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JP7131736B1 - エレベーターシステム、運行管理装置、運行管理方法、および運行管理プログラム - Google Patents

エレベーターシステム、運行管理装置、運行管理方法、および運行管理プログラム Download PDF

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JP7131736B1 JP2022537215A JP2022537215A JP7131736B1 JP 7131736 B1 JP7131736 B1 JP 7131736B1 JP 2022537215 A JP2022537215 A JP 2022537215A JP 2022537215 A JP2022537215 A JP 2022537215A JP 7131736 B1 JP7131736 B1 JP 7131736B1
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真吾 小堀
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Abstract

省スペースで設置できるエレベーターシステム、ならびにその運行管理装置、運行管理方法、および運行管理プログラムを提供する。昇降路(2p)においてかご(9bp)はかご(9ap)の下方に、昇降路(2q)においてかご(9bq)はかご(9aq)の上方に配置される。ロープ(8a)を通じて連動するかご(9ap)およびかご(9aq)は、上下方向の互いに逆側に走行する。ロープ(8b)を通じて連動するかご(9bp)およびかご(9bq)は、上下方向の互いに逆側に走行する。運行管理装置(11)のサービス割当部(17)は、昇降路(2p)および昇降路(2q)に上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる。呼び割当部(18)は、上昇サービスの呼びを、上昇サービスが割り当てられた昇降路を走行するかごに割り当てる。呼び割当部(18)は、下降サービスの呼びを、下降サービスが割り当てられた昇降路を走行するかごに割り当てる。

Description

本開示は、エレベーターシステム、運行管理装置、運行管理方法、および運行管理プログラムに関する。
特許文献1は、循環型のマルチカーのエレベーターの例を開示する。エレベーターは、同一の昇降路を走行する複数のかごを含む。
日本特開2006-11408号公報
しかしながら、特許文献1のエレベーターにおいて、昇降路の上下の両端にかごを循環させるための反転移動区間が必要となる。このため、エレベーターが設置される建物において、反転移動区間のスペースが有効活用されない。
本開示は、省スペースで設置できるエレベーターシステム、ならびにその運行管理装置、運行管理方法、および運行管理プログラムを提供する。
本開示に係るエレベーターシステムは、第1駆動シーブを有する第1巻上機と、前記第1駆動シーブに巻き掛けられる第1ロープと、主昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの一方側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第1主かごと、前記主昇降路と同一のバンクに含まれる副昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの前記第1主かごと反対の側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第1主かごと反対の方向に走行するかごである第1副かごと、第2駆動シーブを有する第2巻上機と、前記第2駆動シーブに巻き掛けられる第2ロープと、前記主昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの一方側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第2主かごと、前記副昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの前記第2主かごと反対の側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第2主かごと反対の方向に走行するかごである第2副かごと、前記主昇降路および前記副昇降路に上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てるサービス割当部と、上昇サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当て、下降サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち下降サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当てる呼び割当部と、を備える。
本開示に係る運行管理装置は、第1駆動シーブを有する第1巻上機、前記第1駆動シーブに巻き掛けられる第1ロープ、主昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの一方側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第1主かご、前記主昇降路と同一のバンクに含まれる副昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの前記第1主かごと反対の側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第1主かごと反対の方向に走行するかごである第1副かご、第2駆動シーブを有する第2巻上機、前記第2駆動シーブに巻き掛けられる第2ロープ、前記主昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの一方側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第2主かご、および前記副昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの前記第2主かごと反対の側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第2主かごと反対の方向に走行するかごである第2副かご、を含むエレベーターシステムに適用され、前記主昇降路および前記副昇降路に上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てるサービス割当部と、上昇サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当て、下降サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち下降サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当てる呼び割当部と、を備える。
本開示に係る運行管理方法は、第1駆動シーブを有する第1巻上機、前記第1駆動シーブに巻き掛けられる第1ロープ、主昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの一方側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第1主かご、前記主昇降路と同一のバンクに含まれる副昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの前記第1主かごと反対の側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第1主かごと反対の方向に走行するかごである第1副かご、第2駆動シーブを有する第2巻上機、前記第2駆動シーブに巻き掛けられる第2ロープ、前記主昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの一方側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第2主かご、および前記副昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの前記第2主かごと反対の側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第2主かごと反対の方向に走行するかごである第2副かご、を含むエレベーターシステムの運行管理方法であり、前記主昇降路および前記副昇降路に上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てるサービス割当ステップと、上昇サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当て、下降サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち下降サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当てる呼び割当ステップと、を備える。
本開示に係る運行管理プログラムは、第1駆動シーブを有する第1巻上機、前記第1駆動シーブに巻き掛けられる第1ロープ、主昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの一方側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第1主かご、前記主昇降路と同一のバンクに含まれる副昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの前記第1主かごと反対の側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第1主かごと反対の方向に走行するかごである第1副かご、第2駆動シーブを有する第2巻上機、前記第2駆動シーブに巻き掛けられる第2ロープ、前記主昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの一方側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第2主かご、および前記副昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの前記第2主かごと反対の側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第2主かごと反対の方向に走行するかごである第2副かご、を含むエレベーターシステムの運行を管理する運行管理装置に、前記主昇降路および前記副昇降路に上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てるサービス割当ステップと、上昇サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当て、下降サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち下降サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当てる呼び割当ステップと、を実行させる。
本開示に係るエレベーターシステムであれば、省スペースで設置できるようになる。
実施の形態1に係るエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態1に係る運行管理装置の動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る運行管理装置の主要部のハードウェア構成図である。 実施の形態2に係るエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態3に係るエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態4に係るエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態5に係るエレベーターシステムの構成図である。
本開示の対象を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。なお、本開示の対象は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベーターシステム1の構成図である。
エレベーターシステム1は、複数の階床を有する建物に適用される。建物において、昇降路2pおよび昇降路2qが設けられる。ここで、昇降路2pおよび昇降路2qを区別しない場合に、単に昇降路2と表記する。各々の昇降路2は、複数の階床にわたる鉛直方向に長い空間である。昇降路2pおよび昇降路2qは、互いに分離された空間であってもよいし、あるいは、繋がって隣接する空間であってもよい。昇降路2pおよび昇降路2qは、同一のバンクに含まれる。
この例のエレベーターシステム1において、基準階が予め設定される。基準階は、例えば建物の出入口が設けられる玄関階、受付もしくはロビーなどが設けられるロビー階、または他のバンクなどへの乗り換えが可能な乗換階などである。
建物において、各々の階床にバンクの乗場3が設けられる。乗場3は、各々の昇降路2に隣接する空間である。各々の階床の乗場3において、エレベーターシステム1の乗場操作盤4が設けられる。乗場操作盤4は、利用者による乗場呼びの操作などを受け付ける装置である。各々の階床の乗場3において、乗場ドア5が設けられる。乗場ドア5は、乗場3および昇降路2を区画するドアである。
エレベーターシステム1は、巻上機6aおよび巻上機6bと、反らせ車7aおよび反らせ車7bと、ロープ8aおよびロープ8bと、かご9apおよびかご9aqならびにかご9bpおよびかご9bqと、制御盤10aおよび制御盤10bと、運行管理装置11と、を備える。ここで、巻上機6aおよび巻上機6bを区別しない場合に、単に巻上機6と表記する。また、ロープ8aおよびロープ8bを区別しない場合に、単にロープ8と表記する。また、反らせ車7aおよび反らせ車7bを区別しない場合に、単に反らせ車7と表記する。また、かご9apおよびかご9aqならびにかご9bpおよびかご9bqを区別しない場合に、単にかご9と表記する。また、制御盤10aおよび制御盤10bを区別しない場合に、単に制御盤10と表記する。
巻上機6aは、駆動シーブ12aを備える。巻上機6bは、駆動シーブ12bを備える。ここで、駆動シーブ12aおよび駆動シーブ12bを区別しない場合に、単に駆動シーブ12と表記する。各々の巻上機6は、例えばモータなどで発生させたトルクによって、当該巻上機6の駆動シーブ12を回転駆動する装置である。各々の巻上機6は、例えばいずれかの昇降路2の上部または下部などに配置される。反らせ車7aは、駆動シーブ12aの付近に配置されるシーブである。反らせ車7bは、駆動シーブ12bの付近に配置されるシーブである。
ロープ8aは、駆動シーブ12aおよび反らせ車7aに巻き掛けられる。ロープ8bは、駆動シーブ12bおよび反らせ車7bに巻き掛けられる。各々のロープ8は、当該ロープ8が巻き掛けられた駆動シーブ12の回転によって、当該駆動シーブ12のいずれか一方側において巻き上げられるように移動する。このとき、当該駆動シーブ12の他方側において、当該ロープ8は当該駆動シーブ12から繰り出されるように移動する。昇降路2pおよび昇降路2qが互いに分離された空間である場合に、ロープ8aおよびロープ8bは、例えば昇降路2pおよび昇降路2qの間にわたるダクトなどを通して配置されてもよい。
各々のかご9は、乗車する利用者を複数の階床の間で輸送しうるように上下方向に走行する装置である。各々のかご9は、利用者として人の他に自律移動体などの機器を輸送してもよい。各々のかご9は、かご操作盤13と、かごドア14と、を備える。かご操作盤13は、利用者によるかご呼びの操作などを受け付ける装置である。かごドア14は、いずれかの階床にかご9が停止するときに利用者が乗降しうるように乗場ドア5を連動させて開閉するドアである。複数のかご9の一部または全部は、互いに同様の構成であってもよいし、互いに異なる構成であってもよい。かご9apは、昇降路2pに配置される。かご9aqは、昇降路2qに配置される。かご9apおよびかご9aqの重量は、互いに同一または同程度である。かご9apの荷重は、駆動シーブ12aの一方側においてロープ8aに支持される。かご9aqの荷重は、駆動シーブ12aの他方側においてロープ8aに支持される。かご9apおよびかご9aqは、駆動シーブ12aの回転によってロープ8aに支持されながら上下方向の互いに反対側に走行する。また、かご9bpは、昇降路2pにおいてかご9apと水平投影面内において互いに重なりを持つように配置される。かご9bpは、かご9apより下方に配置される。かご9bqは、昇降路2qにおいてかご9aqと水平投影面内において互いに重なりを持つように配置される。かご9bqは、かご9aqより上方に配置される。かご9bpおよびかご9bqの重量は、互いに同一または同程度である。かご9bpの荷重は、駆動シーブ12bの一方側においてロープ8bに支持される。かご9bqの荷重は、駆動シーブ12bの他方側においてロープ8bに支持される。かご9bpおよびかご9bqは、駆動シーブ12bの回転によってロープ8bに支持されながら上下方向の互いに反対側に走行する。
なお、エレベーターシステム1におけるロープ8のローピングは、図1に図示されるものに限定されない。ロープ8の両端部は、その荷重を支持するかご9に取り付けられていてもよい。あるいは、ロープ8は、かご9に設けられる図示されないシーブなどを介して当該かご9の荷重を支持してもよい。ロープ8aおよびロープ8bのローピングは、互いに同様なものであってもよいし、あるいは、互いに異なるものであってもよい。
ここで、昇降路2pおよび昇降路2qの一方は、主昇降路の例である。昇降路2pおよび昇降路2qの他方は、副昇降路の例である。主昇降路および副昇降路は、互いに同様の構成であってもよいし、互いに異なる構成であってもよい。ここでは、昇降路2pを主昇降路の例とする。
巻上機6aは、第1巻上機の例である。駆動シーブ12aは、第1駆動シーブの例である。ロープ8aは、第1ロープの例である。かご9apおよびかご9aqのうち主昇降路に配置されるかご9は、第1主かごの例である。かご9apおよびかご9aqのうち副昇降路に配置されるかご9は、第1副かごの例である。ここでは、かご9apを第1主かごの例とし、かご9aqを第1副かごの例とする。
巻上機6bは、第2巻上機の例である。駆動シーブ12bは、第2駆動シーブの例である。ロープ8bは、第2ロープの例である。かご9bpおよびかご9bqのうち主昇降路に配置されるかご9は、第2主かごの例である。かご9bpおよびかご9bqのうち副昇降路に配置されるかご9は、第2副かごの例である。ここでは、かご9bpを第2主かごの例とし、かご9bqを第2副かごの例とする。
制御盤10aは、巻上機6aに接続される。制御盤10aは、巻上機6aなどを通じてかご9apおよびかご9aqの走行の制御を行う装置である。制御盤10bは、巻上機6bに接続される。制御盤10bは、巻上機6bなどを通じてかご9bpおよびかご9bqの走行の制御を行う装置である。各々のかご9の走行の制御は、当該かご9のいずれかの階床の停止位置への停止およびいずれかの階床の停止位置からの出発を含む。制御盤10は、走行を制御するかご9の昇降路2における位置の情報などを取得する。制御盤10は、例えば、巻上機6に取り付けられる図示されないエンコーダ、図示されない着床プレート、図示されないガバナエンコーダ、または図示されないAPS(Absolute Positioning System)などによってかご9の位置の情報を取得する。
運行管理装置11は、エレベーターシステム1の運行を管理する装置である。運行管理装置11の動作は、例えば予めインストールされている運行管理プログラムなどに基づいて実行される。運行管理装置11にインストールされている運行管理プログラムは、例えば、運行管理装置11に搭載された記憶媒体、運行管理装置11に接続される記憶媒体、または運行管理装置11の読取装置によって情報が読み取られる記憶媒体などに記憶されている。運行管理プログラムは、例えば運行管理プログラムを予め記憶した可搬な記憶媒体、または当該記憶媒体を搭載する情報端末装置などを通じて運行管理装置11にインストールされる。あるいは、運行管理プログラムは、例えばインターネットまたは電話回線網などの通信ネットワークを通じて運行管理装置11にインストールされてもよい。運行管理装置11は、状態取得部15と、呼び受付部16と、サービス割当部17と、呼び割当部18と、を備える。
状態取得部15は、エレベーターシステム1の運行状態を取得する機能を搭載する部分である。状態取得部15は、エレベーターシステム1の運行状態を、例えば各々の制御盤10から取得する。状態取得部15が取得する運行状態は、例えば、各々のかご9の昇降路2における位置、および各々のかご9のかごドア14の開閉状態などを含む。状態取得部15は、現在の時刻を取得してもよい。
呼び受付部16は、利用者による呼びを受け付ける機能を搭載する部分である。呼び受付部16が受け付ける呼びは、例えば利用者が乗場操作盤4で操作する乗場呼びなどである。乗場操作盤4を通じて受け付けられる呼びは、行先階の情報を含む呼びであってもよい。呼び受付部16は、例えば建物の入退管理装置などと連動して自動で登録される呼びであってもよい。呼び受付部16は、例えば利用者が所持している携帯端末などを通じて自動または手動で行う呼びであってもよい。
サービス割当部17は、昇降路2を利用して提供されるサービスの種類を割り当てる機能を搭載する部分である。昇降路2を利用して提供されるサービスは、当該昇降路2を走行するかご9による利用者の輸送である。この例において、サービス割当部17は、サービスの種類として昇降路2に上昇サービスまたは下降サービスを割り当てる。ここで、上昇サービスは、出発階からより上方の到着階への利用者の輸送である。また、下降サービスは、出発階からより下方の到着階への利用者の輸送である。サービス割当部17は、昇降路2pおよび昇降路2qに上昇サービスおよび下降サービスを1対1で割り当てる。すなわち、サービス割当部17は、昇降路2pに上昇サービスを割り当てるときに、昇降路2qに下降サービスを割り当てる。また、サービス割当部17は、昇降路2pに下降サービスを割り当てるときに、昇降路2qに上昇サービスを割り当てる。サービス割当部17による昇降路2へのサービスの種類の割当ては、切替可能に行われる。すなわち、サービス割当部17は、上昇サービスおよび下降サービスを昇降路2pおよび昇降路2qのいずれに割り当てるかの切替を行う。
呼び割当部18は、呼び受付部16が受け付けた利用者による呼びをいずれかのかご9に割り当てる機能を搭載する部分である。呼び割当部18は、状態取得部15が取得したエレベーターシステム1の運行状態などの情報に基づいて呼びの割当てを行う。なお、呼び割当部18は、受け付けられた呼びについて、割当てを直ちには行わずに一時的に保留してもよい。ここで、呼び割当部18は、サービス割当部17が昇降路2に割り当てたサービスの種類に基づいて呼びの割当てを行う。すなわち、呼び割当部18は、上昇サービスの呼び、すなわち上方の階床に移動する利用者の呼びを、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9に割り当てる。また、呼び割当部18は、下降サービスの呼び、すなわち下方の階床に移動する利用者の呼びを、下降サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9に割り当てる。より具体的には、例えば昇降路2pに上昇サービスが割り当てられている場合に、呼び割当部18は、上昇サービスの呼びをかご9apまたはかご9bpのいずれかに割り当てる。このとき、昇降路2qに下降サービスが割り当てられているので、呼び割当部18は、下降サービスの呼びをかご9aqまたはかご9bqのいずれかに割り当てる。呼び割当部18は、呼びの情報を当該呼びが割り当てられたかご9の走行を制御する制御盤10に送信する。当該制御盤10は、送信された呼びの情報に基づいて、当該呼びに応答させるようにかご9の走行を制御する。
呼び割当部18は、例えば、上層階を出発階または行先階とする呼びを上方のかご9であるかご9apまたはかご9bqに割り当て、下層階を出発階または行先階とする呼びを下方のかご9であるかご9aqまたはかご9bpに割り当てるようにしてもよい。ここで、上層階は、例えば、昇降路2の中間部より上方の階床である。下層階は、例えば、昇降路2の中間部より下方の階床である。あるいは、かご9の全階床が偶数である場合に、呼び割当部18は、例えば、偶数階を出発階または行先階とする呼びをかご9apまたはかご9aqに割り当て、奇数階を出発階または行先階とする呼びをかご9bpまたはかご9bqに割り当てるようにしてもよい。ここで、偶数階は、例えば、最下階から数えて偶数番目の階床である。また、奇数階は、例えば、最下階から数えて奇数番目の階床である。同様に、かご9の全階床が奇数である場合に、呼び割当部18は、例えば、偶数階を出発階または行先階とする呼びをかご9apまたはかご9bqに割り当て、奇数階を出発階または行先階とする呼びをかご9bpまたはかご9aqに割り当てるようにしてもよい。
なお、呼び割当部18は、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を走行するかご9について、サービスを開始する前に下方に走行するような呼びを割り当ててもよい。同様に、呼び割当部18は、下降サービスが割り当てられた昇降路2を走行するかご9について、サービスを開始する前に上方に走行するような呼びを割り当ててもよい。例えば、昇降路2pに上昇サービスが割り当てられている場合に、かご9apおよびかご9bpの両方が基準階より上方にいるとする。この場合に、基準階を出発階とし上方の階床を行先階とする利用者の呼びが受け付けられるときに、呼び割当部18は、当該呼びをかご9apまたはかご9bpに割り当ててもよい。呼び割当部18は、例えば、当該呼びをかご9bpに割り当てる。このとき、制御盤10bは、サービスを開始する前のかご9bpを基準階まで下方に走行させた後に、利用者をかご9bpに乗車させて上昇サービスを開始する。あるいは、呼び割当部18は、例えば、当該呼びをかご9apに割り当ててもよい。このとき、制御盤10bは、サービスを開始する前のかご9bpを基準階より下方の階床に走行させる。制御盤10aは、サービスを開始する前のかご9apを基準階まで下方に走行させた後に、利用者をかご9apに乗車させて上昇サービスを開始する。
この例において、運行管理装置11は、各々の制御盤10とは別体の装置であるが、運行管理装置11および各々の制御盤10は、この構成に限定されない。運行管理装置11の機能の一部または全部は、複数の装置に分散して搭載されていてもよい。運行管理装置11の機能の一部または全部は、複数の制御盤10の一部または全部に搭載されていてもよい。例えばいずれかの制御盤10が親制御盤として機能し、他の制御盤10が子制御盤として機能する場合に、運行管理装置11の機能の一部または全部は、当該親制御盤に搭載されていてもよい。
続いて、サービス割当部17による割当ての切替えの例を説明する。
サービス割当部17は、例えば、かご9への呼びの割当ての状況などに基づいて、昇降路2へのサービスの種類の割当てを次のように切り替える。サービス割当部17は、例えば状態取得部15が取得する運行状態などに基づいて、かご9ap、かご9aq、かご9bp、またはかご9bqのうちのいずれかのかご9のサービスが終了したことを検出する。ここで、かご9におけるサービスの終了は、例えば当該かご9に乗車していた利用者が全員降車した後に、他の利用者が新たに乗車しないまま当該かご9のかごドア14が閉まったことなどによって検出される。サービス割当部17は、いずれかのかご9のサービスの終了を検出するときに、かご9ap、かご9aq、かご9bp、またはかご9bqのうちのいずれかに呼びが割り当てられているかを判定する。いずれのかご9にも呼びが割り当てられていない場合に、サービス割当部17は、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行う。サービス割当部17は、受け付けられた呼びの割当てを呼び割当部18が保留している場合においても、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行ってもよい。
また、サービス割当部17は、例えば、サービスを終了したかご9の位置などに基づいて、昇降路2へのサービスの種類の割当てを次のように切り替えてもよい。サービス割当部17は、例えば状態取得部15が取得する運行状態などに基づいて、サービスを終了したかご9の位置が予め設定された条件を満たすかの判定を行う。この例において、サービス割当部17は、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を最も上方で走行するかご9が上部切替範囲でサービスを終了するか、または、下降サービスが割り当てられた昇降路2を最も下方で走行するかご9が下部切替範囲でサービスを終了するか、を判定する。ここで、上部切替範囲は、1つまたは連続する複数の上層階からなる範囲として予め設定される。下部切替範囲は、1つまたは連続する複数の下層階からなる範囲として予め設定される。この例において、基準階は下層階の範囲に含まれる。上部切替範囲は、例えば、昇降路2の最上階から下方に10階程度以内の階床からなる範囲に設定される。あるいは、上部切替範囲は、例えば、昇降路2の最上階およびその下方に隣接する階床からなる範囲に設定される。また、下部切替範囲は、例えば、昇降路2の最下階から上方に10階程度以内の階床からなる範囲に設定される。あるいは、下部切替範囲は、例えば、基準階およびその下方に隣接する階床からなる範囲に設定される。サービスを終了したかご9の位置が当該条件を満たすときに、サービス割当部17は、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を最も下方で走行するかご9が基準階より上方にあるかを判定する。当該かご9が基準階より上方にあると判定する場合に、サービス割当部17は、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行う。
より具体的には、例えば昇降路2pに上昇サービスが割り当てられている場合に、サービス割当部17は、かご9apが上部切替範囲でサービスを終了するか、または、かご9aqが下部切替範囲でサービスを終了するかの条件が満たされるかを判定する。当該条件が満たされるときに、サービス割当部17は、かご9bpが基準階より上方にあるかを判定する。かご9bpが基準階より上方にある場合に、サービス割当部17は、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行う。あるいは、例えば昇降路2pに下降サービスが割り当てられている場合に、サービス割当部17は、かご9bpが下部切替範囲でサービスを終了するか、または、かご9bqが上部切替範囲でサービスを終了するかの条件が満たされるかを判定する。当該条件が満たされるときに、サービス割当部17は、かご9aqが基準階より上方にあるかを判定する。かご9aqが基準階より上方にある場合に、サービス割当部17は、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行う。
また、サービス割当部17は、利用者による呼びが呼び受付部16に受け付けられるときに、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行ってもよい。
また、サービス割当部17は、現在の時刻に応じた切替方法で、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行ってもよい。例えば、現在の時刻が予め設定された出勤時間帯であるときに、サービス割当部17は、基準階からかご9が出発する回数が多くなるような切替方法を採用する。このとき、サービス割当部17は、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を最も上方で走行するかご9のサービス終了位置が上部切替範囲にない場合においても、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行う。一方、現在の時刻が出勤時間帯、退勤時間帯、昼食時間帯などを除く利用者の行動に一定の傾向がみられない時間帯であるときに、サービス割当部17は、昇降路2においてかご9が走行しない範囲の偏りが小さくなるような切替方法を採用してもよい。このとき、サービス割当部17は、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を最も上方で走行するかご9が上部切替範囲でサービスを終了してから、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行う。
続いて、図2を用いて、運行管理装置11の動作の例を説明する。
図2は、実施の形態1に係る運行管理装置11の動作の例を示すフローチャートである。
ステップS1において、状態取得部15は、エレベーターシステム1の運行状態を取得する。その後、運行管理装置11は、ステップS2の処理に進む。
ステップS2において、サービス割当部17は、サービス割当部17による割当ての切替えの条件が成立するかを判定する。当該条件は、例えば、かご9への呼びの割当ての状況などに基づく上述の条件、またはサービスを終了したかご9の位置などに基づく上述の条件などである。判定結果がYesの場合に、運行管理装置11は、ステップS3の処理に進む。判定結果がNoの場合に、運行管理装置11は、ステップS4の処理に進む。
ステップS3において、サービス割当部17は、上昇サービスおよび下降サービスを割り当てる昇降路2の切替えを行う。例えば、サービス割当部17は、昇降路2pに上昇サービスが割り当てられ、かつ、昇降路2qに下降サービスが割り当てられていた場合に、昇降路2pに下降サービスを割り当て、かつ、昇降路2qに上昇サービスを割り当てる。また、サービス割当部17は、昇降路2pに下降サービスが割り当てられ、かつ、昇降路2qに上昇サービスが割り当てられていた場合に、昇降路2pに上昇サービスを割り当て、かつ、昇降路2qに下降サービスを割り当てる。その後、運行管理装置11は、ステップS4の処理に進む。
ステップS4において、呼び受付部16は、利用者による呼びを受け付けたかを判定する。判定結果がYesの場合に、運行管理装置11は、ステップS5の処理に進む。判定結果がNoの場合に、運行管理装置11は、ステップS1の処理に進む。ここで、運行管理装置11は、呼び割当部18が呼びの割当てを保留している場合においても、ステップS5の処理に進んでもよい。
ステップS5において、呼び割当部18は、受け付けられた呼びについてサービスの種類を判定する。受け付けられた呼びが上昇サービスの呼びである場合に、運行管理装置11は、ステップS6の処理に進む。受け付けられた呼びが下降サービスの呼びである場合に、運行管理装置11は、ステップS7の処理に進む。
ステップS6において、呼び割当部18は、受け付けられた呼びを、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9に割り当てる。例えば上昇サービスが昇降路2pに割り当てられている場合に、呼び割当部18は、当該呼びをかご9apまたはかご9bpに割り当てる。その後、運行管理装置11は、ステップS1の処理に進む。
ステップS7において、呼び割当部18は、受け付けられた呼びを、下降サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9に割り当てる。例えば下降サービスが昇降路2qに割り当てられている場合に、呼び割当部18は、当該呼びをかご9aqまたはかご9bqに割り当てる。その後、運行管理装置11は、ステップS1の処理に進む。
以上に説明したように、実施の形態1に係るエレベーターシステム1は、巻上機6aと、ロープ8aと、かご9apと、かご9aqと、巻上機6bと、ロープ8bと、かご9bpと、かご9bqと、運行管理装置11と、を備える。巻上機6aは、駆動シーブ12aを有する。ロープ8aは、駆動シーブ12aに巻き掛けられる。昇降路2pおよび昇降路2qは、同一のバンクに含まれる。かご9apは、昇降路2pに配置される。かご9aqは、昇降路2qに配置される。かご9apの荷重は、駆動シーブ12aの一方側においてロープ8aに支持される。かご9aqの荷重は、駆動シーブ12aの他方側においてロープ8aに支持される。かご9apは、駆動シーブ12aの回転によって昇降路2pを上下方向に走行する。かご9aqは、駆動シーブ12aの回転によって昇降路2qを上下方向においてかご9apと反対の方向に走行する。巻上機6bは、駆動シーブ12bを有する。ロープ8bは、駆動シーブ12bに巻き掛けられる。かご9bpは、昇降路2pにおいてかご9apより下方に配置される。かご9bqは、昇降路2qにおいてかご9aqより上方に配置される。かご9bpの荷重は、駆動シーブ12bの一方側においてロープ8bに支持される。かご9bqの荷重は、駆動シーブ12bの他方側においてロープ8bに支持される。かご9bpは、駆動シーブ12bの回転によって昇降路2pを上下方向に走行する。かご9bqは、駆動シーブ12の回転によって昇降路2qを上下方向においてかご9bpと反対の方向に走行する。運行管理装置11は、サービス割当部17と、呼び割当部18と、を備える。サービス割当部17は、昇降路2pおよび昇降路2qに上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てる。呼び割当部18は、上昇サービスの呼びを、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9に割り当てる。呼び割当部18は、下降サービスの呼びを、下降サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9に割り当てる。
また、実施の形態1に係る運行管理方法は、サービス割当ステップと、呼び割当ステップと、を備える。サービス割当ステップは、昇降路2pおよび昇降路2qに上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てるステップである。呼び割当ステップは、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9に上昇サービスの呼びを割り当て、下降サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9に下降サービスの呼びを割り当てるステップである。
また、実施の形態1に係る運行管理プログラムは、当該運行管理方法の各ステップを、運行管理装置11に実行させる。
このような構成により、かご9を水平方向に移動させる反転移動区間などが必要とされないので、マルチカーのエレベーターシステム1を省スペースで設置できるようになる。また、駆動シーブ12aの両側においてロープ8aに掛る荷重の釣合いは、かご9apおよびかご9aqの間で取られる。駆動シーブ12bの両側においてロープ8bに掛る荷重の釣合いは、かご9bpおよびかご9bqの間で取られる。このため、かご9apおよびかご9aq、ならびにかご9bpおよびかご9bqについて、釣合い錘などが必要とされない。昇降路2において釣合い錘の走行する空間が必要とされないので、昇降路2の水平断面の面積をより小さくすることができるようになる。また、上昇サービスまたは下降サービスなどのサービスの種類が昇降路2ごとに切り替えられるので、同じ昇降路2を走行するかご9同士が干渉しにくくなる。これにより、昇降路2あたりの利用者の輸送効率がより高められる。また、2台のかご9を1台の巻上機6で走行させるので、シングルカーのエレベーターシステムに対して、かご9あたりの巻上機6の台数を少なくできる。これにより、エレベーターシステム1を設置するときの初期コストをより低くすることができる。このように、昇降路2の面積、輸送効率、もしくは初期コスト、またはこれらを組み合わせた評価指標などで評価されるエレベーターシステム1の特性がより良いものとなる。
また、サービス割当部17は、いずれかのかご9のサービスが終了したときに、いずれのかご9にも呼びが割り当てられていない場合に、昇降路2pおよび昇降路2qへの上昇サービスおよび下降サービスの割当てを切り替える。
このような構成により、現実的な切替えのタイミングによって、エレベーターシステム1の輸送効率がより高められるようになる。いずれかのかご9のサービスが終了するときに、当該かご9は昇降路2の最上階または最下階の付近にいることが多い。サービスの種類の切替えによって当該かご9はその位置から昇降路2を引き返して走行することになるので、より多くの階床を出発階の候補にできるようになる。呼びの割当ての自由度が高められるので、呼び割当部18は、より輸送効率が高くなるように呼びを割り当てられるようになる。
また、サービス割当部17は、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を最も上方で走行するかご9が上部切替範囲でサービスを終了するか、または、下降サービスが割り当てられた昇降路2を最も下方で走行するかご9が下部切替範囲でサービスを終了するか、の条件が成立するかを判定する。当該条件が成立するときに、サービス割当部17は、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を最も下方で走行するかご9が基準階より上方にある場合に、昇降路2pおよび昇降路2qへの上昇サービスおよび下降サービスの割当てを切り替える。
このような構成により、現実的な切替えのタイミングによって、エレベーターシステム1の輸送効率がより高められるようになる。サービスの種類の切替えによって、かご9は上部切替範囲または下部切替範囲から昇降路2を引き返して走行することになるので、より多くの階床を出発階の候補にできるようになる。呼びの割当ての自由度が高められるので、呼び割当部18は、より輸送効率が高くなるように呼びを割り当てられるようになる。
また、上部切替範囲は、最上階およびその下方に隣接する階床からなる範囲に設定される。
また、下部切替範囲は、基準階およびその下方に隣接する階床からなる範囲に設定される。
このような構成により、サービスの種類の切替えによって、かご9は最上階または基準階付近から昇降路2を引き返して走行することになるので、より多くの階床を出発階の候補にできるようになる。呼びの割当ての自由度が高められるので、呼び割当部18は、より輸送効率が高くなるように呼びを割り当てられるようになる。
また、サービス割当部17は、利用者による呼びが受け付けられるときに、昇降路2pおよび昇降路2qへの上昇サービスおよび下降サービスの割当てを切り替える。
このような構成により、呼びの操作を行った利用者の出発階に近い位置にいるかご9に当該呼びを割り当てられるようになる。これにより、利用者の待ち時間がより短くなる。
また、サービス割当部17は、現在の時刻に応じた切替方法で、昇降路2pおよび昇降路2qへの上昇サービスおよび下降サービスの割当てを切り替える。
このような構成により、現在の時刻に応じて好適なサービスを行うことができるようになる。これにより、利用者の利便性がより高められる。
続いて、図3を用いて、運行管理装置11のハードウェア構成の例について説明する。
図3は、実施の形態1に係る運行管理装置11の主要部のハードウェア構成図である。
運行管理装置11の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。処理回路は、プロセッサ100aおよびメモリ100bと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用ハードウェア200を備えてもよい。
処理回路がプロセッサ100aとメモリ100bとを備える場合、運行管理装置11の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ100bに格納される。プロセッサ100aは、メモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、運行管理装置11の各機能を実現する。
プロセッサ100aは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ100bは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
処理回路が専用ハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
運行管理装置11の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、運行管理装置11の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。運行管理装置11の各機能について、一部を専用ハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、専用ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで運行管理装置11の各機能を実現する。
実施の形態2.
実施の形態2において、実施の形態1で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図4は、実施の形態2に係るエレベーターシステム1の構成図である。
図4において、巻上機6a、ロープ8a、かご9ap、かご9aq、および制御盤10aの組み合わせと巻上機6b、ロープ8b、かご9bp、かご9bq、および制御盤10bの組み合わせとのうち、一方の図示を省略している。かご9pおよびかご9qは、かご9apおよびかご9aq、またはかご9bpおよびかご9bqを表す。
かご9pおよびかご9qの各々は、吊り車19を備える。吊り車19は、かご9に設けられるシーブである。かご9pおよびかご9qの各々の吊り車19において、ロープ8が巻き掛けられる。かご9pおよびかご9qの各々の荷重は、吊り車19を介してロープ8に支持される。この例において、ロープ8の端部は、巻上機6に対して移動しない構造物に支持されている。当該構造物は、例えば、昇降路2pもしくは昇降路2qの内壁、または昇降路2pもしくは昇降路2qに設置された梁もしくは柱その他の部材などである。
エレベーターシステム1は、調整機構20を備える。調整機構20は、かご9pおよびかご9qの組に適用される。調整機構20は、かご9pおよびかご9qの各々が同時に着床しうるように、かご9pの床面の高さまたはかご9qの床面の高さの一方または両方を調整する機構である。ここで、かご9pおよびかご9qの各々が同時に着床するとは、例えば、かご9pが停止する階床の乗場3の床面の高さおよびかご9pの床面の高さの許容範囲内での一致、およびかご9qが停止する階床の乗場3の床面の高さおよびかご9qの床面の高さの許容範囲内での一致が両立することなどを表す。
制御盤10は、かご9pおよびかご9qの組に適用された調整機構20を制御することで、かご9pおよびかご9qの各々を同時に着床させる。調整機構20の制御は、巻上機6における駆動シーブ12の回転が停止した後に行われてもよいし、巻上機6において駆動シーブ12が回転している間に行われてもよい。調整機構20は、運行管理装置11に制御されるものであってもよい。
ここで、かご9apおよびかご9aqの組またはかご9bpおよびかご9bqの組の一方に適用される調整機構20は、第1調整機構の例である。かご9apおよびかご9aqの組またはかご9bpおよびかご9bqの組の他方に同様の機能の調整機構が適用されるとき、これを第2調整機構の例としてもよい。第1調整機構および第2調整機構は、互いに同様の構成であってもよいし、互いに異なる構成であってもよい。
かご9pおよびかご9qの組に適用される調整機構20は、ロープ端部アクチュエータ21、吊り車アクチュエータ22p、吊り車アクチュエータ22q、反らせ車アクチュエータ23、かご床面アクチュエータ24p、およびかご床面アクチュエータ24qを含む。なお、調整機構20において、ロープ端部アクチュエータ21、吊り車アクチュエータ22p、吊り車アクチュエータ22q、反らせ車アクチュエータ23、かご床面アクチュエータ24p、およびかご床面アクチュエータ24qの一部が省略されてもよい。
ロープ端部アクチュエータ21は、ロープ8の端部に取り付けられる。ロープ端部アクチュエータ21は、例えば油圧などによって、ロープ8の端部をロープ8の長手方向に沿って変位させる。この例において、ロープ端部アクチュエータ21は、ロープ8の端部を上下方向に変位させる。ロープ端部アクチュエータ21は、ロープ8の端部を上方に変位させることで、かご9pおよびかご9qの一方または両方の床面の高さを上方に吊り上げるように調整する。また、ロープ端部アクチュエータ21は、ロープ8の端部を下方に変位させることで、かご9pおよびかご9qの一方または両方の床面の高さを上方に吊り下ろすように調整する。ロープ端部アクチュエータ21は、第1変位機構の例である。
反らせ車アクチュエータ23は、反らせ車7に取り付けられる。反らせ車アクチュエータ23は、例えば油圧などによって、反らせ車7をその回転軸に垂直な面内で変位させる。この例において、反らせ車アクチュエータ23は、反らせ車7を上下方向に変位させる。反らせ車アクチュエータ23は、ロープ8が巻き掛けられた反らせ車7を上方に変位させることで、かご9pおよびかご9qの一方または両方の床面の高さを上方に吊り上げるように調整する。反らせ車アクチュエータ23は、ロープ8が巻き掛けられた反らせ車7を下方に変位させることで、かご9pおよびかご9qの一方または両方の床面の高さを下方に吊り下ろすように調整する。反らせ車アクチュエータ23は、第2変位機構の例である。なお、例えばロープ8が巻き掛けられるその他のシーブなどをエレベーターシステム1が備える場合に、第2変位機構は、当該その他のシーブを変位させるものであってもよい。
吊り車アクチュエータ22pは、かご9pの吊り車19に取り付けられる。吊り車アクチュエータ22pは、例えば油圧などによって、かご9pの吊り車19をその回転軸に垂直な面内でかご9pの床面に対して変位させる。この例において、吊り車アクチュエータ22pは、かご9pの吊り車19をかご9pの床面に対して上下方向に変位させる。昇降路2pにおいてかご9pの吊り車19はロープ8に支持されているので、吊り車アクチュエータ22pは、ロープ8のかご9pの荷重を支持する部分に対してかご9pの床面の高さを上下方向に変位させる。ここで、ロープ8のかご9pの荷重を支持する部分は、かご9pの吊り車19に巻き掛けられているロープ8の部分である。吊り車アクチュエータ22pは、第3変位機構または第4変位機構の例である。
吊り車アクチュエータ22qは、かご9qの吊り車19に取り付けられる。吊り車アクチュエータ22qは、例えば油圧などによって、かご9qの吊り車19をその回転軸に垂直な面内でかご9qの床面に対して変位させる。この例において、吊り車アクチュエータ22qは、かご9qの吊り車19をかご9qの床面に対して上下方向に変位させる。昇降路2qにおいてかご9qの吊り車19はロープ8に支持されているので、吊り車アクチュエータ22qは、ロープ8のかご9qの荷重を支持する部分に対してかご9qの床面の高さを上下方向に変位させる。ここで、ロープ8のかご9qの荷重を支持する部分は、かご9qの吊り車19に巻き掛けられているロープ8の部分である。吊り車アクチュエータ22qは、第4変位機構または第3変位機構の例である。
かご床面アクチュエータ24pは、かご9pに取り付けられる。かご床面アクチュエータ24pは、例えば油圧などによって、かご9pの床面の高さをかご9p内で上下方向に変位させる。かご床面アクチュエータ24pは、かご9pの床面の高さを、例えばかご9pのかご室を支持するかご枠に対して変位させる。かご9pのかご9枠は昇降路2pにおいて吊り車19を介してロープ8に支持されているので、かご床面アクチュエータ24pは、ロープ8のかご9pの荷重を支持する部分に対してかご9pの床面の高さを上下方向に変位させる。ここで、ロープ8のかご9pの荷重を支持する部分は、かご9pの吊り車19に巻き掛けられているロープ8の部分である。なお、ロープ8の端部がかご9pに取り付けられる場合に、ロープ8のかご9pの荷重を支持する部分は、当該端部であってもよい。かご床面アクチュエータ24pは、第3変位機構または第4変位機構の例である。
かご床面アクチュエータ24qは、かご9qに取り付けられる。かご床面アクチュエータ24qは、例えば油圧などによって、かご9qの床面の高さをかご9q内で上下方向に変位させる。かご床面アクチュエータ24qは、かご9qの床面の高さを、例えばかご9qのかご室を支持するかご枠に対して変位させる。かご9qのかご9枠は昇降路2qにおいて吊り車19を介してロープ8に支持されているので、かご床面アクチュエータ24qは、ロープ8のかご9qの荷重を支持する部分に対してかご9qの床面の高さを上下方向に変位させる。ここで、ロープ8のかご9qの荷重を支持する部分は、かご9qの吊り車19に巻き掛けられているロープ8の部分である。なお、ロープ8の端部がかご9qに取り付けられる場合に、ロープ8のかご9qの荷重を支持する部分は、当該端部であってもよい。かご床面アクチュエータ24qは、第4変位機構または第3変位機構の例である。
以上に説明したように、実施の形態2に係るエレベーターシステム1は、調整機構20を備える。調整機構20は、かご9pおよびかご9qの各々が同時に着床しうるように、かご9pの床面の高さまたはかご9qの床面の高さの少なくとも一方を調整する。
このような構成により、かご9pおよびかご9qが同時に着床できるようになるので、かご9pの利用者の乗降およびかご9qの利用者の乗降が同時に行われるようになる。これにより、エレベーターシステム1における輸送効率がより高められるようになる。
また、調整機構20は、反らせ車アクチュエータ23を備える。反らせ車アクチュエータ23は、ロープ8が巻き掛けられた反らせ車7をその回転軸に垂直な面内で変位させる。
また、ロープ8の端部が巻上機6に対して移動しない構造物に支持されている場合において、調整機構20は、ロープ端部アクチュエータ21を備える。ロープ端部アクチュエータ21は、ロープ8の当該端部をロープ8の長手方向に沿って変位させる。
このような構成により、かご9pおよびかご9qの一方または両方の床面の高さが、上方に吊り上げるように、または下方に吊り下ろすように、ロープ8を通じて調整されるようになる。かご9の床面の高さがロープ8を通じて調整されるので、巻上機6による駆動シーブ12の回転と合わせて、かご9pおよびかご9qの床面の高さの調整を同時に行えるようになる。
また、調整機構20は、吊り車アクチュエータ22pまたは吊り車アクチュエータ22qの一方または両方を含む。吊り車アクチュエータ22pは、かご9pの床面の高さをかご9pの荷重を支持するロープ8の部分に対して上下方向に変位させる。吊り車アクチュエータ22qは、かご9qの床面の高さをかご9qの荷重を支持するロープ8の部分に対して上下方向に変位させる。
また、調整機構20は、かご床面アクチュエータ24pまたはかご床面アクチュエータ24qの一方または両方を含む。かご床面アクチュエータ24pは、かご9pの床面の高さをかご9pの荷重を支持するロープ8の部分に対して上下方向に変位させる。かご床面アクチュエータ24qは、かご9qの床面の高さをかご9qの荷重を支持するロープ8の部分に対して上下方向に変位させる。
このような構成により、かご9pおよびかご9qの一方または両方の床面の高さが、ロープ8に対して調整されるようになる。かご9の床面の高さの調整のためにロープ8を移動させないので、巻上機6によるロープ8の移動とかご9の床面の高さの調整とが干渉しにくくなる。
実施の形態3.
実施の形態3において、実施の形態1または実施の形態2で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態3で説明しない特徴については、実施の形態1または実施の形態2で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図5は、実施の形態3に係るエレベーターシステム1の構成図である。
図5において、巻上機6a、ロープ8a、かご9ap、かご9aq、および制御盤10aの組み合わせと巻上機6b、ロープ8b、かご9bp、かご9bq、および制御盤10bの組み合わせとのうち、一方の図示を省略している。かご9pおよびかご9qは、かご9apおよびかご9aq、またはかご9bpおよびかご9bqを表す。
かご9pおよびかご9qの組に適用される調整機構20は、巻取りドラム25を含む。巻取りドラム25に、ロープ8の端部が巻き回される。巻取りドラム25は、接続されたモータなどの駆動力で回転することで、端部が巻き回されたロープ8の巻取りまたは繰出しによって当該ロープ8のロープ長を調整する。巻取りドラム25は、ロープ8を巻き取ることで、かご9pおよびかご9qの各々の床面の高さを上方に吊り上げるように調整する。巻取りドラム25は、ロープ8を繰り出すことで、かご9pおよびかご9qの各々の床面の高さを下方に吊り下ろすように調整する。
以上に説明したように、実施の形態3に係るエレベーターシステム1の調整機構20は、巻取りドラム25を備える。巻取りドラム25に、ロープ8が巻き回される。巻取りドラム25は、ロープ8のロープ長を調整する。
このような構成により、かご9pおよびかご9qの一方または両方の床面の高さが、上方に吊り上げるように、または下方に吊り下ろすように、ロープ8を通じて調整されるようになる。かご9の床面の高さがロープ8を通じて調整されるので、巻上機6による駆動シーブ12の回転と合わせて、かご9pおよびかご9qの床面の高さの調整を同時に行えるようになる。
実施の形態4.
実施の形態4において、実施の形態1から実施の形態3で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態4で説明しない特徴については、実施の形態1から実施の形態3で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図6は、実施の形態4に係るエレベーターシステム1の構成図である。
図6において、巻上機6a、ロープ8a、かご9ap、かご9aq、および制御盤10aの組み合わせと巻上機6b、ロープ8b、かご9bp、かご9bq、および制御盤10bの組み合わせとのうち、一方の図示を省略している。かご9pおよびかご9qは、かご9apおよびかご9aq、またはかご9bpおよびかご9bqを表す。
昇降路2pにおいて、ガイドレール26pが設置される。ガイドレール26pは、上下方向を長手方向として、昇降路2pに配置されるかご9の走行をガイドする機器である。ガイドレール26pは、例えば、走行をガイドするかご9の両側に配置される。ガイドレール26pは、例えば、かご9apおよびかご9bpの両方の走行をガイドする。あるいは、ガイドレール26pは、かご9apまたはかご9bpの一方の走行をガイドしてもよい。このとき、昇降路2pにおいて、かご9apの走行をガイドするガイドレール26pと、かご9bpの走行をガイドするガイドレール26pとが、互いに平行に配置される。
昇降路2qにおいて、ガイドレール26qが設置される。ガイドレール26qは、上下方向を長手方向として、昇降路2qに配置されるかご9の走行をガイドする機器である。ガイドレール26qは、例えば、かご9aqおよびかご9bqの両方の走行をガイドする。あるいは、ガイドレール26qは、かご9aqまたはかご9bqの一方の走行をガイドしてもよい。このとき、昇降路2qにおいて、かご9aqの走行をガイドするガイドレール26qと、かご9bqの走行をガイドするガイドレール26qとが、互いに平行に配置される。
ここで、ガイドレール26pおよびガイドレール26qの一方は、主ガイドレールの例である。ガイドレール26pおよびガイドレール26qの他方は、副ガイドレールの例である。主ガイドレールおよび副ガイドレールは、互いに同様の構成であってもよいし、互いに異なる構成であってもよい。主ガイドレールは、主昇降路に配置される。副ガイドレールは、副昇降路に配置される。
かご9pおよびかご9qの組に適用される調整機構20は、かごブレーキ27pおよびかごブレーキ27qを含む。なお、調整機構20において、かごブレーキ27pおよびかごブレーキ27qの一方が省略されてもよい。
かごブレーキ27pは、かご9pに取り付けられる。かごブレーキ27pは、ガイドレール26pを把持する機能を搭載する。かごブレーキ27pは、ガイドレール26pを把持することで、ガイドレール26pにかご9pの荷重を支持させる。かごブレーキ27pの作動によって、かご9pの位置がロープ8の状態によらずに昇降路2pにおいて固定される。このように、かごブレーキ27pは、かご9pの位置を昇降路2pにおいて固定することで、かご9pの床面の位置を調整する。
かごブレーキ27qは、かご9qに取り付けられる。かごブレーキ27qは、ガイドレール26qを把持する機能を搭載する。かごブレーキ27qは、ガイドレール26qを把持することで、ガイドレール26qにかご9qの荷重を支持させる。かごブレーキ27qの作動によって、かご9qの位置がロープ8の状態によらずに昇降路2qにおいて固定される。このように、かごブレーキ27qは、かご9qの位置を昇降路2qにおいて固定することで、かご9qの床面の位置を調整する。
あるいは、制御盤10は、かごブレーキ27pでかご9pを固定した上で、巻上機6、または巻取りドラム25、反らせ車アクチュエータ23、もしくはロープ端部アクチュエータ21などを作動させることでかご9qの位置の調整を行ってもよい。同様に、制御盤10は、かごブレーキ27qでかご9qを固定した上で、巻上機6、巻取りドラム25、反らせ車アクチュエータ23、またはロープ端部アクチュエータ21などを作動させることでかご9pの位置の調整を行ってもよい。
なお、かご9pまたはかご9qを固定することでロープ8の張力に変動が生じる場合に、ロープ8の張力の変動を補償するような補償機構が搭載されていてもよい。補償機構は、例えば巻取りドラム25、ロープ端部アクチュエータ21、吊り車アクチュエータ22p、吊り車アクチュエータ22q、または反らせ車アクチュエータ23などを含んでもよい。あるいは、補償機構は、例えばロープ8に張力を加えるように弾性体などを介して昇降路2pまたは昇降路2qなどに設置された、ロープ8が巻き掛けられる張り車などのシーブであってもよい。
ここで、かごブレーキ27pおよびかごブレーキ27qの一方は、主かごブレーキの例である。かごブレーキ27pおよびかごブレーキ27qの他方は、副かごブレーキの例である。主かごブレーキおよび副かごブレーキは、互いに同様の構成であってもよいし、互いに異なる構成であってもよい。主かごブレーキは、主昇降路に配置される。副かごブレーキは、副昇降路に配置される。
以上に説明したように、実施の形態4に係るエレベーターシステム1の調整機構20は、かごブレーキ27pおよびかごブレーキ27qの一方または両方を含む。かごブレーキ27pは、昇降路2pにおいてかご9pの走行をガイドするガイドレール26pにかご9pの荷重を支持させる。かごブレーキ27qは、昇降路2qにおいてかご9qの走行をガイドするガイドレール26qにかご9qの荷重を支持させる。
このような構成により、かご9pおよびかご9qの一方または両方の床面の高さが、昇降路2において固定されるので、かご9pおよびかご9qの床面の高さの調整がより安定に行われるようになる。
実施の形態5.
実施の形態5において、実施の形態1から実施の形態4で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態5で説明しない特徴については、実施の形態1から実施の形態4で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図7は、実施の形態5に係るエレベーターシステム1の構成図である。
エレベーターシステム1が適用される建物において、昇降路2rが設けられる。昇降路2rは、複数の階床にわたる鉛直方向に長い空間である。昇降路2rは、昇降路2pおよび昇降路2qと同一のバンクに含まれる。昇降路2rは、昇降路2pおよび昇降路2qの最下階から最上階までにわたる。昇降路2rは、昇降路2pおよび昇降路2qの一方または両方と互いに分離された空間であってもよいし、あるいは、昇降路2pおよび昇降路2qの一方または両方と繋がって隣接する空間であってもよい。
エレベーターシステム1は、巻上機6cと、ロープ8cと、かご9crと、釣合い錘28と、制御盤10cと、を備える。
巻上機6cは、駆動シーブ12cを備える。巻上機6cは、例えばモータなどで発生させたトルクによって、駆動シーブ12cを回転駆動する装置である。巻上機6cは、例えば昇降路2rの上部または下部などに配置される。
ロープ8cは、駆動シーブ12cに巻き掛けられる。ロープ8cは、駆動シーブ12cの回転によって、駆動シーブ12cの一方側が巻き上げられるように移動する。このとき、駆動シーブ12cの他方側において、ロープ8cは駆動シーブ12cから繰り出されるように移動する。なお、ロープ8cのローピングは、図7に示されるものに限定されない。
かご9crおよび釣合い錘28は、昇降路2rに配置される。かご9crの荷重は、駆動シーブ12cの一方側においてロープ8cに支持される。釣合い錘28の荷重は、駆動シーブ12cの他方側においてロープ8cに支持される。かご9crおよび釣合い錘28は、駆動シーブ12cの回転によってロープ8cに支持されながら上下方向の互いに反対側に走行する。かご9crは、乗車する利用者を複数の階床の間で輸送しうるように上下方向に走行する装置である。かご9crは、利用者として人の他に自律移動体などの機器を輸送してもよい。かご9crは、かご操作盤13と、かごドア14と、を備える。釣合い錘28は、駆動シーブ12cの両側においてロープ8cに掛る荷重の釣合いを取る装置である。
ここで、昇降路2rは、第3昇降路の例である。また、巻上機6cは、第3巻上機の例である。駆動シーブ12cは、第3駆動シーブの例である。ロープ8cは、第3ロープの例である。かご9crは、第3かごの例である。
制御盤10cは、巻上機6cに接続される。制御盤10cは、巻上機6cなどを通じてかご9crの走行の制御を行う装置である。制御盤10cは、かご9crの昇降路2における位置の情報などを取得する。
運行管理装置11において、状態取得部15は、エレベーターシステム1の運行状態を、例えば制御盤10cを含む各々の制御盤10から取得する。呼び割当部18は、呼び受付部16が受け付けた利用者による呼びを、かご9crを含むいずれかのかご9に割り当てる。呼び割当部18は、上昇サービスの呼びを、上昇サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9、またはかご9crに割り当てる。呼び割当部18は、下降サービスの呼びを、下降サービスが割り当てられた昇降路2を走行するいずれかのかご9、またはかご9crに割り当てる。より具体的には、例えば昇降路2pに上昇サービスが割り当てられている場合に、呼び割当部18は、上昇サービスの呼びをかご9ap、かご9bp、またはかご9crのいずれかに割り当てる。このとき、昇降路2qに下降サービスが割り当てられているので、呼び割当部18は、下降サービスの呼びをかご9aq、かご9bq、またはかご9crのいずれかに割り当てる。呼び割当部18は、かご9ap、かご9aq、かご9bp、またはかご9bqへの呼びの割当てを、かご9crへの呼びの割当てより優先してもよい。また、呼び割当部18は、最下階および最上階の間を移動する利用者の呼びを、かご9crに優先的に割り当てるようにしてもよい。
以上に説明したように、実施の形態5に係るエレベーターシステム1は、巻上機6cと、ロープ8cと、かご9crと、釣合い錘28と、を備える。巻上機6cは、駆動シーブ12cを有する。ロープ8cは、駆動シーブ12cに巻き掛けられる。昇降路2rは、昇降路2pおよび昇降路2qと同一のバンクに含まれる。かご9crおよび釣合い錘28は、昇降路2rに配置される。かご9crの荷重は、駆動シーブ12cの一方側においてロープ8cに支持される。釣合い錘28の荷重は、駆動シーブ12cの他方側においてロープ8cに支持される。かご9crは、駆動シーブ12cの回転によって昇降路2rを上下方向に走行する。釣合い錘28は、駆動シーブ12cの回転によって昇降路2rを上下方向においてかご9crと反対の方向に走行する。
このような構成により、マルチカーの昇降路2pおよび昇降路2qならびにシングルカーの昇降路2rが同一のバンクに含まれるようになる。シングルカーの昇降路2rを走行するかご9crは、昇降路2rの最上階および最下階の間を走行できる。このため、昇降路2rの最上階から最下階まで移動する利用者についても、かご9crへの一度の乗車で移動しうるようになる。これにより、利用者の利便性が向上する。また、マルチカーの昇降路2pおよび昇降路2qを走行するかご9のみでは輸送効率などが低下しうるような呼びについても、自由度の高いシングルカーの昇降路2rを走行するかご9crに当該呼びを割り当てることで、輸送効率の低下が抑えられるようになる。また、かご9apおよびかご9aqとかご9bpおよびかご9bqとは、昇降路2pおよび昇降路2qを共有しているため、保守点検などの際にこれらの4台のかご9が一斉に休止することになる。この場合においても、昇降路2rを走行するかご9crの運行は継続できるので、利用者の利便性の低下を抑えることができる。
なお、エレベーターシステム1は、同一のバンクにシングルカーの昇降路2を複数含んでもよい。また、エレベーターシステム1は、同一のバンクにマルチカーの昇降路2を複数含んでもよい。
本開示に係るエレベーターシステムは、複数の階床を有する建物に適用できる。本開示に係る運行管理装置、運行管理方法、および運行管理プログラムは、当該エレベーターシステムに適用できる。
1 エレベーターシステム、 2、2p、2q、2r 昇降路、 3 乗場、 4 乗場操作盤、 5 乗場ドア、 6、6a、6b、6c 巻上機、 7、7a、7b 反らせ車、 8、8a、8b ロープ、 9、9p、9q、9ap、9aq、9bp、9bq、9cr かご、 10、10a、10b、10c 制御盤、 11 運行管理装置、 12、12a、12b、12c 駆動シーブ、 13 かご操作盤、 14 かごドア、 15 状態取得部、 16 呼び受付部、 17 サービス割当部、 18 呼び割当部、 19 吊り車、 20 調整機構、 21 ロープ端部アクチュエータ、 22p、22q 吊り車アクチュエータ、 23 反らせ車アクチュエータ、 24p、24q かご床面アクチュエータ、 25 巻取りドラム、 26p、26q ガイドレール、 27p、27q かごブレーキ、 28 釣合い錘、 100a プロセッサ、 100b メモリ、 200 専用ハードウェア

Claims (17)

  1. 第1駆動シーブを有する第1巻上機と、
    前記第1駆動シーブに巻き掛けられる第1ロープと、
    主昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの一方側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第1主かごと、
    前記主昇降路と同一のバンクに含まれる副昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの前記第1主かごと反対の側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第1主かごと反対の方向に走行するかごである第1副かごと、
    第2駆動シーブを有する第2巻上機と、
    前記第2駆動シーブに巻き掛けられる第2ロープと、
    前記主昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの一方側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第2主かごと、
    前記副昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの前記第2主かごと反対の側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第2主かごと反対の方向に走行するかごである第2副かごと、
    前記主昇降路および前記副昇降路に上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てるサービス割当部と、
    上昇サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当て、下降サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち下降サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当てる呼び割当部と、
    を備える、エレベーターシステム。
  2. 前記サービス割当部は、前記主昇降路または前記副昇降路を走行するいずれかのかごのサービスが終了したときに、前記主昇降路および前記副昇降路を走行するいずれのかごにも呼びが割り当てられていない場合に、前記主昇降路および前記副昇降路への上昇サービスおよび下降サービスの割当てを切り替える、
    請求項1に記載のエレベーターシステム。
  3. 前記サービス割当部は、前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を最も上方で走行するかごが予め設定された上部切替範囲でサービスを終了するとき、または、前記主昇降路および前記副昇降路のうち下降サービスが割り当てられた昇降路を最も下方で走行するかごが予め設定された下部切替範囲でサービスを終了するときに、前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を最も下方で走行するかごが予め設定された基準階より上方にある場合に、前記主昇降路および前記副昇降路への上昇サービスおよび下降サービスの割当てを切り替える、
    請求項1または請求項2に記載のエレベーターシステム。
  4. 前記上部切替範囲は、最上階およびその下方に隣接する階床からなる範囲に設定される、
    請求項3に記載のエレベーターシステム。
  5. 前記下部切替範囲は、前記基準階およびその下方に隣接する階床からなる範囲に設定される、
    請求項3または請求項4に記載のエレベーターシステム。
  6. 前記サービス割当部は、利用者による呼びが受け付けられるときに、前記主昇降路および前記副昇降路への上昇サービスおよび下降サービスの割当てを切り替える、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
  7. 前記サービス割当部は、現在の時刻に応じた切替方法で、前記主昇降路および前記副昇降路への上昇サービスおよび下降サービスの割当てを切り替える、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
  8. 第3駆動シーブを有する第3巻上機と、
    前記第3駆動シーブに巻き掛けられる第3ロープと、
    前記主昇降路および前記副昇降路と同一のバンクに含まれる第3昇降路に配置され、前記第3駆動シーブの一方側において前記第3ロープに荷重を支持され、前記第3駆動シーブの回転によって前記第3昇降路を上下方向に走行するかごである第3かごと、
    前記第3昇降路に配置され、前記第3駆動シーブの前記第3かごと反対の側において前記第3ロープに荷重を支持され、前記第3駆動シーブの回転によって前記第3昇降路を上下方向において前記第3かごと反対の方向に走行する釣合い錘と、
    を備える、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
  9. 前記第1主かごおよび前記第1副かごの各々が同時に着床しうるように、前記第1主かごの床面の高さまたは前記第1副かごの床面の高さの少なくとも一方を調整する第1調整機構
    を備える、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
  10. 前記第1ロープの端部が前記第1巻上機に対して移動しない構造物に支持されている場合において、
    前記第1調整機構は、前記第1ロープの当該端部を前記第1ロープの長手方向に沿って変位させる第1変位機構を含む、
    請求項9に記載のエレベーターシステム。
  11. 前記第1調整機構は、前記第1ロープが巻き掛けられたシーブを当該シーブの回転軸に垂直な面内で変位させる第2変位機構を含む、
    請求項9または請求項10に記載のエレベーターシステム。
  12. 前記第1調整機構は、前記第1主かごの床面の高さを前記第1ロープの前記第1主かごの荷重を支持する部分に対して上下方向に変位させる第3変位機構、または前記第1副かごの床面の高さを前記第1ロープの前記第1副かごの荷重を支持する部分に対して上下方向に変位させる第4変位機構の一方または両方を含む、
    請求項9から請求項11のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
  13. 前記第1調整機構は、前記第1ロープが巻き回され前記第1ロープのロープ長を調整する巻取りドラムを含む、
    請求項9から請求項12のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
  14. 前記第1調整機構は、前記主昇降路において前記第1主かごの走行をガイドする主ガイドレールに前記第1主かごの荷重を支持させる主かごブレーキ、または前記副昇降路において前記第1副かごの走行をガイドする副ガイドレールに前記第1副かごの荷重を支持させる副かごブレーキの一方または両方を含む、
    請求項9から請求項13のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
  15. 第1駆動シーブを有する第1巻上機、
    前記第1駆動シーブに巻き掛けられる第1ロープ、
    主昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの一方側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第1主かご、
    前記主昇降路と同一のバンクに含まれる副昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの前記第1主かごと反対の側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第1主かごと反対の方向に走行するかごである第1副かご、
    第2駆動シーブを有する第2巻上機、
    前記第2駆動シーブに巻き掛けられる第2ロープ、
    前記主昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの一方側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第2主かご、および
    前記副昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの前記第2主かごと反対の側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第2主かごと反対の方向に走行するかごである第2副かご、
    を含むエレベーターシステムに適用され、
    前記主昇降路および前記副昇降路に上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てるサービス割当部と、
    上昇サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当て、下降サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち下降サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当てる呼び割当部と、
    を備える、運行管理装置。
  16. 第1駆動シーブを有する第1巻上機、
    前記第1駆動シーブに巻き掛けられる第1ロープ、
    主昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの一方側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第1主かご、
    前記主昇降路と同一のバンクに含まれる副昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの前記第1主かごと反対の側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第1主かごと反対の方向に走行するかごである第1副かご、
    第2駆動シーブを有する第2巻上機、
    前記第2駆動シーブに巻き掛けられる第2ロープ、
    前記主昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの一方側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第2主かご、および
    前記副昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの前記第2主かごと反対の側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第2主かごと反対の方向に走行するかごである第2副かご、
    を含むエレベーターシステムの運行管理方法であり、
    前記主昇降路および前記副昇降路に上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てるサービス割当ステップと、
    上昇サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当て、下降サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち下降サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当てる呼び割当ステップと、
    を備える、運行管理方法。
  17. 第1駆動シーブを有する第1巻上機、
    前記第1駆動シーブに巻き掛けられる第1ロープ、
    主昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの一方側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第1主かご、
    前記主昇降路と同一のバンクに含まれる副昇降路に配置され、前記第1駆動シーブの前記第1主かごと反対の側において前記第1ロープに荷重を支持され、前記第1駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第1主かごと反対の方向に走行するかごである第1副かご、
    第2駆動シーブを有する第2巻上機、
    前記第2駆動シーブに巻き掛けられる第2ロープ、
    前記主昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの一方側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記主昇降路を上下方向に走行するかごである第2主かご、および
    前記副昇降路に配置され、前記第2駆動シーブの前記第2主かごと反対の側において前記第2ロープに荷重を支持され、前記第2駆動シーブの回転によって前記副昇降路を上下方向において前記第2主かごと反対の方向に走行するかごである第2副かご、
    を含むエレベーターシステムの運行を管理する運行管理装置に、
    前記主昇降路および前記副昇降路に上昇サービスおよび下降サービスを1対1で切替可能に割り当てるサービス割当ステップと、
    上昇サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち上昇サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当て、下降サービスの呼びを前記主昇降路および前記副昇降路のうち下降サービスが割り当てられた昇降路を走行するいずれかのかごに割り当てる呼び割当ステップと、
    を実行させる、運行管理プログラム。
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