JP7184363B2

JP7184363B2 - 物品集積移載装置

Info

Publication number: JP7184363B2
Application number: JP2019233532A
Authority: JP
Inventors: 健二大山; 浩幸尾崎; 裕平山口
Original assignee: 株式会社フジキカイ
Priority date: 2019-12-24
Filing date: 2019-12-24
Publication date: 2022-12-06
Anticipated expiration: 2039-12-24
Also published as: JP2021102448A

Description

本発明は、多列で搬送されてくる物品を集積し、その集積した物品を搬送コンベヤに移載する物品集積移載装置に関する。

物品を集積して次工程に供給する装置が、特許文献１として知られている。特許文献１に開示の装置は、供給コンベヤに平置き状態で載置して搬送される物品を、搬送終端側に備えた集積コンベアの集積バケット内に落とし込んでいき、集積バケット内で段積み状態となった物品群を、集積バケットから次工程に向けて押し出して受け渡すよう構成される。

特開２００３－１０４５８６号公報

特許文献１に開示の装置では、供給コンベヤの搬送終端から放出する物品を、集積バケット内に落し込んで集積しているため、集積バケット内で物品が荷崩れを起こし易く、該集積バケットから次工程に整列状態の物品群を受け渡すことができなくなる問題がある。また、集積された物品群を、同じ向きで次工程に受け渡す構成であるので、物品群の向きを変更する要請には応えられない難点も指摘される。

本発明は、供給コンベヤで搬送されてくる複数の物品を、荷崩れすることなく集積して揃えた集積品として搬送コンベヤに供給することができる物品集積移載装置を提供することを目的とする。

本願の請求項１に係る発明の物品集積移載装置は、
物品(10)を搬送方向と交差する横方向に多列として搬送する供給コンベヤ(11)と、
該供給コンベヤ(11)における搬送終端の前方に離間して設けられ、物品(10)が複数集積した集積品(W)を収容可能な複数の受容部材(12)を、前記横方向に並ぶように備えた変換部(13)と、
前記供給コンベヤ(11)で搬送されてくる物品(10)を取り上げて前記複数の受容部材(12)に収容するように移載することで、該複数の受容部材(12)内に前記物品(10)を、前記供給コンベヤ(11)による搬送向きまたは逆向きで揃うように集積して集積品(W)とする第１移載手段(14)と、
前記変換部(13)を挟んで前記供給コンベヤ(11)とは反対側に配設され、搬送方向が該供給コンベヤ(11)の搬送方向と交差する搬送コンベヤ(15)と、
前記複数の受容部材(12)を相対的に近接離間移動可能であると共に、各受容部材(12)を上下方向の軸回りに回転可能な作動機構(16)と、
該作動機構(16)により前記受容部材(12)を作動して複数の集積品(W)の横並び間隔および向きが前記搬送コンベヤ(15)の搬送間隔および搬送向きとされた複数の集積品(W)を、前記受容部材(12)から取り上げて前記搬送コンベヤ(15)に移載する第２移載手段(17)と、を備え、
該第２移載手段(17)は、前記搬送コンベヤ(15)の搬送速度に追従し、搬送方向に移動しながら集積品(W)を受け渡すようにしたことを特徴とする。
請求項１の発明によれば、受容部材内で荷崩れを起こすことなく、物品を複数集積した集積品を搬送コンベヤに良好に受け渡すことができる。また、集積品の向きを変更することができるので、集積品の向きを変更する要請に応えることができる。

請求項２に係る発明では、前記作動機構(16)は、前記受容部材(12)を節に上下方向の軸回りに回転可能に支持した多節のパンタグラフ機構(22)と、前記受容部材(12)に配設されて一体的に回転するカムフォロワ(42)に係合するカム部材(38)を移動して受容部材(12)を回転する回転機構(23)と、を備えたことを特徴とする。
請求項２に係る発明によれば、複数の集積品の横並び間隔を、等間隔となるように変更することができると共に、複数の集積品の向きを簡単な構成で変更することができる。

請求項３に係る発明では、前記変換部(13)を、前記第１移載手段(14)から物品(10)を受容部材(12)に受け取る受取り位置(N1)と、前記第２移載手段(17)により受容部材(12)から集積品(W)が取り上げられる受渡し位置(N2)とに移動する位置変更機構(26)を備えたことを特徴とする。
請求項３の発明によれば、第１移載手段と第２移載手段とが干渉することなく、搬送コンベヤへの集積品の受け渡しを高速で行うことができる。

本発明によれば、受容部材内で物品が荷崩れすることなく、集積品を搬送コンベヤに良好に受け渡すことができる。また、集積品の向きを変更して搬送コンベヤに受け渡すことができる。

物品集積移載装置を示す概略正面図である。供給コンベヤ、変換部および搬送コンベヤを示す概略平面図であって、変換部を受取り位置に位置付けた状態で示している。供給コンベヤ、変換部および搬送コンベヤを示す概略平面図であって、変換部を受渡し位置に位置付けた状態で示している。変換部および第２移載手段を示す概略側面図である。第２移載手段を示す要部概略断面図である。

次に、本発明に係る物品集積移載装置の好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。

実施例に係る物品集積移載装置は、図１、図２に示す如く、物品１０を多列で搬送する供給コンベヤ１１と、物品１０を複数集積した集積品Ｗを収容可能な受容部材としてのバケット１２を複数備えた変換部１３と、供給コンベヤ１１上の物品１０を複数のバケット１２に収容するように移載する第１移載手段１４と、変換部１３を挟んで供給コンベヤ１１とは反対側に配設された搬送コンベヤ１５と、複数のバケット１２の横並び間隔および向きを変更可能な作動機構１６と、バケット１２から集積品Ｗを取り上げて搬送コンベヤ１５に移載する第２移載手段１７と、を備える。実施例では、物品１０として複数の小袋が繋がり、縦横の長さが異なる連包袋が対象とされるが、その外形形状は長方形に限られるものでなく、印刷等によって向きが特定可能な物品であってもよい。

図２に示す如く、前記供給コンベヤ１１には、縦形製袋充填機などの袋詰機で製造された物品１０が、搬送方向と交差する横方向に複数列(実施例では６列)で、その長手が搬送方向に沿う平置き状態で載置されて搬送され、該供給コンベヤ１１の搬送終端まで搬送されてストッパ１８で堰き止められて横方向に並ぶ複数の物品１０が、前記第１移載手段１４によって供給コンベヤ１１による搬送向きのまま前記変換部１３のバケット１２に移載される。

図１に示す如く、前記第１移載手段１４として、三次元空間を自由に移動可能なロボットアーム１９の端部に保持手段２０を設けたハンドリング部２１を備えた、パラレルリンクロボットなどのロボットが用いられる。第１移載手段１４の保持手段２０は、供給コンベヤ１１で搬送される各列の物品１０を吸着可能な吸着部２０ａを夫々備え、各物品１０を吸着部２０ａで夫々吸着して、供給コンベヤ１１から横方向に並ぶ複数の物品１０を一括して取り上げるよう構成される。

図１～図３に示す如く、前記供給コンベヤ１１の搬送終端の前方に離間して前記変換部１３が設けられる。実施例では、変換部１３は、前記供給コンベヤ１１の搬送方向と直交する横方向(搬送コンベヤ１５の搬送方向の前後)に離間して２基配置される。各変換部１３は、前記供給コンベヤ１１で搬送される物品１０の列数と同数のバケット１２を前記横方向に並ぶように備えると共に、該バケット１２の横並び間隔を変更するパンタグラフ機構２２と、バケット１２を所定角度で上下方向の軸回りに回転(実施例では水平回転)して集積品Ｗの向きを変更(変換)する回転機構２３とからなる前記作動機構１６を備える。

図２、図３に示す如く、前記変換部１３は、前記バケット１２の並び方向である横方向に離間して、前記供給コンベヤ１１の搬送方向に沿う前後方向に延在する一対のガイドレール２４,２４に、矩形枠状のベース部材２５が前後方向に移動可能に支持され、該ベース部材２５に、前記パンタグラフ機構２２および回転機構２３が配設される。前記作動機構１６は、変換部１３を、前記第１移載手段１４から物品１０をバケット１２に受け取る受取り位置Ｎ１(図２参照)と、前記第２移載手段１７によりバケット１２から集積品Ｗが取り上げられる受渡し位置Ｎ２(図３参照)とに移動する位置変更機構２６を備える。位置変更機構２６は、前記ベース部材２５に連結した第１リニアスライド機構２７と、該第１リニアスライド機構２７を作動するサーボモータなどの第１駆動モータ２８とを備え、該第１駆動モータ２８によって第１リニアスライド機構２７を作動することで、ベース部材２５と共にバケット１２を、前記ガイドレール２４,２４に沿って供給コンベヤ側に偏った受取り位置Ｎ１と、搬送コンベヤ側に偏った受渡し位置Ｎ２との間を平行移動するよう構成される。

図２、図３に示す如く、前記パンタグラフ機構２２は、二本のリンク２９,３０を交差させた節となる交差部または二本のリンク２９,３０の端部同士が重なる節となる重なり部を軸部材３１で回転可能に連結した複数のリンクユニット３２を、隣り合うリンクユニット３２におけるリンク２９,３０の端部を連結ピン３３,３３で回転可能に連結した多節のパンタグラフ機構２２として構成され、各リンクユニット３２の軸部材３１にバケット１２が夫々一体的に回転するように配設される。実施例では、リンクユニット３２の並び方向の一端側のリンクユニット３２の軸部材３１が、前記ベース部材２５に固定された固定支持部材３４に回転可能に支持されると共に、その他のリンクユニット３２の軸部材３１が、ベース部材２５に対して横方向に移動可能に支持された可動支持部材３５に回転可能に支持される。また、リンクユニット３２の並び方向の他端側のリンクユニット３２の軸部材３１が支持される可動支持部材３５が、横方向に延在する第２リニアスライド機構３６に連結され、該第２リニアスライド機構３６をサーボモータなどの第２駆動モータ３７によって作動することで、一端側のリンクユニット３２の軸部材３１を基点として、隣り合う各リンクユニット３２の軸部材３１が相互に離れたり近づいたりするように移動することでパンタグラフ機構２２が伸縮して、複数のバケット１２の横並び間隔が変更されるよう構成される。パンタグラフ機構２２が縮んだ状態で、後述する縦向き姿勢のバケット１２の横並び間隔は、前記供給コンベヤ１１において横方向に並ぶ物品１０の列間隔を変更することなく物品１０を収容可能な間隔に設定されると共に、パンタグラフ機構２２が伸びた状態で、後述する横向き姿勢のバケット１２の横並び間隔は、複数のバケット１２に収容されている集積品Ｗの横並び間隔が前記搬送コンベヤ１５での搬送間隔に一致するよう設定される。なお、実施例では、２基の変換部１３,１３は、パンタグラフ機構２２,２２における固定支持部材３４,３４が相互に近接する側に位置するよう配設されて、各パンタグラフ機構２２は、他方の変換部側に近接する側に向けて縮むと共に離間する側に向けて伸びるよう構成される。

図１、図４に示す如く、前記バケット１２は、前記軸部材３１が一体的に回転するように連結された矩形状の底板１２ａと、該底板１２ａの縁部に立設された複数の支持壁１２ｂ,１２ｃとから上方に開放するよう構成され、上方から受け入れた物品１０を底板上に積層可能になっている。支持壁１２ｂ,１２ｃは、底板１２ａの長手方向の両端部に立設された第１支持壁１２ｂ,１２ｂと、底板１２ａの短手方向の両端縁において長手方向に離間して立設された第２支持壁１２ｃとからなり、隣り合う第２支持壁１２ｃ,１２ｃの間に、バケット１２内で物品１０が複数積層した集積品Ｗの、前記第２移載手段１７における後述する挟持部材４４,４４による挟持を許容する空所Ｓが形成されている。

図２～図４に示す如く、前記回転機構２３は、横方向に延在するカム溝などのカム部３８ａが形成されたカム部材３８と、横方向に離間して配設した複数(実施例では２基)の第３リニアスライド機構３９,３９と、該第３リニアスライド機構３９を作動するサーボモータなどの第３駆動モータ４０とを備え、複数の第３駆動モータ４０,４０によって複数の第３リニアスライド機構３９,３９を同期して作動することで、カム部材３８は、前記ベース部材２５に対して前後方向に離間する第１位置Ｍ１(図２参照)と、第２位置Ｍ２(図３参照)とに移動するよう構成される。また、回転機構２３は、前記軸部材３１に一体的に回転するよう配設されたレバー部材４１に回転可能に支持されたカムフォロワ４２を備え、該カムフォロワ４２が、前記カム部３８ａに対して移動可能に係合している。実施例では、カム部材３８を第１位置Ｍ１と第２位置Ｍ２との間で移動することで、該カム部３８ａにカムフォロワ４２が係合するバケット１２が水平に９０度回転するようよう構成される。具体的に、カム部材３８が第１位置Ｍ１において、カム部３８ａにカムフォロワ４２が係合するバケット１２は、長手方向が前後方向に沿う縦向き姿勢(図２参照)となり、カム部材３８が第２位置Ｍ２において、カム部３８ａにカムフォロワ４２が係合するバケット１２は、長手方向が横方向に沿う横向き姿勢(図３参照)となるよう構成される。すなわち、バケット１２は、カム部材３８の第１位置Ｍ１において、前記第１移載手段１４によって前記供給コンベヤ１１から移載される物品１０を、該供給コンベヤ１１による搬送向きのまま収容可能な姿勢となり、カム部材３８の第２位置Ｍ２において、バケット１２に収容されている集積品Ｗが前記搬送コンベヤ１５による搬送向きとなる姿勢になるよう設定される。

図４、図５に示す如く、前記第２移載手段１７は、前記変換部１３における各バケット１２に収容された集積品Ｗを、その短手方向の両側から挟持するようエアシリンダなどの駆動手段４３によって相互に近接離間移動する一対の挟持部材４４,４４を備えるハンド部４５が、バケット１２と同数だけ横方向に離間して移動部材４６に配設される。第２移載手段１７は、移動部材４６を、前記搬送コンベヤ１５の搬送方向に沿う横方向に移動する横移動手段４７と、移動部材４６を横方向と直交する前後方向に移動する前後移動手段４８と、移動部材４６を上下方向に移動する昇降移動手段４９と、を備える。横移動手段４７は、横方向に延在する横ガイドレール５０に移動可能に支持した横移動体５１に連結され、横方向に離間する一対のプーリ５２,５２に巻掛けた歯付きベルトなどの無端索体５３と、該無端索体５３を走行駆動するサーボモータなどの横移動駆動モータ５４とを備え、無端索体５３によって横移動する横移動体５１に前後移動体５５が配設されている。前後移動手段４８は、前後移動体５５に配設されてサーボモータなどの前後動駆動モータ５６に連結する前後動リニアスライド機構５７を備え、該前後動リニアスライド機構５７によって前後移動する前後移動体５５に、前記移動部材４６が、複数のガイドロッド５８,５８を介して上下方向に移動可能に支持される。昇降移動手段４９は、前記前後移動体５５に配設されたエシリンダなどの上下動駆動手段５９を備え、該上下動駆動手段５９のピストンロッドが移動部材４６に連結されている。前記昇降移動手段４９は、移動部材４６と共にハンド部４５を、バケット１２に収容されている集積品Ｗを挟持可能な挟持位置と、バケット１２から上方に離間する上昇位置と、前記搬送コンベヤ１５に集積品Ｗを受け渡す解放位置とに移動する。なお、実施例では、上昇位置と解放位置とは同じ高さレベルに設定されている。前後移動手段４８は、移動部材４６と共にハンド部４５を、前記受渡し位置Ｎ２に位置するバケット１２の上方の前進位置と、搬送コンベヤ１５の上方の後退位置とに移動する。横移動手段４７は、移動部材４６と共にハンド部４５を、２基の変換部１３,１３の夫々の上方の位置の間で横移動すると共に、搬送コンベヤ１５の上方に移動した移動部材４６と共にハンド部４５を、搬送コンベヤ１５の搬送速度に追従する速度で搬送方向の下流側に向けて横移動する。ハンド部４５を下流側に向けて横移動する際の速度は、搬送コンベヤ１５の搬送速度と略同一に設定されて、第２移載手段１７から搬送コンベヤ１５へ集積品Ｗを受け渡す際の速度差に起因して集積品Ｗが荷崩れするのを防ぐよう構成される。

図４に示す如く、前記ハンド部４５には、エアシリンダなどの駆動手段６０によって上下移動する押さえ部６１が配設され、該押さえ部６１は、前記挟持部材４４,４４で挟持した集積品Ｗを搬送コンベヤ１５に移載する際に下降して、集積品Ｗを搬送コンベヤ１５の後述する搬送ベッド６３に押し付けるよう構成される。

図１に示す如く、前記変換部１３を挟んで供給コンベヤ１１とは反対側に、該供給コンベヤ１１とは搬送方向が直交するよう設置された、包装機の前記搬送コンベヤ１５が配設されている。搬送コンベヤ１５は、図３、図５に示す如く、循環走行する無端チェン６２に所定間隔で押送部材６２ａを設けた押送コンベヤであって、前記第２移載手段１７により搬送ベッド６３上に載置された集積品Ｗを横形製袋充填機の包装部に向けて供給する。搬送ベッド６３には、前記変換部１３でのバケット１２の水平回転により向きが９０度変換された集積品Ｗが、物品１０の長手が搬送コンベヤ１５の搬送方向に沿う搬送向きで、押送部材６２ａによる搬送間隔に合わせて載置される。すなわち、搬送コンベヤ１５で搬送される集積品Ｗの搬送向きは、供給コンベヤ１１で搬送される物品１０の搬送向きとは水平に９０度異なっている。搬送コンベヤ１５に載置された集積品Ｗの左右は、物品ガイド６４,６４によって案内されて前記包装部に向けて搬送される。

次に、実施例に係る物品集積移載装置の作用について説明する。
図２に示す如く、前記供給コンベヤ１１によって搬送されてストッパ１８で堰き止められた６つの物品１０は、前記第１移載手段１４の吸着部２０ａによって吸着されて供給コンベヤ１１から取り上げられる。第１移載手段１４は、取り上げた物品１０を、供給コンベヤ１１で搬送される搬送向きのまま前記受取り位置Ｎ１に位置する縦向き姿勢のバケット１２の夫々に収容するように移載する。第１移載手段１４によりバケット１２に所定数の物品１０が同じ向きで揃うようにして積層され、バケット１２内に物品１０が複数集積した集積品Ｗが得られると、前記変換部１３では、前記位置変更機構２６の第１駆動モータ２８により第１リニアスライド機構２７が作動して、前記ベース部材２５が受取り位置Ｎ１から受渡し位置Ｎ２に向けて移動する。また、図３に示す如く、前記パンタグラフ機構２２の第２駆動モータ３７により第２リニアスライド機構３６が作動して、各バケット１２が配設されている軸部材３１が相互に離間するように移動し、これによりパンタグラフ機構２２が伸びて６つのバケット１２は横並び間隔が等間隔となるように広がる。また、前記回転機構２３の第３駆動モータ４０,４０により第３リニアスライド機構３９,３９が作動して、前記カム部材３８を第１位置Ｍ１から第２位置Ｍ２に移動し、これによりカム部材３８のカム部３８ａにカムフォロワ４２を介して係合する各バケット１２が水平に９０度回転し、収容されている集積品Ｗの向きが横向き姿勢に変換される。

図３に示す如く、前記ベース部材２５の受渡し位置Ｎ２では、６つのバケット１２は、収容されている集積品Ｗの横並び間隔が前記搬送コンベヤ１５の搬送間隔に対応する等間隔で離間すると共に、集積品Ｗが搬送コンベヤ１５での搬送向きとなる横向き姿勢に変換されている。前記第２移載手段１７は、図４、図５に示す如く、前記前後移動手段４８および横移動手段４７によって、前記移動部材４６に配設されているハンド部４５を、受渡し位置Ｎ２に位置付けられた一方の変換部１３の上方に位置付け、前記昇降移動手段４９によってハンド部４５を挟持位置まで下降する。各ハンド部４５において、駆動手段４３によって一対の挟持部材４４,４４を相互に近接し、バケット１２の空所Ｓを介して該バケット１２に収容されている集積品Ｗを短手方向の両側から挟持する。

前記複数のバケット１２の集積品Ｗを各ハンド部４５で挟持した第２移載手段１７は、前記昇降移動手段４９によって全てのハンド部４５を上昇位置まで上昇し、複数の集積品Ｗを複数のバケット１２から一括で取り上げる。また第２移載手段１７は、上昇位置まで上昇したハンド部４５を、前記前後移動手段４８によって搬送コンベヤ１５の上方の後退位置まで移動すると共に、ハンド部４５を前記横移動手段４７によって搬送コンベヤ１５の搬送速度に追従する速度で搬送方向の下流側へ移動しながら、該ハンド部４５を解放して集積品Ｗを搬送コンベヤ１５の搬送間隔に合わせて前記搬送ベッド６３に移載する。このとき、図５に示す如く、前記押さえ部６１を下降して集積品Ｗを搬送ベッド６３に押し付けて、該集積品Ｗの浮き上がりを防ぐ。第２移載手段１７によってバケット１２から集積品Ｗが取り上げられた変換部１３は、前記位置変更機構２６によってベース部材２５を受渡し位置Ｎ２から受取り位置Ｎ１に移動する間に、前記回転機構２３によりバケット１２を縦向き姿勢に変換すると共に、前記パンタグラフ機構２２を縮めて複数のバケット１２を相互に近接する。

前記第１移載手段１４は、前記ベース部材２５が受取り位置Ｎ１に位置付けられた他方の変換部１３のバケット１２に対し、供給コンベヤ１１から取り上げた物品１０を積層するように収容する作業を行う。そして、他方の変換部１３のバケット１２に所定数の物品１０が積層されて集積品Ｗが得られると、当該他方の変換部１３のベース部材２５を受渡し位置Ｎ２に向けて移動すると共に、パンタグラフ機構２２によるバケット１２の横並び間隔の変更および回転機構２３によるバケット１２の向きの変換処理を行う。

実施例の物品集積移載装置は、前記供給コンベヤ１１で搬送されてくる物品１０を、前記第１移載手段１４により吸着して取り上げ、該物品１０を変換部１３のバケット１２に移載する処理を所定回数繰り返して、該バケット１２内において物品１０の向きが揃うように複数積層した集積品Ｗを得るよう構成したので、物品１０をバケット１２内に積層する際に物品１０が荷崩れを起こすことはない。また、バケット１２に収容された集積品Ｗの向きを、バケット１２を回転機構２３によって水平回転して変換するよう構成したので、供給コンベヤ１１で搬送されてくる物品１０の向きを変換して搬送コンベヤ１５に供給する要請に応えることができる。また、バケット１２に収容されている集積品Ｗを、前記第２移載手段１７の挟持部材４４,４４で挟持して搬送コンベヤ１５に移載するよう構成したので、物品１０が揃った状態の集積品Ｗを搬送コンベヤ１５に良好に受け渡すことができる。更に、前記第２移載手段１７は、挟持部材４４,４４で挟持した集積品Ｗを、搬送コンベヤ１５の搬送速度に追従する速度で搬送方向の下流側に移動しながら搬送コンベヤ１５に受け渡すよう構成したので、集積品Ｗを、荷崩れを起こすことなく搬送コンベヤ１５に良好に受け渡すことができる。

実施例の物品集積移載装置は、複数のバケット１２の横並び間隔を、前記パンタグラフ機構２２によって変更するよう構成したので、前記供給コンベヤ１１により多列で搬送される物品１０の横並び間隔でバケット１２に収容された集積品Ｗの横並び間隔を、前記搬送コンベヤ１５の搬送間隔に合わせた等間隔に変更することができ、複数の集積品Ｗを搬送コンベヤ１５の搬送間隔に合わせて良好に受け渡すことができる。また、前記回転機構２３を、カム部材３８とカムフォロワ４２とから構成したので、パンタグラフ機構２２によるバケット１２の横並び間隔の変更を許容しつつ、集積品Ｗの向きを簡単な構成で変換することができる。

前記変換部１３を、前記第１移載手段１４から物品１０をバケット１２に受け取る供給コンベヤ側に偏った受取り位置Ｎ１と、前記第２移載手段１７によりバケット１２から集積品Ｗが取り上げられる搬送コンベヤ側に偏った受渡し位置Ｎ２とに移動するよう構成したので、第１移載手段１４と第２移載手段１７とが干渉することなく、搬送コンベヤ１５への集積品Ｗの受け渡しを高速で行うことができる。

実施例の物品集積移載装置は、変換部１３を２基備え、一方の変換部１３への第１移載手段１４による物品１０の移載処理を行っている間に、他方の変換部１３のバケット１２に積層した集積品Ｗの搬送コンベヤ１５への受け渡しを第２移載手段１７により行うことができ、処理能力を向上することができる。変換部１３を２基備える構成においても、一方の変換部１３の受取り位置Ｎ１と、他方の変換部１３の受渡し位置Ｎ２とは前後方向に離間しているので、第１移載手段１４と第２移載手段１７とが干渉することなく各処理を行うことができる。

(変更例)
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 変換部１３の配設数は、１基であってもよい。
(2) 変換部１３を受取り位置Ｎ１と受渡し位置Ｎ２とに移動するよう構成したが、定位置に位置決めした変換部１３において、作動機構１６によって集積品Ｗ(バケット１２)の横並び間隔および向きの夫々を変更する構成を採用することができる。
(3) 実施例では、受取り位置Ｎ１と受渡し位置Ｎ２とを前後方向に離間する位置として設定したが、第１移載手段１４と第２移載手段１７とが干渉しない位置であれば、横方向に離間した位置として設定することができる。
(4) 位置変更機構２６を作動する手段、パンタグラフ機構２２を伸縮する手段、回転機構２３を作動する手段は、リニアスライド機構と駆動モータとを組み合わせた手段に限らず、リンク機構と駆動モータやエアシリンダ等を組み合わせた手段など、公知の各種の手段を採用することができる。
(5) 実施例では、供給コンベヤ１１で搬送されてくる物品１０を、供給コンベヤ１１での搬送向きのまま第１移載手段１４によってバケット１２に移載するようにしたが、物品１０の供給コンベヤ１１での搬送向きおよび集積品Ｗの搬送コンベヤ１５での搬送向きとの関係で、第１移載手段１４によって物品１０を供給コンベヤ１１での搬送向きとは逆向きとしてバケット１２に移載する構成を採用することができる。なお、バケット１２に移載される物品１０の向きは、供給コンベヤ１１での搬送向きまたは逆向きと完全に一致するものに限らず、角度が若干異なるものであってもよい。
(6) 実施例では、変換部１３における複数のバケット１２に収容されている複数の集積品Ｗを、第２移載手段１７によって一括で取り上げて搬送コンベヤ１５に移載するよう構成したが、複数のバケット１２に収容されている複数の集積品Ｗを、第２移載手段１７によって所定個数ずつ分割して取り上げて搬送コンベヤ１５に移載する構成を採用することができる。

１０物品，１１供給コンベヤ，１２バケット(受容部材)，１３変換部
１４第１移載手段，１５搬送コンベヤ，１６作動機構，１７第２移載手段
２２パンタグラフ機構，２３回転機構，２６位置変更機構，３８カム部材
４２カムフォロワ，Ｗ集積品，Ｎ１受取り位置，Ｎ２受渡し位置

Claims

物品を搬送方向と交差する横方向に多列として搬送する供給コンベヤと、
該供給コンベヤにおける搬送終端の前方に離間して設けられ、物品が複数集積した集積品を収容可能な複数の受容部材を、前記横方向に並ぶように備えた変換部と、
前記供給コンベヤで搬送されてくる物品を取り上げて前記複数の受容部材に収容するように移載することで、該複数の受容部材内に前記物品を、前記供給コンベヤによる搬送向きまたは逆向きで揃うように集積して集積品とする第１移載手段と、
前記変換部を挟んで前記供給コンベヤとは反対側に配設され、搬送方向が該供給コンベヤの搬送方向と交差する搬送コンベヤと、
前記複数の受容部材を相対的に近接離間移動可能であると共に、各受容部材を上下方向の軸回りに回転可能な作動機構と、
該作動機構により前記受容部材を作動して複数の集積品の横並び間隔および向きが前記搬送コンベヤの搬送間隔および搬送向きとされた複数の集積品を、前記受容部材から取り上げて前記搬送コンベヤに移載する第２移載手段と、を備え、
該第２移載手段は、前記搬送コンベヤの搬送速度に追従し、搬送方向に移動しながら集積品を受け渡すようにした
ことを特徴とする物品集積移載装置。
前記作動機構は、前記受容部材を節に上下方向の軸回りに回転可能に支持した多節のパンタグラフ機構と、前記受容部材に配設されて一体的に回転するカムフォロワに係合するカム部材を移動して受容部材を回転する回転機構と、を備えたことを特徴とする請求項１記載の物品集積移載装置。
前記変換部を、前記第１移載手段から物品を受容部材に受け取る受取り位置と、前記第２移載手段により受容部材から集積品が取り上げられる受渡し位置とに移動する位置変更機構を備えたことを特徴とする請求項１または２記載の物品集積移載装置。