JP7176730B2 - 転写印刷方法 - Google Patents
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Description
ホットメルト層が転写されてしまうと、当該部分の透光率が低下して被転写物の外観を損ねるという問題がある。そこで、形成した画像をなぞるように前記画像の上のみにホットメルト層を形成し、当該ホットメルト層とともに加熱加圧により前記画像を被転写物に転写する方法が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。この方法によれば、画像を形成した部分以外の部分にはホットメルト層が形成されないため、上記の問題は解決することができる。
しかし、前記画像に完全に一致させてホットメルト層を形成することは困難で、特に画像が微細又は複雑である場合や手書きの場合には対応が非常に難しいという問題がある。また、ホットメルト層を形成するための特殊なプリンターが別途必要になったり、手作業で行う場合には多大な時間と労力を要したりするという問題もある。
しかし、昇華転写印刷は高価な専用の印刷機が必要で、一般家庭で転写印刷を行うことは困難であるという問題がある。また、白色や淡色の生地との相性は良いが、茶色や黒色、紺色などの濃色の生地へ印刷すると、デザインが生地に沈み込んだような印象になってしまうため不向きであるという問題がある。さらに、印刷後の被転写物をアイロンがけ(再加熱)するとインクが気化してしまい、色落ちしやすいという問題がある。 また、特許文献4には、昇華捺染インクを用いた昇華転写のほかに、水性顔料性のインク(水性顔料インク)を用いた熱転写方法が記載されている。水性顔料インクを用いることで特許文献3に記載された昇華捺染方法の上記の欠点は解消することはできるもの、特許文献4に記載の方法で熱転写すると、画像のうちの一部でインクが転写されない部分(画像の部分欠落)が生じるため、転写品質が悪いという問題がある。特に、例えば0.5mmといった微細な線や点を転写すると画像欠落が生じやすいという問題がある。
本発明に用いられる前記粉体の色は、無色透明、前記画像と一致したもの、前記画像と異なるものなどを用いることができるが、白色のものを用いることで、例えば黒地の被転写物に黒、青、赤など目立たない色のインクで画像を形成するような場合に、画像と被転写物との間に白色層を形成することができ、前記画像を目立たせることができる。
また、画像の異なる部分ごとに異なる色の粉体又は異なる種類の粉体を用いる場合は、当該部分の画像を形成して粉体を付着させた後、違う部分の画像を形成して別の色の粉体を形成する作業を繰り返せばよい。
図1は本発明の転写印刷方法の一実施形態にかかり、転写印刷の手順を示す図である。
(i)非撥水性でインクの乗りが良好なもの
(ii)画像を形成した後、前記粉体を振り掛けるまでの間、前記粉体の付着性を保持するだけのインクの非浸透性を有するものであること
このような転写シートIとしては市販のものを用いることができる。好適には、有限会社コーワテクノア社製のMPシートを用いることができる。
次に図1(b)に示すように、剥離層2を形成した転写シートIの表面に、インクジェットプリンタや手書きでインク3を塗工し、画像を形成する。インク3としては、後述する粉体(樹脂粉体4)が付着できる溶剤を含むインク3を用いる。例えば、水を主成分とする溶剤に顔料を添加した水性顔料インクを好適に用いることができる。このような顔料インクで転写した画像は、耐洗濯性、耐水性、耐候性に優れるという利点がある。
このようなインク3としては、インクジェットプリンタに一般に使用されている市販のもの(例えば、セイコーエプソン社製PXシリーズインク)を用いることができる。
無色透明のものを用いることで、転写後もインク3の本来の色を発色させることができる。着色した樹脂粉体4を用いることで、インク3と協働して転写後にグラディエーションを生じさせたり、インク3の色を際立たせたりすることができる。例えば黒の布地IIに青色や赤色といったインク3を用いて形成した画像を転写するような場合は、布地IIの色によって画像が目立たなくなるが、白色の樹脂粉体を用いることで、画像を際立たせることができる。
転写シートIを準備する工程(図1(a))及び転写シートIから布地IIに画像を転写する工程(図1(e)(f))は先の実施形態と同様であるので、ここではその図示及び説明は省略する。
この実施形態では、インク3の色や種類が異なる部分ごとに、色や種類の異なる樹脂粉体4a,4bを使い分けるものとする。以下の説明では、例えば赤色のインク3aを用いた部分には赤色の樹脂粉体4aを用い、青色のインク3bを用いた部分では青色の樹脂粉体4bを用いるものとして説明する。
上記の実施形態ではインクで画像を形成した後に粉体を振り掛けているが、この実施形態では、粉体を混合したインクで画像を形成している。また、前記粉体に代えて、常温で液体であり加熱することで固化又は硬化する液体樹脂をインクに混合してもよい。前記液体樹脂は、加熱することで固化又は硬化して、布地などの被転写物に前記画像を固着できるものであればよく、市販ものを用いることができる。例えば、不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂などを用いることができる。粉体と液体樹脂とを適量ずつインクに混合させてもよい。この実施形態で用いることのできるインクは、前記粉体又は液体樹脂と混合できるものであればよい。粉体又は液体樹脂を混合させたインクを使って画像を形成した後の工程については、上記の実施形態と同様である。この実施形態によれば、画像形成後に粉体の添加を行う必要がなく、また、画像を形成した部分以外の部分(非画像形成部)の粉体を除去する必要もない。
例えば、上記の説明では粉体4,4a,4bはウレタンやポリエステル、アクリル、ポリアミドなどの樹脂粉体又はこれらを混合した混合樹脂粉体であるとして説明したが、転写時の熱により溶融して被転写物に接着・固定されるものであればこれ以外の樹脂粉体でもよく、また、同様の作用・効果を奏するのであれば、樹脂以外の粉体を用いてもよい。
また、本発明に使用できるインクとしては、上記した水性顔料インクに限らず、油性インクや染料インク(昇華インクを含む)も使用が可能である。
2 剥離層
3,3a,3b インク
4,4a,4b 樹脂粉体
I 転写シート
II 布地(被転写物)
Claims (4)
- インクによって画像が形成された転写シートを用いて被転写物に前記画像を転写する転写印刷方法において、
水性顔料性のインクと、前記インクの表面の全体に付着する非水溶性で加熱溶融性の粉体であって、粒径とその占有率とによって表される前記粉体のグレードが、150μmを越える粒径の粉体を含まず、44μm~150μmの粒径の粉体を50%~52%含み、残余が44μm未満の粒径の粉体であるものを準備するとともに、
非撥水性で、かつ、前記インクで前記画像を形成して前記粉体を振り掛けるまでの間、前記粉体の付着性を保持するだけの前記インクの非浸透性を有する転写シートを準備し、
前記転写シートの表面に前記インクによって前記画像を形成し、
前記転写シートの表面に前記粉体を振りかけて前記インクの表面の全体に隙間なく前記粉体を付着させ、
非画像形成部分の前記粉体を除去して前記被転写物に前記転写シートを重ね合わせ、
前記画像形成部分を前記粉体が溶融する温度で加熱・加圧することで、前記転写シートの前記画像を前記被転写物に転写すること、
を特徴とする転写印刷方法。 - 請求項1に記載の転写印刷方法によって前記被転写物に転写した前記画像の上に、金箔、銀箔、銅箔又はアルミ箔を含む箔を載せ、前記箔の上から前記画像形成部分を前記接着剤層が溶融する温度で加熱・加圧することで前記画像に前記箔を貼り付けた後、前記箔を前記被転写物から取り除くことで、前記画像形成部分のみに前記箔を貼着すること、
を特徴とする転写印刷方法。 - 前記粉体がウレタン、アクリル、ポリエステル又はポリアミド若しくはこれらを含む混合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の転写印刷方法。
- 前記画像を複数に分けて形成し、第一の画像を形成した後に第二の画像を形成することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の転写印刷方法。
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