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JP7101954B2 - 光マトリクススイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、フォトニック結晶により構成された光スイッチ素子や、それを用いた光スイッチ回路、2次元又は3次元の光ビーム形多段スイッチ回路、可変光減衰器に関する。
光通信において複数個の光信号の経路を切り替える光スイッチ回路は重要な部品である。図1は、光スイッチ回路の代表的な構造を示す原理図であり、平面状に導波路で結合された4入力4出力の熱光学効果スイッチ回路を示している。
光通信に用いられる他の重要な光スイッチ回路としては、波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)やMEMS形スイッチなどが知られている。MEMS形の光スイッチ回路には、図2のような3次元形のものがある。ズ2に示した3次元形のMEMSでは、入力側の光ファイバ群201から出力側の光ファイバ群204へと結合される信号路の選択自由度を高めるためには、MEMSのマイクロミラーアレイ202,203の該当するミラーの2次元傾きを多階調アナログ制御することが必要であり大きな困難が伴う。
K. Suzuki、 K. Tanizawa、 S. Suda、 H. Matsuura、 T. Inoue、 K. Ikeda、 S. Namiki、 and H. Kawashima、 "Broadband silicon photonics 8 × 8 switch based on double-Mach-Zehnder element switches、" Opt. Express 25、 7538-7546 (2017) Ming C. Wu、 Olav Solgaard、 and Joseph E. Ford、 "Optical MEMS for Lightwave Communication、"Journal of Lightwave Technology、 vol. 24、 No. 12、 December 2006.
特開2006-292872号公報 米国特許第7092599号公報 特許第3325825号公報
平面上の経路スイッチとしては、PLC(Planar Lightwave Circuit:平面光回路)上のスイッチやシリコン光回路スイッチが知られている。それらの多入力多出力の光経路スイッチは、図1のように網目構造をなしていて、信号の入れ替えは隣接光線路間で行われる。
図1において、2入力×2出力単位スイッチ素子101は、長方形で表される熱光学部分の加熱オン・オフにともなって、アンチクロス状態(左上→右上または左下→右下)とクロス状態(左上→右下または左下→右上)が切り替えられる。一つのスイッチ素子の入力から見て、信号の行き先は隣接する二つの線路のいずれか一方だけであって、経路変化はゼロかプラスマイナス1、つまり信号の跳躍はたかだか1段である。回路内で信号線路同士はほぼ直角で交叉していて漏話(クロストーク)を最小にしているがそれでも信号同士の漏話を避けるのは困難である。さらに複雑な回路、例えば8×8スイッチ回路(又は16×16スイッチ回路)では、信号は入力端から出力端に達する前に8個(又は16個)のスイッチ素子を通過する必要があり、通過ごとの信号損失や漏話が8回(16回)累積されているため、信号品質を維持するのがさらに困難である。
このように、多数の入出力ポートを持つ光スイッチ回路では、信号損失や信号線路間の漏話が問題であるとされていた。そこで、本発明は、多数の入出力ポートを持つ光スイッチ回路においても、信号損失や信号線路間の漏話を効果的に抑制することを目的とする。
[1.光スイッチ素子]
本発明の第1の側面は、光スイッチ素子に関する。本発明の光スイッチ素子は、3次元空間xyzにおいて、z軸に対して所定の角θ傾いた進行方向をもつ右廻りまたは左廻りの円偏光たる入射光がxz面内を伝搬するものである。光スイッチ素子は、z軸方向に、第1の偏光分離プリズムと、第2の偏光分離プリズムと、これら第1および第2の偏光分離プリズムの間に介在する液晶セルとを備える。第1および第2の偏光分離プリズムは、それぞれフォトニック結晶偏光分離プリズムである。液晶セルは、電圧駆動により、少なくとも入射光に対する等方的状態と、位相差180度をもつ複屈折状態とを遷移することができる。このような液晶セルの遷移により、本発明に係る光スイッチ素子は、入射光を、同一の進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の一方の回転方向の円偏光として出射させるか、または、z軸に対し角-θ傾いた進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の他方の回転方向の円偏光として出射させるか選択できるように構成されている。
[1-1.フォトニック結晶偏光分離プリズムの第1の具体例]
光スイッチ素子を構成するフォトニック結晶偏光分離プリズムは、「分割型」のものであってもよい。分割型のフォトニック結晶偏光分離プリズムは、3次元空間xyzにおいて、xy面に形成され、z軸方向に積層されたフォトニック結晶の半波長板を備え、x軸方向に単一、もしくは、繰り返される一又は複数の領域を有し、この領域は、x軸方向に、複数の帯状のサブ領域に区分されている。フォトニック結晶の溝方向は、領域の中では、y軸方向に対する角度が0°から180°の範囲で段階的に変化し、かつ、サブ領域の中では、y軸方向に対する角度が一様である。このようなフォトニック結晶偏光分離プリズムは、z軸方向に入射する光を、z軸からある角度だけx軸に向かう方向の右回り円偏光と、z軸から同一の角度だけ-x軸に向かう方向の左回り円偏光とに、分離および変換して出射する。
[1-2.フォトニック結晶偏光分離プリズムの第2の具体例]
光スイッチ素子を構成するフォトニック結晶偏光分離プリズムは、「曲線型」のものであってもよい。曲線型のフォトニック結晶偏光分離プリズムは、3次元空間xyzにおいて、xy面に形成され、z軸方向に積層されたフォトニック結晶の半波長板を備え、x軸方向に単一、もしくは、繰り返される一又は複数の領域を有する。フォトニック結晶の溝方向は、Dを定数として、溝の平均的周期の近似範囲で y=(D/π)log(|cos(πx/D)|)+定数 で表される曲線である。このようなフォトニック結晶偏光分離プリズムは、z軸からある角度だけx軸に向かう方向の右回り円偏光と、z軸から同一の角度だけ-x軸に向かう方向の左回り円偏光とに、分離および変換して出射する。
[2.光スイッチ回路]
本発明の第2の側面は、光スイッチ回路に関する。本発明の光スイッチ回路は、上記した第1の側面に係る光スイッチ素子が2次元的または3次元的に複数個配置されている。光スイッチ回路の具体例は、2次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路と、3次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路である。
[2-1.2次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路]
2次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路は、3次元空間xyzにおいて、z軸方向にN段のスイッチサブ回路を備える。各段のスイッチサブ回路内において、第1の側面に係る光スイッチ素子がx軸方向に複数個並んでいる。光ビーム全体の平均的進行方向はz軸方向であり、光ビームはxz平面で2次元網をつくる。この回路では、入力面における所定偏光の2個の入力ポート列と、出力面における所定偏光の2個の出力ポート列が、x軸方向に並ぶ。光スイッチ素子のぞれぞれは、そこに入射する光ビームを次段のx軸方向の位置が異なる他の二つの光スイッチ素子のいずれか一方に導くように、光ビームの射出方向を選択するものである。スイッチ回路の第M段(M<N)では、その中にx方向に並ぶポートのうち第m番目が次の(M+1)段の第m番目ポートに結合するか、またはmから2(N-M)だけ跳躍したポートと結合するかを選択できる。各段とそれに前後する領域との境界をなすポート面または中間ポート面は、偏光を整え光を所望の方向に屈曲させるフォトニック結晶波長板またはフォトニック結晶偏光分離プリズムを備える。フォトニック結晶偏光分離プリズムの具体例は前述したとおりである。2次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路は、全体の効果として、入射面上における2N個のポートに入射した光信号列を、出射面上における2N個のポートから出射するとともに、入力と異なる光信号列に変換することができる。この2次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路は、第1段、第2段、・・、第N段の順序を任意に置換することもできる。
上記した2次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路を別の表現で表すと次のとおりである。本発明は、3次元空間xyz内の光ビーム形多段スイッチ回路であって、光ビーム全体の平均的進行方向はz方向であり、光ビームはxz平面で2次元網をつくる。第1n側面に係るスイッチ素子がx方向に複数個配置されて一つの段をなし、この段がz方向に複数個配置されてスイッチ回路を形成する。第A段における第m番のスイッチ素子の結合先は、次段である第(A+1)段の第p番または第q番目(q>p)のスイッチ素子のいずれかであり、跳躍の幅q-pの値は一つの段Aに関してはmによらず一様で、段Aと異なる段にはそれと異なる跳躍の幅を付与できる。各段とそれに前後する領域との境界をなすポート面または中間ポート面は、偏光を整え光を所望の方向に屈曲させるフォトニック結晶波長板またはフォトニック結晶偏光分離プリズムを備える。フォトニック結晶偏光分離プリズムの具体例は前述したとおりである。
[2-2.3次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路]
3次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路は、3次元空間xyzにおいて、z軸方向に2N段のスイッチサブ回路を備える。各段のスイッチサブ回路内において、第1の側面に係る光スイッチ素子がxy平面に平行に並んでx方向に2行、y方向に2列をなしている。光ビームはxyz空間で3次元網をつくり、光ビーム全体の平均的進行方向はz方向である。入力面における所定偏光の入力ポート群と出力面における所定偏光の出力ポート群は、xy平面内に並び、それぞれの前記光スイッチ素子に入射する光ビームを、次の中間ポート面上のx軸方向の位置が異なる他の二つの中間ポートのいずれか一方に導くか、または、次の中間ポート面上の値の異なる他の二つのポートのいずれか一方に導くかを選択可能である。また、Mを1、2、..、N-1の任意の一つとした場合に、第(2M-1)番の中間ポート面上では、光ビームの第m行を第2M番の中間ポート面上の第m行に結ぶか、または第m+2(N-M)行に結ぶかを選択可能であり、第2M番の中間ポート面上では、光ビームの第n列を第(2M+1)番の中間ポート面上の第n列に結ぶか、または第n+2(N-M)列に結ぶかを選択可能である。さらに、全2N段の効果として、入射面上における2×2個のポートに入射した光信号を列を、出射面上における2×2個の所定偏光のポートの別の光信号列に変換することができる。この3次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路は、第1段、第2段、・・、第2N段の順序を任意に置換することもできる。
上記した3次元構造の光ビーム形多段スイッチ回路を別の表現で表すと次のとおりである。本発明は、3次元空間xyz内の光ビーム形多段スイッチ回路であって、光ビーム全体の平均的進行方向はz方向であり、光ビームはxyz平面で3次元網をつくる。第1の側面に係るスイッチ素子がx方向に複数行、y方向に複数列配置されて一つの面をなしている。前記の面は、面上の信号点はそれに続く面のy値が等しくx値が跳躍幅Cxだけ異なる2点と結合可能であるようなx形スイッチ面であるか、または、前記の面は、面上の信号点はそれに続く面のx値が等しくy値が跳躍幅Cyだけ異なる2点と結合可能であるようなy形スイッチ面である。複数のx形スイッチ面ごとの跳躍幅Cxは一定でなく、かつ、複数のy形スイッチ面ごとの跳躍幅Cyも一定でないようにx形スイッチ面とy形スイッチ面から構成される。各段とそれに前後する領域との境界をなすポート面または中間ポート面は、偏光を整え光を所望の方向に屈曲させるフォトニック結晶波長板またはフォトニック結晶偏光分離プリズムを備える。フォトニック結晶偏光分離プリズムの具体例は前述したとおりである。
[3.可変光減衰器]
本発明の第3の側面は、可変光減衰器(VOA:Variable Optical Attenuator)に関する。本発明の可変光減衰器は、3次元空間xyzにおいて、z軸方向に、第1の偏光分離プリズム対と、第2の偏光分離プリズム対と、これら第1及び第2の偏光分離プリズム対の間に介在する液晶セルとを備える。第1及び第2の偏光分離プリズム対は、それぞれフォトニック結晶偏光分離プリズムがz軸方向に重なって対をなしたものである。第1の偏光分離プリズム対は、z軸に沿って進む、左回り及び右回りの円偏光が混合された偏光状態の一本の光を、左回り及び右回りの円偏光の2本の平行光に分離する。液晶セルは、電圧駆動により、2本の平行光のそれぞれを主軸方向を一定に保ちつつ位相差θの複屈折状態に変換する。第2の偏光プリズム対は、液晶セルを通過した入射ビームを、電力比(sinθ)あるいは(cosθ)をもつ入射ビームと同じ偏光状態の光と、残余の電力をもつ不要波たる2本の平行ビームとに分離する。
本発明によれば、多数の入出力ポートを持つ光スイッチ回路においても、信号損失や信号線路間の漏話を効果的に抑制することができる。
従来技術である平面光回路を用いた光スイッチの原理図である。 従来技術であるMEMS技術を用いた光スイッチの概略図である。 本発明の光スイッチとそれを2次元的に配列させた際の構成図である。 本発明の光スイッチを3次元的に配列させた際の構成図である。 第1の実施形態に係る偏光分離プリズム(分割型)及び第2の実施形態に係る偏光分離プリズム(曲線型)の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る偏光分離プリズムの垂直入射時の動作を説明する図である。 第1の実施形態に係る偏光分離プリズムの斜め入射時の動作を説明する図である。 第1の実施形態に係る光スイッチの構成と動作を説明する図である。 第4の実施形態に係る8X8のポートを持つ光スイッチの入力ポート面を説明する図である。 第4の実施形態に係る8X8のポートを持つ光スイッチを4つの4X4ブロックに階層化することを説明する図である。 第4の実施形態に係る8X8のポートを持つ光スイッチを4つの4X4ブロックに階層化し、各区間でブロックが入れ替わることを説明する図である。 第5の実施形態に係る液晶を用いた可変光減衰器を説明する図である。
[1.光スイッチ素子及び光スイッチ回路の基本原理]
図3は、本発明のスイッチ回路のうち2次元形のものの原理図である。中心的な役割を演ずるのは楕円形で示される光スイッチ素子304である。光スイッチ素子304は、3次元空間xyzにおいて、z軸方向に、第1の偏光分離プリズム301と、第2の偏光分離プリズム303と、これら第1および第2の偏光分離プリズムの間に介在する液晶セル302とを備える。第1および第2の偏光分離プリズム301、303は、それぞれフォトニック結晶偏光分離プリズムで構成されている。このような構造の光スイッチ素子304に対して、z軸方向に向かって入射光が入射する。入射光は、z軸に対して所定の角θ傾いた進行方向をもつ右廻りまたは左廻りの円偏光であり、光スイッチ素子304のxz面内を伝搬する。液晶セル302は、電圧駆動により、少なくとも入射光に対する等方的状態(第1の状態)と、位相差180度をもつ複屈折状態(第2の状態)とを遷移することができる。光スイッチ素子304は、このような液晶セルの遷移により、入射光を、同一の進行方向をもち、かつ、同一の回転方向の円偏光として出射させるか、または、入射光を、z軸に対し角-θ傾いた進行方向をもち、かつ、逆の回転方向の円偏光として出射させるかを選択することができる。また、光スイッチ素子304は、液晶セルの遷移により、入射光を、同一の進行方向をもち、かつ、逆の回転方向の円偏光として出射させるか、または、入射光を、z軸に対し角-θ傾いた進行方向をもち、かつ、同一の回転方向の円偏光として出射させるかを選択することもできる。
上記のように光スイッチ素子304は、液晶セル302に加えられる電圧によって入射する光ビームの偏光状態を切り替える。液晶セル302を挟むフォトニック結晶プリズム対301,303は、入射ビームの方向を調整する機能、出射する光線を所望の方向に屈曲する機能のいずれか又は両方を果たす。
接続を切り替えられる複数の光ビームは、入力面(入力ポート面)Pから光スイッチ回路に入り、複数の中間ポート面R、Tや、複数の光スイッチ素子Q、Uを経由して出力面(出力ポート面)Vにいたる。図3に示した光スイッチ回路において、光ビームは、入力ポート面P、第1の光スイッチ素子Q、第1の中間ポート面R、第2の光スイッチ素子S、第2の中間ポート面T、第3の光スイッチ素子U、出力ポート面Vを、この順で通過するように構成されている。一つ一つの段は、二つのポート面と、その間に位置する光スイッチ素子で区切られるスイッチサブ回路であって、光ビームの入力側から順に第1段、第2段、・・と呼ばれる。光の進行方向に関し、各段の中央には複数のスイッチ素子が平面方向(y方向又はxy方向の)に並べて配置され、スイッチ素子面あるいはスイッチ素子列面をなす。図3の点305を通る光線は、光スイッチ素子304の状態(第1の状態か第2の状態か)により、点306または点307に導かれる。点305から点307までの跳躍の量は4である。すなわち、入力ポート面Pにおいて、y方向の最上位に位置する点305に入射した光ビームは、第1の中間ポート面Rにおいて、y方向の最上位から4番目に位置する点307に導かれる。このような入力ポート面から次のポート面への信号経路の跳躍を、本願明細書では“跳躍”と表現している。この跳躍の大きさは第1段内で共通である。同様に、前後する段同士の間で跳躍の量は2倍(あるいは1/2倍)である。
入力ポート面P、出力ポート面V、中間ポート面R、Tはフォトニック結晶波長板またはフォトニック結晶偏光分離プリズムを有し、取り扱う光ビームの偏光状態を所望の状態に整え、所望の進行方向に屈曲させる機能をもつ。また、図4は、本発明のスイッチ回路のうちの3次元形のものの原理を簡略化して示した図である。
入力ポート面Pと第1の中間ポート面Rとの距離、あるいは第1の中間ポート面Rと第2の中間ポート面Tとの距離を選ぶことによって、前記の信号経路の跳躍量を4にも2にも1にも設定できるので必要なスイッチ段数が小さい。また光ビームは自由空間または一様媒質内を伝搬するので信号経路間での漏話(クロストーク)は発生しない。また、実際にはガラス板上に作成されたフォトニック結晶、ガラス板に挟まれた液晶セルを重ね合わせ貼り合わせて作成するので、実装が容易である。
[2.フォトニック結晶偏光分離プリズム]
フォトニック結晶偏光分離プリズムを用いた光スイッチ回路について説明する。
フォトニック結晶は、公知であるが、例えば自己クローニング法(特許文献3参照)によって形成すればよい。フォトニック結晶は、導波する光の動作波長よりも短い周期で屈折率が周期的に変化する構造体である。特に、波長板は、自己クローニング作用により形成されたフォトニック結晶であることが好ましい。フォトニック結晶は、光学素子(例えば偏光分離プリズムや波長板)として機能する微小周期構造体である。具体的なフォトニック結晶の製造方法としては、特許文献3に開示されているように、1次元的または2次元的に周期的な凹凸をもつ基板の上に、2種類以上の屈折率の異なる物質(透明体)を周期的に順次積層し、その積層の中の少なくとも一部分にスパッタエッチングを単独で、または成膜と同時に用いることにより、光学素子を製造する方法があげられる。この方法は、自己クローニング法ともよばれる。そして、この自己クローニング法により形成されたフォトニック結晶は、自己クローニング型フォトニック結晶とよばれる。なお、自己クローニング型フォトニック結晶を用いて波長板を構成する技術は公知である。例えばフォトニック結晶の別の作製方法として、フェムト秒レーザをガラスに照射することで周期的な空隙を作製する方法が挙げられる。
なお、自己クローニング型フォトニック結晶を形成する複数種類の透明体は、アモルファスシリコン、5酸化ニオブ、5酸化タンタル、酸化チタン、酸化ハフニウム、2酸化ケイ素、酸化アルミニウム、フッ化マグネシウムなどのフッ化物のいずれかであることが好ましい。これらの中から屈折率の異なる2ないし複数種を選択しフォトニック結晶に用いることができる。例えばアモルファスシリコンと二酸化ケイ素、5酸化ニオブと二酸化ケイ素、五酸化タンタルと二酸化ケイ素の組み合わせが望ましいが、それ以外の組み合わせでも可能である。具体的には、自己クローニング型フォトニック結晶は、高屈折率材料と低屈折率材料とを交互に積層した構造を有する。高屈折率材料は、5酸化タンタル、5酸化ニオブ、アモルファスシリコン、酸化チタン、酸化ハフニウムまたはこれら2種以上の材料を組み合わせたものであることが好ましい。低屈折率材料は、2酸化ケイ素、酸化アルミ、フッ化マグネシウムを含むフッ化物またはこれら2種以上の材料を組み合わせたものであることが好ましい。
さらに具体的に説明すると、本発明で用いるフォトニック結晶偏光分離プリズム(光学素子)は、主軸方位が領域ごとに異なった波長板(分割型)、または、主軸方位が連続的に変化する波長板(曲線型)であり、それぞれの領域の波長板が、面内に周期構造を持ち当該周期構造が厚さ方向に積層されたフォトニック結晶で構成されている。フォトニック結晶は、自己クローニング法によって形成すればよい。
分割型のフォトニック結晶偏光分離プリズムは、自己クローニング法を用いて、図5の501に示すようなパターンの基板の上にフォトニック結晶を形成する。xy面内では、少なくともx軸方向に向かって複数の領域Dが周期的に繰り返して形成されている。複数の領域Dのx軸方向の長さは等しいことが好ましい。また、各領域Dは、さらにx方向に複数のサブ領域に区分されている。各領域Dの分割数は、3~21とすることができ、例えば5、7、9、11、13、15、17、19などの奇数とすることが好ましい。各領域Dに含まれるサブ領域は、それぞれx方向に実質的に等しい幅を有していることが好ましい。「実質的に等しい幅」とは、x方向の中心に位置するサブ領域の幅dを基準として、±2%の誤差を許容することを意味する。
また、各サブ領域には、複数の溝が周期的に形成されている。溝の幅は実質的に全て等しい。また、溝は、各サブ領域において、x方向の端から端まで形成されている。領域Dにおいて、x方向の中心に位置するサブ領域では、x軸方向に平行に延びる溝が、y方向に周期的に繰り返し形成されている。他方で、領域Dにおいて、x方向の左右両端に位置するサブ領域では、y方向に平行に延びる溝が形成されている。このため、中心のサブ領域に形成された溝に対して、左右両端のサブ領域に形成された溝のなす角度θは90度となる。このようなサブ領域において溝の長さは最も大きく、素子全体のy方向の有効寸法と一致する。
また、中心のサブ領域と左右両端のサブ領域の間には、左右それぞれに、複数のサブ領域が位置している。そして、これら間に位置する各サブ領域にも複数の溝がy方向に周期的に繰り返して形成されている。また、あるサブ領域に形成された溝の角度は全て等しい。ただし、間に位置する各サブ領域の溝の角度θは、中心のサブ領域から左右両端のサブ領域に近づくに連れて、徐々に90度に近づくように設定されている。例えば、中心のサブ領域と左右両端のサブ領域の間にはそれぞれ4つのサブ領域が設けられており、中心のサブ領域の溝の角度を0度とし左右両端のサブ領域の溝の角度を90度とすると、中心のサブ領域に近い領域から順に、22.5度ずつ傾斜角θが急になっていく。このように、各領域Dでは、x方向の幅が等しい複数のサブ領域に区分され、各サブ領域には角度の等しい溝が周期的に形成され、x方向の中心に位置するサブ領域から左右両端に位置するサブ領域に向かって、溝の角度が単調増加するようになっている。
このような前提の下で、各サブ領域において、周期構造の溝間単位周期p(図5参照)は、入射する光の波長(例えば400nm~1800nmの間から選ばれる)の4分の1以下となる。なお、溝間単位周期pの下限値は40nmである。また、厚み方向(z方向)において、屈折率の異なる2種類の透明媒質の単位周期も光の波長の4分の1以下となる。なお、厚み方向の単位周期の下限値は40nmである。そして、複数の領域D全体のうち、溝の長さの面内最小値d(図5参照)が、前述した溝間単位周期pの1倍以上となる。なお、溝の長さの面内最小値dの上限値は前述した溝間単位周期pの50倍と考えられる。ここで図5に示されるように、ある領域D内に形成された複数のサブ領域のx方向の幅は全て等しいため、領域Dにおける溝の長さの面内最小値dは、基本的に、この領域Dの中心に位置するサブ領域に形成された溝の長さとなる。なお、溝の長さは、x方向の左右両側の領域の溝ほど長くなる傾向にある。
3次元空間xyzにおいて光の進行方向をz軸とする。周期Dを持つ光学素子(偏光分離プリズム)をxy面内に設置し、その遅軸方位のx軸からの傾きをθとし、右回りの偏光を入射した際に射出される光は次の式で表される。
Figure 0007101954000001
光学素子(偏光分離プリズム)が持つ位相差φがπの時、上記の式を整理すると、
Figure 0007101954000002
となる。したがって射出される光は左回りの円偏光へ変換される。また、θはxにだけ依存しているため、xに依存した位相差が生じる。1周期Dの間でθがxに比例して0~πまで比例して変化するとき、出力波第1項、第2項の位相の傾きはx=Dのところで、x=0のところと2πだけ変化する。したがってz軸に対してψ=sin-1(λ/D)だけ屈曲して射出される。同様に左回りの円偏光が入射した際、光は右回り円偏光に変換され、z軸に対して-ψ=-sin-1(λ/D)だけ屈曲して射出される。
図6を用いて、光線が垂直に入射した場合の作用を説明する。x軸に平行なy方向の高さが等しい直線L、Lがあり、L上の点Pから光学素子601上の一点Qを通って、L上の点Rに至る直線PQRを定義する。この場合PQは素子601に対して垂直である。説明の便宜上、光学素子の両側の媒質の屈折率は等しいとする。直線L上にRをはさんでR、Rをとり、光線QRはx方向の波数2π/Dを持ち、QRは同じく-2π/Dを持つようにする。右回り円偏光がPQに沿って入射される場合は、左回り円偏光となってQRに屈曲される(図6(a)参照)。一方、入射偏光が左回り円偏光の場合について図6(b)を用いて説明する。素子602に対して垂直に左回り円偏光が入射する場合は右回り円偏光となってQRに屈曲される(図6(b)参照)。
上記の説明は便宜上、y方向の波数はすべて0としているが、共通の波数を持つ場合も同様である。また、光学素子601、602の両側の空間を満たす媒質の屈折率が共通でない(例えば空気とガラス)場合も、光線同士は空間的形状でなく波数によって対応付けられている。また、複数の光学素子を用いる場合、周期を定義する方向は素子ごとに別の方向に選んでもよく、1枚の素子の中で複数の領域に分かれ、それぞれが別の周期方向、周期を持っていてもよい。
さらに、図7を用いて、光線が斜めに入射した場合の作用を説明する。x軸に平行なy方向の高さが等しい直線L、Lがあり、L上の点Pから光学素子701上の一点Qを通って、L上の点Rに至る直線PQRを定義する。説明の便宜上、光学素子の両側の媒質の屈折率は等しいとする。伝搬媒質内波長λの光に対し、光線PQ、QRは等しいx方向の波数を持つ。直線L上にPをはさんでP、Pをとり、光線PQはx方向の波数+2π/Dを持ち、光線PQは同じく-2π/Dを持つようにする。光線P+Qが左回り円偏光である場合、出射される光は右回り円偏光となり、屈曲されQR方向に進む。一方で、光線P-Qが右回り円偏光である場合、出射される光は左回り円偏光となり、屈曲されやはりQR方向に進む。なおこの場合、QR方向は素子701、702に対して垂直である。
上記の説明は便宜上、y方向の波数はすべて0としているが、共通の波数を持つ場合も同様である。また、光学素子701、702の両側の空間を満たす媒質の屈折率が共通でない(例えば空気とガラス)場合も、光線同士は空間的形状でなく波数によって対応付けられている。また、複数の光学素子を用いる場合、周期を定義する方向は素子ごとに別の方向に選んでもよく、1枚の素子の中で複数の領域に分かれ、それぞれが別の周期方向、周期を持ってよい。
ここでは、分割型のフォトニック結晶偏光分離プリズムについて説明したが、図5の501のパターンは、図5の502のパターンに置き換えることもできる。図5の502のパターンは、いわゆる曲線型のフォトニック結晶偏光分離プリズムを示している。すなわち、曲線型のフォトニック結晶偏光分離プリズム(光学素子)の基本構成は、3次元空間x、y、zにおいて、xy面に形成され、z軸方向に積層されたフォトニック結晶からなる波長板(より具体的には、半波長板)ある。波長板は、y軸方向に平行な帯状の幅Dの領域が、x軸方向に複数繰り返されている。フォトニック結晶の溝方向は、曲線503y=(D/π)log(|cos(πx/D)|)+定数 と離散化誤差の範囲で一致する曲線である。
なお、図5の502に示されるように、フォトニック結晶のパターン(凸部または凹部)を曲線状にしたことで、1周期内部で中央部ではパターンが疎になり、端に近いほど密になりパターン作製が困難になる。そこで、504のように中央部でのパターン間ピッチを基準に取り、それをpとする。pがある閾値ピッチ以下になった位置で2本のパターンを合流させる。合流直後のピッチは2pになるが、端にいくにほど密になるため、閾値長さ以下になったところで再度合流させる。以上の操作を繰り返すことでピッチがある範囲内で変化しながら理想的な光学軸分布を実現できる。閾値ピッチを0.5pとすると、ピッチの変化範囲は0.5p~2.0pの間になる。すなわち、隣り合う凸部と凹部の一方の間隔の最大値と最小値の比が4倍以内、好ましくは2倍以内になるように、他方が分岐・合流するよう幾何学的に配置されている。504に示した例では、白色の部分が凹部となり、黒色の部分が凸部となっている。すなわち、主軸方位が連続的に変化する波長板(曲線型)の場合、凸部のピッチpが(パターンが直線であるときのピッチ)をpとすると0.5・p≦p≦2・p以内になるよう、凸部または凹部が分岐・合流するよう幾何学的に配置される。
このように連続的に軸方位を変化させることにより、分割したものに比べ高い効率を実現することができる。
フォトニック結晶偏光分離プリズムは例えば
・自由空間波長 λ 1.55μm
・高屈折率材料 a-Si
・低屈折率材料 SiO
・プリズム周期D 10μm
・遅軸屈折率n 2.713
・速軸屈折率n 2.486
・積層全体の厚さ λ/(n-n)×φ/(2π)
を想定すると、媒質が石英の場合分離角Φ=6.1度となる。
また、図8に示された光スイッチ素子804のように、2枚の曲線型のフォトニック結晶分離プリズム801、803を、互いに曲線の向きが逆になるように配置し、その間にガラス基板でネマティック液晶分子をはさんだ液晶セル802を配置することもできる。ガラス基板には透明電極が形成され、ガラスに垂直に電界が印加されるようになっている。例えば複屈折制御型液晶を用いると、電界が印加される場合は等方的となり、電界が印加されないと配向に応じた複屈折を持たせることができる。
その結果、液晶セル802は、位相差のオン・オフが可能となり、適当な電圧を選ぶと電圧オフの場合は位相差(2n+1)π(n=0、1、2、…)となり、電圧オンの場合は位相差ゼロの可変複屈折板として機能する。位相差がゼロのときは、右回り円偏光が入射すると右回り、左回り円偏光が入射すると左回りのまま出射される。したがって、図8の中点線楕円内に示した光スイッチ素子804のように、位相差ゼロの場合には、上から来た光は上へ、下から来た光は下へ進む。一方で、液晶セルの位相差がπの場合、右回りの円偏光が入射すると左回り円偏光として出射され、左回り円偏光が入射すると右回り円偏光として出射される。その結果、上から来た光は下へ、下から来た光は上へ進む。このように、液晶セル803に印加する電圧のオン、オフで光路を切り替えることができる。
なお、液晶セル802の基板は、フォトニック結晶の基板と共有しても良いし、独立でも良い。また、液晶セルの機能は位相差を切り替えることであり、液晶の種類、電界の印加方法については適宜公知のものを採用すれば良い。もちろん、入力側と出力側の偏光プリズムのパターンの向きが同じであっても構わない。電圧オン、オフ時の光路が逆になるだけである。また、液晶セルが電圧印加時に位相差(2n+1)π(n=0、1、2、…)でオフ時に位相差無しでも構わない。オン、オフ時の出力方向が変わるだけである。
[3.2次元形の光スイッチ回路]
光スイッチ回路を2次元形(平面配置形)とし、信号光の隣接線路間の干渉や漏話を低減させるための構成を以下に示す。
図3は、8入力×8出力の光スイッチ回路を示している。左端の入力ポート面Pには、所定の自由空間波長、所定の偏光(例えば右旋円偏光)をもつ光が入射する。入力ポートPは、偏光分離プリズム列で構成されており、第1~第4ポート308は、出力される光が左旋の円偏光となり、斜め下向きに射出されるように配置され、第5~第8ポート309は、出力される光が右旋の円偏光となり、斜め上向きに射出されるように配置されている。光スイッチ素子列Qにおいて、液晶セル302に電圧が印加され液晶セルが等方的になるか、液晶セル302に印加される電圧がゼロで液晶セルが位相差180°の波長板になるかを選択する。これにより、P列第mポートからの光が、
m=<4 のときは、R列の第mポートまたは第(m+4)ポートに入力され、
m>=5 のときは、R列の第mポートまたは第(m-4)ポートに入力されて、
結合される。図1に示したような隣接線路間のみの結合と基本的に異なり、本発明の光スイッチ回路では、電圧のオン、オフによって選択される行き先が4ポート分離れている。即ちスイッチの跳躍幅は4となる。
図3に示されているように、中間ポート面R以後の光スイッチ素子列Sでは、2だけ離れた線路間のスイッチングが選択される。また、中間ポート面T以後の光スイッチ素子列Uでは隣接ポート間(1つだけ離れた線路間)のスイッチングが行われる。
以上の説明で明らかなように、N段の光スイッチ素子では、ポート間の差が最大2N-1であるような経路選択(スイッチング)が可能であり、図1に示したような隣接線路間のみのスイッチと比して、スイッチ数の大幅な削減が可能となり、また挿入損失と漏話を大幅に減少させることが可能となる。
光スイッチ回路の構造や特性の具体的な例を示す。N=3(8×8)スイッチでチャネル間隔を0.5mm、プリズムのパターン周期を5um、伝搬空間を石英ガラス、光波長を1550nm、媒質内屈曲角度を12.3度とし、光スイッチ回路の伝搬後の光ビームの裾の重なりが最少になるよう入力ビームの半径を選ぶと、伝搬距離は18.4mmで、信号間漏話は-87.2dBとなる。損失と漏話を極めて小さくすることができる。
[4.3次元形の光スイッチ回路]
本発明に係る光スイッチ素子を用いて、3次元形(空間配線形)の光スイッチ回路を構成する例を示す。
図4は、16入力×16出力(各4行4列)の光スイッチ回路を示している。左端の入力ポート面P部分には、所定の自由空間波長、所定の偏光(例えば右旋円偏光)をもつ光が入射する。各ポート面P、R、T、V、Xに配置された偏光分離プリズム列同士の中間に、光スイッチ素子列Q、S、U、Wが設置されている。図4に示した例において、入力ポート面Pに入射した光線は、xz面に平行に進み、第1の光スイッチ素子列Qによりx方向のポート間の経路選択が行われて、x方向に跳躍幅2で次の段の第1の中間ポート面Rと結合される。なお、入力ポート面Pと第1の中間ポート面Rの間にある縦の点列(第1の光スイッチ素子列Q)は、y方向最上層の光スイッチ素子がy方向のより下の層にも同様に設けられることを表している。以下の第2~第4の光スイッチ素子列S、U、Wも同様である。続いて、第1の中間ポート面Rと第2の中間ポート面Tの間の区間では、光線は、yz面に平行に進み、第2の光スイッチ素子列Sによりy方向のポート間の経路選択が行われて、y方向に跳躍幅2で次の段の第2の中間ポート面Tと結合される。以降は同様に、第2の中間ポート面Tと第3の中間ポート面Vの間の区間では、光線はxz面に平行に進み、x方向に隣接するポート間でスイッチングが行われ、第3の中間ポート面Vと出力ポート面Xの間の区間では、光線はyz面に平行に進み、y方向に隣接するポート間でスイッチングが行われる。
光スイッチ回路の構造や特性の具体的な例を示す。図4の16入力×16出力スイッチにおいて、チャネル間隔を0.25mm、プリズムのパターン周期を10um、伝搬空間を石英ガラス、光波長を1550nm、媒質内屈曲角度を6.1度とし、光スイッチ回路の伝搬後の光ビームの裾の重なりが最少になるよう入力ビームの半径を選ぶと、伝搬距離は14.1mmで、信号間漏話は-56.8dBとなる。損失と漏話を極めて小さくすることができる。
なお、図4に示した実施例では入力ポート、出力ポートの数がそれぞれ4×4=16である。同じ考え方で入出力ポートの数をそれぞれ8×8=64に大型化することができる。そのペナルティ、即ち必要な段数の増加はわずか2に過ぎない。
[5.多重ブロック方式]
入力面にある信号ポートと出力面にある信号ポートとを自由度高く可変接続するための一実施形態として、多重ブロック方式がある。多重ブロック方式では、同じサイズのブロック間で自由な互換性をもたせることができる。発明の効果を分かりやすくするため、図4の構造の原理はそのまま、サイズを4×4から8×8に大型化して説明する。図9は、入力面と出力面の両方とも8×8のポートをもつスイッチ回路の入出力面である。入力面を4つの4×4ブロックに分ける。さらに個々の4×4ブロックを4つの2×2ブロックに分けるなど階層化ができる。もとに戻り、図10に示すように4つに分かれた4×4ブロックを自由に並べ替えるには以下の構成によればよい。
図11は、図4の回路のPR部を4×4から8×8に大型化したもの(区間A)、RT部の同様なもの(区間B)、再度PR部を4×4から8×8にしたもの(区間C)の3区間分を示している。3次元空間を水平にあるいは垂直に移動する光線を表示するため,図11の区間Aでは水平移動を表し、この区間ではp軸はx軸を表す。区間Cも同じである。区間Bでは光線の垂直面の移動を表し、ここではp軸はy軸を表す。言い換えると、入力ポート面と第1の中間ポート面の間の区間Aでは、光線のyの値は一定でxの値のみ変化する。区間Cも同様である。区間Bでは光線のxの値は一定でyの値のみ変化する。即ち、区間Aと区間Cでは、図10の(1+3)と(2+4)が、区間Bでは図10の(1+2)と(2+4)が、内部構成はそのままで入れ替わりうる。図11の3区間構成において、図10に示す。区間Aの入力面におけるサイズ4×4のブロック1、2、3、4は、区間Cの出力面において内部構成はそのままで任意の入れ替えをすることができる。
おなじ考え方によって、サイズ4×4のブロックの内部にあるサイズ2×2のサブのブロックも三つの区間で任意の入れ替えを行うことができる。サイズ2×2のサブブロックに関しては上と同じ操作も可能である。あるいは、サイズ2×2のサブブロックには、2本の光ファイバからのそれぞれ二つずつの偏光自由度の信号合わせて4信号を配置するならば、入れ替えはファイバ間の入れ替えに相当して1区間のみで十分である。
以上を要約すると、入力面、出力面でそれぞれ2×2個の信号ポートがあり、それを4つずつの階層に分けて同位のブロック間では自由な置き換えを実現するのに3(N-1)+1個のスイッチ面で足りることになり、Nが大きいほど利点が顕著である。
[6.可変光減衰器]
続いて、光スイッチ素子の原理を応用した可変光減衰器について説明する。
図12に可変光減衰器の一例を示している。可変光減衰器は、3次元空間xyzにおいて、z軸方向に、第1の偏光分離プリズム対1201・1202と、第2の偏光分離プリズム対1204・1205と、これらの第1及び第2の偏光分離プリズム対の間に介在する液晶セル1203とを備える。第1及び第2の偏光分離プリズム対1201・1202、1204・1205は、それぞれフォトニック結晶偏光分離プリズムがz軸方向に重なって対をなしたものである。第1の偏光分離プリズム対1204・1205は、z軸に沿って進む、左回り及び右回りの円偏光が混合された偏光状態の一本の光を、左回り及び右回りの円偏光の2本の平行光に分離する。液晶セル1203は、電圧駆動により、2本の平行光のそれぞれを主軸方向を一定に保ちつつ位相差θの複屈折状態に変換する。第2の偏光プリズム対1204・1205は、液晶セル1203を通過した入射ビームを、電力比(sinθ)あるいは(cosθ)をもつ入射ビームと同じ偏光状態の光と、残余の電力をもつ不要波たる2本の平行ビームとに分離する。
液晶セル1203に印加する電圧を連続的に変化させると、与える位相差も連続的に変化させることができる。フォトニック結晶偏光分離プリズム1201、1202、1204、1205はすべて同じ方向である。第1の偏光分離プリズム対1201・1202に入射する混合偏波光は、任意の右回り円偏光と左回り円偏光の割合を変えて合成させたものということができる。したがって、どのような偏光が入射しても、第1の偏光分離プリズム対1201・1202では、1枚目のプリズム1201で右回りと左回りの円偏光に分離され、2枚目のプリズム1202で向きを平行に修正し、液晶セル1203に入射される。液晶セル1203では、与えられる位相差によって偏光状態が変化する。例えば右回り円偏光が入射された場合、位相差が大きくなるに従い楕円偏光になり、位相差がπ/2の際に直線偏光となる。さらに位相差が大きくなり位相差がπとなると、左回りの円偏光となる。このように液晶セル1203では印加された電圧にしたがって偏光状態が変化し出射される。したがって、3枚目の偏光プリズム1204では入射した光の偏光状態によってさらに上下に分離される。この分離比は液晶セルで与えられる位相差に依存する。そして、必要な光は4枚目の偏光プリズム1205で合成され、出力ポート1206から出力される。不要な光は、偏光分離プリズム1204で上下に分離された後、偏光プリズム1205で平行光に戻され、出力ポート1206以外から出射される。これらの不要光は、は例えば黒い物体に吸収させればよい。
このように出力される光量は液晶セルで与えられる位相差によって制御することができる。したがって、図12の構成は、液晶セルに印加する電圧によって透過光量を制御できる可変減衰器として機能する。なお、出射する光の偏光状態は入射光と同じ偏光状態となる。本可変減衰器は、各素子間の位置合わせは不要であり、工業性に優れた特徴を持つ。
多数の入出力ポートをもつ光スイッチでは、挿入損失や漏話で優れた特性を持つものは実現困難であったが、フォトニック結晶プリズムと液晶セルのシンプルな複合構造により、大きな入出力ポート数を実現でき光通信システムにおいて有効である。

Claims (7)

  1. 3次元空間xyzにおいて、z軸方向にN段のスイッチサブ回路を備え、各段のスイッチサブ回路内において光スイッチ素子がx軸方向に複数個並んだ、光ビーム形多段スイッチ回路であって、
    前記光スイッチ素子は、
    3次元空間xyzにおいて、z軸に対して所定の角θ傾いた進行方向をもつ右廻りまたは左廻りの円偏光たる入射光がxz面内を伝搬する、光スイッチ素子であって、
    z軸方向に、第1の偏光分離プリズムと、第2の偏光分離プリズムと、前記第1および第2の偏光分離プリズムの間に介在する液晶セルとを備え、
    前記第1および第2の偏光分離プリズムは、それぞれフォトニック結晶偏光分離プリズムであり、
    前記液晶セルは、電圧駆動により、少なくとも前記入射光に対する等方的状態と、位相差180度をもつ複屈折状態とを遷移することができ、
    前記液晶セルの遷移により、前記入射光を、同一の進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の一方の回転方向の円偏光として出射させるか、または、z軸に対し角-θ傾いた進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の他方の回転方向の円偏光として出射させるか選択できるものであり、
    前記光ビーム形多段スイッチ回路において、
    光ビーム全体の平均的進行方向はz軸方向であり、
    光ビームはxz平面で2次元網をつくり、
    入力面における所定偏光の2個の入力ポート列と出力面における所定偏光の2個の出力ポート列は、x軸方向に並び、
    前記光スイッチ素子のれぞれは、そこに入射する光ビームを次段のx軸方向の位置が異なる他の二つの光スイッチ素子のいずれか一方に導くように、光ビームの射出方向を選択するものであり、
    スイッチ回路の第M段(M<N)では、その中にx方向に並ぶポートのうち第m番目が次の(M+1)段の第m番目ポートに結合するか、またはmから2(N-M)だけ跳躍したポートと結合するかであり、
    各段とそれに前後する領域との境界をなすポート面または中間ポート面は、偏光を整え光を所望の方向に屈曲させるフォトニック結晶波長板またはフォトニック結晶偏光分離プリズムを備え、
    入射面上における2個のポートに入射した光信号列を、出射面上における2個のポートから出射する、入力と異なる光信号列に変換することができる
    光ビーム形多段スイッチ回路。
  2. 請求項1に記載の光ビーム形多段スイッチ回路において、第1段、第2段、・・、第N段の順序が任意に置換された
    光ビーム形多段スイッチ回路。
  3. 3次元空間xyzにおいて、光ビーム全体の平均的進行方向はz方向であり、光ビームはxz平面で2次元網をつくり、光スイッチ素子がx方向に複数個配置されて一つの段をなし、前記の段がz方向に複数個配置されてスイッチ回路を形成する、光ビーム形多段スイッチ回路であって、
    前記光スイッチ素子は、
    3次元空間xyzにおいて、z軸に対して所定の角θ傾いた進行方向をもつ右廻りまたは左廻りの円偏光たる入射光がxz面内を伝搬する、光スイッチ素子であって、
    z軸方向に、第1の偏光分離プリズムと、第2の偏光分離プリズムと、前記第1および第2の偏光分離プリズムの間に介在する液晶セルとを備え、
    前記第1および第2の偏光分離プリズムは、それぞれフォトニック結晶偏光分離プリズムであり、
    前記液晶セルは、電圧駆動により、少なくとも前記入射光に対する等方的状態と、位相差180度をもつ複屈折状態とを遷移することができ、
    前記液晶セルの遷移により、前記入射光を、同一の進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の一方の回転方向の円偏光として出射させるか、または、z軸に対し角-θ傾いた進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の他方の回転方向の円偏光として出射させるか選択できるものであり、
    前記ビーム形多段スイッチ回路において、
    第A段における第m番のスイッチ素子の結合先は、次段である第(A+1)段の第p番または第q番目(q>p)のスイッチ素子のいずれかであり、跳躍の幅q-pの値は一つの段Aに関してはmによらず一様で、段Aと異なる段にはそれと異なる跳躍の幅を付与でき、
    各段とそれに前後する領域との境界をなすポート面または中間ポート面は、偏光を整え光を所望の方向に屈曲させるフォトニック結晶波長板またはフォトニック結晶偏光分離プリズムを備える
    光ビーム形多段スイッチ回路。
  4. 3次元空間xyzにおいて、z軸方向に2N段のスイッチサブ回路を備え、各段のスイッチサブ回路内において光スイッチ素子がxy平面に平行に並んでx方向に2行、y方向に2列をなす光ビーム形3次元多段スイッチ回路であって、
    前記光スイッチ素子は、
    3次元空間xyzにおいて、z軸に対して所定の角θ傾いた進行方向をもつ右廻りまたは左廻りの円偏光たる入射光がxz面内を伝搬する、光スイッチ素子であって、
    z軸方向に、第1の偏光分離プリズムと、第2の偏光分離プリズムと、前記第1および第2の偏光分離プリズムの間に介在する液晶セルとを備え、
    前記第1および第2の偏光分離プリズムは、それぞれフォトニック結晶偏光分離プリズムであり、
    前記液晶セルは、電圧駆動により、少なくとも前記入射光に対する等方的状態と、位相差180度をもつ複屈折状態とを遷移することができ、
    前記液晶セルの遷移により、前記入射光を、同一の進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の一方の回転方向の円偏光として出射させるか、または、z軸に対し角-θ傾いた進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の他方の回転方向の円偏光として出射させるか選択できるものであり、
    前記光ビーム形3次元多段スイッチ回路において、
    光ビームはxyz空間で3次元網をつくり、
    光ビーム全体の平均的進行方向はz方向であり、
    入力面における所定偏光の入力ポート群と出力面における所定偏光の出力ポート群は、xy平面内に並び、それぞれの前記光スイッチ素子に入射する光ビームを、次の中間ポート面上のx軸方向の位置が異なる他の二つの中間ポートのいずれか一方に導くか、または、次の中間ポート面上の値の異なる他の二つのポートのいずれか一方に導くかを選択可能であって、
    Mを1、2、..、N-1の任意の一つとした場合に、
    第(2M-1)番の中間ポート面上では、光ビームの第m行を第2M番の中間ポート面上の第m行に結ぶか、または第m+2(N-M)行に結ぶかを選択可能であり、
    第2M番の中間ポート面上では、光ビームの第n列を第(2M+1)番の中間ポート面上の第n列に結ぶか、または第n+2(N-M)列に結ぶかを選択可能であり、
    全2N段の効果として、入射面上における2×2個のポートに入射した光信号を列を、出射面上における2×2個の所定偏光のポートの別の光信号列に変換することができる
    光ビーム形多段スイッチ回路。
  5. 請求項4に記載の光ビーム形多段スイッチ回路において第1段、第2段、・・、第2N段の順序が任意に置換された
    光ビーム形多段スイッチ回路。
  6. 3次元空間xyzにおいて、光ビーム全体の平均的進行方向はz方向であり、光ビームはxyz平面で3次元網をつくり、光スイッチ素子がx方向に複数行、y方向に複数列配置されて一つの面をなす、光ビーム形多段スイッチ回路であって、
    前記光スイッチ素子は、
    3次元空間xyzにおいて、z軸に対して所定の角θ傾いた進行方向をもつ右廻りまたは左廻りの円偏光たる入射光がxz面内を伝搬する、光スイッチ素子であって、
    z軸方向に、第1の偏光分離プリズムと、第2の偏光分離プリズムと、前記第1および第2の偏光分離プリズムの間に介在する液晶セルとを備え、
    前記第1および第2の偏光分離プリズムは、それぞれフォトニック結晶偏光分離プリズムであり、
    前記液晶セルは、電圧駆動により、少なくとも前記入射光に対する等方的状態と、位相差180度をもつ複屈折状態とを遷移することができ、
    前記液晶セルの遷移により、前記入射光を、同一の進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の一方の回転方向の円偏光として出射させるか、または、z軸に対し角-θ傾いた進行方向をもち、かつ、同一もしくは逆の他方の回転方向の円偏光として出射させるか選択できるものであり、
    前記光ビーム形多段スイッチ回路において、
    前記の面は、面上の信号点はそれに続く面のy値が等しくx値が跳躍幅Cxだけ異なる2点と結合可能であるようなx形スイッチ面であるか、または
    前記の面は、面上の信号点はそれに続く面のx値が等しくy値が跳躍幅Cyだけ異なる2点と結合可能であるようなy形スイッチ面であって、
    複数のx形スイッチ面ごとの跳躍幅Cxは一定でなく、かつ、複数のy形スイッチ面ごとの跳躍幅Cyも一定でないようにx形スイッチ面とy形スイッチ面から構成され、
    各段とそれに前後する領域との境界をなすポート面または中間ポート面は、偏光を整え光を所望の方向に屈曲させるフォトニック結晶波長板またはフォトニック結晶偏光分離プリズムを備える
    光ビーム形多段スイッチ回路。
  7. 3次元空間xyzにおいて、z軸方向に、第1の偏光分離プリズム対と、第2の偏光分離プリズム対と、前記第1及び第2の偏光分離プリズム対の間に介在する液晶セルとを備え、
    前記第1及び第2の偏光分離プリズム対は、それぞれフォトニック結晶偏光分離プリズムがz軸方向に重なって対をなしたものであり、
    前記第1の偏光分離プリズム対は、z軸に沿って進む、左回り及び右回りの円偏光が混合された偏光状態の一本の光を、左回り及び右回りの円偏光の2本の平行光に分離し、
    前記液晶セルは、電圧駆動により、前記2本の平行光のそれぞれを主軸方向を一定に保ちつつ位相差θの複屈折状態に変換し、
    前記第2の偏光分離プリズム対は、前記液晶セルを通過した入射ビームを、電力比(sinθ)あるいは(cosθ)をもつ、入射ビームと同じ偏光状態の光と、残余の電力をもつ不要波たる2本の平行ビームとに分離する
    可変光減衰器。
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