JP7097286B2 - 切羽におけるずり搬出方法 - Google Patents
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Description
この発破工法では、ドリルジャンボにより切羽に多数の装薬孔を例えば30から50cmの深さで穿孔する装薬孔穿孔工程が行なわれる。
装薬孔穿孔工程後、ドリルジャンボは切羽から退避し、また、切羽ではそれら装薬孔にそれぞれ雷管を取り付けた爆薬を挿入する爆薬挿入工程が行われ、続いて雷管を介して爆薬を爆破し切羽を掘削する爆破工程が行なわれる。爆破工程では例えば数メートルの掘削がなされる。
爆破工程後、削岩機を用いた手作業によるトンネル壁面やトンネル床面の掘削工程が行なわれ、トンネル壁面が所定の円筒面形状にトンネル床面が平坦面形状に形作られ、また、多数の装薬孔を穿孔し易いように切羽が平坦面形状に形作られる。
そして、切羽で発生したずりをホイールローダー12などの油圧ショベルにより掻き取り、クラッシャー16まで運搬してクラッシャー16のホッパー1602に投入し、クラッシャー16で破砕された掘削ずりをクラッシャー16からテールピース台車18を経て連続ベルトコンベア装置19に積載し、ずりを連続ベルトコンベア装置19によって坑口に向けて搬送する。
ストレージカセットは300m程度の長さのゴムベルトを収容しており、切羽10が所定距離、例えば30m前進する毎に、クラッシャー16、テールピース台車18を30m前進させると共に、ストレージカセットから60m分(往路30m、復路30m)のゴムベルトを延伸させている。
そして、ストレージカセットに収容されていた全てのゴムベルトが延伸された場合は、ゴムベルトの中間部を切断し、新たに300m分のゴムベルトを継ぎ足し、ストレージカセットにゴムベルトを収容するようにしている。
この100mの距離は、ストレージカセットに収容されたゴムベルトを延伸させる直前の状態では、100mから130mに大きくなる。
そのため、ホイールローダー12は、切羽10で発生した掘削ずりを掻き取った後、100mから130m程度走行してクラッシャー16まで運搬し、かつ、掘削ずりをクラッシャー16に投入後、再度、100mから130m程度走行して切羽10まで戻る必要がある。
また、ホイールローダー12のバケットから一度にクラッシャー16のホッパー1602にずりを投入すると、クラッシャー16によるずりの破砕が円滑に行なわれないため、少しずつずりを投入しなければならず、ずりの投入に時間を要する。
そのため、爆破工程毎に、ホイールローダー12の100mから130mの距離の往復移動が数十回程度なされ、また、ずりの投入にも時間を要することから、ホイールローダー12の往復移動に多大な時間を要し、掘削ずりの搬出効率を高める上で不利がある。
トンネルの長さが2km、3kmと長くなればなるほどホイールローダー12の往復移動の回数は増え、ホイールローダー12の往復移動に要する時間は増えることから、このようなずりの搬出効率を高める上での不利はより顕著となり、トンネル工事の施工期間の短縮化、コストダウンを図る上で不利となる。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであり、その目的は、切羽におけるずりの搬出を効率良く行なえ、トンネル工事の施工期間の短縮化、コストダウンを図る上で有利な切羽におけるずり搬出方法を提供することにある。
また、本発明は、前記ずり仮置き場が設けられる前記中間地点は、トンネルの延在方向において切羽と前記クラッシャーとの中央よりも切羽寄りの箇所であることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1積み込み機構は、前記ずり掻き込み機構により掻き込まれたずりを前記ずり運搬車の前記ずり積載部に積み込む第1コンベア装置で構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1コンベア装置は、トンネル延在方向に沿って延在し、切羽側の端部がトンネル床面上に位置し、坑口側に至るにつれて次第に上昇する傾斜を有し、坑口側の端部は、前記ずり運搬車の前記ずり積載部へのずりの落下が可能な高さで設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、平面視した場合、前記第1コンベア装置の切羽側の端部は、前記第1走行体よりも切羽側に突出し、前記第1コンベア装置の坑口側の端部は、前記第1走行体よりも坑口側に突出していることを特徴とする。
また、本発明は、前記ずり積載部および前記第2積み込み部は、前記ずり積み込み機からのずりの積載を可能とし、かつ、積載されたずりの前記クラッシャーのホッパーへの落下を可能とする第2コンベア装置で構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第2コンベア装置は、トンネル延在方向に沿って水平に延在し、前記第2コンベア装置の搬送路の下流端である坑口側の端部は、平面視した場合、前記第2走行体よりも坑口側に突出していることを特徴とする。
また、本発明は、前記ずり積載部のずりの積載量は、前記油圧ショベルによるずりの運搬量の複数倍であることを特徴とする。
また、ずり仮置き場が設けられる中間地点を、トンネルの延在方向において切羽とクラッシャーとの中央よりも切羽寄りの箇所に設けると、油圧ショベルの移動距離を短縮でき、爆破工程後の切羽のずりの後処理を、従来に比べて短時間で済ませる上で有利となる。
また、第1積み込み機構を第1コンベア装置で構成すると、ずり運搬車へのずりの積載が円滑に迅速に行なう上で有利となり、トンネル工事の施工期間の短縮化を図る上で有利となる。
また、傾斜を持たせて第1コンベア装置を構成すると、ずり掻き込み機構によるずり仮置き場から第1コンベア装置へのずりの移送を確実に迅速に行なう上で有利となり、また、第1コンベア装置からずり運搬車へのずりの移送を確実に迅速に行なう上で有利となる。
また、第1コンベア装置の切羽側の端部を、第1走行体よりも切羽側に突出させ、第1コンベア装置の坑口側の端部を、第1走行体よりも坑口側に突出させると、ずり掻き込み機構によるずり仮置き場から第1コンベア装置へのずりの移送を確実に迅速に行なう上で有利となり、また、第1コンベア装置からずり運搬車へのずりの移送を確実に迅速に行なう上で有利となる。
また、ずり積載部および第2積み込み部を第2コンベア装置で構成すると、クラッシャーのホッパーへのずりの投入を少量ずつ連続して行なえるので、クラッシャーによるずりの破砕を円滑に行なう上で有利となり、連続ベルトコンベア装置によるずりの坑口側への搬送を円滑に行なう上で有利となる。
また、第2コンベア装置は、トンネル延在方向に沿って水平に延在し、第2コンベア装置の搬送路の下流端である切羽側の端部は、平面視した場合、第2走行体よりも坑口側に突出しているので、ずり運搬車をホッパーの切羽側に位置を合わせた状態で簡単に停止させる上で有利となり、第2コンベア装置からクラッシャーのホッパーへのずりの投入を確実に行なう上で有利となる。
また、ずり積載部のずりの積載量は、油圧ショベルによるずりの運搬量の複数倍であるので、ずり運搬車がずり仮置き場とクラッシャーのホッパーとの間を往復する回数を少なくでき、爆破工程後の切羽のずりの後処理を短時間で済ませる上で有利となり、トンネル工事の効率化を図り、トンネル工事の施工期間の短縮化を図る上で有利となる。
図1(A)、(B)に示すように、切羽10の付近には一台または複数台のホイールローダー12が配置され、爆破工程における爆風の影響を避けるため、切羽10から距離L離れた箇所に、例えば、約100m程度坑口側に離れた箇所でトンネル床面14の幅方向の一側に、坑口側に向けてクラッシャー16とテールピース台車18が並べられて配置され、テールピース台車18から坑口に向かって連続ベルトコンベア装置19が延在している。
ここでずり積み込み機20、ずり運搬車22について説明する。
第1走行体24は、左右一対のクローラ2402と、それらクローラ2402を正逆転させる駆動部2404と、左右一対のクローラ2402で支持された機体2406とを含んで構成されている。なお、第1走行体24の構成には従来公知の様々な構成が採用可能である。
ずり掻き込み機構26は、ブーム30とずり掻き込み用のバケット32とを備えている。
ブーム30は、機体2406にブーム支持フレーム3002、水平旋回部3004、ブラケット3006を介して揺動可能に支持された後ブーム3008と、後ブーム3008に揺動可能に支持された前ブーム3010と、後ブーム3008を上下に揺動させる後油圧シリンダ3012と、前ブーム3010を上下に揺動させる前油圧シリンダ3014とを備えている。
バケット32は前ブーム3010の先端に上下に揺動可能に設けられ、前ブーム3010に、バケット32を上下に揺動させるバケット油圧シリンダ3202が設けられている。なお、このようなブーム30、バケット32の構成には従来公知の様々な構成が採用可能である。
なお、後ブーム3008の後端が結合される水平旋回部3004は、機体2406の幅方向の一側に設けられている。
第1コンベア装置34は機体2406上で支持され、トンネル13の延在方向に沿って延在している。
第1コンベア装置34は、コンベアフレーム3402と、駆動ローラ3404と、従動ローラ3406と、それらローラ3404,3406に巻装されたベルト3408と、ベルト3408の張力装置(不図示)と、一対のコンベア側板3410、コンベア前板3412を含んで構成され、第1コンベア装置34は機体2406の車幅方向の中央に設けられている。
コンベアフレーム3402は機体2406で支持され、駆動ローラ3404、従動ローラ3406、ベルト3408の張力装置はコンベアフレーム3402で支持されている。
ベルト3408が駆動ローラ3404と従動ローラ3406とに巻装されることで、ベルト3408の走行によりずりを搬送する第1搬送路34A(往路)と、この第1搬送路34Aの下方に復路34Bが構成され、第1搬送路34Aの下面には複数のガイドローラ(不図示)が配置されている。
一対のコンベア側板3410は、第1搬送路34Aの両側に設けられ、第1搬送路34Aの幅方向において第1搬送路34Aの両側から次第に高さが大きくなる傾斜を有し、第1搬送路34Aによりずりの搬送が円滑になされるように図られている。
また、第1搬送路34Aは、側面視した場合、上流端3414がトンネル床面14の近傍に位置し、上流端3414から下流端3416に向かうにつれて次第に上昇する傾斜で設けられている。
そして、下流端3416の高さは、下流端3416の下方にずり運搬車22の前部が入りこむことが可能で、下流端3416から後述するずり運搬車22の第2搬送路42A上にずりを落下できる寸法で設けられている。
コンベア後板3412は、第1搬送路34Aの上流端3414に設けられ、両側のコンベア側板3410の後端を接続しており、従動ローラ3406はコンベア後板3412の切羽10側に位置している。
バケット32により掻き取られたずりは、コンベア後板3412、両側のコンベア側板3410の内側の第1搬送路34Aの上流端3414に積載され、下流端3416からずり運搬車22のずり積載部38にずりが落下される。なお、第1コンベア装置34の構成には従来公知の様々な構成が採用可能である。
第2走行体36は、左右一対のクローラ3602と、それらクローラ3602を正逆転させる駆動部(不図示)と、左右一対のクローラ3602で支持された機体3604とを含んで構成されている。なお、第2走行体36の構成には従来公知の様々な構成が採用可能である。
ずり積載部38と第2積み込み機構40は、第2コンベア装置42を含んで構成されている。
第2コンベア装置42は機体3604上のフレーム3606で支持されている。
第2コンベア装置42は、駆動ローラ4202と、従動ローラ4204と、それらローラ4202、4204に巻装されたベルト4206と、ベルト4206の張力装置(不図示)、一対のコンベア側板4208、コンベア後板4210、コンベア前板4212を含んで構成され、第2コンベア装置42は機体3604の車幅方向の中央に設けられている。
ベルト4206が駆動ローラ4202と従動ローラ4204とに巻装されることで、ベルト4206の走行によりずりを搬送する第2搬送路42A(往路)と、この第2搬送路42Aの下方に復路42Bが構成され、第2搬送路42Aの下面には複数のガイドローラ(不図示)が配置されている。
一対のコンベア側板4208は、フレーム3606上の第2搬送路42Aの両側に設けられ、第2搬送路42Aの幅方向において第2搬送路42Aの両側から次第に高さが大きくなる傾斜を有し、コンベア後板4210は、第2搬送路42Aの上流端に設けられ、コンベア前板4212は、第2搬送路42Aの下流部分でフレーム3606の端部上に設けられている。
コンベア前板4212は昇降用油圧シリンダの伸縮により上下動され、コンベア前板4212の上下動により開閉されるゲート4214が両側のコンベア側板4208の抗口側の端部に設けられている。なお、第2コンベア装置42の構成には従来公知の様々な構成が採用可能である。
なお、本実施の形態ではベルト4206の幅が1.4m、一対のコンベア側板4208、コンベア後板4210、コンベア前板4212で構成されるずり積載部38の平面視の輪郭は長辺が約5.5m、短辺が約3mの長方形であり、深さは約1.5mであり、ずりの積載量は、後述するホイールローダー12の一台の運搬量の複数倍、例えば、4から5台分である。
図1(A)に示すように、爆破工程後、トンネル13の延在方向において切羽10とクラッシャー16との中間地点にずり仮置き場46が設けられる。
本実施の形態では、ずり仮置き場46は、トンネル13の延在方向において切羽10とクラッシャー16との中央よりも切羽10寄りの箇所に設けられる。例えば、切羽10とクラッシャー16との距離の約1/4程度の距離だけ切羽10から離れた箇所に、すなわち、切羽10から約30m程度離れた箇所にずり仮置き場46が設けられる。
ずり仮置き場46は、トンネル床面14の幅方向の一側から幅方向の中央に寄せられた箇所に設けられている。
ずり仮置き場46は、本実施の形態では、トンネル13の延在方向に沿って細長状に、例えば、約20m程度延在して設けられる。すなわち、ずり仮置き場46は、切羽10から約30m程度離れた箇所から坑口側に20mの長さにわたって設けられる。
ずり仮置き場46は、複数のポールや仕切り板などにより、ずり仮置き場46であることが分かるようにトンネル床面14に対して区切られている。
なお、ずり仮置き場46は切羽10の掘進に対応して前進していく。
この場合、ホイールローダー12による搬送距離は約30m~約50m程度であり、切羽10とずり仮置き場46との往復距離は約60m~約100m程度である。
ずり仮置き場46に積載されたずりは、ずり積み込み機20のブーム30の旋回動作、屈曲動作、バケット32の上下揺動動作により、ずり仮置き場46の抗口側から切羽10側へとバケット32により掻き取られ、第1コンベア装置34のコンベア後板3412、両側のコンベア側板3410の内側の第1搬送路34Aの上流端3414に積載され、第1搬送路34Aの下流端3416へと搬送される。
ずり運搬車22は、ずり積み込み機20の第1搬送路34Aの下流端3416の下方に、第2搬送路42Aが位置するように配置され、第1コンベア装置34の下流端3416からずりがずり運搬車22のずり積載部38に落下しずり積載部38に積載される。
この場合、ずり運搬車22のゲート4214はコンベア前板4212により閉じており、ずり積み込み機20からのずりは、ずり運搬車22の第2搬送路42A上で一対のコンベア側板4208、コンベア後板4210、コンベア前板4212で区画されたずり積載部38に積載されていく。
ずり仮置き場46は、切羽10から約30m程度離れた箇所から坑口側に20mの長さにわたって設けられ、本実施の形態では、第1走行体24の長さが約5m、機体3604の前端から第1コンベア装置34の上流端3414まで約3.5m、機体3604の後端から第1コンベア装置34の下流端3416までの距離が約8.5mであることから、ずり運搬車22は切羽10から47m~67m離れた箇所に位置することになる。
なお、第1コンベア装置34からずり運搬車22へのずりの移送時、ずり運搬車22のずり積載部38の全域にずりが積載されるように、ずり運搬車22をトンネル13の長手方向に移動させるなど任意である。
ずり運搬車22は、クラッシャー16に向けて走行し、クラッシャー16のホッパー1602の上方に搬送路突出部44を位置させて停止する。
そして、コンベア前板4212を上昇させてゲート4214を開放し、第2コンベア装置42を駆動し、ベルト4206を走行させて第2搬送路42A上に積載されたずりを、クラッシャー16のホッパー1602に落下させる。
第2搬送路42A上に積載されたずりを全てクラッシャー16のホッパー1602に落下させた後、コンベア前板4212を下降させてゲート4214を閉塞し、ずり運搬車22はずり積み込み機20に向かって走行し、ずり積み込み機20の第1搬送路34Aの下流端3416の下方に、ずり積載部38を位置させて停止し、ずり積み込み機20からずり仮置き場46のずりがずり運搬車22のずり積載部38に積載される。
このようにホイールローダー12が切羽10とずり仮置き場46との間を往復移動し、また、ずり運搬車22がずり積み込み機20とクラッシャー16のホッパー1602との間を往復移動することで、ずり仮置き場46に積載されたずりがクラッシャー16のホッパー1602に投入され、連続コンベアベルト19により坑口に向けて搬送される。
上述のようなずり運搬車22によるずりの移送時、ずり運搬車22は切羽10から47m~67m離れた箇所に位置し、クラッシャー16のホッパー1602は切羽10から100m離れた箇所に位置することから、ずり運搬車22は片道33mから53mの距離を往復移動することになる。
上述のホイールローダー12、ずり積み込み機20、ずり運搬車22の動作の制御はAIによる無人運転で行なってもよく、あるいは、坑外の制御室からの遠隔制御による無人運転で行なってもよく、有人運転で行なってもよい。
なお、爆破工程における爆風の影響を避けるため、ずり運搬車22、ずり積み込み機20は、爆破工程の前に、切羽10から少なくとも約100m程度坑口側に離れた箇所に退避される。
この場合、切羽10が30m程度前進する直前の状態では、言い換えると、ストレージカセットに収容されたゴムベルトを延伸させる直前の状態では、ホイールローダー12は60mから80mの距離を往復すればよく、従来の距離の130mに従来に比べて短い。
そのため、爆破工程後に生じたずりを、従来に比べて短時間でホイールローダー12によりずり仮置き場46に運搬することができ、爆破工程後の切羽10の後処理を従来に比べて極めて短時間で済ませることができる。
これにより、切羽10付近におけるトンネル周壁面へのコンクリートの吹き付け工程や、ロックボルトの打設工程、ドリルジャンボによる装薬孔穿孔工程など、次の爆破工程の前に行なう各種の作業を早期に行なうことが可能となり、トンネル工事の効率化を図り、トンネル工事の施工期間の短縮化を図る上で有利となる。
この場合、ストレージカセットに収容されたゴムベルトを延伸させる直前の状態では、ずり運搬車22が往復するずり積み込み機20とクラッシャー16との距離は、63mから83mとなるが、従来のホイールローダー12が移動する距離である130mに比べて短い。
しかも、本実施の形態では、ずり運搬車22のずりの積載量は、ホイールローダー12の一台の運搬量の複数倍となっていることから、すり運搬車がずり仮置き場46とクラッシャー16のホッパー1602との間を往復する回数も少ない。
すなわち、切羽10とクラッシャー16との中間地点にずり仮置き場46を設け、従来のホイールローダー12に加え、ずり積み込み機20、ずり運搬車22を使用することにより、爆破工程後の切羽10のずりの後処理を、従来に比べて短時間で済ませることができ、トンネル工事の効率化を図り、トンネル工事の施工期間の短縮化を図る上で有利となる。
この場合、第1コンベア装置34の切羽10側の端部がトンネル床面14上に位置しているので、ずり掻き込み機構26によるずり仮置き場46から第1コンベア装置34へのずりの移送が確実に迅速に行なわれる。また、第1コンベア装置34の坑口側の端部がずり運搬車22のずり積載部38へずりの落下が可能な高さで設けられているので、第1コンベア装置34からずり運搬車22へのずりの移送が確実に迅速に行なわれる。したがって、ずり仮置き場46に積載されたずりを短時間でクラッシャー16に運搬する上で有利となり、トンネル工事の施工期間の短縮化を図る上で有利となる。
また、平面視した場合、第1コンベア装置34の切羽10側の端部は、第1走行体24よりも切羽10側に突出しているので、ずり掻き込み機構26によるずり仮置き場46から第1コンベア装置34へのずりの移送を簡単に迅速に行なう上でより有利となる。
また、第1コンベア装置34の坑口側の端部は、第1走行体24よりも坑口側に突出しているので、ずり運搬車22を第1コンベア装置34の坑口側に位置を合わせた状態で簡単に停止させる上で有利となり、第1コンベア装置34からずり運搬車22へのずりの移送を確実に迅速に行なう上で有利となる。
この場合、第2コンベア装置42の坑口側の端部は、平面視した場合、第2走行体36よりも坑口側に突出しているので、ずり運搬車22をホッパー1602の切羽10側に位置を合わせた状態で簡単に停止させる上で有利となり、第2コンベア装置42からクラッシャー16のホッパー1602へのずりの投入を確実に行なう上で有利となる。
また、ずり運搬車22のずりの積載量は、ホイールローダー12の一台の運搬量の複数倍となっているので、ずり運搬車22がずり仮置き場46とクラッシャのホッパー1602との間を往復する回数を少なくでき、爆破工程後の切羽10のずりの後処理を、従来に比べて短時間で済ませる上で有利となり、トンネル工事の効率化を図り、トンネル工事の施工期間の短縮化を図る上で有利となる。
13 トンネル
14 トンネル床面
12 ホイールローダー(油圧ショベル)
16 クラッシャー
1602 ホッパー
18 テールピース台車
19 連続ベルトコンベア装置
20 ずり積み込み機
22 ずり運搬車
26 ずり掻き込み機構
28 第1積み込み機構
34 第1コンベア装置
38 ずり積載部
40 第2積み込み機構
42 第2コンベア装置
46 ずり仮置き場
Claims (8)
- 切羽を爆破して切羽を掘削する爆破工程と、
前記爆破工程後、爆破により掘削されたずりを油圧ショベルにより切羽から坑口側に離れた箇所に運搬するずり運搬工程とを備え、
前記爆破工程における爆風の影響を避けるため切羽から離れた箇所に配置したクラッシャーにより前記油圧ショベルにより運搬されたずりを破砕し、破砕したずりをテールピース台車から連続ベルトコンベヤ装置により坑口に搬送するトンネル工事におけるずりの排出方法であって、
第1走行体と、前記第1走行体に設けられトンネル床面上のずりの掻き込みを可能としたずり掻き込み機構と、第1積み込み機構とを有するずり積み込み機を設け、
第2走行体と、ずりの積載を可能としたずり積載部および前記積載部のずりの前記クラッシャーのホッパーへの投下を可能とする第2積み込み機構とを有するずり運搬車を設け、
爆破工程後、トンネルの延在方向において切羽と前記クラッシャーとの中間地点にずり仮置き場を設け、
前記ずり積み込み機を前記ずり仮置き場に配置すると共に、前記ずり積み込み機の坑口側に前記ずり運搬車を配置し、
前記油圧ショベルを切羽と前記ずり仮置き場との間で往復移動させ切羽のずりを前記ずり仮置き場に運搬して積載し、
前記ずり仮置き場に積載されたずりを、前記ずり積み込み機の前記ずり掻き込み機構により掻き込んで前記第1積み込み機構により前記ずり運搬車の前記ずり積載部に積み込み、
前記ずり運搬車を前記ずり積み込み機と前記クラッシャーのホッパーとの間で往復移動させ、前記ずり運搬車の前記ずり積載部に積載されたずりを前記第2積み込み機構により前記クラッシャーのホッパーに投入するようにした、
ことを特徴とするトンネル工事のずり排出方法。 - 前記ずり仮置き場が設けられる前記中間地点は、トンネルの延在方向において切羽と前記クラッシャーとの中央よりも切羽寄りの箇所である、
ことを特徴とする請求項1記載のトンネル工事のずり排出方法。 - 前記第1積み込み機構は、前記ずり掻き込み機構により掻き込まれたずりを前記ずり運搬車の前記ずり積載部に積み込む第1コンベア装置で構成されている、
ことを特徴とする請求項1または2記載のトンネル工事のずり排出方法。 - 前記第1コンベア装置は、トンネル延在方向に沿って延在し、切羽側の端部がトンネル床面上に位置し、坑口側に至るにつれて次第に上昇する傾斜を有し、坑口側の端部は、前記ずり運搬車の前記ずり積載部へのずりの落下が可能な高さで設けられている、
ことを特徴とする請求項3記載のトンネル工事のずり排出方法。 - 平面視した場合、前記第1コンベア装置の切羽側の端部は、前記第1走行体よりも切羽側に突出し、前記第1コンベア装置の坑口側の端部は、前記第1走行体よりも坑口側に突出している、
ことを特徴とする請求項3または4記載のトンネル工事のずり排出方法。 - 前記ずり積載部および前記第2積み込み部は、前記ずり積み込み機からのずりの積載を可能とし、かつ、積載されたずりの前記クラッシャーのホッパーへの落下を可能とする第2コンベア装置で構成されている、
ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項記載のトンネル工事のずり排出方法。 - 前記第2コンベア装置は、トンネル延在方向に沿って水平に延在し、前記第2コンベア装置の搬送路の下流端である坑口側の端部は、平面視した場合、前記第2走行体よりも坑口側に突出している、
ことを特徴とする請求項6記載のトンネル工事のずり排出方法。 - 前記ずり積載部のずりの積載量は、前記油圧ショベルによるずりの運搬量の複数倍であることを特徴とする請求項1~7の何れか1項記載のトンネル工事のずり排出方法。
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