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JP7217843B1 - 照明装置 - Google Patents

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JP7217843B1
JP7217843B1 JP2022568610A JP2022568610A JP7217843B1 JP 7217843 B1 JP7217843 B1 JP 7217843B1 JP 2022568610 A JP2022568610 A JP 2022568610A JP 2022568610 A JP2022568610 A JP 2022568610A JP 7217843 B1 JP7217843 B1 JP 7217843B1
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Abstract

照明装置(100)は、光源(1)と、回転方向にM(Mは2以上の整数)分割された M個の第1のセグメント(11)を有する第1の光学部材(10)と、回転方向にN(Nは2以上の整数)分割されたN個の第2のセグメント(21)を有する第2の光学部材(20)とを備え、MとNとは異なり、第1の光学部材(10)は、第1のセグメント(11)の個数に対応する第1の回転角度で回転し、第2の光学部材(20)は、第2のセグメント(21)の個数に対応する第2の回転角度で回転し、第1の光学部材(10)の回転及び第2の光学部材(20)の回転を連動させることで、光源(1)で生成された光(L1)が通過する、1つの第1のセグメント(11)と1つの第2のセグメント(21)とが選択される。

Description

本開示は、照明装置に関する。
誘導灯として用いられる照明装置では、人を目的地に誘導するために、投影機能を有している場合がある。これにより、表示内容を含む投射パターンを壁面に拡大して表示し、当該表示内容を見易くしている。例えば、特許文献1及び2を参照。
特許文献1では、レーザ照射装置を用いて表示内容としての矢印を壁面に走査して表示する構成が提案されている。また、特許文献2の装置は、プロジェクタと、中心軸回りに分割されて且つ当該中心軸の軸方向に間隔をあけて配置された複数のスクリーンとを有する。そして、特許文献2では、プロジェクタからの投射光が複数のスクリーンに順次照射されることで、奥行き方向における投射パターンの照射位置を変化させる構成が提案されている。
特開2001-100678号公報(例えば、段落0039-0042、図4) 特開2013-73229号公報(例えば、段落0028-0048、図3-5)
しかしながら、特許文献1のように、投射パターンを走査して表示する場合、MEMS(Micro Elecro Mechanical Systems)ミラーのような高価な光学部品を用いる必要があるため、照明装置のコストが高くなるという課題がある。また、特許文献2のように、奥行き方向における投射パターンの照射位置を変化させる場合、スクリーンが照明装置から突出するという課題がある。
本開示は、複数の投射パターンを照射可能な照明装置を、低コストで且つ簡易な構成で実現することを目的とする。
本開示の一態様に係る照明装置は、光源と、回転可能に支持され、回転方向にM(Mは2以上の整数)分割されたM個の第1のセグメントを有する第1の光学部材と、回転可能に支持され、回転方向にN(Nは2以上の整数)分割されたN個の第2のセグメントを有する第2の光学部材とを備え、前記Mと前記Nとは異なり、前記第1の光学部材は、前記第1のセグメントの個数に対応する第1の回転角度で回転し、前記第2の光学部材は、前記第2のセグメントの個数に対応する第2の回転角度で回転し、前記第1の光学部材の回転及び前記第2の光学部材の回転を連動させることで、前記M個の第1のセグメントのうちの前記光源で生成された光が通過する1つの第1のセグメントと前記N個の第2のセグメントのうちの前記1つの第1のセグメントを通過した光が通過する1つの第2のセグメントとが選択さ前記Mと前記Nとは、互いに素である、ことを特徴とする。
本開示によれば、複数の投射パターンを照射可能な照明装置を低コストで且つ簡易な構成で実現することができる。
実施の形態1に係る照明装置の概略的な構成を示す図である。 (A)は、図1に示される第1の光学部材を+Z軸方向に見た図である。(B)は、図1に示される第2の光学部材を+Z軸方向に見た図である。 実施の形態1に係る照明装置において、第1のセグメントと第2のセグメントのそれぞれの回転動作の回数毎に選択された第1のセグメント及び第2のセグメントとの組み合わせを表形式で示す図である。 (A)は、比較例1に係る照明装置の第1の光学部材を+Z軸方向に見た図である。(B)は、比較例1に係る照明装置の第2の光学部材を+Z軸方向に見た図である。 比較例1に係る照明装置において、第1のセグメントと第2のセグメントのそれぞれの回転動作の回数毎に選択された第1のセグメント及び第2のセグメントとの組み合わせを表形式で示す図である。 (A)は、比較例2に係る照明装置の第1の光学部材を+Z軸方向に見た図である。(B)は、比較例2に係る照明装置の第2の光学部材を+Z軸方向に見た図である。 比較例2に係る照明装置において、第1のセグメントと第2のセグメントのそれぞれの回転動作の回数毎に選択された第1のセグメント及び第2のセグメントとの組み合わせを表形式で示す図である。 実施の形態2に係る照明装置の概略的な構成を示す図である。 (A)は、図8に示される第1の光学部材を+Z軸方向に見た図である。(B)は、図8に示される第2の光学部材を+Z軸方向に見た図である。 実施の形態2の変形例1に係る照明装置の概略的な構成を示す図である。 (A)は、変形例1における第1の光学部材を+Z軸方向に見た図であり、(B)は、変形例1における第2の光学部材を+Z軸方向に見た図である。 実施の形態2の変形例2に係る照明装置の概略的な構成を示す図である。 (A)は、図12に示される第1の光学部材を+Z軸方向に見た図であり、(B)は、図12に示される第2の光学部材を+Z軸方向に見た図である。 実施の形態3に係る照明装置の概略的な構成を示す図である。 投射光学部を通過する光線の振る舞いの一例を説明する概念図である。 実施の形態4に係る照明装置の概略的な構成を示す図である。 (A)は、図16に示される第1の光学部材を+Z軸方向に見た図である。(B)は、図16に示される第2の光学部材を+Z軸方向に見た図である。 (A)は、実施の形態4に係る照明装置から+Z軸方向に進行する光線束の光線軌跡の一例を示す概略図である。(B)は、図18(A)に示されるA部の拡大図である。 (A)は、実施の形態4に係る照明装置から+Z軸方向に進行する光線束の光線軌跡の他の例を示す概略図である。(B)は、図19(A)に示されるB部の拡大図である。 実施の形態5に係る照明装置の概略的な構成を示す図である。 図20に示される第1の光学部材、第2の光学部材及び歯車機構を-Z軸方向に見た図である。 実施の形態5の変形例に係る照明装置の概略的な構成を示す図である。 図22に示される第1の光学部材、第2の光学部材及び歯車機構を-Z軸方向に見た図である。
以下に、本開示の実施の形態に係る照明装置を、図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、実施の形態を適宜組み合わせること及び各実施の形態を適宜変更することが可能である。
実施の形態に係る照明装置は、例えば、誘導灯などである。照明装置は、図形、模様、記号、文字(以下、これらをまとめて「画像」とも呼ぶ)などの画像情報を有する光である画像光を被照射面に照射する。実施の形態において、被照射面に画像を形成する光(すなわち、画像光を含む光)は、着色された画像を形成する光を含む。
〈座標の設定〉
図面には、説明の理解を容易にするために、XYZ直交座標系の座標軸と、Z軸回りの回転方向とが示されている。+Z軸方向は、照明装置から出射する画像光の出射方向である。+RZ方向は、+Z軸方向を向いたときにおける時計回りの方向であり、-RZ方向は、+RZ方向の逆方向である反時計回り方向である。
《実施の形態1》
図1は、実施の形態1に係る照明装置100の概略的な構成を示す図である。図1は、照明装置100を+X軸方向に見た図である。図1に示されるように、照明装置100は、光源1と、画像光形成部3と、投射光学部4とを備える。
〈光源1〉
光源1は、光L1を発する固体光源である。光源1は、例えば、LED光源である。光源1の発光面から出射した光L1は、拡散光として画像光形成部3に入射する。なお、光源1は、例えば、平面上に塗布された蛍光体に、中心波長が448nmである励起用のレーザ光を照射することによって当該蛍光体を透過したレーザ光及び励起された蛍光光を混合した光を発する光源であってもよい。また、光源1は、蛍光光のみを発する光源であってもよい。また、光源1は、レーザダイオードのみによって構成されていてもよい。この場合、光源1の発光面のサイズは小さい。そのため、発光面のサイズを大きくする四角柱状のロッドレンズ又はライトパイプが、光源1と画像光形成部3との間に配置されていてもよい。更に、蛍光体に入射するレーザ光の領域が狭い場合も同様に、ロッドレンズ又はライトパイプが光源1と画像光形成部3との間に配置されていてもよい。
〈画像光形成部3〉
画像光形成部3は、光源1と投射光学部4との間に配置されている。画像光形成部3は、入射した光L1を画像光に変更して投射光学部4に向けて出射する。画像光形成部3は、第1の光学部材10と、第2の光学部材20とを有する。第1の光学部材10及び第2の光学部材20は、光L1の光路上に配置されている。第1の光学部材10及び第2の光学部材20は、回転可能に支持されている。第1の光学部材10及び第2の光学部材20は、図示しない回転駆動部(例えば、モータ)から伝達された回転駆動力によって、回転する。第1の光学部材10及び第2の光学部材20には、例えば、後述する図20及び21に示される1台のモータ2から発生する回転駆動力が歯車機構405、405Aを介して伝達される。第1の光学部材10及び第2の光学部材20は、例えば、+RZ方向を回転方向として回転する。第1の光学部材10の回転及び第2の光学部材20の回転は連動している。第1の光学部材10が回転しているとき、第2の光学部材20は回転している。実施の形態1では、後述するように、第1の光学部材10の回転角度と第2の光学部材20の回転角度は互いに異なる。なお、第1の光学部材10及び第2の光学部材20は、-RZ方向を回転方向として回転してもよい。また、照明装置100は、2台のモータを有していてもよい。具体的には、照明装置100は、第1の光学部材10を回転させるモータと、第2の光学部材20を回転させる他のモータとを有していてもよい。
〈投射光学部4〉
投射光学部4は、画像光形成部3によって形成された画像光の投射パターンSを形成する。投射光学部4は、例えば、投射レンズである。投射光学部4は、画像光形成部3によって形成された画像光を被照射面Wに結像する機能を有する。なお、投射光学部4は、ぼかしが生じた投射パターンSを被照射面Wに照射してもよい。また、投射光学部4は、反射ミラー又は反射ミラーとレンズとの組み合わせによって構成されていてもよい。
〈第1の光学部材10及び第2の光学部材20〉
次に、第1の光学部材10及び第2の光学部材20について説明する。図2(A)は、図1に示される第1の光学部材10を+Z軸方向に見た図である。図2(B)は、図1に示される第2の光学部材20を+Z軸方向に見た図である。図2(A)及び図2(B)に示す例では、第1の光学部材10及び第2の光学部材20のそれぞれの回転中心軸Ra、Rbは、光源1で生成された光の光軸(すなわち、光源1の光軸)C1と同軸上には位置していない。また、図1の例では、光源1の光軸C1は、投射光学部4の光軸と一致している。
図2(A)に示されるように、第1の光学部材10は、+RZ方向にM(Mは2以上の整数)分割されたM個の第1のセグメント11a、11b、11c(すなわち、第1の光学部材10を回転方向にM分割することで形成されたM個の領域)を有する。図2(A)に示す例では、Mは、3である。3個の第1のセグメント11a、11b、11cは、それぞれ画像を含む。この場合において、第1の光学部材10は、自身の回転動作に伴い、複数の種類(ここでは、3種類)の画像のうちの1種類の画像を有する画像光を形成することができる。具体的には、第1の光学部材10は、第1のセグメント11a、11b、11cのうちの光軸C1と重なる第1のセグメントを通過した光L1を画像光に変更する。なお、以下の説明において、3個の第1のセグメント11a、11b、11cを区別する必要がない場合には、3個の第1のセグメント11a、11b、11cをまとめて、「第1のセグメント11」と呼ぶ。
Z軸方向に見たときの第1のセグメント11の形状は、扇形である。第1のセグメント11の中心角αは、例えば、120度である。ここで、第1の光学部材10の回転角度である第1の回転角度をR1とする。第1の回転角度R1は、第1のセグメント11の個数Mに対応する。実施の形態1では、第1の回転角度R1及び第1のセグメント11の個数Mは、以下の式(1)を満たす。
R1=360度/M (1)
上述した通り、実施の形態1では、第1のセグメント11の個数Mは、例えば、3個である。そのため、第1の回転角度R1は、例えば、120度である。言い換えれば、第1の光学部材10の1回の回転動作における回転角度は、120度である。これにより、第1の光学部材10が120度回転する毎に、形成される画像光が変化する。なお、周方向に隣接する第1のセグメント11のそれぞれの中心角αは、互いに異なっていてもよい。
図2(B)に示されるように、第2の光学部材20は、+RZ方向にN(Nは2以上の整数)分割されたN個の第2のセグメント21a、21b、21c、21d(すなわち、第2の光学部材20を回転方向にN分割することで形成されたN個の領域)を有する。図2(B)に示す例では、Nは、4である。4個の第2のセグメント21a、21b、21c、21dは、それぞれ入射した光の波長を選択する(すなわち、入射した光のうち予め決められた波長の光を通過させる)波長選択部(すなわち、波長選択フィルタ)である。以下の説明において、4個の第2のセグメント21a、21b、21c、21dを区別する必要がない場合には、4個の第2のセグメント21a、21b、21c、21dをまとめて、「第2のセグメント21」と呼ぶ。
実施の形態1では、第1のセグメント11の数は、第2のセグメント21の数と異なる。具体的には、第1のセグメント11の数と第2のセグメント21の数は、互いに素である。言い換えれば、第2のセグメント21の数は、第1のセグメント11の数の倍数ではなく、且つ第1のセグメント11の数の約数ではない。
Z軸方向に見たときの第2のセグメント21の形状は、扇形である。第2のセグメント21の中心角βは、例えば、90度である。ここで、第2の光学部材20の回転角度である第2の回転角度をR2とする。第2の回転角度R2は、第2のセグメント21の個数Nに対応する。実施の形態1では、第2の回転角度R2及び第2のセグメント21の個数Nは、以下の式(2)を満たす。
R2=360度/N (2)
上述した通り、実施の形態1では、第2のセグメント21の個数Nは、例えば、4個である。そのため、第2の回転角度R2は、例えば、90度である。言い換えれば、第2の光学部材20の1回の回転動作における回転角度は、90度である。これにより、第2の光学部材20が90度回転する毎に形成される画像光が変化する。なお、周方向に隣接する第2のセグメント21のそれぞれの中心角βは、互いに異なっていてもよい。
上述した通り、実施の形態1では、第1の光学部材10の回転と第2の光学部材20の回転とは連動している。具体的には、第1の光学部材10が1回の回転動作で120度回転し、第2の光学部材20は1回の回転動作で90度回転する。このとき、光源1で生成された光L1が通過する、3個の第1のセグメント11のうちの1つの第1のセグメント11と4個の第2のセグメント21のうちの1つの第2のセグメント21とが選択される(すなわち、切り替わる)。そして、光源1で生成された光L1は、選択された第1のセグメント11と選択された第2のセグメント21を通過して投射光学部4に向けて照射される。
光L1が、選択された第1のセグメント11及び選択された第2のセグメント21を通過することで、投射光学部4から照射される画像光の投射パターンSには、当該選択された第1のセグメント11及び第2のセグメント21に応じた画像情報が重畳される。実施の形態1では、第1の光学部材10と第2の光学部材20とは、同軸的に配置されている。本明細書において、「第1の光学部材10と第2の光学部材20とは、同軸的に配置されている」とは、第1の光学部材10の回転中心軸Ra及び第2の光学部材20の回転中心軸Rbが伸びる方向(実施の形態1では、Z軸方向)が一致し、且つX-Y平面上における回転中心軸Ra、Rbの位置が一致する状態で、第1の光学部材10及び第2の光学部材20が配置されることを意味する。なお、光L1が第1のセグメント11及び第2のセグメント21を通過するように、第1の光学部材10及び第2の光学部材20が回転すれば、後述する図22及び24に示されるように、第1の光学部材10と第2の光学部材20とは、同軸的に配置されていない場合であっても実現することができる。具体的には、X-Y平面上における回転中心軸Ra、Rbの位置が互いに異なっていてもよい。また、回転中心軸Ra、Rbのうちの一方が、他方に対して傾斜していてもよい。
次に、照明装置100から照射される画像光の投射パターンSについて説明する。図3は、照明装置100において、第1のセグメント11と第2のセグメント21のそれぞれの回転動作の回数毎に選択された第1のセグメント11及び第2のセグメント21との組み合わせを表形式で示す図である。図3に示されるように、実施の形態1の照明装置100から照射される投射パターンSの種類は、12種類である。これは、第1のセグメント11の数と第2のセグメント21の数との積(すなわち、M×N)である。実施の形態1では、第1の光学部材10の回転及び第2の光学部材20の回転が連動し、第1の光学部材10の回転角度及び第2の光学部材20の回転角度が互いに異なることによって、多数の投射パターンSを照射することができる。このように、照明装置100では、第1の光学部材10の第1のセグメント11の数と第2の光学部材20の第2のセグメント21の数を異ならせるという簡易な構成によって、複数の種類の投射パターンSを被照射面Wに照射することができる。
次に、比較例に係る照明装置と対比しながら、実施の形態1の効果について説明する。図4(A)は、比較例1に係る照明装置の第1の光学部材10Aを+Z軸方向に見た図である。図4(B)は、比較例1に係る照明装置の第2の光学部材20Aを+Z軸方向に見た図である。比較例1に係る照明装置では、第1の光学部材10Aは、実施の形態1に係る照明装置100の第1の光学部材10と同じである。一方、比較例1に係る照明装置の第2の光学部材20Aにおける第2のセグメント121a、121b、121cの数は、実施の形態1の第2の光学部材20の第2のセグメント21a、21b、21c、21d(図2(B)参照)の数と異なる。具体的には、第2の光学部材20Aにおける第2のセグメント121a、121b、121cの数は、第1の光学部材10Aにおける第1のセグメント11a、11b、11cの数と同じである。そのため、図4(B)に示す例では、第2のセグメント121a、121b、121cのそれぞれの中心角β1は、120度である。なお、以下の説明では、比較例1及び後述する比較例2に係る第2の光学部材20A、20Bにおける複数の第2のセグメントをまとめて、「第2のセグメント121」と呼ぶ場合がある。
図5は、比較例1に係る照明装置において、第1のセグメント11と第2のセグメント121のそれぞれの回転動作の回数毎に選択された第1のセグメント11a、11b、11cと第2のセグメント121a、121b、121cとの組み合わせを表形式で示す図である。第1のセグメント11a、11b、11cの数と第2のセグメント121a、121b、121cの数とが同じである場合、照明装置から照射される画像光の投射パターンSの種類は、3種類である。比較例1に係る照明装置において、投射パターンSの種類を3種類より多くするためには、第1の光学部材10A及び第2の光学部材20Aのうちの一方の光学部材の回転を停止させる必要がある。
他方、実施の形態1では、上述したように、第1のセグメント11の数と第2のセグメント21の数とは互いに素であり、且つ異なる。これにより、照明装置100は、第1の光学部材10及び第2の光学部材20の回転を停止させずに、効率よく投射パターンSを変化させることができる。また、実施の形態1では、1台のモータ(後述する図20及び22に示されるモータ2)によって、第1の光学部材10及び第2の光学部材20を回転させることができる。
次に、第2のセグメント21の数が、第1のセグメント11の数の倍数である場合、言い換えれば、第1のセグメント11の数が第2のセグメント21の数の約数である場合について説明する。図6(A)は、比較例2に係る照明装置の第1の光学部材10Bを+Z軸方向に見た図である。図6(B)は、比較例2に係る照明装置の第2の光学部材20Bを+Z軸方向に見た図である。比較例2に係る照明装置では、第1の光学部材10Bは、実施の形態1の第1の光学部材10と同じである。一方、比較例2に係る照明装置の第2の光学部材20Bにおける第2のセグメント121a、121b、121c、121d、121e、121fの数は6個であり、実施の形態1の第2のセグメント21の数と異なる。図6(B)に示す例では、第2のセグメント121の中心角βは、60度である。
このように、比較例2では、第2のセグメント121の数は、第1のセグメント11の数の倍数(具体的には、2倍)であって、第1のセグメント11の数は、第2のセグメント121の数の約数である。
図7は、比較例2に係る照明装置において、第1のセグメント11と第2のセグメント121のそれぞれの回転動作の回数毎に選択された第1のセグメント11と第2のセグメント121との組み合わせを表形式で示す図である。図7に示されるように、比較例2に係る照明装置から照射される画像光の投射パターンSの種類は、図6(B)に示される第2のセグメント121の数と同じ6種類である。
比較例2に係る照明装置において、第1のセグメント11の数と第2のセグメント121の数とを乗じた18種類の投射パターンSを照射するためには、図6(A)及び(B)に示される第1の光学部材10B及び第2の光学部材20Bのうちの一方の回転を停止させる必要がある。一方、上述した通り、実施の形態1では、第1のセグメント11の数と第2のセグメント21の数とが互いに素であり、且つ異なることによって、照明装置100は、第1の光学部材10及び第2の光学部材20のうちの一方の光学部材の回転を停止させることなく、効率よく投射パターンSを変化させることができる。
〈第1のセグメント11及び第2のセグメント21の具体例〉
図2(A)及び(B)に戻って、第1のセグメント11及び第2のセグメント21の具体例について説明する。実施の形態1では、3個の第1のセグメント11の各々は、通過する光を画像光に変更する画像光形成部である。4個の第2のセグメント21の各々は、第1のセグメント11を通過した光のうち予め決められた波長の光を通過させる波長選択部である。なお、3個の第1のセグメント11の各々が波長選択部であって、4個の第2のセグメント21の各々が画像光形成部であってもよい。また、第1のセグメント11及び第2のセグメント21のうちの少なくとも一方が、画像光形成部と波長選択部の両方を有していてもよい。
図2(A)に示す例では、第1のセグメント11aは、粗いドット模様が描かれたパターンを有する。第1のセグメント11bは、横縞模様が描かれたパターンを有する。第1のセグメント11cは、第1のセグメント11aより細かなドット模様が描かれたパターンを有する。
図2(B)に示す例では、第2のセグメント21aは、赤色の波長の光を透過する波長選択部であり、第2のセグメント21bは、緑色の波長を透過する波長選択部である。また、第2のセグメント21cは、青色の波長の光を透過する波長選択部であり、第2のセグメント21dは、全波長の光を透過する波長選択部である。これにより、光源1で生成された光L1(図1参照)は、第1のセグメント11a、11b、11cのうち選択された第1のセグメント及び第2のセグメント21a、21b、21c、21dのうち選択された第2のセグメントを通過することで、照明装置100は、着色されて且つ模様を有する画像光の投射パターンSを照射することができる。
〈実施の形態1の効果〉
以上に説明した実施の形態1によれば、照明装置100は、±RZ方向に3分割された3個の第1のセグメント11a、11b、11c(すなわち、第1の光学部材10を回転方向に3分割することで形成された3個の領域)を有する第1の光学部材10と、±RZ方向に4分割された4個の第2のセグメント21a、21b、21c、21d(すなわち、第2の光学部材20を回転方向に4分割することで形成された4個の領域)を有する第2の光学部材20とを有する。また、光源1で生成された光L1が通過する1つの第1のセグメント11と1つの第2のセグメント21とが選択され、当該光L1は、選択された第1のセグメント11と選択された第2のセグメント21を通過して照射される。このように、第1のセグメント11a、11b、11cの数と第2のセグメント21a、21b、21c、21dの数を異ならせることによって、照明装置100は、複数の種類の画像光の投射パターンSを照射することができる。更に、照明装置100では、第1の光学部材10及び第2の光学部材20のうち一方の光学部材の回転を停止させることなく、効率よく投射パターンSを変化させることができる。よって、照明装置100は、MEMSミラー等の高価な光学部品を備えることなく、低コストの構成によって、複数の種類の投射パターンSを照射することができる。
また、実施の形態1によれば、第1の光学部材10における第1のセグメント11の数と第2の光学部材20における第2のセグメント21の数とは互いに素であり、且つ異なる。これにより、照明装置100は、第1のセグメント11a、11b、11cの数と第2のセグメント21a、21b、21c、21dの数とを乗じた数の投射パターンSを照射することができる。よって、照明装置100は、簡易な構成によって、複数の種類の投射パターンSを照射することができる。
また、実施の形態1によれば、3個の第1のセグメント11の各々は、通過する光L1を画像光に変更して出射する画像光形成部であり、4個の第2のセグメント21の各々は、通過する光L1のうち予め決められた波長の光を通過させる波長選択部である。これにより、照明装置100は、着色されて且つ画像情報を有する画像光の投射パターンSを被照射面Wに照射することができる。
《実施の形態2》
図8は、実施の形態2に係る照明装置200の概略的な構成を示す図である。図8において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態2に係る照明装置200は、光強度均一化素子6を更に備える点、第1のセグメント211の構成及び第2のセグメント221の構成の点で、実施の形態1に係る照明装置100と相違する。これ以外の点については、実施の形態2に係る照明装置200は、実施の形態1に係る照明装置100と同じである。
図8は、照明装置200を+X軸方向に見た図である。図8に示されるように、照明装置200は、光源1と、画像光形成部203と、投射光学部4と、光強度均一化素子6とを備える。
〈光強度均一化素子6〉
光強度均一化素子6は、光源1より+Z軸側に配置されている。光強度均一化素子6は、光源1と第1の光学部材210との間に配置されている。光強度均一化素子6は、光源1で生成された光L1を入射する入射面6aを有する。光強度均一化素子6は、入射した光L1の光束の光強度を均一化する。なお、「光強度を均一化する」とは、照度むらを低減することである。光強度均一化素子6は、光強度が均一化された光束を出射面6bから出射する。
光強度均一化素子6は、例えば、四角柱状のガラス材料から形成されている。光強度均一化素子6の側壁6cの内側は、全反射面となるように構成されている。光強度均一化素子6は、ガラス材料と空気との界面における全反射作用を利用して、入射した光L1を複数回反射させた後に出射面6bから出射させる。光強度均一化素子6の内部で複数回反射した光L1は、出射面6bで重畳される。これにより、出射面6bにおいて、均一な光強度分布が得られる。なお、光強度均一化素子6は、4枚の光反射面を内側にして筒状に組み合わせられた四角柱状のパイプであってもよい。
均一の光強度分布を得るためには、出射面6bのサイズ及び形状を任意に設定することができる。例えば、出射面6bのサイズを入射面6aのサイズより大きくすることで、出射する光の角度特性を変換してもよい。例えば、入射面6aのサイズが1mm×1mmであって、且つ出射面6bのサイズが2mm×2mmである場合、入射面6aに入射する光L1の発散角度が±60度であれば、出射面6bから出射する光の発散角度を±30度とすることができる。この場合、光強度均一化素子6は、角錐台である。
〈画像光形成部203〉
画像光形成部203は、投射光学部4と光強度均一化素子6との間に配置されている。画像光形成部203は、回転可能に支持された第1の光学部材210及び第2の光学部材220を有する。
次に、第1の光学部材210及び第2の光学部材220の構成について説明する。図9(A)は、図8に示される第1の光学部材210を+Z軸方向に見た図である。図9(A)に示されるように、第1の光学部材210は、±RZ方向に3分割された3個の第1のセグメント211a、211b、211c(すなわち、第1の光学部材210を回転方向に3分割することで形成された3個の領域)を有する。第1の光学部材210は、3個の第1のセグメント211a、211b、211cのうち選択された第1のセグメントを通過した光を画像光に変更して第2の光学部材220に向けて出射する。ここで、選択された第1のセグメント211a、211b、211cは、光軸C1及び出射面6b(図8参照)と重なるセグメントである。なお、以下の説明において、3個の第1のセグメント211a、211b、211cを区別する必要がない場合には、3個の第1のセグメント211a、211b、211cをまとめて、「第1のセグメント211」と呼ぶ。
Z軸方向に見たときの第1のセグメント211の形状は扇形である。第1のセグメント211の中心角αは、例えば、120度である。これにより、第1の光学部材210がRZ方向に120度回転する毎に、形成される画像光が変化する。なお、第1のセグメント211のそれぞれの中心角αは、互いに異なっていてもよい。
図9(B)は、図8に示される第2の光学部材220を+Z軸方向に見た図である。図9(B)に示されるように、第2の光学部材220は、±RZ方向に4分割された4個の第2のセグメント221a、221b、221c、221d(すなわち、第2の光学部材220を回転方向に4分割することで形成された4個の領域)を有する。第2の光学部材220は、4個の第2のセグメント221a、221b、221c、221dのうち選択された第2のセグメントを通過した光を画像光に変更して投射光学部4(図8参照)に向けて出射する。ここで、選択された第2のセグメント221a、221b、221c、221dは、Z軸方向に見たときに、光軸C1及び出射面6bと重なるセグメントである。なお、以下の説明において、4個の第2のセグメント221a、221b、221c、221dを区別する必要がない場合には、4個の第2のセグメント221a、221b、221c、221dをまとめて、「第2のセグメント221」と呼ぶ。
Z軸方向に見たときの第2のセグメント221の形状は扇形である。第2のセグメント221の中心角は、例えば、90度である。これにより、第2の光学部材220がRZ方向に90度回転する毎に、形成される画像光が変化する。なお、第2のセグメント221の中心角は、互いに異なっていてもよい。
次に、第1のセグメント211及び第2のセグメント221の詳細について説明する。図9(A)に示されるように、第1のセグメント211a、211b、211cは、図8に示される光強度均一化素子6の出射面6bと同じ大きさの第1の光通過領域230、240、250をそれぞれ有する。
第1の光通過領域230は、粗いドット模様が描かれたパターン231と、光L1を通過させる透過部232とを有する。第1の光通過領域240は、細かな横縞模様が描かれたパターン241と、光L1を通過させる透過部242とを有する。第1の光通過領域250は、パターン231のドット模様より細かなドット模様が描かれたパターン251と、光L1を通過させる透過部252とを有する。
このように、3個の第1のセグメント211a、211b、211cの各々は、光L1を第1の画像光に変更する第1の画像光形成部としてのパターン231、241、251と、光L1を通過させる第1の光通過部としての透過部232、242、252とを有する。透過部232、242、252は、パターン231、241、251にそれぞれ並んで配置されている。透過部232、242、252は、パターン231、241、251にそれぞれ隣接している。なお、透過部232、242、252は、第1のセグメント211a、211b、211cをそれぞれZ軸方向に貫通する開口部であってもよい。また、第1のセグメント211a、211b、211cにおいて、第1の光通過領域230、240、250以外の部分は、光L1(図8参照)を遮光する遮光部であってもよい。
図9(B)に示されるように、第2のセグメント221a、221b、221c、221dは、図8に示される光強度均一化素子6の出射面6bと同じ大きさの第2の光通過領域260、270、280、290をそれぞれ有する。
第2の光通過領域260は、ひし形の模様が描かれたパターン261と、透過部262とを有する。第2の光通過領域270は、市松模様が描かれたパターン271と、透過部272とを有する。第2の光通過領域280は、格子模様が描かれたパターン281と、透過部282とを有する。第2の光通過領域290は、波模様が描かれたパターン291と、透過部292とを有する。図9(A)に示される第1のセグメント211a、211b、211cのパターン231、241、251から出射した第1の画像光は、選択された第2のセグメント221a、221b、221c、221dの透過部262、272、282、292を通過する。
このように、4個の第2のセグメント221a、221b、221c、221dの各々は、第2の画像光形成部としてのパターン261、271、281、291と、第2の光通過部としての透過部262、272、282、292とを有する。パターン261、271、281、291は、透過部232、242、252を通過した光L1を第2の画像光に変更する。透過部262、272、282、292は、パターン231、241、251から出射した第1の画像光を通過させる。透過部262、272、282、292は、パターン261、271、281、291にそれぞれ並んで配置されている。透過部262、272、282、292は、パターン261、271、281、291にそれぞれ隣接している。なお、第2のセグメント221a、221b、221c、221dにおいて、第2の光通過領域260、270、280、290以外の領域は、光を遮光する遮光領域であってもよい。また、透過部262、272、282、292は、第2のセグメント221a、221b、221c、221dをそれぞれZ軸方向に貫通する開口部であってもよい。
実施の形態2では、光源1で生成された光L1(図8参照)は、選択された第1のセグメント211のパターンと透過部との両方を通過し、且つ選択された第2のセグメント221のパターンと透過部との両方を通過する。
具体的には、光L1が選択された第1のセグメント211の透過部(すなわち、透過部232、242、252のいずれか1つ)を通過したとき、当該光L1は、選択された第2のセグメント221のパターン(すなわち、パターン261、271、281、291のいずれか1つ)を通過する。
また、光L1が選択された第1のセグメント211のパターン(すなわち、パターン231、241、251のいずれか1つ)を通過したとき、当該光L1は、選択された第2のセグメント221の透過部(すなわち、透過部262、272、282、292のいずれか1つ)を通過する。これにより、照明装置200は、第1のセグメント211のパターンと第2のセグメント221のパターンとを区別して被照射面W(図8参照)に照射することができる。照明装置200は、第1のセグメント211の数(すなわち、3個)と第2のセグメント221の数(すなわち、4個)とを乗じた数(すなわち、12個)のパターンを被照射面Wに照射することができる。
また、被照射面Wに画像光の投射パターンSを結像させるために、第1の光学部材210と第2の光学部材220とは近接して配置されていることが好ましい。具体的には、第1の光学部材210と第2の光学部材220との間の間隔は、0.5mmであることが好ましい。なお、第1の光学部材210と第2の光学部材220との間の間隔が大きい場合(例えば、0.5mmより大きい場合)、光の拡がりを考慮して、第2の光学部材220の第2の光通過領域260、270、280、290の大きさを第1の光学部材210の第1の光通過領域230、240、250の大きさより大きくしてもよい。また、図9(A)及び(B)に示す例では、第1の光通過領域230、240、250及び第2の光通過領域260、270、280、290を長手方向に伸びる直線によってパターンと透過部とによって分けているが、当該パターンと透過部とが短手方向に伸びる直線によって分けられていてもよい。また、第1のセグメント211及び第2のセグメント221において、光軸C1と重なる円形の領域をパターン(又は透過部)とし、当該円形の領域より外側の領域を透過部(又はパターン)としてもよい。
〈実施の形態2の効果〉
以上に説明した実施の形態2によれば、照明装置200は、光源1で生成された光L1を入射して当該光L1の光線束の光強度を均一化し第1の光学部材210に向ける光強度均一化素子6を更に備える。これにより、照明装置200は、被照射面Wに照射された画像光の投射パターンSの照度むらを低減することができる。
また、実施の形態2によれば、第1のセグメント211a、211b、211cの各々は、光源1で生成された光L1を第1の画像光に変更するパターン231、241、251と、光L1を通過させる透過部232、242、252とを有する。また、第2のセグメント221a、221b、221c、221dの各々は、透過部232、242、252を通過した光L1を第2の画像光に変更するパターン261、271、281、291と、第1の画像光を通過させる透過部262、272、282、292とを有する。これにより、照明装置200は、被照射面Wにおいて、第1の画像光の投射パターンと第2の画像光の投射パターンとを区別して照射することができる。なお、照明装置200は、光強度均一化素子6を備えない構成の場合であっても、被照射面Wにおいて、第1の画像光の投射パターンと第2の画像光の投射パターンとを区別して照射することは可能である。また、光源1と光強度均一化素子6との組み合わせに代えて、面光源を用いてもよい。また、均一性が低下するが、光源1の直後に画像光形成部203を配置してもよい。
《実施の形態2の変形例1》
図10は、実施の形態2の変形例1に係る照明装置200aの概略的な構成を示す図である。図11(A)は、変形例1における第1の光学部材410を+Z軸方向に見た図であり、図11(B)は、変形例1における第2の光学部材420を+Z軸方向に見た図である。実施の形態2の変形例1に係る照明装置200aは、光強度均一化素子68cの形状と、第1の光学部材410及び第2の光学部材420の画像光形成部のパターンとが、図8に示されるものと異なる。他の点について、照明装置200aは、図8に示される照明装置200と同じである。
図8に示される光強度均一化素子6の出射面6bの形状は、長方形であるが、図10に示される光強度均一化素子68の出射面68bの形状は正方形である。
〈画像光形成部204〉
画像光形成部204は、投射光学部4と光強度均一化素子68との間に配置されている。画像光形成部204は、回転中心軸Ra、Rbを中心にして回転可能に支持された第1の光学部材410及び第2の光学部材420を有する。
〈第1の光学部材410及び第2の光学部材420〉
次に、第1の光学部材410及び第2の光学部材420の構成について説明する。図11(A)は、変形例1における第1の光学部材410を+Z軸方向に見た図であり、図11(B)は、変形例1における第2の光学部材420を+Z軸方向に見た図である。照明装置200aでは、M個の第1のセグメント411a、411b、411c、411dの各々は、通過する光を画像光に変更する第1の画像光形成部を有する。第1の光学部材410は、選択された第1のセグメントの第1の画像光形成部としての第1のパターン412a、413a、414a、415aが光源1の光軸C1上に配置されるように、形成されている。N個の第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eの各々は、第1のパターン412a、413a、414a、415aを通過した光を通過する透過部422b、423b、424b、425b、426bと、第2の画像光形成部としてのパターン422a、423a、424a、425a、426aとを有する。第2の光学部材420は、選択された第2のセグメントの透過部422b、423b、424b、425b、426bを光軸C1上に配置されるように且つ選択された第2のセグメントのパターン422a、423a、424a、425a、426aが透過部422b、423b、424b、425b、426bの外側に配置されるように、形成されている。
図11(A)に示されるように、第1の光学部材410は、±RZ方向に4分割された4個の第1のセグメント411a、411b、411c、411d(すなわち、第1の光学部材410を回転方向に4分割することで形成された4個の領域)を有する。第1の光学部材410は、4個の第1のセグメント411a、411b、411c、411dのうち選択された第1のセグメントを通過した光を画像光に変更して第2の光学部材420に向けて出射する。ここで、選択された第1のセグメント411a、411b、411c、411dは、光軸C1及び出射面68b(図10参照)と重なるセグメントである。また、第1のセグメント411a、411b、411c、411d間で出射面68bに該当する領域の一部が重なってもよい。すなわち、図11(A)に領域OL1として示されるように、隣り合う2つの第1のセグメントの出射面68bの対応領域の一部が重なってもよい。この場合、第1のパターン412a、413a、414a、415aにおいて、出射面68bが重ならなければよい。なお、以下の説明において、4個の第1のセグメント411a、411b、411c、411dを区別する必要がない場合には、4個の第1のセグメント411a、411b、411c、411dをまとめて、「第1のセグメント411」と呼ぶ。
Z軸方向に見たときの第1のセグメント411の形状は扇形である。第1のセグメント411の中心角α9aは、例えば、90度である。これにより、第1の光学部材410がRZ方向に90度回転する毎に、形成される画像光が変化する。なお、第1のセグメント411のそれぞれの中心角α9aは、互いに異なっていてもよい。
図11(B)に示されるように、第2の光学部材420は、±RZ方向に5分割された5個の第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421e(すなわち、第2の光学部材420を回転方向に5分割することで形成された5個の領域)を有する。第2の光学部材420は、5個の第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eのうち選択された第2のセグメントを通過した光を画像光に変更して投射光学部4(図10参照)に向けて出射する。ここで、選択された第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eは、Z軸方向に見たときに、光軸C1及び出射面68bと重なるセグメントである。また、第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421e間で出射面68bに該当する領域の一部が重なってもよい。すなわち、図11(B)に領域OL2として示されるように、隣り合う2つの第2のセグメントの出射面68bの対応領域の一部が重なってもよい。この場合、第2のセグメント421のパターン422a、423a、424a、425a、426aと透過部422b、423b、424b、425b、426bにおいて、出射面68bが重ならなければよい。なお、以下の説明において、5個の第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eを区別する必要がない場合には、5個の第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eをまとめて、「第2のセグメント421」と呼ぶ。
Z軸方向に見たときの第2のセグメント421の形状は扇形である。第2のセグメント421の中心角β9aは、例えば、72度である。これにより、第2の光学部材420がRZ方向に72度回転する毎に、形成される画像光が変化する。なお、第2のセグメント421の中心角β9aは、互いに異なっていてもよい。
次に、第1のセグメント411及び第2のセグメント421の詳細について説明する。図11(A)に示されるように、第1のセグメント411a、411b、411c、411dは、図10に示される光強度均一化素子68の出射面68bと同じ大きさの第1の光通過領域412c、413c、414c、415cをそれぞれ有する。
第1の光通過領域412cは、文字「A」が描かれたパターン412aと、光L1を透過させる透過部412bとを有する。第1の光通過領域413cは、文字「B」が描かれたパターン413aと、光L1を透過させる透過部413bとを有する。第1の光通過領域414cは、文字「C」が描かれたパターン414aと、光L1を透過させる透過部414bとを有する。第1の光通過領域415cは、文字「D」が描かれたパターン415aと、光L1を透過させる透過部415bとを有する。第1の光通過領域412c、413c、414c、415c以外の領域は、光が通過する。また、照明装置200aを天井に設置し、床面を照射することを想定した場合、パターン412a、413a、414a、415aは、投射光学部4によって反転するので、ユーザは床面である被照射面W(XY平面)の+Y軸側に立って、ーY軸方向を観察した際に、床面に投射された文字(「A」、「B」、「C」、「D」のいずれか)の投射パターンを本来の向きで見ることができる。
このように、4個の第1のセグメント411a、411b、411c、411dの各々は、光L1を第1の画像光に変更する第1の画像光形成部としてのパターン412a、413a、414a、415aと、光L1を透過する第1の透過部としての透過部412b、413b、414b、415bとを有する。透過部412b、413b、414b、415bは、パターン412a、413a、414a、415aの外周の領域となる。なお、パターン412a、413a、414a、415aは、第1のセグメント411a、411b、411c、411dをそれぞれZ軸方向に貫通する開口部であってもよい(パターン412a、413a、415aにおいては、貫通できないが、貫通可能なパターンに関しては開口部であってもよい)。また、第1のセグメント411a、411b、411c、411dにおいて、第1の光通過領域412c、413c、414c、415c以外の部分は、光L1(図10参照)を遮光する遮光部であってもよい。
図11(B)に示されるように、第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eは、図10に示される光強度均一化素子68の出射面68bと同じ大きさの第2の光通過領域422d、423d、424d、425d、426dをそれぞれ有する。
第2の光通過領域422dは、光軸C1上に第2のセグメント421aが位置した際に、「左向きの矢印」が描かれたパターン422aと、透過部422bと遮光部422cとを有する。第2の光通過領域423dは、光軸C1上に第2のセグメント421bが位置した際に、「斜め左上向きの矢印」が描かれたパターン423aと、透過部423bと遮光部423cとを有する。第2の光通過領域424dは、光軸C1上に第2のセグメント421cが位置した際に、「上向きの矢印」が描かれたパターン424aと、透過部424bと遮光部424cとを有する。第2の光通過領域425dは、光軸C1上に第2のセグメント421dが位置した際に、「斜め右上向きの矢印」が描かれたパターン425aと、透過部425bと遮光部425cとを有する。第2の光通過領域426dは、光軸C1上に第2のセグメント421eが位置した際に、「右向きの矢印」が描かれたパターン426aと、透過部426bと遮光部426cとを有する。図11(A)に示される第1のセグメント411a、411b、411c、411dのパターン412a、413a、414a、415aから出射した第1の画像光は、選択された第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eの透過部422b、423b、424b、425b、426bを通過する。
このように、5個の第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eの各々は、第2の画像光形成部としてのパターン422a、423a、424a、425a、426aと、第2の光通過部としての透過部422b、423b、424b、425b、426bとを有する。パターン422a、423a、424a、425a、426aは、透過部422b、423b、424b、425b、426bの周辺(外周)を通過した光L1を第2の画像光に変更する。パターン422a、423a、424a、425a、426aは、光軸C1上に位置していない。なお、第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eにおいて、第2の光通過領域422d、423d、424d、425d、426d以外の領域は、遮光部でもよい。また、パターン422a、423a、424a、425a、426a及び透過部422b、423b、424b、425b、426bは、第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eをそれぞれZ軸方向に貫通する開口部であってもよい。
ここで、図11(A)及び(B)の灰色で示した領域は、光L1を遮光する領域となる。ただし、各セグメント411、421が光軸C1上に位置した際に、出射面68bに重ならない領域は、透過部としてもよい。
変形例1では、光源1で生成された光L1(図10参照)は、選択された第1のセグメント411のパターンと透過部との両方を通過し、且つ選択された第2のセグメント421のパターンと透過部との両方を通過する。
具体的には、光L1が選択された第1のセグメント411の透過部(すなわち、透過部412b、413b、414b、415bのいずれか1つ)を通過したとき、当該光L1は、選択された第2のセグメント421のパターン(すなわち、422a、423a、424a、425a、426aのいずれか1つ)を通過する。
また、光L1が選択された第1のセグメント411のパターン(すなわち、パターン412a、413a、414a、415aのいずれか1つ)を通過したとき、当該光L1は、選択された第2のセグメント421の透過部(すなわち、透過部422b、423b、424b、425b、426bのいずれか1つ)を通過する。これにより、照明装置200aは、第1のセグメント411のパターンと第2のセグメント421のパターンとを区別して被照射面W(図10参照)に照射することができる。照明装置200aは、第1のセグメント411の数(すなわち、4個)と第2のセグメント421の数(すなわち、5個)とを乗じた数(すなわち、20個)のパターンを被照射面Wに照射することができる。
また、被照射面Wに画像光の投射パターンSを結像させるために、第1の光学部材410と第2の光学部材420とは近接して配置されていることが好ましい。具体的には、第1の光学部材410と第2の光学部材420との間の間隔は、0.5mmであることが好ましい。また、第1のセグメント411のパターンと第2のセグメント421はZ軸方向に対向して配置されていることが好ましい。
また、変形例1によれば、第1のセグメント411a、411b、411c、411dの各々は、光源1で生成された光L1を第1の画像光に変更するパターン412a、413a、414a、415aと、光L1を通過させる透過部412b、413b、414b、415bとを有する。また、第2のセグメント421a、421b、421c、421d、421eの各々は、透過部412b、413b、414b、415bを通過した光L1を第2の画像光に変更するパターン422a、423a、424a、425a、426aと、第1の画像光を通過させる透過部422b、423b、424b、425b、426bと遮光部422c、423c、424c、425c、426cとを有する。これにより、照明装置200aは、被照射面Wにおいて、第1の画像光の投射パターンと第2の画像光の投射パターンとを区別して照射することができる。なお、照明装置200aは、光強度均一化素子6を備えない構成の場合であっても、被照射面Wにおいて、第1の画像光の投射パターンと第2の画像光の投射パターンとを区別して照射することが可能である。また、光源1と光強度均一化素子68との組み合わせに代えて、均一な光を出射する面光源を用いてもよい。また、均一性が低下するが、光源1の直後に画像光形成部204を配置してもよい。
ここで、変形例1によれば、第1のセグメント411のパターンを光軸C1上に形成し、パターンの周辺(外周)に透過部を形成しているが、第1のセグメント411のパターンを透過部の周辺(外周)に形成し、透過部を光軸C1上に形成してもよい。その際には、第2のセグメント421のパターンを光軸C1上に形成し、パターンの周辺(外周)に透過部を形成すればよい。
〈変形例1の効果〉
第1のセグメント411のパターンと第2のセグメント421のパターンとを組み合わせることにより、状況に応じたパターン表示が可能となる。例えば、コンサートホールの入場口のエリアの天井から床面に投射するように照明装置200aを複数台設置し、利用客の座席位置に紐づけて、ゲートを示すパターン(例えば、A)を表示するとともに、利用客がいる位置からゲートAの方向を示す矢印パターンを第2のセグメント421の各パターンから選定して表示することにより、利用客の座席へのスムーズな誘導が可能となる。利用客位置及び座席に対する紐づけに関しては、携帯端末からの位置情報又はチケットに内蔵された発信機等を受信して取得した位置情報を用いてもよい。
また、第2のセグメント421の各パターンは矢印である必要はなく、第1のセグメント411の各パターンに関連するパターンであってもよい。例えば、左、右、1F、2F等の文字でもよい。また、第1のセグメント411の各パターンを矢印とし、第2のセグメント421の各パターンを記号又は文字としてもよい。
このように、第1のセグメント411の各パターンと第2のセグメント421の各パターンに関連性を持たせて、効率よく複数パターン表示することが可能となる。
《実施の形態2の変形例2》
図12は、実施の形態2の変形例2に係る照明装置500の概略的な構成を示す図である。実施の形態2の変形例2に係る照明装置500は、光強度均一化素子6の形状と、第1の光学部材510及び第2の光学部材520の画像光形成部のパターンとが、図8に示されるものと異なる。他の点について、照明装置500は、図8に示される照明装置200と同じである。
〈光源1、光強度均一化素子6の位置〉
光源1と光強度均一化素子6は、投射光学部4の光軸C1より-Y軸方向に離間した位置に配置されている。なお、光源1と光強度均一化素子6は、光軸C1から+Y軸方向に離間して配置されてもよい。その場合は、被照射面Wにおいて、パターンが光軸C1より-Y軸方向に表示される。また、光強度均一化素子6の上面あるいは下面が、光軸C1に接している必要はなく、光強度均一化素子6の位置は適宜設定が可能である。
〈画像光形成部205〉
画像光形成部205は、投射光学部4と光強度均一化素子6との間に配置されている。画像光形成部205は、回転可能に支持された第1の光学部材510及び第2の光学部材520を有する。
〈第1の光学部材510及び第2の光学部材520〉
次に、第1の光学部材510及び第2の光学部材520の構成について説明する。図13(A)は、図12に示される第1の光学部材510を+Z軸方向に見た図である。図13(B)は、図12に示される第2の光学部材520を+Z軸方向に見た図である。照明装置500では、M個の第1のセグメント511a、511b、511cの各々は、通過する光を画像光に変更する第1の画像光形成部としての第1のパターン512a、513a、514aを有する。第1の光学部材510は、選択された第1のセグメントの第1の画像光形成部としての第1のパターン512a、513a、514aの一辺が光源1の光軸C1上に配置されるように、形成されている。N個の第2のセグメント521a、521b、521c、521dの各々は、第1のパターン512a、513a、514aを通過した光を通過する透過部522b、523b、524b、525bと、第2の画像光形成部としてのパターン522a、523a、524a、525aとを有する。第2の光学部材520は、選択された第2のセグメントの透過部522b、523b、524b、525bの一辺が光軸C1上に配置されるように且つ選択された第2のセグメントの第2の画像光形成部としてのパターン522a、523a、524a、525aが透過部522b、523b、524b、525bの外側に配置されるように、形成されている。
図13(A)に示されるように、第1の光学部材510は、±RZ方向に3分割された3個の第1のセグメント511a、511b、511c(すなわち、第1の光学部材510を回転方向に3分割することで形成された3個の領域)を有する。第1の光学部材510は、3個の第1のセグメント511a、511b、511cのうち選択された第1のセグメントを通過した光を画像光に変更して第2の光学部材520に向けて出射する。ここで、選択された第1のセグメント511a、511b、511cは、光軸C1及び出射面6b(図12参照)と重なるセグメントである。また、第1のセグメント511a、511b、511c間で出射面6bに該当する領域の一部が重なってもよい。第1のパターン512a、513a、514aにおいて、出射面6bが重ならなければよい。例えば、図11(A)における重なり領域OL1のような領域が形成されないことが望ましい。なお、以下の説明において、3個の第1のセグメント511a、511b、511cを区別する必要がない場合には、3個の第1のセグメント511a、511b、511cをまとめて、「第1のセグメント511」と呼ぶ。
図13(A)に示されるように、Z軸方向に見たときの第1のセグメント511の形状は扇形である。第1のセグメント511の中心角α9cは、例えば、120度である。これにより、第1の光学部材510がRZ方向に120度回転する毎に、形成される画像光が変化する。なお、第1のセグメント511のそれぞれの中心角α9cは、互いに異なっていてもよい。
図13(B)に示されるように、第2の光学部材520は、±RZ方向に4分割された4個の第2のセグメント521a、521b、521c、521d(すなわち、第2の光学部材520を回転方向に4分割することで形成された4個の領域)を有する。第2の光学部材520は、4個の第2のセグメント521a、521b、521c、521dのうち選択された第2のセグメントを通過した光を画像光に変更して投射光学部4(図12参照)に向けて出射する。ここで、選択された第2のセグメント521a、521b、521c、521dは、Z軸方向に見たときに、光軸C1及び出射面6bと重なるセグメントである。また、第2のセグメント521a、521b、521c、521d間で出射面6bに該当する領域の一部が重なってもよい。第2のセグメント521のパターン522a、523a、524a、525aと透過部522b、523b、524b、525bにおいて、出射面6bが重ならなければよい(図11内の説明を参照)。なお、以下の説明において、4個の第2のセグメント521a、521b、521c、521dを区別する必要がない場合には、4個の第2のセグメント521a、521b、521c、521dをまとめて、「第2のセグメント521」と呼ぶ。
Z軸方向に見たときの第2のセグメント521の形状は扇形である。第2のセグメント521の中心角β9cは、例えば、90度である。これにより、第2の光学部材520がRZ方向90度回転する毎に、形成される画像光が変化する。なお、第2のセグメント521の中心角は、互いに異なっていてもよい。
次に、第1のセグメント511及び第2のセグメント521の詳細について説明する。図13(A)に示されるように、第1のセグメント511a、511b、511cは、図12に示される光強度均一化素子6の出射面6bと同じ大きさの第1の光通過領域512c、513c、514cをそれぞれ有する。
第1の光通過領域512cは、人のイラストが描かれたパターン512aと、光L1を透過させる透過部512bとを有する。第1の光通過領域513cは、文字「A」が描かれたパターン513aと、光L1を透過させる透過部513bとを有する。第1の光通過領域514cは、文字「B」が描かれたパターン514aと、光L1を透過させる透過部514bとを有する。第1の光通過領域以外の領域は、光が通過する。また、パターン512a、513a、514aは、被照射面Wにおいて、被照射面Wを床面(XY平面)と想定した際に、+Z軸方向に-Y軸方向から+Y軸方向に向かって観察した際に、光軸より+Y軸方向に、人のイラスト、文字「A」、「B」のパターンが見える。
このように、3個の第1のセグメント511a、511b、511cの各々は、光L1を第1の画像光に変更する第1の画像光形成部としてのパターン512a、513a、514aと、光L1を透過する第1の透過部としての透過部512b、513b、514bとを有する。透過部512b、513b、514bは、パターン512a、513a、514aの外周の領域(光軸C1から離れた領域)となる。なお、パターン512a、513a、514aは、第1のセグメント511a、511b、511cをそれぞれZ軸方向に貫通する開口部であってもよい(パターン513a、514aにおいては、貫通できないが、貫通可能なパターンに関しては開口部であってもよい)。また、第1のセグメント511a、511b、511cにおいて、第1の光通過領域512c、513c、514c以外の部分は、光L1(図8参照)を遮光する遮光部であってもよい。
図13(B)に示されるように、第2のセグメント521a、521b、521c、521dは、図12に示される光強度均一化素子6の出射面6bと同じ大きさの第2の光通過領域522d、523d、524d、525dをそれぞれ有する。
第2の光通過領域522dは、光軸C1上に第2のセグメント521aが位置した際に、右向きの矢印が描かれたパターン522aと、透過部522bと遮光部522cとを有する。第2の光通過領域523dは、光軸C1上に第2のセグメント521bが位置した際に、左向きの矢印が描かれたパターン523aと、透過部523bと遮光部523cとを有する。第2の光通過領域524dは、光軸C1上に第2のセグメント521cが位置した際に、横線が描かれたパターン524aと、透過部524bと遮光部524cとを有する。第2の光通過領域525dは、光軸C1上に第2のセグメント521dが位置した際に、下向きの矢印が描かれたパターン525aと、透過部525bと遮光部525cとを有する。図13(A)に示される第1のセグメント511a、511b、511cのパターン512a、513a、514aから出射した第1の画像光は、選択された第2のセグメント521a、521b、521c、521dの透過部522b、523b、524b、525bを通過する。
このように、4個の第2のセグメント521a、521b、521c、521dの各々は、第2の画像光形成部としてのパターン522a、523a、524a、525aと、第2の光通過部としての透過部522b、523b、524b、525bとを有する。パターン522a、523a、524a、525aは、透過部522b、523b、524b、525bの周辺(外周)を通過した光L1を第2の画像光に変更する。パターン522a、523a、524a、525aは、光軸C1上に位置していない。なお、第2のセグメント521a、521b、521c、521dにおいて、第2の光通過領域522d、523d、524d、525d以外の領域は、遮光部でもよい。また、パターン522a、523a、524a、525a及び透過部522b、523b、524b、525bは、第2のセグメント521a、521b、521c、521dをそれぞれZ軸方向に貫通する開口部であってもよい。
ここで、図13(A)及び(B)の灰色で示した領域は光L1を遮光する領域となる。ただし、各セグメント511、521が光軸C1上に位置した際に、出射面6bに重ならない領域は透過部としてもよい。
変形例2では、光源1で生成された光L1(図12参照)は、選択された第1のセグメント511のパターンと透過部との両方を通過し、且つ選択された第2のセグメント521のパターンと透過部との両方を通過する。
具体的には、光L1が選択された第1のセグメント511の透過部(すなわち、透過部 512b、513b、514bのいずれか1つ)を通過したとき、当該光L1は、選択された第2のセグメント521のパターン(すなわち、522a、523a、524a、525aのいずれか1つ)を通過する。
また、光L1が選択された第1のセグメント511のパターン(すなわち、パターン512a、513a、514aのいずれか1つ)を通過したとき、当該光L1は、選択された第2のセグメント521の透過部(すなわち、透過部522b、523b、524b、525bのいずれか1つ)を通過する。これにより、照明装置500は、第1のセグメント511のパターンと第2のセグメント521のパターンとを区別して被照射面W(図12参照)に照射することができる。照明装置500は、第1のセグメント511の数(すなわち、3個)と第2のセグメント521の数(すなわち、4個)とを乗じた数(すなわち、12個)のパターンを被照射面Wに照射することができる。
また、被照射面Wに画像光の投射パターンSを結像させるために、第1の光学部材510と第2の光学部材520とは近接して配置されていることが好ましい。具体的には、第1の光学部材510と第2の光学部材520との間の間隔は、0.5mmであることが好ましい。また、第1のセグメント511のパターンと第2のセグメント521はZ軸方向に対向して配置されていることが好ましい。
また、変形例2によれば、第1のセグメント511a、511b、511cの各々は、光源1で生成された光L1を第1の画像光に変更するパターン512a、513a、514aと、光L1を通過させる透過部512b、513b、514bとを有する。また、第2のセグメント521a、521b、521c、521dの各々は、透過部512b、513b、514bを通過した光L1を第2の画像光に変更するパターン522a、523a、524a、525aと、第1の画像光を通過させる透過部522b、523b、524b、525bと遮光部522c、523c、524c、525cとを有する。これにより、照明装置500は、被照射面Wにおいて、第1の画像光の投射パターンと第2の画像光の投射パターンとを区別して照射することができる。なお、光強度均一化素子6がなくとも区別して照射することは可能である。また、光強度均一化素子6の代わりに均一な面光源を用いてもよいし、均一性が低下するが、光源1の直後に画像光形成部を配置してもよい。
〈変形例2の効果〉
第1のセグメント511と第2のセグメント521の各パターンを組み合わせることにより、状況に応じたパターン表示が可能となる。例えば、ビル内のモビリティと人が混在するエリアの天井から床面に投射するように照明装置500を複数台設置し、モビリティ及び利用者の位置・行動計画情報に紐づけて、例えば、人を示すパターン512aと移動方向を示すパターン522aを表示することによって、モビリティが人の移動方向を把握し、一時停止あるいは、異なる方向へ移動することが可能となる。また、モビリティに「A」又は「B」等の記号を付与することによって、パターン513aが表示された際に、モビリティ「A」に対する表示パターンであることが認識可能となる。さらに、モビリティと人がすれ違う際に、人を示すパターン512aと移動方向を示すパターン522aを表示することによって、人の誘導を行ってもよい。これにより、モビリティがスムーズにビル内を移動できると共に利用者がビル内を安全に移動することが可能となる。
モビリティ及び利用者の位置・行動情報に紐づけに関しては、サーバ上に登録された行動計画又は利用者の保有端末又はモビリティに内蔵された発信機等を受信して取得した位置情報を用いてもよい。
また、第2のセグメント521の各パターンは矢印である必要はなく、例えば、パターン524aに示すように、一時停止を示すパターンでもよい。
このように、第1のセグメント511の各パターンと第2のセグメント521の各パターンに関連性を持たせることにより、効率よく複数パターン表示することが可能となる。
《実施の形態3》
図14は、実施の形態3に係る照明装置600の概略的な構成を示す図である。図14において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。なお、投射光学部4aの前段に関しては、実施の形態2の変形例1と同じ構成で記載しているが、図12に示す変形例2の構成でも同様の効果が得られる。なお、光強度均一化素子68の代わりに、均一な面光源を用いてもよく、均一性が低下するが光源を用いてもよい。実施の形態3に係る照明装置600は、投射光学部4aの形状が、実施の形態1及び実施の形態2のものと異なる。変形例1及び変形例2に対応した投射光学部4aの形状となる。
〈投射光学部4a〉
図15は、投射光学部4aを通過する光線の振る舞いの一例を説明する概念図である。投射光学部4aの形状及び、光線の倍率(Y軸方向の出射位置と被照射面W上のY軸方向到達位置の関係)は、図15に示されるものには限定されず、他の形状及び他の倍率であってもよい。なお、図15においては、便宜上、画像光形成部204の前段の構成は省略している。第1の光学部材410の+Z軸方向を向く面にパターンが形成されており、第2の光学部材420の-Z軸方向を向く面にパターンが形成されている例を示す。
〈光線L1cの振る舞い〉
第1の光学部材410の、光軸C1上から出射した光線L1cを実線で示す。光線L1cは、第1の光学部材410を出射後、第2の光学部材420を通過し、投射光学部4aで屈折して、被照射面Wの、光軸C1上の位置Fc1に結像する。従って、第1の光学部材410のパターン412a、413a、414a、415aは、被照射面W上で結像する。図13(A)の場合、第1の光学部材510のパターン512a、513a、514aが、被照射面W上で結像する。
〈光線L1oの振る舞い〉
図15において、第1の光学部材410の、光軸C1から-Y軸方向に離れた位置から出射した光線L1oを二点鎖線で示す。光線L1oは、第1の光学部材410を出射後、第2の光学部材420を通過し、投射光学部4aで屈折して、光軸C1より+Y軸方向、かつ被照射面Wの-Z軸方向の位置Fo1に結像し、被照射面Wでは結像せず、被照射面W上で投射パターンがボケる。なお、図示していないが、第1の光学部材410の、光軸C1から+Y軸方向に離れた位置から出射した光線に関しては、光軸C1より-Y軸方向、かつ被照射面Wの-Z軸方向の位置に結像し、被照射面Wでは結像せず、被照射面W上で投射パターンがボケる。
〈光線L2cの振る舞い〉
第2の光学部材420の、光軸C1上から出射した光線L2cを破線で示す。光線L2cは、第2の光学部材420を出射後、投射光学部4aで屈折して、被照射面Wの、光軸C1上の+Z軸方向の位置Fc2に結像し、被照射面Wでは結像せず、被照射面Wで投射パターンがボケる。
〈光線L2oの振る舞い〉
第2の光学部材420の、光軸C1から+Y軸方向に離れた位置から出射した光線L2oを点線で示す。光線L2oは、第2の光学部材420を出射後、投射光学部4aで屈折して、光軸C1より-Y軸方向、かつ被照射面Wの位置Fo2に結像する。なお、図示していないが、第2の光学部材420の、光軸C1から-Y軸方向に離れた位置から出射した光線は、第2の光学部材420を出射後、投射光学部4aで屈折して、光軸C1より+Y軸方向、かつ被照射面W上に結像する。従って第2の光学部材420のパターン422a、423a、424a、425a、426aは、光軸C1から離れた位置の被照射面W上で結像する。図13(B)の場合、第2の光学部材520のパターン522a、523a、524a、525aが、光軸C1より+Y軸方向、かつ被照射面W上に結像する。
以上のように、第1の光学部材410、510のパターンを光軸C1上に形成することにより、投射光学部4aは、パターンを被照射面Wに結像させることが可能となる。ただし、第2の光学部材420、520の、光軸C1上に形成されたパターンは被照射面W上では結像せず、被照射面Wより+Z軸方向の位置で結像する。また、第2の光学部材420、520のパターンを光軸C1から離れた位置に形成することにより、投射光学部4aは、パターンを被照射面Wに結像させることが可能となる。ただし、第1の光学部材410、510の、光軸C1から離れた位置に形成されたパターンは、被照射面W上では結像せず、被照射面Wより-Z軸方向の位置で結像する。
このように、光源1側に位置する光軸C1上のパターンを被照射面Wに結像し、投射光学部4a側に位置する光軸C1から離れた位置のパターンを被照射面Wに結像することにより、区別して照射した第1の画像光の投射パターンと第2の画像光の投射パターンを被照射面W上で結像させることが可能となる。
投射光学部4aの結像性能は、光軸C1から同心円状に変化するため、第1の光学部材410、510のZ軸位置における光軸C1から出射した光線の被照射面W上の結像性能高め、光線出射位置が光軸C1から同心円状に離れるにしたがって被照射面Wより-Z軸方向の位置で結像するように投射光学部4aの形状を工夫することにより、第2の光学部材420、520のZ軸位置における光軸C1から離れた位置から出射した光線を被照射面W上で結像させることが可能となる。なお、第1の光学部材410、510のパターン及び第2の光学部材420、520のパターンが被照射面W上で認識できればよく、結像性能が高くなくとも良い。したがって、第1の光学部材410、510のZ軸位置における光軸C1から出射した光線の被照射面W上の結像性能及び第2の光学部材420、520のZ軸位置における光軸C1から離れた位置から出射した光線被照射面W上の結像性能は適宜設定すればよい。
《実施の形態4》
図16は、実施の形態4に係る照明装置300の概略的な構成を示す図である。図16において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態4に係る照明装置300は、投射パターンSにぼかしを生じさせる光学素子7を更に備える点、第1の光学部材310の構成及び第2の光学部材320の構成の点で、実施の形態1又は2に係る照明装置100、200と相違する。これ以外の点については、実施の形態4に係る照明装置300は、実施の形態1又は2に係る照明装置100、200と同じである。
図16は、実施の形態4に係る照明装置300を+X軸方向に見た図である。図16に示されるように、照明装置300は、光源1と、画像光形成部303と、投射光学部4と、光学素子7とを備える。
画像光形成部303は、回転可能に支持された第1の光学部材310及び第2の光学部材320を有する。
光学素子7は、入射する光の発散角を大きくする光学部材である。図16に示す例では、光学素子7は、第2の光学部材320の投射光学部4側(すなわち、+Z軸側)の面320aの一部に固定されている。具体的には、光学素子7の入射面7aが、後述する図17(B)に示される第2のセグメント321cのパターン322cに固定(例えば、接合)されている。投射光学部4は、光学素子7の出射面7bより被照射面W側に配置されている。投射光学部4は、図16に示される例のように、光学素子7の出射面7bから離れた位置に配置されていてもよく、光学素子7の出射面7bと近接して配置されていてもよい。
図17(A)は、図16に示される第1の光学部材310を+Z軸方向に見た図である。図17(A)に示されるように、第1の光学部材310は、RZ方向に4分割された4個の第1のセグメント311a、311b、311c、311d(すなわち、第1の光学部材310を回転方向に3分割することで形成された3個の領域)を有する。第1の光学部材310は、4個の第1のセグメント311a、311b、311c、311dのうち選択された第1のセグメントを通過した光を画像光に変更する。ここで、選択された第1のセグメントは、光軸C1と重なるセグメントである。なお、以下の説明において、4個の第1のセグメント311a、311b、311c、311dを区別する必要がない場合には、4個の第1のセグメント311a、311b、311c、311dをまとめて、「第1のセグメント311」と呼ぶ。
第1のセグメント311の中心角αは、例えば、90度である。これにより、第1の光学部材310がRZ方向に90度回転する毎に、形成される画像光が変化する。なお、周方向に隣接する第1のセグメント311の中心角αは互いに異なっていてもよい。
図17(A)に示す例では、第1のセグメント311aは、赤色の波長の光を透過させる波長選択部であり、第1のセグメント311bは、緑色の波長の光を透過させる波長選択部である。また、第1のセグメント311cは、青色の波長を透過させる波長選択部であり、第1のセグメント311dは、全波長の光の透過させる波長選択部である。
図17(B)は、図16に示される第2の光学部材320を+Z軸方向に見た図である。図17(B)に示されるように、第2の光学部材320は、RZ方向に3分割された3個の第2のセグメント321a、321b、321c(すなわち、第2の光学部材320を回転方向に3分割することで形成された3個の領域)を有する。第2の光学部材320は、3個の第2のセグメント321a、321b、321cのうち選択された第2のセグメントを通過した光を通過させる。ここで、選択された第2のセグメントは、光軸C1と重なるセグメントである。なお、以下の説明において、3個の第2のセグメント321a、321b、321cを区別する必要がない場合には、3個の第2のセグメント321a、321b、321cをまとめて、「第2のセグメント321」と呼ぶ。
第2のセグメント321の中心角βは、例えば、120度である。これにより、第2の光学部材320がRZ方向に120度回転する毎に、形成される画像光が変化する。なお、周方向に隣接する第2のセグメント321の中心角βは互いに異なっていてもよい。
第2のセグメント321aは、ドット模様が描かれたパターン322aであり、第2のセグメント321bは、横縞模様が描かれたパターン322bである。また、第2のセグメント321cは、円形が描かれたパターン322cと、遮光領域322dとを有する。図16に示される光学素子7は、第2のセグメント321cに配置されている。光学素子7は、第2の光学部材320のうちパターン322cと重なる位置に配置されている。
図16に戻って、光学素子7の構成について説明する。光学素子7は、例えば、+Z軸方向に凸を向けるレンズである。光学素子7は、第2のセグメント321cのパターン322cを通過した光を拡げる機能を有する。これにより、照明装置300は、ダウンライトのような小型の照明装置から照射される光の投射パターンSを被照射面Wに照射することができる。仮に、照明装置300に光学素子7が第2の光学部材320に接合されていない場合、投射光学部4の結像性能が維持されるため、照明装置300は、円形の投射パターンSのエッジをはっきりと被照射面Wに照射することができる。
上述した図17(B)に示されるように、第2の光学部材320の第2のセグメント321cに光学素子7が接合されていることにより、画像光形成部303と被照射面Wとの結像関係が乱れるため、投射パターンSにぼかしを形成することができ、且つ投射パターンSのサイズを大きくすることができる。よって、実施の形態4に係る照明装置300によれば、広範囲に光を照射することができる。このような広範囲な光の照射によって照明光としても利用できる。例えば、照明装置300を、注意喚起等を目的とする誘導灯として用いる場合、光学素子7が接合されていない第2のセグメント321を選択して、文字又は図形などを含む投射パターンを被照射面Wに照射し、また、例えば、注意喚起が不必要な時には、光学素子7が接合されている第2のセグメント321cを選択して、ダウンライトなどのように一定の明るさの光を照射し、照明光として利用することができる。なお、光学素子7は、4個の第1のセグメント311のうちの少なくとも1つに配置されていてもよい。また、実施の形態4の画像光形成部303は、第1の光学部材210を有していなくても実現することができる。また、第2の光学部材320が、画像が描かれてない第2のセグメントを有する場合、光学素子7は、投射光学部4のZ軸方向を向く面4b、4c(図16参照)のいずれか一方の面に配置され、±X軸方向又は±Y軸方向に可動可能であってもよい。このとき、光L1を拡げるために、光学素子7は、光軸C1上に可動可能としてもよい。
図18(A)は、実施の形態4に係る照明装置300から+Z軸方向に進行する光線の光線軌跡の一例を示す概略図である。具体的には、図18(A)は、光学素子7が光軸C1上に位置していない場合に、照明装置300から+Z軸方向に進行する光線の光線軌跡を示す図である。当該光線軌跡を説明するにあたって、図18(A)に示される照明装置300では、図16に示される投射光学部4が2枚の投射レンズ8、9で構成されている場合を例にして説明する。図18(B)は、図18(A)に示されるA部の拡大図である。図18(A)、(B)、後述する図19(A)及び(B)では、説明の便宜上、第1の光学部材310及び光源1を図示していない。
図18(A)において、第2の光学部材320の+Z軸方向の面320aから被照射面Wまでの距離をEとしたとき、距離Eは、例えば、3000mmである。図18(B)において、第2の光学部材320のうち光学素子7が接合されていない第2のセグメント321a、321bから出射される複数の光線束をLa、Lb、Lcとしたとき、光線束La、Lb、Lcのそれぞれの発散角は、例えば、±20度である。図18(A)に示されるように、光線束La、Lb、Lcは、被照射面Wにおいて集光している。なお、図18(A)及び(B)において、照明装置300は、投射光学部4として2枚の投射レンズ8、9を有しているが、投射光学部4は、2枚の投射レンズ8、9のうちの1枚の投射レンズを有していても実現することができ、3枚以上の投射レンズを有していても実現することができる。
また、図18(B)に示されるように、第2の光学部材320から出射される光線束Lbの主光線は、光軸C1と平行に(すなわち、+Z軸方向)に進行している。また、光線束La、Lb、Lcの絞り位置、すなわち、光線束La、Lb、Lcのうちの主光線が交わる交点である集光点P1は、投射レンズ9より+Z軸側に位置している。ここで、主光線とは、光線束の中心を通る光線であり、光軸C1と平行に進行する光線である。
図19(A)は、実施の形態4に係る照明装置300から+Z軸方向に進行する光線の光線軌跡の他の例を示す概略図である。具体的には、図19(A)は、光学素子7が光軸C1上に位置している場合に、照明装置300から+Z軸方向に進行する光線の光線軌跡を示す図である。図19(A)において、第2の光学部材320の投射光学部4側の面320aから被照射面Wまでの距離Eは、図18(A)と同様に、例えば、3000mmである。
図19(B)は、図19(A)に示されるB部の拡大図である。図19(A)及び(B)において、第2の光学部材320のうち光学素子7が接合された第2のセグメント321cから出射される複数の光線束をLd、Le、Lfとする。光線束Ld、Le、Lfのそれぞれの発散角は、例えば、±20度である。
図19(A)に示されるように、光線束Ld、Le、Lfは、被照射面Wにおいて集光していない。これにより、第1の光学部材310の選択された第1のセグメント311及び第2のセグメント321cを通過した光の投射パターンSにぼかしを生じさせることができる。
図19(B)に示されるように、第2の光学部材320から出射される光線束Leの主光線は、光軸C1と平行に(すなわち、+Z軸方向)に進行している。また、光線束Ld、Le、Lfの絞り位置、すなわち、光線束Ld、Le、Lfのうちの主光線が交わる交点である集光点P2は、投射レンズ9より-Z軸側であって投射レンズ8と投射レンズ9との間に位置している。言い換えれば、集光点P2は、図18(B)に示される集光点P1より第1の光学部材310及び第2の光学部材320側に位置している。これにより、第2の光学部材320から出射される光線束Ld、Le、LfのY軸方向の拡がりは、図18(B)に示される光線束La、Lb、LcのY軸方向の拡がりより大きくなる。
〈実施の形態4の効果〉
以上に説明した実施の形態4によれば、照明装置300は、第2のセグメント321cに配置された光学素子7を更に備える。光源1で生成された光L1のうち、選択された第1のセグメント311及び第2のセグメント321を通過した光の光線束La、Lb、Lcの集光点をP1、光L1のうち、選択された第1のセグメント311、第2のセグメント321及び光学素子7を通過した光の光線束Ld、Le、Lfの集光点をP2としたとき、集光点P2は集光点P1より第2の光学部材320側に位置している。これにより、投射パターンSにぼかしを形成することができ、且つ投射パターンSのサイズを大きくすることができる。よって、実施の形態4に係る照明装置300によれば、広範囲に光を照射することができる。
《実施の形態5》
図20は、実施の形態5に係る照明装置400の概略的な構成を示す図である。図20において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態5に係る照明装置400は、歯車機構405を更に備える点で、実施の形態1に係る照明装置100と相違する。これ以外の点については、実施の形態5に係る照明装置400は、実施の形態1に係る照明装置100と同じである。そのため、以下の説明では、図2(A)及び(B)を参照する。
図20に示されるように、照明装置400は、光源1と、1台のモータ2と、画像光形成部3と、投射光学部4と、歯車機構405とを備える。
図21は、図20に示される第1の光学部材10、第2の光学部材20及び歯車機構405を-Z軸方向に見た図である。通常、歯車正面図では、歯車を歯先円と歯底円とピッチ円とを用いて図示するが、本図では簡略化のためピッチ円のみで表している(以下、図23においても同様)。図20及び図21に示されるように、実施の形態5では、第1の光学部材10と第2の光学部材20とは同軸的に配置されている。ここで、「第1の光学部材10と第2の光学部材20とは同軸的に配置されている」とは、実施の形態1で述べた通り、第1の光学部材10の回転中心軸及び第2の光学部材20の回転中心軸が伸びる方向(すなわち、Z軸方向)が一致し、且つそれぞれの回転中心軸のX-Y平面上における位置が一致する状態で、第1の光学部材10及び第2の光学部材20が配置されることを意味する。言い換えれば、図20及び図21に示す例では、第1の光学部材10及び第2の光学部材20は、同一の回転中心軸(具体的には、回転軸57)を中心に回転する。また、歯車機構405を通して伝達されるモータ2の回転駆動力によって回転する第1の光学部材10及び第2の光学部材20の回転角度は、互いに異なる。なお、後述する図22及び23に示されるように、Z軸方向に見たときに、第1の光学部材10の回転中心軸と第2の光学部材20の回転中心軸とは、互いに異なる位置に配置されていてもよい。
歯車機構405は、第1の光学部材10及び第2の光学部材20に異なる回転比の回転駆動力を伝達する回転駆動力伝達部である。歯車機構405は、第1の歯車51と、第2の歯車52と、第3の歯車53と、第4の歯車54と、回転軸56、57とを有する。図20に示す例では、第1の歯車51、第2の歯車52、第3の歯車53及び第4の歯車54は、例えば、外歯歯車である。
第1の歯車51及び第3の歯車53は、モータ2の回転駆動力を受けて回転軸56を中心に回転する。モータ2で発生した回転駆動力は、モータ2のシャフトに連結された歯車58を介して第1の歯車51に伝えられる。
第1の歯車51は、第2の歯車52と噛み合っている。第1の歯車51は、第2の歯車52を駆動する。第1の歯車51は、第2の歯車52に回転力を伝えることで、第2の歯車52を回転させる。
第2の歯車52は、回転軸57を中心に回転する。第2の歯車52の軸は、回転軸57である。第2の歯車52の回転によって、第1の光学部材10は回転軸57を中心に回転する。第2の歯車52は、例えば、第1の光学部材10の光源1側の面(すなわち、-Z軸方向を向く面)10bに接合されている。ここで、第1の歯車51の直径をD1、第2の歯車52の直径をD2としたとき、直径D1と直径D2とは同じである。なお、歯車の直径とは、歯先円の直径である。また、歯車において、直径と歯数は相関関係があるため、実施の形態5では、第1の歯車51の歯数と第2の歯車52の歯数は同じである。
第3の歯車53は、第1の歯車51の回転角度と同じ回転角度で回転する。なお、回転軸56は、第1の歯車51の中心部と第3の歯車53の中心部とそれぞれ接合していることが好ましい。
第3の歯車53は、第4の歯車54と噛み合っている。第3の歯車53は、第4の歯車54を駆動する。第3の歯車53は、第4の歯車54に回転力を伝えることで、第4の歯車54を回転させる。
第4の歯車54は、回転軸57を中心に回転する。第4の歯車54の回転によって、第2の光学部材20は回転軸57を中心に回転する。第4の歯車54は、例えば、第2の光学部材20の投射光学部4側の面(すなわち、+Z軸方向を向く面)20aに接合されている。なお、回転軸57は、第2の歯車52の中心部及び第4の歯車54の中心部と隙間をあけて貫通している。
ここで、第3の歯車53の直径をD3、第4の歯車54の直径をD4としたとき、直径D3及び直径D4は、以下の式(3)を満たす。
D3:D4=3:4 (3)
直径D3及び直径D4が式(3)を満たすことにより、第3の歯車53が4回転するときに、第4の歯車54を3回転させることができる。
第1の光学部材10が120度回転(すなわち、1/3回転)した場合、第3の歯車53も120度回転する。このとき、上述した式(3)の関係により、第4の歯車54は90度回転する。よって、当該第4の歯車54が接合された第2の光学部材20も90度回転する。このように、実施の形態5では、第1の光学部材10が第1のセグメント11(図2(A)参照)の中心角αに相当する120度回転する毎に、第2の光学部材20は第2のセグメント21(図2(B)参照)の中心角βに相当する90度回転する。よって、1台のモータによって、第1の光学部材10の回転角度と第2の光学部材20の回転角度とを異ならせることができる。
また、直径D1、D2、D3、D4は、以下の式(4)を満たす。
D1:D2:D3:D4=7:7:6:8 (4)
直径D1、D2、D3、D4が式(4)を満たすことにより、第1の歯車51と第3の歯車53のそれぞれの回転中心を一致させることができ、且つ第2の歯車52と第4の歯車54のそれぞれの回転中心を一致させることができる。なお、直径D1と直径D2は異なっていてもよい。この場合、直径D3と直径D4との比率を適宜設定すればよい。また、実施の形態5では、第1の歯車51及び第2の歯車52のそれぞれの歯の大きさは等しく、第3の歯車53及び第4の歯車54のそれぞれの歯の大きさは等しいが、互いに異なっていてもよい。この場合、直径D1と直径D2との比率に応じて直径D3と直径D4との比率を適宜設定すればよい。
また、第1の光学部材10の第1のセグメント11の個数をM(Mは2以上の整数)個、第2の光学部材20の第2のセグメント21の個数をN(Nは2以上の整数)個とした場合、実施の形態5では、実施の形態1と同様に、NはMより大きい。このとき、個数M、N及び直径D1、D2、D3、D4は、以下の式(5)及び(6)を満たす。
(D2/D1)・(D3/D4)=M/N (5)
D1+D2=D3+D4 (6)
仮に、MがNより大きい場合であっても、実施の形態5では、式(5)及び式(6)が満たされている。また、式(5)及び(6)は、第1の歯車51及び第2の歯車52のそれぞれの歯の大きさは等しく、第3の歯車53及び第4の歯車54のそれぞれの歯の大きさは等しいことを前提としている。歯車51から54のそれぞれの歯の大きさが互いに異なる場合には、式(5)が満たされていて、且つ直径D2の中心と直径D4の中心とが一致するように、直径D1、D2、D3、D4の大きさを適宜設定してもよい。
〈実施の形態5の効果〉
以上に説明した実施の形態5によれば、歯車機構405は、第1から第4の歯車51、52、53、54を有する。第1の歯車51及び第3の歯車53は、モータ2で発生した回転駆動力によって回転する。第2の歯車52は、第1の歯車51の回転を第1の光学部材10に伝達して当該第1の光学部材10を回転させる。第4の歯車54は、第3の歯車53の回転を第2の光学部材20に伝達して当該第2の光学部材20を回転させる。これにより、1台のモータ2によって、第1の光学部材10及び第2の光学部材20を回転させることができる。
また、実施の形態5によれば、第1の歯車51の直径D1、第2の歯車52の直径D2、第3の歯車53の直径D3、第4の歯車54の直径D4、第1のセグメント11の個数M及び第2のセグメント21の個数Nが、上述した式(5)を満たす。これにより、歯車機構405は、第1のセグメント11の個数M及び第2のセグメント21の個数Nに応じて、第1の光学部材10及び第2の光学部材20のそれぞれの回転角度を変えることができる。具体的には、歯車機構405は、第1の光学部材10を中心角α(図2(A)参照)の分だけ回転させるときに、第2の光学部材20を中心角β(図2(B)参照)の分だけ回転させることができる。
《実施の形態5の変形例》
図22は、実施の形態5の変形例に係る照明装置400Aの概略的な構成を示す図である。図22において、図20に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図20に示される符号と同じ符号が付される。実施の形態5の変形例に係る照明装置400Aは、歯車機構405Aの構成の相違によって、X-Y平面上における第1の光学部材10の回転中心軸Raの位置及び第2の光学部材20の回転中心軸Rbの位置が互いに異なる点で、実施の形態5に係る照明装置400と相違する。これ以外の点については、実施の形態5の変形例に係る照明装置400Aは、実施の形態5に係る照明装置400と同じである。そのため、以下の説明では、図2(A)及び(B)を参照する。
図22に示されるように、照明装置400Aは、光源1と、1台のモータ2と、画像光形成部3と、投射光学部4と、歯車機構405Aとを備える。
実施の形態5の変形例では、Z軸方向に見たときに、第1の光学部材10の回転中心軸Raと第2の光学部材20の回転中心軸Rbとは、互いに異なる位置に配置されている。また、歯車機構405Aを通して伝達されるモータ2の回転駆動力によって回転する第1の光学部材10及び第2の光学部材20の回転角度は、互いに異なる。
歯車機構405Aは、第1の歯車51Aと、第2の歯車52Aと、回転軸56Aとを有する。
第1の歯車51Aは、モータ2の回転駆動力を受けて、回転中心軸Rbを中心に回転する。回転軸56Aは、第2の歯車52Aに接合している。第1の歯車51Aは、第2の光学部材20に備えられた開口部に接合されている。第1の歯車51Aは、第2の光学部材20に回転力を伝えることで、第2の光学部材20を回転させる。第2の光学部材20は、回転中心軸Rbを中心に回転する。
第1の歯車51Aは、第2の歯車52Aと噛み合っている。第1の歯車51Aは、例えば、両歯歯車であり、第2の歯車52Aは、例えば、外歯歯車である。第1の歯車51Aは、第2の歯車52Aを駆動する。第1の歯車51Aは、第2の歯車52Aに回転力を伝えることで、第2の歯車52Aを回転させる。第2の歯車52Aは、第1の光学部材10の投射光学部4側の面10aに接合されている。第2の歯車52Aの回転により、第1の光学部材10は回転軸56Aを中心に回転する。
ここで、両歯歯車である第1の歯車51Aの内歯の直径をD11、外歯歯車である第2の歯車52Aの直径をD12としたとき、直径D11及び直径D12は、以下の式(7)を満たす。
D11:D12=4:3 (7)
これにより、第1の歯車51Aが3回転した場合、第2の歯車52Aを4回転させることができる。
モータ2のシャフトが90度回転、すなわち、第2の光学部材20の第2のセグメント21(図2(B)参照)の中心角βに相当する角度だけ回転した場合、第1の歯車51Aは90度回転する。そのため、式(7)に示される関係によって、第2の歯車52Aは、120度回転する。よって、第2の歯車52Aが接合されている第1の光学部材10も120度回転する。すなわち、実施の形態5の変形例では、第2の光学部材20が第2のセグメント21の中心角に相当する90度回転する毎に、第1の光学部材10は第1のセグメント11(図2(A)参照)の中心角αに相当する120度回転する。よって、1台のモータ2によって、第1の光学部材10の回転角度と第2の光学部材20の回転角度とを異ならせることができる。
図23は、図22に示される第1の光学部材10、第2の光学部材20及び歯車機構405Aを-Z軸方向に見た図である。図23に示されるように、実施の形態5の変形例では、Z軸方向に見たときに、第1の光学部材10の回転中心軸Raと第2の光学部材20の回転中心軸Rbとが異なる位置に配置され、且つ歯車機構405Aが第1の歯車51A及び第2の歯車52Aを有していることにより、実施の形態5と比較して、歯車機構405Aの部品点数を削減しつつ、第1の光学部材10の回転角度と第2の光学部材20の回転角度とを異ならせることができる。また、実施の形態5の変形例では、実施の形態5と比較して、照明装置400Aを小型化することができる。
実施の形態5の変形例では、上述した実施の形態1と同様に、第1のセグメント11の数が3個、第2のセグメント21の数が4個である場合を示したが、第1のセグメント11の数と第2のセグメント21の数は、これに限られない。ここで、第1のセグメント11の数をM(Mは2以上の整数)個、第2のセグメント21の数をN(Nは2以上の整数)個とする。NがMより大きい場合、個数M、N及び直径D11、D12は以下の式(8)を満たしていればよい。
D11:D12=N:M (8)
仮に、MがNより大きい場合であっても、第1の歯車51Aが外歯歯車、第2の歯車52Aが両歯歯車であって、式(8)が満たされていれば、直径D11、D12の大きさは図22に示される大きさに限られない。
〈実施の形態5の変形例の効果〉
以上に説明した実施の形態5の変形例によれば、歯車機構405Aは、上述した図20及び21に示される歯車機構405より少ない部品点数によって、第1の光学部材10の回転角度と第2の光学部材20の回転角度とを異ならせることができる。よって、実施の形態5の変形例によれば、照明装置400Aを小型化することができる。
1 光源、 2 モータ、 3、203、303 画像光形成部、 4、4a 投射光学部、 56、56A、57 回転軸、 6、68 光強度均一化素子、 7 光学素子、 7a 入射面、 7b 出射面、 8、9 投射レンズ、 10、10A、210、310、410、510 第1の光学部材、 11、11a、11b、11c、211、211a、211b、211c、311、311a、311b、311c、311d、411、411a、411b、411c、411d、511、511a、511b、511c 第1のセグメント、 20、20A、220、320、420、520 第2の光学部材、 21、21a、21b、21c、21d、121、121a、121b、121c、221、221a、221b、221c、221d、321、321a、321b、321c、421、421a、421b、421c、421d、421e、521、521a、521b、521c、521d 第2のセグメント、 51、51A 第1の歯車、 52、52A 第2の歯車、 53 第3の歯車、 54 第4の歯車、 100、200、200a、300、400、400A、500、600 照明装置、 405、405A 歯車機構、 C1 光軸、 D1、D2、D3、D4、D11、D12 直径、 L1 光、 P1、P2 集光点、 Ra、Rb 回転中心軸、 R1 第1の回転角度、 R2 第2の回転角度、 S 投射パターン、 W 被照射面。

Claims (25)

  1. 光源と、
    回転可能に支持され、回転方向にM(Mは2以上の整数)分割されたM個の第1のセグメントを有する第1の光学部材と、
    回転可能に支持され、回転方向にN(Nは2以上の整数)分割されたN個の第2のセグメントを有する第2の光学部材と
    を備え、
    前記Mと前記Nとは異なり、
    前記第1の光学部材は、前記第1のセグメントの個数に対応する第1の回転角度で回転し、
    前記第2の光学部材は、前記第2のセグメントの個数に対応する第2の回転角度で回転し、
    前記第1の光学部材の回転及び前記第2の光学部材の回転を連動させることで、前記M個の第1のセグメントのうちの前記光源で生成された光が通過する1つの第1のセグメントと前記N個の第2のセグメントのうちの前記1つの第1のセグメントを通過した光が通過する1つの第2のセグメントとが選択さ
    前記Mと前記Nとは、互いに素である、
    ことを特徴とする照明装置。
  2. 前記M個の第1のセグメントの各々は、通過する前記光を画像光に変更する第1の画像光形成部を有し、
    前記第1の光学部材は、前記選択された第1のセグメントの前記第1の画像光形成部を前記光源で生成された光が通過する位置に、形成されており、
    前記N個の第2のセグメントの各々は、前記第1の画像光形成部を通過した光を通過する透過部と、第2の画像光形成部とを有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第2の光学部材は、前記選択された第2のセグメントの前記第2の画像光形成部が前記透過部の外側に配置されるように、形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  4. 前記第1の光学部材及び前記第2の光学部材から出射した光を被照射面に結像する投射光学部をさらに備え、
    前記第1の光学部材と前記第2の光学部材は、前記光源の光軸の方向に離間して配置された
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記M個の第1のセグメントの各々は、通過する前記光を画像光に変更する第1の画像光形成部を有し、
    前記第1の光学部材は、前記選択された第1のセグメントの前記第1の画像光形成部の一辺が前記投射光学部の光軸上に配置されるように、形成されており、
    前記N個の第2のセグメントの各々は、前記第1の画像光形成部を通過した光を通過する透過部と、第2の画像光形成部とを有し、
    前記第2の光学部材は、前記選択された第2のセグメントの前記透過部の一辺が前記光軸上に配置されるように且つ前記選択された第2のセグメントの前記第2の画像光形成部が前記透過部の外側に配置されるように、形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記第1の回転角度をR1、前記第2の回転角度をR2としたとき、
    R1=360度/M、及び、R2=360度/N
    を満たす、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 前記第1の光学部材と前記第2の光学部材とに異なる回転比の回転駆動力を伝達する歯車機構を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 前記第1の光学部材と前記第2の光学部材とは、同軸的に配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  9. 前記第1の光学部材の回転中心軸の軸方向に見たときに、前記第1の光学部材の回転中心軸と前記第2の光学部材の回転中心軸とは、互いに異なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  10. 前記歯車機構は、前記第1の光学部材に固定された外歯歯車と前記第2の光学部材に固定され前記外歯歯車に噛み合う両歯歯車、又は、前記第2の光学部材に固定された外歯歯車と前記第1の光学部材に固定され前記外歯歯車に噛み合う両歯歯車を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  11. 前記M個の第1のセグメントの各々は、通過する前記光を画像光に変更する画像光形成部を有し、
    前記N個の第2のセグメントの各々は、通過する前記光のうち予め決められた波長の光を通過させる波長選択部を有する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の照明装置。
  12. 前記M個の第1のセグメントの各々は、通過する前記光のうち予め決められた波長の光を通過させる波長選択部を有し、
    前記N個の第2のセグメントの各々は、通過する前記光を画像光に変更する画像光形成部を有する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の照明装置。
  13. 前記M個の第1のセグメントの各々は、
    前記光源で生成された前記光を第1の画像光に変更する第1の画像光形成部と、
    前記第1の画像光形成部に並んで配置され、前記光源で生成された前記光を通過させる第1の光通過部と
    を有し、
    前記N個の第2のセグメントの各々は、
    前記第1の光通過部を通過した前記光を第2の画像光に変更する第2の画像光形成部と、
    前記第1の画像光形成部から出射した前記第1の画像光を通過させる第2の光通過部と
    を有する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の照明装置。
  14. 前記光源で生成された前記光は、前記選択された第1のセグメントの前記第1の画像光形成部と前記第1の光通過部との両方を通過し、前記選択された第2のセグメントの前記第2の画像光形成部と前記第2の光通過部との両方を通過する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の照明装置。
  15. 前記光源で生成された前記光を入射して、入射した前記光の光線束の光強度を均一化し前記光線束を前記第1の光学部材に向ける光強度均一化素子を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の照明装置。
  16. 前記M個の第1のセグメントの少なくとも1つ又は前記N個の第2のセグメントの少なくとも1つに配置され、入射する前記光の発散角を大きくする光学素子を更に備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  17. 前記M個の第1のセグメントの少なくとも1つ又は前記N個の第2のセグメントの少なくとも1つに配置され、入射する前記光の発散角を大きくする光学素子を更に備え、
    前記投射光学部は、前記光学素子の出射面から離れた位置に配置され、
    前記光源で生成された前記光のうち、前記選択された第1のセグメント、前記選択された第2のセグメント、前記光学素子及び前記投射光学部を通過した光の主光線が集光する集光点は、前記光源で生成された前記光のうち、前記選択された第1のセグメント、前記選択された第2のセグメント及び前記投射光学部を通過した光の主光線が集光する集光点より前記第2の光学部材側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  18. 前記第1の光学部材及び前記第2の光学部材に伝達される前記回転駆動力を発生させる回転駆動部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  19. 前記回転駆動部は、1台のモータを有する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の照明装置。
  20. 前記歯車機構は、
    前記回転駆動力によって回転する第1の歯車と、
    前記第1の歯車の回転を前記第1の光学部材に伝達して前記第1の光学部材を回転させる第2の歯車と、
    前記第1の歯車の回転角度と同じ回転角度で回転する第3の歯車と、
    前記第3の歯車の回転を前記第2の光学部材に伝達して前記第2の光学部材を回転させる第4の歯車と
    を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  21. 前記第1の歯車の直径をD1、前記第2の歯車の直径をD2、前記第3の歯車の直径をD3、前記第4の歯車の直径をD4としたとき、
    (D1/D2)・(D3/D4)=M/N
    である、
    ことを特徴とする請求項20に記載の照明装置。
  22. 光源と、
    回転可能に支持され、回転方向にM(Mは2以上の整数)分割されたM個の第1のセグメントを有する第1の光学部材と、
    回転可能に支持され、回転方向にN(Nは2以上の整数)分割されたN個の第2のセグメントを有する第2の光学部材と
    を備え、
    前記M個の第1のセグメントの少なくとも1つは、前記光源から発せられた光を通過させて画像光に変更する第1の画像光形成部を有し、
    前記第1の光学部材は、前記M個の第1のセグメントから選択された第1のセグメントの前記第1の画像光形成部を前記光源で生成された光が通過する位置に、形成されており、
    前記N個の第2のセグメントの少なくとも1つは、前記第1の画像光形成部を通過した光を通過する透過部と、第2の画像光形成部とを有している
    ことを特徴とする照明装置。
  23. 光源と、
    回転可能に支持され、回転方向にM(Mは2以上の整数)分割されたM個の第1のセグメントを有する第1の光学部材と、
    回転可能に支持され、回転方向にN(Nは2以上の整数)分割されたN個の第2のセグメントを有する第2の光学部材と
    を備え、
    前記M個の第1のセグメントの少なくとも1つは、前記光源から発せられた光を通過させて画像光に変更する第1の画像光形成部を有し、
    前記第1の光学部材は、前記M個の第1のセグメントから選択された第1のセグメントの前記第1の画像光形成部の一辺が前記光源の光軸上に配置されるように、形成されており、
    前記N個の第2のセグメントの少なくとも1つは、前記第1の画像光形成部を通過した光を通過する透過部と、第2の画像光形成部とを有し、
    前記第2の光学部材は、前記N個の第2のセグメントから選択された第2のセグメントの前記透過部の一辺が前記光軸上に配置されるように且つ前記選択された第2のセグメントの前記第2の画像光形成部が前記透過部の外側に配置されるように、形成されている
    ことを特徴とする照明装置。
  24. 前記第1の光学部材及び前記第2の光学部材から出射した光を被照射面に結像する投射光学部をさらに備え、
    前記第1の光学部材と前記第2の光学部材は、前記光軸の方向に離間して配置された
    ことを特徴とする請求項23に記載の照明装置。
  25. 光源と、
    前記光源から出射した光を透過する光学部材と、
    前記光学部材から出射した光を被照射面へ投射する投射光学部とを備え、
    前記光学部材は、回転可能に支持され、回転方向にM(Mは2以上の整数)分割されたM個のセグメントを有し、
    前記M個のセグメントの少なくとも1つに配置され、入射する前記光の発散角を大きくするレンズを更に備える、
    ことを特徴とする照明装置。
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