JP7088140B2 - 高強度薄鋼板およびその製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 質量%で、
C:0.14%以上0.22%以下、
Si:0.5%以上1.3%以下、
Mn:2.8%以上3.8%以下、
P:0.04%以下、
S:0.004%以下、
Al:0.01%以上0.50%以下、
N:0.010%以下、
Nb:0.005%以上0.08%以下、
Ti:0.005%以上0.04%以下および
B:0.0002%以上0.0040%以下を含有するとともに、
Cr:0.05%以上0.35%以下、
Mo:0.05%以上0.35%以下および
Co:0.05%以上0.35%以下からなる群から選択される一種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、
フェライトを体積分率で0%以上5%以下、
残留オーステナイトを体積分率で3%以上15%以下、
マルテンサイトを体積分率で0%以上10%以下、
残部に、ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトを含む複合組織を有し、
前記フェライトの平均結晶粒径は2.0μm以下であり、
前記残留オーステナイトの平均結晶粒径は2.5μm以下であり、
前記マルテンサイトの平均結晶粒径は3.0μm以下であり、
前記ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトは、平均結晶粒径が5μm以下であり、かつ平均アスペクト比が2.0以下であり、
さらに、鋼板表面から板厚方向で50μm以上100μm以下の領域中に、粒径が0.08μm未満のNb系析出物が100μm2当たり25個以上存在する、高強度薄鋼板。
Cu:0.50%以下、
Ni:0.50%以下、
Sb:0.020%以下、
Ca:0.0050%以下および
REM:0.0050%以下からなる群から選択される一種以上を含有する、上記[1]または[2]に記載の高強度薄鋼板。
次いで、前記鋼スラブを1200℃以上1350℃以下の加熱温度まで再加熱して、該加熱温度で60min以上保持し、
次いで、前記鋼スラブに、仕上げ圧延の終了温度が850℃以上950℃以下の条件で熱間圧延を施して熱延板とし、
次いで、前記熱延板を、80℃/s以上の第2平均冷却速度で440℃以下の巻取温度まで冷却した後に該巻取温度で巻取り、
次いで、前記熱延板に酸洗を施し、
次いで、前記熱延板に冷間圧延を施して冷延板とし、
次いで、前記冷延板を、3℃/s以上30℃/s以下の平均加熱速度で850℃以上950℃以下の第1均熱温度まで加熱し、該第1均熱温度で30s以上400s以下保持した後、前記第1均熱温度から6℃/s以上の第3平均冷却速度で150℃以上275℃以下の冷却停止温度まで冷却し、
次いで、前記冷延板を、375℃以上475℃以下の第2均熱温度まで加熱し、該第2均熱温度で30s以上保持した後、室温まで冷却する、高強度薄鋼板の製造方法。
Cは鋼板の高強度化に有効な元素であり、第2相であるベイナイト、焼戻しマルテンサイト、残留オーステナイト及びマルテンサイトの形成にも寄与する。さらに、本発明の重要な構成要件であるNb系析出物を形成する。なお、以下で「第2相」とは、特に明記しない限り「ベイナイト、焼戻しマルテンサイト、残留オーステナイト及びマルテンサイト」を意味する。Cの含有量が0.14%未満では、フェライトの体積分率が増加し、残留オーステナイトを必要な体積分率、確保することが難しい。また、微細なNb系析出物の個数が減少し、引張強さ、穴広げ性、および抵抗スポット溶接部における引張りせん断強度が劣化する。Cの含有量は、好ましくは0.15%以上である。一方、Cを過剰に添加するとフェライト、焼戻しマルテンサイト、およびマルテンサイトの硬度差が大きくなるため、穴広げ性が劣化する。また、マルテンサイトの体積分率が増加し、伸びおよび抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性が劣化する。Cの含有量は、好ましくは0.21%以下である。
SiはMn偏析を緩和させて、板厚方向の硬度分布を均一化させ、抵抗スポット溶接性を向上させる効果を奏する。この効果を得るためには、Siを0.5%以上添加する。Siの含有量は、好ましくは0.7%以上である。しかしながら、Siの過剰な添加は化成処理性を劣化させるため、Siの含有量は1.3%以下とする。Siの含有量は、好ましくは1.25%以下である。
Mnは固溶強化および第2相を生成することで、鋼板の高強度化に寄与する元素である。また、Mnは焼鈍中にオーステナイトを安定化させる効果も奏する。これらの効果を得るためには、Mnを2.8%以上含有させる。Mnの含有量は、好ましくは2.9%以上である。一方、Mnを過剰に含有させた場合、ベイナイト変態を遅延させることでマルテンサイトの体積分率が過剰になり、さらにマルテンサイトおよび焼戻しマルテンサイトの硬度が増加してしまう。これにより、穴広げ性が劣化することに加えて、水素が鋼中に侵入した場合、粒界のすべり拘束が増加し、結晶粒界において、き裂が進展しやすくなるため、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性が劣化する。そのため、Mnの含有量は3.8%以下とする。Mnの含有量は、好ましくは3.5%以下である。
Pは固溶強化により鋼板の高強度化に寄与するが、過剰に添加された場合には、粒界への偏析が著しくなって粒界を脆化させ、抵抗スポット溶接部における引張りせん断強度、および抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性を劣化させる。よって、Pの含有量を0.04%以下とする。Pの含有量は、好ましくは0.03%以下である。Pの含有量の下限は特に規定しないが、Pの含有量を極低量とすると製造コストが上昇するため、Pの含有量は0.005%以上とすることが好ましい。
Sの含有量が多い場合には、MnSなどの硫化物が多く生成し、該硫化物の周辺から遅れ破壊が生じるため、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性が劣化する。そのため、Sの含有量は0.004%以下とする。Sの含有量は、好ましくは、0.003%以下である。Sの含有量の下限は特に規定しないが、Sの含有量を極低量とすると製造コストが上昇するため、Sの含有量は0.0002%以上とすることが好ましい。
Alは脱酸に必要な元素であり、この効果を得るためには0.01%以上含有することが必要である。Alの含有量は、好ましくは0.02%以上とする。一方、Alはベイナイト変態時にセメンタイトの析出を抑制する効果があり、残留オーステナイト生成に寄与する。一方、Alを過剰に含有すると焼鈍時にフェライト相が過剰に生成して強度確保が困難となる事から、Alの含有量は0.50%以下とする。Alの含有量は、好ましくは0.45%以下である。
Nは粗大な窒化物を形成することで穴広げ性を劣化させることから、Nの含有量を0.010%以下とする。Nの含有量は、好ましくは0.0075%以下である。Nの含有量の下限は特に規定しないが、生産技術上の制約から、好ましくは、0.0005%以上とする。
Nbは、微細な炭化物、窒化物、および炭窒化物を形成することで、抵抗スポット溶接性を向上させる。こうした効果を得るためには、Nbの含有量を0.005%以上とする。Nbの含有量は、好ましくは0.010%以上、より好ましくは、0.020%以上とする。一方、多量にNbを添加すると、伸びが著しく劣化するだけでなく、鋼スラブの連続鋳造後にスラブに割れが生じる。また、フェライトの体積分率が増加し、穴広げ性が劣化する。さらに抵抗スポット溶接部におけるTSSも劣化する。そのため、Nbの含有量は0.080%以下とする。Nbの含有量は、好ましくは0.070%以下であり、さらに好ましくは0.055%以下である。
Tiは微細な炭窒化物を形成することで、鋼板の強度上昇に寄与する元素である。さらに本発明において重要な元素であるBがNと反応することを抑制する役割を担う。また、Tiの微細な炭窒化物は水素のトラップサイトとなり、かつ、水素過電圧を上昇させて、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性を向上させる。このような効果を発揮させるためには、Tiの含有量を0.005%以上とする。Tiの含有量は、好ましくは0.008%以上である。一方、多量にTiを添加すると、伸びが著しく劣化するため、Tiの含有量は0.040%以下とする。Tiの含有量は、好ましく0.035%以下である。
Bは焼入れ性を向上させ、第2相を生成することで鋼板の高強度化に寄与する。また、マルテンサイト変態開始点を低下させずに焼入れ性を確保するために有効な元素である。さらに、熱間圧延の仕上げ圧延後に冷却する際、フェライトやパーライトの生成を抑制する効果がある。これらの効果を得るためには、Bの含有量を0.0002%以上とする。Bの含有量は、好ましくは0.0010%以上とする。一方、Bを0.0040%超含有させても効果が飽和するため、Bの含有量を0.0040%以下とする。Bの含有量は、好ましくは0.0035%以下である。
Crは鋼中に固溶し、結晶粒の均一微細化に寄与する。結晶粒が均一微細化することで、穴広げ性、および抵抗スポット溶接性を向上させる。これらの効果を発揮させるためには、Crを0.05%以上含有させる必要がある。Crの含有量は、好ましくは0.10%以上である。一方、Crを0.35%超含有させると、過剰にマルテンサイトが生成し、また表面欠陥が発生しやすくなる。そのため、Crの含有量は0.35%以下とする。Crの含有量は、好ましくは0.32%以下である。
MoはCrと同様、鋼中に固溶し、結晶粒の均一微細化に寄与する。結晶粒が均一微細化することで、穴広げ性、および抵抗スポット溶接性を向上させる。これらの効果を発揮させるためには、Moの含有量は0.05%以上とする。Moの含有量は、好ましくは0.10%以上である。また、Moを0.35%超含有させても前述の効果が飽和して製造コストが増加するだけであるため、Moの含有量は0.35%以下とする。Moの含有量は、好ましくは0.32%以下である。
CoはCrと同様、鋼中に固溶し、結晶粒の均一微細化に寄与する。結晶粒が均一微細化することで、穴広げ性、および抵抗スポット溶接性を向上させる。これらの効果を発揮させるためには、Coの含有量は、0.05%以上とする。Coの含有量は、好ましくは0.10%以上である。一方で、Coを0.35%超含有させても効果が飽和して製造コストが上昇するだけであるため、Coの含有量は0.35%以下とする。Coの含有量は、好ましくは0.32%以下である。
本発明の高強度薄鋼板は、上記の成分組成に加えて、さらに、質量%で、V:0.05%以下を含有していてもよい。
Vは微細な炭窒化物を形成することで、鋼板の強度をより上昇させる。こうした効果を得るためには、Vの含有量は、好ましくは0.005%以上とする。一方、多量のVを添加させても、0.05%を超えた分の強度上昇効果は小さく、製造コストの上昇を招く。したがって、Vの含有量は0.05%以下とすることが好ましい。
Cuを添加することで、水素過電圧を増加させ、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性をより向上させることができる。これらの効果を得るためには、Cuの含有量を0.005%以上とすることが好ましい。一方、Cuを0.50%超含有させても効果が飽和し、また表面欠陥が発生しやすくなるため、Cuの含有量は0.50%以下とすることが好ましい。
NiもCuと同様、水素過電圧を増加させて、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性をより向上させる元素である。これらの効果を得るためには、Niの含有量を0.005%以上とすることが好ましい。また、Cuと同時に添加すると、Cuに起因する表面欠陥を抑制する効果があるため、Cuとあわせて添加することが好ましい。一方、Niを0.50%超含有させても効果が飽和するため、Niの含有量を0.50%以下とすることが好ましい。
Sbは鋼板表層部に脱炭層が生じることを抑制する効果を有するため、水溶液環境下における鋼板表面の電位分布が均一となり、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性がより向上する。このような効果を得るためには、Sbの含有量を0.001%以上とすることが好ましい。一方、Sbが0.020%超添加されると、圧延負荷荷重を増大させて生産性を低下させることから、Sbの含有量は0.020%以下とすることが好ましい。
Caは、硫化物の形状を球状化して、穴広げ性や、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性をより向上させる元素であり、必要に応じて添加することができる。これらの効果を得るためには、0.0005%以上含有させることが好ましい。一方、Caを0.0050%超含有させても効果が飽和するため、Caの含有量を0.0050%以下とすることが好ましい。
REMは、Caと同様、硫化物の形状を球状化して、穴広げ性や、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性をより向上させる元素であり、必要に応じて添加することができる。これらの効果を得るためには、0.0005%以上含有させることが好ましい。一方、REMを0.0050%超含有させても効果が飽和するため、REMの含有量を0.0050%以下とすることが好ましい。
フェライトの体積分率が5%超では、打抜き時のボイド生成量が増加して、穴広げ性が劣化する。また、強度確保のため、マルテンサイトや焼戻しマルテンサイトの硬度を高くすると、穴広げ性が劣化するため、強度と穴広げ性との両立が困難である。フェライトの体積分率は、好ましくは3%以下である。なお、フェライトの体積分率は、0%であってもよい。
また、フェライトの平均結晶粒径が2.0μm超では、穴広げ時の打抜き端面に生成したボイドが穴広げ中に連結しやすくなるため、良好な穴広げ性が得られない。そのため、フェライトの平均結晶粒径は2.0μm以下とする。フェライトの平均結晶粒径は、好ましくは1.5μm以下とする。フェライトの平均結晶粒径の下限は特に規定しないが、好ましくは0.5μm以上とする。
良好な伸びを確保するために、残留オーステナイトの体積分率を3%以上とする。残留オーステナイトの体積分率は、好ましくは4%以上である。一方、残留オーステナイトの体積分率が15%を超える場合、抵抗スポット溶接時に生成する水素が、抵抗スポット溶接部外の残留オーステナイト中に固溶する。そして、固溶していた水素が鋼板使用中に拡散して、抵抗スポット溶接部の遅れ破壊を促進する。そのため、残留オーステナイトは、体積分率で15%以下とする。残留オーステナイトは、好ましくは、体積分率で12%以下である。
残留オーステナイトの平均結晶粒径が2.5μmを超えると、残留オーステナイト内でC分布に偏りが生じ、該C分布の影響で、プレス成形時に残留オーステナイトがマルテンサイト変態しやすくなり、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性が劣化する。そのため、残留オーステナイトの平均結晶粒径は2.5μm以下とする。残留オーステナイトの平均結晶粒径は、好ましくは、2.3μm以下とする。残留オーステナイトの平均結晶粒径の下限は特に規定はしないが、0.3μm以上では伸びに及ぼす影響が大きいため、平均結晶粒径を0.3μm以上とすることが好ましい。
優れた伸びを確保しつつ、穴広げ性および抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性を確保するためにマルテンサイトの体積分率は10%以下とする。マルテンサイトの体積分率は、好ましくは8%以下である。なお、マルテンサイトの体積分率は、0%であってもよい。
マルテンサイトの平均結晶粒径が3.0μm超では、マルテンサイトとフェライトとの界面に生成するボイドが連結しやすくなることで穴広げ性が劣化するだけでなく、抵抗スポット溶接後の結晶粒が粗大化することで、抵抗スポット溶接部における引張りせん断強度(TSS)、または抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性が劣化するため、マルテンサイトの平均結晶粒径は、3.0μm以下とする。マルテンサイトの平均結晶粒径は、好ましくは、2.5μm以下とする。
良好な穴広げ性や抵抗スポット溶接性を確保するために、上記のフェライト、残留オーステナイト、マルテンサイト以外の残部には、ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトを含有する。
ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの平均結晶粒径は5μm以下とする。平均結晶粒径が5μm超では、ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトと、フェライトとの界面に生成するボイドが連結しやすくなり、穴広げ性が劣化するだけでなく、抵抗スポット溶接部の結晶粒径が粗大となることで、抵抗スポット溶接部の引張せん断応力が低下するためである。なお、平均結晶粒径は、ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトを区別せずに、両組織の平均として求める。
ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの平均アスペクト比は2.0以下とする。平均アスペクト比が2.0を超えると、穴広げ性が劣化するためである。ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの平均アスペクト比は、好ましくは、2.0以下とする。平均アスペクト比は、ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトを区別せずに、両組織の平均として求める。なお、ここでいう結晶粒のアスペクト比とは、結晶粒の長軸長さを短軸長さで除した値のことであり、下限は1.0である。
粒径が0.08μm未満のNb系析出物が100μm2当たり平均で25個未満では、抵抗スポット溶接部のナゲット端部の組織の微細化が不十分であり、引張せん断応力が劣化する。さらに粒径が0.08μm未満のNb系析出物が100μm2当たり25個未満では、水素のトラップサイトとなるNb系析出物の量が不十分となり、抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性が劣化する。鋼板表面から板厚方向で50μm以上100μm以下の領域中に存在する、粒径が0.08μm未満のNb系析出物の個数は、好ましくは100μm2当たり30個以上であり、さらに好ましくは100μm2当たり40個以上である。
Nb系析出物の粒径が0.08μm以下であると、水素が強くトラップされることから耐遅れ破壊特性が向上する。Nb系析出物の粒径の下限は、特に限定されないが、0.005μm未満のNb系析出物は観察が難しいことから、Nb系析出物の粒径は好ましくは0.01μm以上である。
次いで、前記鋼スラブを1200℃以上1350℃以下の加熱温度まで再加熱して、該加熱温度で60min以上保持し、
次いで、前記鋼スラブに、仕上げ圧延の終了温度が850℃以上950℃以下の条件で熱間圧延を施して熱延板とし、
次いで、前記熱延板を、80℃/s以上の第2平均冷却速度で440℃以下の巻取温度まで冷却した後に該巻取温度で巻取り、
次いで、前記熱延板に酸洗を施し、
次いで、前記熱延板に冷間圧延を施して冷延板とし、
次いで、前記冷延板を、3℃/s以上30℃/s以下の平均加熱速度で850℃以上950℃以下の第1均熱温度まで加熱し、該第1均熱温度で30s以上400s以下保持した後、前記第1均熱温度から6℃/s以上の第3平均冷却速度で150℃以上275℃以下の冷却停止温度まで冷却し、
次いで、前記冷延板を、375℃以上475℃以下の第2均熱温度まで加熱し、該第2均熱温度で30s以上保持した後、室温まで冷却する。
はじめに、上述した成分組成を有する溶鋼を、連続鋳造によって鋼スラブとする。連続鋳造法は、本発明の課題からして前提となるものであり、鋳型鋳造法と比較して生産能率が高い。そのため、本発明においては、鋼スラブの製造方法として、連続鋳造法を採用する。連続鋳造機としては、垂直曲げ型を採用することが望ましい。これは、垂直曲げ型の連続鋳造機は、設備コストと鋼スラブの表面品質とのバランスに優れ、かつ、鋼スラブ表面に割れが生じることを抑制する効果を奏するためである。
加熱温度が1200℃未満では、鋼中に再固溶するNb系析出物の量が減少し、粗大なNb系析出物が最終的に得られる鋼板中に残存するため、抵抗スポット溶接性が劣化する。また、加熱温度が1200℃未満では、残部組織であるベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの平均アスペクト比が2.0を超えるため、穴広げ性が劣化する。加熱温度は、好ましくは1220℃以上、より好ましくは1250℃以上である。また、加熱温度が1350℃以上では、マルテンサイトならびにベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの結晶粒径が粗大化し、所望の平均結晶粒径が得られないため、穴広げ性および抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性が劣化する。加熱温度は、好ましくは1310℃以下、より好ましくは1280℃以下である。
加熱温度が60min未満では、鋼中に再固溶するNb系析出物の量が減少し、粗大なNb系析出物が最終的に得られる鋼板中に残存するため、抵抗スポット溶接性が劣化する。加熱時間は、好ましくは70min以上、より好ましくは100min以上である。
・仕上げ圧延終了温度:850℃以上950℃以下
次いで、加熱後の鋼スラブに、仕上げ圧延の終了温度が850℃以上950℃以下の条件で熱間圧延を施して熱延板とする。鋼板内で組織を均一化させるために、また鋼板の異方性低減により、焼鈍後の鋼板の伸びおよび穴広げ性を向上させるために、熱間圧延をオーステナイト単相域にて終了する必要がある。よって、仕上げ圧延終了温度は850℃以上とする。仕上げ圧延終了温度が850℃未満では、フェライト、マルテンサイト、ならびにベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの平均結晶粒径が増加し、ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの平均アスペクト比が増加する。また、伸び、穴広げ性、および抵抗スポット溶接性が劣化する。一方、仕上げ圧延終了温度が950℃超えでは、熱延鋼板の組織が粗大になり、最終的に得られる鋼板の残留オーステナイト、マルテンサイト、ならびにベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの平均結晶粒径が増加し、穴広げ性、伸び、および抵抗スポット溶接性が劣化する。よって、仕上げ圧延終了温度は950℃以下とする。
第2平均冷却速度が80℃/s未満では、熱間圧延終了後にフェライト変態が開始されるため、熱延板の組織が不均質となり、組織の平均結晶粒径が増加し、穴広げ性や抵抗スポット溶接部のTSSが劣化する。よって、第2平均冷却速度は80℃/s以上とする。第2平均冷却速度は、好ましくは85℃/s以上とする。なお、第2平均冷却速度の上限は特に規定しないが、生産技術上の制約から、好ましくは200℃/s以下とする。
巻取り温度が440℃超では、Nb系析出物が粗大化し、また、残部組織の平均結晶粒径が増加し、熱延板の組織が不均質となる。これにより、鋼板の穴広げ性、および抵抗スポット溶接性が劣化する。そのため、巻取り温度は440℃以下とする。巻取り温度は、好ましくは420℃以下、より好ましくは400℃以下とする。巻取り温度の下限は特に規定しないが、巻取り温度が低温になりすぎると、硬質なマルテンサイトが過剰に生成し、冷間圧延の負荷が増大するため、巻取り温度は300℃以上とすることが好ましい。
熱間圧延工程後、熱延板に酸性処理を施し、熱延板表層のスケールを除去することが好ましい。酸洗処理は特に限定されず、塩酸、硫酸等を使用する常用の酸洗方法がいずれも適用できる。
次いで、熱延板に冷間圧延を施し、所定の板厚の冷延板とする。冷間圧延の条件は特に限定されず、常法に従えばよい。
再結晶を進行させるとともに、鋼板組織にベイナイト、焼戻しマルテンサイト、残留オーステナイト、およびマルテンサイトを形成させて鋼板を高強度化するために、冷間圧延後に焼鈍工程を実施する。焼鈍工程としては、冷延板を、3℃/s以上30℃/s以下の平均加熱速度で850℃以上950℃以下の第1均熱温度まで加熱し、該第1均熱温度で30s以上400s以下保持した後、第1均熱温度から6℃/s以上の第3平均冷却速度で150℃以上275℃以下の冷却停止温度まで冷却し、次いで、冷延板を、375℃以上475℃以下の第2均熱温度まで加熱し、該第2均熱温度で30s以上保持した後、室温まで冷却する。なお、以下では、第1均熱温度での30s以上400s以下の保持を「第1均熱」、第2均熱温度での30s以上の保持を「第2均熱」とも称する。
冷延板を、3℃/s以上30℃/s以下の平均加熱速度で第1均熱温度まで加熱することで、焼鈍後の組織の結晶粒を微細化させ、優れた穴広げ性および抵抗スポット溶接性を得ることができる。急速に加熱すると再結晶が進行しにくくなるため、平均加熱速度は30℃/s以下とする。平均加熱速度は、好ましくは20℃/s以下とする。また、加熱速度が小さすぎるとNb系析出物が粗大化して抵抗スポット溶接性が劣化する。また、残部組織であるベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの平均結晶粒径が増加して、穴広げ性が劣化する。よって、平均加熱速度は3℃/s以上とする。平均加熱速度は、好ましくは5℃/s以上とする。
第1均熱はフェライトとオーステナイトの2相域もしくはオーステナイト単相域における均熱とする。第1均熱温度が850℃未満では、フェライトの体積分率が大きくなり、また、マルテンサイトの体積分率が増加し、さらに残部組織であるベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトの平均アスペクト比が2.0を超えて、強度、穴広げ性および抵抗スポット溶接性の両立が困難になる。よって、第1均熱温度は850℃以上とする。第1均熱温度は好ましくは860℃以上とする。一方、第1均熱温度が高すぎると、Nb系析出物が粗大化し、またオーステナイトの結晶粒成長が顕著となり、マルテンサイトの平均結晶粒径が増加して、抵抗スポット溶接性および穴広げ性が劣化するため、第1均熱温度は950℃以下とする。第1均熱温度は、好ましくは920℃以下である。
第1均熱温度において、再結晶を進行させ、かつ一部もしくは全ての組織をオーステナイト変態させるため、保持時間は30s以上とする。第1均熱温度での保持時間が30s未満では、フェライトの体積分率が大きくなり、TS、穴広げ性、および抵抗スポット溶接性が劣化する。第1均熱温度での保持時間は、好ましくは50s以上とする。一方、第1均熱温度での保持時間が400s超えでは、Nb系析出物が粗大化し、またマルテンサイトの平均結晶粒径が増加して、穴広げ性、ならびに抵抗スポット溶接性が劣化するため、第1均熱温度での保持時間は400s以下とする。第1均熱温度での保持時間は、好ましくは300s以下である。
第3平均冷却速度が6℃/s未満であると、フェライトの体積分率および平均結晶粒径が増加して、穴広げ性が劣化する。よって、第3平均冷却速度は6℃/s以上とする。第3平均冷却速度は、好ましくは8℃/s以上とする。なお、第3平均冷却速度の上限は特に規定しないが、生産技術上の制約から、好ましくは50℃/s以下とする。
第1均熱温度からの冷却の冷却停止温度は、150℃以上275℃以下とする。冷却停止温度が150℃未満では、冷却時にマルテンサイトが過剰に生成するため、未変態のオーステナイト、ベイナイト、および残留オーステナイトが減少して、伸びが劣化する。冷却停止温度が275℃以上では、焼戻しマルテンサイトが減少してマルテンサイトの体積分率が増加し、穴広げ性が劣化する。また、伸びおよび抵抗スポット溶接性が劣化する。そのため、冷却停止温度は150℃以上275℃以下とする。冷却停止温度は、好ましくは180℃以上である。また、冷却停止温度は、好ましくは250℃以下である。
第2均熱温度が375℃未満では、マルテンサイトの焼戻しが不十分となり、マルテンサイトの体積分率が増加して、フェライトおよびマルテンサイトとの硬度差が大きくなるため、穴広げ性、伸び、および抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性が劣化する。第1均熱温度は、好ましくは400℃以上とする。また、第2均熱温度が475℃以上では、Nb系析出物が粗大化して抵抗スポット溶接性が劣化する。また、残留オーステナイトの体積分率が低下し、さらに伸びも劣化する。第1均熱温度は、好ましくは450℃以下とする。
第2均熱温度での保持時間が30s未満では、第2均熱でのベイナイト変態が十分に進行しないため、未変態のオーステナイトが多く残る。よって、最終的にマルテンサイトが過剰に生成してしまい、穴広げ性が劣化する。また、残留オーステナイトの体積分率が低下し、伸びおよび抵抗スポット溶接部の耐遅れ破壊特性も劣化する。そのため、第2均熱温度での保持時間は30s以上とする。第2均熱温度での保持時間は、好ましくは80s以上とする。なお、第2均熱温度での保持時間の上限は、特に規定しないが、生産技術上の制約から、好ましくは1200s以下とする。
Claims (4)
- 質量%で、
C:0.14%以上0.22%以下、
Si:0.5%以上1.3%以下、
Mn:2.8%以上3.8%以下、
P:0.04%以下、
S:0.004%以下、
Al:0.01%以上0.50%以下、
N:0.010%以下、
Nb:0.005%以上0.08%以下、
Ti:0.005%以上0.04%以下および
B:0.0002%以上0.0040%以下を含有するとともに、
Cr:0.05%以上0.35%以下、
Mo:0.05%以上0.35%以下および
Co:0.05%以上0.35%以下からなる群から選択される一種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、
フェライトを体積分率で0%以上5%以下、
残留オーステナイトを体積分率で3%以上15%以下、
マルテンサイトを体積分率で0%以上10%以下、
残部に、ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトを含む複合組織を有し、
前記フェライトの平均結晶粒径は2.0μm以下であり、
前記残留オーステナイトの平均結晶粒径は2.5μm以下であり、
前記マルテンサイトの平均結晶粒径は3.0μm以下であり、
前記ベイナイトおよび焼戻しマルテンサイトは、平均結晶粒径が5μm以下であり、かつ平均アスペクト比が2.0以下であり、
さらに、鋼板表面から板厚方向で50μm以上100μm以下の領域中に、粒径が0.08μm未満のNb系析出物が100μm2当たり25個以上存在する、高強度薄鋼板。 - 前記成分組成は、さらに、質量%で、V:0.05%以下を含有する、請求項1に記載の高強度薄鋼板。
- 前記成分組成は、さらに、質量%で、
Cu:0.50%以下、
Ni:0.50%以下、
Sb:0.020%以下、
Ca:0.0050%以下および
REM:0.0050%以下からなる群から選択される一種以上を含有する、請求項1または2に記載の高強度薄鋼板。 - 請求項1から3のいずれか1項に係る高強度薄鋼板の製造方法であって、
請求項1から3のいずれか1項に記載の成分組成を有する溶鋼を連続鋳造によって鋼スラブとした後、600℃までの第1平均冷却速度を80℃/h以上として冷却し、
次いで、前記鋼スラブを1200℃以上1350℃以下の加熱温度まで再加熱して、該加熱温度で60min以上保持し、
次いで、前記鋼スラブに、仕上げ圧延の終了温度が850℃以上950℃以下の条件で熱間圧延を施して熱延板とし、
次いで、前記熱延板を、80℃/s以上の第2平均冷却速度で440℃以下の巻取温度まで冷却した後に該巻取温度で巻取り、
次いで、前記熱延板に酸洗を施し、
次いで、前記熱延板に冷間圧延を施して冷延板とし、
次いで、前記冷延板を、3℃/s以上30℃/s以下の平均加熱速度で850℃以上950℃以下の第1均熱温度まで加熱し、該第1均熱温度で30s以上400s以下保持した後、前記第1均熱温度から6℃/s以上の第3平均冷却速度で150℃以上275℃以下の冷却停止温度まで冷却し、
次いで、前記冷延板を、375℃以上475℃以下の第2均熱温度まで加熱し、該第2均熱温度で30s以上保持した後、室温まで冷却する、高強度薄鋼板の製造方法。
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