[go: up one dir, main page]

JP7102923B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7102923B2
JP7102923B2 JP2018093986A JP2018093986A JP7102923B2 JP 7102923 B2 JP7102923 B2 JP 7102923B2 JP 2018093986 A JP2018093986 A JP 2018093986A JP 2018093986 A JP2018093986 A JP 2018093986A JP 7102923 B2 JP7102923 B2 JP 7102923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
motor
inspection
power
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018093986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019199140A (ja
Inventor
謙一 小塚
雅人 織田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2018093986A priority Critical patent/JP7102923B2/ja
Priority to US16/407,657 priority patent/US11014603B2/en
Priority to CN201910388306.1A priority patent/CN110481631B/zh
Priority to EP19174320.2A priority patent/EP3613650B1/en
Publication of JP2019199140A publication Critical patent/JP2019199140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7102923B2 publication Critical patent/JP7102923B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • B62D15/021Determination of steering angle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0463Controlling the motor calculating assisting torque from the motor based on driver input
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/0481Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

本発明は、車両用制御装置に関する。
従来、たとえば特許文献1に記載されるように、車両の操舵機構に付与されるアシストトルクの発生源であるモータを制御する操舵制御装置が知られている。操舵制御装置は、制御部(マイコン)および回転監視部を有している。制御部は、操舵トルクおよび車速に基づきモータに発生させるトルクのベース値を演算し、当該演算されるベース値とトルクセンサを通じて検出される操舵トルクとの和に基づき転舵輪の目標転舵角を設定する。制御部は、モータの回転量に基づき演算される転舵輪の転舵角を目標転舵角に一致させるフィードバック制御を通じてベース値に対する補正量を演算し、当該演算される補正量をベース値に加算することによりモータに対するトルク指令値を演算する。制御部は、モータのトルクをトルク指令値に制御するためにインバータを通じてモータへの給電を制御する。モータのトルクは、減速機構を介して転舵軸に伝達される。
この操舵制御装置では、イグニッションスイッチがオフされたとき、制御部への電力供給が遮断される。ここで、制御部への電力の供給が遮断されている場合であれ、何らかの外力によってステアリングホイールが回転し、転舵輪が転舵することが考えられる。このため、イグニッションスイッチがオフされている場合であれ転舵角、ひいてはモータの回転量を監視する必要がある。しかし、制御部への電力の供給が遮断されている場合、制御部はモータの回転量を把握することができない。そこで、操舵制御装置には回転監視部が設けられている。回転監視部には、イグニッションスイッチがオフされている場合であれ電力が供給される。回転監視部は、イグニッションスイッチがオフされている期間におけるモータの回転量を検出する。制御部は、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態へ切り替えられたとき、イグニッションスイッチがオフされている期間に検出されたモータの回転量を使用して制御部への電力供給が遮断される直前の転舵角を補正することにより、正しい転舵角を把握することができる。
特開2017-24556号公報
近年では、操舵制御装置に対する機能安全要求を満たすために、回転監視部に自己検査機能を組み込むことが検討されている。しかし、自己検査機能を実行しているときには、回転監視部のロジック回路を検査するため、回転監視部におけるモータの回転を監視する機能が停止する。また、回転監視部はイグニッションスイッチのオンオフ状態にかかわらず動作する。したがって、回転監視部の動作状態あるいは制御部の動作状態を考慮して、自己検査機能の適切な実行タイミングを設定することが要求される。
本発明の目的は、適切なタイミングで自己検査を行うことができる車両用制御装置を提供することにある。
上記目的を達成し得る車両用制御装置は、第1の回路、第2の回路、および第3の回路を有している。第1の回路は、常に給電されて、検出対象の状態量を検出する。第2の回路は、車両電源がオンされることにより起動して、前記第1の回路により検出される前記状態量を使用して特定の処理を行う。第3の回路は、前記第2の回路の起動前に前記第1の回路の検査を実行する。
この構成によれば、第2の回路が起動する前に、第3の回路によって第1の回路の検査が実行される。このため、車両用制御装置に対する機能安全要求を満たすことができる。ここで、第3の回路によって第1の回路の検査が行われているとき、第1の回路の機能は停止する。このため、第2の回路が動作しているときには第1の回路の検査を行うことはできない。したがって、第1の回路には常に給電されることを前提として、第2の回路が起動する前の期間は、第3の回路による検査の実行タイミングとして好適である。したがって、車両用制御装置においては、適切なタイミングで自己検査が行われる。
上記の車両用制御装置において、前記第3の回路は、前記第1の回路に組み込まれていることが好ましい。
上記の車両用制御装置において、前記第2の回路は、車両電源がオンされることに伴う電源の投入時に内部状態を初期化するリセット機能を有するとともに、電源が立ち上がってリセット状態が解除されることを契機として起動するものであってもよい。この場合、前記第3の回路は、前記第2の回路がリセット状態である期間において前記第1の回路の検査を実行することが好ましい。
この構成によれば、車両電源がオフされている期間に第3の回路による検査を行う場合に比べて、車両電源がオフされている期間における電力消費の増大を抑制することができる。
上記の車両用制御装置において、前記検出対象の状態量は、車両電源がオフされているときであれ変化するおそれのある状態量であって、前記第1の回路は、定められたサンプリング間隔で前記状態量を検出するようにしてもよい。この場合、前記第3の回路は、前記第2の回路の起動前、かつ前記第1の回路のサンプリング間隔内の期間において前記第1の回路の検査を実行することが好ましい。
この構成によれば、第2の回路が特定の処理に使用する状態量は、車両電源がオフされているときであれ位置が変化するおそれがある。このため、第1の回路は、車両電源がオフされているときであれ状態量を監視する必要がある。ここで、第3の回路によって第1の回路の検査が行われているとき、第1の回路の機能は停止する。このため、第1の回路による状態量のサンプリング間隔内の期間は、第3の回路による検査の実行タイミングとして好適である。第1の回路の状態量の検出動作、および第2の回路の動作を妨げることなく、第3の回路は第1の回路の検査を行うことができる。
上記の車両用制御装置において、前記検査回路は、前記第2の回路の検査を複数回に分割して実行するようにしてもよい。
上記の車両用制御装置において、前記検出対象は車両の操舵機構に付与されるトルクの発生源であるモータであって、当該モータの回転に応じた電気信号を生成するセンサが車載されていることを前提として、第1の回路、第2の回路および第3の回路を、つぎのように構成してもよい。すなわち、前記第1の回路は、前記センサを通じて取得される前記電気信号に基づき前記状態量の変化として前記モータの回転数を検出する回転検出回路、および前記回転検出回路の動作を制御するロジック回路で構成された制御回路を有していてもよい。前記第2の回路は、前記モータを操舵状態に応じて制御するとともに、前記センサを通じて取得される電気信号に基づき演算される前記モータの相対回転角、および前記回転検出回路を通じて取得される前記モータの回転数を使用して、前記特定の処理として絶対操舵角を演算するマイクロコンピュータであってもよい。前記第3の回路は、前記第1の回路における前記制御回路の検査を実行するようにしてもよい。
この構成によれば、第1の回路およびマイクロコンピュータの動作を妨げることなく、第1の回路に対する機能安全要求を満たすことができる。
本発明の車両用制御装置によれば、適切なタイミングで自己検査を行うことができる。
車両用制御装置の一実施の形態が搭載される電動パワーステアリング装置の概略を示す構成図。 一実施の形態の車両用制御装置のブロック図。 一実施の形態の車両用制御装置における監視回路のブロック図。 (a)~(g)は、一実施の形態における自己検査の実行タイミングを説明するためのタイミングチャート。
以下、車両用制御装置を電動パワーステアリング装置(以下、「EPS」という。)のECU(電子制御装置)に具体化した一実施の形態を説明する。
<EPSの概略構成>
図1に示すように、EPS10は、運転者のステアリング操作に基づいて転舵輪を転舵させる操舵機構20、運転者のステアリング操作を補助する操舵補助機構30、および操舵補助機構30の作動を制御するECU40を備えている。
操舵機構20は、運転者により操作されるステアリングホイール21、およびステアリングホイール21と一体回転するステアリングシャフト22を備えている。ステアリングシャフト22は、ステアリングホイール21に連結されたコラムシャフト22a、コラムシャフト22aの下端部に連結されたインターミディエイトシャフト22b、およびインターミディエイトシャフト22bの下端部に連結されたピニオンシャフト22cからなる。ピニオンシャフト22cの下端部は、ピニオンシャフト22cに交わる方向へ延びるラック軸23(正確には、ラック歯が形成された部分23a)に噛合されている。したがって、ステアリングシャフト22の回転運動は、ピニオンシャフト22cおよびラック軸23からなるラックアンドピニオン機構24によりラック軸23の往復直線運動に変換される。当該往復直線運動が、ラック軸23の両端にそれぞれ連結されたタイロッド25を介して左右の転舵輪26,26にそれぞれ伝達されることにより、これら転舵輪26,26の転舵角θが変更される。
操舵補助機構30は、操舵補助力(アシスト力)の発生源であるモータ31を備えている。モータ31としては、たとえば三相のブラシレスモータが採用される。モータ31は、減速機構32を介してコラムシャフト22aに連結されている。減速機構32はモータ31の回転を減速し、当該減速した回転力をコラムシャフト22aに伝達する。すなわち、ステアリングシャフト22にモータ31のトルクが操舵補助力として付与されることにより、運転者のステアリング操作が補助される。
ECU40は、車両に設けられる各種のセンサの検出結果を運転者の要求、走行状態および操舵状態を示す情報(状態量)として取得し、これら取得される各種の情報に応じてモータ31を制御する。各種のセンサとしては、たとえば車速センサ51、トルクセンサ52および回転角センサ53が挙げられる。車速センサ51は車速(車両の走行速度)Vを検出する。トルクセンサ52は、たとえばコラムシャフト22aに設けられている。トルクセンサ52はステアリングシャフト22に付与される操舵トルクτを検出する。回転角センサ53はモータ31に設けられている。回転角センサ53はモータ31の回転角θに応じた電気信号Sθを生成する。
ECU40は、回転角センサ53により生成される電気信号Sθに基づきモータ31の回転角θを検出し、当該検出される回転角θを使用してモータ31をベクトル制御する。また、ECU40は、モータ31の回転角θに基づきステアリングホイール21の回転角度である操舵角θを演算する。ECU40は操舵トルクτ、車速Vおよび操舵角θに基づき目標アシストトルクを演算し、当該演算される目標アシストトルクを操舵補助機構30に発生させるための駆動電力をモータ31に供給する。
<ECUの構成>
図2に示すように、ECU40は、駆動回路(インバータ)41、マイクロコンピュータ42、監視回路43および電源検出部44を有している。
駆動回路41、マイクロコンピュータ42および監視回路43には、それぞれ車両に搭載されるバッテリなどの直流電源61から電力が供給される。マイクロコンピュータ42と直流電源61(正確には、そのプラス端子)との間は、第1の給電線62により接続されている。第1の給電線62には、イグニッションスイッチなどの車両の電源スイッチ63が設けられている。この電源スイッチ63は、車両の走行用駆動源(エンジンなど)を作動させる際に操作される。第1の給電線62において、電源スイッチ63とマイクロコンピュータ42との間には第1の接続点64が設定されている。第1の接続点64と駆動回路41との間は、第2の給電線65により接続されている。第1の給電線62において、直流電源61と電源スイッチ63との間には、第2の接続点66が設定されている。第2の接続点66と監視回路43との間は、第3の給電線67により接続されている。電源スイッチ63がオンされたとき、直流電源61の電力は第1の給電線62を介してマイクロコンピュータ42に供給されるとともに、第2の給電線65を介して駆動回路41に供給される。また、監視回路43には第3の給電線67を介して直流電源61の電力が供給される。回転角センサ53には図示しない給電線を介して直流電源61の電力が供給される。
駆動回路41は、直列に接続された2つの電界効果型トランジスタ(FET)などのスイッチング素子を基本単位であるレグとして、三相(U,V,W)の各相に対応する3つのレグが並列接続されてなるPWMインバータである。駆動回路41は、マイクロコンピュータ42により生成される制御信号に基づいて、直流電源61から供給される直流電力を三相交流電力に変換する。当該三相交流電力は図示しない各相の給電経路を介してモータ31(正確には、各相のモータコイル)に供給される。
マイクロコンピュータ42は、操舵トルクτおよび車速Vに基づきモータ31に発生させるべき目標アシストトルクの基礎成分を演算する。また、マイクロコンピュータ42は、回転角センサ53により生成される電気信号Sθに基づきモータ31の回転角θを演算するとともに、当該演算される回転角θに基づき操舵角θを演算する。マイクロコンピュータ42は、当該演算される操舵角θに基づき目標アシストトルクの基礎成分に対する補償制御の一環として各種の補償成分を演算する。これらの補償成分には、たとえばステアリングホイール21を中立位置に復帰させるためのステアリング戻し制御成分が含まれる。マイクロコンピュータ42は、目標アシストトルクの基礎成分および各種の補償成分を合算することにより得られる最終的な目標アシストトルクの値に応じた電流指令値を演算する。そしてマイクロコンピュータ42は、モータ31に供給される実際の電流値を電流指令値に追従させる電流フィードバック制御を実行することにより駆動回路41に対する制御信号を生成する。この制御信号は、駆動回路41の各スイッチング素子のオンデューティ(デューティ比)を規定する。オンデューティとは、パルス周期に占めるスイッチング素子のオン時間の割合をいう。
なお、モータ31に供給される実際の電流値は、駆動回路41とモータ31との間の給電経路に設けられる図示しない電流センサを介して検出される。駆動回路41を通じて制御信号に応じた電流がモータ31に供給されることにより、モータ31は目標アシストトルクに応じたトルクを発生する。モータ31のトルクは、運転者による操舵を補助するアシスト力として、減速機構32を介して車両の操舵機構(本例ではコラムシャフト22a)に付与される。
監視回路43は、回転角センサ53により生成される電気信号Sθに基づきモータ31の回転数を演算する。監視回路43は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として設けられている。監視回路43については、後に詳述する。
電源検出部44は、電源スイッチ63がオンされた状態(車両電源オン)であるかオフされた状態(車両電源オフ)であるかを検出する。電源検出部44は、電源スイッチ63(車両電源)のポジションに基づき電源スイッチ63の状態を検出してもよいし、第1の給電線62における電源スイッチ63とマイクロコンピュータ42との間の電圧に基づき電源スイッチ63の状態を検出してもよい。電源検出部44は、電源スイッチ63がオンされた状態かオフされた状態かを示す電気信号SIGを生成する。
<操舵角の検出処理>
つぎに、操舵角θの検出処理について詳細に説明する。
回転角センサ53としては、たとえば磁気センサの一種であるMRセンサ(磁気抵抗効果センサ)が採用される。MRセンサは、モータ31の出力軸の端部に設けられる1対の磁極(N極、S極)を有するバイアス磁石の磁界方向に応じた電気信号Sθを生成する。電気信号Sθは、モータ31の回転角θに対して正弦波状に変化する正弦信号(sin信号)、およびモータ31の回転角θに対して余弦波状に変化する余弦信号(cos信号)を含む。これら正弦信号および余弦信号は、それぞれモータ31がバイアス磁石の1磁極対分に相当する角度(ここでは360°)だけ回転する期間を1周期とする信号である。マイクロコンピュータ42は、正弦信号および余弦信号の逆正接値を演算することによりモータ31の回転角θを検出する。
ただし、回転角センサ53により生成される電気信号Sθ(正弦信号および余弦信号)に基づき演算されるモータ31の回転角θは相対角である。これに対し、たとえばステアリング戻し制御に使用される操舵角θは絶対角である。そこでマイクロコンピュータ42は、たとえば次式(A)にモータ31の回転角θ(電気角)を適用することにより操舵角θを絶対値で演算する。
操舵角(絶対角)θ=(θ+N×360°)/Gr …(A)
ただし、「N」は回転角θの一周期、すなわち電気角で0°から360°まで変化することを1回転として定義した場合の回転数(周期数)である。この回転数Nは、監視回路43を通じて取得される。また、「Gr」はモータ31の回転を減速する減速機構32のギヤ比(減速比)である。ギヤ比Grを示す情報はマイクロコンピュータ42の図示しない記憶装置に記憶されている。
<電源スイッチがオフされるとき>
ここで、マイクロコンピュータ42は電源スイッチ63がオフされるとき、その直前におけるモータ31の回転角θおよび監視回路43を通じて取得される回転数Nを図示しない記憶装置に記憶する。これは、電源スイッチ63が再びオンされたとき、正確な操舵角θを演算するためである。
ところが、電源スイッチ63がオフされている間、何らかの理由によりステアリングホイール21が操作されることが懸念される。この場合、マイクロコンピュータ42への給電が停止される直前に記憶装置に記憶されたモータ31の回転角θおよび回転数Nが実際の回転角θおよび回転数Nと異なることにより、電源スイッチ63が再びオンされたとき、正確な操舵角θが得られないおそれがある。このため、電源スイッチ63がオフされているときであれ、モータ31の回転数Nを監視することが好ましい。
そこで本実施の形態では、電源スイッチ63がオフされているときであれ、回転角センサ53および監視回路43への給電をそれぞれ継続することにより、モータ31の回転数Nを計数し続ける。また、回転数Nの検出信頼性を確保するために、監視回路43には自己の異常検出機能を有することも要求される。これは、電源スイッチ63がオフされている間、直流電源61の消耗(電力消費)を抑えるために、マイクロコンピュータ42への給電が遮断されるからである。監視回路43の具体的な構成は、つぎの通りである。
<監視回路>
図3に示すように、監視回路43は、電源回路71、回転検出回路72、第1の異常検出回路73、第2の異常検出回路74、制御回路75、およびインターフェイス76を有している。
電源回路71は、直流電源61から供給される電力を監視回路43の各部(72,73,74,75,76)、回転角センサ53、および図示しない他の電気回路の動作に適した電力に変換する。ちなみに、当該他の電気回路には、トルクセンサ52など、電源スイッチ63がオンされているときに使用あるいは動作するものが含まれることがある。
回転検出回路72は、回転角センサ53により生成される電気信号Sθである正弦信号および余弦信号を定められたサンプリング周期で取り込み、当該取り込まれる正弦信号および余弦信号に基づきモータ31の回転方向Dおよび回転数Nを演算する。回転検出回路72は、モータ31の回転方向Dおよび回転数Nを含む回転検出信号Sr0を生成する。
回転検出回路72は、つぎのようにしてモータ31の回転方向Dを検出する。すなわち、回転検出回路72は、正弦信号および余弦信号の値の組である座標(cosθ,sinθ)をcosθとsinθとの直交座標系にプロットし、当該プロットされる座標が位置する象限の移り変わりに基づきモータ31の回転方向Dを検出する。ちなみに、回転検出回路72は、sinθおよびcosθの値の正負に基づき、当該プロットされる座標が位置する象限を判定する。回転検出回路72は、座標がたとえば第1象限から第2象限へ遷移したとき、モータ31の回転方向Dは正方向である旨判定する。また、回転検出回路72は、座標がたとえば第1象限から第4象限へ遷移したとき、モータ31の回転方向Dは逆方向である旨判定する。
回転検出回路72は、つぎのようにしてモータ31の回転数Nを検出する。すなわち、回転検出回路72はカウンタを有している。回転検出回路72は、正弦信号および余弦信号の値の組である座標(cosθ,sinθ)の位置する象限が切り替わる毎にカウント値を一定値(たとえば1,2などの正の自然数)ずつ増加または減少させる。モータ31の回転方向Dが正方向であるとき、回転検出回路72は座標が一象限だけ遷移する毎にカウント値を一定値ずつ増加させる。また、モータ31の回転方向Dが逆方向であるとき、回転検出回路72は座標が一象限だけ遷移する毎にカウント値を一定値ずつ減少させる。回転検出回路72は、当該カウント値に基づきモータ31の回転数Nを検出する。
第1の異常検出回路73は、回転検出回路72の異常を検出する。第1の異常検出回路73は、回転検出回路72により生成される回転検出信号Sr0を取り込み、当該取り込まれる回転検出信号Sr0に含まれるモータ31の回転数Nおよび回転方向Dに基づき、回転検出回路72の異常を検出する。第1の異常検出回路73は、回転検出回路72の異常の検出結果として、回転検出回路72が正常か異常かを示す第1の異常検出信号Sr1を生成する。
第1の異常検出回路73は、たとえばモータ31が正常に回転しているとき、直交座標系にプロットされる座標(cosθ,sinθ)は1象限ずつ遷移することを利用して、回転検出回路72の異常を検出する。すなわち、座標がいきなり2つ先の象限(直交座標系において互いに対角に位置する象限)へ遷移することはあり得ない。たとえばモータ31が正転する場合、第1象限に位置していた座標が第2象限をとばして第3象限へ遷移することはない。このため、座標が2つ先の象限へ遷移するとき、これを異常として検出することができる。
第2の異常検出回路74は、電源回路71の異常を検出する。第2の異常検出回路74は、たとえば電源回路71の出力電圧を取り込み、当該取り込まれる出力電圧としきい値との比較を通じて当該出力電圧の異常を検出する。第2の異常検出回路74は、電源回路71の異常の検出結果として、電源回路71が正常か異常かを示す第2の異常検出信号Sr2を生成する。
制御回路75は、電源検出部44により生成される電気信号SIGを取り込み、当該取り込まれる電気信号SIGに基づき電源スイッチ63がオンしている状態かオフしている状態かを判定する。制御回路75は、電源スイッチ63の状態に応じて、回転検出回路72の動作を制御する。具体的には、制御回路75は、電源スイッチ63の状態に応じて、回転検出回路72に対する動作制御信号Sを生成する。動作制御信号Sは、回転検出回路72を定められたサンプリング間隔で間欠動作させるための指令信号である。回転検出回路72は、動作制御信号Sに従って動作することにより、回転角センサ53により生成される電気信号Sθを、定められたサンプリング間隔でサンプリングする。
制御回路75は、ロジック回路(論理回路)で構成されている。制御回路75は、インターフェイス76を通じて、マイクロコンピュータ42との間で各種の情報を授受する。インターフェイス76としては、たとえばSPI(Serial Peripheral Interface)が採用される。SPIは、同期式のシリアル通信の規格の一種である。制御回路75は、回転検出回路72により生成される回転検出信号Sr0、第1の異常検出回路73により生成される第1の異常検出信号Sr1、および第2の異常検出回路74により生成される第2の異常検出信号Sr2を、インターフェイス76を通じてマイクロコンピュータ42へ送信する。
<マイクロコンピュータの動作>
つぎに、電源投入時のマイクロコンピュータ42の動作を説明する。
マイクロコンピュータ42は、電源スイッチ63がオンされたとき、第1の異常検出回路73による異常検出結果である第1の異常検出信号Sr1、および第2の異常検出回路74による異常検出結果である第2の異常検出信号Sr2を取り込む。マイクロコンピュータ42は、第1の異常検出信号Sr1に基づき回転検出回路72が異常かどうかを判定するとともに、第2の異常検出信号Sr2に基づき電源回路71が異常かどうかを判定する。マイクロコンピュータ42は、回転検出回路72および電源回路71の双方が異常ではない旨判定されるとき、電源スイッチ63がオフされていた期間のモータ31の回転数Nを加味して操舵角θを絶対値で演算する。
電源スイッチ63がオフされている間の回転数N(カウント値)が分かれば、前回電源スイッチ63がオフされてから今回電源スイッチ63がオンされるまでの間の回転角θが分かる。マイクロコンピュータ42は、電源スイッチ63がオフされた後、再び電源スイッチ63がオンされたとき、前回電源スイッチ63がオフされるときに記憶した回転角θ(相対角)に、電源スイッチ63がオフされている間の回転角(変化角度)を加算することにより、現在の回転角θを検出する。マイクロコンピュータ42は、現在の回転角θを使用して操舵角(絶対角)を演算する。そして、マイクロコンピュータ42は、モータ31の現在の回転角θを使用してモータ31への給電を制御する。また、マイクロコンピュータ42は、操舵角θを使用してステアリング戻し制御などの補償制御を実行する。
なお、マイクロコンピュータ42は、回転検出回路72および電源回路71の少なくとも一方が異常である旨判定されるとき、たとえば電源スイッチ63がオフされていた期間の回転数Nを無効とする。これは、回転検出回路72の異常が検出されるときはもちろんのこと、異常が検出された電源回路71の電力に基づき回転検出回路72が動作するとき、当該回転検出回路72により演算されるモータ31の回転数Nに対する信頼性が懸念されるからである。このため、マイクロコンピュータ42は、回転検出回路72および電源回路71の双方が異常ではない旨判定されるときまで、回転検出回路72により検出される回転数Nを使用しない。これにより、誤っているおそれのあるモータ31の回転数Nに基づき誤った操舵角(絶対角)θが演算されることを回避できる。
マイクロコンピュータ42は、回転検出回路72および電源回路71の少なくとも一方が異常であるとき、電源スイッチ63がオフされていた期間の回転数Nを加味せず、回転角センサ53を通じて検出されるモータ31の回転角θを使用してモータ31への給電を制御する。また、マイクロコンピュータ42は、回転検出回路72および電源回路71の少なくとも一方が異常であるとき、ステアリング戻し制御などの操舵角θに基づく補償制御の実行を停止する。これは、正しい回転数Nが分からなければ正しい操舵角(絶対角)θを演算すること、ひいては適切な補償制御を実行することができないからである。信頼性が懸念される操舵角θを使用する補償制御の実行が回避されることにより、より安全性を優先させた操舵制御が実行可能である。
<検査回路>
ここで、監視回路43、ひいてはECU40に対する機能安全要求を満たすために、監視回路43には自己検査機能が組み込まれている。具体的には、つぎの通りである。
図3に示すように、監視回路43は、制御回路75の検査を行う検査回路77を有している。検査回路77としては、たとえばBIST(Built-In Self-Test)回路が採用される。検査回路77は、検査対象である制御回路75に対するテストパターン(疑似乱数パターン)を発生する回路、およびテスト結果を判定する回路を有している。検査回路77は、テストパターンを自動生成し、当該テストパターンを制御回路75に与える。つぎに、検査回路77は、制御回路75の応答出力をテスト結果として取り込み、当該取り込まれるテスト結果と期待値とを照合する。そして検査回路77は、テスト結果と予め定められた期待値との照合結果に基づきテスト結果の良否を判定し、当該判定の結果を制御回路75へ出力する。
検査回路77によって制御回路75の検査が行われている場合、制御回路75、ひいては監視回路43の機能が停止する。このため、検査回路77による検査の実行タイミングは、監視回路43を動作させるべき状況、あるいはマイクロコンピュータ42の動作状態などを考慮して設定する必要がある。
<マイクロコンピュータおよび監視回路の動作状態>
つぎに、電源投入時におけるマイクロコンピュータ42および監視回路43の動作状態を説明する。
図4(a),(b)に示すように、電源スイッチ63がオンされると(時刻t1)、少し遅れてマイクロコンピュータ42の電源が立ち上がる(時刻t2)。
ここで、マイクロコンピュータ42に電源が投入された直後は、マイクロコンピュータ42の内部状態が不安定であるため正常に動作しないおそれがある。このため、マイクロコンピュータ42の動作を正常に開始させるためには、電源投入時にマイクロコンピュータ42の内部状態をリセット(初期化)する必要がある。したがって、マイクロコンピュータ42には、リセット回路(Power on Reset回路)42a(図3参照)が設けられている。
図4(c)に示すように、リセット回路42aは、マイクロコンピュータ42に電源が投入されたとき(時刻t2)、ローレベル(L)のリセット信号を発生する。このリセット信号の発生を契機としてマイクロコンピュータ42の初期化が行われる。リセット信号の信号レベル(電圧)は、時間の経過に対して徐々にローレベルからハイレベル(H)へ向けて上昇する。ローレベルのリセット信号が発生しているとき、マイクロコンピュータ42はリセット状態(初期化された状態)に維持される。
図4(d)に示すように、ローレベルのリセット信号が発生しているとき、マイクロコンピュータ42の動作は停止している。
ちなみに、マイクロコンピュータ42のリセット回路42aにより生成されるローレベルのリセット信号は、インターフェイス76を介して監視回路43の制御回路75に取り込まれる。制御回路75は、ローレベルのリセット信号が検出されることにより、マイクロコンピュータ42のリセット回路42aがローレベルのリセット信号を発生させていることを認識することができる。
図4(c)に示すように、リセット回路42aは、マイクロコンピュータ42の電源電圧が基準電圧を超えて動作電圧範囲内の安定した状態に至ったとき(時刻t3)、ハイレベルのリセット信号を生成する。リセット信号の信号レベルがローレベルからハイレベルへ切り替わることにより、マイクロコンピュータ42のリセット状態が解除される。図4(d)に示すように、リセット状態が解除されることにより、マイクロコンピュータ42は起動する。
図4(e)に示すように、監視回路43は、電源スイッチ63のオンオフ状態、およびマイクロコンピュータ42の電源状態にかかわらず動作する。ただし、図4(f)に示すように、電源スイッチ63がオフされている期間を含め、電源スイッチ63がオフからオンへ切り替えられるまでの期間(時刻t1までの期間)において、監視回路43は、第1のサンプリング間隔ΔTaで回転角センサ53により生成される電気信号Sθを取り込む。監視回路43は、電源スイッチ63がオフからオンへ切り替わったとき(時刻t1)、回転角センサ53により生成される電気信号Sθのサンプリング間隔を第1のサンプリング間隔ΔTaから第2のサンプリング間隔ΔTbへ切り替える。
ちなみに、第2のサンプリング間隔ΔTbは、第1のサンプリング間隔ΔTaよりも短い間隔である。これは、電源スイッチ63がオンされているときは、電源スイッチ63がオフされているときに比べて、消費電力の低減に対する要求水準が低いからである。たとえば、ガソリン自動車の場合、エンジンが作動しているとき、オルタネータによって発電される電力が直流電源61に充電される。このため、エンジンが停止している場合に比べて消費電力の低減に対する要求水準が低い。
<検査の実行タイミング>
つぎに、検査回路77による検査の実行タイミングについて説明する。検査回路77による検査の実行タイミングは、つぎの(B1)~(B3)の制約を受ける。
(B1)検査回路77による制御回路75の検査を実行しているとき、制御回路75,ひいては監視回路43全体の機能が停止する。マイクロコンピュータ42は監視回路43により検出されるモータ31の回転数を使用するため、マイクロコンピュータ42が起動した後(図4の時刻t3以降)は、検査回路77による検査を実行することが困難である。
(B2)また、監視回路43は、電源スイッチ63のオンオフに関わらず動作させる必要がある。このため、検査回路77による検査は、監視回路43の動作を妨げないタイミングで実行することが要求される。
(B3)特に、電源スイッチ63がオフされている場合においては、直流電源61の消耗(電力消費)を抑える観点から、電源スイッチ63がオンされている場合に比べて、消費電力の低減に対する要求水準が高い。ここで検査回路77は、直流電源61の電力を消費して制御回路75の検査を行うものである。このため、電源スイッチ63がオフされている場合における消費電力の低減に対する要求水準によっては、検査回路77による検査を実行するタイミングとしては妥当でない状況が想定される。
したがって、検査回路77による検査の実行タイミングとしては、つぎの(C1)~(C3)の条件をすべて満たすことが好ましい。
(C1)マイクロコンピュータ42が起動する前の期間。
(C2)監視回路43の動作を妨げない期間。
(C3)検査回路77による電力消費が問題になりにくい期間。
したがって、本実施の形態では、検査回路77による検査の実行タイミングとして、電源スイッチ63がオンされた後、マイクロコンピュータ42がリセット状態に維持されている期間であって、監視回路43のサンプリング間隔内の期間に設定されている。
マイクロコンピュータ42がリセット状態であるとき、マイクロコンピュータ42の動作は停止している。このため、検査回路77による検査がマイクロコンピュータ42の動作に影響を及ぼすことがない。また、監視回路43のサンプリング間隔内において検査を実行することにより、監視回路43の動作を妨げることもない。さらに、電源スイッチ63がオンした状態であるため、検査回路77による電力消費が問題になりにくい。
図4(g)に示すように、検査回路77は、マイクロコンピュータ42がリセット状態に維持される時刻t2から時刻t3までの期間であって、第2のサンプリング間隔ΔTb内の期間に制御回路75の検査を実行する。検査回路77は、制御回路75を通じてマイクロコンピュータ42がリセット状態であることが認識されるとき、制御回路75を通じて取得される回転検出回路72のサンプリングタイミングに重ならないタイミングで制御回路75の検査を実行する。検査回路77による制御回路75の検査時間は、第2のサンプリング間隔ΔTbよりも短い時間に設定されている。
ちなみに、検査回路77は、制御回路75の検査の内容、あるいは検査に必要とされる時間によっては、検査を複数回に分割して実行するようにしてもよい。図4(g)には、検査回路77が検査を2回に分けて実行する例が示されている(時刻t4、時刻t5)。各回の検査時間は、第2のサンプリング間隔ΔTbよりも短い時間に設定されている。
<実施の形態の効果>
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)監視回路43には、自己検査機能として検査回路77が組み込まれている。このため、監視回路43、ひいてはECU40に対する機能安全要求を満たすことができる。
(2)検査回路77は、電源スイッチ63がオンされた後、マイクロコンピュータ42がリセット状態に維持されている期間であって、監視回路43のサンプリング間隔内に検査を実行する。このため、検査回路77は、マイクロコンピュータ42の動作、および監視回路43の動作を妨げることなく、適切なタイミングで制御回路75の検査を実行することができる。
(3)検査回路77は、電源スイッチ63がオンされた後に検査を実行する。このため、電源スイッチ63がオフされている期間における直流電源61の電力消費の増大を抑えることができる。
<他の実施の形態>
なお、本実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・本実施の形態では、マイクロコンピュータ42には直流電源61から電力が供給されるようにしたが、監視回路43の電源回路71からマイクロコンピュータ42へ電力を供給するようにしてもよい。この場合、電源回路71には、直流電源61から供給される電力(電圧)をマイクロコンピュータ42の動作に適した電力(電圧)に変換する機能をもたせる。電源回路71は、電源スイッチ63がオンしている期間、マイクロコンピュータ42に電力を供給する。ちなみに、電源回路71は、自ら電源検出部44により生成される電気信号SIGを取り込み、当該取り込まれる電気信号SIGに基づき電源スイッチ63がオンしている状態かオフしている状態かを判定してもよい。また、電源回路71は、制御回路75から電源スイッチ63がオンしている状態かオフしている状態かの判定結果を取り込むようにしてもよいし、制御回路75からの給電指令に基づきマイクロコンピュータ42へ電力を供給するようにしてもよい。
・本実施の形態では、マイクロコンピュータ42にリセット回路42aが内蔵されているところ、図3に二点鎖線で示すように、監視回路43にリセット制御回路(リセット回路)78を設けてもよい。リセット制御回路78は、マイクロコンピュータ42の電源電圧を監視する。たとえば監視回路43として、電源回路71からマイクロコンピュータ42へ電力を供給する構成を採用した場合、リセット制御回路78は、電源回路71からマイクロコンピュータ42への給電電圧を取り込んでもよい。リセット制御回路78は、マイクロコンピュータ42に電源が投入されたとき(図4:時刻t2)、ローレベルのリセット信号を発生する。このローレベルのリセット信号がマイクロコンピュータ42(正確には、そのリセット端子)に供給されることにより、マイクロコンピュータ42の初期化が行われる。リセット制御回路78は、マイクロコンピュータ42の電源電圧が基準電圧を超えて動作電圧範囲内の安定した状態に至るまで、すなわちマイクロコンピュータ42が安定して動作可能となる状態に至るまでの所定期間(図4:時刻t2~時刻t3の期間)だけリセット信号の信号レベルをローレベルに維持する。この後、リセット制御回路78は、マイクロコンピュータ42の電源電圧が基準電圧を超えて動作電圧範囲内の安定した状態に至ったとき(図4:時刻t3)、ハイレベルのリセット信号を生成する。リセット信号の信号レベルがローレベルからハイレベルへ切り替わることにより、マイクロコンピュータ42のリセット状態が解除される。これにより、マイクロコンピュータ42は動作を開始する。ちなみに、リセット制御回路78は、制御回路75に設けてもよい。また、監視回路43あるいはその制御回路75にリセット制御回路78を設ける場合、マイクロコンピュータ42としてリセット回路42aを割愛した構成を採用してもよい。
・第1の異常検出回路73および第2の異常検出回路74の検査を行う検査回路を監視回路43に組み込んでもよい。また、マイクロコンピュータ42の検査を行う検査回路をマイクロコンピュータ42に組み込んでもよい。
・監視回路43として、第1の異常検出回路73および第2の異常検出回路74の少なくとも一方を割愛した構成を採用してもよい。このようにすれば、回転検出回路72および電源回路71の少なくとも一方の異常を検出することはできなくなるものの、電源スイッチ63がオフされている期間、第1の異常検出回路73および第2の異常検出回路74の少なくとも一方を動作させるために必要とされる電力の分だけ、消費電力を低減することができる。
・マイクロコンピュータ42により演算される操舵角θ(絶対角)は、EPS10だけでなく他の車載システムの制御装置で使用してもよい。他の車載システムとしては、たとえば車両安定性制御システムあるいは各種の運転支援システムなどが挙げられる。
・本実施の形態では、マイクロコンピュータ42として、操舵角θに基づく補償制御を実行する構成を採用したが、製品仕様などによっては操舵角θに基づく補償制御を実行しない構成を採用してもよい。ただし、この場合であれ、ECU40あるいはマイクロコンピュータ42に操舵角θの演算機能を持たせてもよい。操舵角θは、EPS10で使用されなくても他の車載システムで使用されることがある。
・本実施の形態では、監視回路43における制御回路75の検査を行う検査回路77を監視回路43に組み込んだが、検査回路77を監視回路43とは別個の独立した集積回路として設けてもよい。
・EPS10の仕様によっては、電源スイッチ63がオフされている期間においてモータ31の回転数を検出することが要求されないことも考えられる。この場合、電源スイッチ63がオフされている期間を含むマイクロコンピュータ42の起動前(図4における時刻t3まで)であれば、適宜のタイミングで検査回路77による検査を実行することが可能である。
・監視回路43の監視対象(検出対象)は、モータ31に限らない。
・本実施の形態では、EPS10として、モータ31のトルクをステアリングシャフト22(コラムシャフト22a)に伝達するタイプを例に挙げたが、モータ31のトルクをラック軸23に伝達するタイプであってもよい。
・本実施の形態では、車両用制御装置をEPS10のECU40に具体化したが、ステアリングホイールと転舵輪との間の動力伝達経路を断続するクラッチ機能を有するステアバイワイヤ(SBW)方式の操舵装置の制御装置に具体化してもよい。ステアリングホイールと転舵輪との間の動力伝達経路が接続された状態において、EPS10と同様の課題を有する。
20…操舵機構、31…モータ(検出対象)、40…ECU(車両用制御装置)、42…マイクロコンピュータ(第2の回路)、43…監視回路(第1の回路)、53…回転角センサ(センサ)、71…電源回路、72…回転検出回路、75…制御回路、77…検査回路(第3の回路)。

Claims (5)

  1. 常に給電されて、検出対象の状態量を検出する第1の回路と、
    車両電源がオンされることにより起動して、前記第1の回路により検出される前記状態量を使用して特定の処理を行う第2の回路と、
    前記第2の回路の起動前に前記第1の回路の検査を実行する第3の回路と、を有し
    前記検出対象は車両の操舵機構に付与されるトルクの発生源であるモータであって、当該モータの回転に応じた電気信号を生成するセンサが車載されていることを前提として、
    前記第1の回路は、前記センサを通じて取得される前記電気信号に基づき前記状態量の変化として前記モータの回転数を検出する回転検出回路、および前記回転検出回路の動作を制御するロジック回路で構成された制御回路を有し、
    前記第2の回路は、前記モータを操舵状態に応じて制御するとともに、前記センサを通じて取得される電気信号に基づき演算される前記モータの相対回転角、および前記回転検出回路を通じて取得される前記モータの回転数を使用して、前記特定の処理として絶対操舵角を演算するマイクロコンピュータであり、
    前記第3の回路は、前記第1の回路における前記制御回路の検査を実行する車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    前記第3の回路は、前記第1の回路に組み込まれている車両用制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用制御装置において、
    前記第2の回路は、車両電源がオンされることに伴う電源の投入時に内部状態を初期化するリセット機能を有するとともに、電源が立ち上がってリセット状態が解除されることを契機として起動し、
    前記第3の回路は、前記第2の回路がリセット状態である期間において前記第1の回路の検査を実行する車両用制御装置。
  4. 請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の車両用制御装置において、
    前記検出対象の状態量は、車両電源がオフされているときであれ変化するおそれのある状態量であって、
    前記第1の回路は、定められたサンプリング間隔で前記状態量を検出し、
    前記第3の回路は、前記第2の回路の起動前、かつ前記第1の回路のサンプリング間隔内の期間において前記第1の回路の検査を実行する車両用制御装置。
  5. 請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載の車両用制御装置において、
    前記第3の回路は、前記第1の回路の検査を複数回に分割して実行する車両用制御装置。
JP2018093986A 2018-05-15 2018-05-15 車両用制御装置 Active JP7102923B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018093986A JP7102923B2 (ja) 2018-05-15 2018-05-15 車両用制御装置
US16/407,657 US11014603B2 (en) 2018-05-15 2019-05-09 Vehicle control apparatus
CN201910388306.1A CN110481631B (zh) 2018-05-15 2019-05-10 车辆用控制装置
EP19174320.2A EP3613650B1 (en) 2018-05-15 2019-05-14 Vehicle control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018093986A JP7102923B2 (ja) 2018-05-15 2018-05-15 車両用制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019199140A JP2019199140A (ja) 2019-11-21
JP7102923B2 true JP7102923B2 (ja) 2022-07-20

Family

ID=66542097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018093986A Active JP7102923B2 (ja) 2018-05-15 2018-05-15 車両用制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11014603B2 (ja)
EP (1) EP3613650B1 (ja)
JP (1) JP7102923B2 (ja)
CN (1) CN110481631B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7056367B2 (ja) * 2018-05-17 2022-04-19 トヨタ自動車株式会社 認識エラー検出装置、電動ブレーキ制御装置
JP7228405B2 (ja) * 2019-02-21 2023-02-24 株式会社ジェイテクト 制御回路及びモータ制御装置
DE102019134143A1 (de) * 2019-12-12 2021-06-17 Zf Automotive Germany Gmbh Steer-by-Wire-Lenksystem und Verfahren zum Betreiben eines Steer-by-Wire-Lenksystems
US11608109B2 (en) 2020-08-12 2023-03-21 Analog Devices International Unlimited Company Systems and methods for detecting magnetic turn counter errors with redundancy
US11493362B2 (en) * 2020-08-12 2022-11-08 Analog Devices International Unlimited Company Systems and methods for detecting magnetic turn counter errors
US11052940B1 (en) * 2021-03-12 2021-07-06 Canoo Technologies Inc. Steer-by-wire systems and methods of operating thereof in vehicles
JP7136398B1 (ja) * 2021-04-02 2022-09-13 日本精工株式会社 転舵制御装置及び転舵装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003312508A (ja) 2002-04-22 2003-11-06 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
WO2012176357A1 (ja) 2011-06-21 2012-12-27 日本精工株式会社 トルク検出装置の異常診断方法及び電動パワーステアリング装置
JP2014221589A (ja) 2013-05-13 2014-11-27 日産自動車株式会社 車両の操舵制御装置及び操舵制御方法
JP2016191702A (ja) 2015-03-31 2016-11-10 株式会社ジェイテクト 回転検出装置、回転角検出装置および電動パワーステアリング装置
JP2016222018A (ja) 2015-05-27 2016-12-28 富士通テン株式会社 Cpu監視装置、車両制御システムおよびcpu監視方法
JP2017024556A (ja) 2015-07-22 2017-02-02 株式会社ジェイテクト 操舵制御装置
US20180215409A1 (en) 2017-01-31 2018-08-02 Steering Solutions Ip Holding Corporation Fault Tolerant Field Oriented Control for Electric Power Steering

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5360077A (en) * 1992-06-01 1994-11-01 Koyo Seiko Co., Ltd. Electric power steering apparatus
GB2368053A (en) * 2000-10-20 2002-04-24 Nsk Ltd Electric power steering control
WO2006080227A1 (ja) * 2005-01-25 2006-08-03 Yokogawa Electric Corporation 情報処理装置および情報処理方法
US20070282558A1 (en) * 2006-06-01 2007-12-06 Denso Corporation Abnormal condition determining system for steering angle sensor
JP4469886B2 (ja) * 2007-09-20 2010-06-02 日立オートモティブシステムズ株式会社 負荷駆動回路
WO2009145270A1 (ja) 2008-05-28 2009-12-03 本田技研工業株式会社 モータの制御装置および電動ステアリング装置
JP2011043957A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Renesas Electronics Corp 障害監視回路、半導体集積回路及び故障個所特定方法
DE102010043449A1 (de) 2010-11-05 2012-05-10 Robert Bosch Gmbh Lenkwinkelsensor für eine Servolenkung eines Kraftfahrzeugs und Verfahren
JP5389101B2 (ja) * 2011-04-26 2014-01-15 三菱電機株式会社 モータ制御装置
KR101285464B1 (ko) * 2011-06-28 2013-07-12 주식회사 만도 조향각센서 페일 검출 시스템
WO2014041596A1 (ja) * 2012-09-11 2014-03-20 三菱電機株式会社 安全コントローラ
MX344866B (es) * 2013-01-11 2017-01-11 Nissan Motor Dispositivo de control de dirección y método de control de dirección.
JP6239895B2 (ja) * 2013-08-08 2017-11-29 株式会社ジェイテクト モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP6419426B2 (ja) * 2013-12-19 2018-11-07 日本電産エレシス株式会社 電動パワーステアリング用電子制御ユニット
JP5958572B2 (ja) * 2014-02-27 2016-08-02 株式会社デンソー 回転角検出装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP6173952B2 (ja) * 2014-03-12 2017-08-02 日立オートモティブシステムズ株式会社 モータ制御装置
JP6302727B2 (ja) * 2014-04-10 2018-03-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動モータの制御装置
JP6421894B2 (ja) * 2014-06-13 2018-11-21 日本精工株式会社 モータ制御装置及びそれを搭載した電動パワーステアリング装置
JP6413384B2 (ja) * 2014-06-20 2018-10-31 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
JP6380366B2 (ja) * 2015-12-24 2018-08-29 トヨタ自動車株式会社 車両用操舵支援装置
US10328972B2 (en) * 2016-04-06 2019-06-25 Denso Corporation Rotation detecting apparatus and electric power steering apparatus using the same
JP7081386B2 (ja) * 2018-08-06 2022-06-07 株式会社デンソー 回転検出装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP7131281B2 (ja) * 2018-10-11 2022-09-06 株式会社デンソー 回転検出装置、操舵システム
JP7067405B2 (ja) * 2018-10-11 2022-05-16 株式会社デンソー 回転検出装置、操舵システム
JP7180370B2 (ja) * 2018-12-26 2022-11-30 株式会社デンソー モータ制御装置およびこれを備えるモータ制御システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003312508A (ja) 2002-04-22 2003-11-06 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
WO2012176357A1 (ja) 2011-06-21 2012-12-27 日本精工株式会社 トルク検出装置の異常診断方法及び電動パワーステアリング装置
JP2014221589A (ja) 2013-05-13 2014-11-27 日産自動車株式会社 車両の操舵制御装置及び操舵制御方法
JP2016191702A (ja) 2015-03-31 2016-11-10 株式会社ジェイテクト 回転検出装置、回転角検出装置および電動パワーステアリング装置
JP2016222018A (ja) 2015-05-27 2016-12-28 富士通テン株式会社 Cpu監視装置、車両制御システムおよびcpu監視方法
JP2017024556A (ja) 2015-07-22 2017-02-02 株式会社ジェイテクト 操舵制御装置
US20180215409A1 (en) 2017-01-31 2018-08-02 Steering Solutions Ip Holding Corporation Fault Tolerant Field Oriented Control for Electric Power Steering

Also Published As

Publication number Publication date
EP3613650B1 (en) 2021-03-24
EP3613650A1 (en) 2020-02-26
CN110481631B (zh) 2023-06-27
JP2019199140A (ja) 2019-11-21
US11014603B2 (en) 2021-05-25
US20190351940A1 (en) 2019-11-21
CN110481631A (zh) 2019-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7102923B2 (ja) 車両用制御装置
JP6657584B2 (ja) 回転検出装置、回転角検出装置および電動パワーステアリング装置
US8558534B2 (en) Rotational angle detection device and electric power steering system
US10486735B2 (en) Rotation detecting apparatus
JP5942337B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5958572B2 (ja) 回転角検出装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP6672993B2 (ja) 操舵制御装置
US8364349B2 (en) Motor controller and electric power steering apparatus with temperature detector of the motor
JP6965697B2 (ja) 操舵制御装置
JP2015116964A (ja) 電動パワーステアリング用電子制御ユニット
JP2014135866A (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
CN112550438A (zh) 转向控制装置
CN111591339B (zh) 控制电路以及马达控制装置
JP7191618B2 (ja) 回転検出装置
JP2018177005A (ja) 車両制御装置
JP2020079000A (ja) 車両制御装置
JP5339095B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5975143B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2020072628A (ja) モータ制御装置および転舵装置
JP2014213719A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP7172482B2 (ja) 角度演算装置及び転舵装置
JP2013240171A (ja) モータ駆動系の異常検出装置
JP6221307B2 (ja) 回転角検出装置及び電動パワーステアリング装置
JP2009012664A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2012224264A (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7102923

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150