[go: up one dir, main page]

JP7164084B2 - ドリル - Google Patents

ドリル Download PDF

Info

Publication number
JP7164084B2
JP7164084B2 JP2021568412A JP2021568412A JP7164084B2 JP 7164084 B2 JP7164084 B2 JP 7164084B2 JP 2021568412 A JP2021568412 A JP 2021568412A JP 2021568412 A JP2021568412 A JP 2021568412A JP 7164084 B2 JP7164084 B2 JP 7164084B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
central axis
drill
outer peripheral
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021568412A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021245840A1 (ja
Inventor
弘児 高橋
政章 神代
明博 木原
友輔 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Hardmetal Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Sumitomo Electric Hardmetal Corp
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Sumitomo Electric Hardmetal Corp, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Publication of JPWO2021245840A1 publication Critical patent/JPWO2021245840A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7164084B2 publication Critical patent/JP7164084B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • B23B51/009Stepped drills
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • B23B51/06Drills with lubricating or cooling equipment
    • B23B51/068Details of the lubricating or cooling channel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/04Angles, e.g. cutting angles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/08Side or plan views of cutting edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/12Cross sectional views of the cutting edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/40Flutes, i.e. chip conveying grooves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/40Flutes, i.e. chip conveying grooves
    • B23B2251/406Flutes, i.e. chip conveying grooves of special form not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/40Flutes, i.e. chip conveying grooves
    • B23B2251/408Spiral grooves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/44Margins, i.e. the narrow portion of the land which is not cut away to provide clearance on the circumferential surface

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)

Description

本開示は、ドリルに関する。
特開2009-18384号公報(特許文献1)および特開2006-55941号公報(特許文献2)には、鋳造品の鋳抜き穴を加工するためのドリルが記載されている。
特開2009-18384号公報 特開2006-55941号公報
本開示に係るドリルは、第1本体部と、第2本体部とを備えている。第2本体部は、第1本体部に対して後方に位置し、かつ第1本体部の直径と異なる直径を有している。第1本体部は、ドリルの中心軸の周りに螺旋状に設けられた切屑排出面と、切屑排出面に連なる逃げ面と、切屑排出面および逃げ面の各々に連なる外周面とを含んでいる。切屑排出面と逃げ面との稜線は、切刃を構成している。切屑排出面は、中心軸の周りに螺旋状に設けられ、かつ切刃に連なる主溝面と、中心軸の周りに螺旋状に設けられ、切刃および主溝面の各々に連なり、かつ主溝面に対してドリルの回転方向の反対側に凹んだ副溝面とを有している。逃げ面と副溝面との境界により構成される副切刃部は、第1端部と、第1端部の反対側にある第2端部とを有している。中心軸に沿った方向で見た場合、第2本体部の直径の最大値を第1本体部の直径で除した値は、1.5以上である。中心軸に沿った方向で見た場合、中心軸と第1端部との距離は、中心軸と切刃の外周端部との距離の20%以上40%未満であり、かつ、中心軸と第2端部との距離は、中心軸と外周端部との距離の60%以上80%以下である。第1本体部の直径に対する主溝面の芯厚の比率は、40%以上60%以下である。副切刃部の中間位置における副溝面の軸方向すくい角は、正である。
図1は、本実施形態に係るドリルの構成を示す平面模式図である。 図2は、図1の領域IIの拡大模式図である。 図3は、本実施形態に係るドリルの構成を示す正面模式図である。 図4は、図3の領域IVの拡大模式図である。 図5は、第1切刃の軸方向すくい角を示す図である。 図6は、図4のVI-VI線に沿った断面模式図である。 図7は、図1のVII-VII線に沿った断面模式図である。 図8は、鋳抜き穴中心軸とドリル中心軸とのずれを説明するための断面模式図である。 図9は、鋳抜き穴中心軸とドリル中心軸とのずれを説明するための平面模式図である。 図10は、ドリルで鋳抜き穴を加工する状態を示す断面模式図である。 図11は、副溝の終了点と、穴位置度との関係を示す図である。 図12は、副溝の開始点と、穴位置度との関係を示す図である。 図13は、副溝の凹み量と、穴位置度との関係を示す図である。 図14は、ドリルの切屑排出面の軸方向すくい角を示す図である。
[本開示が解決しようとする課題]
本開示の目的は、アルミニウム合金鋳物の鋳抜き穴加工における穴位置度を低減可能なドリルを提供することである。
[本開示の効果]
本開示によれば、アルミニウム合金鋳物の鋳抜き穴加工における穴位置度を低減可能なドリルを提供することができる。
[本開示の実施形態の概要]
まず、本開示の実施形態の概要について説明する。
(1)本開示に係るドリル100は、第1本体部81と、第2本体部82とを備えている。第2本体部82は、第1本体部81に対して後方に位置し、かつ第1本体部81の直径と異なる直径を有している。第1本体部81は、ドリル100の中心軸Xの周りに螺旋状に設けられた切屑排出面1と、切屑排出面1に連なる逃げ面2と、切屑排出面1および逃げ面2の各々に連なる外周面3とを含んでいる。切屑排出面1と逃げ面2との稜線は、切刃4を構成している。切屑排出面1は、中心軸Xの周りに螺旋状に設けられ、かつ切刃4に連なる主溝面72と、中心軸Xの周りに螺旋状に設けられ、切刃4および主溝面72の各々に連なり、かつ主溝面72に対してドリルの回転方向の反対側に凹んだ副溝面73とを有している。逃げ面2と副溝面73との境界により構成される副切刃部63は、第1端部91と、第1端部91の反対側にある第2端部92とを有している。中心軸Xに沿った方向で見た場合、第2本体部82の直径の最大値を第1本体部81の直径で除した値は、1.5以上である。中心軸Xに沿った方向で見た場合、中心軸Xと第1端部91との距離は、中心軸Xと切刃4の外周端部との距離の20%以上40%未満であり、かつ、中心軸Xと第2端部92との距離は、中心軸Xと外周端部との距離の60%以上80%以下である。第1本体部81の直径に対する主溝面72の芯厚の比率は、40%以上60%以下である。副切刃部63の中間位置93における副溝面73の軸方向すくい角θ2は、正である。
(2)上記(1)に係るドリル100においては、中心軸Xに沿った方向で見た場合、第1端部91と第2端部92とを通る直線に対する副切刃部63の凹み量Hは、第1本体部81の直径の1%以上5%以下であってもよい。
(3)上記(1)または(2)に係るドリル100においては、外周面3には、切刃4および逃げ面2の各々に連なるマージン31が設けられていてもよい。周方向におけるマージン31の長さは、0.1mm以上0.3mm以下であってもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれかに係るドリル100においては、切刃4の先端角θ1は、150°以上175°以下であってもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれかに係るドリル100においては、第1本体部81の直径は、1mm以上10mm以下であってもよい。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて本開示の実施形態(以降、本実施形態とも称する)の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係るドリルの構成を示す平面模式図である。図1に示されるように、本実施形態に係るドリル100は、鋳抜き穴加工用ドリルであって、第1本体部81と、第2本体部82とを有している。第2本体部82は、第1本体部81に対して後方に位置している。第2本体部82は、第1本体部81の直径と異なる直径を有している。第2本体部82は、第1本体部81に連なっている。第2本体部82は、第3本体部83と、シャンク部84とを有している。第3本体部83は、第1本体部81に対して後方に位置している。第3本体部83は、第1本体部81に連なっている。シャンク部84は、第3本体部83に対して後方に位置している。シャンク部84は、第3本体部83に連なっている。第1本体部81は、ドリル100の前端11を構成する。シャンク部84は、ドリル100の後端12を構成する。
ドリル100の前端11は、被削材に対向する部分である。ドリル100の後端12は、ドリル100を回転させる工具に対向する部分である。シャンク13は、ドリル100を回転させる工具に取り付けられる部分である。中心軸Xは、前端11と後端12とを通っている。中心軸Xに沿った方向は、軸方向である。軸方向に対して垂直な方向が径方向である。本明細書においては、前端11から後端12に向かう方向を軸方向の後方と称する。反対に、後端12から前端11に向かう方向を軸方向の前方と称する。ドリル100は、中心軸Xの周りを回転可能に構成されている。
図2は、図1の領域IIの拡大模式図である。図2に示されるように、本実施形態に係るドリル100の第1本体部81は、第1外周面3を有している。第1外周面3には、第1マージン31と、第2マージン32とが設けられていてもよい。第1マージン31は、第1外周領域21と、第2外周領域22とを有している。第2マージン32は、第3外周領域23と、第4外周領域24とを有している。外周面3は、第5外周領域25を有している。第1外周領域21は、第2外周領域22に連なっている。第2外周領域22は、第5外周領域25に連なっている。第2外周領域22は、第1外周領域21および第5外周領域25の各々に対して傾斜している。第4外周領域24は、第5外周領域25に連なっている。第3外周領域23は、第4外周領域24に連なっている。第4外周領域24は、第5外周領域25および第3外周領域23の各々に対して傾斜している。第5外周領域25は、第2外周領域22と第4外周領域24との間に位置している。
図2に示されるように、第1本体部81は、第1切刃4を有している。第1切刃4は、ドリル100の前端11に位置している。第1切刃4の先端角θ1は、たとえば150°以上175°以下である。先端角θ1の下限は、特に限定されないが、たとえば155°以上であってもよいし、160°以上であってもよい。先端角θ1の上限は、特に限定されないが、たとえば170°以下であってもよい。なお、第1切刃4の先端角θ1は、中心軸Xに平行な面に、第1切刃4を平行にして投影したときに、2つの第1切刃4によって形成される角度である。
図2に示されるように、本実施形態に係るドリル100の第1本体部81は、切屑排出面1を有している。切屑排出面1は、ドリル100の中心軸Xの周りに螺旋状に設けられている。切屑排出面1は、第1面71と、主溝面72と、副溝面73と、シンニング面74とを有している。第1面71は、第1外周面3に連なっている。第1面71は、たとえば戻し面である。主溝面72は、第1面71に連なっている。主溝面72は、第1面71よりも内周側に位置している。主溝面72は、第1面71と副溝面73との間に位置している。主溝面72は、中心軸Xの周りに螺旋状に設けられている。主溝面72は、切刃4に連なっている。
次に、主溝面72および副溝面73の形成方法について説明する。まず、円筒状の第1本体部81に螺旋状の主溝80が形成される。主溝80を構成する面が主溝面72である。次に、主溝面72に対して螺旋状の副溝70が形成される。副溝70を構成する面が副溝面73である。主溝面72の芯厚は、主溝面72に副溝70が形成される前における主溝面72の芯厚である。
切屑排出面1には、副溝70が設けられている。副溝70は、副溝面73により構成されている。副溝面73は、主溝面72に連なっている。副溝面73は、主溝面72よりも内周側に位置している。副溝面73は、主溝面72と、シンニング面74との間に位置している。副溝面73は、中心軸Xの周りに螺旋状に設けられている。副溝面73は、主溝面72に対してドリル100の回転方向Rの反対側に凹んでいる。副溝面73は、第1切刃4に連なっている。シンニング面74は、副溝面73に連なっている。シンニング面74は、副溝面73よりも内周側に位置している。第1面71、主溝面72およびシンニング面74の各々は、第1切刃4に連なっている。
図3は、本実施形態に係るドリルの構成を示す正面模式図である。図4は、図3の領域IVの拡大模式図である。図3および図4に示されるように、本実施形態に係るドリル100の第1本体部81は、逃げ面2と、第1後方面5と、第2後方面6とを有している。逃げ面2は、切屑排出面1に連なっている。第1外周面3は、切屑排出面1および逃げ面2の各々に連なっている。切屑排出面1と逃げ面2との稜線は、第1切刃4を構成している。図3において、矢印は、ドリル100の回転方向Rを示している。
第1後方面5は、逃げ面2に連なっている。第1後方面5は、逃げ面2に対して回転方向後方に位置している。第1後方面5には、クーラント供給孔8が設けられている。第2後方面6は、第1後方面5に連なっている。第2後方面6は、第1後方面5に対して回転方向後方に位置している。径方向において、シャンクの外周面(シャンク外周面50)は、第1外周面3よりも外周側に位置している。
図3に示されるように、第1外周領域21は、第1切刃4および逃げ面2の各々に連なっている。第2外周領域22は、第1外周領域21に対して回転方向後方に位置している。第2外周領域22は、逃げ面2に連なっている。径方向において、第1外周領域21は、逃げ面2よりも外周側に位置している。第3外周領域23は、第1後方面5に連なっている。第4外周領域24は、第3外周領域23に対して回転方向前方に位置している。第4外周領域24は、第1後方面5に連なっている。第5外周領域25は、逃げ面2および第1後方面5の各々に連なっている。径方向において、第5外周領域25は、第1外周領域21および第3外周領域23の各々よりも内周側に位置している。
図4に示されるように、第1マージン31は、第1切刃4に連なっている。周方向における第1マージン31の長さ(第1長さA1)は、0.1mm以上0.3mm以下である。第1長さA1の下限は、特に限定されないが、たとえば0.15mm以上であってもよい。第1長さA1の上限は、特に限定されないが、たとえば0.25mm以下であってもよい。
図3に示されるように、第2マージン32は、第1マージン31に対して、回転方向後方に位置している。第2マージン32は、第1切刃4から離間している。周方向における第2マージン32の長さ(第2長さA2)は、たとえば0.3mm以上7mm以下である。第2長さA2は、第1長さA1よりも大きくてもよい。第2長さA2は、第1長さA1の5倍以上であってもよい。
図3に示されるように、第1本体部81の直径(第1直径W1)に対する主溝面72の芯厚Bmの比率は、たとえば40%以上60%以下である。第1直径W1に対する主溝面72の芯厚Bmの比率の下限は、特に限定されないが、たとえば45%以上であってもよい。第1直径W1に対する主溝面72の芯厚Bmの比率の上限は、特に限定されないが、たとえば55%以下であってもよい。第1本体部81の直径(第1直径W1)とは、軸方向に見た場合における第1外周面3の直径である(図3参照)。図3に示されるように、中心軸Xに沿った方向で見た場合、主溝面72の芯厚Bmの比率は、主溝面72に沿って形成される仮想の主溝面72の芯厚である。
第1直径W1は、たとえば1mm以上10mm以下である。第1直径W1の下限は、特に限定されないが、たとえば2mm以上であってもよいし、3mm以上であってもよい。第1直径W1の上限は、特に限定されないが、たとえば9mm以下であってもよいし、8mm以下であってもよい。
図1に示されるように、第2本体部82は、第3本体部83と、シャンク部84とを有している。第3本体部83は、第2切刃7と、第2外周面9と、フルート面14とを有している。切屑排出面1は、フルート面14に連なっている。副溝面73は、フルート面14に達していてもよい。軸方向において、第2切刃7は、第1切刃4とシャンク部84との間に位置している。図3に示されるように、径方向において、第2切刃7は、第1切刃4よりも外周側に位置していている。径方向において、第2外周面9は、第1外周面3よりも外周側に位置している。
図7は、図1のVII-VII線に沿った断面模式図である。図7に示す断面は、中心軸Xに対して垂直で平面で第3本体部83を切断した断面を、前端11から後端12に向かう方向に見た断面である。図1に示されるように、主溝80は、第1本体部81から第3本体部83にかけて連続的に設けられている。図7に示されるように、第3本体部83に設けられた主溝80は、フルート面14により構成されている。第3本体部83のフルート面14の芯厚Baは、第1本体部81の主溝面72の芯厚Bm(図3参照)と同じであってもよい。
図3に示されるように、シャンク部84の直径(第2直径W2)は、第3本体部83の直径(第3直径W3)よりも大きい。この場合、第2本体部82の直径の最大値は、第2直径W2である。反対に、シャンク部84の直径(第2直径W2)は、第3本体部83の直径(第3直径W3)よりも小さくてもよい。この場合、第2本体部82の直径の最大値は、第3直径W3となる。
中心軸Xに沿った方向で見た場合、第2本体部82の直径の最大値を第1本体部81の直径で除した値は、1.5以上である。第2本体部82の直径の最大値を第1本体部81の直径で除した値の下限は、特に限定されないが、たとえば1.7以上であってもよい。第2本体部82の直径の最大値を第1本体部81の直径で除した値の上限は、特に限定されないが、たとえば3以下であってもよい。
図4に示されるように、第1切刃4は、第1切刃部61と、第2切刃部62と、副切刃部63と、シンニング切刃部64とを有している。第1切刃部61は、逃げ面2と第1面71との稜線により構成されている。第2切刃部62は、逃げ面2と主溝面72との稜線により構成されている。副切刃部63は、逃げ面2と副溝面73との稜線により構成されている。シンニング切刃部64は、逃げ面2とシンニング面74との稜線により構成されている。
第1切刃部61は、第1切刃4の外周端部60を含む。中心軸Xに沿った方向で見た場合、第1切刃部61は、直線状であってもよい。第2切刃部62は、第1切刃部61に連なっている。第1切刃部61は、第2切刃部62よりも外周側に位置している。中心軸Xに沿った方向で見た場合、第2切刃部62は、円弧状であってもよい。図4に示されるように、中心軸Xに沿った方向で見た場合、第2切刃部62は、ドリル100の回転方向Rの反対側に凹んでいてもよい。第2切刃部62は、第1切刃部61と副切刃部63との間に位置している。第2切刃部62は、たとえば主切刃部である。
副切刃部63は、第2切刃部62に連なっている。第2切刃部62は、副切刃部63よりも外周側に位置している。中心軸Xに沿った方向で見た場合、副切刃部63は、円弧状であってもよい。副切刃部63は、第2切刃部62とシンニング切刃部64との間に位置している。図4に示されるように、中心軸Xに沿った方向で見た場合、副切刃部63は、ドリル100の回転方向Rの反対側に凹んでいる。
副切刃部63は、第1端部91と、第2端部92とを有している。第2端部92は、第1端部91の反対側にある。第1端部91は、シンニング切刃部64と、副切刃部63との境界である。第2端部92は、第2切刃部62と、副切刃部63との境界である。第2端部92は、第1端部91よりも外周側に位置している。別の観点から言えば、第1端部91は、副切刃部63の開始点である。第2端部92は、副切刃部63の終了点である。
図3に示されるように、副溝面73の芯厚Bsは、中心軸Xに沿った方向で見た前端側のウェブ厚みである。副溝面73の芯厚Bsは、中心軸Xと第1端部91との距離(第1距離L1)の2倍である(図4参照)。図4に示されるように、中心軸Xに沿った方向で見た場合、中心軸Xと第1端部91との距離(第1距離L1)は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離(第3距離L3)の20%以上40%未満である。別の観点から言えば、中心軸Xから第1端部91までの長さは、第1外周面3の半径の20%以上40%未満である。第1距離L1は、第3距離L3の25%以上であってもよいし、30%以上であってもよい。第1距離L1は、第3距離L3の38%以下であってもよいし、35%以下であってもよい。第1距離L1は、第3距離L3の30%以上38%以下であってもよい。
図4に示されるように、中心軸Xに沿った方向で見た場合、中心軸Xと第2端部92との距離(第2距離L2)は、中心軸Xと外周端部60との距離(第3距離L3)の60%以上80%以下である。別の観点から言えば、中心軸Xから第2端部92までの長さは、第1外周面3の半径の60%以上80%以下である。第2距離L2は、第3距離L3の65%以上であってもよいし、68%以上であってもよい。第2距離L2は、第3距離L3の75%以下であってもよいし、70%以下であってもよい。第2距離L2は、第3距離L3の60%以上70%以下であってもよい。
図4に示されるように、中心軸Xに沿った方向で見た場合、第1端部91と第2端部92とを通る直線(第4直線L4)に対する副切刃部63の凹み量Hは、第1本体部81の直径(第1直径W1)の0.5%以上7%以下であってもよく、さらに好ましくは1%以上5%以下であってもよい。中心軸Xに沿った方向で見た場合、第4直線L4に対する副切刃部63の凹み量Hは、副切刃部63上の点の中で、第4直線L4との距離が最も大きくなる点と、第4直線L4との距離である。第4直線L4に対する副切刃部63の凹み量Hの下限は、特に限定されないが、たとえば第1直径W1の1.5%以上であってもよいし、2%以上であってもよい。第4直線L4に対する副切刃部63の凹み量Hの上限は、特に限定されないが、たとえば第1直径W1の4.5%以下であってもよいし、4%以下であってもよい。
図5は、第1切刃4の軸方向すくい角を示す図である。図5に示されるように、第1面71、主溝面72および副溝面73の各々の軸方向すくい角は、正である。第1面71の軸方向すくい角は、主溝面72の軸方向すくい角よりも大きくてもよい。主溝面72の軸方向すくい角は、副溝面73の軸方向すくい角よりも大きくてもよい。副溝面73の軸方向すくい角は、シンニング面74の軸方向すくい角よりも大きくてもよい。シンニング面74の軸方向すくい角は、ほぼ0°である。
図5に示されるように、副溝面73の軸方向すくい角は、外周側に向かうにつれて単調に大きくなっていてもよい。主溝面72の軸方向すくい角は、外周側に向かうにつれて単調に大きくなっていてもよい。第1面71の軸方向すくい角は、外周側に向かうにつれて単調に大きくなる部分を有していてもよい。第1端部91における副溝面73の軸方向すくい角は、第2端部92における副溝面73の軸方向すくい角よりも小さくてもよい。
図6は、図4のVI-VI線に沿った断面模式図である。図6に示す断面は、中心軸Xに対して平行であり、かつ副切刃部63の中間位置93を通る。さらに、図6に示す断面は、中間位置93から中心軸Xに下した垂線に対して垂直である。副切刃部63の中間位置93は、副切刃部63上の点の中で、第1端部91および第2端部92の各々からの沿線距離が同じ点である。図6に示されるように、中心軸Xに対して垂直な方向であってかつ径方向に平行な方向に見て、副切刃部63の中間位置93における副溝面73の軸方向すくい角θ2は、正である。副溝面73の軸方向すくい角θ2は、副切刃部63のある特定位置を通り、中心軸Xに平行な直線Cに対する副溝面73のすくい角である。
図6に示されるように、軸方向すくい角θ2が「正」であるとは、副切刃部63のある特定位置を通り、中心軸Xに対して垂直な方向であってかつ径方向に平行な方向に見た場合に、副切刃部63のある特定位置を通り、中心軸Xに平行な直線Cに対して、副溝面73がドリル100の回転方向Rの反対側に傾斜している状態をいう。反対に、軸方向すくい角θ2が「負」であるとは、副切刃部63のある特定位置を通り、中心軸Xに対して垂直な方向であってかつ径方向に平行な方向に見た場合に、副切刃部63のある特定位置を通り、中心軸Xに平行な直線Cに対して、副溝面73がドリル100の回転方向Rに傾斜している状態をいう。
次に、本実施形態に係るドリル100の作用効果について説明する。
アルミ製品において鋳造により形成された穴(鋳抜き穴)は、鋳造の精度により寸法および位置精度にばらつきが生じることがある。図8は、鋳抜き穴中心軸とドリル中心軸とのずれを説明するための断面模式図である。図8に示されるように、被削材40には、鋳抜き穴41が設けられている。図9は、鋳抜き穴中心軸とドリル中心軸とのずれを説明するための平面模式図である。図8および図9に示されるように、鋳抜き穴中心軸は、ドリル中心軸とは一致していない。図9に示されるように、平面視において、鋳抜き穴中心軸は、ドリル中心軸に対して距離Dだけずれている。
図8に示されるように、ドリル100で鋳抜き穴を加工する場合、鋳抜き穴の右側における被削材40とドリル100との接触断面積は、鋳抜き穴の左側における被削材40とドリル100との接触断面積よりも大きいことがある。この場合、ドリル100は、図8の右から左に向かう力を受け、左側にたわんでしまう。つまり、ドリル100は、鋳抜き穴中心軸の方向にたわみ、偏心する。結果として、実際のドリル100の中心位置は、狙いのドリル100の中心位置からずれてしまう。実際のドリル100の中心位置と、狙いのドリル100の中心位置とのずれの2倍の値が、穴位置度である。穴位置度は、小さいことが望ましい。
本実施形態に係るドリル100によれば、中心軸Xに沿った方向で見た場合、第2本体部82の直径の最大値を第1本体部81の直径で除した値は、1.5以上である。第1本体部81の直径に対する主溝面72の芯厚Bmの比率は、40%以上60%以下である。これにより、ドリル100の剛性を向上することができる。そのため、ドリル100で鋳抜き穴を加工する場合、ドリル100がたわむことを抑制することができる。また切屑排出面1は、中心軸Xの周りに螺旋状に設けられ、切刃4に連なり、かつドリル100の回転方向Rの反対側に凹んだ副溝面73を有している。副切刃部63の中間位置93における副溝面73の軸方向すくい角θ2は、正である。主溝面72の芯厚Bmを大きくした場合、軸方向すくい角が0°のシンニング面で加工開始されるため、切れ味が悪くなる。副切刃部63の中間位置93における副溝面73の軸方向すくい角θ2を正とすることにより、切刃4の切れ味を向上することができる。結果として、穴位置度を低減することができる。
またドリル100の第1本体部81の直径に対する主溝面72の芯厚の比率を大きくすると、軸方向の分力(スラスト)が大きくなる。一方。アルミニウムは、鋼よりも硬度が低い材料である。そのため、アルミ製品に対して穴開け加工する場合には、鋼製品に対して穴開け加工する場合と比較して、軸方向の分力は小さくなる。従って、アルミ製品に対して穴開け加工する場合には、ドリル100の第1本体部81の直径に対する主溝面72の芯厚の比率を大きくすることができる。
さらにドリル100の第1本体部81の直径に対する主溝面72の芯厚の比率を大きくすると、切屑排出溝の断面積は小さくなるため、切屑の排出性能は劣化する。しかしながら、アルミニウム合金鋳物およびアルニミウム合金ダイキャストは鋼と比較して、切屑が分断されやすい。そのため、アルミ製品に対して穴開け加工する場合には、溝の断面積が小さくなった場合であっても、切屑が溝に詰まることを抑制することができる。
また本実施形態に係るドリル100によれば、中心軸Xに沿った方向で見た場合、第1端部91と第2端部92とを通る直線に対する副切刃部63の凹み量Hは、第1本体部81の直径の1%以上5%以下であってもよい。これにより、穴位置度をさらに低減することができる。
ドリル100で穴開け加工をする場合は、ドリル100は中心軸Xの周りを回転しつつ、水平方向にも振動している。そのため、穴位置度を低減しようとする場合には、周方向のマージン31の長さを大きくすることで、穴の内壁面との接触面積を大きくし、水平方向の振動を抑制しようとすることが、当業者の常識であった。しかしながら、発明者らは、周方向のマージン31(第1マージン31)の長さを大きくして穴位置度を測定したところ、当業者の常識に反し、第1マージン31の長さが大きくなると、穴位置度が大きくなるという知見を得た。この知見に基づき、発明者らは、第1マージン31を通常よりも小さくすることを着想した。
さらに本実施形態に係るドリル100によれば、第1外周面3には、第1切刃4および逃げ面2の各々に連なるマージン31が設けられている。周方向におけるマージン31の長さは、0.1mm以上0.3mm以下である。これにより、穴位置度を低減することができる。
図10は、ドリル100で鋳抜き穴を加工する状態を示す断面模式図である。図10において、実線で記載されている第1切刃4の状態は、第1切刃4が被削材に喰いつき始めた時点(即ち加工開始時点)の状態である。実線で記載されている第1切刃4の状態は、第1切刃4が鋳抜き穴の右側の内壁面に接しているが、左側の内壁面には接していない状態である(第1状態)。一方、図10において、破線で記載されている第1切刃4の状態は、第1切刃4が鋳抜き穴の右側の内壁面と左側の内壁面との双方に接し始めた状態である(第2状態)。
第1切刃4の先端角θ1が小さい場合と比較して、第1切刃4の先端角θ1が大きい場合には、第1状態から第2状態までの距離(不安定加工距離E)を低減することができる。また第1切刃4の先端角θ1が小さい場合と比較して、第1切刃4の先端角θ1が大きい場合には、水平方向の分力を低減することができる。
本実施形態に係るドリル100によれば、第1切刃4の先端角θ1は、150°以上175°以下であってもよい。これにより、不安定加工距離を低減し、かつ水平方向の分力を低減することができる。そのため、ドリル100の偏心を抑制することができる。結果として、穴位置度をさらに低減することができる。
さらに本実施形態に係るドリル100によれば、第1本体部81の直径は、1mm以上10mm以下であってもよい。第1本体部81の直径が上記の範囲のように小さい場合には、穴位置度が顕著に大きくなりやすい。本実施形態に係るドリル100によれば、第1本体部81の直径が小さい場合において、特に効果的に穴位置度を低減することができる。
(サンプル準備)
まず、サンプル1-1~1-4のドリル100を準備した。サンプル1-1および1-2のドリル100は、比較例に係るドリル100である。サンプル1-3および1-4のドリル100は、実施例に係るドリル100である。サンプル1-1~1-4のドリル100において、第1外周面3の直径(第1直径W1)は、6mmとした。サンプル1-1~1-4のドリル100において、第2本体部82の最大径は、それぞれ6mm、7mm、9mmおよび11mmとした。つまり、サンプル1-1~1-4のドリル100において、第2本体部82の直径の最大値を第1本体部81の直径で除した値は、それぞれ6/6、7/6、9/6および11/6とした。
サンプル1-1~1-4のドリル100において、ドリル100の第1外周面3の直径(第1直径W1)に対する主溝面72の芯厚Bmの比率は、50%とした。中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の30%とした。中心軸Xと第2端部92(終了点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の70%とした。凹み量Hは、第1外周面3の直径の2.9%とした。第1マージン31の長さ(第1長さA1)は、0.15mmとした。第1切刃4の先端角θ1は、160°とした。
(評価方法)
次に、サンプル1-1~1-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した。被削材は、日本工業規格(JIS)H5302:2006の規定によるAl-Si-Cu系ダイカスト材料であるADC12とした。設備は、立形マシニングセンタ(FANUC株式会社製 ROBODRILL α-T14iFLa)とした。回転数は、10000rpmとした。送り量(f)は、1mm/回転とした。深さは、20mmとした。内部給油が用いられた。
(評価結果)
Figure 0007164084000001
表1に示されるように、サンプル1-1~1-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度は、それぞれ、1.29mm、0.85mm、0.37mmおよび0.26mmであった。サンプル1-3および1-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度は、サンプル1-1および1-2のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度よりも小さかった。以上により、第2本体部82の直径の最大値を第1本体部81の直径で除した値が1.5以上である場合には、穴位置度が顕著に低減することが実証された。
(サンプル準備)
まず、サンプル2-1~2-4のドリル100を準備した。サンプル2-1のドリル100は、比較例に係るドリル100である。サンプル2-2~2-4のドリル100は、実施例に係るドリル100である。サンプル2-1~2-4のドリル100において、第1外周面3の直径(第1直径W1)は、6mmとした。第2本体部82の最大径は、11mmとした。サンプル2-1~2-4のドリル100において、第1本体部81の直径に対する主溝面72の芯厚Bmの比率は、それぞれ30%、40%、50%および60%とした。
サンプル2-1~2-4のドリル100において、中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の30%とした。中心軸Xと第2端部92(終了点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の70%とした。凹み量Hは、第1外周面3の直径の2.9%とした。第1マージン31の長さ(第1長さA1)は、0.15mmとした。第1切刃4の先端角θ1は、160°とした。
(評価方法)
次に、サンプル2-1~2-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した。被削材は、日本工業規格(JIS)H5302:2006の規定によるAl-Si-Cu系ダイカスト材料であるADC12とした。設備は、立形マシニングセンタ(FANUC株式会社製 ROBODRILL α-T14iFLa)とした。回転数は、10000rpmとした。送り量(f)は、1mm/回転とした。深さは、20mmとした。内部給油が用いられた。
(評価結果)
Figure 0007164084000002
表2に示されるように、サンプル2-1~2-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度は、それぞれ、0.51mm、0.33mm、0.26mmおよび0.23mmであった。サンプル2-2~2-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度は、サンプル2-1のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度よりも小さかった。以上により、第1本体部81の直径に対する主溝面72の芯厚Bmの比率が40%以上60%以下である場合には、穴位置度が顕著に低減することが実証された。
(サンプル準備)
まず、サンプル3-1~3-9のドリル100を準備した。サンプル3-1、3-6、3-8および3-9のドリル100は、比較例に係るドリル100である。サンプル3-2~3-5および3-7のドリル100は、実施例に係るドリル100である。サンプル3-1~3-9のドリル100において、第1外周面3の直径(第1直径W1)は、6mmとした。第2本体部82の最大径は、11mmとした。サンプル3-1~3-9のドリル100において、第1本体部81の直径に対する主溝面72の芯厚Bmの比率は、50%とした。
サンプル3-1~3-9のドリル100において、中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の18%以上45%以下とした。中心軸Xと第2端部92(終了点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の60%以上85%以下とした。凹み量Hは、第1外周面3の直径の1.5%以上6.2%以下とした。第1マージン31の長さ(第1長さA1)は、0.15mmとした。第1切刃4の先端角θ1は、160°とした。
(評価方法)
次に、サンプル3-1~3-9のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した。被削材は、日本工業規格(JIS)H5302:2006の規定によるAl-Si-Cu系ダイカスト材料であるADC12とした。設備は、立形マシニングセンタ(FANUC株式会社製 ROBODRILL α-T14iFLa)とした。回転数は、10000rpmとした。送り量(f)は、1mm/回転とした。深さは、20mmとした。内部給油が用いられた。
(評価結果)
図11は、副溝の終了点と、穴位置度との関係を示す図である。図11および表3に示されるように、開始点の割合(具体的には、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離に対する、中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離の割合)が一定(30%)の場合には、終了点の割合(具体的には、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離に対する、中心軸Xと第2端部92(終了点)との距離の割合)が小さくなるにつれて、穴位置度が低減する。
Figure 0007164084000003
図12は、副溝の開始点と、穴位置度との関係を示す図である。図12および表4に示されるように、中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離が、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の20%以上40%未満の場合において、穴位置度が低減する。以上により、中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離が、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の20%以上40%未満であり、かつ中心軸Xと第2端部92(終了点)との距離が、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の60%以上80%以下の場合には、穴位置度が顕著に低減することが実証された。
Figure 0007164084000004
図13は、副溝の凹み量Hと、穴位置度との関係を示す図である。図13および表5に示されるように、開始点の割合(具体的には、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離に対する、中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離の割合)が一定(30%)の場合には、第1外周面3の直径に対する凹み量Hの割合が小さくなるにつれて、穴位置度が低減する。中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離の割合)が20%以上40%未満であって、かつ第1外周面3の直径に対する凹み量Hの割合が5%以下である場合には、穴位置度が低減する。
Figure 0007164084000005
(サンプル準備)
まず、サンプル3-10~3-12のドリル100を準備した。サンプル3-11のドリル100は、比較例に係るドリル100である。サンプル3-11のドリル100の切屑排出溝には、副溝が形成されていない。サンプル3-10および3-12のドリル100は、実施例に係るドリル100である。サンプル3-10および3-12のドリル100の切屑排出溝には、副溝が形成されている。
図14は、ドリルの切屑排出面の軸方向すくい角を示す図である。図14に示されるように、サンプル3-10のドリル100の副溝面73における軸方向すくい角は、サンプル3-12のドリル100の副溝面73における軸方向すくい角よりも大きい。サンプル3-10のドリル100の副溝面73における軸方向すくい角は、9°以上17°以下である。サンプル3-12のドリル100の副溝面73における軸方向すくい角は、1°以上16°以下である。
(評価方法)
次に、サンプル3-10~3-12のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した。被削材は、日本工業規格(JIS)H5302:2006の規定によるAl-Si-Cu系ダイカスト材料であるADC12とした。設備は、立形マシニングセンタ(FANUC株式会社製 ROBODRILL α-T14iFLa)とした。回転数は、10000rpmとした。送り量(f)は、1mm/回転とした。深さは、20mmとした。内部給油が用いられた。
(評価結果)
Figure 0007164084000006
表6に示されるように、サンプル3-10~3-12のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度は、それぞれ、0.26mm、0.43mmおよび0.40mmであった。以上により、切屑排出面1に副溝が形成されていないドリル100と比較して、切屑排出面1に副溝が形成されているドリル100は、穴位置度が低減することが実証された。また副溝の軸方向すくい角θ2を大きくすることにより、穴位置度がさらに低減することが実証された。
(サンプル準備)
まず、サンプル4-1~4-4のドリル100を準備した。サンプル4-3および4-4のドリル100は、比較例に係るドリル100である。サンプル4-1および4-2のドリル100は、実施例に係るドリル100である。サンプル4-1~4-4のドリル100において、第1外周面3の直径(第1直径W1)は、6mmとした。サンプル4-1~4-4のドリル100において、第1マージン31の長さ(第1長さA1)は、それぞれ0.1mm、0.3mm、0.6mmおよび1.5mmとした。
サンプル4-1~4-4のドリル100において、第2本体部82の最大径は、11mmとした。ドリル100の第1外周面3の直径(第1直径W1)に対する主溝面72の芯厚Bmの比率は、50%とした。中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の30%とした。中心軸Xと第2端部92(終了点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の70%とした。凹み量Hは、第1外周面3の直径の2.9%とした。第1切刃4の先端角θ1は、160°とした。
(評価方法)
次に、サンプル4-1~4-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した。被削材は、日本工業規格(JIS)H5302:2006の規定によるAl-Si-Cu系ダイカスト材料であるADC12とした。設備は、立形マシニングセンタ(FANUC株式会社製 ROBODRILL α-T14iFLa)とした。回転数は、10000rpmとした。送り量(f)は、1mm/回転とした。深さは、20mmとした。内部給油が用いられた。
(評価結果)
Figure 0007164084000007
表7に示されるように、サンプル4-1~4-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度は、それぞれ、0.27mm、0.33mm、0.45mmおよび0.72mmであった。サンプル4-1および4-2のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度は、サンプル4-3および4-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度よりも小さかった。以上により、第1マージン31の長さ(第1長さA1)が0.1mm以上0.3mm以下である場合には、穴位置度が顕著に低減することが実証された。
(サンプル準備)
まず、サンプル5-1~5-5のドリル100を準備した。サンプル5-1および5-2のドリル100は、比較例に係るドリル100である。サンプル5-3~5-5のドリル100は、実施例に係るドリル100である。サンプル5-1~5-5のドリル100において、第1外周面3の直径(第1直径W1)は、6mmとした。サンプル5-1~5-5のドリル100において、第1切刃4の先端角θ1は、それぞれ135°、140°、150°、160°および175°とした。
サンプル5-1~5-5のドリル100において、第2本体部82の最大径は、11mmとした。ドリル100の第1外周面3の直径(第1直径W1)に対する主溝面72の芯厚Bmの比率は、50%とした。中心軸Xと第1端部91(開始点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の30%とした。中心軸Xと第2端部92(終了点)との距離は、中心軸Xと第1切刃4の外周端部60との距離の70%とした。凹み量Hは、第1外周面3の直径の2.9%とした。第1マージン31の長さ(第1長さA1)は、それぞれ0.15mmとした。
(評価方法)
次に、サンプル4-1~4-4のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した。被削材は、日本工業規格(JIS)H5302:2006の規定によるAl-Si-Cu系ダイカスト材料であるADC12とした。設備は、立形マシニングセンタ(FANUC株式会社製 ROBODRILL α-T14iFLa)とした。回転数は、10000rpmとした。送り量(f)は、1mm/回転とした。深さは、20mmとした。内部給油が用いられた。
(評価結果)
Figure 0007164084000008
表8に示されるように、サンプル5-1~5-5のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度は、それぞれ、0.72mm、0.5mm、0.32mm、0.26mmおよび0.25mmであった。サンプル5-3~5-5のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度は、サンプル5-1および5-2のドリル100を用いて鋳抜き穴を加工した際の穴位置度よりも小さかった。以上により、第1切刃4の先端角θ1が150°以上175°以下である場合には、穴位置度が顕著に低減することが実証された。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 切屑排出面、2 逃げ面、3 第1外周面(外周面)、4 第1切刃(切刃)、5 第1後方面、6 第2後方面、7 第2切刃、8 クーラント供給孔、9 第2外周面、11 前端、12 後端、13 シャンク、14 フルート面、21 第1外周領域、22 第2外周領域、23 第3外周領域、24 第4外周領域、25 第5外周領域、31 第1マージン(マージン)、32 第2マージン、40 被削材、41 穴、50 シャンク外周面、60 外周端部、61 第1切刃部、62 第2切刃部、63 副切刃部、64 シンニング切刃部、70 副溝、71 第1面、72 主溝面、73 副溝面、74 シンニング面、81 第1本体部、82 第2本体部、83 第3本体部、84 シャンク部、91 第1端部、92 第2端部、93 中間位置、100 ドリル、A1 第1長さ、A2 第2長さ、B 芯厚、C 直線、D 距離、E 不安定加工距離、H 凹み量、L1 第1距離、L2 第2距離、L3 第3距離、L4 第4直線、R 第1矢印、W1 第1直径、W2 第2直径、W3 第3直径、X 中心軸、θ1 先端角、θ2 軸方向すくい角。

Claims (5)

  1. 第1本体部と、
    前記第1本体部に対して後方に位置し、かつ前記第1本体部の直径と異なる直径を有する第2本体部とを備えたドリルであって、
    前記第1本体部は、
    前記ドリルの中心軸の周りに螺旋状に設けられた切屑排出面と、
    前記切屑排出面に連なる逃げ面と、
    前記切屑排出面および前記逃げ面の各々に連なる外周面とを含み、
    前記切屑排出面と前記逃げ面との稜線は、切刃を構成し、
    前記切屑排出面は、
    前記中心軸の周りに螺旋状に設けられ、かつ前記切刃に連なる主溝面と、
    前記中心軸の周りに螺旋状に設けられ、前記切刃および前記主溝面の各々に連なり、かつ前記主溝面に対して前記ドリルの回転方向の反対側に凹んだ副溝面とを有し、
    前記逃げ面と前記副溝面との境界により構成される副切刃部は、第1端部と、前記第1端部の反対側にある第2端部とを有し、
    前記第2本体部は、前記第1本体部に連なる第3本体部を有し、
    前記第3本体部は、前記主溝面に連なるフルート面を有し、
    前記中心軸に沿った方向で見た場合、前記第2本体部の直径の最大値を前記第1本体部の直径で除した値は、1.5以上であり、
    前記中心軸に沿った方向で見た場合、前記中心軸と前記第1端部との距離は、前記中心軸と前記切刃の外周端部との距離の20%以上40%未満であり、かつ、前記中心軸と前記第2端部との距離は、前記中心軸と前記外周端部との距離の60%以上80%以下であり、
    前記第1本体部の直径に対する前記フルート面の芯厚の比率は、40%以上60%以下であり、
    前記副切刃部の中間位置における前記副溝面の軸方向すくい角は、正であり、
    前記フルート面の芯厚は、前記第1本体部の前記主溝面の芯厚と同じであり、 前記中心軸に対して垂直な断面において、前記主溝面の形状は、円弧状である、ドリル。
  2. 前記中心軸に沿った方向で見た場合、前記第1端部と前記第2端部とを通る直線に対する前記副切刃部の凹み量は、前記第1本体部の直径の1%以上5%以下である、請求項1に記載のドリル。
  3. 前記外周面には、前記切刃および前記逃げ面の各々に連なるマージンが設けられており、
    周方向における前記マージンの長さは、0.1mm以上0.3mm以下である、請求項1または請求項2に記載のドリル。
  4. 前記切刃の先端角は、150°以上175°以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドリル。
  5. 前記第1本体部の直径は、1mm以上10mm以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のドリル。
JP2021568412A 2020-06-03 2020-06-03 ドリル Active JP7164084B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/021941 WO2021245840A1 (ja) 2020-06-03 2020-06-03 ドリル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021245840A1 JPWO2021245840A1 (ja) 2021-12-09
JP7164084B2 true JP7164084B2 (ja) 2022-11-01

Family

ID=78831006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021568412A Active JP7164084B2 (ja) 2020-06-03 2020-06-03 ドリル

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230226619A1 (ja)
EP (1) EP4163036A4 (ja)
JP (1) JP7164084B2 (ja)
CN (1) CN115666831A (ja)
WO (1) WO2021245840A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN201371263Y (zh) 2008-06-13 2009-12-30 周安善 前刀面不对称凹槽分屑多刃尖麻花钻
JP2012161912A (ja) 2011-02-08 2012-08-30 Sandvik Intellectual Property Ab ドリル
JP2017177236A (ja) 2016-03-28 2017-10-05 株式会社タンガロイ 穴あけ工具

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0553817U (ja) * 1991-12-26 1993-07-20 三菱マテリアル株式会社 穴あけ工具
JPH07164225A (ja) * 1993-12-15 1995-06-27 Dijet Ind Co Ltd 段付きドリル
JPH07237017A (ja) * 1994-02-28 1995-09-12 Mitsubishi Materials Corp ドリル
US7540341B2 (en) * 2002-06-06 2009-06-02 Kabushiki Kaisha Miyanaga Drill bit
DE20211592U1 (de) * 2002-07-15 2004-04-01 Gühring, Jörg, Dr. Bohrer
US7306411B2 (en) * 2002-09-03 2007-12-11 Mitsubishi Materials Corporation Drill with groove width variation along the drill and double margin with a thinning section at the tip
JP3874774B2 (ja) 2004-08-19 2007-01-31 オーエスジー株式会社 鋳抜き穴加工用ドリル
JP2009018384A (ja) 2007-07-12 2009-01-29 Honda Motor Co Ltd ドリル
JP4954044B2 (ja) * 2007-12-11 2012-06-13 オーエスジー株式会社 ドリル
SE533679C2 (sv) * 2009-04-07 2010-11-30 Sandvik Intellectual Property Solid stegborr
JP5994654B2 (ja) * 2013-01-23 2016-09-21 三菱マテリアル株式会社 超高硬度焼結体付きドリルおよびその製造方法
CN105307807B (zh) * 2013-06-26 2017-11-10 京瓷株式会社 钻头
JP2016064477A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 三菱マテリアル株式会社 ドリル
JP5940205B1 (ja) * 2015-10-20 2016-06-29 日進工具株式会社 ドリル
CN206253699U (zh) * 2016-12-07 2017-06-16 东莞市龙晶微钻精密工具有限公司 一种左旋台阶钻头
CN107900421B (zh) * 2017-12-27 2024-04-02 苏州阿诺精密切削技术有限公司 用于加工飞机蒙皮铆钉孔的阶梯钻铰刀

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN201371263Y (zh) 2008-06-13 2009-12-30 周安善 前刀面不对称凹槽分屑多刃尖麻花钻
JP2012161912A (ja) 2011-02-08 2012-08-30 Sandvik Intellectual Property Ab ドリル
JP2017177236A (ja) 2016-03-28 2017-10-05 株式会社タンガロイ 穴あけ工具

Also Published As

Publication number Publication date
EP4163036A4 (en) 2023-07-26
CN115666831A (zh) 2023-01-31
JPWO2021245840A1 (ja) 2021-12-09
EP4163036A1 (en) 2023-04-12
WO2021245840A1 (ja) 2021-12-09
US20230226619A1 (en) 2023-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4976181B2 (ja) スローアウェイドリルのチップ配置方法
JP2017013231A (ja) ドリル
JP2022115062A (ja) ドリル
JPWO2016189937A1 (ja) ドリルおよび切削加工物の製造方法
JPWO2019073752A1 (ja) 回転切削工具
JP4125909B2 (ja) スクエアエンドミル
JP2012030306A (ja) ドリル及びそれを用いた穴加工方法
WO2022239045A1 (ja) ドリル
JP7164084B2 (ja) ドリル
JP3850000B2 (ja) ドリル
JP2010162645A (ja) ドリル
JP7206573B1 (ja) ドリル
JP7206572B1 (ja) ドリル
JP7488349B2 (ja) 切削インサート、回転工具及び切削加工物の製造方法
KR100990171B1 (ko) 난삭재의 고속가공용 트위스트 드릴 리머
JP2000052127A (ja) エンドミル
JP7386339B2 (ja) ドリル及び切削加工物の製造方法
JP4725369B2 (ja) ドリル
JP7400311B2 (ja) ドリル
JP2002205212A (ja) ドリル
JPH0313004B2 (ja)
JP6902284B2 (ja) 切削工具
JP2537134Y2 (ja) 穴明け工具
JPH069813U (ja) ドリル
JP7456565B1 (ja) ドリル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211115

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20211115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220420

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7164084

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150