JP7212538B2 - 操舵制御システム、操舵システム、車両、操舵制御方法およびプログラム - Google Patents
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Description
このように、車両が案内輪を案内レールに押し当てて走行する方法では、案内レールの表面の凹凸等によって車両に横揺れが生じ、乗り心地が低下する場合がある。
車両が自動操舵する場合に、車両の横揺れの低減と、予定される走行経路からのずれの低減とを両立させられることが好ましい。
図1は、第一実施形態に係る車両100の機能構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、車両100は、ずれ量検出部110と、横揺れ量検出部120と、キロ程検出部130と、荷重検出部140と、操舵部150と、記憶部180と、制御部190とを備える。制御部190は、フィードフォワード制御部191と、フィードバック制御部192とを備える。
ここでいう基準走行経路は、車両100の走行経路として軌道の範囲内で予め設定されている経路である。
以下では、軌道における車両100の横方向の位置の、基準走行経路からのずれ量を、車両100の横方向のずれ量と称する。
図2に示すように、車両100は図1を参照して説明した各部に加えて、車両本体210と、前側走行タイヤ221と、後側走行タイヤ222と、支持体231と、案内輪232と、分岐輪233と、ずれ量検出部110(図1)の一部として構成される距離センサ111と、横揺れ量検出部120(図1)の一部として構成される前側加速度センサ241および後側加速度センサ242とを備える。
また、図2の例における車両100の走行方向を矢印A11で示している。なお、ここでいう前後左右は、車両100の走行方向から見ての前後左右である。すなわち、ここでいう右、左は、それぞれ、車両100の走行方向に向かって右、左である。前または前側は、車両100の走行方向側である。後または後側は、車両100の走行方向と反対側である。
前側加速度センサ241および後側加速度センサ242は、例えば何れも右側を正とし、左側を負として横方向の加速度の測定値を出力する。あるいは、前側加速度センサ241および後側加速度センサ242が、何れも左側を正とし、右側を負として横方向の加速度の測定値を出力するようにしてもよい。
前側加速度センサ241と後側加速度センサ242とを総称して加速度センサ240と表記する。
前側走行タイヤ221および後側走行タイヤ222は、いずれも向きを変更可能に設けられており、車両100の駆動および操舵に用いられる。特に、前側走行タイヤ221および後側走行タイヤ222のうちいずれか一方または両方の向きを変化させることで、車両100の走行方向が変化する。前側走行タイヤ221と後側走行タイヤ222とを総称して走行タイヤ220と表記する。
距離センサ111は、図2に示すように車両本体210の左右それぞれの側面に設置され、例えば側壁920など距離検出対象までの距離を測定する。これにより、軌道900の幅方向(車両100の横方向)における車両100の位置を検出することができる。
但し、横揺れ量検出部120が車両100の横揺れ量を検出する方法は、これに限定されない。例えば、車両100に1つの加速度センサが設けられ、横揺れ量検出部120が、その加速度センサが測定する車両100の横方向の加速度の大きさを、車両100の横揺れ量として検出するようにしてもよい。
但し、横揺れ量検出部120が車両100のヨー角の変化量を取得する方法は、これに限定されない。例えば、横揺れ量検出部120がジャイロスコープを備えて車両100のヨー角を検出し、単位時間当たりのヨー角の変化の大きさを算出する世にしてもよい。
また、車両100の制御にヨー角の変化量を用いることは必須ではない。従って、横揺れ量検出部120がヨー角の変化量を取得することは必須ではない。
荷重検出部140が検出する車両100の荷重は、車両100がどの程度曲がり易いかを示すものであればよく、車両100の荷重だけに限定されない。例えば、荷重検出部140が、車両100の荷重と車両100自らの重量との合計である車両100の総重量を測定するようにしてもよい。
記憶部180は、各種データを記憶する。特に、記憶部180は操舵パターン情報を記憶する。ここでいう操舵パターン情報は、車両100のキロ程毎の操舵指令値を示す情報である。操舵指令値として、例えば操舵角を用いることができる。
上記のように、走行タイヤ220の向きが同じでも荷重によって車両100の曲がり具合が異なるため、記憶部180は、車両100の荷重毎に操舵パターン情報を記憶する。
フィードフォワード制御部191は、フィードフォワード制御にて操舵指令値を出力する。具体的には、フィードフォワード制御部191は、記憶部180が車両100の荷重毎に記憶する操舵パターン情報のうち、荷重検出部140が検出した荷重に対応付けられている操舵パターン情報を選択する。そして、フィードフォワード制御部191は、キロ程検出部130が検出したキロ程に操舵パターン情報で対応付けられている操舵指令値を出力する。
フィードバック制御部192が、車両100の横方向のずれ量だけでなく、車両100の横揺れ量も最小化するようにフィードバック制御を行うことで、車両100が自動操舵する場合に、車両100の横揺れの低減と、車両100の横方向のずれの低減とを両立させることができる。
また、車両100は、操舵制御システム2と、操舵制御システム2による制御対象である操舵部150および走行タイヤ220とを含んでおり、車両100を操舵システム1とも称する。
図3は、制御部190が行う車両100の操舵の制御の例を示すブロック線図である。
図3に示す制御で、フィードフォワード制御部191は、キロ程検出部130が検出する車両のキロ程を取得し、検出したキロ程に操舵パターン情報で対応付けられている操舵指令値を読み出して出力する(要素E11)。
例えば、記憶部180は、車両100が空車の場合、車両100が空車と満員との中間の場合、車両100が満員の場合のそれぞれについて操舵パターン情報を記憶しておく。フィードフォワード制御部191は、車両100の荷重について予め設定されている2つの閾値を用いて、荷重検出部140が検出した車両100の荷重を「軽」、「中」、「重」の3段階の何れかに分類する。荷重を「軽」に分類した場合、フィードフォワード制御部191は、車両100が空の場合の操舵パターン情報を選択する。荷重を「中」に分類した場合、フィードフォワード制御部191は、車両100が空と満員との中間の場合の操舵パターン情報を選択する。荷重を「重」に分類した場合、フィードフォワード制御部191は、車両100が満員の場合の操舵パターン情報を選択する。
車両100が駅を出発してから次の駅に到着するまでは、車両100の荷重は変化しない。そこで、フィードフォワード制御部191は、選択した操舵パターン情報を車両100が次の駅に到着するまで使い続ける。
フィードフォワード制御部191が、キロ程の入力に対して操舵指令値を出力する処理は、フィードフォワード制御の例に該当する。
フィードバック制御部192は、車両100の横方向のずれ量と、車両100の横揺れ量と、車両100のヨー角の変化量とに基づいて、車両100の操舵をフィードバック制御する(要素E31)。但し、フィードバック制御部192がヨー角の変化量を制御に用いることは必須ではない。フィードバック制御部192が、ヨー角の変化量を用いずに、車両100の横方向のずれ量と、車両100の横揺れ量とに基づいて、車両100の操舵をフィードバック制御するようにしてもよい。
フィードバック制御部192が最適制御に用いる目的関数として、例えば式(1)を用いることができる。
フィードバック制御部192が行うフィードバック制御は、フィードフォワード制御部191が行うフィードフォワード制御による操舵指令値を補正する形で用いられる。このため、フィードバック制御部192が行うフィードバック制御を補正制御とも称する。
制御部190は、前側走行タイヤ221に対する操舵指令値を操舵部150へ出力し、操舵部150は、得られた操舵指令値に従って前側走行タイヤ221の向きを制御する(要素E43)。
制御部190は、後側走行タイヤ222に対する操舵指令値を操舵部150へ出力し、操舵部150は、得られた操舵指令値に従って後側走行タイヤ222の向きを制御する(要素E53)。
例えば、シミュレーション用のコンピュータに、車両100および軌道900のモデルを構築する。また、基準走行経路を、例えば軌道900の中央を走行する経路など軌道900の範囲内で設定しておく。そして、車両100が空車の場合、空車と満員との中間の場合、満員の場合など、車両100の荷重の複数の場合の各々について、車両100の走行のシミュレーションを行う。
シミュレーションでは、車両100が予定されている運行ダイヤに従って基準走行経路を走行するように制御部190に制御を行わせ、制御部190から操舵部150への操舵指令値をキロ程に対応付けて記録しておく。これにより、車両100の荷重毎の操舵パターン情報を得られる。
例えば、横揺れ量および横方向のずれ量の両方を評価値として、あるいは、横揺れ量および横方向のずれ量を含む評価値を用いて、シミュレーションを繰り返し、横揺れ量および横方向のずれ量を最小化するような操舵パターン情報を取得するようにしてもよい。
フィードバック制御部192が、車両100の横方向のずれ量だけでなく、車両100の横揺れ量も最小化するようにフィードバック制御を行うことで、車両100が自動操舵する場合に、車両100の横揺れの低減と、車両100の横方向のずれの低減とを両立させることができる。
車両100が軌道900を走行し、軌道900に基準走行経路を設定可能であること、および、車両100の速度について運行ダイヤ(速度のパターン)が定められていることから、予め操舵パターン情報を生成しておくことが可能である。操舵パターン情報を記憶部180が予め記憶しておくことで、フィードフォワード制御部191が車両100の操舵をフィードフォワード制御することができる。フィードフォワード制御部191が、基準走行経路に基づいて生成された操舵パターン情報に従って車両100の操舵をフィードフォワード制御することで、車両100が基準走行経路に基づいて走行するように制御することができる。この点で、フィードフォワード制御部191によれば、車両100の操舵を高精度に制御することができる。
これにより、フィードフォワード制御部191は、車両100の荷重を反映して車両100の操舵をフィードフォワード制御することできる。この点で、フィードフォワード制御部191は、車両100の操舵を高精度にフィードフォワード制御することができる。
また、制御部190が、案内レールのある区間で図3の制御を行うことで、車両100が、案内輪232を案内レールに当てずに走行できると期待される。これにより、案内輪232が案内レールに接していない状態から案内レールに当たり、車両100に振動が伝わって車両100の乗り心地が低下することを防止する、または、乗り心地の低下を低減させることができる。また、案内輪232が案内レールに接して案内レールの表面の凹凸を拾い、その凹凸による振動が車両100に伝わって車両100の乗り心地が低下することを防止する、または、乗り心地の低下を低減させることができる。
図4は、第二実施形態に係る操舵システムの装置構成を示す概略ブロック図である。図4に示すように、操舵システム3は、車両制御サーバ装置300と、車両400とを備える。操舵システム3が備える車両400の数は1つ以上であればよい。
操舵システム3は、車両400が自律走行するためのシステムである。
車両制御サーバ装置300は、例えばワークステーション(Workstation)などのコンピュータを用いて構成される。車両制御サーバ装置300は、車両制御装置の例に該当する。
車両400は、車両制御サーバ装置300からの操舵指令値に従って自動操舵を行って走行する。
図5の各部のうち図1の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(191、192)を付して説明を省略する。また、自律走行区間における軌道は、図2を参照して説明したのと同様であり、第二実施形態でも図2に示す符号を用いる。
記憶部380は、各種情報を記憶する。特に、記憶部380は、記憶部180(図1)の場合と同様、車両400の荷重毎に操舵パターン情報を記憶する。記憶部180の場合と同様、操舵指令値として例えば操舵角を用いることができる。
記憶部380は、車両制御サーバ装置300が備える記憶デバイスを用いて構成される。
図6の各部のうち、図1の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(110、120、130、140、150)を付して説明を省略する。
車両側制御部490は、車両400内の各部を制御する。特に、車両側制御部490は、ずれ量検出部110、横揺れ量検出部120、キロ程検出部130および荷重検出部140が検出する各種情報を、車両側通信部410を介してサーバ側制御部390へ送信する。また、車両側制御部490は、車両側通信部410が受信する車両制御サーバ装置300からの操舵指令値に従って操舵部150を制御する。
このように、操舵指令値を算出する部分を車両制御サーバ装置300に設けることで、複数の車両400が1つの車両制御サーバ装置300を共用することができる。この点で、操舵システム3では、設備の構成を簡単にすることができ、装置構成を簡単にすることができる。
第一実施形態で説明したように、車両100をAGTで自律走行可能な車両として用いる場合、車両100の走行のために確保する路面の面積をなるべく小さくする観点からすると、車両100の横方向のずれ量がなるべく小さいことが好ましい。例えば、車両の自動走行におけるずれの許容値が200ミリメートル(mm)程度と言われているのに対し、車両100の横ずれ量の許容値を50ミリメートルに設定することが考えられる。但し、許容値50ミリメートルは一例であり、これに限定されるものではない。
第三実施形態では、車両100の横ずれ量の許容値が比較的小さい場合に、乗り心地を確保する方法として、操舵指令値に周波数フィルタを適用する方法を用いることについて説明する。ここでいう乗り心地を確保することは、乗り心地を比較的よくすることである。
第三実施形態では、車両100の制御方法以外は第一実施形態の場合と同様であり、ここでは説明を省略して、第一実施形態の場合と同じ符号を用いる。
図7に示す制御では、フィードバック制御部192が、要素E31で算出した前側走行タイヤ221に対する操舵指令値、および、後側走行タイヤ222に対する操舵指令値の各々をフィルタに通してから(要素E32)フィードバックする点で、図3の場合と異なる。それ以外の点では、図7に示す制御は図3の場合と同様であり、ここでは説明を省略して図3の場合と同じ符号を用いる。
例えば、米国自動車協会の規格を参考にして、4ヘルツ(Hz)から15ヘルツの振動を低減させる周波数フィルタを用いることが考えられる。
具体的には、フィードバック制御部192が、4ヘルツから15ヘルツの振動を低減させるバンドストップフィルタ(Band-Stop Filter)またはノッチフィルタ(Notch Filter)を操舵指令値に適用するようにしてもよい。バンドストップフィルタは、特定の周波数を低減させるフィルタである。ノッチフィルタは、バンドストップフィルタの一種であり、特に、低減させる周波数の範囲が狭いフィルタである。
特に、フィードバック制御部192が、乗り心地に影響しやすい周波数の振動を低減させることで、車両100の乗り心地の向上が期待される。かつ、フィードバック制御部192が、比較的高周波の振動については低減を行わないことで、突風などの外乱に対して素早く対応するフィードバック制御を行うことができる。これによって、案内輪232が案内レールに当たって振動が発生し、車両100の乗り心地が低下することを防止する、または、乗り心地の低下を低減させることが。
あるいは、ISO2631を参考にして、フィードバック制御部192が、2ヘルツ以上の振動を低減させるローパスフィルタ(Low-Pass Filter)を操舵指令値に適用するようにしてもよい。
図8は、シミュレーションに用いる車両100の構成の例を示す図である。図8の例では、車両100は、台車250と、空気バネ260と、車体270とを備える。
台車250には、走行タイヤ220が設けられている。台車250が、制御部190の制御に従って走行タイヤ220の向きを変えながら走行タイヤ220を回転させることで、車両100が走行する。ここでは、台車250が、前側走行タイヤ221を含む前側の台車250と、後側走行タイヤ222を含む後側の台車250とに分かれた構成を用いる。
台車250のうち走行タイヤ220を除く部分と、空気バネ260と、車体270とは、車両本体の例に該当する。
図8の構成を第一実施形態および第二実施形態のうち何れか一方、またはこれら両方に適用するようにしてもよい。
図9は、車両100の軌道が直線区間から曲線区間に入って車両100が左へ曲がり、その後、車両100の軌道が直線区間に入る場合の例を示している。
線L21は、フィードバック制御部192が、操舵指令値に周波数フィルタを適用しない場合の操舵額の例を示す。線L22は、フィードバック制御部192が、操舵指令値に周波数フィルタを適用する場合の操舵角の例を示す。
一方、線L22では、時間T21の区間での操舵角の変化が比較的緩やかになっている。また、時間T22の区間での制御のオーバーシュートが抑制されている。
線L31は、フィードバック制御部192が、操舵指令値に周波数フィルタを適用しない場合の横方向のずれ量の例を示す。線L32は、フィードバック制御部192が、操舵指令値に周波数フィルタを適用する場合の横方向のずれ量の例を示す。
シミュレーションでは、横方向のずれ量の許容値を5ミリメートルに設定しており、線L31の場合、線L32の場合の何れも、この許容値を満たしている。
線L41は、フィードバック制御部192が、操舵指令値に周波数フィルタを適用しない場合の横揺れ量の例を示す。線L42は、フィードバック制御部192が、操舵指令値に周波数フィルタを適用する場合の横揺れ量の例を示す。
例えば図8に示される、台車250と車体270とが空気バネ260を挟んで結合されている構成で、車両100の横揺れにおける固有振動数として、車体270の横揺れにおける固有振動数を用いる。この構成では、車体270の横揺れにおける固有振動数は、車体270の荷重と、空気バネ260の剛性とを入力パラメータとする関数となる。車体270の荷重は、上述した車両100の荷重と同じである。
例えば、車体270の荷重と車体270自体の重量とを合計した車体270の総重量をmとし、空気バネ260の剛性をkとすると、車体270の横揺れにおける固有振動数nfは、式(2)のように示される。
車両100では、固有振動数の振動が大きくなり易い。フィードバック制御部192が、車両100の横揺れにおける固有振動数の振動を低減させることで、車両100の横揺れが小さくなると期待される。
なお、車両100が連結車両として構成されている場合、乗客がある車両100から他の車両100に移動することで移動元の車両100の荷重及び移動先の車両100の荷重が変化するが、車両100自体の重量との関係で無視し得る。
また、案内レールのない自律走行区間で、車両100の横方向のずれ量が許容値よりも大きくなると、車両100が軌道から逸脱してしまう、あるいは、車両100が他の物に接触してしまうなど、好ましくない状況になる場合が考えられる。この場合、フィードバック制御部192が一時的にフィルタをオフにすることで、車両100の横方向のずれ量が許容値より大きくなることを回避でき、これによって好ましくない状況を回避できることが期待される。
ここで説明した荷重検出部140の荷重検出方法を、第一実施形態および第二実施形態のうち何れか一方、またはこれら両方に適用するようにしてもよい。
この周波数フィルタの適用によって、操舵指令値から所定の周波数成分を低減させることができ、車両100の振動におけるその周波数成分の振動を低減させることができる。車両100の振動における所定の周波数成分の振動を低減させることで、車両100の乗り心地が比較的よくなると期待される。
また、フィードバック制御部192が、操舵指令値から特定の周波数成分を選択的に低減させることで、車両100の乗り心地を比較的よくすることと、車両100の走行を比較的高精度に制御することとの両立を図ることができる。
これにより、車両100の振動のうち、乗り心地に影響し易い周波数成分の振動が除去または低減され、この点で、車両100の乗り心地が良くなることが期待される。
以上では、第一実施形態を用いて第三実施形態を実施する場合を例に説明したが、第二実施形態を用いて第三実施形態を実施するようにしてもよい。
フィードバック制御部192が操舵指令値に周波数フィルタを適用することに加えて、あるいは代えて、車両100が備えるアクチュエータに、操舵指令値に対する一次遅れ要素が設けられていてもよい。第四実施形態では、この点について説明する。
第四実施形態では、アクチュエータに、操舵指令値に対する一次遅れ要素が設けられている点以外は第一実施形態の場合と同様であり、第一実施形態の場合と同じ符号を用いる。
また、図13の例では、車体270は、距離センサ111を備えており、車体270の四隅の側面側それぞれに距離センサ111が設置される配置が示されている。
第一実施形態から第三実施形態までの何れか1つ以上にも、図13の配置を適用するようにしてもよい。
これにより、車両100の振動が抑制され、この点で車両100の乗り心地が良いことが期待される。
以上では、第一実施形態を用いて第四実施形態を実施する場合を例に説明したが、第二実施形態、および、第三実施形態のうち何れか一方を用いて第四実施形態を実施するようにしてもよい。あるいは、第二実施形態、および、第三実施形態の両方を用いて第四実施形態を実施するようにしてもよい。
引用文献2には、操舵角の目標値として用いられる最適目標操舵角を決定する際に、車輛の操舵に起因する振動を最小化するように決定することが記載されている。このように決定された最適目標操舵角に基づいて操舵角を制御することで、車輛の操舵に起因する振動を最小化できることが見込まれる。
一方、本願発明の一態様では、フィードバック制御部192が、車両100の横方向のずれ量、および、車両100の横揺れ量を制御対象値として、これらずれ量および横揺れ量を最小化するように、車両100の走行方向をフィードバック制御する。これにより、本願発明の態様一態様では、車輛の操舵に起因する振動に限らず、車両の横方向のずれおよび横揺れといった振動を低減させることができる。
また、本願発明の一態様では、フィードバック制御部192が、車両100の横揺れにおける固有振動数として、車体270の横揺れにおける固有振動数を用いて、固有振動数の振動を低減させる。これにより、本願発明の態様一態様では、乗客が乗車する車体の振動を低減させることができ、この点で、乗り心地への影響が大きい。
一方、本願発明の一態様では、フィードバック制御部192が、目的関数の値を最小化する最適制御を行うなど、機械学習以外の方法による制御を行う。これにより、本願発明の態様一態様では、同じ路線を繰り返し走行する等により学習データを収集する必要なしに、制御を行うことができる。
一方、本願発明の一態様では、ずれ量検出部110は、軌道における車両100の横方向(軌道の幅方向)の位置の、基準走行経路からのずれ量を検出する。また、横揺れ量検出部120は、例えば、加速度センサを含んで構成され、車両100の横方向の加速度、あるいは、加速度の積算量を横揺れ量として検出する。このように、車両100の横方向のずれ量と、車両100の横揺れ量とをそれぞれ検出することで、それぞれに対応して正制御を行うことができる。例えば、フィードバック制御部192が、車両100の横方向のずれ量だけでなく、車両100の横揺れ量も最小化するようにフィードバック制御を行うことで、車両100が自動操舵する場合に、車両100の横揺れの低減と、車両100の横方向のずれの低減とを両立させることができる。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
2 操舵制御システム
100、400 車両
110 ずれ量検出部
120 横揺れ量検出部
130 キロ程検出部
140 荷重検出部
150 操舵部
180、380 記憶部
190 制御部
191 フィードフォワード制御部
192 フィードバック制御部
300 車両制御サーバ装置
310 サーバ側通信装置
390 サーバ側制御部
410 車両側通信部
490 車両側制御部
Claims (9)
- 軌道を走行する車両の、前記軌道の幅方向における前記車両の基準走行経路からのずれ量を検出するずれ量検出部と、
前記車両の横揺れ量を検出する横揺れ量検出部と、
フィードバック制御における操舵指令値に、前記車両の固有振動数の振動を除去、または、低減させる周波数フィルタを適用して、前記ずれ量および前記横揺れ量を最小化するように前記車両の操舵をフィードバック制御するフィードバック制御部と、
を備える操舵制御システム。 - 前記車両のキロ程毎の操舵指令値を示す操舵パターン情報を記憶する記憶部と、
前記車両のキロ程を検出するキロ程検出部と、
前記キロ程検出部が検出したキロ程に前記操舵パターン情報で対応付けられている操舵指令値を出力するフィードフォワード制御部と、
を備える請求項1に記載の操舵制御システム。 - 車両の荷重を検出する荷重検出部を備え、
前記記憶部は、前記車両の荷重毎に操舵パターン情報を記憶し、
前記フィードフォワード制御部は、前記車両のキロ程に、前記車両の荷重に応じた前記操舵パターン情報で対応付けられている操舵指令値を出力する
請求項2に記載の操舵制御システム。 - 前記フィードバック制御部は、乗り心地に影響しやすい周波数として定められた所定の周波数の振動を除去、または、低減させる、前記周波数フィルタを用いる、請求項3に記載の操舵制御システム。
- 車両と車両制御装置とを備え、
前記車両は、
軌道を走行する車両の、前記軌道の幅方向における前記車両の基準走行経路からのずれ量を検出するずれ量検出部と、
前記車両の横揺れ量を検出する横揺れ量検出部と、
を備え、
前記車両制御装置は、
フィードバック制御における操舵指令値に、前記車両の固有振動数の振動を除去、または、低減させる周波数フィルタを適用して、前記ずれ量および前記横揺れ量を最小化するように前記車両の操舵をフィードバック制御するフィードバック制御部を備える、
操舵システム。 - 軌道を走行する車両の、前記軌道の幅方向における前記車両の基準走行経路からのずれ量を検出するずれ量検出部と、
前記車両の横揺れ量を検出する横揺れ量検出部と、
フィードバック制御における操舵指令値に、前記車両の固有振動数の振動を除去、または、低減させる周波数フィルタを適用して、前記ずれ量および前記横揺れ量を最小化するように前記車両の操舵をフィードバック制御するフィードバック制御部と、
を備える車両。 - 前記フィードバック制御部のフィードバック制御に従って動作するアクチュエータであって、操舵指令値に対する一次遅れ要素が設けられているアクチュエータ
を備える、請求項6に記載の車両。 - 軌道を走行する車両の、前記軌道の幅方向における前記車両の基準走行経路からのずれ量を検出することと、
前記車両の横揺れ量を検出することと、
フィードバック制御における操舵指令値に、前記車両の固有振動数の振動を除去、または、低減させる周波数フィルタを適用して、前記ずれ量および前記横揺れ量を最小化するように前記車両の走行方向をフィードバック制御することと、
を含む操舵制御方法。 - コンピュータに、
軌道を走行する車両の、前記軌道の幅方向における前記車両の基準走行経路からのずれ量の情報を取得することと、
前記車両の横揺れ量の情報を取得することと、
フィードバック制御における操舵指令値に、前記車両の固有振動数の振動を除去、または、低減させる周波数フィルタを適用して、前記ずれ量および前記横揺れ量を最小化するように前記車両の走行方向をフィードバック制御することと、
を実行させるためのプログラム。
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