JP7215292B2 - 反射鏡支持装置および光学式望遠鏡 - Google Patents
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Description
そこで、光学望遠鏡において、機軸方向の調整に加え、チルトおよびディセンタの補正をすることが可能とすべく、6自由度の機構を採用することが望ましいが、一般に、6自由度を実現するには、質量の大きいアクチュエータを6つ使用することが必要となる。
また、光学式望遠鏡にあっては、焦点調整機構として最も重要な光軸方向の調整とチルトの調整を焦点調整機構を3自由度にすることにより可能とすることが求められる。さらに、反射鏡の位置決めのための駆動機構と、支持構造とをできるだけ単純な機構で実現することが望ましい。
本発明の反射鏡の支持装置は、光学式望遠鏡の光軸上に中心が配置された反射鏡の円周方向に相互に間隔をおいて、該反射鏡に複数個所でそれぞれ連結された支持装置であって、該支持装置は、互いに一端で連結され、連結部で前記反射鏡に連結された複数の固定長部材と、該固定長部材の間に設けられて、前記固定長部材の他端にそれぞれ連結され、回転を中心軸線方向への移動に変換する機構により移動することが可能な複数のスライダを有する可変長部材とを有していることを特徴とする。
まず、図2を参照して、第1実施形態の支持装置が使用される光学式望遠鏡について説明する。
光学式望遠鏡11は、主鏡12を有し、その光軸Oと中心を一致させて二次鏡13を有する。前記二次鏡13は、光軸Oから外れた位置に配置された三次鏡14へ光を反射し、この三次鏡14は、さらに、一次折り曲げ鏡15、二次折り曲げ鏡16を経由して、検出部17へ光線を反射させ、結像させる。なお符号18は、第1実施形態の支持装置により構成される焦点調整機構である。
支持装置を構成するバイポッドA、B、Cは、図3(a)に示すように、二次鏡13の周方向に120度ずつの等間隔をおいて、それぞれ連結部19を介して二次鏡13に固定されている。
符号21は平板状のベースプレートであって、このベースプレート21には、例えばステッピングモータ等の回転制御可能な回転アクチュエータ22が、ベースプレート21に対してスライド移動可能にかつ回転不可能に設けられている。この回転アクチュエータ22は、差動ねじ機構を構成する差動ねじボルト23を駆動する。なお第1実施形態の回転アクチュエータ22には、減速機が内蔵されていて、駆動源となるモータの回転を内蔵の減速機構によって減速し、所定の減速比で減速された回転数で差動ねじボルト23を駆動する構成となっている。前記回転アクチュエータ22は、ベースプレート21に対して回転拘束し、かつスライド可能な様に固定されている。
前記回転アクチュエータ22を停止させた状態では、第1スライダ24と第2スライダ25との間が一定の間隔に維持され、すなわち、バイポッドの底辺に位置する固定長部材が一定の長さに維持され、この結果、二次鏡13が一定の位置、回転角度に維持される。なお第2スライダ25と第2雄ねじ23b、第3スライダ26と第3雄ねじ23cとの間の回転運動と直線運動との間の減速比、第2スライダ25と第2雄ねじ23b、第1スライダ24と第1雄ねじ23aとの間の差動ねじによる減速比が極めて大きいため、二次鏡13側から回転アクチュエータ22側を回転させるには、非常に大きな機械的な抵抗がある。したがって、例えば重力や加速度等の外力が作用したとしても、前記各部のねじ機構の機械的な抵抗によって、二次鏡13が所定の位置に支持される。
すなわち図5の支柱33A、34Aは、中実、あるいは中空状の略円柱状に形成され、その両端には、全周にわたって連続する溝状をなした凹部37が形成されている。この凹部37は、全周にわたって形成されているため、支柱33A、34Aの全方向への変形を吸収することができる。
図6において、符号40で示す二つのスライダには、前記第1実施形態の第2スライダ、第3スライダと同じく、互いに逆方向の雌ねじ形成されており、回転アクチュエータ41の回転に同期したリードスクリュ42によって、二つのスライダ40上のA点とB点の間隔が広げられたり、狭められたりするよう構成されている。
ここで、回転アクチュエータ41を回転させて、スライダ40のA点とB点とを近接、あるいは離間させることにより、ソフトスプリング43を弾性変形させる。このソフトスプリング43の弾性変形により、これらに直列に接続されたハードスプリング44にソフトスプリング43と同じ応力が生じる。すなわちハードスプリング44は、ソフトスプリング43との剛性比(より具体的にはばね定数の比)に対応して弾性変形し、ハードスプリング44の両端のC点、D点の距離が近接、あるいは離間することができる。
また図2に示す光学式望遠鏡中の光学要素の配置は図2に限定されるものではなく、光学式望遠鏡の仕様に応じて適宜変更されても良い。また本発明の反射鏡支持装置が実施形態の光学式望遠鏡の二次鏡以外の支持、位置調整に利用することができるのはもちろんである。
2 固定長部材
3 スライダ
4 可変長部材
11 光学式望遠鏡
12 主鏡
13 二次鏡
14 三次鏡
15 一次折り曲げ鏡
16 二次折り曲げ鏡
17 検出部
18 焦点調整機構
19 連結部
21 ベースプレート
22 回転アクチュエータ
23 差動ねじボルト
23a 第1雄ねじ
23b 第2雄ねじ
23c 第3雄ねじ
24 第1スライダ(差動ねじナット部)
25 第2スライダ
26 第3スライダ
31、32 スライダ結合部
33、34 支柱
35、36 凹部
A、B、C バイポッド(平面)
Claims (6)
- 光学式望遠鏡の光軸上に中心が配置された反射鏡の円周方向に相互に間隔をおいて、該反射鏡に複数個所でそれぞれ連結された反射鏡支持装置であって、
互いに一端で連結され、連結部で前記反射鏡に連結された複数の固定長部材と、
該固定長部材の間に設けられて、前記固定長部材の他端にそれぞれ連結され、回転を中心軸線方向への移動に変換する機構により移動することが可能な複数のスライダを有する可変長部材と、
を有する反射鏡支持装置であって、
前記可変長部材は、ベースプレートに支持され、回転アクチュエータにより駆動されて回転する、雄ねじを備えた軸と、この軸に螺合する雌ねじを有する複数のスライダとを備え、
前記スライダは、前記ベースプレートに固定された第1スライダと、前記ベースプレートに前記軸の方向へ移動可能に支持された第2および第3スライダとを有し、前記第1スライダと第2スライダとは同一向きで異なるピッチのねじを有し、前記第2スライダと第3スライダとは互いに反対向きで同一ピッチのねじを有し、
前記軸は、前記第1スライダ、第2スライダ、第3スライダのそれぞれに対応する向きおよびピッチの雄ねじを有する、
反射鏡支持装置。 - 前記可変長部材は、前記固定長部材の他端の間に設けられた第1の弾性部材であって、
該第1の弾性部材は、環状をなし、一の直径方向への変形によって他の直径方向へ弾性変形して、前記固定長部材の他端の相互間隔を伸張、収縮させる、
請求項1に記載の反射鏡支持装置。 - 前記第1の弾性部材と該第1の弾性部材を一の直径方向へ変形させる駆動源との間には、該第1の弾性部材より剛性が小さい第2の弾性部材が直列に設けられた、
請求項2に記載の反射鏡支持装置。 - 前記固定長部材と可変長部材とにより囲まれた平面が、前記反射鏡の光軸に対して傾斜した、
請求項1~3のいずれか1項に記載の反射鏡支持装置。 - 前記反射鏡は、光学式望遠鏡の主鏡から入射した光線を反射する二次鏡である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の反射鏡支持装置。 - 請求項1~5のいずれか1項に記載の反射鏡支持装置と、反射鏡と、主鏡とを備えた光学式望遠鏡。
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JP2019063471A JP7215292B2 (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | 反射鏡支持装置および光学式望遠鏡 |
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