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JP7146418B2 - パッチアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、パッチアンテナに関する。
四角形形状や円形形状の小面積の放射素子を備える平面アンテナとしてパッチアンテナが知られている。パッチアンテナのアンテナ利得を向上させる構成としては、例えば、特許文献1に開示されているように、放射素子に対向するように薄平板状の無給電素子(スタック型無給電素子38が該当)を備えた構成が知られている。
特開2017-191961号公報
しかし、パッチアンテナは露出した状態で製品化されることはなく、ケースに収容されて製品化される。無給電素子を配置する場合には、無給電素子が無い場合に比べて、パッチアンテナの全体サイズが大型化するため、ケースのデザインに制約が出る可能性がある。例えば、無給電素子を配置しない場合のパッチアンテナ全体の輪郭形状は略直方体形状である。これに対して、特許文献1のように放射素子に対向するように薄平板状の無給電素子を配置する場合は、その輪郭形状は、無給電素子を配置するスペース分だけ拡大させた形状の略直方体形状である。パッチアンテナを収容するケース形状からすれば、その拡大された略直方体形状のスペースを確保する必要があるため、ケースのデザインに制約が生まれる。
無給電素子を配置するものの、パッチアンテナ全体の輪郭形状を任意に設計することができれば利便性が向上する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、無給電素子を備えたパッチアンテナを設計する際のパッチアンテナ全体の輪郭形状の自由度を高めることができる技術を提供することである。
本発明の第1の態様は、無給電素子と、第1面を前記無給電素子に向けて設けられた誘電体と、前記第1面に設けられた放射素子と、を具備したパッチアンテナであって、前記無給電素子は、前記誘電体の前記第1面側から俯瞰した平面視において前記放射素子より広い平面視面積を有した立体形状の金属材を有して構成され、前記放射素子から離れた位置にあって前記平面視において前記放射素子を覆う位置に設けられた、パッチアンテナである。
第1の態様によれば、無給電素子は、平面視において放射素子より広い平面視面積を有し、放射素子から離れた位置であって平面視において放射素子を覆う位置に設けられていればよく、立体形状の金属材を有して構成することができる。無給電素子を立体形状とすることができるため、パッチアンテナ全体の輪郭形状を収容スペースの形状に合わせて設計することができるといった、パッチアンテナの設計自由度を向上することが可能となる。
本発明の第2の態様は、前記無給電素子は、前記平面視の視点に向けた凸形状を有する、第1の態様に係るパッチアンテナである。
第2の態様によれば、無給電素子を、平面視の視点に向けた凸形状を有するように構成することができる。無給電素子を平面視の視点に向けた凸形状とすることで、平面視から見た面積を小さくすることができ、パッチアンテナの設計自由度を向上することが可能となる。
本発明の第3の態様は、前記凸形状は、1又は複数の傾斜部を有して構成された屈曲形状である、第2の態様に係るパッチアンテナである。
第3の態様によれば、1又は複数の傾斜部を有して構成された屈曲形状とすることで、凸形状の無給電素子の成形が容易となる。
本発明の第4の態様は、前記凸形状は、アーチ形状である、第2の態様に係るパッチアンテナである。
第4の態様によれば、無給電素子の形状をアーチ形状とすることができる。
本発明の第5の態様は、前記無給電素子は、フランジ部を有する、第1~第4の態様の何れかに係るパッチアンテナである。
第5の態様によれば、無給電素子はフランジ部を有するので、無給電素子の配設を容易にすることができる。また、略同様の利得特性を有する無給電素子として、フランジ部を有する無給電素子とフランジ部を有さない無給電素子とを比べた場合、フランジ部を有する無給電素子の方が、放射素子の上面に垂直な方向の高さを低くすることができる。
本発明の第6の態様は、前記放射素子の上面に垂直な方向において、当該上面と平行な面を距離ゼロとした場合の当該平行な面から前記無給電素子までの最短距離が、前記平面視における前記放射素子の最大外寸の2倍以下である、第1~第5の態様の何れかに係るパッチアンテナである。
本発明の第7の態様は、前記最短距離が、前記最大外寸の0.18倍以上0.59倍以下である、第6の態様に係るパッチアンテナである。
第6又は第7の態様によれば、放射素子の上面と平行な面を距離ゼロとした場合の当該平行な面から無給電素子までの最短距離を、放射素子の最大外寸の2倍以下、更には、0.18以上0.59倍以下とすることができる。
本発明の第8の態様は、前記第1面とは反対側の前記誘電体の第2面側に、前記誘電体から離れた位置に設けられたグランドプレート、を更に具備し、前記グランドプレートは、前記誘電体の前記第2面側から俯瞰した下面視において前記誘電体より広い下面視面積を有した立体形状の金属材を有して構成され、前記下面視において前記誘電体を覆う位置に設けられた、第1~第7の態様の何れかに係るパッチアンテナである。
本発明の第9の態様は、グランドプレートと、第2面を前記グランドプレートに向けて前記グランドプレートから離れた位置に設けられた誘電体と、前記第2面とは反対側の前記誘電体の第1面に設けられた放射素子と、を具備したパッチアンテナであって、前記グランドプレートは、前記誘電体の前記第2面側から俯瞰した下面視において前記誘電体より広い下面視面積を有した立体形状の金属材を有して構成され、前記下面視において前記誘電体を覆う位置に設けられた、パッチアンテナである。
第8又は第9の態様によれば、パッチアンテナが備えるグランドプレートは、下面視において誘電体より広い下面視面積を有した立体形状の金属材を有して構成することができる。グランドプレートを立体形状とすることができるため、例えば、パッチアンテナ全体の輪郭形状を収容スペースの形状に合わせて設計することができるといった、パッチアンテナの設計自由度を向上することが可能となる。
アンテナ装置の使用例を示す概念図。 アンテナ装置の構成例を示す分解斜視図。 第1実施形態におけるパッチアンテナの斜視図。 第1実施形態におけるパッチアンテナの斜視図。 第1実施形態におけるパッチアンテナの側面図。 第1実施形態におけるパッチアンテナの側面図。 放射素子と無給電素子との距離が異なるパッチアンテナの利得特性グラフ。 放射素子と無給電素子との距離が異なるパッチアンテナの利得特性グラフ。 放射素子と無給電素子との距離に対する最小利得のグラフ。 第1実施形態におけるパッチアンテナの利得特性グラフ。 第1比較例のパッチアンテナの斜視図。 第2比較例のパッチアンテナの斜視図。 第1実施形態におけるパッチアンテナの第1変形例を示す図。 第1実施形態におけるパッチアンテナの第2変形例を示す図。 第2変形例のパッチアンテナの利得特性グラフ。 第2実施形態におけるパッチアンテナの斜視図。 第2実施形態におけるパッチアンテナの側面図。 第2実施形態におけるパッチアンテナの利得特性グラフ。 第3実施形態におけるパッチアンテナの斜視図。 第3実施形態におけるパッチアンテナの側面図。 第3実施形態におけるパッチアンテナの利得特性グラフ。 第4実施形態におけるパッチアンテナの斜視図。 第4実施形態におけるパッチアンテナの利得特性グラフ。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。
[第1実施形態]
<アンテナ装置>
図1は、第1実施形態のアンテナ装置100の使用例を示す概念図である。図2は、アンテナ装置100の構成例を示す分解斜視図である。但し、図2においては、第1実施形態に係る要部のみを図示し、他の要素を簡略化或いは省略している。第1実施形態のアンテナ装置100は、乗用車やトラック、農業作業機械などの車両10のルーフ12に装着される車載用アンテナ装置である。アンテナ装置100は、全体として前後に長く、装着面が平らで、上方にいくに従って左右方向の幅が小さくなり、側面視においてサメやイルカの背びれのようにみえる、いわゆるシャークフィン形状をなしている。そして、その長手方向が、車両10の前後方向に沿うようにしてルーフ12の上面に装着される。アンテナ装置100の「前後、左右、上下」は、装着される車両10の前後、左右、上下と同じ方向とする。アンテナ装置100の前方向は車両10の前進方向、アンテナ装置100の後方向は車両10の後進方向、アンテナ装置100の左右方向は車両10の左右方向、アンテナ装置100の上下方向は車両3にとっての天地方向である。図2においては、アンテナ装置100の前後方向はアンテナケース110の流線形の外観に沿った前後方向であり、相対的に細く先細りとなっている側をアンテナ装置100の前方、その逆方向を後方とする。また、ルーフ12への装着面の側を下方、その逆方向を上方とする。また、左右方向は、車両10の左右方向に対応し、アンテナ装置100の前方に向かって右側が右方向、左側が左方向である。
アンテナ装置100は、アンテナベース102と、その上方を覆う電波透過性を有する合成樹脂で成形されたアンテナケース110とを有する。アンテナベース102とアンテナケース110との間には収容空間が画成されており、この収容空間に、アンテナエレメントと、アンテナ用の各種回路を搭載した基板とを内蔵する。収容空間に内蔵される構成要素はこれらに限定されるものではなく、適宜選択できる。
アンテナベース102は、アンテナ装置100の底面となる不導体性の合成樹脂で成形された板状体である。また、アンテナベース102は、外縁から少し内側に、外縁部よりも高いリブ104が形成されている。リブ104の外側と不図示のインナーケースの内壁とで軟性絶縁体であるOリング112を挟み込んで固定することで、アンテナ装置100の内部の防塵・防水性が確保される構成となっている。
また、アンテナベース102のリブ104の内側には、上面視において中央部にアンテナベース102を表裏に貫通する貫通部106が形成され、前方に凹部108が形成されている。貫通部106は、アンテナエレメントのグランドを車両10のルーフ12と電気的に接続するための部材を挿通するため、及び、アンテナ装置100の各種ケーブルを車両10内に引き込むために使用される。
凹部108には、パッチアンテナ200が設置される。アンテナ装置100の収容空間から見ると、前方部分にパッチアンテナ200が収容されることとなる。また、不図示であるが、収容空間の中央部分や後方部分には、AM/FMアンテナや、LTE(Long Term Evolution)アンテナ、GNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナ、SXM(Sirius XM)アンテナといった、用途が異なる他のアンテナエレメントを収容することができる。これらの他のアンテナエレメントを収容するときには、金属ベースの上面にこれらの他のアンテナエレメントを搭載し、金属ベースとともに、アンテナベース102に対してネジ留め等で固定する。金属ベースは、アンテナ装置100を車両10のルーフ12に取り付ける際に、ルーフ12と電気的に接続されることでルーフ12と同電位となり、グランド(接地)として機能する。
パッチアンテナ200は、円偏波を受信するアンテナであり、グランドプレート202と、アンプ基板204と、アンテナ本体部210と、無給電素子ホルダ208と、無給電素子220と、を有して構成される。グランドプレート202は、アンテナ本体部210のグランドとなる薄板状の導電部材である。アンプ基板204の上面には、アンテナ本体部210が実装される。
アンテナ本体部210は、誘電体と放射素子とを有し、従来技術のパッチアンテナと同様に、プリント基板の製造方法やセラミックス基板の印刷技術を応用して作成することができる。無給電素子220は、金属薄板で形成され、アンテナ本体部210のアンテナ利得を向上させるために、アンテナ本体部210の上方に所定距離をおいて設けられる。無給電素子ホルダ208は、アンテナ本体部210を嵌め込むことができる大きさの上下方向に貫通した孔を有する環状形状を有する。また、無給電素子ホルダ208の上面には上方に突出した突出片が設けられており、この突出片に無給電素子220が固定されることでアンテナ本体部210と無給電素子220との間隔が所定距離に保たれる。
第1実施形態では、無給電素子ホルダ208を用いて無給電素子220を固定する構成としたが、例えば、アンテナケース110の内側に無給電素子220を固定して、無給電素子ホルダ208を不要としても良い。アンテナケース110の内側に無給電素子220を固定するとともに無給電素子ホルダ208も用いて、アンテナケース110と無給電素子ホルダ208との両方で無給電素子220を固定しても良い。アンテナケース110の内側にインナーケースが設けられる場合には、アンテナケース110ではなく、インナーケースの内側に無給電素子220を固定することで、無給電素子ホルダ208を不要としても良い。インナーケースの外側に無給電素子220を固定して、無給電素子ホルダ208を不要としても良い。
グランドプレート202は、他のアンテナエレメントのグランドとなる金属ベースとは電気的に接続されず、電気的に独立したグランド電位とされる。これは、アンテナ装置100が車両10のルーフ12に装着された際にパッチアンテナ200のアンテナ本体部210とルーフ12との間隔が広がることによる電気特性低下を防止して、パッチアンテナ200が良好な円偏波特性を得るためである。
第1実施形態では、アンテナベース102を樹脂ベースとしたが、樹脂ベースではなく金属ベースとしても良い。アンテナベース102を金属ベースとする場合には、グランドプレート202は無くとも良い。
<パッチアンテナ>
パッチアンテナ200について詳述するが、先ず、パッチアンテナ200に対する方向を次のように定義する。すなわち、パッチアンテナ200は、誘電体212に放射素子214が積層された構造を有するが、放射素子214が設けられた側、つまり、誘電体212から放射素子214に向かう方向を「放射方向」とする。
また、パッチアンテナ200に対して、左手系の直交3軸を定義する。つまり、薄板状である放射素子214の板面の中心を原点とする。そして、放射素子214の板面に垂直な方向(板面に対する法線方向)をZ軸方向とし、放射方向をZ軸正方向とする。また、放射素子214の板面の中心と給電点216とを結ぶ線分の方向に沿った方向をX軸方向とし、放射素子214の板面の中心から給電点216に向かう方向をX軸正方向とする。Z軸及びX軸を定めることで、左手系の直交3軸においてY軸は一意に決まる。この直交3軸の方向が分かり易いように、直交3軸の各軸方向に平行な方向を示す参照方向を各図に付記した。参照方向としているのは、直交3軸の原点は、正しくは放射素子214の板面中心であるためである。あくまで方向の参照用として示している。
X軸及びZ軸を含むXZ平面が放射素子214の電界面であるE面となり、Y軸及びZ軸を含むYZ平面が放射素子214の磁界面であるH面となる。
パッチアンテナ200は、放射方向を上方に向けてアンテナ装置100に収容されるため、Z軸に沿った方向が上下方向となる。以下では、Z軸正方向に向かう方向を上方向、Z軸負方向に向かう方向を下方向ともいう。また、Z軸正方向からZ軸負方向に向かってパッチアンテナ200を見る視点を平面視という。
図3~図6は、第1実施形態におけるパッチアンテナ200の要部構成図である。第1実施形態の特徴を理解し易いように、パッチアンテナ200の主要部材であるアンテナ本体部210及び無給電素子220のみを図示している。図3はパッチアンテナ200の斜視図である。図4はアンテナ本体部210と無給電素子220との間隔を広げて図示した斜視図である。図5はパッチアンテナ200をY軸負方向からY軸正方向に向かって見た側面図である。図6はパッチアンテナ200をX軸正方向からX軸負方向に向かって見た側面図である。
アンテナ本体部210は、誘電体212と、誘電体212の上面に設けられた放射素子214とを備える。なお、図5~図6では、放射素子214のZ軸方向の厚さを大きく描いているが、実際は薄い板状、すなわち薄膜として形成される。
誘電体212は、Z軸正方向である上方から見た平面視において、略四角形形状に形成されており、第1面である上面に放射素子214が設けられている。放射素子214は、平面視において略四角形形状に形成されている。
放射素子214は、上面中心からX軸正方向にオフセットした位置(ずれた位置)に、ケーブルの芯線を挿通・固定するZ軸方向の貫通孔である芯線取付孔216が形成されている。この芯線取付孔216が給電点となる。従って、以下では、適宜、芯線取付孔216を給電点216と称する。不図示であるが、放射素子214の下面に設けられた誘電体212にも、放射素子214の芯線取付孔216に連通する位置に、Z軸方向に貫通する芯線取付孔が形成されている。
無給電素子220は、放射素子214の上面からZ軸正方向に離れた位置に設けられている。誘電体212は、放射素子214が設けられた第1面を無給電素子220に向けて設けられている。放射素子214と無給電素子220との離隔は、無給電素子ホルダ208によって実現されている(図2参照)。
無給電素子220は、略四角形形状の金属薄板を屈曲させた立体形状の金属材である。具体的には、金属薄板のY軸方向の両端部を、Z軸負方向へ屈曲させて成形されており、放射素子214の上面に平行な薄板である平面部222と、平面部222のY軸方向の両端部からZ軸負方向に向かう傾斜部である屈曲部224とを有している。
無給電素子220は、全体として立体形状を有していながら、次のような特徴を有している。誘電体212の第1面側であるZ軸正方向からパッチアンテナ200を俯瞰した視点である平面視において、無給電素子220は、放射素子214より広い平面視面積を有し、且つ、放射素子214から離れた位置にありながら平面視において放射素子214を覆う位置に設けられている。また、無給電素子220の全体形状は、平面視の視点であるZ軸正方向に向けた凸形状をなしている。無給電素子220は、複数の傾斜部である屈曲部224を有して構成された屈曲形状を有することで、凸形状をなしている、とも言える。第1実施形態の無給電素子220の例では、傾斜部である屈曲部224の数は2つである。無給電素子220は、金属薄板を所定回数折り曲げ加工することによって形成された屈曲形状を有することで、凸形状をなしている、とも言える。第1実施形態の無給電素子220の例では、所定回数は2回である。傾斜部である屈曲部224が1つであっても良い。
詳細は後述するが、放射素子214と無給電素子220との距離dは、平面視における放射素子214の最大外寸αの2倍以下とされ、より好適には、最大外寸αの0.18倍以上0.59倍以下とされる。最大外寸αとは、放射素子214の外寸の最大となる長さのことである。放射素子214は略四角形形状であるので、平面視における放射素子214の最大外寸αは、図4に示すように、放射素子214の対角線の長さとなる。
放射素子214と無給電素子220との距離dは、図5,図6に示すように、放射素子214の上面に垂直な方向(Z軸方向)において、放射素子214の上面を含む平面(つまり、XY平面に平行な面)を距離ゼロの基準面とし、この基準面から無給電素子220までの最短距離とする。無給電素子220はY軸方向の両端部を下方に屈曲させた形状であるので、放射素子214の上面を含む基準面からこの両端部までの最短距離が、放射素子214と無給電素子220との距離dとなる。
図7,図8は、パッチアンテナ200において、放射素子214と無給電素子220との距離dを異ならせた場合の利得特性の実験結果を示すグラフである。図7,図8は、何れも、パッチアンテナ200の原点からみてXY平面の方向を仰角0度、放射方向であるZ軸正方向を仰角90度とした円偏波を受信したときの水平面平均利得を示している。図7は、放射素子214と無給電素子220との距離dを、「0」及び、「0.18α(約3mm)」とした場合に加えて、比較例として、無給電素子220を省略した場合のアンテナ利得を併せて示している。点線が距離dを「0」とした場合、実線が距離dを「0.18α」とした場合、一点鎖線が無給電素子を省略した比較例、を示している。また、図8は、放射素子214と無給電素子220との距離dを、「0.29α(約5mm)」、「0.59α(約10mm)」及び「2α(約34mm)」とした場合のアンテナ利得を示している。点線が距離dを「0.29α」とした場合、実線が距離dを「0.59α」とした場合、一点鎖線が距離dを「2α」とした場合、を示している。本実験では、無給電素子220の最大外寸αは「17mm」である。
図7,図8に示すように、高仰角範囲の60度から90度までの範囲に着目すると、無給電素子220を設けることで、無給電素子220を設けない場合に比べてアンテナ利得が向上していることが分かる。また、放射素子214と無給電素子220との距離dが異なると、アンテナ利得が異なることが分かる。
図9は、図7,図8の実験結果から得られたグラフであり、放射素子214と無給電素子220との距離dに対する、仰角が60度から90度までの高仰角範囲におけるアンテナ利得の最小値を示している。なお、無給電素子220を設けない場合の高仰角範囲におけるアンテナ利得の最小値は2.9[dBi]である。図9によれば、距離dが「2α」以下であれば、無給電素子220を設けない場合のアンテナ利得である2.9[dBi]より高いアンテナ利得を得ることができる。従って、放射素子214と無給電素子220との距離dは、放射素子214の最大外寸αの2倍以下とすることが望ましい。更に、距離dを変化させた場合のアンテナ利得のピーク値近傍である、距離dが「0.18α」から「0.59α」までの範囲であれば、より好適である。このときのアンテナ利得は5[dBi]程度の利得が得られる。
続いて、第1実施形態のパッチアンテナ200の効果について説明する。図10は、パッチアンテナ200が2332.5[MHz]の円偏波を受信したときの水平面平均利得を示している。横軸である仰角は、パッチアンテナ200の原点からみてXY平面の方向を仰角0度、Z軸正方向を90度としている。また、比較例として、第1実施形態とは無給電素子220の構成を異ならせた2種類のパッチアンテナのアンテナ利得を、第1比較例及び第2比較例として併せて示している。実線が第1実施形態を示し、一点鎖線が第1比較例を示し、点線が第2比較例を示している。
図11は、第1比較例のパッチアンテナ200Xの構成を示す斜視図である。アンテナ本体部210と無給電素子220Xとの間隔を広げて図示している。第1比較例のパッチアンテナ200Xと第1実施形態のパッチアンテナ200との違いは、無給電素子220Xである。アンテナ本体部210は、第1実施形態のアンテナ本体部210(図4参照)と同様の構成である。無給電素子220Xは、第1実施形態の無給電素子220において屈曲形状が無かった場合の平板状かつ略四角形形状の金属薄板である。図4の無給電素子220の平面部222と、2つの屈曲部224とを平らに展開した形状である。平面部222と、2つの屈曲部224との上面面積を合計した面積が、無給電素子220Xの上面面積であり、無給電素子220と無給電素子220Xとは表面積が同じである。言い換えれば、第1比較例のパッチアンテナ200Xは、従来のパッチアンテナに相当する。
図12は、第2比較例のパッチアンテナ200Yの構成を示す斜視図である。アンテナ本体部210と無給電素子220Yとの間隔を広げて図示している。第2比較例のパッチアンテナ200Yと第1実施形態のパッチアンテナ200との違いは、無給電素子220Yである。アンテナ本体部210は、第1実施形態のアンテナ本体部210(図4参照)と同様の構成である。無給電素子220Yは、平面視において台形形状の金属薄板である。無給電素子220Yの上面面積は、第1比較例の無給電素子220Xより小さく、第1実施形態の無給電素子220の平面部222の面積と同じに構成されている。パッチアンテナ200Yは、シャークフィン形状をなすアンテナ装置100内部の収容空間の前方に配置されるため、無給電素子220Yは、前方であるX軸正方向に向かうにつれて、左右方向の幅であるY軸方向の長さが小さくなるように形成されている。
図10によれば、第1実施形態のパッチアンテナ200と第1比較例のパッチアンテナ200Xとを比較すると、アンテナ利得の特性は殆ど同じであることがわかる。また、第1実施形態のパッチアンテナ200と第2比較例のパッチアンテナ200Yとを比較すると、第1実施形態のほうが全ての仰角においてアンテナ利得が高いことがわかる。従って、第1実施形態のパッチアンテナ200のように、無給電素子220を、平面視の視点であるZ軸正方向に向けた凸形状とした立体形状としても、従来技術に相当する平板状の無給電素子とした場合と同等のアンテナ利得を得ることができる。
第1実施形態によれば、無給電素子220は、平面視において放射素子214より広い平面視面積を有し、平面視において放射素子214を覆う位置に設けられていれば、アンテナ利得を低下させることがない。このため、パッチアンテナ200全体の輪郭形状の設計自由度が向上する。例えば、図2に示したように、第1実施形態のパッチアンテナ200は、アンテナ装置100の内部収容空間の前方に収容される。また、第1実施形態のアンテナ装置100は全体としてシャークフィン形状を有しており、アンテナケース110は左右方向の幅が上方にいくに従って小さくなる形状を有している。このため、パッチアンテナ200を収容する際には、上方のスペースに限りがあるが、第1実施形態によれば、無給電素子220を立体形状にすることができるため、パッチアンテナ200全体の輪郭形状を収容スペースの形状に合わせて設計することができる。
<変形例>
第1実施形態では、無給電素子220を平面視の視点に向かって凸形状をなす立体形状として構成したが、凸形状のバリエーションとして、収容空間を画成するインナーケースの内壁の形状に合わせて、次のように構成することにしても良い。
図13は、第1変形例を示す図であって、無給電素子を逆V字形状としたパッチアンテナ200Bの構成例を示す斜視図である。アンテナ本体部210と無給電素子220Bとの間隔を広げて図示している。第1実施形態では、無給電素子220は、平面部222の他に、傾斜部である2つの屈曲部224を有する屈曲形状により凸形状をなしていることとした。第1変形例では、平面部222がなく、第1実施形態における傾斜部である2つの屈曲部224で屈曲形状を構成することで、凸形状をなしている。言い換えれば、第1実施形態では、無給電素子220は、金属薄板を2回、折り曲げ加工することによって形成された屈曲形状を有することで、凸形状をなしていることとした。第1変形例では、金属薄板を1回、折り曲げ加工することによって形成された屈曲形状を有することで、凸形状をなしている、とも言える。第1変形例のパッチアンテナ200Bと第1実施形態のパッチアンテナ200との違いは無給電素子220Bである。アンテナ本体部210は、第1実施形態のアンテナ本体部210(図4参照)と同様の構成である。無給電素子220Bは、平面視の視点に向かって凸形状をなす立体形状であって、全体として逆V字形状を有しており、稜線がX軸方向に平行な方向となるように配置される。無給電素子220Bが、平面視において放射素子214より広い平面視面積を有し、平面視において放射素子214を覆う位置に設けられている点は、無給電素子220と同じである。第1変形例の無給電素子220Bは、例えば、略四角形形状の金属薄板をX軸方向に沿った中心線に沿って屈曲させることで形成することが可能である。このため、第1実施形態の無給電素子220に比べて製造の手間を低減することができる。
また、図14は、第2変形例を示す図であって、無給電素子をアーチ形状としたパッチアンテナ200Cの構成例を示す斜視図である。アンテナ本体部210と無給電素子220Cとの間隔を広げて図示している。第2変形例のパッチアンテナ200Cと第1実施形態のパッチアンテナ200との違いは無給電素子220Cである。アンテナ本体部210は、第1実施形態のアンテナ本体部210(図4参照)と同様の構成である。無給電素子220Cは、平面視の視点に向かって凸形状をなす立体形状であるアーチ形状であって、長手方向がX軸方向に平行な方向となるように配置された半円筒の曲面部分である。ここで、半円筒には、真円を半分に切断したものだけではなく、楕円を半分に切断したものも含まれる。また、半分ではなく、真円や楕円を部分的に切断した円弧部分の場合も含まれる。無給電素子220Cが、平面視において放射素子214より広い平面視面積を有し、平面視において放射素子214を覆う位置に設けられている点は、無給電素子220と同じである。第2変形例の無給電素子220Cは、例えば、略四角形形状の金属薄板を、X軸正方向に突出する曲面をなすように屈曲させることで形成することが可能である。
図15は、第2変形例のパッチアンテナ200Cの2332.5[MHz]の円偏波を受信したときの水平面平均利得を示している。横軸である仰角は、パッチアンテナ200Cの原点(放射素子214の上面中心)からみてXY平面の方向を仰角0度、Z軸正方向を90度としている。また、比較例として、上述の第1比較例のパッチアンテナ200X(図11参照)のアンテナ利得を併せて示している。実線が第2変形例のアンテナ利得を示し、点線が第1比較例のアンテナ利得を示している。また、本実験では、第2変形例の無給電素子220Cは、平面視面積が、第1比較例の無給電素子220Xと同じとした。無給電素子220を平らに展開した場合には、無給電素子220Xよりも大きな表面積となる構成である。
第2変形例のパッチアンテナ200Cと、第1比較例のパッチアンテナ200Xとを比較すると、幾つかの仰角においてアンテナ利得が同じであるが、ほぼ全ての仰角において、第2変形例のパッチアンテナ200Cのほうがパッチアンテナ200Xに比べてアンテナ利得が高くなった。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態は、第1実施形態におけるパッチアンテナ200の無給電素子220を変更した実施形態である、なお、以下において、上述の第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略或いは簡略する。
<パッチアンテナ>
図16,図17は、第2実施形態におけるパッチアンテナ200Dの要部構成図である。図16は、パッチアンテナ200Dの斜視図である。アンテナ本体部210と無給電素子220Dとの間隔を広げて図示している。図17は、パッチアンテナ200DをX軸正方向からX軸負方向に向かって見た側面図である。
無給電素子220Dは、略四角形形状の金属薄板を屈曲させた立体形状の金属材である。具体的には、金属薄板のY軸方向の両端部を、上方向(Z軸正方向)へ屈曲させて形成されており、放射素子214に平行な中央部分である平面部222Dと、平面部222DのY軸方向の両端部から上方に向かって屈曲された屈曲部224Dと、を有している。無給電素子220Dは、全体形状として、平面視の視点であるZ軸正方向に向けた凸形状を成している。無給電素子220Dは全体として立体形状を有していながら、誘電体212の第1面側であるZ軸正方向からパッチアンテナ200Dを俯瞰した視点である平面視において、放射素子214より広い平面視面積を有し、且つ、平面視において放射素子214を覆う位置に設けられている。
放射素子214と無給電素子220Dとの距離dは、第1実施形態と同様に、図17に示すように、放射素子214の上面に垂直な方向(つまり、Z軸正方向に沿った方向)において、放射素子214の上面を含む平面(つまり、XY平面の平行面)を距離ゼロの基準面とし、この基準面から無給電素子220Dまでの最短距離とする。無給電素子220Dは、Y軸方向の両端部を上方に屈曲させた形状であるので、基準面から平面部222Dの下面までの距離が、放射素子214と無給電素子220Dとの距離dとなる。距離dは、第1実施形態と同様に、平面視における放射素子214の最大外寸αの2倍以下であり、より好適には0.18陪以上0.59倍以下とする。
<実験結果>
続いて、第2実施形態のパッチアンテナ200Dの効果について説明する。図18は、パッチアンテナ200Dが2332.5[MHz]の円偏波を受信したときの水平面平均利得を示している。横軸である仰角は、パッチアンテナ200Dの原点からみてXY平面の方向を仰角0度、Z軸正方向を90度としている。また、比較例として、第1実施形態におけるパッチアンテナ200のアンテナ利得を併せて示している。実線が第2実施形態のアンテナ利得を示し、点線が第1実施形態のアンテナ利得を示している。
本実験に当たって、無給電素子220Dの表面積は、第1実施形態の無給電素子220と同じとした。従って、無給電素子220Dの屈曲部224Dを平らに展開した場合の平面視面積を、第1実施形態の無給電素子220を平らに展開した場合の平面視面積と同じとした。
図18によれば、第2実施形態のパッチアンテナ200Dと、第1実施形態のパッチアンテナ200とを比較すると、アンテナ利得の特性は殆ど同じであることがわかる。従って、第2実施形態のパッチアンテナ200Dのように、無給電素子220Dとして金属薄板の両端部を上方に屈曲させた立体形状としても、第1実施形態のパッチアンテナ200と同等の性能を有する構成とすることができる。第1実施形態のパッチアンテナ200は、従来技術に相当する、屈曲させる前の平板状の金属薄板を無給電素子220Xとした第1比較例と同等のアンテナ利得であった。そのため、第2実施形態のパッチアンテナ200Dも第1比較例と同等のアンテナ利得を有すると言える。よって、アンテナ利得を低下させることなく、パッチアンテナ全体の輪郭形状の設計自由度を向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態を説明する。第3実施形態は、第1実施形態におけるパッチアンテナ200の無給電素子220を変更した実施形態である。なお、以下において、上述の第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略或いは簡略する。
<パッチアンテナ>
図19,図20は、第3実施形態におけるパッチアンテナ200Eの要部構成図である。図19は、パッチアンテナ200Eの斜視図である。アンテナ本体部210と無給電素子220Eとの間隔を広げて図示している。図20は、パッチアンテナ200EをX軸正方向からX軸負方向に向かって見た側面図である。
無給電素子220Eは、略四角形形状の金属薄板を屈曲させた立体形状の金属材である。具体的には、金属薄板のY軸方向の両端部を下方(Z軸負方向)へ屈曲させた後、更に、この屈曲部224の端部をフランジとするために屈曲させて形成されている。無給電素子220Eは、放射素子214の板面に平行な中央部分である平面部222Eと、平面部222EのY軸方向の両端部から下方に向かう傾斜部である屈曲部224Eと、屈曲部224Eの端部に続き平面部222Eと平行に設けられたフランジ部226Eと、を有する。
無給電素子220Eは、全体形状として、平面視の視点であるZ軸正方向に向けた凸形状を成している。無給電素子220Eは全体として立体形状を有していながら、誘電体212の第1面側であるZ軸正方向からパッチアンテナ200Eを俯瞰した視点である平面視において、放射素子214より広い平面視面積を有し、且つ、平面視において放射素子214を覆う位置に設けられている。
放射素子214と無給電素子220Eとの距離dは、第1実施形態と同様に、図20に示すように、放射素子214の上面に垂直な方向(つまり、Z軸正方向に沿った方向)において、放射素子214の上面を含む平面(つまり、XY平面の平行面)を距離ゼロの基準面とし、この基準面から無給電素子220Eまでの最短距離とする。無給電素子220Eは、Y軸方向の両端部を下方に屈曲させて平面部222Eと平行なフランジ部226Eを設けた形状であるので、基準面からフランジ部226Eまでの最短距離が、放射素子214と無給電素子220Eとの距離dとなる。距離dは、第1実施形態と同様に、平面視における放射素子214の最大外寸αの2倍以下であり、より好適には0.18陪以上0.59倍以下とする。
<実験結果>
続いて、第3実施形態のパッチアンテナ200Eの効果について説明する。図21は、パッチアンテナ200Eが2332.5[MHz]の円偏波を受信したときの水平面平均利得を示している。横軸である仰角は、パッチアンテナ200Eの原点からみてXY平面の方向を仰角0度、Z軸正方向を90度としている。また、比較例として、第1実施形態におけるパッチアンテナ200のアンテナ利得を併せて示している。実線が第3実施形態のアンテナ利得を示し、点線が第1実施形態のアンテナ利得を示している。
本実験に当たって、無給電素子220Eの表面積は、第1実施形態の無給電素子220と同じとした。従って、無給電素子220Eの屈曲部224E及びフランジ部226Eを平面部222Eと同じ面に平らに展開した場合の平面視面積を、第1実施形態の無給電素子220を平らに展開した場合の平面視面積と同じとした。
図21によれば、第3実施形態のパッチアンテナ200Eと、第1実施形態のパッチアンテナ200とを比較すると、アンテナ利得の特性は、殆ど同じであることがわかる。従って、第3実施形態のパッチアンテナ200Eのように、無給電素子220Eとして金属薄板の両端部を下方に屈曲させて更にフランジを形成した立体形状としても、第1実施形態のパッチアンテナ200と同等の性能を有する構成とすることができる。第1実施形態のパッチアンテナ200は、従来技術に相当する、屈曲させる前の平板状の金属薄板を無給電素子220Xとした第1比較例と同等のアンテナ利得であった。そのため、第3実施形態のパッチアンテナ200Eも第1比較例と同等のアンテナ利得を有すると言える。よって、アンテナ利得を低下させることなく、パッチアンテナ全体の輪郭形状の設計自由度を向上させることができる。
また、フランジ部226Eを有することで、無給電素子220Eの取り付け作業が容易となる効果もある。例えば、アンテナケース110の内側に設けられるインナーケースの内壁に、フランジ部226Eをスライドさせて嵌め込むためのスリットや爪部を設けておき、アンテナ装置100の組み立ての際に、フランジ部220Eをこのスリットや爪部にスライドさせて嵌め込んで固定するようにすれば良い。この場合、無給電素子ホルダ208は不要となる。
更に、第3実施形態のパッチアンテナ200Eは、第1実施形態の無給電素子220の屈曲部224の端部を屈曲させた形状である。このため、無給電素子220Eがフランジ部226を有することで、無給電素子220がフランジを有さない第1実施形態のパッチアンテナ200と比較して、Z軸方向に沿った長さである放射素子214の上面に垂直な方向の高さを低くすることができる。従って、パッチアンテナ全体の輪郭形状の設計自由度を向上させることができる、
[第4実施形態]
次に、第4実施形態を説明する。第4実施形態は、第1実施形態におけるパッチアンテナ200の無給電素子220及びグランドプレート202を変更した実施形態である。なお、以下において、上述の第1~第3実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略或いは簡略する。
<パッチアンテナ>
図22は、第4実施形態におけるパッチアンテナ200Fの要部構成図である。パッチアンテナ200Fの主要部材であるグランドプレート202Fと、アンテナ本体部210と、無給電素子220Fとのそれぞれの間隔を広げて図示している。
グランドプレート202Fは、放射素子214が設けられた誘電体212の第1面である上面とは反対側の第2面側である下面側に、誘電体212から離れた位置に設けられている。言い替えれば、誘電体212は、放射素子214が設けられた第1面である上面とは反対側の第2面側をグランドプレート202Fに向けて、グランドプレート202Fから離れた位置に設けられている。また、グランドプレート202Fは、誘電体212の下面側であるZ軸負方向からZ軸正方向に向かって見た下面視において、誘電体212より広い下面視面積を有し、且つ、下面視において誘電体212を覆う位置に設けられている。
グランドプレート202Fは、上方に向けて開口した深さが浅い箱形の形状をなす立体形状の金属材である。具体的には、誘電体212に平行な薄板である略四角形形状の底部202aと、底部202aの四辺それぞれに立設して設けられた壁部202bと、を有する。
無給電素子220Fは、第1実施形態の第1比較例の無給電素子220Xと同じ構成を有している。無給電素子220Fは、誘電体212の第1面側であるZ軸正方向からパッチアンテナ200Eを俯瞰した視点である平面視において、放射素子214より広い平面視面積を有し、且つ、平面視において放射素子214を覆う位置に設けられている。
<実験結果>
続いて、第4実施形態のパッチアンテナ200Fの効果について説明する。図23は、パッチアンテナ200Fが2332.5[MHz]の円偏波を受信したときの水平面平均利得を示している。横軸である仰角は、パッチアンテナ200Fの原点からみてXY平面の方向を仰角0度、Z軸正方向を90度としている。また、比較例として、第4実施形態とはグランドプレートの構成を異ならせた2種類のパッチアンテナのアンテナ利得を、第3比較例及び第4比較例として併せて示している。実線が第4実施形態のアンテナ利得を示し、一転鎖線が第3比較例のアンテナ利得を示し、点線が第4比較例のアンテナ利得を示している。
第3比較例のパッチアンテナは、第4実施形態のパッチアンテナ200Fのグランドプレート202Fを、平板状の金属薄板のグランドプレートとした構成である。第3比較例のグランドプレートは、第4実施形態と同様、誘電体212の下面側であるZ軸負方向からZ軸正方向に向かって見た下面視において、誘電体212より広い下面視面積を有し、且つ、下面視において誘電体212を覆う位置に設けられている。
また、第3比較例のグランドプレートの表面積と、第4実施形態のグランドプレート202Fの表面積とを同じとして実験を行った。別の言い方をすると、グランドプレート202Fの4つの壁部202bを底部202aと同じ面に平らに展開した場合の下面視面積と、第3比較例のグランドプレートの下面視面積とを同じとして実験を行った。
第4比較例のパッチアンテナは、第4実施形態のパッチアンテナ200Fのグランドプレート202Fを、平板状の金属薄板とした構成である。第4比較例のグランドプレートは、第4実施形態および第3比較例と同様、誘電体212の下面側であるZ軸負方向からZ軸正方向に向かって見た下面視において、誘電体212より広い下面視面積を有し、且つ、下面視において誘電体212を覆う位置に設けられている。
ただし、第4比較例のグランドプレートの下面視面積は、第3比較例のグランドプレートよりも小さく、且つ、第4実施形態のグランドプレート202Fの底部202aよりも小さい。
図23によれば、仰角が50度以上の範囲において、第3比較例、第4実施形態、第4比較例の順にアンテナ利得が高い。下面視面積が大きい順にアンテナ利得が高い。一方、仰角が45度以下の範囲に着目すると、第3比較例及び第4比較例よりも、本実施形態のほうがアンテナ利得が高いことがわかる。また、仰角に対して必要となるアンテナ利得を得るために底部202aの面積を確保できさえすれば、壁部202bを設けたとしてもアンテナ利得が低下することはなく、むしろ、45度以下の仰角範囲においてはアンテナ利得が向上する、と言える。よって、グランドプレートとして、必要とされるアンテナ利得を得るための底部202aを有しさえすれば、グランドプレートを立体形状とすることが可能であり、パッチアンテナ全体の輪郭形状の設計自由度を高めることが可能となる。
<変形例>
第4実施形態では、無給電素子220Fを平板状の金属薄板としたが、上述の第1~第3の実施形態の無給電素子に置き換える構成としても良い。
[第1~第4実施形態の変形例]
本発明を適用可能な実施形態は上述した第1~第4の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
(A)放射素子の形状
例えば、上述の第1~第4実施形態では、放射素子214を略四角形形状として説明したが、円形形状や楕円形状としても良い。この場合、放射素子214の最大外寸αは、円形状であれば直径となり、楕円形状であれば長径となる。
10…車両
12…ルーフ
100…アンテナ装置
200(200A~200F,200X,200Y)…パッチアンテナ
202(202F)…グランドプレート
210…アンテナ本体部
212…誘電体、214…放射素子、216…給電点
220(220A~220F,200X,200Y)…無給電素子

Claims (9)

  1. 無給電素子と、
    第1面を前記無給電素子に向けて設けられた誘電体と、
    前記第1面に設けられた放射素子と、
    を具備したパッチアンテナであって、
    前記無給電素子は、前記誘電体の前記第1面側から俯瞰した平面視において前記放射素子より広い平面視面積を有した立体形状の金属材を有して構成され、前記放射素子から離れた位置にあって前記平面視において前記放射素子を覆う位置に設けられ
    前記放射素子の上面に垂直な方向において、当該上面と平行な面を距離ゼロとした場合の当該平行な面から前記無給電素子までの最短距離が、前記平面視における前記放射素子の最大外寸の2倍以下である、
    パッチアンテナ。
  2. 前記最短距離が、前記最大外寸の0.18倍以上0.59倍以下である、
    請求項に記載のパッチアンテナ。
  3. 前記無給電素子は、前記第1面に垂直な方向に向かう凸形状を有する、
    請求項1又は2に記載のパッチアンテナ。
  4. 無給電素子と、
    第1面を前記無給電素子に向けて設けられた誘電体と、
    前記第1面に設けられた放射素子と、
    を具備したパッチアンテナであって、
    前記無給電素子は、前記第1面に垂直な方向に向かう凸形状を有し、前記誘電体の前記第1面側から俯瞰した平面視において前記放射素子より広い平面視面積を有した立体形状の金属材を有して構成され、前記放射素子から離れた位置にあって前記平面視において前記放射素子を覆う位置に設けられた、
    パッチアンテナ。
  5. 前記凸形状は、1又は複数の傾斜部を有して構成された屈曲形状である、
    請求項3又は4に記載のパッチアンテナ。
  6. 前記凸形状は、アーチ形状である、
    請求項3又は4に記載のパッチアンテナ。
  7. 前記無給電素子は、フランジ部を有する、
    請求項1~の何れか一項に記載のパッチアンテナ。
  8. 前記第1面とは反対側の前記誘電体の第2面側に、前記誘電体から離れた位置に設けられたグランドプレート、
    を更に具備し、
    前記グランドプレートは、前記誘電体の前記第2面側から俯瞰した下面視において前記誘電体より広い下面視面積を有した立体形状の金属材を有して構成され、前記下面視において前記誘電体を覆う位置に設けられた、
    請求項1~7の何れか一項に記載のパッチアンテナ。
  9. グランドプレートと、
    第2面を前記グランドプレートに向けて前記グランドプレートから離れた位置に設けられた誘電体と、
    前記第2面とは反対側の前記誘電体の第1面に設けられた放射素子と、
    を具備したパッチアンテナであって、
    前記グランドプレートは、底部と前記底部から立設する壁部とを有する立体形状の金属材を有して構成され、前記誘電体の前記第2面側から俯瞰した下面視において前記誘電体より広い下面視面積を有し前記下面視において前記誘電体を覆う位置に設けられた、
    パッチアンテナ。
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