JP7094805B2 - 熱交換器および熱交換器の製造方法 - Google Patents
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Description
第2の発明による熱交換器は、ベース部と、ベース部の表面から立ち上がるように設けられた複数の板状の放熱フィンとを備え、複数の放熱フィンは、互いに間隔を隔てて並んで配列されるとともに、ベース部の表面に沿って延びるように設けられ、一方表面および他方表面を構成する第1伝熱材と、第1伝熱材よりも高い熱伝導率を有し、第1伝熱材により外表面が覆われた第2伝熱材と、を含んで構成され、かつ、第1伝熱材および第2伝熱材を含む第1部分と、少なくとも第1部分よりも高さ方向の先端側に設けられ、第1伝熱材を含み第1部分よりも厚みが小さい第2部分と、ベース部の表面に沿って延びる方向の両端の端縁部に設けられ、第1伝熱材を含み第1部分よりも厚みが小さい第3部分と、を有し、第1部分は、ベース部の表面に沿って延びる方向において、両端の端縁部の間に設けられている。このように構成すれば、放熱フィンのベース部の表面に沿って延びる方向(長手方向)の端縁部にも、厚みの小さい第3部分を設ける事ができる。端縁部は、間隔を隔てて並ぶ放熱フィンにより形成される隙間部分に外部流体が流入する際の入口部分となるため、この端縁部において放熱フィンの厚みが小さくなることによって、入口部分の隙間を拡大して外部流体を誘い込む作用を得ることができる。その結果、各放熱フィンの間の隙間に流入する外部流体の流量を増大させることができるので、熱交換器の性能をさらに向上させることができる。
第3の発明による熱交換器は、ベース部と、ベース部の表面から立ち上がるように設けられた複数の板状の放熱フィンとを備え、放熱フィンは、一方表面および他方表面を構成する第1伝熱材と、第1伝熱材よりも高い熱伝導率を有し、第1伝熱材により外表面が覆われた第2伝熱材と、を含んで構成され、かつ、第1伝熱材および第2伝熱材を含む第1部分と、少なくとも第1部分よりも高さ方向の先端側に設けられ、第1伝熱材を含み第1部分よりも厚みが小さい第2部分と、を有し、ベース部は、第1伝熱材と同一または同種の材料により形成され、放熱フィンは、高さ方向の下端部において第2伝熱材を含まない接続部によりベース部に接続されている。このように構成すれば、第2伝熱材とベース部との異種材料界面を露出させることなく放熱フィンをベース部に接続することができる。これにより、第1伝熱材とベース部とを容易かつ強固に接合することができるとともに、接続部の腐食を抑制することができる。
図1~図3を参照して、熱交換器100の全体構成を説明する。熱交換器100は、サーフェスクーラとして構成されている。サーフェスクーラは、中空板状のコア部1の表面に設けた放熱フィン2に沿って流れる空気流によって、コア部1の内部を流れる冷却対象流体を冷却するタイプの熱交換器である。熱交換器100は、全体として湾曲した板状形状に形成され、航空機エンジン内の湾曲面S(図2参照)に沿うように配置される。航空機エンジン内の湾曲面Sは、たとえばエンジンのファンケーシングの内周面であるが、空気流にさらされる部位であればエンジン内のどのような部位に設置されてもよい。
次に、本実施形態による熱交換器100の放熱フィン2の構成について説明する。図1~図3に示した熱交換器100の個々の放熱フィン2は、詳細には図4に示したような形状に形成されている。図4は、放熱フィン2の延びる方向(A方向)に対して直交する断面における放熱フィン2の形状を示している。図4の下側が、ベース部10(第1ベース部11または第2ベース部12)の表面(11aまたは12a)側である。以下、放熱フィン2がベース部10の表面から突出するZ方向(表面と直交する方向)を放熱フィン2の高さ方向とする。図4の左右方向が放熱フィン2の厚み方向であり、高さ方向および厚み方向と直交する奥行き方向(長手方向)は、A方向に一致する。なお、図1~図3では、便宜的に、各放熱フィン2を単純な平板状形状として簡略化して図示している。
図4に示すように、放熱フィン2は、一方表面2aおよび他方表面2bを構成する第1伝熱材21と、第1伝熱材21により外表面が覆われた第2伝熱材22と、を含んで構成された板状部材である。すなわち、放熱フィン2は、一方表面2a側および他方表面2b側の第1伝熱材21によって第2伝熱材22を内包した多層構造を有している。詳細は後述するが、放熱フィン2は、一対の平板状の第1伝熱材21の間に、平面視で第1伝熱材21よりも小さい平板状の第2伝熱材22を配置(図9参照)して第1伝熱材21同士を接合(図10参照)することにより形成されている。
図4に示すように、放熱フィン2は、第1部分20aと、第1部分20aよりも厚みが小さい第2部分20bと、を有する。第1部分20aは、ベース部10(第1ベース部11または第2ベース部12)の表面から立ち上がる根元側部分である。第2部分20bは、放熱フィン2のうちで第1部分20aよりも先端側に配置された部分である。第2部分20bは、放熱フィン2の先端部を構成している。
次に、図8~図12を参照して、本実施形態による熱交換器100の製造方法について説明する。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
2a 一方表面
2b 他方表面
10 ベース部
11 第1ベース部(ベース部)
12 第2ベース部(ベース部)
20a 第1部分
20b 第2部分
20c 第3部分
21、21a、21b 第1伝熱材
22 第2伝熱材
23 接続部
24 端縁部
100、200 熱交換器
OF 対向面
Z 高さ方向
Claims (8)
- ベース部と、
前記ベース部の表面から立ち上がるように設けられた複数の板状の放熱フィンとを備え、
前記放熱フィンは、
一方表面および他方表面を構成する第1伝熱材と、前記第1伝熱材よりも高い熱伝導率を有し、前記第1伝熱材により外表面が覆われた第2伝熱材と、を含んで構成され、かつ、
前記第1伝熱材および前記第2伝熱材を含む第1部分と、少なくとも前記第1部分よりも高さ方向の先端側に設けられ、前記第1伝熱材を含み前記第1部分よりも厚みが小さい第2部分と、を有し、
前記第1伝熱材は、アルミニウムまたはアルミニウム合金により構成され、
前記第2伝熱材は、前記第1伝熱材と同一または同種の金属材料と、前記第1伝熱材よりも高い熱伝導率を有する材料とが混合された複合材料により構成されている、熱交換器。 - ベース部と、
前記ベース部の表面から立ち上がるように設けられた複数の板状の放熱フィンとを備え、
前記放熱フィンは、
互いに間隔を隔てて並んで配列されるとともに、前記ベース部の表面に沿って延びるように設けられ、
一方表面および他方表面を構成する第1伝熱材と、前記第1伝熱材よりも高い熱伝導率を有し、前記第1伝熱材により外表面が覆われた第2伝熱材と、を含んで構成され、かつ、
前記第1伝熱材および前記第2伝熱材を含む第1部分と、少なくとも前記第1部分よりも高さ方向の先端側に設けられ、前記第1伝熱材を含み前記第1部分よりも厚みが小さい第2部分と、前記ベース部の表面に沿って延びる方向の両端の端縁部に設けられ、前記第1伝熱材を含み前記第1部分よりも厚みが小さい第3部分と、を有し、
前記第1部分は、前記ベース部の表面に沿って延びる方向において、両端の前記端縁部の間に設けられている、熱交換器。 - ベース部と、
前記ベース部の表面から立ち上がるように設けられた複数の板状の放熱フィンとを備え、
前記放熱フィンは、
一方表面および他方表面を構成する第1伝熱材と、前記第1伝熱材よりも高い熱伝導率を有し、前記第1伝熱材により外表面が覆われた第2伝熱材と、を含んで構成され、かつ、
前記第1伝熱材および前記第2伝熱材を含む第1部分と、少なくとも前記第1部分よりも高さ方向の先端側に設けられ、前記第1伝熱材を含み前記第1部分よりも厚みが小さい第2部分と、を有し、
前記ベース部は、前記第1伝熱材と同一または同種の材料により形成され、
前記放熱フィンは、高さ方向の下端部において前記第2伝熱材を含まない接続部により前記ベース部に接続されている、熱交換器。 - 前記第2伝熱材は、外表面においてアルミニウムまたはアルミニウム合金と、前記第1伝熱材よりも高い熱伝導率を有する材料とが混在するように形成された金属基複合材料により構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2伝熱材は、前記第1伝熱材よりも高い熱伝導率を有する材料として炭素材料を含む、請求項4に記載の熱交換器。
- 前記第1伝熱材と前記第2伝熱材とは、互いに接触した状態で相互に接合されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記放熱フィンは、一対の平板状の前記第1伝熱材の間に、平面視で前記第1伝熱材よりも小さい平板状の前記第2伝熱材を配置して前記第1伝熱材の対向面同士を接合することにより形成された多層構造を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 一対の平板状の第1伝熱材の間に、前記第1伝熱材よりも高い熱伝導率を有する平板状の第2伝熱材を配置する工程と、
一対の前記第1伝熱材の対向面同士を接合することにより、前記第2伝熱材が覆われた放熱フィンを形成する工程と、
前記第1伝熱材および前記第2伝熱材を含む第1部分に対して、前記第2伝熱材を含まずに前記第1伝熱材を含み前記第1部分よりも厚みが小さい第2部分が、前記第1部分よりも高さ方向の先端側となるように前記放熱フィンをベース部に接続する工程と、を備える、熱交換器の製造方法。
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