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JP7141821B2 - 配線構造および配線構造の配線方法 - Google Patents

配線構造および配線構造の配線方法 Download PDF

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Description

本発明は、配線構造および配線構造の配線方法に関する。
従来、例えば、タッチパネルのように、人が視認するパネル領域内に基板を積層し、かかる基板に電極となる導線を配線する配線構造が知られている。かかる配線構造では、直線状に導線を断線させることで、電極を分離する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2014-38589号公報
しかしながら、従来の技術では、例えば、不透明材料からなる導線を用いた場合、直線状に導線を断線させると、断線した領域が直線として存在しているように見える、いわゆる骨見えが発生し、製品の見栄えが損なわれるおそれがあった。このような骨見えは、不透明材料の導線で特に顕著に発生するが、透明材料の導線でも発生し得る。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、骨見えの発生を抑制することができる配線構造および配線構造の配線方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る配線構造は、配線領域と、分離領域とを備える。前記配線領域は、複数の導線および当該複数の導線に囲まれた閉領域を含む。前記分離領域は、前記導線が断線された部位である開口部により前記閉領域が複数連続することで、前記配線領域を複数の部分領域に分離する。また、前記分離領域は、前記閉領域を介して連続する3つの前記開口部について、任意の2つを通る直線上から残りの1つが外れて配置される。
本発明によれば、骨見えの発生を抑制することができる。
図1Aは、実施形態に係るタッチパネルの概略構成を示す斜視図である。 図1Bは、実施形態に係る導電性フィルムの概略構成を示す図である。 図1Cは、実施形態に係る導電性フィルムの拡大図である。 図2は、実施形態に係る開口部の位置決め方法を説明する図である。 図3は、実施形態に係る開口部の位置決め方法を説明する図である。 図4は、実施形態に係る開口部の位置決め方法を説明する図である。 図5は、実施形態に係る配線構造の配線方法の手順を示すフローチャートである。 図6は、変形例に係る分離領域を示す図である。 図7は、変形例に係るタッチパネルを示す図である。 図8は、変形例に係るタッチパネルを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する配線構造および配線構造の配線方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。
また、以下の実施形態では、タッチパネルにおける電極基板の配線構造を例に挙げて説明するが、配線構造の対象は、タッチパネルに限定されず、例えば、車両のウインドウに貼り付けられるアンテナパターンであってもよく、人が視認する領域に設けられる導線の配線構造であればよい。
まず、図1A~1Cを用いて、実施形態に係る配線構造を適用したタッチパネルの概要について説明する。図1Aは、実施形態に係るタッチパネルの概略構成を示す斜視図である。図1Bは、実施形態に係る導電性フィルムの概略構成を示す図である。図1Cは、実施形態に係る導電性フィルムの拡大図である。なお、図1Aを含む複数の図には、説明を分かり易くするために、タッチパネルの各構成の積層方向をZ軸とする3次元の直交座標系を付している。
図1Aに示すように、実施形態に係るタッチパネル1は、パネル2と、導電性フィルム3と、表示装置4とを備える。タッチパネル1は、例えば、車両に搭載されるナビゲーション装置や、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、電子黒板、ウェアラブル端末等のタッチパネルに用いることができる。
パネル2は、光透過性を有する板状部材であり、例えば、ガラスや透明樹脂等の材料を用いることができる。表示装置4は、例えば、動画や、静止画、テキスト文書等といった任意の画像を表示する。導電性フィルム3は、タッチ位置検出用の電極が設けられるフィルム状の部材である。
具体的には、図1Bに示すように、導電性フィルム3は、導線がパターニングされた配線領域30を備える。配線領域30は、第1電極領域31と、第2電極領域32と、グランド領域33と、信号線領域34と、分離領域35と、ダミー領域36とを備える。
第1電極領域31は、例えば、ドライブ電極(第1の電極の一例)であり、図示しない制御回路から信号線領域34の信号線を介して信号を受け取り第2電極領域32へ出力する。
また、第1電極領域31は、例えば、複数の導線が交差するメッシュパターン(図1C参照)領域である。また、第1電極領域31は、第2電極領域32に向かって突出する突出部を有し、かかる突出部から第2電極領域32へ向かって信号が出力される。なお、図1Bでは、第1電極領域31の上記した突出部は、1つであるが、2つ以上であってもよい。
また、第1電極領域31は、信号線領域34を挟む位置において、Y軸を対称軸として線対称の位置にも設けられる。つまり、第1電極領域31は、信号線領域34を挟むようにして1対設けられるとともに、Y軸方向である行方向に複数配列される。行方向に並んだ複数の第1電極領域31は、同一の導線で接続されてから図示しない制御回路に接続される。なお、図1Bでは、1対の第1電極領域31が、行方向に3つ設けられる場合を一例として示しているが、2つ以下であってもよく、4つ以上であってもよい。
また、第1電極領域31は、X軸方向である列方向にも複数配列される。具体的には、第1電極領域31は、分離領域35を挟む位置において、X軸を対称軸として線対称の位置に配列される。なお、図1Bでは、第1電極領域31は、X軸方向に5つ配列される場合を示したが、4つ以下であってもよく、5つ以上であってもよい。
第2電極領域32は、例えば、センシング領域(第2の電極の一例)であり、第1電極領域31から入力された信号を制御回路へ出力する。また、第2電極領域32は、第1電極領域31と同様にメッシュパターンの領域である。また、第2電極領域32は、配線領域30のX軸方向である列方向へ延在し、信号線領域34を挟むようにして1対設けられるとともに、行方向に複数配列される。
そして、タッチパネル1は、図示しない制御回路が第1電極領域31へ出力した信号と第2電極領域32から入力される信号の電位差によってタッチ位置を検出する、いわゆる静電容量方式のタッチパネルである。さらに、タッチパネル1は、第1電極領域31および第2電極領域32が同層に設けられる1層回路のタッチパネルである。
なお、タッチパネル1は、静電容量方式に限らず、抵抗膜方式等の他の方式であってもよく、導線を用いるものであればよい。また、タッチパネル1は、1層回路に限定されず、2層回路であってもよい。
グランド領域33は、グランド(接地)として機能する領域であり、図示しない制御回路の基準電位点となる領域である。グランド領域33は、第2電極領域32とによってダミー領域36を挟むようにして設けられる。
信号線領域34は、第1電極領域31と制御回路とを接続する信号線が形成される領域である。具体的には、信号線領域34は、行方向および列方向に配列された複数の第1電極領域31それぞれに接続され、配線領域30のY軸負方向側である下端側から領域外へ出て制御回路に接続される。
また、信号線領域34は、Y軸正方向側である上端の1対の第1電極領域31については、1本の信号線のみが接続される。具体的には、配線領域30の4つの端辺が導線で囲まれており、信号線領域34は、Y軸正方向側である上端にある導線に1本の信号線が接続され、かかる導線を介して1対の第1電極領域31に接続される。
また、信号線領域34は、複数の導線が折れ曲がるように配列されるジグザグパターン(図1C参照)の領域である。信号線領域34は、1つの第1電極領域31に1本の信号線が接続されるように、導線が断線される。
ダミー領域36は、第1電極領域31および第2電極領域32や、第2電極領域32およびグランド領域33を電気的に分離する領域である。ダミー領域36は、第1電極領域31および第2電極領域32と同様にメッシュパターンの領域である。また、ダミー領域36は、第1電極領域31および第2電極領域32それぞれとは隙間を空けることで分離される。
分離領域35は、列方向に並んだ2つの第1電極領域31(部分領域の一例)を分離する領域である。ここで、図1Cを用いて、分離領域35についてさらに説明する。図1Cでは、分離領域35およびその周辺を拡大した図を示している。また、図1Cには、互いに直交する第1の方向に沿って配列された第1の導線10および第1の方向とは異なる方向の第2の方向に沿って配列された第2の導線11と、第1の導線10および第2の導線111によって囲まれた閉領域20とを含むメッシュパターンを示している。また、図1Cでは、2つの第1電極領域31a,31bが分離領域35によって分離されることとする。
図1Cに示すように、分離領域35は、第1の導線10および第2の導線11が断線された部位である開口部40a~40fによって形成される。より具体的には、分離領域35は、隣り合う閉領域20同士が開口部40a~40fによって繋がることで形成される。つまり、分離領域35は、閉領域20が複数連続することで、X軸正方向側の第1電極領域31aと、X軸負方向側の第1電極領域31bとに分離する。なお、以下では、開口部40a~40fを区別しない場合、開口部40と記載する場合がある。
なお、図1Cに示す例では、第1の導線10および第2の導線11は互いに直交しているが、必ずしも直交する必要はなく、第1の導線10および第2の導線11が交差すれば足りる。
ここで、従来の配線構造について説明する。従来の配線構造では、導線を直線状(例えば、Y軸方向と平行な直線)に断線させていた。具体的には、開口部がY軸方向に沿って直線状に並ぶようにして電極領域を分離していた。
しかしながら、例えば、不透明材料からなる導線を用いた場合、直線状に導線が断線させると、開口部が直線上に並ぶことで、いわゆる錯視効果(エーレンシュタイン錯視の一種)により、分離領域が直線として存在しているように見える、いわゆる骨見えが発生するおそれがあった。このような骨見えは、不透明材料の導線で特に顕著に発生するが、透明材料の導線でも発生するおそれがあり、タッチパネル製品の見栄えを損なわせる一因となる。
そこで、実施形態に係る配線構造では、開口部40a~40fが直線状に並ばないようにする。具体的には、実施形態に係る配線構造では、分離領域35は、閉領域20を介して連続する3つの開口部40a~40fについて、任意の2つを通る直線上から残りの1つが外れて配置される。
例えば、6つの開口部40a~40fのうち、連続する3つの開口部40a,40b,40cをみた場合、開口部40aは、開口部40bおよび開口部40cによって結ばれる直線上には位置していない。
同様に、開口部40bも、開口部40aおよび開口部40cによって結ばれる直線上には位置せず、開口部40cも、開口部40aおよび開口部40bによって結ばれる直線上には位置していない。
すなわち、連続する3つの開口部40a,40b,40cは、直線上に並ばないように設けられる。そして、図1Cに示すように、6つの開口部40a~40fの任意の連続する3つの組み合わせについてもみても同様に、直線上には並ばないように配置される。
これにより、6つの開口部40a~40fを繋いだ場合に、3つ以上の開口部40a~40fが直線に並ぶことがなくなるため、錯視効果が生じなくなり、複数の開口部40a~40fにより分離領域35が直線に見えることはない。従って、実施形態に係る配線構造によれば、骨見えの発生を抑制することができる。
さらに、第1の導線10と第2の導線11とが交差するメッシュパターンでは、導線の交差により骨見えがより発生しやすいため、実施形態に係る配線構造を適用することで、メッシュパターンにおける骨見えの発生を効率よく抑えることができる。
なお、実施形態に係る配線構造の配線方法は、導電性フィルム3上に第1の導線10および第2の導線11をパターニングした後、開口部40a~40fとなる位置にはレジストでマスクせずに、エッチング等の導線除去を行うことで実現可能である。
次に、図2を用いて、開口部40の位置決め方法について説明する。図2は、実施形態に係る開口部40の位置決め方法を説明する図である。図2では、2つの開口部40a,40bと連続する開口部40(以下では、開口部40cと記載する)の位置決め方法について説明する。
まず、図2に示すように、左端の閉領域20の2つの開口部40a,40bを決定したとする。かかる場合、開口部40a,40bに連続する開口部40cの位置を決めるために、まず、2つの開口部40a,40bを通る直線Lを引く。
そして、開口部40cは、直線Lと第1の導線10aとの交点P以外の位置に決定する。このとき、開口部40cは、第1の導線10aおよび第2の導線11aの交差位置PIaと、第1の導線10bおよび第2の導線11aの交差位置PIbとは異なる位置であることが好ましい。
これは、仮に、交差位置PIa,PIbに開口部40cを設けてしまうと、錯視効果により本来は存在しない円が存在するように見えてしまうためである。従って、開口部40cが交差位置PIa,PIb以外の位置に形成されることで、骨見えの発生を防止できる。
次に、図3および図4を用いて、開口部40の位置決めについてさらに説明する。図3および図4は、実施形態に係る開口部40の位置決め方法を説明する図である。図3および図4では、3つの開口部40(開口部40-1~3)それぞれを円(白抜き)で示す。
また、図3では、連続する3つの開口部40―1~3が第1の導線10のみに形成される場合を示す。また、図4では、連続する3つの開口部40-1~3のうち、2つの開口部40-1,2が第1の導線10に形成され、開口部40-3が第2の導線11に形成される場合を示す。
まず、図3を用いて、第1の導線10のみに形成される場合の開口部40-1~3の位置決めについて説明する。なお、「第1の導線10のみに形成される場合」とは、複数の開口部40すべて(図1Cを例に挙げると、開口部40a~40f)が第1の導線10のみに形成されることに限定されるのではなく、複数の開口部40に存在する、連続する3つの開口部40-1~3の組み合わせのいずれかが第1の導線10のみに形成されれば足りる。
図3に示すように、2つの開口部40-1,40-3は、一方の交差位置PI2までの距離D1が略同じであり、残りの開口部40-2の交差位置PI2までの距離D2とは異なる。
つまり、連続する3つの開口部40-1~3の距離D1,D2を変えることで、直線上に並ばないようにする。これにより、連続する3つの開口部40-1~3を第1の導線10にのみ形成することが可能となる。
さらに、開口部40-1~3を第1の導線10にのみ形成する、すなわち、連続する3つの開口部40-1~3が第2の導線11の延伸方向に沿って配列することで、開口部40-1~3を繋ぐ線が第2の導線11に溶け込むようにカモフラージュされるため、骨見えの発生をより抑えることができる。
さらに、開口部40-2を中心とする開口部40-1および開口部40-3のなす角θは、鋭角であるほど好ましい。具体的には、開口部40-2の距離D2は、より長くする、つまり、交差位置PI2とは反対側の交差位置PI1に近くなるように配置する。また、開口部40-1および開口部40-3の距離D1は、より短くする、つまり、交差位置PI2に近くなるように配置する。これにより、連続する3つの開口部40-1~3を結ぶ折れ線が直線としてより見えにくくなるため、骨見えの発生を抑制することができる。
なお、図3に示す例では、開口部40-1および開口部40-3の距離D1が同じである場合を示したが、開口部40-1および開口部40-3それぞれの距離D1が異なってもよい。
また、図3では、連続する3つの開口部40-1~3が第1の導線10にのみ設けられる場合について説明したが、無論、連続する3つの開口部40-1~3が第2の導線11にのみ設けられてもよい。
次に、図4を用いて、連続する3つの開口部40-1~3が第1の導線10および第2の導線11に形成される場合の開口部40-1~3の位置決めについて説明する。
図4では、開口部40-1および開口部40-2が第1の導線10に形成され、開口部40-3が第2の導線11に形成される場合を示している。
図4に示すように、2つの開口部40-1,40-2が第1の導線10に形成され、残りの開口部40-3が第2の導線11に形成される場合、開口部40-3は、隣り合う2つの交差位置PI2中央周辺に形成されることが好ましい。
つまり、開口部40-3の交差位置PI2それぞれまでの距離D3および距離D4の差分がゼロに近いことが好ましい。これにより、製造段階において、第2の導線11をエッチングする際に誤差により除去量が多くなった場合であっても、交差位置PI2が除去されることを防止できる。
なお、開口部40-3は、第2の導線11の中央周辺以外の位置に配置する必要がある場合、距離D3が距離D4よりも短くなるような位置に形成されることが好ましい。これにより、開口部40-2を中心とする開口部40-1および開口部40-3のなす角θがより鋭角になるため、骨見えの発生をより抑えることができる。
次に、図5を用いて、実施形態に配線構造の配線方法について説明する。図5は、実施形態に係る配線構造の配線方法の手順を示すフローチャートである。なお、図5に示す配線方法は、例えば図示しない作業者(あるいは基板の設計者)、作業ロボットによって実行される。
図5に示すように、実施形態に係る配線方法では、まず、複数の導線および複数の導線に囲まれた閉領域20を含む配線領域30を形成する(ステップS101)。配線領域30は、例えば、メッシュパターンやジグザグパターンとなるように、導線をパターニングすることにより形成される。
つづいて、実施形態に係る配線方法では、開口部40により閉領域20を複数連続させることで、配線領域30を複数の部分領域(例えば、第1電極領域31)に分離する分離領域35を形成し(ステップS102)、配線方法を完了する。分離領域35は、配線領域30の導線を断線させて開口部40を形成し、隣り合う閉領域20を複数繋げることで形成する。
なお、ステップS102において、開口部40を形成する際、閉領域20を介して連続する3つの開口部40について、任意の2つを通る直線上から残りの1つを外して配置する。
上述してきたように、実施形態に係る配線構造は、配線領域30と、分離領域35とを備える。配線領域30は、複数の導線10,11および複数の導線10,11に囲まれた閉領域20を含む。分離領域35は、導線10,11が断線された部位である開口部40により閉領域20が複数連続することで、配線領域30を複数の部分領域(第1電極領域31)に分離する。また、分離領域35は、閉領域20を介して連続する3つの開口部40について、任意の2つを通る直線上から残りの1つが外れて配置される。これにより、3つ以上の開口部40が直線に並ぶことがなくなるため、錯視効果が生じなくなり、複数の開口部40が直線に見えることがなくなることで、骨見えの発生を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、第1の導線10および第2の導線11が交差するメッシュパターンを分離する分離領域35について説明したが、分離領域35は、メッシュパターンに限定されるものではなく、信号線領域34のようなジグザグパターンを分離する場合であってもよい。かかる点について、図6を用いて説明する。
図6は、変形例に係る分離領域35を示す図である。図6では、第1の導線10および第2の導線11が交差位置PIで直角に折れ曲がるジグザグパターンを一例として示す。なお、第1の導線10および第2の導線11は、交差位置PIで直角に折れ曲がる場合に限定されず、鋭角に折れ曲がってもよく、鈍角に折れ曲がってもよい。また、第1の導線10および第2の導線11の交差位置PI間における距離は、双方が同じであってもよく、異なってもよい。また、図6に示す閉領域20は、配線領域30の上述した4つの端辺に設けられる導線と、第1の導線10および第2の導線11とによって囲まれる。
図6に示すように、開口部40は、例えば、第2の導線11のみ形成される場合、交差位置PIまでの距離D5を変えることで、連続する3つの開口部40が直線上に並ばないようにする。これにより、信号線領域34は、例えば、第1電極領域31に接続される信号線と、第1電極領域31に接続されないダミー領域とに分離される。そして、信号線とダミー領域との境界線に相当する分離領域35の開口部40が直線上に並ばないことで、骨見えの発生を抑制することができる。
なお、図6では、開口部40が第2の導線11のみに形成される場合を示したが、第1の導線10のみに形成されてもよく、第1の導線10および第2の導線11の双方に形成されてもよく、連続する3つが直線上に並ばない位置であればよい。
また、上記では、メッシュパターンやジグザグパターンのように所定の規則性に沿って、第1の導線10および第2の導線11が配列されたが、第1の導線10および第2の導線11が不規則に配列されたパターンであってもよい。また、第1の導線10および第2の導線11は、直線に限らず、曲線であってもよい。
また、上述した実施形態では、第1電極領域31および第2電極領域32が1つの配線領域30に形成される、いわゆる1層回路のタッチパネル1について説明したが、2層回路のタッチパネル1であってもよい。ここで、図7および図8を用いて、2層回路のタッチパネル1について説明する。
図7および図8は、変形例に係るタッチパネル1を示す図である。図7では、タッチパネル1の概略正面図を示し、図8では、図7に示す分離領域35の拡大図を示す。
図7に示すように、2層回路のタッチパネル1では、2層の導電性フィルム3a,3bが積層される。具体的には、導電性フィルム3aは、第1電極領域31が形成される配線領域30aを備え、導電性フィルム3bは、第2電極領域32が形成される配線領域30bを備える。
第1電極領域31および第2電極領域32それぞれは、例えば、ひし形状に区画されており、それぞれが市松模様状に配置される。そして、図8に示すように、第1電極領域31および第2電極領域32の境界部分である分離領域35は、信号のやり取りを可能とするために、上面視で隙間が形成される。
具体的には、図8に示すように、第1電極領域31の開口部40と第2電極領域32の開口部40との距離D6を所定距離空けることで隙間を形成する。仮に、かかる隙間が直線状となった場合には、骨見えが発生するおそれがある。
そこで、変形例に係るタッチパネル1では、第1電極領域31および第2電極領域32それぞれの開口部40について、連続する3つの開口部40が直線上に並ばないようにする。これにより、2層回路のタッチパネル1において、骨見えによる製品の見栄えの悪化を防ぐことができる。
また、図8に示す例では、第1電極領域31の各開口部40と第2電極領域32の各開口部40との距離D6をすべて等しくすることが好ましい。換言すれば、第1電極領域31の開口部40によって形成される境界線と、第2電極領域32の開口部40によって形成される境界線とが略同じ形状となる。これにより、第1電極領域31および第2電極領域32の間を流れる電流値にムラが発生することを防止できる。
なお、図8では、第1電極領域31および第2電極領域32双方の開口部40について連続する3つが直線上に並ばないように位置決めをしたが、第1電極領域31および第2電極領域32のいずれか一方の開口部40のみ位置決めを行ってもよい。これにより、他方の開口部40については位置決めすることなく直線上に断線させることができるため、設計コストを下げることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 タッチパネル
2 パネル
3,3a,3b 導電性フィルム
4 表示装置
10 第1の導線
11 第2の導線
20 閉領域
30 配線領域
31 第1電極領域
32 第2電極領域
33 グランド領域
34 信号線領域
35 分離領域
36 ダミー領域
40 開口部

Claims (6)

  1. 第1の方向に沿って配列された複数の第1の導線および前記第1の方向に対して直交する第2の方向に沿って配列された複数の第2の導線とによって囲まれた閉領域を含む配線領域と、
    前記導線が断線された部位である開口部により前記閉領域が複数連続することで、前記配線領域を複数の部分領域に分離する分離領域と、を備え、
    前記分離領域は、
    前記第1の導線を挟んで隣接する2つの前記閉領域を跨ぐように連続する3つの前記開口部について、任意の2つを通る直線上から残りの1つが外れて配置されるとともに、連続する2つの前記開口部が前記第1の導線に設けられ、残りの1つの前記開口部が前記第2の導線に設けられ、
    前記残りの1つの前記開口部は、
    前記第2の導線の中央位置に配置されること
    を特徴とする配線構造。
  2. 前記配線領域は、
    第1の方向に沿って配列された複数の第1の前記導線および前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って配列された複数の第2の前記導線とが交差するメッシュパターンを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の配線構造。
  3. 前記分離領域は、
    前記開口部が前記第1の導線および前記第2の導線が交差する交差位置以外の位置に形成されること
    を特徴とする請求項2に記載の配線構造。
  4. 前記分離領域は、
    複数の前記開口部のうち、前記連続する3つの前記開口部となる組み合わせの中に、前記開口部が前記第1の導線または前記第2の導線のいずれか一方にのみ形成される前記組み合わせを含むこと
    を特徴とする請求項2または3に記載の配線構造。
  5. 前記配線領域は、
    第1の電極となる第1電極領域および第2の電極となる第2電極領域を含み、
    前記分離領域は、
    前記第1電極領域および前記第2電極領域のうち、いずれか一方の電極領域を複数の前記電極領域に分離すること
    を特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の配線構造。
  6. 第1の方向に沿って配列された複数の第1の導線および前記第1の方向に対して直交する第2の方向に沿って配列された複数の第2の導線とによって囲まれた閉領域を含む配線領域を形成する配線工程と、
    前記導線を断線させた部位である開口部により前記閉領域を複数連続させることで、前記配線領域を複数の部分領域に分離する分離領域を形成する分離工程と、を含み、
    前記分離工程によって形成される前記分離領域は、
    前記第1の導線を挟んで隣接する2つの前記閉領域を跨ぐように連続する3つの前記開口部について、任意の2つを通る直線上から残りの1つが外れて配置されるとともに、連続する2つの前記開口部が前記第1の導線に設けられ、残りの1つの前記開口部が前記第2の導線に設けられ、
    前記残りの1つの前記開口部は、
    前記第2の導線の中央位置に配置されること
    を特徴とする配線構造の配線方法。
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