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JP7209415B2 - ピラゾロピリミジン化合物、医薬組成物、及びその使用 - Google Patents

ピラゾロピリミジン化合物、医薬組成物、及びその使用 Download PDF

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JP7209415B2 JP2022504321A JP2022504321A JP7209415B2 JP 7209415 B2 JP7209415 B2 JP 7209415B2 JP 2022504321 A JP2022504321 A JP 2022504321A JP 2022504321 A JP2022504321 A JP 2022504321A JP 7209415 B2 JP7209415 B2 JP 7209415B2
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Description

本発明は生物医学分野に関し、具体的には、ピラゾロピリミジン化合物、該ピラゾロピリミジン化合物を含有する医薬組成物、前述ピラゾロピリミジン化合物、及び医薬組成物の使用に関する。
NTRK/TRK(Tropomyosin receptor kinase)は神経栄養因子であるチロシン受容体であり、受容体チロシンキナーゼファミリーに属する。TRKファミリーは、主にNTRK1/TRKA、NTRK2/TRKB、及びNTRK3/TRKCの3つのメンバーを含む。完全なTRKキナーゼは、細胞外領域、膜貫通領域、及び細胞内領域の3つの部分を含む。TRKキナーゼの細胞外領域は、対応するリガンドと結合すると、キナーゼの立体配置の変化を引き起こし、二量体を形成することができる。TRKキナーゼの細胞内領域は、自己リン酸化することで、自体のキナーゼ活性を活性化し、さらに下流のシグナル伝達経路(例えばMAPK、AKT、PKCなど)を活性化し、対応する生物学的機能を発生させ、これらのうちNGF(神経成長因子)はTRKAに結合し、BDNF(誘導する神経栄養因子)はTRKBに結合し、NT3(神経栄養因子3)はTRKCに結合する。
TRKキナーゼは神経の発育過程において、ニューロン軸索の成長と機能維持、記憶の発生や発展及びニューロンを傷害から保護するなど、重要な生理学的機能を発揮する。また、大量の研究から明らかなように、TRKシグナル伝達経路の活性化は腫瘍の発生や発展と密接に関連し、神経細胞腫、前立腺癌や乳癌などで全て活性化したTRKシグナルタンパク質が発見された。
近年、多種のTRK融合タンパク質の発見は、その腫瘍発生を促進する生物学的機能をさらに示した。最初のTPM3-TRKA融合タンパク質は大腸癌細胞で発見され、検査した臨床患者の中で約1.5%の発生率を示した。それ以降、肺癌、頭頸部癌、乳癌、甲状腺癌、神経膠腫などの様々なタイプの臨床腫瘍患者サンプルから異なるタイプのTRK融合タンパク質、例えばCD74-NTRK1、MPRIP-NTRK1、QKI-NTRK2、ETV6-NTRK3、BTB1-NTRK3などが発見された。これらの異なるNTRK融合タンパク質はリガンド結合を必要とせず、自身が高度に活性化されたキナーゼ活性状態にあるため、下流のシグナル経路を持続的にリン酸化し、細胞増殖を誘導し、腫瘍の発生、発展を促進することができる。
そのため、近年、TRK融合タンパク質はすでに有効な抗癌標的や研究焦点になり、例えば、WO2010048314、WO2012116217、WO2011146336、WO2010033941、WO2018077246などは全て異なる構造タイプを有するTRKキナーゼ阻害剤を開示した。
そのほか、持続投与後に出現した標的突然変異は、腫瘍に薬剤耐性を発生させる重要な原因であり、最近、臨床上、すでにTRK突然変異の症例が現れており、例えばTRKA G595R、G667C、G667SやF589Lの突然変異(Russo M.ら,Cancer Discovery,2016,6(1),36-44)、TRKC G623R及びG696Aの突然変異(Drilon A.ら,Annals of Oncology,2016,27(5),920-926)であり、新しいTRKキナーゼ阻害剤を探すことは、TRK突然変異による腫瘍の薬剤耐性の問題を解決することが期待できる。
また、含窒素芳香族複素環は通常良好な薬剤形成性を有し、ALKキナーゼ阻害剤であるクリゾチニブ(Cui J.ら,J.Med.Chem.,2011,54,6342-6363)が典型的な例である。WO2007147647及びWO2007025540も、ALKキナーゼ阻害剤としてのピラゾール置換ピラゾロピリジン化合物、及びピラゾール置換イミダゾピリダジン化合物、並びに疾患治療におけるその使用を開示する。
Figure 0007209415000001
本発明の目的の1つは、優れた抗腫瘍活性を有する新規ピラゾロピリミジン化合物を提供することである。
従来技術による典型化合物A及び典型化合物Bは、ALKキナーゼに対して良好な阻害活性を有するものの、典型化合物A及び典型化合物Bに代表される構造類似体は、TRKキナーゼに対する阻害効果が不十分である。本発明の発明者らは、大量の科学研究を行った結果、本発明の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物が、TRKキナーゼに対して優れた阻害活性を示し、且つ、その阻害活性が従来技術による典型化合物A及び典型化合物Bよりもはるかに優れることを見出した。さらに重要なことに、本発明のこのようなピラゾロピリミジン化合物は、動物における抗腫瘍活性も同様に典型化合物A及び典型化合物Bよりも明らかに優れており、それにより、従来技術よりも優れた腫瘍治療効果を奏する。
上記目的を達成させるために、本発明の第1態様は、式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグを提供する。
Figure 0007209415000002

(式(I)中、
1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、
5は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、アルコキシ置換C2-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基から選ばれ、
6は、H、C1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
7は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基、C2-12アシル基、スルホニル基から選ばれる。)
本発明の第2態様は、前述第1態様に記載の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグの、TRKキナーゼ媒介性疾患を予防及び/又は治療する医薬品の製造における使用を提供する。
本発明の第3態様は、医薬的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤、及び活性成分である本発明の第1態様に記載の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグを含む、医薬組成物を提供する。
本発明の第4態様は、本発明の第3態様に記載の医薬組成物の、TRKキナーゼ受体媒介性疾患を予防及び/又は治療する医薬品の製造における使用を提供する。
本発明の第5態様は、本発明の第1態様に記載の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグ、又は本発明の第3態様に記載の医薬組成物の、腫瘍を予防及び/又は治療する医薬品の製造における使用を提供する。
本発明による式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグは、TRKキナーゼに対して優れた阻害活性を示し、また、動物において良好な抗腫瘍活性を示す。
本明細書で開示される範囲の端点と任意の値もこの正確な範囲又は値に制限されるものではなく、これらの範囲又は値は、これらの範囲又は値に近い値を含むように理解すべきである。数値の範囲の場合、各範囲の端点値の間、各範囲の端点値と単独の点の値との間、及び単独の点の値同士は互いに組み合わせて1つ又は複数の新しい数値の範囲としてもよく、このような数値の範囲は本明細書で具体的に開示されるものとしてみなすべきである。
前記の通り、本発明の第1態様は、ピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグを提供する。
以下、まず、本発明にかかる一部の用語を解釈する。
「C1-12アルキル基」は、総炭数1~12のアルキル基を表し、直鎖アルキル基、分岐アルキル基又はシクロアルキル基を含み、例えば総炭数1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の直鎖アルキル基、分岐アルキル基又はシクロアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、シクロプロピル基、メチルシクロプロピル基、エチルシクロプロピル基、シクロペンチル基、メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基などであってもよい。「C1-8アルキル基」、「C1-6アルキル基」については、類似している定義を有し、ただし、炭素原子数が異なる。
「1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基」は、総炭数1~12のアルキル基を表し、直鎖アルキル基、分岐アルキル基、及びシクロアルキル基を含み、且つ、このC1-12アルキル基中の1~6個のHがハロゲンから選ばれるハロゲン原子で置換され、例えばこのC1-12アルキル基中の1、2、3、4、5又は6個のHが、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるいずれか1つ又は複数のハロゲン原子で置換され、このようなC1-12アルキル基は、例えば、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、フルオロメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基などであってもよい。「1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基」、「1~6個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル基」については、類似している定義を有し、ただし、炭素原子数が異なる。
「ヒドロキシ置換C1-12アルキル基」は、総炭数1~12のアルキル基を表し、直鎖アルキル基、分岐アルキル基又はシクロアルキル基を含み、且つ、このC1-12アルキル基中の少なくとも1つのHがヒドロキシ基で置換される。
「アルコキシ置換C2-12アルキル基」は、総炭数2~12の基を表し、且つ、該基の構造式は-R1OR2として表されてもよく、式中、R1、及びR2中の炭素原子数の和が2~12であり、且つ、R1が本発明の式(I)で示される構造のピラゾロピリミジン化合物のフェノキシ基と直接連結される。
「シアノ置換C2-12アルキル基」は、総炭数2~12のアルキル基を表し、直鎖アルキル基、分岐アルキル基又はシクロアルキル基を含み、且つ、このC2-12アルキル基中の少なくとも1つのHがシアノ基で置換され、且つ、この「シアノ基」中の炭素原子が該基の総炭数に含まれる。
「N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基」は、総炭数2~12のシクロアルキル基を表し、且つ、環を形成する原子のうち1~3個の原子はN、O及びSから選ばれるヘテロ原子であり、且つ、環を形成する原子上にアルキル置換基が含有されてもよく、該アルキル置換基に含まれる炭素原子数は前述総炭数の範囲に含まれる。「N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基」は、例えば、3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環又は12員環であってもよく、且つ、シクロアルキル基中のHが、置換基で置換されてもよく、未置換であってもよく、置換された場合、置換基は、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、ニトロ基、及びスルフヒドリル基から選ばれる少なくとも1種である。
「C2-12アシル基」は、総炭数2~12のアシル基を表し、例えば、アセチル基、プロピオニル基などであってもよい。
「スルホニル基」は、C1-6アルキル基を含んでもよく、前記スルホニル基は、例えば-SO23で表されてもよく、ここでのR3はC1-6アルキル基であってもよい。
本発明の前記式(I)で示される構造のピラゾロピリミジン化合物では、好ましくは、R1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、より好ましくは、R1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-6アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~4個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル基から選ばれ、さらに好ましくは、R1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、且つ、R2はH又はFである。
別の好ましい実施形態として、本発明の前記式(I)で示される構造のピラゾロピリミジン化合物では、好ましくは、R1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、且つ、R2はハロゲンであり、より好ましくは、R1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、且つ、R2はFであり、さらに好ましくは、R1、R3、及びR4は全てHであり、R2はFである。
本発明の前記式(I)で示される構造のピラゾロピリミジン化合物では、好ましくは、R5は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基から選ばれ、より好ましくは、R5は、H、C1-6アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~4個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ置換C1-6アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-6アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-8シクロアルキル基から選ばれ、さらに好ましくは、R5は、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、さらに好ましくは、R5は、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、さらに好ましくは、R5は-CH2CHF2である。
本発明の前記式(I)で示される構造のピラゾロピリミジン化合物では、好ましくは、R6は、H、C1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、より好ましくは、R6は、H、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、さらに好ましくは、R6は、H、C1-6アルキル基、ヒドロキシ置換C1-6アルキル基、及びハロゲンから選ばれる。
本発明の前記式(I)で示される構造のピラゾロピリミジン化合物では、好ましくは、R7は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基、C2-12アシル基、スルホニル基から選ばれ、より好ましくは、R7は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基、C2-8アシル基、スルホニル基から選ばれ、さらに好ましくは、R7は、H、C1-6アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~4個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ置換C1-6アルキル基、シアノ置換C2-6アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-8シクロアルキル基、C2-6アシル基、スルホニル基から選ばれ、特に好ましくは、R7はHである。
特に、本発明の発明者らは、前記R2がハロゲンである場合、本発明による式(I)で示される構造のピラゾロピリミジン化合物は、TRKキナーゼ、特に突然変異したTRKキナーゼに対してより高い阻害活性を示し、また、より合理的な薬物動態学的性質、より優れたインビボ抗腫瘍活性を示すことを見出した。
以下、本発明の前記式(I)で示される構造のピラゾロピリミジン化合物のいくつかの好ましい特定実施形態を提供する。
特定実施形態1:
式(I)中、
1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、
5は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基から選ばれ、
6は、H、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
7は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基、C2-8アシル基、スルホニル基から選ばれる。
特定実施形態2:
式(I)中、
1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-6アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~4個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル基から選ばれ、
5は、H、C1-6アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~4個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ置換C1-6アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-6アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-8シクロアルキル基から選ばれ、
6は、H、C1-6アルキル基、ヒドロキシ置換C1-6アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
7は、H、C1-6アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~4個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ置換C1-6アルキル基、シアノ置換C2-6アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-8シクロアルキル基、C2-6アシル基、スルホニル基から選ばれる。
さらに好ましい場合、前述特定実施形態1及び前述特定実施形態2では、より好ましくは、R1、R2、R3、R4、及びR5のうちの少なくとも1つの基にF原子が含有され、且つ、R5は、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、さらに好ましくは、R1、R2、R3、R4、及びR5のうちの少なくとも1つの基にF原子が含有され、且つ、R5は、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれる。
特定実施形態3:
式(I)中、
1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、
5は-CH2CHF2であり、
6は、C1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
7は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基、C2-12アシル基、スルホニル基から選ばれる。
特定実施形態4:
式(I)中、
1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、
5は-CH2CHF2であり、
6は、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
7は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、シアノ置換C1-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基、C2-8アシル基、スルホニル基から選ばれる。
特定実施形態5:
1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、
2は、H又はFであり、
5は、-CH2CHF2であり、
6は、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
7は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基、C2-8アシル基、スルホニル基から選ばれる。
特定実施形態6:
式(I)で示される構造の化合物は、以下の化合物から選ばれる少なくとも1種である。
Figure 0007209415000003
さらに好ましい場合、前述特定実施形態1及び前述特定実施形態2では、より好ましくは、R7は、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基、C2-12アシル基、スルホニル基から選ばれ、さらに好ましくは、R7は、C1-6アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~4個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル基、ヒドロキシ置換C1-6アルキル基、シアノ置換C2-6アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-8シクロアルキル基、C2-6アシル基、スルホニル基から選ばれる。
特定実施形態7:
式(I)中、
1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、
2はハロゲンであり、
5はH、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、アルコキシ置換C2-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基から選ばれ、
6は、C1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
7は、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基、C2-12アシル基、スルホニル基から選ばれる。
特定実施形態8:
式(I)中、
1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、
2はFであり、
5は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基から選ばれ、
6は、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
7は、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、シアノ置換C1-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基、C2-8アシル基、スルホニル基から選ばれる。
特定実施形態9:
式(I)中、
1、R3、及びR4は全てHであり、R2はFであり、
5は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基から選ばれ、
6は、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
7は、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基、C2-8アシル基、スルホニル基から選ばれる。
特定実施形態10:
式(I)で示される構造の化合物は、以下の化合物から選ばれる少なくとも1種である。
Figure 0007209415000004
Figure 0007209415000005
さらに好ましい場合、前述特定実施形態1及び前述特定実施形態2では、より好ましくは、R7はHである。
特定実施形態11:
式(I)中、
1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、
2はハロゲンであり、
5は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、アルコキシ置換C2-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基から選ばれ、
6は、C1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、及びハロゲンから選ばれる。
特定実施形態12:
式(I)中、
1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、
2はFであり、
5は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基から選ばれ、
6は、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれる。
特定実施形態13:
式(I)中、
1、R3、及びR4は全てHであり、R2はFであり、
5は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基から選ばれ、
6は、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれる。
特定実施形態14:
式(I)で示される構造の化合物は、以下の化合物から選ばれるうちの少なくとも1種である。
Figure 0007209415000006
なお、前述の各特定化合物では、キラル中心の具体的な立体配置が明記されていない化合物は、ラセミ体を表す。
本発明では、式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物の製造方法について特に限定はなく、例えば下記製造方法によって得られてもよい。
Figure 0007209415000007
上記製造方法は、Suzukiカップリング反応に関わり、前記カップリング反応の反応条件について特に限定はなく、当業者であれば、有機合成分野の公知の常識及び本発明の実施例部分で提供される特定実施例に従って適切な反応条件を把握できる。
前記の通り、本発明の第2態様は、本発明の第1態様に記載の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグの、TRKキナーゼ受体媒介性疾患を予防及び/又は治療する医薬品の製造における使用を提供する。
前記の通り、本発明の第3態様は、医薬的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤、及び活性成分である本発明の第1態様に記載の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグを含む医薬組成物を提供する。
前記の通り、本発明の第4態様は、本発明の第3態様に記載の医薬組成物の、TRKキナーゼ受体媒介性疾患を予防及び/又は治療する医薬品の製造における使用を提供する。
前記の通り、本発明の第5態様は、本発明の第1態様に記載の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグ、又は本発明の第3態様に記載の医薬組成物の、腫瘍を予防及び/又は治療する医薬品の製造における使用を提供する。
好ましい場合、前記腫瘍は、乳癌、大腸癌、肺癌、甲状腺癌、皮膚癌、骨癌、黒色腫、白血病、唾液腺腫瘍、神経内分泌腫瘍、リンパ腫、脳腫瘍、神経芽細胞腫、卵巣癌、膵臓癌、中皮腫、食道癌、肺肉腫、髄芽腫、膠芽腫、結腸癌、肝臓癌、網膜芽細胞腫、腎臓癌、膀胱癌、骨肉腫、胃癌、子宮癌、外陰癌、小腸癌、前立腺癌、胆管癌、尿管癌、副腎皮質癌又は頭頸部癌のうちの少なくとも1種である。
以下、実施例をもって本発明を詳細に説明する。以下の実施例では、特に断らない限り、使用される各種の原料は全て市販品であり、且つ分析的に純粋なものである。
実施例1: (R)-N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物1)の製造
Figure 0007209415000008
ステップ1): (R)4-フルオロ-2-(1-(ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イルアミノ)エチル)フェノール(11.0mmol)、1,1-ジフルオロ-2-ヨードエタン(16.5mmol)、炭酸セシウム(22mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにDMF(50mL)を加えた。油浴(100℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して白色固体を得て、収率は90%であった。
ステップ2): (R)-N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(9.8mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、N-ヨードスクシンイミド(NIS,14.85mmol)を加えた。室温で1h反応させて、TLCの監視により反応完了した。アセトニトリルを極力減圧除去した後、酢酸エチル250mLで希釈し、分液漏斗に移した。1mol/L NaOHで3回洗浄して、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、赤色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は67%であった。
ステップ3): (R)-N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.50mmol)、1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(0.75mmol)、無水炭酸カリウム(2.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05mmol)を100mL反応管に加え、アルゴンガスで3回置換し、無水DMF10mL、水2mLを加えた。100℃、アルゴンガス雰囲気下、2h反応させて、TLCの監視により反応完了した。50℃に冷却し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黒色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は50%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.71(s,1H),8.49(d,J=7.6Hz,1H),8.08(s,1H),8.04(d,J=6.8Hz,1H),7.85(s,2H),7.16-6.99(m,3H),6.70-6.32(m,2H),5.63-5.44(m,1H),4.58-4.44(m,2H),1.47(d,J=6.8Hz,3H)
実施例2: (R)-N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物2)の製造
1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、製造方法は実施例1と同様であった。。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.49(d,J=7.6Hz,1H),8.05(s,1H),8.02(d,J=9.2Hz,1H),7.75(s,2H),7.23-6.99(m,3H),6.70-6.30(m,2H),5.57-5.46(m,1H),4.49(t,J=14.4Hz,2H),3.85(s,3H),1.48(d,J=6.8Hz,3H)
実施例3: N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物3)の製造
Figure 0007209415000009
ステップ1): 実施例1のステップ1の方法を用いた。
ステップ2): N-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミンの合成は、実施例1のステップ2の方法を用いた。
ステップ3): 1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールに変更した以外、合成方法は実施例1のステップ3と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.53(d,J=7.6Hz,1H),8.24(s,1H),8.19(s,1H),8.13(d,J=6.0Hz,2H),7.99-7.53(m,1H),7.21-6.96(m,3H),6.64-6.30(m,2H),5.55-5.46(m,1H),4.45(ddq,J=17.6,11.2,3.2Hz,2H),1.48(d,J=6.8Hz,3H)
実施例4: 3-(1-シクロプロピル-1H-ピラゾール-4-イル)-N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物4)の製造
1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを1-シクロプロピルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、合成方法は実施例3と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.48(d,J=7.6Hz,1H),8.04(s,1H),8.00(d,J=6.8Hz,1H),7.81(s,1H),7.73(s,1H),7.25-6.96(m,3H),6.67-6.29(m,2H),5.55-5.44(m,1H),4.48(t,J=14.4Hz,2H),3.77-3.54(m,1H),1.47(d,J=6.8Hz,3H),1.08-0.96(d,J=6.4Hz,4H)
実施例5: (R)-2-(4-(5-((1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エタノール(化合物5)の製造
1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-エタノールに変更した以外、製造方法は実施例1と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.04(s,1H),7.98(d,J=6.8Hz,1H),7.77(d,J=11.2Hz,2H),7.19-6.96(m,3H),6.67-6.30(m,2H),5.60-5.41(m,1H),4.94(t,J=5.2Hz,1H),4.47(qd,J=12.8,10.8,5.6Hz,2H),4.11(t,J=5.6Hz,2H),3.73(q,J=5.6Hz,2H),1.45(d,J=6.8Hz,3H)
実施例6: N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物6)の製造
1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを1-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールに変更した以外、製造方法は実施例3と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.50(d,J=7.6Hz,1H),8.09(s,1H),8.02(d,J=7.2Hz,1H),7.88(d,J=7.6Hz,2H),7.22-6.96(m,3H),6.70-6.14(m,3H),5.58-5.48(m,1H),4.59(dt,J=15.2,9.2Hz,2H),4.46(dt,J=14.4,3.6Hz,2H),1.48(d,J=6.8Hz,3H)
実施例7: ((R)-2-(4-(5-((1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)アセトニトリル(化合物7)の製造
1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを2-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アセトニトリルに変更した以外、製造方法は実施例1と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.49(d,J=7.6Hz,1H),8.09(s,1H),8.05(d,J=7.2Hz,1H),7.91(d,J=7.6Hz,2H),7.21-6.97(m,3H),6.67-6.30(m,2H),5.54-5.42(m,3H),4.61-4.35(m,2H),1.45(d,J=7.2Hz,3H)
実施例8: 2-(4-(5-((1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾールピペラジン-1-イル)シクロペンタン-1-オール(化合物8)の製造
Figure 0007209415000010

ナスフラスコにN-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.22mmol)、1,2-エポキシシクロペンタン(0.22mmol)、無水DMF(10mL)、及び炭酸セシウム(0.6mmol)を加えた。油浴(100℃)にて一晩加熱して還流させた。反応を環境温度に冷却して、減圧濃縮させてDMFを極力除去し、黄色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は60%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.46(d,J=7.6Hz,1H),8.03(d,J=1.2Hz,1H),7.95(t,J=7.6Hz,1H),7.81(d,J=10.0Hz,1H),7.77(s,1H),7.20-6.97(m,3H),6.67-6.31(m,2H),5.55-5.44(m,1H),5.07(dd,J=6.4,4.8Hz,1H),4.60-4.36(m,2H),4.34-4.10(m,2H),2.22-2.06(m,1H),2.03-1.88(m,2H),1.78(p,J=7.2Hz,2H),1.63-1.52(m,1H),1.45(d,J=6.8Hz,3H)
実施例9: 2-(4-(5-((1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾールピペラジン-1-イル)シクロヘキサン-1-オール(化合物9)の製造
1,2-エポキシシクロペンタンを1,2-エポキシシクロヘキサンに変更した以外、製造方法は実施例8と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.49(d,J=7.6Hz,1H),8.05(s,1H),7.98(t,J=7.6Hz,1H),7.84-7.74(m,2H),7.23-6.97(m,3H),6.72-6.29(m,2H),5.60-5.47(m,1H),4.79(dd,J=11.6,5.2Hz,1H),4.59-4.40(m,2H),3.86-3.67(m,2H),2.07-1.64(m,5H),1.58-1.17(m,6H)
実施例10: N-((R)-1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物10)の製造
1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-(テトラヒドロピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、製造方法は実施例1と同様であった。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.48(d,J=7.6Hz,1H),8.12-8.06(m,1H),8.04-7.96(m,1H),7.93(s,1H),7.83(s,1H),7.20-6.94(m,3H),6.68-6.30(m,2H),5.54-5.41(m,1H),5.41-5.28(m,1H),4.45(td,J=14.4,3.6Hz,2H),3.98-3.84(m,1H),3.70-3.58(m,1H),2.15-1.84(m,3H),1.74-1.63(m,1H),1.58-1.50(m,2H),1.45(d,J=6.8Hz,3H)
実施例11: N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物11)の製造
1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、製造方法は実施例3と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.04(s,1H),7.96(d,J=7.2Hz,1H),7.82(s,1H),7.76(s,1H),7.20-6.99(m,3H),6.66-6.32(m,2H),5.54-5.39(m,1H),4.57-4.26(m,3H),4.07-3.92(m,2H),3.57-3.44(m,2H),2.03-1.88(m,4H),1.46(d,J=6.8Hz,3H)
実施例12:(R)-1-(4-(5-((1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エタノン(化合物12)の製造
ナスフラスコにN-(1-(5-フルオロ-2-(2,2-ジフルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.26mmol)、塩化アセチル(0.26mmol)、無水DCM(10mL)、及びトリエチルアミン(0.52mmol)を加えた。0℃で4h反応させた。減圧濃縮させて粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は70%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.53(d,J=7.6Hz,1H),8.41(s,1H),8.25(d,J=8.0Hz,2H),8.19(d,J=6.8Hz,1H),7.18-6.93(m,3H),6.68-6.32(m,2H),5.50(t,J=7.2Hz,1H),4.65-4.36(m,2H),2.64(s,3H),1.45(d,J=6.8Hz,3H)
実施例13: N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-(メチルスルホニル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-A]ピリミジン-5-アミン(化合物13)の製造
Figure 0007209415000011

ナスフラスコにN-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.26mmol)、メタンスルホニルクロリド(0.26mmol)、無水DCM(10mL)、及びトリエチルアミン(0.52mmol)を加えた。0℃で4h反応させた。減圧濃縮させて粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は70%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.52(d,J=7.6Hz,1H),8.31(d,J=11.2Hz,2H),8.24(s,1H),8.13(d,J =7.2Hz,1H),7.19-6.94(m,3H),6.63-6.27(m,2H),5.56-5.42(m,1H),4.58-4.32(m,2H),3.49(s,3H),1.46(d,J=6.8Hz,3H)
実施例14: N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物14)の製造
Figure 0007209415000012

ステップ1): 1-(3,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)エタン-1-オン(29.0mmol)、1,1-ジフルオロ-2-ヨードエタン(43.5mmol)、炭酸セシウム(58mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにDMF(50mL)を加えた。油浴(80℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して白色固体を得て、収率は78%であった。
ステップ2): 1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3,5-ジフルオロフェニル)エタノン(22.3mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(33.9mmol)、炭酸セシウム(44.6mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにメタノール(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、4h反応させた。反応液を水に注入して、吸引ろ過して乾燥させ、白色固体を得て、収率は98%であった。
ステップ3): 1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-ケトオキシム(21.4mmol)、亜鉛粉(321mmol)、塩化アンモニウム(321mmol)、酢酸(321mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにメタノール(50mL)を加えた。油浴(80℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、中和し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黄色液体を得、収率は77%であった。
ステップ4): 5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(16.5mmol)、1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3,5-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミン(16.5mmol)、無水n-ブタノール(50mL)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA,49.5mmol)を200mL梨型フラスコに加えた。油浴(140℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、減圧濃縮させてn-ブタノール及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を極力除去し、黄色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は68%であった。
ステップ5): N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3,5-ジフルオロフェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(11.2mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、N-ヨードスクシンイミド(NIS,13.4mmol)を加えた。室温で1h反応させて、TLCの監視により反応完了した。アセトニトリルを極力減圧除去した後、酢酸エチル250mLで希釈し、分液漏斗に移した。1mol/L NaOHで3回洗浄して、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、赤色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は67%であった。
ステップ6): N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.50mmol)、1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(0.75mmol)、無水炭酸カリウム(2.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05mmol)を100mL反応管に加え、アルゴンガスで3回置換し、無水DMF 10mL、水2mLを加えた。100℃、アルゴンガス雰囲気下、2h反応させて、TLCの監視により反応完了した。50℃に冷却し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黒色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は50%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.71(s,1H),8.49(d,J=7.6Hz,1H),8.07(s,1H),7.99(d,J=6.8Hz,1H),7.87(s,2H),7.26-7.18(m,1H),7.07-7.01(m,1H),6.63-6.25(m,2H),5.56-5.50(m,1H),4.62-4.30(m,2H),1.49(d,J=6.8Hz,3H)
実施例15: N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)-3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物15)の製造
1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、製造方法は実施例1と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.02(d,J=16.4Hz,2H),7.82(s,1H),7.68(s,1H),7.24(d,J=9.6Hz,1H),7.02(d,J=9.2Hz,1H),6.62-6.26(m,2H),5.59-5.39(m,1H),4.55-4.31(m,2H),3.84(s,3H),1.49(d,J=6.8Hz,3H)
実施例16: N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物16)の製造
Figure 0007209415000013

ステップ1): 1-(3,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)エタン-1-オンを1-(2-ヒドロキシフェニル)エタン-1-オンに変更した以外、実施例14のステップ1の方法を用いた。
ステップ2): 実施例14のステップ2の方法を用いた。
ステップ3): 実施例14のステップ3の方法を用いた。
ステップ4): 実施例14のステップ4の方法を用いた。
ステップ5): 実施例14のステップ5の方法を用いた。
ステップ6): 合成方法は実施例14のステップ6と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.68(s,1H),8.43(d,J=7.6Hz,1H),8.02(s,1H),7.99(d,J=7.2Hz,1H),7.83(s,2H),7.31(dd,J=7.6,1.6Hz,1H),7.23-7.12(m,1H),7.06(d,J=8.0Hz,1H),6.92(t,J=7.6Hz,1H),6.67-6.28(m,2H),5.58-5.51(m,1H),4.50-4.40(m,2H),1.43(d,J=6.4Hz,3H)
実施例17: N-(1-(2-(2,2-ジフルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物17)の製造
1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、製造方法は実施例16と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.43(d,J=7.2Hz,1H),7.98(m,2H),7.72(d,J=7.2Hz,2H),7.31(m,1H),7.19(m,1H),7.11(m,1H),6.93(m,1H),6.71-6.23(m,2H),5.59-5.47(m,1H),4.55-4.38(m,2H),3.81(s,3H),1.44(d,J=7.2Hz,3H)
実施例18: 4-フルオロ-2-(1-((3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)アミノ)エチル)フェノール(化合物a1-2)の製造
Figure 0007209415000014

ステップ1): 1-(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)エタノン(32.4mmol)、4-メトキシベンジルブロミド(38.9mmol)、炭酸セシウム(48.6mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。油浴(80℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して白色固体を得て、収率は78%であった。
ステップ2): 1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エタノン(25.3mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(30.4mmol)、炭酸セシウム(38.0mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにメタノール(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、4h反応させた。反応液を水に注入して、吸引ろ過して乾燥させ、白色固体を得て、収率は98%であった。
ステップ3): 1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチルケトキシム(24.8mmol)、亜鉛粉(372mmol)、塩化アンモニウム(372mmol)、酢酸(372mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにメタノール(50mL)を加えた。油浴(80℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、中和し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黄色液体を得、収率は77%であった。
ステップ4): 5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(19.1mmol)、1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチルアミン(19.1mmol)、無水n-ブタノール(50mL)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA,38.2mmol)を200mL梨型フラスコに加えた。油浴(140℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、減圧濃縮させてn-ブタノール及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を極力除去し、黄色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は68%であった。
ステップ5): N-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(13.0mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、N-ヨードスクシンイミド(NIS,14.3mmol)を加えた。室温で1h反応させて、TLCの監視により反応完了した。アセトニトリルを極力減圧除去した後、酢酸エチル250mLで希釈し、分液漏斗に移した。1mol/L NaOHで3回洗浄して、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、赤色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は67%であった。
ステップ6): N-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.77mmol)、1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(1.16mmol)、無水炭酸カリウム(2.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.08mmol)を100mL反応管に加え、アルゴンガスで3回置換し、無水DMF 10mL、水2mLを加えた。100℃、アルゴンガス雰囲気下、2h反応させて、TLCの監視により反応完了した。50℃に冷却し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黒色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は52%であった。
ステップ7): N-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.22mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにジクロロメタン(10mL)を加え、トリフルオロ酢酸(3.3mmol)を滴下した。室温、磁気撹拌条件下、4h反応させた。中和して酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、カラムクロマトグラフィーによって精製して白色固体を得て、収率は86%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ9.68-9.65(m,1H),8.44(d,J=7.6Hz,1H),8.02(s,1H),7.96(d,J=6.8Hz,1H),7.84(s,1H),7.75(s,1H),7.04-6.77(m,3H),6.33(d,J=7.6Hz,1H),5.44(d,J=7.2Hz,1H),3.84(s,3H),1.43(d,J=6.8Hz,3H)
実施例19: 4-フルオロ-2-(1-((3-(1-(2-ヒドロキシシクロペンチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)アミノ)エチル)フェノール(化合物a2-3)の製造
Figure 0007209415000015

ステップ1): ナスフラスコにN-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.22mmol)、1,2-エポキシシクロペンタン(0.22mmol)、無水DMF(10mL)、及び炭酸セシウム(0.6mmol)を加えた。油浴(100℃)にて一晩加熱して還流させた。反応を環境温度に冷却して、減圧濃縮させてDMFを極力除去し、黄色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は60%であった。
ステップ2): 実施例18のステップ7の方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ9.60(d,J=16.4Hz,1H),8.43(d,J=7.6Hz,1H),8.03(d,J=2.0Hz,1H),7.96-7.86(m,2H),7.82(s,1H),7.04-6.94(m,1H),6.88-6.77(m,2H),6.33(d,J=7.6Hz,1H),5.54-5.44(m,1H),5.09-5.02(m,1H),4.42-4.14(m,2H),2.21-2.09(m,2H),2.02-1.87(m,2H),1.83-1.73(m,2H),1.63-1.54(m,2H),1.43(d,J=6.8Hz,3H)
実施例20: 4-フルオロ-2-(1-((3-(1-(2-ヒドロキシシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)アミノ)エチル)フェノール(化合物a3-4)の製造
1,2-エポキシシクロペンタンを1,2-エポキシシクロヘキサンに変更した以外、製造方法は実施例19と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ9.59(d,J=18.0Hz,1H),8.43(d,J=7.6Hz,1H),8.01(d,J=2.8Hz,1H),7.96-7.85(m,2H),7.80(s,1H),7.06-6.95(m,1H),6.82(dt,J=6.4,1.6Hz,2H),6.42-6.22(m,1H),5.54-5.41(m,1H),4.84-4.64(m,1H),3.92-3.64(m,2H),2.03-1.65(m,6H),1.52-1.27(m,7H)
実施例21: (R)-N-(1-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a4-8)の製造
Figure 0007209415000016

ステップ1): 5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(19.1mmol)、(R)-1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチルアミン(19.1mmol)、無水n-ブタノール(50mL)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA,38.2mmol)を200mL梨型フラスコに加えた。油浴(140℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、減圧濃縮させてn-ブタノール及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を極力除去し、黄色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は68%であった。
ステップ2): (R)-N-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(13.0mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにジクロロメタン(50mL)を加え、トリフルオロ酢酸(195mmol)を滴下した。室温、磁気撹拌条件下、4h反応させた。中和して酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、カラムクロマトグラフィーによって精製して白色固体を得て、収率は85%であった。
ステップ3): (R)-4-フルオロ-2-(1-(ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イルアミノ)エチル)フェノール(11.0mmol)、ジフルオロヨードメタン(16.5mmol)、炭酸セシウム(22mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにDMF(50mL)を加えた。油浴(100℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して白色固体を得て、収率は91%であった。
ステップ4): (R)-N-(1-(5-フルオロ-2-ジフルオロメトキシ-フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(9.8mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、N-ヨードスクシンイミド(NIS,14.85mmol)を加えた。室温で1h反応させて、TLCの監視により反応完了した。アセトニトリルを極力減圧除去した後、酢酸エチル250mLで希釈し、分液漏斗に移した。1mol/L NaOHで3回洗浄して、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、赤色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は67%であった。
ステップ5): (R)-N-(1-(5-フルオロ-2-ジフルオロメトキシ-フェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.50mmol)、1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(0.75mmol)、無水炭酸カリウム(2.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05mmol)を100mL反応管に加え、アルゴンガスで3回置換し、無水DMF 10mL、水2mLを加えた。100℃、アルゴンガス雰囲気下、2h反応させて、TLCの監視により反応完了した。50℃に冷却し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黒色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は52%であった。
1H NMR(600MHz,DMSO-d6)δ8.48(s,1H),8.07(d,J=6.0Hz,2H),7.80(s,1H),7.71(s,2H),7.39-7.07(m,3H),6.34(s,1H),5.52-5.39(m,1H),3.83(s,3H),1.47d,J=6.6Hz,3H)
実施例22: 2-(4-(5-((1-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾールピペラジン-1-イル)エタン-1-オール(化合物a5-9)の製造
ステップ1): 4-フルオロ-2-(1-(ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イルアミノ)エチル)フェノール(11.0mmol)、ジフルオロヨードメタン(16.5mmol)、炭酸セシウム(22mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにDMF(50mL)を加えた。油浴(100℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して白色固体を得て、収率は91%であった。
ステップ2): N-(1-(-5-フルオロ-2-ジフルオロメトキシフェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(9.8mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、N-ヨードスクシンイミド(NIS,14.85mmol)を加えた。室温で1h反応させて、TLCの監視により反応完了した。アセトニトリルを極力減圧除去した後、酢酸エチル250mLで希釈し、分液漏斗に移した。1mol/L NaOHで3回洗浄して、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、赤色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は65%であった。
ステップ3): N-(1-(5-フルオロ-2-ジフルオロメトキシフェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.50mmol)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-エタノール(0.75mmol)、無水炭酸カリウム(2.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05mmol)を100mL反応管に加え、アルゴンガスで3回置換し、無水DMF 10mL、水2mLを加えた。100℃、アルゴンガス雰囲気下、2h反応させて、TLCの監視により反応完了した。50℃に冷却し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黒色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は52%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.50(d,J=7.6Hz,1H),8.07(s,1H),8.06(s,1H),7.86(s,1H),7.76(s,1H),7.55-7.10(m,4H),6.37(d,J=7.6Hz,1H),5.49(t,J=7.2Hz,1H),4.95-4.88(m,1H),4.15(t,J=6.0Hz,2H),3.77(q,J=5.6Hz,2H),1.50(d,J=7.2Hz,3H)
実施例23: N-(1-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a6-10)の製造
4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-エタノールを1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、実施例22と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.50(d,J=7.6Hz,1H),8.08(s,1H),8.06(s,1H),7.90(s,1H),7.78(s,1H),7.54-7.11(m,4H),6.38(d,J=7.6Hz,1H),5.49(t,J=7.0Hz,1H),4.36(dt,J=10.0,4.4Hz,1H),4.03(dt,J=11.2,3.2Hz,2H),3.50(dp,J=11.2,4.4Hz,2H),1.98(td,J=8.8,7.2,3.6Hz,4H),1.50(d,J=6.8Hz,3H)
実施例24: N-(1-(2-エトキシ-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a7-12)の製造
ステップ1): 4-フルオロ-2-(1-(ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イルアミノ)エチル)フェノール(11.0mmol)、ヨードエタン(16.5mmol)、炭酸セシウム(22mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにDMF(50mL)を加えた。油浴(100℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して白色固体を得て、収率は88%であった。
ステップ2): N-(1-(5-フルオロ-2-エトキシフェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(9.8mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、N-ヨードスクシンイミド(NIS,14.85mmol)を加えた。室温で1h反応させて、TLCの監視により反応完了した。アセトニトリルを極力減圧除去した後、酢酸エチル250mLで希釈し、分液漏斗に移した。1mol/L NaOHで3回洗浄して、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、赤色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は68%であった。
ステップ3): N-(1-(5-フルオロ-2-エトキシフェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.50mmol)、1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(0.75mmol)、無水炭酸カリウム(2.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05mmol)を100mL反応管に加え、アルゴンガスで3回置換し、無水DMF 10mL、水2mLを加えた。100℃、アルゴンガス雰囲気下、2h反応させて、TLCの監視により反応完了した。50℃に冷却し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黒色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は52%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.48(d,J=7.2Hz,1H),8.06(s,1H),7.98(d,J=7.0Hz,1H),7.87(s,1H),7.82(s,1H),7.15-6.92(m,3H),6.38(d,J=7.2Hz,1H),5.61-5.44(m,1H),4.44-3.92(m,5H),3.59-3.43(m,2H),1.96(s,4H),1.45(d,J=7.2Hz,6H)
実施例25: 2-(2-(1-((3-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)アミノ)エチル)-4-フルオロフェノキシ)エタノール(化合物a8-13)の製造
Figure 0007209415000017

ヨードエタンをヨードエタノールに変更し、1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールに変更した以外、実施例24と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.52(d,J=7.6Hz,1H),8.29(s,1H),8.19(s,1H),8.16(s,1H),8.09(d,J=7.2Hz,1H),7.82(t,J=59.6Hz,1H),7.12-6.91(m,3H),6.41(d,J=7.6Hz,1H),5.59-5.46(m,1 H),5.00(t,J=5.6Hz,1H),4.23-4.03(m,2H),3.90-3.80(m,2H),1.48(d,J=6.8Hz,3H)
実施例26: N-(1-(5-フルオロ-2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1、5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a9-14)の製造
Figure 0007209415000018

ヨードエタンを2-ヨードエチルメチルエーテルに変更した以外、実施例24と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.45(d,J=7.6Hz,1H),8.03(s,1H),7.90(d,J=7.2Hz,1H),7.82(s,1H),7.77(s,1H),7.08-6.94(m,3H),6.35(d,J=7.6Hz,1H),5.54-5.43(m,1H),4.39-4.13(m,3H),4.03-3.94(m,2H),3.81-3.69(m,2H),3.53-3.44(m,2H),3.33(s,3H),1.99-1.83(m,4H),1.45(d,J=6.8Hz,3H)
実施例27: (R)-N-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a10-17)の製造
ジフルオロヨードメタンを1-フルオロ-2-ヨードエタンに変更した以外、実施例21と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.49(d,J=7.2Hz,1H),8.05(s,1H),8.01(d,J=7.2Hz,1H),7.76(s,2H),7.17-6.95(m,3H),6.38(d,J=7.6Hz,1H),5.61-5.49(m,1H),4.99-4.90(m,1H),4.87-4.78(m,1H),4.51-4.32(m,2H),3.84(s,3H),1.47(d,J=6.8Hz,3H)
実施例28: 3-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-N-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a11-18)の製造
Figure 0007209415000019

ヨードエタンを1-フルオロ-2-ヨードエタンに変更し、1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールに変更した以外、実施例24と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.53(d,J=7.2Hz,1H),8.26(s,1H),8.19(s,1H),8.12(d,J=8.0Hz,2H),7.80(t,J=59.2Hz,1H),7.05(m,3H),6.43(d,J=7.6Hz,1H),5.58-5.49(m,1H),4.96-4.85(m,1H),4.83-4.74(m,1H),4.48-4.37(m,1H),4.38-4.30(m,1H),1.48(d,J=6.8Hz,3H)
実施例29: (R)-2-(4-(5-((1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)アセトニトリル(化合物a12-19)の製造
ジフルオロヨードメタンを1-フルオロ-2-ヨードエタンに変更し、1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを2-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アセトニトリルに変更した以外、実施例21と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.48(d,J=7.2Hz,1H),8.08(s,1H),8.04(s,1H),7.91(d,J=8.0Hz,2H),7.20-6.93(m,3H),6.37(d,J=7.2Hz,1H),5.59-5.50(m,1H),5.47-5.40(m,2H),4.96-4.87(m,1H),4.84-4.74(m,1H),4.48-4.30(m,2H),1.45(d,J=6.8Hz,3H)
実施例30: N-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1-イソプロピル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a13-20)の製造
1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを1-イソプロピル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールに変更した以外、製造方法は実施例28と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.45(d,J=7.6Hz,1H),8.01(s,1H),7.91(d,J=7.2Hz,1H),7.81(s,1H),7.73(s,1H),7.13-6.94(m,3H),6.35(d,J=7.6Hz,1H),5.55-5.42(m,1H),4.89(t,J=4.0Hz,1H),4.77(t,J=4.0Hz,1H),4.49-4.28(m,3H),1.45(d,J=6.8Hz,3H),1.40(d,J=6.8Hz,6H)
実施例31: 3-(1-シクロプロピル-1H-ピラゾール-4-イル)-N-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a14-21)の製造
1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを1-シクロプロピルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、製造方法は実施例28と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.48(d,J=7.6Hz,1H),8.04(s,1H),7.99(d,J=6.8Hz,1H),7.81(s,1H),7.74(s,1H),7.17-6.97(m,3H),6.38(d,J=7.6Hz,1H),5.57-5.46(m,1H),4.97-4.89(m,1H),4.84-4.78(m,1H),4.51-4.31(m,2H),3.71-3.60(m,1H),1.47(d,J=6.8Hz,3H),1.06-0.95(m,4H)
実施例32: 2-(4-(5-((1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エタノール(化合物a15-22)の製造
1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-エタノールに変更した以外、製造方法は実施例28と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.48(d,J=7.6Hz,1H),8.05(s,1H),7.98(d,J=7.2Hz,1H),7.80(s,1H),7.77(s,1H),7.11-7.00(m,3H),6.37(d,J=7.6Hz,1H),5.60-5.51(m,1H),4.96-4.91(m,1H),4.84-4.79(m,1H),4.54-4.31(m,2H),4.11(t,J=5.6Hz,2H),3.73(t,J=5.6Hz,2H),1.47(d,J=6.8Hz,3H)
実施例33: 3-(1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-N-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a16-23)の製造
1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを1-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールに変更した以外、製造方法は実施例28と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.49(d,J=7.6Hz,1H),8.08(s,1H),8.01(d,J=7.2Hz,1H),7.89(s,1H),7.87(s,1H),7.19-6.96(m,3H),6.55-6.19(m,2H),5.60-5.50(m,1H),4.92(t,J=4.0Hz,1H),4.80(t,J=3.6Hz,1H),4.67-4.52(m,2H),4.42(d,J=4.8Hz,1H),4.35(d,J=4.8Hz,1H),1.47(d,J =6.8Hz,3H)
実施例34: 2-(4-(5-((1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)シクロペンタン-1-オール(化合物a17-24)の製造
Figure 0007209415000020

ナスフラスコにN-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.22mmol)、1,2-エポキシシクロペンタン(0.22mmol)、無水DMF(10mL)、及び炭酸セシウム(0.6mmol)を加えた。油浴(100℃)にて一晩加熱して還流させた。反応を環境温度に冷却して、減圧濃縮させてDMFを極力除去し、黄色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は65%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.04(s,1H),7.97(s,1H),7.83(d,J=5.6Hz,1H),7.79(s,1H),7.15-6.97(m,3H),6.37(d,J=7.6Hz,1H),5.58-5.49(m,1H),5.07(t,J=5.6Hz,1H),4.97-4.89(m,1H),4.84-4.77(m,1H),4.51-4.15(m,4H),2.21-2.10(m,1H),2.02-1.90(m,2H),1.85-1.73(m,2H),1.64-1.54(m,1H),1.47(d,J=6.8Hz,3H)
実施例35: 2-(4-(5-((1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサン-1-オール(化合物a18-25)の製造
1,2-エポキシシクロペンタンを1,2-エポキシシクロヘキサンに変更した以外、製造方法は実施例34と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.03(s,1H),7.95(d,J=7.2Hz,1H),7.79(s,1H),7.75(d,J=2.4Hz,1H),7.16-6.97(m,3H),6.37(d,J=7.6Hz,1H),5.59-5.48(m,1H),4.98-4.69(m,3H),4.51-4.31(m,2H),3.86-3.66(m,2H),2.07-1.67(m,5H),1.47(d,J=7.2Hz,3H),1.40-1.24(m,3H)
実施例36: N-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1、5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a19-26)の製造
1-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、製造方法は実施例28と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.46(d,J=7.8Hz,1H),8.04(s,1H),7.94(d,J=7.2Hz,1H),7.83(s,1H),7.78(s,1H),7.16-6.94(m,3H),6.38(d,J=7.6Hz,1H),5.59-5.41(m,1H),4.91(dt,J=4.8,2.4Hz,1H),4.79(dt,J=4.4,2.4Hz,1H),4.51-4.25(m,3H),4.00(dq,J=10.8,3.2Hz,2H),3.49(dp,J=10.8,3.6Hz,2H),1.99-1.81(m,4H),1.47(d,J=6.8Hz,3H)
実施例37: N-((R)-1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a20-27)の製造
1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-(テトラヒドロピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールに変更した以外、製造方法は実施例27と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.49(d,J=7.6Hz,1H),8.09(s,1H),8.00(d,J=6.8Hz,1H),7.96(s,1H),7.85(s,1H),7.15-6.96(m,3H),6.38(d,J=7.6Hz,1H),5.57-5.47(m,1H),5.39-5.32(m,1H),4.96-4.91(m,1H),4.84-4.78(m,1H),4.46-4.41(m,1H),4.39-4.34(m,1H),3.99-3.91(m,1H),3.71-3.62(m,1H),2.16-1.88(m,3H),1.78-1.68(m,1H),1.61-1.54(m,2H),1.47(d,J=6.8Hz,3H)
実施例38: 1-(4-(5-((1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エタノン(化合物a21-28)の製造
Figure 0007209415000021

ナスフラスコにN-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.26mmol)、塩化アセチル(0.26mmol)、無水DCM(10mL)、及びトリエチルアミン(0.52mmol)を加えた。0℃で4h反応させた。減圧濃縮させて粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は70%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.5 (d,J=7.6Hz,1H),8.47(s,1H),8.29(s,1H),8.27(s,1H),8.16(d,J=7.2Hz,1H),7.15-6.96(m,3H),6.43(d,J=7.6Hz,1H),5.62-5.53(m,1H),4.99-4.90(m,1H),4.87-4.78(m,1H),4.57-4.32(m,2H),2.66(s,3H),1.47(d,J=6.8Hz,3H)
実施例39: N-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1-(メチルスルホニル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a22-29)の製造
塩化アセチルをメチルスルホニルクロリドに変更した以外、製造方法は実施例38と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.54(d,J=7.6Hz,1H),8.37(s,1H),8.32(s,1H),8.26(s,1H),8.15(d,J=7.2Hz,1H),7.11-6.99(m,3H),6.44(d,J=7.6Hz,1H),5.61-5.51(m,1H),4.97-4.89(m,1H),4.86-4.75(m,1H),4.53-4.29(m,2H),3.51(s,3H),1.48(d,J=6.8Hz,3H)
実施例40: (R)-N-(1-(5-フルオロ-2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a23-31)の製造
ジフルオロヨードメタンを2-ヨード-1,1,1-トリフルオロエタンに変更した以外、実施例21と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.02(s,1H),8.00(d,J=6.8Hz,1H),7.70(d,J=2.4Hz,2H),7.25-7.01(m,3H),6.35(d,J=7.6Hz,1H),5.53-5.41(m,1H),4.99-4.81(m,2H),3.80(s,3H),1.44(d,J=6.4Hz,3H)
実施例41: (R)-2-(4-(5-((1-(5-フルオロ-2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)エタノール(化合物a24-32)の製造
ヨードエタンを2-ヨード-1,1,1-トリフルオロエタンに変更し、1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-エタノールに変更した以外、実施例21と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(d,J=7.2Hz,1H),8.03(s,1H),7.98(d,J=6.4Hz,1H),7.73(d,J=11.2Hz,2H),7.27-7.00(m,3H),6.35(d,J=7.6Hz,1H),5.51-5.41(m,1H),5.00-4.78(m,3H),4.08(t,J=5.6Hz,2H),3.71(q,J=5.6Hz,2H),1.44(d,J=6.8Hz,3H)
実施例42: N-(1-(5-フルオロ-2-(3-フルオロプロポキシ)フェニル)エチル)-3-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a25-35)の製造
ヨードエタンを3-フルオロ-1-ヨードプロパンに変更した以外、実施例24と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.46(d,J=7.6Hz,1H),8.03(s,1H),7.93(d,J=7.2Hz,1H),7.84(s,1H),7.79(s,1H),7.12-6.94(m,3H),6.36(d,J=7.6Hz,1H),5.49(t,J=7.2Hz,1H),4.73(td,J=6.0,2.4Hz,1H),4.61(td,J=6.0,2.4Hz,1H),4.40-4.07(m,3H),3.99(dq,J=11.2,3.2Hz,2H),3.49(tt,J=11.2,3.2Hz,2H),2.22(dp,J=24.4,6.0Hz,2H),1.92(td,J=11.2,10.4,4.4Hz,4H),1.45(d,J=6.8Hz,3H)
実施例43: N-(1-(2-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a26-38)の製造
ヨードエタンをヨードメチルシクロプロパンに変更し、1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、実施例24と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.48(d,J=7.6Hz,1H),8.03(s,1H),7.99(d,J=6.8Hz,1H),7.76(d,J=2.8Hz,2H),7.14-6.90(m,3H),6.37(d,J=7.6Hz,1H),5.58-5.49(m,1H),4.0-3.93(m,2H),3.84(s,3H),1.47(d,J=6.8Hz,3H),1.39-1.29(m,1H),0.64-0.56(m,2H),0.46-0.39(m,2H)
実施例44: N-(1-(5-フルオロ-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)フェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a27-41)の製造
ヨードエタンを3-ヨードテトラヒドロフランに変更し、1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、実施例24と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.03(s,1H),7.94(d,J=7.0Hz,1H),7.78(s,1H),7.75(s,1H),7.16-6.94(m,3H),6.37(d,J=7.6Hz,1H),5.51-5.43(m,1H),5.21-5.15(m,1H),4.10-3.76(m,7H),2.40-1.96(m,2H),1.44(d,J=6.8Hz,3H)
実施例45: N-(1-(5-フルオロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メトキシ)フェニル)エチル)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,25-a]ピリミジン-5-アミン(化合物a28-43)の製造
ヨードエタンを4-ヨードメチルテトラヒドロピランに変更し、1-(テトラヒドロピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルに変更した以外、実施例24と類似している方法を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.02(s,1H),7.95(d,J=6.8Hz,1H),7.75(s,2H),7.14-6.93(m,3H),6.36(d,J=7.6Hz,1H),5.58-5.48(m,1H),4.07-3.98(m,1H),3.97-3.77(m,6H),3.31-3.28(m,2H),2.18-2.06(m,1H),1.83-1.67(m,2H),1.55-1.35(m,5H)
実施例46: 2-(1-((3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)アミノ)エチル)-4-フルオロフェノール(化合物b1-1)の製造
Figure 0007209415000022

ステップ1): 1-(5-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)エタノン(32.4mmol)、4-メトキシベンジルブロミド(38.9mmol)、炭酸セシウム(48.6mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。油浴(80℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して白色固体を得て、収率は78%であった。
ステップ2): 1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エタノン(25.3mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(30.4mmol)、炭酸セシウム(38.0mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにメタノール(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、4h反応させた。反応液を水に注入して、吸引ろ過して乾燥させ、白色固体を得て、収率は98%であった。
ステップ3): 1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチルケトキシム(24.8mmol)、亜鉛粉(372mmol)、塩化アンモニウム(372mmol)、酢酸(372mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにメタノール(50mL)を加えた。油浴(80℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、中和し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黄色液体を得、収率は77%であった。
ステップ4): 5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(19.1mmol)、1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチルアミン(19.1mmol)、無水n-ブタノール(50mL)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA,38.2mmol)を200mL梨型フラスコに加えた。油浴(140℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、減圧濃縮させてn-ブタノール及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を極力除去し、黄色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は68%であった。
ステップ5): N-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(13.0mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、N-ヨードスクシンイミド(NIS,14.3mmol)を加えた。室温で1h反応させて、TLCの監視により反応完了した。アセトニトリルを極力減圧除去した後、酢酸エチル250mLで希釈し、分液漏斗に移した。1mol/L NaOHで3回洗浄して、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、赤色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は67%であった。
ステップ6): N-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.77mmol)、1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(1.16mmol)、無水炭酸カリウム(2.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.08mmol)を100mL反応管に加え、アルゴンガスで3回置換し、無水DMF 10mL、水2mLを加えた。100℃、アルゴンガス雰囲気下、2h反応させて、TLCの監視により反応完了した。50℃に冷却し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黒色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は50%であった。
ステップ7): N-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.22mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにジクロロメタン(10mL)を加え、トリフルオロ酢酸(3.3mmol)を滴下した。室温、磁気撹拌条件下、4h反応させた。中和して酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、カラムクロマトグラフィーによって精製して白色固体を得て、収率は85%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.63(s,1H),9.66-9.56(m,1H),8.44(d,J=7.6Hz,1H),8.05(s,1H),7.97-7.82(m,3H),7.08-6.98(m,1H),6.89-6.76(m,2H),6.32(d,J=7.6Hz,1H),5.57-5.46(m,1H),1.43(d,J=6.8Hz,3H)
実施例47: N-(1-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b2-5)の製造
Figure 0007209415000023

ステップ1): N-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(13.0mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにジクロロメタン(50mL)を加え、トリフルオロ酢酸(195mmol)を滴下した。室温、磁気撹拌条件下、4h反応させた。中和して酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、カラムクロマトグラフィーによって精製して白色固体を得て、収率は85%であった。
ステップ2): 4-フルオロ-2-(1-(ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イルアミノ)エチル)フェノール(11.0mmol)、ヨウ化メチル(16.5mmol)、炭酸セシウム(22mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにDMF(50mL)を加えた。油浴(100℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して白色固体を得て、収率は90%であった。
ステップ3): N-(1-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(9.8mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにアセトニトリル(50mL)を加えた。室温、磁気撹拌条件下、N-ヨードスクシンイミド(NIS、14.85mmol)を加えた。室温で1h反応させて、TLCの監視により反応完了した。アセトニトリルを極力減圧除去した後、酢酸エチル250mLで希釈し、分液漏斗に移した。1mol/L NaOHで3回洗浄して、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、赤色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は67%であった。
ステップ4): N-(1-(5-フルオロ-2-メトキシフェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(0.50mmol)、1-Boc-ピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(0.75mmol)、無水炭酸カリウム(2.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05mmol)を100mL反応管に加え、アルゴンガスで3回置換し、無水DMF 10mL、水2mlを加えた。100℃、アルゴンガス雰囲気下、2h反応させて、TLCの監視により反応完了した。50℃に冷却し、珪藻土でろ過して、ろ液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮させて、黒色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は50%であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.70(s,1H),8.44(d,J=7.6Hz,1H),8.14-7.91(m,2H),7.82(s,2H),7.16-6.87(m,3H),6.32(d,J=8.0Hz,1H),5.57-5.40(m,1H),3.95(s,3H),1.40(d,J=7.2Hz,3H)
実施例48: N-(1-(5-フルオロ-2-(フルオロメトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b3-6)の製造
Figure 0007209415000024

ステップ1): ヨウ化メチルをフルオロヨウ化メチルに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.68(s,1H),8.46(d,J=7.6Hz,1H),8.04(d,J=3.2Hz,1H),8.02(s,1H),7.86(s,1H),7.79(s,1H),7.27-7.02(m,3H),6.33(d,J=7.6Hz,1H),6.07(s,1H),5.93(s,1H),5.58-5.47(m,1H),1.45(d,J=6.8Hz,3H)
実施例49: N-(1-(2-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b4-7)の製造
Figure 0007209415000025

ステップ1): ヨウ化メチルをジフルオロヨードメタンに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.70(s,1H),8.50(d,J=7.6Hz,1H),8.08(d,J=1.6Hz,1H),8.03(d,J=6.8Hz,1H),7.85(s,2H),7.52-7.07(m,4H),6.36(d,J=7.6Hz,1H),5.50(t,J=7.2Hz,1H),1.50(d,J=6.8Hz,3H)
実施例50: N-(1-(2-エトキシ-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b5-11)の製造
Figure 0007209415000026

ステップ1): ヨウ化メチルをヨードエタンに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.70(s,1H),8.47(d,J=7.2Hz,1H),8.06(s,1H),8.00(d,J=7.2Hz,1H),7.87(s,2H),7.09(dd,J=9.6,3.0Hz,1H),7.04-6.91(m,2H),6.35(d,J=7.2Hz,1H),5.65-5.53(m,1H),4.27-4.10(m,2H),1.51-1.41(m,6H)
実施例51: N-(1-(5-フルオロ-2-(2-メトキシエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b6-15)の製造
ステップ1): ヨウ化メチルを2-ヨードエチルメチルエーテルに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.67(s,1H),8.45(d,J=7.6Hz,1H),8.05(s,1H),7.94(d,J=7.2Hz,1H),7.86(s,2H),7.16-6.87(m,3H),6.34(d,J=7.6Hz,1H),5.63-5.46(m,1H),4.33-4.12(m,2H),3.85-3.68(m,2H),3.44-3.38(m,3H),1.44(d,J=6.8Hz,3H)
実施例52: (R)-N-(1-(5-フルオロ-2-(2-フルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b7-16)の製造
Figure 0007209415000027

ステップ1): 5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(19.1mmol)、(R)-1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチルアミン(19.1mmol)、無水n-ブタノール(50mL)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA,38.2mmol)を200mL梨型フラスコに加えた。油浴(140℃)にて一晩加熱した。反応を環境温度に冷却して、減圧濃縮させてn-ブタノール及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)を極力除去し、黄色油状粗製品を得、カラムクロマトグラフィーによって粗製品を精製して淡黄色固体を得て、収率は68%であった
ステップ2): (R)-N-(1-(5-フルオロ-2-((4-メトキシベンジル)オキシ)フェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(13.0mmol)を200mL梨型フラスコに加え、それにジクロロメタン(50mL)を加え、トリフルオロ酢酸(195mmol)を滴下した。室温、磁気撹拌条件下、4h反応させた。中和して酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、カラムクロマトグラフィーによって精製して白色固体を得て、収率は85%であった。
ステップ3): ヨウ化メチルを1-フルオロ-2-ヨードエタンに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ4): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ5): 合成方法は実施例47のステップ4と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.68(s,1H),8.48(d,J=7.2Hz,1H),8.07(s,1H),8.02(d,J=7.2Hz,1H),7.86(s,2H),7.16-6.95(m,3H),6.36(d,J=7.6Hz,1H),5.64-5.54(m,1H),4.94(t,J=3.6Hz,1H),4.82(t,J=3.6Hz,1H),4.48-4.44(m,1H),4.41-4.36(m,1H),1.46(d,J=7.2Hz,3H)
実施例53: (R)-N-(1-(5-フルオロ-2-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b8-30)の製造
Figure 0007209415000028

ステップ1): ヨウ化メチルを2-ヨード-1,1,1-トリフルオロエタンに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.67(s,1H),8.46(d,J=7.6Hz,1H),8.04(s,1H),8.02(d,J=7.2Hz,1H),7.80(s,2H),7.08(m,3H),6.34(d,J=7.6Hz,1H),5.52-5.44(m,1H),5.04-4.70(m,2H),1.43(d,J=6.4Hz,3H)
実施例54: N-(1-(5-フルオロ-2-プロポキシフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b9-33)の製造
Figure 0007209415000029

ステップ1): ヨウ化メチルをヨードプロパンに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.67(s,1H),8.45(d,J=7.6Hz,1H),8.04(s,1H),7.98(d,J=7.2Hz,1H),7.83(s,2H),7.10-6.90(m,3H),6.33(d,J=7.6Hz,1H),5.61-5.48(m,1H),4.13(dt,J=9.2,6.0Hz,1H),4.03(dt,J=9.2,6.4Hz,1H),1.84(q,J=6.8Hz,2H),1.42(d,J=6.8Hz,3H),1.05(t,J=7.6Hz,3H)
実施例55: N-(1-(5-フルオロ-2-(3-フルオロプロポキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b10-34)の製造
Figure 0007209415000030

ステップ1): ヨウ化メチルを3-フルオロ-1-ヨードプロパンに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.70(s,1H),8.46(d,J=76Hz,1H),8.06(s,1H),7.98(d,J=7.2Hz,1H),7.86(s,2H),7.15-6.90(m,3H),6.35(d,J=7.6Hz,1H),5.60-5.46(m,1H),4.74(tt,J=5.6,2.8Hz,1H),4.62(td,J=6.0,2.4Hz,1H),4.29-4.15(m,2H),2.30-2.17(m,2H),1.44(d,J=6.8Hz,3H)
実施例56: 2-(2-(1-((3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)アミノ)エチル)-4-フルオロフェノキシ)アセトニトリル(化合物b11-36)の製造
Figure 0007209415000031

ステップ1): ヨウ化メチルをヨードアセトニトリルに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4を用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.64 (s,1H),8.48(d,J=7.2Hz,1H),8.06(s,1H),7.86(s,1H),7.50(s,1H),7.41(s,1H),7.12(d,J=9.0Hz,1H),7.09-6.92(m,2H),6.36(d,J=7.2Hz,1H),5.66-5.49(m,1H),4.76-4.50(m,2H),1.51(d,J=6.6Hz,3H)
実施例57: N-(1-(2-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b12-37)の製造
Figure 0007209415000032

ステップ1): ヨウ化メチルを(ヨードメチル)シクロプロパンに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.68(s,1H),8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.06(s,1H),7.98(d,J=7.2Hz,1H),7.85(s,2H),7.12-6.91(m,3H),6.36(d,J=7.6Hz,1H),5.66-5.50(m,1H),4.01(qd,J=10.0,6.8Hz,2H),1.46(d,J=6.8Hz,3H),1.40-1.31(m,1H),0.65-0.54(m,2H),0.47-0.41(m,2H)
実施例58: N-(1-(2-(シクロペンチルオキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b13-39)の製造
Figure 0007209415000033

ステップ1): ヨウ化メチルをヨードシクロペンタンに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4と同様であった。
1H NMR(600MHz,DMSO-d6)δ12.66(s,1H),8.45(d,J=7.2Hz,1H),8.05(s,1H),7.91(s,1H),7.85(s,2H),7.05-6.96(m,3H),6.37-6.28(m,1H),5.55-5.48(m,1H),4.99-4.89(m,1H),2.05-1.55(m,8H),1.40(d,J=6.6Hz,3H)
実施例59: N-(1-(5-フルオロ-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b14-40)の製造
Figure 0007209415000034

ステップ1): ヨウ化メチルを3-ヨードテトラヒドロフランに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.68(s,1H),8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.06(s,1H),7.96(t,J=6.0Hz,1H),7.85(s,1H),7.84(s,1H),7.17-6.95(m,3H),6.36(d,J=7.6Hz,1H),5.53-5.46(m,1H),5.21-5.16(m,1H),4.14-3.76(m,4H),2.37-2.00(m,2H),1.43(d,J=6.8Hz,3H)
実施例60: N-(1-(5-フルオロ-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b15-42)の製造
Figure 0007209415000035

ステップ1): ヨウ化メチルを4-ヨードメチルテトラヒドロピランに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4と同様であった。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.65(s,1H),8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.06(s,1H),7.98(d,J=6.8Hz,1H),7.84(s,2H),7.13-6.94(m,3H),6.35(d,J=7.6Hz,1H),5.60-5.51(m,1H),4.11-3.99(m,1H),3.99-3.79(m,3H),3.32-3.30(m,2H),2.20-2.05(m,1H),1.77(t,J=12.4Hz,2H),1.50-1.41(m,5H)
実施例61: N-(1-(5-フルオロ-2-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(化合物b16-44)の製造
Figure 0007209415000036

ステップ1): ヨウ化メチルを2-(4-モルホリン)エチルブロミドに変更した以外、実施例47のステップ2の方法を用いた。
ステップ2): 実施例47のステップ3の方法を用いた。
ステップ3): 合成方法は実施例47のステップ4と同様であった。
1H NMR(600MHz,DMSO-d6)δ12.68(s,1H),8.46(d,J=7.8Hz,1H),8.04(s,1H),8.00-7.90(m,1H),7.83(s,2H),7.13-6.91(m,3H),6.33(d,J=7.8Hz,1H),5.60-5.45(m,1H),4.32-4.13(m,2H),3.59-3.44(m,4H),2.81(t,J=6.0Hz,2H),2.56-2.47(m,4H),1.43(d,J=6.6Hz,3H)
測定例1: インビトロ生化学的レベルでプロテインキナーゼ(PK)を阻害する活性実験
材料及び方法: TRKA、TRKB、及びTRKCなどの野生型キナーゼ、並びにTRKA-G595R、TRKA-G667C、TRKA-F589L、TRKC-G623R、TRKC-G696Aなどの突然変異的キナーゼであって、Carna Biosciences 08-186、08-187、08-197由来;HTRF KinEASE TK kit(Cisbio社 62TK0PEC);384ウェルプレート(Greiner社);ATP(Life technologies PV3227)、MgCl2(sigma社);PHERAstar FS多機能マイクロプレートリーダ(BMG社);低速遠心分離機(StaiteXiangyi社);恒温箱(Binder社)。
選択した対照化合物はWO2007147647で開示された典型化合物A、WO2007025540で開示された典型化合物B、及び比較化合物C、比較化合物Dであり、これらの中でも、比較化合物C(NMRデータ:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.78-12.66(m,1H),8.45(d,J=7.6Hz,1H),8.05(s,1H),8.01-7.80(m,3H),6.94(s,1H),6.90(d,J=9.2Hz,1H),6.77(dt,J=10.8,2.4Hz,1H),6.56-6.21(m,2H),5.20(d,J=6.0Hz,1H),4.31(tt,J=14.4,3.6Hz,2H),1.48(d,J=6.8Hz,3H))、及び比較化合物D(NMRデータ:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.70(br,1H),8.44(d,J=7.6Hz,1H),8.05(s,1H),7.94(d,J=6.8Hz,2H),7.85(s,1H),7.35-7.14(m,3H),6.54-6.20(m,2H),5.28-5.11(m,1H),4.39-4.30(m,2H),1.48(d,J=6.8Hz,3H))の製造方法は、原料が異なる以外、前述実施例1の製造方法を参照し、構造を以下に示す。
Figure 0007209415000037
化合物の溶解及び保存: 溶解性に応じて、ジメチルスルホキシド(DMSO)を用いて試験化合物を10mmol/Lの母液とし、個包装した後、-20℃で保存した。
化合物ワーキング溶液の調製: 測定に先立って、個包装した化合物を冷蔵庫から取り出し、純粋なDMSOで100×所望の濃度となるまで希釈し、その後、脱イオン水で化合物を4×所望の濃度となるまで希釈した。
1.33×酵素緩衝液(Enzymatic buffer)の調製: 5×酵素緩衝液(HTRFキット由来)を脱イオン水で1.33×となるまで希釈し、1.33×最終濃度の対応する成分:1.33mmol/L ジチオスレイトール(DTT)、1.33mmol/L MnCl2、6.65mmol/L MgCl2、及び39.9nmol/L SEBを加えた。
キナーゼワーキング溶液の調製: 1.33×酵素緩衝液を用いて、TRKA、TRKB、及びTRKCを、2×所望の濃度がそれぞれ0.404ng/μL、0.304ng/μL、及び0.236 ng/μLとなるまで希釈した。
基質ワーキング溶液の調製: 1.33×酵素緩衝液を用いて、TK Substrate Blr希釈物(HTRFキット由来)、及びATP(10mM)を希釈して、4×所需の最終濃度の混合液とし、TRKA、TRKB、及びTRKCのATPの最終濃度は、それぞれ、3.727μmol/L、2.56μmol/L、及び2.526μmol/Lであった。TK Substrate-biotin(HTRF KinEASE TK kit由来)の最終濃度は、全て0.2μmol/Lであった。
検出ワーキング溶液の調製: HTRF測定緩衝液を用いて、16.67μmol/Lのストレプトアビジン-XL665(Streptavidin-XL665)を4×所需の最終濃度となるまで希釈し、その後、等体積の抗体-クリプテート(Antibody-Cryptate)と混合した(全てHTRFキット由来)。
酵素反応ステップ: 低体積の384マイクロウェルプレートの各ウェルにキナーゼワーキング溶液4μLを加え、同時に1.33×酵素緩衝液4μLを加えて陰性対照(Negative)とし、ウェルに化合物ワーキング溶液2μlを加え、同時に8%DMSO水溶液2μLを加えてゼロ化合物濃度対照(即ち陽性対照、Positive)とし、25℃で5minインキュベートし、ウェルに基質ワーキング溶液を2μL加えて酵素反応を開始させ、37℃で振とう反応を30min行った。
HTRF試薬検出ステップ: ウェルに8検出ワーキング溶液を加えて反応を停止し、25℃で1h反応させた。
HTRF信号の読み取り: PHERAstar FSを用いて検出信号を読み取り、器具の設定は以下のとおりである。
Optic module HTRF(登録商標)
積分遅延(Integration delay、lag time)50μs
積分時間(Integration time)400μs
フラッシュ回数(Number of flashes)200
ウェルごとに読み取られた元のデータについて、値=665nm/620nm;
阻害率の計算:
阻害率%=(1-(試験群の値‐陰性対照群の値)/(陽性対照群の値-陰性対照群の値))×100%
IC50値の計算: 化合物濃度の対数を横座標、阻害率を縦座標として、GraphPad Prism 5にて非線形曲線:log (inhibitor) vs. response -- Variable slopeをフィッティングし、酵素活性阻害率50%時の測定対象化合物の濃度であるIC50を求めた。
実験結果: TRKA、TRKB、及びTRKCキナーゼ活性半数阻害濃度(IC50,nM)
本発明では、構造が式(I)で示される化合物及び対照化合物の、TRKA、TRKB、及びTRKCに対する半数阻害濃度(IC50)を表1に示す。
Figure 0007209415000038
Figure 0007209415000039
表1に示すように、本発明による化合物は、野生のTRKA、TRKB、及びTRKCキナーゼのいずれにも優れた阻害活性を示し、典型化合物A、典型化合物B、比較化合物C、及び比較化合物Dよりも顕著に優れた。
測定例2: ラットのインビボ薬物代謝の研究
前述の実施例による化合物をポリエチレン400水溶液(70%)としてラットに投与した。経口投与の場合、ラットに5mg/kgの用量を投与した。経口群は、経口投与15、30、45min、1、2、4、6、8、10、24h後、血液サンプルをそれぞれ約0.3mL採取してヘパリン化Eppendorf管に入れ、遠心分離までに氷上で保存した。8000rpmで全血を5min遠心分離後、血漿を収集して、血漿を96ウェルプレートに移し、-20℃でLC-MS/MS検出まで保存した。
ソフトウェアWinNonlinの非コンパートメントモデルを用いて、ラット経口投与後の薬物動態パラメータを算出した。
ピーク濃度Cmax: 実測値を用いた。
薬物時間曲線下面積AUC0-t値: 台形法によって算出した。AUC0-∞=AUC0-t+Ct/ke、Ctは最後の測定可能な時間点の薬の血中濃度、keは消失速度定数である。
消失半減期t1/2=0.693/ke;
絶対バイオアベイラビリティF=Doseiv*AUC0-t, ig/Doseig*AUC0-t, iv×100%。
表2には、静脈注射投与後、本発明の化合物のラットインビボでの薬物動態パラメータが記載されている。結果から明らかなように、本発明の化合物は、理想的なクリアランス率(CL)、半減期(t1/2)、ピーク濃度(Cmax)、及び暴露量(AUC0-t)を含む、良好な薬物動態学的性質を有する。
表3には、経口投与後、本発明の化合物のラットインビボでの薬物動態パラメータが記載されている。結果から明らかなように、本発明の化合物は、理想的なクリアランス率(CL)、半減期(t1/2)、ピーク濃度(Cmax)、暴露量(AUC0-t)、及び経口バイオアベイラビリティを含む、良好な薬物動態学的性質を有する。
Figure 0007209415000040
Figure 0007209415000041
測定例3: 5種類のTRKキナーゼ突然変異体に対する本発明の化合物の阻害活性
本測定例は、測定例1と同じ測定方法で行われた。
本測定例の結果を表4に示す。
Figure 0007209415000042
表4から分かるように、本発明の化合物は、5種類のTRKキナーゼ突然変異体に対する阻害活性が、野生のTRKキナーゼに対する活性よりも優れ、臨床的に報告された腫瘍薬剤耐性を解決することが期待できる。
測定例4: ヌードマウス異種移植腫瘍モデルにおける本発明の化合物の抗腫瘍活性
本発明の化合物の薬効については、腫瘍を移植した標準マウスモデルを通じて評価した。ヒト非小細胞肺癌H2228を培養、収集後、後腹側の皮下で5~6週齢の雌ヌードマウスの体内(BALB/c,上海霊暢生物科技有限公司)に接種した。腫瘍体積が100~150mm3になった後、動物を溶媒対照群(70%PEG-400の水溶液)と化合物群(1群あたり6匹の動物)にランダムに分けた。次に、実施例の化合物を動物に胃内投与し(対応する用量,70%PEG-400の水溶液に溶解した)、腫瘍細胞を接種してから0~7日の任意の時点から、試験にわたって1日あたり2回投与した。
実験指標は、実施例の化合物による腫瘍成長への影響を調べるものであり、具体的には、T/C%又は腫瘍阻害率TGI(%)である。
ノギスを用いて腫瘍の直径を1週間あたり2回測定し、腫瘍体積(V)の計算式は以下のとおりである。
V=1/2×a×b2 ここで、a、bはそれぞれ長さ、幅を示す。
T/C(%)=(T-T0)/(C-C0)×100 ここでT、Cは実験終了時の腫瘍体積であり、T0、C0は実験開始時の腫瘍体積である。
腫瘍阻害率(TGI)(%)=100-T/C(%)。
腫瘍退縮が認められたときに、腫瘍阻害率(TGI)(%)=100-(T-T0)/T0×100
腫瘍が初期の体積よりも減少し、即ちT<T0又はC<C0の場合、腫瘍部分退縮(PR)と定義し、腫瘍が完全に消える場合、腫瘍完全退縮(CR)と定義する。
2群の腫瘍体積の比較には2テールStudent’s t検定が使用され、P<0.05の場合、統計学的有意差があると定義した。
本測定例の結果を表5に示す。
以下のBIDは、1日あたり2回投与を示す。
Figure 0007209415000043
表5から分かるように、本発明の化合物は、ヒト非小細胞肺癌H2228ヌードマウス異種移植腫瘍モデルにおいて優れた抗腫瘍活性を示す。これらのうち、化合物5(50mg/kg,BID×8)は、ヒト非小細胞肺癌H2228ヌードマウスの皮下異種移植腫瘍の成長を明らかに阻害し、D7まで投与すると、腫瘍阻害率は182%であり、4/6の腫瘍は完全に退縮し、D8から投与を停止し、実験終了時(D14)に、腫瘍阻害率は155%であり、3/6の動物の腫瘍は完全に退縮し、2/6の動物では、腫瘍の部分退縮が認められた。
測定例5: ヌードマウス異種移植腫瘍モデルにおける本発明の化合物の抗腫瘍活性
本発明の化合物の薬効については、腫瘍を移植した標準マウスモデルを通じて評価した。ヒト非小細胞肺癌H2228を培養、収集後、後腹側の皮下で5~6週齢の雌ヌードマウスの体内(BALB/c,上海霊暢生物科技有限公司)に接種した。腫瘍体積が100~150mm3になった後、動物を溶媒対照群(70%PEG-400的水溶液)と化合物群(1群あたり6匹の動物)にランダムに分けた。次に、実施例の化合物を動物に胃内投与し(対応する用量,70%PEG-400の水溶液に溶解した)、腫瘍細胞を接種してから0~13日の任意の時点から、試験にわたって1日あたり1回又は2回投与した。
実験指標は、実施例の化合物による腫瘍成長への影響を調べるものであり、具体的には、T/C%又は腫瘍阻害率TGI(%)である。
ノギスを用いて腫瘍の直径を1週間あたり2回測定し、腫瘍体積(V)の計算式は以下のとおりである。
V=1/2×a×b2 ここで、a、bはそれぞれ長さ、幅を示す。
T/C(%)=(T-T0)/(C-C0)×100 ここでT、Cは実験終了時の腫瘍体積であり、T0、C0は実験開始時の腫瘍体積である。
腫瘍阻害率(TGI)(%)=100-T/C(%)
腫瘍退縮が認められたときに、腫瘍阻害率(TGI)(%)=100-(T-T0)/T0×100
腫瘍が初期の体積よりも減少し、即ちT<T0又はC<C0の場合、腫瘍部分退縮(PR)と定義し、腫瘍が完全に消える場合、腫瘍完全退縮(CR)と定義する。
2群の腫瘍体積の比較には2テールStudent’s t検定が使用され、P<0.05の場合、統計学的有意差があると定義した。
本測定例の結果を表6に示す。
以下のBIDは、1日あたり2回投与を示し、QDは、1日あたり1回投与することを示す。
Figure 0007209415000044
表6から分かるように、本発明の化合物は、ヒト非小細胞肺癌H2228ヌードマウス異種移植腫瘍モデルにおいて優れた抗腫瘍活性を示す。これらのうち、化合物b8-30(25mg/kg,BID×14)は、ヒト非小細胞肺癌H2228ヌードマウスの皮下異種移植腫瘍の成長を明らかに阻害し、D7まで投与すると、腫瘍阻害率は95%であり、D8から用量を50mg/kgまで増加させると、腫瘍に退縮が認められ、実験終了時(D14)に、腫瘍阻害率は127%であり、6/6の腫瘍は部分退縮が認められ、化合物b8-30(50mg/kg,QD、QD×11)は、H2228ヌードマウスの皮下異種移植腫瘍に対する腫瘍阻害率が96%(D7)であり、D8から用量を100mg/kgまで増加させると、腫瘍に退縮が認められ、実験終了時(D14)に、腫瘍阻害率は110%であり、3/6の腫瘍には部分退縮が認められた。
上記結果から明らかなように、本発明による式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、溶媒和物、代謝産物、又はそのプロドラッグは、TRKキナーゼに対して優れた阻害活性を示し、また、動物において良好な抗腫瘍活性を示す。
以上は、本発明の好ましい実施形態を詳細に述べたが、本発明はこれらに制限されるものではない。本発明の技術的構想の範囲内で本発明の技術案について、各技術的特徴を他の任意の方式で組み合わせたものを含む様々な簡単な変形を行ってもよく、これらの簡単な変形や組み合わせも本発明で開示された内容とみなすべきであり、全て本発明の特許範囲に属する。

Claims (16)

  1. 式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、又は溶媒和物。
    Figure 0007209415000045
    (式(I)中、
    1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、
    5は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、アルコキシ置換C2-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基から選ばれ、
    6は、H、C1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
    7は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基、C2-12アシル基、-SO 2 -C 1-6 アルキル基から選ばれる。)
  2. 式(I)中、
    1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、フッ素、塩素、臭素、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基から選ばれ、
    5は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基から選ばれ、
    6は、H、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
    7は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基、C2-8アシル基、-SO 2 -C 1-6 アルキル基から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
  3. 式(I)中、
    1、R2、R3、R4、及びR5のうちの少なくとも1つの基にF原子が含有され、
    且つ、R5は、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれる、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 式(I)中、
    1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、
    5は-CH2CHF2であり、
    6は、C1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
    7は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基、C2-8アシル基、-SO 2 -C 1-6 アルキル基から選ばれる、請求項3に記載の化合物。
  5. 式(I)で示される構造の化合物は以下の化合物から選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載の化合物。
    Figure 0007209415000046
  6. 式(I)中、
    7は、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基、C2-8アシル基、-SO 2 -C 1-6 アルキル基から選ばれる、請求項1又は2に記載の化合物。
  7. 式(I)中、
    1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、
    2はハロゲンであり、
    5は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、アルコキシ置換C2-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基から選ばれ、
    6は、C1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
    7は、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基、C2-8アシル基、-SO 2 -C 1-6 アルキル基から選ばれる、請求項6に記載の化合物。
  8. 式(I)中、
    1、R3、及びR4は全てHであり、R2はFであり、
    5は、H、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、アルコキシ置換C2-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基から選ばれ、
    6は、C1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、及びハロゲンから選ばれ、
    7は、C1-8アルキル基、フッ素、塩素及び臭素から選ばれる1~6個のハロゲンで置換されたC1-8アルキル基、ヒドロキシ置換C1-8アルキル基、シアノ置換C2-8アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-10シクロアルキル基、C2-8アシル基、-SO 2 -C 1-6 アルキル基から選ばれる、請求項7に記載の化合物。
  9. 式(I)で示される構造の化合物は以下の化合物から選ばれる少なくとも1種である、請求項8に記載の化合物。
    Figure 0007209415000047
    Figure 0007209415000048
  10. 式(I)中、R7はHである、請求項1又は2に記載の化合物。
  11. 式(I)中、
    1、R3、及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基から選ばれ、
    2はハロゲンであり、
    5は、H、C1-12アルキル基、1~6個のハロゲンで置換されたC1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、アルコキシ置換C2-12アルキル基、シアノ置換C2-12アルキル基、N、O及びSから選ばれる1~3個のヘテロ原子を含有するC2-12シクロアルキル基から選ばれ、
    6は、C1-12アルキル基、ヒドロキシ置換C1-12アルキル基、及びハロゲンから選ばれる、請求項10に記載の化合物。
  12. 式(I)で示される構造の化合物は以下の化合物から選ばれる少なくとも1種である、請求項11に記載の化合物。
    Figure 0007209415000049
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、又は溶媒和物の、TRKキナーゼ媒介性疾患を予防及び/又は治療する医薬品の製造における使用。
  14. 医薬的に許容される担体、賦形剤又は希釈剤、及び活性成分である請求項1~12のいずれか1項に記載の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、又は溶媒和物を含有する医薬組成物。
  15. 請求項14に記載の医薬組成物の、TRKキナーゼ受体媒介性疾患を予防及び/又は治療する医薬品の製造における使用。
  16. 請求項1~12のいずれか1項に記載の式(I)で示される構造を有するピラゾロピリミジン化合物又はその医薬的に許容される塩、又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、窒素酸化物、水和物、又は溶媒和物、又は請求項14に記載の医薬組成物の、腫瘍を予防及び/又は治療する医薬品の製造における使用。
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