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JP7176746B2 - 溶接打点監視装置 - Google Patents

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JP7176746B2
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Description

本発明は、スポット溶接作業その他の溶接作業における溶接打点数をカウントし、作業済みの溶接打点数が必要打点数に達したことを作業者に知らせる溶接打点監視装置に関する。
スポット溶接は、少なくとも2枚の被溶接板材を重ね合わせ、その両面を一対の電極で挟み、被溶接板材に圧力を加えながら両電極間に通電することによって、被溶接板材どうしを溶接する技術である。スポット溶接作業を行う上で、溶接打点の過不足は、致命的な欠陥につながる。従来においては、このような管理を簡易的に行う専用の機械は存在していない。
このため、現状では、溶接作業者が、図面を確認して、加工指定箇所を事前にチェックし、必要箇所に必要数の溶接を行い、検査工程において打点数の過不足をチェックする、というダブルチェックによって、溶接打点の過不足状態の製品流出を防止している。双方のチェックにおいてヒューマンエラーを発生する可能性があり、問題の根絶には至っていない。
スポット溶接機においては、溶接ポイントを電極で挟み込み、さらにその状態から加圧し溶接電流を通電する。このため、電極が溶接部の熱を受けて、摩耗、変形または、メッキ材の付着など、電極の状態が打点を重ねるごとに劣化する。このような劣化を警告するために、近年のスポット溶接機には、溶接打点が一定回数に達する毎に警報を出す機能が備わっている。この機能は、溶接対象の1つの製品内に打点数の異なる複数の部品を溶接する作業における溶接打点の過不足のチェックには用いることができない。
また、溶接打点のカウント機能を持たないスポット溶接機、溶接完了の信号を外部に出力する手段を持たないスポット溶接機においては、作業者が行う溶接起動スイッチの操作と連動させて、溶接打点をカウントする方法も提案されている。しかし、溶接作業においては、溶接ポイントの位置の修正、加圧の確認、電極研磨等において、通電に至る前に、スイッチを開放する操作が高い頻度で発生する。このため、起動スイッチと実際の溶接回数が一致せず、精度良く、溶接打点をカウントできないという問題がある。
一方、溶接電流を監視する測定器のなかには、カウント機能を持つものがある。この種の測定器は、規定の溶接電流に対しての、正確な電流の測定を主な目的としている。このため、加工点電極付近へトロイダルコイルなどの測定器具を配置する必要がある。溶接する製品の形状によっては、測定器具を適切な箇所に配置できず、測定困難な場合がある。また、正確な溶接電流を測定することを主な目的とするため、溶接条件によっては、トロイダルコイルを変更する必要があり、1つの製品で溶接条件が異なる場合等においては、溶接打点のカウントのために用いることが困難である。さらには、測定器には、測定器具からの信号入力端子が一つしか備わっていないので、複数の加工ヘッドを必要とする溶接作業などにおける溶接打点のカウントのためには、都度、測定器具の付け替え作業を必要とし、不便であり、作業効率が悪い。
なお、溶接打点のカウント機能を備えた溶接装置としては、例えば特許文献1~3に記載のものがある。これらの文献に記載の溶接装置では、溶接装置に予め専用の溶接打点のカウント機構が組み込まれた構成となっている。
実開昭63-29682号公報 特開昭63-49377号公報 特開昭63-49378号公報
上記のように、従来においては、スポット溶接における溶接打点のカウント機構として、スポット溶接装置に組み込まれている専用の溶接打点のカウント機構、スポット溶接装置に備わっている機能を流用して溶接打点をカウントする機構などが知られている。しかしながら、外部へ溶接完了信号等の出力機能を持たない旧型のスポット溶接機、手動作業による簡易型の溶接機、スタッド溶接機などは、溶接打点をカウントするための有効な手段が無いのが現状である。また、必要に応じて、必要な場所に設置して簡易に溶接打点数の監視を行うことのできるポータブル性に優れた溶接打点監視装置(ショットカウンタ)についても、従来においては提案されていない。
特に、近年においては機能拡大、コスト削減などの目的から、溶接部品が複雑化しており、スポット溶接の作業も多様化している。例えば、同一製品に複数の部品を異なる溶接打点で溶接する作業、異なる種類のスポット溶接機(複数の加工ヘッド)を用いて、同一製品に溶接を行う作業等がある。また、生産品が頻繁に変わり、溶接打点数、溶接機械を頻繁に変更しなければならない現場もある。溶接打点の過不足は、製品の品質に致命的な欠陥をもたらすが、このようなスポット溶接作業において簡易的に溶接打点をカウント可能な汎用的な装置は、従来においては提案されていない。
さらに、従来のスポット溶接機に組み込まれている溶接打点のカウント機構においては、複数の作業者が近接した場所で作業する場合、カウント機構が発する警報音を聞いた作業者が、他者の溶接作業における警報音を自己の作業における警報音であると誤認して、次工程に作業を進めてしまうエラーが生じることもある。また、作業者は、作業完了の警報音が発せられると、その都度、警報音を止めるためのリセット操作のために、溶接装置の設置場所まで移動して所定の操作を行わなければならず不便である。
本発明の目的は、このような点に鑑みて、溶接打点数を簡単にカウント可能なポータブル性および汎用性に優れた溶接打点監視装置を提供することにある。すなわち、スポット溶接機の種類や使用台数が異なる場合、複数の部品を異なる溶接打点数で溶接する作業を行う場合、外部へ溶接完了信号等の出力機能を持たない旧型の溶接機や簡易型のスポット溶接機及びスタッド溶接機を用いる場合などにおいて、必要とされる場所に簡単に持ち込むことができ、作業員の手元において警報発生、リセット操作等を行うことができ、溶接打点数を簡単にカウント可能なポータブル性および汎用性に優れた溶接打点監視装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の溶接打点監視装置は、溶接打点監視用の制御ユニットが組み込まれた可搬式のメインボックスと、スポット溶接が行われたことを打点毎に感知するセンサと、制御ユニットに有線接続あるいは無線接続されたリモートボックスとを有している。制御ユニットは、センサで感知した打点数(溶接加工数)をカウントするカウンタと、必要打点回数を予め設定する設定部と、カウンタによるカウント値が、設定部で設定された必要打点数に達すると通報を出力する通報部とを備えている。リモートボックスは、通報部による通報を止めるリセット指令を制御ユニットに与えるために操作されるリモートリセットスイッチを備えている。
ここで、通報部は、通報を、視覚および聴覚で認識可能な形態で出力できることが望ましい。
また、装置を適切な場所に簡単に設置できるように、メインボックスは、当該メインボックスを磁力により別の部材に取付けるためのマグネットを備えていることが望ましい。この場合には、メインボックスの設置姿勢に対応して操作パネルの上下の向きを合わせることができるように、操作パネルを、メインボックスの外面に対して、当該外面に直交する軸線を中心として回転可能な状態で接続し、軸線を中心とする所定の回転角度位置に固定できるようにすることが望ましい。
また、リモートボックスにおいても、制御ユニットの通報部に連動して、通報を出力するリモート通報部を備えており、リモートリセットスイッチが操作されると、リモート通報部の通報が止まるようになっていることが望ましい。
さらに、リモートボックスも、当該リモートボックスを別部材に磁力により取り付けるためのマグネットを備えていることが望ましい。
本発明の溶接打点監視装置を用いれば、製品の必要数の溶接を感知し、作業者へ警告音及び光の点灯または、点滅で加工終了を知らせることが可能である。作業現場において、作業者の認識と本装置による監視とによるダブルチェック体制で、溶接作業を行うことができる。
特に、生産ロット数が多い場合等においては、溶接忘れや検査の見落としなど、ヒューマンエラーが発生する可能性が高い。本装置を使用することにより、溶接作業をリアルタイムで監視できるので、生産ロット数の大小に拘わらず、作業打点数過不足を防ぎ、次工程への不良品の流出を防ぐことができる。
また、リモートボックスを用いているので通報の解除等を遠隔操作できるので便利である。また、メインボックス、リモートボックスの設置も、工具を使わず設置できるようにマグネットを持ち、生産品が頻繁に変わる現場でも、本装置の設置場所を簡単に確保でき、作業に伴うストレスを少なくでき、作業効率の低下も抑えることが可能となる。
次に、本発明の溶接打点監視装置は、メインボックスと、メインボックスに組み込まれた制御ユニットとを有しており、制御ユニットは、
入力操作部と、
スポット溶接が行われたことを感知するためにスポット溶接機に取付けられるセンサの感知信号を入力可能な複数のポートと、
溶接打点監視モードを、シングルポートモードおよびマルチポートモードのいずれかに設定する監視モード設定部と、
シングルポートモードでは、ポートのうちの一つを監視ポートとして選択し、マルチポートモードでは、監視ポートとして用いるポートを、予め定めたポート順に従って順次に切り替えるポート選択・切り替え部と、
シングルポートモードでは、入力操作部からの入力に基づき、監視ポートに対して、複数の必要溶接打点数(あるいは、ポートの個数に対応する数の必要溶接打点数)を予め定めた設定順に従って設定可能であり、マルチポートモードでは、入力操作部からの入力に基づき、ポートのそれぞれに対して、必要溶接打点数を設定可能となっている打点数設定部と、
監視ポートに入力されるセンサの感知信号に基づき溶接打点をカウントするカウンタと、カウンタによる溶接打点のカウント値が、監視ポートに対して設定された必要溶接打点数に達すると、溶接完了の通報を出力する通報部と、
通報部による通報の出力を止め、カウンタのカウント値を零に戻すリセット動作を行わせるために操作されるリセットスイッチと
を備えており、
ポート選択・切り替え部のシングルポートモードでは、リセット動作が行われる毎に、監視ポートに対して設定される必要溶接打点数を設定順に従って切り替え、マルチポートモードでは、リセット動作が行われる毎に、監視ポートをポート順に従って切り替えるようになっている。
この構成により、溶接作業現場で、1つの製品に複数の規定打点数を必要とする溶接作業、1つの製品に対して複数種類の加工ヘッドを用いる溶接作業、その他の溶接作業を監視する汎用性の高い溶接打点監視装置を提供できる。よって、溶接部品を複数個使用する製品内の個々の部品においても、溶接過不足のヒューマンエラー発生を下げることが可能となる。
本発明の実施形態に係る溶接打点監視装置を示す説明図、そのメインボックスの正面図および側面図、そのリモートボックスの外観図、並びに、そのセンサの外観図である。 溶接打点監視装置の制御系を示す機能ブロック図である。 入力信号処理部の信号処理を示す信号波形図である。 溶接打点監視装置の監視動作を示すフローチャートである。 一つの製品に複数の部材を溶接する溶接作業の溶接加工例を示す説明図である。 一つの製品の複数の加工ヘッドを用いて溶接する溶接スタッドボルト加工例を示す説明図である。 溶接打点監視装置を用いて公知の定置型のスポット溶接機を監視する場合におけるセンサ取付け位置を示す説明図である。 溶接打点監視装置を用いて公知のスタッドボルト溶接機を監視する場合におけるセンサ取付け位置の例を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図1(a)は本発明の実施の形態に係る溶接打点監視装置(ショットカウンタ)を示す説明図であり、図1(b)はそのメインボックスを示す正面図であり、図1(c)はその側面図である。
溶接打点監視装置SCは、主に、メインボックスMB、リモートボックスRBおよびセンサ24(24a~24d)の3つの部位から構成されている。リモートボックスRBはメインボックスMBから離れた位置に配置可能であり、メインボックスMBとの間で有線あるいは無線により通信を行う。センサ24は、例えば公知の溶接装置(図7、図8参照)の所定部位に取付けられる。センサ24からは、不図示の溶接装置による溶接打点のカウントに用いる感知信号がメインボックスMBに入力される。メインボックスMBには複数台のセンサ24を接続可能であり、本例では、後述のように、最大で4台のセンサ24a~24d(図2参照)が接続可能である。接続台数は4台に限定されるものではない。また、センサ24は有線あるいは無線によりメインボックスMBに接続される。
図1(b)、(c)に示すように、メインボックスMBは、全体として直方体形状をしたフレーム10と、フレーム10の前面に取り付けた矩形の操作パネル11を備えている。操作パネル11には、7セグメント表示器からなるカウント値表示部1、ロット値(LOT値)を表示するための7セグメント表示器からなるロット値表示部2、入力信号処理選択ボタン3、リセットスイッチ4、ポート表示灯9、電源スイッチSW、ロット値設定用のロットセットボタン6、必要溶接打点数の設定に用いるショットセットボタン7、センサ入力用のポート24を選択するためのポートセットボタン8、監視モード表示用のIN/OUTランプ8S、通報音の音量調整つまみ12等が配置されている。ポートセットボタン8は長押することでトグルボタンとして機能して、監視モードIN/OUTの切り替えを行うことができる。フレーム10の内部には、コンピュータを中心に構成される制御ユニットIBが組み込まれている。
フレーム10の外側底面の四隅にはマグネットからなる固定具5が取り付けられている。マグネット式の固定具5による磁力によって、メインボックスMBは、加工機(溶接装置)周辺の作業を阻害せず、且つ、作業性の良い場所に簡単に取り付けることができる。例えば、後述する図7に示す定置溶接機における磁性材からなるフレームなど側面の位置78に、メインボックスMBを、固定用の工具を使わずに、ワンタッチで設置できる。
また、メインボックスMBの設置姿勢に対応して操作パネル11の上下の向きを合わせることができる。そのために、操作パネル11は、メインボックスMBのフレーム10の前面において、当該前面に直交する軸線を中心として回転させることができるように配線接続されている。また、操作パネル11を、軸線を中心とする所定の回転角度位置に、パネル固定具11aによって固定できるようになっている。本例では、メインボックスMBのフレーム前面の四隅の固定した位置に取り付けるビス等のパネル固定具11aを用いて、90°毎の角度位置、例えば、右回りの90°、180°の位置、左回りに90°の位置に固定できるように、操作パネル11として正方形輪郭のパネルを採用している。
操作パネル11に配置されているカウント値表示部1は、ポート表示灯9を構成する4個のLEDからなるポートランプ9a~9dで示される4個のポート25a~25d(図2参照)に入力される各センサ信号に基づく溶接打点のカウント値、および各ポート25a~25dに対して設定される必要溶接打点数(設定値a~d)を表示可能である。設定されているポート25a~25dに対応するポートランプ9a~9dが点灯し、溶接打点数を監視のために使用中のセンサ24a~24dが接続されているポート25a~25dに対応するポートランプ9a~9dが点滅、あるいは、点灯色の色調が変わる等して、視認および識別可能となっている。
ロット値表示部2は、製作すべき製品の数であるロット値(Ls)およびロット数のカウント値(L)を表示可能である。入力信号処理選択ボタン3は、入力信号の不感知時間を設定できる(図3参照)。リセットスイッチ4は、通報を停止させるリセットスイッチである。
リモートボックスRBは、図1(a)に示すように、細長い直方体形状のケースを備え、ケース前面には、リモートリセットスイッチ16が配置され、ケース背面には、複数個、例えばマグネットからなる2個の固定具15が配置されている。メインボックスMBの場合と同様に、マグネット式の固定具15による磁力によって、リモートボックスRBは、加工機周辺の作業を阻害せず且つ、作業性の良い場所に簡単に取り付けることができる。例えば、図7に示す定置溶接機のフレームの正面の位置77に、リモートボックスRBを、固定用の工具を使わずに、ワンタッチで設置できる。また、リモートリセットスイッチ16は、通報を停止させるリセットスイッチであり、メインボックスMBの側のリセットスイッチ4と同様に機能する。リモートボックスRBは、例えば、配線ケーブルc-2によって、メインボックスMBに組み込まれている制御ユニットIBに接続される。リモートボックスRBとメインボックスMBの制御ユニットIBとの間の接続は、有線接続、無線接続のいずれであってもよい。
センサ24は、図1(a)に示すように、磁気感知部17と、当該センサ24が選択されて動作中であることを示す表示灯18とを備えている。センサ24は、配線ケーブルc-1によって、メインボックスMBの制御ユニットIBに接続される。磁気感知部17は、監視する加工電流の回転磁場を捉えられる場所に配置される。表示灯18は、センサ24が選択されていること、および監視中であることを示す。例えば、選択されているセンサ24の表示灯18が点灯し、監視中のセンサ24の表示灯18が点滅あるいは、色調により視認及び識別できるようになっている。
次に、図2は溶接打点監視装置SCの制御系の機能ブロック図である。本例では、4台のセンサ24a~24dがメインボックスMBの制御ユニットIBに接続されている。センサ24a~24dは、スポット溶接装置の各加工機(図示せず)の電流による回転磁場を捉えられる箇所に取付けられる。取付位置は、作業の邪魔にならず、振動等の外力をなるべく受けない場所であることが望ましい。例えば、図7に示すように、スポット溶接装置70において、バスバー下面の位置74に、センサ24a~24dを固定すればよい。
各センサ24a~24dは、スポット溶接で必要とする電流が流れることにより発生する磁場を感知する。各センサ24a~24dの感知信号は、メインボックスMBの制御ユニットIBに配置した4つの入出力用のポート25a~25dを介して、制御ユニットIBの入力信号処理部25に入力される。入力信号処理部25は、感知信号に対して信号処理を施し、溶接打点を表すパルス信号を生成する。カウンタ26aは、パルス信号に基づき溶接打点数のカウント値Tをカウントアップする。カウント値Tは、操作パネル11の表示部22に配置されているカウント値表示部1に表示される。カウンタ26bは、製品のロット数をカウントする。カウント値Lは、操作パネル11の表示部22に配置されているロット値表示部2に表示される。
カウント値設定部27には、操作パネル11の操作パネル部23(入力操作部)に配置されている溶接打点設定用のショットセットボタン7とポート選択用のポートセットボタン8と、カウント値増加スイッチおよびカウント値減少スイッチとを用いて、予め必要溶接打点数の設定値を設定可能である。本例では、4つのポート25a~25dに対応させて、4種類の設定値a~dを設定可能である。
比較部28において、カウント値設定部27に設定されている必要溶接打点数の設定値a~dのうちの一つが設定値Sとして選択され、選択された設定値Sが、カウント値Tと比較される。カウント値Tが設定値Sに達すると、通報部29は、必要溶接打点数の溶接が完了した旨の溶接完了の通報を出力する。溶接完了の通報は、作業者に対して視覚および聴覚で認識できる形態で行うことが望ましい。本例では、例えば、ブザー音および発光で知らせる。制御ユニットIBに接続されているリモートボックスRBにも、同様な溶接完了の通報出力用のリモート通報部29Rが内蔵されており、リモートボックスRBからも溶接完了の通報が視覚および聴覚で認識可能な形態で発せられる。
操作パネル11に配置されているリセットスイッチ4は、溶接完了の通報が出力されるとイネーブル状態になる。溶接完了の通報が出力されているときにリセットスイッチ4を押すと、通報部29、リモート通報部29Rによる溶接完了の通報出力が止み、カウンタ26aのカウント値Tが零に戻るリセット動作が行われる。同様に、リモートボックスRBに配置されているリモートリセットスイッチ16を押すことでも、溶接完了の通報出力が止み、カウンタ26aのカウント値Tが零に戻るリセット動作が行われる。このように、通報部29、リモート通報部29Rは、溶接打点数Tが設定値Sに達した時点で、ブザーなどの形態で溶接完了の通報を発し、作業者へ溶接作業の完了を知らせる。作業者が溶接完了を認識した後に、作業者自らリセットスイッチ4あるいはリモートリセットスイッチ16を押すことにより、ブザー音、警告発光などの溶接完了通報の出力が停止し、カウンタ26aのカウント値が零にリセットされる。
同様に、カウント値設定部27には、操作パネル11の操作パネル部23(入力操作部)に配置されているロット数設定用のロットセットボタン6と、カウント値増加スイッチおよびカウント値減少スイッチとを用いて、予め必要な製品のロット数の設定値Lsを設定可能である。比較部28において、カウント値設定部27に設定されているロット数の設定値Lsが、カウント値Lと比較される。カウント値Lが設定値Lsに達すると、通報部29は、必要ロット数の製品の溶接作業が完了した旨の作業完了の通報を出力する。作業完了の通報は、作業者に対して視覚および聴覚で認識できる形態で行うことが望ましい。本例では、例えば、ブザー音および発光で知らせる。制御ユニットIBに接続されているリモートボックスRBのリモート通報部29Rも、作業完了の通報が視覚および聴覚で認識可能な形態で発せられる。リセットスイッチ4を押すと、通報部29、リモート通報部29Rによる作業完了の通報出力が止み、カウンタ26bのカウント値Lが零に戻るリセット動作が行われる。同様に、リモートボックスRBに配置されているリモートリセットスイッチ16を押すことでも、作業完了の通報出力が止み、カウンタ26bのカウント値Lが零に戻るリセット動作が行われる。
なお、監視モード設定部28Aは動作モードIN/OUTを設定する。動作モードIN/OUTの選択は、操作パネル11のポートセットボタン8を長押し入力すると、監視モード設定部28Aにより、動作モードIN/OUTの選択がトグルするようになっている。また、本例の制御ユニットIBの電源部としては外部からのACあるいはDC電力を用いることができるが、電源部としてバッテリを搭載してポータブル性を高めることもできる。
図3は上記の入力信号処理部25の信号処理動作を説明するための信号波形図である。溶接打点監視装置SCによる監視対象の公知の溶接装置には各種の形態のものがある。例えば、公知のスポット溶接装置の交流溶接機、コンデンサ溶接機、2回通電加工を行う溶接機から得られるセンサ24a~24dの感知信号の波形は、それぞれ、図3(b)、(c)、(d)のようになる。これらの図において、縦軸は感知レベルを表し、横軸は時間経過を表す。また、図3(a)には入力信号処理部25における入力信号設定時間を示してある。入力信号設定時間は、図1に示す操作パネル11上に配置されている入力信号処理選択ボタン3を用いて、事前に、入力信号の不感知時間幅を設定できる。この不感知時間幅に含まれる入力信号のパルス群は1パルスであると判断される。すなわち、入力信号処理部25においては、図3(e)に示すように、感知信号(センサ信号)の立ち上がり31の時点(信号処理パルス立ち上がり32)から、不感知時間幅(入力信号設定時間)まで、1パルス(1回の溶接打点を表すパルス)と感知するように、信号処理を施す。
例えば、図3(b)に示す交流接溶接機においては、電流方向が商用周波数に応じて、交互電流方向が替わるため、入力信号も複数回感知する場合がある。図3(c)に示すコンデンサ溶接機では、コンデンサに蓄電した電荷を、溶接トランスを経て溶接加工を行う方式になるが、トランスに流れる加工電流方向が同一方向のため、トランスの鉄心に磁気が残る、いわゆる偏磁の現象を防止するため、溶接終了後に溶接電流とは逆方向にリセット電流33を流す装置もある。また、溶接強度を安定させるなどの目的で、複数回通電する溶接機等もある。上記のような加工に対応できるように、本例の溶接打点監視装置SCは、図3(a)に示す入力信号の設定時間を任意に設定できる機能を持ち、多種多様な溶接条件に対応を可能となっている。
図4は、本例の溶接打点監視装置SCによる溶接打点の監視動作の一例を示すフローチャートである。溶接打点監視装置SCは、まず、ステップ41において、動作モードIN/OUTの選択を行う。動作モードINは、加工ヘッド1個に対して、溶接打点数の異なる溶接部品の溶接を行う場合等の監視を行う場合に選択される。動作モードOUTは、センサ24a~24dを複数台接続して、複数個または複数種の加工ヘッドによる溶接作業を監視する場合等に選択される。例えば、動作モードINが選択されると、ポート25aが監視ポートに選択され、センサ24aからの感知信号のみが入力される。1台の加工機を用いて同一製品に複数の部材を異なる溶接打点数で溶接する溶接作業を監視できる。これに対して、動作モードOUTが選択されると、監視ポートは、予め定めたポート順、例えば、ポート25a~25dの順に従って、順次に切り替えられ、各ポート25a~25dに接続されているセンサ24a~24dの感知信号が取り込まれる。センサ24a~24dが取り付けられた複数台の加工機による溶接打点数を監視できる。
動作モードIN/OUTの選択は、操作パネル11のポートセットボタン8を長押し入力すると、監視モード設定部28A(図2参照)により、動作モードIN/OUTの選択がトグルする。動作モードINが選択されている場合は、IN/OUTランプ8SのINが点灯し、動作モードOUTが選択されている場合は、OUTが点灯する。
次のステップ42は、各部品の必要溶接打点数を設定する工程である。本例では、4つのポート25a~25dを備えているので、操作入力により、各ポート25a~25dに対して、それぞれ、必要溶接打点数の設定値a~dを割り当てる。
次のステップ43は、ロット数の設定、すなわち、必要製品数の設定工程であり、操作入力によって必要製品数の設定が行われ、その値が設定値Lsとして設定される。
ステップ44において、予め設定されたポート順に従って、設定値(必要溶接打点数)a~dが値Sとして設定される。最初に、先頭のポート25aに割り当てた設定値aがSに代入される。これにより、ポート25aに接続されているセンサ24aが選択され、センサ24aが取り付けられた加工機の溶接段点数が監視される。
ステップ47aでは、ポート25aを介して入力されるセンサ24aのセンサ信号に基づき、カウンタ26aはカウント値Tをカウントアップする。
ステップ45においては、比較部28でセンサ24aの感知信号に基づくカウンタ26aのカウント値Tが、設定値S(=a)に一致するまでセンサ入力を受け、両値が一致した時点で、溶接完了の通報を出力する。すなわち、警告音を発し、リセット入力を行うと同時にポートランプ9aの点灯状態を変えることで、設定数の溶接が完了したことを作業者へ知らせる。
作業者が、ポート25aの加工の完了(センサ24aが取り付けられた加工機での加工の完了)を認識し、ステップ53においてリセット入力を行うと、リセット動作が行われ、溶接完了の通報の出力が止み、カウンタ26aのカウント値Tも零に戻される。
ステップ46bにおいて、比較部28は、ポート25aの次のポート25bに対してカウント値の設定値(必要溶接打点数)bが設定されているか否かを判断する。
ここで、動作モードINが選択されている場合には、通報リセット後のステップ47のセンサ入力は、ポート25aを介して同一のセンサ24aからのものとなる。カウント値の設定値Sに、次のポート25bに割り当てられている設定値bが代入される。これに対して、動作モードOUTが選択されている場合には、次のポート25bを介して、ここに接続されているセンサ24bからのセンサ信号が取り込まれる。カウント値の設定値Sには、ポート25bに割り当てられている設定値bが代入される。すなわち、センサ24bが取り付けられた加工機を用いた溶接作業が監視される。この動作モードOUTにおいては、監視ポートとして選択されていないポート25a、25c、25dを介してセンサ入力があった場合には、誤製作と判断し、エラー警告を作業者に発し作業の中断を促す。
動作モードINおよびOUTのいずれにおいても、次のポート25bに対して必要溶接打点数が設定されていない場合(b=0)には、1つの製品の溶接が完了したこととなり、ステップ50において、ロット数Lをカウントアップする。
このようにして、ステップ46bでポート25bに設定した設定値が1以上の場合には、Sの値にb値を代入し、再びステップ47bにおいてセンサ入力を待ち、先に説明したポート25aの場合と同様の処理を行う。次に、ステップ46cにおいて、比較部28は、さらに次のポートの設定、すなわちポート25cに設定値が設定されているか否かを判断する。設定数が1以上である場合は、フローチャートのNOの流れに沿って進み、先に説明したポート25a、25bの場合と同様の処理を行う。
ステップ46cにおいて、比較部28は、ポート25cに設定が無い場合(c=0)は、製品の溶接が完了したこととなり、溶接完了の通報を出力し、警報音及び光源により作業者へ製品の完成を知らせる。この場合の警報音は他のポートの警報音とは異なるパターンの音源を使用し、作業者が聴覚のみでも区別できるものとすることが望ましい。また、この場合の音源の違いは、音のON-OFFのパターンの変更で区別する方法や周波数の違いまたは、両者複合する方法がある。
作業者が製品の完成の認識を行い、リセット入力を行った時点で溶接完了の通報の出力が止み、ステップ50に示す処理、すなわち、ロット数のカウント値Lをカウントアップする。
次に、ステップ48において、比較部28は、ロット数のカウント値Lがステップ43で設定したロット数の設定値Ls値に達していない場合は、次の製品に対する溶接作業のために、再びポート25aのカウント待ちとなり、設定値Lsにカウント値Lが一致した場合に、ロット数の完了を知らせる作業完了の通報を出力する。例えば、警報音および、同時に光源により完成製品が設定のロット数に達したことを作業者に知らせる。
作業者が製品ロットの完了を認識しリセット入力を行うと、作業完了の通報が止み、ロット数が零に戻されるリセット動作が行われ(ステップ49)、再び、ステップ47aに戻り、ポート25aを介してのセンサ入力待ちとなる。
次に、図5に示す具体的な製作図面を基に、溶接打点監視装置SCを用いて、同一製品に溶接される複数の部品についての溶接作業の監視を行う場合の一例を説明する。
図5における部品SP1、SP2、SP3、SP4は、製品ベース部品SPBにそれぞれ、スポット溶接で接合される。部品SP1は、溶接ピッチ80mmの3打点でスポット溶接されることを意味し、部品SP2は、溶接ピッチ40mmの2打点でスポット溶接されることを意味し、部品SP3は溶接ピッチ20mmで当該部品の両サイド部分をそれぞれ2打点の合計4打点でスポット溶接されることを意味し、部品SP4は、部品SP1と同様の対称位置に3打点でスポット溶接されることを意味する。
図5に示す具体例は、同一加工ヘッドで加工を行う場合であり、1台のセンサ24aで4つ数の部品を溶接する作業の監視を行う。監視モードとして動作モードINを選択する。
ポート25aに、カウンタ26aの設定値a(必要溶接打点数)として、部品SP1の溶接打点数である3打点を設定し、ポート25bに、設定値bとして、部品SP2の2打点を設定し、ポート25cに、設定値cとして部品SP3の4打点を設定し、ポート25dに、設定値dとして部品SP4の3打点を設定する。動作モードINの場合において、設定値a~dの個数は、ポート数に制約されるものではなく、異なる数の設定値を設定できるようにしてもよい。
溶接条件が、交流溶接機、35サイクルであれば、50Hz地域では1サイクル0.02秒となり、合計で0.7秒の溶接パルスとなる。この場合は、感知誤差を考慮した1秒程度のパルスタイム設定を行うことが望ましい。すなわち、入力信号処理部25にける入力信号設定時間(図3参照)を1秒程度にする。
部品SP1に対する溶接作業から開始し、必要打点数である3打点の溶接が終わると、メインボックスMBおよびリモートボックスRBから、溶接完了の通報として、警告音が鳴り、同時にLEDにより部品SP1の溶接完了を作業者へ知らせる。
作業者が部品SP1の溶接作業の終了を認識し、メインボックスMBのリセットスイッチ4、または、リモートボックスRBのリモートリセットスイッチ16を押すことにより、溶接完了通報である警告音が止み、次の部品SP2の加工の監視に移る。
部品SP4まで、上記と同様に処理を進め、部品SP4に対して必要打点数である3打点の溶接が終わると、作業者は、部品SP4の溶接作業の終了を知らせる溶接完了通報である警報音により、部品SP4に対する作業の完了を認識する。この場合の通報は、同一製品に対する複数の部材の溶接作業が終了したことを示す製品完了の通報である。作業者が、リセットスイッチ4あるいはリモートリセットスイッチ16を操作すると、発生するリセット信号の入力で、ロット数のカウント値Lがカウントアップされ、次の製品に対する溶接待ち、すなわち、再び、ポート25aを介して監視される部品SP1の溶接作業待ちとなる。
ロット数のカウント値Lも、溶接打点のカウンタ値Tと同様に、設定値Lsを指定できるので、設定数の製品数を入力して、製作製品数を管理できる。
上記の監視中に、溶接完了通報を解除しない状態で、センサ25aより入力があった場合は、過度に加工が行われたことを意味し、不良品となる可能性が高いと判断される。この場合には、エラー警告音及びエラー表示を行って、作業者に注意を促す。
次に、図6に示す具体的な製作図面を基に、溶接打点監視装置SCを用いて、同一製品(スタッド製品ベース部品STB)内において、複数の部品ST1~ST3に、複数種類のスタッドボルトを溶接する場合の監視例を説明する。
スタッドボルトの溶接図は、部品ST1に、M2.5の長さ12mmのスタッドボルトを4か所、部品ST2に、M3の長さ15mmのスタッドボルトを8か所、部品ST3にM4の長さ10mmのスタッドボルトを1か所、それぞれ加工作業することを示す。
この場合、加工ヘッドのスタッドボルト・ホルダが、各スタッドボルトのサイズにより異なるので、図8に示すように、3台の加工ヘッド81a~81cを使用することになる。溶接打点監視装置SCのメインボックスMBのポート25a、ポート25b、ポート25cに、それぞれ、センサ24a~24cを接続する。各センサ24a~24cを、図8において符号82a~82cで示す各加工ヘッドに加工電流を流す電力配線の部分に取り付け、各加工ヘッドの加工を監視する。
図8に示すように、スタッドボルト溶接機80に複数のスタッドボルト加工ヘッドを取り付けることが可能な場合には、各スタッドボルトの加工ヘッド81a~81cにおける位置82a~82cにセンサ24a~24cを接続すると監視しやすい。なお、加工機1台に加工ヘッドを1台しか接続できない場合には、図8に示すように、加工ヘッドの電力配線におけるスタッドボルト溶接機80への接続側の位置83a~83cにセンサ24a~24cを取り付けることが望ましい。これにより、加工ヘッド交換の際の誤配線を防ぐ効果も得られる。
図6に示す具体的な設定は、複数のヘッドで加工を行うのでセンサが3つで3種類の部品を溶接する作業の監視となる。ポートの切り替えは、外部センサの切り替えを意味する動作モードであるOUTを選択する。
部品ST1は、M2.5のスタッドボルトを溶接する箇所が4か所なので、ポート25aの設定値aを4とする。また、部品ST2はM3のスタッドボルトの溶接箇所が8か所なので、ポート25bの設定値bを8とする。部品ST3はM4のスタッドボルトの溶接箇所が1か所なので、ポート25cの設定値cを1とする。
上記の各設定を行い、まず、部品ST1、すなわちポート25aを監視ポートに設定して加工を進めることとなるが、この時に監視ポートとして選択したセンサ24aの表示灯18を点滅させ、必要溶接打点数の設定がされているセンサ24b、24cの表示灯18を点灯状態に維持する。また、加工が終わり、監視ポートではなくなったセンサの表示灯18を消灯する。このように、動作状態に応じて、表示灯18の点灯形態を変えることで、加工を行うヘッドの選択ミスを軽減することが出来る。
表示灯18が点滅している監視対象であるセンサ24aが取り付けられている加工ヘッドで設定数の4回を感知した時点で、溶接完了通報であるビープ音及び光源により、ポート25aの作業の終了を作業者へ知らせる。作業者によるリセット入力で、ポート25aのセンサ24aの表示灯18が消灯し、次の部品ST2、すなわちポート25bが監視ポートに選択され、ここに接続されているセンサ24bの表示灯18が点滅へ移る。これにより、作業者へ、次の加工を行う加工ヘッドを示し、加工作業を促す。
監視しているポート以外のポートより入力があった場合は、エラー警告音及び、エラー表示等で、作業ミスの発生を作業者に知らせる。例えば、ポート25bの監視中に、ポート25aから信号が入った場合は、ポート25bすなわち、M3の加工を行わず、ポート25a、すなわちM2.5で加工を行い、図面指示と異なる加工を行ったことを意味し、製品不良が発生した可能性が高いと判断される。
ポート25bの加工終了すなわち、8回のカウントが終了した時点で、ビープ音及び光源により、ポート25bの作業の終了を作業者へ知らせる。ポート25bの終了を認識した作業者がリセットボタンを押すことによるリセットを受け、ポート25bのセンサ24bの表示灯18が消灯し、部品ST3、すなわち監視ポートがポート25cに切り替わり、そこに接続されているセンサ24cの表示灯18が点滅状態に変わり、次のポート25cに対応する加工ヘッドを作業者へ示し、加工作業を促す。
ポート25cすなわちM4のスタッドボルトの加工が終わった時点で、ポート25cすなわちM4のスタッドボルト加工作業の終了を知らせる通報である警告音が鳴り、同時に光源により部品ST3すなわちM4のスタッドボルトの溶接完了を作業者へ知らせる。
ポート25cの終了を作業者が認識し、リセット入力を行うことにより、製品完了を知らせる通報として、警告音が鳴り、同時に光源により製品の完成を作業者へ知らせる。
作業者のリセット入力で、ロット数表示をカウントアップし、再びポート25aが監視ポートの切り替わり、ここを介してのセンサ信号の入力待ちとなる。
なお、溶接打点監視装置SCは、1つの製品の打点数のカウントに特化しているので、製品制作中に溶接個所を間違えるなどの製品不良が発生した場合や、溶接強度確認を目的とする破壊試験加工など、良品以外に溶接打点監視装置SCでカウントしてしまったカウント値を、操作パネルの特殊操作で補正できる機能を持つ。
この場合の特殊操作とは、操作パネルの操作キーを複数個押し裏モードに入り処理する方法、複数個のキーを押しながら操作するなどの操作方法を採用できる。意図せず誤ってカウント値のリセットすることがないように、また、カウント値の変更が簡単には出来ない様にしておくことが望ましい。
例えば、溶接部品SP2を規定位置より、ずれて溶接してしまった場合などは、製品が制作中に不良となったことを意味する。この製品を溶接作業中に廃棄する必要がある。この場合、上記の特殊操作により、製品のカウントの強制リセットを行うことにより、再び先頭のポート25aから製品の監視を行うことが円滑に出来る。
この場合は、ポート25bを用いた作業の途中で中断となるので、パネルの特殊操作により、図4に示すフローチャートにおけるステップ51からの割り込み処理を行う。割り込み処理により、カウント値を零にリセットし、ステップ44で示す製品の最初の加工待ちの状態に移行する。
また、ロット値Lのカウントアップ後に不良に気が付いた場合などにおいては、溶接打点のカウント値Tや、ロット数のカウント値Lを、操作パネル11の複数個のキー操作を同時に行う操作などの特殊操作によって、カウント値L、Tの減算または加算を可能とする機能を有していることが望ましい。
1 カウント値表示部
2 ロット値表示部
3 入力信号処理選択ボタン
4 リセットスイッチ
5 マグネット式の固定具
6 ロットセットボタン
7 ショットセットボタン
8 ポートセットボタン
9 ポート表示灯
10 フレーム
11 操作パネル
11a パネル固定具
12 音調調整つまみ
16 リモートリセットスイッチ
17 磁気感知部
18 表示灯
22 表示部
23 操作パネル部
24、24a~24d センサ
25 入力信号処理部
25a~25d ポート
26a、26b カウンタ
27 カウント値設定部
28 比較部
28A 監視モード設定部
29 通報部
29R リモート通報部
31 センサ入力立ち上がり
32 信号処理パルス立ち上がり
33 リセット電流
70 スポット溶接装置
71 位置(溶接電極上)
72 位置(溶接電極下)
73 位置(センサ取り付け部上)
74 位置(センサ取り付け部下)
75 位置(公知のトロイダルコイル設置場所)
77 位置(リモートボックス設置場所)
78 位置(メインボックス設置場所)
80 スタッドボルト溶接機
81a M2.5用スタッドボルトホルダ
81b M3用スタッドボルトホルダ
81c M4用スタッドボルトホルダ
82a~82c 位置
83a~83c 位置
SC 溶接打点監視装置
MB メインボックス
IB 制御ユニット
RB リモートボックス
c-1 配線ケーブル
c-2 配線ケーブル
SW 電源スイッチ
SP1 スポット溶接部品1
SP2 スポット溶接部品2
SP3 スポット溶接部品3
SP4 スポット溶接部品4
SPB スポット製品ベース部品
ST1 M2.5スタッドボルト
ST2 M3スタッドボルト
ST3 M4スタッドボルト
STB スタッド製品ベース部品

Claims (17)

  1. 溶接打点監視用の制御ユニットが組み込まれた可搬式のメインボックスと、
    スポット溶接が行われたことを溶接打点毎に感知するセンサと、
    前記制御ユニットに有線接続あるいは無線接続されたリモートボックスと、
    を有しており、
    前記制御ユニットは、
    前記センサで感知した溶接打点数をカウントするカウンタと、
    必要溶接打点数を予め設定する設定部と、
    前記カウンタによるカウント値が、前記設定部で設定された前記必要溶接打点数に達すると溶接完了の通報を出力する通報部と、
    を備えており、
    前記リモートボックスは、
    前記通報部による前記通報を止めるリセット指令を前記制御ユニットに与えるために操作されるリモートリセットスイッチと、
    前記制御ユニットの前記通報部に連動して、溶接完了の通報を出力するリモート通報部と、
    を備えており、
    前記リモートリセットスイッチが操作されると、前記リモート通報部の前記通報が止まるようになっている溶接打点監視装置。
  2. 前記通報部による前記通報の出力を止め、前記カウンタのカウント値を零に戻すリセット動作を行わせるために操作される、前記メインボックスに配置されたリセットスイッチを備えている請求項1に記載の溶接打点監視装置。
  3. 前記リモートボックスは当該リモートボックスを別部材に磁力により取り付けるためのマグネット備えている請求項1または2に記載の溶接打点監視装置。
  4. 前記通報部は、前記通報を、視覚および聴覚で認識可能な形態で出力する請求項1、2または3に記載の溶接打点監視装置。
  5. 前記メインボックスは、当該メインボックスを磁力により別の部材に取付けるためのマグネットを備えている請求項1ないし4のうちのいずれか一つの項に記載の溶接打点監視装置。
  6. 前記メインボックスの外面に直交する軸線を中心として回転可能に配線接続されている操作パネルと、
    前記操作パネルを、前記軸線を中心とする所定の回転角度位置に固定しているパネル固定具と
    を有している請求項1ないし5のうちのいずれか一つの項に記載の溶接打点監視装置。
  7. メインボックスと、
    前記メインボックスに組み込まれた制御ユニットと、
    を有しており、
    前記制御ユニットは、
    入力操作部と、
    スポット溶接が行われたことを感知するためにスポット溶接機に取付けられるセンサの感知信号を入力可能な複数のポートと、
    溶接打点監視の動作モードを、シングルポートモードおよびマルチポートモードのいずれかに設定する監視モード設定部と、
    前記シングルポートモードでは、前記ポートのうちの一つを監視ポートとして選択し、前記マルチポートモードでは、前記監視ポートとして用いる前記ポートを、予め定めたポート順に従って順次に切り替えるポート選択・切り替え部と、
    前記シングルポートモードでは、前記入力操作部からの入力に基づき、前記監視ポートに対して、複数の必要溶接打点数を予め定めた設定順に従って設定可能であり、前記マルチポートモードでは、前記入力操作部からの入力に基づき、前記ポートのそれぞれに対して、前記必要溶接打点数を設定可能となっている打点数設定部と、
    前記監視ポートに入力される前記センサの感知信号に基づき、前記スポット溶接機の溶接打点をカウントするカウンタと、
    前記カウンタによる前記溶接打点のカウント値が、前記監視ポートに対して設定された前記必要溶接打点数に達すると、溶接完了の通報を出力する通報部と、
    前記通報部による前記通報の出力を止め、前記カウンタのカウント値を零に戻すリセット動作を行わせるために操作されるリセットスイッチと、
    を備えており、
    前記ポート選択・切り替え部は、前記シングルポートモードでは、前記リセット動作が行われる毎に、前記監視ポートに対して設定される前記必要溶接打点数を前記設定順に従って切り替え、前記マルチポートモードでは、前記リセット動作が行われる毎に、前記監視ポートを前記ポート順に従って切り替えることを特徴とする溶接打点監視装置。
  8. 前記制御ユニットは、
    前記入力操作部からの入力に基づき、溶接対象の製品のロット数を設定可能なロット数設定部と、
    設定されている前記必要溶接打点数のそれぞれについて、前記通報の出力およびリセット動作が行われた後に、ロット数カウント値をカウントアップするロット数カウンタと、
    を備えており、
    前記通報部は、前記ロット数カウント値が、前記ロット数設定部によって設定されたロット数設定値に達すると、製品完了の通報を出力するようになっており、
    前記リセットスイッチが操作されると、前記通報の出力を止め、前記ロット数カウンタのロット数カウント値を零に戻すリセット動作が行われる請求項7に記載の溶接打点監視装置。
  9. 前記制御ユニットは、前記感知信号の立ち上がりの時点から設定時間が経過するまでの間を1パルスとし、前記設定時間の間における前記感知信号の変動をマスクする入力信号処理部を備えており、
    前記カウンタは前記の1パルス毎にカウントアップ動作を行うようになっており、
    前記入力操作部からの入力により、前記設定時間の設定および変更が可能となっている請求項7に記載の溶接打点監視装置。
  10. 前記通報部は、前記通報を、視覚および聴覚で認識可能な形態で出力する請求項7に記載の溶接打点監視装置。
  11. 前記メインボックスは、当該メインボックスを磁力により別の部材に取付けるためのマグネットを備えている請求項7に記載の溶接打点監視装置。
  12. 前記メインボックスの外面に対して、当該外面に直交する軸線を中心として回転可能に配線接続されている操作パネルと、
    前記操作パネルを、前記軸線を中心とする所定の回転角度位置に固定しているパネル固定具と
    を有しており、
    前記操作パネルには、前記入力操作部および前記リセットスイッチが搭載されている請求項7に記載の溶接打点監視装置。
  13. 前記制御ユニットに有線接続あるいは無線接続されるリモートボックスを有しており、
    前記リモートボックスは、前記通報部による前記通報の出力を止め、前記カウンタのカウント値を零に戻すリセット動作を行わせるために操作されるリモートリセットスイッチを備えており、
    前記リセットスイッチおよび前記リモートリセットスイッチのいずれかが操作されると、前記リセット動作が行われるようになっている請求項7に記載の溶接打点監視装置。
  14. 前記リモートボックスは、前記カウンタによる前記溶接打点のカウント値が、前記監視ポートに対して設定された前記必要溶接打点数に達すると、溶接完了通報を出力するリモート通報部を備えており、
    前記リセットスイッチおよび前記リモートリセットスイッチのいずれかが操作されると、前記リモート通報部の前記通報が止まるようになっている請求項13に記載の溶接打点監視装置。
  15. 前記リモートボックスは、当該リモートボックスを別部材に磁力により取り付けるためのマグネットを備えている請求項13に記載の溶接打点監視装置。
  16. スポット溶接が行われたことを感知するためにスポット溶接機に取付けられる少なくとも1台の前記センサを有しており、
    前記センサは、
    当該センサの取り付け対象の加工機の加工電流の回転磁場を感知する磁気感知部と、
    当該センサが接続される前記ポートが前記監視ポートとして設定あるいは選択されている場合に所定の形態で点灯する状態表示ランプと
    を備えている請求項7に記載の溶接打点監視装置。
  17. 前記制御ユニットは表示部を備えており、
    前記表示部は、
    前記ポートのそれぞれの状態を表示するためのポート表示ランプと、
    設定されている前記溶接打点監視の動作モードを表示するモード表示ランプと、
    前記カウンタのカウント値を表示するカウント値表示部と
    を備えており、
    前記入力操作部は、
    前記溶接打点監視の動作モードの設定入力を行うために操作されるモード設定用操作部材と、
    前記必要溶接打点数を入力設定するために操作される打点数入力用操作部材と、
    を備えている請求項7に記載の溶接打点監視装置。
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