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JP7219579B2 - 通知システム、通知方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

通知システム、通知方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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JP7219579B2 JP2018192039A JP2018192039A JP7219579B2 JP 7219579 B2 JP7219579 B2 JP 7219579B2 JP 2018192039 A JP2018192039 A JP 2018192039A JP 2018192039 A JP2018192039 A JP 2018192039A JP 7219579 B2 JP7219579 B2 JP 7219579B2
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Description

本発明は、バイタル信号に基づいて処理を行う技術に関する。
近年、ウェアラブル機器を被験者に装着させて、被験者のバイタル情報を取得する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような技術により、被験者のバイタル情報を長時間取得して、被験者の状態変化を把握することができる。そして、状態に変化が見られた場合には、被験者が自ら病院に出向くなどして未然に対処することができる。
特開2016-150102号公報
バイタル情報の測定対象となる人物の状態変化は、測定対象となる人物の体に異常が発生した場合に限らず、測定対象となる人物の誤った行動や操作等の人為ミスによっても生じる。例えば、人為ミスが発生した場合、測定対象となる人物のバイタル情報において急激な心拍変動による状態変化が生じる。このような人為ミス発生時には、目の前の作業や動作が既に進んでしまい、大きな失敗や事故につながってしまうことがある。人為ミスによる事故では、信用を失い、最悪の場合には事業継続ができなくなってしまう場合もある。しかしながら、従来の技術では、人為ミスのように測定対象となる人物の行動による被害を抑制することができないという問題があった。このような問題は、人為ミスに限らず、災害や事故など測定対象となる人物の状態に影響を与える所定の事象が発生した場合においても生じる問題である。
上記事情に鑑み、本発明は、測定対象となる人物の状態に影響を与える所定の事象が発生した場合における被害を抑制することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、1又は複数の測定対象人物のバイタル情報に基づいて、前記測定対象人物の状態に影響を与える所定の事象が発生していることを示す通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知制御部と、前記通知データを受信すると、前記通知データに応じた処理を行う情報機器と、を備え、前記通知制御部は、前記バイタル情報に含まれる情報と異なる前記測定対象人物に関する情報である音声情報をさらに取得し、前記バイタル情報に含まれる前記測定対象人物の心電位の値が第1の閾値以上となったタイミングの前後所定の時間以内に取得された音声情報に、ユーザに不安や驚きが生じたことを表す特定の用語が含まれる場合に前記通知条件を満たしていると判定し、前記通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知システムである。
本発明の一態様は、第1のコンピュータが、1又は複数の測定対象人物のバイタル情報に基づいて、前記測定対象人物の状態に影響を与える所定の事象が発生していることを示す通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知制御ステップを有し第2のコンピュータが、前記通知データを受信すると、前記通知データに応じた処理を行う処理ステップ、を有し、前記通知制御ステップにおいて、前記バイタル情報に含まれる情報と異なる前記測定対象人物に関する情報である音声情報をさらに取得し、前記バイタル情報に含まれる前記測定対象人物の心電位の値が第1の閾値以上となったタイミングの前後所定の時間以内に取得された音声情報に、ユーザに不安や驚きが生じたことを表す特定の用語が含まれる場合に前記通知条件を満たしていると判定し、前記通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知方法である。
本発明の一態様は、1又は複数の測定対象人物のバイタル情報に基づいて、前記測定対象人物の状態に影響を与える所定の事象が発生していることを示す通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知制御ステップ、を第1のコンピュータに実行させ、前記通知データを受信すると、前記通知データに応じた処理を行う処理ステップ、第2のコンピュータに実行させ、前記通知制御ステップにおいて、前記バイタル情報に含まれる情報と異なる前記測定対象人物に関する情報である音声情報をさらに取得し、前記バイタル情報に含まれる前記測定対象人物の心電位の値が第1の閾値以上となったタイミングの前後所定の時間以内に取得された音声情報に、ユーザに不安や驚きが生じたことを表す特定の用語が含まれる場合に前記通知条件を満たしていると判定し、前記通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、測定対象となる人物の状態に影響を与える所定の事象が発生した場合における被害を抑制することが可能となる。
第1の実施形態における通知システムの機能構成を示す図である。 第1の実施形態における判定装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 第1の実施形態における判定装置の通知処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態における通知システムの処理の流れの第一の具体例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における通知システムの処理の流れの第二の具体例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における通知システムの処理の流れの第三の具体例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における通知システムの処理の流れの第四の具体例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態における通知システムの機能構成を示す図である。 第2の実施形態における判定装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 第2の実施形態における判定装置の通知処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における通知システムの処理の流れの第一の具体例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態における通知システムの機能構成を示す図である。 第3の実施形態における判定装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 第3の実施形態における判定装置の通知処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態における通知システムの処理の流れの具体例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における通知システム100の機能構成を示す図である。通知システム100は、判定装置10、バイタルセンサ20、中継装置30及び情報機器40を備える。バイタルセンサ20と、中継装置30とは、通信を行うことによってデータを送受信する。バイタルセンサ20と、中継装置30との間で行われる通信は、無線通信であってもよいし有線通信であってもよい。無線通信は、例えば短距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標))であってもよい。判定装置10、中継装置30及び情報機器40は、ネットワーク50を介して通信する。ネットワーク50は、無線通信を用いたネットワークであってもよいし、有線通信を用いたネットワークであってもよい。ネットワーク50は、複数のネットワークが組み合わされて構成されてもよい。
判定装置10は、バイタルセンサ20によって取得されたバイタル信号を無線通信又は有線通信によって取得する。バイタル信号は、測定対象のユーザの体の生命活動に関連する情報を示す信号である。バイタル信号は、例えば心臓の活動電位、呼吸活動、血圧等の時系列の変化を示す信号である。本実施形態では、ユーザの心臓の活動電位(心電のデータ)である心電位のデータをバイタル信号として説明する。
判定装置10は、バイタル信号から得られるバイタル情報に基づいて、通知条件が満たされたか否か判定する。そして、判定装置10は、判定結果に応じて、通知先の情報機器40に対してデータを送信する。通知条件とは、判定装置10において取得されたバイタル信号に応じて通知がなされる際の条件であり、例えば測定対象のユーザの状態に影響を与える所定の事象が発生していることを示す条件であってもよい。
測定対象のユーザの状態に影響を与える所定の事象とは、ユーザのバイタル情報に変化を与える事象であり、例えばユーザに不安や驚きを与える事象である。測定対象のユーザの状態に影響を与える所定の事象は、例えばメッセージの誤送信、災害(例えば、崖崩れ、土砂崩れ、雪崩、雷雨及び津波の発生や河川の増水等)に遭遇、事故現場(例えば、人がおぼれている現場、人が倒れている現場等)に遭遇、事故に遭いそうな現場(例えば、移動体(車両、自転車、航空機等)が接近してきた現場、移動体の前に人が突然現れた現場、ホームに人が転落した現場等)に遭遇等である。
判定装置10は、バイタル情報に含まれるユーザの心電位の値が第1の閾値以上となったか否かで通知条件が満たされたか否かを判定する。ユーザの心電位の値が第1の閾値以上となった場合、判定装置10は通知条件が満たされたと判定する。一方、ユーザの心電位の値が第1の閾値未満の場合、判定装置10は通知条件が満たされていないと判定する。判定装置10は、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、サーバ装置、クラウド等の情報機器を用いて構成される。
バイタルセンサ20は、測定対象のユーザのバイタル信号を取得する。バイタルセンサ20は、取得されたバイタル信号に、バイタル信号が取得された日時を対応付けて無線通信又は有線通信によって判定装置10に送信する。バイタルセンサ20は、ウェアラブルなセンサであり、例えばシャツ型のセンサであってもよいし、時計型であってもよい。
中継装置30は、判定装置10と、バイタルセンサ20との間の通信を中継する。中継装置30は、バイタルセンサ20から送信されたバイタル信号を判定装置10に送信する。
情報機器40は、ネットワーク50を介して判定装置10から通知を受け、受けた通知に応じて所定の動作を行う。情報機器40は、汎用の情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ、サーバ、スマートフォン等)であってもよいし、特定の機器(例えば車両のブレーキ、車両のエンジン、工場の設備のモーター等)を制御する装置であってもよいし、特定の機器やセンサであってもよい。
図2は、第1の実施形態における判定装置10の機能構成を表す概略ブロック図である。
判定装置10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、判定プログラムを実行する。判定プログラムの実行によって、判定装置10は、通信部101及び制御部102を備える装置として機能する。なお、判定装置10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、判定プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、判定プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
通信部101は、中継装置30及び情報機器40との間で通信を行う。例えば、通信部101は、バイタルセンサ20から送信されたバイタル信号を、中継装置30を介して受信する。例えば、通信部101は、判定結果に応じて所定の通知先となっている情報機器40に対してデータを送信する。
制御部102は、CPU等のプロセッサやメモリを用いて構成される。制御部102は、プログラムを実行することによって、信号取得部103、判定部104及び通知制御部105として機能する。
信号取得部103は、測定対象のユーザのバイタル信号を取得する。
判定部104は、信号取得部103によって取得されたバイタル信号から得られるバイタル情報に基づいて通知条件が満たされたか否か判定する。判定部104は、判定結果を通知制御部105に出力する。
通知制御部105は、判定部104による判定結果に応じて通知処理を行う。例えば、通知制御部105は、通知条件を満たしていると判定された場合に、通信部101を介して、測定対象のユーザの情報機器40、又は、測定対象の人物の周囲の情報機器40の少なくともいずれかに対して通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する。通知制御部105は、アプリケーション又は予め登録された設定に応じて、測定対象のユーザの情報機器40、又は、測定対象の人物の周囲の情報機器40の少なくともいずれかに対して通知データを送信する。
図3は、第1の実施形態における判定装置10の通知処理の流れを示すフローチャートである。
信号取得部103は、通信部101を介してバイタル信号を取得する(ステップS101)。信号取得部103は、取得したバイタル信号を判定部104に出力する。判定部104は、信号取得部103から出力されたバイタル信号に基づいて、通知条件が満たされたか否かを判定する(ステップS102)。通知条件が満たされていない場合(ステップS102-NO)、判定装置10は図3の処理を終了する。
一方、通知条件が満たされた場合(ステップS102-YES)、通知制御部105は通知処理を行う(ステップS103)。
図4は、第1の実施形態における通知システム100の処理の流れの第一の具体例を示すシーケンス図である。図4に示されるシーケンス図では、情報機器40の具体例としてメッセージ通信装置が用いられている。メッセージ通信装置は、メッセージの送受信機能を備えた情報処理装置である。メッセージの一例として、メールやショートメッセージがある。メッセージ通信装置は、メッセージの送信指示がなされた場合に、メッセージの送信指示がなされた直後にメッセージの送信を実行するのではなく、予め定められた待機時間分待機してからメッセージの送信を実行する。なお、メッセージ通信装置において待機時間分待機するか否かはユーザが設定可能である。メッセージ通信装置は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ゲーム機器等の情報機器である。
メッセージ通信装置は、ユーザからメッセージ送信の指示を受け付ける(ステップS201)。ユーザからメッセージ送信の指示がなされると、メッセージ通信装置は待機時間分待機する(ステップS202)。ユーザが、メッセージの送信指示を行った後に、誤送信であることに気づくとユーザの状態は変化する。すなわち、ユーザの心拍が急激に上昇する。
判定装置10は、通知条件を満たしたと判定すると(ステップS203)、判定結果をメッセージ通信装置に通知する(ステップS204)。図4の第一の具体例における通知条件は、例えば、測定対象のユーザの状態に影響を与える所定の事象として、メッセージの誤送信が発生したことを示す条件である。
メッセージ通信装置は、判定装置10から送信された通知を受信する。メッセージ通信装置は、待機時間経過するまでの間に、判定装置10から送信された通知が受信されると、メッセージの送信を取りやめる(ステップS205)。
図5は、第1の実施形態における通知システム100の処理の流れの第二の具体例を示すシーケンス図である。図5に示されるシーケンス図では、情報機器40の具体例として車両制御装置が用いられている。車両制御装置は、ユーザに関する所定の装置の動作を制御する装置である。車両制御装置は、例えばユーザが運転している移動体の制御装置である。車両制御装置は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ゲーム機器等の情報機器である。
判定装置10は、通知条件を満たしたと判定すると(ステップS301)、判定結果を車両制御装置に通知する(ステップS302)。図5の第二の具体例における通知条件は、例えば、測定対象のユーザの状態に影響を与える所定の事象として、移動体の前に人が突然現れた現場に遭遇したことを示す条件である。
車両制御装置は、判定装置10から送信された通知を受信すると、周囲の人物へ注意を促す制御を行う(ステップS303)。例えば、車両制御装置は、クラクションを制御して、クラクションを鳴らすことによって周囲の人物へ注意を促してもよい。例えば、車両制御装置は、ライトを制御して、ライトを点灯又は点滅させることによって周囲の人物へ注意を促してもよい。例えば、車両制御装置は、ユーザが運転している車両のブレーキを効かせることによって車両を減速させて停止させてもよい。図5における周囲の人物とは、車両の周囲に存在する人物である。
図6は、第1の実施形態における通知システム100の処理の流れの第三の具体例を示すシーケンス図である。図6に示されるシーケンス図では、情報機器40の具体例としてユーザ端末が用いられている。ユーザ端末は、測定対象のユーザが所持する通信装置である。ユーザ端末は、例えばスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器等の情報機器である。
判定装置10は、通知条件を満たしたと判定すると(ステップS401)、判定結果をユーザ端末に通知する(ステップS402)。図6の第三の具体例における通知条件は、例えば、測定対象のユーザの状態に影響を与える所定の事象として、移動体が接近してきた現場に遭遇したことを示す条件である。
ユーザ端末は、判定装置10から送信された通知を受信すると、周囲の人物へ注意を促す制御を行う(ステップS403)。例えば、ユーザ端末は、音を出力することによって周囲の人物へ注意を促してもよい。図6における周囲の人物とは、移動体に乗っている人物である。
図7は、第1の実施形態における通知システム100の処理の流れの第四の具体例を示すシーケンス図である。図7に示されるシーケンス図では、情報機器40の具体例として第1ユーザ端末、第2ユーザ端末及び第3ユーザ端末が用いられている。第1ユーザ端末は、測定対象のユーザが所持する通信装置である。第1ユーザ端末は、例えばスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器等の情報機器である。
第2ユーザ端末及び第3ユーザ端末は、測定対象のユーザの周囲に位置している人物が所持する通信装置である。第2ユーザ端末及び第3ユーザ端末は、例えばスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器等の情報機器である。第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末にはビーコン信号により互いに通信を行うことが可能なアプリケーションがインストールされていて、第3ユーザ端末にはビーコン信号により互いに通信を行うことが可能なアプリケーションがインストールされていないものとする。
判定装置10は、通知条件を満たしたと判定すると(ステップS501)、判定結果を第1ユーザ端末に通知する(ステップS502)。図7の第四の具体例における通知条件は、例えば、測定対象のユーザの状態に影響を与える所定の事象として、1人の人物が事故に遭いそうな現場に遭遇したことを示す条件である。
第1ユーザ端末は、判定装置10から送信された通知を受信すると、周囲にビーコン信号を送信する(ステップS503)。第2ユーザ端末は、ビーコン信号により互いに通信を行うことが可能なアプリケーションがインストールされているため、第1ユーザ端末から送信されたビーコン信号を受信する(ステップS504)。一方、第3ユーザ端末は、ビーコン信号により互いに通信を行うことが可能なアプリケーションがインストールされていいないため、第1ユーザ端末から送信されたビーコン信号を受信できない(ステップS505)。
第1ユーザ端末は、通知条件を満たした旨の通知に応じた表示を行う(ステップS506)。例えば、第1ユーザ端末は、表示画面上に警察署への電話番号、消防機関(救急や消防)への電話番号を表示させてもよい。これにより、事故が発生した場合に即座に通報することが可能になる。第2ユーザ端末は、通知条件を満たした旨の通知に応じた表示を行う(ステップS507)。例えば、第2ユーザ端末は、表示画面上に警察署への電話番号、消防機関(救急や消防)への電話番号を表示させてもよい。
以上のように構成された通知システム100では、測定対象人物の状態に影響を与える所定の事象が発生した場合における被害を抑制することができる。具体的には、通知システム100は、測定対象人物のバイタル情報に基づいて、測定対象人物の状態に影響を与える所定の事象が発生していることを示す通知条件を満たしていると判定された場合に、測定対象人物の情報機器40、又は、測定対象人物の周囲の情報機器40の少なくともいずれかに対して通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する。そして、情報機器40は、通知データを受信すると、通知データに応じた処理を行う。例えば、情報機器40が車の制御装置であれば、情報機器40は周囲の人物へ注意を促す制御(例えば、クラクションを鳴らす)等して測定対象人物の周囲に位置する人物に気づきを与える。その結果、事故を未然に防ぐことができる。そのため、測定対象人物の状態に影響を与える所定の事象が発生した場合における被害を抑制することができる。
<変形例>
判定装置10は、心電位の値の変化量が閾値以上となった場合に通知条件が満たされたと判定してもよい。この場合、判定装置10は、心電位の値の変化量が閾値未満の場合には通知条件が満たされていないと判定する。
バイタルセンサ20及び情報機器40は、複数備えられてもよい。
情報機器40は、上記に限定される必要はなく、例えば以下の機器であってもよい。
情報機器40がドライブレコーダーである場合、情報機器40は通知データの受信に応じて映像を撮影するように構成されてもよい。このように構成される場合、情報機器40は、判定装置10から通知データを受信すると、受信した時点から第1の期間が経過するまで撮影を行う。第1の期間は、例えば受信した時点から数分(例えば、30分)であってもよいし、数時間(例えば、1時間)であってもよいし、撮影終了の指示がなされるまで間の期間であってもよい。
情報機器40がウェアラブルカメラである場合、情報機器40は通知データの受信に応じて映像を撮影するように構成されてもよい。このように構成される場合、情報機器40は、判定装置10から通知データを受信すると、受信した時点から第1の期間が経過するまで撮影を行う。
情報機器40が車両制御装置である場合、情報機器40はアイサイトと連携して、センシング機能の閾値を変更して、障害物を検知しやすくなるように制御するように構成されてもよい。このように構成される場合、情報機器40は、アイサイトにおけるセンシング機能の閾値を、現在設定されている閾値よりも低下させる。これにより、変更前では、検知されなかった障害物も検知可能になる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態における通知システム100aの機能構成を示す図である。通知システム100aは、判定装置10a、バイタルセンサ20、中継装置30、情報機器40及び非バイタルセンサ60を備える。
通知システム100aは、判定装置10に代えて判定装置10aを備える点、非バイタルセンサ60を新たに備える点で通知システム100と構成が異なる。通知システム100aは、他の構成については通知システム100と同様である。そのため、通知システム100a全体の説明は省略し、判定装置10a及び非バイタルセンサ60について説明する。
非バイタルセンサ60は、バイタル信号以外のユーザに関する信号(以下「非バイタル信号」という。)を取得する。非バイタルセンサ60は、例えば位置センサ、音センサ、画像センサ、発汗センサ、体動センサ及び車両センサ等の非バイタル信号を取得するセンサである。非バイタルセンサ60は、バイタルセンサ20を身に着けているユーザに身に着けられる。
上記のように、判定装置10aは、測定対象のユーザのバイタル信号と、非バイタル信号とを取得することができる。
非バイタルセンサ60が位置センサである場合、非バイタルセンサ60は、ユーザの位置を示す位置情報を取得する。非バイタルセンサ60は、例えばユーザの位置を示す緯度及び経度の値を位置情報として取得してもよいし、ユーザの位置を示す住所を位置情報として取得してもよいし、他の情報を位置情報として取得してもよい。非バイタルセンサ60は、例えばGPS(Global Positioning System)を利用して位置情報を取得してもよい。非バイタルセンサ60は、取得した位置情報に、位置情報が取得された日時を対応付けて非バイタル信号として無線通信又は有線通信によって判定装置10に送信する。
非バイタルセンサ60が音センサである場合、非バイタルセンサ60は、マイク等の音声入力装置を介してユーザの音声信号を取得する。音声信号は、ユーザの発声によって出力される音響信号である。非バイタルセンサ60は、取得した音声信号に、音声信号が取得された日時を対応付けて無線通信又は有線通信によって判定装置10に送信する。
非バイタルセンサ60が画像センサである場合、非バイタルセンサ60は、ユーザの画像データを取得する。例えば、非バイタルセンサ60は、ユーザの顔を撮影した画像データを取得する。非バイタルセンサ60は、取得された画像データに、画像データが取得された日時を対応付けて非バイタル信号として無線通信又は有線通信によって判定装置10に送信する。
非バイタルセンサ60が発汗センサである場合、非バイタルセンサ60は、ユーザの発汗データを取得する。発汗データは、ユーザの発汗に関するデータである。非バイタルセンサ60は、取得した発汗データに、発汗データが取得された日時を対応付けて非バイタル信号として無線通信又は有線通信によって判定装置10に送信する。
非バイタルセンサ60が体動センサである場合、非バイタルセンサ60は、ユーザの体動信号を取得する。体動信号は、ユーザの体の動き(例えば振動)に関する信号である。非バイタルセンサ60は、例えばユーザの体に携帯又は装着される三軸加速度センサを用いて構成されてもよい。非バイタルセンサ60は、取得した体動信号に、体動信号が取得された日時を対応付けて非バイタル信号として無線通信又は有線通信によって判定装置10に送信する。
非バイタルセンサ60が車両センサである場合、非バイタルセンサ60は、ユーザが乗車している車動信号を取得する。車動信号は、ユーザが乗車している車の動き(例えば振動)に関する信号である。非バイタルセンサ60は、例えば車体に設けられる三軸加速度センサを用いて構成されてもよい。非バイタルセンサ60は、取得した車動信号に、車動信号が取得された日時を対応付けて非バイタル信号として無線通信又は有線通信によって判定装置10に送信する。
判定装置10aは、バイタル信号から得られるバイタル情報及び非バイタル信号から得られる非バイタル情報に基づいて、通知条件が満たされたか否か判定する。そして、判定装置10は、判定結果に応じて、所定の通知先となっている情報機器40に対してデータを送信する。判定装置10aは、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、サーバ装置、クラウド等の情報機器を用いて構成される。
図9は、第2の実施形態における判定装置10aの機能構成を表す概略ブロック図である。
判定装置10aは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、判定プログラムを実行する。判定プログラムの実行によって、判定装置10aは、通信部101及び制御部102aを備える装置として機能する。なお、判定装置10aの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、判定プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、判定プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
判定装置10aは、制御部102に代えて制御部102aを備える点で判定装置10と構成が異なる。判定装置10aは、他の構成については判定装置10と同様である。そのため、判定装置10a全体の説明は省略し、制御部102aについて説明する。
制御部102aは、CPU等のプロセッサやメモリを用いて構成される。制御部102aは、プログラムを実行することによって、信号取得部103a、判定部104a及び通知制御部105として機能する。
信号取得部103aは、測定対象のユーザのバイタル信号及び非バイタル信号を取得する。
判定部104aは、信号取得部103によって取得されたバイタル信号から得られるバイタル情報及び非バイタル信号から得られる非バイタル情報に基づいて通知条件が満たされたか否か判定する。判定部104aは、判定結果を通知制御部105に出力する。
図10は、第2の実施形態における判定装置10aの通知処理の流れを示すフローチャートである。図10において、図3と同様の処理については図10と同様の符号を付して説明を省略する。
信号取得部103aは、通信部101を介して非バイタル信号を取得する(ステップS601)。信号取得部103aは、取得した非バイタル信号を判定部104aに出力する。判定部104aは、信号取得部103aから出力されたバイタル信号及び非バイタル信号に基づいて、通知条件が満たされたか否かを判定する(ステップS602)。
例えば、非バイタル信号が音声信号である場合、まず判定部104aは、ユーザの心電位の値が閾値以上となったタイミングの前後所定の時間(例えば、前後数分)以内に取得された音声信号を、音声認識技術により解析することによって音声信号をテキスト形式のデータに変換する。次に、変換後のテキスト形式のデータに、予め設定された特定の用語が含まれるか否かを判定する。そして、変換後のテキスト形式のデータに、予め設定された特定の用語が含まれる場合、判定部104aは通知条件が満たされたと判定する。一方、変換後のテキスト形式のデータに、予め設定された特定の用語が含まれない場合、判定部104aは通知条件が満たされていないと判定する。ここで、特定の用語は、ユーザの状態に影響を与える事象が発生した場合にユーザが発声すると想定される用語であり、例えば、“あっ”、“しまった”、“やばい”等である。
例えば、非バイタル信号が画像データである場合、まず判定部104aは、ユーザの心電位の値が閾値以上となったタイミングの前後所定の時間(例えば、前後数分)以内に取得された画像データに含まれるユーザの目の大きさや動きを検出する。次に、判定部104aは、予め学習により得られたユーザの状態に影響を与える事象が発生した場合のユーザの目の大きさや動きのデータと、検出したユーザの目の大きさや動きのデータを比較する。そして、予め学習により得られたユーザの状態に影響を与える事象が発生した場合のユーザの目の大きさや動きのデータと、検出したユーザの目の大きさや動きのデータとの類似度が第2の閾値以上である場合、判定部104aは通知条件が満たされたと判定する。一方、予め学習により得られたユーザの状態に影響を与える事象が発生した場合のユーザの目の大きさや動きのデータと、検出したユーザの目の大きさや動きのデータとの類似度が第2の閾値未満である場合、判定部104aは通知条件が満たされていないと判定する。
通知条件が満たされていない場合(ステップS602-NO)、判定装置10aは図10の処理を終了する。
一方、通知条件が満たされた場合(ステップS602-YES)、通知制御部105は通知処理を行う(ステップS103)。
図11は、第2の実施形態における通知システム100aの処理の流れの第一の具体例を示すシーケンス図である。図11に示されるシーケンス図では、情報機器40の具体例として第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末が用いられている。第1ユーザ端末は、測定対象のユーザが所持する通信装置である。ユーザ端末は、例えばスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器等の情報機器である。第2ユーザ端末は、測定対象のユーザの周囲に位置している人物が所持する通信装置である。第2ユーザ端末は、例えばスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器等の情報機器である。
判定装置10aは、通知条件を満たしたと判定すると(ステップS701)、位置情報で特定される第1ユーザ端末を基準として所定の範囲内に位置する通信装置に対してブロードキャストにより判定結果を通知する(ステップS702)。例えば、判定装置10aは、第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末に判定結果を通知する(ステップS703、ステップS704)。図11における通知条件は、例えば、1人の人物が事故に遭いそうな現場に遭遇したことを示す条件である。
第1ユーザ端末は、通知条件を満たした旨の通知に応じた表示を行う(ステップS705)。例えば、第1ユーザ端末は、表示画面上に警察署への電話番号、消防機関(救急や消防)への電話番号を表示させてもよい。これにより、事故が発生した場合に即座に通報することが可能になる。第2ユーザ端末は、通知条件を満たした旨の通知に応じた表示を行う(ステップS706)。例えば、第2ユーザ端末は、表示画面上に警察署への電話番号、消防機関(救急や消防)への電話番号を表示させてもよい。
以上のように構成された通知システム100aによれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、通知システム100aにおける判定装置10aは、バイタル情報と、非バイタル情報とを組み合わせて通知条件が満たされたか否かを判定する。そのため、判定精度を向上させることが可能になる。その結果、誤判定を抑制することができる。
<変形例>
判定装置10aは、第1の実施形態と同様に変形されてもよい。
図11に示す例では、通知条件を満たした旨の通知を受けた情報機器40である第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末が情報を表示する例を示したが、情報の表示とともに警報を出力してもよいし、警報のみを出力してもよい。
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態における通知システム100bの機能構成を示す図である。通知システム100bは、判定装置10b、複数のバイタルセンサ20-1~20-M、中継装置30、複数の情報機器40-1~40-N及び複数の非バイタルセンサ60-1~60-Oを備える。なお、M、N及びOは、2以上の整数である。
通知システム100bは、バイタルセンサ20、情報機器40及び非バイタルセンサ60を複数備える点で通知システム100aと構成が異なる。通知システム100bは、他の構成については通知システム100aと同様である。通知システム100bでは、複数のユーザからバイタル信号と、非バイタル信号とを取得して通知処理が行われる。
図13は、第3の実施形態における判定装置10bの機能構成を表す概略ブロック図である。
判定装置10bは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、判定プログラムを実行する。判定プログラムの実行によって、判定装置10bは、通信部101及び制御部102bを備える装置として機能する。なお、判定装置10bの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、判定プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、判定プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
判定装置10bは、制御部102aに代えて制御部102bを備える点で判定装置10aと構成が異なる。判定装置10bは、他の構成については判定装置10aと同様である。そのため、判定装置10b全体の説明は省略し、制御部102bについて説明する。
制御部102bは、CPU等のプロセッサやメモリを用いて構成される。制御部102aは、プログラムを実行することによって、信号取得部103a、判定部104b及び通知制御部105として機能する。
判定部104bは、信号取得部103aによって取得された複数のバイタル信号から得られる複数のバイタル情報及び複数の非バイタル信号から得られる複数の非バイタル情報それぞれに基づいて通知条件が満たされたか否か判定する。判定部104bは、判定結果を通知制御部105に出力する。
図14は、第3の実施形態における判定装置10aの通知処理の流れを示すフローチャートである。
信号取得部103aは、通信部101を介して複数のバイタル信号を取得する(ステップS801)。信号取得部103aは、取得した複数のバイタル信号を判定部104bに出力する。信号取得部103aは、通信部101を介して複数の非バイタル信号を取得する(ステップS802)。信号取得部103aは、取得した複数の非バイタル信号を判定部104bに出力する。判定部104bは、信号取得部103aから出力された複数のバイタル信号及び複数の非バイタル信号に基づいて、通知条件が満たされたか否かを判定する(ステップS803)。
例えば、非バイタル信号が位置情報である場合、まず判定部104bは、ユーザの心電位の値が閾値以上となったタイミングの前後所定の時間(例えば、前後数分)以内に取得された複数の位置情報に基づいて単位面積当たりの密度が閾値を超えているエリアがあるか否かを判定する。エリアは、予め地図上において区分けされていてもよいし、位置情報で特定される場所が密集している領域で区分けしてもよい。単位面積当たりの密度が閾値を超えているエリアがある場合、判定部104bは通知条件が満たされたと判定する。一方、単位面積当たりの密度が閾値を超えているエリアがない場合、判定部104bは通知条件が満たされていないと判定する。
通知条件が満たされていない場合(ステップS803-NO)、判定装置10bは図14の処理を終了する。
一方、通知条件が満たされた場合(ステップS803-YES)、通知制御部105は通知処理を行う(ステップS804)。
図15は、第3の実施形態における通知システム100bの処理の流れの具体例を示すシーケンス図である。図15に示されるシーケンス図では、情報機器40の具体例として第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末が用いられている。第1ユーザ端末は、測定対象のユーザが所持する通信装置である。ユーザ端末は、例えばスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器等の情報機器である。第2ユーザ端末は、測定対象のユーザの周囲に位置している人物が所持する通信装置である。第2ユーザ端末は、例えばスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器等の情報機器である。
判定装置10bは、通知条件を満たしたと判定すると(ステップS901)、単位面積当たりの密度が閾値を超えているエリア内に位置する複数の通信装置に対して判定結果を通知する(ステップS902)。例えば、判定装置10bは、第1ユーザ端末及び第2ユーザ端末に判定結果を通知する(ステップS903、ステップS904)。なお、判定装置10bは、単位面積当たりの密度が閾値を超えているエリア内に位置する複数の通信装置のうち、特定された通信装置又は通知登録がなされている通信装置についてのみ通知を行ってもよい。図15における通知条件は、例えば、複数の人物が事故に遭いそうな現場に遭遇したことを示す条件である。
第1ユーザ端末は、通知条件を満たした旨の通知に応じた表示を行う(ステップS905)。例えば、第1ユーザ端末は、表示画面上に警察署への電話番号、消防機関(救急や消防)への電話番号を表示させてもよい。これにより、事故が発生した場合に即座に通報することが可能になる。第2ユーザ端末は、通知条件を満たした旨の通知に応じた表示を行う(ステップS906)。例えば、第2ユーザ端末は、表示画面上に警察署への電話番号、消防機関(救急や消防)への電話番号を表示させてもよい。その後、判定装置10bは通報処理を実行する(ステップS907)。通報処理では、判定装置10bの通知制御部105は、例えば医療機関、消防署及び警察署などの行政機関に対して通報を行う。その際には、ユーザの現在地も合わせて通報されてもよい。
図15に示した具体例では、以下のような場面が想定される。
駅のホームから線路に転落した人物がいた場合、それを見た他の人物の心電位の値が第1の閾値以上になり、駅をエリアとしてエリア内の単位面積当たりの密度が閾値を超えている場合、判定装置10bは駅構内に位置する駅員、運転士、車掌、駅構内の人物が所持している通信装置に対して通知を行う。これにより、駅員、運転士、車掌、駅構内の人物が所持している通信装置には、注意を呼び掛ける旨の表示や警察官を呼ぶ表示などがなされる。
災害に遭遇した複数の人物の心電位の値が第1の閾値以上になり、町をエリアとしてエリア内の単位面積当たりの密度が閾値を超えている場合、判定装置10bは町内に位置する町内の人物が所持している通信装置に対して通知を行う。これにより、町内の人物が所持している通信装置には、注意を呼び掛ける旨の表示や警察官を呼ぶ表示などがなされる。
銃の乱射、爆弾等によるテロに遭遇した複数の人物の心電位の値が第1の閾値以上になり、町をエリアとしてエリア内の単位面積当たりの密度が閾値を超えている場合、判定装置10bは町内に位置する町内の人物が所持している通信装置に対して通知を行うとともに、平和を維持するための活動を行う組織に対して通報処理を行う。例えば、エリア内の単位面積当たりの密度が閾値を超えている場合、判定装置10bは平和を維持するための活動を行う組織に対して、エリア内の単位面積当たりの密度が閾値を超えているエリア内で何かしらのイベントが発生している旨の通報処理を行う。平和を維持するための活動を行う組織とは、町や村等の地域で発生した事件や事故等のイベントに対して所定の活動(例えば、事件や事故を解決、事件や事故に遭った被害者の救済等)を行う組織である。平和を維持するための活動を行う組織とは、例えば、医療機関、消防署及び警察署などの行政機関である。判定装置10bの上記の通知により、町内の人物が所持している通信装置には、注意を呼び掛ける旨の表示や警察官を呼ぶ表示などがなされる。また、行政機関には、判定装置10bから通報がなされる。これにより、行政機関では、テロが発生している場所に警官を向かわせるなどの指示を行うことができる。なお、ここでは、一例として、町をエリアとして説明したが、エリアの範囲は町に限られない。
以上のように構成された通知システム100bでは、複数の人物から得られるバイタル信号及び非バイタル信号を用いて通知条件が満たされたか否かを判定する。すなわち、通知システム100bでは、複数のバイタル信号及び複数の非バイタル信号を用いて通知条件が満たされたか否かを判定する。そして、通知システム100bでは、特定のエリアでユーザの心電位の値が第1の閾値以上となった人物が多い時には、特定のエリア内に位置する人物に対して注意を促す旨の通知がなされる。また、通知システム100bでは、行政機関に対しても通報処理がなされる。
<変形例>
判定装置10bは、第2の実施形態と同様に変形されてもよい。
非バイタルセンサ60-1~60-Oは、一人の人物に複数備えられてもよい。この場合、非バイタルセンサ60-1~60-Oは、異なるセンサでよい。
判定装置10bは、通知条件が満たされた場合に、情報機器40への通知又は通報処理のいずれか一方を行うように構成されてもよい。
<第1の実施形態から第3の実施形態に共通する変形例>
上記に示した非バイタルセンサ60は、一例にすぎない。他のセンサが非バイタルセンサ60として通知システム100a,100bに適用されてもよい。例えば、車両センサに変えて、ユーザが搭乗している飛行体(飛行機、ヘリコプター等)に設けられた加速度センサが用いられてもよいし、ユーザが活動している足場に設けられた加速度センサが用いられてもよい。すなわち、ユーザの体が動く要因となる振動を検出できるセンサ(例えばユーザを移動させる移動体の動きを検出する移動体センサ)であれば、どのようなセンサが用いられてもよい。
判定装置10,10a,10bは、複数のコンピュータを用いて構成されてもよい。例えば、クラウドシステムを用いて判定装置10,10a,10bの機能が実装されてもよい。
上記の各実施形態では、通知システム100、100a,100bでは、通知条件を満たしていると判定された場合、例えば心拍が閾値を超えた場合に、対象機器の動作を停止させる制御や別の機器に対する制御を行う構成を示した。それに対して、通知システム100、100a,100bにおいて、通知条件を満たしていると判定された場合に対象機器の動作を所定数前の処理に逆戻りさせる制御を実行するように構成されてもよい。このように構成される場合、情報機器40は判定装置10から送信された通知を受信すると、対象機器の動作を所定数前の処理に逆戻りさせる制御を行う。例えば、情報機器40がメッセージ通信装置である場合、情報機器40は判定装置10から送信された通知を受信すると、通知受信の直前に入力された漢字や文字を消去して、再度変換候補を表示させる(前の処理に戻す)。また、例えば、情報機器40がパワーポイントのソフトを実行中の情報処理装置である場合、情報機器40は判定装置10から送信された通知を受信すると、通知受信の直前に入力された図面を消去して、当該図面の入力前の状態に戻す。
このように構成されることによって、文字入力の誤り時、文字変換の誤り時及び図面の作成誤り時等の作業時に誤りが発生した場合に当該誤りの入力前の状態に戻すことができる。そのため、事故を未然に防ぐこと可能になる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10、10a、10b…判定装置, 20、20-1~20-M…バイタルセンサ, 30…中継装置, 40、40-1~40-O…情報機器, 50…ネットワーク, 60、60-1~60-O…非バイタルセンサ, 101…通信部, 102、102a、102b…制御部, 103、103a…信号取得部, 104、104a、104b…判定部, 105…通知制御部

Claims (3)

  1. 1又は複数の測定対象人物のバイタル情報に基づいて、前記測定対象人物の状態に影響を与える所定の事象が発生していることを示す通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知制御部と、
    前記通知データを受信すると、前記通知データに応じた処理を行う情報機器と、
    を備え、
    前記通知制御部は、前記バイタル情報に含まれる情報と異なる前記測定対象人物に関する情報である音声情報をさらに取得し、前記バイタル情報に含まれる前記測定対象人物の心電位の値が第1の閾値以上となったタイミングの前後所定の時間以内に取得された音声情報に、ユーザに不安や驚きが生じたことを表す特定の用語が含まれる場合に前記通知条件を満たしていると判定し、前記通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知システム。
  2. 第1のコンピュータが、
    1又は複数の測定対象人物のバイタル情報に基づいて、前記測定対象人物の状態に影響を与える所定の事象が発生していることを示す通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知制御ステップを有し
    第2のコンピュータが、
    前記通知データを受信すると、前記通知データに応じた処理を行う処理ステップ、
    を有し、
    前記通知制御ステップにおいて、前記バイタル情報に含まれる情報と異なる前記測定対象人物に関する情報である音声情報をさらに取得し、前記バイタル情報に含まれる前記測定対象人物の心電位の値が第1の閾値以上となったタイミングの前後所定の時間以内に取得された音声情報に、ユーザに不安や驚きが生じたことを表す特定の用語が含まれる場合に前記通知条件を満たしていると判定し、前記通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知方法。
  3. 1又は複数の測定対象人物のバイタル情報に基づいて、前記測定対象人物の状態に影響を与える所定の事象が発生していることを示す通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信する通知制御ステップ、
    を第1のコンピュータに実行させ、
    前記通知データを受信すると、前記通知データに応じた処理を行う処理ステップ、
    第2のコンピュータに実行させ、
    前記通知制御ステップにおいて、前記バイタル情報に含まれる情報と異なる前記測定対象人物に関する情報である音声情報をさらに取得し、前記バイタル情報に含まれる前記測定対象人物の心電位の値が第1の閾値以上となったタイミングの前後所定の時間以内に取得された音声情報に、ユーザに不安や驚きが生じたことを表す特定の用語が含まれる場合に前記通知条件を満たしていると判定し、前記通知条件を満たしていると判定された場合に、前記測定対象人物の情報機器、又は、前記測定対象人物の周囲の情報機器の少なくともいずれかに対して前記通知条件が満たされたことを示す通知データを送信させるためのコンピュータプログラム。
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