JP7079698B2 - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents
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Description
「複数の気筒から排出された排気ガスを1つの排気出口穴に集める排気通路と、前記排気通路の下方に位置した排気側下ウォータジャケットと、前記排気通路の上方に位置した排気側上ウォータジャケットと、動弁装置その他の機構部で使用されたオイルを下方に流下させるオイル落とし通路とが形成されており、
前記排気側下ウォータジャケット及び排気側上ウォータジャケットの内部を、冷却水が概ねクランク軸線方向に流れるようになっており、かつ、前記オイル落とし通路は、前記排気通路を挟んだ上流側又は下流側のうち少なくとも片方に配置されている」
という基本構成である。
「前記オイル落とし通路と排気側上下ウォータジャケットは、オイル落とし通路が排気側上ウォータジャケットを通過するが排気側下ウォータジャケットは通過しない関係になっており、
前記排気側上ウォータジャケットの箇所に、前記オイル落とし通路が形成されて周囲は冷却水に晒される柱状ボス部が形成されている」
という構成になっている。
「前記オイル落とし通路の下流側に、前記排気側上ウォータジャケットを通過した冷却水が流れ落ちる縦通路が形成されている」
という構成になっている。
「前記縦通路の下方には、EGRガスを排気側面から吸気側面の方向に向けて流すEGR通路と、EGRパイプ用ブラケットを固定するために前記EGR通路を挟んで前記排気通路の側に位置した第1タップ穴と、前記ブラケットを固定するために前記EGR通路を挟んで前記排気通路と反対側に位置した第2タップ穴とが、第1タップ穴が最も高くてEGR通路、第2タップ穴と順次低くなるように形成されており、
このため、前記EGR通路と両タップ穴との上に位置したEGR用ボス部は、前記縦通路の箇所において階段状の形態を成している」
という構成になっている。
「前記排気側上ウォータジャケットの内周のうち排気側面の側でかつ前記柱状ボス部の近くの部位は、前記柱状ボス部を外側から囲うような曲面になっている」
という構成になっている。
「前記排気通路の内面のうち排気側面に位置した部位は、前記排気出口穴から離れるに従って気筒列中心線に近づく曲面になっており、このため、排気側面のうち前記排気通路に対応した部位でかつ前記排気出口穴よりも下流側の部位の平断面視形状も、前記排気出口穴から離れるに従って気筒列中心線に近づく曲面になっている一方、
排気側面のうち前記排気出口穴よりも下流側の部位でかつ前記排気側下ウォータジャケット及び排気側上ウォータジャケットに対応した部位は、前記曲面の手前に張り出しており、このため、前記曲面の箇所は凹所になっており、前記凹所の近傍に前記オイル落とし通路が形成されている」
という構成になっている。
次に、本願発明を自動車用内燃機関のシリンダヘッドに適用した実施形態を、図面に基づいて説明する。まず、概要を説明する。図1から理解できるように、本実施形態のシリンダヘッドは3気筒内燃機関のものであり、周壁1で囲われた内部に、クランク軸線方向に沿って3つの中心筒2が形成されている。
次に、シリンダヘッドの内部構造を説明する。まず、排気部を説明する。図4に示すように、1つの気筒に対応して2つずつの排気ポート15が形成されており、一対の排気ポート15は1つの枝集合部15aに集合し、更に、3つの枝集合部15aが1つの排気出口穴8に集合している。従って、排気ポート15や枝集合部15aの群などにより、排気通路(排気空洞部)22が形成されている。
図3に示すように、シリンダヘッドの排気通路22の下方部のうち、気筒列中心線23を挟んで排気側面7aの側には排気側下ウォータジャケット33が形成されて、気筒列中心線23を挟んで吸気側面7bの側に吸気側ジャケット25が形成されている。既述のとおり、排気側下ウォータジャケット33の上流端部(始端部)に3つの流入穴16が連通している。
(4).排気側上ウォータジャケットとその関連部位
図5,6に示すように、排気通路22の上方には、排気側上ウォータジャケット38が、吸気側ジャケット25と一体に連通した状態に形成されている。すなわち、排気通路22の上方では、吸気側ジャケット25と排気側上ウォータジャケット38とが一体化に繋がって一部屋状態になっている。従って、左右3つの流入穴16から流入した冷却水は、吸気側ジャケット25と排気側下ウォータジャケット33とに向けて流出する。
図7(A)に示すように、排気側上ウォータジャケット38の後端部は、当該排気側上ウォータジャケット38から段落ちした冷却水出口部27と連通している。すなわち、冷却水出口部27は、排気側上ウォータジャケット38を通過した冷却水が流れ落ちる縦通路になっている。図4との対比から理解できるように、吸気側ジャケット25の出口部は、冷却水出口部27の底部と同じ程度の高さになっている。
図4を参照して説明したように、排気通路22の内面のうち排気側面7aの側に位置した部分は曲面22a,22bになっているが、後部曲面22bを形成する排気通路部後部外壁29は略等厚であることから、排気通路部後部外壁29も、排気出口穴8から離れるに従って気筒列中心線23に近づくように湾曲している。
6b ラジエータ戻りポート
7a 排気側面
7b 吸気側面
8 排気出口穴
10 EGR通路
10a EGR通路を囲うEGR用ボス部
11 第1タップ穴
11a 第1タップ穴を囲うEGR用ボス部
12 第2タップ穴
12a 第2タップ穴を囲うEGR用ボス部
16 ヘッドボルト挿通穴
17 オイル落とし通路
22 排気通路
23 気筒列中心線
27 縦通路としての冷却水出口部
28 オイル落とし通路が形成されているボス部
28a 排気側上ウォータジャケットに位置した柱状ボス部
29 排気通路部後部外壁
33 排気側下ウォータジャケット
38 排気側上ウォータジャケット
39 排気側上ウォータジャケットを形成する後部上壁
39a 湾曲部
45 後部下壁
46 凹所
Claims (5)
- 複数の気筒から排出された排気ガスを1つの排気出口穴に集める排気通路と、前記排気通路の下方に位置した排気側下ウォータジャケットと、前記排気通路の上方に位置した排気側上ウォータジャケットと、動弁装置その他の機構部で使用されたオイルを下方に流下させるオイル落とし通路とが形成されており、
前記排気側下ウォータジャケット及び排気側上ウォータジャケットの内部を、冷却水が概ねクランク軸線方向に流れるようになっており、かつ、前記オイル落とし通路は、前記排気通路を挟んだ上流側又は下流側のうち少なくとも片方に配置されている構成であって、
前記オイル落とし通路と排気側上下ウォータジャケットは、オイル落とし通路が排気側上ウォータジャケットを通過するが排気側下ウォータジャケットは通過しない関係になっており、
前記排気側上ウォータジャケットの箇所に、前記オイル落とし通路が形成されて周囲は冷却水に晒される柱状ボス部が形成されている、
内燃機関のシリンダヘッド。 - 前記オイル落とし通路の下流側に、前記排気側上ウォータジャケットを通過した冷却水が流れ落ちる縦通路が形成されている、
請求項1に記載した内燃機関のシリンダヘッド。 - 前記縦通路の下方には、EGRガスを排気側面から吸気側面の方向に向けて流すEGR通路と、EGRパイプ用ブラケットを固定するために前記EGR通路を挟んで前記排気通路の側に位置した第1タップ穴と、前記ブラケットを固定するために前記EGR通路を挟んで前記排気通路と反対側に位置した第2タップ穴とが、第1タップ穴が最も高くてEGR通路、第2タップ穴と順次低くなるように形成されており、
このため、前記EGR通路と両タップ穴との上に位置したEGR用ボス部は、前記縦通路の箇所において階段状の形態を成している、
請求項2に記載した内燃機関のシリンダヘッド。 - 前記排気側上ウォータジャケットの内周のうち排気側面の側でかつ前記柱状ボス部の近くの部位は、前記柱状ボス部を外側から囲うような曲面になっている、
請求項1~3のうちのいずれかに記載した内燃機関のシリンダヘッド。 - 複数の気筒から排出された排気ガスを1つの排気出口穴に集める排気通路と、前記排気通路の下方に位置した排気側下ウォータジャケットと、前記排気通路の上方に位置した排気側上ウォータジャケットと、動弁装置その他の機構部で使用されたオイルを下方に流下させるオイル落とし通路とが形成されており、
前記排気側下ウォータジャケット及び排気側上ウォータジャケットの内部を、冷却水が概ねクランク軸線方向に流れるようになっており、かつ、前記オイル落とし通路は、前記排気通路を挟んだ上流側又は下流側のうち少なくとも片方に配置されている構成であって、
前記排気通路の内面のうち排気側面に位置した部位は、前記排気出口穴から離れるに従って気筒列中心線に近づく曲面になっており、このため、排気側面のうち前記排気通路に対応した部位でかつ前記排気出口穴よりも下流側の部位の平断面視形状も、前記排気出口穴から離れるに従って気筒列中心線に近づく曲面になっている一方、
排気側面のうち前記排気出口穴よりも下流側の部位でかつ前記排気側下ウォータジャケット及び排気側上ウォータジャケットに対応した部位は、前記曲面の手前に張り出しており、このため、前記曲面の箇所は凹所になっており、前記凹所の近傍に前記オイル落とし通路が形成されている、
内燃機関のシリンダヘッド。
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