JP7148456B2 - 接合部材の製造方法 - Google Patents
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Description
このような製造方法によれば、上述したパンチが貫通孔よりも径が大きいので、当該パンチにより第2部材の側から貫通孔に向けて加圧を行うと、貫通孔の周縁部は当該パンチにより加圧される。よって、上述したパンチによって、第1部材における貫通孔の周縁部を加圧の方向に突出させることができる。
[1.第1実施形態]
図1A~図4Bを用いて、第1部材11と、第2部材21と、を接合することで形成される接合部材1の製造方法を説明する。
第1部材11は、鉄合金製の部材である。第1部材11には、貫通孔11aが形成されている。なお、図1Aにおいて符号11bは、貫通孔11aの中心軸を示す。第1実施形態では、貫通孔11aは円形の孔である。
第1実施形態では、接合部材の製造工程として、第1加圧工程と、第2加圧工程と、を含む。第1加圧工程は、主に第2部材21の一部を貫通孔11aに圧入するための加圧を行う工程である。第2加圧工程は、主に周縁部12を加圧の方向に突出させるための加圧を行う工程である。
図1Aに示されるように、第1加圧工程では、まず、第2部材21が貫通孔11aを覆うように、第1部材11と第2部材21とが重ねられる。
図3Aに示されるように、第2加圧工程では、第2部材21の側から第1部材11の側に向かって第2パンチ5により加圧を行う。
第2パンチ5は、図示しない駆動装置を用いて、第2部材21の溝23に向かって、第2部材21の側から第1部材11及び第2部材21を加圧する。第2パンチ5の軸は、中心軸11bと一致するように移動する。
[1-2.上記製造方法により製造された接合部材]
接合部材1は、図4Bに示されるように、次のような形状である。第1部材11には、貫通孔11aが形成されている。第2部材21には、貫通孔11aに嵌入される嵌入部22が形成されている。第1部材11の周縁部12は、第2部材21が位置する側とは反対向きに突出しており、突出する部分の断面が外側に凸となる曲面形状である。
(i)第2部材21を塑性変形させて貫通孔11aに圧入させることで、圧入された第2部材21の一部である嵌入部22が貫通孔11a内で広がろうとする。その結果、嵌入部22は、貫通孔11aを形成する周縁部12に、貫通孔11aを押し広げようとする力を加える。
このように構成された接合部材1の用途は特に限定されないが、車体に使用される部品として用いてもよい。例えば、第1部材11はインパネリインフォースメントとし、第2部材21はインパネリインフォースメントに接合されるブラケットとしてもよい。
[2-1.第1実施形態との相違点]
前述した第1実施形態では、第1パンチ4及び第2パンチ5による2回の加圧を行い、接合部材1を製造する工程を例示した。これに対し、第2実施形態では、1回のパンチ操作により接合部材を製造する点で、第1実施形態と相違する。下記の第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図5に示されるように、本実施形態では、パンチ6による加圧を行う。パンチ6は、貫通孔11aの内径よりも大きい径の円柱形状である。パンチ6の先端部61は、平坦面である。
[3-1.第1実施形態及び第2実施形態との相違点]
前述した第1実施形態では、第1パンチ4及び第2パンチ5による2回の加圧を行い、接合部材1を製造する工程を例示した。また第2実施形態では、先端部が平坦面のパンチによる1回の加圧で接合部材101を製造する工程を例示した。これに対し、第3実施形態では、先端部が曲面形状のパンチによる1回の加圧により接合部材を製造する点で、第1実施形態及び第2実施形態と相違する。下記の第3実施形態の説明において、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図7に示されるように、本実施形態では、パンチ7による加圧を行う。パンチ7は、第1部材11の貫通孔11aの内径よりも大きい径の円柱形状である。また、パンチ7の先端部71は、凸状の曲面形状である。
[4-1.第1実施形態との相違点]
前述した第1実施形態では、先端部が平坦面の第1パンチ4及び先端部が曲面の第2パンチ5による2回の加圧を行い、接合部材1を製造する工程を例示した。これに対し、第4実施形態では、先端部が平坦面である異なる2つのパンチによる2回の加圧により接合部材を製造する点で、第1実施形態と相違する。下記の第4実施形態の説明において、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
まず本第4実施形態では、第1実施形態の第1加圧工程と同様の工程を行い、図2A,2Bに示されるように第1部材11と第2部材21とを加工する。
評価試験は、以下に示す実施例1-4及び比較例について行った。
[5-1.評価サンプルの製造]
<実施例1>
実施例1では、上記第1実施形態の製造方法にて接合部材を製造した。接合される部材及びパンチの詳細を以下に示す。
第2部材:アルミニウム合金
加工前の第1部材の貫通孔は、正円形であり、第1加圧工程に用いるパンチの径は貫通孔と同径であり、先端部の形状は平坦面である。第2加圧工程に用いるパンチの径は貫通孔より大径であり、先端部の形状は曲面形状である。
実施例2では、上記第2実施形態の製造方法にて接合部材を製造した。接合される部材は、上記実施例1と同様である。加圧工程に用いるパンチの径は貫通孔より大径であり、先端部の形状は平坦面である。
実施例3では、上記第3実施形態の製造方法にて接合部材を製造した。接合される部材は、上記実施例1と同様である。加圧工程に用いるパンチの径は貫通孔より大径であり、先端部の形状は曲面形状である。
実施例4では、上記第4実施形態の製造方法にて接合部材を製造した。接合される部材は、上記実施例1と同様である。第1加圧工程に用いるパンチの径は貫通孔と同径であり、先端部の形状は平坦面である。第2加圧工程に用いるパンチの径は貫通孔より大径であり、先端部の形状は平坦面である。
第1実施形態の製造工程における図2に示されるものを、比較例とした。比較例では、上記実施例1と同様の第1部材と第2部材を用いた。加圧工程に用いるパンチの径は貫通孔と同径であり、先端部の形状は平坦面ある。
せん断荷重を測定する試験と、引っ張り荷重を測定する試験と、を行った。せん断荷重は、JIS Z 3136に規定されるせん断試験の方法により測定した。引っ張り荷重は、JIS Z 3137に規定される十字引張試験の方法により測定した。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)上記各実施形態の製造方法では、パンチによる少なくとも1回の加圧を行うことにより、第2部材21の一部を貫通孔11aに圧入するとともに、第1部材11における貫通孔11aの周縁部を加圧の方向に突出させる。このような製造方法によれば、第1部材11と、第1部材11よりも降伏点が低い第2部材21と、を接合することで形成される接合部材の新規な製造方法を提供できる。またこのように製造される接合部材は、周縁部のスプリングバックによって嵌入部22を強固に締め付けることができ、特に引っ張りに対する特性を向上させることができる。
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4)上記各実施形態では、周縁部を加圧の方向に突出させるためのパンチは1回行われる構成を例示したが、複数回のパンチにより周縁部を突出させてもよい。その際、例えば貫通孔11aの径よりも小さい径のパンチにて複数回加圧を行うことにより、周縁部を突出させてもよい。
Claims (4)
- 第1部材と、前記第1部材よりも降伏点が低い第2部材と、を接合することで形成される接合部材の製造方法であって、
前記第1部材には、貫通孔が形成されており、
前記第2部材が前記貫通孔を覆うように前記第1部材と前記第2部材とを重ねて、前記第2部材の側から前記第1部材の側に向かってパンチによる少なくとも1回の加圧を行うことにより、前記第2部材の一部を前記貫通孔に圧入するとともに、前記第1部材における前記貫通孔の周縁部を前記加圧の方向に突出させ、
前記パンチによる少なくとも1回の加圧は、前記貫通孔と略同じ径のパンチによる、少なくとも前記第2部材の一部を前記貫通孔に圧入するための第1加圧と、前記第1加圧後における、前記貫通孔よりも径の大きいパンチによる、少なくとも前記周縁部を前記第1加圧の方向に突出させるための第2加圧と、の2つの加圧の工程を含む、接合部材の製造方法。 - 請求項1に記載の接合部材の製造方法であって、
前記貫通孔よりも径の大きいパンチは、先端部が凸状の曲面形状である、接合部材の製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の接合部材の製造方法であって、
前記第1部材及び前記第2部材は、金属製である、接合部材の製造方法。 - 請求項3に記載の接合部材の製造方法であって、
前記第1部材は、鉄合金製であり、
前記第2部材は、アルミニウム合金製である、接合部材の製造方法。
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