JP7137007B2 - ２つの容器間の改善された封止を有する、製品を包装及び分配するための機器 - Google Patents

Description

本発明は、ヘア製品などの化粧品などの液状または半液状製品、より詳細にはヘアセラム、ヘアカラーリング、ヘアオイル、クリームヘアなどのヘアケア製品、またはボディウォッシュなどの洗浄に使用される製品、または体用若しくは顔用クリーム、クレンジング製品などのスキンケア製品、またはヘアケア若しくはスキンケアに使用される任意の製品を包装及び分配するための容器の一般的な分野に関する。

本発明の１つの有利な適用例は、化粧品、例えばヒトのケラチン繊維を染めるための化粧品を包装するための機器の使用である。本発明の他の有利な適用例は、ケア製品、接着製品、ポリマーコーティング、風味付けされた液体などを保管するための容器の使用であり得る。

表現「化粧品」は、２００９年１１月３０日の欧州議会及び欧州理事会の規則第１２２３／２００９の条項２で定義されたような製品を意味すると理解される。

より詳細には、本発明は、ネック部を有する下方容器に装着された上方容器を有する包装及び分配機器に関する。

一般的に、上方容器は、下方容器のネック部の端部と半径方向に接触するシールリップを含む。

しかしながら、下方容器の輸送中、ネック部の端部は、損傷されることがあり、これにより、２つの容器間の封止に変化が生じる。特に、組み立てラインでの搬送中、下方容器は、整列機内でそのネック部によって掴まれて回転され得、これにより下方容器のネック部に損傷が生じ、かつ上方容器が下方容器に組み立てられるときの２つの容器間の封止に変化が生じ得る。

本発明の１つの目的は、少なくとも１つの製品を包装するための単純な構造の機器であって、製造が容易であり、かつ下方容器と分配部材との間の気密性が良好である、機器を提供することである。

本発明の対象は、少なくとも１つの製品を包装し、かつ表面上に少なくとも前記製品を分配するための機器であって、前記少なくとも１つの製品を入れる製品用空洞部の範囲を定める少なくとも１つの容器と、前記少なくとも１つの容器に装着され、かつ製品用空洞部と流動連通する第１の分配口を有する分配部材とを含む機器を提供することである。

前記下方容器は、製品用空洞部へのアクセスを可能にするネック部を有する。前記分配部材は、製品用空洞部と流動連通する分配管と、前記分配管を半径方向に囲むアセンブリスカートと、前記分配管と前記アセンブリスカートとの間に半径方向に配置された環状シールリップとを含む。

前記環状シールリップは、容器のネック部のシール部分に半径方向に当接するように構成される。

前記シール部分は、ネック部の開放端部から軸方向に離れて位置する。

ネック部の開放端部は、製品用空洞部へのアクセスを可能にするネック部の自由端部である。

従って、シール部分は、容器がそのネック部によって支えられるとき及び／または分配部材が容器上に組み立てられるとき、劣化されることはなく、従って分配部材と容器との間の封止が有効である。

さらに、ネック部の開放端部は、分配部材を容器内に案内するように構成され、それにより容器上での分配部材の組み立てを容易にする。

実施形態では、環状シールリップは、ネック部のシール部分の内面に半径方向に当接する。

有利には、ネック部のシール部分は、ネック部の上部の内面から半径方向内向きに延在する部分である。有利には、ネック部の半径方向内向きに延在する部分は、ネック部の外表面に形成された環状溝と同じ軸方向レベルに延在する。

ネック部のシール部分の内径は、分配部材のシールリップの外径よりも小さいことができる。

有利には、ネック部のシール部分は、少なくとも１つの容器のネック部に分配部材の分配管を挿入するとき、弾性的に変形されるように構成される。

換言すると、従って、例えば容器のネック部に分配管を挿入するとき、ネック部のシール部分は、使用される材料及び／またはそれらの寸法のため、わずかに引っ張られた状態にされて変形され得、かつシール部分に引っ張りが加えられないとき、その初期位置に戻ることができる。

有利には、分配部材の環状シールリップは、分配部材の分配管を少なくとも１つの容器のネック部に挿入するとき、ネック部のシール部分において半径方向に弾性的に変形されるように構成される。

ネック部のシール部分は、ネック部の開放端部の幅よりも狭い幅を有し得る。

例えば、ネック部のシール部分は、断面においてＣ字形状を有する。

そのような特定の形状は、シール部分とシールリップとの間の半径方向の干渉を増大させる。従って、機器の気密性が高まる。

例えば、アセンブリスカートは、容器のネック部を半径方向に囲み、かつ前記ネック部と協働して、分配部材を容器上に軸方向に固定する。

アセンブリスカートは、その半径方向内面において、スナップ式取付によって容器の環状溝と協働する環状ビーズを設けられ得、それにより、分配部材は、容器に対して軸方向に保持される一方、互いに対する回転移動を可能にする。

容器の前記環状溝は、２つの外側環状肩部間に軸方向に配置され得、ネック部のシール部分は、上方環状肩部の軸方向に上方に位置し得る。

分配部材は、例えば、第２の製品を入れ、かつ第１の製品用空洞部から分離された第２の製品用空洞部の範囲を定める第２の容器を画定し、前記容器は、軸方向に移動することなく互いに対して回転することができる。

実施形態では、前記機器は、最初の使用前に第２の容器の開放端部を閉鎖するように構成され、かつ前記開放端部を囲むシリンダー状スカートと、前記シリンダー状スカートに接続されたプラグとを含む一時的閉鎖部材をさらに含み、前記シリンダー状スカートは、そのシリンダー状内面において、上方容器に設けられた雄ねじと協働する雌ねじを設けられており、かつそのシリンダー状外面において、閉鎖部材と下方容器との間の回転を防止するために、下方容器に設けられた第２の回転防止手段と協働する第１の回転防止手段を設けられている。閉鎖部材は、両方の容器とのいずれの軸方向保持部材も取り上げられ、それにより、上方容器が第１の回転方向に回転されると、閉鎖部材は、第１の製品用空洞部に落下するまで下方に平行移動する。

有利には、プラグの上面は、第２の容器に向かって軸方向に延在し、かつ分配管の開放端部の内径に実質的に等しい外径を有する第１の環状シールリップと、下方開放端部の端部に設けられた環状溝内において軸方向に延在する第２のシールリップとを含む。

前記第１のシールリップは、前記分配管内に挿入されてそれを封止式に閉鎖するように構成される。

第２のシールリップは、上方容器の気密性を高める。

例えば、第２のシールリップは、環状である。

第２のシールリップは、第１のシールリップの軸方向長さよりも小さい軸方向長さを有し得る。

本発明は、非限定的な例とみなされ、かつ添付図面に示される実施形態の詳細な説明を検討することからより良好に理解される。

本発明の第１の実施形態による機器の前面図である。 図１の機器の線ＩＩ－ＩＩに沿って取った断面図である。 図２の機器の線ＩＩＩ－ＩＩＩに沿って取った断面図である。 端部閉鎖体を取り除いた後の図１の機器の前面図である。 図４の機器の上面図である。 図１の機器の詳細を示す。 回転防止手段を示す、図１の機器の下方容器の断面図である。 図１の機器の閉鎖部材の斜視図である。 上方容器を第１の回転方向に回転させた後の、上方容器の開放位置における図１の機器を示す。 本発明の別の実施形態による機器の断面図である。 図１２の機器の端部閉鎖体の異なる実施形態を示す。

図１～１１は、全体的に参照符号１０によって示す、２つの製品を別々に包装し、かつ最初の使用時にそれらの２つの製品の混合物Ｍを分配するための機器の例を示す。

機器１０は、２つの化粧品Ａ及びＢ、例えば２つの液状若しくは半液状化粧品または液状製品及び粉体を包装するために使用され得る。例えば、製品は、ヘアケア製品、例えば毛髪染料、クリームヘアなどのヘア製品または毛髪に使用される任意の製品であり得る。しかしながら、他のタイプの製品の包装及び分配を提供することが可能であり得る。機器１０は、１回で適用される製品に好適である。例として、第１の製品Ａは、酸化着色剤であり、及び第２の製品は、酸化剤Ｂであり、これらは、混合物Ｍを作るように混合されると、毛髪染料を形成する。

機器１０は、スキンケア製品などの他のタイプの化粧品、または風味付けされた液体などの食品のような他のタイプの製品、または輸送及び保管中に分離して保たれ得る任意の製品、例えば接着製品、ポリマーコーティングなどを包装するためにも使用され得る。

しかしながら、機器１０は、１つの単一の製品のみを包装及び分配するためにも使用され得る。

機器１０は、図において垂直であると仮定される縦軸Ｘ－Ｘ’に沿って延在する。機器１０は、下方容器１２及び上方容器１４を含み、これらは、前記縦軸Ｘ－Ｘ’の周りで互いに回ることができる。

１つの製品のみを包装及び分配するために使用されるとき、機器は、上方容器１４のみを含み、下方容器１２を含まなくてもよいか、または両方の容器を含み得るが、上方容器は、分配部材のような役割を果たす。

下方容器１２は、縦軸に沿って長尺状本体を有するボトルの形状を有し、底部を形成する閉鎖下方端部１６と、下方端部１６に対向して、第１の製品Ａを入れる内部空洞部２２にアクセスできるようにする開口部２０を設けられたネック部を形成する上方端部１８とを設けられている。

図示の実施形態では、ネック部１８は、下方容器１２の本体の外径よりも小さい外径を有し、かつその外表面において、環状溝１８ｂの範囲を定める２つの外側環状肩部１８ａを含む。下方容器１２の本体は、例えば、硬質プラスチック材料で作製され得る。

上方容器１４は、キャップの形態であり、かつ第２の製品Ｂを入れる中心分配チムニーまたは管２４を含み、この管は、分配閉鎖体２６で形作られた上部と、分配閉鎖体２６に対向し、第２の製品Ｂを入れる管２４の内部空洞部２４ａへのアクセスを可能にする開口部の設けられた下方端部２８とを有する。

分配閉鎖体２６は、内部空洞部２４ａと流動連通する分配口２４ｂを開放するために、最初の使用で破壊されるように設計される。

図１～１０に示す実施形態では、分配閉鎖体２６は、脆弱である。代わりに、分配閉鎖体２６は、管２４からねじって外されるか、または引き剥がされるか、または剥ぎ取られ得る。

図示の通り、管２４の端部は、管２４から分配閉鎖体２６を容易に分離させるために切欠部２６ａを設けられている。複数の切欠部２６ａは、管２４の円周に位置し、かつ互いに離間され得る。代わりに、単一の切欠部２６ａが管２４の周りに設けられ得る。

分配閉鎖体２６は、分配閉鎖体２６が管２４から折り取られた後、分配口２４ｂに挿入されるように設計されている、切欠部２６ａに対向するプラグ（図示せず）を設けられ得る。従って、分配閉鎖体２６は、再位置決め可能であり、かつ使用後に分配口を閉鎖し得る。

分配管２４は、アセンブリスカート３０によって囲まれており、その半径方向内面において、スナップ式取付によって下方容器１２の環状溝１８ｂと協働する環状ビーズ３０ａを設けられ得、それにより、上方容器１４は、下方容器１２に対して軸方向に保持される一方、互いに対する回転移動を可能にする。

上方容器１４は、分配チムニー２４とアセンブリスカート３０との間に形成された環状チャンネル１４ａまで実質的に縦軸Ｘ－Ｘ’に沿って延在する環状シールリップ３２を有する。シールリップ３２は、環状であり、かつ環状の表面であるネック部１８の部分１８ｃの半径方向内面に密接し、それにより下方容器１２と上方容器１４との間に封止をもたらす。

有利には、上方容器１４の環状シールリップ３２は、上方容器１４の分配管２４が下方容器１２のネック部１８に挿入されると、ネック部１８のシール部分１８ｃに対して半径方向に弾性的に変形されるように構成される。

特に、ネック部１８のシール部分１８ｃは、ネック部の上部１８ｄから半径方向に内側に延在する傾斜部を含み、この傾斜部は、上方容器１４が下方容器１２上に組み立てられるとき、上方容器１４の環状シールリップ３２の弾性変形を支援する。

有利には、下方容器１２のネック部１８の上部１８ｄの内径は、上方容器１４の環状シールリップ３２の外径よりも大きい。従って、上方容器１４が下方容器１２上に組み立てられるときに相互に接触することにより、下方容器１２のネック部１８の開放端部及び環状シールリップ３２が損傷されるリスクが低下する。

シール部分１８ｃは、ネック部１８の開放端部から軸方向に離れて位置するため、下方容器がそのネック部によって支えられるとき及び／または上方容器１４が下方容器１２上に組み立てられるとき、劣化されることはない。

シール部分１８ｃは、断面においてＣ字形状を有し、これにより、上方容器１４の分配チムニー２４を下方容器１２のネック部１８に挿入するとき、前記シール部分１８ｃが弾性的に変形することを可能にする。そのような特定の形状は、シール部分１８ｃとシールリップ３２との間の半径方向の干渉を高める。従って、機器１０の気密性が高まる。

ネック部１８の上部１８ｄは、下方容器１２とのスナップ式取付によって分配チムニー２４のアセンブリスカート３０が協働するまで、上方容器１４を案内するように構成される。

図示の通り、上方容器１４は、分配チムニー２４に装着され、かつ分配チムニー２４の上方端部に装着されたカバー４２と、前記カバー４２から外向きに延在する複数の適用歯４４とを含む適用部材４０をさらに含む。

カバー４２は、分配閉鎖体２６のための開口部４２ａを含む。

非限定的な例として、適用部材４０は、適用歯４４の４つの列４４ａ、４４ｂ、４４ｃ、４４ｄを含み、それぞれ分配される製品の流路に向かって傾けられている。

代わりに、適用部材４０は、適用歯４４の２つの列のみまたは５つ以上の列を含み得る。

全ての歯４４が機器１０の中心縦軸Ｘ－Ｘ’に向かって傾けられている。

各歯４４は、カバー４２に接続されたベースセクションと、ベースセクションに対向する自由端部とを有する。

各歯４４は、弾性変形可能であり、かつそのベースセクション及びカバー４２との接合部の周りで撓むことができる。

換言すると、従って、歯は、使用される材料及び／またはそれらの寸法のため、例えば毛髪及び／または頭皮などの適用面に当てられている間に分配閉鎖体２６またはユーザによってわずかに引っ張られた状態にされて変形され得、かつ歯に引っ張りが加えられないとき、それらの初期位置に戻ることができる。

図１～３に示す通り、輸送中及び最初の使用前、上方容器１４の分配口２４ｂは、適用歯４４間に位置する分配閉鎖体２６によって閉鎖されている。従って、複数の歯４４の列は、分配閉鎖体２６の各側に２列ずつ配置される。複数の歯４４の列４４ａ、４４ｂ、４４ｃ、４４ｄは、互いに平行である。

図５に示す通り、歯の隣接する２つの列４４ａ、４４ｂ；４４ｃ、４４ｄの歯４４は、互い違い配列であり、それにより、４つの列が分配口２４ｂの軸Ｘ－Ｘ’に向かって押されると、それらの自由端部が歯４４の２つの列のみを形成する。換言すると、歯の列が分配口２４ｂの軸Ｘ－Ｘ’に近づけられると、第１の列４４ａの歯４４の自由端部は、第２の列４４ｂの歯４４の自由端部間に収まり、及び第３の列４４ｃの歯４４の自由端部は、第４の列４４ｄの歯４４の自由端部間に収まる。

輸送中及び最初の使用前、分配閉鎖体２６が歯４４間にあるとき、歯の第２及び第４の列４４ｂ、４４ｄの歯４４は、分配閉鎖体２６と接触する歯４４が縦軸と第１の角度α１を形成する第１の位置において、機械的に応力が加えられる。

分配閉鎖体２６が取り除かれると、分配閉鎖体２６と接触していた歯の第２及び第４の列４４ｂ、４４ｄの歯４２は、自動的に撓んで、歯の静止位置に対応する第２の位置になる。この静止位置では、歯の第２及び第４の列４４ｂ、４４ｄの歯は、縦軸と第２の角度α２を形成する。第２の角度は、第１の角度よりも大きい。

この静止位置では、歯の第２及び第４の列４４ｂ、４４ｄの歯の自由端部は、分配される製品の流路内にある。

弾性変形可能な傾いた歯４４は、分配される製品の良好な保存及び回復を可能にする。実際、製品の分配は、傾けられた歯４４によって容易に制御される。

さらに、歯４４の互い違い配列は、分配される製品のジグザグ分配を可能にする。

各歯４４は、三角形の断面を有する。各歯の断面は、その長さの少なくとも一部で、その自由端部に向かって連続的に減少し得る。

図示の通り、適用歯は、第１の分配口を越えて横方向に延在し、及び歯は、直線の棒の形状を有する。

歯の自由端部は、静止位置において接触していない。

歯４４は、撓み変形可能であり、跳ね返ることができる材料、例えば熱可塑材、例えば低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ）、熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）または弾性的に変形できる任意の材料で作製される。

カバー４２及び／または上方容器１４は、熱可塑性ポリマー、例えばポリプロピレン（ＰＰ）、アクリロニトリルブタジエンスチレン（ＡＢＳ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ナイロンまたは歯４４よりも堅い任意の材料で作製され得る。

図２及び図３に示す通り、輸送中及び最初の使用前、一時的閉鎖部材５０である。図示の例では、閉鎖部材５０は、分配チムニー２４とネック部１８の内面との間において、分配チムニー２４の下方端部２８の外表面に設けられた雄ねじ２８ａに封止式にねじ込まれ得る蓋である。

閉鎖部材５０は、シリンダー状スカート５２と、前記スカート５２に接続されたプラグ５４とを含む。シリンダー状スカート５２は、下方容器１２のネック部１８と、上方容器１４の分配チムニー２４の下方端部２８との間で半径方向に延在する。

シリンダー状スカート５２は、そのシリンダー状内面において、分配チムニー２４の雄ねじ２８ａと協働する雌ねじ４２ａを設けられている。

シリンダー状スカート５２は、そのシリンダー状外面において、シリンダー状スカート５２の全周に一定の間隔で離間した外側縦リブ５２ｂをさらに設けられている。前記外側縦リブ５２ｂは、ネック部１８の内周面に設けられた内側縦リブ１８ｅと協働して、閉鎖部材５０が下方容器１２に対して回転することを防止する。

図示の通りかつ非限定的な例において、外側縦リブ５２ｂは、シリンダー状スカート５２の上面を越えて軸方向に延在する。

図示の例では、プラグ５４の外径は、分配チムニー２４の開放端部２８の外径よりも大きい。

シリンダー状スカート５２及び下方容器１２は、縦リブと異なる形状を有する回転防止手段を設けられ得る。一般的に、シリンダー状スカート５２及び下方容器１２は、閉鎖部材５０が下方容器１２に対して回転することを防止する回転防止手段を設けられている。

プラグ５４の上面は、分配チムニー２４の下方開放端部２８の内径に実質的に等しい外径を有する、上方容器１４に向かって軸方向に延在する第１の環状シールリップ５４ａを含んで、前記分配チムニー２４内に挿入されてそれを封止式に閉鎖する。

プラグ５４の上面は、下方開放端部２８の端部に設けられた環状溝２８ｂ内において軸方向に延在する第２のシールリップ５４ｂを含む。

第２のシールリップ５４ｂは、環状であり得る。

第２のシールリップを追加することにより、上方容器１４の気密性を高める。

図示の通り、第２のシールリップ５４ｂは、第１のシールリップ５４ａの軸方向長さよりも小さい軸方向長さを有する。

プラグ５４は、ヒンジ形成材料のブリッジ５４ｃ及び壊れやすい材料の連結部または接合部５４ｄによってシリンダー状スカート５２に接続される。図に示す実施形態では、プラグ５４の円周で一定の間隔で離間された壊れやすい材料の７つの連結部５４ｄがある。７つと異なる数の壊れやすい連結部５４ｄを提供することが可能であり得る。例えば、プラグ５４は、ヒンジ形成材料のブリッジ５４ｃ及び少なくとも１つの壊れやすい連結部５４ｄによってシリンダー状スカート５２に接続される。

図示の通り、プラグ５４は、環状シールリップ５４ａ、５４ｂを有するプラグ５４の上面に対向するプラグ５４の下面に設けられた、複数の軸方向に突出するバーまたはブロック５４ｅを含む。軸方向に突出するブロック５４ｅは、プラグ５４の下面の周囲に配置され、かつ互いに一定の間隔で離間される。

図９に示す通り、４つのブロック４４ｅがある。しかしながら、ブロック５４ｅの数は、４つに限定されず、例えば１つ、２つ若しくは３つに等しいかまたは５つ以上であり得る。

ブロック５４ｅは、分配チムニー２４の直径に実質的に等しいプラグ５４の直径に配置されるため、閉鎖部材５０が下方容器１２に落下したとき、ブロック５４ｅは、分配チムニー２４の下方開放端部２８を塞ぐことを回避する。

軸方向に突出するブロック５４ｅのない及び／または壊れやすい連結部５４ｄ及びブリッジ５４ｃのない閉鎖部材を提供することも可能である。

非限定的な例では、第１の回転方向は、時計回りの方向または反時計回りの方向であり得る。

機器１０は、以下の通り組み立てられる。

上方容器１４は、第２の製品Ｂで満たされ、及び閉鎖部材５０は、プラグ５４が軸方向に分配チムニー２４の開放端部２８に当接するまで前記分配チムニー２４にねじ込まれる。

上方容器１４は、上方容器１４のアセンブリスカート３０が下方容器１２のネック部１８にスナップ留めされるまで、縦軸Ｘ－Ｘ’に沿って単純に平行移動されて、予め第１の製品Ａで満たされている下方容器１２に取り付けられる。

機器１０の最初の使用時、上方容器１４の内部体積部２４ａを下方容器１２の内部体積部２２と流動連通させるために、ユーザは、下方容器１２に対して、上方容器１４を、図１０に示すような第１の回転方向Ｆ１に回して、閉鎖部材５０を、前記下方容器１２の内部体積部２２に落下するまで、縦軸Ｘ－Ｘ’に沿って下方容器１２と比べて下方に平行移動させる。

図１０に示す通りかつ非限定的な例では、第１の回転方向Ｆ１は、反時計回りの方向である。第１の回転方向は、時計回りの方向でもあり得る。

この実施形態では、閉鎖部材５０が下方容器１２の内部体積部２２内になると、前記閉鎖部材は、機器１０のツイスト及びシェイキング移動により、第１及び第２の製品Ａ、Ｂを含む混合物Ｍの攪拌部材としての役割を果たす。

その後、ユーザは、機器１０使用して、結果として生じる下方容器１２に入っている混合物Ｍを、分配チムニー２４及び分配口２４ｂを通して分配するために、脆弱な分配閉鎖体２６を破壊する。

下方容器１２は、射出ブロー成形法によって加工され得る。下方容器１２は、例えば、熱可塑性材料などのポリマー材料で作製される。下方容器１２は、例えば、ポリマー材料の太いチューブが取り付けられた容器ネック部からなるプレフォームコア上に射出成形される。プレフォームコアは、圧縮空気がプレフォームに充填されて太いチューブを下方容器のボトル形状に膨張させるとき、ネック部１８の内周面に設けられた回転防止縦リブ１８ｅを形成することになる外側縦リブを有する。

従って、回転防止縦リブ１８ｅは、下方容器１２の射出ブロー成形法中に直接製造される。

ユーザが、上方容器を、図１２に示すように第２の回転方向Ｆ２に回転させると、閉鎖部材５０は、壊れやすい連結部５４ｃが力によって壊されて、プラグ５４がヒンジ形成材料のブリッジ５４ｂの周りで旋回し、かつ第２の製品Ｂが下方容器１２の内部空洞部２２に向かって流れるようになるまで上方に平行移動する。

図１２に示す通りかつ非限定的な例では、第２の回転方向Ｆ２は、時計回りの方向である。第２の回転方向Ｆ２は、図１０のような反時計回りの方向でもあり得る。

ユーザは、第２の回転方向Ｆ２とは反対の回転方向に上方容器１４をさらに回転させ、閉鎖部材５０を、下方容器１２の内部空洞部２２に落下するまで下方に平行移動させ得る（図示せず）。

この実施形態では、ユーザは、上方容器１４を両回転方向に回転させることによって分配チムニー２４を開放し得る。

機器１０を使用するとき、閉鎖部材５０が分配チムニー２４の下方開放端部２８の前側に来る場合、前記閉鎖部材５０は、そのブロック５４ｅが前記下方端部２８に当接するため、前記機器１０を上下逆さまにすると、下方容器１２に入れられた混合物Ｍが上方容器１４内にブロック５４ｅ間を通り流れることが可能となる。

図１３で示されるような実施形態は、同じ要素に同じ符号を付して示しているが、分配閉鎖体の形状のみが図１～１２の実施形態と異なる。

図１３に示す通り、分配閉鎖体６０は、分配口２４ｂを閉鎖するように構成され、かつ把持部６２ａと、把持部６２ａから延在する本体６２ｂとを有する操作要素６２を含む。図示の通り、本体６２ｂは、チューブ状であり、かつ把持部６２ａに対向する端部に環状シールフランジ６２ｃを設けられている。

分配閉鎖体６０は、上方容器１４の分配口２４ｂを閉鎖するのに好適な閉鎖部材６４をさらに含む。前記閉鎖部材６４は、チューブ状である。

図１３に示す通り、閉鎖部材６４は、分配口２４ｂの内面に設けられた相補的な締結要素と協働するように設計された締結要素６４ａを含む。ここで、締結要素６４ａは、４分の１回転のものである。代わりに、任意の他の締結要素、例えばねじ山、クリップ機構などは、分配閉鎖体６０を分配口２４ｂに一時的に固定するために使用され得る。

閉鎖部材６４は、操作要素６２に対向するその自由端部の近傍に貫通穴６６をさらに含む。

分配閉鎖体６０、特に貫通穴６６は、上方容器１４に入れられている製品または下方容器１２に入れられている混合物Ｍの一部を収集または抽出するための収集またはサンプリング部材としての役割を果たす。そのため、ユーザは、製品全体を使用する前に、前記抽出された部分を試験し得る。

従って、最初の使用前に製品を試験するために、別個の収集部材を追加するか、または綿棒を使用する必要がない。

図１４に示すような実施形態は、同じ要素に同じ符号を付して示しているが、分配閉鎖体のサンプリング部材の形状のみが図１３の実施形態と異なる。

図１４に示す通り、分配閉鎖体７０は、把持部７２ａと、把持部７２ａから延在する本体７２ｂとを有する操作要素７２を含む。図示の通り、本体７２ｂは、チューブ状であり、かつ把持部７２ａに対向する端部に環状シールフランジ７２ｃを設けられている。

分配閉鎖体７０は、上方容器１４の分配口２４ｂを閉鎖するのに好適な閉鎖部材７４をさらに含む。前記閉鎖部材７４は、チューブ状である。

図１４に示す通り、閉鎖部材７４は、分配口２４ｂの内面に設けられた相補的な締結要素と協働するように設計された締結要素７４ａを含む。ここで、締結要素７４ａは、４分の１回転式のねじ山である。代わりに、任意の他の締結要素は、分配口２４ｂ内に分配閉鎖体７０を一時的に固定するために使用され得る。

閉鎖部材７４は、操作要素７２に対向するその自由端部において、例えば周囲に一定の間隔で離間された複数の軸方向溝７６ａを含む収集またはサンプリング部材７６をさらに含む。

分配閉鎖体７０、特に溝７６ａは、上方容器１４に入れられた製品または下方容器１２に入れられた混合物Ｍの一部を収集または抽出することを可能にする。そのため、ユーザは、製品全体を使用する前に、前記抽出された部分を試験し得る。

従って、最初の使用前に製品を試験するために、別個のサンプリング部材を追加するか、または綿棒を使用する必要がない。

図１５に示すような実施形態は、同じ要素に同じ符号を付して示しているが、分配閉鎖体の収集部材の形状のみが図１４の実施形態と異なる。

図１５に示す通り、分配閉鎖体８０は、把持部８２ａと、把持部８２ａから延在する本体８２ｂとを有する操作要素８２を含む。図示の通り、本体８２ｂは、チューブ状であり、かつ把持部８２ａに対向する端部に環状シールフランジ８２ｃを設けられている。

分配閉鎖体８０は、上方容器１４の分配口２４ｂを閉鎖するのに好適な閉鎖部材８４をさらに含む。前記閉鎖部材８４は、チューブ状である。

図１５に示す通り、閉鎖部材８４は、分配口２４ｂの内面に設けられた相補的な締結要素と協働するように設計された締結要素８４ａを含む。ここで、締結要素８４ａは、４分の１回転式のねじ山である。代わりに、任意の他の締結要素は、分配口２４ｂ内に分配閉鎖体８０を一時的に固定するために使用され得る。

閉鎖部材８４は、操作要素８２に対向するその自由端部において、例えば軸方向に一定の間隔で離間された複数の半径方向溝８６ａを含む収集部材８６をさらに含む。

分配閉鎖体８０、特に溝８６ａは、上方容器１４に入れられた製品または下方容器１２に入れられた混合物Ｍの一部を収集することを可能にする。そのため、ユーザは、製品全体を使用する前に、前記抽出された部分を試験し得る。

従って、最初の使用前に製品を試験するために、別個の収集部材を追加するか、または綿棒を使用する必要がない。

本発明による機器により、２つの別々の製品を包装するための単純な構造の機器であって、製造が容易であり、２つの容器間を良好に封止する機器を提供することが可能である。

１０ 機器
１２ 下方容器
１４ 上方容器
１４ａ 環状チャンネル
１６ 下方端部
１８ 下方容器のネック部
１８ａ 外側環状肩部
１８ｂ 環状溝
１８ｃ シール部分
１８ｄ ネック部の上部
１８ｅ 内側縦リブ
２０ 開口部
２２ 内部空洞部
２４ 分配チムニー
２４ａ 上方容器の内部体積部
２４ｂ 分配口
２６ 分配閉鎖体
２６ａ 切欠部
２８ 下方端部
２８ａ 雄ねじ
３０ アセンブリスカート
３２ 環状シールリップ
４０ 適用部材
４２ カバー
４２ａ 開口部
４４ 適用歯
４４ａ、４４ｂ、４４ｃ、４４ｄ 適用歯の列
５０ 閉鎖部材
５２ シリンダー状スカート
５２ａ 雌ねじ
５２ｂ 外側縦リブ
５４ プラグ
５４ａ 環状シールリップ
５４ｂ 第２のシールリップ
５４ｃ ブリッジ
５４ｄ 連結部
６０ 分配閉鎖体
６２ 操作要素
６２ａ 把持部
６２ｂ 本体
６２ｃ 環状シールフランジ
６４ 閉鎖部材
６４ａ 締結要素
６６ 貫通穴
７０ 分配閉鎖体
７２ 操作要素
７２ａ 把持部
７２ｂ 本体
７２ｃ 環状シールフランジ
７４ 閉鎖部材
７４ａ 締結要素
７６ サンプリング部材
７６ａ 溝
８０ 分配閉鎖体
８２ａ 把持部
８２ｂ 本体
８２ｃ 環状シールフランジ

Claims (15)

1. 少なくとも１つの製品を包装し、かつ表面上に少なくとも前記製品を分配するための、縦軸（Ｘ－Ｘ’）に沿って延在する機器（１０）であって、前記機器（１０）は、前記少なくとも１つの製品を入れる製品用空洞部（２２）の範囲を定める少なくとも１つの容器（１２）と、前記少なくとも１つの容器（１２）に装着され、かつ前記製品用空洞部（２２）と流動連通する第１の分配口（２４ｂ）を有する分配部材（１４）とを含み、前記容器（１２）は、前記製品用空洞部（２２）へのアクセスを可能にするネック部（１８）を有し、前記分配部材（１４）は、前記製品用空洞部（２２）と流動連通する分配管（２４）と、前記分配管（２４）を半径方向に囲むアセンブリスカート（３０）と、前記分配管（２４）と前記アセンブリスカート（３０）との間に半径方向に形成された環状チャンネル（１４ａ）まで前記縦軸（Ｘ－Ｘ’）に沿って延在する配置された環状シールリップ（３２）とを含み、前記環状シールリップ（３２）は、前記容器（１２）の前記ネック部（１８）のシール部分（１８ｃ）に半径方向に当接する、機器（１０）において、前記シール部分（１８ｃ）は、前記ネック部（１８）の開放端部から軸方向に離れて位置することを特徴とする機器（１０）。
2. 前記分配部材（１４）の前記環状シールリップ（３２）は、前記ネック部の前記シール部分（１８ｃ）の内面に半径方向に当接する、請求項１に記載の機器（１０）。
3. 前記ネック部（１８）の前記シール部分（１８ｃ）は、前記ネック部（１８）の上部（１８ｄ）の内面から半径方向内向きに延在する部分である、請求項１または２に記載の機器（１０）。
4. 前記ネック部（１８）の前記シール部分（１８ｃ）の内径は、前記分配部材（１４）の前記環状シールリップ（３２）の外径よりも小さい、請求項１～３のいずれか一項に記載の機器（１０）。
5. 前記ネック部（１８）の前記シール部分（１８ｃ）は、前記少なくとも１つの容器（１２）の前記ネック部（１８）に前記分配部材（１４）の前記分配管（２４）を挿入するとき、弾性的に変形されるように構成される、請求項１～４のいずれか一項に記載の機器（１０）。
6. 前記ネック部（１８）の前記シール部分（１８ｃ）は、前記ネック部（１８）の前記開放端部の幅よりも狭い幅を有する、請求項１～５のいずれか一項に記載の機器（１０）。
7. 前記ネック部（１８）の前記シール部分（１８ｃ）は、断面においてＣ字形状を有する、請求項１～６のいずれか一項に記載の機器（１０）。
8. 前記アセンブリスカート（３０）は、前記容器の前記ネック部（１８）を半径方向に囲み、かつ前記ネック部（１８）と協働して、前記分配部材（１４）を前記容器（１２）上に軸方向に固定する、請求項１～７のいずれか一項に記載の機器（１０）。
9. 前記アセンブリスカート（３０）は、前記アセンブリスカートの半径方向内面において、スナップ式取付によって前記容器（１２）の環状溝（１８ｂ）と協働する環状ビーズ（３０ａ）を設けられており、それにより、前記分配部材（１４）は、前記容器（１２）に対して軸方向に保持される一方、互いに対する回転移動を可能にする、請求項８に記載の機器（１０）。
10. 前記容器（１２）の前記環状溝（１８ｂ）は、２つの外側環状肩部（１８ａ）間に軸方向に配置され、前記ネック部（１８）の前記シール部分（１８ｃ）は、上側の前記外側環状肩部（１８ａ）の軸方向に上方に位置する、請求項９に記載の機器（１０）。
11. 前記分配部材（１４）は、第２の製品（Ｂ）を入れ、かつ第１の前記製品用空洞部（２２）から分離された第２の製品用空洞部（２４ａ）の範囲を定める第２の容器を画定し、前記容器（１２、１４）は、軸方向に移動することなく互いに対して回転することができる、請求項１～１０のいずれか一項に記載の機器（１０）。
12. 最初の使用前に前記第２の容器（１４）の開放端部（２８）を閉鎖するように構成され、かつ前記開放端部（２８）を囲むシリンダー状スカート（５２）と、前記シリンダー状スカート（５２）に接続されたプラグ（５４）とを含む一時的な閉鎖部材（５０）をさらに含み、前記シリンダー状スカート（５２）は、前記シリンダー状スカートのシリンダー状内面において、上方の前記容器（１４）に設けられた雄ねじ（２８ａ）と協働する雌ねじ（５２ａ）を設けられており、かつ前記シリンダー状スカートのシリンダー状外面において、前記閉鎖部材（５０）と下方の前記容器（１２）との間の回転を防止するために、下方の前記容器（１２）に設けられた第２の回転防止手段（１８ｅ）と協働する第１の回転防止手段（５２ｂ）を設けられており、前記閉鎖部材（５０）は、両方の容器（１２、１４）とのいずれの軸方向保持部材も取り上げられ、それにより、上方の前記容器（１４）が第１の回転方向（Ｆ１）に回転されると、前記閉鎖部材（５０）は、第１の前記製品用空洞部（２２）に落下するまで下方に平行移動する、請求項１１に記載の機器（１０）。
13. 前記プラグ（５４）の上面は、前記第２の容器（１４）に向かって軸方向に延在し、かつ前記分配管（２４）の前記開放端部（２８）の内径に等しい外径を有する第１の環状シールリップ（５４ａ）と、下方の前記開放端部（２８）の端部に設けられた環状溝（２８ｂ）内において軸方向に延在する第２のシールリップ（５４ｂ）とを含む、請求項１２に記載の機器（１０）。
14. 前記第２のシールリップ（５４ｂ）は、環状である、請求項１３に記載の機器（１０）。
15. 前記第２のシールリップ（５４ｂ）は、前記第１の環状シールリップ（５４ａ）の軸方向長さよりも小さい軸方向長さを有する、請求項１３または１４に記載の機器（１０）。

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