JP7201493B2 - Balcony fixing structure - Google Patents
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Description
この発明は、バルコニー固定部構造に関するものである。 The present invention relates to a balcony fixing structure.
住宅などの建物には、上階部分にバルコニーを設置したものが存在している(例えば、特許文献1参照)。
Some buildings, such as houses, have balconies on the upper floors (see
建物に対してバルコニーを固定する際に、建物とバルコニーとの間に位置ズレが生じると、バルコニーを建物にうまく固定することができないなどの問題があった。 When the balcony is fixed to the building, there is a problem that if the building and the balcony are misaligned, the balcony cannot be properly fixed to the building.
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。 SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, the main object of the present invention is to solve the problems described above.
上記課題を解決するために、本発明は、
建物本体の上階部分にバルコニーが設置され、
該バルコニーは、少なくとも、予め完成形の大きさに組立てられた床部を有する構造体とされ、
前記バルコニーの前記床部は、一つのコーナー部に、前記建物本体の上階部分に面直に固定される建物固定部を有し、
前記床部は、前記建物固定部の近傍に、前記床部の形状を部分的に調整する形状調整部を有しており、
該形状調整部は、共回防止部を備えたボルト締結部を有しているバルコニー固定部構造を特徴とする。
In order to solve the above problems, the present invention
A balcony is installed on the upper floor of the building body,
The balcony is a structure having at least a floor prefabricated to full size,
The floor of the balcony has, at one corner, a building fixing part that is fixed perpendicularly to the upper floor of the building body,
The floor has a shape adjusting part that partially adjusts the shape of the floor near the building fixing part,
The shape adjuster features a balcony anchor structure having a bolted connection with anti-corotation.
本発明によれば、上記構成によって、建物本体に対して、予め完成形の大きさに組立てられた床部を有する構造体としてのバルコニーの床部を固定する際に、床部の一つのコーナー部に設けられた建物固定部の位置の床部の形状を、形状調整部によって、形状調整部の共回防止部を備えたボルト締結部で容易に調整できるようにすることなどができる。 According to the present invention, with the above configuration, when fixing the floor of a balcony as a structural body having a floor pre-assembled to the size of the completed form to the building body , one corner of the floor is fixed. It is possible to easily adjust the shape of the floor at the position of the building fixing part provided in the part by the shape adjusting part with the bolt fastening part provided with the co-rotation prevention part of the shape adjusting part .
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1~図12は、この実施の形態を説明するためのものである。
Hereinafter, this embodiment will be described in detail with reference to the drawings.
1 to 12 are for explaining this embodiment.
<構成>以下、この実施例にかかるバルコニー固定部構造の構成について説明する。 <Construction> The construction of the balcony fixing structure according to this embodiment will be described below.
図1(図2)は、住宅などの建物を示す斜視図である。この建物の本体(建物本体1)は、下階部分2と上階部分3とを有する多層構造を有している。この建物には、上階部分3にバルコニー4が取付けられている。そして、この建物に対するバルコニー4の固定部構造(バルコニー固定部構造)を以下のようにする。
FIG. 1 (FIG. 2) is a perspective view showing a building such as a house. The main body of this building (building main body 1) has a multilayer structure having a
(1)図3(~図9)に示すように、バルコニー4の床部11は、一つのコーナー部12に、建物本体1の上階部分3に面直に固定される建物固定部15を有している。
床部11は、建物固定部15の近傍に形状調整部16を有している。
形状調整部16は、共回防止部17を備えたボルト締結部18を有している(図6)。
(1) As shown in FIG. 3 (to FIG. 9), the
The
The
ここで、バルコニー4は、床部11と手摺部21とを有するものとされている。床部11は、平面視ほぼ矩形状のものとされている。床部11は、基本構造となる床フレームを有している。床フレームの上部には、床パネルなどが適宜設置される。また、手摺部21は、基本構造となる手摺フレームを有している。手摺フレームの内部には、バルコニー4の仕様に応じて、格子や、面材や、壁などが適宜設置される。手摺部21は、軒元側を除く三面、または、更に側面の一方を除く二面などに設けられる。
Here, the
この場合、バルコニー4は、少なくとも床部11を構成する床フレームを、予め完成形の大きさに組立てて大型の構造体にした状態にして、建物本体1に設置される(図10~図12)。このとき、床フレームには、手摺フレームを一体に取付けておくようにしても良い。
In this case, the
バルコニー4の床部11は、建物本体1の(下階部分2の上部よりも僅かに上となる)上階部分3の下部の位置に設置される。
The
一つのコーナー部12は、平面視ほぼ矩形状をした床部11の四つのコーナー部のうち、建物本体1の側(軒元側)に位置する二つのコーナー部の一方である。床部11の(一つのコーナー部12と)同じ側にある建物本体1とは反対側(軒先側)のコーナー部は、バルコニー柱29の上端部に取付けられる。また、床部11の(一つのコーナー部12とは)反対側にある二つのコーナー部は、建物本体1の上階部分3以外となる部分に取付けられる。即ち、この実施例では、バルコニー4は、建物本体1の上階部分3の位置に配設され、三つのコーナー部が、建物本体1の上階部分3以外の部分に固定された状態で、四つのコーナー部のうちの一つのコーナー部12のみが建物本体1の上階部分3に取付けられる構造になっている。一つのコーナー部12は、一番最後に取付けられる。
One
建物固定部15は、バルコニー4の一つのコーナー部12を建物本体1に固定するための部分である。
形状調整部16は、床部11の形状を部分的に調整するためのものである。
共回防止部17は、ボルト締結部18の共回りによる締込不足の発生を防止するためのものである。
ボルト締結部18は、ボルト締結による固定を行う部分のことである。
The
The
The
The
(2)図3に示すように、床部11は、建物本体1と面直な第一の梁31と、建物本体1に沿って延びる第二の梁32と、を有しても良い。
第一の梁31が、建物本体1側の端部に建物固定部15を一体に有しても良い。
形状調整部16は、図4(~図6)に示すように、建物固定部15の側部から建物本体1に沿って横へ張り出された延長部33と、第二の梁32の端部とを重ね合わせて、ボルト締結部18で建物本体1と面直な方向に締結固定するものとしても良い。
共回防止部17は、図6(図8、図9)に示すように、延長部33の建物本体1側の面に当接配置されて、延長部33と第二の梁32の端部とを貫通するボルト18aおよびボルト18aに螺着されるナット18bの一方の回転を規制する共回防止プレート17a(図9)を有しても良い。
(2) As shown in FIG. 3 , the
The
As shown in FIG. 4 (to FIG. 6), the
As shown in FIG. 6 (FIGS. 8 and 9), the
ここで、第一の梁31は、床部11を構成する床フレームの一方の妻梁となるものである。第一の梁31は、建物本体1のバルコニー4を取付ける面に対して面直となるように配設される。第一の梁31と対を成す妻梁は、床部11の反対側に設けられる。第一の梁31の建物本体1側の端部の上部には、手摺部21の手摺フレームを構成する手摺柱21aが、溶接固定などによって一体に取付けられている。
Here, the
第二の梁32は、床部11を構成する床フレームの軒元側の桁梁(軒元梁)となるものである。第二の梁32は、建物本体1のバルコニー4を取付ける面と平行になるように配設される。第二の梁32と対を成す桁梁(軒先梁)は、床部11の軒先側に設けられる。第二の梁32(の建物固定部15側)の端部は、延長部33の建物本体1とは反対側の面に重ねられる。
The
第一の梁31や第二の梁32などで構成される床フレームの内部には、第一の梁31と平行な垂木38(図3)が、第二の梁32の長手方向に間隔を有して複数本設置される。
Inside the floor frame composed of the
建物固定部15は、図4(図5)に示すように、建物本体1と平行な面を有する取付プレート15aとすることができる。建物固定部15は、第一の梁31の端部に溶接固定などによって一体に取付けることができる。建物固定部15には、建物本体1に予め設けられた取付穴(不図示)に対して、ボルト35を締結固定できるようにするための穴部15bが建物本体1の取付穴と対応させて単数または複数形成されている。
As shown in FIG. 4 (FIG. 5), the
延長部33は、建物固定部15の取付プレート15aを、第二の梁32に沿って延長したものとすることができる。延長部33は、取付プレート15aと一体のものとしても良いし、取付プレート15aに一体的に取付けられたものとしても良い。
The
ボルト締結部18は、延長部33における第一の梁31から張り出した部分にボルト穴(不図示)を有している。これに対し、図5に示すように、第二の梁32の端部にはボルト穴と対応するボルト穴32aと、シノ36などの調整工具を差し込んで形状調整部16を調整するためのシノ穴37とが形成されている。
The
共回防止プレート17a(図9)は、共回防止部17の本体を構成するものである。共回防止プレート17aには、ボルト18aを通す穴が単数または複数設けられている。共回防止プレート17aは、以下のようなものにすることができる。
The
(3)図9に示すように、共回防止プレート17aは、ボルト18aとナット18bの一方の周面を押えて回転を規制する回転規制部17bを有しても良い。
(3) As shown in FIG. 9, the
ここで、ボルト18aとナット18bの一方の周面とは、ボルト18aの頭部とナット18bのうちの、共回防止プレート17aと直接接するものの側面のことである。この実施例では、ボルト18aの頭部の側面となっている。
Here, one of the peripheral surfaces of the
回転規制部17bは、どのようなものとしても良く、例えば、回転規制部17bは、共回防止プレート17aに、ボルト18aとナット18bの一方を溶接固定したり接着固定したりしたものなどとすることができる。
The
これに対し、この実施例では、回転規制部17bを、共回防止プレート17aの少なくとも一方の側縁部に建物本体1の側へ向けて屈曲形成されたフランジ部などとしている。フランジ部は、共回防止プレート17aの両側縁部に沿って、ボルト18aの頭部の径とほぼ同一の間隔となるように一対形成されている。これにより、回転規制部17bの共回防止プレート17aは、回転規制部17bと共に断面コ字状のものとなり、断面コ字状の共回防止プレート17aの内側でボルト18aの頭部は、回ることができないように規制される。なお、回転規制部17bは、フランジ部の代わりに、共回防止プレート17aの一方または両方の側縁部に部分的に設けた係止爪などとしても良い。
On the other hand, in this embodiment, the
(4)図1に示すように、建物本体1は、建物ユニット41a~41gによって構成されても良い。
(4) As shown in FIG. 1, the
ここで、建物ユニット41a~41gは、予め工場で製造された箱状の構造体である。建物ユニット41a~41gを建築現場へ運んで組み立てることにより、短期間のうちに建物(ユニット建物)が構築される。建物ユニット41a~41gには鉄骨系のものと木質系のものとが存在しており、そのどちらでも良い。この実施例では、鉄骨系のものとしている。鉄骨系の建物ユニット41a~41gは、4本の金属製の柱42の下端間を、4本の金属製の床梁43(図4)で連結すると共に、4本の金属製の柱42の上端間を、4本の金属製の天井梁44(図11)で連結した直方体状のユニットフレームを有している。
Here, the
このようなユニット建物は、図10(~図12)に示すように、基礎に下階の建物ユニット41a~41dを据付け、下階の建物ユニット41dに対して(予め完成形の大きさに組立てて一つの構造体とされた)バルコニー4を上から設置し、その後で、下階の建物ユニット41a~41cの上に上階の建物ユニット41e~41gを積層固定し、最後にバルコニー4の床部11の一側のコーナー部12を上階の建物ユニット41eの側面に固定するような施工手順によって組立てるようにするのが好ましい。なお、下階の建物ユニット41a~41cの上に上階の建物ユニット41e~41gを積層固定する際には、上階の建物ユニット41e~41gの外壁の、バルコニー4と干渉する部分を、適宜切欠いておくようにする(切欠部46、図10)。
In such a unit building, as shown in FIG. 10 (to FIG. 12),
(5)バルコニー4は、複数の建物ユニット41a~41g間に跨るように建物本体1の一側から他側へ延びるものとしても良い。
バルコニー4の一側は下に空間51を有するポーチ部52とされ、他側は下に建物ユニット41dを有するテラス部53とされても良い。
建物固定部15は、ポーチ部52の側に設置されても良い。
(5) The
One side of the
The
ここで、建物(ユニット建物)は、どのような構成としても良いが、この実施例では、複数の建物ユニット41a~41cおよび41e~41gを短辺の方向(妻方向)に並設して、短辺に沿ってバルコニー4を設置した構成を有している。この場合、建物ユニット41a,41eの側を短辺の方向の一側とし、建物ユニット41c,41gの側を短辺の方向の他側としている。なお、ユニット建物の構成は、上記に限るものではない。また、バルコニー4は、建物ユニット41a~41gの長辺の方向(桁方向)に沿って設置するようにしても良い。
Here, the building (unit building) may have any configuration. It has a configuration in which
そして、他側の建物ユニット41c,41gを、一側の建物ユニット41a,41eおよび中間の建物ユニット41b,41fに対し、バルコニー4の大きさの分だけ長辺の方向にオフセットさせて配置している。これにより、バルコニー4は、軒元側の部分が、オフセットされていない上階の建物ユニット41e,41f間に亘る(面する)ように設置されると共に、軒先側がオフセットされた建物ユニット41gとほぼ面一とされている。なお、バルコニー4は、複数の建物ユニット41e,41f間に跨っていれば良く、短辺の方向の全域に亘って延びる必要はない。また、バルコニー4は、建物ユニット41e,41fの一つ分の短辺の方向の寸法よりも長ければ良く、例えば、複数の建物ユニット41e,41fを合わせた短辺の方向の寸法よりも短くすることができる。
The
更に、バルコニー4の他側(テラス部53)の下には、他のものよりも小型の建物ユニット41dが、建物ユニット41bと長辺の方向に連続するように設置されている。小型の建物ユニット41dは、例えば、玄関ドア54(図1)を有する玄関スペースなどとされる。また、バルコニー4の一側(ポーチ部52)の下の玄関ドア54に面した空間51は、玄関ポーチなどとされている。この場合、床部11のポーチ部52の下面には、軒天井が設置される。
Furthermore, under the other side (terrace section 53) of the
そして、バルコニー4の他側を小型の建物ユニット41dの上に設置する際には、図12に示すように、クレーンで吊り上げたバルコニー4の、床部11の他側のコーナー部12などに設けられたピン穴が、下階の小型の建物ユニット41d(の柱42の上端部)から上方へ突設された位置決めピン55に上下方向に挿入されるように、下階の小型の建物ユニット41dの真上の位置でバルコニー4をほぼ真下へ吊り降ろすようにする。下階の小型の建物ユニット41dの上への吊り降ろし後には、床部11の他側と小型の建物ユニット41dとの間を、上下方向に適宜ボルト固定する。
When installing the other side of the
一方、床部11の一側では、軒先側のコーナー部12の下部が、予め地面に埋設固定されたバルコニー柱29の上端部に固定される。そのために、(床部11の一側の)軒先側のコーナー部に設けられたピン穴が、バルコニー柱29の上端部から上方へ突設された位置決めピン55に上下方向に挿入されるように、バルコニー4をほぼ真下へ吊り降ろすようにする。バルコニー柱29の上への吊り降ろし後には、(床部11の一側の)軒先側のコーナー部とバルコニー4との間を、上下方向にボルト固定する。
On the other hand, on one side of the
この際、下階の小型の建物ユニット41dの位置決めピン55が、バルコニー柱29の位置決めピン55よりも先にピン穴へ嵌まるように、バルコニー4は、他側が下になるように若干傾けておくのが好ましい。
At this time, the
また、床部11の一側(ポーチ部52)に位置する下階の建物ユニット41aの上部には、上階の建物ユニット41eに対してバルコニー4の建物固定部15を固定するまでの間、床部11の一側を仮置きしておくための受プレート57(図11)を取付けておくようにする。
In addition, above the lower
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。 <Effects> According to this embodiment, the following effects can be obtained.
(作用効果 1)建物本体1の上階部分3にバルコニー4を設置しても良い。そして、バルコニー4の床部11は、一つのコーナー部12に、建物本体1の上階部分3に対して面直に固定するための建物固定部15を有しても良い。これにより、建物本体1の上階部分3に対して、床部11の一つのコーナー部12を、建物固定部15で面直に固定するようなバルコニー4の取付け方が可能になる。
(Action and Effect 1) A
そして、床部11は、建物固定部15の近傍に形状調整部16を有しても良い。これにより、床部11は、床部11の一つのコーナー部12を建物本体1の上階部分3に面直に固定する際に、建物固定部15の近傍部分の形状調整を形状調整部16によって行うことができる。また、形状調整部16は、ボルト締結部18を有しても良い。これにより、形状調整部16は、ボルト締結部18を緩めることによって床部11の部分的な形状調整を容易に行うことができる。
The
そのため、例えば、建物本体1の上階部分3の側面に予め設けられている取付穴に対して、バルコニー4の床部11(の一つのコーナー部12)に設けられた建物固定部15をボルト35で取付ける際に、位置ズレによって取付穴と建物固定部15の穴部15bとの位置が合わなかったような場合に、形状調整部16によって床部11の形状を部分的に微調整することで、建物固定部15が建物本体1の取付穴の位置に合うように修正することができ、バルコニー4の床部11(の一つのコーナー部12)を建物本体1に支障なく固定することができるようになる。
Therefore, for example, the
この際、建物固定部15の近傍のボルト締結部18を緩めるだけで、床部11の形状を部分的に調整できて、建物固定部15の位置調整が比較的容易であるので、建物本体1の取付穴の位置に関係なく、バルコニー4単体で合わせができるようになる。
At this time, the shape of the
そのため、例えば、バルコニー4を予め完成形の大きさに組立てた状態にして建物本体1に設置固定するような場合に、建物本体1の調整やバルコニー4全体の調整を行う必要がなくなり、建物固定部15の近傍を調整するだけで済むため、構造的にも作業的にも有利である。これにより、建物の工期の短縮や施工の手間の削減やコストの低減などを図ることが可能になる。
Therefore, for example, when the
更に、ボルト締結部18が共回防止部17を備えるようにしても良い。これにより、ボルト締結部18を緩めて建物固定部15の位置調整を行った後に、ボルト締結部18を再び締める際に、共回防止部17によってボルト締結部18を緩みのない強固な締結状態に確実に戻すことができる。
Furthermore, the
(作用効果 2)バルコニー4の床部11は、建物本体1と面直な第一の梁31と、建物本体1に沿って延びる第二の梁32と、を有しても良い。そして、第一の梁31が、建物本体1側の端部に建物固定部15を一体に有しても良い。これにより、第一の梁31を建物固定部15によって建物本体1に直接固定することができる。
(Effect 2) The
建物固定部15の側部から建物本体1に沿って横へ張り出された延長部33と、第二の梁32の端部とを重ね合わせて、ボルト締結部18で建物本体1と面直な方向に締結固定することで形状調整部16を形成しても良い。これにより、ボルト締結部18のボルト18aとナット18bを緩めて、延長部33と第二の梁32の端部との位置をズラすことで、建物固定部15を有する第一の梁31と第二の梁32との横方向の位置関係が変わるので、床部11の形状を部分的に調整することができる。
The
共回防止部17は、延長部33の建物本体1側の面に当接配置された共回防止プレート17aを有しても良い。このように、共回防止部17を、延長部33の建物本体1側の面に当接配置された共回防止プレート17aとすることで、延長部33に共回防止機能を有する共回防止プレート17aを設置するだけで、簡単確実に、建物固定部15の近傍に共回防止部17を設定することができる。
The
また、共回防止プレート17aが延長部33と第二の梁32の端部とを貫通するボルト18aおよびボルト18aに螺着されるナット18bの一方の回転を規制するものとしても良い。これにより、建物本体1に対してバルコニー4が設置されることで、ボルト18aまたはナット18bの一方が建物本体1と床部11との間に挟まれて触れることができない状態になっていても、共回防止プレート17aによってボルト18aまたはナット18bの一方の共回を確実に防止することができる。
Further, the
(作用効果 3)共回防止プレート17aは、ボルト18aとナット18bの一方の周面を押えて回転を規制する回転規制部17bを有しても良い。これにより、共回防止プレート17aに回転規制部17bを設けるだけの簡単な構成で、ボルト18aとナット18bの一方の回転を規制して、確実にボルト18aとナット18bの共回りを防止することができる。よって、例えば、共回防止プレート17aに、ボルト18aとナット18bの一方を溶接固定するなどの必要をなくすことができる。
(Effect 3) The
(作用効果 4)建物本体1は建物ユニット41a~41gによって構成されても良い。これにより、予め工場で建物ユニット41a~41gを製造して建築現場で組立てるだけで、短期間のうちに建物本体1を構築することができる。そして、建物ユニット41a~41gで構成された建物本体1に対し、上記したように、予め完成形の大きさに組立てられて一つの構造体とされ、建物本体1の上階部分3の側面の位置に設置されているバルコニー4の床部11(の一つのコーナー部12)を、建物本体1に面直に固定させる構造にすることで、ユニット建物の工期の短縮やコストダウンなどを図ることができる。この際、建物本体1(に予め設けられた取付穴)に対するバルコニー4の床部11の建物固定部15の固定は、既に据付けが完了している大型の物どうしの連結であるため、位置ズレの影響を受け易い状況になるが、このような位置ズレが生じていたとしても、建物固定部15の近傍に形状調整部16などを備えることによって、建物ユニット41eと、バルコニー4の床部11の建物固定部15との位置ズレを容易に修正して確実に固定できるようになる。
(Effect 4) The
(作用効果 5)バルコニー4は、複数の建物ユニット41a~41g間に跨るように建物本体1の一側から他側へ延びるものとしても良い。これにより、ユニット建物に比較的大型のバルコニー4を設置することができる。
(Effect 5) The
このバルコニー4は、一側が下に空間51を有するポーチ部52とされ、他側が下に建物ユニット41dを有するテラス部53とされても良い。建物固定部15は、ポーチ部52の側のコーナー部12に設置されても良い。これにより、下全体が空間51になっているポーチバルコニーや、下全体が建物ユニットになっているテラスバルコニーとは構成の異なる新たなバルコニー4を得ることができ、ユニット建物に対するバルコニー4の設置構造を多様化することができる。
The
そして、この新たな構成のバルコニー4は、他側が下の建物ユニット41dに対して上下方向に固定され、一側の一つのコーナー部12が上階の建物ユニット41eの側面に対して面直方向(水平方向)に固定されるものとなるが、この構造だと、施工手順は、基礎に下階の建物ユニット41a~41dを据付け、下階の建物ユニット41dに対して(予め完成形の大きさに組立てて一つの構造体とされた)バルコニー4を上から設置し、その後で、下階の建物ユニット41a~41cの上に上階の建物ユニット41e~41gを積層固定し、最後にバルコニー4の一側の一つのコーナー部12を上階の建物ユニット41eの側面に固定するものとなる。
The other side of the newly constructed
そのため、上階の建物ユニット41e~41gは、下階の建物ユニット41a~41cに対する上下方向の位置決め固定のみが行われ、また、先に下階の建物ユニット41dに対して設置されているバルコニー4は、例えば、横へスライドさせて上階の建物ユニット41e~41gに対する位置調整を行わせるなどの調整ができなくなっていることから、上階の建物ユニット41eに対するバルコニー4の一つのコーナー部12の面直方向(水平方向)への固定は位置ズレの影響を受け易いものとなる。
Therefore, the upper
このように、位置ズレの影響を受け易い状態となっていても、この実施例のように、バルコニー4の床部11(の一つのコーナー部12)に設けられた建物固定部15の近傍に形状調整部16(共回防止部17を備えたボルト締結部18)を設けて、床部11の形状を部分的に調整できるようにすることで、支障なくバルコニー4を上階の建物ユニット41e~41gに固定することが可能となる。
In this way, even if it is in a state where it is easily affected by positional deviation, as in this embodiment, the
1 建物本体
3 上階部分
4 バルコニー
11 床部
12 コーナー部
15 建物固定部
16 形状調整部
17 共回防止部
18 ボルト締結部
31 第一の梁
32 第二の梁
33 延長部
18a ボルト
18b ナット
17a 共回防止プレート
17b 回転規制部
41a 建物ユニット
41b 建物ユニット
41c 建物ユニット
41d 建物ユニット
41e 建物ユニット
41f 建物ユニット
41g 建物ユニット
51 空間
52 ポーチ部
53 テラス部
REFERENCE SIGNS
Claims (5)
該バルコニーは、少なくとも、予め完成形の大きさに組立てられた床部を有する構造体とされ、
前記バルコニーの前記床部は、一つのコーナー部に、前記建物本体の上階部分に面直に固定される建物固定部を有し、
前記床部は、前記建物固定部の近傍に、前記床部の形状を部分的に調整する形状調整部を有しており、
該形状調整部は、共回防止部を備えたボルト締結部を有していることを特徴とするバルコニー固定部構造。 A balcony is installed on the upper floor of the building body,
The balcony is a structure having at least a floor prefabricated to full size,
The floor of the balcony has, at one corner, a building fixing part that is fixed perpendicularly to the upper floor of the building body,
The floor has a shape adjusting part that partially adjusts the shape of the floor near the building fixing part,
The balcony fixed part structure, wherein the shape adjustment part has a bolt fastening part provided with a co-rotation prevention part.
前記床部が、前記建物本体と面直な第一の梁と、前記建物本体に沿って延びる第二の梁と、を有し、
前記第一の梁が、前記建物本体側の端部に前記建物固定部を一体に有し、
前記形状調整部は、前記建物固定部の側部から前記建物本体に沿って横へ張り出された延長部と、前記第二の梁の端部とを重ね合わせて、前記ボルト締結部で前記建物本体と面直な方向に締結固定するものとされ、
前記共回防止部は、前記延長部の前記建物本体側の面に当接配置されて、前記延長部と前記第二の梁の端部とを貫通するボルトおよび該ボルトに螺着されるナットの一方の回転を規制する共回防止プレートを有することを特徴とするバルコニー固定部構造。 The balcony fixing part structure according to claim 1,
The floor has a first beam perpendicular to the building body and a second beam extending along the building body,
The first beam integrally has the building fixing portion at the end on the building body side,
The shape adjustment part overlaps an extension part laterally projected along the building body from a side part of the building fixing part and an end part of the second beam, and is formed by the bolt fastening part. It is supposed to be fastened and fixed in a direction perpendicular to the building body,
The co-rotation preventing portion is disposed in contact with the surface of the extension portion facing the building body, and includes a bolt passing through the extension portion and the end portion of the second beam, and a nut screwed onto the bolt. A balcony fixed part structure characterized by having a co-rotation prevention plate that restricts one rotation of.
前記共回防止プレートは、前記ボルトと前記ナットの一方の周面を押えて回転を規制する回転規制部を有することを特徴とするバルコニー固定部構造。 The balcony fixing part structure according to claim 2,
The balcony fixing portion structure, wherein the co-rotation preventing plate has a rotation restricting portion that presses the peripheral surface of one of the bolt and the nut to restrict rotation.
前記建物本体は、建物ユニットによって構成されていることを特徴とするバルコニー固定部構造。 The balcony fixing part structure according to any one of claims 1 to 3,
The balcony fixed part structure, wherein the building body is composed of building units.
前記バルコニーは、複数の前記建物ユニット間に跨るように前記建物本体の一側から他側へ延び、
前記バルコニーの一側は下に空間を有するポーチ部とされ、他側は下に建物ユニットを有するテラス部とされて、
前記建物固定部は、前記ポーチ部の側に設置されていることを特徴とするバルコニー固定部構造。 The balcony fixing part structure according to claim 4,
The balcony extends from one side of the building body to the other side so as to straddle between the plurality of building units,
one side of the balcony is a porch with a space below, the other side is a terrace with a building unit below,
The balcony fixing part structure, wherein the building fixing part is installed on the porch side.
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