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JP7178151B1 - 光給電コンバータ - Google Patents

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JP7178151B1
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Abstract

【課題】複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を光強度が高くならないように半導体受光素子に入射させることができる光給電コンバータを提供すること。【解決手段】複数の光ファイバケーブルを介して入力される複数のコリメート光(L2)から光電流を生成して給電する光給電コンバータ(1)は、円錐面(6b)を有する複数のアキシコンレンズ(6)と、光電流を生成する受光領域(12)を有する半導体受光素子(10)を備え、複数のアキシコンレンズ(6)が、対応するコリメート光(L2)を、その光軸と円錐面(6b)の対称軸線(SA)とを一致させて円錐面(6b)に頂点と反対側から入射させる反射部(7)を夫々備え、且つ対称軸線(SA)が受光領域(12)の中心を垂直に通るように円錐面(6b)を受光領域(12)に向けて対称軸線(SA)上に間隔を空けて配設され、円錐面(6b)に入射したコリメート光(L2)が円環状の光(L3)に変換され、複数のアキシコンレンズ(6)で変換された複数の円環状の光(L3)が受光領域(12)に同心状に入射する。

Description

本発明は、光ファイバケーブルを介して入力される光を電力に変換して給電する光給電コンバータに関する。
給電設備がない遠隔地、給電による微弱な電磁界がノイズとなる環境、防爆を必要とする環境、電気的相互影響がある超高電圧設備内等、特殊な環境では電源ケーブルを介して電子機器類を作動させる電力を供給できない場合がある。そのため、電子機器類の傍まで光ファイバケーブルを介して入力される光を受けて、光電変換によって光電流を生成して給電する光給電コンバータが利用されている。
大きな電力を給電することが光給電コンバータに求められる場合には、例えば光入力を大きくすることが有効である。しかし、一般的なシングルモードの光ファイバケーブルは、光が伝搬するコアの直径が10μm程度と小さいので、例えば1Wを超える大きい光入力に対してファイバフューズ現象によってコアが損傷する場合がある。それ故、例えば特許文献1,2のように、複数の光ファイバケーブルを用いて光を入力することが検討されている。
特許文献1には、放物面の性質を利用する凹面反射鏡によって、複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を放物面の焦点位置に集め、この光を受光素子が光電変換して給電する技術が記載されている。また、特許文献2には、回転楕円面の性質を利用する凹面反射鏡によって、複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を回転楕円面の焦点位置に集め、この光を受光素子が光電変換して給電する技術が記載されている。
特許第6928992号公報 特許第6937538号公報
光ファイバケーブルを介して入力される光は、光ファイバケーブルの出射端から出射された後には進行するほど照射領域が広がる円錐状のビームである。この光の光強度分布は一般的にガウス分布であり、光軸から離隔するほど光強度が低下すると共に、光軸に対して回転対称状の光強度分布である。
複数の光ファイバケーブルから出射されたガウス分布の光が特許文献1,2のように焦点位置に集められた場合には、光強度が最も高い光軸上の光が焦点位置で重なる。それ故、この焦点位置及びこの焦点近傍において光強度が高くなり過ぎ、この光を受ける半導体受光素子は、例えば空間電荷効果、温度上昇等によって光電変換の効率が低下して、光給電コンバータの給電能力が低下する虞がある。
そこで、本発明は、複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を光強度が高くならないように半導体受光素子に入射させることができる光給電コンバータを提供することを目的としている。
請求項1の発明の光給電コンバータは、複数の光ファイバケーブルを介して入力される複数のコリメート光から光電流を生成して給電する光給電コンバータにおいて、円錐面を有する複数のアキシコンレンズと、光電流を生成する受光領域を有する半導体受光素子を備え、複数の前記アキシコンレンズは、対応する前記コリメート光を、その光軸と前記円錐面の対称軸線とを一致させて前記円錐面に頂点と反対側から入射させるための反射部を夫々備え、且つ前記対称軸線が前記受光領域に対して垂直にこの受光領域の中心を通るように前記円錐面を前記受光領域に向けて前記対称軸線上に間隔を空けて配設され、前記反射部を介して前記円錐面に入射した前記コリメート光が円環状の光に変換され、複数の前記アキシコンレンズで変換された複数の円環状の光が前記受光領域に同心状に入射するように構成されたことを特徴としている。
上記構成によれば、複数の光ファイバケーブルを介して入力される複数のコリメート光は、対応するアキシコンレンズの反射部を介して円錐面に頂点と反対側から夫々入射する。各アキシコンレンズに入射したコリメート光は、円環状の光に変換されて出射される。そして、複数のアキシコンレンズが円錐面を半導体受光素子の受光領域に向けて対称軸線上に間隔を空けて配設されているので、複数のアキシコンレンズから出射された円環状の光が受光領域に同心状に入射する。従って、複数の光ファイバケーブルから入力される複数のコリメート光を集中させないので、光強度が高くならないように半導体受光素子の受光領域に入射させることができる。
請求項2の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、複数の前記アキシコンレンズは、前記円錐面の頂角が互いに等しいことを特徴としている。
上記構成によれば、複数のアキシコンレンズを同一種類にすることができるので、光給電コンバータの形成が容易になると共に、製造コストを低減することができる。
請求項3の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、前記反射部は、前記コリメート光を直角に反射することを特徴としている。
上記構成によれば、複数のアキシコンレンズが並ぶ方向に対して垂直方向からコリメート光を入射させることができるので、他のアキシコンレンズに遮られることなく入射させることができ、光給電コンバータの形成が容易になる。
請求項4の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、複数の前記アキシコンレンズによって変換された複数の円環状の光は、互いに重ならずに前記受光領域に同心状に入射するように構成されたことを特徴としている。
上記構成によれば、複数の円環状の光が重ならずに半導体受光素子の受光領域に入射するので、光強度が高くならない。
請求項5の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、複数の前記アキシコンレンズのうちの少なくとも1つは、前記円錐面の頂角が他の前記アキシコンレンズと異なることを特徴としている。
上記構成によれば、他の円錐面の頂角と異なる頂角の円錐面から出射される円環状の光の進行方向が変わる。これを利用して、円錐面の頂角に対応するように複数のアキシコンレンズ間の間隔を調整して、光ファイバケーブルを配設し易くすることができる。
請求項6の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、前記半導体受光素子から最も遠い前記アキシコンレンズは、前記反射部を備えていないことを特徴としている。
上記構成によれば、半導体受光素子から最も遠い前記アキシコンレンズの反射部が省略されたので、光給電コンバータの構成部品を減らして製造コストを低減することができる。
請求項7の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、複数の前記アキシコンレンズが等間隔に配設されたことを特徴としている。
上記構成によれば、隣接するアキシコンレンズ間の間隔が一定になるので、光給電コンバータの形成が容易になる。
請求8の発明の光給電コンバータは、請求項1の発明において、前記受光領域は、この受光領域の中心から放射状に延びる複数のアイソレーション溝によって周方向に等分された複数のフォトダイオードが直列に接続されて形成されたことを特徴としている。
上記構成によれば、出力電圧を高くするために受光領域が周方向に等分されて直列に接続された複数のフォトダイオードに、周方向の光強度が一定である複数の円環状の光を同心状に入射させる。従って、複数のフォトダイオードの光電流のばらつきを小さくして光給電コンバータの出力を向上させることができる。
本発明の光給電コンバータによれば、複数の光ファイバケーブルを介して入力される光を光強度が高くならないように半導体受光素子に入射させることができる。
本発明の実施形態に係る光給電コンバータの例を示す図である。 図1の光給電コンバータの半導体受光素子への光の入射例を示す図である。 反射部を備えたアキシコンレンズの斜視図である。 アキシコンレンズによって変換される円環状の光の説明図である。 光ファイバケーブルから出射される光の光強度分布図である。 アキシコンレンズの頂点からの距離と円環状の光の内径の関係を示すグラフである。 アキシコンレンズの円錐面への入射角とアキシコンレンズの頂点からの距離と円環状の光の内径の関係を示すグラフである。 実施例1に係る複数の円環状の光が半導体受光素子に同心状に入射する光給電コンバータの例を示す断面図である。 実施例1に係る複数の円環状の光が半導体受光素子に同心状に入射する光給電コンバータの他の例を示す断面図である。 半導体受光素子の受光領域が周方向に等分された例を示す平面図である。 図10のXI-XI線断面図である。 実施例2に係る複数のアキシコンレンズが等間隔に配設された光給電コンバータの例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、光給電コンバータ1には、例えばシングルモードの複数の光ファイバケーブルOCを介して入力される複数の入力光L1が、対応するコリメータレンズCLによって変換された複数のコリメート光L2が入力される。この光給電コンバータ1は、入力された複数のコリメート光L2を光電流に変換して外部に給電する。そのために、光給電コンバータ1は、光電変換により光電流を生成する半導体受光素子10と、この半導体受光素子10が固定された基台2と、基台2に装備された給電用の1対の出力端子部3a,3bと、半導体受光素子10を保護するために基台2に固定されたカバー4を有する。以下では、3本の光ファイバケーブルOCを介して光が入力される例について説明する。
光ファイバケーブルOCを介して入力される入力光L1は、波長が例えば1.5μm程度の赤外光である。この入力光L1は、光ファイバケーブルOCから出射された後には進行するほど照射範囲が広がる円錐状のビームである。複数の光ファイバケーブルOCから出射された複数の入力光L1は、対応するコリメータレンズCLによってコリメート光L2に変換されて、光給電コンバータ1に入力される。尚、複数のコリメータレンズCLは、例えば複数の光ファイバケーブルOCに夫々装備されていてもよく、光給電コンバータ1に装備されていてもよい。
半導体受光素子10は、光電流を生成するための受光領域12と、生成した光電流を出力するための1対の電極10a,10bを有する。1対の電極10a,10bは、例えば導電性ワイヤ11a,11bによって対応する出力端子部3a,3bに接続されている。
カバー4は、複数のコリメート光L2に対応する複数のカバーモジュール5を重ねることによって形成されている。各カバーモジュール5は、例えば矩形筒状の周壁部5aと、この周壁部5aの内側の空間を周壁部5aの軸方向に直交するように節状に仕切る隔壁部5bを有する。周壁部5aには、周壁部5aの外側と隔壁部5bで仕切られた周壁部5aの内側の一方とが連通するように、切欠き部5cが形成されている。この切欠き部5cからコリメート光L2がカバーモジュール5内に入力される。尚、切欠き部5cの代わりに周壁部5aを貫通する開口部が形成されてもよい。また、周壁部5aは矩形以外の例えば円形又は多角形の筒状に形成されてもよい。
カバーモジュール5の隔壁部5bは、コリメート光L2に対して透明な合成樹脂又はガラスによって例えば厚さ200μmの平板状に形成され、周壁部5aの内側にはめ込まれて固定されている。隔壁部5bは、この隔壁部5bを貫通するように形成されたレンズ装着孔を有し、このレンズ装着孔にアキシコンレンズ6が装着、固定されている。アキシコンレンズ6は、複数のカバーモジュール5を重ねてカバー4を形成したときに、周壁部5aの軸方向に複数のアキシコンレンズ6が一列に並ぶように、例えば隔壁部5bの中央に固定されている。
次に、アキシコンレンズ6について説明する。
図3のように、アキシコンレンズ6は、例えば直径が200μmのレンズ面として、平面6aと円錐面6bを有する。この円錐面6bの対称軸は平面6aと直交し且つ平面6aの中心を通り、この対称軸の延長線を対称軸線SAとする。アキシコンレンズ6は、例えば空気に対する屈折率が1.45の光学ガラスによって形成されている。アキシコンレンズ6の平面6aには、反射部7が装着されている。反射部7は、例えばアキシコンレンズ6と同じ材料によって形成された直角プリズムである。反射部7は、全反射する直角プリズムが好ましいが、平坦な反射面を有する反射鏡であってもよい。また、アキシコンレンズ6の平面6aに直角プリズムがアキシコンレンズ6と一体的に形成されていてもよい。
図2のように、アキシコンレンズ6は、円錐面6bの対称軸線SAが隔壁部5bと直交するように、且つ周壁部5aの内側の空間の切欠き部5cが形成された側(基台2と反対側)に臨む隔壁部5bの面と平面6aとの段差がないように固定されている。反射部7は、直交する2つの面を有し、一方の面が切欠き部5cと正対し、他方の面が平面6aに固定されている。光ファイバケーブルOCとコリメータレンズCLは、切欠き部5cから隔壁部5bと平行に入力されるコリメート光L2が、反射部7によって反射されて光軸が対称軸線SAに一致するように、対応する反射部7に対して位置決めされる。反射部7によって反射されたコリメート光L2は、円錐面6bにその頂点と反対側から入射する。
次に、カバー4について説明する。
カバー4は、反射部7を有するアキシコンレンズ6が夫々固定された複数のカバーモジュール5が、半導体受光素子10が固定された基台2に重ねられて固定されることによって形成される。これにより、複数のアキシコンレンズ6の円錐面6bの対称軸線SAが互いに一致して受光領域12の中心Cをこの受光領域12に対して垂直に通るように、複数のアキシコンレンズ6が間隔を空けて配設される。複数のカバーモジュール5を重ねて形成されたカバー4が、半導体受光素子10を覆うように基台2に固定されてもよい。尚、束ねられた複数の光ファイバケーブルOCの配設が容易になるように、複数のカバーモジュール5は、複数の切欠き部5cが1列に並ぶように重ねられているが、これに限定されるものではない。
複数のアキシコンレンズ6間の間隔の調整は、カバーモジュール5の周壁部5aの軸方向の長さの調整によって行うことができる。例えば、周壁部5aの軸方向の長さのうち、隔壁部5bに対して切欠き部5cを有する側の長さは一定にしておき、半導体受光素子10側の長さが異なる複数種類のカバーモジュール5を形成する。
次に、この光給電コンバータ1の反射部7に入力されたコリメート光L2について説明する。
反射部7に入射して、円錐面6bの対称軸線SAに光軸OAを一致させて対称軸線SAと平行になるように反射されたコリメート光L2は、図4のように円錐面6bに頂点と反対側(平面6a側)から入射する。円錐面6bに入射したコリメート光L2は、円錐面6bからの出射時に対称軸線SAと交差するように屈折して円環状の光L3に変換される。
図5に示すように、頂角θで円錐状に広がるビームである入力光L1の光強度分布は、一般的にはガウス分布であり、光軸OAから離隔するほど光強度が低下すると共に、光軸OAに対して回転対称状の光強度分布である。この光強度分布はコリメート光L2においても維持されるので、光軸OA上の光強度が最も高い光が円環状の光L3の外周になって内径側ほど光強度が低くなるが、円環状の光L3の周方向における光強度は等しい。尚、光強度が光軸OA上の光強度の1/eになるところを入力光L1の最外周としている。
次に、円環状の光L3について説明する。
図4において、空気に対するアキシコンレンズ6の屈折率をn、円錐面6bへのコリメート光L2の入射角をα、円錐面6bからの出射角をβとする。入射角αは、アキシコンレンズ6の円錐面6bの頂角γによって決まり、α=(180°-γ)/2である。また、円錐面6bの頂点から距離Sだけ離隔した対称軸線SAに直交する平面Pにおける円環状の光L3の外径をDo、内径をDi、径方向の幅をtとする。
円環状の光L3は、対称軸線SAの方向に進行するほど外径Doと内径Diが大きくなるが、径方向の幅tは一定である。例えば光ファイバケーブルOCとコリメータレンズCLの間の距離を大きくすることによって、コリメート光L2のビーム径Dbを大きくすると、円環状の光L3の内径Diが小さくなって幅tが大きくなる。円環状の光L3の幅tは下記(1)で表され、出射角βは、スネルの法則から下記(2)式で表される。
t=(Db/2)cos(β)/(cos(α)cos(β-α)) ・・・(1)
β=sin-1(nsin(α)) ・・・(2)
また、平面Pに到達する円環状の光L3の外径Do及び内径Diは、下記(3)、(4)式で表される。
Do=2Stan(β-α) ・・・(3)
Di=Do-2t ・・・(4)
図6には、入射角α=10°,20°,30°の場合の例として、上記(1)~(4)式を用いて、コリメート光L2が円錐面6bに入射したときの平面Pまでの距離Sに対応する円環状の光L3の内径Diが示されている。コリメート光L2のビーム径Dbは、100μmと150μmとしている。距離Sが一定であれば、入射角αが大きくなるほど内径Diが大きくなる。また、コリメート光L2のビーム径Dbが小さいほど円環状の光L3の内径Diが大きくなる。
距離Sと入射角αとビーム径Dbが決まると、平面Pにおける円環状の光L3の内径Diと外径Doが決まる。円錐面6bにおけるコリメート光L2の全反射を防ぐために、入射角αがα<sin-1(1/n)を満たすように、アキシコンレンズ6の円錐面6bの頂角γが設定される。
図7には、入射角αと距離Sをパラメータとして、ビーム径Db=100,150μmのコリメート光L2が円錐面6bに入射したときの円環状の光L3の内径Diが等高線状に示されている。この図7によって入射角αと距離Sと内径Diの組み合わせを設定することができ、対応する外径Doを設定することができる。例えば入射角αが決まっている場合に、隣接するアキシコンレンズ6のうち受光領域12に近いアキシコンレンズ6及びその反射部7に円環状の光L3が入射しない内径Diと距離Sを設定し、そのときの外径Doを設定することができる。
例えば図8のように、複数のアキシコンレンズ6は同形状且つ同サイズであり、頂角γが130°、直径が200μm、対称軸線SA方向の長さが200μm、この軸線方向における反射部7の長さが180μmである。距離Sに相当するのは、半導体受光素子10の受光領域12とこれに隣接するアキシコンレンズ6との間の間隔、及び隣接するアキシコンレンズ6間の間隔である。これらの間隔を受光領域12に近い方から順にS1,S2,S3とする。
円環状の光L3が他のアキシコンレンズ6及びその反射部7に入射しないように、例えばS1=400,S2=700,S3=800μmに設定することによって、複数の円環状の光L3の全部を受光領域12に入射させることができる。このとき、これらアキシコンレンズ6を有する複数のカバーモジュール5の軸方向の長さを基台2側から順にH1,H2,H3とすると、例えばH1=600,H2=900,H3=1000μmになる。
図8では、ビーム径Db=100μmの複数のコリメート光L2が、対応する反射部7を有するアキシコンレンズ6によって複数の円環状の光L3に変換される。隣接するアキシコンレンズ6のうち、受光領域12に近い一方のアキシコンレンズ6を避けて、受光領域12から遠い他方のアキシコンレンズ6から円環状の光L3が、一方のアキシコンレンズ6が固定された隔壁部5bに入射する。隔壁部5bを透過した円環状の光L3は、最終的に受光領域12に入射する。半導体受光素子10に隣接するアキシコンレンズ6からの円環状の光L3は、受光領域12に直接入射する。尚、隔壁部5bにおいて円環状の光L3が屈折するので、受光領域12に入射する円環状の光L3の内径Diと外径Doが小さくなるが、無視してよい程度なので図示を省略している。
図8の受光領域12に入射する円環状の光L3の内径Diと外径Doの組み合わせ(Di,Do)は、隔壁部5bにおける屈折を無視すると、例えば小さい方から順に(92,182)[μm]、(501,590)[μm]、(955,1044)[μm]になる。従って、受光領域12には、複数の円環状の光L3が互いに重ならずに同心状に入射するので、複数の光ファイバケーブルOCから入力される複数のコリメート光L2を集中させずに受光領域12に入射させることができる。
複数のアキシコンレンズ6の頂角γが異なる場合、複数の円環状の光L3の進行方向が変わるが、受光領域12に複数の円環状の光L3を互いに重ならずに同心状に入射させることができる。例えば図9のように、2番目に受光領域12に近いアキシコンレンズ6の頂角γ’を140°とし、このアキシコンレンズ6を図8の位置から100μmだけ対称軸線SAの方向に半導体受光素子10から離隔させる。これ以外のアキシコンレンズ6は図8と同等である。このときS1=400,S2=800,S3=700μmに設定され、複数のカバーモジュール5の軸方向の長さは、基台2側から順にH1=600,H2=1000,H3=900μmになる。
一方、半導体受光素子10から最も遠いアキシコンレンズ6には、反射部7が装備されずに省略されている。この場合、反射部7がないアキシコンレンズ6の平面6aから光軸OAを対称軸線SAに一致させてコリメート光L2を入射させるために、このアキシコンレンズ6に対応する光ファイバケーブルOCとコリメータレンズCLをカバーモジュール5の軸方向に配設する。
ビーム径Db=100μmのコリメート光L2が、頂角γ’が140°のアキシコンレンズ6によって変換された円環状の光L3は、隔壁部5bによる屈折を無視すると、受光領域12に入射したときの内径Diは386μm、外径Doは480μmである。このアキシコンレンズ6から出射される円環状の光L3の広がりが図8と比べて小さくなるが、これ以外の円環状の光L3は図8と同等である。そして、隣接するアキシコンレンズ6のうち、半導体受光素子10から遠い方から出射される円環状の光L3は、近い方のアキシコンレンズ6及びその反射部7によって遮られることなく、受光領域12に入射する。
受光領域12には、複数の円環状の光L3が互いに重ならずに同心状に入射するので、複数の光ファイバケーブルOCから入力される複数のコリメート光L2を集中させずに受光領域12に入射させることができる。また、隣接するアキシコンレンズ6間の間隔の調整、又は反射部7の省略によって、複数の光ファイバケーブルOCの配設が容易になる場合がある。図示を省略するが、複数のアキシコンレンズ6間の間隔を縮小するように複数のアキシコンレンズ6の頂角を調整して、光給電コンバータ1を小型化することも可能である。
受光領域12は、例えば光吸収層を備えた単一のPIN型フォトダイオードである。複数の円環状の光L3が受光領域12で光電変換されるので、大きい光電流が低い電圧で出力される。しかし、給電先によっては、電流は小さくてよいが、高い電圧が要求される場合がある。このような場合、例えば図10、図11に示すように、この受光領域12の中心Cに対して放射状に延びる複数の直線状のアイソレーション溝13によって、受光領域12が複数のフォトダイオード14に分割される。ここでは円形の受光領域12が30本のアイソレーション溝13によって周方向に等分され、30個のフォトダイオード14が形成されている。受光領域12は、その外周に形成されたアイソレーション溝15によってその外側から電気的に分離されている。そして、これら電気的に分離された複数のフォトダイオード14が、導電性部材25によって直列に接続されている。尚、図7ではアイソレーション溝13、フォトダイオード14、導電性部材25の符号を一部省略している。
複数の直線状のアイソレーション溝13は、受光領域12の中心Cに対して放射状に一定の幅で形成されている。受光領域12が周方向に等分されたので、この受光領域12が円形の場合には複数のフォトダイオード14の形状及び面積が等しくなるが、円環状の光L3が全て受光領域12に入射できればよく、受光領域12が円形でなくてもよい。受光領域12の中心C近傍では、複数のアイソレーション溝13が密集して隣り合うアイソレーション溝13が幅方向に連なっている。これにより、複数のアイソレーション溝13が周方向に連なって、アイソレーション溝13の幅を1辺とする正多角形状に、光電流を生成できない領域Iが形成されている。
フォトダイオード14は、例えば半絶縁性の半導体基板20に積層されたn型半導体層21と光吸収層22とp型半導体層23を有する。半導体基板20は例えばInP基板であり、n型半導体層21は例えばn-InP層であり、光吸収層22は例えばInGaAs層であり、p型半導体層23は例えばp-InP層であるが、これに限定されるものではない。また、フォトダイオード14はPIN型に限定されるものではない。尚、n型半導体層21、光吸収層22、p型半導体層23の厚さは適宜設定することができ、0.5~10μm程度の厚さに形成される場合が多い。
アイソレーション溝13は、n型半導体層21と光吸収層22とp型半導体層23が積層された半導体基板20を、半導体基板20が露出するようにp型半導体層23側からエッチングして形成される。これにより、受光領域12が電気的に分離された複数のフォトダイオード14に分割される。尚、アイソレーション溝13は、例えば半導体基板20側ほど幅が狭くなるように側壁が傾斜状に形成されてもよい。
複数のフォトダイオード14は、p型半導体層23と光吸収層22を貫通してn型半導体層21に到達する接続孔17を夫々有する。そして、複数のフォトダイオード14の表面とこれらフォトダイオード14の接続孔17の側壁を覆い且つ複数の直線状のアイソレーション溝13及びアイソレーション溝15を埋め込むように、絶縁性の保護膜24が形成されている。保護膜24は光の反射防止機能を備えていることが好ましいが、図示外の反射防止膜をさらに形成してもよい。
各フォトダイオード14において、p型半導体層23上及び接続孔17の内部の保護膜24が部分的に除去されて、p型半導体層23及び接続孔17底部でn型半導体層21が夫々露出する。そして、複数のフォトダイオード14を直列に接続するために、アイソレーション溝13を介して隣り合うフォトダイオード14間で、一方の露出したp型半導体層23と他方の露出したn型半導体層21とが導電性部材25によって接続される。直列に接続された複数のフォトダイオード14の両端の導電性部材25は、対応する電極10a,10bに接続される。
導電性部材25は、例えばリフトオフ法を用いて金属積層膜を選択的に堆積させることによって形成される。金属積層膜は、例えばチタン、クロムのような密着層と、例えば金、銀、アルミニウムのような低抵抗率層によって構成されている。アイソレーション溝13,15は、保護膜24によって埋め込まれて段差が小さくなっているので、導電性部材25の形成が容易になる。
アイソレーション溝13は、保護膜24によって完全に埋め込まれる必要はなく、導電性部材25を形成できる程度に段差が小さくなっていればよい。図示を省略するが、各フォトダイオード14において、p型半導体層23に接続するアノード電極とn型半導体層21に接続するカソード電極が形成され、上記と同様に隣り合うフォトダイオード14間で一方のアノード電極と他方のカソード電極とが導電性部材25により接続されてもよい。また、これも図示を省略するが、導電性部材25として例えば金を主成分とする導電性ワイヤによって、上記と同様に隣り合うフォトダイオード14間で、一方のアノード電極と他方のカソード電極とが接続されてもよい。
直列に接続された複数のフォトダイオード14によって受光領域12が形成されているので、半導体受光素子10が出力する光電流は小さくなるが、その出力電圧を高くすることができる。従って、この半導体受光素子10を備えた光給電コンバータ1は、高い電圧で給電することができる。また、円環状の光L3なので、光電流を生成できない領域Iに入射させないようにして入力される光が無駄にならないようにすることができる。この円環状の光L3は、光強度が周方向において等しいので、複数のフォトダイオード14が生成する光電流のばらつきを小さくして、出力を向上させることができる。
複数のアキシコンレンズ6の間隔が異なる場合、これらの間隔に対応する複数種類のカバーモジュール5が必要である。また、これら複数種類のカバーモジュール5を、順番を間違えずに重ねる必要があるので、光給電コンバータ1の製造コストが上昇してしまう。そこで、1種類のカバーモジュール5を重ねるように、上記実施例1の光給電コンバータ1を部分的に変更した例について図12に基づいて説明する。上記と共通する部分には上記と同じ符号を付して説明を省略する。
複数のアキシコンレンズ6は、その反射部7を含めて同形状且つ同サイズである。例えば複数のアキシコンレンズ6の頂角γは全て128°であり、これらのアキシコンレンズ6の反射部7は直角プリズムである。また、複数のカバーモジュール5は、同形状且つ同サイズに形成されている。例えば同じ大きさの矩形の周壁部5aの軸方向の長さHは全て900μmであり、切欠き部5cの形成位置も揃えられている。アキシコンレンズ6は、軸方向において切欠き部5cが形成されている側の周壁部5aの一端から他端側に例えば200μmの位置にその平面6aが位置するように隔壁部5bに固定され、この平面6aに装備された反射部7が周壁部5a内に収容されている。
このような複数のカバーモジュール5を重ねることによって、複数のアキシコンレンズ6が等ピッチ(900μmピッチ)で配設され、隣接するアキシコンレンズ6の間の間隔(S2,S3)が夫々例えば700μmの等間隔になる。また、基台2に形成された凹部2a内に、半導体受光素子10が固定される。このとき、基台2の表面からその裏面側に200μmだけ後退した位置に、受光領域12の表面が位置する。この基台2にカバーモジュール5を取付けることによって、半導体受光素子10とこの半導体受光素子10に隣接するアキシコンレンズ6の間隔(S1)が、隣接するアキシコンレンズ6間の間隔(S2,S3)と等しい700μmになり、間隔S1~S3が等間隔になる。
このとき、ビーム径Db=100μmの複数のコリメート光L2が複数の円環状の光L3に変換されて受光領域12に夫々入射する。受光領域12に入射する円環状の光L3の内径Diと外径Doの組み合わせ(Di,Do)は、隔壁部5bにおける屈折を無視すると小さい方から順に(247,335)[μm]、(678,766)[μm]、(1109,1197)[μm]になる。
アキシコンレンズ6から出射される円環状の光L3は、受光領域12側に反射部7を備えた他のアキシコンレンズ6があっても、他のアキシコンレンズ6及びその反射部7を避けて隔壁部5bに入射して、隔壁部5bを透過する。そして、最終的に複数の円環状の光L3が互いに重ならずに同心状に受光領域12に入射するので、複数の光ファイバケーブルOCから入力される複数のコリメート光L2を集中させずに受光領域12に入射させることができる。また、光ファイバケーブルOCの増加に対してカバーモジュール5を増加させて容易に対応することができる。尚、図示を省略するが、アキシコンレンズ6の頂角を異ならせた場合でも、複数の円環状の光L3が互いに重ならずに同心状に受光領域12入射するように構成可能である。
また、図10、図11のように、受光領域12が、その中心Cに対して周方向に等分され、直列に接続された複数のフォトダイオード14によって形成されている場合には、半導体受光素子10が出力する光電流は小さくなるが、その出力電圧を高くすることができる。従って、この半導体受光素子10を備えた光給電コンバータ1は、高い電圧で給電することができる。
上記光給電コンバータ1の作用、効果について説明する。
光給電コンバータ1は、複数の光ファイバケーブルOCを介して入力される複数のコリメート光L2から光電流を生成して給電する。この光給電コンバータ1は、円錐面6bを有する複数のアキシコンレンズ6と、光電流を生成する受光領域12を有する半導体受光素子10を備えている。複数のアキシコンレンズ6は、対応するコリメート光L2の光軸を円錐面6bの対称軸線SAに一致させて円錐面6bに頂点と反対側から入射させるための反射部7を夫々備えている。そして、対称軸線SAが受光領域12に対して垂直にこの受光領域12の中心Cを通るように円錐面6bを受光領域12に向けて同一の対称軸線SA上に間隔を空けて配設されている。
複数の光ファイバケーブルOCを介して入力される複数のコリメート光L2は、対応する反射部7を介してアキシコンレンズ6の円錐面6bに頂点と反対側から夫々入射する。各アキシコンレンズ6に入射したコリメート光L2は、円環状の光L3に変換して出射される。そして、複数のアキシコンレンズ6が円錐面6bを半導体受光素子10の受光領域12に向けて対称軸線SA上に間隔を空けて配設されているので、複数のアキシコンレンズ6から出射された円環状の光L3は、受光領域12に同心状に入射する。従って、複数の光ファイバケーブルOCから入力される複数のコリメート光L2を集中させないので、光強度が高くならないように半導体受光素子10の受光領域12に入射させることができる。
複数のアキシコンレンズ6の円錐面6bの頂角γが互いに等しい場合には、複数のアキシコンレンズ6を同一種類にすることができるので、光給電コンバータ1の形成が容易になり、製造コストを低減することができる。また、アキシコンレンズ6の反射部7がコリメート光L2を直角に反射するので、複数のアキシコンレンズ6が並ぶ方向に対して垂直方向から複数のコリメート光L2を入射させることができる。従って、複数のコリメート光L2を他のアキシコンレンズ6に遮られることなく対応するアキシコンレンズ6に入射させることができるので、光給電コンバータ1の形成が容易になる。
複数のアキシコンレンズ6によって変換された複数の円環状の光L3は、互いに重ならずに受光領域12に同心状に入射するように構成されたので、受光領域12において光が集中せず、光強度が高くならない。
複数のアキシコンレンズ6のうちの少なくとも1つのアキシコンレンズ6において、円錐面6bの頂角が他のアキシコンレンズ6と異なる場合、複数の円環状の光L3の進行方向を異ならせることができる。これを利用して、円錐面6bの頂角に応じて複数のアキシコンレンズ6間の間隔を調整して光ファイバケーブルOCを配設し易くすることができる。また、半導体受光素子10から最も遠いアキシコンレンズ6が反射部7を備えていない場合には、1つの反射部7が省略されたので、光給電コンバータ1の製造コストを低減することができる。
隣接するアキシコンレンズ6が等間隔で配設される場合には、この間隔を決めるカバーモジュール5が1種類になり、このカバーモジュール5を複数個重ねることによってカバー4を形成することができる。従って、光給電コンバータ1の形成が容易になり、光給電コンバータ1の製造コストを低減することができる。その上、複数のアキシコンレンズ6が同形状且つ同サイズであれば、光ファイバケーブルOCを増加させる場合に、カバーモジュール5を追加して容易に対応させることができる。
受光領域12の中心Cから放射状に延びる複数のアイソレーション溝13によって周方向に等分された複数のフォトダイオード14が直列に接続された場合には、出力電圧を高くすることができる。また、円環状の光L3なので、複数のアイソレーション溝13が密集する受光領域12の中心C近傍の光電流を生成できない領域Iに入射しないようにして、入力される光が無駄にならないようにすることができる。その上、円環状の光L3は周方向における光強度が等しいので、複数の円環状の光L3を受光領域12に同心状に入射させ、複数のフォトダイオード14が生成する光電流のばらつきを小さくして光給電コンバータ1の出力を向上させることができる。
半導体受光素子10は裏面入射型であってもよい。半導体受光素子10とこれに隣接するアキシコンレンズ6の間の間隔S1をカバーモジュール5の周壁部5aの軸方向の長さH1によって決めることができるので、基台2は平板状であってもよい。円環状の光L3は周方向に広がって光強度が低くなるため、径方向において他の円環状の光L3と重なっても光強度が高くなり過ぎることがないので、複数の円環状の光L3の一部が重なるように構成することも可能である。その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、上記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はその種の変更形態も包含するものである。
1 :光給電コンバータ
2 :基台
3a,3b:出力端子部
4 :カバー
5 :カバーモジュール
6 :アキシコンレンズ
6a :平面
6b :円錐面
7 :反射部
10 :半導体受光素子
10a,10b:電極
11a,11b:導電性ワイヤ
12 :受光領域
13 :アイソレーション溝
14 :フォトダイオード
20 :半導体基板
21 :n型半導体層
22 :光吸収層
23 :p型半導体層
24 :保護膜
25 :導電性部材
CL :コリメータレンズ
L1 :入力光
L2 :コリメート光
L3 :円環状の光
OA :光軸
OC :光ファイバケーブル
SA :対称軸線

Claims (8)

  1. 複数の光ファイバケーブルを介して入力される複数のコリメート光から光電流を生成して給電する光給電コンバータにおいて、
    円錐面を有する複数のアキシコンレンズと、光電流を生成する受光領域を有する半導体受光素子を備え、
    複数の前記アキシコンレンズは、対応する前記コリメート光を、その光軸と前記円錐面の対称軸線とを一致させて前記円錐面に頂点と反対側から入射させるための反射部を夫々備え、且つ前記対称軸線が前記受光領域に対して垂直にこの受光領域の中心を通るように前記円錐面を前記受光領域に向けて前記対称軸線上に間隔を空けて配設され、
    前記反射部を介して前記円錐面に入射した前記コリメート光が円環状の光に変換され、複数の前記アキシコンレンズで変換された複数の円環状の光が前記受光領域に同心状に入射するように構成されたことを特徴とする光給電コンバータ。
  2. 複数の前記アキシコンレンズは、前記円錐面の頂角が互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
  3. 前記反射部は、前記コリメート光を直角に反射することを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
  4. 複数の前記アキシコンレンズによって変換された複数の円環状の光は、互いに重ならずに前記受光領域に同心状に入射するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
  5. 複数の前記アキシコンレンズのうちの少なくとも1つは、前記円錐面の頂角が他の前記アキシコンレンズと異なることを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
  6. 前記半導体受光素子から最も遠い前記アキシコンレンズは、前記反射部を備えていないことを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
  7. 複数の前記アキシコンレンズが等間隔に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
  8. 前記受光領域は、この受光領域の中心から放射状に延びる複数のアイソレーション溝によって周方向に等分された複数のフォトダイオードが直列に接続されて形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光給電コンバータ。
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