JP7152440B2 - 柱部材の乾式継手構造および建築物 - Google Patents
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前記継手部材は、ベース部材と鉛直部材とを有し、前記上柱部材の下端部および前記下柱部材の上端部にそれぞれ前記鉛直部材同士が突き合わせ可能に設けられており、突き合わされた前記鉛直部材同士に跨設されたプレート部材をボルト接合することにより前記上柱部材と前記下柱部材とが連結されること(但し、前記上柱部材と前記下柱部材とが硬化材を用いて連結されることを除く)を特徴とする、
請求項2に記載した発明に係る柱部材の乾式継手構造は、上柱部材と下柱部材とが一対の継手部材を介してボルト接合により連結される柱部材の乾式継手構造であって、
前記上下の柱部材は、角形鋼管であること、
前記継手部材は、四角形状のベース部材と、前記ベース部材の対角線上に配設される平面視十字状の鉛直部材とを有し、前記上柱部材の下端部および前記下柱部材の上端部にそれぞれ前記鉛直部材同士が突き合わせ可能に設けられており、突き合わされた前記鉛直部材同士に跨設されたプレート部材をボルト接合することにより前記上柱部材と前記下柱部材とが連結されること(但し、前記上柱部材と前記下柱部材とが硬化材を用いて連結されることを除く)を特徴とする。
請求項3に記載した発明に係る柱部材の乾式継手構造は、上柱部材と下柱部材とが一対の継手部材を介してボルト接合により連結される柱部材の乾式継手構造であって、
前記上下の柱部材は、角形鋼管であること、
前記継手部材は、四角形状のベース部材と鉛直部材とを有し、前記鉛直部材は、前記ベース部材の中央部に配設される鋼管部材と、前記鋼管部材の外周面から前記ベース部材の対角線上の四方に配設される接続片部材とを備え、前記上柱部材の下端部および前記下柱部材の上端部にそれぞれ前記鉛直部材同士が突き合わせ可能に設けられており、突き合わされた前記鉛直部材同士に跨設されたプレート部材をボルト接合することにより前記上柱部材と前記下柱部材とが連結されること(但し、前記上柱部材と前記下柱部材とが硬化材を用いて連結されることを除く)を特徴とする。
また、継手部材が柱外径よりも内側にほぼ収まっているため、外壁の取り付け、及び耐火被覆の施工、内装の納まりが容易という利点もある。
前記上柱部材1と前記下柱部材2は、本実施例では角形鋼管(一例として、外径サイズが250×250mm)で実施しているが、丸形鋼管でも実施可能である。
同様に、前記継手部材4は、本実施例では、鋼板を採用し、前記下柱部材2の外形とほぼ一致する大きさに加工したベース部材41と、所要の高さの平面視十字状に組み立てた鉛直部材42とを溶接等の接合手段で一体化した構造で実施され、前記下柱部材2の上端縁部に載置した状態で溶接手段により一体化されている。
前記上下の柱部材1、2と前記継手部材3、4との溶接作業は、予め工場等で行われ、現場には前記柱部材1、2と継手部材3、4とが一体化された状態で搬入されるので、天候に左右されることがなく、合理的で施工性に優れた現場作業を実現することができる。
なお、前記プレート部材8の大きさや穿設したボルト孔の個数は構造設計に応じて適宜設計変更される。
よって、天候の影響を受けることなく計画的に現場作業を行うことができ、熟練工を必要としない。また、溶接手段特有の現場での超音波探傷試験等の溶接部の検査や、接合作業後のエレクションピースの切断・研磨作業も省略できる。したがって、施工性及び経済性に非常に優れている。
さらに、溶接工の技量や天候に左右されることがないので一定の品質を保つことができる等、品質性及び確実性に非常に優れている。
その他、前記上下の柱部材1、2は、本実施例では、断面略正方形の角形鋼管で実施しているが、断面略矩形の角形鋼管、或いは丸形鋼管でも同様に実施できる。前記継手部材3、4のベース部材31、41の形態は、前記上下の柱部材1、2の断面形状に合致するように適宜設計変更する等の工夫は適宜行われるところである。
この実施例2に係る柱部材の乾式継手構造20は、上記実施例1に係る柱部材の乾式継手構造10と比し、前記平面視十字状に組み立てた鉛直部材32、42に代えて、鋼管部材32a、42aと接続片部材32b、42bとからなる鉛直部材32、42を用いている点が相違する。また、前記上柱部材1及び下柱部材2の外径サイズを、上記実施例1よりも大きい外径サイズ450×450mmで実施している点で相違する。その他の構成は、上記実施例1と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
同様に、前記鋼管部材42aは、断面略正方形状の角形鋼管部材42aが用いられ、前記ベース部材41の中央部に同心状に配置されて溶接等の接合手段で一体化されている。また、前記接続片部材42bは、前記角形鋼管部材42aの各辺のほぼ中央部から直角に突き出す構成でやはり溶接等の接合手段で一体化されている。
本実施例2でも、前記継手部材3(31、32a、32b)と前記継手部材4(41、42a、42b)とは、同形同大で実施されて、前記鉛直部材32a、42a同士と32b、42b同士とがそれぞれ突き合わせ可能な構成で実施されている。
よって、上記実施例1と同様に、天候の影響を受けることなく計画的に現場作業を行うことができ、熟練工を必要としない。また、溶接手段特有の現場での超音波探傷試験等の溶接部の検査や、接合作業後のエレクションピースの切断・研磨作業も省略できる。したがって、施工性及び経済性に非常に優れている。
さらに、溶接工の技量や天候に左右されることがないので一定の品質を保つことができる等、品質性及び確実性に非常に優れている。
例えば、前記図1~図7に係る前記継手部材3、4は、そのベース部材31、41が、前記上下の柱部材1、2の端縁部に載置させて設けた構成で実施しているが、これに限定されず、図示は省略するが、前記上下の柱部材1、2の内周面に当接させて設けた構成で実施できる。具体的には例えば、前記ベース部材31、41を、前記上下の柱部材1、2の内周面にほぼ内接しつつ挿入可能(摺動可能)な一回り小さいサイズで実施し、前記柱部材1、2内に例えば5~10cm程度挿入し、前記柱部材1、2の内周面と前記ベース部材31、41とを全周溶接で一体化して実施する。
2 下柱部材
3 継手部材
31 ベース部材
32 鉛直部材
32a 鋼管部材
32b 接続片部材
4 継手部材
41 ベース部材
42 鉛直部材
42a 鋼管部材
42b 接続片部材
8 プレート部材
9 ボルト
10 柱部材の乾式継手構造
20 柱部材の乾式継手構造
Claims (7)
- 上柱部材と下柱部材とが一対の継手部材を介してボルト接合により連結される柱部材の乾式継手構造であって、
前記継手部材は、ベース部材と鉛直部材とを有し、前記上柱部材の下端部および前記下柱部材の上端部にそれぞれ前記鉛直部材同士が突き合わせ可能に設けられており、突き合わされた前記鉛直部材同士に跨設されたプレート部材をボルト接合することにより前記上柱部材と前記下柱部材とが連結されること(但し、前記上柱部材と前記下柱部材とが硬化材を用いて連結されることを除く)を特徴とする、柱部材の乾式継手構造。 - 上柱部材と下柱部材とが一対の継手部材を介してボルト接合により連結される柱部材の乾式継手構造であって、
前記上下の柱部材は、角形鋼管であること、
前記継手部材は、四角形状のベース部材と、前記ベース部材の対角線上に配設される平面視十字状の鉛直部材とを有し、前記上柱部材の下端部および前記下柱部材の上端部にそれぞれ前記鉛直部材同士が突き合わせ可能に設けられており、突き合わされた前記鉛直部材同士に跨設されたプレート部材をボルト接合することにより前記上柱部材と前記下柱部材とが連結されること(但し、前記上柱部材と前記下柱部材とが硬化材を用いて連結されることを除く)を特徴とする、柱部材の乾式継手構造。 - 上柱部材と下柱部材とが一対の継手部材を介してボルト接合により連結される柱部材の乾式継手構造であって、
前記上下の柱部材は、角形鋼管であること、
前記継手部材は、四角形状のベース部材と鉛直部材とを有し、前記鉛直部材は、前記ベース部材の中央部に配設される鋼管部材と、前記鋼管部材の外周面から前記ベース部材の対角線上の四方に配設される接続片部材とを備え、前記上柱部材の下端部および前記下柱部材の上端部にそれぞれ前記鉛直部材同士が突き合わせ可能に設けられており、突き合わされた前記鉛直部材同士に跨設されたプレート部材をボルト接合することにより前記上柱部材と前記下柱部材とが連結されること(但し、前記上柱部材と前記下柱部材とが硬化材を用いて連結されることを除く)を特徴とする、柱部材の乾式継手構造。 - 前記継手部材は、そのベース部材が、前記上下の柱部材の端縁部に載置させて設けられていること、又は、前記上下の柱部材の内周面に当接させて設けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載した柱部材の乾式継手構造。
- 前記継手部材は、柱軸方向からみて、柱外径内にほぼ収まる構造であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載した柱部材の乾式継手構造。
- 前記鉛直部材は、前記ベース部材に、柱軸方向からみて左右対称に配設されていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載した柱部材の乾式継手構造。
- 請求項1~6のいずれかに記載の乾式継手構造を用いて構築されることを特徴とする、建築物。
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