JP7154100B2 - 工作機械の加工異常検出装置 - Google Patents
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Description
上記の危険を避けるため、加工異常を検出して機械停止させる技術が提案されている。
特許文献1では、正常加工時のモータ負荷波形などを基準波形として記録しておき、加工時の負荷が基準波形から一定以上乖離した際に加工異常と見なす技術が示されている。このような技術によれば、目的の加工における正常加工時の波形を基準にできるため、任意の加工条件において加工異常を検出することができる。但し、基準波形からの乖離を指標とするため、正常加工時の波形にばらつきがある場合に検出感度が上げられないという課題がある。
しかしながら、工作機械での加工においては、加工条件として非常に多くのパラメータが影響する。すなわち、ドリルやエンドミルをはじめとした切削工具の種類や寸法、被削材の形状や材質に加え、切削工具または被削材の回転速度、工作機械の軸送り速度、使用する切削液の有無や種類、工具と被削材の相対運動軌跡、さらには使用する機械の種類や設置環境などが加工に影響するため、事前に加工条件に応じた正常または異常時の「特徴」を学習しておくことは困難であった。
このような問題に対し、特許文献3のように、新たに収集したデータを加えて診断モデルを更新することで診断性能を向上させる技術も提案されている。このような技術を用いることでモデルの性能を改善することが期待される。
前記異常の有無を診断するための異常検出モデルを複数保持する異常検出モデル保持手段と、
前記異常検出モデル保持手段に保持される個々の異常検出モデルについて、異常検出モデルの構築に使用した診断情報を収集した際の加工条件を、前記異常検出モデルに関連付けて保持するモデル構築条件保持手段と、
前記個々の異常検出モデルについて、特定の加工条件に限定せず使用可能な汎化モデル、もしくは特定の加工条件に限定して使用可能な特化モデルのいずれであるかを前記異常検出モデルに関連付けて保持するモデル特性保持手段と、
診断対象となる加工の加工条件に一致する前記特化モデルが前記異常検出モデル保持手段で保持されている場合には該特化モデルを、そうでない場合には前記汎化モデルを選択する異常検出モデル選択手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、前記加工条件は、前記切削工具の種類、前記切削工具の形状、前記工作機械の主軸回転速度、前記工作機械の駆動軸の送り速度、前記加工において使用する切削液の有無及び種類、前記被削材の形状、前記被削材の材料、前記切削工具と前記被削材との相対運動軌跡、使用する工作機械、の少なくとも一つを含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、前記異常検出モデル選択手段は、前記工作機械で使用するNCプログラム及び/又は前記工作機械が保持する前記加工で使用する前記切削工具に関する情報を基に、診断対象とする加工に対応する前記加工条件を特定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、前記異常検出モデルは機械学習により構築されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、異常の有無の診断時に使用した診断情報を保持する診断情報保持手段と、誤診発生時に、誤診した旨を入力可能な診断結果入力手段とを備え、前記異常検出モデル選択手段で前記汎化モデルが選択されていた場合には、前記診断情報を用いて前記加工時の加工条件に対応した特化モデルを新たに構築し、前記異常検出モデル選択手段で特化モデルが選択されていた場合には、選択されている特化モデルを前記診断情報を用いて更新する異常検出モデル更新手段とをさらに備えることを特徴とする。
請求項4または5の発明によれば、上記効果に加えて、選択中の異常検出モデルで正しく識別ができなかった場合に、学習に必要なデータ数や計算能力を過剰に要求することなく、異常検出性能を向上させることができる。
図1は、本発明の加工異常検出装置の一例を示すブロック構成図である。工作機械1の主軸には、切削工具2が装着されて、テーブル上の被削材3が加工可能となっている。
この工作機械1に対し、加工異常検出装置10が併設されている。但し、加工異常検出装置10は、工作機械1の制御装置(図示しない)に内包されていても構わない。
加工異常検出装置10には、工作機械1の制御情報や各種センサ(図示しない)の測定信号を診断情報として取得する診断情報取得手段11が設けられている。診断情報には、工作機械1の制御装置が保持する切削工具2の属性情報(工具種類、工具形状、材質など)や、被削材3の属性情報(材質、形状など)も含まれる。
加工を開始する際、工作機械1は、加工内容を記述したNCプログラムを制御装置に読み込んで解釈し、機械の動作を決定する。NCプログラム内には、切削工具2の回転速度や、工作機械1の送り軸速度、切削液の使用有無など加工に関わる情報が格納されている。また一般に、工作機械に装着されている切削工具や被削材の属性情報も制御装置に格納されている。
異常検出モデル保持手段13は、機械学習によって予め構築された、異常の有無を診断するための複数の異常検出モデルを保持しており、各異常検出モデルは、モデル特性保持手段14において、特定の加工条件に限定せずに異常の有無の診断に使用できる汎化モデルと、特定の加工条件に限定して異常の有無の診断に使用できる特化モデルの何れかに特定されている。
モデル構築条件保持手段15では、異常検出モデル保持手段13で保持される各異常検出モデルについて、当該異常検出モデルの構築に使用した診断情報を収集した際の加工条件を、当該異常検出モデルに関連づけて保持している。
また、加工異常検出装置10には、作業者が誤診の発生を入力可能な診断結果入力手段18と、当該入力に基づいて異常検出モデルの更新を行う異常検出モデル更新手段17と、診断に使用した診断情報を保存する診断情報保持手段19とが設けられている。
まず、S1で加工が開始されると、S2で、診断情報取得手段11により、工作機械1の制御装置から診断情報を取得する。次に、S3で、異常検出モデル選択手段12により、診断情報に基づいて加工条件を特定する。
次に、S4で、S3で特定した加工条件を基にして、異常検出モデル保持手段13から適切な異常検出モデルを選択する。
まず、S41において、異常検出モデル保持手段13に保持される異常検出モデルそれぞれについて、対応するモデル特性(汎化モデルまたは特化モデル)をモデル特性保持手段14から、及びモデルの構築条件(モデルを構築するために用いた教師データを収集した際の加工条件)をモデル構築条件保持手段15から取得する。
次に、S42で、S3で特定した加工条件に一致する特化モデルが存在するか否かを判定する。ここで一致する特化モデルが存在する場合は、S43でその特化モデルを異常検出モデルとして採用する。一方、一致する特化モデルがない場合は、S44で汎化モデルを異常検出モデルとして採用する。
他方、特化モデルとは、工作機械のユーザーそれぞれが良く使用する加工条件に特化したモデルを指す。例えば、特定の加工プログラムを用いて特定の種類・形状の工具で特定の被削材を加工する、など、限定された条件で使用可能なモデルである。
一方、S6の判別で加工異常が検出された場合は、S8で、工作機械1の制御装置に通知してアラーム発報や加工停止など好適な異常処理を行う。また、後述する異常検出モデル更新での使用に備えるため、診断に使用した診断情報を診断情報保持手段19に格納する。
これにより、複数の加工条件に対し汎用的に使用可能な汎化モデルと、特定の加工条件に限定されるが検出精度が高い特化モデルとを併せ持ち、モデルに関連付けられた学習時の加工条件を基にして加工時にどのモデルを用いるべきか適切に選択できる。そして、加工時の条件に対応した高精度な異常検出モデルが既に構築済みであればその特化モデルを、未知の加工条件であれば性能は劣るものの汎用的に使用可能な汎化モデルを適切に選択することができる。よって、運転条件の組み合わせが膨大となる工作機械の加工において、容易に異常検出能力を最大限発揮して、高精度に加工異常を検出することができる。
誤診を検出する手段としては、作業者の所感(特に工具に異常が見られないのに「異常」アラームが出た、あるいは「異常」アラームが出ないまま工具が折損した、など)に加え、寸法測定装置(図示しない)など工作機械1の内部または外部で被削材の加工良否を判断する装置における良否判定結果などを用いることができる。診断結果入力手段18として、作業者が押下可能な釦や、寸法測定装置などとの信号授受手段を設けることができる。
Claims (5)
- 切削工具を用いて被削材を加工する工作機械において、前記加工における異常の発生を検出するための加工異常検出装置であって、
前記異常の有無を診断するための異常検出モデルを複数保持する異常検出モデル保持手段と、
前記異常検出モデル保持手段に保持される個々の異常検出モデルについて、異常検出モデルの構築に使用した診断情報を収集した際の加工条件を、前記異常検出モデルに関連付けて保持するモデル構築条件保持手段と、
前記個々の異常検出モデルについて、特定の加工条件に限定せず使用可能な汎化モデル、もしくは特定の加工条件に限定して使用可能な特化モデルのいずれであるかを前記異常検出モデルに関連付けて保持するモデル特性保持手段と、
診断対象となる加工の加工条件に一致する前記特化モデルが前記異常検出モデル保持手段で保持されている場合には該特化モデルを、そうでない場合には前記汎化モデルを選択する異常検出モデル選択手段と
を備えることを特徴とする工作機械の加工異常検出装置。 - 前記加工条件は、前記切削工具の種類、前記切削工具の形状、前記工作機械の主軸回転速度、前記工作機械の駆動軸の送り速度、前記加工において使用する切削液の有無及び種類、前記被削材の形状、前記被削材の材料、前記切削工具と前記被削材との相対運動軌跡、使用する工作機械、の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の工作機械の加工異常検出装置。
- 前記異常検出モデル選択手段は、前記工作機械で使用するNCプログラム及び/又は前記工作機械が保持する前記加工に使用する前記切削工具に関する情報を基に、診断対象とする加工に対応する前記加工条件を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械の加工異常検出装置。
- 前記異常検出モデルは機械学習により構築されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の工作機械の加工異常検出装置。
- 異常の有無の診断時に使用した診断情報を保持する診断情報保持手段と、
誤診発生時に、誤診した旨を入力可能な診断結果入力手段とを備え、
前記異常検出モデル選択手段で前記汎化モデルが選択されていた場合には、前記診断情報を用いて前記加工時の加工条件に対応した特化モデルを新たに構築し、前記異常検出モデル選択手段で特化モデルが選択されていた場合には、選択されている特化モデルを前記診断情報を用いて更新する異常検出モデル更新手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の工作機械の加工異常検出装置。
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