フルオロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジンの合成
8-メトキシ-1-メチル-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-アミンの合成
5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-アミン(1.1g、5.88mmol)、およびDMAP(0.14g、1.18mmol)のTHF(20.0mL)混合液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(2.6g、11.76mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から30%の酢酸エチルを使用するシリカゲルによって精製することにより、tert-ブチル N-(5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-イル)-N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]カルバメート(2.1g、92%)を得た。
工程2
20mLマイクロウェーブバイアル内において、tert-ブチル N-(5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-イル)-N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]カルバメート(1.4g、3.62mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.4g、5.42mmol)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(74mg、0.09mmol)、および炭酸カリウム(2.0g、14.46mmol)の1,4-ジオキサン(12.0mL)混合液を、130℃で7時間加熱した。反応混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-[6-メチル-5-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル]カルバメート(1.5g、95%)を得た。
工程3
5mLのマイクロウェーブバイアル内において、tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-[6-メチル-5-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル]カルバメート(0.40g、0.92mmol)、1-[3-(4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ)プロピル]ピロリジン(0.33g、0.92mmol)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(23mg、0.03mmol)、および2M炭酸カリウム(0.90mL、1.84mmol)のNMP(2.5mL)混合液を、マイクロウェーブ反応器で、130℃で30分間加熱した。反応混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-(5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-6-メチルピリジン-2-イル)カルバメート(0.35g、65%)を得た。
工程4
tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-(5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-6-メチルピリジン-2-イル)カルバメート(0.35g、0.60mmol)、および亜リン酸トリエチル(6mL)の混合物を、120℃で24時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣に1M塩酸(3.00mL)溶液を加え、3時間撹拌した。水溶液を分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物、8-メトキシ-1-メチル-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-アミン(8mg、4%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:355.0(M+1)。
(3S)-1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピロリジン-3-オールの合成
20mLのマイクロウェーブバイアル内において、Brettphos(ブレットホス) G1(25mg、0.03mmol)、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(270mg、0.62mmol)、(3S)-3-ピロリジノール(161mg、1.85mmol)、およびカリウムtert-ブトキシド(207mg、1.85mmol)のNMP(6.0mL)混合物を、マイクロウェーブ反応器で、140℃で1.5時間加熱した。反応混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から80%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、(3S)-1-[7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピロリジン-3-オール(239mg、99%)を得た。
工程2
(3S)-1-[7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピロリジン-3-オール(239mg、0.62mmol)、DMAP(15mg、0.12mmol)、およびヒューニッヒ塩基(0.21mL、1.23mmol)のアセトニトリル(3mL)混合液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(269mg、1.23mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から30%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-[(3S)-3-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]オキシ}ピロリジン-1-イル]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(363mg、99%)を得た。
工程3
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-[(3S)-3-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]オキシ}ピロリジン-1-イル]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(363.00mg、0.62mmol)、および10重量%パラジウム炭素(33mg、0.03mmol)のメタノール(10mL)混合液を、バルーンを介して水素ガス圧下で1時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮することにより、tert-ブチル 1-[(3S)-3-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]オキシ}ピロリジン-1-イル]-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(300mg、97%)を得た。
工程4
tert-ブチル 1-[(3S)-3-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]オキシ}ピロリジン-1-イル]-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(300mg、0.60mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(240mg、1.20mol)、および炭酸カリウム(331mg、2.40mol)のDMF(6mL)混合液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣に1MのHCl(5mL)を加え、50℃で1時間加熱した。水溶液を分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物、(3S)-1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピロリジン-3-オール(110mg、38%)を得た。
(3R)-1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピロリジン-3-オールの合成
8-メトキシ-N-[(2S)-1-メトキシプロパン-2-イル]-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミンの合成
1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピロリジンの合成
1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピペリジン-4-オールの合成
4-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}モルホリンの合成
1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}アゼチジン-3-オールの合成
3-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}-8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタンの合成
N-(2-エトキシエチル)-8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミンの合成
20mLマイクロウェーブバイアル内において、7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-1-フルオロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール(600mg、1.68mmol)、2-エトキシエチルアミン(450mg、5.05mmol)、およびヒューニッヒ塩基(0.29mL、1.68mmol)のNMP(6mL)混合液を、マイクロウェーブ反応器で、120℃で5時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-N-(2-エトキシエチル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン(320mg;44%)を得た。
工程2
7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-N-(2-エトキシエチル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン(340mg、0.80mmol)、およびDMAP(20mg、0.16mmol)のアセトニトリル(4mL)混合液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(522mg、2.39mmol)を加えた。反応混合物を45℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から30%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-{[(tert-ブトキシ)カルボニル](2-エトキシエチル)アミノ}-4-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(150mg、30%)を得た。
工程3
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-{[(tert-ブトキシ)カルボニル](2-エトキシエチル)アミノ}-4-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(150mg、0.24mmol)、および10重量%パラジウム炭素(25mg、0.02mmol)のメタノール(2.40mL)混合液を、バルーンを介した水素ガス下で、1時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮することにより、tert-ブチル 1-{[(tert-ブトキシ)カルボニル](2-エトキシエチル)アミノ}-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(120mg、99%)を得た。
工程4
tert-ブチル 1-{[(tert-ブトキシ)カルボニル](2-エトキシエチル)アミノ}-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(120mg、0.24mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(88mg、0.48mmol)、および炭酸カリウム(132mg、0.96mmol)のDMF(2.4mL)混合液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、N-(2-エトキシエチル)-8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン(65mg、56%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:413.4(M+1)。
1-[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジンの合成
工程1
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(100mg、0.23mmol)、シクロプロピルボロン酸(69mg、0.80mmol)、トリシクロヘキシルホスファン(6mg、0.02mmol)、およびリン酸三カリウム(97mg、0.46mmol)の、トルエン(1.1mL)および水(0.06mL)の混合液を、窒素で10分間パージした。その後、酢酸パラジウム(5.1mg;0.02mmol)を加え、バイアルを密封し、100℃で5時間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水および食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0から60%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(90mg、88%)を、オフホワイトの固体として得た。
1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリミド[5,4-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジンの合成
1-{3-[2-メトキシ-5-ニトロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロピル}ピロリジン(500mg、1.23mmol)、4,5-ジクロロピリミジン(220mg、1.48mmol)、Pd(amphos)Cl2(59mg、0.08mmol)、および2M炭酸ナトリウム(1.23mL、2.46mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)混合液を、6分間、N2でパージした。得られた混合物を密封し、90℃で45分間撹拌した。得られた混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、水で洗浄した。減圧下で有機溶媒を除去した後、残渣を、CH2Cl2中0から100%の溶媒A(溶媒A:0.2%NH4OH/10%MeOH/88.9%CH2Cl2)で溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、5-クロロ-4-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-ピリミジンを、茶色の固体として得た(422mg、87%)。
工程2
5-クロロ-4-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-ピリミジン(420mg、1.07mmol)の酢酸エチル(5mL)混合液を、無水SnCl2(439mg、2.3mmol)を入れたバイアルに加えた。この混合物を95℃で2時間撹拌した。混合物に、追加の無水SnCl2(200mg、1.04mmol)、および酢酸エチル(2.5mL)を加えた。得られた混合物を密封し、65℃で24時間撹拌した。粗溶液を室温に冷却し、水で処理し、次に20%NaOH水溶液で処理した。混合物を、25%iPrOH/75%クロロホルムの混合溶媒で3回抽出した。減圧下で有機溶媒を除去した後、残渣を、溶媒B中0から100%の溶媒A(溶媒A:0.2%NH4OH/10%MeOH/88.9%CH2Cl2;溶媒B:1%NH4OH/99%MeOH)で溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、2-(5-クロロピリミジン-4-イル)-4-メトキシ-5-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]アニリン(150mg、39%)を、茶色のシロップとして得た。
工程3
2-(5-クロロピリミジン-4-イル)-4-メトキシ-5-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]アニリン(120mg、0.33mmol)、カリウムtert-ブトキシド(371mg、3.31mmol)、およびBrettphos G1(34mg、0.04mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)混合液を、N2で5分間パージした。得られた混合物を密封し、90℃で45分間撹拌した。粗混合物を室温に冷却し、水で処理した。減圧下で揮発物を除去した後、残渣をDMSO(6mL)に溶解し、小規模のセライトろ過でろ過し、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物、1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリミド[5,4-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン(34mg、32%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:327.0.0(M+1)。
3-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}-8-オキサ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン
N-(2-エトキシエチル)-8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン
7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-1-フルオロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール(600mg、1.68mmol)、2-エトキシエチルアミン(450mg、5.05mmol)、およびヒューニッヒ塩基(0.29mL、1.68mmol)のNMP(6mL)液を、マイクロウェーブバイアルにおいて混合した。反応物を、マイクロウェーブにより、120℃で5時間加熱した。減圧下で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-N-(2-エトキシエチル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン(320mg;44%)を得た。
工程2
7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-N-(2-エトキシエチル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン(340mg、0.80mmol)、およびDMAP(20mg、0.16mmol)を含むアセトニトリル(4mL)の溶液に、二炭酸ジ-tert-ブチル(522mg、2.39mmol)を加えた。反応物を45℃で1時間加熱した。濃縮し、ヘキサン中0%から30%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-{[(tert-ブトキシ)カルボニル](2-エトキシエチル)アミノ}-4-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(150mg、30%)を得た。
工程3
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-{[(tert-ブトキシ)カルボニル](2-エトキシエチル)アミノ}-4-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(150mg、0.24mmol)、および10重量%パラジウム炭素(25mg、0.02mmol)を、メタノール(2.40mL)に混合した。バルーンを介した水素ガス下で、1時間撹拌した。セライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮することにより、tert-ブチル 1-{[(tert-ブトキシ)カルボニル](2-エトキシエチル)アミノ}-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(120mg、99%)を得た。
工程4
tert-ブチル 1-{[(tert-ブトキシ)カルボニル](2-エトキシエチル)アミノ}-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(120mg、0.24mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(88mg、0.48mmol)、および炭酸カリウム(132mg、0.96mmol)を、DMF(2.4mL)に混合した。反応物を100℃で16時間加熱した。反応物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで洗浄した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(65mg、56%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.91(s,1H),7.67(d,J=7.0Hz,1H),7.26(s,1H),7.11(d,J=7.0Hz,1H),4.28(t,J=5.5Hz,2H),4.03(s,3H),3.92-3.76(m,4H),3.58(q,J=7.0Hz,2H),3.50(t,J=7.0Hz,2H),3.16(dt,J=10.0,7.5Hz,2H),2.34(dq,J=12.6,6.5,6.0Hz,2H),2.26-2.14(m,2H),2.13-1.98(m,2H),1.16(t,J=7.0Hz,3H)。MS(ESI、正イオン)m/z:413.4(M+1)。
1-[3-({8-メトキシ-1-プロピル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート、参考例8、工程1(1.77g;3.98mmol;1.00当量)、およびパラジウム炭素(0.88g;0.83mmol;0.21当量)のMeOH(60mL)混合液を入れたフラスコに、10分間N2でパージし、次いで、22時間バルーンを介して水素ガスでパージした。反応混合物を、小規模のセライトろ過でろ過し、MeOHですすいだ。有機溶液を合わせた。減圧下で有機溶媒を除去した後、得られた残渣を、ヘキサン中0から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-プロピル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(0.52g)を白色の固体として、および、tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(0.78)を白色の固体として、得た。
工程2
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-プロピル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(44.00mg;0.14mmol;1.00当量)を入れたバイアルに、(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(130.76mg;0.54mmol)のCH2Cl2(0.5mL)溶液を加えた。混合物を、N2ラインで、60℃で撹拌して、溶媒を完全に揮散させた。得られた残渣に、3-(ピロリジン-1-イル)プロパン-1-オール(58.18mg;0.45mmol;1.50当量)のCH2Cl2(0.3mL)液を加えた。N2ライン下、溶媒を除去した後、バイアルを密封し、残渣を60℃で1時間加熱した。混合物を、CH2Cl2中0から100%の溶媒A(溶媒A:0.3%NH4OH/10%MeOH/89.7%CH2Cl2)で溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、tert-ブチル 8-メトキシ-1-プロピル-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、無色の固体として得た(38mg、63%)。MS(ESI、正イオン)m/z:468.2(M+1)。
工程3
tert-ブチル 8-メトキシ-1-プロピル-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(38mg、0.08mmol)のTFA(2.0mL)混合液を、90℃で20分間撹拌した。得られた混合物を室温に冷却し、残渣を分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、19×150mm;20分間でギ酸0.1%水中0-40%CH3CNのグラジエント溶出、流量28ml/分)によって精製することにより、表題の化合物(11mg、28%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.09(s,1H),10.76(s,1H),8.35(d,J=6.7Hz,1H),7.78(d,J=6.7Hz,1H),7.58(s,1H),7.32(s,1H),4.21(t,J=6.1Hz,2H),3.91(s,3H),3.58-3.44(m,4H),3.27(s,2H),3.00(s,2H),2.23(dq,J=12.7,6.4Hz,2H),1.98(d,J=7.7Hz,2H),1.87(h,J=7.2Hz,4H),0.99(t,J=7.3Hz,3H)。MS(ESI、正イオン)m/z:368.1(M+1)。
1-[3-({6-メトキシ-9H-ピリミド[4,5-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン、参考例1(2.0g;5.91mmol;1.00当量)、5-ピリミジニルボロン酸(1.1mg;8.87mmol;1.50当量)、Pd(dppf)2Cl2-CH2Cl2(483.00mg;0.59mmol;0.10当量)、および炭酸セシウム(3.85mg;11.83mmol;2.00当量)のDMF(12mL)混合液に、飽和NaHCO3水溶液(5mL)を加えた。混合物を、N2で5分間パージし、密封し、N2下、120℃で30分間撹拌した。得られた反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、25%iPrOH/クロロホルムで3回抽出した。有機溶液を合わせた。減圧下で揮発物を除去した後、残渣を、CH2Cl2中0から100%の溶媒A(溶媒A:0.3%NH4OH/10%MeOH/89.7%CH2Cl2)で溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、5-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]ピリミジン(2.05g)を、無色のシロップとして得た。MS(ESI、正イオン)m/z:338.2(M+1)。
工程2
5-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]ピリミジン(1.20g、3.56mmol、1.00当量)を入れたバイアルに、亜リン酸トリエチル(5mL)を加えた。この混合物を密封し、120℃で30時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した後、残渣を、CH2Cl2中0から100%の溶媒A(溶媒A:0.3%NH4OH/10%MeOH/89.7%CH2Cl2)を使用する25gのシリカゲルカラム精製に付することにより、7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリミド[4,5-b]インドールを、茶色のシロップとして得た(387mg、35%)。MS(ESI、正イオン)m/z:306.1(M+1)。
工程3
7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリミド[4,5-b]インドール(0.370g、1.21mmol、1.00当量)、二炭酸ジ-tert-ブチル(310mg、1.82mmol、1.5当量)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(145mg、1.21mmol、1.0当量)の、CH2Cl2(4mL)およびEt3N(1mL)の混合液を、室温で12時間撹拌した。減圧下で揮発物を除去した後、残渣を、CH2Cl2中0から50%の溶媒A(溶媒A:0.3%NH4OH/10%MeOH/89.7%CH2Cl2)を使用する10gのシリカゲルカラム精製に付することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリミド[4,5-b]インドール-9-カルボキシレートを、無色の固体として得た(284mg、58%)。MS(ESI、正イオン)m/z:306.0(M-100+1)。
工程4
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリミド[4,5-b]インドール-9-カルボキシレート(283.00mg;0.70mmol)、およびPd/C(80mg)のMeOH(10mL)懸濁液を、それぞれ5分間、N2でパージした後、H2でパージした。混合物を室温で3.0時間撹拌した。固体を小規模のセライトろ過によりろ過し、MeOHで3回洗浄した。有機溶液を合わせた。揮発物を減圧下で除去することにより、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-6-メトキシ-9H-ピリミド[4,5-b]インドール-9-カルボキシレートを、粗製の固体として得た(185mg、85%)。MS(ESI、正イオン)m/z:215.8(M-100+1)。
工程5
実施例21の記載と同様の合成方法により、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-6-メトキシ-9H-ピリミド[4,5-b]インドール-9-カルボキシレートから、表題の化合物を製造した。粗生成物を分取HPLC(Prep-C18、Waters SunFireカラム、19×150mm;両方の溶媒に0.1%HClを含む、20分間で水中0-40%のCH3CNのグラジエント溶出)によって精製することにより、表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.53(br,1H),10.85(br,1H),9.60(s,1H),9.18(s,1H),8.01(s,1H),7.21(s,1H),4.21(t,J=6.1Hz,2H),3.86(s,3H),3.55(m,2H),3.28(m,2H),2.99(dq,J=10.3,7.3Hz,2H),2.23(dq,J=12.7,6.3Hz,2H),2.04-1.77(m,4H);MS(ESI、正イオン)m/z:326.8(M+1)。
4-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピリジン二塩酸塩
3-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピリジン二塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート、参考例5(0.10g;0.23mmol;1.00当量)、および3-ピリジニルボロン酸酸(33.61mg;0.27mmol;1.20当量)を、1,2-ジメトキシエタン(3.5mL)に懸濁した。混合物をアルゴンガスでパージした。次に、水(0.6mL)および炭酸ナトリウム溶液(0.46mL;2.50mol/L;1.14mmol;5.00当量)を加えた。次いで、テトラキス(トリフェニルホスファン)パラジウム(13.16mg;0.01mmol;0.05当量)を加え、反応容器を密封し、100℃のヒートブロックで撹拌した。6時間後、反応物を冷却すると、des-Boc:N-Bocの生成物の~4:1混合物が確認された。反応混合物を酢酸エチル、水および重炭酸ナトリウム溶液により分液した。相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに2回抽出し、有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥した。エバポレーション後、混合物を、シリカゲルクロマトグラフィー(10-80%酢酸エチル/ジクロロメタン、次に0-10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-(ピリジン-3-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(40mg、14%)、MS(ESI、正イオン)m/z:482.3(M+1)、の残渣、および、3-[7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピリジン(210mg、85%)、MS(ESI、正イオン)m/z:482.3(M+1)、の固体、を得た。
工程2
3-[7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピリジン(0.21g;0.56mmol;1.00当量)を、1,4-ジオキサン(6mL)に懸濁した。ヒューニッヒ塩基(0.20mL;1.13mmol;2.00当量)、および二炭酸ジ-tert-ブチル(0.18g;0.85mmol;1.50当量)の1,4-ジオキサン(1mL)液、およびN,N-ジメチルアミノピリジン(6.89mg;0.06mmol;0.10当量)を加え、反応物を30℃で16時間撹拌した。次に、溶液を酢酸エチル、水および重炭酸ナトリウム溶液により分液した。相が分離した。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。エバポレーション後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%-80%酢酸エチル/ジクロロメタン)によって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-(ピリジン-3-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(266mg、98%)の膜を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:482.3(M+1)。
工程3
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-(ピリジン-3-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(308.00mg;0.64mmol;1.00当量)をエタノール(7mL)に溶解した。10%パラジウム炭素(10.21mg;0.01mmol;0.01当量)(アルドリッチ 10%)、注意して加え、反応容器にバルーンでH2を充填した。1.5時間後、さらにパラジウム炭素(10.21mg;0.01mmol;0.01当量)を加え、反応物を14時間撹拌した。次の9時間にわたり、2回以上に分けパラジウム炭素を添加し(合計85mg)、反応物をさらに14時間撹拌した。次に、混合物を窒素ガスでパージし、セライトでろ過し、メタノールですすぎ、エバポレートすることにより、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-(ピリジン-3-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(226mg、95%)の泡状の残渣を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:392.2(M+1)。
工程4
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-(ピリジン-3-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(226.00mg;0.58mmol;1.00当量)を、N,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解した。1-(3-クロロプロピル)ピロリジン-1-イウムクロリド(159.45mg;0.87mmol;1.50当量)、および炭酸カリウム(278.88mg;2.02mmol;3.50当量)を加え、反応物を98℃のヒートブロックで撹拌した。13時間後、混合物を酢酸エチル、水および重炭酸ナトリウム溶液により分液した。相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに3回抽出し、有機相を合わせ、塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。エバポレート後、残渣をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2.90mL;0.20mol/L;0.58mmol;1.00当量)をゆっくり加えた。1.5時間後、反応物をエバポレートで乾燥し、次いでトルエン(20mL)を加えた。残渣を溶液処理し、溶媒をエバポレートした。残渣を逆相クロマトグラフィー(Phenomenex Luna C18、21×250mm、10分間の0-50%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量28ml/分)によって精製することにより、3-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピリジン二塩酸塩(102mg、37%)の黄色の固体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ15.46(s,1H),13.56(s,1H),11.07(s,1H),9.19(d,J=2.2Hz,1H),9.02(dd,J=5.0,1.6Hz,1H),8.60(d,J=6.7Hz,1H),8.53(dt,J=8.0,2.0Hz,1H),8.02(d,J=6.6Hz,1H),7.92(dd,J=7.9,5.0Hz,1H),7.37(s,1H),6.83(s,1H),4.23(t,J=6.2Hz,2H),3.62-3.52(m,5H),3.32-3.24(m,2H),3.05-2.96(m,2H),2.29-2.21(m,2H),2.04-1.84(m,4H)。MS(ESI、正イオン)m/z:403.3(M+1)。
2-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピリジン二塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(0.25g;0.57mmol;1.00当量)(中間体)を、1,4-ジオキサン(7mL)に懸濁した。混合物をアルゴンガスでパージした。2-(トリブチルスタンニル)ピリジン(0.20mL;0.63mmol;1.10当量)、次いでテトラキス(トリフェニルホスファン)パラジウム(65.82mg;0.06mmol;0.10当量)を加え、反応物を密封し、105℃のヒートブロックで撹拌した。3.5時間後、反応物を冷却し、N-Boc生成物とdes-Boc生成物の5:1混合物が確認された。次に、反応物をセライトでろ過し、酢酸エチルですすぎ、エバポレートした。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(10-67%酢酸エチル/ジクロロメタン、次に0-10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-(ピリジン-2-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(~0.25g)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:482.2(M+1)。
工程2
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-(ピリジン-2-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(308.00mg;0.64mmol;1.00当量)を、エタノール(7mL)に懸濁した。10%パラジウム炭素(10.21mg;0.01mmol;0.01当量)(アルドリッチ 10%)を、注意して加え、反応容器にバルーンでH2を充填した。30分後、さらにパラジウム炭素(10.21mg;0.01mmol;0.01当量)を加え、反応物を14時間撹拌した。次の6dにわたって、7回以上に分けてパラジウム炭素を加え(合計485mg)、反応物をさらに21時間撹拌した。次いで、反応物を窒素ガスでパージし、セライトでろ過し、メタノールおよびエタノールですすぎ、エバポレートした。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0-10%メタノール/ジクロロメタン)で精製することにより、過剰に還元された生成物を分離した。tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-(ピリジン-2-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(146mg、58%)が、ガラス状の残渣として単離された。
工程3
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-(ピリジン-2-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(146.00mg;0.37mmol;1.00当量)を、N,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解した。1-(3-クロロプロピル)ピロリジン-1-イウムクロリド(103.01mg;0.56mmol;1.50当量)および炭酸カリウム(180.16mg;1.31mmol;3.50当量)を加え、混合物を98℃のヒートブロックで撹拌した。5.5時間後、反応物を冷却し、酢酸エチル、水および重炭酸ナトリウム溶液により分液した。相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに3回抽出し、有機相を合わせ、塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒をエバポレートし、残渣をジクロロメタン(4mL)に溶解した。トリフルオロ酢酸(1.85mL;0.20mol/L;0.37mmol;0.99当量)をゆっくり加え、溶液を3時間撹拌した。反応物をエバポレートして乾燥させた後、トルエン(20mL)を加えた。残渣を溶液処理し、溶媒をエバポレートした後、逆相クロマトグラフィー(Waters XSelect CSH C18カラム、19×250mm、10分間で0-65%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量28ml/分)によって精製することにより、2-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピリジン二塩酸塩(77mg、43%)、のオレンジ色の固体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.43(s,1H),10.86(s,1H),9.08-9.03(m,1H),8.57(d,J=6.7Hz,1H),8.32-8.23(m,2H),8.03(d,J=6.6Hz,1H),7.83(ddd,J=6.8,4.8,1.9Hz,1H),7.46(s,1H),7.36(s,1H),4.25(t,J=6.2Hz,2H),3.60-3.55(m,2H),3.33-3.26(m,2H),3.06-2.96(m,2H),2.30-2.21(m,2H),2.06-1.95(m,2H),1.95-1.84(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:403.3(M+1)。
1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[3,2-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
4-ブロモ-2-メトキシフェノール(1.50g、7.39mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(2.44g、9.6mmol)、酢酸カリウム(2.18g、22.2mmol)、およびPd(dppf)2Cl2.DCM(150.83mg、0.2mmol)の1,4-ジオキサン(8.0mL)液を、マイクロウェーブバイアル内において混合した。混合物をマイクロウェーブ反応器により130℃で1時間加熱した。次いで、混合物をセライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮して、2-メトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノール(1.84g、100%)を、粗製の油として得た。
工程2
2-メトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノール(1.84g、8.1mmol)、2-ブロモ-3-ニトロピリジン(165g、8.1mmol)、酢酸カリウム(2.18g、22.2mmol)、およびPd(dppf)2Cl2.DCM(181.00mg、0.2mmol)を、DMF(8.0mL)液で、マイクロウェーブバイアル内において混合した。混合物をマイクロウェーブ反応器により130℃で30分間加熱した。混合物をセライトろ過によりろ過し、次いで濃縮した。残渣を分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、2-メトキシ-4-(3-ニトロピリジン-2-イル)フェノール(0.40g、22%)を、白色の固体として得た。
工程3
2-メトキシ-4-(3-ニトロピリジン-2-イル)フェノール(0.40g、1.6mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(0.30g、1.6mmol)、および炭酸カリウム(0.68g、4.9mmol)のDMF(10.0mL)液を混合し、100℃で一晩加熱した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮し、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、2-{3-メトキシ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-3-ニトロピリジン(0.31g、53%)を得た。
工程4
2-{3-メトキシ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-3-ニトロピリジン(0.10g、0.3mmol)および亜リン酸トリエチル(2.0mL)を混合した。混合物を120℃で24時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製した。極性の高い化合物が、1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[3,2-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン(実施例26、7.0mg、7%)、MS(ESI、正イオン)m/z:326.5(M+1)であった。極性の低い化合物が、1-[3-({6-メトキシ-5H-ピリド[3,2-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン(実施例27、18.0mg、17%)、MS(ESI、正イオン)m/z:326.5(M+1)であった。
1-[3-({6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
工程1
1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(0.40g、1.2mmol)、4-ピリジニルボロン酸(0.22g;1.8mmol)、2M炭酸カリウム(1.77mL、3.6mmol)、およびPd(dppf)2Cl2.DCM(24.2mg、0.03mmol)を、DMF(2.0mL)液で、マイクロウェーブバイアル内において混合した。混合物を130℃のマイクロウェーブで30分間加熱した。混合物をセライトろ過によりろ過した。次いで、混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、4-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]ピリジン(0.30g;75%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:337.2(M+1)。
工程2
4-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]ピリジン(0.3g、0.9mmol)、および亜リン酸トリエチル(2.0mL)を混合し、得られた混合物を130℃で24時間加熱した。反応物を室温に冷却し、次いで減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から75%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール(110.00mg、41%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:305.2(M+1)。
工程3
7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール(110mg、0.36mmol)、DMAP(9mg;0.07mmol)、および二炭酸ジ-tert-ブチル(95mg、0.43mmol)を、1,4-ジオキサン(4.0mL)液で混合した。反応物を室温で1時間撹拌した後、減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から45%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-9-カルボキシレート(70.00mg;48%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:348.9(M-56)。
工程4
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-9-カルボキシレート(70mg、0.17mmol)、および10%パラジウム炭素(18mg、0.02mmol)を、メタノール(2.0mL)液で混合した。混合物を、バルーンを介した1気圧のH2中、室温で1時間撹拌した。混合物をセライトろ過によりろ過し、次いで濃縮して、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-9-カルボキシレート(54mg、99%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:258.9(M-56)。
工程5
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-6-メトキシ-9H-ピリド[3,4-b]インドール-9-カルボキシレート(54mg、0.2mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(47mg、0.3mmol)、および炭酸カリウム(71mg、0.5mmol)を、DMF(3.0mL)液で混合した。混合物を100℃で16時間加熱した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物を1MのHCl(1.0mL)で処理し、1時間撹拌した後、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(10mg、18%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:326.0(M+1)。
1-[3-({8-メトキシ-1-メチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
1-[3-({6-メトキシ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(0.62g、1.83mmol)、3-ピリジニルボロン酸(0.34g;2.75mmol)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(37mg;0.05mmol)、および2M炭酸カリウム(2.8mL、5.50mmol)を、DMF(2.00mL)液で、マイクロウェーブバイアル内において混合した。反応物をマイクロウェーブにより130℃で30分間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトろ過によりろ過した。次に水を加え、層を分離した。水層を酢酸エチルで洗浄した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルによって精製することにより、3-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル)ピリジン(0.31g;50%)を、暗色の油として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:337.0(M+1)。
工程2
3-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル)ピリジン(0.31g、0.91mmol)を、TFA中で16時間混合した。混合物を減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から80%の酢酸エチルを使用するシリカカラムによって精製することにより、2-メトキシ-5-ニトロ-4-(ピリジン-3-イル)フェノール(0.1g、45%)を得た。
工程3
2-メトキシ-5-ニトロ-4-(ピリジン-3-イル)フェノール(0.1g、0.41mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(92mg、0.61mmol)、および炭酸カリウム(0.17g、1.22mmol)を、DMF(2.0mL)液で混合した。混合物を100℃で18時間加熱し、次いで室温に冷却した。混合物に水を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、3-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン(0.1g、69%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:358.1(M+1)。
工程4
3-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン(0.1g、0.28mmol)、および亜リン酸トリエチル(2.0mL)を混合した。混合物を120℃で24時間加熱した。その後、混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(18.0mg;10%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:326.0(M+1)。
1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
6-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-2-アミン塩酸塩
5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジニルアミン(0.3g、1.36mmol)、1-[3-(4-ブロモ-2-メトキシ)-5-ニトロフェノキシ)プロピル]ピロリジン(0.5g、1.36mmol)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(33mg、0.04mmol)、および2M炭酸カリウム(1.4mL、2.73mmol)を、DMF(2.7mL)液で、マイクロウェーブバイアル内において、混合した。反応物をマイクロウェーブにより120℃で1時間加熱した。混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで洗浄した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン-2-アミン(0.33g、65%)を、茶色の油として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:373.2(M+1)。
工程2
5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン-2-アミン(180.00mg;0.48mmol;1.00当量)、二炭酸ジ-tert-ブチル(316.45mg;1.45mmol;3.00当量)、およびN,N-ジメチルアミノピリジン(11.81mg;0.10mmol;0.20当量)を、アセトニトリル(4.83mL)液で混合した。反応物を50℃で1時間加熱し、その後室温に冷却した。混合物を減圧下で濃縮し、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-(5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン-2-イル)カルバメート(0.16g、57%)を得た。
工程3
tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-(5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン-2-イル)カルバメート(0.16g、0.28mmol)、および亜リン酸トリエチル(3.0mL)を混合した。混合物を120℃で24時間加熱し、その後室温に冷却した。混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣に1MのHCl(3mL)を加えた。水層を50℃で1時間加熱してから、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、極性の高い生成物である、8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-アミン塩酸塩(実施例32、20.0mg、21%)、1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.54(s,1H),7.68(s,1H),7.07(s,1H),6.67(s,1H),4.25(t,J=5.5Hz,2H),3.94(s,3H),3.81(s,2H),3.48(d,J=7.0Hz,2H),3.14(s,2H),2.36-2.25(m,2H),2.20(s,2H),2.06(s,2H)、MS(ESI、正イオン)m/z:341.4(M+1)、および、極性の低い生成物である、6-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-2-アミン塩酸塩(実施例33、9.0mg、9%)、1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.40(d,J=8.7Hz,1H),7.57(s,1H),7.15(s,1H),6.58(d,J=8.8Hz,1H),4.23(t,J=5.5Hz,2H),3.94(s,3H),3.88-3.75(m,2H),3.48(t,J=7.0Hz,2H),3.21-3.07(m,2H),2.34-2.24(m,2H),2.19(dq,J=11.0,6.2,4.5Hz,2H),2.08(ddt,J=13.9,10.9,4.7Hz,2H)、MS(ESI、正イオン)m/z:340.9(M+1)、を得た。
1-[3-({1-フルオロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
実施例7の工程1~3において、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジニルアミンを、(2-フルオロピリジン-3-イル)ボロン酸に置き換えることにより、表題の化合物を製造した。MS(ESI、正イオン)m/z:344.0(M+1)。
8-メトキシ-1-メチル-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-アミン塩酸塩
5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-アミン(1.1g、5.88mmol)、二炭酸ジ-tert-ブチル(2.6g、11.76mmol)、およびDMAP(0.14g、1.18mmol)を、THF(20.0mL)液で混合し、反応物を50℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、その後、残渣を、ヘキサン中0%から30%の酢酸エチルを使用するシリカゲルによって精製することにより、tert-ブチル N-(5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-イル)-N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]カルバメート(2.1g、92%)を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ7.93(d,J=8.4Hz,1H),7.10(dd,J=8.4,0.7Hz,1H),2.57(s,3H),1.44(s,18H)。
工程2
tert-ブチル N-(5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-イル)-N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]カルバメート(1.4g、3.62mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.4g、5.42mmol)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(74mg、0.09mmol)、および炭酸カリウム(2.0g、14.46mmol)を、1,4-ジオキサン(12.0mL)液で、マイクロウェーブバイアル内において混合した。反応物をマイクロウェーブにより130℃で7時間加熱した。混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで洗浄した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-[6-メチル-5-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル]カルバメート(1.5g、95%)を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ8.00(d,J=8.4Hz,1H),7.17(dd,J=8.4,0.7Hz,1H),2.62(s,3H),1.45(s,18H),1.35(s,12H)。
工程3
tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-[6-メチル-5-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル]カルバメート(0.40g、0.92mmol)、1-[3-(4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ)プロピル]ピロリジン(0.33g、0.92mmol)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(23mg、0.03mmol)、および2M炭酸カリウム(0.90mL、1.84mmol)を、NMP(2.5mL)液で、マイクロウェーブバイアル内において混合した。反応物をマイクロウェーブにより130℃で30分間加熱した。反応物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで洗浄した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中0%から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-(5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-6-メチルピリジン-2-イル)カルバメート(0.35g、65%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:587.6(M+1)。
工程4
tert-ブチル N-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-N-(5-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}-6-メチルピリジン-2-イル)カルバメート(0.35g、0.60mmol)、および亜リン酸トリエチル(6mL)を混合し、その後、反応物を120℃で24時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮した。1MのHCl(3.00mL)溶液を加えた。混合物を3時間撹拌した後、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(8mg、4%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:355.0(M+1)。
(3S)-1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピロリジン-3-オール塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(270mg、0.62mmol)、(3S)-3-ピロリジノール(161mg、1.85mmol)、およびカリウムtert-ブトキシド(207mg、1.85mmol)を含むNMP(6.0mL)の溶液に、Brettphos G1(25mg、0.03mmol)を、マイクロウェーブバイアル内において加えた。反応物をマイクロウェーブにより140℃で1.5時間加熱した。反応物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで洗浄した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から80%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、(3S)-1-[7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピロリジン-3-オール(239mg、99%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:390.3(M+1)。
工程2
(3S)-1-[7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピロリジン-3-オール(239mg、0.62mmol)、二炭酸ジ-tert-ブチル(269mg、1.23mmol)、DMAP(15mg、0.12mmol)、およびヒューニッヒ塩基(0.21mL、1.23mmol)を、アセトニトリル(3mL)液で混合した。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から30%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-[(3S)-3-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]オキシ}ピロリジン-1-イル]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(363mg、99%)。MS(ESI、正イオン)m/z:590.4(M+1)を得た。
工程3
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-[(3S)-3-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]オキシ}ピロリジン-1-イル]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(363.00mg、0.62mmol)、および10重量%パラジウム炭素(33mg、0.03mmol)を、メタノール(10mL)液で混合した。反応物を、バルーンを介した水素ガス圧下で1時間撹拌した。混合物をセライトろ過によりろ過し、次いで減圧下で濃縮することにより、tert-ブチル 1-[(3S)-3-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]オキシ}ピロリジン-1-イル]-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(300mg、97%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:500.4(M+1)。
工程4
tert-ブチル 1-[(3S)-3-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]オキシ}ピロリジン-1-イル]-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(300mg、0.60mmol)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(240mg、1.20mol)、および炭酸カリウム(331mg、2.40mol)を、DMF(6mL)液で混合した。反応物を100℃で16時間加熱し、その後室温に冷却した。混合物をろ過し、次いで減圧下で濃縮した。1MのHCl(5mL)を加えた後、混合物を50℃で1時間加熱した。混合物を分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(110mg、38%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.67(d,J=6.9Hz,1H),7.63(s,1H),7.22(s,1H),7.14(d,J=6.9Hz,1H),4.68(dq,J=5.3,3.1,2.4Hz,1H),4.28(t,J=5.6Hz,2H),4.22-4.08(m,2H),3.97(s,3H),3.94-3.75(m,4H),3.50(t,J=7.1Hz,2H),3.22-3.08(m,2H),2.33(tt,J=12.0,5.1Hz,3H),2.20(qt,J=11.0,4.5Hz,3H),2.07(td,J=7.3,3.8Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:411.5(M+1)。
(3R)-1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピロリジン-3-オール
8-メトキシ-N-[(2S)-1-メトキシプロパン-2-イル]-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン
1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピロリジン
1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピペリジン-4-オール
4-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}モルホリン
1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}アゼチジン-3-オール
1-[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン
工程1
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(100mg、0.23mmol)、シクロプロピルボロン酸(69mg、0.80mmol)、トリシクロヘキシルホスファン(6mg、0.02mmol)、およびリン酸三カリウム(97mg、0.46mmol)の、トルエン(1.1mL)および水(0.06mL)混合液に、10分間窒素をスパージした。次に、酢酸パラジウム(5.1mg;0.02mmol)を加え、密封したバイアルを100℃で5時間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水および食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0から60%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(90mg、88%)を、オフホワイトの固体として得た。
1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリミド[5,4-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン
1-{3-[2-メトキシ-5-ニトロ-4-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロピル}ピロリジン(500mg、1.23mmol)、4,5-ジクロロピリミジン(220mg、1.48mmol)、Pd(amphos)Cl2(59mg、0.08mmol)、および2M炭酸ナトリウム(1.23mL、2.46mmol)を、1,4-ジオキサン(5mL)液で混合した。混合物をN2で6分間パージし、密封し、90℃で45分間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、水で洗浄した。減圧下で有機溶媒を除去した後、残渣を、CH2Cl2中0から100%の溶媒A(溶媒A:0.2%NH4OH/10%MeOH/88.9%CH2Cl2)で溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、表題の化合物(422mg、87%)を茶色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:393.0(M+1)。
工程2
5-クロロ-4-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリミジン(420mg、1.07mmol)の酢酸エチル(5mL)の混合液を、無水SnCl2(439mg、2.3mmol)を入れたバイアルに加えた。この混合物を95℃で2時間撹拌した。追加の無水SnCl2(200mg、1.04mmol)および酢酸エチル(2.5mL)を加えた。混合物を密封し、65℃で24時間撹拌した。粗溶液を室温に冷却し、水で処理し、次に20%NaOH水溶液で処理した。混合物を、25%iPrOH/75%クロロホルムの混合溶媒(3×)で抽出した。減圧下で有機溶媒を除去した後、残渣を、溶媒B中0から100%の溶媒A(溶媒A:0.2%NH4OH/10%MeOH/88.9%CH2Cl2;溶媒B:1%NH4OH/99%MeOH)で溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、2-(5-クロロピリミジン-4-イル)-4-メトキシ-5-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]アニリン(150mg、39%)を、茶色のシロップとして得た。MS(ESI、正イオン)m/z:363.0.0(M+1)。
工程3
2-(5-クロロピリミジン-4-イル)-4-メトキシ-5-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]アニリン(120mg、0.33mmol)、カリウムtert-ブトキシド(371mg、3.31mmol)、およびBrettphos G1(34mg、0.04mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)混合液を、N2で5分間パージした。混合物を密封し、90℃で45分間撹拌した。粗混合物を室温に冷却し、水で処理した。揮発物を減圧下で除去した後、残渣をDMSO(6mL)に溶解し、小規模のセライトろ過によりろ過し、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-60%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(34mg、32%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:327.0.0(M+1)。
エチル[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]メチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(200.00mg;0.64mmol;1.00当量)、(3-クロロプロピル)(エチル)メチルアミン塩酸塩(164.25mg;0.95mmol;1.50当量)、および炭酸カリウム(439.02mg;3.18mmol;5.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(4.00mL)混合液を、100℃で90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトろ過によりろ過した。ろ液を減圧下で濃縮することにより、Boc保護基の喪失による副生成物、MS(ESI、正イオン)m/z:315.0(M+1)を含んだ、粗製の、tert-ブチル 7-(3-(エチル(メチル)アミノ)プロポキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート、MS(ESI、正イオン)m/z:415.0(M+1)を得た。粗製の混合物を精製せずに、次の工程で使用した。
工程2
塩化水素の3M溶液(4.84mL)を、粗製のtert-ブチル 7-{3-[エチル(メチル)アミノ]プロポキシ}-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(150.00mg;0.36mmol;1.00当量)
が入ったフラスコに加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣を1mLの水に溶解し、pHが中性になるまでNaHCO3の飽和溶液で処理した。溶媒を真空下で除去し、生成物をDMSOに溶解し、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-30%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物、N-エチル-3-((8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル)オキシ)-N-メチルプロパン-1-アミン塩酸塩(42mg、30%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ14.79(s,1H),12.96(s,1H),10.08(s,1H),9.57(s,1H),8.51(d,J=6.7Hz,1H),8.05(s,1H),7.90(d,J=6.7Hz,1H),7.29(s,1H),4.19(t,J=6.1Hz,2H),3.88(s,3H),3.13(dddd,J=33.3,13.0,8.0,6.5Hz,4H),2.75(d,J=4.9Hz,3H),2.21(t,J=7.4Hz,2H),1.23(t,J=7.2Hz,3H)。MS(ESI、正イオン)m/z:314.3(M+1)。
[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル](エチル)メチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(105.00mg;0.30mmol;1.00当量)、(3-クロロプロピル)(エチル)メチルアミン塩酸塩(76.48mg;0.44mmol;1.50当量)、および炭酸カリウム(204.43mg;1.48mmol;5.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.10mL)混合液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物は、Boc保護基の損失による副生成物、MS(ESI、正イオン)m/z:353.8(M+1)を含む、tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-(3-(エチル(メチル)アミノ)プロポキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート、MS(ESI、正イオン)m/z:454.4(M+1)、の混合物であった。粗製の混合物を精製せずに、次の工程で使用した。
工程2
塩化水素の3M溶液(4.84mL)を、粗製のtert-ブチル 1-シクロプロピル-7-(3-(エチル(メチル)アミノ)プロポキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(150.00mg;0.36mmol;1.00当量)を入れたフラスコに加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣を1mLの水に溶解し、pHが中性になるまでNaHCO3の飽和溶液で処理した。溶媒を真空下で除去し、生成物をDMSOに溶解し、分取HPLC(Prep-C18、Phenomenex Lunaカラム、21.2×250mm、0.1%HCl含有水での16分間で0-30%MeCNのグラジエント溶出、流量:20mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(12mg、10%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ14.03(s,1H),13.03(s,1H),10.37-10.14(m,1H),8.21(dd,J=6.7,4.4Hz,1H),7.85(s,1H),7.74(d,J=6.7Hz,1H),7.33(s,1H),4.20(t,J=6.1Hz,2H),3.91(s,3H),3.22-2.97(m,5H),2.74(d,J=4.9Hz,3H),2.23(p,J=6.7Hz,2H),1.43(dt,J=8.3,3.2Hz,2H),1.37-1.31(m,2H),1.23(t,J=7.2Hz,3H)。MS(ESI、正イオン)m/z:353.8(M+1)。
[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジメチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(288.00mg;0.81mmol;1.00当量)、N-(3-クロロプロピル)-N,N-ジメチルアミン塩酸塩(138.35mg;1.14mmol;1.40当量)、およびK2CO3(280.36mg;2.03mmol;2.50当量)のDMF(22mL)混合液を、100℃で6時間撹拌した。その後、混合物を室温に冷却し、水で希釈し、iPrOH/CHCl3(1/3)で2回抽出した。有機相を合わせて、水(30mL)、食塩水(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。有機揮発物を減圧下で除去すると、tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートの粗生成物が残り、これを次の工程に使用した。
工程2
上記のtert-ブチル 1-シクロプロピル-7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートの粗生成物のTFA(2.5mL)溶液を、90℃で20分間撹拌した。得られた混合物を室温に冷却し、残渣を、(Waters XSelect CSH C18カラム、19×150mm、20分間で水中0-40%CH3CNのグラジエント溶出、流量28ml/分)に付することにより、表題の化合物をTFA塩の固体として得た(107mg、31%、2工程)。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.18(d,J=6.8Hz,1H),7.93(s,1H),7.73(d,J=6.8Hz,1H),7.36(s,1H),4.33(t,J=5.6Hz,2H),4.03(s,3H),3.45(t,J=7.2Hz,2H),3.01(s,6H),3.02-2.91(m,1H),2.41-2.30(m,2H),1.61-1.49(m,2H),1.35-1.23(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:340.2(M+1)。
4-{7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}-2-メチルブト-3-イン-2-オール塩酸塩
上記の合成手法(実施例47の工程1)に従い、tert-ブチル 1-クロロ-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、tert-ブチル 1-クロロ-7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートに変換した。
工程2
2-メチル-3-ブチン-2-オール(146mg;1.75mmol;6.00当量)、ヨウ化銅(12mg;0.05mmol;0.22当量)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(99mg;0.10mmol;0.30当量)、およびtert-ブチル 1-クロロ-7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(125mg;0.06mmol;1.00当量)の、DMF/Et3N(1.2mL/0.5mL)混合液を、N2で5分間パージした。反応バイアルを密封し、95℃で90分間撹拌した。得られた混合物を室温に冷却し、水で希釈し、20%iPrOH/クロロホルムで3回抽出した。有機層を合わせ、減圧下で濃縮し、残った残渣を、CH2Cl2中0から100%の溶媒A(溶媒A:0.3%NH4OH/10%MeOH/89.7%CH2Cl2)で溶出する10gのシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、tert-ブチル 7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-1-(3-ヒドロキシ-3-メチルブト-1-イン-1-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(55mg、42%)を、茶色のシロップとして得た。
工程3
上記の合成手法(実施例47の工程2)に従い、tert-ブチル 7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-1-(3-ヒドロキシ-3-メチルブト-1-イン-1-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートから、白色の固体として、表題の化合物を合成した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.35(d,J=6.7Hz,1H),8.07(s,1H),7.82(dd,J=15.2,6.6Hz,1H),7.36(s,1H),4.33(td,J=5.6,2.8Hz,2H),4.03(d,J=3.2Hz,3H),3.44(t,J=7.1Hz,2H),3.00(s,6H),2.36(p,J=6.4Hz,2H),1.75(s,6H)。MS(ESI、正イオン)m/z:382.1(M+1)。
4-{7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}-2-メチルブタン-2-オール塩酸塩
4-{7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ブト-3-イン-2-オール塩酸塩
(3-{[1-(2-シクロプロピルエチニル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩
3-((1-(2-シクロプロピルエチル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル)オキシ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩
{2-[2-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)エトキシ]エチル}ジメチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(48.00mg;0.15mmol;1.00当量)を充填したバイアルに、(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(150.76mg;0.59mmol)のCH2Cl2(0.5mL)溶液を加えた。混合物を、N2ラインで、60℃で撹拌して、溶媒を完全に揮散させた。得られた残渣に、2-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]エタン-1-オール(60.13mg、0.45mmol、2.50当量)のCH2Cl2(0.8mL)溶液を加えた。N2ライン下で溶媒を除去した後、バイアルを密封し、残渣を85℃で90分間加熱した。反応混合物を、CH2Cl2中0から100%の溶媒A(溶媒A:0.3%NH4OH/10%MeOH/89.7%CH2Cl2)で溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-{2-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]エトキシ}-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、黄色の油として得た(26mg、41%)。
工程2
実施例21の工程3に記載の合成手法に従い、tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-{2-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]エトキシ}-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートから、表題の化合物を合成した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ132.51(s,1H),8.18(d,J=6.7Hz,1H),7.91(dd,J=4.8,1.8Hz,1H),7.73(d,J=6.8Hz,1H),7.35(d,J=1.8Hz,1H),4.38-4.31(m,2H),4.05-3.80(m,4H),3.46-3.36(m,2H),2.94(s,6H),2.65(dd,J=2.2,1.3Hz,1H),1.65-1.49(m,2H),1.35-1.24(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:370.4(M+1)。
7-(3-クロロプロポキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール塩酸塩
[3-({8-メトキシ-1-プロピル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジメチルアミン塩酸塩
[3-({1-シクロペンチル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジメチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(650.00mg;1.48mmol;1.00当量)、1-シクロペンテン-1-イルボロン酸(580.20mg;5.18mmol;3.50当量)、トリシクロヘキシルホスファン(41.53mg;0.15mmol;0.10当量)、およびリン酸三カリウム(628.72mg;2.96mmol;2.00当量)の、トルエン(10mL)および水(0.8mL)の混合液を、窒素で10分間スパージした。混合物に、酢酸パラジウム(33.25mg;0.15mmol;0.10当量)を加えた。混合物を、N2雰囲気下、2時間還流下で撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機溶液を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0から60%のEtOAcで溶出する25gのシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-(シクロペント-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(540mg、78%)を得た。
工程2
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-(シクロペント-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(540mg、1.45mmol;1.00当量)、およびパラジウム炭素(0.32g;0.31mmol;0.21当量)のMeOH(24mL)混合液を入れたフラスコを、N2で10分間パージした後、H2バルーンで8分間パージした。得られた混合物を、H2バルーン下、室温で12時間撹拌した。固体を小規模のセライトろ過によりろ過し、MeOHですすいだ。有機溶液を合わせた。減圧下で有機溶媒を除去することにより、tert-ブチル 1-シクロペンチル-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートの粗生成物(398mg、91%)を得た。
工程3
実施例47の工程2に記載の合成手法に従い、上記のtert-ブチル 1-シクロペンチル-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートの粗生成物から、表題の化合物を合成した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.26(d,J=6.8Hz,1H),7.79-7.70(m,2H),7.34(s,1H),4.31(t,J=5.6Hz,2H),4.03(s,3H),3.44(t,J=7.2Hz,2H),3.00(s,6H),2.44(s,2H),2.40-2.29(m,1H),2.35(s,1H),2.05-1.95(m,7H)。MS(ESI、正イオン)m/z:368.1(M+1)。
(3-{[1-(2-エトキシエチル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(450.00mg;1.03mmol;1.00当量)、2-[(E)-2-エトキシエテニル]-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(365.53mg;1.85mmol;1.80当量)、Pd(dppf)2Cl2.DCM(83.73mg;0.10mmol;0.10当量)、および炭酸セシウム(1336.23mg;4.10mmol;4.00当量)の、トルエン(12mL)および水(1mL)の混合液を、窒素で10分間スパージした。得られた混合物をN2雰囲気下で4時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機溶液を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0から60%のEtOAcで溶出する25gのシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-[(E)-2-エトキシエテニル]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、白色の固体として得た(393mg、81%)。
工程2
白色の固体としてのtert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-(シクロペント-1-エン-1-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(321mg、0.68mmol;1.00当量)、およびパラジウム炭素(139mg;0.13mmol;0.21当量)のMeOH(11mL)混合液を入れたフラスコを、N2で10分間パージした後、H2バルーンで8分間パージした。得られた混合物を、H2バルーン下、室温で12時間撹拌した。固体を小規模のセライトろ過によりろ過し、MeOHですすいだ。有機溶液を合わせた。減圧下の有機溶媒の除去により、tert-ブチル 1-(2-エトキシエチル)-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(209mg、81%)の粗生成物を得た。
工程3
実施例47の工程2に記載の合成手法に従い、上記のtert-ブチル 1-(2-エトキシエチル)-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートの粗生成物から、表題の化合物を合成した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.30(d,J=6.6Hz,1H),7.81-7.69(m,2H),7.36(s,1H),4.33(t,J=5.3Hz,2H),4.01(d,J=7.5Hz,5H),3.78(t,J=5.6Hz,2H),3.46(q,J=7.0Hz,4H),3.01(s,6H),2.36(t,J=6.1Hz,2H),1.04(t,J=6.9Hz,3H)。MS(ESI、正イオン)m/z:372.2(M+1)。
(3-{[8-メトキシ-1-(3-メトキシプロピル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(150.00mg;0.34mmol;1.00当量)、トリフルオロ[(1E)-3-メトキシプロプ-1-エン-1-イル]-4-ボランカリウムハイドライド(122.36mg;0.68mmol;2.00当量)、酢酸パラジウム(15.35mg;0.07mmol;0.20当量)、トリシクロヘキシルホスフィン(14.38mg;0.05mmol;0.15当量)、およびリン酸三カリウム(290.18mg;1.37mmol;4.00当量)の、トルエンおよび水(5mL/1.2mL)混合液を、N2で10分間パージした。混合物を、N2雰囲気の還流下、110℃で70分間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機溶液を合わせた。揮発物を減圧下で除去した後、残渣を、CH2Cl2中0から50%の溶媒A(溶媒A:0.3%NH4OH/10%MeOH/89.7%CH2Cl2)で溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-[(1E)-3-メトキシプロプ-1-エン-1-イル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、白色の固体として得た(112mgs、69%)。
工程2
実施例57の工程2および3に記載の合成手法に従い、上記のtert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-[(1E)-3-メトキシプロプ-1-エン-1-イル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートの生成物から、表題の生成物を製造した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.25(d,J=6.6Hz,1H),7.75-7.64(m,2H),7.27(s,1H),4.30(t,J=5.5Hz,2H),3.98(s,3H),3.59-3.42(m,6H),3.36(s,3H),3.02(s,6H),2.37(t,J=6.2Hz,2H),2.14-2.05(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:372.2(M+1)。
[3-({1-エチニル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジメチルアミン塩酸塩
2-メチル-3-ブチン-2-オールの代わりにエチニルトリメチルシランを使用したこと以外は、実施例48の工程3に記載の合成手法に従って、tert-ブチル 1-クロロ-7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、白色の固体として、tert-ブチル 7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-1-[2-(トリメチルシリル)エチニル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートに変換した。
工程2
tert-ブチル 7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-1-[2-(トリメチルシリル)エチニル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(25mg、0.05mml、1.0当量)を含むCH2Cl2(0.8mL)溶液と、TFA(0.3mL)を混合した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。得られた溶液を減圧下で濃縮した。残った残渣をTBAF(1.0mL、1.0mmol、THF中1.0M)で処理し、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。減圧下で有機溶媒を除去した後、得られた残渣を、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、19×150mm、20分間で0.1HCl水中0-45%CH3CNのグラジエント溶出、流量28ml/分)によって精製することにより、表題の化合物(4mg、20%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.39(d,J=6.6Hz,1H),8.01(s,1H),7.89(d,J=6.6Hz,1H),7.37(s,1H),5.27(s,1H),4.34(t,J=5.4Hz,2H),4.00(s,3H),3.44(t,J=7.1Hz,2H),3.00(s,6H),2.36(q,J=6.2Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:324.0(M+1)。
1-[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]-2-メチルピロリジン塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(参考例5;1000.00mg;2.28mmol;1.00当量)、シクロプロピルボロン酸(684.98mg;7.97mmol;3.50当量)、トリシクロヘキシルホスファン(63.89mg;0.23mmol;0.10当量)、およびリン酸三カリウム(967.26mg;4.56mmol;2.00当量)の、トルエン(11.39mL)および水(0.57mL)混合液を、窒素で10分間スパージした。次に、酢酸パラジウム(51.15mg;0.23mmol;0.10当量)を加え、混合物を100℃で加熱した。3.5時間後、混合物をEtOAcで希釈し、水および食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、ヘプタン中0から60%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィー(40G ISCO Gold)によって精製することにより、オフホワイトの固体として、所望の生成物を得た(900mg;収率89%)。
工程2
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(700.00mg;1.57mmol;1.00当量)、およびパラジウム炭素(5.03mg;0.05mmol;0.03当量)のメタノール(15.75mL)混合液を、(H2で3回充填し直した後)バルーンからのH2雰囲気下で撹拌した。17時間後、MeOHを追加して混合物をろ過し、濃縮することにより、粗製のオフホワイトの固体を得て、これをさらに精製することなくさらなる工程で使用した。
工程3
tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(50.00mg;0.14mmol;1.00当量)、1-クロロ-3-ヨードプロパン(0.03mL;0.28mmol;2.00当量)、および炭酸カリウム(21.42mg;0.16mmol;1.10当量)のアセトニトリル(0.71mL)混合液を、80℃で加熱した。3.5時間後、混合物をEtOAcで希釈し、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、黄色の油を得た。粗物質を、0~40%EtOAc/ヘキサンで溶出するカラムクロマトグラフィー(12G ISCO Gold)によって精製することにより、半純粋な無色の油を得た。この物質(40mg)をさらに精製することなく次の工程で使用した。
工程4
tert-ブチル 7-(3-クロロプロポキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(40.00mg;0.09mmol;1.00当量)、ヨウ化カリウム(1.54mg;0.01mmol;0.10当量)、および2-メチルピロリジン(0.07mL;0.60mmol;6.50当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.46mL)混合液を、70℃で加熱した。2時間後、混合物を周辺温度に冷却し、1:1のPhMe/EtOAcで希釈し、同量のH2Oで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗製のオレンジ色の固体をDCM(1mL)に溶解し、周辺温度で、TFA(0.5mL)で処理した。2時間後、混合物を真空で濃縮した。油性の残渣を1NのHCl(~1.0mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、表題の化合物を得た(6mg;17%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.79(s,1H),12.84(s,1H),9.65(s,1H),8.21(d,J=6.6Hz,1H),7.85(s,1H),7.73(s,1H),7.32(s,1H),4.21(t,J=6.0Hz,2H),3.91(s,3H),3.67-3.63(m,1H),3.50-3.40(m,2H),3.15-307(m,2H),3.03-2.97(m,1H),2.23-2.16(m,2H),1.99-1.87(m,2H),1.65-1.55(m,2H),1.47-1.39(m,2H),1.35(d,J=6.4Hz,3H),1.31-1.26(s,2H);MS(ESI、正イオン)m/z:380.4(M+1)。
[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ビス(プロパン-2-イル)アミン塩酸塩
(3R)-1-[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]-3-フルオロピロリジン塩酸塩
tert-ブチル 7-(3-クロロプロポキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(50.00mg;0.12mmol;1.00当量)、ヨウ化カリウム(1.93mg;0.01mmol;0.10当量)、および(3R)-3-フルオロピロリジン-1-イウムクロリド(94.71mg;0.75mmol;6.50当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.58mL)混合液を、80℃に加熱した。3.5時間後、混合物を周辺温度に冷却し、1:1のPhMe/EtOAcで希釈し、H2Oで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。
粗製のオレンジ色の油をDCM(1.2mL)に溶解し、周辺温度で、TFA(0.6mL)で処理した。4.5時間後、混合物を真空で濃縮した。油性の残渣を1NのHCl(~1.2mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-70%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、(3R)-1-[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]-3-フルオロピロリジンを、白色の柔らかい粉末として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.97(s,1H),11.27(s,1H),10.72(s,1H),8.21(d,J=6.7Hz,1H),7.85(s,1H),7.73(d,J=6.7Hz,1H),7.32(s,1H),5.46(d,J=53.4Hz,1H),4.20(d,J=6.2Hz,2H),3.91(s,3H),3.72(brs,1H),3.40-3.35(m,2H),3.28-3.20(m,2H),3.07-2.94(m,1H),2.24(t,J=7.4Hz,2H),2.21-2.05(m,2H),1.42(dt,J=8.3,3.2Hz,2H),1.34(dq,J=7.7,4.8,4.2Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:384.4(M+1)。
(3S)-1-[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]-3-フルオロピロリジン塩酸塩
tert-ブチル 7-(3-クロロプロポキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(38.00mg;0.09mmol;1.00当量)、ヨウ化カリウム(1.46mg;0.01mmol;0.10当量)、ヒューニッヒ塩基(0.10mL;0.57mmol;6.50当量)、および(3S)-3-フルオロピロリジン-1-イウムクロリド(71.98mg;0.57mmol;6.50当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.44mL)混合液を、80℃で加熱した。2時間後、混合物を周辺温度に冷却し、1:1のPhMe/EtOAcで希釈し、H2Oで洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。
粗製のオレンジ色の油をDCM(1.0mL)に溶解し、周辺温度で、TFA(0.5mL)で処理した。2時間後、混合物を真空で濃縮した。油性の残渣を1NのHCl(~1mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-70%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.03(s,1H),11.46(s,1H),10.89(s,1H),8.20(d,J=6.7Hz,1H),7.85(s,1H),7.73(d,J=6.7Hz,1H),7.32(s,1H),5.45(d,J=53.4Hz,1H),4.21(t,J=6.1Hz,2H),3.91(s,3H),3.72(s,1H),3.40-3.32(m,2H),3.28-3.21(m,2H),3.01(tt,J=8.5,5.4Hz,1H),2.35-2.12(m,4H),1.47-1.39(m,2H),1.36(tt,J=5.3,2.9Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:384.4(M+1)。
1-(3-{[1-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン塩酸塩、および、1-(3-{[8-メトキシ-1-(オキサン-4-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン塩酸塩 (2:1混合物)
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(参考例5;150.00mg;0.34mmol;1.00当量)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン(107.69mg;0.51mmol;1.50当量)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]-ジクロロパラジウム(II)(25.01mg;0.03mmol;0.10当量)、および炭酸ナトリウム(108.67mg;1.03mmol;3.00当量)の、1,4-ジオキサン(1.14mL)および水(0.34mL)の混合液を、100℃で加熱した。2時間後、混合物を周辺温度に冷却し、EtOAcで希釈し、水および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中0から80%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィー(12G ISCO Gold)によって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを得た(76mg;収率46%)。
工程2
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(76.00mg;0.16mmol;1.00当量)、およびパラジウム炭素(0.50mg;0.00mmol;0.03当量)のメタノール(1.56mL)混合液を、バルーンからのH2雰囲気下で撹拌した。一晩後(まだ変換は不完全である)、さらに触媒を加え、混合物をさらに7時間撹拌した。次に、混合物を、MeOHを追加してろ過し、濃縮した。粗製のオフホワイトの固体(1H NMRは少量のテトラヒドロピランとともにジヒドロピランを示した;両方の質量はLC/MSで検出した)を得て、さらに精製することなく、収率100%(62mg、収率100%)と仮定した。
工程3
tert-ブチル 1-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(62.00mg;0.16mmol;1.00当量)(還元されたテトラヒドロピランも含む)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン-1-イウムクロリド(57.59mg;0.31mmol;2.00当量)、および炭酸カリウム(86.33mg;0.63mmol;4.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(1.56mL)混合液を、100℃で撹拌した。7時間後、混合物を周辺温度に冷却し、1:1のPhMe/EtOAcで希釈し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮してオレンジ色の油を得た。
この油をDCM2.0mLに溶解し、周辺温度で、TFA1.0mLで処理した。2時間後、反応混合物を真空で濃縮した。残渣を、1NのHCl(~1.5mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-70%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、1-(3-{[1-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン塩酸塩、および、1-(3-{[8-メトキシ-1-(オキサン-4-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン塩酸塩(2:1混合物)を、黄色の粉末として得た。1H NMR(主成分のみ)(400MHz,DMSO-d6)δ13.13(s,1H),10.71(s,1H),8.39(d,J=6.7Hz,1H),7.82(d,J=6.8Hz,1H),7.48(s,1H),7.32(s,1H),6.58(d,J=2.9Hz,1H),4.41(q,J=2.8Hz,2H),4.20(d,J=6.1Hz,2H),4.00(t,J=5.3Hz,2H),3.84(s,3H),3.60-3.50(m,2H),3.29-3.24(m,2H),3.05-2.95(m,2H),2.69-2.62(m,2H),2.26-2.18(m,2H),2.02-1.94(m,2H),1.92-1.84(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:408.4(M+1)。
1-(3-{[8-メトキシ-1-(オキサン-4-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン塩酸塩、および、1-(3-{[1-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン塩酸塩 (4:1混合物)
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(50.00mg;0.10mmol;1.00当量)、およびロジウム(5重量%アルミナ上)(1.06mg;0.01mmol;0.10当量)のメタノール(1.03mL)混合物を、バルーンからのH2雰囲気下で撹拌した。48時間後、MeOHを追加して混合物をろ過し、濃縮した。オフホワイトの粗製物質を、さらに精製することなく、収率100%(40mg)と仮定した。
工程3の後(実施例64に記載)、1-(3-{[8-メトキシ-1-(オキサン-4-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピルピロリジン塩酸塩、および、1-(3-{[1-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン塩酸塩(4:1混合物)を、白色の粉末として得た。1H NMR(主成分のみ)(400MHz,DMSO-d6)δ13.07(s,1H),10.47(s,1H),8.34(d,J=6.7Hz,1H),7.81(d,J=7.0Hz,1H),7.64(s,1H),7.33(s,1H),4.22(t,J=6.1Hz,2H),4.08-4.04(m,2H),3.93(s,3H),3.73(td,J=11.7,1.9Hz,2H),3.61-3.52(m,2H),3.28-3.25(m,2H),3.05-2.97(m,2H),2.65-2.62(m,1H),2.26-2.18(m,2H),2.11(td,J=12.3,4.2Hz,2H),2.02-1.84(m,6H)。MS(ESI、正イオン)m/z:410.5(M+1)。
4-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン二塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(参考例5;200.00mg;0.46mmol;1.00当量)、tert-ブチル 4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-1(2H)-ピリジンカルボキシレート(211.35mg;0.68mmol;1.50当量)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(33.34mg;0.05mmol;0.10当量)、および炭酸ナトリウム(144.89mg;1.37mmol;3.00当量)の、1,4-ジオキサン(1.52mL)および水(0.46mL)混合液を、100℃で加熱した。次いで、混合物を周辺温度に冷却し、EtOAcで希釈し、水および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、ヘプタン中0から100%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィー(24G ISCO Gold)によって精製することにより、tert-ブチル 4-[7-(ベンジルオキシ)-5-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-1-カルボキシレートを、白色の泡状物として得た。166mg;収率62%。
工程2
tert-ブチル 4-[7-(ベンジルオキシ)-5-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-1-カルボキシレート(50.00mg;0.09mmol;1.00当量)、およびパラジウム炭素(0.91mg;0.01mmol;0.10当量)のメタノール(0.85mL)混合液を、バルーンからのH2雰囲気下で撹拌した。一晩撹拌した後、MeOHを追加して混合物をろ過し、濃縮した。この物質は、収率100%(40mg)と仮定し、さらに精製することなく使用した。
工程3
tert-ブチル 4-{5-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-1-カルボキシレート(40.00mg;0.08mmol;1.00当量)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン-1-イウムクロリド(29.72mg;0.16mmol;2.00当量)、および炭酸カリウム(44.55mg;0.32mmol;4.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.81mL)混合液を、100℃で撹拌した。次いで、混合物を周辺温度に冷却し、1:1のPhMe/EtOAcで希釈し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、オレンジ色の油を得た。
この油を、DCM(1mL)に溶解し、周辺温度で、TFA(0.5mL)で処理した。2時間後、混合物を真空で濃縮した。残渣を1NのHCl1.5mLに溶解し、シリンジフィルターでろ過し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-70%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、4-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン二塩酸塩を、黄色の固体として得た(20.2mg)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.11(s,1H),10.49(s,1H),9.76(brs,2H),8.41(d,J=6.7Hz,1H),7.83(s,1H),7.62(s,1H),7.29(s,1H),6.54(s,1H),4.20(t,J=6.0Hz,2H),3.96-3-91(m,4H),3.61-3.52(m,2H),3.48-3.41(m,2H),3.28-3.24(m,2H),3.04-2.93(m,4H),2.25-2.17(m,2H),2.02-1.95(m,2H),1.92-1.82(m,2H);MS(ESI、正イオン)m/z:407.3(M+1)。
(3-{[8-メトキシ-1-(プロパン-2-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(参考例5;300mg;0.68mmol;1.00当量)、およびトリス((3Z)-4-ヒドロキシペント-3-エン-2-オン)鉄(12mg;0.03mmol;0.05当量)の、テトラヒドロフラン(5mL)およびNMP(0.5mL)混合液に、周辺温度で、(イソプロピル)マグネシウムブロミド(0.8mL;1.00mol/L;0.82mmol;1.20当量)を加え、混合物を周辺温度で撹拌した。0.5時間後、混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、ヘプタン中0から60%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィー(24G ISCO Gold)によって精製したところ、未反応の出発物質から生成物が分離されなかった。半精製の物質をDMFに溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での5-95%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-(プロパン-2-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、白色の粉末として得た(60mg、19%)。
工程2
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-(プロパン-2-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(60mg;0.13mmol;1.00当量)、およびパラジウム炭素(2mg;0.01mmol;0.10当量)のメタノール(3mL)混合物を、バルーンからのH2雰囲気下で撹拌した。4後、MeOHを追加して混合物をろ過し、濃縮した。粗製の白色の固体をさらに精製することなく、収率100%と仮定し、次の工程に進んだ。
工程3
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-(プロパン-2-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(47mg;0.13mmol;1.00当量)、(3-クロロプロピル)ジメチルアミン(32mg;0.26mmol;2.00当量)、および炭酸カリウム(73mg;0.53mmol;4.00当量)のDMF(2mL)混合液を、100℃で撹拌した。2時間後、混合物を周辺温度に冷却し、1:1のPhMe/EtOAcで希釈し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して無色の油を得た。この油をDCM(1mL)に溶解し、周辺温度で、TFA(0.5mL)で処理した。1.5時間後、混合物を真空で濃縮した。残渣を1NのHCl1.5mLに溶解し、R-PhaseHPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、(3-{[8-メトキシ-1-(プロパン-2-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩を、白色の粉末として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.11(s,1H),10.40(s,1H),8.34(d,J=6.7Hz,1H),7.79(d,J=6.7Hz,1H),7.68(s,1H),7.33(s,1H),4.21(dt,J=11.9,6.4Hz,3H),3.92(s,3H),3.25-3.18(m,2H),2.78(s,3H),2.77(s,3H),2.22(p,J=6.2Hz,2H),1.54(s,3H),1.52(s,3H)。MS(ESI、正イオン)m/z:342.4(M+1)。
(3-{[8-メトキシ-1-(オキサン-4-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩
工程2
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(100.00mg、0.21mmol、1.00当量)、およびパラジウム炭素(2.19mg、0.02mmol、0.10当量)の酢酸エチル(2.06mL)混合液を、バルーンからのH2雰囲気下で撹拌した。一晩後、混合物を50℃で6時間加熱した。次いで、EtOAcを追加して混合物をろ過し、濃縮した。粗物質を、さらに精製することなく、収率100%と仮定して、次の工程に進んだ。
工程3
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-(オキサン-4-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(80.00mg;0.20mmol;1.00当量)、(3-クロロプロピル)ジメチルアミン(48.83mg;0.40mmol;2.00当量)、および炭酸カリウム(110.83mg;0.80mmol;4.00当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.01mL)混合液を、100℃で撹拌した。1.5後、混合物を周辺温度に冷却し、1:1のPhMe/EtOAcで希釈し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して黄色のワックスを得た。このワックスをDCM(1.5mL)に溶解し、周辺温度で、TFA(0.7mL)で処理した。1.5時間後、混合物を真空で濃縮した。残渣を1NのHCl1.5mLに溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、(3-{[8-メトキシ-1-(オキサン-4-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩を、白色の粉末として得た(39mg)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ14.28(s,1H),13.17(s,1H),10.46(s,1H),8.35(d,J=6.7Hz,1H),7.81(d,J=6.7Hz,1H),7.64(s,1H),7.34(s,1H),4.20(t,J=6.2Hz,2H),4.06(dd,J=11.4,4.1Hz,3H),3.93(s,3H),3.73(td,J=11.6,1.8Hz,2H),3.22(s,2H),2.78(s,3H),2.77(s,3H),2.26-2.19(m,2H),2.14(td,J=12.4,4.3Hz,1H),1.97-1.90(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:384.4(M+1)。
[3-({1-シクロブチル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジメチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(参考例5;300.00mg;0.68mmol;1.00当量)、および1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(50.01mg;0.07mmol;0.10当量)の1,4-ジオキサン(6.84mL)混合液に、周辺温度でアルゴン下、ブロモ(シクロブチル)亜鉛(2.73mL;0.50mol/L;1.37mmol;2.00当量)を滴下して加えた。添加の終了後、混合物をアルゴン下、80℃で加熱した。2時間後、混合物を周辺温度に冷却し、水を加え、懸濁液を10分間激しく撹拌した。次に、混合物をEtOAcで抽出した。有機相を食塩水で1回洗浄し、水相を合わせ、EtOAcで抽出した。有機相を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、ヘプタン中0から50%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィー(24G ISCO Gold)によって精製することにより、未反応の出発物質からほぼ完全に分離して、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-シクロブチル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に進んだ(95mg;収率30%)。
工程3の後、[3-({1-シクロブチル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジメチルアミン塩酸塩を、白色の粉末として得た(54mg)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ14.25(s,1H),13.09(s,1H),10.45(s,1H),8.34(d,J=6.8Hz,1H),7.79(d,J=6.7Hz,1H),7.67(s,1H),7.31(s,1H),4.73(p,J=8.7Hz,1H),4.19(t,J=6.1Hz,2H),3.94(s,3H),3.22(q,J=7.3,5.7Hz,2H),2.78(s,3H),2.77(s,3H),2.60(td,J=8.8,8.3,5.7Hz,4H),2.31-2.23(m,1H),2.24-2.16(m,2H),2.01-1.92(m,1H)。MS(ESI、正イオン)m/z:354.4(M+1)。
[2-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)エチル]ジメチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(参考例5;610.00mg;1.39mmol;1.00当量)、およびパラジウム炭素(29.58mg;0.28mmol;0.20当量)のテトラヒドロフラン(13.90mL)混合液を、バルーンからのH2雰囲気下で撹拌した。24時間後、MeOHを追加して混合物をろ過し、濃縮した。粗製のオレンジ色の油を、さらに精製することなく、収率100%と仮定して、次の工程に進んだ。
工程2
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(100.00mg;0.32mmol;1.00当量)、2-(ジメチルアミノ)エタノール(0.04mL;0.35mmol;1.10当量)、および(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(153.56mg;0.64mmol;2.00当量)のトルエン(1.06mL)混合液を、110℃で加熱した。30分後、混合物を周辺温度に冷却し、真空で濃縮した。残渣をDMFおよび1NのHCl(合計1.5mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、[2-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)エチル]ジメチルアミン塩酸塩を、黄褐色の固体として得た(12.9mg)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6;D2Oを2滴含む)δ9.53(s,1H),8.47(dd,J=6.7,0.9Hz,1H),8.04(s,1H),7.90(d,J=6.7Hz,1H),7.38(s,1H),4.46(t,J=5.0Hz,2H),3.87(s,3H),3.57(t,J=5.0Hz,2H),2.88(s,6H)。MS(ESI、正イオン)m/z:286.4(M+1)。
1-[2-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)エチル]ピロリジン塩酸塩
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(100.00mg;0.32mmol;1.00当量)、2-(1-ピロリジニル)エタノール(146.56mg;1.27mmol;4.00当量)、および(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(153.56mg;0.64mmol;2.00当量)のトルエン(1.06mL)混合液を、115℃で加熱した。1時間後、混合物を周辺温度に冷却し、真空で濃縮した。粗製の暗色の油をDCM(1mL)に溶解し、周辺温度で、TFA(0.5mL)で処理した。3時間後、混合物を真空で濃縮した。残渣を1NのHCl(合計1.5mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-40%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、1-[2-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)エチル]ピロリジン塩酸塩を、オフホワイトの固体として得た(28.9mg)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.09(s,1H),11.19(s,1H),9.60(s,1H),8.51(d,J=6.7Hz,1H),8.10(s,1H),7.91(d,J=6.7Hz,1H),7.36(s,1H),4.50(t,J=5.0Hz,2H),3.89(s,3H),3.68-3.57(m,4H),3.13(brs,2H),1.99(brs,2H),1.88(brs,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:312.3(M+1)。
1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]アゼチジン塩酸塩
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(140.00mg;0.45mmol;1.00当量)、3-(アゼチジン-1-イル)プロパン-1-オール(205.19mg;1.78mmol;4.00当量)、および(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(214.99mg;0.89mmol;2.00当量)のトルエン(1.48mL)混合液を、115℃で加熱した。LC/MS0.5時間後、混合物を周辺温度に冷却し、真空で濃縮した。粗製の暗色の油をDCM(1.5mL)に溶解し、周辺温度で、TFA(1.3mL)で処理した。2時間後、混合物を真空で濃縮した。残渣を1NのHCl(1.5mL)およびDMF(0.5mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-40%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、1-[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]アゼチジン塩酸塩(12.5mg)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.00(s,1H),10.56(s,1H),9.57(s,1H),8.51(d,J=6.7Hz,1H),8.05(s,1H),7.90(d,J=6.7Hz,1H),7.28(s,1H),4.17(t,J=6.1Hz,2H),4.10(dt,J=8.8,5.5Hz,2H),4.03-3.94(m,2H),3.18-3.28(m,2H),2.42-2.33(m,1H),2.26(ddd,J=10.7,7.9,4.4Hz,1H),2.02(p,J=6.5Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:312.3(M+1)。
1-(3-{[8-メトキシ-1-(オキサン-4-イルオキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン トリフルオロアセテート
100mLの丸底フラスコに、3-ブロモピリジン-2-オール(4g、22.99mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(40mL)、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール(2.34g、22.91mmol、1.00当量)、PPh3(7.23g、27.56mmol、1.20当量)を入れ、次いでDEAD(4.8g、27.56mmol、1.20当量)を滴下して加えた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いたシリカゲルカラムで処理した。収集した画分を合わせて、真空下で濃縮した。これにより、2.58g(43%)の、3-ブロモ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)ピリジンを、無色の油として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:258.1(M+1)。
工程2
100mLの丸底フラスコに、2-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(850mg、2.21mmol、1.00当量)、ジオキサン(30mL)、水(10mL)、3-ブロモ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)ピリジン(570mg、2.21mmol、1.00当量)、Cs2CO3(2158mg、6.62mmol、3.00当量)、Pd(PPh3)4(255mg、0.22mmol、0.10当量)を入れた。得られた溶液を100℃で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液をEA50mLで希釈し、水30mL×2で洗浄した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を用いたシリカゲルカラムで処理した。収集した画分を合わせて、真空下で濃縮した。これにより、黄色固体として、285mg(30%)の、3-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)ピリジンを得た。MS(ESI、正イオン)m/z:437.2(M+1)。
工程3
50mLの丸底フラスコに、3-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)ピリジン(285mg、0.65mmol、1.00当量)、P(OEt)3(8mL)を入れた。得られた溶液を130℃で24時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いたシリカゲルカラムで処理した。収集した画分を合わせて、真空下で濃縮した。これにより、120mg(45%)の、7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドールを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:405.2(M+1)。
工程4
50mLの丸底フラスコに、7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール(120mg、0.30mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(10mL)、4-ジメチルアミノピリジン(36mg、0.29mmol、1.00当量)、Boc2O(65mg、0.30mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で6時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:4)を用いたシリカゲルカラムで処理した。収集した画分を合わせて、真空下で濃縮した。これにより、130mg(87%)の、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:405.2(M+1)。
工程5
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(120mg、0.24mmol、1.00当量)のMeOH(12mL)混合液に、10%Pd/C(50%水湿式)12mgを加えた。混合物を脱気し、水素で3回パージした。得られた混合物をH2雰囲気下、室温で4時間撹拌した。固体をろ過した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、80mg(81%)の、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:405.2(M+1)。
工程6
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-(オキサン-4-イルオキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(80mg、0.19mmol、1.00当量)、MeCN(6mL)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(36mg、0.20mmol、1.00当量)、炭酸カリウム(80mg、0.58mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。固体をろ過した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、98mg(97%)の、tert-ブチル 8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:526.3(M+1)。
工程7
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチル 8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(88mg、0.17mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(5mL)、塩化水素(g)/ジオキサン(1mL、2M)を入れた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗製の反応混合物をろ過し、逆相分取HPLC(Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する10%MeCN水から20%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、表題の化合物を淡黄色の固体として得た(18.4mg、20%)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6):δ11.60(br,1H),9.50(s,1H),7.90(d,J=5.9Hz,1H),7.62(s,1H),7.21-7.07(m,2H),5.54(dq,J=8.2,4.3,3.8Hz,1H),4.17(t,J=5.9Hz,2H),4.02-3.89(m,2H),3.65(qd,J=9.8,7.9,5.2Hz,4H),3.37(q,J=6.8Hz,2H),3.08(dq,J=13.9,7.5Hz,2H),2.27-1.87(m,10H)。MS(ESI、正イオン)m/z:426.2(M+1)。
3-({8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}オキシ)ピロリジン ビス(2,2,2-トリフルオロアセテート)
1-(3-{[8-メトキシ-1-(プロパン-2-イルオキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン トリフルオロアセテート
1-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}-1H-イミダゾール トリフルオロアセテート
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された40mLバイアルに、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート、参考例5(1.0g、2.28mmol、1.00当量)、DMSO(20mL)、イミダゾール(1.55g、22.77mmol、10.00当量)、Cu2O(33mg、0.23mmol、0.10当量)、ニンヒドリン(81mg、0.456mmol、0.20当量)、および水酸化カリウム(255mg、4.54mmol、2.00当量)の混合物を入れた。得られた混合物を、窒素雰囲気下、150℃で24時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。得られた溶液を、H2O(200mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。残渣を、EtOAc/DCM(3/1)で溶出するフラッシュカラムによって精製した。これにより、500mg(59%)の表題の化合物を茶色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:371.1(M+1)。
工程2
40mLバイアルに、1-[7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]-1H-イミダゾール(500mg、1.35mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(10mL)、Boc2O(443mg、2.03mmol、1.50当量)、および4-ジメチルアミノピリジン(41mg、0.34mmol、0.25当量)の混合物を入れた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。溶液を真空下で濃縮した。残渣をMeOH(50mL)で溶液処理した。固体をろ過により収集した。これにより、365mg(57%)の、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-(1H-イミダゾール-1-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを得た。MS(ESI、正イオン)m/z:471.2(M+1)。
工程3
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-(1H-イミダゾール-1-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(350mg、0.74mmol、1.00当量)のメタノール(20mL)溶液を入れた。これに10%パラジウム炭素(105mg、湿式)を加えた。フラスコを排気し、水素を3回流し込んだ。混合物を水素雰囲気下(バルーン)、室温で16時間撹拌した。固体をろ過した。フィルターケーキをメタノール(3×50mL)およびDCM/MeOH(V/V=10/1、20mL)で洗浄した。ろ液を真空下で濃縮した。これにより、215mg(76%)の、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-1-(1H-イミダゾール-1-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを得た。MS(ESI、正イオン)m/z:381.1(M+1)。
工程4
40mLバイアルに、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-1-(1H-イミダゾール-1-イル)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(100mg、0.26mmol、1.00当量)、CH3CN(15mL)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(73mg、0.39mmol、1.50当量)、Cs2CO3(257mg、3.00当量)、およびKI(66mg、0.39mmol、1.50当量)の混合物を入れた。得られた混合物を80℃で16時間撹拌した。粗反応混合物をろ過し、逆相分取HPLC(Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する2%MeCN水から15%MeCN水へのグラジエント溶出)に付した。これにより、褐色の油として、10.9mg(11%)の表題の化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO-d6,ppm):12.17(s,1H),9.97(s,1H),8.46(d,J=1.5Hz,1H),8.33-8.29(m,2H),8.18(s,1H),7.67(d,J=5.7Hz,1H),7.10(s,1H),6.91(s,1H),4.44(d,J=6.9Hz,2H),3.75(s,3H),2.53-2.50(m,2H),2.48-2.44(m,4H),2.18-2.09(m,2H),1.70-1.63(m,4H)。MS(ESI、正イオン)m/z:392.2(M+1)。
1-[8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]-1H-ピラゾール トリフルオロアセテート
5-{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}-1,3-チアゾール トリフルオロアセテート
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された25mLの丸底フラスコに、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(1.0g、2.28mmol、1.00当量)、トルエン(10mL)、5-(トリブチルスタンニル)-1,3-チアゾール(1278mg、3.42mmol、1.50当量)、Pd(PPh4)3(132mg、0.11mmol、0.05当量)の混合物を入れた。得られた溶液を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)で溶出するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-(1,3-チアゾール-5-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(610mg、55%)を、白色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:488.2(M+1)。
工程2
10mLの丸底フラスコに、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-(1,3-チアゾール-5-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(300mg、0.62mmol、1.00当量)のトリフルオロ酢酸(5mL)溶液を入れた。得られた溶液を50℃で16時間撹拌した。溶液を真空下で濃縮することにより、8-メトキシ-1-(1,3-チアゾール-5-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-オール(400mg、クルード)を、黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:298.1(M+1)。
工程3
窒素の不活性雰囲気でパージおよび維持された10mLの丸底フラスコに、8-メトキシ-1-(1,3-チアゾール-5-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-オール(300mg、1.01mmol、1.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(94mg、0.50mmol、0.50当量)、Cs2CO3(659mg、2.02mmol、2.00当量)、およびKI(17mg、0.10mmol、0.10当量)の混合物を入れた。得られた混合物を80℃で16時間撹拌した。粗反応混合物をろ過し、逆相分取HPLC(Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する15%MeCN水から29%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、表題の化合物(36.9mg、9%)を、淡黄色の固体として得た。1H NMR(300MHz,DMSO-d6):δ11.83(s,1H),9.31(s,1H),8.53(s,1H),8.37(d,J=5.4Hz,1H),7.50(s,1H),7.47(d,J=5.7Hz,H),7.18(s,1H),4.19(t,J=6.0Hz,2H),3.75(s,3H),3.39-3.30(m,2H),3.20-3.12(m,4H),2.21-2.14(m,2H),1.94-1.85(m,4H)。MS(ESI、正イオン)m/z:409.1(M+1)。
{8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-イル}メタノール トリフルオロアセテート
100mLの丸底フラスコに、1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(2.0g、5.91mmol、1.00当量)、ジオキサン(50mL)、水(10mL)、[6-(メトキシカルボニル)ピリジン-3-イル]ボロン酸(1.61g、8.90mmol、1.50当量)、Cs2CO3(5.78g、17.74mmol、3.00当量)、およびPd(PPh3)4(0.34g、0.30mmol、0.05当量)の混合物を入れた。得られた混合物をN2下、80℃で3時間撹拌し、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルカラムによって精製することにより、メチル 5-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル)ピコリネート(1.47g、63%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:395.1(M+1)。
工程2
メチル 5-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]ピリジン-2-カルボキシレート(1.45g、3.68mmol、1.00当量)のP(OEt)3(20mL)溶液を、130℃で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣をDMF(10mL)に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLC(Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する20%MeCN水から30%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、メチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-カルボキシレート(0.32g、24%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:363.1(M+1)。
工程3
25mLの丸底フラスコに、メチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-カルボキシレート(500mg、1.38mmol、1.00当量)、THF(10mL)、4-ジメチルアミノピリジン(17mg、0.14mmol、0.10当量)、およびBoc2O(602mg、2.76mmol、2.00当量)の溶液を入れた。得られた溶液を室温で6時間撹拌し、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルカラムによって精製することにより、5-(tert-ブチル)3-メチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3,5-ジカルボキシレート(140mg、22%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:463.2(M+1)。
工程4
5-tert-ブチル 3-メチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3,5-ジカルボキシレート(130mg、0.28mmol、1.00当量)のメタノール(26mL)混合液に、10%Pd/C(60%水湿式)130mgを加えた。混合物を脱気し、水素で3回パージした。得られた混合物を、H2雰囲気下、室温で6時間撹拌した。固体をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。これにより、100mg(96%)の、5-(tert-ブチル)3-メチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3,5-ジカルボキシレートを得た。MS(ESI、正イオン)m/z:373.1(M+1)。
工程5
25mLの丸底フラスコに、5-tert-ブチル 3-メチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3,5-ジカルボキシレート(100mg、0.27mmol、1.00当量)、MeCN(10mL)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(49mg、0.27mmol、1.00当量)、および炭酸カリウム(111mg、0.80mmol、3.00当量)の混合物を入れた。得られた混合物を60℃で6時間撹拌し、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルカラムによって精製することにより、5-(tert-ブチル)3-メチル 8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3,5-ジカルボキシレート(98mg、75%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:484.2(M+1)。
工程6
5-tert-ブチル 3-メチル 8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3,5-ジカルボキシレート(98mg、0.20mmol、1.00当量)のTHF(10mL)混合液に、0℃で、LiAlH4(15mg、0.40mmol、2.00当量)を少しずつ加えた。得られた混合物を、N2下、25℃で1時間撹拌した。反応混合物をTHF(10mL)で希釈し、水(0.1mL)でクエンチし、真空下で濃縮した。残渣をDMF(5mL)に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLC(Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する15%MeCN水から25%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、表題の化合物を、灰色の固体として得た(19.1mg、16%)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ14.46(br,1H),12.76(s,1H),9.62(br,1H),9.54(s,1H),8.09(s,1H),7.83(s,1H),7.28(s,1H),6.20(br,1H),4.91(s,2H),4.21(t,J=5.4Hz,2H),3.91(s,3H),3.75-3.65(m,2H),3.37-3.31(m,2H),3.12-3.05(m,2H),2.24-2.14(m,2H),2.06-1.96(m,2H),1.94-1.88(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:356.2(M+1)。
8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-3-オール ホルメート
250mLの丸底フラスコに、1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン、参考例1(2.0g、5.91mmol、1.00当量)、ジオキサン(100mL)、水(20mL)、2-メトキシ-5-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(2.1g、8.93mmol、1.50当量)、Cs2CO3(5.78g、17.74mmol、3.00当量)、およびPd(PPh3)4(340mg、0.29mmol、0.05当量)の混合物を入れた。得られた混合物を、N2下、80℃で8時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1/2)で溶出するシリカゲルカラムによって精製することにより、5-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル)-2-メトキシピリジン(1.25g、58%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:367.1(M+1)。
工程2
5-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]-2-メトキシピリジン(1.15g、3.14mmol、1.00当量)のP(OEt)3(20mL)溶液を130℃で24時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルカラムによって精製することにより、7-(ベンジルオキシ)-3,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール(210mg、20%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:335.1(M+1)。
工程3
25mLの丸底フラスコに、7-(ベンジルオキシ)-3,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール(210mg、0.63mmol、1.00当量)、THF(10mL)、4-ジメチルアミノピリジン(7mg、0.06mmol、0.10当量)、およびBoc2O(270mg、1.24mmol、2.00当量)の溶液を入れた。得られた溶液を25℃で3時間撹拌し、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/3)で溶出するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-3,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(230mg、84%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:435.2(M+1)。
工程4
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-3,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(220mg、0.51mmol、1.00当量)のMeOH(22mL)混合液に、10%Pd/C(60%水湿式)220mgを加えた。混合物を脱気し、水素で3回パージした。得られた混合物をH2雰囲気下、室温で6時間撹拌した。固体をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。これにより、156mg(89%)の、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-3,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを得た。MS(ESI、正イオン)m/z:345.1(M+1)。
工程5
25mLの丸底フラスコに、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-3,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(150mg、0.44mmol、1.00当量)、MeCN(10mL)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(80mg、0.43mmol、1.00当量)、および炭酸カリウム(181mg、1.31mmol、3.00当量)の混合物を入れた。得られた混合物を60℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。固体をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。これにより、135mg(68%)の、tert-ブチル 3,8-ジメトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを得た。MS(ESI、正イオン)m/z:456.2(M+1)。
工程6
25mLの丸底フラスコに、tert-ブチル 3,8-ジメトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(125mg、0.27mmol、1.00当量)、エタノール(5mL)、および濃HCl(水溶液、5mL)の溶液を入れた。得られた溶液を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮した。残渣をDMF(5mL)に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLC(Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.1%ギ酸を含有する15%MeCN水から25%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、表題の化合物を、淡黄色の固体として得た(42.6mg、40%)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ11.0(s,1H),8.69(s,1H),8.15(s,1H),7.45(s,1H),6.98(s,1H),6.62(s,1H),4.11(t,J=6.0Hz,,2H),3.88(s,3H),3.14-3.03(m,6H),2.11-2.06(m,2H),1.90-1.85(m,4H)。MS(ESI、正イオン)m/z:342.2(M+1)。
4-[8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]-1H-ピラゾール塩酸塩
7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール(参考例5、工程2)(3.2g、9.45mmol、1.00当量)のジクロロメタン(50mL)溶液に、0℃で、TEA(1.9g、18.90mmol、2.00当量)を加え、次いで、TsCl(2.2g、11.34mmol、1.20当量)、および4-ジメチルアミノピリジン(116mg、0.95mmol、0.10当量)を加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール(3.8g、82%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:493.2(M+1)。
工程2
7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール(3.8g、7.71mmol、1.00当量)のトリフルオロ酢酸(30mL)溶液を、室温で16時間撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、メチル 1-クロロ-8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-オール(4.03g)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:403.1(M+1)。
工程3
250mLの丸底フラスコに、1-クロロ-8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-オール(4.3g、10.67mmol、1.00当量)、CH3CN(150mL)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(2.15g、11.74mmol、1.10当量)、Cs2CO3(10.4g、32.01mmol、3.00当量)、およびKI(178mg、1.07mmol、0.10当量)の混合物を入れた。得られた混合物を、N2下、85℃で2時間撹拌した。混合物をろ過し、フィルターケーキをCH3CN(2×50mL)で洗浄した。ろ液を合わせ、真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、1-[3-([1-クロロ-8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ)プロピル]ピロリジン(1.6g、29%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:514.1(M+1)。
工程4
40mLバイアルに、1-[3-([1-クロロ-8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ)プロピル]ピロリジン(300mg、0.58mmol、1.00当量)、ジオキサン(20mL)、水(2mL)、1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-1H-ピラゾール-4-イルボロン酸(250mg、1.16mmol、2.00当量)、Cs2CO3(567mg、1.74mmol、3.00当量)、およびPd(PPh3)4(35mg、0.03mmol、0.05当量)の混合物を入れた。得られた混合物を、N2下、80℃で8時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(5/1)で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、4-[8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]-1H-ピラゾール(310mg、97%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:546.3(M+1)。
工程5
40mLバイアルに、4-[8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]-1H-ピラゾール(350mg、0.64mmol、1.00当量)、ジオキサン(10mL)、水(2mL)、および水酸化ナトリウム(76.8mg、1.92mmol、3.00当量)の混合物を入れた。得られた混合物を80℃で16時間撹拌した後、真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(6/1)で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、遊離の表題の化合物を得た。得られた化合物のDCM(5mL)溶液に、HCl/ジオキサン(4M/ジオキサン、1mL)を加え、0.5時間撹拌した。固体をろ過により収集することにより、表題の化合物を黄色の固体として得た(125.7mg、46%)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ14.96(br,1H),13.46(s,1H),11.20(br,1H),8.50(s,1H),8.48(s,1H),8.40(d,J=6.0Hz,1H),7.84(d,J=6.6Hz,1H),7.43(s,1H),7.33(s,1H),4.24(t,J=5.7Hz,2H),3.76(s,3H),3.59-3.54(m,2H),3.39-3.27(m,2H),3.07-2.99(m,2H),2.32-2.23(m,2H),2.05-1.81(m,4H)。MS(ESI、正イオン)m/z:392.2(M+1)。
8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]メタノール トリフルオロアセテート
50mLの密封チューブに、1-[3-([1-クロロ-8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ)プロピル]ピロリジン(実施例81、工程3)(320mg、0.62mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)、TEA(182mg、1.80mmol、3.00当量)、およびPd(dppf)Cl2(22mg、0.03mmol、0.05当量)の混合物を入れた。混合物を脱気し、COで3回パージした後、CO(20atm)下、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、メチル 8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-カルボキシレート(135mg、40%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:538.1(M+1)。
工程2
0℃で冷却した、[8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]メタノール(135mg、0.25mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(10mL)混合液に、撹拌しながらLAH(19mg、0.5mmol、2.0当量)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をテトラヒドロフラン(10mL)で希釈し、水(0.02mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.02mL)、および水(0.06mL)でクエンチした。混合物をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。残渣をDMF(5mL)で希釈し、逆相分取HPLC(Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する2%MeCN水から17%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、表題の化合物を、淡黄色の固体として得た(30.4mg、17%)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ14.18(br,1H),13.06(s,1H),9.76(br,1H),8.39(d,J=6.6Hz,1H),7.88(d,J=6.6Hz,1H),7.62(s,1H),7.36(s,1H),5.47(s,2H),4.23(t,J=6.0Hz,2H),3.96(s,3H),3.69-3.65(m,2H),3.37-3.35(m,2H),3.10-3.03(m,2H),2.27-2.25(m,2H),2.10-2.06(m,2H),1.96-1.90(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:356.2(M+1)。
3-[8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]-4H-1,2,4-トリアゾール ホルメート
40mLバイアルに、メチル 8-メトキシ-5-[(4-メチルベンゼン)スルホニル]-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-カルボキシレート(実施例82、工程1)(350mg、0.65mmol、1.00当量)、エタノール(10mL)、およびN2H4.H2O(98%、5mL)の溶液を入れた。得られた溶液を80℃で16時間撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮することにより、表題の化合物を茶色の油として得た(320mg、クルード)。MS(ESI、正イオン)m/z:384.2(M+1)。
工程2
40mLバイアルに、8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-カルボヒドラジド(320mg、0.83mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(10mL)、およびDMFDMA(1mL)の溶液を入れた。得られた溶液を50℃で3時間撹拌した後、真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、N’-(8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-カルボニル)-N,N-ジメチルホルムヒドラゾンアミド(135mg、37%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:439.3(M+1)。
工程3
5mLバイアルに、N’-(8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-カルボニル)-N,N-ジメチルホルムヒドラゾンアミド(135mg、0.31mmol、1.00当量)、アセチックアシッドアミン(71.6mg、0.93mmol、3.00当量)、および酢酸(5mL)の溶液を入れた。得られた溶液を100℃で16時間撹拌した後、真空下で濃縮した。残渣をMeOH(5mL)で希釈し、ろ過し、逆相分取HPLC(Waters Xbridgeカラム、19×150mm、6分間で、両溶媒とも0.1%ギ酸を含有する2%MeCN水から18%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、表題の化合物を、淡褐色の固体として得た(22.5mg、17%)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ11.74(br,1H),9.26(s,1H),8.46(d,J=5.4Hz,1H),8.36(s,1H),8.24(s,2H),7.57(d,J=5.4Hz,1H),7.13(s,1H),4.16(t,J=6.0Hz,2H),3.88(s,3H),2.87-2.82(m,2H),2.80-2.77(m,4H),2.12-2.04(m,2H),1.82-1.75(m,4H)。MS(ESI、正イオン)m/z:393.2(M+1)。
1-(1H-イミダゾール-5-イル)-8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール トリフルオロアセテート
50mLの丸底フラスコに、1-(3-[[1-クロロ-8-メトキシ-5-(4-メチルベンゼンスルホニル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ]プロピル)ピロリジン(200mg、0.39mmol、1当量)、ジオキサン(5mL)、水(1mL)、1-(オキサン-2-イル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-イミダゾール(130mg、0.47mmol、1.20当量)、K2CO3(161mg、1.17mmol、3.00当量)、Pd(PPh3)4(23mg、0.02mmol、0.05当量)を入れた。得られた溶液を、N2下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を合わせて、真空下で濃縮した。生成物を、逆相分取HPLC(Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する20%MeCN水から30%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-1-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)-5-トシル-5H-ピリド[4,3-b]インドール(150mg、61%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:630.3(M+1)。
工程2
50mLの丸底フラスコに、8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-1-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)-5-トシル-5H-ピリド[4,3-b]インドール(105mg、0.17mmol、1当量)、水(5mL)、塩酸(12M、1mL)を入れた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。これにより、100mg(クルード)の、1-(1H-イミダゾール-5-イル)-8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5-トシル-5H-ピリド[4,3-b]インドールを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:546.2(M+1)。
工程3
50mLの丸底フラスコに、1-(1H-イミダゾール-5-イル)-8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5-トシル-5H-ピリド[4,3-b]インドール(100mg、0.18mmol、1当量)、水(2mL)、ジオキサン(2mL)、NaOH(15mg、0.37mmol、2当量)を入れた。得られた溶液を80℃で8時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗反応混合物をろ過し、逆相分取HPLC(Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する20%MeCN水から30%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、表題の化合物を、褐色の固体として得た(20.1mg、22%)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6):δ13.09(s,1H),9.80(br,1H),8.84(s,1H),8.42-8.40(m,1H),8.34(s,1H),8.27(s,1H),7.82(d,J=6.7Hz,1H),7.31(s,1H),4.23-4.17(m,2H),3.88(s,3H),3.65(2,3H),3.35(m,2H),3.08(m,2H),2.23-1.90(m,6H)。MS(ESI、正イオン)m/z:392.2(M+1)。
N,N-ジエチル-8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン ビスホルメート
マイクロウェーブバイアルにおいて、7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-1-フルオロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール、参考例6(210mg;0.59mmol;1.00当量)、およびジエチルアミン(215mg;2.94mmol;5.00当量)のNMP(2mL)混合液を、100℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルによって精製することにより、7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-N,N-ジエチル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン(200mg;82%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:410.0(M+1)。
工程2
50mLの丸底フラスコにおいて、二炭酸ジ-tert-ブチル(160mg;0.73mmol;1.50当量)を、7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-N,N-ジエチル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン(200mg;0.49mmol;1.00当量)、およびDMAP(12mg;0.10mmol;0.20当量)のアセトニトリル(5mL)混合液に加えた。反応物を2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から30%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-1-(ジエチルアミノ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(240mg;96%)を得た。
工程3
50mLの丸底フラスコにおいて、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-1-(ジエチルアミノ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(240mg;0.47mmol;1.00当量)、およびパラジウム炭素(50mg;0.05mmol;0.10当量)のメタノール(5mL)混合液を、バルーンを介した水素ガス下、2時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮することにより、tert-ブチル 1-(ジエチルアミノ)-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(180mg;99%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:329.9(M-56)。
工程4
tert-ブチル 1-(ジエチルアミノ)-7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(200mg;0.52mmol;1.00当量)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン(143mg、0.78mmol、1.50当量)、および炭酸カリウム(215mg、1.56mmol、3.00当量)のDMF10mL混合液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を1MのHCl(4mL)で希釈し、50℃で1時間加熱した。水層を、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(42mg;20%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.45(s,2H),7.93(d,J=6.3Hz,1H),7.54(s,1H),7.22(d,J=6.3Hz,1H),7.20(s,1H),4.28(t,J=5.5Hz,2H),3.98(s,3H),3.63(q,J=7.1Hz,4H),3.47(t,J=7.0Hz,6H),2.40-2.23(m,2H),2.21-2.05(m,4H),1.19(t,J=7.1Hz,6H)。MS(ESI、正イオン)m/z:392.2(M+1)。
1-{4-クロロ-8-メトキシ-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピロリジン塩酸塩
7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-1-フルオロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール、参考例6(810mg;2.27mmol;1.00当量)、およびピロリジン(807mg;11.35mmol;5.00当量)のNMP(8mL)混合液を、マイクロウェーブにより100℃で2時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮することにより、粗製の、1-[7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピロリジン(926mg;99%)を得た。
工程2
1-[7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピロリジン(310mg;0.76mmol;1.00当量)、およびロジウム(5重量%、アルミナ上)(78mg、0.04mmol、0.05当量)のメタノール(8mL)混合液を、バルーンを介した水素圧下、30分間撹拌した。反応混合物をセライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮することにより、粗製の、4-クロロ-8-メトキシ-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-オール(241mg;99%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:317.7(M+1)。
工程3
4-クロロ-8-メトキシ-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-オール(241mg;0.76mmol;1.00当量)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン(208mg;1.14mmol;1.50当量)、および炭酸カリウム(314mg;2.28mmol;3.00当量)のDMF(5mL)混合液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。ろ過し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(12mg;4%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.78(s,1H),7.63(s,1H),7.26(s,1H),4.30(t,J=5.6Hz,2H),3.97(s,7H),3.89-3.76(m,2H),3.50(t,J=7.1Hz,2H),3.16(ddt,J=11.3,8.2,4.4Hz,2H),2.34(t,J=6.2Hz,2H),2.20(h,J=3.4,2.7Hz,6H),2.07(dq,J=10.8,5.8,4.7Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:429.2(M+1)。
3-[({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)メチル]ピペリジン塩酸塩
[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジメチルアミン塩酸塩
1-{8-メトキシ-4-メチル-7-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル}ピロリジン塩酸塩
1-[7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピロリジン、実施例86、工程1(1.50g;3.68mmol;1.00当量)、二炭酸ジ-tert-ブチル(1.2g;5.52mmol;1.50当量)、およびN,N-ジメチルアミノピリジン(90mg;0.74mmol;0.20当量)のジクロロメタン(20mL)混合液を一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から40%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(1.45g;78%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:508.2(M+1)。
工程2
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(300mg;0.59mmol;1.00当量)、トリシクロヘキシルホスフィン(17mg;0.06mmol;0.10当量)、メチルボロン酸(106mg;1.77mmol;3.00当量)、ジアセトキシパラジウム(13mg;0.06mmol;0.10当量)、および炭酸カリウム(245mg;1.77mmol;3.00当量)のDMF(3mL)混合液を、マイクロウェーブにより140℃で1時間加熱した。反応混合物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、ヘキサン中0%から45%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-4-メチル-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(200mg;69%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:488.0(M+1)。
工程3
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-4-メチル-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(200mg;0.41mmol;1.00当量)、パラジウム炭素(44mg;0.04mmol;0.10当量)のメタノール(5mL)混合液を、バルーンを介した水素圧下で撹拌した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮することにより、粗製の、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-4-メチル-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(163.00mg;99%)を得た。
工程4
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-4-メチル-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(163mg;0.41mmol;1.00当量)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン(113mg;0.62mmol;1.50当量)、および炭酸カリウム(141mg;1.03mmol;2.50当量)のDMF(3mL)混合液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を1MのHCl(5mL)で希釈し、50℃で1時間加熱した。水層を、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(47mg;28%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.65(s,1H),7.49(d,J=1.2Hz,1H),7.24(s,1H),4.29(t,J=5.5Hz,2H),3.97(s,3H),3.96-3.90(m,4H),3.83-3.81(m,2H),3.50(t,J=7.1Hz,2H),3.16(q,J=8.7,7.9Hz,2H),2.46(d,J=1.1Hz,3H),2.33(p,J=6.5Hz,2H),2.18(p,J=3.2Hz,6H),2.07(dd,J=7.8,4.9Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:408.9(M+1)。
[3-({8-メトキシ-1-メチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジメチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(250mg;0.57mmol;1.00当量)、メチルボロン酸(68mg;1.14mmol;2.00当量)、炭酸カリウム(314mg;2.28mmol;4.00当量)、およびPd(dppf)2Cl2.DCM(46mg;0.06mmol;0.10当量)のNMP(3mL)混合液を、マイクロウェーブバイアルに入れた。マイクロウェーブにより、反応物を120℃で1時間加熱した。反応物を水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0%から50%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-メチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(180mg;75%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:363.0(M-56)。
工程2
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-1-メチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(180mg;0.43mmol;1.00当量)、10%パラジウム炭素(45mg;0.04mmol;0.10当量)、およびメタノール(5mL)を混合した。バルーンを介した水素圧で3時間撹拌した。セライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮することにより、クルードで、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-メチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(140mg;99%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:273.0(M-56)。
工程3
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-メチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(140mg;0.43mmol;1.00当量)、(3-クロロプロピル)ジメチルアミン(104mg;0.85mmol;2.00当量)、および炭酸カリウム(118mg;0.85mmol;2.00当量)を、DMF(5mL)で混合した。反応物を100℃で5時間加熱した。反応物を室温に冷却した。セライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣に1MのHClを加え、50℃で1時間加熱した。残渣を、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(90.00mg;67%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.26(d,J=6.8Hz,1H),7.74(d,J=6.8Hz,1H),7.72(s,1H),7.35(s,1H),4.32(t,J=5.6Hz,2H),4.04(s,3H),3.45(t,J=7.2Hz,2H),3.20(s,3H),3.01(s,6H),2.43-2.28(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:314.5(M+1)。
[3-({1-エチル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジメチルアミン塩酸塩
(3-{[8-メトキシ-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩
7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-1-フルオロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール、参考例6(810mg;2.27mmol;1.00当量)、およびピロリジン(807mg;11.35mmol;5.00当量)のNMP(7.5mL)混合液を、マイクロウェーブにより100℃で2時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮することにより、1-[7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピロリジン(926mg;99%)を得た。
工程2
1-[7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-イル]ピロリジン(1.5g;3.68mmol;1.00当量)、二炭酸tert-ブチル(1.2g;5.52mmol;1.50当量)、およびDMAP(90mg;0.74mmol;0.20当量)のジクロロメタン(18mL)混合液を、一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ヘキサン中0%から40%の酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムによって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(1.45g;78%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:508.2(M+1)。
工程3
50mLの丸底フラスコで、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(750mg;1.48mmol;1.00当量)、10%パラジウム炭素(157mg;0.15mmol;0.10当量)、およびメタノール(15mL)を、バルーンを介した水素圧下で撹拌した。反応物を3時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過によりろ過し、濃縮することにより、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(566mg;99%)を、粗生成物として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:327.8(M-56)。
工程4
10mLシンチレーションバイアルにおいて、tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-(ピロリジン-1-イル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(170mg;0.44mmol;1.00当量)、(3-クロロプロピル)ジメチルアミン(70mg;0.58mmol;1.30当量)、および炭酸カリウム(183mg;1.33mmol;3.00当量)のDMF(3mL)液を、100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。反応物をセライトろ過によりろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣に1MのHClを加え、50℃で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(100mg;51%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.65(d,J=6.9Hz,1H),7.60(s,1H),7.21(s,1H),7.10(d,J=6.9Hz,1H),4.28(t,J=5.6Hz,2H),3.96(d,J=7.1Hz,7H),3.44(t,J=7.2Hz,2H),3.00(s,6H),2.33(p,J=6.5Hz,2H),2.25-2.09(m,4H)。MS(ESI、正イオン)m/z:369.0(M+1)。
7-[3-(ジメチルアミノ)プロポキシ]-8-メトキシ-N,N-ジメチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン塩酸塩
キャップ付きマイクロウェーブバイアルに、7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-1-フルオロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール、参考例6(220mg;0.62mmol;1.00当量)、および2M水酸化ナトリウム(0.40mL;0.80mmol;1.30当量)のDMF(4mL)液を、マイクロウェーブ反応器に入れた。反応物をマイクロウェーブにより160℃で1時間加熱した。反応物を室温に冷却した。反応物を水で希釈し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮することにより、7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-N,N-ジメチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミン(235mg;99%)を、粗製の混合物として得た。
実施例92の工程2~4の手法に従って、7-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-8-メトキシ-N,N-ジメチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-アミンから、表題の化合物を製造した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.78(d,J=6.8Hz,1H),7.40(s,1H),7.27(d,J=6.9Hz,1H),7.24(s,1H),4.28(t,J=5.6Hz,2H),3.99(s,3H),3.46(t,J=7.2Hz,2H),3.36(s,6H),3.01(s,6H),2.35(t,J=6.5Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:343.3(M+1)。
1-[3-({8-メトキシ-5-メチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
(3-{[8-メトキシ-1-(メチルスルファニル)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩
マイクロウェーブバイアルにおいて、[3-(4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ)プロピル]ジメチルアミン(300mg;0.90mmol;1.00当量)、および2-クロロ-3-ピリジニルボロン酸(240mg;1.53mmol;1.70当量)のDMF(5mL)混合液に、炭酸カリウム(0.90mL;2.00mol/L;1.80mmol;2.00当量)を加え、次いで、Pd(dppf)2Cl2.DCM(37mg;0.05mmol;0.05当量)を加えた。反応物を120℃で30分間加熱した。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮することにより、{3-[4-(2-クロロピリジン-3-イル)-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ]プロピル}ジメチルアミン(250mg;76%)を、粗生成物として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:366.2(M+1)。
工程2
マイクロウェーブバイアルにおいて、{3-[4-(2-クロロピリジン-3-イル)-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ]プロピル}ジメチルアミン(250mg;0.68mmol;1.00当量)のDMSO(3mL)溶液に、ナトリウムメタンチオラート(144mg;2.05mmol;3.00当量)を加えた。反応物をマイクロウェーブにより100℃で40分間加熱した。反応物を1MのHCl(10mL)で希釈し、酢酸エチルで洗浄した。酸性の水層を収集し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、(3-{2-メトキシ-4-[2-(メチルスルファニル)ピリジン-3-イル]-5-ニトロフェノキシ}プロピル)ジメチルアミン(50mg;19%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:378.1(M+1)。
工程3
キャップ付き20mLシンチレーションバイアルにおいて、(3-{2-メトキシ-4-[2-(メチルスルファニル)ピリジン-3-イル]-5-ニトロフェノキシ}プロピル)ジメチルアミン(50mg;0.13mmol;1.00eq)の亜リン酸トリエチル(2mL)溶液を、120℃で18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を1MのHClで希釈し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-60%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(4mg;7%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.27(d,J=6.8Hz,1H),7.87(s,1H),7.69(d,J=6.8Hz,1H),7.35(s,1H),4.32(t,J=5.6Hz,2H),4.02(s,3H),3.44(t,J=7.1Hz,2H),3.01(s,3H),3.00(s,6H),2.35(ddd,J=12.7,7.0,5.5Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:346.2(M+1)。
1-(3-{[8-メトキシ-1-(2-メトキシエトキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル]オキシ}プロピル)ピロリジン トリフルオロアセテート
マイクロウェーブバイアルにおいて、1-[3-(4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロフェノキシ)プロピル]ピロリジン、参考例3(800mg;2.23mmol;1.00当量)、2-フルオロ-3-ピリジニルボロン酸(627mg;4.45mmol;2.00当量)、炭酸カリウム(3.3mL;2.00mol/L;6.68mmol;3.00当量)、およびPd(dppf)2Cl2.DCM(182mg;0.22mmol;0.10当量)を、DMF(8mL)液で混合した。マイクロウェーブ反応器で反応物を130℃で1時間加熱した。反応物をセライトろ過によりろ過し、ろ液を水で希釈し、水層を酢酸エチルで洗浄した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、DCM中0%から20%のメタノールを使用するシリカゲルで精製することにより、2-フルオロ-3-{5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル}ピリジン(316.00mg;38%)を得た。
工程2
50mLの丸底フラスコに、2-フルオロ-3-[5-メトキシ-2-ニトロ-4-[3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ]フェニル]ピリジン(300mg、0.80mmol、1.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)、2-メトキシエタン-1-オール(91.2mg、1.20mmol、1.50当量)、Cs2CO3(782mg、2.40mmol、3.00当量)を入れた。得られた溶液を100℃で3時間撹拌した。粗反応混合物をろ過し、逆相分取HPLC(Prep-C18、120g、Tianjin Bonna-Agela Technologies、10分間で、両溶媒とも0.1%ギ酸を含有する10%MeCN水から20%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、3-(5-メトキシ-2-ニトロ-4-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)フェニル)-2-(2-メトキシエトキシ)ピリジンを、黄色の固体として得た(0.18g、52%)。MS(ESI、正イオン)m/z:432.2(M+1)。
工程3
50mLの丸底フラスコに、3-(5-メトキシ-2-ニトロ-4-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)フェニル)-2-(2-メトキシエトキシ)ピリジン(150mg、0.35mmol、1.00当量)、P(OEt)3(8mL)を入れた。得られた溶液を120℃で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。粗反応混合物をろ過し、逆相分取HPLC(Prep-C18、Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する20%MeCN水から30%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、表題の化合物を、淡黄色の半固体として得た(15.9mg、8.9%)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ11.58(s,1H),9.59(br,1H),7.89(d,J=5.9Hz,1H),7.60(s,1H),7.16-7.07(m,2H),4.62(dd,J=5.8,3.7Hz,2H),4.15(t,J=5.8Hz,2H),3.83(d,J=4.4Hz,1H),3.66(dt,J=11.1,6.0Hz,2H),3.39(d,J=10.5Hz,6H),3.07(dq,J=14.3,7.5Hz,2H),2.19(dq,J=12.4,6.4Hz,2H),2.04(q,J=6.9,5.9Hz,2H),1.89(p,J=5.3Hz,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:400.2(M+1)。
8-メトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-1-オール トリフルオロアセテート
50mLの丸底フラスコに、7-(ベンジルオキシ)-1-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール、参考例5(400mg、1.18mmol、1.00当量)、ナトリウムメチラート-MeOH(30%、10mL)を入れた。得られた溶液を120℃で48時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いたシリカゲルカラムで処理した。これにより、285mg(72%)の、7-(ベンジルオキシ)-1,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドールを、黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:335.1(M+1)。
工程2
50-mLの丸底フラスコに、7-(ベンジルオキシ)-1,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール(275mg、0.82mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(10mL)、4-ジメチルアミノピリジン(100mg、0.82mmol、1.00当量)、Boc2O(180mg、0.82mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で4時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を用いたシリカゲルカラムで処理した。これにより、260mg(73%)の、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:435.2(M+1)。
工程3
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-1,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(250mg、0.58mmol、1.00当量)のMeOH(25mL)の溶液に、10%Pd/C(50%水湿式)25mgを加えた。混合物を脱気し、水素で3回パージした。得られた混合物をH2雰囲気下、室温で6時間撹拌した。固体をろ過した。ろ液を真空下で濃縮した。これにより、200mg(クルード)の、tert-ブチル 1,7-ジヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:331.1(M+1)。
工程4
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチル 1,7-ジヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(190mg、0.55mmol、1.00当量)、MeCN(8mL)、炭酸カリウム(229mg、1.66mmol、3.00当量)、1-(3-クロロプロピル)ピロリジン塩酸塩(101.5mg、0.55mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を60℃で3時間撹拌した。固体をろ過した。ろ液を真空下で濃縮した。これにより、120mg(48%)の、tert-ブチル 1,8-ジメトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、淡黄色の固体として得た。MS(ESI、正イオン)m/z:456.2(M+1)。
工程5
50mLの丸底フラスコに、tert-ブチル 1,8-ジメトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(110mg、0.24mmol、1.00当量)、エタノール(3mL)、塩酸(3mL)を入れた。得られた溶液を100℃で24時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。粗反応混合物をろ過し、逆相分取HPLC(Prep-C18、Waters SunFireカラム、19×150mm、10分間で、両溶媒とも0.05%TFAを含有する20%MeCN水から30%MeCN水へのグラジエント溶出)に付することにより、表題の化合物を、オフホワイトの固体として得た(39.1mg、28%)。1H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ11.48(s,1H),11.01(d,J=5.8Hz,1H),9.53(br,1H),7.62(s,1H),7.20(t,J=6.5Hz,1H),7.08(s,1H),6.48(d,J=7.1Hz,1H),4.12(t,J=5.8Hz,2H),3.85(s,3H),3.65(s,2H),3.36(q,J=7.0Hz,2H),3.03-3.12(m,2H),2.15-2.20(m,2H),2.06-2.10(m,2H),1.87-1.96(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:342.2(M+1)。
3-[3-({8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン塩酸塩
tert-ブチル 7-ヒドロキシ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート、参考例7(65.00mg;0.21mmol;1.00当量)をアセトニトリル(3mL)に懸濁した。1-クロロ-3-ヨードプロパン(44μL;0.41mmol;2.00当量)と、次いで、炭酸カリウム(37mg;0.268mmol;1.28当量)を加えた。反応物を80℃のヒートブロックで撹拌した。6時間後、反応物を冷却し、ろ過し、温めたアセトニトリルですすぎ、エバポレートした。混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタンのグラジエント)によって精製することにより、tert-ブチル 7-(3-クロロプロポキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(9mg、11%)を得た。MS(ESI、正イオン)m/z:391.2(M+1)。
工程2
tert-ブチル 7-(3-クロロプロポキシ)-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(38.00mg;0.10mmol;1.00当量)をDMF(1mL)に溶解した。N,N-ジメチルホルムアミド(0.5mL)に溶解した3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン塩酸塩(19.49mg;0.15mmol;1.50当量)、ヨウ化カリウム(16.14mg;0.10mmol;1.00当量)、および炭酸カリウム(33.54mg;0.24mmol;2.50当量)を加えた。反応物を80℃のヒートブロックで撹拌した。14時間後、反応物をエバポレートした。残渣をヘプタンに溶解し、再びエバポレートさせ、真空下に置いた。逆相クロマトグラフィー(Waters XSelect CSH C18カラム、19×250mm、0-60%アセトニトリル/0.1HCl水のグラジエント溶出)によって精製することにより、表題の化合物(5.6mg、13%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.58(s,1H),8.53(d,J=6.9Hz,1H),7.89-7.81(m,2H),7.13(s,1H),4.75(t,J=7.3Hz,2H),4.03(s,3H),3.91-3.86(m,2H),3.42-3.36(m,4H),2.64-2.59(m,2H),2.55-2.52(m,2H),2.42-2.37(m,1H),2.33-2.27(m,1H),2.02-1.98(m,1H),1.58-1.51(m,1H)。MS(ESI、正イオン)m/z:352.3(M+1)。
1-[3-({8-メトキシ-3-メチル-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(参考例1;500.00mg;1.48mmol;1.00当量)、6-メチル-3-ピリジニルボロン酸(222.74mg;1.63mmol;1.10当量)、炭酸ナトリウム(235.07mg;2.22mmol;1.50当量)、および1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(54.10mg;0.07mmol;0.05当量)の、1,4-ジオキサン(14.79mL)および水(1.10mL)の混合液に、排気/アルゴン充填を3サイクル行い、アルゴン雰囲気下、85℃で加熱した。36時間後、混合物を周辺温度に冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、水および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、暗色の油を得た。この物質を、シリカゲルのプラグに吸収させ、ヘプタン中0から70%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィー(24G ISCO Gold)によって精製することにより、5-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]-2-メチルピリジン(219mg;42%)を得た。
工程5の後、無色の流動性の粉末として、表題の化合物を得た(8.2mg;50%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.65(s,1H),9.99(s,1H),9.40(s,1H),7.97(s,1H),7.69(s,1H),7.22(s,1H),4.18(t,J=6.0Hz,2H),3.87(s,3H),3.59(br.s,2H),3.36-3.30(m,2H),3.02(br.s,2H),2.71(s,3H),2.19(p,J=7.4Hz,2H),2.02(br.s,2H),1.86(br.s,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:340.3(M+1)。
1-[3-({1,8-ジメトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(参考例1;488.00mg;1.44mmol;1.00当量)、(前の反応からのRSMで)2-メトキシ-3-ピリジニルボロン酸(242.79mg;1.59mmol;1.10当量)、炭酸ナトリウム(229.43mg;2.16mmol;1.50当量)、および1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(52.80mg;0.07mmol;0.05当量)の、1,4-ジオキサン(14.43mL)および水(1.07mL)の混合液に、排気/アルゴン充填を3サイクル行い、アルゴン雰囲気下、85℃で加熱した。17時間後、混合物を周辺温度に冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、水および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、暗色の油を得た。この物質を、シリカゲルのプラグに吸収させ、ヘプタン中0から40%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィー(24G ISCO Gold)によって精製することにより、3-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]-2-メトキシピリジン(200mg;38%)を得た。
工程5の後、無色の流動性の粉末として、表題の化合物を得た(75.2mg;71%)。MS(ESI、正イオン)m/z:356.4(M+1)。
1-[3-({3-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ピロリジン塩酸塩
工程1
1-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-5-ニトロベンゼン(参考例1;600.00mg;1.77mmol;1.00当量)、6-クロロ-3-ピリジニルボロン酸(307.14mg;1.95mmol;1.10当量)、炭酸ナトリウム(282.09mg;2.66mmol;1.50当量)、および1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(64.91mg;0.09mmol;0.05当量)の、1,4-ジオキサン(17.74mL)および水(1.31mL)の混合液に、排気/アルゴン充填を3サイクル行った後、アルゴン雰囲気下、85℃で加熱した。17時間後、混合物を周辺温度に冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、水および食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮して、暗色の油を得た。この物質を、シリカゲルのプラグに吸収させ、ヘキサン中0から50%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィー(40G ISCO Gold)によって精製することにより、5-[4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロフェニル]-2-クロロピリジン(462mg;70%)を得た。
工程4A
tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-3-クロロ-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(71.00mg;0.16mmol;1.00当量)、シクロプロピルボロン酸(48.63mg;0.57mmol;3.50当量)、トリシクロヘキシルホスファン(4.54mg;0.02mmol;0.10当量)、およびリン酸三カリウム(68.68mg;0.32mmol;2.00当量)の、トルエン(0.81mL)および水(0.04mL)の混合液を、窒素で10分間スパージした。次に、酢酸パラジウム(3.63mg;0.02mmol;0.10当量)を加え、密封したバイアルを100℃で一晩加熱した。次いで、混合物を周辺温度に冷却し、EtOAcで希釈し、水および食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。
残渣を、ヘプタン中0から40%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィー(4G ISCO Gold)によって精製することにより、tert-ブチル 7-(ベンジルオキシ)-3-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレートを、白色の固体として得た。
工程5の後、無色の流動性の粉末として、表題の化合物を得た(75.2mg;71%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.58(s,1H),10.33(s,1H),9.34(s,1H),8.00(s,1H),7.45(s,1H),7.21(s,1H),4.17(t,J=6.0Hz,2H),3.86(s,3H),3.62-3.52(m,2H),3.32-3.29(m,2H),3.06-2.95(m,2H),2.40(dq,J=8.7,5.2,4.4Hz,1H),2.20(p,J=6.2Hz,2H),2.05-1.95(m,2H),1.92-1.81(m,2H),1.26-1.19(d,J=8.1Hz,2H),1.14-1.08(m,2H)。MS(ESI、正イオン)m/z:366.4(M+1)。
[3-({1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-7-イル}オキシ)プロピル]ジエチルアミン塩酸塩
tert-ブチル 7-(3-クロロプロポキシ)-1-シクロプロピル-8-メトキシ-5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-カルボキシレート(40.00mg;0.09mmol;1.00当量)、ヨウ化カリウム(1.54mg;0.01mmol;0.10当量)、およびN-エチルエタンアミン(0.06mL;0.60mmol;6.50当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.46mL)混合液を、70℃で加熱した。3時間後、混合物を周辺温度に冷却し、1:1のPhMe/EtOAcで希釈し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。
粗製の油をDCM(1.5mL)に溶解し、周辺温度で、TFA(0.7mL)で処理した。3時間後、混合物を真空で濃縮した。油性の残渣を1NのHCl(~1.5mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Luna C18、21×250mm、13分間での0-70%アセトニトリル/0.1%HCl水溶液のグラジエント、流量:22mL/分)によって精製することにより、表題の化合物(18mg;53%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.95(s,1H),12.96(s,1H),10.05(s,1H),8.21(d,J=6.7Hz,1H),7.85(s,1H),7.73(d,J=6.7Hz,1H),7.32(s,1H),4.21(t,J=6.0Hz,2H),3.91(s,3H),3.22(p,J=5.0Hz,2H),3.14(td,J=7.3,4.8Hz,4H),3.02(ddd,J=13.8,8.6,5.3Hz,1H),2.20(q,J=7.4,6.7Hz,2H),1.46-1.39(m,2H),1.35-1.30(m,2H),1.22(t,J=7.2Hz,6H)。MS(ESI、正イオン)m/z:368.4(M+1)。
実験例1
G9a酵素活性アッセイの判定
G9a AlphaLISAアッセイを使用して、本化合物によるビオチン化ヒストンH3ペプチドのメチル修飾を検出した。これらの修飾は、G9a酵素のヒストンメチルトランスフェラーゼ活性によって行われる。アッセイは、615nmでの化学発光シグナルの読み取りにより構成される。このシグナルは、ドナービーズとアクセプタービーズとの間で反応性一重項酸素を移動する680nmでのレーザー励起によって生成される。ドナービーズはストレプトアビジンと結合し、ペプチド上のビオチンに結合する。アクセプタービーズは、ペプチド上の特定のG9aメチルマークを認識する抗体と結合する。もしペプチドにメチルマークがある場合、アクセプタービーズはペプチドに結合する。結合すると、アクセプタービーズはドナービーズに近接(<200nm)し、ドナービーズが励起されると酸素の移動が起こり、強いシグナルが発生する。メチルマークがない場合、ビーズ間の相互作用は発生せず、シグナルはバックグラウンドレベルになる。
アッセイでは、次のバッファーを使用して反応をセットアップした:50mM Tris-HCl pH9、50mMのNaCl、0.01%Tween-20、および、1mMのDTT(反応開始前に新たに添加)。アッセイは、最終濃度で、0.15nM G9a、10uM S-アデノシル-メチオニン、および100nMビオチン化ヒストン3ペプチド(1~21)を添加することにより、セットアップされる。反応物を室温で1時間インキュベートし、続いて、最終濃度20μg/mLで、アクセプタービーズ(anti-H3k9me2 AlphaLISAアクセプタービーズ、PerkinElmer #AL117)を添加することによりクエンチする。アクセプタービーズを1時間インキュベートする。1時間後、最終濃度20ug/mLで、ドナービーズを添加する(アルファ ストレプトアビジンドナービーズ、PerkinElmer #6760002)。ドナービーズを0.5時間インキュベートする。反応物に加える前に、ドナービーズとアクセプタービーズの両方を、AlphaLISA 5X Epigenetics Buffer 1キット(PerkinElmer #AL008)に再懸濁する。すべての操作、および、ドナーおよびアクセプタービーズのインキュベーションは、遮光して行う。EnVisionプレートリーダーによってアルファモードでシグナルを検出する(ACS Med Chem Lett.2014 Jan2;5(2):205-9を参照)。
化合物の希釈ごとに阻害率を計算し、50%阻害をもたらす濃度を算出した。この値が、IC50として表される。本開示の化合物の代表的な番号のIC50値(nM)を、以下の表(表B-1~B-4)に記載する。
胎児ヘモグロビン誘導アッセイ
健康な成人のヒトドナーから得られ凍結保存した骨髄CD34+造血細胞を、すべての試験で使用した。2つのフェーズで構成された、21日間の生体外無血清培養系が利用された。培養フェーズI(培養1~7日)では、CD34+細胞を、50ng/mLのSCF(HumanZyme、シカゴ、IL)、50ng/mLのFLT3-Ligand(HumanZyme)および10ng/mLのIL-3(HumanZyme)が添加された、StemPro-34完全培地(l-グルタミン、pen-strep、およびStemPro-34栄養添加)(Invitrogen、Carlsbad、CA)を含む培地に入れた。培養の第1のフェーズ(0~7日)の間、CD34+細胞は、赤芽球を含む前駆細胞集団に分化する。7日後、細胞を、次の成分:StemPro-34完全培地、4U/mLのEPO、3μMのミフェプリストン(シグマアルドリッチ、セントルイス、MO)、10μg/mLのインスリン(シグマアルドリッチ)、3U/mLのヘパリン(シグマアルドリッチ)、および0.8mg/mLのホロトランスフェリン(シグマアルドリッチ)で構成された、エリスロポエチン(EPO;Stemcell)添加培地に移した(フェーズ2;培養7~21日)。胎児ヘモグロビン産生をテストするために、試験化合物をフェーズ2(7~21日)の間に添加する(Blood.2015 Jul30;126(5):665-72を参照)。
α-、β-およびγ-グロビン遺伝子の発現レベルは、定量的PCR分析によって評価する。HbFタンパク質レベルは、ヒトヘモグロビンF酵素結合免疫吸着法(ELISA)定量キット(Bethyl Laboratory、モンゴメリー、TX、USA)によって評価する。HbFを発現している細胞の割合は、フローサイトメトリー分析により評価する。要するに、製造業者の指示(Qiagen、ドイツ)に従って、RNAサンプルを調製し、相補的DNAを合成した。TaqMan Gene Expression Masterを使用して、ヒトグロビン遺伝子のqRT-PCR分析を実施した。
以下は、本開示の化合物を含む代表的な医薬製剤である。
下記の成分をよく混合し、プレスして、単一の分割タブレットにする。
成分 1錠あたりの量
mg
本開示の化合物 400
コーンスターチ 50
クロスカルメロースナトリウム 25
ラクトース 120
ステアリン酸マグネシウム 5
下記の成分をよく混合し、ハードシェルゼラチンカプセルに入れる。
成分 1カプセルあたりの量
mg
本開示の化合物 200
スプレードライしたラクトース 148
ステアリン酸マグネシウム 2
MSAでpH2.2とした純水に、2%HPMC、1%Tween80の中で、適量から少なくとも20mg/mLの本開示の化合物(例えば、化合物1)とする。
吸入送達用の医薬組成物の製造のため、本明細書に開示された化合物20mgを、無水クエン酸50mgおよび0.9%塩化ナトリウム溶液100mLと混合する。混合物を、吸入投与に適したネブライザーなどの吸入送達ユニットに入れる。
医薬用局所ゲル組成物の製造のため、本明細書に開示された化合物100mgを、ヒドロキシプロピルセルロース1.75g、プロピレングリコール10mL、ミリスチン酸イソプロピル10mL、および精製アルコールUSP100mLと混合する。次に、得られたゲル混合物を、局所投与に適したチューブなどの容器に入れる。
医薬用点眼液組成物の製造のため、本明細書に開示された化合物100mgを、精製水100mLで、NaCl0.9gと混合し、0.2ミクロンフィルターを用いて、ろ過する。次に、得られた等張液を、点眼投与に適した点眼容器などの点眼送達ユニットに入れる。
医薬用鼻スプレー溶液の製造のため、本明細書に開示された化合物10gを、0.05Mのリン酸緩衝液(pH4.4)30mLと混合する。溶液を、各投与で100μLのスプレーを出すように設計された鼻投与用容器に入れる。
Claims (20)
- 式(I):
Xは、CR1であり;
Yは、CR2であり;
P、Q、T、およびUは、独立して、CH、C(R4またはR5が結合している場合)、またはNであり;ただし、P、Q、T、およびUの1つ以上2つ以下が、Nであり;
Zは、NR6であり、ここで、R6は、水素、アルキル、またはシクロアルキルであり;
R1は、水素であり、R2は、アルキル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、およびシクロアルキルからなる群から選択されるか;または、
R2は、水素であり、R1は、アルキル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、およびシクロアルキルからなる群から選択され;
R3は、-W-アルキレン-R7であり、この式において:
-W-アルキレン-は、-O-(CH2)-*、-O-(CH2)2-*、-O-(CH2)3-*、または-O-(CH2)2-O-(CH2)2-*(ここで、*は、R7との結合点を示す)であり;および、
R7は、-NRaRbであり、ここで、RaおよびRbは、独立して、水素、アルキル、またはハロアルキルであり;または、RaおよびRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、ヘテロシクロアミノ、架橋ヘテロシクロアミノ、またはスピロヘテロシクロアミノを形成し、ここで、該ヘテロシクロアミノ、架橋ヘテロシクロアミノおよびスピロヘテロシクロアミノは、N原子を1つのみ有し、そして、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよく;または、
R7は、環炭素原子でアルキレンに結合し、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよいヘテロシクリルであり;
R4およびR5は、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、アルコキシ、シアノ、NH2、NRcRd、アルコキシアルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、アミノアルキルアミノ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオ、アルコキシアルキルオキシ、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアミノ、5~8員の架橋ヘテロシクロアミノ、またはスピロヘテロシクロアミノであり、ここで、該フェニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、単独でまたは別の基の一部として、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、およびアルコキシカルボニルから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されてもよく、ここで、R4およびR5のアルキルは、シクロアルキルで置換されてもよく、R4およびR5のアルケニルおよびアルキニルは、独立して、ヒドロキシまたはシクロアルキルで置換されてもよく;
Rcは、水素、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり;
Rdは、アルキル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり;または
RcおよびRdは、それらが結合する窒素と一緒になって、4~7員のヘテロシクロアミノを形成し;および、
vおよびwは、独立して、0または1である。]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。 - R6が、Hである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R1が、水素であり、R2が、アルコキシであるか;あるいは、R1が、アルコキシであり、R2が、水素である、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R1が、メトキシであり、R2が、水素である、請求項3に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- Qが、Nであり;P、TおよびUが、独立して、CH、またはC(R4またはR5が結合している場合)である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- -W-アルキレン-が、-O-(CH2)3-*(ここで、*は、R7との結合点を示す)である、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R7が、-NRaRbであり、RaおよびRbは、独立して、水素、アルキル、またはハロアルキルである、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- RaおよびRbが、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、またはイソプロピルである、請求項7に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R7が、-NRaRbであり、Ra およびRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、ヘテロシクロアミノを形成し、該ヘテロシクロアミノは、N原子を1つのみ有し、そして、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R7が、-NRaRbであり、RaおよびRbは、それらが結合する窒素と一緒になって、ピロリジン-1-イルを形成する、請求項9に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R7が、環炭素原子でアルキレンに結合し、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシから独立して選択される1つまたは2つの置換基で置換されてもよい、ヘテロシクリルである、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R4が、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルからなる群より選択されるシクロアルキルであり、該シクロプロピル、シクロブチル、およびシクロペンチルは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、およびアルコキシカルボニルから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されてもよい、請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R4が、NH2、NRcRd、アルコキシアルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、またはアミノアルキルアミノである、請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R4が、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、5~8員の架橋ヘテロシクロアミノ、またはスピロヘテロシクロアミノであり、ここで、該ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、単独でまたは別の基の一部として、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、およびアルコキシカルボニルから独立して選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換されてもよい、請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- R4が、NRcRdであり、RcおよびRdは、それらが結合する窒素と一緒になって、4~6員のヘテロシクロアミノを形成する、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
- 請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩;および、薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
- 請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、異常ヘモグロビン症を寛解または治療するための医薬。
- 異常ヘモグロビン症が、鎌状赤血球症である、請求項18に記載の医薬。
- 異常ヘモグロビン症が、ベータサラセミアである、請求項18に記載の医薬。
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